JP2011220629A - 自動製氷機を備えた冷蔵庫 - Google Patents

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Sadakazu Sekiguchi
禎多 関口
Junichi Fujita
淳一 藤田
Hironao Kamaya
弘直 釜谷
Kazuaki Aoki
和昭 青木
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Abstract

【課題】製氷皿が氷を離氷した後に原点方向に戻る際に、製氷皿による氷の挟み込みにより製氷皿駆動手段が異常負荷で停止してしまった場合の対処の仕方。
【解決手段】製氷皿、製氷皿駆動手段20、製氷皿の傾き位置の位置検出手段22、製氷皿駆動手段の負荷状態検出手段、を有する自動製氷機と、自動製氷機を制御する制御部と、を備えた冷蔵庫であって、制御部は、製氷皿駆動手段20により製氷皿を回転させて離氷位置で離氷動作を実行させ、製氷皿を離氷位置から原点位置に戻す過程で、製氷皿と自動製氷機保持手段19による氷又は異物の挟み込みにより負荷状態検出手段が異常負荷を検出した場合、位置検出手段22が離氷位置を検出するまで再度離氷位置の方向24に製氷皿を回転させることで(リリース動作)、氷又は異物を排除した後に、製氷皿を再度原点位置の方向25に回転させて原点位置に戻すように制御すること。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動製氷機を備えた冷蔵庫に係わり、特に、自動製氷機の異常状態を解消するための装置に関する。
従来の自動製氷機は、製氷皿に給水後、製氷室の温度が所定の温度(例えば−8℃)以下となり、且つ所定の待機時間(例えば100分)を経過し製氷完了と判断すると、貯氷容器内の氷量確認(検氷動作)を行う。貯氷容器内が満氷では無いと判断されると、製氷皿を駆動する駆動装置により製氷皿を離氷方向へと回転させ、製氷皿の氷を離氷する。その後駆動装置は原点方向へ逆回転し、製氷皿が原点位置へ戻った後、次の給水及び製氷動作に移行する。
上記製氷動作において、製氷皿が回転中に、製氷皿と自動製氷機を保持する保持手段(フレーム)との間に氷や異物などが挟まると、製氷皿は回転できなくなり、自動製氷機は製氷皿が原点位置に戻れない等の異常状態となる。
そこで、給水が行われる原点位置から離氷位置まで回転させた際に、氷や異物が挟まってしまったときの解決手段として、従来技術では、例えば特許文献1に開示の技術が挙げられる。上記の特許文献1によると、離氷をおこなうために製氷皿を原点位置から離氷位置まで回転させている途中で、製氷皿が回転できない状態を製氷皿回転異常検出手段によって検出すると、製氷皿を一旦原点位置の方向に回転させることで異物を取り除き、一定時間経過するか、製氷皿位置を検出する位置検出手段が原点位置を検出するまで原点方向に回転させ、再び離氷動作を開始する旨が開示されている。
さらに、上記の特許文献1によると、前記製氷皿回転異常検出手段の異常判定方法として、タイマにより製氷皿の回転時間を計測し、その回転時間により異常を判定する方法や、製氷皿駆動手段のモータの電流値を検出し、あらかじめ決められた異常判定値と検出した電流値により異常を判定する電流値検出方法が開示されている。ここで、電流値検出方法は、製氷皿と自動製氷機の保持手段(フレーム)との間に氷や異物が挟まり回転できなくなると、製氷皿駆動手段の原動力であるモータへの負荷が大きくなり、検出される電流値が正常に回転する場合に比べて大きくなるため、予め定めておいた所定の電流値以上の電流値を検出した場合には、異物が挟まっていると判断するものである。
特許第4334518号公報
