JP5326137B2 - ミスト発生装置およびこれを備えた浴室空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動回転するロータを利用して液体のミスト化を図るタイプのミスト発生装置、およびこれを備えた浴室空調装置に関する。
本出願人は、ロータを利用したミスト発生装置の具体例として、特許文献1〜4に記載されたものを先に提案している。これらの文献に記載されたミスト発生装置は、回転自在なロータの周囲にリブ状の複数の衝突壁部が設けられた構成を有している。前記ロータは、このロータに供給されてきた液体を遠心力によってその周囲に飛散させる役割を果たし、前記ロータの周囲に飛散した液体は、複数の衝突壁部に衝突することによってミスト化される。このようにして発生したミストは、前記衝突壁部どうしの間に形成されたミスト噴出口から外部に噴出する。
しかしながら、前記従来のミスト発生装置においては、次に述べるように改善すべき余地があった。
すなわち、たとえば、ミスト発生装置を浴室の上部に設置し、入浴者のミストシャワーに利用する場合、ミスト発生装置の全周囲に向けてミストを均等に噴出するのではなく、ミスト発生装置の周囲のうち、一部の領域に向けて多くのミストを集中的に供給したい場合がある。また、これとは異なり、たとえばミスト発生装置が浴室の側壁に接近して設置されるような場合には、浴室の側壁に向けて多くのミストが無駄に噴出されないように設定したい場合もある。ところが、前記従来のミスト発生装置では、複数の衝突壁部のいずれもが、ロータの半径方向に直線状に延びた形態に形成されているに過ぎないために、衝突壁部の周囲の特定箇所に偏らせてミストを噴出させるといったことは難しいものとなっていた。したがって、この点において、未だ改善の余地があった。
なお、ミスト発生装置の他の従来例としては、特許文献5に記載されたものがある。同文献に記載されたミスト発生装置では、リブ状の衝突壁部を、ロータの半径方向に対して傾斜させた角度に設けている。ところが、このように、衝突壁部を半径方向に対して傾斜させたとしても、全ての衝突壁部が同様な傾斜角度であるため、ミスト噴出方向を特定の方向に偏らせるといったことは困難である。また、粒子径が微小な多くのミストを効率良く発生させる観点からすると、ロータから飛散した水が衝突壁部に衝突する角度は、できる限り直角に近い角度とされることが望まれるが、直線状に延びた衝突壁部の全体を傾斜させた特許文献5の構成では、そのようなことも困難であり、ミストの発生量が少なくなる不利を招く。
特開2008−259774号公報 特開2008−261607号公報 特開2008−261608号公報 特開2008−261610号公報 特許第3259559号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであって、ミスト発生量が少なくなるといった不具合を抑制しつつ、ミスト噴出方向を簡易な手段によって所望の方向に偏らせることが可能なミスト発生装置、およびこれを備えた浴室空調装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供されるミスト発生装置は、供給されてきた液体を周囲に飛散させることが可能なロータと、このロータの周囲の全体または一部に位置し、かつ前記ロータの周方向に隙間を介して並んだ複数の衝突壁部と、を備えており、前記隙間のうち、前記複数の衝突壁部の周囲に向けて開口している部分は、ミスト噴出口とされ、前記ロータから飛散して前記複数の衝突壁部に液体が衝突することにより発生したミストを、前記ミスト噴出口から前記複数の衝突壁部の周囲に向けて噴出可能とされている、ミスト発生装置であって、前記複数の衝突壁部として、前記ロータの軸長方向の平面視において前記ロータ寄りの基端側部分とこの基端側部分よりも前記ロータから遠い距離にある先端側部分とが非真直状に繋がるようにして、先端側部分が所定の第1の衝突壁部寄りに屈曲または湾曲した一群の衝突壁部を備え、かつこの一群の衝突壁部は、前記第1の衝突壁部から遠いものほど前記屈曲または湾曲の度合いが大きくなるように構成されていることを特徴としている。
