JP4792795B2 - 湯水散出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、湯または水の少なくとも何れかである湯水を霧状にして散出する湯水散出装置に関する。詳しくは、軸方向に空気の流れを発生する羽根車に霧状湯水を当てて更に細霧化することで、簡単な構成で水滴径の細かい霧状湯水を吹き出すことができるようにしたものである。
従来より、霧状の温水を浴室内に噴出して、浴室の暖房を行うミストサウナ装置等と称される装置が提案されている。ミストサウナ装置は、給湯器から供給される温水をノズルで霧状にして噴出している。
ノズル単体で水滴径の細かい霧状温水を噴出するためには、ノズルの穴径を細くし、かつ、供給される温水の水圧が高いことが条件となる。しかし、マンションや深夜給湯の場合は、供給される水圧が低いため、穴径が小さいノズル単体では、十分な霧状温水を噴出できない。このため、加圧ポンプを設置して、供給される水圧を維持する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特公平6−9598号公報
しかし、ノズルの穴径を小さくすると、ゴミ等によるノズルの目詰まりが発生するという問題がある。また、加圧ポンプを設置するため、設置コストが高くなるという問題がある。
更に、回転駆動される遠心ファンに温水を供給し、遠心力で霧状温水を生成する技術も提案されているが、遠心力で飛ばした霧状温水を所望の方向に吹き出すための風路構造や、別のファンが必要で、コストが高くなるという問題がある。また、遠心力で飛ばした霧状温水が風路を構成する壁面等に付着してしまい、ミスト化率が低いという問題がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、簡単な構成で水滴径の細かい霧状湯水を吹き出すことができる湯水散出装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、請求項1に係る発明の湯水散出装置は、霧状の湯水を噴き出す噴出手段と、駆動手段に回転駆動され、空気が軸方向から流入して軸方向に流出される羽根車を有し、噴出手段から噴き出した霧状湯水を、回転駆動される羽根車に衝突させて細霧化する拡散手段と、羽根車が回転駆動されることで発生する空気の流れに沿った羽根車の軸方向に形成され、細霧化された霧状湯水を吹き出す第1の吹出口とを備え、羽根車の周囲に筒状の風路形成壁部を備えると共に、羽根車の円周方向の側部の風路形成壁部に、通過する湯水を細霧化する網状部材を有する風路連絡開口部を備え、風路連絡開口部と連通した第2の吹出口を、羽根車の軸方向に備えたことを特徴とする。
請求項2に係る発明の湯水散出装置は、請求項1に記載された発明の湯水散出装置において、複数の噴出手段は、羽根車の回転軌跡に沿って環状に配置されることを特徴とする。
請求項3に係る発明の湯水散出装置は、請求項1または2に記載された発明の湯水散出装置において、羽根車の羽根の枚数と同じ個数の噴出手段が、羽根の間隔に応じた間隔で配置されることを特徴とする。
請求項4に係る発明の湯水散出装置は、請求項1,2または請求項3に記載された発明の湯水散出装置において、羽根車の各羽根の端部は、軸方向には隙間が形成され、回転方向には重なり部を有することを特徴とする。
請求項に係る発明の湯水散出装置は、請求項1,2,3または請求項4に記載された発明の湯水散出装置において、風路形成壁部の下部に、水を回収するドレン部材を備えたことを特徴とする。
請求項に係る発明の湯水散出装置は、請求項1,2,3,4または請求項5に記載された発明の湯水散出装置において、駆動手段による羽根車の回転駆動を開始してから所定時間経過後に、噴出手段からの霧状湯水の噴出を開始すると共に、噴出手段からの霧状湯水の噴出を停止してから所定時間経過後に、駆動手段による羽根車の回転駆動を停止する制御手段を備えたことを特徴とする。
本発明の湯水散出装置によれば、噴出手段から噴出した霧状湯水を、回転駆動される羽根車に衝突させて細霧化することで、噴出手段から噴出される霧状湯水を、更に水滴径が細かい霧状湯水として吹き出すことができる。
