JP2011019790A - 液体微細化装置とそれを用いたサウナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、液体微細化ユニットおよび液体微細化装置とそれを用いたサウナ装置に関するもので、液体微細化の効率を向上することを目的とするものである。
【解決手段】吸込ロ4と排気口5を有する本体ケース6と、この本体ケース6内の吸込ロ4と排気口5とを結ぶ風路に送風手段とを備え、本体ケース6内に、上下方向に配置した筒状の外殻12と、この外殻12内に上下方向に向けて配置した回転軸15と、この回転軸15の軸方向に所定間隔で固定した複数の回転板16a、16bと、上段の回転板16aの上面に液体を供給する液体供給部と、外殻12内の液体を下段の回転板16bの上面に案内する液体再供給部21とを備えた液体微細化ユニット9を設け、外殻12の内壁の複数の前記回転板16a、16bより飛ばされ前記液体が衝突する衝突面47を疎水化処理した構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、液体微細化装置とそれを用いたサウナ装置に関するものである。
例えば、サウナ装置に用いられる液体微細化装置の構成は、次のような構成となっていた。
すなわち、給気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内の風路に設けた送風手段と、この送風手段と排気口間に設けた液体微細化手段とを備え、前記液体微細化手段は、回転する円板の上面に液体を供給し、円板上に薄く広がった液体を遠心力により外方に飛散させて微細化させる構成となっていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平4−118068号公報
上記従来例で課題となるのは、液体微細化の効率が低いということである。
すなわち、従来の液体微細化装置は、上述のごとく、液体を円板の上面から遠心力により飛散させて微細化しているが、このように、円板から外方に飛散させるだけでは、十分に微細化されないまま液体が飛散してしまい、微細化の効率が低くなってしまう。
そこで、この問題を解決するため、回転板の外周に筒を設けて、回転板から飛散した液体を衝突させて、液体の微細化を促進する方法が提案されているが、飛散した液体を筒の内壁に衝突させる方法でも、単に筒の内面に衝突させるものでは、衝突エネルギーを有効に活用できず、やはり微細化の促進は十分ではない。つまり、この場合、筒の内面では飛散した液体が内面に対して傾いた方向で衝突することになるので、衝突エネルギーを破砕に活用することができず、この結果として、液体の微細化効率が低くなってしまうものであった。
そこで本発明は、液体微細化の効率を向上することを目的とするものである。
そして、この目的を達成するために本発明は、吸込ロと排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内の前記吸込ロと前記排気口とを結ぶ風路に送風手段とを備え、前記本体ケース内に、上下方向に配置した筒状の外殻と、この外殻内に上下方向に向けて配置した回転軸と、この回転軸の軸方向に所定間隔で固定した複数の回転板と、上段の回転板の上面に液体を供給する液体供給部と、前記外殻内の液体を下段の回転板の上面に案内する液体再供給部とを備えた液体微細化ユニットを設け、前記外殻の内壁の複数の前記回転板より飛ばされ前記液体が衝突する衝突面を疎水化処理した構成とし、これにより、上記目的を達成している。
以上のように、本発明は、吸込ロと排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内の前記吸込ロと前記排気口とを結ぶ風路に送風手段とを備え、前記本体ケース内に、上下方向に配置した筒状の外殻と、この外殻内に上下方向に向けて配置した回転軸と、この回転軸の軸方向に所定間隔で固定した複数の回転板と、上段の回転板の上面に液体を供給する液体供給部と、前記外殻内の液体を下段の回転板の上面に案内する液体再供給部とを備えた液体微細化ユニットを設け、前記外殻の内壁の複数の前記回転板より飛ばされ前記液体が衝突する衝突面を疎水化処理した構成することにより、液体微細化の効率を向上することができる。
すなわち、本発明においては、遠心力によって複数の回転板の外縁から飛散する液体が、回転板の略接線方向に飛散して、外郭の内壁に疎水化処理した衝突面に衝突する、つまり衝突エネルギーを有効に活用できるので、この衝突により放散された液滴が破砕されて微細化が促進されるので、結果として、液体微細化の効率を向上するものとなる。
本発明の実施の形態1における液体微細化装置を用いたサウナ装置の斜視図 同液体微細化装置の断面模式図 同液体微細化装置の拡大斜視図 同液体微細化装置の断面模式図 同液体微細化装置の回転板の拡大図 同液体微細化装置の液体案内経路の斜視図 実施の形態2および3における液体微細化ユニットの斜視図 同液体微細化ユニットの模式図 (a)同複数の突出部32a,32bおよび要部の拡大斜視図(b)拡大平面図 (a)他の複数の突出部32a,32bおよび要部の拡大斜視図(b)拡大平面図 実施の形態3におけるサウナ装置の斜視図 実施の形態3における液体微細化装置の断面構成図 実施の形態3における液体微細化装置の斜視図 実施の形態3における液体微細化装置の斜視図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下では、液体が水の場合を例として説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態における液体微細化装置を用いたサウナ装置の斜視図であり、この図1に示すように、サウナ室1の天井面2には、液体微細化装置3が取り付けられている。
