JPWO2020158850A1 - 空気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

空間除菌脱臭装置は、筐体に吸気口と吹出口とを有している。筐体内には、液体微細化室と、空気風路と、送風部を備えている。空気風路は、吸気口から液体微細化室を介して吹出口までを連結する。送風部は、空気風路に吹出口へ空気を送風する。液体微細化室は、次亜塩素酸供給部と、貯水部と、噴射装置を有する。噴射装置は、貯水部から水を吸い上げ衝突壁へ水滴を放出する。噴射装置において、揚水管が浸水する水位を制御して、放出する水滴の粒径を変え、対象とする空間へ吹き出す次亜塩素酸濃度を変化させる。

Description

本開示は、次亜塩素酸を含む水を用いて、空気中の細菌、ウイルス、浮遊菌や臭いなどの除去(除菌、脱臭)を行う空気浄化装置に関するものである。
対象とする空間を殺菌するために薬剤などの微細水粒子を発生させる方法として、薬剤水溶液を含ませたフィルタへ空気を通風させる方法(例えば下記特許文献1)、回転体による遠心力を利用して薬剤を壁面へ衝突させる方法(例えば下記特許文献2)、加圧空気を用いて薬剤水溶液を細孔からの噴出させる方法(例えば下記特許文献3、4)、超音波振動を加えて薬剤水溶液を微細化する方法(例えば下記特許文献5)などが知られている。
対象とする空間の除菌や脱臭を行うことを目的として、薬剤などの微細水粒子を発生させる方法において、次亜塩素酸水を用いることができる。次亜塩素酸は、微細水粒子に含まれた状態あるいは気体の状態で空気中に拡散すると、空気中に存在する菌やウイルス、臭い成分に接触して、これらを除去することができる。
このような次亜塩素酸による除菌・脱臭効果を長時間に渡り維持させるためには、常時、空間への装置から空間へ吹出す次亜塩素酸の濃度を調節し、対象とする空間内の次亜塩素酸の濃度を一定に維持する必要がある。
そこで、脱臭装置(例えば下記特許文献1、3)では、次亜塩素酸による空気の除菌・脱臭効果を維持するために、湿度を検知し、電気分解強度の調節で次亜塩素酸の生成量を制御していた。
このような従来の空気浄化装置によれば、次亜塩素酸の供給には加湿を伴うものであった。例えば、対象とする空間が至適湿度に達しているにも関わらず、空間へ吹き出す次亜塩素酸の濃度を上昇させたい場合、次亜塩素酸の分子を含んだ微細水粒子を生成し噴霧する必要があるため、対象とする空間が過剰に加湿されてしまう。更に、空間の過剰な加湿は室温の下降を引き起こすことがあった。
また、加湿量と独立させて電気分解強度の調節で次亜塩素酸水溶液の生成量を制御することは、電気分解に時間を要し、空間に次亜塩素酸を供給するまでに時間差が生じてしまい、空間の除菌・脱臭効果が維持されない可能性がある。
つまり、空間内の次亜塩素酸濃度を維持するために、加湿量に依存せず空間に放出する次亜塩素酸濃度を制御することが困難であった。
そこで、本開示は、装置から吹き出す次亜塩素酸濃度を加湿量に対して独立して制御できることが可能な空気浄化装置を提供することを目的としている。
特開2016−174853号公報 特開2009−115440号公報 特開2000−288075号公報 特開2011−87905号公報 特開平11−169441号公報
本開示では、回転体による遠心力を利用して水を壁面へ衝突させる方法を用いて、空気中に放出させる次亜塩素酸の量を制御する装置を検討したところ、衝突壁に衝突させる薬剤液の粒径を調節することが重要であることを見出した。
すなわち、本開示の空気浄化装置は、空気を吸い込む吸込口と前記吸込口より吸い込まれた空気を吹き出す吹出口とを備えた筐体を備えている。筐体内には、吸込口から吹出口まで通風を行うための送風部を備えている。吸込口と吹出口との間には風路が設けられている。風路内には、吸込口より吸い込まれた空気に含まれる次亜塩素酸の濃度を検知する検知部と、通過する空気に微細化した次亜塩素酸水を含ませる液体微細化室とを備えている。
液体微細化室内には、衝突壁と、揚水管と、次亜塩素酸供給部と、高さ調整部とを備えている。衝突壁は、回転板の遠心力により放出した次亜塩素酸水を衝突させるものである。揚水管は、回転板と同軸にして回転し、該回転板の中心部側に次亜塩素酸水溶液を揚水するものである。次亜塩素酸供給部は、揚水管の内側へ次亜塩素酸水溶液を供給するものである。高さ調整部は、揚水管内の次亜塩素酸水溶液の液面の高さを調整するものである。
また、筐体には制御部を備えている。制御部は、検知部によって検知した次亜塩素酸の濃度に応じて揚水管内の次亜塩素酸水溶液の液面の高さを調整するものである。
これにより、制御部が揚水管内の次亜塩素酸水溶液の液面の高さを調整すると、回転板の中心部側に揚水する次亜塩素酸水溶液の量を調整することができるので、衝突壁に衝突させる次亜塩素酸水の粒子径を変えることができる。すなわち、風路内で揮発する次亜塩素酸量を調整することができる。このような次亜塩素酸水を衝突壁へ衝突させる方法では、空間へ吹き出す次亜塩素酸濃度は加湿量に比べて大きな幅で制御することが可能となる。つまり、装置から吹き出す次亜塩素酸濃度を加湿量に対して独立して制御することができる。
