JP5105058B2 - ミスト発生装置およびこれを備えた浴室空調装置 - Google Patents

ミスト発生装置およびこれを備えた浴室空調装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5105058B2
JP5105058B2 JP2007267268A JP2007267268A JP5105058B2 JP 5105058 B2 JP5105058 B2 JP 5105058B2 JP 2007267268 A JP2007267268 A JP 2007267268A JP 2007267268 A JP2007267268 A JP 2007267268A JP 5105058 B2 JP5105058 B2 JP 5105058B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
mist
liquid
water
collision
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007267268A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009095389A (ja
Inventor
直人 小針
隆晴 橋間
紀弘 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritz Corp filed Critical Noritz Corp
Priority to JP2007267268A priority Critical patent/JP5105058B2/ja
Publication of JP2009095389A publication Critical patent/JP2009095389A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5105058B2 publication Critical patent/JP5105058B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)
  • Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)

Description

本発明は、駆動回転するロータを利用して液体のミスト化を図るタイプのミスト発生装置、およびこれを備えた浴室空調装置に関する。
ロータを利用したタイプのミスト発生装置の具体例としては、特許文献1に記載のものがある。同文献に記載されたミスト発生装置は、浴室の床上などに設置されるケース内に、モータにより駆動回転される円板を備えたロータが設けられており、前記円板上にその上方から水が供給されると、この水は遠心力によって前記円板の周囲に飛散し、前記円板の周囲に配された複数の衝突壁部に衝突するように構成されている。この衝突により、水の微細水滴化が図られ、ミストが発生する。このミストは、前記ケースの上面部に形成されている開口部を通過してその上方に吹き出す。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、解決すべき点があった。
すなわち、前記従来技術おいて、ミストはケースの上方に向けて吹き出すようにされており、このミストの吹き出し方向は、重力に逆らう方向である。このため、ミスト発生装置を浴室の床上に設置した状態において、ミストを浴室の高い位置まで上昇させることは難しく、浴室または浴室の一部の領域に多くのミストを効率良く供給させて充満させるといったことも難しいものとなっていた。
本発明者らは、前記した不具合を改善する策として、ロータを具備したミスト発生装置を浴室の天井部などに設置し、このミスト発生装置によって発生させたミストを浴室の上部から下方に進行させることを着想した。ところが、前記従来のミスト発生装置は、前述したようにミストがケースの上方に向けて吹き出すために、この装置を単に浴室の上部に設置しただけでは、ミストを浴室に効率よく供給することは困難であり、このようなことを解消する必要がある。また、ミスト発生装置を浴室の上部に設置した場合には、このミスト発生装置に供給される水のうち、ミスト化されなかった水が下方に滴下しないようにする必要があり、この点においても適切な対応策を採る必要がある。さらに、ミスト発生装置に給水を行なう場合、この給水経路にミストが当たると、この部分に多くの水滴が発生し、これが浴室に滴下するような虞もあり、このようなことも好適に回避する必要がある。
特開平8−182727号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであって、浴室などの所望のミスト供給対象領域の上方に設置して使用される場合に、ミスト発生に利用される液体などがその領域に滴下するといった不具合を適切に抑制しつつ、前記領域へのミスト供給を効率良く行なうことが可能なミスト発生装置、およびこれを備えた浴室空調装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供されるミスト発生装置は、複数の衝突壁部およびミスト噴出口を有するケースと、このケース内に液体を供給するための液体供給手段と、前記ケース内に収容された回転板を有し、かつ前記液体供給手段から供給されてきた液体を前記回転板によって前記複数の衝突壁部に飛散させて衝突させることによりミストを発生させるためのロータと、を備えている、ミスト発生装置であって、前記ミスト噴出口は、前記ケースの周壁部に形成され、かつ前記複数の衝突壁部どうしの隙間に連通していることにより、前記ミストを前記ケースの周壁部の周囲に噴出可能であり、前記ケースは、その底部に液体を貯留可能であるとともに、前記ロータは、前記底部に液体が存在するときにこの液体を前記回転板の高さまで汲み上げて前記複数の衝突壁部に向けて飛散させることを可能とする軸状部を有しており、前記ケースの周壁部には、前記複数の衝突壁部のうち、互いに隣り合う一対の衝突壁部とこれら一対の衝突壁部どうしを繋ぐ側壁部とによって規定された内向き開口状の凹溝部が形成されており、前記液体供給手段は、前記ケースの上方から前記凹溝部を介して前記ケースの底部に液体供給が可能な構成とされていることを特徴としている。
このような構成によれば、次に述べるような効果が得られる。
第1に、ロータから複数の衝突壁部に液体が飛散することにより発生したミストは、その後複数の衝突壁部どうしの隙間に連通しているミスト噴出口を通過し、ケースの周壁部の周囲に噴出される。このため、ミスト発生装置をミスト供給対象領域の上方に設置した場合には、ケースの周囲に噴出したミストの多くをそのミスト供給対象領域に向けてその上方側から下降させて効率良く供給することが可能であり、ミスト供給対象領域を多くのミストで満たすといったことが簡易な構成により実現できる。
第2に、ロータは、ケースの底部に貯留された液体を軸状部が回転板まで汲み上げてから複数の衝突壁部に向けて飛散させるように構成されているために、飛散した液体のうち、ケースの外部に噴出されなかった液体がケースの底部に回収されると、この液体はロータの軸状部によって汲み上げられて、ミスト化を図るのに再利用されることとなる。したがって、ケースの外部に噴出されなかった液体の処理に苦慮して、これがケースの下方に滴下するといったことも適切に回避することができる。
第3に、ケースの底部への液体供給は、一対の衝突壁部を利用して形成された凹溝部を介してケースの上方から行なわれるように構成されている。このため、たとえばケースの一側方に配された液体供給用の配管を用いてケース内に液体供給を行なう場合とは異なり、ケースの外部に噴出したミストが液体供給用の配管に接触して水滴が発生し、これがその下方に滴下するといった不具合も生じないようにすることができる。また、凹溝部を利用した液体供給を行なわせれば、この液体供給がたとえばロータ回転時の風圧などによって乱されることがなく、ケースの底部に向けて液体を安定して導くことができる。
本発明の第2の側面により提供されるミスト発生装置は、複数の衝突壁部およびミスト噴出口を有するケースと、このケース内に液体を供給するための液体供給手段と、前記ケース内に収容された回転板を有し、かつ前記液体供給手段から供給されてきた液体を前記回転板によって前記複数の衝突壁部に飛散させて衝突させることによりミストを発生させるためのロータと、を備えている、ミスト発生装置であって、前記ミスト噴出口は、前記ケースの周壁部に形成され、かつ前記複数の衝突壁部どうしの隙間に連通していることにより、前記ミストを前記ケースの周壁部の周囲に噴出可能であり、前記ケースは、その底部に液体を貯留可能であるとともに、前記ロータは、前記底部に液体が存在するときにこの液体を前記回転板の高さまで汲み上げて前記複数の衝突壁部に向けて飛散させることを可能とする軸状部を有しており、前記液体供給手段は、前記ケースの上方から前記回転板上に液体供給を行なうように構成されていることを特徴としている。
このような構成によれば、本発明の第1の側面により提供されるミスト発生装置と同様に、ミスト噴出口からケースの周壁部の周囲にミストを噴出させることができるために、ミスト発生装置をミスト供給対象領域の上方に設置した場合に、その対象領域に対してその上方からミストを効率良く供給することができる効果が得られる。また、回転板から飛散した液体のうち、ケースの外部に噴出されなかった液体がケースの底部に回収されると、この液体をロータの軸状部によって汲み上げてミスト化に再利用することができ、ケース外部に噴出されなかった液体の処理を容易かつ適切に行なう効果も得られる。加えて、液体供給手段によるロータへの液体供給は、ケースの上方から回転板上になされるために、この液体供給手段についても、ミスト噴出口から噴出されるミストが当たらないようにすることができる。したがって、液体供給手段にミストが当たることによって発生した液体がその下方に滴下することも適切に防止される。
本発明の第3の側面により提供されるミスト発生装置を備えた浴室空調装置は、浴室の上部に設置されて、前記浴室の空調を行なうのに用いられる浴室空調装置であって、本発明の第1または第2の側面により提供されるミスト発生装置を備えていることを特徴としている。
前記浴室空調装置は、たとえば、浴室の上部に設置されるケースと、浴室の空気を前記ケース内に吸入させて送風口から浴室に吹き出すファンと、このファンの駆動により前記ケース内に吸入された空気を調整するための空気調整手段と、を備えた構成とすることができる。
このような構成によれば、本発明の第1または第2の側面により提供されるミスト発生装置について述べたのと同様な効果が得られる。また、浴室空調装置をミスト発生装置のブラケットとして利用し、ミスト発生装置の施工作業の省略化あるいは簡略化などを図ることもできる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図6は、本発明が適用されたミスト発生装置を備えた浴室空調装置、およびこれに関連する構成の一例を示している。図1に示す浴室空調装置Aは、浴室暖房乾燥機として構成されており、ユニットバスなどの浴室の天井部80に取り付けられている。浴室空調装置Aのパネル41には、ミスト発生装置MGが取り付けられている。