しかし、従来の自動製氷機では、貯氷容器に満氷に近い状態で離氷動作を行うと、離氷した氷が製氷皿回転軌跡内へ溜まり、すくい上げた氷が製氷皿と自動製氷機の保持手段間に挟まって製氷皿が回転途中で停止状態に至り、製氷皿と接続された製氷皿駆動手段の軸は原点位置に戻るものの、製氷皿自体はひねられた状態で静止してしまうといった現象が起こり得る。この現象は、自動製氷機の製氷皿は離氷のためにひねる必要があるため(製氷皿がひねられ撓むことで製氷皿から氷が剥離する)、形状が変形しやすい造りとなっているために起こるものである。このため、製氷皿駆動手段の軸は原点位置まで戻っているため、制御手段は製氷皿が水平状態に戻っていると認識し、製氷皿がひねられた状態のまま、次の給水、製氷動作に移行してしまう。製氷皿がひねられた状態で給水動作が行われると、給水された水が貯氷容器内へこぼれて貯氷容器内が氷塊に至る。また、変形や連結した氷ができてしまうといった課題が発生する。なお、製氷皿専用に位置検出スイッチなどを設けていても、製氷皿が水平でなくひねられた状態では上述した課題は同様に起こり得る。
また、挟み込んだ氷の大きさによっては、製氷皿駆動手段の軸は原点位置に戻ることができず、製氷機異常に至るといった課題があった(従来制御では、製氷皿駆動手段があらかじめ決められた異常監視時間(例えば、上記引用文献1では20秒)経過しても、原点位置に戻らない場合、制御手段は製氷機異常と判断する)。
また、電流値検出方式おいて、あらかじめ決められた異常判定値を用いることは、駆動装置の特性バラつきや、駆動装置を制御する制御装置の特性バラつきを考慮すると、異常判定値の最適な設定は難しい。例えば、駆動装置の原動力であるモータは、同じ種のものであっても特性バラつき等によって正常動作時の電流が小さいもの、大きいものがある。電流値検出方式では誤検出防止のため、電流値の大きいものに合わせてしきい値を設定する必要があるが、そうすると正常動作時の電流の小さいモータに対しては大き過ぎるしきい値であり、実際は製氷皿異常に値する状況でも、電流値が小さいために異常と確定できないという課題が存在する。
本発明の目的は、製氷皿が氷を離氷した後に原点方向に戻る際に、製氷皿と自動製氷機の保持手段間に氷又は異物が挟まり、製氷皿駆動手段が異常停止してしまった場合に、または製氷皿駆動手段に過負荷がかかった場合に、一度離氷方向に製氷皿駆動手段を回転させ、挟み込んだ異物を落下させた後、再び原点方向に製氷皿を回転させることで、製氷皿のひねられた状態のままの停止や、製氷皿駆動手段の軸が原点位置に戻らずに製氷機異常に至るという課題を解決した冷蔵庫を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明は主として次のような構成を採用する。
製氷皿、前記製氷皿を回転させる製氷皿駆動手段、前記製氷皿の傾き位置を検出する位置検出手段、前記製氷皿駆動手段の負荷状態を検出する負荷状態検出手段、貯氷容器内の氷が満氷か否かを検知する検氷手段、を有する自動製氷機と、前記自動製氷機および前記製氷皿に水を供給する給水装置を制御する制御部と、を備えた冷蔵庫であって、前記制御部は、前記製氷皿駆動手段により前記製氷皿を回転させて離氷位置で離氷動作を実行させ、前記製氷皿を前記離氷位置から原点位置に戻す過程で、前記製氷皿による氷又は異物の挟み込みにより前記負荷状態検出手段が異常負荷を検出した場合、前記位置検出手段が前記離氷位置を検出するまで、又は予め設定された一定時間が経過するまで、再度前記離氷位置の方向に前記製氷皿を回転させた後に、前記製氷皿を再度前記原点位置の方向に回転させて前記原点位置に戻すように制御する構成とする。