液体微細化装置3は、図2に示すように、吸込口4と排気口5を有する本体ケース6と、この本体ケース6内の吸込口4と排気口5とを結ぶ風路に設けた加熱手段としての熱交換器7および送風手段としてのファンモータ8と、このファンモータ8と排気口5との間に設けた液体微細化手段としての液体微細化ユニット9とを備えた構成としている。
また、ファンモータ8から液体微細化ユニット9へ通じる風路は、ケーシング10により形成されており、排気口5には可動式のルーバ11が取り付けられている。
液体微細化手段としての液体微細化ユニット9は、図2に示すように、上下方向に配置した筒状の外殻12と、この筒状の外殻12の内部に設けた回転手段13と、この回転手段13に液体を供給する液体供給手段としての給水管14を備える。
そして、回転手段13は、外殻12内に上下方向に向けて配置した回転軸15と、この回転軸15の軸方向に、回転軸15を中心として回動する複数の回転板16a,16bを所定間隔で固定して設けている。
なお、本実施の形態では、回転軸15の上方に設けた回転板16aと、下方に設けた回転板16bとの2つを設ける構成とする。
そして、回転手段13の上部には、回転軸15を駆動するためのモータ17を備え、回転手段13の下部には、モータ17の駆動により高速回転する回転軸15および複数の回転板16a,16bを支えるための保持部(図示せず)を備えている。
また、筒状の外殻12の内壁25には、この内壁25に付着した液体を下方の回転板16bへと案内する液体再供給部21として、貯水部22および水路23を設ける構成とする。液体再供給部21については、後に詳細を述べる。
そして、複数の回転板16a、16bより飛ばされ液体が衝突する外殻12の内壁25の衝突面47を疎水化処理した構成とする。
なお、疎水化処理は、例えば、シリコン系の材料、orフッソ系の材料などの疎水化材料を衝突面47に練り込む、あるいは、疎水化材料で衝突面47に覆うようにする構成とする。
また、外殻12の下方の内壁48を、親水化処理した構成とする。
なお、親水化処理を、例えば、ポリビニールアルコールや芳香族環を有する高分子化合物や高分子ポリマーなどの接触角度が40°以下望ましくは10°以下になるような親水化材料でを下方の内壁48に練り込む、あるいは、親水化材料で下方の内壁48に覆うようにする構成とする。
そして、図3に示すように、回転板16a,16bは、空気や液体を通過する孔Aを有する。
なお、本実施の形態では、図5に示すように、回転板16aおよび回転板16bはそれぞれ、液体をその上面に供給するための中心部18と、この中心部18の外周側において同心円状に設けた複数の環状リブ19と、中心部18から放射線状に延びて複数の環状リブ19と連結する連結リブ20とを一体に構成した形状としており、これら中心部18、環状リブ19、連結リブ20との間がすべて孔Aとなっている。
そして、図4に示すように、上方の回転板16aは中心部18a、環状リブ19a、連結リブ20aを、下方の回転板16bは、中心部18b、環状リブ19b、連結リブ20bをそれぞれ有している。
また、図3および図4に示すように、給水管14は、上方の回転板16aの中心部18a上に液体を供給する構成とする。
また、図4に示すように、液体再供給部21は、筒状の外殻12の内壁25に付着した液体を下方の回転板16bへと案内するために、本実施の形態では、上方の回転板16aと下方の回転板16bとの間に、筒状の外殻12の内壁25に沿って貯水部22を設け、この貯水部22から下方の回転板16bの中心部18bへと液体を案内する水路23を設ける構成とする。この水路23は、図6に示すように、貯水部22の三方から筒状の外殻12の中心に向かって伸びる形状とし、図4に示すように、下方の回転板16bの中心部18b上に開口している。
以上の構成において、次に動作を説明する。
図1に示すように、サウナ室1内において、サウナを使用する場合、まず、図示していないガス湯沸かし器や電気温水器等の熱源からパイプ24を介し、図2に示すように、熱交換器7に温水が供給される。
また、この温水の一部は、給水管14へと供給され、この給水管14に供給される温水は、極めて少量であって、この時点では、給水管14から排出されていない。
そして、この状態で、熱交換器7が運転され、ファンモータ8が駆動されると、ファンモータ8が吸込口4を介して図1に示すサウナ室1内の空気を吸い込み、吸い込まれた空気は図2に示す熱交換器7によって加熱される。加熱された空気は、ファンモータ8によって、ケーシング10を介して、筒状の外殻12へと送られる。
また、一方、モータ17が駆動されると、回転軸15が高速回転し、それにともない回転板16aおよび回転板16bが高速回転される。
このとき、図4に示すように、給水管14は、高速回転する上方の回転板16aの中心部18aの上面に温水を供給する。そして、上方の回転板16aの中心部18aに供給された温水は、高速回転による遠心力によって中心部18aの外周方向に向かって薄膜状に広がり、この薄膜状になった温水は、中心部18aの外周縁から接線方向へと高速で吹き飛ばされる。そして、中心部18aから高速で吹き飛ばされた水滴は、さらに、高速回転する回転板16aに設けた環状リブ19aや、連結リブ20aに衝突して破砕される。そして、環状リブ19aや連結リブ20aは、回転板16aとともに高速で回転しているため、これらに衝突した水滴にはさらに遠心力が加わり、この遠心力によって外周方向への水滴の飛散速度はさらに増すこととなる。このようにして、遠心力で飛散した水滴は高速で回転する環状リブ19aや連結リブ20aに次々に衝突し、液体の微細化が加速する。
