JP2007101140A - 空気調和機 - Google Patents

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誉士夫 岡本
Shizuyo Takaishi
静代 高石
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Abstract

【課題】室内への給気時における室内への悪臭の持ち込みを抑えることができる空気調和機を提供する。
【解決手段】 空気調和機1aは、室内に配置される室内機2aと、室外に配置される室外機3aと、給排気管6と、切換ダンパ44と、ストリーマ放電部17aとを備える。給排気管6は、室内機2aと室外機3aとを結び、排気運転時には室内機2aから室外機3aへと送られる排気空気が通り、給気運転時には室外機3aから室内機2aへと送られる給気空気が通る。なお、排気運転時には、室内の空気が室内機2aから取り込まれ室外機3aを通って室外へ排出される。また、給気運転時には、室外の空気が室外機3aから取り込まれ室内機2aを通って室内へ供給される。切換ダンパ44は、排気運転と給気運転とを切り換え可能である。ストリーマ放電部17aは、室内機2aに配置され、ストリーマ放電を生起させることにより排気空気に活性種を放出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気調和機に関する。
近年、室内に配置される室内機と室外に配置される室外機とを備え、室外の空気を室外機から取り込み室内機を通って室内へと送る空気調和機が利用されている(特許文献1
参照)。例えば、室外空気が室外機において加湿され室内へと送られることにより、室内空気の乾燥を抑えることができる。そして、このような空気調和機では、空気が通る配管によって室外機と室内機とが繋がれており、室外の空気はこの配管を通って室内機へと給気される。
特開2001−91001号公報
上記のように室外機と室内機とを繋ぐ配管によって空気が室内へ給気される場合、配管内に臭気成分が付着すると、室内へ給気される空気と共に悪臭が室内に持ち込まれてしまい、居住者等の快適感を低下させる恐れがある。
本発明の課題は、室内への給気時における室内への悪臭の持ち込みを抑えることができる空気調和機を提供することにある。
第1発明に係る空気調和機は、室内に配置される室内機と、室外に配置される室外機と、給排気管と、切換部と、ストリーマ放電部とを備える。給排気管は、室内機と室外機とを結び、排気運転時には室内機から室外機へと送られる排気空気が通り、給気運転時には室外機から室内機へと送られる給気空気が通る。なお、排気運転時には、室内の空気が室内機から取り込まれ室外機を通って室外へ排出される。また、給気運転時には、室外の空気が室外機から取り込まれ室内機を通って室内へ供給される。切換部は、排気運転と給気運転とを切り換え可能である。ストリーマ放電部は、室内機に配置され、ストリーマ放電を生起させることにより排気空気に活性種を放出する。なお、ここにいう「ストリーマ放電」とは、放電端の先端から対向電極まで微小アークが連続することにより、発光を伴ったプラズマ柱として形成されるものである。また、このストリーマ放電が行われると、放電空間に低温プラズマが発生し、この低温プラズマによって活性種(被処理空気中に含まれる臭気物質や有害物質等の被処理成分に作用する因子)として高速電子、イオン、オゾン、ヒドロキシラジカル等のラジカルや、その他励起分子(励起酸素分子、励起窒素分子、励起水分子等)などが生成される。
この空気調和機では、排気運転時に給排気管を通る排気空気に活性種が放出されるため、室内空気の排気を行うと同時に給排気管の脱臭・除菌を行うことができる。そして、給気時には脱臭・除菌が行われた給排気管を通って空気が室内に給気される。これにより、この空気調和機では、室内への給気時における室内への悪臭の持ち込みを抑えることができる。
第2発明に係る空気調和機は、第1発明の空気調和機であって、室内機は、室内機ケーシングと、室内熱交換器と、室内送風部とを有する。室内機ケーシングには、吸込み口と吹出し口とが設けられている。室内熱交換器は、室内機ケーシング内に設けられる。室内送風部は、循環運転時に吸込み口から吸い込まれ吹出し口から吹き出される空気の流れを生成する。なお、循環運転時には、室内の空気が吸込み口から室内機ケーシング内に吸い込まれ室内熱交換器を通り吹出し口から室内へ吹き出される。そして、ストリーマ放電部は、排気運転時には排気空気に活性種を放出し、循環運転時には吸込み口から吸い込まれ吹出し口から吹き出される空気の流れに活性種を放出する。
この空気調和機では、排気運転時には給排気管の脱臭・除菌を行うことができる。また、循環運転時には、室内へ吹き出される空気に活性種を放出することによって、室内へ吹き出される空気を直接、脱臭・除菌することができる。これにより、この空気調和機では、脱臭・除菌された空気を室内に吹き出させることができる。
第3発明に係る空気調和機は、第2発明の空気調和機であって、ストリーマ放電部は、吸込み口から吸い込まれ吹出し口から吹き出される空気の流れにおける吸込み口の下流であり且つ室内熱交換器の上流に配置されている。
この空気調和機では、ストリーマ放電部から放出された活性種は、室内熱交換器を通った後に吹出し口から吹き出される。このため、室内熱交換器の消臭・除菌を行うことができる。
第4発明に係る空気調和機は、第3発明の空気調和機であって、室内機は室内ダクトをさらに有する。室内ダクトは、給排気管に接続され、吸込み口から吸い込まれ吹出し口から吹き出される空気の流れにおける吸込み口の下流であり且つ室内熱交換器の上流に位置する室内機の内部空間に連通する。
この空気調和機では、排気運転時には、吸込み口から吸い込まれた空気が、ストリーマ放電部から放出された活性種と共に、室内ダクトを通って給排気管へと送られる。また、給気運転時には、給排気管から室内ダクトを通って室内機の内部空間に送られたが、室内熱交換器を通った後に、吹出し口から室内へと吹き出される。
