JP2009097738A - ミスト発生装置およびこれを備えた浴室空調装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】水位センサを用いることなく、構成の簡易な手段によって、貯液部の水位、またはミスト発生量を判断することが可能なミスト発生装置を提供する。
【解決手段】ミスト発生装置MGは、貯液部14から液体を汲み上げて周囲に飛散させるロータ2を備えており、このロータ2の軸状部21は、上方に進むほどその外径が大きく、かつ外周面に沿って液体を上昇させる構成、または上方に進むほど内径が大きい孔部を有し、かつ内周面に沿って液体を上昇させる構成であり、制御手段7は、ロータ2を回転させるモータMの駆動電流、駆動電圧、および駆動電力などのモータMの負荷変動に対応して値が変化する負荷対応データを、貯液部14の液面レベル、もしくはミスト発生量を示すデータの代替データとして用いるように構成されている。
【選択図】 図2
【解決手段】ミスト発生装置MGは、貯液部14から液体を汲み上げて周囲に飛散させるロータ2を備えており、このロータ2の軸状部21は、上方に進むほどその外径が大きく、かつ外周面に沿って液体を上昇させる構成、または上方に進むほど内径が大きい孔部を有し、かつ内周面に沿って液体を上昇させる構成であり、制御手段7は、ロータ2を回転させるモータMの駆動電流、駆動電圧、および駆動電力などのモータMの負荷変動に対応して値が変化する負荷対応データを、貯液部14の液面レベル、もしくはミスト発生量を示すデータの代替データとして用いるように構成されている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、水などの液体のミスト化(霧状化、微細粒子化)を図ることが可能なミスト発生装置、およびこれを備えた浴室空調装置に関する。
従来のミスト発生装置の具体例としては、特許文献1〜3に記載されたものがある。これらの文献に記載されたものは、たとえば水を貯留するための貯液部を内部に有するケースと、モータにより回転されるロータと、このロータの周囲に位置する衝突壁部とを有している。ロータが回転すると、貯液部の水はロータによって吸い上げられてからその周囲に飛散し、衝突壁部に衝突する。この衝突により、微細水滴化が図られ、ミストが発生する。
なお、前記ロータは、円板の中心部から下方に延びて、その下部が貯液部の水に浸漬する軸状部を有している。ただし、特許文献1の第1図に示されたロータの軸状部は、内部に孔部を有するパイプ状であり、この孔部内を水が上昇するようにされている。一方、特許文献2,3に示されたロータの軸状部は、非パイプ状であり、上部寄りほど外径が大きくなる円錐状または円錐台状である。このロータにおいては、軸状部の外周面に沿って水が上昇する。
しかしながら、前記したようなミスト発生装置においては、次に述べるように、改善すべき点があった。
すなわち、ミストを発生させると貯液部の水が消費されるために、ミストを継続して発生させるには、貯液部に対して継続的に給水を行なう必要がある。給水を行なう場合、その給水量が不適切であると、貯液部の水位が安定せず、水量不足を生じたり、あるいは反対にオーバフローする虞がある。とくに、特許文献2,3に記載されているように、貯液部の水を汲み上げるためのロータとして、上部寄りほど外径が大きい軸状部を有するものが用いられている場合、このロータの汲み上げ水量やミスト発生量は、貯液部の水位に左右される。すなわち、貯液部の水位が高い場合には、ロータによる汲み上げ水量が多くなってミスト発生量も多くなる。反対に、貯液部の水位が低い場合には、ロータによる汲み上げ水量は少なくなってミスト発生量も少なくなる。このようなことから、貯液部の水位を所望の水位に維持させてミストを安定的に発生させるには、貯液部の水位が正確に判断されて、制御される必要がある。ところが、前記従来においては、そのようなことに好適に対処するための対策は採られていないのが実情であった。
貯液部の水位を判断するための手段としては、たとえば貯液部に水位センサを設けることが考えられる。ところが、このような手段を用いたのでは、その部品コストが嵩むことに加え、水位センサの取り付け箇所の構造が複雑化し、装置全体の製造コストが高価となる問題点を生じる。
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであって、水位センサを用いることなく、構成の簡易な手段によって、貯液部の水位またはミスト発生量を適切に判断することが可能なミスト発生装置、およびこれを備えた浴室空調装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供されるミスト発生装置は、液体供給手段から供給されてくる液体を貯留するための貯液部と、モータにより駆動回転自在であるとともに、前記貯液部に一部分が位置する軸状部を有しており、かつ回転時には、前記貯液部に貯留されている液体を前記軸状部に沿って上昇させてから周囲に飛散させてミスト化を図るためのロータと、前記モータの駆動制御を行なう制御手段と、を備えている、ミスト発生装置であって、前記ロータの軸状部は、上方に進むほどその外径が大きく、かつ外周面に沿って液体を上昇させる構成、または上方に進むほど内径が大きい孔部を有し、かつ内周面に沿って液体を上昇させる構成であり、前記制御手段は、前記モータの駆動電流、駆動電圧、および駆動電力などの前記モータの負荷変動に対応して値が変化する負荷対応データを、前記貯液部の液面レベル、もしくはミスト発生量を示すデータの代替データとして用いるように構成されていることを特徴としている。