図2によく表われているように、ミスト発生装置MGは、ケース1、回転板20を有するロータ2、このロータ2の駆動回転用のモータM、およびミスト発生用の水をケース1内に供給するための給水管92を備えている。
ケース1は、合成樹脂製であり、その全体の概略形状は、上部が開口した平面視円形のカップ状である。このケース1は、その上部に設けられた複数のネジ孔10とこれらに螺合するネジ体90とを利用してパネル41の下面部に取り付けられている。このケース1には、複数の衝突壁部12、複数のミスト噴出口13、貯液部14、および凹溝部18が設けられている。
複数の衝突壁部12は、ロータ2が回転して回転板20からその周囲に水が飛散したときにこの水を衝突させるための部位であり、この衝突によりミストを的確に発生させることができる。図3に示すように、複数の衝突壁部12は、ケース1の中心軸周りに略等間隔で放射状に並んだリブ状である。互いに隣り合う衝突壁部12どうしの隙間はケース1の周囲に向けて開口しており、この開口部分がミスト噴出口13である。複数の衝突壁部12に水が衝突して発生したミストは、このミスト噴出口13をそのまま通過してケース1の周囲に噴出する。図2および図4に示すように、貯液部14は、ケース1の底部に形成されており、この貯液部14には適当量の水を貯留可能である。
凹溝部18は、図3に示すように、互いに隣り合う一対の衝突壁部12aと、これら一対の衝突壁部12aの外面側どうしを繋いでそれらの間の開口部を塞ぐように設けられた側壁部18aとによって規定されており、ケース1の内側(中心側)を向いて開口している。ケース1の上部のうち、凹溝部18の上部に相当する箇所には、図5に示すような切欠き開口部18bが形成されており、凹溝部18の上部は上向きにも開口している。
図2に示すように、給水管92は、パネル41をその上方から下向きに貫通して、凹溝部18の上部に差し込まれており、この凹溝部18に給水が可能に設けられている。凹溝部18に給水がなされると、この水はケース1の底部の貯液部14に流れ込む。給水管92には、給水のオン・オフ、あるいは流量調整を行なうためのバルブV1が設けられている。このバルブV1、給水管92、および凹溝部18の組み合わせ構造は、本発明でいう液体供給手段の一例に相当している。
ロータ2は、モータMの駆動軸30に支持されてケース1内に収容されており、前記した回転板20に加えて、この回転板20の中央部から下向きに突出した揚水用の軸状部21を有している。ロータ2の各部は、たとえば合成樹脂製であるが、これに限定されない。軸状部21は、上部寄りの部分ほど大径となる円錐状または円錐台状であり、その下部は、ケース1の底部に設けられた排水用の孔部16に挿通している。排水用の孔部16の内周面と軸状部21の外周面との間には、たとえば1〜3mmほどの隙間が形成されている。ロータ2の回転時には、後述する原理により、貯液部14の水が孔部16から漏れることはなく、貯液部14の一部の水は軸状部21の外周面に沿った水膜となって上昇し、回転板20の下面まで汲み上げられる。すると、この水は、遠心力により、回転板20の中央寄り領域から外周方向に向けて加速され、この回転板20の周囲に飛散する。
図6は、前記した動作の原理説明図である。同図を参照して、軸状部21の外周面上に水膜が形成されて上昇する原理をまず説明する。
軸状部21の外周面上の水膜の微小要素ΔWについて考察すると、前記外周面と直交する方向には、軸状部21の外周面に対する水の付着力Fが生じている。また、微小要素ΔWの質量をmとすると、鉛直方向の下向きにはmgが作用するが、これは、分力mgn,mgtに分解することができる。水平方向には、遠心力C(C=mrω2,r:偏心距離,ω:角速度)が作用するが、これは分力Cn,Ctに分解することができる。微小要素ΔWが軸状部21の外周面から吹き飛ばされないためには、次の式(1)の釣り合い関係があればよい。
F=Cn+mgn 式(1)
ここで、微小要素ΔWの質量mは、m≒0であるために、mgnは小さく、また遠心力Cおよびその分力Cn、についても小さくし、前記の式(1)を満足させることが可能である。
また、微小要素ΔWが上昇するためには、次の式(2)の関係があればよい。
t>mgt 式(2)
ここで、mgnは小さい一方、Ctについては、たとえばロータ2の回転速度を高めて、角速度ωを大きくすることによりその値を増大させることができる。したがって、前記の式(2)についても満足させることができる。
このように、前記した式(1),(2)を満足させるようにロータ2を高速回転させれば、貯液部14の水を軸状部21の外周面に沿って上昇させるポンピング作用を得ることができる。
一方、排水用の孔部16の内周面と軸状部21の外周面との間、およびその近傍に位置する微小要素ΔW’についても、前記したのと同様な力が作用している。このため、前記した分力Ctと同様な分力Ct’が微小要素ΔW’を上昇させる力として働く。この作用により、ロータ2の回転時には、貯液部14の水が孔部16の隙間からその下方に漏出しないようにすることができる。もちろん、ロータ2の回転を停止させると、貯液部14の水は孔部16から下方に漏出する。