第5発明に係る空気調和機は、室内に配置される室内機と、室外に配置される室外機と、給気管と、ストリーマ放電部とを備える。給気管は、室内機と室外機とを結び、給気運転時に室外機から室内機へと送られる給気空気が通る。なお、給気運転時には、室外の空気が室外機から取り込まれ室内機を通って室内へ供給される。ストリーマ放電部は、室外機に配置され、ストリーマ放電を生起させることにより給気空気に活性種を放出する。
この空気調和機では、給気運転時に給気空気に活性種が放出される。活性種を含んだ給気空気は、給気管を通って室内機へと送られ、室内へと吹き出される。このため、室内への給気を行うと同時に給気管の脱臭・除菌を行うことができる。これにより、この空気調和機では、室内への給気時における室内への悪臭の持ち込みを抑えることができる。
第6発明に係る空気調和機は、第5発明の空気調和機であって、給気管には、排気運転時に室内機から室外機へと送られる排気空気が通る。なお、排気運転時には、室内の空気が室内機から取り込まれ室外機を通って室外へ排出される。また、この空気調和機は、排気運転と給気運転とを切り換え可能な切換部をさらに備える。
この空気調和機では、排気運転によって室内の空気を室外に排気することができる。また、この排気運転時に排気空気中の臭気成分が給気管に付着した場合も給気時に活性種を含んだ空気が通ることによって給気管を脱臭・除菌することができる。
第7発明に係る空気調和機は、第6発明の空気調和機であって、室外機は、給気管が接続される接続配管を有する。そして、ストリーマ放電部は、接続配管に設けられる。
この空気調和機では、ストリーマ放電部は、室外機との給気管との接続部分である接続配管に設けられる。このため、給気運転時には、活性種を含んだ空気が給気管を通ることができる。また、排気運転時には、活性種を含んだ空気が接続配管より下流の室外機内を通ることができる。このため、排気運転時には、室外機内において接続配管より下流に配置された構成部品の消臭・除菌を行うことができる。
第8発明に係る空気調和機は、第6発明の空気調和機であって、切換部は、室外機に設けられており、ストリーマ放電部は、切換部に設けられる。
この空気調和機では、ストリーマ放電部は、室外機に設けられた切換部に設けられる。このため、給気運転時には、活性種を含んだ空気が給気管を通ることができる。また、排気運転時には、活性種を含んだ空気が切換部より下流の室外機内を通ることができる。このため、排気運転時には、室外機内において切換部より下流に配置された構成部品の消臭・除菌を行うことができる。
第9発明に係る空気調和機は、第7発明または第8発明の空気調和機であって、室外機は、室内へ供給される空気を加湿する加湿部をさらに有し、加湿部による加湿運転の終了後にストリーマ放電部によるストリーマ放電を生起させる制御部をさらに備える。
この空気調和機では、制御部が、加湿部による加湿運転の終了後にストリーマ放電部によるストリーマ放電を生起させる制御を行うことができる。このため、湿度の影響によりストリーマ放電が不安定になることを抑えることができる。
第10発明に係る空気調和機は、第6発明の空気調和機であって、室外機は、室外機ケーシングと、加湿部とをさらに有する。室外機ケーシングには、室外から取り込まれる空気が通る給気口が設けられている。加湿部は、給気口から取り込まれ給気管を通って室内へ供給される空気を加湿する。そして、ストリーマ放電部は、給気運転時の空気の流れにおける給気口の下流であり且つ加湿部の上流に設けられる。
この空気調和機では、ストリーマ放電部は、室外機ケーシングの内部において、給気運転時の空気の流れにおける給気口の下流であり且つ加湿部の上流に設けられる。このため、給気運転時には、活性種を含んだ空気が給気管を通ることができる。また、排気運転時には、活性種を含んだ空気が給気口より下流の室外機内を通ることができる。このため、排気運転時には、室外機内において給気口より下流に配置された構成部品の消臭・除菌を行うことができる。さらに、給気運転時の空気の流れにおける給気口の下流であり且つ加湿部の上流においては、ストリーマ放電が湿度による悪影響を受けることを抑えることができ、安定的にストリーマ放電を生起させることができる。
第11発明に係る空気調和機は、第5発明から第10発明の空気調和機であって、給気管の長さに応じてストリーマ放電部におけるストリーマ電流または電圧を調整可能である。
この空気調和機では、給気管の長さに応じてストリーマ電流または電圧を調整可能であるため、消臭・除菌性能の調整を行うことができる。例えば、ストリーマ電流を増大させることによって、消臭・除菌性能を高めることができる。また、ストリーマ放電では比較的大きな放電音が発生するが、ストリーマ電流または電圧を低減させることによって、室内への放電音の伝達を抑えることができる。
第1発明に係る空気調和機では、排気運転時に給排気管を通る排気空気に活性種が放出されるため、室内空気の排気を行うと同時に給排気管の脱臭・除菌を行うことができる。そして、給気時には脱臭・除菌が行われた給排気管を通って空気が室内に給気される。これにより、この空気調和機では、室内への給気時における室内への悪臭の持ち込みを抑えることができる。
第2発明に係る空気調和機では、排気運転時には給排気管の脱臭・除菌を行うことができる。また、循環運転時には、室内へ吹き出される空気に活性種を放出することによって、室内へ吹き出される空気を直接、脱臭・除菌することができる。これにより、この空気調和機では、脱臭・除菌された空気を室内に吹き出させることができる。
第3発明に係る空気調和機では、ストリーマ放電部から放出された活性種は、室内熱交換器を通った後に吹出し口から吹き出される。このため、室内熱交換器の消臭・除菌を行うことができる。
第4発明に係る空気調和機では、排気運転時には、吸込み口から吸い込まれた空気が、ストリーマ放電部から放出された活性種と共に、室内ダクトを通って給排気管へと送られる。また、給気運転時には、給排気管から室内ダクトを通って室内機の内部空間に送られたが、室内熱交換器を通った後に、吹出し口から室内へと吹き出される。
第5発明に係る空気調和機では、給気運転時に給気空気に活性種が放出される。活性種を含んだ給気空気は、給気管を通って室内機へと送られ、室内へと吹き出される。このため、室内への給気を行うと同時に給気管の脱臭・除菌を行うことができる。これにより、この空気調和機では、室内への給気時における室内への悪臭の持ち込みを抑えることができる。
