JP2007305436A - イオン放出装置及びこれを備えた空気調節装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、室内に浮遊するカビ等の菌類を積極的かつ効率的に減少させる機構を有するイオン放出装置を提供することを目的とする。
【解決手段】大気圧放電によりイオンを発生するイオン発生装置2と、ミストを発生するミスト発生装置3と、イオン発生装置2及びミスト発生装置3からそれぞれ発生したイオン及びミストを含有する空気が通気するダクト4とを備え、ダクト4は、軸方向Xの長さ及び/又はダクト出口8の開口面積が調整可能に形成されたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】大気圧放電によりイオンを発生するイオン発生装置2と、ミストを発生するミスト発生装置3と、イオン発生装置2及びミスト発生装置3からそれぞれ発生したイオン及びミストを含有する空気が通気するダクト4とを備え、ダクト4は、軸方向Xの長さ及び/又はダクト出口8の開口面積が調整可能に形成されたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、イオンとミストの融合により、室内に浮遊するバクテリア、カビ等の雑菌を効率的に抑制するイオン放出装置に関する。より詳細には、誘電体を介して両側にメタル電極を配置した放電部と、メタル電極に高電圧を印加してイオンを発生させる駆動回路とから構成されるイオン発生装置と、微細なミストを発生させるミスト発生装置と、イオンとミストを通気するダクトとを備え、ダクト内にてミスト成長を促進させるとともに、ミストにイオンを混合して通気させ、室内に浮遊する細菌等を効率的に除去させるようにしたイオン放出装置に係るものである。
近年、住環境の高気密化に伴い、室内等の居住空間に浮遊する人体に有害な空気中の浮遊細菌を取り除き、健康で快適な生活を送りたいという要望が強くなっている。この要望に応えるため、各種の装置や器具が提案されている。
代表的な装置は、空調機、空気清浄機などであり、例えば室内雰囲気の温度調整および湿度調整、塵埃の除去、有害物質の除去などを図ることにより、環境の快適化が物理的ないし機械的に達成される。
しかしながら、このような装置では、部屋の空気を吸引して汚染物質を吸着又は分解により除去する方式であるため、長期に渡る使用によりフィルターの交換等のメンテナンスが不可欠であり、しかも、フィルターの特性が充分でないため、満足のいく性能が得られていない。
それに対し、イオン発生装置を用いて、空気中のイオン濃度を増加させる空気清浄機や空調機も開発されている。現在市販されているものは負イオンのみを発生させて負イオンによって人間をリラックスさせる効果を期待するものといったもの、また正負両イオンを発生させて空気中の浮遊細菌を積極的に除去するといったものである。
それに対し、イオン発生装置を用いて、空気中のイオン濃度を増加させる空気清浄機や空調機も開発されている。現在市販されているものは負イオンのみを発生させて負イオンによって人間をリラックスさせる効果を期待するものといったもの、また正負両イオンを発生させて空気中の浮遊細菌を積極的に除去するといったものである。
しかしながら、このような従来のイオン発生装置は、必要とするイオンの供給量と大気中での寿命に課題があり、イオン発生装置の適用される空間範囲の大小によって、効果の有意差を呈するために多くの時間を要したり、イオン発生領域を拡大することが必要となる。さらに、大気中には様々な菌種が存在するため、発生させたイオン量やイオン種のみでは充分な効果が得られないという問題が生じる可能性もある。
そこで、放電部に使用する材料や構造・形状の最適化によって発生イオンを高濃度化する方法(例えば、特許文献1)等が提案されている。
特開2005−56607号公報