図2および図5に示すように、ケース1には、このケース1内にその下方から外部空気を流入させるための複数の空気流入口15も設けられている。ロータ2が高速回転する際には、その周囲の空気が乱流となり、この乱流がミストの発生動作を乱し、ミストの粒径にばらつきを生じさせる要因となる。これに対し、複数の空気流入口15からケース1内に外部空気を供給すれば、前記した乱流を抑制することが可能である。ケース1の底部またはその近傍には、上向きに起立した筒状部15aが設けられており、この内部が空気流入口15である。このような構成によれば、空気流入口15の上部を貯液部14の水面レベルよりも高くし、貯液部14の水が空気流入口15からケース1の下方に流れ落ちないようにすることができる。
モータMは、パネル41上に取り付けられている。このモータMは、バルブV1と同様に、マイクロコンピュータなどを用いて構成された制御部7(図1を参照)により制御される。好ましくは、モータMの取り付け箇所には、外部空気をケース1内にその上方側から流入させることが可能な空気流通路33が設けられている。この空気流通部33は、たとえばモータMを支持する板部31とパネル41との間にスペーサ32を介在させて形成された隙間33aと、パネル41に形成され、かつ隙間33aを通過してきた外部空気をケース1内に流入させる開口部33bとを含んで構成されている。この空気流通部33を介してロータ2の上方領域にも外部空気が供給されるために、ロータ2の周囲に乱流が生じることはより抑制される。
図1に示すように、この浴室空調装置Aは、ケース4、ファン50、および空気調整手段としてのエア加熱用の熱交換器51を備えている。ケース4は、ファン50および熱交換器51を内部に収容し、かつ浴室の天井板80の上面側に設置される下部開口状のケース本体部40と、これとは別体のパネル41とを有している。パネル41は、天井板80に形成された開口部80aおよびケース本体部40の下部開口部を塞ぐように、天井板80に取り付けられている。このパネル41には、給気口41aと、送風口41bを有するルーバ42とが設けられている。
この浴室空調装置Aは、ファン50が駆動すると、給気口41aからケース4内に空気が吸入され、この空気が熱交換器51により加熱されるようにされている。熱交換器51は、たとえば内部に加熱湯水が流通可能とされたフィン付の複数のチューブを用いて構成されており、ファン50による吸入空気はこれら複数のチューブ間を通過する際に加熱される。この加熱された空気は、ルーバ42までガイドされてその送風口41bから吹き出される。ミスト発生装置MGのケース1は、ルーバ42の側方に位置している。
次に、ミスト発生装置MGを備えた浴室空調装置Aの作用について説明する。
まず、ミスト発生装置MGを運転させる場合には、バルブV1を開き、給水管92から貯液部14に対する給水を開始するとともに、モータMを駆動させる。貯液部14に貯留された水の一部は、既述したように、ロータ2の軸状部21の回転作用によってこの軸状部21の外周面に沿って回転板20の下面まで上昇してからその周囲に飛散し、複数の衝突壁部12に衝突する。この衝突によって発生したミストは、複数のミスト噴出口13を通過し、ケース1の周壁部の周囲に噴出する。
前記したミストの噴出時において、たとえば図1に示すように、浴室空調装置Aの送風口41bからケース1の下方または下方近傍に向けて加熱空気を吹き出させると、ケース1の周囲に噴出したミストは、前記加熱空気によって加熱されるとともに、この加熱空気の流れに乗って浴室内の一定領域に送られる。したがって、ユーザは、暖かいミストを集中して浴びることができる。熱交換器51の加熱動作を停止させておけば、非加熱のミストを浴びることができ、夏季などにおいて清涼感が得られる。これらとは異なり、浴室空調装置Aの運転を停止させて、送風口41bからの送風が停止された状態でミスト発生装置MGを単独で使用することも可能である。この場合には、ケース1の周囲に噴出されたミストが自然落下するだけであるが、このような態様でのミスト供給も趣向に富んだものとなる。本実施形態に示すように、ミスト発生装置MGを浴室の上部に設置し、かつこのミスト発生装置MGのケース1の周囲にミストを噴出させるようにすれば、浴室の全体または一部の領域に対して多くのミストを効率良く供給することができる。
ロータ2から複数の衝突壁部12に向けて飛散した水のなかには、ケース1の外部に噴霧されないものもある。このような水は、ケース1の内壁面を伝って貯液部14に戻される。すると、このような水はロータ2の軸状部21によって回転板20の下面に汲み上げられてから、ミスト発生に再利用されることとなる。したがって、ミストとして外部に噴出されなかった水の処理に苦慮し、この水がケース1の下方に滴下するといった不具合も適切に回避される。また、水の利用率が高まり、その消費量が抑制される効果も得られる。
給水管92からケース1内への給水は、ケース1の上方から行なわれており、給水管92にはミストが吹きつけられないように構成されている。本実施形態とは異なり、給水管92がケース1の側方に配置されてミストが吹きつけられたのでは、この部分に水滴が発生して下方に滴下することとなるが、本実施形態によれば、そのような不具合も適切に回避される。また、給水管92からケース1内に供給された水は、凹溝部18を通って貯液部14に導かれるために、貯液部14への給水も確実化される。たとえば、給水管92の下端先端から流れ出た水が回転板2の高速回転に伴って生じる風圧などによってミスト噴出口13からケース1の外部に吹き飛ばされるといった不具合も適切に回避される。
