JP5824611B2 - 液体微細化装置とそれを用いたサウナ装置 - Google Patents

液体微細化装置とそれを用いたサウナ装置 Download PDF

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Description

本発明は、液体微細化装置とそれを用いたサウナ装置に関するものである。
例えば、サウナ装置に用いられる液体微細化装置の構成は、次のような構成となっていた。
すなわち、給気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内の風路に設けた送風手段と、この送風手段と排気口間に設けた液体微細化手段とを備え、前記液体微細化手段は、回転する円板の上面に液体を供給し、円板上に薄く広がった液体を遠心力により外方に飛散させて微細化させる構成となっていた(例えば、下記特許文献1参照)。
特開平4−118068号公報
上記従来例で課題となるのは、液体の利用効率が低いということである。
すなわち、従来の液体微細化装置は、上述のごとく、回転する円板の上面に液体を一定供給しているが、このように、液体を一定供給すると、サウナ室の湿度状態に関わらず常に一定の微細化させた液体を供給してしまい、特にサウナ室が高湿の場合には、過加湿状態となり微細化させた液体が壁面等で結露し、結局サウナ室内から排水され、液体微細化装置に無駄な水を供給することになってしまう。言い換えれば、液体の利用効率が低いという課題があった。
そこで本発明は、液体微細化装置に無駄な水を供給せず、液体の利用効率を向上することを目的とするものである。
そして、この目的を達成するために本発明は、吸込口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内の前記吸込口と前記排気口を結ぶ風路に設けた加熱手段および送風手段と、この送風手段と前記排気口間の風路内に設けた液体微細化手段と、この液体微細化手段と加熱手段および送風手段を制御する制御手段を備え、前記液体微細化手段は、垂直方向に配置され、上方開口部および下方開口部を有する筒状の経路と、この筒状の経路内に設けた回転手段と、この回転手段に液体を供給する液体供給手段と、前記筒状の経路の下部に設けた貯水部を有し、前記回転手段は、上下方向に向けて配置した回転軸と、この回転軸を回転させる回転モータと、前記回転軸の軸方向に所定間隔で固定した複数の回転板と、前記回転軸に固定されるとともに前記貯水部から水を吸上げる揚水管を有し、前記液体供給手段は、液体を移送し、上方の回転板に液体を供給する給水管と、この給水管途中に配した定流量弁と、この定流量弁の上流側に設けた給水弁を有し、前記送風手段は、羽根車と、この羽根車を回転させるファンモータと、前記羽根車を内包するファンケーシングを有し、前記制御手段は、前記液体供給手段から前記上方の回転板上への液体供給と、前記回転モータの回転と、前記加熱手段および前記送風手段の運転とを制御する制御部を備え、この制御部は、前記給水弁を断続的に開閉させることにより、上記目的を達成している。
以上のように、本発明は、給水弁を断続的に開閉させることにより、液体微細化手段における液体微細化量を調整でき、結果として、サウナ室の湿度状態に応じて、サウナ室への加湿量を調整でき、サウナ室内を過加湿状態にせず、無駄な液体の排出を抑制することができ、液体の利用効率を向上することができる。
さらに、微細化運転終了後、給水弁を閉じ、液体を供給しない状態で貯水部の残水に温風を当てる乾燥運転を行うことにより、乾燥運転後には液体微細化装置内の残水はなくなるので、排水管は不要で、液体微細化装置設置時の施工作業を簡単に行えるようにすることができる。
本発明の実施の形態1における液体微細化装置を用いたサウナ装置の斜視図 同液体微細化装置の垂直断面の構成図 (a)同揚水管の側面を示す構成図、(b)同揚水管の構成を示す斜視図、(c)同揚水管のA−A断面を示す構成図、(d)同揚水管のB−B断面を示す構成図 (a)同温度検知手段を用いた制御手段のブロック図、(b)同湿度検知手段を用いた制御手段のブロック図、(c)同水位検知手段を用いた制御手段のブロック図 (a)同温度検知手段を用いた加湿量調整運転の制御を示すフローチャート、(b)同湿度検知手段を用いた加湿量調整運転の制御を示すフローチャート、(c)同水位検知手段を用いた加湿量調整運転の制御を示すフローチャート 同乾燥運転の制御を示すフローチャート
