JPH1124759A - 異常検出装置、空気清浄装置、マイナスイオン発生装置及び加湿器 - Google Patents

異常検出装置、空気清浄装置、マイナスイオン発生装置及び加湿器

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JPH1124759A
JPH1124759A JP19067797A JP19067797A JPH1124759A JP H1124759 A JPH1124759 A JP H1124759A JP 19067797 A JP19067797 A JP 19067797A JP 19067797 A JP19067797 A JP 19067797A JP H1124759 A JPH1124759 A JP H1124759A
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JP
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liquid
water
unit
tank
speed
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JP19067797A
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English (en)
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Keiichi Ito
恵一 伊藤
Katsuhiko Omodaka
克彦 面高
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Sony Group Corp
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Aiwa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】揚水に供される回転源の回転速度が下限回転速
度よりも低くなったときは、負荷設備やその回転源の破
損を未然に防止できるようにする。 【解決手段】水等の液体を揚水する装置の異常検出装置
であって、揚水に供されるモータ5の回転速度を検出す
る速度センサ29と、この速度センサ29の速度検出信
号S6と予め設定された下限閾値速度に関する基準信号
V1,V3とを比較する下限用のコンパレータ49と、
その速度検出信号S6と予め設定された上限閾値速度に
関する基準信号V2,V4とを比較する上限用のコンパ
レータ59と、これらコンパレータ49,59の出力を
判定するマイクロコンピュータ89とを備え、モータ5
の回転速度が下限閾値速度よりも低いとき、またはその
回転速度が上限閾値速度よりも高いときは、マイクロコ
ンピュータ89によってモータ5の動作が停止されるよ
うになされた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気清浄装置、マイ
ナスイオン発生装置及び加湿器等に適用して好適な異常
検出装置に関する。更に詳しくは揚水に供される回転源
の回転速度が下限閾値速度よりも低くなったときは、回
転源の動作を停止することにより、回転源の焼損を未然
に防止できるようにした異常検出装置、空気清浄装置、
マイナスイオン発生装置及び加湿器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、水や石油等の液体を使用する
ために給水用のタンクを備えた装置として加湿器、冷風
機、空気清浄装置、石油ストーブなどが知られている。
これらの装置には液体を汲み上げるポンプや、空気を送
り込むブロアが取り付けられ、これらの駆動源してモー
タが使用され、そのモータを保護するためにヒューズが
設けられている。
【0003】特に加湿器、冷風機、空気清浄装置等で
は、モータの回転軸に水噴霧回転体が設けられ、ポンプ
