JP5003261B2 - ミスト発生装置およびこれを備えた浴室暖房装置 - Google Patents

ミスト発生装置およびこれを備えた浴室暖房装置 Download PDF

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Description

本発明は、たとえば浴室において水(温水も含む)を霧状に噴出し、ミストによるサウナ効果、暖房効果、あるいはシャワー効果などを得る用途に好適なミスト発生装置、およびこれを備えた浴室暖房装置に関する。
従来のミスト発生装置の一例としては、水を貯留するための貯水部を内部に有するケースと、モータにより回転されるロータと、このロータの周囲に設けられた衝突壁部とを備え、かつ前記ロータが回転すると、このロータが前記貯水部の水を吸い上げてから遠心力によって前記衝突壁部に飛散させるようにしたものがある(たとえば、特許文献1の第1図を参照)。このような構成によれば、ロータから飛散した水が衝突壁部に衝突することによって前記水の微細水滴化が図られてミストが発生し、このミストが前記ケースの外部に流出する。
しかしながら、前記したようなミスト発生装置においては、次に述べるように、解決すべき課題があった。
すなわち、貯水部には水が貯留されるが、この貯水部におけるカビや雑菌の繁殖を防止し、衛生さを保つ観点からすると、ミスト発生装置の運転停止時には、貯水部に水が貯留したままにならないようにすることが要望される。とくに、ミスト発生装置を浴室に設置して、ミストシャワー効果などを得る用途に用いる場合には、ミストを清浄なものにする必要があり、前記した要望はより強い。ところが、従来においては、そのようなことに積極的に対処するための手段はなんら講じられていないのが実情である。
前記した要望に応えるための手段としては、たとえば貯水部に開閉弁を備えた排水管を接続し、ミスト発生装置の運転が停止した際には、前記開閉弁を開き、前記排水管を利用して前記貯水部の水を外部に排出させることが考えられる。ところが、このような手段を採用したのでは、装置全体の構造の複雑化や大型化を招き、またその製造コストも高価になるという不具合を生じる。
特公平1−13014号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであって、運転停止時に装置内部に多くの水が溜まったままになることを簡易な手段によって適切に防止することが可能なミスト発生装置、およびこれを備えた浴室暖房装置を提供することをその課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供されるミスト発生装置は、水を衝突させてミストを発生させるための衝突壁部および発生したミストを外部に噴出させるためのミスト噴出口を有しているケースと、このケースに一体または別体に設けられ、かつ給水手段から供給されてくる水を貯留可能な貯水部と、モータの駆動により回転自在であり、かつ回転時には、前記ミストを発生させるように前記貯水部の水を前記衝突壁部に向けて飛散させるロータと、前記給水手段から前記貯水部への給水がなされつつ前記モータが駆動している運転オン状態と、それらが停止された運転オフ状態とを切り替えるための運転のオン・オフ操作が可能な操作手段と、を備えている、ミスト発生装置であって、前記操作手段によって前記運転オン状態から運転オフの操作がなされたときに、前記貯水部への給水動作が停止した後においても、前記モータの駆動を継続させてミストを発生させることにより、前記貯水部の水量を減少させてから、前記モータの駆動を停止させる処理を実行する制御手段を備えていることを特徴としている。
このような構成によれば、ミスト発生装置が運転オン状態から運転オフ状態とされる場合、貯水部への給水が停止された状態において、モータが継続駆動し、ロータが回転する期間が設けられる。この期間中においては、ミストが発生し続けて、このミストがケース外部に噴出されるために、前記貯水部の水が消費され、貯水部の水量が減少することとなる。したがって、ミスト発生装置の運転停止後に、貯水部に多くの水が残留したままになることを回避し、この部分が不衛生な状態になることを適切に防止し、または抑制することができる。また、本発明においては、貯水部から排水を行なわせるための配管部材などを別途設けるような必要はなく、装置全体の構造の複雑化や大型化なども好適に回避することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記制御手段は、タイマを備えており、前記運転オフの操作時または前記貯水部への給水動作の停止時から所定の時間が経過したときに、前記モータの駆動を停止させるように構成されている。