第6発明に係る空気調和機では、排気運転によって室内の空気を室外に排気することができる。また、この排気運転時に排気空気中の臭気成分が給気管に付着した場合も給気時に活性種を含んだ空気が通ることによって給気管を脱臭・除菌することができる。
第7発明に係る空気調和機では、ストリーマ放電部は、室外機との給気管との接続部分である接続配管に設けられる。このため、給気運転時には、活性種を含んだ空気が給気管を通ることができる。また、排気運転時には、活性種を含んだ空気が接続配管より下流の室外機内を通ることができる。このため、排気運転時には、室外機内において接続配管より下流に配置された構成部品の消臭・除菌を行うことができる。
第8発明に係る空気調和機では、ストリーマ放電部は、室外機に設けられた切換部に設けられる。このため、給気運転時には、活性種を含んだ空気が給気管を通ることができる。また、排気運転時には、活性種を含んだ空気が切換部より下流の室外機内を通ることができる。このため、排気運転時には、室外機内において切換部より下流に配置された構成部品の消臭・除菌を行うことができる。
第9発明に係る空気調和機では、制御部が、加湿部による加湿運転の終了後にストリーマ放電部によるストリーマ放電を生起させる制御を行うことができる。このため、湿度の影響によりストリーマ放電が不安定になることを抑えることができる。
第10発明に係る空気調和機では、ストリーマ放電部は、室外機ケーシングの内部において、給気運転時の空気の流れにおける給気口の下流であり且つ加湿部の上流に設けられる。このため、給気運転時には、活性種を含んだ空気が給気管を通ることができる。また、排気運転時には、活性種を含んだ空気が給気口より下流の室外機内を通ることができる。このため、排気運転時には、室外機内において給気口より下流に配置された構成部品の消臭・除菌を行うことができる。さらに、給気運転時の空気の流れにおける給気口の下流であり且つ加湿部の上流においては、ストリーマ放電が湿度による悪影響を受けることを抑えることができ、安定的にストリーマ放電を生起させることができる。
第11発明に係る空気調和機では、給気管の長さに応じてストリーマ電流または電圧を調整可能であるため、消臭・除菌性能の調整を行うことができる。例えば、ストリーマ電流を増大させることによって、消臭・除菌性能を高めることができる。また、ストリーマ放電では比較的大きな放電音が発生するが、ストリーマ電流または電圧を低減させることによって、室内への放電音の伝達を抑えることができる。
〈第1実施形態〉
<空気調和機の概略構成>
本発明の第1実施形態に係る空気調和機1aの外観を図1に示す。
この空気調和機1aは、室内の壁面などに取り付けられる室内機2aと、室外に設置される室外機3aとに分かれて構成されている。室外機3aは、室外熱交換器やプロペラファンなどを収納する室外空調ユニット5と加湿給排気ユニット4aとを備えている。室内機2a内には室内熱交換器が収納され、室外機3a内には室外熱交換器が収納されている。そして、各熱交換器およびこれらの熱交換器を接続する冷媒配管31,32が、冷媒回路を構成している。
また、室外機3aと室内機2aとの間には、給排気管6(給気管)が設けられている。給排気管6は、室内機2aと室外機3aとを結び、排気運転時には室内機2aから室外機3aへと送られる排気空気が通り、給気運転時には室外機3aから室内機2aへと送られる給気空気が通り、給気時と排気時とで同じ配管が兼用されている。なお、後に詳細に説明するが、排気運転時には、室内の空気が室内機2aから取り込まれ室外機3aを通って室外へ排出される。また、給気運転時には、室外の空気が室外機3aから取り込まれ室内機2aを通って室内へ供給される。
<冷媒回路の構成>
図2は、空気調和機1aで用いられる冷媒回路の系統図に空気の流れの概略を付加したものである。
室内機2aには、室内熱交換器11が設けられている。この室内熱交換器11は、長さ方向両端で複数回折り返されてなる伝熱管と、伝熱管が挿通される複数のフィンとからなり、接触する空気との間で熱交換を行う。
また、室内機2a内には、クロスフローファン12(室内送風部)と、クロスフローファン12を回転駆動する室内ファンモータ13とが設けられている。クロスフローファン12は、円筒形状に構成され、周面には多数の羽根が設けられており、回転軸と交わる方向に空気流を生成する。このクロスフローファン12は、室内空気を室内機2a内に吸い込ませるとともに、室内熱交換器11との間で熱交換を行った後の空気を室内に吹き出させる。
室外空調ユニット5には、圧縮機21と、圧縮機21の吐出側に接続される四路切換弁22と、圧縮機21の吸入側に接続されるアキュムレータ23と、四路切換弁22に接続された室外熱交換器24と、室外熱交換器24に接続された電動弁25とが設けられている。電動弁25は、フィルタ26および液閉鎖弁27を介して冷媒配管32に接続されており、この冷媒配管32を介して室内熱交換器11の一端と接続される。また、四路切換弁22は、ガス閉鎖弁28を介して冷媒配管31に接続されており、この冷媒配管31を介して室内熱交換器11の他端と接続されている。これらの冷媒配管31,32は、上述した給排気管6とともに集合連絡管7を形成する。
また、室外空調ユニット5内には、室外熱交換器24での熱交換後の空気を外部に排出するためのプロペラファン29が設けられている。このプロペラファン29は、室外ファンモータ30によって回転駆動される。
<室外機の構成>
室外機3aは、図1に示すように、下部の室外空調ユニット5および上部の加湿給排気ユニット4aが一体となって構成されている。
図3に室外機3aの分解斜視図を示す。
〔室外空調ユニットに係る構成〕
室外空調ユニット5は、前面パネル51、側板52,53、保護金網(図示せず)、底板54等のケーシング部材や内部に収容される冷媒回路構成部品等により構成されている。
前面パネル51は、室外空調ユニット5の前面を覆う樹脂製の部材であり、室外熱交換器24に対して室外熱交換器24を通った空気の下流側に配置されている。前面パネル51には、複数のスリット状の開口からなる室外空調ユニット吹出口51aが設けられており、室外熱交換器24を通った空気は、室外空調ユニット5の内部からこの室外空調ユニット吹出口51aを通って室外機3aの外部へと吹き出す。また、前面パネル51の後方には、ファン吹出口部材56と仕切板57とが取り付けられる。