によって汲み上げられた液体が水噴霧回転体から噴出さ
れて霧状に微細化される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ポンプを使用
した加湿器、冷風機及び空気清浄装置等では、例えば、
寒冷地などで水等の液体が凍結して揚水負荷が重くなっ
たり、異物が挟まってモータに対する負荷が重くなった
りした状態でも、モータ保護用のヒューズが溶断するま
ではモータが回転する。このため、ユーザが誤って電源
を投入した場合などに、ポンプや水噴霧回転体、軸継ぎ
手(以下負荷設備ともいう)等を破損するという問題が
ある。
【0005】そこで、本発明は上述した課題を解決した
ものであって、揚水に供される回転源の回転速度が下限
閾値速度よりも低くなったときは、回転源の動作を停止
することにより、負荷設備やその回転源の破損を未然に
防止できるようにした異常検出装置、空気清浄装置、マ
イナスイオン発生装置及び加湿器を提案するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明の異常検出装置は水等の液体を揚水する装
置の異常検出装置であって、揚水に供される回転源の回
転速度を検出する検出部と、この検出部の出力信号と予
め設定された下限閾値速度に関する基準信号とを比較す
る比較部と、この比較部の出力を判定する制御部とを備
え、回転源の回転速度が下限閾値速度よりも低いとき
は、制御部によって回転源の動作が停止されるようにな
されたものである。
【0007】本発明の異常検出装置によれば、揚水に供
される回転源の回転速度が下限閾値速度よりも低いと
き、例えば、寒冷地などで水等の液体が凍結して揚水負
荷が重くなったり、異物が挟まって回転源に対する負荷
が重くなったときに、制御部によって回転源の動作が停
止されるようになるので、負荷設備やその回転源の破損
を未然に防止できる。
【0008】従って、寒冷地仕様の空気清浄装置、マイ
ナスイオン発生装置、加湿器等に本発明の異常検出装置
を応用することができる。
【0009】本発明の空気清浄装置は空気清浄化用の液
体を貯留する液体貯留装置と、この液体貯留装置に貯留
されたこの液体を汲み上げる液体供給装置と、この液体
供給装置の回転速度を検出する検出部と、この検出部の
出力信号と予め設定された下限閾値速度に関する基準信
号とを比較する比較部と、この比較部の出力を判定する
制御部とを備え、回転源の回転速度が下限閾値速度より
も低いときは、制御部によって液体供給装置の動作が停
止されるようになされたものである。
【0010】本発明の空気清浄装置によれば、液体供給
装置の回転速度が下限閾値速度よりも低いとき、例え
ば、寒冷地などで水等の液体が凍結して揚水負荷が重く
なったり、異物が挟まって揚水負荷が重くなったとき
に、制御部によって液体供給装置の動作が停止されるよ
うになるので、液体供給装置の破損や、その回転源の焼
損を未然に防止できる。
【0011】これにより、過酷な使用環境から空気清浄
装置を保護できると共にその長寿命化が図れる。
【0012】本発明のマイナスイオン発生装置はマイナ
スイオン発生用の液体を貯留する液体貯留装置と、この
液体貯留装置に貯留されたこの液体を汲み上げる液体供
給装置と、この液体供給装置の回転速度を検出する検出
部と、この検出部の出力信号と予め設定された下限閾値
速度に関する基準信号とを比較する比較部と、この比較
部の出力を判定する制御部とを備え、回転源の回転速度
が下限閾値速度よりも低いときは、制御部によって液体
供給装置の動作が停止されるようになされたものであ
る。
【0013】本発明のマイナスイオン発生装置によれ
ば、液体供給装置の回転速度が下限閾値速度よりも低い
とき、例えば、寒冷地などで水等の液体が凍結して揚水
負荷が重くなったり、異物が挟まって揚水負荷が重くな
ったときに、制御部によって液体供給装置の動作が停止
されるようになるので、液体供給装置の破損や、その回
転源の焼損を未然に防止できる。