また、前記冷蔵庫において、前記負荷状態検出手段は前記製氷皿駆動手段の電流又は電圧値を検出する電流又は電圧検出手段からなり、前記制御部は、前記製氷皿駆動手段の駆動運転毎に定常状態の電流又は電圧値を基準値として設定し、前記製氷皿を前記離氷位置から原点位置に戻す過程で、前記電流又は電圧検出手段による検出電流又は電圧が、前記基準値と予め設定された異常判定加算値とを加算した異常判定値以上となったときに、前記製氷皿駆動手段に対する異常負荷と判定する構成とする。さらに、前記基準値と予め設定された異常判定加算値とを加算した異常判定値に代えて、前記基準値と予め設定された異常判定倍率とを乗算した異常判定値とする構成とする。さらに、前記負荷状態検出手段により、前記異常判定値以上の電流又は電圧値が予め設定された時間だけ継続した場合に異常負荷と判定する構成とする。
本発明によれば、製氷皿が氷を離氷した後に原点方向に戻る際に自動製氷機に異常が発生した場合に、一度離氷方向に製氷皿駆動手段を回転させて挟み込んだ異物を排除することで、製氷皿がひねられた状態のまま原点位置で停止することを防止し、ひねられた状態の原点位置停止での給水による貯氷容器内への水のこぼれを防止することが可能となる。
また、製氷皿駆動手段の負荷状態検出に際して、製氷皿駆動手段の駆動源であるモータ電流値の変化で異常の判定を行っているが、その判定において、モータの正常動作時の電流値を基準電圧として比較判定しているので、モータの特性のばらつきに影響されずに検出精度の高い氷又は異物の挟み込み検出が可能となる。
本発明の実施形態に係る冷蔵庫の正面外形図である。 本実施形態に係る冷蔵庫の庫内構成の内で特に製氷機廻りの断面を示す図であり、図1のX−X断面図である。 本実施形態に関する自動製氷機の具体的構成を示す図であり、図2の一部拡大図である。 本実施形態に関する自動製氷機の具体的構成を示す斜視図である。 本実施形態に関する自動製氷機の動作制御の電気的構成を示すブロック図である。 本実施形態に関する基本的な自動製氷の動作フローを表すフローチャートである。 本実施形態に関する製氷皿と自動製氷機保持手段(フレーム)との間の異物挟み込み検出を説明するタイミングチャートである。 本実施形態に関する製氷皿と自動製氷機保持手段(フレーム)との間の異物挟み込み時の動作フローを表すフローチャートである。
本発明の実施形態に係る自動製氷機を有する冷蔵庫について、図1〜図8を参照しながら以下詳細に説明する。図面において、1は冷蔵庫、2は冷蔵室、2aは冷蔵室扉、2bは冷蔵室扉、3は製氷室、3aは製氷室扉、4は上段冷凍室、4aは上段冷凍室扉、5は下段冷凍室、5aは下段冷凍室扉、6は野菜室、6aは野菜室扉、7は操作表示部、8は給水タンク、9は給水装置、10はDCモータ、11は給水パイプ、12は製氷皿、13は自動製氷機、14は貯氷容器、15は庫内冷却ファン、16は冷却器、17は圧縮機、18は検氷レバー、19は自動製氷機保持手段、20は製氷皿駆動手段、21はDCモータ、22は位置検知手段、23はアイスメーカ温度センサ、24は離氷方向、25は原点復帰方向、26は駆動回路、27は制御信号、28はマイコン、29は制御基板、30は検氷判断信号、31は製氷皿位置信号、32はモータ電流、33は電流検出素子、34は電源電圧、35は検出電圧、44は製氷皿角度、45は製氷皿モータ電圧、46は安定時間、47は基準電圧、48は異常判定加算値、49は異常判定値、50は異常継続時間、51は異物挟み込み開始点、64は故障報知手段、をそれぞれ表す。
図1において、本発明の実施形態に係る冷蔵庫1は、上方から、冷蔵室2、製氷室3及び上段冷凍室4、下段冷凍室5、野菜室6を有する。一例として、冷蔵室2及び野菜室6は、およそ3〜5℃の冷蔵温度帯の貯蔵室である。また、製氷室3、上段冷凍室4及び下段冷凍室5は、およそ−18℃の冷凍温度帯の貯蔵室である。