また、図2に示すように、上方の回転板16aから飛散し微細化された温水の一部は、筒状の外殻12の内壁25の疎水化処理した衝突面47に衝突して更に破砕され、また、筒状の外殻12の内壁25に衝突して破砕された水滴は、この衝突により再び筒状の外殻12内で飛び散り、高速回転する回転板16aの環状リブ19aや連結リブ20aに再び衝突して破砕され、液体の微細化がさらに促進される。
ここで、疎水化処理を、疎水化材料を衝突面47に練り込む場合は、均一に疎水化処理をすることができ、かつ、新たに疎水化処理をするという手間や労力が低減できることになる。
また、疎水化処理を、疎水化材料で衝突面47に覆うようにする場合は、後から疎水化処理することができるので、例えば衝突面47に適した範囲を確認しながら疎水化処理するというように、適切な疎水化処理ができることになる。
このように、給水管14から上方の回転板16aの上面に供給された温水は、この時点で大部分が微細化され、加熱された暖かい空気と混ざって蒸気の状態となっている。
一方、上方の回転板16aの回転によって微細化できなかったわずかな水滴や、環状リブ19aや連結リブ20aに衝突して飛散した微細化された水滴の一部は、高速回転による遠心力とファンモータ8からの送風により、図5に示す上方の回転板16aの孔Aを介して、図4に示す下方の回転板16bへと運ばれる。このとき、上方の回転板16aから飛散した水滴は、三次元的な方向に飛散するため、高速回転する下方の回転板16bの環状リブ19bや連結リブ20bに次々に衝突し、破砕されて微細化される。
さらに、上方の回転板16aから遠心力により飛散した水滴のうち、微細化されずに筒状の外殻12の内壁25に付着したわずかな水滴や、微細化された後に内壁25において結露した微量の水滴は、筒状の外殻12の内壁25をつたって、貯水部22に流れ落ちて貯水される。この貯水部22に貯まったわずかな温水は、水路23を介して、貯水部22の三方向から、下方の回転板16bの中心部18bへと運ばれる。
このように、下方の回転板16bに運ばれたわずかな温水も、上方の回転板16aと同様に下方の回転板16bが高速回転することにより、微細化が行われる。すなわち、筒状の外殻12の内壁25から、貯水部22および水路23を介して、下方の回転板16bの中心部18bに供給されたわずかな水滴は、高速回転による遠心力で中心部18bの外周方向に向かって薄膜状に広がって、外周縁から接線方向へと高速で吹き飛ばされ、吹き飛ばされた水滴が環状リブ19bや連結リブ20bに衝突して破砕され、温水の微細化が促進される。
なお、上記回転板16aで衝突面47に衝突して更に破砕され、温水の微細化がますます加速されるという作用、効果は、回転板16bにおいても同様なことになる。
このように、上方の回転板16aに供給された温水は、上方の回転板16aが高速回転することによって大部分が微細化されるのに加え、わずかに残った微細化されなかった一部の水滴も、図5に示す上方の回転板16aの孔Aを介して、あるいは、図4に示す筒状の外殻12に設けた液体再供給部21を介して、高速回転する下方の回転板16bへと運ばれてほぼ完全に微細化される。
そして、図2に示すように、回転板16aおよび回転板16bの高速回転によって微細化された温水を含む暖かい空気は、ファンモータ8の送風によって、排気口5から図1に示すサウナ室1の内部へ蒸気として供給される。
また、このサウナ運転を中断あるいは停止した場合には、ファンモータ8と回転手段13の回転および給水管14からの給水が停止する。そのときには、給水管14からそれまでに供給された温水は、上方の回転板16aおよび下方の回転板16bの高速回転によって、ほぼすべて微細化されている。
それでも微細化されずに外殻12の下方の内壁48に温水の一部が付着した場合でも、親水化処理を施しているので、暖かい空気と温水の一部との接触面積が拡大され、蒸気としてサウナ室1の内部へ供給される。
なお、親水化処理を、親水化材料を下方の内壁48に練り込む、あるいは、親水化材料で下方の内壁48に覆うようにする構成とするときの効果は、上記疎水化材料の場合と同様な効果を生じる。
また、微細化されない液体が貯水部22に残った場合にも、サウナ運転を停止して可動式のルーバ11を可動し排気口5を閉じれば、図1に示すサウナ室1に非微細化液体が排出されることはなく、図2に示すように、液体微細化装置3の内部において、熱交換器7によって加熱された空気の残熱によって乾燥される。
以上のような構成と動作によれば、上述のとおり、高速回転する回転手段13とこの回転手段13に液体を供給する給水管14とを備え、高速回転による微細化に必要な最低限の温水を供給する構成としているので、本実施の形態の液体微細化装置3による微細化終了時においては、装置に供給した温水のすべてを微細化することが可能となるという効果を奏し、また、非微細化液体がわずかに残ったとしても、特別に排出せずとも液体微細化手段としての液体微細化ユニット9に残った熱によって自然に乾燥できる程度の分量となる。
また、本実施の形態のように、回転手段13において複数の回転板16a,16bを軸方向に備える構成としたことにより、上方の回転板16aでは微細化されなかった、わずかに残った液体を、下方の回転板16bによって微細化することができるため、供給された液体を段階に分けて、ほぼ完全に微細化することが可能となる。
また、複数の回転板16aおよび回転板16bはそれぞれ、空気や液体を通過する孔Aを有する構成としたことにより、ファンモータ8から送られる空気の流れを妨げないため、エネルギー損失を抑えることが可能となり、さらに、上方の回転板16aから遠心力によって三次元的な方向に吹き飛ばされた水滴が、孔Aを介して下方の回転板16bに運ばれ、下方の回転板16bの高速回転によって、液体の微細化が加速されるという効果を奏する。