【0014】これにより、過酷な使用環境からマイナス
イオン発生装置を保護できると共にその長寿命化が図れ
る。
【0015】本発明の加湿器は加湿用の液体を貯留する
液体貯留装置と、この液体貯留装置に貯留されたこの液
体を汲み上げる液体供給装置と、この液体供給装置の回
転速度を検出する検出部と、この検出部の出力信号と予
め設定された下限閾値速度に関する基準信号とを比較す
る比較部と、この比較部の出力を判定する制御部とを備
え、回転源の回転速度が下限閾値速度よりも低いとき
は、制御部によって液体供給装置の動作が停止されるよ
うになされたものである。
【0016】本発明の加湿器によれば、液体供給装置の
回転速度が下限閾値速度よりも低いとき、例えば、寒冷
地などで水等の液体が凍結して揚水負荷が重くなった
り、異物が挟まって揚水負荷が重くなったときに、制御
部によって液体供給装置の動作が停止されるようになる
ので、液体供給装置の破損や、その回転源の焼損を未然
に防止できる。これにより、過酷な使用環境から加湿器
を保護できると共にその長寿命化が図れる。
【0017】
【発明の実施の形態】続いて、本発明に係る空気清浄装
置の実施の一形態について、図面を参照して詳細に説明
する。
【0018】(1)第1の実施の形態 図1は本発明の第1の実施の形態としての空気清浄装置
1の構成を示している。この空気清浄装置1では円筒状
の本体基板100上にキャビネット21が設けられ、こ
のキャビネット21内において、水を霧状にした水フィ
ルタにより、吸気口11から吸入した空気が清浄化さ
れ、清浄化後の空気が排気口12から排出される。
【0019】その機能は空気の吸入排出と清浄処理に大
きく分けられる。このうち空気の清浄処理は水等の液体
を霧状に噴霧する液体微細化部としての噴霧装置2によ
り行われ、ここで使用される水は装置内に設けられた液
体貯留装置としてのタンク3から供給される。このタン
ク3は本体基板100上であって、キャビネット21の
下面開口部20に設けられる。
【0020】まず、空気の流路について説明する。空気
清浄装置1は全体が円筒状となされ、空気清浄装置1の
キャビネット21の上部側面(図では右側上部)には吸
気口11が設けられ、キャビネット21の上面には排気
口12が設けられる。空気の流路は吸気口11からの吸
気ダクト22、排気ダクト23を経て排気口12に通じ
る経路によって形成される。
【0021】吸気口11の内縁上部から下方には傾斜仕
切板24が設けられる。また、吸気口11の内縁下部に
は光源としての電飾効果用のLED25を内包した窓部
26が取り付けられる。これら傾斜仕切板24と窓部2
6の間に形成される空間が吸気ダクト22となる。吸気
ダクト22は空気を斜め下方に導き、吸気ダクト22の
途中には噴霧装置2が配される。
【0022】傾斜仕切板24の下部は第1の垂直仕切板
27となり、この垂直仕切板27と噴霧装置2との間に
はフィン型突出壁14が取り付けられる。また、窓部2
6の一面が噴霧装置2に対向して配される。この噴霧装
置2周辺では吸気ダクト22は垂直下向きに空気を導
く。
【0023】空気の流れは水溜まり部28から上方に折
り返す。すなわち、第1の垂直仕切板27の左側には第
2の垂直仕切板31が設けられ、これら垂直仕切板2
7,31の間が排気ダクト23となる。排気ダクト23
の途中であって傾斜仕切板24の上側には空気の流れを
形成する空気流通装置としてのファン4が配される。こ
の排気ダクト23により空気は傾斜仕切板24の上面の
傾斜に沿って斜め上方に吸引される。
【0024】ファン4は下側から吸入した空気を側方に
排出する。排気ダクト23の側方には上向きに湾曲した
湾曲仕切板32が設けられる。空気はこの湾曲仕切板3
2の湾曲に沿って上方に導かれ、キャビネット21の上
面の排気口12から排出される。このように吸気口11
から排気口12に至る空気の流路が形成される。
【0025】ファン4の上側には筒内を水平に仕切る水
平仕切板30が設けられ、その上側に回転源としてのモ