図1は、本開示の実施の形態1の空気浄化装置の外観図である。 図2は、本開示の実施の形態1の空気浄化装置の概略断面を表す図である。 図3Aは、本開示の実施の形態1の揚水管において、回転板の数を増やした場合の構成を示す斜視図である。 図3Bは、本開示の実施の形態1の揚水管において、回転板の数を増やした場合の構成を示す側面図である。 図3Cは、本開示の実施の形態1の揚水管において、回転板の数を増やした場合の構成を示す側面図である。 図4Aは、本開示の実施の形態1の空気浄化装置における揚水管内の次亜塩酸水溶液の液面高さ(水位)の例を示す図である。 図4Bは、本開示の実施の形態1の空気浄化装置における揚水管内の次亜塩酸水溶液の液面高さ(水位)と吹出し次亜塩素酸濃度の関係示す図である。 図4Cは、本開示の実施の形態1の空気浄化装置における揚水管内の次亜塩酸水溶液の液面高さ(水位)と加湿量の関係を示す図である。 図5は、本開示の実施の形態1の空気浄化装置における噴射装置の別の形態を示す概略図である。 図6は、本開示の実施の形態2の換気空調システムにおける空気浄化装置の実施形態を示す図である。 図7は、本開示の実施の形態3の空気浄化装置の概略断面を表す図である。 図8は、本開示の実施の形態4の空気浄化装置の概略断面を表す図である。 図9は、本開示の実施の形態5の空気浄化装置の概略断面を表す図である。
本開示に係る空気浄化装置は、筐体と送風部と液体微細化室と濃度検知部を備えている。筐体には、空気を吸い込む吸込口と前記吸込口より吸い込まれた空気を吹き出す吹出口とを備えている。送風部は、筐体内において、吸込口から吹出口まで通風を行うものである。また、吸込口と吹出口との間には、風路が設けられている。濃度検知部は、吸込口より吸い込まれた空気に含まれる次亜塩素酸の濃度を検知するものである。液体微細化室は、通過する空気に微細化した次亜塩素酸水溶液を含ませるものである。また、液体微細化室内には、衝突壁と、回転板と、揚水管と、次亜塩素酸供給部と、高さ検知部とを備えている。衝突壁は、回転板の遠心力により放出した次亜塩素酸水溶液を衝突させるものである。揚水管は、回転板と同軸にして回転し、該回転板の中心部側に次亜塩素酸水溶液を揚水するものである。次亜塩素酸供給部は、揚水管の内側へ次亜塩素酸水溶液を供給するものである。高さ検知部は、揚水管内の次亜塩素酸水溶液の液面の高さを検知するものである。さらに、筐体内には、濃度検知部によって検知した次亜塩素酸の濃度に応じて前記揚水管内の次亜塩素酸水溶液の液面の高さを調整する高さ調整部を備えている。
これにより、吸込口から吸気された空気が液体微細化装置内を通過することで、空気は、次亜塩素酸を含んだ微細水粒子と気体状次亜塩素酸に接触する。すなわち、空気中に含まれる浮遊菌や臭気成分が除去されるため、吹出口から清浄な空気を得ることができる。この時、揚水管内の次亜塩素酸水溶液の高さを調整すると、回転板の中心部側に揚水する次亜塩素酸の膜厚を調整して、衝突壁に衝突させる次亜塩素酸水の粒子径を変えることができるので、風路内で揮発する次亜塩素酸の量を調整することができる。つまり、吹き出す次亜塩素酸濃度を加湿量に比べて大きく変化させることが可能となる。
また、空気浄化装置は、液体微細化室の底面に次亜塩素酸水を貯留する貯水部を備えている。また、揚水管は、上端と下端が開放し、下端よも上端の断面積が大きい筒体であって、回転軸を沿直方向にしてかつ貯水部内に揚水管の下端を浸水させて配置している。次亜塩素酸供給部は、高さ調整部の指示に基づき貯水部へ次亜塩素酸を供給するものである。
これにより、揚水管が回転をすると、内側の次亜塩素酸水溶液が揚水管の上端まで揚水される。この時、揚水管内では、次亜塩素酸水溶液の水面の高さ(水位)によって、内円周の大きさと水面から上端までの距離が異なるため、吸い上げられる次亜塩素酸水溶液の量が異なる。次亜塩素酸水溶液の水面の高さを調整することで、上端に達した次亜塩素酸水溶液は、回転板の内側部分で厚さが調整され、回転板から遠心力によって放出する次亜塩素酸水の粒子径を変化させることができる。つまり、次亜塩素酸水溶液の水面の高さを調整することで、風路内で揮発する次亜塩素酸量を調整することができる。
また、空気浄化装置の揚水管は、回転軸を沿直方向にして配置した筒体であって、下端よりも上端の断面積を大きくし、上端を開放し下端を閉塞し貯水部を形成している。次亜塩素酸供給部には、揚水管内に次亜塩素酸水溶液を供給する給水管を備えている。高さ調整部の指示に基づき貯水部へ次亜塩素酸を供給するものである。
これにより、この時、揚水管内では、次亜塩素酸水溶液の液面の高さ(水位)によって、内円周の大きさと水面から上端までの距離が異なるため、吸い上げられる次亜塩素酸の量が調整される。すなわち、揚水管の上端に達した次亜塩素酸水溶液は、回転板の内側部分で厚さが調整され、回転板から遠心力によって放出する次亜塩素酸水溶液の粒子径を変化させることができる。つまり、風路内で揮発する次亜塩素酸量を調整することができる。
