JP2012085931A - 液体微細化装置とそれを用いたサウナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、液体微細化装置とそれを用いたサウナ装置に関するもので、微細化できなかった液体の排出のための施工工事を簡単にすることを目的とする。
【解決手段】吸込口4と排気口5を結ぶ風路に設けた熱交換器7およびファンモータ8と、このファンモータ8と排気口5間に設けた液体微細化手段9と、この液体微細化手段と熱交換器7およびファンモータ8を制御する制御手段を備え、液体微細化手段9の回転手段13は、回転軸19と、この回転軸19の軸方向に、回転軸19を中心として回動する複数の回転板20a、20b、20cと一体に形成された、逆円錐状の揚水管22を備え、前記制御手段は、微細化モードと、この微細化モード後に行う乾燥モードを実行する構成とし、微細化モード、あるいは乾燥モードの非正常終了時には、運転再開時に、乾燥モードを実行する。
【選択図】図6

Description

本発明は、液体微細化装置とそれを用いたサウナ装置に関するものである。
例えば、サウナ装置に用いられる液体微細化装置の構成は、次のような構成となっていた。
すなわち、吸込口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内の通気路に設けた加熱手段および送風手段と、この送風手段と排気口間に設けた微細化手段とを備え、前記微細化手段は、給水管から液体を噴射させる構成となっていた(例えば特許文献1参照)。
特開平6−63103号公報
上記従来例で課題となるのは、ノズルから噴出された液体のうち、微細化できなかった液体を排出するために、サウナ室に配管を施工しなければならず、サウナ装置設置時の施工作業が煩雑になるということである。
すなわち、ノズルから液体を噴出して液体を微細化するタイプのものでは、液体を完全に微細化することができず、サウナ装置に残った大量の微細化できなかった液体を処理するためにサウナ室に配管を延長して、この微細化できなかった液体をサウナ室に排出するようになっている。このような配管をサウナ室に美観的に施工するのは非常に煩雑な作業となっている。
そこで本発明は、サウナ装置設置時の施工作業を簡単に行えるようにすることを目的とするものである。
そして、この目的を達成するために本発明は、吸込口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内の前記吸込口と前記排気口を結ぶ風路に設けた加熱手段および送風手段と、この送風手段と前記排気口間の風路内に設けた液体微細化手段と、この液体微細化手段と加熱手段および送風手段を制御する制御手段を備え、前記液体微細化手段は、垂直方向に配置され、上方開口部および下方開口部を有する筒状の経路と、この筒状の経路内に設けた回転手段と、この回転手段に液体を供給する液体供給手段と、前記筒状の経路の下部に設けた貯水部を有し、前記回転手段は、上下方向に向けて配置した回転軸と、この回転軸を回転させる回転モータと、前記回転軸に固定されるとともに前記貯水部から水を吸上げる揚水管と、この揚水管の外面で、前記回転軸の軸方向に所定間隔で固定した複数の回転板と有し、前記液体供給手段は、液体を移送し、上方の回転板に液体を供給する給水管と、この給水管途中に配した定流量弁と、前記給水管に介在させた給水弁を有し、前記送風手段は、ファンケーシングと、このファンケーシング内に設けた羽根車と、この羽根車を回転させるファンモータを有し、前記制御手段は、微細化モードと、この微細化モード後に行う乾燥モードを実行する構成とし、前記微細化モードは、前記液体微細化手段の給水弁を開放し、回転モータ、加熱手段、送風手段を駆動することとし、前記乾燥モードは、前記液体微細化手段の給水弁を閉じ、回転モータ、加熱手段、送風手段を駆動することとし、前記微細化モード、あるいは乾燥モードの非正常終了時には、運転再開時に、乾燥モードを実行することを特徴とする液体微細化装置により、上記目的を達成している。