これにより、噴出手段に供給される湯水の水圧が低く、噴出手段単体では水滴径の粗い霧状温水を噴出する構成でも、水滴径が細かい霧状湯水を吹き出すことができ、水圧を上げるための加圧ポンプの設置や、水滴径の細かい霧状湯水を噴出できる噴出手段が不要となり、製造コスト及び設置コストを低く抑えることができる。
また、霧状湯水を細霧化する羽根車の回転動作で発生する空気の流れに沿って霧状湯水を吹き出すので、単一の羽根車で効率良く霧状湯水を吹き出すことができ、ミスト化率の高い装置を低コストで提供できる。
以下、図面を参照して本発明の湯水散出装置の実施の形態について説明する。
<湯水散出装置の構成例>
図1は本実施の形態の湯水散出装置の一例を示す構成図で、図1(a)は下面側から見た平面図、図1(b)は図1(a)のA−A線断面図である。また、図2は本実施の形態の湯水散出装置の一例を示す断面図で、図2(a)は図1(a)のB−B線断面図、図2(b)は図1(a)のC−C線断面図である。
本実施の形態の湯水散出装置1は、霧状湯水を細霧化して吹き出す軸流ファン部2と、軸流ファン部2に霧状湯水を供給するミストノズル3と、軸流ファン部2による霧状湯水の吹き出しを行うための風路を形成する本体ケース4を備える。
軸流ファン部2は拡散手段の一例で、ファンモータ5と、ファンモータ5に回転駆動されるプロペラファン6を備える。ファンモータ5は駆動手段の一例で、軸5aが縦向きに配置される。
プロペラファン6は羽根車の一例で、複数枚の羽根6aが所定の取り付け角で取り付けられる。プロペラファン6は、本実施の形態では例えば4枚の羽根6aを備え、隣接する各羽根6aの端部が軸方向には所定の間隔を有し、回転方向には重なり部6bを有する形態である。これにより、プロペラファン6は、軸方向から見て各羽根6aの間には隙間が形成されない形態である。
軸流ファン部2は、プロペラファン6がファンモータ5の軸5aに取り付けられ、プロペラファン6がファンモータ5によって回転駆動されることで、霧状湯水を含む空気がプロペラファン6に対して軸方向から流入し、軸方向へ流出する。
ミストノズル3は噴出手段の一例で、温水または水等の供給を受け、霧状にして噴出する。ミストノズル3は、軸流ファン部2のプロペラファン6が回転駆動されることにより発生する空気の流れる方向に対して上流側で、プロペラファン6の羽根6aの回転軌跡に沿った位置に配置され、プロペラファン6の羽根6aに向けて霧状湯水を噴出する。
ミストノズル3は、本実施の形態では例えばプロペラファン6の羽根6aの枚数と同じ個数が、プロペラファン6の羽根6aの回転軌跡に沿って等間隔で配置される。これにより、ミストノズル3は、プロペラファン6の各羽根6aの間隔と同間隔で円周上に並んで配置される。
本体ケース4は、例えば直方体形状の外形を有し、内部が円筒形状の風路形成壁部7で仕切られている。風路形成壁部7は、上端が本体ケース4の天井部分の下面と繋がる。また、風路形成壁部7は、外周面の一部が本体ケース4の対向する一方の2側面と繋がる。更に、風路形成壁部7は、外周面の一部が本体ケース4の対向する他方の2側面と2本ずつの仕切り壁部7aを介して繋がる。これにより、風路形成壁部7は、本体ケース4の対向する一方の2側面と、4枚の仕切り壁部7aによって外周面が支持される。
なお、仕切り壁部7aの間にリブ7bを設けて、更に風路形成壁部7の外周面を支持する構成としても良い。
本体ケース4は、風路形成壁部7の内側に第1の吹出風路8を備えると共に、風路形成壁部7の外側に第2の吹出風路9と吸込風路10を備える。第1の吹出風路8は、外周が風路形成壁部7で仕切られた円筒形状の空間として形成される。また、第2の吹出風路9は、風路形成壁部7の周囲で、例えば第1の吹出風路8を挟んで対向する2箇所に形成される。更に、吸込風路10は、風路形成壁部7の周囲で、第2の吹出風路9と仕切り壁部7aで仕切られた例えば4箇所に形成される。