また、複数の回転板16aおよび回転板16bの形状はそれぞれ、液体がその上面に供給される中心部18a,18bと、これら中心部18a,18bの外周側に同心円状に設けた複数の環状リブ19a,19bと、この中心部18a,18bから放射線状に伸びて、複数の環状リブ19a,19bと連結する連結リブ20a,20bとをそれぞれ一体に構成したことにより、液体の微細化の効率を上げることが可能となっている。すなわち、上方の回転板16aの中心部18aに供給された液体が放射線状に薄膜状に広がって吹き飛ばされて微細化が進むとともに、吹き飛ばされた温水が環状リブ19aや連結リブ20aに衝突することで、さらに微細化が加速し、その上さらに、吹き飛ばされた温水が、上方の回転板16aの孔Aを介して下方の回転板16bへと運ばれ、高速回転する下方の回転板16bの環状リブ19bや連結リブ20bに衝突して温水の微細化を加速することが可能となる。また、空気や液体を通過する孔Aを大きくすることにより、ファンモータ8から送られる空気の流れを妨げず、エネルギー損失を抑えることが可能となる上、複数の回転板16a,16b自体を軽量化することにより、高速回転の効率を向上するとともに、高速回転による騒音を抑えることも可能となる。
また、液体供給手段としての給水管14から液体が供給される上方の回転板16aの外周に筒状の外殻12を設け、この外殻12の内壁25に付着した微細化されなかった液体を、下方の回転板16bの中心部18aへと案内する液体再供給部21を設ける構成としたことにより、上方の回転板16aから飛散して筒状の外殻12の内側に付着したわずかな非微細化液体を回転手段13に戻し、下方の回転板16bによってほぼ完全に微細化することが可能となるため、供給したすべての温水を効率よく微細化することが可能となるという効果をそうする。
また、この液体再供給部21は、筒状の外殻12の内壁25に設けた貯水部22と、この貯水部22の三方から下方の回転板16bの中心部18bへと液体を案内する水路23を備えた構成としたことにより、上方の回転板16aから吹き飛ばされ、筒状の外殻12の内側に付着した非微細化液体を貯水部22に貯めて、そこに貯めた温水を、水路23を介して、高速回転する下方の回転板16bに戻すことによって、給水管14から供給した温水を確実に集めて、ほぼ完全に微細化することが可能となる。
なお、複数の回転板16a,16bの回転数は、3000rpm(rpmは毎分の回転数を表す単位)より低い回転数とすることにより、高速回転による騒音を抑えることが可能となるという効果を奏する。
なお、給水管14から供給する温水は、60g/分以下で供給する構成とすると、供給した温水を、上方の回転板16aおよび下方の回転板16bによって3000rpmの回転数において、ほぼ完全に微細化することが可能となるという効果を奏する。
なお、排気口5に可動式のルーバ11を設けた構成としたことにより、このサウナ運転を中断あるいは停止した場合に、可動式のルーバ11を可動して排気口5を閉じれば、微細化されない液体が貯水部22に残った場合であっても、サウナ室1に非微細化液体が排出されることはなく、液体微細化装置3の内部において、熱交換器7によって加熱された空気の残熱によって乾燥されるという効果を奏する。
このように、上記の液体微細化装置3をサウナ室1に設置してサウナ装置として利用した場合、供給した液体をほぼ完全に微細化することができ、わずかに残った非微細化液体を特別に排出せずとも、液体微細化手段としての液体微細化ユニット9に残った熱によって自然に乾燥できる程度の分量となるので、微細化できなかった温水を排水として処理するための配管施工の工事が不要となり、結果として、サウナ装置の施工作業が簡単になるという効果を奏する。
(実施の形態2)
実施の形態1と違うところは、衝突面を、外殻の内壁に、回転軸に向けて突出する複の突出部を設け、複数の回転板の回転方向に対向する面が複数の回転板の接線方向に対して略直交する突出部衝突面51を設けた点である。
要点を最初に述べると、図9(b)示すように、温水の一部が衝突する面を後述する接線37が略直角に突出部32a(b)に接触する箇所として、突出部衝突面51とすることである。その他、作用、効果は、実施の形態1と同様である。
ここでは、実施の形態1と異なる構成による作用、効果を説明する。図7は、実施の形態2の液体微細化ユニット26を示した斜視図である。
この液体微細化ユニット26は、図7に示すごとく、上下方向に配置した円筒状の外殻27と、この外殻27内に上下方向に向けて配置した回転軸28と、この回転軸28の軸方向に所定間隔で固定した複数の回転板29a,29bと、上段の回転板29aの上面に液体を供給する液体供給部30とを備えている。
なお、本実施の形態2において、外殻27は円筒状としたが、かならずしも円筒である必要はなく、その他の形状の筒であっても良い。
回転軸28の上端は外殻27の上部に設けた駆動用のモータ31と連結する構成とし、回転軸28は外殻27の下面に向かって垂直方向に延びて、下端には保持部(図示せず)を備えている。
回転板29a,29bは、親水性を有する樹脂で平板状に形成し、液体供給部30は、上段の回転板29a上面の中心付近に水を供給する構成としている。
円筒状の外殻27の内壁には、回転板29aの外周に回転軸28に向けて突出する複数の突出部32aを設け、回転板29bの外周には回転軸28に向けて突出する複数の突出部32bを設けている。複数の突出部32a,32bの形状については後段で説明する。