以上のように、本発明は、上方の回転板に供給する液体の量が多くなり微細化できなかった液体が液体微細化装置内の貯水部に溜まってきても、揚水管を有した回転手段により揚水して何度も回転板に供給でき微細化できるので、結果として、微細化運転終了時には揚水管で揚水できない液体が貯水部に残るだけで、液体供給を停止させ、乾燥モードを実行することにより貯水部の残水を乾燥させることができる。
すなわち、微細化モード終了後、給水弁を閉じ、液体を供給しない状態で貯水部の残水に温風を当てることにより、乾燥モード後には液体微細化装置内の残水はなくなるので、排水管は不要で、液体微細化装置設置時の施工作業を簡単に行えるようにすることができる。
さらに、微細化モード、あるいは乾燥モードの非正常終了時には、運転再開時に、乾燥モードを実行することにより、微細化モードの運転開始時には、常に新しい水が回転板に供給できるので、衛生的な問題は発生しなくなる。
本発明の実施の形態1における液体微細化装置を用いたサウナ装置の斜視図 同液体微細化装置の垂直断面の構成図 (a)同揚水管の側面を示す構成図、(b)同揚水管の構成を示す斜視図、(c)同揚水管のA−A断面を示す構成図、(d)同揚水管のB−B断面を示す構成図 同制御手段のブロック図 同乾燥運転の制御を示すフローチャート 同瞬停検出時の乾燥運転の制御を示すフローチャート 同瞬停検出時のタイマーを用いた乾燥運転の制御を示すフローチャート
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態における液体微細化装置を用いたサウナ装置の斜視図であり、この図1に示すように、サウナ室1の天井面2には、液体微細化装置3が取り付けられている。以下、本実施の形態では、微細化する液体を水として説明する。
液体微細化装置3は、図2に示すように、吸込口4と排気口5を有する本体ケース6と、この本体ケース6内の吸込口4と排気口5とを結ぶ風路に設けた加熱手段としての熱交換器7、および送風手段としてのファンモータ8と、このファンモータ8と排気口5との間に設けた液体微細化手段9とを備えた構成としている。
また、ファンモータ8から液体微細化手段9へ通じる風路は、ファンケーシング10により形成され、液体微細化手段9と排気口5の間に補助熱交換器11を設けている。
液体微細化手段9は、図2に示すように、垂直方向に配置され、上方開口部および下方開口部を有する筒状の経路12と、この筒状の経路12の内部に設けた回転手段13と、この回転手段13に水を供給する液体供給手段としての給水管14を備える。この給水管14には定流量弁15を設け、この定流量弁15の上流側配管16に給水弁17が設けられている。そして、給水管14の先端は、後述する回転板20aの回転部分に対して回転軸19よりに配置している。
回転手段13は、上下方向に向けて配置した回転軸19と、この回転軸19の軸方向に、回転軸19を中心として回動する複数の回転板20a,20b、20cを所定間隔で固定して設けている。
本実施の形態では、回転軸19の上方から下方へ回転板20a、回転板20b、回転板20cと3枚の回転板を設ける構成とする。
回転手段13の上部には、回転軸19を駆動するための回転モータ21を備え、回転手段13の下部には円錐状の揚水管22を設け、またこの揚水管22の外面には、回転板20a、回転板20b、回転板20cを上下方向に備えている。
回転板20a、回転板20bの間、及び回転板20b、回転板20cの間には、揚水管22で揚水した水を下方の回転板20b、回転板20cへ落下させる当て板23を環状に設け、筒状の経路12の内壁からの複数の支持棒24で支持されている。
揚水管22は、図3に示すように、揚水した水を回転による遠心力で噴出させる水平方向に長い開口25を回転板20a、回転板20bの間、及び回転板20b、回転板20cの間の間に2個ずつ設け、回転板20a、回転板20bの間、及び回転板20b、回転板20cの間で水を噴出させる方向が異なるように、開口25の位置を周方向にずらしている。
つまり、図3(c)(d)に示すように、回転板3枚の場合、一つの開口25a(25b)の中心角θは90度で、この角度は周方向にずらしているため、4つの開口25により、揚水した水を360度全周に噴出させることができる。