また、空気浄化装置の液体微細化室は、下部に次亜塩素酸水溶液を貯留する貯水部を備えている。また、液体微細化室と次亜塩素酸供給部は、給水流路と回収流路で接続されている。供給流路は、ポンプの動作によって、給水管を通じて貯水部へ次亜塩素酸水溶液を供給する流路である。そのために、供給流路は、給水管とポンプと給水管の一端である供給口を備えている。供給口は液体微細化室に配置されている。また、回収流路は、開閉弁の開放によって、回収管を通じて回収口から貯水部に貯留した次亜塩素酸水溶液を次亜塩素酸供給部へ回収する流路である。そのために、回収流路は、回収管とポンプと回収管の一端である回収口を備えている。回収口は液体微細化室の貯水部に配置されている。
また、次亜塩素酸供給部は、回収口よりも低い位置に配置され、回収口は貯水部の最下部に配置されている。高さ調整部が、開閉弁とポンプの動作を切り替えて揚水管内の次亜塩素酸水溶液の液面の高さを調整するものである。
これにより、ポンプを動作させることによって、次亜塩素酸供給部から給水管を通じて供液体微細化室へ次亜塩素酸水溶液を供給することができる。また、開閉弁を開放することによって、回収管を通じて液体微細化室に貯留した次亜塩素酸水溶液を次亜塩素酸供給部へ回収することができる。つまり、高さ調整部が、開閉弁とポンプの動作を切り替えて揚水管内の次亜塩素酸溶液の液面の高さを調整することができる。
また、一態様に係る空気浄化装置の液体微細化室は、上部に次亜塩素酸水溶液を貯留する貯水部を備えている。また、液体微細化室と次亜塩素酸供給部は、給水流路と回収流路で接続されている。
供給流路は、開閉弁の開放によって、給水管を通じて貯水部へ次亜塩素酸水溶液を供給する流路である。そのために、供給流路は、給水管と開閉弁と給水管の一端である供給口を備えている。供給口は液体微細化室に配置されている。また、回収流路は、ポンプの動作によって、回収口から回収管を通じて貯水部に貯留した次亜塩素酸水溶液を次亜塩素酸供給部へ回収する流路である。そのために、回収流路は、回収管とポンプと回収管の一端である回収口を備えている。回収口は液体微細化室の貯水部に配置されている。
また、次亜塩素酸供給部は、供給口よりも高い位置に配置され、回収口は貯水部の最下部に配置されている。高さ調整部が、開閉弁とポンプの動作を切り替えて揚水管内の次亜塩素酸水溶液の液面の高さを調整するものである。
これにより、開閉弁を開放することによって、次亜塩素酸供給部から給水管を通じて供液体微細化室へ次亜塩素酸を供給することができる。また、ポンプを動作させることによって、回収口から回収管を通じて液体微細化室に貯留した次亜塩素酸を次亜塩素酸供給部へ回収することができる。つまり、高さ調整部が、開閉弁とポンプの動作を切り替えて揚水管内の次亜塩素酸溶液の液面の高さを調整することができる。
以下、本開示の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
まず、図1から図5を用いて、実施の形態1に係る空気浄化装置1について説明する。
図1に示すように、空気浄化装置1においては、略箱形状の筐体2を備えている。筐体2の側面には吸気口3、筐体2の天面には吹出口4を設けている。
図2に示すように、筐体2内には、液体微細化室5と、送風部6と、濃度検知部7と、高さ調整部8を設けている。また、吸気口3から液体微細化室5、送風部6を通過して吹出口4へ連通する空気風路9を構成している。つまり、吸気口3から吸い込まれた空気は、液体微細化室5を通過し、その後、吹出口4から排気される。空気風路9には、液体微細化室5よりも気流の上流側に濃度検知部7を配置している。濃度検知部7は通過する空気に含まれる次亜塩素酸の濃度を検知するものである。
なお、吸気口3から吸い込まれた空気の一部だけが液体微細化室5を通過するように風路を分岐する構成とすることも可能である。筐体2内で空気風路9を分岐させ、分岐させた一方の風路に液体微細化室5を設ければよい。
液体微細化室5は、図2に示すように、次亜塩素酸供給部11と、衝突壁12と、貯水部13と、高さ検知部14と、噴射装置15を備えている。
衝突壁12は、液体微細化室5の側壁と一体に形成してもよい。
貯水部13は液体微細化室5の下部に配置している。
貯水部13に次亜塩素酸水溶液を供給するために、次亜塩素酸供給部11は、給水管16を介して液体微細化室5内に供給口17を開口している。次亜塩素酸水溶液を貯水部13に供給するために、次亜塩素酸供給部11に次亜塩素酸を含む水溶液を補給しておく方法、あるいは、次亜塩素酸供給部11の内部に電極を設け、塩化物イオンを含んだ水を電気分解して生成する方法を用いることができる。少なくとも、次亜塩素酸供給部11は、内部に次亜塩素酸水溶液を貯留できるタンクである。加えて、次亜塩素酸供給部11は、貯留した次亜塩素酸水溶液を供給口17へ送ることができるポンプ(図示せず)を備えていればよい。
高さ検知部14は、液体微細化室5の下部において、貯水部13に貯留した次亜塩素酸水溶液の液面の高さを検知することができる。そして、高さ検知部14からの検知信号をもとに、高さ調整部8が次亜塩素酸供給部11へ次亜塩素酸水溶液を供給させる指示を出すことができる。つまり、次亜塩素酸供給部11は、高さ調整部8の指示に基づき貯水部13へ次亜塩素酸水溶液を供給することができる。そのために、次亜塩素酸供給部11では、濃度検知部7で検知した次亜塩素酸の濃度と貯水部13に貯留する次亜塩素酸水溶液の液面の高さの関係を定めておくことが重要である。