ミスト発生装置MGの運転を停止させる場合、ロータ2の回転を直ちに停止させることによって、貯液部14の水を孔部16から下方に排出させることが可能である。ただし、これでは、入浴者の身体に前記の水が掛かる虞がある。これを回避する手段として、運転オフの操作がなされたときには、バルブV1を閉状態してケース1内への給水を停止させるものの、モータMについてはその後も暫くの間は継続して駆動させればよい。このことにより、貯液部14の水がミスト化して消費される動作が継続されることとなり、貯液部14の水の略全量をケース1の外部にミスト化して排出することができる。また、貯液部14への給水を停止させた際には、浴室空調装置Aの送風口41bからケース1に対して温風を送風させると、このケース1を短時間で適切に乾燥させることができる。ミスト発生装置MGは、浴室の上部に配置されているために、その運転停止時において、たとえばシャワー水が掛けられ、この水がケース1内に進入する場合がある。これに対し、このケース1の底部には、孔部16が設けられ、その内周面とロータ2の軸状部21との間には水が容易に通過可能な隙間が形成されている。したがって、この部分から前記の水を適切に排出することができる。その結果、運転停止時に、ケース1内に水が溜まったままになることは好適に防止され、ケース1内を衛生に優れたものとすることもできる。
図7および図8は、本発明の他の実施形態を示している。これらの図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付している。
図7に示す実施形態においては、給水管92からの給水が、回転板2の上面の中心寄り領域に行なわれるように構成されている。給水管92は、たとえばパネル41の上方から、モータMを支持する板部31とパネル41との隙間33a、およびパネル41の開口部33bに通されていることにより、その先端部が回転板2の直上に配置されている。
本実施形態によれば、回転板2の回転時において、その上面に給水がなされると、この水は直ちに回転板2の周囲に飛散して複数の衝突壁部12に衝突し、ケース1の周囲にミストが噴出される。ケース1の外部に噴出されなかった水は、ケース1の底部の貯液部14に回収された後に、ロータ2の軸状部21によって回転板2の下面まで汲み上げられる。このため、回転板2の下面側からも複数の衝突壁部12に向けて水が飛散することとなる。したがって、本実施形態においても、ケース1の外部に噴出されなかった水の処理に苦慮することが回避される効果が得られる。加えて、回転板20の上下両面から水を飛散させることができるために、ミスト発生量を多くする効果も得られる。また、本実施形態においても、前記実施形態と同様に、給水管92にミストが吹きつけられないようにすることができ、給水管92へのミストの吹きつけに起因して発生する水滴が下方に滴下する不具合も適切に回避される。
図8に示す実施形態においては、ロータ2の軸状部21が孔部210を有するパイプ状である。本実施形態においては、ロータ2が回転すると、軸状部21の孔部210内に位置する水が遠心力の作用によって孔部210の内周面に沿った膜状となって上昇し、回転板20の上面に到達する。すると、この水は回転板20の上面からその周囲に向けて飛散することとなる。本発明でいうロータの軸状部としては、本実施形態で示したような構成とすることもできる。もちろん、図1〜図7の実施形態で示されたタイプのロータ2を用いる場合、その軸状部21がケース1の底部を貫通しない構成とすることもできる。
本発明は上述した実施形態に限定されない。本発明に係るミスト発生装置、およびこれを備えた浴室空調装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
ミスト発生装置の複数の衝突壁部およびミスト噴出口は、必ずしもケースの周壁部の全周にわたって設けられていなくてもよく、一部の領域にはそれらをあえて設けないようにしてもよい。ケース内またはロータへの液体供給は、液体を連続して供給することに代えて、間欠的に供給することもできる。
本発明に係るミスト発生装置は、図1に示したような天井取り付けタイプの浴室空調装置に代えて、たとえば浴室の側壁に取り付けられるいわゆる壁掛けタイプの浴室空調装置に取り付けて使用することも可能である。また、これとは異なり、ミスト発生装置を浴室の天井部などに直接取り付けて、浴室空調装置の有無には関係なく、それ単独で使用することもできる。本発明に係るミスト発生装置は、浴室(シャワールームを含む)でのミスト発生に好適であるが、これ以外の箇所に設置して、所望の液体の噴霧用途に用いることも可能である。
本発明に係るミスト発生装置を備えた浴室空調装置の一例を示す概略断面図である。 図1に示されたミスト発生装置の要部断面図である。 図2のIII−III要部平面断面図である。 図3のIV−IV断面図である。 図2に示されたミスト発生装置で用いられているケースの平面図である。 図2に示されたミスト発生装置において水が軸状部によって汲み上げられる作用の原理説明図である。 本発明に係るミスト発生装置の他の例を示す要部断面図である。 本発明に係るミスト発生装置の他の例を示す要部断面図である。
符号の説明
A 浴室空調装置
MG ミスト発生装置
M モータ
1 ケース(ミスト発生装置の)
2 ロータ
4 ケース(浴室空調装置の)
12 衝突壁部
13 ミスト噴出口
14 貯液部
18 凹溝部
18a 側壁部
20 回転板
21 軸状部
92 給水管