円筒状の外殻27の内壁にはさらに、上段の回転板29aと下段の回転板29bの間に、外殻27内の水を回収して下方の回転板29bへと案内する液体再供給部としての貯水部33および水路34を備えている。
貯水部33は、上段の回転板29aと下段の回転板29bとの間、すなわち、複数の突出部32aと複数の突出部32bとの間に、筒状の外殻27の内壁に沿って環状に設けられ、この貯水部33から下段の回転板29bの上面へ水を案内する水路34を設ける構成としている。本実施の形態では、水路34を貯水部33の三方から回転軸28に向かって伸びる構成とし、下段の回転板29b上に開口する構成としている。
円筒状の外殻27は、空気を通風するために下方に設けた開口35aおよび上方に設けた開口35bを有し、複数の回転板29a,29bと外殻27との隙間の通風路36を通風する構成とする。本実施の形態では、通風路36は、図7および図8に示すように、外部に設置した送風手段(図示せず)から送られる空気を、下方の開口35aから上方の開口35bへと上向きに通風可能な構成としている。
次に、図9(a)および図9(b)を用いて、複数の突出部32a,32bの形状を説明する。
なお、複数の突出部32aと複数の突出部32bとは同じ形状であるので、ここでは、複数の突出部32aについて説明し、複数の突出部32bについては説明を簡略化する。
図9(a)に示すように、複数の突出部32aは、回転板29aの外周に沿って筒状の外殻27の内壁に設けることとし、筒状の外殻27の内壁から回転軸28の方向に突出するように構成する。このとき、複数の突出部32aを設ける筒状の外殻27の内径と、環状に設けた貯水部33の内径とがほぼ等しくなるように、外殻27の内壁を内側に隆起させて形成し、複数の突出部32aが貯水部33の内周よりも回転軸28の方向に突出するように構成している。これにより、回転板29aと外殻27との隙間の通風路36に空気を通風したときに、複数の突出部32aおよび外殻27の内壁の表面が通風路36を通過する空気と接触する構成としている。
図9(b)に示すように、複数の突出部32aは回転板29aの外周に沿って断続的に、ほぼ均等な間隔で配置されており、複数の突出部32aの回転板29aの回転方向に対向する面は、回転板29aの接線37に対して略直交する衝突面38を構成している。
以上の構成において、次に動作を説明する。
図7に示す、液体微細化ユニット26において、モータ31を駆動すると、筒状の外殻27の内部で回転軸28が高速回転し、それにともない回転板29a,29bが高速回転される。
このとき、液体供給部30は、高速回転する回転板29aの上面の中心付近に水を供給する。回転板29aの上面に供給された水は、高速回転による遠心力によって回転板29aの中心付近から外周方向に向かって薄膜状に広がり、この薄膜状になった水は、回転板29aの外周縁から図9(b)に示す接線37の方向へと高速で吹き飛ばされる。
そして、遠心力によって回転板29aの外縁から高速で飛散する水滴の大部分は、回転板29aの接線37とほぼ同じ方向に飛散し、この飛散した水滴が、複数の突出部32aの衝突面38に略直角に衝突するので、放散された液滴がこの衝突によって効果的に破砕され、微細化が促進される。
また、衝突面38に衝突して破砕された水滴は、外殻27および複数の突出部32aと回転板29aとの隙間を通風する通風路36の空間内で飛び散り、高速回転する回転板29aや、隣接する衝突面38に再び衝突して破砕され、水の微細化がさらに促進される。
このように、液体供給部30から上段の回転板29aの上面に供給された水の大部分は、高速回転する回転板29aから放散され、複数の突出部32aの衝突面38に衝突して、この時点で大部分が微細化され、このような微細水滴は図9(b)に示す通風路36を通過する空気と接触して微細化状態で搬送される。
一方、上方の回転板29aから遠心力により飛散した水滴のうち、微細化されずに複数の突出部32aの表面や外殻27の内壁に付着した僅かな水滴や、微細化された後に結露した微量の水滴は、図8に示す貯水部33に流れおちて集められ、水路34を介して、下段の回転板29bの上面へと運ばれる。
このように、下方の回転板29bに運ばれた僅かな水も、下方の回転板29bの高速回転の遠心力により図9(b)に示す回転板29bの接線37の方向に放散されて、複数の突出部32bの衝突面38に略直角に衝突することにより、水滴が破砕されて微細化が促進される。
すなわち、下方の回転板29bに供給された僅かな水滴も、高速回転による遠心力で外周方向に向かって薄膜状に広がって、回転板29bの外周縁から接線37の方向へと高速で吹き飛ばされ、吹き飛ばされた水滴が複数の突出部32bに同様に衝突して効果的に破砕され、水の微細化が促進される。
下段の回転板29bの上面に供給された僅かな水は、この時点で大部分が微細化され、通風路36を通過する空気と接触して、微細化状態で搬送される。
以上のような構成と動作によれば、供給された水が複数の回転板29a,29bの表面に広がり、高速回転の遠心力によって回転板29a,29bの外縁から放散されて微細化されるだけでなく、回転板29a,29bの外縁から接線方向に飛散する水滴が、回転板29a,29bの外周側に外殻27の内壁に沿って設けた複数の突出部32a,32bの衝突面38に略直角に衝突することとなり、この衝突によって水の微細化が効果的に促進されることとなるので、本実施形態によれば、微細化効率を向上する液体微細化ユニット26を提供することが可能となる。