このような構成によれば、次に述べるような効果が得られる。
すなわち、本発明によれば、液体を汲み上げるロータの軸状部は、その外径または内径が上方に進むほど大きくなる形状を有しているために、貯液部の液面レベルとロータの液体汲み上げ量との間には一定の対応関係があり、液面レベルが高くなるほど、ロータの液体汲み上げ量は多くなり、モータの仕事量も多くなる。このため、モータの負荷と液面レベルとの間にも一定の対応関係が成立する。また、液面レベルが高い場合ほどミスト発生量が多くなる関係にあるために、モータの負荷とミスト発生量との間にも一定の対応関係が成立する。
本発明は、このような点に着目し、モータの駆動電流などの負荷対応データを、貯液部の液面レベル、もしくはミスト発生量を示すデータの代替データとして用いているために、そのデータはミスト発生量を示すデータとして正確であり、このデータを利用して液面レベルやミスト発生量を的確に判断することができる。また、後述するように、前記データを利用することにより、ミスト発生量を所望の量に制御するといったことも実現できる。本発明においては、水位センサを用いる必要がないため、装置全体の製造コストを廉価にすることが可能である。
すなわち、本発明によれば、液体を汲み上げるロータの軸状部は、その外径または内径が上方に進むほど大きくなる形状を有しているために、貯液部の液面レベルとロータの液体汲み上げ量との間には一定の対応関係があり、液面レベルが高くなるほど、ロータの液体汲み上げ量は多くなり、モータの仕事量も多くなる。このため、モータの負荷と液面レベルとの間にも一定の対応関係が成立する。また、液面レベルが高い場合ほどミスト発生量が多くなる関係にあるために、モータの負荷とミスト発生量との間にも一定の対応関係が成立する。
本発明は、このような点に着目し、モータの駆動電流などの負荷対応データを、貯液部の液面レベル、もしくはミスト発生量を示すデータの代替データとして用いているために、そのデータはミスト発生量を示すデータとして正確であり、このデータを利用して液面レベルやミスト発生量を的確に判断することができる。また、後述するように、前記データを利用することにより、ミスト発生量を所望の量に制御するといったことも実現できる。本発明においては、水位センサを用いる必要がないため、装置全体の製造コストを廉価にすることが可能である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記制御手段は、前記モータを駆動させてミストを発生させるときには、前記モータの負荷対応データの値に基づいて、前記液体供給手段から前記貯液部への液体供給量を制御するように構成されている。
このような構成によれば、貯液部の液面レベルに対応させて貯液部への液体供給量を制御することが可能となり、前記液面レベルを所望のレベルに維持させてミスト発生量を所望の量に設定するといったことを的確に実行することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、ミスト発生量を変更する旨の操作が可能な操作手段を備えており、前記制御手段は、前記操作手段において、ミスト発生量を増加させる旨の操作がなされたときには、前記貯液部への液体供給量を増加させる一方、ミスト発生量を減少させる旨の操作がなされたときには、前記貯液部への液体供給量を減少させる制御を実行するように構成されている。
このような構成によれば、ミスト発生量を増加させる旨、または減少させる旨の操作がなされたときには、この操作に対応する制御手段の制御によって、ミスト発生量を適切に増加または減少させることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記制御手段は、運転停止を行なうときには、前記モータの駆動を継続させつつ前記貯液部への液体供給を停止させ、かつその後に前記モータの負荷対応データの値が第1の所定値以下となったときには、前記モータの駆動を停止させるように構成されている。
このような構成によれば、ミスト発生装置の運転を停止するときには、貯液部への液体供給を停止させた後に、モータがなおも駆動していることによって貯液部の液体を消費することができ、貯液部の液体残量がゼロまたはこれに近い値となって、モータの負荷対応データの値が第1の所定値以下になった時点でモータの駆動を停止させることが可能となる。したがって、ミスト発生装置の運転停止後には、貯液部に多くの液体が残存しないようにし、貯液部を衛生的なものとすることができる。また、貯液部に液体が残存しなくなった後においてモータが長時間にわたって無駄に駆動されることも好適に回避することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記制御手段は、前記モータの負荷対応データの値が第2の所定値を超えたときには、少なくとも前記貯留部への液体供給停止、または供給量を減少させる処理を含む所定の対応処理を実行するように構成されている。