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態における液体微細化装置を用いたサウナ装置の斜視図であり、この図1に示すように、サウナ室1の天井面2には、液体微細化装置3が取り付けられている。以下、本実施の形態では、微細化する液体を水として説明する。
液体微細化装置3は、図2に示すように、下面に吸込口4と排気口5を有する箱状の本体ケース6と、この本体ケース6内の吸込口4と排気口5とを結ぶ風路に設けた加熱手段としての熱交換器7および送風手段としてのファンモータ8と、このファンモータ8と排気口5との間に設けた液体微細化手段9とを備えた構成としている。
また、ファンモータ8から液体微細化手段9へ通じる風路は、ファンケーシング10により形成され、液体微細化手段9と排気口5の間に補助熱交換器11を設けている。
液体微細化手段9は、図2に示すように、垂直方向に配置され、上方開口部および下方開口部を有する筒状の経路12と、この筒状の経路12の内部に設けた回転手段13と、この回転手段13に水を供給する液体供給手段としての給水管14を備える。
この給水管14には減圧機構として定流量弁15を設け、この定流量弁15の上流側配管16に給水弁17が設けられている。そして、給水管14の先端は、後述する回転板20aの回転部分に対して回転軸19よりに配置している。
なお、ここでは減圧機構として定流量弁15を設ける構成としたが、所望の流量に制御できるのであれば定流量弁のみに限定するものではなく、管径の細い管を用いたキャピラリーチューブのような機構や、簡易的なダイアフラム機構による減圧弁も、使用可能である。
回転手段13は、上下方向に向けて配置した回転軸19と、この回転軸19の軸方向に、回転軸19を中心として回動する複数の回転板20a,20b、20cを、上下方向に所定間隔で固定して設けている。
本実施の形態では、回転軸19の上方から下方へ回転板20a、回転板20b、回転板20cと3枚の回転板を設ける構成とする。
回転手段13の上部には、回転軸19を駆動するための回転モータ21を備え、回転手段13の下部には、回転板20a、回転板20b、回転板20cと一体に形成された、逆円錐状の揚水管22を上下方向に備えている。
回転板20a、回転板20bの間、及び回転板20b、回転板20cの間には、揚水管22で揚水した水を下方の回転板20b、回転板20cへ落下させる当て板23を環状に設け、筒状の経路12の内壁からの複数の支持棒24で支持されている。
揚水管22は、図3に示すように、揚水した水を回転による遠心力で噴出させる水平方向に長い開口25(25a、25b)を各回転板20aと20b、20bと20cの間に2個ずつ設け、各回転板の間で水を噴出させる方向が異なるように、開口25の位置を周方向にずらしている。図3(c)(d)に示すように、回転板3枚の場合、一つの開口25a(25b)の中心角θは90度で、この角度は周方向にずらしているため、4つの開口25により、揚水した水を360度全周に噴出させることができる。
また、筒状の経路12の下部には図2に示すごとく貯水部26を有し、揚水管22で揚水できない水量、すなわち微細化運転終了時の貯水部26の貯水量が少なくなるよう、筒状の経路12の下部は、例えば逆台形の形状(下方に凸)としている。
また、温度検知手段として、筒状の経路12の下部開口に温度センサ27a、筒状の経路12の上部開口に温度センサ27bが設けられている。
次に制御手段28の構成を、図4(a)を用いて説明する。
制御手段28は制御部29と、表示部や運転操作スイッチ(図示なし)を備えたリモコン30と、温度検知手段としての温度センサ27a、27bで構成されている。
制御部29はマイクロコンピューター(以下マイコンと記載、図示なし)を有し、マイコンはリモコン30からの操作信号により、熱交換器7へ温水を供給するポンプや、ファンモータ8、回転軸19を駆動する回転モータ21、給水弁17を制御している。
以上の構成において、次に動作を説明する。
サウナ室1内において、サウナを使用する場合、まず、図示していないガス湯沸かし器や電気温水器等の熱源から、図1に示すパイプ31を介し、図2に示す熱交換器7に温水が供給される。また、給水管14へは配管32により市水が供給される。給水管14に供給される市水は、定流量弁15によって設定されたきわめて少量であって、回転モータ21が駆動されるまでは、給水弁17により止められ、給水管14から排出されていない。