側板52,53には右側板52および左側板53があり、これらは室外空調ユニット5の側方を覆う金属製の部材である。ここでは、室外機3aの正面視において右側に右側板52、左側に左側板53が設けられている。
冷媒回路構成部品には、室外熱交換器24、圧縮機21、アキュムレータ23、四路切換弁22、電動弁25等(図2参照)がある。
室外熱交換器24は、平面視において略L字形状を有し、室外空調ユニット5の背面を覆う保護金網の前方に配置される。
室外熱交換器24の前方であって、仕切板57と左側板53との間の通気スペースには、室外ファンモータ30とプロペラファン29とが設けられている。室外ファンモータ30は、プロペラファン29を回転させる。プロペラファン29は、室外空調ユニット5内に取り入れた空気を室外熱交換器24と接触させ室外空調ユニット吹出口51aから前面パネル51の前方に排気させる。
圧縮機21、アキュムレータ23、四路切換弁22、電動弁25などの他の冷媒回路構成部品は、仕切板57と右側板52との間の機械室に配置されている。
室外空調ユニット5の上部には、電装品ユニット58が取り付けられる。この電装品ユニット58は、電装品箱と各部を制御するための回路部品を搭載したプリント基板とにより構成されている。
また、室外空調ユニット5には、各種のセンサーが備えられている。例えば、室外熱交換器24の温度を検知する熱交温度センサー(図示せず)、吐出管温度を検知する吐出管温度センサー(図示せず)、室外空気の温度を検知する室外温度センサー33(図5参照)などである。これらのセンサーは電装品ユニット58の回路部品と接続されており、検知した温度情報等を制御部9(図5参照)へと送る。
なお、電装品ユニット58の上方には防炎板59が取り付けられる。
〔加湿給排気ユニットに係る構成〕
加湿給排気ユニット4aは、室内から取り込まれた空気を室外へと排出させる排気運転と室外から取り込まれた空気を室内へと供給する給気運転とを行うことができる。給気運転には、室外から取り込まれた空気を加湿して室内へと供給する加湿運転と、加湿を行わずに室外の空気を取り入れて室内へと供給する給気換気運転とがある。以下、加湿給排気ユニット4aの構成について、主として図3に基づいて説明する。
(加湿給排気ユニットケーシング)
加湿給排気ユニット4aは、加湿給排気ユニットケーシング40(室外機ケーシング)を有している。加湿給排気ユニットケーシング40は、加湿給排気ユニット4aの前方、後方および両側方を覆っており、室外空調ユニット5の上部に接するように配置される。
加湿給排気ユニットケーシング40の前面には、複数のスリット状の開口からなる吸着用空気吹出口40aが設けられており、空気がこの吸着用空気吹出口40aを通って室外機3aの外部へと吹き出す。
また、加湿給排気ユニットケーシング40の背面には、吸着用空気吸込口40bおよび給排気口40c(給気口)が左右方向に並んで設けられている。また、加湿給排気ユニットケーシング40の前面には、吸着用空気吸込口40bと前後方向に並んで吸着用空気吸込口40eが設けられている。吸着用空気吸込口40b,40eは、吸加湿ロータ41に水分を吸着させるために室外から取り込まれる空気が通る開口である。給排気口40cは、室内機2aへと送られるために取り込まれる空気が通る、または、室内機2aから取り込まれて室外へと排気される空気が通る開口である。
なお、加湿給排気ユニットケーシング40の上部は、天板66により覆われている。
加湿給排気ユニットケーシング40内は、右側が吸加湿ロータ41等を収容する空間、左側が吸着用ファン46等を収容する吸着用ファン収納空間SP1となっている。この加湿給排気ユニットケーシング40内には、吸加湿ロータ41(加湿部)、ヒータ組立体42、ラジアルファン組立体43、切換ダンパ44(切換部)、吸着側ダクト45、吸着用ファン46などが配置されている。
(吸加湿ロータ)
吸加湿ロータ41は、概ね円板形状を有するハニカム構造のセラミックロータであり、空気が容易に通過できる構造となっている。吸加湿ロータ41は、水平面で切った断面において細かいハニカム(蜂の巣)状になっている。そして、これらの断面が多角形である吸加湿ロータ41の多数の筒部分を、空気が通過する。
吸加湿ロータ41の主たる部分は、ゼオライト、シリカゲル、あるいはアルミナといった吸着剤から焼成されている。このゼオライト等の吸着剤は、接触する空気中の水分を吸着し、加熱されることによって吸着して含有する水分を離脱する性質を有している。
この吸加湿ロータ41は、加湿給排気ユニットケーシング40側に設けられた支持軸40dに回動可能に支持される。吸加湿ロータ41の周面には、ギヤが形成されており、ロータ駆動モータ47の駆動軸に取り付けられるロータ駆動ギヤ48と歯合している。
(ヒータ組立体)
ヒータ組立体42は、加湿運転時に、室外から取り込まれて吸加湿ロータ41へ送られる空気を加熱する。このヒータ組立体42は、ヒータ支持板49を介して吸加湿ロータ41の上方に取り付けられる。
(ラジアルファン組立体)
ラジアルファン組立体43は、吸加湿ロータ41の側方に配置されており、給排気口40cから吸加湿ロータ41および切換ダンパ44を経て室内へと到る空気の流れを生成して、室外から取り入れた空気を室内機2aへと送る。また、ラジアルファン組立体43は、室内機2aから取り入れた空気を室外へと排出することもできる。ラジアルファン組立体43は、切換ダンパ44が切り換わることにより、これらの動作を切り換える。
ラジアルファン組立体43は、室外から取り入れた空気を室内機2aへと送る場合には、吸加湿ロータ41を通過して吸加湿ロータ41の右側の略半分の部分のうち手前側の部分から降りてきた空気を、切換ダンパ44を経て給排気ダクト61(接続配管)へと送り出す。給排気ダクト61は、給排気管6(図1参照)に接続されており、ラジアルファン組立体43は、給排気ダクト61と給排気管6とを介して空気を室内機2aへと供給する。
ラジアルファン組立体43は、室内機2aから取り入れた室内の空気を室外へと排出する場合には、給排気ダクト61から送られてきた空気を加湿給排気ユニットケーシング40の背面に設けられた給排気口40cから室外へと排出する。