ータ5が駆動軸であるシャフト33を下向きにして取付
け固定されている。シャフト33はキャビネット21の
内部略中央に配置され、先端がタンク3の底面近傍まで
届くようにその長さが設定される。
【0026】このシャフト33にはファン4の他、後述
する噴霧装置2及び液体供給装置としてのポンプ装置6
が連結される。このようにファン4、噴霧装置2及びポ
ンプ装置6を単一のモータ5で兼用させることによって
部品点数を減らしてコストを低減することができる。
【0027】続いて、空気の清浄処理を行う噴霧装置2
について説明する。噴霧装置2は吸気ダクト22の下部
であって水溜まり部28の上側に配置されており、図2
に示すように下方が開口された円筒状の水噴霧回転体4
1と、その水噴霧回転体41の内側下端に設けられた水
受け溝(液体受部)42と、送水管43の水吐出口(吐
出部)44とから構成される。
【0028】この噴霧装置2は、水吐出口44から噴出
された水を上下2つの水流出ガイド45,46によって
外周方向に流出し、回転する水噴霧回転体41の小孔
(噴出孔)51を通過させることにより空気清浄用の霧
状水を吸気ダクト22内に供給流出するものである。こ
の噴霧装置2の周辺は外部から吸引した空気と噴霧され
た空気を混合させる気水混合部となる。
【0029】水噴霧回転体41の外周面には空気清浄用
の水を噴出するための小孔51が多数穿設されている。
小孔51は噴出する霧状水の拡散を促進させるように円
錐状にくり抜かれ、大径部が外面側に、小径部が内面側
に位置するようになされている。
【0030】また、水噴霧回転体41の内側下端には全
周に亘って水受け溝42が形成されている。この水受け
溝42は水吐出口44からの噴出した水を噴霧前に一時
的に溜めるためのものである。
【0031】水噴霧回転体41の上面内側の中心から下
方に向けて円柱部52が突設され、この円柱部52がシ
ャフト33に挿通固定されている。この水噴霧回転体4
1はモータ5(図1)によって回転駆動される。
【0032】水噴霧回転体41の内側には送水管43の
水吐出口44が配される。この送水管43はタンク3
(図1)からの送水路であり、送水管43の内側中心に
は回転駆動されるシャフト33が配される。なお、送水
管43は水溜まり部28(図1)に挿嵌されており、シ
ャフト33が回転しても回転しない。
【0033】水噴霧回転体41の円柱部52の下端であ
って水吐出口44に対向して、円形薄板状の上側水流出
ガイド45が水平に取り付けられる。水吐出口44から
上方に噴出した水の大部分はこの上側水流出ガイド45
に当たって落下する。
【0034】上側水流出ガイド45の下側には同じく円
形薄板状の下側水流出ガイド46が送水管43と一体化
されて設けられており、下側水流出ガイド46の中心に
は水吐出口44に対応した丸孔が設けられる。この下側
水流出ガイド46は上側水流出ガイド45に当たって落
下した水が水受け溝42に供給されずに送水管43に伝
わってしまうことを防止するものである。
【0035】これによって水吐出口44から噴出された
水を全周に均等に水受け溝42に供給するようにしてい
る。
【0036】この噴霧装置2では、図3に示すように水
吐出口44から噴出された水が水流出ガイド45,46
によって水受け溝42に落下する。この水は回転する水
噴霧回転体41の回転力により内壁面に沿って上昇し、
小孔51から外側に遠心力により霧状水(微細水滴)と
なって噴出される。なお、水噴霧回転体41はメンテナ
ンスを容易にするためにシャフト33が分離可能な構造
となっている。このシャフト33の構造については図1
9〜図25で説明する。
【0037】続いて、霧状水を更に微細化するフィン型
突出壁14について説明する。この空気清浄装置1には
図4に示すようなフィン型突出壁14が設けられる。フ
ィン型突出壁14は第1垂直仕切板27と水噴霧回転体
41との間であって、水噴霧回転体41の外壁に沿うよ
うに配置されている。
【0038】フィン型突出壁14は図4に示すように一