しかし、こうしたイオン発生部の材料や形態の変更によるイオン発生の検討は、いずれもイオン発生デバイスが同一環境に曝されることを前提とした発生イオンの増量化のみに着眼しており、イオンが作用して抑制する菌種等やイオンの寿命という観点は含まれていない。そのため、発生したイオンによって所望する除菌性能レベルが得られない可能性がある。また、イオンの寿命が短い場合、イオン濃度を高めても必ずしも広範囲の空間にイオンを速やかに供給できるとは限らないといった問題があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、適応空間での除菌効果を増加させたイオン放出装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係るイオン放出装置は、大気圧放電によりイオンを発生するイオン発生装置と、ミストを発生するミスト発生装置と、イオン発生装置及びミスト発生装置からそれぞれ発生したイオン及びミストを含有する空気が通気するダクトとを備え、ダクトは、軸方向長さ又はダクト出口の開口面積が調整可能に形成されたことを特徴とする。
上記構成によれば、イオンと、ミストとを含有する空気を、軸方向長さ又はダクト出口の開口面積を調整可能としたダクト内を通過させることにより、イオンとミストの衝突頻度が制御され、ミスト径、イオンのクラスターサイズ及びミストへのイオンの溶け込みをコントロールすることができる。
すなわち、ダクトの軸方向長さが長くなるほど、また、ダクト入口の開口面積に比べてダクト出口の開口面積が小さくなるほど、イオンとミストの衝突頻度が高くなり、ミスト径、イオンのクラスターサイズ及びミストへのイオンの溶け込み量はいずれも増加することになる。
本発明のイオン放出装置によれば、ミストの利用によって除菌性能を高めるとともに、空間中に高濃度かつ長寿命な正負両イオンあるいは正負いずれかのイオンを安定して供給することが可能となる。
イオン放出装置に取り込まれた外気に含まれる雑菌の一部は、ダクト通過時にミストとの衝突することによって、浸透圧、ミストに溶け込んだイオン等の作用で不活化される。さらに、その他の空気中に浮遊する雑菌は、ダクト内及びイオン放出装置の設置された空間内でイオンによって除菌される。ここで、発生イオンとは、例えば、酸素イオンO2 -や水酸化物イオンOH-や水素イオンH+が複数の水分子でクラスター化されたイオン等である。
また、室内環境等のイオン放出装置の設置条件によるイオン濃度の変動を緩和し、安定したイオンを供給することができ、イオン放出装置の機能の信頼性を向上することが可能である。
ミスト径、イオンのクラスターサイズ及びミストへのイオンの溶け込みをコントロールするには、ダクトの軸方向長さ及びダクト出口の開口面積のいずれか一方を調整可能とすればよいが、両者を調整可能とすれば、上記コントロールがより容易となる。
すなわち、本発明では、大気圧放電によりイオンを発生するイオン発生装置と、ミストを発生するミスト発生装置と、イオン発生装置及びミスト発生装置からそれぞれ発生したイオン及びミストを含有する空気が通気するダクトとを備え、ダクトは、軸方向長さ及びダクト出口の開口面積が調整可能に形成されたことを特徴とする。
この場合、ダクトの具体的な構成としては、例えば、ダクトを断面矩形状の角筒状に形成し、ダクトを構成する各壁材をそれぞれ独立して形成し、2組の対向する壁材のうち、一組の壁材を固定配置し、他組の壁材については、ダクト入口側の端部を中心に回動可能で、かつ軸方向長さが伸縮可能に形成することができる。
また、ミストが通過するダクト内は、内壁に結露が生じるおそれが生じる。そこで、本発明では、ダクトに、ダクト壁材を加熱する加熱手段を設置するようにし、これにより、ミストがダクト内で結露することなく、効果的にミストを外部に放出可能とした。
本発明で使用されるイオン発生装置は、沿面放電を生じさせるための誘電体と、メタル電極とから構成されており、駆動電圧印加による放電により正負両イオン、または正負いずれかのイオンを発生する装置である。なお、イオン発生装置には、誘電体表面の結露を防止するためのヒーターを設置するのが好ましい。
具体的なイオン発生装置の構成としては、誘電体を挟んで対向するように配置されたメッシュ状のメタル電極に交流電源から所定の電圧、たとえば、10〜20kHz程度の高い周波数で、1〜3kV程度の高い交流電圧を印加することにより、正イオンと負イオンとを放出することができる。