(切換ダンパ)
切換ダンパ44は、排気運転と給気運転とを切り換えるための構成部品である。切換ダンパ44は、ラジアルファン組立体43の下方に配置される回転式の空気流路切換手段であり、第1状態、第2状態及び第3状態に切り替わる。
第1状態においては、ラジアルファン組立体43から吹き出された空気は、給排気ダクト61を経て給排気管6を通って室内機2aへと供給されるようになる。これにより、第1状態では、図2の実線矢印A1で示す矢印の向きに空気が流れ、加湿空気あるいは室外空気が給排気管6を通って室内機2aへと供給されるようになる。
第2状態では、図2の破線矢印A2で示す矢印の向きに空気が流れ、室内機2aから給排気管6及び給排気ダクト61を通ってきた空気が、ラジアルファン組立体43から給排気口40cを経て室外へと排気される。
第3状態では、切換ダンパ44と給排気ダクト61とを繋ぐ経路が閉じられ、室外機3aと室内機2aとの間の空気の流れが遮断される。
(吸着側ダクトおよび吸着用ファン)
吸着側ダクト45は、吸加湿ロータ41の上面のうちヒータ組立体42が位置しない部分(左側の略半分の部分)を覆っている。この吸着側ダクト45は、後述する吸着側ベルマウス63とともに、吸加湿ロータ41の左半分の部分の上面から以下に説明する吸着用ファン収納空間SP1の上部へと通じる空気流路を形成する。
吸着用ファン収納空間SP1に収容される吸着用ファン46は、吸着用ファンモータ65によって回転する遠心ファンであり、上部に配置される吸着側ベルマウス63の開口部63aから空気を吸込むことで、吸着用空気吸込口40b,40eから吸加湿ロータ41を介して、開口部63aへ流れる気流を生成する。そして、吸着用ファン46は、吸加湿ロータ41を通る際に水分を吸着された乾燥空気を吸着用空気吹出口40aから加湿給排気ユニットケーシング40の前方へ向けて排気する。吸着側ベルマウス63は、吸着用ファン収納空間SP1の上部に設けられており、吸着側ダクト45によって形成される空気流路を通ってくる空気を吸着用ファン46へと導く役割を果たす。
<室内機の構成>
次に室内機2aの構成について、図4に示す室内機2aの側面断面図に基づいて説明する。
室内機2aは、正面視に置いて横方向に長い室内機ケーシング14を備えており、前述した室内熱交換器11やクロスフローファン12は、室内機2aの室内機ケーシング14内に収容されている。また、室内機ケーシング14には、ストリーマ放電ユニット17a(ストリーマ放電部)および室内ダクト19が備えられている。
〔室内機ケーシング〕
室内機ケーシング14は、前面パネル14aと底フレーム14bとにより構成されている。
前面パネル14aは、室内機2aの上面、下面、前面及び側面を覆っている。前面パネル14aの上面は、室内熱交換器11の上方を覆っており、複数のスリット状の開口からなる吸込み口140が設けられている。前面パネル14aの下面には、室内機2aの長手方向に沿う開口からなる吹出し口141が設けられている。また、吹出し口141には、室内へと吹出す空気の吹き出し角度を調整する水平フラップ142が設けられている。この水平フラップ142は、室内機2aの長手方向に平行な軸を中心に回動自在に設けられている。水平フラップ142は、フラップモータ18(図5参照)によって回動されることにより、吹出し口141の開閉を行うことができる。
底フレーム14bは、室内機2aの背面を構成しており、室内熱交換器11の後方を覆っている。
また、室内熱交換器11の下方には、熱交換時に室内熱交換器11の表面に発生する水滴を受け取るためのドレンパン143が設けられている。このドレンパン143には、受け取った水滴を外部に排出するためのドレンホース(図示せず)が取り付けられている。冷房運転時やドライ運転時には、室内熱交換器11は蒸発側熱交換器として作用するため、室内熱交換器11と接触する空気中に含まれる水分が凝縮して水滴となって滴下する。ドレンパン143は、このような水滴を受け取ってドレンホースによって排水するように構成されている。
なお、室内機ケーシング14の内部には、吸込み口140から吸い込まれた室内空気の温度を検知する室内温度センサー15(図5参照)や室内空気の湿度を検知する室内湿度センサー16(図5参照)が収納されている。
〔クロスフローファン〕
クロスフローファン12は、側面視において室内機2aの略中央に配置されている。クロスフローファン12は、室内ファンモータ13(図5参照)によって回転駆動されることにより、吸込み口140から吸い込まれ室内熱交換器11を通り吹出し口141から室内へと吹出す空気の流れを生成する。
〔室内熱交換器〕
室内熱交換器11は、クロスフローファン12の前方、上方および後部上方を取り囲むように取り付けられている。室内熱交換器11は、クロスフローファン12の駆動により吸込み口140から吸い込まれた空気や、ラジアルファン組立体43によって室外機3aから送られてきた空気をクロスフローファン12側に通過させ、伝熱管の内部を通過する冷媒との間で熱交換を行わせる。室内熱交換器11は、第1熱交換部11a、第2熱交換部11b、第3熱交換部11c、第4熱交換部11dを有する。
第1熱交換部11aと第2熱交換部11bは、クロスフローファン12の上方に設けられており、側面視において逆V字型の形状に組み合わされている。第1熱交換部11aが後側に配置され、第2熱交換部11bが前側に配置されている。第1熱交換部11aは、その下端が上端よりも後方に位置するように傾斜して配置されており、第1熱交換部11aの下端は、クロスフローファン12の後方に位置している。第2熱交換部11bは、その下端が上端よりも前方に位置するように傾斜して配置されている。また、第1熱交換部11aの上端と第2熱交換部11bの上端とは近接して配置されている。
第3熱交換部11cは、第1熱交換部11aの下端に接続されており、略鉛直方向に沿って設けられている。また、第4熱交換部11dは、第3熱交換部11cの下端に接続されており、クロスフローファン12の前方を通り下方に延びている。
〔ストリーマ放電ユニット〕