この状態で、熱交換器7が運転され、ファンモータ8が駆動されると、ファンモータ8が吸込口4を介してサウナ室1内の空気を吸い込み、吸い込まれた空気は熱交換器7によって加熱される。加熱された空気は、ファンモータ8によって、ファンケーシング10を介して、筒状の経路12へと送られる。
一方、回転モータ21が駆動されると、回転軸19が高速回転し、それにともない回転板20aおよび回転板20bが高速回転される。
このとき、給水管14は、高速回転する上方の回転板20aの上面の回転軸19に近い位置に、定流量弁15で設定された流量の水を供給する。上方の回転板20aの上面に供給された水は、高速回転による遠心力によって外周方向に向かって薄膜状に広がり、この薄膜状になった水は、回転板20aの外周縁から接線方向へと高速で吹き飛ばされる。
このように、遠心力で飛散した水滴は、筒状の経路12の内壁に衝突して破砕され、水の微細化が促進される。
そして、給水管14から上方の回転板20aの上面に供給された水は、この時点で大部分が微細化され、前述の加熱された暖かい空気と混ざって蒸気の状態となっている。
一方、上方の回転板20aから遠心力により飛散した水滴のうち、微細化されずに筒状の経路12の内壁に付着したわずかな水滴や、微細化された後に内壁において結露した微量の水滴は、筒状の経路12の内壁を伝って、貯水部26に流れ落ち、貯水される。
このとき、貯水部26の上方では揚水管22が回転しており、貯水部26の貯水量が増え、水面が揚水管22の下端に近づくと、貯水部26の貯水は水面上の空気と一緒に巻き上げられ、揚水管22の内壁を伝って上方へ移動していく。
すなわち、この揚水管22は、上述のごとく逆円錐状となっているので、内部には吸引力が働くようになっている。このため、貯水部26の貯水は水面上の空気と一緒に巻き上げられ、揚水管22の内壁を伝って上方へ移動していく。
そして揚水管22の内壁を伝って上方へ移動した水は、まず、回転板20b、回転板20cの間の開口25bから回転による遠心力で噴出し、環状に設けられた当て板23に当たり、回転板20cへ落下する。
回転板20cへ落下した水は、上方の回転板20aの上面に供給された水と同様に、高速回転による遠心力によって外周方向に向かって薄膜状に広がり、この薄膜状になった水は、回転板20cの外周縁から接線方向へと高速で吹き飛ばされる。
このように、遠心力で飛散した水滴は、筒状の経路12の内壁に衝突して破砕され、水の微細化が促進される。
また揚水管22の内壁を伝って上方へ移動し、開口25bから噴出しなかった水は、回転板20a、回転板20bの間の開口25aから回転による遠心力で噴出し、環状に設けられた当て板23に当たり、回転板20bへ落下する。
回転板20bへ落下した水は、上方の回転板20aの上面に供給された水と同様に、高速回転による遠心力によって外周方向に向かって薄膜状に広がり、この薄膜状になった水は、回転板20bの外周縁から接線方向へと高速で吹き飛ばされる。
このように、遠心力で飛散した水滴は、筒状の経路12の内壁に衝突して破砕され、水の微細化が促進される。
このとき揚水管22の内壁を伝って上方へ移動する水は、回転モータ21が高速回転しているため、螺旋状に旋回して上方へ移動するのではなく、内壁全周において略均一な状態で真上に移動していく。
すなわち、各回転板の間に2個ずつ設けられた水平方向に長い開口25の位置を周方向で同じ位置に設けた場合、揚水管22の内壁を伝って上方へ移動してきた水は最初の開口25bから噴出し、上側の開口25aへは水が上がって来なくなるため、前述の図3で説明したように、各回転板20a〜20cの間で水を噴出させる方向が異なるように、開口25の位置を周方向にずらしている。
このように、揚水管22で揚水した水も、上方の回転板20aに供給した水と同様、ほとんど全て微細化され、加熱された暖かい空気と混ざって蒸気の状態となって上方の開口から排出されるが、一部は微細化されずに筒状の経路12の内壁に付着したわずかな水滴や、微細化された後に内壁において結露した微量の水滴となり、筒状の経路12の内壁を伝って、貯水部26に流れ落ち、貯水される。
一方、回転板20aおよび回転板20b、20cの高速回転によって微細化された水を含む暖かい空気は、ファンモータ8の送風によって、排気口5からサウナ室1の内部へ蒸気として供給される。