なお、複数の突出部32a,32bが貯水部33よりも通風路36の空間内に突出しているので、衝突面38で破砕された微細な水滴が、通風路36内を通過する空気と接触しやすくなり、この結果、水滴が突出部32a,32bや外殻27の表面に付着しにくくなり、衝突による破砕を効率良く行うことが可能となるとともに、微細水滴が壁面に付着して結露するのを防ぐことが可能となるので、水の微細化状態を保持したまま外部へ搬送することが可能となり、供給した水の微細化効率を向上することが可能となる。
また、複数の突出部32a,32bの他の形態として、図10(a),(b)に示すように、外殻27の内径を貯水部33の内径よりも大きく形成して、複数の突出部32a,32bが貯水部33の内周より回転軸28の方向に突出する構成とすると、複数の突出部32a,32bの周辺において通風路36の通風空間を広く確保すること可能となるので、衝突面38の面積を広く確保して、水を微細化効率を向上することが可能となる上、衝突面38と衝突した微細化水滴の飛散可能な空間がより広くなるので、通風路36を通過する空気と混合しやすくなり、微細化した水滴をより効率良く外部へ搬送することが可能となり、結果として、供給した水の微細化効率を向上することが可能となる。さらに、上段の回転板29aから飛散して複数の突出部32aに付着した水滴が、複数の突出部32aの下方にある貯水部33へと流れ落ちやすくなるため、微細化できなかった水滴を効率良く回収して、再度微細化することが可能となり、供給した水の微細化効率をさらに向上するという効果を奏する。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3について、図面を参照しながら説明する。
本実施の形態3では、実施の形態2の液体微細化ユニット26を用いた液体微細化装置の詳細を、本ユニットを水の微細化に用いることによりその効果を特に生かすことができることから、サウナ装置の実施形態において説明する。
なお、実施の形態2の構成と同一の構成については、同一の符号を参照し、その説明を簡略化する。
図11に示すように、サウナ室39の天井面40には、液体微細化装置41が取り付けられている。
この液体微細化装置41は、図12から図14に示すように、下面に吸込口42と排気口43とを有する本体ケース44と、この本体ケース44内の吸込口42と排気口43とを結ぶ風路に設けた加熱手段としての熱交換器45および送風手段としてのファン46a,46bとを備え、ファン46aと排気口43との間に図7で説明した液体微細化ユニット26を内蔵する構成としている。
ファン46a,46bは、熱交換器45の上方で開口するケーシング47a,47bをそれぞれ備えている。
ファン46aのケーシング47aの吹出し口は、図14に示すように、液体微細化ユニット26の外殻27の下方に設けた開口35aに連通する構成としている。そして、外殻27の上方の開口35bは、合流部50を介して、排気口43に連通する構成としている。一方、ファン46bのケーシング47bの吹出し口からの風路は、図13に示すように液体微細化ユニット26を経由せず、合流部50を介して、排気口43に連通している。すなわち、ファン46aおよびファン46bから送風された空気は、合流部50において合流して、排気口43からサウナ室39へと排出される構成としている。
以上の構成において、実施形態1の液体微細化ユニット26を備えた液体微細化装置41が、本実施形態のサウナ装置において水微細化の動作を行う過程を説明する。
図11のサウナ室39内において、サウナを使用する場合、まず、図示していないガス湯沸かし器や電気温水器等の熱源から、この図11に示すパイプ49を介し、図12に示す熱交換器45に水(温水)が供給される。また、この水の一部は、図7に示す液体供給部30へと供給される。液体供給部30に供給される水は、極めて少量であって、この時点では、液体供給部30から排出されていない。
この状態で、熱交換器45が運転され、図12のファン46aおよび図13のファン46bが駆動されると、ファン46a,46bが吸込口42を介して図11のサウナ室39内の空気を吸い込み、吸い込まれた空気は図12の熱交換器45によって加熱される。加熱された空気は、ファン46a,46bによって、ケーシング47a,47b内へ吸入される。熱交換器45により加熱された空気は、この時点で約摂氏60度まで加熱されている。
ケーシング47aに吸入された高温の空気は、液体微細化ユニット26の外殻27の下方に設けた開口35aより、外殻27の内部へと送られるので、外殻27内部では図7および図8に示す通風路36を経由する上昇気流が発生している。
このとき、モータ31が駆動されると、外殻27の内部では、回転軸28が高速回転し、それにともない回転板29a,29bが高速回転される。そして、液体供給部30は、高速回転する図12に示す回転板29aの上面の中心付近に水を供給する。回転板29aの上面に供給された水は、高速回転による遠心力によって回転板29aの中心付近から外周方向に向かって薄膜状に広がり、この薄膜状になった水は、回転板29aの外周縁から図9(b)に示す接線37の方向へと高速で吹き飛ばされる。
そして、遠心力によって回転板29aの外縁から高速で飛散する水滴の大部分は、回転板29aの接線37とほぼ同じ方向に飛散し、この飛散した水滴が、複数の突出部32aの衝突面38に略直角に衝突するので、放散された液滴がこの衝突によって効果的に破砕され、微細化が促進される。
このように、液体供給部30から上方の回転板29aの上面に供給された水は、この時点で大部分が高速回転により回転板29aの接線37とほぼ同じ方向に飛散し、衝突面38に衝突して破砕され、微細化されるとともに、外殻27や複数の突出部32aと回転板29aとの隙間を通風する通風路36の空間内で飛散して、この通風路36を経由する空気、すなわち、送風手段21aによって、開口35aを介して外殻27内に送風された暖かい空気と混ざって、微細化状態のまま、開口35bを介して外殻27から排出され、合流部50を介して排気口43へと搬送される。