本体ケース4は、第1の吹出風路8に軸流ファン部2が取り付けられる。すなわち、本体ケース4は、第1の吹出風路8の天井部分の上面に軸流ファン部2のファンモータ5が取り付けられる。ファンモータ5の軸5aは、第1の吹出風路8の天井部分を貫通して垂直方向に突出し、軸5aにプロペラファン6が取り付けられる。第1の吹出風路8は、プロペラファン6の直径より大きな直径を有しており、プロペラファン6は、第1の吹出風路8内で回転自在な構成である。
また、本体ケース4は、第1の吹出風路8の天井部分の下面で、ファンモータ5の軸5aの周囲にノズル取付部11を備え、ノズル取付部11に上述した所定の配置でミストノズル3が取り付けられる。
なお、第1の吹出風路8側からファンモータ5側への漏水を防ぐため、プロペラファン6とノズル取付部11の間の軸5aに遮蔽羽根12を備える。遮蔽羽根12は、例えば下面が波形状となっている円板で、プロペラファン6と共に回転する。
遮蔽羽根12は、ノズル取付部11から突出するファンモータ5の軸5aの根元の部分を覆うことで、プロペラファン6に当たって上方へと拡散した霧状湯水をはね返して、ファンモータ5側への漏水を防ぐ。また、遮蔽羽根12の下面を波形状とすることで、霧状湯水を拡散して細霧化を促進する。
各吸込風路10と第1の吹出風路8は、風路形成壁部7に形成された吸込風路連絡口13を介して連通する。吸込風路連絡口13は、プロペラファン6の取付位置より高い風路形成壁部7の上部を貫通して形成される。
ここで、吸込風路10から吸込風路連絡口13を通って第1の吹出風路8に空気が流れる際に、乱流が発生しないように、例えば吸込風路10の上部を曲面で構成する。このため、例えば、本体ケース4の上部の4箇所の角部を、径の大きな曲面で構成しても良い。
また、第1の吹出風路8と第2の吹出風路9は、風路形成壁部7に形成された吹出風路連絡口14を介して連通する。吹出風路連絡口14は、プロペラファン6の取付位置と同等の高さ付近の風路形成壁部7を貫通して形成され、網状板部14aが取り付けられる。網状板部14aは、例えば目の細かい金網で構成され、吹出風路連絡口14を通る霧状湯水を細霧化する。
本体ケース4は、第1の吹出風路8の下部が開口して第1の吹出口8aが形成されると共に、各第2の吹出風路9の下部が開口して第2の吹出口9aが形成される。更に、各吸込風路10の下部が開口して吸込口10aが形成される。
これにより、各吸込口10aから各吸込風路10を通り、吸込風路連絡口13を介して第1の吹出風路8と繋がって第1の吹出口8aへ至る風路が形成される。また、第1の吹出風路8から吹出風路連絡口14を介して第2の吹出風路9と繋がって、第2の吹出口9aへ至る風路が形成される。
本体ケース4は、風路形成壁部7の下部にドレン部材であるドレンパン15を備える。ドレンパン15は、風路形成壁部7の形状に合わせたリング形状で、風路形成壁部7の下端が入る溝を有して、風路形成壁部7の内周面及び外周面を伝わって落ちる水滴を受ける。
また、ドレンパン15は、円周方向の1箇所にドレンホース口15aを備え、風路形成壁部7から受けた水をドレンホース口15aから排水できる構成である。このため、ドレンパン15は、ドレンホース口15a側が下がるように傾斜した状態となっている。なお、ドレンパン15を風路形成壁部7等に対して着脱自在な構成として、清掃が行えるようにしても良い。
本体ケース4は、下部にフロントパネル16を備える。本体ケース4は、フロントパネル16を固定するフック部4a等を備え、フロントパネル16が着脱自在に取り付けられる。
フロントパネル16は、第1の吹出口8a及び第2の吹出口9aと連通し、細霧化された霧状湯水を吹き出す吹出グリル16aを備える。また、フロントパネル16は、吸込口10aと連通し、空気を吸い込む吸込グリル16bを備える。
なお、例えば第2の吹出口9aに補助ミストノズル17を備え、運転開始段階等で、予備的に霧状湯水を吹き出すことができるようにしても良い。補助ミストノズル17としては、例えば、一方の第2の吹出口9aには、噴出する霧状湯水の水滴径が細かい補助ミストノズル17aを備え、他方の第2の吹出口9aには、噴出する霧状湯水の水滴径が粗い補助ミストノズル17bを備えて、水滴径の異なる霧状湯水を必要に応じて吹き出す構成としても良い。