このような構成によれば、貯液部の液面レベルが異常上昇するなどしてモータの負荷が大きくなり、モータの負荷対応データの値が第2の所定値を超えたときには、貯液部への給水が停止され、または減少することとなり、貯液部の液面レベルがそれ以上に異常上昇することが抑制される。その結果、貯液部から液体がオーバフローするといったことを防止するなど、前記したような異常事態に対して好適な対応措置をとることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記制御手段は、前記ロータの軸状部が液体に浸漬していない状態で前記モータが駆動されたときに検出された負荷対応データの値を基準値とし、前記モータのその後の駆動時には、この駆動時の負荷対応データの値、またはこの負荷対応データに基づいて決定されるデータの値を、前記基準値を用いて補正または決定するように構成されている。
このような構成によれば、モータの負荷対応データ、またはこれに基づいて決定されるデータ(たとえば、モータの負荷対応データに基づいて流量調整弁の開度を決定してこの開度を制御する場合、その流量調整弁の開度のデータなど)が、モータの個体差やその他の事項に起因して大きな誤差を含んだものとならないようにし、それらデータの値をより正確なものとすることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記ロータを内部に収容しているとともに、発生したミストを外部に噴出するミスト噴出口を有している有底状のケースを備えており、このケースの底部が前記貯液部とされている。
このような構成によれば、全体構造の簡素化が図られ、製造コストを低減するのに好適となる。また、ケースの底部が貯液部とされていれば、たとえばミスト噴出口からケース外部に噴出されなかった液体を貯液部に再度導き、ミスト発生に再利用するといったことも容易に実現できる。
本発明の第2の側面により提供されるミスト発生装置を備えた浴室空調装置は、浴室の上部に設置されて、前記浴室の空調を行なうのに用いられる浴室空調装置であって、本発明の第1の側面により提供されるミスト発生装置を備えていることを特徴としている。
前記浴室空調装置は、たとえば、浴室の上部に設置されるケースと、浴室の空気を前記ケース内に吸入させて送風口から浴室に吹き出すファンと、このファンの駆動により前記ケース内に吸入された空気を調整するための空気調整手段と、を備えた構成とすることができる。
前記浴室空調装置は、たとえば、浴室の上部に設置されるケースと、浴室の空気を前記ケース内に吸入させて送風口から浴室に吹き出すファンと、このファンの駆動により前記ケース内に吸入された空気を調整するための空気調整手段と、を備えた構成とすることができる。
このような構成によれば、本発明の第1の側面により提供されるミスト発生装置について述べたのと同様な効果が得られる。また、浴室空調装置をミスト発生装置のブラケットとして利用し、ミスト発生装置の施工作業の省略化あるいは簡略化などを図ることもできる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図6は、本発明が適用されたミスト発生装置を備えた浴室空調装置、およびこれに関連する構成の一例を示している。図1に示す浴室空調装置Aは、浴室暖房乾燥機として構成されており、ユニットバスなどの浴室の天井部80に取り付けられている。浴室空調装置Aのパネル41には、ミスト発生装置MGが取り付けられている。
図2によく表われているように、ミスト発生装置MGは、ケース1、回転板20を有するロータ2、このロータ2の駆動回転用のモータM、ミスト発生用の水をケース1内に供給するための給水管92、および制御部7を備えている。
ケース1は、合成樹脂製であり、その全体の概略形状は、上部が開口した平面視円形のカップ状である。このケース1は、その上部に設けられた複数のネジ孔10とこれらに螺合するネジ体90とを利用してパネル41の下面部に取り付けられている。このケース1には、複数の衝突壁部12、複数のミスト噴出口13、および貯液部14が設けられている。
複数の衝突壁部12は、ロータ2が回転して回転板20からその周囲に水が飛散したときにこの水を衝突させるための部位であり、この衝突によりミストを的確に発生させることができる。ただし、そのような衝突壁部12を利用することなく、回転板20から水を高速で飛散させることのみによって水のミスト化を図ることも可能である。図3に示すように、複数の衝突壁部12は、ケース1の中心軸周りに略等間隔で放射状に並んだリブ状である。互いに隣り合う衝突壁部12どうしの隙間はケース1の周囲に向けて開口しており、この開口部分がミスト噴出口13である。複数の衝突壁部12に水が衝突して発生したミストは、このミスト噴出口13を通過してケース1の周囲に噴出する。図2および図4に示すように、貯液部14は、ケース1の底部に形成されており、この貯液部14には適当量の水を貯留可能である。
給水管92は、本発明でいう液体供給手段の一例を構成している。図2に示すように、この給水管92は、パネル41をその上方から下向きに貫通してケース1内に差し込まれており、貯液部14への給水が可能である。この給水管92には、給水のオフ・オフを行なうための開閉弁V1、および比例弁などの流量調整弁V2が設けられている。また、この給水管92には、開閉弁V3を備えた排水管93も接続されている。この排水管93は、ミスト発生装置MGの運転停止時に給水管92内の水抜きを行なうのに利用されるものであり、開閉弁V3が開状態になると、給水管92内の水がサイフォン現象によってこの排水管93内に流れ込み、外部に排出されるようになっている。