このように、液体供給部30から上段の回転板29aの上面に供給された水の大部分は、高速回転する回転板29aから放散され、複数の突出部32aの衝突面38へ略直角に衝突して、この時点で大部分が効果的に微細化され、このような微細水滴は図9(b)に示す通風路36を通過する暖かい空気と接触して微細化状態で搬送される。
また、上方の回転板29aから遠心力により飛散した水滴のうち、微細化されずに外殻27の内壁や複数の突出部32aの表面に付着した僅かな水滴や、微細化された後に結露した僅かな水滴の大部分は、外殻27の内部で通風路36を通過する暖かい上昇気流により、内壁から流れ落ちずに保持されてそのまま乾燥される。
外殻27内で通風路36を通過する暖かい上昇気流によっても乾燥されずに、外殻27の下方の内壁48や複数の突出部32aに付着した僅かな水滴が、上昇気流によっても保持されないときには、貯水部33に流れ落ちて貯水される。貯水部33に貯まった僅かな水は、水路34を介して、貯水部33の三方向から、下方の回転板29bの上面へと運ばれる。
このように、下方の回転板29bに運ばれた僅かな水も、上方の回転板29aと同様に、下段の回転板29bの高速回転の遠心力により回転板29bの接線37の方向に放散されて、複数の突出部32bの衝突面38に略直角に衝突することにより、水滴が効果的に破砕されて微細化が促進される。さらに、衝突によって効果的に破砕され、微細化された僅かな水滴は送風手段21bから開口35aを介して送風される高温の乾燥空気と接触し、微細化水滴の気化が促進されて、暖かい加湿空気となって通風路36を上昇する。
すなわち、下方の回転板29bに供給された僅かな水滴も、高速回転による遠心力で外周方向に向かって薄膜状に広がって、回転板29bの外周縁から接線37の方向へと高速で吹き飛ばされ、吹き飛ばされた微細水滴が複数の突出部32bに同様に衝突して効果的に破砕されるので、水の微細化が促進されて、ほぼ完全に微細化される上、下方の開口35aを介して送風された高温の乾燥空気と接触して、微細化された水滴の気化が促進される。
このように、液体微細化ユニット26の内部で、回転板29a,29bと、複数の突出部32a,32bの衝突面38で効果的に破砕された微細水滴を含む加湿空気は、下方の開口35aから導入される高温の乾燥空気と混じって気化されて、あるいは、微細状態の水滴を含んだ暖かい加湿空気となって、外殻27の上方の開口35bを介して合流部50へと排出される。
一方、ファン46bにより、ケーシング47bに吸入された高温の乾燥空気は、液体微細化ユニット26を経由しないため、水微細化による気化作用が生じないため、高温乾燥状態のまま合流部50へと送られる。そして、この合流部50において液体微細化ユニット26を介して搬送された微細水滴を含む加湿空気と、高温の乾燥空気とが混合されて、排気口43を介して、サウナ室39の天井面40からサウナ室39の内部へと供給されることとなる。
また、このサウナ運転を中断あるいは停止した場合には、ファン46a,46bと、回転軸28および回転板29a,29bの回転、および液体供給部30からの給水が停止する。そのときには、液体供給部30からそれまでに供給された水は、上方の回転板29aおよび下方の回転板29bの高速回転で放散されて、外殻27の内壁に沿って設けた複数の突出部32a,32bの衝突面38に略直角に衝突することとなり、この衝突によってほぼすべて効果的に微細化されてしまうこととなる。
以上のような構成と動作によれば、高速回転の遠心力によって回転板29a,29bの外縁から放散されて微細化されるだけでなく、回転板29a,29bの外縁から回転板29a,29bの接線37方向に飛散する水滴が、回転板29a,29bの外周側に備えた複数の複数の突出部32a,32bの衝突面38に対して略直角に、衝突され、効果的に破砕されることとなるので効果的に水を破砕することが可能となる上、加熱空気と効果的に混合することが可能となるので、水の微細化効率を向上した液体微細化装置41を利用したサウナ装置を提供することが可能となる。
すなわち、実施の形態2でも説明したとおり、複数の突出部32a,32bが貯水部33よりも通風路36の空間内に突出しているので、衝突面38で効果的に破砕された微細な水滴が、通風路36内を通過する暖かい空気と接触しやすくなり、この結果、水滴が複数の突出部32a,32bや外殻27の表面に付着しにくくなり、衝突による破砕を効果的に、効率良く行うことが可能となるとともに、微細水滴が壁面に付着して結露するのを防ぐことが可能となるので、水の微細化状態を保持したまま外部へ搬送することが可能となり、供給した水の微細化効率を向上して、高性能のサウナ装置を提供することが可能となる。
さらに、液体微細化ユニット26の外殻27の通風路36に暖かい空気を上昇させることで、上段の回転板29aから飛散して複数の突出部32aに付着した水滴が僅かに残ったとしても、外殻27の下方の開口35aから上方の開口35bへと上昇する通風路36内で、僅かな非微細化水滴が下方へ流れるのを防止し、通風路36内でとどめて乾燥させることができるので、非微細化水滴を特別に排出する必要がなく、さらに、仮に微細化されない液体が複数の突出部32a,32bの衝突面38に付着したり、貯水部33に温水が残ったりしても、これらは熱交換器45によって加熱された空気の残熱によって乾燥されるため、液体微細化装置41から外部へ排出する必要がない。これにより、非微細化水滴の排出のための配管施工を解消することができ、その結果として、施工作業が簡単になるという効果をも奏する。