このような構成によれば、ミスト噴出口からミストが噴出する際に、第1の衝突壁部の正面または正面寄りの方向に多くのミストを噴出させることが可能となる。したがって、一部の領域に向けて多くのミストを集中的に供給するのに好適となる。一方、衝突壁部の基端側部分については、先端側部分の屈曲角度または湾曲度合いには関係なく、ロータから飛散してきた液体を適切に衝突させて多量のミストを効率良く発生させ得る角度に設けることが可能であり、ミスト発生効率が低下する不具合も適切に回避することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記屈曲または湾曲した衝突壁部の基端側部分は、前記ロータの略半径方向に延びている。
このような構成によれば、ロータからその接線方向に飛散する液体を、衝突壁部の基端側部分に対して直角に近い角度で衝突させることができ、ミストの発生効率を高めるのにより好ましいものとなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記複数の衝突壁部として、先端側部分が所定の第2の衝突壁部から遠ざかる方向に屈曲または湾曲した一群の衝突壁部を備えている。
このような構成によれば、第2の衝突壁部の正面方向に直接噴出されるミストの量を少なくすることができる。したがって、一部の領域に向けて多くのミストが噴出されないようにするのにより好適となる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記ロータを内部に収容し、かつ前記複数の衝突壁部が設けられているハウジングを備え、かつこのハウジングには、前記複数の衝突壁部の一部に対面し、かつ前記ミスト噴出口から噴出されるミストを遮り、または前記ミスト噴出口を塞ぐミスト遮断壁が設けられており、このミスト遮断壁に対面していない複数の衝突壁部として、先端側部分が前記ミスト遮断壁とは反対側に向けて屈曲または湾曲した一群の衝突壁部を備えている。
このような構成によれば、ミスト遮断壁の作用により、ハウジングの外部の特定箇所にミストが直接噴出されないようにすることができる。また、複数のミスト噴出口のうち、ミスト遮断壁に対面しない部分からはハウジングの外部にミスト噴出がなされるが、このミスト噴出においては、ミストがミスト遮断壁とは反対側に向けて噴出する効果が得られる。したがって、ミスト遮断壁を利用してミストが直接噴出されないようにされた特定箇所およびその近傍に向けて、多くのミストを進行させ難くすることもできる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記ミスト遮断壁とこのミスト遮断壁に対面する複数の衝突壁部との間には、前記ハウジングの外部に連通する空隙部が設けられて、この空隙部にミストを噴出可能とされており、前記ミスト遮断壁に対面する複数の衝突壁部として、先端側部分が前記ハウジングの外部と前記空隙部との連通位置寄りに屈曲または湾曲した一群の衝突壁部を備えている。
このような構成によれば、ミスト遮断壁と複数の衝突壁部との間に形成された空隙部に向けて噴出されたミストが、前記空隙部とハウジングの外部との連通位置に向けて進行してからハウジングの外部に流出することを促進することができる。したがって、ハウジングの外部に流出するミストの総量を多くするのに好ましいものとなる。
本発明の第2の側面により提供される浴室空調装置は、浴室の天井部または側壁部に取り付けられて使用される浴室空調装置であって、本発明の第1の側面により提供されるミスト発生装置を備えていることを特徴としている。