このとき、揚水管22で揚水した水も、上方の回転板20aに供給した水と同様、ほぼ完全に微細化されるためには、給水管14から高速回転する上方の回転板20aの上面に供給する水の量が問題となる。すなわち、回転板20a〜20cの枚数や回転モータ21の回転数等により決定される、液体微細化手段9の微細化能力により、微細化できる水の量は設定され、たとえば30cc/minである。
一方、定流量弁15は水温や水圧により流量にバラツキを生じるため、貯水部26での貯水量及び揚水管22での揚水量にバッファ機能を持たせており、例えば定流量弁15から30cc/min以上供給された場合には、当初バッファ量を増やしつつ、微細化水量も増加し、定常状態では定流量弁15からの供給水量と微細化水量がほぼ同じとなる。
すなわち、通常のサウナ運転時(後述の図5(a)のS1)、定常状態では定流量弁15からの供給水量と微細化水量がほぼ同じとなり、サウナ室1への加湿量も安定している。
しかし、このサウナ室1への加湿量はサウナ室1が低湿の場合を想定しており、例えば入浴中にサウナ運転した場合等、サウナ室1が高湿の場合には、上記の供給水量が加湿量を上回ってくる。この供給水量が過剰にならないように給水弁17の開閉を断続的に制御する加湿量調整運転が本実施形態の特徴点の一つである。
次にサウナ室1の湿度状態に応じた給水弁17の開閉の制御について説明する。
まずは図4(a)に示す温度検知手段としての温度センサ27a、27bを用いた制御で、そのフローチャートを図5(a)に示す。
図5(a)に示すように、通常のサウナ運転時、熱交換器7に通水し、ファンモータ8及び回転モータ21を運転し、給水弁17を開放している(S1)。
サウナ室1が高湿になってくると、図2に示す液体微細化手段9の入口に設けた温度センサ27aと出口に設けた温度センサ27bの検知した温度(T1、T2)の差(X)が小さくなってくる。
すなわち、液体微細化手段9の入口から流入する空気が高湿になってくると、液体微細化手段9内での液体微細化量、すなわち加湿量が減少してくる。そのため、気化熱によって奪われる熱量も減少し、温度センサ27aと温度センサ27bの温度差が小さくなってくる。この温度差の変化を検出して、給水弁17を閉じることにより、供給水量が過剰にならないように給水弁17の開閉を制御することができる。
閉じた給水弁17を開くタイミングは、貯水部26での貯水量及び揚水管22での揚水量に持たせたバッファ容量によって決定されるが、実験等から給水弁17を閉じてから5〜10分ぐらいで開くのが好ましい。
温度センサ27a、27bの代わりに吸込口4に湿度検知手段としての湿度センサ33を設けてもよい。そのときの制御手段28の構成を図4(b)、フローチャートを図5(b)に示す。すなわち、サウナ室1の湿度を直接的に検知できるので、例えば湿度が80%以上になった場合に給水弁17を閉じ、湿度が70%以下になった場合に給水弁17を開けばよい。
さらに温度センサ27a、27bや湿度センサ33の代わりに貯水部26の水位を検知する水位検知手段として水位センサ34を設けてもよい。そのときの制御手段28の構成を図4(c)、フローチャートを図5(c)に示す。すなわち、上述したように、供給水量が加湿量を上回ってくると、貯水部26の水位が上昇してくる。この上昇した水位(H)を検出して給水弁17を閉じればよい。また、この水位センサ34で低水位(L)も検知するようにすれば、この低水位の検知により給水弁17を開くことも可能である。
ここで前述した微細化できる水の量30cc/minを減圧機構としての定流量弁15で供給するには、通常、減圧による低水量化のために弁構成内部で経路口径を小さく設定する必要があり、その最小口径部は0.1〜0.2mm程度となるため、スケール付着等、水質の影響を直接受けやすく、供給水量のバラツキが大きくなるなど、定流量弁15に耐久性の問題が生じてくる場合もある。
そこで供給水量を多めに設定して、運転開始時から給水弁17の開閉を断続的に制御すれば、減圧機構の経路口径を大きい状態で使用することができ、スケール付着等の耐久面での懸念を抑制することができる。
例えば供給水量を90cc/minに設定した場合は、まず給水弁17を開いて回転モータ21を運転して微細化を行う。この運転を2分間継続すると、貯水部26には供給水量から微細化放出水量を差し引いた120cc程度の水が保持された状態となる。この状態で回転モータ21の運転は継続したまま給水弁17を閉じて、貯水部26に保持された水の循環のみで微細化を行う。この運転を2分間行うと貯水部26に保持されるバッファ量は60cc程度まで減少するので、再度給水弁17を1分間開く。