なお、複数の突出部32a,32bの他の形態として、図10に示すように、外殻27の内径を貯水部33の内径よりも大きく形成して、複数の突出部32a,32bが貯水部33の内周より回転軸28の方向に突出する構成とすると、衝突面38の面積を広く確保できる上、複数の突出部32a,32bの周辺において暖かい空気が通過する通風路36の通風空間を広く確保することが可能となるので、水の微細化効率を一層向上することが可能となるという効果を奏する。すなわち、衝突面38と衝突して、効果的に破砕された微細化水滴の飛散可能な空間がより広くなるので、通風路36を通過する暖かい空気と混合しやすくなり、より多くの微細化水滴をサウナ室39へ搬送することが可能となり、結果として、供給した水の微細化効率が向上し、十分な加湿空気を提供し、サウナ使用者の快適性を高めることが可能となるという効果を奏する。さらに、複数の突出部32aの衝突面に僅かな水滴が付着し、暖かい上昇気流によっても保持され、乾燥されなかったとしても、複数の突出部32aの下方にある貯水部33で回収しやすくなるため、微細化できなかった水滴を効率良く回収して、再度微細化することが可能となり、さらに供給した水の微細化効率を向上するという効果を奏する。
以上のように、本発明の液体微細化ユニットおよび液体微細化装置とそれを用いたサウナ装置は、液体を効率的に微細化することが可能となる、つまり衝突エネルギーを有効に活用することができる。
したがって、例えば、サウナ装置、加湿装置、冷却装置、噴霧装置、洗浄装置、植物育成設備等への活用が期待される。また、温水だけでなく、油や洗剤等のその他の液体の微細化設備にも利用することが可能である。
1 サウナ室
2 天井面
3 液体微細化装置
4 吸込口
5 排気口
6 本体ケース
7 熱交換器
8 ファンモータ
9 液体微細化ユニット
10 ケーシング
11 ルーバ
12 外殻
13 回転手段
14 給水管
15 回転軸
16a 回転板
16b 回転板
17 モータ
18 中心部
18a 中心部
18b 中心部
19 環状リブ
19a 環状リブ
19b 環状リブ
20 連結リブ
20a 連結リブ
20b 連結リブ
21 液体再供給部
22 貯水部
23 水路
24 パイプ
25 内壁
26 液体微細化ユニット
27 外殻
28 回転軸
29a 回転板
29b 回転板
30 液体供給部
31 モータ
32a 突出部
32b 突出部
33 貯水部
34 水路
35a 開口
35b 開口
36 通風路
37 接線
38 衝突面
39 サウナ室
40 天井面
41 液体微細化装置
42 吸込口
43 排気口
44 本体ケース
45 熱交換器
46a ファン
46b ファン
47a ケーシング
47b ケーシング
47 衝突面
48 下方の内壁
49 パイプ
50 合流部
51 突出部衝突面

Claims (13)

  1. 吸込ロと排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内の前記吸込ロと前記排気口とを結ぶ風路に送風手段とを備え、前記本体ケース内に、上下方向に配置した筒状の外殻と、この外殻内に上下方向に向けて配置した回転軸と、この回転軸の軸方向に所定間隔で固定した複数の回転板と、上段の回転板の上面に液体を供給する液体供給部と、前記外殻内の液体を下段の回転板の上面に案内する液体再供給部とを備えた液体微細化ユニットを設け、複数の前記回転板より飛ばされ前記液体が衝突する前記外殻の内壁の衝突面を疎水化処理したことを特徴とする液体微細化装置。
  2. 疎水化処理は、疎水化材料を衝突面に練り込むことを特徴とする請求項1に記載の液体微細化装置。
  3. 疎水化処理は、疎水化材料で衝突面に覆うようにすることを特徴とする請求項1に記載の液体微細化装置。
  4. 外郭の下方の内壁を、親水化処理したことを特徴とする請求項1に記載の液体微細化裝置。
  5. 親水化処理を、親水化材料を内壁に練り込むことを特徴とする請求項4に記載の液体微細化装置。
  6. 親水化処理を、親水化材料を内壁に覆うようにすることを特徴とする請求項4に記載の液体微細化装置。
  7. 衝突面を、外殻の内壁に、回転軸に向けて突出する複数の突出部を設け、複数の前記突出部は、複数の前記回転板の回転方向に対向する面が複数の前記回転板の接線方向に対して略直交する突出部衝突面としたことを特徴とする請求項1に記載の液体微細化装置。
  8. 液体再供給部は、筒状の外殻の内壁に環状に設けた貯水部を有し、複数の突出部は、前記貯水部よりも回転軸の軸方向に突出する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の液体微細化装置。
  9. 筒状の外殻の上方および下方に開口を備え、前記外殻の内壁と複数の回転板との隙間を通風可能な構成としたことを特徴とする請求項1に記載の液体微細化装置。
  10. 複数の突出部は、複数の回転板の外周に沿って配置したことを特徴とする請求項1、7〜9のいずれかに記載の液体微細化装置。
  11. 複数の突出部は、複数の回転板の外周に略均等な間隔で配置したことを特徴とする請求項1、7〜10のいずれかに記載の液体微細化装置。
  12. 吸込ロと排気ロとを結ぶ風路に、加熱手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の液体微細化装置。
  13. サウナ室の天井部に、請求項12に記載の液体微細化装置を設けたサウナ装置。
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