ロータ2は、モータMの駆動軸30に支持されてケース1内に収容されており、前記した回転板20に加えて、この回転板20の中央部から下向きに突出した揚水用の軸状部21を有している。ロータ2の各部は、たとえば合成樹脂製であるが、これに限定されない。軸状部21は、上部寄りの部分ほど大径となる円錐状または円錐台状であり、その下部は、ケース1の底部に設けられた排水用の孔部16に挿通している。排水用の孔部16の内周面と軸状部21の外周面との間には、たとえば1〜3mmほどの隙間が形成されている。ロータ2の回転時には、後述する原理により、貯液部14の水が孔部16から漏れることはなく、貯液部14の一部の水は軸状部21の外周面に沿った水膜となって上昇し、回転板20の下面まで汲み上げられる。すると、この水は、遠心力により、回転板20の中央寄り領域から外周方向に向けて加速され、この回転板20の周囲に飛散する。
図6は、前記した動作の原理説明図である。同図を参照して、軸状部21の外周面上に水膜が形成されて上昇する原理をまず説明する。
軸状部21の外周面上の水膜の微小要素ΔWについて考察すると、前記外周面と直交する方向には、軸状部21の外周面に対する水の付着力Fが生じている。また、微小要素ΔWの質量をmとすると、鉛直方向の下向きにはmgが作用するが、これは、分力mgn,mgtに分解することができる。水平方向には、遠心力C(C=mrω2,r:偏心距離,ω:角速度)が作用するが、これは分力Cn,Ctに分解することができる。微小要素ΔWが軸状部21の外周面から吹き飛ばされないためには、次の式(1)の釣り合い関係があればよい。
F=Cn+mgn 式(1)
ここで、微小要素ΔWの質量mは、m≒0であるために、mgnは小さく、また遠心力Cおよびその分力Cn、についても小さくし、前記の式(1)を満足させることが可能である。
また、微小要素ΔWが上昇するためには、次の式(2)の関係があればよい。
Ct>mgt 式(2)
ここで、mgnは小さい一方、Ctについては、たとえばロータ2の回転速度を高めて、角速度ωを大きくすることによりその値を増大させることができる。したがって、前記の式(2)についても満足させることができる。
このように、前記した式(1),(2)を満足させるようにロータ2を高速回転させれば、貯液部14の水を軸状部21の外周面に沿って上昇させるポンピング作用を得ることができる。
軸状部21の外周面上の水膜の微小要素ΔWについて考察すると、前記外周面と直交する方向には、軸状部21の外周面に対する水の付着力Fが生じている。また、微小要素ΔWの質量をmとすると、鉛直方向の下向きにはmgが作用するが、これは、分力mgn,mgtに分解することができる。水平方向には、遠心力C(C=mrω2,r:偏心距離,ω:角速度)が作用するが、これは分力Cn,Ctに分解することができる。微小要素ΔWが軸状部21の外周面から吹き飛ばされないためには、次の式(1)の釣り合い関係があればよい。
F=Cn+mgn 式(1)
ここで、微小要素ΔWの質量mは、m≒0であるために、mgnは小さく、また遠心力Cおよびその分力Cn、についても小さくし、前記の式(1)を満足させることが可能である。
また、微小要素ΔWが上昇するためには、次の式(2)の関係があればよい。
Ct>mgt 式(2)
ここで、mgnは小さい一方、Ctについては、たとえばロータ2の回転速度を高めて、角速度ωを大きくすることによりその値を増大させることができる。したがって、前記の式(2)についても満足させることができる。
このように、前記した式(1),(2)を満足させるようにロータ2を高速回転させれば、貯液部14の水を軸状部21の外周面に沿って上昇させるポンピング作用を得ることができる。
一方、排水用の孔部16の内周面と軸状部21の外周面との間、およびその近傍に位置する微小要素ΔW’についても、前記したのと同様な力が作用している。このため、前記した分力Ctと同様な分力Ct’が微小要素ΔW’を上昇させる力として働く。この作用により、ロータ2の回転時には、貯液部14の水が孔部16の隙間からその下方に漏出しないようにすることができる。もちろん、ロータ2の回転を停止させると、貯液部14の水は孔部16から下方に漏出する。
図2および図5に示すように、ケース1には、このケース1内に下方から外部空気を流入させるための複数の空気流入口15も設けられている。ロータ2が高速回転する際には、その周囲の空気が乱流となり、この乱流がミストの発生動作を乱し、ミストの粒径にばらつきを生じさせる要因となる。これに対し、複数の空気流入口15からケース1内に外部空気を供給すれば、前記した乱流を抑制することが可能である。ケース1の底部またはその近傍には、上向きに起立した筒状部15aが設けられており、この内部が空気流入口15である。このような構成によれば、空気流入口15の上部開口のレベルが高くなり、貯液部14の水がこの空気流入口15から外部に流出することを防止することができる。