<本実施の形態の湯水散出装置の設置例>
図3は本実施の形態の湯水散出装置1の設置例を示す浴室の概略断面図である。本実施の形態の湯水散出装置1は、浴室51の天井に設置される。湯水散出装置1は、浴室51の天井パネル52に開けられた開口に本体ケース4をはめ込み、フロントパネル16を天井パネル52から露出させた形態で取り付けられる。
湯水散出装置1の取付位置としては、例えば、浴槽53の上部とする。なお、図1に示す補助ミストノズル17は、浴槽53の隣りの洗い場54方向に霧状湯水を吹き出すように、取り付ける向き等が設定されている。
湯水散出装置1は、給湯器55と配管56を介して接続され、給湯器55から温水の供給を受ける。また、湯水散出装置1は、図示しない給水管と接続され、水(上水)の供給を受ける。なお、給湯器55は、浴室51及び図示しない建物全体に温水を供給するもので良い。
<本実施の形態の湯水散出装置の制御系の構成例>
図4は本実施の形態の湯水散出装置1の機能ブロック図である。湯水散出装置1は、CPU等で構成される制御部21を備え、制御部21に、リモートコントロール装置22と、図1等で説明したファンモータ5と、図3に示す給湯器55等からの給水の有無を切り換える電磁弁23を備える。
リモートコントロール装置22は入浴者等の利用者の操作を受ける操作部で、例えば、図3に示す浴室51に隣接した洗面脱衣所57の壁面に取り付けられる。リモートコントロール装置22と湯水散出装置1の本体は例えば電気配線によって有線で接続され、運転開始や運転停止等の操作に応じた信号が制御部21に送られる。
制御部21は制御手段の一例で、リモートコントロール装置22の操作に応じてファンモータ5の駆動を行うと共に、電磁弁23の開閉を行って、細霧化された霧状湯水の吹き出しを行う。
電磁弁23は、例えば、ミストノズル3への給水の有無を切り換える第1の電磁弁23aと、補助ミストノズル17aへの給水の有無を切り換える第2の電磁弁23bと、補助ミストノズル17bへの給水の有無を切り換える第3の電磁弁23cを備える。
また、各電磁弁は、図3に示す給湯器55からの給水と、図示しない給水管からの給水の有無の切り換え及び混合を行える構成である。
<本実施の形態の湯水散出装置の動作例>
次に、各図を参照して本実施の形態の湯水散出装置1の動作の一例について説明する。
まず、図4等に示すリモートコントロール装置22が操作され、湯水散出装置1の運転開始が指示されると、制御部21は、軸流ファン部2のファンモータ5の回転駆動を開始する。ファンモータ5が回転駆動されると、プロペラファン6は、図1に矢印aで示す方向に回転する。なお、本例では、プロペラファン6の径は一例として150mm、ファンモータ5の回転数は一例として3000rpmに設定されている。
プロペラファン6が矢印a方向に回転すると、第1の吹出風路8と吸込風路連絡口13によって連通した吸込風路10から、フロントパネル16の吸込グリル16bを介して浴室51内の空気が吸い込まれる。
フロントパネル16の吸込グリル16bから吸い込まれた空気は、吸込風路10から吸込風路連絡口13を通って第1の吹出風路8に吸い込まれ、第1の吹出風路8を通ってフロントパネル16の吹出グリル16aから浴室51内へと吹き出す。
制御部21は、ファンモータ5の回転駆動を開始すると、同時に第2の電磁弁23b及び第3の電磁弁23cを開いて、補助ミストノズル17a及び補助ミストノズル17bから霧状の温水を噴出する。
補助ミストノズル17a及び補助ミストノズル17bから霧状温水が噴出されると、軸流ファン部2で発生した空気の流れによって、フロントパネル16の吹出グリル16aから霧状温水が浴室51の洗い場54の方向へ吹き出され、洗い場を暖める。
なお、補助ミストノズル17a及び補助ミストノズル17bから霧状温水を噴出する動作では、霧状温水を噴出する補助ミストノズル17を選択的に切り換えても良い。
制御部21は、ファンモータ5の回転駆動を開始して、所定時間が経過すると、第1の電磁弁23aを開いてミストノズル3から霧状の温水を噴出する。ここで、ファンモータ5の回転駆動を開始してから、ミストノズル3で霧状温水を噴出するまでの時間は、例えば、プロペラファン6の回転数が所定の回転数に達するまでの時間等を考慮して設定される。