ミスト発生装置は、超音波方式、ノズル噴霧方式、加熱蒸発方式などの方法で水から霧状の微細な水滴を発生させるための装置であり、発生したミストは、送風機からの気流によってダクト内に送られ、ミスト粒子が制御された後イオン放出装置の外部へと放出される。
ミスト発生装置の設置により、イオン発生装置から発生するイオンのイオン種およびクラスター化をコントロールでき、高濃度で長寿命なイオンを周囲の環境に放出することが可能となる。なお、ミスト発生装置に導入される水は、殺菌効果を高めるため、水道水等の極微量の酸を含む水を使用する方が好ましい。
ダクトは、イオン発生装置及びミスト発生装置でそれぞれ発生したイオン及びミストを含有する空気を取り入れるダクト入口と、該空気を外部に放出するダクト出口を備えている。ミスト発生装置によって発生したミストは、ダクト内を通過する間にミスト粒子どうしが衝突して粒径が制御されるとともに、イオン発生装置によって発生したイオンの一部がミスト内に溶け込む。ダクトには壁材を加熱する加熱手段として、例えばヒーターを設置し、ダクト内壁への結露防止及びダクト内の温度を制御できる構造を有している方が好ましい。
イオン放出装置は、ミスト発生装置で発生するミストを含む空気流に、イオン発生装置で発生するイオンを混合してダクトを通じて外部に放出することができる。例えば、ミスト発生装置として後述するノズル噴霧方式のものを使用する場合、ミスト発生装置としては、ミストを噴霧するノズルを備え、該ノズルから発生するミストを含む空気流を利用して、この空気流にイオン発生装置で発生したイオンを混合して外部に放出することができる。
より具体的には、ダクト軸方向(通気方向)にミストが噴霧されるようにミスト発生装置のノズルを配置し、その下流側にイオン発生装置を設置すればよい。ノズルの出口に向って噴霧されたミストを含む空気流は、イオン発生装置で発生したイオンも含んだ状態でダクト出口から放出される。なお、ミスト発生装置として加熱蒸発方式のものを使用する場合には、湯気として立ち上るミストを含む空気流にイオンを混合して外部に放出することもできる。
すなわち、本発明においては、ミスト発生装置は、ミストを噴霧するノズル及び/又はミストを含む空気流を生じさせる熱源を備え、ミスト発生装置から発生するミストを含む空気流に、イオン発生装置で発生したイオンを混合して外部に放出する構成を採用可能とした。
また、イオン発生装置及びミスト発生装置で発生したイオン及びミストをダクトを通じて外部に放出する送風手段を別途設けるようにすれば、より効率よくイオン及びミストを放出することができる。
本発明のイオン放出装置は、各種の空気調節装置(例えば、空気調和機、空気清浄機、除湿機、加湿器、電気ヒータ、石油ストーブ、ガスヒータ、クーラーボックス、および冷蔵庫等)に搭載することができ、これにより、周囲空間の空気浄化能力もしくはリフレッシュ効果能力をもった空気調節装置を得ることが可能となる。なお、イオン放出装置を空気調節装置に搭載する際には、イオン放出装置の設置位置は、空気調節装置内の空気流通路において空気吹出口の近傍とするのが好ましい。これにより、イオンとミストを含有する空気を空気調節装置の外部にスムーズに放出することが可能となる。
本発明は、上記のように、イオン発生装置から発生するイオンと、ミスト発生装置から供給されるミストとの混合気流をダクト内を通過させることにより、イオンとミストの衝突頻度が制御され、ミストサイズ、イオンのクラスターサイズおよびミストへのイオンの溶け込みをコントロールすることができる。
以下、さらに具体的な実施の形態を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、以下の実施形態の説明では、図面を用いて説明しているが、本願の図面において同一の参照符号を付したものは、同一部分または相当部分を示している。
[第1実施形態]
図1〜図5は、本発明に係るイオン放出装置の第1実施形態を示す図であり、図1は、イオン放出装置の側面断面図であり、図2は、図1のイオン放出装置に搭載するイオン発生装置の概略拡大図であり、図3は伸張状態のダクトの正面図及び側面断面図であり、図4は収縮状態のダクトの側面断面図であり、図5はダクトの可動板を示す斜視図である。なお、図1中、プラス印Aは正イオンまたは正イオンを含有するミストを示し、マイナス印Bは負イオンまたは負イオンを含有するミストを示し、矢印はイオン放出装置1内の空気の流れを示すものである。