このような構成によれば、本発明の第1の側面により提供されるミスト発生装置について述べたのと同様な効果が得られる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明に係るミスト発生装置を備えた浴室空調装置の一例を示す概略断面図である。 図1に示すミスト発生装置の断面図である。 図2のIII−III平面断面図である。 本発明に係るミスト発生装置の他の例を示す断面図である。 図4のV−V平面断面図である。 (a)は、本発明との対比例を示す概略平面断面図であり、(b)は、(a)に示された構成の作用説明図である。 本発明に係るミスト発生装置の他の例を示す平面断面図である。 本発明の他の例を示す要部平面断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図3は、本発明が適用されたミスト発生装置を備えた浴室空調装置一例を示している。図1に示す浴室空調装置Aは、浴室暖房乾燥機として構成されており、ユニットバスなどの浴室の天井部80に取り付けられている。浴室空調装置Aの下部には、ミスト発生装置MG1が取り付けられており、このミスト発生装置MG1は浴室の上部に位置している。
ミスト発生装置MG1は、既述した特許文献1〜4に記載されたミスト発生装置と比較すると、後述する複数の衝突壁部12に関する構成などの一部の構成は相違するが、それ以外の基本的な構成は同様である。また、浴室空調装置Aの基本的な構成も、特許文献1〜4に記載された浴室空調装置と同様である。したがって、特許文献1〜4と共通する構成については、比較的簡単に説明する
浴室空調装置Aは、浴室の天井部80に取り付けられたケース4内に、ファン50、加熱手段としての熱交換器51、および制御部7が収容された構成を有している。ケース4の下部開口を塞ぐパネル41には、給気口41aと、送風口41bを有するルーバ42とが設けられている。この浴室空調装置Aにおいては、ファン50が駆動すると、給気口41aからケース4内に空気が吸入され、この空気が熱交換器51により加熱される。この加熱された空気は、ルーバ42までガイドされてその送風口41bから吹き出される。ルーバ42は、揺動動作および角度調整が可能である。送風口41bから吹き出される空気の流れは、ミスト発生装置MG1から噴出されるミストを所望領域に効率良く供給するのに利用することが可能である。制御部7は、図示されない操作リモコンからの動作指令などに対応し、浴室空調装置Aの各部の動作制御を実行する。ミスト発生装置MG1の後述するモータMの駆動やバルブV1の開閉動作も、この制御部7により制御される。
図2によく表われているように、ミスト発生装置MG1は、ハウジングH1、ロータ2、このロータ2の駆動用のモータM、およびミスト発生用の湯水(温水または非加熱の水)をハウジングH1内に供給するための給水管92を備えている。給水管92には、給水のオン・オフ、あるいは流量制御が可能なバルブV1が設けられている(図1を参照)。
ハウジングH1は、全体の概略形状が上面開口のカップ状であり、リング状の上部11aに設けられた複数のネジ孔10とこれらに螺合するネジ体90とを利用してパネル41の下面部に取り付けられている。パネル41上には、適当なスペーサ32を介してモータMが載設されており、このモータMとパネル41との間には、空気流通用の隙間が形成されている。この隙間を通過してきた外部空気は、パネル41に設けられた空気流入口33を通過してハウジングH1内に流入可能であり、この空気流入は、ロータ2が高速回転する際にハウジングH1内に空気の乱流が生じることを抑制するのに役立つ。ハウジングH1の底部11bは、適当量の湯水を貯留可能な貯液部14を形成している。
ロータ2は、モータMの駆動軸30に支持されてハウジングH1内に収容されており、円板状の回転板20と、この回転板20の中央部から下向きに突出した液体汲み上げ用の軸状部21とを有している。軸状部21は、上部寄りほど大径となる円錐状または円錐台状である。この軸状部21を高速で回転させた際には、貯液部14に貯留されている湯水をこの軸状部21の外周面に沿った膜状として上昇させることが可能であり、このようにして上昇した湯水は、その後に回転板20の下面の中央寄り領域から外周方向に向けて加速され、回転板20の周囲に飛散する。ハウジングH1の底部11bには、複数のリブ15cが起立して設けられている。これらのリブ15cは、ロータ2の回転時において、軸状部21の周囲の空気が乱流状態になることを抑制するのに役立つ。