また、筒状の経路12の下部には図2に示すごとく貯水部26を設けているが、揚水管22で揚水できない水量、すなわち微細化運転終了時の貯水部26の貯水量が少なくなるよう、筒状の経路12の下部に位置する貯水部26部分は、例えば逆台形の形状(下方に凸)としている。
また、温度検知手段として、筒状の経路12の下部開口に温度センサ27a、筒状の経路12の上部開口に温度センサ27bが設けられている。
次に制御手段28の構成を、図4を用いて説明する。
制御手段28はマイコン29と、表示部や運転操作スイッチ(図示なし)を備えたリモコン30と、温度検知手段としての温度センサ27a、27bと、瞬停発生データあるいは瞬停発生時刻の書き込み/読み込みを行う不揮発性メモリのEEPROM31、瞬停を検出するACゼロクロス検出手段32、停電時間を計算するためのタイマー33で構成されている。
マイコン29はリモコン30からの操作信号により、熱交換器7へ温水を供給するポンプや、ファンモータ8、回転軸19を駆動する回転モータ21、給水弁17を制御している。
以上の構成において、次に動作を説明する。
サウナ室1内において、サウナを使用する場合、まず、図示していないガス湯沸かし器や電気温水器等の熱源から、図1に示すパイプ34を介し、図2に示す熱交換器7に温水が供給される。
また、給水管14へは配管35により市水が供給される。給水管14に供給される市水は、定流量弁15によって設定されたきわめて少量であって、回転モータ21が駆動されるまでは、給水弁17により止められ、給水管14から排出されていない。
この状態で、熱交換器7が運転され、ファンモータ8が駆動されると、ファンモータ8が吸込口4を介してサウナ室1内の空気を吸い込み、吸い込まれた空気は熱交換器7によって加熱される。加熱された空気は、ファンモータ8によって、ファンケーシング10を介して、筒状の経路12へと送られる。
一方、回転モータ21が駆動されると、回転軸19が高速回転し、それにともない回転板20a、回転板20bおよび回転板20cが高速回転される。
このとき、給水管14は、高速回転する上方の回転板20aの上面の回転軸19に近い位置に、定流量弁15で設定された流量の水を供給する。
上方の回転板20aの上面に供給された水は、高速回転による遠心力によって外周方向に向かって薄膜状に広がり、この薄膜状になった水は、回転板20aの外周縁から接線方向へと高速で吹き飛ばされる。
このように、遠心力で飛散した水滴は、筒状の経路12の内壁に衝突して破砕され、水の微細化が促進される。
そして、給水管14から上方の回転板20aの上面に供給された水は、この時点で大部分が微細化され、前述の加熱された暖かい空気と混ざって蒸気の状態となっている。
一方、上方の回転板20aから遠心力により飛散した水滴のうち、微細化されずに筒状の経路12の内壁に付着したわずかな水滴や、微細化された後に内壁において結露した微量の水滴は、筒状の経路12の内壁を伝って、貯水部26に流れ落ち、貯水される。
このとき、貯水部26の上方では揚水管22が回転しており、貯水部26の貯水量が増え、水面が揚水管22の下端に近づくと、貯水部26の貯水は水面上の空気と一緒に巻き上げられ、揚水管22の内壁を伝って上方へ移動していく。
すなわち、この揚水管22は、上述のごとく逆円錐状となっているので、内部には吸引力が働くようになっている。このため、貯水部26の貯水は水面上の空気と一緒に巻き上げられ、揚水管22の内壁を伝って上方へ移動していく。
そして揚水管22の内壁を伝って上方へ移動した水は、まず、回転板20b、回転板20cの間の開口25bから回転による遠心力で噴出し、環状に設けられた当て板23に当たり、回転板20cへ落下する。
回転板20cへ落下した水は、上方の回転板20aの上面に供給された水と同様に、高速回転による遠心力によって外周方向に向かって薄膜状に広がり、この薄膜状になった水は、回転板20cの外周縁から接線方向へと高速で吹き飛ばされる。
このように、遠心力で飛散した水滴は、筒状の経路12の内壁に衝突して破砕され、水の微細化が促進される。
また揚水管22の内壁を伝って上方へ移動し、開口25bから噴出しなかった水は、回転板20a、回転板20bの間の開口25aから回転による遠心力で噴出し、環状に設けられた当て板23に当たり、回転板20bへ落下する。