図1〜図5は、本発明に係るイオン放出装置の第1実施形態を示す図であり、図1は、イオン放出装置の側面断面図であり、図2は、図1のイオン放出装置に搭載するイオン発生装置の概略拡大図であり、図3は伸張状態のダクトの正面図及び側面断面図であり、図4は収縮状態のダクトの側面断面図であり、図5はダクトの可動板を示す斜視図である。なお、図1中、プラス印Aは正イオンまたは正イオンを含有するミストを示し、マイナス印Bは負イオンまたは負イオンを含有するミストを示し、矢印はイオン放出装置1内の空気の流れを示すものである。
図1及び図2に示すように、イオン放出装置1は、外部から空気を導入する空気導入口6と、導入した空気を外部に送出する空気送出口8と、空気導入口6と空気送出口8との間に形成される空気流路7とを備え、空気流路7の空気導入口6近傍に送風手段としての送風機5が設置され、その下流側に、駆動電圧を印加することにより正負両イオンあるいは正負いずれかのイオンを発生させるイオン発生装置2及び微細な霧状の水滴を発生するミスト発生装置3が配されている。
そして、イオン発生装置2及びミスト発生装置3の下流側にダクト4が設置され、このダクト4が空気流路7の一部を構成している。送風機5とダクト4の間の空気流路7は、空気流路7a及び7bの2流路に分割されており、空気流路7a及び7bにそれぞれイオン発生装置2及びミスト発生装置3とが配されている。
上記構成のイオン放出装置1において、空気導入口6から導入された空気は、イオン発生装置2の配置された空気流路7aと、ミスト発生装置3の配置された空気流路7bに分流し、イオンとミストの各々を含有した空気として、ダクト4で合流・混合された後、空気送出口8に向けて送気される。
イオン発生装置2は、正負イオンを発生させるために高電圧を印加するメタル電極11と、放電面となる誘電体12とを備えており、正負イオンを空気導入口6から導入された一方の気流にのせてダクト4を経由して空気送出口8から効率よくイオン放出装置1外に放出するように設置されている。
また、ミスト発生装置3は、給水システム10からの水9がミストの状態で空気流路7b内に導入され、空気導入口6から導入された他方の気流によって、ダクト4を経由して空気送出口8から放出されるように設置されている。
図3〜図5に示すように、ダクト4は、断面矩形状の角筒状に形成され、イオン及びミストを含有する空気を取り入れるダクト入口21と、該空気を外部に放出するダクト出口8とを備えている。なお、本実施形態では、ダクト4は、空気流路7の下流部分を構成しており、空気流路7の空気送出口8がダクト出口とされている。
ダクト4は、対向する2組の壁材から構成されており、各壁材はそれぞれ独立して形成されている。一方の組の壁材は、互いに一定間隔をあけて平行に対向配置される固定板18,18から構成されており、他方の組の壁材は、ダクト入口21側の端部を中心に回動可能とされ、かつ軸方向長さが伸縮可能に形成された可動板19,19から構成されている。
可動板19は、複数枚の板状材19aを重ねて、隣接する板状材19a同士が一部で常に重合するようにダクト軸方向にスライド可能とされている。可動板19のダクト入口21側の端部には、回転軸22が形成されており、対向する固定板18,18間で軸支されている。
可動板19の軸方向長さ及び傾斜度は可動板制御部材20によって制御されている。可動板制御部材20は、ダクト4の軸方向に平行に設けられたレール部20aと、該レール部20a上をスライド自在に設けられた基台部20bと、該基台部20bに取付けられるアーム部20cとを供えており、アーム部20cは、ダクト軸方向に直交する方向に伸縮可能とされている。アーム部20cの先端は、複数の板状材19aのうち、ダクト出口側に伸ばした状態で先頭となる板状材19aに接続されている。
上記構成の可動板19及び可動板制御部材20において、ダクト4の軸方向長さを長くして、ダクト出口8の開口面積を小さくするには、図3に示すように、可動板制御部材20の基台部20bをダクト出口8側に移動させ、アーム部20cを伸ばせばよい。