Claims (3)

  1. 複数の衝突壁部およびミスト噴出口を有するケースと、
    このケース内に液体を供給するための液体供給手段と、
    前記ケース内に収容された回転板を有し、かつ前記液体供給手段から供給されてきた液体を前記回転板によって前記複数の衝突壁部に飛散させて衝突させることによりミストを発生させるためのロータと、
    を備えている、ミスト発生装置であって、
    前記ミスト噴出口は、前記ケースの周壁部に形成され、かつ前記複数の衝突壁部どうしの隙間に連通していることにより、前記ミストを前記ケースの周壁部の周囲に噴出可能であり、
    前記ケースは、その底部に液体を貯留可能であるとともに、前記ロータは、前記底部に液体が存在するときにこの液体を前記回転板の高さまで汲み上げて前記複数の衝突壁部に向けて飛散させることを可能とする軸状部を有しており、
    前記ケースの周壁部には、前記複数の衝突壁部のうち、互いに隣り合う一対の衝突壁部とこれら一対の衝突壁部どうしを繋ぐ側壁部とによって規定された内向き開口状の凹溝部が形成されており、
    前記液体供給手段は、前記ケースの上方から前記凹溝部を介して前記ケースの底部に液体供給が可能な構成とされていることを特徴としている、ミスト発生装置。
  2. 複数の衝突壁部およびミスト噴出口を有するケースと、
    このケース内に液体を供給するための液体供給手段と、
    前記ケース内に収容された回転板を有し、かつ前記液体供給手段から供給されてきた液体を前記回転板によって前記複数の衝突壁部に飛散させて衝突させることによりミストを発生させるためのロータと、
    を備えている、ミスト発生装置であって、
    前記ミスト噴出口は、前記ケースの周壁部に形成され、かつ前記複数の衝突壁部どうしの隙間に連通していることにより、前記ミストを前記ケースの周壁部の周囲に噴出可能であり、
    前記ケースは、その底部に液体を貯留可能であるとともに、前記ロータは、前記底部に液体が存在するときにこの液体を前記回転板の高さまで汲み上げて前記複数の衝突壁部に向けて飛散させることを可能とする軸状部を有しており、
    前記液体供給手段は、前記ケースの上方から前記回転板上に液体供給を行なうように構成されていることを特徴とする、ミスト発生装置。
  3. 浴室の上部に設置されて、前記浴室の空調を行なうのに用いられる浴室空調装置であって、
    請求項1または2に記載のミスト発生装置を備えていることを特徴とする、ミスト発生装置を備えた浴室空調装置。
JP2007267268A 2007-10-12 2007-10-12 ミスト発生装置およびこれを備えた浴室空調装置 Expired - Fee Related JP5105058B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007267268A JP5105058B2 (ja) 2007-10-12 2007-10-12 ミスト発生装置およびこれを備えた浴室空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007267268A JP5105058B2 (ja) 2007-10-12 2007-10-12 ミスト発生装置およびこれを備えた浴室空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009095389A JP2009095389A (ja) 2009-05-07
JP5105058B2 true JP5105058B2 (ja) 2012-12-19