噴射装置15は、回転モータ18、回転軸19、揚水管20で構成されている。
揚水管20は、液体微細化室5内で、天面21に据え付けられた回転モータ18と回転軸19を介して、鉛直に配置されている。揚水管20は筒状かつ円錐台形状を有している。円錐台形状の二つの底面はいずれも開口しており、開口面積の小さい側の底面が貯水部13の液面よりも下方に配置され、開口面積の大きい底面には外周へ張り出した回転板22が備え付けられている。回転板22は、空気浄化装置1が処理する空気の量により直径を変化させたり、枚数を増やしたりしても良い。図3Aのように、回転板22の枚数を追加した場合、図3Bに示すように、回転板22は回転軸19の方向に所定の間隔を開けて設けることができる。この場合、複数の回転板の中で最上段以外の回転板22aでは、回転板22aと揚水管の連結箇所に、開口部20aを設けることが望ましい。つまり、揚水管20の側面には、追加した回転板22aの上面へ繋がる開口部20aを設けるものである。開口部20aは、図3Cに示すように、一枚の回転板22aに対して所定の中心角ごとに設けることがよい(図では中心角が180度となっている)。開口部20aから、各回転板22a上に次亜塩素酸水溶液を吹き出すことが可能となる。
さらに揚水管20と衝突壁12の間に形成された間隙に、エリミネーターなどの障害物を設けても良い。
高さ方向において、衝突壁12は、液体微細化室5において回転板22と同じ高さの位置を含むように設けている。
上記構成において、まず、貯水部13に水を貯水した場合について説明をする。
空気浄化装置1を稼働させると、回転モータ18により回転軸19が回転し、回転軸19の回転に伴い揚水管20が回転する。この時、揚水管20の回転で貯水部13に貯水した水は、遠心力により揚水管20の円周(内側の壁面)に沿って回転しながら下端側から上端側へ上昇する。揚水管20の内壁上を回転しながら上昇する水は、揚水管20の断面の増加にともなって円周上で広がり、上端の回転板22上まで移動して、薄く広がり水膜を形成する。揚水管20内で下端側から上端側へと水が移動する際に水の量が調整されるため、回転板22上の水膜の厚みは均一となる。
回転板22の上面に形成された水膜は、回転により生じる遠心力により回転板22の中心部から外延部へ高速で広がり、外延部から水滴として放出される。放出された水滴は、衝突壁12に衝突し、更に微細化され、送風部6による通風により吹出口4から対象空間に放出される。もしくは、その空気による運搬途中で気化される。これにより、空気浄化装置1から吹き出す空気に微細滴を加えることができるため、対象空間の加湿を行うことができる。
この時、空気風路9内に設けた検知部で、吸気した空気の温湿度を検知し、噴射装置15の揚水管20の回転数を変え、噴射装置15から放出する水滴の量を変えることができる。すなわち、空気に含ませる水分量を制御し、対象空間の加湿量を制御することができる。
さて、本実施の形態では、貯水部13に次亜塩素酸水を貯水したものである。
次亜塩素酸供給部11から貯水部13に次亜塩素酸水を供給し、空気に次亜塩素酸を含ませ、次亜塩素酸を対象とする空間に放出することができる。
高さ調整部8の指示に基づき貯水部13へ次亜塩素酸水溶液を供給することで、揚水管20内の液面の高さ(水位)を変えることができる。高さ調整部8は、液体微細化室5よりも上流側の空気風路9内に設けた濃度検知部7で、対象とする空間から吸い込んだ空気の次亜塩素酸の濃度を検知して、次亜塩素酸供給部11へ指示を出すことになる。揚水管20内の次亜塩素酸水溶液の液面の高さを変えることで、加湿量を変えずに吹出した次亜塩素酸の濃度を変えることが可能である。
具体的には、高さ検知部14で検知した液面の高さに基づき、高さ調整部8が次亜塩素酸供給部11へ次亜塩素酸水溶液の供給の指示を出して、次亜塩素酸供給部11が次亜塩素酸水の供給量を変え、揚水管20が浸る水位を制御する(揚水管20の回転数は変えない)ことで、加湿量を変えずに次亜塩素酸の濃度を制御することが可能である。
つまり、揚水管20内の液面の高さを変えると、次亜塩素酸水溶液の液面と揚水管20の内壁が接する部分の大きさ(円周の長さ)が変わり、吸い上げる次亜塩素酸水溶液の量を変えることができる。また、揚水管20内で次亜塩素酸水溶液の液面から上端までの距離も変わり、揚水管20の内径の拡大に伴う膜厚の薄化の程度も変えることができる。なお、上記のように揚水管20の二つの底面はいずれも開口しており、開口面積の小さい側の底面が貯水部13の水に浸かっているので、揚水管20内の水位は、貯水部13の水位とも一致している。
したがって、吸い上げる水量を変えると、回転板22で形成される水膜の厚さが変わり、噴射装置15から噴射される水滴の粒径を変化させることができる。そして、粒径の変化に伴い、空気風路9内で揮発する次亜塩素酸の量が変化することとなる。
より具体的な説明を加えるために、揚水管20内の次亜塩素酸水溶液の液面の高さ(水位)の例を図4Aに、揚水管20内の次亜塩素酸水溶液の水位と吹出口4から吹出す次亜塩素酸濃度の関係を図4Bに、揚水管20内の水位と加湿量の関係を図4Cに示す。