面が解放され、上方及び下方が開口された半円筒体14
Aと、この半円筒体14Aに取り付けられた突出壁とし
ての複数のフィン14B(この例では7枚)から構成さ
れる。フィン型突出壁14はアクリル等の合成樹脂から
なる。
【0039】フィン型突出壁14に解放面を設けたのは
窓部26側から水噴霧回転体41の動作を確認できるよ
うにするためである。各々のフィン14Bは水噴霧回転
体41の接線方向に向くように半円筒体14Aの内壁に
沿って設けられ、水噴霧回転体41から噴出された霧状
水を受ける受け面を有している。
【0040】このようなフィン型突出壁14を備えた空
気清浄装置1では、図5に示すように水噴霧回転体41
の接線方向から噴出されてくる水が、フィン14Bの受
け面に対して直角に衝突するようになる。従って、噴霧
装置2の内壁に沿ってのみ水を衝突させる場合に比べ
て、フィン14Bの受け面の横方向に流れる水を少なく
できる。
【0041】これにより、水を効率良く微細化でき、よ
り一層、水を霧状にすることができる。そして上記の噴
霧装置2に汚れた空気を通したとき、微細な塵埃でも水
フィルタに接触する機会(確率)が増えるので、大きな
塵埃も微細な塵埃も除去できるようになり、空気清浄装
置1の清浄化効率を向上させることができる。
【0042】続いて、霧状水を別の方法で微細化する多
孔付き筒状体15について説明する。この空気清浄装置
1では図6に示すような多孔付き筒状体15が設けられ
る。この多孔付き筒状体15は第1垂直仕切板27と水
噴霧回転体41との間であって、水噴霧回転体41の外
壁を覆うように配置される。具体的には後述する回転体
挿入ガイド部17に多孔付き筒状体15が取り付けられ
る(図25参照)。
【0043】多孔付き筒状体15は板厚1mm程度のア
ルミニウム板に複数の孔を開け、それを筒状に加工した
ものであり、図6に示すように上方、下方が開口された
中空体である円筒体15Aと、この円筒体15Aに直径
1mm程度にパンチング(開孔)された複数の小孔15
Bから構成される。
【0044】多孔付き筒状体15の高さhは水噴霧回転
体41の高さとほぼ同じである。多孔付き筒状体15に
はアルミニウム以外に、耐食性の金属板、例えば、18
−8ステンレスを底無し籠状に加工したものでもよい。
【0045】このような多孔付き筒状体15を備えた空
気清浄装置1では、図7に示すように水噴霧回転体41
の接線方向から噴出されてくる水が、まず、多孔付き筒
状体15の小孔15Bを通過することによって放射状に
拡散され、更に多孔付き筒状体15から拡散されくる微
細化後の水が噴霧装置2の第1の垂直仕切板27等に衝
突することにより、霧状の微細水粒が発生される。この
霧状の微細水粒によって水フィルタ15Cが構成され
る。
【0046】従って、噴霧装置2に汚れた空気を通した
とき、微細な塵埃でも水フィルタ15Cに接触する機会
が増えるので、大きな塵埃も微細な塵埃も除去できるよ
うになり、空気清浄装置1の清浄化効率を向上させるこ
とができる。
【0047】続いて、噴霧装置2に使用される空気清浄
用の水を貯留するタンク3について説明する。タンク3
は図8及び図8のA−A断面図である図9に示すよう
に、円筒状の中空体であるタンクケース61と、その上
面に取り付けられた環状の筒口62とから構成される。
【0048】タンクケース61は透明な材質で形成さ
れ、その外径は装置本体内に挿嵌されるようにキャビネ
ット21(図1)の下面開口部20(図1)の内径より
やや小さく設定される。
【0049】また、筒口62にはタンク本体の圧入部6
4(図10)が一体的に形成されており、ポンプ装置6
が圧入される部分である。筒口62はタンクケース61
の中心よりオフセットされて取り付けられている。この
筒口62に対応して本体側の圧入部64(図10)の位
置も設定されているので、タンク3をキャビネット21
に装着したとき常に所定の向きとなり、タンク流入口6
5や後述する突出筒部176が所定の位置に配される。
【0050】筒口62の外周には滑り止めのローレット