モータMは、パネル41上に取り付けられている。好ましくは、モータMの取り付け箇所には、外部空気をケース1内にその上方側から流入させることが可能な空気流通路33が設けられている。この空気流通部33は、たとえばモータMを支持する板部31とパネル41との間にスペーサ32を介在させて形成された隙間33aと、パネル41に形成され、かつ隙間33aを通過してきた外部空気をケース1内に流入させる開口部33bとを含んで構成されている。この空気流通部33を介してロータ2の上方領域にも外部空気が供給されるために、ロータ2の周囲に乱流が生じることはより抑制される。
制御部7は、たとえばマイクロコンピュータを用いて構成されており、図1に示す操作リモコン6からの動作指令などに対応し、ミスト発生装置MGの各部の動作制御を実行する。ただし、本実施形態においては、これら制御部7や操作リモコン6は、浴室空調装置A用のものと兼用されている。操作リモコン6は、たとえば浴室空調装置Aの赤外線受光部(図示略)に対して赤外線送信を行なうことにより制御部7へのデータ送信が可能であり、ミスト発生装置MGの運転のオン・オフや、発生するミスト量の増減変更などの指令操作が可能である。制御部7の具体的な動作制御内容については、後述する。
図1に示すように、浴室空調装置Aは、ケース4、ファン50、および空気調整手段としてのエア加熱用の熱交換器51を備えている。ケース4は、ファン50および熱交換器51を内部に収容し、かつ浴室の天井板80の上面側に設置される下部開口状のケース本体部40と、これとは別体のパネル41とを有している。パネル41は、天井板80に形成された開口部80aおよびケース本体部40の下部開口部を塞ぐように、天井板80に取り付けられている。このパネル41には、給気口41aと、送風口41bを有するルーバ42とが設けられている。
この浴室空調装置Aは、ファン50が駆動すると、給気口41aからケース4内に空気が吸入され、この空気が熱交換器51により加熱されるようにされている。熱交換器51は、たとえば内部に加熱湯水が流通可能とされたフィン付の複数のチューブを用いて構成されており、ファン50による吸入空気はこれら複数のチューブ間を通過する際に加熱される。この加熱された空気は、ルーバ42までガイドされてその送風口41bから吹き出される。ミスト発生装置MGのケース1は、ルーバ42の側方に位置している。
次に、ミスト発生装置MGを備えた浴室空調装置Hの作用について説明する。併せて、制御部7の動作処理手順の一例について、図7のフローチャートを参照して説明する。
まず、操作リモコン6が操作されて、ミスト発生装置MGの運転オンが指令されると、制御部7はモータMの駆動を開始させる(S1:YES,S2)。この場合、モータMは、たとえば予め設定された回転速度で回転されるように制御され、モータMがそのような回転速度に達すると、制御部7は、その際のモータ駆動電流値I0を基準値として記憶する(S3)。この基準値I0は、貯液部14に未だ水が供給されておらず、貯液部14が空の状態のときの電流値である。
次いで、制御部7は、開閉弁V1および流量調整弁V2を開状態として、貯液部14への給水を開始させる(S4)。このように、モータMの駆動開始後に貯液部14に給水を開始させると、ケース1の底部の開口部16から水が下方に漏出することが防止され、貯液部14に水を貯留させていくことができる。このような状態において、ロータ2の軸状部21は、その回転作用によって貯液部14の水を回転板20の下面部まで汲み上げることとなり、この水は回転板20からその周囲に飛散して複数の衝突壁部12に衝突し、ミスト化される。このミストは、複数のミスト噴出口13からケース1の周囲に噴出し、浴室の下部に向けて進行していくこととなる。
モータMの回転速度が一定の場合、貯液部14の水位、ロータ2の軸状部21の汲み上げ水量、ミスト発生量、およびモータMの駆動電流は、互いに一定の対応関係にある。すなわち、図8(a)に示すように、貯液部14の水位とロータ2の汲み上げ水量とは、貯液部14の水位が高くなるほどロータ2の汲み上げ水量が多くなる相関関係にある。これは、ロータ2の軸状部21が上部ほど大径となる形状を有しているためである。また、同図(b)に示すように、ロータ2の汲み上げ水量とミスト発生量とは、ロータ2の汲み上げ水量が多くなるほどミスト発生量が多くなる相関関係にある。さらに、同図(c)に示すように、ミスト発生量とモータMの駆動電流とは、ミスト発生量が多くなるほどモータMの駆動電流が大きくなる相関関係にある。これは、ミスト発生量が多いときにはモータMの仕事量が多く、その負荷も大きくなっているためである。制御部7は、同図(c)に示したようなデータを記憶したデータテーブルを有している。なお、このデータは、試験により求めることができる。前記したような事項から、モータMの駆動電流の大きさは、ミスト発生量に対応することに加え、ロータ2の汲み上げ水量や貯液部14の水位にも対応することが理解される。本実施形態のミスト発生装置MGにおいては、モータMの駆動電流のデータを、貯液部14の水位、あるいはミスト発生量を示すデータの代替データとして利用し、以下に述べるように、このデータに基づいて貯液部14への給水量制御を行なうようになっている。このため、ミスト発生装置MGに水位センサを別途設ける必要はない。