貯水部13に供給された次亜塩素酸水溶液の液面が揚水管20の下端側の底面23よりも上方の位置をW1とし、W1を基準として同濃度の次亜塩素酸水溶液を貯水部13へ供給して揚水管20内の次亜塩素酸水溶液の液面の高さ(水位)をW2、W3に上げると、図4Bに示すように装置からの吹出し次亜塩素酸濃度もC1からC2、C3へとほぼ比例の関係で上昇する。一方で、図4Cに示すように対象とする空間の加湿量は揚水管20内の水位が上昇しても、H1からH2、H3へとほとんど変化しない。特に、揚水管内の液面の高さが、所定の高さ(W2)を超えると加湿量は変化しない。
すなわち、液体微細化室5から吹き出す次亜塩素酸の濃度を上げるためには、次亜塩素酸水溶液の液面の高さ(水位)を上げればよい。次亜塩素酸の濃度を下げるには、水位を下げればよい。つまり、加湿が十分に行われている空間でも、貯水部13に供給する次亜塩素酸水の液面の高さを制御することで、吹出す次亜塩素酸の濃度が制御できるため、電気分解により新たな次亜塩素酸水を生成するよりも簡便に空間の除菌・脱臭効果の維持を実現させることができる。
液体微細化室5から吹出す次亜塩素酸の濃度は、衝突壁12の濡れ具合や水粒子の表面積変化に伴う揮発量により決定される。すなわち、噴射装置15での水滴形成過程において粒子径を均一にすることで吹出す次亜塩素酸の揮発量を制御できる。水粒子の均一化には、回転板22上で均一な水膜を形成することが必要である。従って、回転板22上面の中心軸に近い側に供給する水の量について言うならば、回転板22には、本実施の形態の揚水管20のように水を吸い上げる構造体を備えて、回転板22上の一つの円周上で水の量を均一にする機能を備えることが好ましい。
図5に噴射装置15とは別の形態の噴射装置15aを示す。次亜塩素酸供給部11が揚水管20内に次亜塩素酸水溶液を案内するために給水管16を延設することで、次亜塩素酸水溶液を揚水管20内側に直接供給することも可能である。揚水管20は、すでに説明をしたものと同様に回転軸19を沿直方向にして配置した筒体であって、下端よりも上端の断面積を大きくしたものである。特に、上端を開放し下端を閉塞することもできる。下端を閉塞した場合には、揚水管20の下部を貯水部13とすることができる。この場合、給水管16を用いて、揚水管20の上部から次亜塩素酸水溶液を揚水管20内に供給することで、揚水管20内の液面の高さ(水位)の制御をすることも可能である。このような構成の噴射装置15aでは、供給する次亜塩素酸水の量を少なくすることができる。
以上のように、本実施例によれば、除菌・脱臭性能を高めることができる空間除菌脱臭装置を簡単な構成で提供することができる。
(実施の形態2)
次に、図6を用いて、実施の形態2に係る換気と空調を組み合わせたシステム(以下、換気空調システムと呼ぶ)について説明する。
本実施の形態では、換気空調システムにおいて分岐チャンバ内に除菌脱臭を行う空気浄化装置を組み込んだ一例を説明する。
実施の形態1の空気浄化装置1は、略箱形状の筐体2を備えていて、筐体2の側面に吸気口3、筐体2の天面に吹出口4を設けている。
本実施の形態の空気浄化装置31は、図6に示すように建物の天井裏もしくは天井に取り付けるものである。筐体32の薄型化が望まれるため、吸気口3と吹出口4は、ともに箱形状の側面に設けられている。
図6に示すように、換気空調システム33は、主となる構成として、室内機34と、循環送風機35と、室内吸込開口部36と、室内吹出開口部37と、排気開口部38と、導入開口部39と、換気装置40とを備えたものである。
室内機34として、冷凍サイクルによる熱交換装置41を備えている。
循環送風機35によって、室内吸込開口部36から吸った空気の温度を調節して、各部屋に配置した室内吹出開口部37から吹き出すものである。更に、住宅の天井42に配置した排気開口部38と、外壁部44に配置した導入開口部39とを備えるものである。換気装置40には排気送風機46が備えられている。排気送風機46を運転すると、排気開口部38から住宅内部の空気の一部を外部に排出するとともに、導入開口部39から外気を住宅内部に取り入れるものである。
また、室内機34には、分岐チャンバ47と、分岐ダクト48が備えられている。分岐チャンバ47は各部屋へ送る空気を分配するもので、分岐チャンバ47の下流側に位置する室内吹出開口部37まで空気を搬送させる分岐ダクト48が備えられている。
そして、空気浄化装置31は、分岐チャンバ47内に配置されている。
分岐チャンバ47に空気を導入する開口が吸気口3であり、分岐ダクト48の接続口が吹出口4になる。
このような構成とすることで、室内空間の換気と空気調和を行いながら、除菌脱臭を行う空気浄化装置31の動作によって、除菌・脱臭性能を高めることができる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3として、貯水部13もしくは揚水管20内の次亜塩素酸水溶液の液面の高さの上げ下げを調整する構成について、図1から図4C、図6、図7を参照して説明する。なお、理解を容易にするために、実施の形態1、2と同一の構成については、同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