このような構成によれば、タイマを利用した簡易な構成によって、モータの駆動を適切な時期に停止させることができる。
もちろん、本発明においては、前記とは異なり、貯水部の水位を検出するためのセンサを利用し、貯水部の水位が所定レベルまで下がったことが前記センサによって検出された時点でモータの駆動を停止させるといった手段を採用することもできる。また、貯水部の水位が低下すると、モータの負荷が小さくなるために、このモータの負荷に対応した電流値が所定値まで低下したときにモータの駆動を停止させる手段を採用することもできる。さらに、このような手段に代えて、操作手段によって所定操作(たとえば、モータの駆動をオフするための専用のスイッチ操作)が行なわれたときに、モータの駆動を停止させるようにすることもできる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記衝突壁部および前記ミスト噴出口は、前記ケースの周壁部に設けられており、かつ前記貯水部は、前記ケースの底部に形成されており、前記ケースのうち、前記貯水部を形成する部分は、前記衝突壁部および前記ミスト噴出口が設けられている部分よりも内径または内幅が小さくされている。
このような構成によれば、前記貯水部の内径または内幅が小さくされて小容量化されているために、装置の運転を停止する際に貯水部に残留する水の量を少なくし、その後にこの貯水部から水を排出するのに要する時間を短縮することが可能となる。また、前記貯水部は、衝突壁部やミスト噴出口を形成しているケースの底部に形成されているために、全体の構成を簡素にし、製造コストを廉価にするのにも好適となる。
本発明の第2の側面により提供されるミスト発生装置を備えた浴室暖房装置は、浴室の上部に設置されるケースと、前記浴室の空気を前記ケース内に吸入し、かつこの空気を送風口から前記浴室に吹き出すファンと、このファンの駆動により前記ケース内に吸入された空気を加熱可能な加熱手段と、を備えている浴室暖房装置であって、本発明の第1の側面により提供されるミスト発生装置をさらに備えていることを特徴としている。
このような構成によれば、本発明の第1の側面により提供されるミスト発生装置について述べたのと同様な効果が得られる。また、浴室暖房装置をミスト発生装置のブラケットとして利用することが可能となり、ミスト発生装置の施工作業の省略化あるいは簡略化を図ることもできる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記操作手段によって前記ミスト発生装置の運転オフの操作がなされたときには、前記浴室暖房装置の送風口から前記ミスト発生装置のケースに向けて送風が行なわれるように構成されている。
このような構成によれば、浴室暖房装置の送風口から前記ケースに向けて送風がなされる作用によってこのケース内の水や、ケース外面に付着している水の蒸発が促進される。したがって、たとえばケース内外に水が全く付着していない状態にケースを十分に乾燥させる効果、およびその乾燥が短時間で行なわれる効果が得られ、ミスト発生装置を衛生な状態に保つのにより好適となる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1および図2は、本発明が適用されたミスト発生装置を備えた浴室暖房装置の一例を示している。本実施形態の浴室暖房装置Hは、ユニットバスなどの浴室の天井部80に取り付けられており、この浴室暖房装置Hのパネル41に、ミスト発生装置MGが取り付けられている。浴室暖房装置Hの説明に先立ち、ミスト発生装置MGの構成について、図3〜図6を参照して説明する。