制御部7は、貯液部14への給水を開始した後には、前記した基準値I0に基づいて、モータ駆動電流の目標値を算出する(S5)。より具体的には、この目標値は、ミスト発生量を所望の量に設定したい場合に、その目標となるモータ駆動電流値であり、たとえば基準値I0に所定の値を上乗せした値である。もちろん、これに代えて、基準値I0に所定の係数を乗じた値を目標値とするようなこともできる。制御部7は、前記した目標値を決定した後は、実際のモータ駆動電流Iがその目標値となるように、流量調整弁V2を動作させて貯液部14への給水量を制御する(S6)。この制御は、実際のモータ駆動電流Iが目標値よりも小さければ、流量調整弁V2の開度を大きくして給水量を多くし、また反対に、モータ駆動電流Iが目標値を超えれば、流量調整弁V2の開度を小さくして給水量を少なくするように行なわれる。このような制御がなされると、貯液部14の水位は、一定に維持されることとなり、ミスト発生量はその水位に対応した所望の量となって、そのミスト発生動作を安定的に継続させることが可能となる。モータ駆動電流の目標値は、貯液部14に水が供給される前にモータMを実際に動作させた際の基準値I0に基づいて決定されているために、このミスト発生装置MGの実情に対応した適正な値となる。
なお、本発明においては、ミスト発生量を所望の量にするための制御方式として、前記とは異なる制御方式を採用することもできる。すなわち、たとえばモータ駆動電流Iと流量調整弁V2の開度との関係が定められたデータをデータテーブルに記憶させておき、このデータに基づき、モータ駆動電流Iの値に対応させて流量調整弁V2の開度を調整するといった制御方式を採用することもできる。
操作リモコン6が用いられて、ミスト発生量を増加させる旨の操作がなされた場合、制御部7は、流量調整弁V2の開度を大きくし、モータ駆動電流Iが所定のΔIだけ増加するように制御する(S7:YES,S8:YES,S9)。このような制御が行なわれると、貯液部14の水位が所定量だけ上昇することとなって、ミスト発生量もそれに対応する分だけ増加することとなる。これとは反対に、ミスト発生量を減少させる旨の操作がなされた場合、制御部7は、流量調整弁V2の開度を小さくして、モータ駆動電流Iが所定のΔIだけ減少するように制御する(S7:YES,S8:NO,S15)。このような制御が行なわれると、貯液部14の水位が所定量だけ下降することとなって、ミスト発生量もこれに対応して減少する。したがって、このミスト発生装置MGにおいては、ミスト発生量を単に一定化させ得るだけではなく、その発生量をユーザの好みに応じて任意に増減することもできる。もちろん、ミスト発生量の増加または減少は、多段階にわたって行なうことが可能な構成とすることができる。
制御部7は、前記したような動作制御を行なっている場合において、モータ駆動電流Iが所定の上限値IH(本発明でいう第2の所定値に相当)を超えたときには、その時点でこのミスト発生装置MGに異常があったものと判断し、貯液部14への給水を停止させるとともに、モータMの駆動も停止させる(S10:NO,S16〜S18)。上限値IHは、たとえば貯液部14の水がケース1の外部に溢れ出す高さよりもやや低い所定の高さとなったときのモータMの駆動電流値である。この上限値IHについても、前記した基準値I0に基づいて決定し、または補正することが可能である。前記したような制御によれば、何らかの事情に原因して、貯液部14の水位が異常上昇したときには、その水位がそれ以上に上昇してケース1の外部に溢れ出すことが回避され、またミスト発生装置MGが異常な状態で継続運転されることも適切に防止される。フローチャートには記載されていないが、制御部7において前記したように異常があったものと判断されたときには、その旨が浴室空調装置Aや操作リモコン6において表示されるといった報知動作がなされる構成とすることができる。
制御部7は、前記したような異常が生じることなく、運転をオフにする旨の操作指令を受けた場合には、まず貯液部14への給水を停止させる(S10:YES,S11:YES,S12)。次いで、制御部7は、モータ駆動電流Iが、所定の下限値IL(本発明でいう第1の所定値に相当)以下となり、かつこのモータ駆動電流I が変化しないようになると、その時点でモータMの駆動を停止させる(S13:YES,S14:YES,S18)。下限値ILは、たとえば貯液部14が空となって水が存在しない状態、またはそれに近い状態になった場合のモータMの駆動電流値である。この下限値ILも基準値I0に基づいて決定し、または補正することが可能であり、基準値I0と同一の値とすることもできる。前記したような制御によれば、貯液部14に水が存在しなくなった状態でミスト発生装置MGの運転を終了させることができ、孔部16からその下方に水が流れ落ちないようにすることができる。また、貯液部14に水がなくなった時点でモータMの駆動が即座に停止されるために、モータMが長時間にわたって無用に運転されるといったことも適切に回避される。
前記した制御部7の一連の動作手順は、モータMの回転速度が一定の場合について説明しているが、このミスト発生装置MGにおいては、モータMの回転速度を変更させてミスト発生量をさらに変更することも可能である。モータMの回転速度を速くするほど、ロータ2による水の汲み上げ量が多くなって、ミスト発生量も多くなる。ただし、これに対応して貯液部14への給水量も増やす必要がある。このように、モータMの回転速度を変更させる場合には、たとえば図8(c)に示したようなミスト発生量とモータ駆動電流との関係を示すデータとして、モータMの複数段階の回転速度に対応したものをデータテーブルに記憶させておき、これに基づいた制御を実行すればよい。