実施の形態3では、次亜塩素酸供給部から貯水部13へ次亜塩酸水溶液を供給する構成が異なる。すなわち、図7に示すように、次亜塩素酸供給部50は、給水管16と回収管51とによって、液体微細化室5に接続されている。次亜塩素酸供給部50には給水管16と回収管51が直接に接続されている。給水管16の一端には供給口17が備えられ、供給口17は液体微細化室5に接続されている。回収管51の一端には回収口52が備えられ、回収口52は貯水部13の最下位位置に接続されている。また、給水管16にはポンプ53を、回収管51には開閉弁54を設けている。
また、図7に示すように、液体微細化室5の貯水部13と回収口52と回収管51と次亜塩素酸供給部50は、上方から順番に落差を付けて配置している。この配置順により、開閉弁54を開放することで、大気圧によって次亜塩素酸水溶液が貯水部13から次亜塩素酸供給部50へ回収されるものである。
このように、筐体2または筐体32内では、開閉弁54の開放によって、貯水部13内の次亜塩素酸水溶液に大気圧を作用させて、回収口52から、回収管51を通じて、次亜塩素酸供給部50へ次亜塩素酸水溶液を回収することができる回収流路55が形成されている。
また、ポンプ53の動作によって、供給口17から、給水管16を通じて、次亜塩素酸供給部11に貯留した次亜塩素酸水溶液を貯水部13へ供給することができる供給流路56が形成されている。つまり、ポンプ53が駆動することにより、次亜塩素酸水溶液が、次亜塩素酸供給部11から給水管16を通り、供給口17から貯水部13に供給されるものである。
また、高さ調整部8は、開閉弁54とポンプ53の動作を切り替えて貯水部13および揚水管20内の次亜塩素酸溶液の液面の高さを調整するものでもある。
開閉弁54とポンプ53は、高さ調整部8に接続されていて、該高さ調整部8の指令によって動作するものである。
図7に示すように、ポンプ53下面の高さhは次亜塩素酸供給部50に貯留する次亜塩素酸水溶液の液面の高さhよりも上方に配置することが望ましい。ポンプ53下面高さhを次亜塩素酸供給部50に貯留する次亜塩素酸水溶液の液面の高さhよりも低い位置に配置すると、次亜塩素酸水溶液がポンプ53の内部に滞りやすくなるので、好ましくない。
上記構成により、高さ調整部8の指令によって、ポンプ53が動作して、次亜塩素酸供給部50から給水管16を通じて供給口17へ次亜塩素酸水溶液を供給する(この時、開閉弁54は閉じている)。すなわち、次亜塩素酸供給部50から貯水部13へ次亜塩素酸水溶液を供給することができる。つまり、高さ検知部14で貯水部13における次亜塩素酸水溶液の液面の高さを検知しながら、次亜塩素酸水溶液の液面の高さを上昇させることができる。
また、高さ調整部8の指令によって、ポンプ53の動作を停止させて、開閉弁54を開くと、回収口52から回収管51を通じて、貯水部13に貯留した次亜塩素酸水溶液を次亜塩素酸供給部50へ回収することができる。つまり、高さ検知部14で貯水部13における次亜塩素酸水溶液の液面の高さを検知しながら、次亜塩酸水溶液の液面の高さを低く下げることができる。なお、貯水部13に貯留した次亜塩素酸水溶液をすべて回収するためには、貯水部13に貯留する次亜塩素酸水溶液の量Vは、次亜塩素酸供給部50の貯水容量Vよりも小さくしておくことが望ましい。
このようにして、高さ調整部8が、開閉弁54とポンプ53の動作を切り替えて揚水管20内の次亜塩素酸溶液の液面の高さを調整することができる。また、液体微細化室5の貯水部13から排水される次亜塩素酸水溶液が、次亜塩素酸供給部50へ回収され、回収された次亜塩素酸水溶液を再び液体微細化室5へ供給して再利用することができる。
つまり、貯水部13において、余分な給排水を行わずに水位の調節を行うことができるため、吹出口4から吹出す次亜塩素酸の濃度を迅速に変えることが可能となる。
(実施の形態4)
実施の形態4として、貯水部13もしくは揚水管20内の次亜塩素酸水溶液の液面の高さの上げ下げを調整する別の構成について、図1から図4C、図6、図8を参照して説明する。なお、理解を容易にするために、実施の形態1と同一の構成については、同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
実施の形態4では、次亜塩素酸供給部から貯水部13へ次亜塩酸水を供給する構成が異なる。すなわち、図8に示すように、次亜塩素酸供給部61は、給水管16と回収管51とによって、液体微細化室5に接続されている。次亜塩素酸供給部61には給水管16と回収管51が直接接続されている。給水管16の一端には供給口17が備えられ、供給口17は液体微細化室5に接続されている。回収管51の一端には回収口52が備えられ、回収口52は貯水部13に接続されており、また、給水管16には、開閉弁54を、回収管51にはポンプ53を設けている。
また、図8に示すように、次亜塩素酸供給部61と給水管16と供給口17と貯水部13は、上方から順番に落差を付けて配置している。この配置の順番により、開閉弁54を開放することで、大気圧によって次亜塩素酸水溶液が貯水部13へ供給されるものである。なお、回収口52は液体微細化室5の最下部に設けている。より詳しくは、液体微細化室5の下部が貯水部13となっているので、回収口52は、貯水部13の最下部に設けている。