これにより、各板状材19aが伸びた状態となり、結果的にダクト4の軸方向長さを長くすることができる。さらに、アーム部20cを伸ばすことで可動板19の傾斜角度が大きくなり、可動板19におけるダクト出口8側の端部と、固定板18とで囲まれて形成されるダクト出口8の開口面積をダクト入口21の開口面積に対して小さくすることが可能となる。
一方、ダクト4の軸方向長さを短くして、ダクト出口8の開口面積を大きくするには、図4に示すように、可動板制御部材20の基台部20bをダクト入口側に移動させ、アーム部20cを縮めればよい。
これにより、各板状材19aが縮んだ状態となり、結果的にダクト4の軸方向長さを短くすることができる。さらに、アーム部20cを縮めることで可動板19の傾斜角度が小さくなり、可動板19におけるダクト出口8側の端部と、固定板18とで囲まれて形成されるダクト出口8の開口面積を大きくすることが可能となる。
ダクト4内では、イオン発生装置2から供給された正負イオンと、ミスト発生装置3から発生したミストとが高濃度に混合された状態で存在し、ダクト4の形状調節により、ミストサイズの制御、ミストへのイオンの溶解、ミストおよびイオンとの衝突による気流中に含まれる雑菌等の一部の除菌が高効率に行えるようになっている。
さらに、給水システム10は、例えば、図1に示すような、雑菌等の繁殖を防止するため紫外線ランプ13やこまめに水9を交換できるような、注入口14と、排出口15とから構成されるような水交換手段を備えた構造となっていることが好ましい。
従来のイオン発生装置では、通常、放電針や誘電体を電極でサンドウィッチした構造の放電部が、導入された外気に直接曝されているだけであるため、発生するイオンの種類、量、寿命等は、外気の条件、つまりイオン発生装置の配置された環境条件、特に湿度等によって大きく変化する。その結果、イオン発生装置による除菌作用等のイオン効果が不安定になる恐れを生じる。
しかし、本発明に係るイオン放出装置では、イオン放出装置の設置された空間へのイオン拡散に加えて、ミスト発生装置3およびダクト4によって、狭空間においてミストおよびイオン濃度、ミストサイズ、ミストへのイオン溶解が制御されるため、ミスト、イオンおよび雑菌等の衝突頻度が増大するとともに、ミストの有する除菌作用によって、所望する除菌性能を安定して実現することができる。
また、上記構成を採用することによって、イオン放出装置から周囲環境に対して供給されるイオンによる効果に加えて、イオン放出装置内部でのミストとダクトによる除菌効果が実現され、安定した空気浄化性能および信頼性の向上が可能である。
[第2実施形態]
図6は、本発明に係るイオン放出装置の第2実施形態を示す側面断面図であり、イオンとミストを混合させた機構という点では基本的に第1実施形態と同様である。図6に示すように、本実施形態においては、イオン発生装置2の放電部近傍にミストを供給する機構を設けたことを特徴とするものである。イオン発生方式およびその他の基本的な構成は上記第1実施形態と同様である。説明の便宜上、第1実施形態におけるイオン放出装置と同一の部分には同一の符号を付してある。
図6は、本発明に係るイオン放出装置の第2実施形態を示す側面断面図であり、イオンとミストを混合させた機構という点では基本的に第1実施形態と同様である。図6に示すように、本実施形態においては、イオン発生装置2の放電部近傍にミストを供給する機構を設けたことを特徴とするものである。イオン発生方式およびその他の基本的な構成は上記第1実施形態と同様である。説明の便宜上、第1実施形態におけるイオン放出装置と同一の部分には同一の符号を付してある。
図6に示すように、本実施形態では、給水システム10の水9を熱源16によって加熱してミストを発生させるミスト発生装置3が、イオン発生装置2の放電部近傍に設置された構成となっている。
また、イオン発生装置2には、誘電体12表面の結露を防止するためのヒーター17を備えている。本形態では、水9の煮沸によって水面から気化した水蒸気が空気中で冷却されてミストとなり、送風機5による気流にのって効率よくイオン発生装置2の放電部近傍に供給されることになる。
以上のような構成によると、放電によるイオンのクラスター化が促進されてイオン長寿命化を実現でき、放出されるイオン濃度の増加と同時に周囲環境の加湿も行うことが可能となる。