このように給水弁17の開閉を断続的に行うことで、装置内から貯水が溢れ出ることなく安定した加湿量を供給できるシステムとすることができる。つまり、減圧機構における流量制御の設定流量に関しては、低く設定しようとすればするほど減圧機構自体の構成も複雑でかつ構成内での最小通過口径も小さくなるので、耐久性に関しては懸念される状態となるが、給水弁17の開閉により給水を断続的に制御する方法を採用することで、減圧機構において耐久性に乏しい状態となるまで過度に低水量化に拘る必要がなくなる。
また、前述した定常状態でのバッファ量が微細化(サウナ)運転終了時の残水であり、この残水を乾燥させる乾燥運転により、排水の必要性をなくすことができる。
次に、微細化(サウナ)運転終了後の乾燥運転について図6のフローチャートを用いて説明する。
図6のフローチャートに示すように、タイマーあるいはリモコン30の操作によりサウナ運転が終了すると、まず、給水弁17を閉じ、給水管14から上方の回転板20aの上面への水の供給を停止する。
この時点での水の供給源は貯水部26だけであり、揚水管22による揚水が可能な間は、揚水管22により回転板20b、回転板20cへ前述のように水が供給され、大部分が微細化され、ファンモータ8の送風によって、排気口5からサウナ室1の内部へ排出される。
揚水管22による揚水ができなくなり、貯水部26に残った水は、ファンモータ8の送風、熱交換器7および補助熱交換器11には温水循環を継続させた状態なので温風をその残水に当てることにより、次第にその残水は減っていく。
本実施形態の場合、揚水管22による揚水ができなくなった時の貯水部26の残水量は約5cc(実験から)で、乾燥運転10分も行えば、貯水部26の残水を乾燥できる。
この乾燥運転は、図5のフローチャートに示すように、タイマーで10分間だけ行ってもよく、図2に示す液体微細化手段9の入口に設けた温度センサ27aと出口に設けた温度センサ27bの検知した温度を用いて乾燥運転を終了させてもよい。
すなわち、省エネのため少しでも乾燥運転時間を短くしたい場合、液体微細化手段9で残水が有る場合には水の蒸発により送風空気から気化熱が奪われるため、入口の空気温度よりも出口の空気温度の方が低くなることを利用して出入口の温度差から乾燥状態を判断し、乾燥運転を終了させることができる。
温度センサ27a、27bの代わりに湿度センサを用いてもよく、より明確に乾燥状態が判断できる。
以上、本実施の形態では、上記の液体微細化装置3をサウナ室1に設置してサウナ装置として利用した場合、給水弁を断続的に開閉させることにより、液体微細化手段における液体微細化量を調整でき、結果として、サウナ室の湿度状態に応じて、サウナ室への加湿量を調整でき、サウナ室内を過加湿状態にせず、無駄な水の排出を抑制することができる。
さらに、供給した水をほぼ完全に微細化することができ、貯水部26にわずかに残った微細化できなかった水を特別に排出せずとも、サウナ運転終了後の乾燥運転によって乾燥できるので、微細化できなかった水を排水として処理するための配管施工の工事が不要となり、結果として、サウナ装置の施工作業が簡単になるという効果を奏する。
すなわち定流量弁15のバラツキで設定した流量より多く水が上方の回転板20aの上面に供給された場合にも、貯水部26により貯水できるとともに、揚水管22によりその貯水を回転板に供給できるので、サウナ運転終了時の残水を少なくして乾燥運転時間を短くすることができる。
以上のように、本発明の液体微細化装置は、給水弁を断続的に開閉させることにより、液体微細化手段における液体微細化量を調整でき、結果として、サウナ室の湿度状態に応じて、サウナ室への加湿量を調整でき、サウナ室内を過加湿状態にせず、無駄な水の排出を抑制することができるという効果を奏する。
したがって、例えば、サウナ装置、加湿装置、冷却装置、噴霧装置、洗浄装置、植物育成設備等への活用が期待される。また、水だけでなく、油や洗剤等のその他の液体の微細化設備にも利用することが可能である。
4 吸込口
5 排気口
6 本体ケース
7 熱交換器
8 ファンモータ
9 液体微細化手段
10 ファンケーシング
11 補助熱交換器
12 筒状の経路
13 回転手段
14 給水管
15 定流量弁
16 上流側配管
17 給水弁
19 回転軸
20a、20b、20c 回転板
21 回転モータ
22 揚水管
23 当て板
24 支持棒
25、25a、25b 開口
26 貯水部
27a、27b 温度センサ
28 制御手段