このように、開閉弁54の開放によって大気圧が作用して、次亜塩素酸供給部61から給水管16を通じて、供給口17から液体微細化室5へ次亜塩素酸水溶液を供給することができる供給流路62が形成されている。
また、ポンプ53の動作によって、回収口52から回収管51を通じて、貯水部13に貯留した次亜塩素酸水溶液を次亜塩素酸供給部61へ回収することができる回収流路63が形成されている。つまり、ポンプ53が駆動することにより、貯水部13から回収口52に流入した次亜塩素酸水溶液が、回収管51を通り次亜塩素酸供給部61に回収されるものである。
また、高さ調整部8は、開閉弁54とポンプ53の動作を切り替えて貯水部13および揚水管20内の次亜塩素酸溶液の液面の高さを調整するものである。
開閉弁54とポンプ53は、高さ調整部8に接続されていて、該高さ調整部8の指令によって動作するものである。
図8に示すように、回収口52の位置を基準にして、ポンプ53下面の高さhは回収口52よりも上方に配置することが望ましい。ポンプ53下面が回収口52よりも低い位置に配置すると、次亜塩素酸水溶液がポンプ53の内部に滞りやすくなるので、好ましくない。また、より好ましくは、ポンプ53下面の高さhを貯水部13内の液面高さhよりも上方に配置することがよい。このようにすると、ポンプ53が次亜塩素酸水溶液と接触する時間が短くなり、ポンプ53の寿命を長くすることができると考えるからである。
上記構成により、高さ調整部8の指令によって、開閉弁54が開放されて、次亜塩素酸供給部61から給水管16を通じて、供給口17を介して液体微細化室5へ次亜塩素酸水溶液を供給することができる。すなわち、高さ検知部14で貯水部13における次亜塩素酸水溶液の液面の高さを検知しながら、次亜塩素酸水溶液の液面の高さを上昇させることができる。
また、高さ調整部8の指令によって、開閉弁54を閉じて、ポンプ53を動作させると、回収口52から回収管51を通じて、貯水部13に貯留した次亜塩素酸水溶液を次亜塩素酸供給部61へ回収することができる。すなわち、高さ検知部14で貯水部13における次亜塩素酸水溶液の液面の高さを検知しながら、次亜塩酸水溶液の液面の高さを低く下げることができる。
このようにして、高さ調整部8が、開閉弁54とポンプ53の動作を切り替えて揚水管20内の次亜塩素酸溶液の液面の高さを調整することができる。また、液体微細化室5の貯水部13から排水される次亜塩素酸水溶液が、次亜塩素酸供給部61へ回収され、再び液体微細化室5へ供給され、再利用される。
つまり、貯水部13において、余分な給排水を行わずに水位の調節を行うことができるため、吹出口4から吹出す次亜塩素酸の濃度を迅速に変えることが可能となる。
(実施の形態5)
次亜塩素酸供給部として、次亜塩素酸供給部11、次亜塩素酸供給部50、次亜塩素酸供給部61についてすでに説明をした。実施の形態5は、継続的な、空気中の細菌、ウイルス、浮遊菌や臭いなどの除去を行うために、次亜塩素酸供給部11、次亜塩素酸供給部50、次亜塩素酸供給部61の何れかへ給水を行う構成について説明するものである。実施の形態5では、これらを代表した次亜塩素酸供給部11について図9を用いて説明をする。なお、理解を容易にするために、実施の形態1と同一の構成については、同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
図9においては、次亜塩素酸供給部11の上部に給水口72が設けられている。給水口72は取水管73により、市水と連結している。市水が給水口72から給水されるものである。
また、取水管73には流量調節部76が備えられている。この流量調節部76による給水時の流量制御は、次亜塩素酸供給部11内に設けられた水位検知部77で検知された水位に応じて行われる。水位検知部77で低水位が検知されると、高さ調整部8へ信号が送られ、高さ調整部8が流量調節部76に指令を送ることにより流量が調節される。
なお、取水管73が市水直結の構成をとっているが、保水部(図示せず)を設けて、市水または次亜塩素酸水溶液を貯めておく構成であってもよい。給水において、大気圧を利用するためには、保水部は、次亜塩素酸供給部11よりも高い位置に配置することが望ましい。
また、次亜塩素酸供給部11に供給する水中の金属イオンを取り除くために、取水管73の配管中に軟水化装置(図示せず)を設けても良い。
また、高さ調整部8による流量調節部76の流量制御において、次亜塩素酸供給部11に常に一定の水量が保持される制御をとることも可能である。
同様に、図7に示す次亜塩素酸供給部50、図8に示す次亜塩素酸供給部61においても、給水口72、取水管73、流量調節部76、水位検知部77を設けることができる。
上記構成において、次亜塩素酸供給部11で貯留している次亜塩素酸水溶液が、液体微細化室5へ送られて、少なくなると、水位検知部77が検知した水位に基づく信号が、高さ調整部8へ送られる。これにより、高さ調整部8が流量調節部76に指令を送ることとなる。流量調節部76では、取水管73を流れる水量を調節して、給水口72を通じて、次亜塩素酸供給部11へ新たな水(市水または次亜塩素酸水溶液)が供給されることとなる。