冷蔵室2は前方側に、左右に分割された観音開き、いわゆるフレンチ型の冷蔵室扉2a,2bを備えている。製氷室3、上段冷凍室4、下段冷凍室5、野菜室6は、それぞれ引き出し式の製氷室扉3a、上段冷凍室扉4a、下段冷凍室扉5a、野菜室扉6aを備えている。また、冷蔵室扉2aには、温度設定や機能のオン又はオフ(ON/OFF)の操作と、その設定内容の表示を内部に設けられたLEDを用いて行う操作表示部7が備えられている。
図2と図3(自動製氷機の構成を示す図)において、冷蔵室2の内部には給水タンク8が備えられ、給水タンク8内の水が給水装置9を用いて吸い上げられ、吸い上げられた水は給水パイプ11を通って、自動製氷機13に備えられた製氷皿12に供給される。本実施形態の給水装置9は、動力源にDCモータ10を使用している。製氷室3には貯氷容器14が備えられており、製氷された氷が貯氷される。
図4において、本実施形態における冷蔵庫1の自動製氷機13は製氷室3に設けられ、自動製氷機13は、製氷皿12と、製氷皿12を回転させる製氷皿駆動手段20と、製氷皿駆動手段20の内部に設けられ、製氷皿12が離氷位置又は水平位置にあることを製氷皿駆動手段20の軸位置により検出する位置検知手段22と、氷の満氷を検知するために上下方向に可動する検氷レバー18と、を備えており、製氷皿12と製氷皿駆動手段20は、自動製氷機13を製氷室3内に保持するフレーム(貯蔵室を区切る仕切り部材に設置された枠体)である自動製氷機保持手段19によって保持されている。
本実施形態の製氷皿駆動手段20は、動力源にDCモータ21を使用している。そして、製氷皿12の回転方向は、水平位置(原点位置)から離氷位置へ回転する方向を離氷方向24、離氷位置から水平位置(原点位置)へ戻る方向を原点復帰方向25と称する。
図5において、本実施形態における製氷皿駆動手段20および給水装置9のモータ駆動回路および電流検出回路の電気的構成をブロック図として表しており、制御基板29に設けられたマイクロコンピュータ28(マイコンと称する)から出力する制御信号27により、駆動回路26を介して製氷皿駆動手段20のDCモータ21を駆動させ、製氷皿12が回転する。DCモータ21駆動時に発生するモータ電流32により、駆動回路26に設けられた例えば抵抗などの電流検出素子33に発生する検出電圧35をマイコン28で検出電圧35として検出する。また、マイコン28からの制御信号27より、駆動回路26を介して給水装置9のDCモータ10を駆動させ、給水動作を開始する。
図6を用いて、本実施形態に関する自動製氷機の基本動作を説明する。まず、図5に示すように、給水装置9のDCモータ10を駆動させて給水動作を開始する(ステップ36)。給水動作が開始されると、給水タンク8内の水が給水装置9、給水パイプ11を通り、製氷皿12に供給される(ステップ37)。
庫内冷却ファン15(図2を参照)により、冷却器16や圧縮機17等で構成された冷凍サイクルより生成された冷気を製氷室3に送り込むことで、製氷室の温度を下げると同時に、製氷皿12に供給された水の温度を低下させて製氷を行う。
マイコン28はアイスメーカ温度センサ23の読み取り値があらかじめ設定された温度(例えば−8℃)以下であることと(ステップ38)、給水後から、あらかじめ設定された製氷監視時間(例えば100分)経過する(ステップ39)と、製氷完了と判断する。製氷が完了すると、マイコン28は検氷レバー18を駆動させ、貯氷容器13内の氷量を判断する検氷動作を行う(ステップ40)。
貯氷容器14内の氷量が少なく、検氷レバー18が氷に触れることがなければ空氷と判断し、また、貯氷容器14内の氷量が満氷であって検氷レバー18が氷に触れれば満氷と判断する(ステップ41)。なお、検氷レバー18による検氷判断は、検氷レバー18を駆動するモータのモータ駆動電流の大きさ(氷に当接したときの負荷電流の増大)の検知や、検氷レバー18の回動量の機械的検知によって、貯氷容器14内に新たに離氷できるだけの余裕スペースがあるか否かを判断するためである。検氷レバー18の回動と製氷皿12の原点位置から離氷位置までの回転との互いの機械的位置の関連付けをしておくことによって、検氷レバー18の回動動作で貯氷容器内の氷量が満氷であるか否かを判断し、満氷であれば離氷動作を止めるものである。また、検氷時の検氷判断信号は、製氷皿駆動手段20内部の例えばタクトスイッチのオン、オフの状態をマイコン28で検出することによっても行える。