図3よく表われているように、ミスト発生装置MGは、ケース1、ロータ2、およびモータMを備えている。ケース1は、合成樹脂製であり、その全体の概略形状は、上部が開口した平面視円形のカップ状である。このケース1は、その上部に設けられた複数のネジ孔10とこれらに螺合するネジ体90とを利用してパネル41の下面部に取り付けられている。このケース1は、リブ状の複数の衝突壁部12、複数のミスト噴出口13、貯水部14、および複数の空気流入口15を有している。
複数の衝突壁部12は、ロータ2が回転してこのロータ2からその周囲に水が飛散したときにこの水を衝突させるための部位であり、この衝突によりミストが発生する。これら複数の衝突壁部12は、図4および図6に示すように、ケース1の中心軸周りに略等間隔で放射状に並んだリブとして構成されている。各衝突壁部12は、厚みが一様でケース1の半径方向に延びている。複数のミスト噴出口13は、隣り合う衝突壁部12どうしの隙間11に連通し、かつケース1の周壁部に開口している。より具体的には、ケース1は、その上部側と下部側とがリブ状の複数の衝突壁部12を介して繋がった形態とされており、衝突壁部12どうしの隙間11のうち、ケース1の最も外周寄りの部分がそのまま開口している。この開口部分がミスト噴出口13であり、複数の衝突壁部12に水が衝突して発生したミストは、そのままこのミスト噴出口13を通過してケース1の周囲に噴出する。
貯水部14は、ケース1の底部に形成されており、この貯水部14には適当量の水を貯留可能である。貯水部14への給水手段としては、たとえば図3に示すように、パネル41に設けられた孔部410に給水用の比較的小径の管体92を差し込み、この管体92からケース1内の底部に給水を行なう手段を用いることができる。管体92には、たとえば電磁式の開閉弁V1が設けられている。この開閉弁V1を備えた管体92は、本発明でいう給水手段の一例に相当する。ケース1の周壁部のうち、少なくとも底部寄りの部分は、底部に接近するほどその内径が小さくなるように形成されており、このことにより貯水部14の小容量化が図られている。これに伴い、ケース1の周壁部のうち、ミスト噴出口13の形成箇所近傍から貯水部14にわたる範囲の内面の大部分は、傾斜面となっており、内面に付着した水滴が貯水部14に円滑に流れ込むように構成されている。
複数の空気流入口15は、ケース1内にその下方から外部空気を流入させるための部分である。ロータ2が高速回転する際には、後述する回転板20の周囲の空気が乱流となり、この乱流がミストの発生動作を乱し、ミストの粒径にばらつきを生じさせる要因となる。これに対し、複数の空気流入口15から回転板20の下方に外部空気を供給すれば、前記した乱流を抑制することが可能である。ケース1の底部またはその近傍には、上向きに起立した筒状部15aが設けられており、この内部が空気流入口15である。このような構成によれば、空気流入口15の上部を貯水部14の水面レベルよりも高くし、貯水部14の水が空気流入口15からケース1の下方に流れ落ちないようにすることができる。また、空気流入口15の上部をロータ2の回転板20に接近させることもできる。
ロータ2は、モータMの軸部30により支持されてケース1内において回転自在であり、中空円板状の回転板20と、この回転板20の中央部分から下向きに突出した管状の揚水部21とを有している。揚水部21の下端部は、貯水部14の水に浸漬可能な高さである。ロータ2が高速回転すると、揚水部21の内部空間21aに存在する水が遠心力によって揚水部21の内周面に沿った水膜となって上昇し、回転板20の上面まで揚げられる。すると、この水は、回転板20が高速回転する際の遠心力によって、回転板20の中央寄り領域から外周方向に向けて加速されて水膜状となり、この回転板20の周囲に飛散して複数の衝突壁部12に衝突し、ミストが発生する。好ましくは、揚水部21の下端部と貯水部14の底面との隙間の寸法s1は、できる限り小さくされており、貯水部14の水位がかなり低い場合でもミストを発生させ得るように構成されている。