ストリーマ放電ユニット17aは、室内機ケーシング14内に配置されており、排気運転時と循環運転時にストリーマ放電を生起させることにより、周囲を通過する空気中に活性種を放出する。具体的には、ストリーマ放電ユニット17aは、第2熱交換部11bの外側に配置されており、吸込み口140から吸い込まれ吹出し口141から吹き出される空気の流れにおける吸込み口140の下流であり且つ室内熱交換器11の上流に配置されている。なお、ここでいう「外側」とは、室内熱交換器11に対してクロスフローファン12が配置されている側を「内側」として、その反対側を「外側」と呼んでいる。ストリーマ放電ユニット17aは、例えば、針状の放電電極と、放電電極から極僅かな距離を隔てて配置された対向電極とから構成されており、放電電極と対向電極との間に放電電圧が印可されることによりストリーマ放電を生起させる。ストリーマ放電ユニット17aは、排気運転時には排気空気に活性種を放出し、循環運転時には吸込み口140から吸い込まれ吹出し口141から吹き出される空気の流れに活性種を放出する。ストリーマ放電ユニット17aの空気中への活性種の放出に関しては、後に詳述する。
〔室内ダクト〕
室内ダクト19は、室内機ケーシング14内に配置されており、室内熱交換器11の表面に沿って設けられている。室内ダクト19は、一端が給排気管6に接続されており、他端近傍の室内熱交換器11に面する部分と、他端の先端とに開口が設けられている。室内ダクト19は他端の先端に設けられた開口によって、吸込み口140から吸い込まれ吹出し口140から吹き出される空気の流れにおける吸込み口140の下流であり且つ室内熱交換器11の上流に位置する室内機2aの内部空間に連通している。
<制御部>
また、この空気調和機1aは、図5に示す制御部9を備えている。制御部9は室内機2aと室外機3aとに分かれて設けられており、各種センサーから伝達される情報やリモコン8から送信される運転指令に基づいて室内機2a及び室外機3aの各構成部品を制御することによって、種々の空調運転を行うことができる。
<動作>
次に、本実施形態にかかる空気調和機1aにおける循環運転時、給気運転時および排気運転時の動作を説明する。
〔循環運転時の動作〕
循環運転時には、クロスフローファン12が駆動され、室内の空気が吸込み口140から室内機ケーシング14内に吸い込まれ室内熱交換器11を通り吹出し口141から室内へ吹き出される(図2の矢印A4参照)。このとき、吸込み口140から取り込まれた空気は、室内熱交換器11を通過する際に加熱又は冷却された、その後、吹出し口141から室内に吹き出される。これにより、室内の暖房または冷房が行われる。また、ストリーマ放電ユニット17aは、吸込み口140から吸い込まれ室内熱交換器11を通過する前の空気に活性種を放出する。活性種を含んだ空気は、室内熱交換器11を通り、吹出し口141から室内へと吹き出される。
〔給気運転時の動作〕
給気運転時には、室外の空気が、室外機3aから取り込まれ、給排気管6を通って室内機2aへと送られる(図2の矢印A1参照)。室内機2aへと送られた給気空気は、室内熱交換器11の上流に送られ、室内熱交換器11を通った後に吹出し口141から室内へと吹き出される。給気運転には、空気を加湿して室内へと供給する加湿運転と、加湿を行わずに空気を室内へと供給する給気換気運転とがある。
なお、給気運転と同時に上記の循環運転が行われてもよい。この場合、室外機3aから取り込まれ室内機2aへと送られた給気空気と、吸込み口140から取り込まれた室内の空気とが室内機2aの内部で合流して吹出し口141から室内へ吹き出される。
(加湿運転時の動作)
本実施形態にかかる空気調和機1aにおいて加湿運転が行われるときには、上記の切換ダンパ44は第1状態に切り換えられる。
以下、加湿運転が行われる際の加湿給排気ユニット4aの動作について図2及び図3に基づいて説明する。
加湿給排気ユニット4aは、吸着用ファン46を回転駆動することによって、室外からの空気を吸着用空気吸込口40b,40eから加湿給排気ユニットケーシング40内に取り入れる。加湿給排気ユニットケーシング40内に入ってきた空気は、吸加湿ロータ41の左側の略半分の部分を通過して、吸着側ダクト45および吸着側ベルマウス63により形成される空気流路および吸着用ファン46を介して、吸着用ファン収納空間SP1から吸着用空気吹出口40aを通って室外機3aの前方へと排出される(図2の矢印A3及び図3参照)。加湿給排気ユニットケーシング40内に室外から取り入れられた空気が吸加湿ロータ41の左側の略半分の部分を通過する際に、吸加湿ロータ41は、空気中に含まれている水分を吸着する。
この吸着工程で水分を吸着した吸加湿ロータ41の左側の略半分の部分は、吸加湿ロータ41が回転することによって、吸加湿ロータ41の右側の略半分の部分となる。すなわち、吸着された水分は、吸加湿ロータ41の回転に伴い、ヒータ組立体42の下方に位置する吸加湿ロータ41の部分に移動してくる。そして、ここに移動してきた水分は、ヒータ組立体42からの熱により、ラジアルファン組立体43によって生成される空気流中に離脱していく。
ラジアルファン組立体43が駆動されると、給排気口40cから加湿給排気ユニットケーシング40内に室外の空気が取り込まれ、その空気が吸加湿ロータ41の右側の略半分の部分のうち奥の部分の下方から上方に向けて通過し、ヒータ組立体42内に導入される。そして、ヒータ組立体42内に入った空気は、ヒータ組立体42から排出され、吸加湿ロータ41の右側の略半分の部分のうち手前の部分を上方から下方に通過し、切換ダンパ44の内部を通ってラジアルファン組立体43へと至る。このような空気流は、ラジアルファン組立体43が生成するものである。ラジアルファン組立体43は、上記のように吸加湿ロータ41および切換ダンパ44を通り抜けてきた空気を、切換ダンパ44、給排気ダクト61及び給排気管6を介して室内機2aへと送る。この室内機2aへと送られる空気は、吸加湿ロータ41に吸着されていた水分を含むようになっている。そして、加湿給排気ユニット4aから室内機2aに供給された空気は、室内ダクト19から室内熱交換器11を経て、吹出し口141から室内へと吹き出される。
(給気換気運転時の動作)
給気換気運転の場合には、吸着用ファンモータ65やヒータ組立体42が作動されずに、上記の加湿運転時と同様の動作が行われる。これにより、室外から取り入れられた空気が、加湿されずに上記と同様の経路を通って室内機2aへと送られる。