検氷動作の結果により満氷と判断した場合、製氷監視時間39に戻り、再びあらかじめ設定された待機時間だけ待機し、空氷と判断した段階で次の離氷動作へ移行する(ステップ42)。離氷動作はマイコン28からの制御信号27より、駆動回路26を介して製氷皿駆動手段20のDCモータ21を駆動させ、製氷皿12を離氷方向24に回転させ、製氷皿12に製氷された氷を貯氷容器14に落下させる(ステップ42)。
離氷動作が完了すると、次の給水動作へ移行するため、製氷皿12を水平状態に戻すために原点復帰動作を行う(ステップ43)。
次に、本実施形態に関する自動製氷機能の動作フローにおいて、離氷位置から原点位置復帰動作中に氷又は異物(貯氷容器内のアイスクリームなどの食品類)が、例えば製氷皿12と保持手段19との間に挟まり異常状態が生じ得る場合があり、この場合を負荷異常と確定してリリース動作(負荷異常を検出してから再度離氷位置方向に製氷皿を回転させる動作)をした場合における本実施形態の特徴の一つである動作の詳細について、図7を用いて以下説明する。
図7には、原点復帰動作中に氷又は異物が挟まり、負荷異常と確定してリリース動作をした場合の、製氷皿角度44、製氷皿位置信号31、検出電圧35(DCモータ21のモータ電流32の検出値(図5を参照))と、製氷皿モータ電圧45の変化を時間軸で表したタイミングチャートを示す。
離氷後に原点復帰動作が開始すると、原点復帰動作開始より検出電圧35が安定するまでの安定時間46(例えば3秒)を経過した時点で、検出電圧35をマイコンがサンプリングし、この電圧値を基準電圧47(原点復帰方向への駆動運転に入ってからの定常状態の基準電圧)と決定する。なお、上述の原点復帰方向への基準電圧47に限らず、直前の離氷位置方向への動作における安定した電圧を基準電圧としてもよい。
貯氷容器14に満氷に近い状態で原点復帰動作を行うと、製氷皿回転軌跡内に溜っていた氷がすくい上げられ、製氷皿12と自動製氷機の保持手段19との間に氷を挟みこむと(図7に示す符号51を参照)、製氷皿駆動手段20のDCモータ21の負荷トルクが増大し、モータ電流32が増大する。同時に検出電圧35も増大する。即ち、製氷皿12が回転中に氷や異物等が挟まると、負荷トルクが増大するため、電流が増大し、検出電圧35が増大し始める。
マイコン28は、検出電圧35が異常判定値49(基準電圧47+あらかじめ設定された異常判定加算値48)以上となると、マイコン28は製氷皿12に氷や異物が挟みこんだと判断する。ここで、異常判定値として、上述の(基準電圧47+あらかじめ設定された異常判定加算値48)の外に、(基準電圧47×異常判定倍率(例えば、2又は3))としてもよい。さらに、判断方法として、異常判定値49が、異常継続時間50(例えば1秒)継続したときに、負荷異常と判断する手法を採用してもよい(図7の実施例を参照)。さらに、異常負荷の判定を検出電圧に代えて、検出電流にしてもよい。
氷や異物を挟み込みこんだと判断すると、マイコン28は製氷皿駆動手段20のDCモータ21を停止させた後、再び離氷方向24に製氷皿12を離氷点(離氷位置)まで動作させ、若しくは、離氷点に達しない予め設定した一定時間経過後まで動作させる。このリリース動作によって、挟まれた氷や異物は貯氷容器14に落下し、取り除かれることとなる。
次に、本実施形態の特徴の一つを表す上述した原点復帰動作の動作フローについて、図8を用いてさらに詳細に説明する。