このミスト発生装置MGにおいては、次のような作用も得られる。すなわち、ロータ2から衝突壁部12に向けて飛散した水としては、ケース1の外部に噴出することなくケース1内に残存したままとなるものも発生する。このような水は、ケース1の内壁面を伝って貯液部14に戻される。このようにしてケース1の外部に噴出されなかった水が貯液部14に戻されると、この水は、ロータ2によって再度吸い上げられてからミスト発生に用いられる。したがって、ミストとして外部に噴出されなかった水の処理に苦慮するといった不具合はない。また、水の利用率を高めることもできる。
ミストの噴出時において、たとえば図1に示すように、浴室空調装置Hの送風口41bからケース1の下方または下方近傍に向けて加熱空気を吹き出させると、ケース1の周囲に噴出したミストがこの加熱空気によって加熱されるとともに、この加熱空気の流れに乗って浴室内の一定領域に送られる。したがって、ユーザは、暖かいミストを集中して浴びることができる。熱交換器51の加熱動作を停止させておけば、非加熱のミストを浴びることもできる。また、これらとは異なり、浴室空調装置Hの運転を停止させて、送風口41bからの送風が停止された状態でミスト発生装置MGを単独で使用することも可能である。この場合には、ケース1の周囲に噴出されたミストが自然落下するだけであるが、このような態様でのミスト供給も趣向に富んだものとなる。
ケース1の周囲に噴出されたミストの一部がケース1の周壁部外面に接触するなどして、この部分に水滴が発生する場合がある。このような現象を生じると、この水の多くは、ケース1の外面の傾斜面を伝って貯液部14の底部下面まで流れ、排水用の孔部16の形成箇所に到達する。すると、この水は、ロータ2の軸状部21の回転により生じているポンピング作用によって孔部16に吸い込まれ、貯液部14に流入する。このような作用により、ケース1の外面から多くの水滴が下方に滴下しないようにすることも可能である。
制御部7は、好ましくは、ミスト発生装置MGの運転を停止させるときには、浴室空調装置Aの送風口41bからケース1に対して送風を行なわせる制御も実行する。このような送風が行なわれると、ケース1を早期に乾燥させることができる。ミスト発生装置MGは、浴室の上部に配置されているために、その運転停止時において、たとえばシャワー水が掛けられ、この水がケース1内に進入する場合がある。これに対し、このケース1の底部には、孔部16が設けられ、その内周面とロータ2の軸状部21との間には水が容易に通過可能な隙間が形成されている。したがって、この部分から前記の水を適切に排出することができる。その結果、運転停止時に、ケース1内に水が溜まったままになることが防止され、ケース1内を衛生面において優れたものとすることができる。
図9および図10は、本発明の他の実施形態を示している。これらの図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付している。
図9に示す実施形態においては、貯液部14の底部に、排水用の孔部が設けられておらず、ロータ2の軸状部21の下端部は、貯液部14の底部を貫通していない。このような構成であっても、本発明が意図する作用を得ることが可能である。
図10に示す実施形態においては、ロータ2の軸状部21が上方に進むほど内径が大きくなる孔部210を有している。本実施形態においては、ロータ2が回転すると、貯液部14の水のうち、軸状部21の孔部210内に位置する水は、遠心力の作用によって、孔部210の内周面に沿った膜状となって上昇し、回転板20の上面に到達する。次いで、この水は、回転板20の上面において遠心力により加速されて水膜状となり、回転板20の周囲に向けて飛散する。本実施形態における軸状部21の内径は、上方に進むほど内径が大きいために、貯液部14の水位が高いほどロータ2による汲み上げ水量が多くなる。したがって、このような構成の軸状部21を備えたロータを用いる場合にも、本発明を適用することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されない。本発明に係るミスト発生装置、およびこれを備えた浴室空調装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
ロータの軸状部は、上方に進むほど外径または内径が大きくなる形状であればよく、外周面または内周面の具体的な傾斜角度、各部の直径、および上下方向の長さなどは限定されない。たとえば上下方向の長さがかなり短くされ、回転板の下方に小寸法で突出した突起状に形成されている場合であっても、本発明でいう軸状部に相当する。
本発明でいう負荷対応データとしては、モータの駆動電流に代えて、たとえばモータの駆動電圧やモータの駆動電力を用いることもできる。モータとして、トルク検出機能を備えたモータが用いられる場合には、その検出データを負荷対応データとしてそのまま用いることもできる。
本発明においては、少なくとも、モータの負荷対応データが、貯液部の液面レベル、もしくはミスト発生量を示すデータの代替データとして用いられればよい。たとえば、前記負荷対応データに基づいて液面レベルまたはミスト発生量が判断されるように構成されているだけの場合であっても、本発明の技術的範囲に包摂される。