回転板20bへ落下した水は、上方の回転板20aの上面に供給された水と同様に、高速回転による遠心力によって外周方向に向かって薄膜状に広がり、この薄膜状になった水は、回転板20bの外周縁から接線方向へと高速で吹き飛ばされる。
このように、遠心力で飛散した水滴は、筒状の経路12の内壁に衝突して破砕され、水の微細化が促進される。
このとき揚水管22の内壁を伝って上方へ移動する水は、回転モータ21が高速回転しているため、螺旋状に旋回して上方へ移動するのではなく、内壁全周において略均一な状態で真上に移動していく。
すなわち、各回転板の間に2個ずつ設けられた水平方向に長い開口25の位置を周方向で同じ位置に設けた場合、揚水管22の内壁を伝って上方へ移動してきた水は最初の開口25bから噴出し、上側の開口25aへは水が上がって来なくなるため、前述の図3で説明したように、各回転板20a〜20cの間で水を噴出させる方向が異なるように、開口25の位置を周方向にずらしている。
このように、揚水管22で揚水した水も、上方の回転板20aに供給した水と同様、ほとんど全て微細化され、加熱された暖かい空気と混ざって蒸気の状態となって上方の開口から排出されるが、一部は微細化されずに筒状の経路12の内壁に付着したわずかな水滴や、微細化された後に内壁において結露した微量の水滴となり、筒状の経路12の内壁を伝って、貯水部26に流れ落ち、貯水される。
一方、回転板20aおよび回転板20b、20cの高速回転によって微細化された水を含む暖かい空気は、ファンモータ8の送風によって、排気口5からサウナ室1の内部へ蒸気として供給される。
このとき、揚水管22で揚水した水も、上方の回転板20aに供給した水と同様、ほぼ完全に微細化されるためには、給水管14から高速回転する上方の回転板20aの上面に供給する水の量が問題となる。
すなわち、回転板20a〜20cの枚数や回転モータ21の回転数等により決定される、液体微細化手段9の微細化能力により、微細化できる水の量は設定され、たとえば30cc/minである。
しかし、定流量弁15は水温や水圧により流量にバラツキを生じるため、貯水部26での貯水量及び揚水管22での揚水量にバッファ機能を持たせており、例えば定流量弁15から30cc/min以上供給された場合には、当初バッファ量を増やしつつ、微細化水量も増加し、定常状態では定流量弁15からの供給水量と微細化水量がほぼ同じとなる。
この定常状態でのバッファ量が微細化(サウナ)運転終了時の残水であり、この残水を乾燥させ排水の必要性をなくすため、乾燥運転が必要となる。
次に微細化(サウナ)運転終了後の乾燥運転について図5のフローチャートを用いて説明する。
図5のサウナ運転(図5のS1)を行っている状態において、タイマーOFF(図5のS2)、あるいはリモコン30のOFF操作(図5のS3)によりサウナ運転が終了すると、まず、給水弁17を閉じ、給水管14から上方の回転板20aの上面への水の供給を停止する(図5のS4)。
続いて、乾燥運転(図5のS5)が行われるが、この時点での水の供給源は貯水部26だけであり、揚水管22による揚水が可能な間は、揚水管22により回転板20b、回転板20cへ前述のように水が供給され、大部分が微細化され、ファンモータ8の送風によって、排気口5からサウナ室1の内部へ排出される。
揚水管22による揚水ができなくなり、貯水部26に残った水は、ファンモータ8の送風、熱交換器7および補助熱交換器11には温水循環を継続させた状態なので温風をその残水に当てることにより、次第にその残水は減っていく。
本実施形態の場合、揚水管22による揚水ができなくなった時の貯水部26の残水量は約5cc(実験から)で、乾燥運転10分(図5のS6)も行えば、貯水部26の残水を乾燥できる。
この乾燥運転は、図5のフローチャートに示すように、タイマーで10分間だけ行ってもよく、図2に示す液体微細化手段9の入口に設けた温度センサ27aの検知した温度(T1)と出口に設けた温度センサ27bの検知した温度(T2)を用いて乾燥運転を終了させてもよい(図5のS7)。
すなわち、省エネのため少しでも乾燥運転時間を短くしたい場合、液体微細化手段9で残水が有る場合には水の蒸発により送風空気から気化熱が奪われるため、入口の空気温度(T1)よりも出口の空気温度(T2)の方が低くなることを利用して出入口の温度差から乾燥状態を判断し、乾燥運転を終了させることができる。