原点復帰動作開始(ステップ52)すると、マイコン28は基準電圧検出を行う(ステップ53)。基準電圧47を検出すると、その時点から検出電圧と異常判定値49(基準電圧47と、あらかじめ設定された異常判定加算値48を加算した電圧値)の比較を行い(ステップ54)、検出電圧35が、異常判定値49以上となると、異常判定値49以上の検出電圧値が、異常継続時間50(例えば1秒)以上継続するかの判断を行う(ステップ58)。
異常継続時間50(例えば1秒)以上継続すると、マイコン28は製氷皿12に異物が挟み込んだと判断し、負荷異常と判断した回数をカウントする負荷異常カウンタをカウントアップする(ステップ59)。その後、負荷異常カウンタのカウンタ値を監視し(ステップ60)、カウンタ値が例えば4回を超えないときにはリリース動作を開始する(ステップ62)。すなわち、負荷異常が検出されたときにはリリース動作を開始し、当該リリース動作によっても再度負荷異常が検出されれば、再度リリース動作が開始され、その繰り返しが実行されるのであり、その間、負荷異常が解消する場合も有り得る。
なお、上述の説明によると、検出電圧が異常判定値以上となれば、又はこの異常判定値以上が所定時間継続すれば、リリース動作を実行するのであるが、このリリース動作は、製氷皿位置検出手段による製氷皿位置信号31が離氷位置を検出するまで回転動作し、又は予め設定された一定時間だけ離氷方向に回転動作してもよい(この回転動作は図8のステップ62の前に実行されるステップである)。リリース動作が終了すると、原点復帰動作開始に戻り(ステップ52)、再び原点復帰動作を開始する。
負荷異常カウンタのカウンタ値監視(60)において、カウンタ値が例えば4を超える場合、すなわちリリース動作を4回行っても異物が排除できず、製氷皿11が原点位置にもどることができないと判断された場合、マイコン28は負荷異常と確定し、故障報知を行う(ステップ63)。故障報知は、冷蔵室扉2aに配置された操作表示部7のLEDの点滅や、ブザーなどの故障報知手段64を用いて、故障を使用者に報知する。
また、検出電圧35と異常判定値49の比較(ステップ54)において、検出電圧35が、異常判定値49未満の場合、すなわち製氷皿12に異物が挟まらず正常に原点復帰動作が行われ、終了した場合、負荷異常カウンタをクリアし(ステップ56)、次の給水動作へ移行する(ステップ57)。
以上説明したように、本発明の実施形態に係る自動製氷機を有する冷蔵庫によると、製氷皿が氷を離氷した後に原点方向に戻る際に、製氷皿と自動製氷機の保持手段(フレーム、枠)との間に氷又は異物等が挟まり、製氷皿駆動手段が異常停止してしまった場合に、または製氷皿駆動手段に過負荷がかかった場合に、一度離氷方向に製氷皿駆動手段を回転させ、挟み込んだ異物を排除させた後、再び原点方向に製氷皿を回転させることによって、製氷皿駆動手段の軸が原点位置のまま製氷皿がひねられた状態で停止してしまうという課題や、そのひねられた状態で給水動作が行われ貯氷容器内に水がこぼれ貯氷容器内が氷塊に至るという課題や、変形・連結した氷ができるといった課題を解決することが可能となる。同様に、製氷皿駆動手段の軸は原点位置に戻ることができず、自動製氷機の異常に至るといった課題を解決することも可能となる。
また、本実施形態に関する製氷皿駆動手段の負荷状態検出手段においては、製氷皿駆動手段の駆動源であるモータに流れる電流値を検出し、その電流値の変化で異常の判定を行っているが、異常確定の手段としては、モータの正常動作時の電流値を検出し、その電流値を基準電圧とし、この基準電圧にあらかじめ設定した異常確定加算値を足し込んだ値を異常判定値とし、検出電流値がこの異常判定値を超えると、異常と確定する相対方式とする。この相対方式であればモータの正常動作時の電流値との比較のため、特性バラつき等による電流値の大小に影響されることがない、検出精度の高い異物挟み込み検出が可能となる。