貯液部への液体供給量を変更するための手段としては、比例弁などの流量調整弁を用いる手段に代えて、たとえば貯液部への液体供給を吐出量可変型のポンプを用いて行なわせる構成とすることもできる。
貯液部は、衝突壁部やミスト噴出口を有するケースと一体化することが好ましいものの、やはりこれに限定されず、ケースとは別体に形成することもできる。衝突壁部やミスト噴出口の具体的な形状、配置、数なども限定されない。
本発明に係るミスト発生装置は、上述した実施形態のような天井取り付けタイプの浴室空調装置に代えて、たとえば浴室の側壁の天井部に近い箇所などに取り付けられるいわゆる壁掛けタイプの浴室空調装置に取り付けて使用することもできる。また、これとは異なり、たとえば浴室の天井部(天井パネルなど)に直接取り付けて、浴室空調装置の有無には関係なく、それ単独で運転させるようにしてもよい。
本発明に係るミスト発生装置は、浴室(シャワールームを含む)でのミスト発生に好適であるが、その具体的な用途は、これに限定されない。本発明に係るミスト発生装置は、種々の液体の微細粒子化用途、あるいは噴霧用途に用いることができる。たとえば、塗料の微粒子化を図るための装置、農薬散布用の噴霧装置、液体燃料の噴霧装置などとして用いることもできる。
MG ミスト発生装置
A 浴室空調装置
M モータ
V1 開閉弁(液体供給手段)
V2 流量調整弁(液体供給手段)
1 ケース(ミスト発生装置の)
2 ロータ
6 操作リモコン(操作手段)
7 制御部(制御手段)
13 ミスト噴出口
14 貯液部
21 軸状部
92 給水管(液体供給手段)
A 浴室空調装置
M モータ
V1 開閉弁(液体供給手段)
V2 流量調整弁(液体供給手段)
1 ケース(ミスト発生装置の)
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7 制御部(制御手段)
13 ミスト噴出口
14 貯液部
21 軸状部
92 給水管(液体供給手段)
Claims (8)
- 液体供給手段から供給されてくる液体を貯留するための貯液部と、
モータにより駆動回転自在であるとともに、前記貯液部に一部分が位置する軸状部を有しており、かつ回転時には、前記貯液部に貯留されている液体を前記軸状部に沿って上昇させてから周囲に飛散させてミスト化を図るためのロータと、
前記モータの駆動制御を行なう制御手段と、
を備えている、ミスト発生装置であって、
前記ロータの軸状部は、上方に進むほどその外径が大きく、かつ外周面に沿って液体を上昇させる構成、または上方に進むほど内径が大きい孔部を有し、かつ内周面に沿って液体を上昇させる構成であり、
前記制御手段は、前記モータの駆動電流、駆動電圧、および駆動電力などの前記モータの負荷変動に対応して値が変化する負荷対応データを、前記貯液部の液面レベル、もしくはミスト発生量を示すデータの代替データとして用いるように構成されていることを特徴とする、ミスト発生装置。 - 前記制御手段は、前記モータを駆動させてミストを発生させるときには、前記モータの負荷対応データの値に基づいて、前記液体供給手段から前記貯液部への液体供給量を制御するように構成されている、請求項1に記載のミスト発生装置。
- ミスト発生量を変更する旨の操作が可能な操作手段を備えており、
前記制御手段は、前記操作手段において、ミスト発生量を増加させる旨の操作がなされたときには、前記貯液部への液体供給量を増加させる一方、ミスト発生量を減少させる旨の操作がなされたときには、前記貯液部への液体供給量を減少させる制御を実行するように構成されている、請求項1または2に記載のミスト発生装置。 - 前記制御手段は、運転停止を行なうときには、前記モータの駆動を継続させつつ前記貯液部への液体供給を停止させ、かつその後に前記モータの負荷対応データの値が第1の所定値以下となったときには、前記モータの駆動を停止させるように構成されている、請求項1ないし3のいずれかに記載のミスト発生装置。
- 前記制御手段は、前記モータの負荷対応データの値が第2の所定値を超えたときには、少なくとも前記貯留部への液体供給停止、または供給量を減少させる処理を含む所定の対応処理を実行するように構成されている、請求項1ないし4のいずれかに記載のミスト発生装置。
- 前記制御手段は、前記ロータの軸状部が液体に浸漬していない状態で前記モータが駆動されたときに検出された負荷対応データの値を基準値とし、
前記モータのその後の駆動時には、この駆動時の負荷対応データの値、またはこの負荷対応データに基づいて決定されるデータの値を、前記基準値を用いて補正または決定するように構成されている、請求項1ないし5のいずれかに記載のミスト発生装置。 - 前記ロータを内部に収容しているとともに、発生したミストを外部に噴出するミスト噴出口を有している有底状のケースを備えており、
このケースの底部が前記貯液部とされている、請求項1ないし6のいずれかに記載のミスト発生装置。 - 浴室の上部に設置されて、前記浴室の空調を行なうのに用いられる浴室空調装置であって、
請求項1ないし7のいずれかに記載のミスト発生装置を備えていることを特徴とする、ミスト発生装置を備えた浴室空調装置。
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