29 制御部
30 リモコン
31 パイプ
32 配管
33 湿度センサ
34 水位センサ

Claims (12)

  1. 吸込口と排気口を有する本体ケースと、
    この本体ケース内の前記吸込口と前記排気口を結ぶ風路に設けた加熱手段および送風手段と、
    この送風手段と前記排気口間の風路内に設けた液体微細化手段と、
    この液体微細化手段と加熱手段および送風手段を制御する制御手段を備え、
    前記液体微細化手段は、
    垂直方向に配置され、上方開口部および下方開口部を有する筒状の経路と、
    この筒状の経路内に設けた回転手段と、
    この回転手段に液体を供給する液体供給手段と、
    前記筒状の経路の下部に貯水部を有し、
    前記回転手段は、
    上下方向に向けて配置した回転軸と、
    この回転軸を回転させる回転モータと、
    前記回転軸の軸方向に所定間隔で固定した複数の回転板と、
    前記回転軸に固定されるとともに前記貯水部から水を吸上げる揚水管を前記回転板の中央に有し、
    前記液体供給手段は、
    液体を移送し、上方の回転板に液体を供給する給水管と、
    この給水管途中に配した減圧機構と、
    この減圧機構の上流側に設けた給水弁を有し、
    前記送風手段は、
    羽根車とこの羽根車を回転させるファンモータと、前記羽根車を内包するファンケーシングを有し、
    前記制御手段は、
    前記液体供給手段から前記上方の回転板上への液体供給と、前記回転モータの回転と、前記加熱手段および前記送風手段の運転とを制御する制御部を備え、
    この制御部は、
    前記給水弁の開閉を制御することを特徴とする液体微細化装置。
  2. 揚水管は、
    逆円錐形状で、上方の回転板と下方の回転板の間に水平方向に長い開口(スリット)を有し、吸上げた水をこの開口から外周方向へ噴出し、
    前記開口の外側周囲に筒状の経路に支持された環状の当て板を設け、
    前記開口から噴出した水を当て板に当て、下方の回転板に落下させることを特徴とする請求項1記載の液体微細化装置。
  3. 回転板は、3枚以上で、
    揚水管の開口の周方向の位置を、回転板間毎にずらすことを特徴とする請求項2記載の液体微細化装置。
  4. 制御手段として筒状の経路の上方開口部および下方開口部に温度検知手段を設け、
    この温度検知手段で検知した温度により、給水弁の開閉を制御することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の液体微細化装置。
  5. 制御手段として前記吸込み口から筒状の経路の下方開口部までの風路に湿度検知手段を設け、
    この湿度検知手段で検知した湿度により、給水弁の開閉を制御することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の液体微細化装置。
  6. 制御手段として前記貯水部の水位を検知する水位検知手段を設け、
    この水位検知手段で検知した水位により、給水弁の開閉を制御することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の液体微細化装置。
  7. 制御部は、
    前記給水弁による液体供給停止時に、前記貯水部の残水を乾燥させる乾燥運転を行うことを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の液体微細化装置。
  8. 乾燥運転の時間の制御は、予め設定してあるタイマーにより行うことを特徴とする請求項7記載の液体微細化装置。
  9. 乾燥運転の時間の制御は、前記液体微細化手段の入口および出口に備えられた温度検知手段で検知した温度により行うことを特徴とする請求項7記載の液体微細化装置。
  10. 乾燥運転の時間の制御は、前記液体微細化手段の入口および出口に備えられた湿度検知手段で検知した湿度により行うことを特徴とする請求項7記載の液体微細化装置。
  11. 補助加熱手段を液体微細化手段の筒状の経路の上方開口部と排気口との間に設けたことを特徴とする1から10のいずれか一つに記載の液体微細化装置。
  12. 請求項1から11のいずれか一つに記載の液体微細化装置をサウナ室の天井に設けたサウナ装置。
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