また、制御部21は、ミストノズル3で霧状温水の噴出を開始すると、第2の電磁弁23b及び第3の電磁弁23cを閉じて、補助ミストノズル17a,17bからの霧状温水の噴出を停止する。なお、補助ミストノズル17からの霧状温水の噴出を停止するタイミングは、ミストノズル3で霧状温水の噴出を開始してから、所定時間経過した後でも良い。また、補助ミストノズル17a,17bからの霧状温水の噴出を停止するタイミングは時間ではなく、図示しない検出手段で浴室51内の温度や湿度を検出して、所定の温度と湿度に達した時点で停止するようにしても良い。
プロペラファン6が回転した状態で、ミストノズル3から霧状温水が噴出されると、ミストノズル3から噴出した霧状温水は、プロペラファン6の羽根6aに衝突して拡散され、水滴径が更に細かくなって細霧化される。例えば、水滴径は3〜5ミクロン程度となる。
プロペラファン6の羽根6aに衝突して細霧化された霧状温水は、プロペラファン6が回転することで発生した空気の流れによって、プロペラファン6の軸方向に形成された第1の吹出口8aから、フロントパネル16の吹出グリル16aを介して浴室51内に吹き出される。
これにより、フロントパネル16の吹出グリル16aからは、浴室51の温度に応じた空気に、給湯器55から供給される湯の温度に応じた霧状温水が混合されて吹き出されることで、浴室51は加湿されながら暖められる。
また、プロペラファン6の羽根6aに衝突し、放射方向に拡散した霧状温水は、プロペラファン6の取付位置に合わせて風路形成壁部7の外周の一部に形成された吹出風路連絡口14から第2の吹出風路9に入る。吹出風路連絡口14は、目の細かい金網で構成された網状板部14aを備えているので、吹出風路連絡口14の網状板部14aを通る霧状温水は、水滴径が更に細かくなって細霧化される。そして、吹出風路連絡口14の網状板部14aを通って細霧化された霧状温水は、第2の吹出口9aからフロントパネル16の吹出グリル16aを介して浴室51内に吹き出される。
なお、プロペラファン6の羽根6aに衝突し、放射方向に拡散した霧状温水の一部は、風路形成壁部7の内周面に付着して、風路形成壁部7の内周面を伝わって落下する。また、吹出風路連絡口14を通った霧状温水の一部は、風路形成壁部7の外周面に付着して、風路形成壁部7の外周面を伝わって落下する。
風路形成壁部7の下部には、ドレンパン15を備えており、風路形成壁部7の内周面及び外周面を伝って落ちる水滴をドレンパン15で回収し、ドレンホース口15aから排水する。なお、ドレンホース口15aは、図示しないホースを介して建物外等に繋がっており、ドレンパン15で回収した水は例えば建物外に排水される。
ここで、風路形成壁部7には、プロペラファン6の羽根6aに衝突して放射方向に拡散した霧状温水が強く当たる。本例では、風路形成壁部7は、本体ケース4の対向する一方の2側面と、4枚の仕切り壁部7aによって外周面が支持される。これにより、水圧による風路形成壁部7の変形を防ぐと共に、衝突音を低く抑える。
また、プロペラファン6に衝突して上方へと拡散した霧状温水は、遮蔽羽根12ではね返されることで、ファンモータ5側への漏水を防ぐ。また、遮蔽羽根12の下面を波形状とすることで、プロペラファン6と共に回転駆動される遮蔽羽根12に霧状温水が衝突する際に拡散され、細霧化が促進される。
湯水散出装置1の運転を停止するため、リモートコントロール装置22が操作されて運転停止が指示されると、制御部21は、第1の電磁弁23aを閉じて、ミストノズル3からの霧状温水の噴出を停止する。また、制御部21は、ミストノズル3からの霧状温水の噴出を停止して所定時間が経過すると、ファンモータ5の回転を停止する。
ここで、ミストノズル3からの霧状温水の噴出を停止してから、ファンモータ5の回転駆動を停止するまでの時間は、例えば、プロペラファン6等に付着した水滴が飛ばされて乾燥するまでの時間等を考慮して設定される。これにより、湯水散出装置1の運転停止後に、フロントパネル16の吹出グリル16aから、水滴が落下することを防ぐ。