モータMは、パネル41上に取り付けられており、ケース1の外部に配されている。パネル41は、モータMとケース1との間を仕切る役割も果たしている。ただし、パネル41へのモータMの取り付け部分においては、外部空気をケース1内に対してその上方側から流入させるための空気流通部33が形成されている。この空気流通部33は、モータMを支持する板部31とパネル41との間にスペーサ32を介在させて形成された隙間33aと、パネル41に形成され、かつ隙間33aを通過してきた外部空気をケース1内に流入させる開口部33bとを含んで構成されている。この空気流通部33を介して回転板20の上方領域にも外部空気が供給されるために、回転板20の周辺空気に乱流を生じることがより徹底して抑制される。
図1に示すように、ミスト発生装置MGは、操作用リモコン6、および制御部7も備えている。ただし、本実施形態においては、これら操作リモコン6および制御部7は、浴室暖房装置H用のものと兼用されている。もちろん、操作リモコンおよび制御部については、ミスト発生装置MG用のものと浴室暖房装置H用のものとを別々に設けた構成とすることもできる。操作リモコン6は、本発明でいう操作手段の一例に相当し、たとえば浴室暖房装置Hに具備されている赤外線受光部(図示略)に対する赤外線送信を行なうことにより制御部7へのデータ送信が可能であり、ミスト発生装置MGの運転のオン・オフなどの指令操作が可能である。制御部7は、たとえばマイクロコンピュータを用いて構成されており、ミスト発生装置MGや浴室暖房装置Hの各部の動作制御を実行する。ただし、その具体的な制御内容については、後述する。
次に、浴室暖房装置Hの構成を説明する。
図1に示すように、この浴室暖房装置Hは、ケース4、ファン50、および加熱手段の一例としての熱交換器51を備えている。ケース4は、ファン50および熱交換器51を内部に収容し、かつ浴室の天井板80の上面側に設置される下部開口状のケース本体部40と、これとは別体のパネル41とを有している。パネル41は、天井板80に形成された開口部80aおよびケース本体部40の下部開口部を塞ぐように、天井板80に取り付けられている。このパネル41には、給気口41aおよび送風口41bが設けられている。送風口41bには、送風方向を変更自在とするルーバ42が設けられている。
この浴室暖房装置Hは、ファン50が駆動すると、給気口41aからケース4内に空気が吸入され、この空気が熱交換器51により加熱されるようにされている。熱交換器51は、たとえば内部に加熱湯水が流通可能とされたフィン付の複数のチューブを用いて構成されており、ファン50による吸入空気はこれら複数のチューブ間を通過する際に加熱される。この加熱された空気は、ルーバ42までガイドされて吹き出される。ミスト発生装置MGのケース1は、ルーバ42の側方に位置している。
次に、ミスト発生装置MGを備えた浴室暖房装置Hの作用について説明する。なお、ミスト発生装置MGの運転がオフにされる場合の制御部7の動作手順の一例については、図7のフローチャートを参照して説明する。
まず、操作リモコ6が操作されて運転オンが指令されると、開閉弁V1が開状態とされてミスト発生装置MGの貯水部14への給水が開始される。また、モータMの駆動も開始される。このことにより、既述したとおり、貯水部14の水は、ロータ2の揚水部21によって回転板20の上面まで揚げられてから、その周囲に飛散して複数の衝突壁部12に衝突し、ミストが発生する。このようにして発生したミストは、衝突壁部12どうしの隙間11、およびミスト噴出口13をそのまま通過し、ケース1の周壁部の周囲に噴出する。ロータ2からの水の飛散方向は水平方向であるが、ケース1内において発生したミストの外部への噴出方向もそれと一致している。したがって、ミストの噴出が勢いよくなされる。また、ミストの多くは、衝突壁部12の隙間11内において発生するが、この隙間11からミスト噴出口13に至るまでの経路は、ストレートであり、しかもその距離は短い。したがって、ケース1内において発生したミストはケース1の外部に噴出され易く、ミスト噴出口13に到達するまでの間に水滴となる割合が少なくなる。このため、ミストの噴出量を多くすることができる。