〔排気運転時の動作〕
排気運転時には、室内の空気が吸込み口140から室内機2aに取り込まれ、室内ダクト10および給排気管6を通って室外機3aに送られ、室外に排出される(図2の波線矢印A2参照)。このとき、上記の切換ダンパ44は第2状態に切り換えられる。
ラジアルファン組立体43が駆動されると、室内機2aの吸込み口140から室内の空気が取り込まれる。ストリーマ放電ユニット17aは、吸込み口140から吸い込まれた空気(排気空気)に活性種を放出する。活性種を含んだ排気空気は、給排気管6を経て、室外機3aへと送られる。室外機3aへ送られた排気空気は、給排気ダクト61から切換ダンパ44の内部を通ってラジアルファン組立体43へと到る。
ラジアルファン組立体43へと到った排気空気は、再び切換ダンパ44の内部を通って、切換ダンパ44の外部へ吹き出し、吸加湿ロータ41の右側の略半分の部分のうち手前の部分を下方から上方に通過し、ヒータ組立体42内に導入される。そして、ヒータ組立体42内に入った排気空気は、ヒータ組立体42から排出され、吸加湿ロータ41の右側の略半分の部分のうち奥の部分の上方から下方に向けて通過し、給排気口40cから室外へと排出される。
このようにして室内機2aから取り込まれた室内の空気は、排気空気として加湿給排気ユニット4aから室外へと排出される。
<特徴>
1つの給排気管を排気時と給気時とで兼用する場合、排気時に排気空気に含まれている臭気成分が給排気管の内壁面に付着し、給気時に臭いを室内に持ち込んでしまうという問題がある。
しかし、この空気調和機1aでは、排気運転時に給排気管6を通る排気空気に活性種が放出されるため、室内空気の排気を行うと同時に給排気管6内部の脱臭・除菌を行うことができる。そして、給気時には脱臭・除菌が行われた給排気管6を通って給気空気が室内に給気される。これにより、この空気調和機1aでは、室内への給気時における室内への悪臭の持ち込みを防止することができる。
また、冷暖房等の循環運転時には、吸込み口140から吸い込まれ吹出し口141から室内へ吹き出される空気の流れに活性種を放出することによって、室内へ吹き出される空気を直接、脱臭・除菌することができる。これにより、この空気調和機1aでは、脱臭・除菌された空気を室内に吹き出させることができる。
〈第2実施形態〉
<構成>
本発明の第2実施形態に係る空気調和機1bでは、図6および図7に示すように、室外機3bに備えられる加湿給排気ユニット4bの給排気ダクト61にストリーマ放電ユニット17bが設けられており、ストリーマ放電ユニット17bは、給気運転時および排気運転時にストリーマ放電を生起させ、給排気ダクト61を通る給気空気または排気空気に活性種を放出する。
また、この空気調和機1bでは、給排気管6の長さに応じてストリーマ放電ユニット17bにおけるストリーマ電流または電圧を調整可能である。例えば、空気調和機1bの設置時にリモコン8等によって給排気管6の長さが入力され、入力された給排気管6の長さに応じて制御部9がストリーマ放電ユニット17bにおけるストリーマ電流または電圧を調整することが可能である。
他の構成については第1実施形態に係る空気調和機1aと同様である。
<特徴>
(1)
この空気調和機1bでは、給気運転時に給気空気に活性種が放出される。活性種を含んだ給気空気は、給排気管6を通って室内機2bへと送られ、室内へと吹き出される。このため、室内への給気を行うと同時に給排気管6の脱臭・除菌を行うことができる。これにより、この空気調和機1bでは、室内への給気時における室内への悪臭の持ち込みを抑えることができる。
また、排気運転時には、活性種を含んだ排気空気が、給排気ダクト61から切換ダンパ44、ラジアルファン組立体43、吸加湿ロータ41、ヒータ組立体42等の加湿給排気ユニット4の構成部品を通って室外へ排出される。このため、給排気ダクト61より下流に配置されたこれらの構成部品の消臭・除菌を行うことができる。
(2)
この空気調和機1bでは、給排気管6の長さに応じてストリーマ電流または電圧を調整可能であるため、消臭・除菌性能の調整を行うことができる。例えば、ストリーマ電流を増大させることによって、消臭・除菌性能を高めることができる。また、ストリーマ電流または電圧を低減させることによって、室内への放電音の伝達を抑えることができる。
(3)
この空気調和機1bでは、ストリーマ放電ユニット17bが室外機3bの加湿給排気ユニット4bに備えられている。このため、ストリーマ放電による放電音が室内の居住者等に聞こえ難くなっており、騒音による快適感の低下を防止することができる。
〈他の実施形態〉
(A)
上記の第1実施形態において、給気運転時の給気空気がストリーマ放電ユニット17aを通るように構成され、給気空気に活性種が放出されてもよい。この場合、給気空気を活性種によって直接、消臭・除菌することができる。
(B)
上記の第1実施形態では、循環運転において冷暖房が行われているが、室内熱交換器11を利用した除湿が行われてもよい。この場合、活性種を含む除湿空気が室内に吹き出されることによって、上記と同様の効果を奏することができる。
(C)
上記の第2実施形態では、給排気ダクト61にストリーマ放電ユニット17bが設けられているが、切換ダンパ44の内部に設けられてもよい。この場合も第2実施形態と同様に、給排気管6の脱臭・除菌を行うことができる。
(D)
上記の第2実施形態および他の実施形態(C)の場合において、制御部9が、加湿運転の終了後にストリーマ放電ユニット17bによるストリーマ放電を生起させるように構成されてもよい。
ストリーマ放電ユニット17bが高湿の空気中に曝されるとストリーマ放電の安定性が低下する恐れがあるが、加湿運転の終了後にストリーマ放電を生起させることによって、安定的にストリーマ放電を生起させることができる。
(E)
上記の第2実施形態では、給排気ダクト61にストリーマ放電ユニット17bが設けられているが、ストリーマ放電ユニット17bが、給排気口40cのすぐ前方に配置されてもよい。この場合、ストリーマ放電ユニット17bは、給気運転時の空気の流れにおける給気口の下流であり且つ加湿部の上流に設けられることとなり、第2実施形態と同様に、給排気管6の脱臭・除菌を行うことができる。また、加湿運転中であってもストリーマ放電ユニット17bが高湿の空気中に曝されることがなく、安定的にストリーマ放電を生起させることができる。