温度センサ27a、27bの代わりに湿度センサを用いてもよく、より明確に乾燥状態が判断できる。
そして、この乾燥運転が終了すると、回転モータ21、ファンモータ8を停止し、また熱交換器7、補助熱交換器11への温水供給を停止する(図5のS8)。
次に、本発明の特徴である、微細化モード、あるいは乾燥モードの非正常終了時の制御について、微細化モードをサウナ運転、乾燥モードを乾燥運転と言い換えて、図6のフローチャートで説明する。
図6に示すように、サウナ運転、乾燥運転の非正常終了時の制御は、基本の運転フローB、サウナ運転の非正常終了時のフローC、乾燥運転の非正常終了時のフローDで構成される。
この制御フローのポイントは、図4で説明したACゼロクロス検出手段32で検出した瞬停の発生をEEPROM31に書き込んで記憶することであり、その記憶した瞬停の発生データにより、フローCやフローDを実行する前の状態を判別し、この実行する前の状態に応じた制御を行うことが可能となる。
まず、基本の運転フローBでサウナ運転開始(B0)後、常に瞬停の発生を確認し(B1)、瞬停が発生すると、図6右側のサウナ運転の非正常終了時のフローC(一点鎖線内)を実行する。
フローCでは、まずEEPROM31に瞬停発生データを書き込み(C1)、サウナ運転を一時停止し(C2)、再度瞬停の発生を確認し、発生がなければ、すなわち、瞬停が復帰していれば(C3)、EEPROM31内の瞬停発生データを削除し、(2)のサウナ運転再開を実行し、基本の運転フローBに戻り、瞬停検出がない場合、サウナ運転が停止される(B2)まで、瞬停の発生を確認し続ける(B1)。
フローCの続きに戻り、サウナ運転を一時停止し(C2)、瞬停の復帰を確認し(C3)、復帰がなかった場合、次の停電発生の確認に移る(C4)。この確認は、瞬停の継続によりマイコン29への電源供給が停止した後のマイコン29への供給電圧がマイコン29のリセット電圧まで降下する間、C4→C3→C4のフローが継続される。
停電が発生しなかった場合、すなわち、マイコン29への供給電圧がマイコン29のリセット電圧まで降下しなかった場合は、上述の瞬停の復帰確認に戻り(C3)、瞬停の復帰があった場合は、EEPROM31に瞬停発生データを削除し、(2)のサウナ運転再開に戻る。
そして停電が発生、すなわちマイコン29への供給電圧がマイコン29のリセット電圧まで降下した場合、マイコン29は作動しなくなり、その停電が復帰、すなわちマイコン29への電源供給が復帰したかどうか(C5)は、マイコン29への電源供給が再開し、マイコン29の作動開始により判断できる。
このように、停電が復帰したら、マイコン29のリセットを解除し(C6)、EEPROM31内の瞬停発生データを読み込み(C7)、瞬停発生データがあれば停電発生有りと判断(C8)し、停電の発生があった場合、EEPROM31内の瞬停発生データを削除し、(1)の乾燥運転開始に移る。
停電の発生がなかった場合、すなわち瞬停発生データがなかった場合、サウナ運転開始されるまで待機し、サウナ運転が開始されると基本フローBのサウナ運転開始に戻る。
ここで、このフローCへは、サウナ運転以外の例えば停止中からも入ってくる場合もあるので、サウナ運転が開始されるまでは、停止状態で待機している。
次に、サウナ運転開始後、常に瞬停の発生を確認し(B1)、瞬停が発生しない場合、サウナ運転が停止される(B2)まで瞬停の発生を確認し続ける(B1)。
そして、サウナ運転が停止された場合、貯水部26内の残水を乾燥させる乾燥運転を開始する(B3)。
乾燥運転開始後、常に瞬停の発生を確認し(B4)、瞬停が発生すると、図6中央下のフローD(一点鎖線内)を実行する。
フローDでは、まずEEPROM31に瞬停発生データを書き込み(D1)、乾燥運転を一時停止し(D2)、再度瞬停の発生を確認し、発生がなければ、すなわち、瞬停が復帰していれば(D3)、EEPROM31内の瞬停発生データを削除し、(3)の乾燥運転再開を実行し、基本フローBに戻り、瞬停検出がない場合、貯水部が乾燥されるまで、瞬停の発生を確認し続ける。
フローDの続きに戻り、乾燥運転を一時停止し、瞬停の復帰を確認し、復帰がなかった場合、次の停電発生の確認に移り(D4)、停電が発生しなかった場合は、上述の瞬停の復帰確認に戻る(D3)。瞬停の復帰があった場合は、EEPROM31に瞬停発生データを削除し、(3)の乾燥運転再開に戻る。
そして停電が発生した場合、その停電が復帰したかどうかを確認し続け(D5)、停電が復帰したら、マイコン29のリセットを解除し(D6)、EEPROM31内の瞬停発生データを読み込み(D7)、停電の発生を確認し(D8)し、停電の発生があった場合、EEPROM31内の瞬停発生データを削除し、(1)の乾燥運転開始に移る。
停電の発生がなかった場合、そのまま停止する。
次に、乾燥運転開始後、常に瞬停の発生を確認し(B4)、瞬停が発生しない場合、貯水部が乾燥される(B6)まで乾燥運転を継続し(B5)瞬停の発生を確認し続ける(B4)。
そして、貯水部が乾燥されたと判断した場合、乾燥運転を終了する(B7)。
上記の制御は、停電が発生すれば、その時間の長さに関係なく、運転再開時には、乾燥運転を行っていたが、図7に示すように、停電時間Tを確認し、設定時間t1(例えば1時間)より長ければ、衛生的に問題ありとして、(1)の乾燥運転を開始し、設定時間t1(例えば1時間)より短ければ、衛生的に問題なしとして、(2)のサウナ運転再開に戻るという制御を採用すれば、衛生的に問題のない時の不必要な乾燥運転を防止することができ、電力消費を低減できるという効果を奏する。
停電時間Tを測定するタイマー33は、マイコン29とは別に、電源なしで作動する例えば時計機能とこの時計機能を停電時も動作させるように1次電池や2次電池を備えたリモコンの時計表示時間を用いることができる。図6との違いは、EEPROM31に瞬停発生時刻を書き込み、停電復帰後の時刻との差から停電時間を算出し、上記のように停電時間の長さを判定している点のみであり、詳細な説明は省略する。
図6、図7のフローチャートのように、サウナ運転中や乾燥運転中に停電が発生し、液体微細化装置内の貯水部に水が残っている場合には、運転再開時、乾燥運転を実行することにより、サウナ運転の開始時には、常に新しい水が回転板に供給できるので、衛生的な問題は発生しなくなる。
以上、本実施の形態では、上記の液体微細化装置3をサウナ室1に設置してサウナ装置として利用した場合、供給した水をほぼ完全に微細化することができ、貯水部26にわずかに残った微細化できなかった水を特別に排出せずとも、サウナ運転終了後の乾燥運転によって乾燥できるので、微細化できなかった水を排水として処理するための配管施工の工事が不要となり、結果として、サウナ装置の施工作業が簡単になるという効果を奏する。
さらに、微細化モード、あるいは乾燥モードの非正常終了時には、運転再開時に、乾燥モードを実行することにより、微細化モードの運転開始時には、常に新しい水を回転板20a、20b、20c、および揚水管22に供給できるので、衛生的な問題は発生しなくなるという効果を奏する。
以上のように、本発明の液体微細化装置は、定流量弁のバラツキにより上方の回転板に供給する液体の量が多くなり微細化できなかった液体が液体微細化装置内の貯水部に溜まってきても、揚水管を有した回転手段により揚水して何度も回転板に供給でき微細化できるので、結果として、微細化運転終了時には揚水管で揚水できない液体が貯水部に残るだけで、液体供給を停止させ、乾燥運転を行うことにより貯水部の残水を乾燥させることができるので、液体微細化装置3内に溜まった水を常時排出する必要がなくなり、サウナ装置の施工作業が簡単になるという効果を奏する。
したがって、例えば、サウナ装置、加湿装置、冷却装置、噴霧装置、洗浄装置、植物育成設備等への活用が期待される。また、水だけでなく、油や洗剤等のその他の液体の微細化設備にも利用することが可能である。
4 吸込口
5 排気口
6 本体ケース
7 熱交換器
8 ファンモータ
9 液体微細化手段
10 ファンケーシング
11 補助熱交換器
12 筒状の経路
13 回転手段
14 給水管
15 定流量弁
16 上流側配管
17 給水弁
19 回転軸
20a、20b、20c 回転板
21 回転モータ
22 揚水管
23 当て板
24 支持棒
25、25a、25b 開口
26 貯水部
27a、27b 温度センサ
28 制御手段
29 マイコン
30 リモコン
31 EEPROM
32 ACゼロクロス検出手段
33 タイマー
34 パイプ
35 配管

Claims (9)

  1. 吸込口と排気口を有する本体ケースと、
    この本体ケース内の前記吸込口と前記排気口を結ぶ風路に設けた加熱手段および送風手段と、
    この送風手段と前記排気口間の風路内に設けた液体微細化手段と、
    この液体微細化手段と加熱手段および送風手段を制御する制御手段を備え、
    前記液体微細化手段は、
    垂直方向に配置され、上方開口部および下方開口部を有する筒状の経路と、
    この筒状の経路内に設けた回転手段と、
    この回転手段に液体を供給する液体供給手段と、
    前記筒状の経路の下部に設けた貯水部を有し、
    前記回転手段は、
    上下方向に向けて配置した回転軸と、
    この回転軸を回転させる回転モータと、
    前記回転軸に固定されるとともに前記貯水部から水を吸上げる揚水管と、
    この揚水管の外面で、前記回転軸の軸方向に所定間隔で固定した複数の回転板と有し、
    前記液体供給手段は、
    液体を移送し、上方の回転板に液体を供給する給水管と、
    この給水管途中に配した定流量弁と、
    前記給水管に介在させた給水弁を有し、
    前記送風手段は、
    ファンケーシングと、
    このファンケーシング内に設けた羽根車と、
    この羽根車を回転させるファンモータを有し、
    前記制御手段は、微細化モードと、この微細化モード後に行う乾燥モードを実行する構成とし、
    前記微細化モードは、前記液体微細化手段の給水弁を開放し、回転モータ、加熱手段、送風手段を駆動することとし、
    前記乾燥モードは、前記液体微細化手段の給水弁を閉じ、回転モータ、加熱手段、送風手段を駆動することとし、
    前記微細化モード、あるいは乾燥モードの非正常終了時には、運転再開時に、乾燥モードを実行することを特徴とする液体微細化装置。
  2. 微細化モード、あるいは乾燥モードの非正常終了の判断は、瞬停を検出して行うことを特徴とする請求項1記載の液体微細化装置。
  3. 運転再開時の、乾燥モード実行は、停電時間の長さで判断することを特徴とする請求項1または2記載の液体微細化装置。
  4. 揚水管は、
    逆円錐形状で、上方の回転板と下方の回転板の間に水平方向に長い開口(スリット)を有し、吸上げた水をこの開口から外周方向へ噴出し、
    前記開口の外側周囲に筒状の経路に支持された環状の当て板を設け、
    前記開口から噴出した水を当て板に当て、下方の回転板に落下させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の液体微細化装置。
  5. 回転板は、3枚以上で、
    揚水管の開口の周方向の位置を、回転板間毎にずらすことを特徴とする請求項4記載の液体微細化装置。
  6. 制御手段として筒状の経路の上方開口部および下方開口部に温度検知手段を設け、
    この温度検知手段で検知した温度により、乾燥運転を制御することを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の液体微細化装置。
  7. 制御手段として筒状の経路の上方開口部および下方開口部に湿度検知手段を設け、
    この湿度検知手段で検知した湿度により、乾燥運転を制御することを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の液体微細化装置。
  8. 補助加熱手段を液体微細化手段の筒状の経路の上方開口部と排気口との間に設けたことを特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載の液体微細化装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一つに記載の液体微細化装置をサウナ室の天井に設けたサウナ装置。
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