前記したミストの噴出時において、たとえば図1に示すように、浴室暖房装置Hの送風口41bからケース1の下方または下方近傍に向けて加熱空気を吹き出させると、ケース1の周囲に噴出したミストがこの加熱空気によって加熱されるとともに、この加熱空気の流れに乗って浴室内の一定領域に送られる。したがって、ユーザは、暖かいミストを集中して浴びることができる。熱交換器51の加熱動作を停止させておけば、非加熱のミストを浴びることもできる。また、これらとは異なり、浴室暖房装置Hの運転を停止させて、送風口41bからの送風が停止された状態でミスト発生装置MGを単独で使用することも可能である。この場合には、ケース1の周囲に噴出されたミストが自然落下するだけであるが、このような態様でのミスト供給も趣向に富んだものとなる。
ミスト発生装置MGにおいてミストを発生させる場合、一部のミストはケース1内において水滴化する。また、複数の衝突壁部12に衝突したにも拘わらず、ミスト化されない水も発生し得る。このような水は、ケース1の内壁面を伝って貯水部14に戻される。ケース1の内面の広い領域が傾斜面とされているために、貯水部14に向けて水を円滑に流れ込ませることが可能である。このように、ケース1の外部に噴出されなかった水が貯水部14に戻されると、この水は、ロータ2によって再度吸い上げられてからミスト発生に繰り返し利用されることとなる。したがって、ミストとして外部に噴出されなかった水の処理に苦慮するといった不具合も適切に回避される。また、水の消費量を抑制し、外部から貯水部14への給水量を少なくすることもできる。
一方、前記したようにミスト発生装置MGが運転されている状態において、操作リモコン6によって運転オフの操作がなされると、まず制御部4は、開閉弁V1を閉状態とし、貯水部14への給水を停止させる(S1:YES,S2)。 ただし、モータMについてはその駆動を停止させず、ロータ2は回転させたままとする。このことにより、貯水部14の水がミスト化されてケース1の外部に排出される動作が継続されることとなり、貯水部14の水量が減少していくこととなる。
制御部4は、前記開閉弁V1の閉状態にしたときには、直ちにタイマを設定する(S3)。また、図2に示すように、浴室暖房装置Hの送風口41bからミスト発生装置MGのケース1に対して温風を送風させる制御も実行する(S4)。浴室暖房装置Hがたとえば図1に示したように既に運転状態にある場合には、ルーバ42の角度を変更するだけで図2に示す状態に設定することが可能であり、また浴室暖房装置Hが運転状態にない場合には、制御部4は、浴室暖房装置Hの運転を開始させてから図2に示す状態に設定する。このように、ケース1に対して温風送風を行なうと、ケース1が加熱され、このケース1内に残存している水、あるいはケース1の外面に付着している水を積極的に蒸発させることができる。
その後、前記タイマによって予め定められた第1の設定時間がカウントされると、制御部7は、その時点でモータMの駆動を停止させる(S5:YES,S6)。このような制御によれば、ロータ2は、貯水部14への給水が停止された後においても前記第1の設定時間の期間中は回転していることとなり、この期間に貯水部14の水量を十分に減少させることができる。第1の設定時間については、そのような効果が適切に得られるように、予め試験などを行なうことによって適正な値に設定することが可能である。
図3に示したロータ2の下端部と貯水部14の底面との隙間の寸法s1をゼロまたはこれに近い値としておけば、ロータ2の回転動作のみによって貯水部14の水量を殆どゼロに近づけることが可能である。また、貯水部14は、既述したように、ケース1の貯水部14の上側領域よりも小径化され、小容量化が図られているために、ミスト発生装置MGの運転を停止させる際にロータ2の回転によって外部に排出すべき貯水部14の水量は少ない。したがって、貯水部14への給水停止後にモータMを駆動させておく時間(第1の設定時間)を短くすることができる利点が得られる。
その後に前記タイマによって予め定められた第2の設定時間がカウントされると、制御部7は、その時点で浴室暖房装置Hの送風口41bからケース1向けての温風送風を停止させる(S7:YES,S8)。好ましくは、前記第2の設定時間は、前記第1の設定時間よりも長くされている。ケース1への温風送風により、貯水部14に残存する水を全て蒸発させ得るとともに、ケース1の内面や外面、およびロータ2などの他の部分に付着している水をも蒸発させて、ケース1やロータ2を十分に乾燥させることができる。したがって、ケース1やロータ2に水分が付着したままとなってカビや雑菌が繁殖し易くなるといった不具合が好適に回避される。なお、ケース1を乾燥させる場合、温風を利用することが好ましいものの、これに限定されない。送風口41bからケース1に対して、非温風(非加熱の空気)を送風させるようにしてもかまわない。この場合、ケース1を加熱することはできないものの、送風作用によってケース1の乾燥を促進することが可能である。