本発明は、室内への給気時における室内への悪臭の持ち込みを抑えることができる効果を有し、空気調和機として有用である。
空気調和機の全体外観図。 第1実施形態に係る冷媒回路の構成および空気流れを示す図。 室外機の分解斜視図。 室内機の側面断面図。 空気調和機の制御ブロック図。 第2実施形態に係る冷媒回路の構成および空気流れを示す図。 第2実施形態に係る加湿給排気ユニットの斜視図。
符号の説明
1a,1b 空気調和機
2a,2b 室内機
3a,3b 室外機
6 給排気管(給排気管、給気管)
9 制御部
11 室内熱交換器
12 クロスフローファン(室内送風部)
14 室内機ケーシング
17a,17b ストリーマ放電ユニット(ストリーマ放電部)
19 室内ダクト
40 加湿給排気ユニットケーシング(室外機ケーシング)
40c 給排気口(給気口)
41 吸加湿ロータ(加湿部)
44 切換ダンパ(切換部)
61 給排気ダクト(接続配管)
140 吸込み口
141 吹出し口

Claims (11)

  1. 室内に配置される室内機(2a)と、
    室外に配置される室外機(3a)と、
    前記室内機(2a)と前記室外機(3a)とを結び、室内の空気が前記室内機(2a)から取り込まれ前記室外機(3a)を通って室外へ排出される排気運転時に前記室内機(2a)から前記室外機(3a)へと送られる排気空気が通り、室外の空気が前記室外機(3a)から取り込まれ前記室内機(2a)を通って室内へ供給される給気運転時に前記室外機(3a)から前記室内機(2a)へと送られる給気空気が通る給排気管(6)と、
    前記排気運転と前記給気運転とを切り換え可能な切換部(44)と、
    前記室内機(2a)に配置され、ストリーマ放電を生起させることにより前記排気空気に活性種を放出するストリーマ放電部(17a)と、
    を備える空気調和機(1a)。
  2. 前記室内機(2a)は、
    吸込み口(140)と吹出し口(141)とが設けられた室内機ケーシング(14)と、
    前記室内機ケーシング(14)内に設けられる室内熱交換器(11)と、
    室内の空気が前記吸込み口(140)から前記室内機ケーシング(14)内に吸い込まれ前記室内熱交換器(11)を通り前記吹出し口(141)から室内へ吹き出される循環運転時に前記吸込み口(140)から吸い込まれ前記吹出し口(141)から吹き出される空気の流れを生成する室内送風部(12)と、
    を有し、
    前記ストリーマ放電部(17a)は、前記排気運転時には前記排気空気に活性種を放出し、前記循環運転時には前記吸込み口(140)から吸い込まれ前記吹出し口(141)から吹き出される空気の流れに活性種を放出する、
    請求項1に記載の空気調和機(1a)。
  3. 前記ストリーマ放電部(17a)は、前記吸込み口(140)から吸い込まれ前記吹出し口(141)から吹き出される空気の流れにおける前記吸込み口(140)の下流であり且つ前記室内熱交換器(11)の上流に配置されている、
    請求項2に記載の空気調和機(1a)。
  4. 前記室内機(2a)は、前記給排気管(6)に接続され前記吸込み口(140)から吸い込まれ前記吹出し口(141)から吹き出される空気の流れにおける前記吸込み口(140)の下流であり且つ前記室内熱交換器(11)の上流に位置する前記室内機(2a)の内部空間に連通する室内ダクト(19)をさらに有する、
    請求項3に記載の空気調和機(1a)。
  5. 室内に配置される室内機(2b)と、
    室外に配置される室外機(3b)と、
    前記室内機(2b)と前記室外機(3b)とを結び、室外の空気が前記室外機(3b)から取り込まれ前記室内機(2b)を通って室内へ供給される給気運転時に前記室外機(3b)から前記室内機(2b)へと送られる給気空気が通る給気管(6)と、
    前記室外機(3b)に配置され、ストリーマ放電を生起させることにより前記給気空気に活性種を放出するストリーマ放電部(17b)と、
    を備える空気調和機(1b)。
  6. 前記給気管(6)には、室内の空気が前記室内機(2b)から取り込まれ前記室外機(3b)を通って室外へ排出される排気運転時には、前記室内機(2b)から前記室外機(3b)へと送られる排気空気が通り、
    前記排気運転と前記給気運転とを切り換え可能な切換部(44)をさらに備える、
    請求項5に記載の空気調和機(1b)。
  7. 前記室外機(3b)は、前記給気管(6)が接続される接続配管(61)を有し、
    前記ストリーマ放電部(17b)は、前記接続配管(61)に設けられる、
    請求項6に記載の空気調和機(1b)。
  8. 前記切換部(44)は、前記室外機(3b)に設けられており、
    前記ストリーマ放電部(17b)は、前記切換部(44)に設けられる、
    請求項6に記載の空気調和機(1b)。
  9. 前記室外機(3b)は、室内へ供給される空気を加湿する加湿部(41)をさらに有し、
    前記加湿部(41)による加湿運転の終了後に前記ストリーマ放電部(17b)によるストリーマ放電を生起させる制御部(9)をさらに備える、
    請求項7または8に記載の空気調和機(1b)。
  10. 前記室外機(3b)は、
    室外から取り込まれる空気が通る給気口(40c)が設けられた室外機ケーシング(40)と、
    前記給気口(40c)から取り込まれ前記給気管(6)を通って室内へ供給される空気を加湿する加湿部(41)と、
    をさらに有し、
    前記ストリーマ放電部(17b)は、前記給気運転時の空気の流れにおける前記給気口(40c)の下流であり且つ前記加湿部(41)の上流に設けられる、
    請求項6に記載の空気調和機(1b)。
  11. 前記給気管(6)の長さに応じて前記ストリーマ放電部(17b)におけるストリーマ電流または電圧を調整可能である、
    請求項5から10のいずれかに記載の空気調和機(1b)。
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