部69が設けられている。筒口62の内側であってタン
クケース61の上面には図8に示すようにポンプ装置6
(図1)が挿入される円形のポンプ挿入口63が穿設さ
れる。また、ポンプ挿入口63に隣接して本体側から水
が流入する三日月状のタンク流入口65が穿設される。
【0051】タンク3の上側内面には点線で示すような
円形状のタンク蓋71が取り付けられる。このタンク蓋
71はタンク3を装置本体から外したときに、ポンプ挿
入口63とタンク流入口65を塞いで水の漏出を防止す
るものである。
【0052】更に図10に示すように、筒口62の内側
であってタンク3の上面には上板79が嵌め込まれ、そ
の上から筒口62が装着されて上板79の端部を固定し
ている。この上板79には上述したポンプ挿入口63と
タンク流入口65に対応して同形状の孔が設けられる。
【0053】この上板79の上面であってタンク流入口
65の端縁には、後述する排出口バルブ131(図1)
を押し上げるための押圧ボス(突部)66が立設され
る。この上板79とタンク3の上面との間には圧入部6
4としての薄いゴム製の水切りヘラが挟み込まれてい
る。この水切りヘラはポンプ挿入口63の内周面から内
方にわずかに突出して、ポンプ装置6を抜き出すときに
その外面に付着した水滴を落とす。
【0054】タンク3の上側内面であってポンプ挿入口
63の縁には鈎爪状の蓋取付部72が下方に向けて突設
され、ここにタンク蓋71が回動自在に掛止される。ま
た、この蓋取付部72に近接して、タンク3の上側内面
にはバネ取付部73が下方に向けて突設されており、こ
こにバネ74が巻装されている。
【0055】バネ74の一端はタンク蓋71の下面側に
設けられたバネ掛止部75に挿通され、他端はタンク3
の上側内面に当接している。このバネ74によってタン
ク蓋71は閉じる方向に付勢されている。なお、ポンプ
挿入口63及びタンク流入口65を囲むようにリブ76
が立設され、タンク蓋71が閉じるとこのリブ76に密
着する。
【0056】このタンク蓋71はポンプ挿入口63に挿
入されるポンプ装置6に押圧されて開放され、ポンプ装
置6を抜いたときはバネ74の付勢力によって閉じられ
る。ポンプ装置6の挿入及び抜脱に対応してタンク蓋7
1の開閉を行うことによって、タンク3を取り外した後
の運搬時等に水の漏出を効果的に防止することができ
る。
【0057】続いてタンク3内の水を噴霧装置2に供給
するためのポンプ装置6について説明する。ポンプ装置
6はタンク3に対して着脱自在に取り付けられ、図11
に示すように円筒状の外筒91と、その下端に取り付け
られた逆止弁付きのフィルタ装置8と、外筒91内部に
取り付けられた2個のポンプ34,35とから構成され
る。
【0058】このフィルタ装置8はタンク3から汲み上
げられる水に含まれた塵等を除去すると共に、タンク3
とポンプ装置6とを分離したときに逆流を阻止するもの
である。フィルタ装置8のケース92は図12に示すよ
うに、円形の薄い中空体に形成され、その内部中央が仕
切板93によって仕切られている。仕切られた一方の第
1の部屋96には弾性ゴム等により形成された開閉自在
な凸状を有した逆止弁97が設けられ、他方の第2の部
屋94にはフィルタエレメント(濾過材)95が詰め込
まれている。
【0059】逆止弁97が配置される第1の部屋96と
フィルタエレメント95が配される第2の部屋94と
は、水平方向に並列に配されることになり、従って、フ
ィルタ装置8の薄型化が図られる。
【0060】また、仕切板93の一部が欠けおり、フィ
ルタエレメント95側に通じる通過孔102が設けられ
る。フィルタエレメント95が詰められた第2の部屋9
4の上面には半円状のフィルタ排出口103が設けられ
ている。
【0061】さらに、図13に示すように第1の部屋9
6の底面であって、逆止弁97に対応して取水口104
が設けられている。取水口104は逆止弁97の凸部の
外径にほぼ等しい口径φ1の開孔部104Aを有してお