図8は、本発明の他の実施形態を示している。同図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付している。
図8(a)に示す実施形態においては、ロータ2Aの揚水部21Aが非管状であり、上端ほど外径が大きくなる逆円錐台状または逆円錐状に形成されている。このような構成によれば、ロータ2Aを高速回転させると、貯水部14の水が揚水部21Aの外周面に沿った膜状となって回転板20の下面部まで上昇する。すると、この回転板20が高速回転する際の遠心力によって、前記の水は回転板20の下面部において加速されて膜状となり、周囲に飛散する。
揚水部21Aの外周面上に水膜が形成されて上昇する原理について、図8(b)を参照して簡単に説明する。揚水部21Aの外周面上の水膜の微小要素ΔWについて考察すると、前記外周面と直交する方向には、揚水部21Aの外周面に対する水の付着力Fが生じている。また、微小要素ΔWの質量をmとすると、鉛直方向の下向きにはmgが作用するが、これは、分力mgn,mgtに分解することができる。水平方向には、遠心力C(C=mrω2,r:偏心距離,ω:角速度)が作用するが、これは分力Cn,Ctに分解することができる。微小要素ΔWが揚水部21の外周面から吹き飛ばされないためには、次の式(1)の釣り合い関係があればよい。
F=Cn+mgn 式(1)
ここで、微小要素ΔWの質量mは、m≒0であるために、mgnは小さく、また遠心力Cおよびその分力Cn、についても小さくし、前記の式(1)を満足させることが可能である。
また、微小要素ΔWが上昇するためには、次の式(2)の関係があればよい。
t>mgt 式(2)
ここで、mgnは小さい一方、Ctについては、たとえばロータ2Aの回転速度を高めて、角速度ωを大きくすることによりその値を増大させることができる。したがって、前記の式(2)についても満足させることができる。
本実施形態においても、貯水部14内の水を複数の衝突壁部12に向けて飛散させてミストを適切に発生させることが可能である。なお、先の実施形態のロータ2においても、揚水部21の外周面は上方ほど大径となっているために、このロータ2の回転速度を高くすることにより、貯水部14の水を揚水部21の外周面から回転板20の下面部に対しても進行させることが可能である。このようにすると、衝突壁部12に向けて飛散する水の量を多くしてミスト発生量をさらに多くする効果が期待できる。
本発明は上述した実施形態に限定されない。本発明に係るミスト発生装置、およびこれを備えた浴室暖房装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
ミスト発生装置の運転がオフとされるときには、貯水部の残存水量をできる限り少なくすることが好ましいが、必ずしもその水量がゼロまたはゼロに近い状態にされなくてもよく、このような場合であっても本発明の技術的範囲に包摂される。本発明においては、貯水部への給水停止後に、モータが継続して駆動されて貯水部の水量が減少されればよい。このように貯水部の水量を減少させれば、そのような水量の減少を生じさせない場合と比較すると、たとえばその後の貯水部の自然乾燥が早期になされることとなり、衛生面に優れる利点が得られる。
貯水部は、衝突壁部やミスト噴出口が形成されたケースとは別体の部材を用いて構成されていてもよい。衝突壁部やミスト噴出口の具体的な形状、配置、数なども限定されない。本発明でいう操作手段は、ワイヤレス通信可能なリモコンである必要もなく、たとえば制御手段に配線接続されたタイプのものとすることができる。また、既述したように、浴室暖房装置用と兼用されていたり、あるいはこれ以外の装置(たとえば給湯装置など)用のものと兼用されていてもよいことは勿論である。