さらに、イオン化された気体は、ミスト発生装置3からの水9の供給量の制御により、水分子によるクラスター成長を制御することが可能であるため、大気中に放出されるイオンの寿命を飛躍的に増加することができる。
また、水9は煮沸されるため、水9の交換を長期で行わないときであっても、細菌の発生や繁殖を防止することができ、常に清潔な湿度空間を提供することが可能となる。
1 イオン放出装置
2 イオン発生装置
3 ミスト発生装置
4 ダクト
5 送風機
6 空気導入口
7 空気流路
8 空気送出口(ダクト出口)
9 水
10 給水システム
11 メタル電極
12 誘電体
13 紫外線ランプ
14 注水口
15 排水口
16 熱源
17 ヒーター
18 固定板
19 可動板
20 可動板制御部材
2 イオン発生装置
3 ミスト発生装置
4 ダクト
5 送風機
6 空気導入口
7 空気流路
8 空気送出口(ダクト出口)
9 水
10 給水システム
11 メタル電極
12 誘電体
13 紫外線ランプ
14 注水口
15 排水口
16 熱源
17 ヒーター
18 固定板
19 可動板
20 可動板制御部材
Claims (8)
- 大気圧放電によりイオンを発生するイオン発生装置と、ミストを発生するミスト発生装置と、前記イオン発生装置及びミスト発生装置からそれぞれ発生したイオン及びミストを含有する空気が通気するダクトとを備え、前記ダクトは、軸方向長さ又はダクト出口の開口面積が調整可能に形成されたことを特徴とするイオン放出装置。
- 大気圧放電によりイオンを発生するイオン発生装置と、ミストを発生するミスト発生装置と、前記イオン発生装置及びミスト発生装置からそれぞれ発生したイオン及びミストを含有する空気が通気するダクトとを備え、前記ダクトは、軸方向長さ及びダクト出口の開口面積が調整可能に形成されたことを特徴とするイオン放出装置。
- 前記ダクトは、断面矩形状の角筒状に形成され、ダクトを構成する各壁材がそれぞれ独立して形成され、2組の対向する壁材のうち、一組の壁材は固定配置され、他組の壁材はダクト入口側の端部を中心に回動可能で、かつ軸方向長さが伸縮可能とされたことを特徴とする請求項2記載のイオン放出装置。
- 前記ダクトは、ダクト壁材を加熱する加熱手段を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のイオン放出装置。
- 前記ダクトの軸方向長さ又はダクト出口の開口面積を調節することによって、前記ミストの径を制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のイオン放出装置。
- 前記ミスト発生装置で発生するミストを含む空気流に、前記イオン発生装置で発生するイオンを混合してダクトを通じて外部に放出することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のイオン放出装置。
- 前記ミスト発生装置は、ミストを噴霧するノズル及び/又はミストを含む空気流を生じさせる熱源を備え、ミスト発生装置から発生するミストを含む空気流に前記イオン発生装置で発生したイオンを混合して外部に放出することを特徴とする請求項6記載のイオン放出装置。
- 請求項1〜7のいずれかに記載のイオン放出装置を備えたことを特徴とする空気調節装置。
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JP2011104359A (ja) * | 2009-10-22 | 2011-06-02 | Abe Tsukasa | 空気清浄装置 |
KR101198883B1 (ko) * | 2010-10-12 | 2012-11-09 | 건국대학교 산학협력단 | 음이온 에어로졸을 이용한 공기청정 및 청량촉진 장치 |
JP2015075309A (ja) * | 2013-10-10 | 2015-04-20 | シャープ株式会社 | 送風装置 |
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2006
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