ハウジングH1には、複数の衝突壁部12、および複数のミスト噴出口13が設けられている。複数の衝突壁部12は、ロータ2の回転板20から飛散してくる湯水を衝突させて微小径のミストを発生させるための部位である。図3に示すように、複数の衝突壁部12は、ロータ2の回転板20の周囲を囲むようにして略等間隔で並んだリブ状である。ただし、それら複数の衝突壁部12の殆どは、平面視において屈曲している。このミスト発生装置MG1は、この点に特徴があり、以下に詳述する。
複数の衝突壁部12は、ルーバ42の送風口41bからの送風方向に延びる中心線C上、またはその近傍に位置するものを除き、それ以外のものは全て平面視く字状に屈曲した構成とされている。屈曲状の衝突壁部12は、いずれもロータ2寄りの基端側部分12aと、この基端側部分12aよりもロータ2から遠い距離にある先端側部分12bとが非真直状に繋がった構成となっている。ただし、いずれの基端側部分12aも、ロータ2の略半径方向に延びている。これに対し、先端側部分12bの屈曲方向および屈曲角度は、一様ではなく、次のように相違している。
複数の衝突壁部12は、たとえば4つの領域S1,S1’,S2,S2’に位置するものとして区分することができる。領域S1,S1’は、ルーバ42の送風口41bとは反対側に位置しており、中心線Cを介して互いに区分されている。領域S1においては、中心線C上もしくはその付近に存在する第1の衝突壁部12A、またはこの第1の衝突壁部12Aの周辺の少数の衝突壁部12を除き、これ以外の全ての衝突壁部12の先端側部分12bが、第1の衝突壁部12A寄りに屈曲した構成とされている。基端側部分12aに対する先端側部分12bの屈曲角度αは、第1の衝突壁部12Aから遠ざかるほど徐々に大きくなっている。したがって、図3に例示されたα1,α2は、α1<α2の関係にある。領域S1’に位置する複数の衝突壁部12は、領域S1に位置する複数の衝突壁部12と中心線Cを挟んで対称である。したがって、領域S1’においても、その殆どの衝突壁部12は、先端側部分12bが第1の衝突壁部12A寄りに屈曲し、かつその屈曲角度は、第1の衝突壁部12Aから遠ざかるほど徐々に大きくなっている。
領域S2,S2’は、送風口41b寄りの領域であり、中心線Cを介して互いに区分されている。領域S2においては、中心線C上もしくはその付近に存在する第2の衝突壁部12B、またはこの第2の衝突壁部12Bの周辺の少数の衝突壁部12を除き、これ以外の全ての衝突壁部12の先端側部分12bが、第2の衝突壁部12Bから遠ざかる方向に屈曲した構成とされている。先端側部分12bの屈曲角度βは、略一定とされ、または第2の衝突壁部12Bに近いものほど大きくなるように構成されている。領域S2’に位置する複数の衝突壁部12は、領域S2に位置する複数の衝突壁部12と中心線Cを挟んで対称である。したがって、この領域S2’においても、その殆どの衝突壁部12は、先端側部分12bが第2の衝突壁部12Bから遠ざかる方向に屈曲し、かつその屈曲角度は、略一定または衝突壁部12Bに近いほど大きくなるように構成されている。
ミスト噴出口13は、複数の衝突壁部12どうしの隙間のうち、ハウジングH1の周囲に向けて開口している部分である。したがって、このミスト噴出口13は、互いに隣接する先端側部分12bによって規定されている。
次に、ミスト発生装置MG1を備えた浴室空調装置Aの作用について説明する。
まず、ロータ2を回転させて回転板20の周囲に湯水を飛散させると、この湯水は複数の衝突壁部12に衝突してミスト化される。このミストは、各ミスト噴出口13からハウジングH1の外部に向けて噴出する。このようなミスト噴出が行なわれる場合、ロータ2の回転に伴ってロータ2の周囲を旋回する空気流が複数の衝突壁部12どうしの隙間に進入し、ミスト噴出口13からハウジングH1の外部に空気が流出することとなる。その際、前記空気は、衝突壁部12の先端側部分12bにガイドされるために、先端側部分12bの屈曲方向寄りに流出することが促進される。ミスト噴出口13から噴出するミストは、このような空気の流れの影響を強く受けながらハウジングH1の外部に噴出する。したがって、ミストも先端側部分12bの屈曲方向寄りに噴出される。
前記したような原理により、図3に示した領域S1,S1’に位置する複数のミスト噴出口13からは、矢印N3で示すように、中心線Cと略平行、または略平行に近くなる向きにミストが噴出されることとなる。したがって、ハウジングH1の所定の正面方向(図3の右側方向)に多くのミストを進行させて、その下方領域に多くのミストを集中的に供給することが可能となる。ミストを正面方向に進行させる手段としては、矢印N10で示すように、送風口41bから前記正面方向にエア送風を行なわせて、このエアの流れにミストを乗せるようにすることも可能であるが、本実施形態では、そのようなエア送風を行なわない場合であっても、多くのミストを正面方向に積極的に進行させることが可能となる利点が得られる。
一方、領域S2,S2’に位置する複数のミスト噴出口13からは、矢印N4で示すように、中心線Cから遠ざかる方向に多くのミストが噴出されることとなり、送風口41bに向けて噴出されるミストの量を少なくすることができる。送風口41bに向けて多くのミストが噴出されたのでは、送風口41bからエア送風が行なわれる際に、このエア送風によってミストがハウジングH1側に押し戻され、ハウジングH1の外表面に多くの水滴が発生する不具合を生じる。本実施形態では、そのような不具合を抑制することが可能である。
ロータ2が回転して回転板20から湯水が飛散する方向は、回転板20の略接線方向である。これに対し、複数の衝突壁部12は、いずれもその基端側部分12aがロータ2の半径方向に延びているために、基端側部分12aの側面に対する湯水の衝突角度を、直角に近い角度とすることができる。したがって、複数の衝突壁部12の先端側部分12bが種々の角度に屈曲しているにも拘わらず、いずれの衝突壁部12においても、微細粒径のミストを多く発生させることが可能である。
図4〜図8(図6を除く)は、本発明の他の実施形態を示している。これらの図において、先の実施形態と同一または類似の要素には、同一符号を付している。
図4および図5に示すミスト発生装置MG2においては、ハウジングH2が、ハウジング本体1Aの上側に、略平板状のカバー体11cが重ねられて組み付けられた構成とされている。カバー体11cは、モータMを支持し、また空気流入口33を有している。ハウジング本体1Aは、貯液部14を形成する底部11dを有しており、この底部11dの周縁部の上面に、複数の衝突壁部12が起立して設けられている。ハウジングH2には、ミスト遮断壁18が設けられている。このミスト遮断壁18は、平面視略L字状であり、複数の衝突壁部12の周囲の一部を塞ぎ、このミスト遮断壁18に対面するミスト噴出口13から噴出されてきたミストを遮断する。ミストがミスト遮断壁18に当たると水滴化されるが、このようして発生した水は底部11bの貯液部14に流れ込んでミスト発生に再利用される。
ミスト遮断壁18とこれに対面する複数の衝突壁部12との間には、ハウジングH2の外部に連通する空隙部60が設けられている。複数の衝突壁部12は、前記したミスト発生装置MG1の衝突壁部12と同様であって、平面視屈曲状である。領域S1,S1’,S2,S2’のそれぞれにおける衝突壁部12の具体的な形状も、前記したミスト発生装置MG1と同様である。ただし、本実施形態のミスト発生装置MG2においては、図3で示した中心線Cに相当する中心線C’が、ミスト遮断壁18の交差部18aを通過するミスト遮断壁18の中心線に略一致している。
本実施形態のミスト発生装置MG2は、2つの壁面95a,95bが略直角に交差した浴室のコーナ部などに取り付けて使用するのに好ましいものとなる。この場合、2つの壁面95a,95bにミスト遮断壁18を対向させる。このことにより、2つの壁面95a,95bにミストが直接吹きつけられることが適切に防止される。また、領域S1,S1’に存在する複数のミスト噴出口13からは、中心線C’と略平行、または略平行に近くなる向きにミストが噴出されることとなるために、2つの壁面95a,95bに向けて進行するミストの量を少なくしつつ、ミスト発生装置MG2の所定の正面方向へのミスト供給量を多くすることができる。
図6は、本発明との対比例を示している。同図(a)に示す構成では、ハウジングHに平面視略L字状のミスト遮断壁18が設けられている場合において、複数の衝突壁部12がロータ2の半径方向に延びる非屈曲状とされている。このような構成では、同図(a)の符号n1で示す偏った領域に多くのミストが集まり易くなる現象を生じる。これは、ロータ2の回転に伴って発生する矢印N1の空気流が複数の衝突壁部12どうしの隙間に進入してから外部に流出する際に、矢印N2に示すように、ロータ2の回転方向とは反対向きの空気流となり易いためである。矢印N2方向の空気流が発生するのは、同図(b)に示すように、ロータ2から衝突壁部12どうしの隙間に進入した空気が、衝突壁部12によってロータ2の回転方向とは反対方向に反射され、ミスト噴出口13から外部に流出することが一因と考えられる。本実施形態では、図6に示した対比例とは異なり、ハウジングH2の所定の正面方向から外れた領域n1に多くのミストが集まり易くなるといった現象も好適に防止することが可能である。
図5において、領域S2,S2’に位置する複数のミスト噴出口13からは空隙部60に向けてミストが噴出されるが、このミストの噴出方向は、中心線C’から遠ざかる方向となる。このため、空隙部60に噴出されたミストは、空隙部60とハウジングH2の外部との連通部分61に向けて進行し易くなり、空隙部60に噴出されたミストのうち、連通部分61を通過してハウジングH2の外部に流出するミストの割合を多くすることができる。したがって、ハウジングH2の外部に進行することなく、ハウジングH2内において水滴化するミストの量を少なくし、浴室内へのミスト供給総量を多くする効果も得られる。
図7に示すミスト発生装置MG3においては、ミスト遮断壁18が、複数の衝突壁部12の周囲の一側方(背後)に位置して一定方向に延びた主要壁部18aを有する構成とされており、複数の衝突壁部12の周囲のうち、ミスト遮断壁18とは反対側の正面領域、および両側方領域の計三方の領域が開放している。ミスト遮断壁18とこれに対面する複数の衝突壁部12との間には、ハウジングH3の外部に連通する空隙部60が設けられている。複数の衝突壁部12は、先に説明したミスト発生装置MG1,MG2と同様な構成である。ただし、図3で示した中心線Cに相当する中心線C”は、ミスト遮断壁18の主要壁部18aの長手方向と略直交する方向に延びている。
本実施形態のミスト発生装置MG3は、たとえば浴室の上下方向に起立した壁面98の非コーナ部に取り付けて使用するのに好ましいものとなる。この場合、壁面98にミスト遮断壁18を対向させることにより、ミストが壁面98に直接吹きつけられないようにすることができる。領域S1,S1’に存在する複数のミスト噴出口13からは壁面98の正面方向または正面方向寄りに多くのミストを噴出させることができる。ミスト遮断壁18に対面する複数のミスト噴出口13から空隙部60に向けて噴出されたミストが、空隙部60とハウジングH3の外部との連通部分61を通過し易くなって、ハウジングH3の外部へのミスト噴出総量を多くすることができる点は、先のミスト発生装置MG2と同様である。
図8に示す実施形態においては、衝突壁部12の先端側部分12bのみ、または衝突壁部12の全体が湾曲している。このような構成によっても、先端側部分12bを屈曲させた場合と同様に、ミスト噴出口13からのミスト噴出方向を規定することが可能である。なお、衝突壁部12の全体または先端側部分12bを湾曲させた場合には、先端側部分12bを屈曲させた場合よりも衝突壁部12に湯水が衝突した際の水捌け性(衝突壁部12の表面における水捌け性)が良好となる。このため、衝突壁部12に湯水が連続して衝突する際に、衝突壁部12の表面に湯水が直接衝突する度合いが高まり、微小粒径のミストを多く発生させ得る効果が期待できる。
本発明は上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係るミスト発生装置、およびこれを備えた浴室空調装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
複数の衝突壁部のうち、いずれの衝突壁部をいずれの方向にどの程度屈曲または湾曲させるについては、ミスト発生装置の使用条件などを考慮して適宜決定すべき事項である。したがって、屈曲または湾曲された衝突壁部の具体的な数、割合、位置、屈曲または湾曲の程度や向きなどに関しては、種々の態様とすることができる。ロータとしては、上述の実施形態で示されたものに代えて、たとえば特許文献1の図1に示され構成と同様に、回転板の下部に、貫通孔を有するパイプ状の軸状部が突出して設けられたものを用いたり、あるいは特許文献5に示された構成と同様に、回転板上に直接供給された液体を遠心力によってそのまま飛散させるものを用いることもできる。
本発明に係るミスト発生装置は、浴室での温水または非加熱水のミスト発生用途に適するが、浴室以外の場所に設置し、たとえば、加湿用途、冷水ミストシャワーを利用したクーリング用途、薬液などの液体散布の用途、ミスト発生に伴うマイナスイオン効果を目的とする用途などに用いることもできる。

Claims (6)

  1. 供給されてきた液体を周囲に飛散させることが可能なロータと、
    このロータの周囲の全体または一部に位置し、かつ前記ロータの周方向に隙間を介して並んだ複数の衝突壁部と、を備えており、
    前記隙間のうち、前記複数の衝突壁部の周囲に向けて開口している部分は、ミスト噴出口とされ、前記ロータから飛散して前記複数の衝突壁部に液体が衝突することにより発生したミストを、前記ミスト噴出口から前記複数の衝突壁部の周囲に向けて噴出可能とされている、ミスト発生装置であって、
    前記複数の衝突壁部として、前記ロータの軸長方向の平面視において前記ロータ寄りの基端側部分とこの基端側部分よりも前記ロータから遠い距離にある先端側部分とが非真直状に繋がるようにして、先端側部分が所定の第1の衝突壁部寄りに屈曲または湾曲した一群の衝突壁部を備え、かつこの一群の衝突壁部は、前記第1の衝突壁部から遠いものほど前記屈曲または湾曲の度合いが大きくなるように構成されていることを特徴とする、ミスト発生装置。
  2. 前記屈曲または湾曲した衝突壁部の基端側部分は、前記ロータの略半径方向に延びている、請求項1に記載のミスト発生装置。
  3. 前記複数の衝突壁部として、先端側部分が所定の第2の衝突壁部から遠ざかる方向に屈曲または湾曲した一群の衝突壁部を備えている、請求項1または2に記載のミスト発生装置。
  4. 前記ロータを内部に収容し、かつ前記複数の衝突壁部が設けられているハウジングを備え、かつこのハウジングには、前記複数の衝突壁部の一部に対面し、かつ前記ミスト噴出口から噴出されるミストを遮り、または前記ミスト噴出口を塞ぐミスト遮断壁が設けられており、
    このミスト遮断壁に対面していない複数の衝突壁部として、先端側部分が前記ミスト遮断壁とは反対側に向けて屈曲または湾曲した一群の衝突壁部を備えている、請求項1ないし3のいずれかに記載のミスト発生装置。
  5. 前記ミスト遮断壁とこのミスト遮断壁に対面する複数の衝突壁部との間には、前記ハウ
    ジングの外部に連通する空隙部が設けられて、この空隙部にミストを噴出可能とされており、
    前記ミスト遮断壁に対面する複数の衝突壁部として、先端側部分が前記ハウジングの外部と前記空隙部との連通位置寄りに屈曲または湾曲した一群の衝突壁部を備えている、請求項に記載のミスト発生装置。
  6. 浴室の天井部または側壁部に取り付けられて使用される浴室空調装置であって、
    請求項1ないし5のいずれかに記載のミスト発生装置を備えていることを特徴とする、浴室空調装置。
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