なお、運転を停止するためにミストノズル3からの霧状温水の噴出を停止するタイミングは、利用者の操作によらず、運転開始後に所定時間が経過した時点で噴出を停止しても良い。また、時間ではなく、図示しない検出手段で浴室51内の温度や湿度を検出して、所定の温度と湿度に達した時点で停止するようにしても良い。
<本実施の形態の湯水散出装置の効果>
本実施の形態の湯水散出装置1では、ミストノズル3から噴出した霧状温水を、回転駆動されるプロペラファン6の羽根6aに衝突させて細霧化することで、ミストノズル3から噴出される霧状温水が水滴径の粗い霧状温水であっても、水滴径が細かい霧状温水として吹き出すことができる。
ミストノズルだけで水滴径の細かい霧状温水を噴出するためには、ノズルの穴径を細くし、かつ、供給される温水の水圧が高いことが条件となる。しかし、ノズルの穴径を小さくすると、ゴミ詰りの問題が生じやすい。また、マンションや深夜給湯の場合は、供給される水圧が低いため、穴径が小さいノズル単体では、十分な霧状温水を噴出できない。このために加圧ポンプを設置すると、加圧ポンプの設置等に伴うコストがかかる。
これに対して、本実施の形態の湯水散出装置1では、ミストノズル3の穴径を小さくする必要がないので、水圧が低い場合でも加圧ポンプを設置することなく対応でき、低コストで設置が可能である。また、ミストノズル3の目詰まりの発生を抑えることができる。
また、本実施の形態の湯水散出装置1では、ミストノズル3から噴出した霧状温水を、回転駆動されるプロペラファン6の羽根6aに衝突させて細霧化すると共に、プロペラファン6で発生する空気の流れに沿った軸方向を開口して形成した第1の吹出口8aから細霧化された霧状温水を吹き出している。これにより、単一のファンで霧状温水の細霧化と細霧化した霧状温水の吹き出しを行うことができ、小型且つ低コストの装置を実現できる。
更に、プロペラファン6で発生する空気の流れに沿った軸方向を開口して形成した第1の吹出口8aから細霧化された霧状温水を吹き出すことで、風路形成壁部7に衝突する霧状温水を減らすことができる。
また、プロペラファン6は、軸方向から見て各羽根6aの間には隙間が形成されない形態であるので、ミストノズル3から噴出した霧状温水を、常時羽根6aに衝突させることができる。
更に、プロペラファン6の羽根6aに衝突して放射方向に拡散した霧状温水は、プロペラファン6の取付位置に合わせて風路形成壁部7の外周の一部に形成された吹出風路連絡口14の網状板部14aを通すことで細霧化して吹き出すので、風路形成壁部7に付着してドレンパン15で回収される水の量を減らすことができる。
これにより、ミスト化されずに排水される水の量が少なくなって、供給された温水の量に対する細ミスト化率を向上させることができ、水の消費量を抑えることができる。
また、本実施の形態の湯水散出装置1では、プロペラファン6に霧状温水を供給するミストノズル3を複数個備えているので、仮に1つのノズルが目詰まりしても、継続して使用が可能である。
更に、個々のミストノズル3からの噴出量を抑えることができるので、霧状温水がプロペラファン6の羽根6aに衝突する際に発生する騒音を抑えることができる。また、ミストノズル3の数を更に増やせば、全体としての噴出量を向上させることができる。あるいは、全体としての噴出量を一定とした場合は、個々のミストノズル3からの噴出量を更に抑えることができるので、霧状温水がプロペラファン6の羽根6aに衝突する際の騒音を更に抑えることができる。
また、本実施の形態の湯水散出装置1では、プロペラファン6の羽根6aの枚数と同じ個数のミストノズル3が、プロペラファン6の羽根6aの回転軌跡に沿って等間隔で配置されることで、ミストノズル3は、プロペラファン6の各羽根6aの間隔と同間隔で円周上に並んで配置される。これにより、回転駆動されるプロペラファン6に対して、円周方向に略均等に水圧がかかるので、ファンモータ5の軸5aのブレを防いで、騒音の発生を抑えることができる。
なお、ミストノズル3の個数は、プロペラファン6の羽根6aの枚数と同じでなくても良く、例えば、ファンモータ5の軸5aを中心に対称な位置に配置すれば、軸5aのブレを防ぐことができる。
<本実施の形態の湯水散出装置の変形例>
以上の説明では、浴室51の暖房を行うために、ミストノズル3には温水が供給される例を説明したが、例えば夏季等に浴室51の温度を下げる目的等で、ミストノズル3に水を供給しても良い。
また、ミストノズル3の噴出口に、目の細かい金属やプラスチック等の網からなる網状部材を備えることで、プロペラファン6に供給される前の霧状温水(水)を細霧化して、プロペラファン6での更なる細霧化が可能となる。
また、図3では、湯水散出装置1を浴室51の天井に設置する例を説明したが、浴室51の壁面に設置しても良い。更に、湯水散出装置1の設置場所としては、浴室51に限らず、専用のサウナ室等でも良い。
本発明は、浴室の暖房を行うミストサウナ装置に適用される。
本実施の形態の湯水散出装置の一例を示す構成図である。 本実施の形態の湯水散出装置の一例を示す断面図である。 本実施の形態の湯水散出装置の設置例を示す浴室の概略断面図である。 本実施の形態の湯水散出装置の機能ブロック図である。
符号の説明
1・・・湯水散出装置、2・・・軸流ファン部、3・・・ミストノズル、4・・・本体ケース、5・・・ファンモータ、5a・・・軸、6・・・プロペラファン、6a・・・羽根、6b・・・重なり部、7・・・風路形成壁部、7a・・・仕切り壁部、7b・・・リブ、8・・・第1の吹出風路、8a・・・第1の吹出口、9・・・第2の吹出風路、9a・・・第2の吹出口、10・・・吸込風路、10a・・・吸込口、11・・・ノズル取付部、12・・・遮蔽羽根、13・・・吸込風路連絡口、14・・・吹出風路連絡口、14a・・・網状板部、15・・・ドレンパン、15a・・・ドレンホース口、16・・・フロントパネル、16a・・・吹出グリル、16b・・・吸込グリル、17・・・補助ミストノズル、21・・・制御部、22・・・リモートコントロール装置、23・・・電磁弁、51・・・浴室、52・・・天井パネル、53・・・浴槽、54・・・洗い場、55・・・給湯器、56・・・配管、57・・・洗面脱衣所

Claims (6)

  1. 霧状の湯水を噴き出す噴出手段と、
    駆動手段に回転駆動され、空気が軸方向から流入して軸方向に流出される羽根車を有し、前記噴出手段から噴き出した霧状湯水を、回転駆動される前記羽根車に衝突させて細霧化する拡散手段と、
    前記羽根車が回転駆動されることで発生する空気の流れに沿った前記羽根車の軸方向に形成され、細霧化された霧状湯水を吹き出す第1の吹出口とを備え
    前記羽根車の周囲に筒状の風路形成壁部を備えると共に、前記羽根車の円周方向の側部の前記風路形成壁部に、通過する湯水を細霧化する網状部材を有する風路連絡開口部を備え、
    前記風路連絡開口部と連通した第2の吹出口を、前記羽根車の軸方向に備え
    ことを特徴とする湯水散出装置。
  2. 複数の前記噴出手段は、前記羽根車の回転軌跡に沿って環状に配置される
    ことを特徴とする請求項1記載の湯水散出装置。
  3. 前記羽根車の羽根の枚数と同じ個数の前記噴出手段が、前記羽根の間隔に応じた間隔で配置される
    ことを特徴とする請求項1または2記載の湯水散出装置。
  4. 前記羽根車の各羽根の端部は、軸方向には隙間が形成され、回転方向には重なり部を有する
    ことを特徴とする請求項1,2または3記載の湯水散出装置。
  5. 前記風路形成壁部の下部に、水を回収するドレン部材を備えた
    ことを特徴とする請求項1,2,3または4記載の湯水散出装置。
  6. 前記駆動手段による前記羽根車の回転駆動を開始してから所定時間経過後に、前記噴出手段からの霧状湯水の噴出を開始すると共に、前記噴出手段からの霧状湯水の噴出を停止してから所定時間経過後に、前記駆動手段による前記羽根車の回転駆動を停止する制御手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の湯水散出装置。
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