これにより、次亜塩素酸供給部11に常に水が供給されるため、次亜塩素酸水溶液を安定して生成し、液体微細化室5に供給することができる。つまり、液体微細化室5に継続的に次亜塩素酸水溶液を供給することが可能となるので、空気浄化装置から空間に吹き出す次亜塩素酸の濃度を所定の濃度に保つことができ、空間の清浄度を維持することができる。
空気浄化装置は、家庭用や事務用、公共空間などの、除菌・脱臭を行う空気浄化装置としての活躍が期待されるものである。
1 空気浄化装置
2 筐体
3 吸気口
4 吹出口
5 液体微細化室
6 送風部
7 濃度検知部
8 高さ調整部
9 空気風路
11 次亜塩素酸供給部
12 衝突壁
13 貯水部
14 高さ検知部
15 噴射装置
15a 噴射装置
16 給水管
17 供給口
18 回転モータ
19 回転軸
20 揚水管
21 天面
22 回転板
22a 回転板
23 下端側の底面
31 空気浄化装置
32 筐体
33 換気空調システム
34 室内機
35 循環送風機
36 室内吸込開口部
37 室内吹出開口部
38 排気開口部
39 導入開口部
40 換気装置
41 熱交換装置
42 住宅の天井
44 外壁部
46 排気送風機
47 分岐チャンバ
48 分岐ダクト
50 次亜塩素酸供給部
51 回収管
52 回収口
53 ポンプ
54 開閉弁
55 回収流路
56 供給流路
61 次亜塩素酸供給部
62 供給流路
63 回収流路
72 給水口
73 取水管
76 流量調節部
77 水位検知部

Claims (5)

  1. 空気を吸い込む吸込口と前記吸込口より吸い込まれた空気を吹き出す吹出口とを備えた筐体と、
    前記筐体内に、前記吸込口から前記吹出口まで通風を行うための送風部と、
    前記吸込口と前記吹出口との間の風路内に設けられた、前記吸込口より吸い込まれた空気に含まれる次亜塩素酸の濃度を検知する濃度検知部と通過する空気に微細化した次亜塩素酸水を含ませる液体微細化室とを備え、
    前記液体微細化室内には、回転板の遠心力により放出した次亜塩素酸水溶液を衝突させる衝突壁と、前記回転板と同軸にして回転し、該回転板の中心部側に次亜塩素酸水溶液を揚水する揚水管と、前記揚水管の内側へ次亜塩素酸水溶液を供給する次亜塩素酸供給部と、前記揚水管内の次亜塩素酸水溶液の液面の高さを検知する高さ検知部とを備え、
    前記筐体に前記濃度検知部によって検知した次亜塩素酸の濃度に応じて前記揚水管内の次亜塩素酸水溶液の液面の高さを調整する高さ調整部とを備えた空気浄化装置。
  2. 前記液体微細化室の底面に次亜塩素酸水溶液を貯留する貯水部を備え、前記揚水管は、上端と下端が開放し、下端よりも上端の断面積が大きい筒体であって、回転軸を沿直方向にして前記貯水部内に前記揚水管の前記下端を浸水させて配置し、前記次亜塩素酸供給部は、前記高さ調整部の指示に基づき前記貯水部へ次亜塩素酸水を供給する請求項1記載の空気浄化装置。
  3. 前記揚水管は、回転軸を沿直方向にして配置した筒体であって、下端よりも上端の断面積が大きくし、上端を開放し下端を閉塞し貯水部を形成し、前記次亜塩素酸供給部は、前記揚水管内に次亜塩素酸水溶液を供給する給水管を備え、前記高さ調整部の指示に基づき前記貯水部へ次亜塩素酸水溶液を供給する請求項1記載の空気浄化装置。
  4. 前記液体微細化室は、下部に次亜塩素酸水溶液を貯留する貯水部を備え、
    前記次亜塩素酸供給部は、ポンプを備えかつ一端に供給口を有した給水管と、開閉弁を備えかつ一端に回収口を有した回収管によって前記貯水部に接続され、前記次亜塩素酸供給部は、前記回収口よりも低い位置に配置し、前記回収口は前記貯水部の最下部に配置し、
    前記ポンプの動作によって前記給水管を通じて前記貯水部へ次亜塩素酸水溶液を供給する流路と、前記開閉弁の開放によって前記回収管を通じて、前記回収口から前記貯水部に貯留した次亜塩素酸水溶液を前記次亜塩素酸供給部へ回収する流路とを備え、
    前記高さ調整部が、前記開閉弁と前記ポンプの動作を切り替えて前記揚水管内の次亜塩素酸水溶液の液面の高さを調整する請求項1に記載の空気浄化装置。
  5. 前記液体微細化室は、下部に次亜塩素酸水溶液を貯留する貯水部を備え、
    前記次亜塩素酸供給部は、開閉弁を備えかつ一端に供給口を有した給水管と、ポンプを備えかつ一端に回収口を有した回収管によって前記液体微細化室に接続され、前記次亜塩素酸供給部は、前記供給口よりも高い位置に配置し、前記回収口は液体微細化室の最下部に配置し、
    前記開閉弁の開放によって、前記給水管を通じて前記供給口から前記液体微細化室へ次亜塩素酸水溶液を供給する流路と、前記ポンプの動作によって、前記回収管を通じて前記回収口から前記貯水部に貯留した次亜塩素酸水溶液を前記次亜塩素酸供給部へ回収する流路とを備え、
    前記高さ調整部が、前記開閉弁と前記ポンプの動作を切り替えて前記揚水管内の次亜塩素酸水溶液の液面の高さを調整する請求項1に記載の空気浄化装置。
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