り、更に開孔部104Aの外周部に4箇所の切り欠き部
104Bを有してなる。逆止弁97は図14Aに示すよ
うに取水口104の厚みd1よりも大きい長さLの凸部
を有している。
【0062】逆止弁97は、取水口104の口径にほぼ
等しい外径を有した円柱体97Aと、この円柱体97A
の上部に設けられ、取水口104の切り欠き部104B
を覆う大きさのつば状蓋体97Bとを有している。この
つば状蓋体97Bの上部にはコイル状のスプリングバネ
98が設けられ、取水口104を覆うフィルタ装置8の
底面にこの逆止弁97が強く押し付けられる。このスプ
リングバネ98がケース92の内部上面に立設された突
設部101に嵌め込まれて固定されるので、逆止弁97
が開閉自在となされる。そして、取水口104から流入
した水は、フィルタエレメント95で不要な塵等が除去
され、フィルタ排出口103からポンプ34,35(図
11)に送られる。
【0063】このような逆止弁97を備えた空気清浄装
置1では、図14Aに示すようにポンプ装置6がタンク
3に取り付けられたときには、タンク3の底部に逆止弁
97の凸部が当たってフィルタ装置8の内側に引っ込む
ことにより、取水口104が開くので、空気清浄用に貯
留された水をポンプ装置6によって汲み上げることがで
きる。
【0064】また、図14Bに示すようにポンプ装置6
がタンク3から取り外されたときには、タンク3の底部
から逆止弁97の凸部へ受ける力が無くなり、反対にス
プリングバネ98によって逆止弁97が取水口104に
押し付けられることにより、取水口104が閉じられる
ので、ポンプ装置6やフィルタ装置8内に残留していた
水を逆止弁97によって止めることができ、水を外部に
漏らすことが防げる。
【0065】従って、ポンプ装置6内に水が入ったまま
タンク3を着脱できるので、空気清浄装置1のメンテナ
ンス軽減化が図れる。
【0066】図11に戻って、フィルタ装置8の上側に
はポンプケーシング111が取り付けられる。ポンプケ
ーシング111はポンプ34,35を内包して形成さ
れ、下側のポンプ34はフィルタ装置8に近接して配さ
れ、上側のポンプ35はポンプ34から一定距離をおい
て配される。上下のポンプ34,35の間は比較的太い
内径の送水路112で接続される。2個のポンプ34,
35を設けたのは水の送水力を高めるためである。
【0067】上側のポンプ35の上面にはポンプ仕切板
部113がポンプケーシング111の筒内を横切るよう
にして設けられ、その外周には円周方向に向かって複数
の通過孔114が穿設される。水はポンプ34,35か
ら上側へこの通過孔114を通じて送られる。
【0068】これらポンプ34,35は垂直な軸部39
によって一体的に連結され、この軸部39にシャフト3
3が挿通固定される。シャフト33の下端はポンプケー
シング111下部の軸受115に回転自在に挿通支持さ
れる。
【0069】また、図1に示すようにタンク3を装着し
たとき、ポンプ装置6はタンク3内に挿入され、下方の
ポンプ34が水中に没している。これは次の理由によ
る。例えば、ポンプ34,35を空気中に配し、使用時
だけ水を送出するようにした場合、ポンプ34,35の
回転始動時に空気を排出することによって水を吸入しな
ければならない。しかし、本実施の形態のように停止時
にすでにポンプ34が水中に没した状態であれば、空気
の排出によらずに送水が可能であるので、気密性の高い
ポンプが不要となり、安価で耐久性の高いポンプを使用
することができる。
【0070】図11に戻って、ポンプ仕切板部113の
中央には円柱部116が上方に立設され、ここにシャフ
ト33が回転自在に挿通支持されている。この円柱部1
16はシャフト33の軸受としての働きをする。
【0071】ポンプケーシング111の上部は円錐部1
17となってすぼまり、その上端に送水管43が連設さ
れる。送水管43は上述した噴霧装置2(図2)に水を
供給するものである。なお、円錐部117を設けること
により、内径の細い送水管43への流入が滞りなく行わ
れる。