Family

ID=40698980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007267268A Expired - Fee Related JP5105058B2 (ja) 2007-10-12 2007-10-12 ミスト発生装置およびこれを備えた浴室空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5105058B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53141174U (ja) * 1977-04-04 1978-11-08
JPH11300135A (ja) * 1998-04-20 1999-11-02 Nec Home Electron Ltd 微細水滴発生装置
JP4672844B2 (ja) * 2000-09-25 2011-04-20 高砂熱学工業株式会社 クリーンルームの加湿方法及びクリーンルーム装置
JP2002195615A (ja) * 2000-12-20 2002-07-10 Tsutomu Kuroda マイナスイオン発生装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009095389A (ja) 2009-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4905232B2 (ja) ミスト発生装置およびこれを備えた浴室暖房装置
JP5083533B2 (ja) ミスト発生装置およびこれを備えた浴室空調装置
JP5003261B2 (ja) ミスト発生装置およびこれを備えた浴室暖房装置
JP2009097738A (ja) ミスト発生装置およびこれを備えた浴室空調装置
JP5076178B2 (ja) ミスト発生装置およびこれを備えた浴室空調装置
JP4900010B2 (ja) ミスト発生装置およびこれを備えた浴室暖房装置
JP6255568B2 (ja) サウナ装置
JP2015051263A (ja) ミストサウナ機能付浴室暖房乾燥機
JP5105058B2 (ja) ミスト発生装置およびこれを備えた浴室空調装置
JP5105230B2 (ja) ミスト発生装置およびこれを備えた浴室暖房装置
JP4816554B2 (ja) ミスト発生装置およびこれを備えた浴室暖房装置
JP5126519B2 (ja) 浴室用ミスト発生システムおよび浴室空調装置
JP5003403B2 (ja) ミスト発生装置およびこれを備えた浴室空調装置
JP5126493B2 (ja) ミスト発生装置を備えた浴室空調システム
JP2010216710A (ja) ミスト発生装置
JP5126520B2 (ja) ミスト発生装置および浴室空調装置
JP2012112612A (ja) 液体微細化装置とそれを用いたサウナ装置
JP5447792B2 (ja) ミスト発生装置
JP5603630B2 (ja) ミスト発生装置及びこれを備えた微細ミスト発生機能付き浴室用空調機
JP2011075139A (ja) ミスト発生装置
JP5397660B2 (ja) ミスト発生装置およびこれを備えた浴室空調装置
JP5873142B2 (ja) ミスト発生装置
JP5906400B2 (ja) ミストサウナ機能付浴室暖房乾燥機
JP5873141B2 (ja) ミスト発生装置
JP5696287B2 (ja) 液体微細化装置とそれを用いたサウナ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101012

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120703

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120905

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120918

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5105058

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151012

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees