JP2010115302A - 液体微細化装置とそれを用いたサウナ装置 - Google Patents

液体微細化装置とそれを用いたサウナ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】液体微細化装置とそれを用いたサウナ装置に関するもので、非微細化液体の排出のための配管施工を解消し、施工工事を簡単にすることを目的とするものである。
【解決手段】吸込口4と排気口5を有する本体ケース6と、この本体ケース6の吸込口4と排気口5との間に設けた加熱手段7および送風手段8aと、送風手段8aと排気口5との間に設けた液体微細化手段9とを備え、液体微細化手段9は、回転手段12として、上下方向に設けた回転軸15と、この回転軸15に所定間隔で連結した複数の回転板16とを有している。上段の回転板には液体を下段の回転板に案内するための開口部と流路を設け、供給された液体を複数の回転板16で配分して液体を微細化する。
【選択図】図2

Description

本発明は、液体微細化装置とそれを用いたサウナ装置に関するものである。
例えば、サウナ装置に用いられる液体微細化装置の構成は、次のような構成となっていた。
すなわち、吸込口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内の通気路に設けた加熱手段および送風手段と、この送風手段と排気口間に設けた微細化手段とを備え、前記微細化手段は、液体供給手段から液体を噴射させる構成となっていた(例えば特許文献1参照)。
特開平6−63103号公報
上記従来例で課題となるのは、ノズルから噴出された液体のうち、微細化できなかった液体を排出するために、サウナ室に配管を施工しなければならず、施工作業が煩雑になるということである。
すなわち、ノズルから液体を噴出して液体を微細化するタイプのものでは、液体を完全に微細化することができず、サウナ装置に残った大量の非微細化液体を処理するためにサウナ室に配管を延長して、この非微細化液体をサウナ室に排出するようになっている。このような配管をサウナ室に美観的に施工するのは非常に煩雑な作業となっている。
そこで本発明は、施工作業を簡単に行えるようにすることを目的とするものである。
そして、この目的を達成するために本発明は、吸込口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内の前記吸込口と前記排気口とを結ぶ風路に設けた加熱手段および送風手段と、この送風手段と前記排気口間に設けた液体微細化手段とを備え、前記液体微細化手段は、回転手段と、この回転手段に液体を供給する液体供給手段とを有し、前記回転手段は、上下方向に向けて配置した回転軸と、この回転軸の軸方向に所定間隔で固定された複数の回転板とを有し、前記液体供給手段から液体が供給される上段の回転板には、下段の回転板に液体を配分するための開口部を設け、この開口部から前記下段の回転板に液体を案内する流路を設けた液体微細化装置とし、これにより、上記目的を達成している。
以上のように、本発明は、上段の回転板に、下段の回転板に液体を配分するための開口部を設け、この開口部から前記下段の回転板に液体を案内する流路を設ける構成としたことにより、液体供給手段により供給された液体を、下段の回転板に配分し、高速で回転する複数の回転板それぞれが分担して液体の微細化をおこなうことが可能となるので、液体微細化の効率が向上し、結果として、液体の微細化時に大量の排液が発生しないものとなる。
つまり、液体微細化手段による微細化終了時においては、複数の回転板それぞれに配分された液体は、それぞれの回転板において微細化されてしまうので、供給された液体のほぼすべてを微細化することができ、わずかな非微細化液体が風路内に付着したとしても、風路内で乾燥させることもできるので、非微細化液体を特別に排出する必要がなく、非微細化液体の排出のための配管施工を解消することができ、その結果として、施工作業が簡単になるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態における液体微細化装置を用いたサウナ装置の斜視図であり、この図1に示すように、サウナ室1の天井面2には、液体微細化装置3が取り付けられている。なお、本実施の形態では、供給する液体は温水(水)であり、以下、液体は温水として説明する。
液体微細化装置3は、図2に示すように、吸込口4と排気口5を有する本体ケース6と、この本体ケース6内において吸込口4と排気口5との間の風路に設けた加熱手段7および送風手段8aと、この送風手段8aと排気口5との間に設けた液体微細化手段9とを備えている。
送風手段8aはケーシング10aを備え、液体微細化手段9は、筒状の経路11と、この筒状の経路11の内部に備えた回転手段12と、この回転手段12に温水を供給する液体供給手段13と、回転手段12を駆動するモータ14とを備えている。
回転手段12は、モータ14の下側に連結され、上下方向に向けて配置した回転軸15と、この回転軸15の軸方向に所定の間隔で固定された複数の回転板16とを有している。回転軸15は、モータ14の下側から本体ケース6の下面に向かって垂直方向に延び、下端には保持部(図示せず)を備えている。
回転手段12と排気口5との間には、補助加熱手段17を備え、排気口5には、可動式のルーバ18を設けている。
図3に示すように、ケーシング10aおよび筒状の経路11は、ケーシング10aの吹出し口が筒状の経路11の上部に連結されて一体に成形され、排気口5へと連通する風路19を形成している。また、送風手段8aの背面側には、送風手段8bと、この送風手段8bのケーシング10bとを備え、ケーシング10bの吹出し口は排気口5と連結されて、排気口5へ連通する風路20を形成している。加熱手段7は本体ケース6の吸込口4の上方に配置され、ケーシング10aおよびケーシング10bは、加熱手段7の上で開口するように配置されている。
次に、図4および図5を用いて回転手段12について説明する。
本実施の形態では、複数の回転板16a−16jを備える構成とする。回転板16a−16jは、図4(a)(b)に示すように、回転軸15の挿入孔21を有する円柱状又は円筒状の中心部22を共有し、この中心部22の軸方向に所定の間隔で10段の回転板16a−16jを設けている。複数の回転板16a−16jは、中心部22の挿入孔21に回転軸15を挿着すると、回転軸15と一緒に回転する構成としている。
最上段の回転板16aは、液体供給手段13から温水が供給される中心部22の上端面と水平に連結されており、中心部22の上端面の外周側に複数の開口部23を設けている。
最上段の回転板16aに設けられる開口部23は、図5に示すように、回転軸15を中心とする同心円上に環状に配置され、その数は少なくとも、複数の回転板16の数(n)より1少ない数(n−1)とする。本実施の形態では、複数の回転板16の数(10)より1少ない数(10−1)、すなわち、9つの開口部23を設ける構成としている。
再び図4(a)(b)に戻って説明を続けると、開口部23の外縁には立ち上がり部24を設けている。
立ち上がり部24は、図4(b)に示すように、一端が開口部23の外縁に固定され、他端が上方に向かって立ち上がり、回転軸15に向かって傾斜、または、湾曲する形状としている。立ち上がり部24は、図5(a)に示すように、少なくとも開口部23の面積の上方1/2を覆うように構成している。
図4(b)に示すように、開口部23の下方には、下段の回転板16b−16jそれぞれに温水を案内する流路25が形成されている。本実施の形態では、流路25は中心部22の側面と、開口部23と隣接する開口部23との間を仕切る仕切部26と、開口部23の外縁から下方へと延びる内壁27によって四方の壁が形成されている。流路25の2つの壁を形成する、対向する2つの仕切部26は、温水が案内される各回転板16b−16j上面に直交している。内壁27の背面には、温水が案内される所定の回転板(16b−16jのひとつ)より上段に位置する回転板が連結され、内壁27の下端には、温水が案内される所定の回転板より一段上の回転板(16a−16iのひとつ)が連結されている。
回転手段12を構成する、複数の回転板16a−16j、中心部22、立ち上がり部24、仕切部26および内壁27は、親水性を有する樹脂によって一体に成形している。なお、親水性を有する樹脂とは、その上面を、例えば、粗面化し、親水性を付与した状態のものも含む。
以上の構成において、次に動作を説明する。
サウナ室1内において、サウナを使用する場合、まず、図示していないガス湯沸かし器や電気温水器等の熱源から、図1に示すパイプ30を介し、図2に示す加熱手段7に温水(水)が供給される。また、この温水の一部は、液体供給手段13へと供給される。液体供給手段13に供給される温水は、極めて少量であって、この時点では、液体供給手段13から排出されていない。
この状態で、加熱手段7が運転され、送風手段8aが駆動されると、送風手段8aが吸込口4を介してサウナ室1内の空気を吸い込み、吸い込まれた空気は加熱手段7によっておよそ摂氏80度になるまで加熱される。加熱された空気は、送風手段8aによって、ケーシング10aを介して、筒状の経路11の内部へと送られる。この空気の流れは図3に示す風路19を経由する。
このときモータ14が運転され、筒状の経路11の内部で回転手段12の回転軸15が高速で回転し、それにともない複数の回転板16a−16jが高速で回転される。
ここで、液体供給手段13は、高速回転する回転板16aの中心部22の上端面に温水を供給する。回転板16aの中心部22の上端面に供給された温水は、高速回転による遠心力によって外周方向に向かって高速で薄膜状に広がる。薄膜状になった温水は、中心部22から開口部23と隣接する開口部23との隙間、すなわち、仕切部26の上端面を経由して回転板16aの外縁方向に運ばれる。開口部23の外周側へと運ばれた温水は、高速回転の遠心力により回転板16aの上面において高速でさらに薄い膜状に広がり、回転板16aの外周縁から接線方向へと高速で吹き飛ばされて、温水の微細化が行われる。この回転板16a上の温水の流れは、図5(a)に点線Aで示されるものである。
一方、中心部22の上端面において薄膜状に広がった温水の大部分は、中心部22の外周側に設けた開口部23に流れ落ちる。また、中心部22の上端面に供給された温水の一部は、高速回転の遠心力によって、中心部22の外周縁から高速で、立ち上がり部24に衝突する。立ち上がり部24は、回転軸15の方向に傾斜あるいは湾曲し、少なくとも開口部23の面積の上方1/2を覆うように構成しているので、吹き飛ばされた温水のほとんどがこの立ち上がり部24に衝突し、衝突した温水の飛散方向が下方に屈折されて、立ち上がり部24の下方に配置されている開口部23へと飛び込んでいく。
開口部23へと流れ落ちた、又は、飛び込んだ温水は、流路25を介して下段の回転板16b−16jそれぞれの上面へと運ばれる。下段の回転板16b−16jの上面へと案内された温水は、高速回転の遠心力によって外周方向へと薄膜状に広がって、回転板16b−16jそれぞれの外周縁から接線方向へと高速で吹き飛ばされ、温水の微細化が行われる。下段の回転板16b−16jのそれぞれに案内される温水の流れは、図5(b)に矢印付実線B−Jに示されるものである。
回転板16a−16jの外周縁から高速で吹き飛ばされた霧状の温水の一部は、筒状の経路11の内壁に衝突して破砕され、さらに温水の微細化が加速される。また、筒状の経路11の内壁に衝突して破砕された水滴は、この衝突により再び筒状の経路11内で三次元的な方向に飛び散り、高速回転する複数の回転板16に再び衝突して破砕され、温水の微細化がさらに促進される。
上記のように温水の微細化が進むと、筒状の経路11における気化作用により、微細化された霧状の温水を含む空気の温度は低下するが、この霧状の温水を含む空気は、補助加熱手段17により加熱されて、再び温度が上昇し、温かい湿った空気となって排気口5へと送られる。
一方、液体微細化手段9の運転と同時に、図3に示す送風手段8bが駆動されると、送風手段8bが吸込口4を介してサウナ室1内の空気を吸い込み、吸い込まれた空気は加熱手段7によっておよそ摂氏80度になるまで加熱される。この高温の乾燥空気は、送風手段8bによって、ケーシング10bを介して、すなわち、図3に示す風路20を経由して、排気口5へと送られる。
このとき、送風手段8aから風路19を経由して送られる温かい湿った空気と、送風手段8bから風路20を経由して送られた高温の乾燥空気とは、排気口5で混合されてサウナ室1へ排出されることとなる。
以上のような構成と動作により、本実施の形態の液体微細化装置3においては、最上段の回転板16aの中心部22の上面に供給された温水が、高速回転の遠心力により、開口部23および流路25を介して、下段の回転板16b−16jに配分されることによって、複数の回転板16a−16jそれぞれの上面で、分担して温水を霧化することが可能となるため、装置に供給した温水のほぼすべてを効率良く微細化することができるという効果を奏する。
したがって、送風手段8aと回転手段12の回転および液体供給手段13からの給水を停止し、このサウナ運転を中断あるいは停止した時点では、液体供給手段13からそれまでに供給された温水は、高速回転する複数の回転板16a−16jが分担して行う液体微細化作用によって、ほぼすべて微細化されてしまう。また、仮に微細化されない温水が筒状の経路11の内側に付着したとしても、これらは加熱手段7や補助加熱手段17によって加熱された空気の残熱によって乾燥されるため、液体微細化装置3から外部へ排出する必要がない。このように、本実施の形態の液体微細化装置3によれば、微細化できなかった温水を排水として処理するための配管施工の工事が不要となり、結果として、サウナ装置の施工作業が簡単になるという効果を奏する。
また、上述のとおり、複数の開口部23を回転軸15を中心とした同心円上に設けたことにより、高速回転の遠心力によって、中心部22に供給された温水が外周方向へと広がるので、これらの複数の開口部23を介して、温水を確実に下段の回転板16b−16jへ配分することが可能となるという効果を奏する。
さらに、開口部23を配置した同心円の半径を、液体供給手段13から温水が供給される最上段の回転板16aの半径の1/2以下とすることにより、最上段の回転板16aおよび下段の回転板16b−16jの上面において温水を薄膜状に広げるための十分な面積を確保することが可能となり、供給した温水の微細化を促進することが可能となる。
また、開口部23は、隣接する開口部23との間隔がほぼ均等になるように配置することにより、中心部22の上端面に供給された温水が、高速回転の遠心力で広がって、ほぼ均等に開口部23に流れ落ちるので、温水を下段の回転板16b−16jそれぞれに、ほぼ均等に配分して分担して霧化させることが可能となり、液体微細化効率を向上するという効果を奏する。
さらに、開口部23と隣接する開口部23との間隔の総和の面積、すなわち、複数の仕切部26の上端の面積の総和が、一つの開口部23の面積とほぼ等しくなるように構成すると、仕切部26の上端面を経由し、最上段の回転板16aによって微細化される温水の分量と、下段の回転板16b−16jのそれぞれにおいて微細化する温水の分量とをほぼ等しくすることが可能となり、供給された温水を、すべての回転板16a−16bで、ほぼ均等に分担して温水を霧化させることが可能となり、液体微細化効率が向上するという効果を奏する。
また、開口部23の外縁に上方に向けて立ち上がり部24を設けたことにより、高速回転の遠心力によって、中心部22の上端面から高速で外周方向に飛散する温水の大部分がこの立ち上がり部24に衝突して堰きとめられるため、供給された温水が過剰に回転板16aの外周側へ広がるのを防ぎ、温水を、開口部23と流路25を介して下段の回転板16b−16jへ確実に案内し、霧化させることが可能となるという効果を奏する。
また、立ち上がり部24は、回転軸15の方向に傾斜する形状とした場合ことにより、高速回転の遠心力によって中心部22の上端面の外縁から微細化されない温水が飛散しても、立ち上がり部24に衝突された非微細化液体の飛散方向が下方に屈折して、より確実に開口部23へと落ちることになり、筒状の経路11内部に非微細化液体が付着するのを防ぐという効果を奏する。
さらに、立ち上がり部24は、回転軸の方向に湾曲する形状とし、少なくとも、開口部23の面積の上部1/2を覆う形状とすることにより、中心部22の上端面の外縁から微細化されない温水が上方に飛散したとしても、衝突した非微細化液体をより確実に開口部23へとなる上、筒状の経路11内部や、モータ14に非微細化液体が付着するのを防ぐという効果を奏する。
また、上述のとおり、回転手段12は、複数の回転板16a−16j、中心部22、立ち上がり部24、仕切部26および内壁27は、加工がしやすく、親水性を有する樹脂により一体に成形していることにより、比較的撥水性が高い金属で成形する場合に比べて、供給された温水が遠心力によってその上面で薄膜状に広がりやすく、温水の微細化効率を向上するという特性を有する。
さらに、液体微細化手段9と排気口5との間に、補助加熱手段17を設けた構成としたことにより、液体微細化手段9における気化作用によって温度が低下してしまった微細化液体を含んだ湿った空気を、排気口5からサウナ室1に排出される前に加熱することによって、サウナ室1へ供給する蒸気の温度を効率良く上昇させることが可能となり、本装置をサウナ装置として使用する場合に運転性能が向上するという効果を奏する。また、微細化液体を含んだ空気の温度の低下によって、筒状の経路11の内部で結露が生じやすくなるのを防止するという効果を奏する。
また、排気口5に可動式のルーバ18を設けたことにより、このサウナ運転を中断あるいは停止した場合に、可動式のルーバ18を可動して排気口5を閉じれば、仮に微細化されない温水が筒状の経路11に残った場合であっても、サウナ室1に非微細化液体が排出されることはなく、液体微細化装置3の内部において、加熱手段7または補助加熱手段17によって加熱された空気の残熱によって乾燥されるという効果を奏する。
なお、本実施の形態では、供給される温水は熱源から供給された温水としたが、必ずしもその必要はなく、水であってもよい。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について、図6から図8を参照しながら説明する。
なお、実施の形態1の構成と同一の構成については、同一の符号を参照し、その説明を簡略化する。
本実施の形態においては、図6(a)に示すように、最上段の回転板16aに設けた開口部23と隣接する開口部23との間隔の少なくともひとつを、他の開口部23間の間隔より広くして、開口部23を回転軸15を中心とする同心円上に略C字状に配置し、開口部23の外縁を結ぶ同心円上に、略C字状の立ち上がり部28を設ける構成とした。
図7(a)に示すように、略C字状に設けた立ち上がり部28の切り欠きには、中心部22の上端面に供給された温水を開口部23の外周側、すなわち、回転板16aの上面全体に案内するための通路29を備えている。
通路29の面積は、開口部23の開口面積と、隣接する開口部23とを仕切る仕切部26の上端面の面積を加算した面積とほぼ等しくなっている。
立ち上がり部28は、一端が回転板16aの開口部23の外縁を結ぶ同心円上に固定され、多端が上方に向けて立ち上がり、回転軸15に向けて傾斜または湾曲する構成としている。立ち上がり部28は、少なくとも開口部23の上部1/2を覆う形状とする。
回転手段12を構成する、複数の回転板16a−16j、中心部22、仕切部26、内壁27、立ち上がり部28および通路29は、親水性を有する樹脂によって一体に成形している。
以上のような構成で、動作を説明すると、中心部22の上端面に供給された温水は、高速回転による遠心力によって外周方向に向かって高速で薄膜状に広がり、この薄膜状の温水の一部は、通路29を経由して、回転板16aの外周側全体に広がる。中心部22の上端面から回転板16aの上面全体への温水の流れは、図8に点線Aで示されている。
また、中心部22の上端面において高速で薄膜状に広がった温水の大部分は、開口部23へと流れ落ちる。一方、仕切部26の上端面を伝って外周方向に流れた温水は、立ち上がり部28に衝突し、近隣の開口部23へと流れ落ちる。また、中心部22の外周縁から高速で吹き飛ばされた温水の一部も、立ち上がり部28に衝突し、下方に設けている開口部23へと飛び込んでいく。
立ち上がり部28は、回転軸15の方向に傾斜あるいは湾曲し、少なくとも開口部23の面積の上部1/2を覆うように構成しているので、仕切部26の上端面を勢い良く流れて衝突した温水や、中心部22の外縁から高速で吹き飛ばされた水滴のほぼすべてが、この立ち上がり部28に衝突して塞き止められ、温水の流れあるいは飛散の方向が衝突により下方に修正されて、開口部23へと案内される。
以上のように、本実施の形態の液体微細化装置3においては、最上段の回転板16aの開口部23と隣接する開口部23との間隔の少なくともひとつを他より広くして通路29を設け、開口部23を回転軸15を中心とする同心円上に略C字状に配置したことにより、図7(b)において矢印付実線A−Jに示すように、供給された温水を回転板16aから回転板16jに配分して、回転板16a−16jそれぞれの上面で分担して温水を霧化することが可能となるため、装置に供給した温水を効率良く微細化することができるという効果を奏する。
また、立ち上がり部28を、開口部23の外縁を結ぶ同心円上に、略C字状に形成したことにより、供給された温水が最上段の回転板16aの外周側に過剰に広がるのを防ぎ、回転板16aの上面で微細化する温水の分量と、下段の回転板16b−16jのそれぞれにおいて微細化する温水の分量とがほぼ等しくなるように配分することができるので、供給された温水を、すべての複数の回転板16a−16bで、ほぼ均等に分担して温水を霧化させることが可能となり、液体微細化効率が向上するという効果を奏する。
以上のように、本発明の液体微細化装置は、複数の回転板に液体を配分して、効率よく、ほぼ完全に微細化することが可能となるため、微細化されなかった液体を特別に排出しなくても自然に乾燥させることもできるので、排液手段を別途設ける必要のないものとなる。
したがって、例えば、サウナ装置、加湿装置、冷却装置、噴霧装置、洗浄装置、植物育成設備等への活用が期待される。また、温水だけでなく、油や洗剤等のその他の液体の微細化設備にも利用することが可能である。
実施の形態1における液体微細化装置を用いたサウナ装置の斜視図 同液体微細化装置の断面構成図 同液体微細化装置の斜視図 (a)同液体微細化装置の回転板の拡大斜視図(b)一部切欠拡大斜視図 (a)同液体微細化装置の回転板の拡大平面図(b)拡大平面図 (a)実施の形態2における液体微細化装置の回転板の拡大斜視図(b)一部切欠拡大斜視図 (a)同液体微細化装置の回転板の拡大平面図(b)拡大平面図 同液体微細化装置の回転板の拡大平面図
符号の説明
4 吸込口
5 排気口
6 本体ケース
7 加熱手段
8a 送風手段
9 液体微細化手段
11 筒状の経路
12 回転手段
13 液体供給手段
14 モータ
15 回転軸
16 複数の回転板
17 補助加熱手段
18 ルーバ
22 中心部
23 開口部
24 立ち上がり部
25 流路
26 仕切部
27 内壁
28 立ち上がり部
29 通路

Claims (16)

  1. 吸込口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内の前記吸込口と前記排気口とを結ぶ風路に設けた加熱手段および送風手段と、この送風手段と前記排気口間に設けた液体微細化手段とを備え、前記液体微細化手段は、回転手段と、この回転手段に液体を供給する液体供給手段とを有し、前記回転手段は、上下方向に向けて配置した回転軸と、この回転軸の軸方向に所定間隔で固定された複数の回転板とを有し、前記液体供給手段から液体が供給される上段の回転板には、下段の回転板に液体を配分するための開口部を設け、この開口部から前記下段の回転板に液体を案内する流路を設ける構成とした液体微細化装置。
  2. 開口部は、回転軸を中心とした同心円上に複数個設けた請求項1に記載の液体微細化装置。
  3. 同心円の半径は、液体供給手段から液体が供給される上段の回転板の半径の1/2以下である請求項2に記載の液体微細化装置。
  4. 開口部は、隣接する開口部との間隔をほぼ均等に配置した請求項3に記載の液体微細化装置。
  5. 開口部は、隣接する開口部との間隔の少なくともひとつを他の間隔より広く配置した請求項2または3に記載の液体微細化装置。
  6. 開口部と隣接する開口部との間隔の総和の面積は、ひとつの開口部の面積とほぼ等しくした請求項4または5に記載の液体微細化装置。
  7. 開口部の外縁に上方に向けて立ち上がり部を設けた請求項1から6のいずれか一つに記載の液体微細化装置。
  8. 立ち上がり部は、回転軸の方向に傾斜する形状とした請求項7に記載の液体微細化装置。
  9. 立ち上がり部は、回転軸の方向に湾曲する形状とした請求項7に記載の液体微細化装置。
  10. 立ち上がり部は、回転軸を中心とする同心円上に形成した請求項8または9のいずれか一つに記載の液体微細化装置。
  11. 立ち上がり部の切り欠きの長さの総和は、同心円の円周(L)を回転板の数(n)で割った円弧(L/n)の長さとほぼ等しい請求項10に記載の液体微細化装置。
  12. 立ち上がり部を略C字状に連続して形成した請求項11に記載の液体微細化装置。
  13. 回転手段は、複数の回転板と流路と立ち上がり部を樹脂により一体成形した請求項7から9のいずれか一つに記載の液体微細化装置。
  14. 液体微細化手段と排気口との間に、補助加熱手段を設けた請求項1から13のいずれか一つに記載の液体微細化装置。
  15. 排気口に可動式のルーバを設けた請求項1から14のいずれか一つに記載の液体微細化装置。
  16. 請求項1から15のいずれか一つに記載の液体微細化装置をサウナ室に設置したサウナ装置。
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