本発明に係るミスト発生装置は、前記実施形態のような天井取り付けタイプの浴室暖房装置に代えて、たとえば浴室の側壁に取り付けられるいわゆる壁掛けタイプの浴室暖房装置に取り付けて使用することも可能である。また、浴室暖房装置に代えて、たとえば浴室の天井部(天井パネルなど)に直接取り付けるなどして、浴室暖房装置の有無には関係なく、それ単独で運転させるようにしてもよい。本発明に係るミスト発生装置は、浴室(シャワールームを含む)でのミスト発生に好適であるが、これ以外の箇所に設置して使用することも可能である。ミストの使用目的も問わない。
本発明に係るミスト発生装置を備えた浴室暖房装置の一例を示す断面図である。 図1に示されたミスト発生装置を備えた浴室暖房装置の作用説明図である。 図1に示されたミスト発生装置の要部断面図である。 図3のIV−IV断面図である。 図4のV−V断面図である。 図3に示されたミスト発生装置で用いられているケースの平面図である。 図1に示されたミスト発生装置を備えた浴室暖房装置の制御部の動作手順の一例を示すフローチャートである。 (a)は、本発明に係るミスト発生装置の他の例を示す断面図であり、(b)は、その作用の原理説明図である。
符号の説明
MG ミスト発生装置
H 浴室暖房装置
M モータ
1 ケース(ミスト発生装置の)
2,2A ロータ
4 ケース(浴室暖房装置の)
6 操作リモコン(操作手段)
7 制御部(制御手段)
12 衝突壁部
13 ミスト噴出口
14 貯水部
20 回転板
21,21A 揚水部
41b 送風口
50 ファン
51 熱交換器(加熱手段)
92 管体(給水手段)

Claims (5)

  1. 水を衝突させてミストを発生させるための衝突壁部および発生したミストを外部に噴出させるためのミスト噴出口を有しているケースと、
    このケースに一体または別体に設けられ、かつ給水手段から供給されてくる水を貯留可能な貯水部と、
    モータの駆動により回転自在であり、かつ回転時には、前記ミストを発生させるように前記貯水部の水を前記衝突壁部に向けて飛散させるロータと、
    前記給水手段から前記貯水部への給水がなされつつ前記モータが駆動している運転オン状態と、それらが停止された運転オフ状態とを切り替えるための運転のオン・オフ操作が可能な操作手段と、
    を備えている、ミスト発生装置であって、
    前記操作手段によって前記運転オン状態から運転オフの操作がなされたときに、前記貯水部への給水動作が停止した後においても、前記モータの駆動を継続させてミストを発生させることにより、前記貯水部の水量を減少させてから、前記モータの駆動を停止させる処理を実行する制御手段を備えていることを特徴とする、ミスト発生装置。
  2. 前記制御手段は、タイマを備えており、前記運転オフの操作時または前記貯水部への給水動作の停止時から所定の時間が経過したときに、前記モータの駆動を停止させるように構成されている、請求項1に記載のミスト発生装置。
  3. 前記衝突壁部および前記ミスト噴出口は、前記ケースの周壁部に設けられており、かつ前記貯水部は、前記ケースの底部に形成されており、
    前記ケースのうち、前記貯水部を形成する部分は、前記衝突壁部および前記ミスト噴出口が設けられている部分よりも内径または内幅が小さくされている、請求項1または2に記載のミスト発生装置。
  4. 浴室の上部に設置されるケースと、
    前記浴室の空気を前記ケース内に吸入し、かつこの空気を送風口から前記浴室に吹き出すファンと、
    このファンの駆動により前記ケース内に吸入された空気を加熱可能な加熱手段と、
    を備えている浴室暖房装置であって、
    請求項1ないし3のいずれかに記載のミスト発生装置をさらに備えていることを特徴とする、ミスト発生装置を備えた浴室暖房装置。
  5. 前記操作手段によって前記ミスト発生装置の運転オフの操作がなされたときには、前記浴室暖房装置の送風口から前記ミスト発生装置のケースに向けて送風が行なわれるように構成されている、請求項4に記載のミスト発生装置を備えた浴室暖房装置。
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