1:冷蔵庫、2:冷蔵室、2a:冷蔵室扉、2b:冷蔵室扉、3:製氷室、3a:製氷室扉、4:上段冷凍室、4a:上段冷凍室扉、5:下段冷凍室、5a:下段冷凍室扉、6:野菜室、6a:野菜室扉、7:操作表示部、8:給水タンク、9:給水装置、10:DCモータ、11:給水パイプ、12:製氷皿、13:自動製氷機、14:貯氷容器、15:庫内冷却ファン、16:冷却器、17:圧縮機、18:検氷レバー、19:自動製氷機保持手段、20:製氷皿駆動手段、21:DCモータ、
22:位置検知手段、23:アイスメーカ温度センサ、24:離氷方向、25:原点復帰方向、26:駆動回路、27:制御信号、28:マイコン、29:制御基板、30:検氷判断信号、31:製氷皿位置信号、32:モータ電流、33:電流検出素子、34:電源電圧、35:検出電圧、44:製氷皿角度、45:製氷皿モータ電圧、46:安定時間、47:基準電圧、48:異常判定加算値、49:異常判定値、50:異常継続時間、51:異物挟み込み開始点、64:故障報知手段

Claims (5)

  1. 製氷皿、前記製氷皿を回転させる製氷皿駆動手段、前記製氷皿の傾き位置を検出する位置検出手段、前記製氷皿駆動手段の負荷状態を検出する負荷状態検出手段、貯氷容器内の氷が満氷か否かを検知する検氷手段、を有する自動製氷機と、前記自動製氷機および前記製氷皿に水を供給する給水装置を制御する制御部と、を備えた冷蔵庫であって、
    前記制御部は、前記製氷皿駆動手段により前記製氷皿を回転させて離氷位置で離氷動作を実行させ、前記製氷皿を前記離氷位置から原点位置に戻す過程で、前記製氷皿による氷又は異物の挟み込みにより前記負荷状態検出手段が異常負荷を検出した場合、前記位置検出手段が前記離氷位置を検出するまで、又は予め設定された一定時間が経過するまで、再度前記離氷位置の方向に前記製氷皿を回転させた後に、前記製氷皿を再度前記原点位置の方向に回転させて前記原点位置に戻すように制御する
    ことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 請求項1において、
    前記負荷状態検出手段は前記製氷皿駆動手段の電流又は電圧値を検出する電流又は電圧検出手段からなり、前記制御部は、前記製氷皿駆動手段の駆動運転毎に定常状態の電流又は電圧値を基準値として設定し、前記製氷皿を前記離氷位置から原点位置に戻す過程で、前記電流又は電圧検出手段による検出電流又は電圧が、前記基準値と予め設定された異常判定加算値とを加算した異常判定値以上となったときに、前記製氷皿駆動手段に対する異常負荷と判定する
    ことを特徴とする冷蔵庫。
  3. 請求項2において、
    前記基準値と予め設定された異常判定加算値とを加算した異常判定値に代えて、前記基準値と予め設定された異常判定倍率とを乗算した異常判定値とする
    ことを特徴とする冷蔵庫。
  4. 請求項2または3において、
    前記負荷状態検出手段により、前記異常判定値以上の電流又は電圧値が予め設定された時間だけ継続した場合に異常負荷と判定することを特徴とする冷蔵庫。
  5. 請求項1ないし4の何れか1つの請求項において、
    前記製氷皿を再度前記原点位置の方向に回転させて前記原点位置に戻す過程で、前記製氷皿による氷又は異物の挟み込みにより前記負荷状態検出手段が再度異常負荷を検出した場合、再々度前記離氷位置の方向に前記製氷皿を回転させる動作制御を行い、前記動作制御を複数回又は異常負荷が解除されるまで繰り返すように制御する
    ことを特徴とする冷蔵庫。
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