【0072】続いて、図1において噴霧装置2によって
流出された水をタンク3に回収する液体搬送機構部9に
ついて説明する。
【0073】この液体搬送機構部9は、噴霧装置2から
の水を集める水溜まり部28と、この水溜まり部28か
らの水をタンク3に導く環状排水路121とから構成さ
れる。
【0074】水溜まり部28は凹皿状に形成されて、噴
霧装置2の下方に配置される。ここで確実に水が捕集で
きるように送水管43の周囲はやや膨出され略円錐状に
形成される。
【0075】この水溜まり部28には水受け排水口12
2が設けられ、環状排水路121に通じるようになる。
なお、図示しないが水受け排水口122に水が集まるよ
うに、水溜まり部28は水受け排水口122の周辺が最
も低くなるように全体的にわずかな傾斜がつけられてい
る。
【0076】環状排水路121は水受け排水口122か
ら略1周して本体排水口123に至る経路を形成する。
環状排水路121は本体排水口123に近いほど低くな
るように緩やかな傾斜路となっており、この傾斜面によ
って水がタンク3に導かれる。本体排水口123には排
出口バルブ131が設けられ、タンク3がキャビネット
21に装着されたときに、タンク3の押圧ボス66によ
って開くようになっている。
【0077】以上のように構成された空気清浄装置1に
ついて、その動作を以下に説明する。図1において、電
源が投入され空気清浄処理の開始が指示されると、モー
タ5によってファン4、噴霧装置2及びポンプ34,3
5が回転駆動される。回転するファン4によって吸引力
が発生し、吸気口11から外部の空気が吸入される。
【0078】ファン4は空気清浄装置1内外に対する強
制的な空気の循環ルートを生成させる働きもあるので、
室内の空気清浄化を促進させ、室内の広範囲の空気を清
浄化することができる。
【0079】一方、回転駆動されるポンプ装置6のポン
プ34,35によってタンク3からの揚水が開始され、
送水管43を通じて噴霧装置2に送水される。図3に示
すようにこの水は送水管43の水吐出口44から噴出す
る。噴出した水は上側水流出ガイド45に当たって下側
水流出ガイド46上に落下する。この水は水吐出口44
から直接流出した水に合流して、下側水流出ガイド46
の外縁から外周方向に流下される。
【0080】流下された水の大部分は高速回転する水噴
霧回転体41の内側の水受け溝42に落下する。水受け
溝42に一時的に溜められた水は水噴霧回転体41の回
転力により内壁面に沿って上昇し、小孔51から外側に
噴出する。
【0081】水は図2に示すように水噴霧回転体41の
小孔51を通過することにより多数の微細小粒に細分化
され、図5で説明したのフィン型突出壁14等により更
に微細化され、噴霧装置2の周囲が霧状の水で満たさ
れ、ここが気水混合部となる。
【0082】従って、吸入された空気に含まれる塵埃や
臭いの成分などは、この霧状水に吸着され捕集される。
このように水を細分化して流出することによって、空気
と水との接触面積を大きくして塵埃等を水滴に吸着し易
くすることができ、空気の清浄効率を向上させることが
できる。
【0083】また、この噴霧装置2では水噴霧回転体4
1の回転力を利用して水を流出しているので、例えばポ
ンプの送水力で直接水を散布する場合に比し、ポンプ3
4,35(図11)の送水力が低くても十分な噴霧を行
うことができる。従って、安価なポンプを使用すること
ができ、コスト低減を図ることができる。
【0084】水滴を含んだ空気はそのまま下方の水溜ま
り部28に達する。水溜まり部28では空気が排気ダク
ト23に流入すべくその流れを上方に転じる。ここで、
塵や埃等を含んだ水滴は水溜まり部28に滴下し、また
噴霧装置2の周囲の内壁面に付着した水も水溜まり部2
8に滴下する。これによって、分離された水と共に空気
に含まれていた塵や埃等が除去されて空気が清浄化され
る。
【0085】水溜まり部28に溜まった水は水受け排水
口122から環状排水路121に流入し、この環状排水
路121に導かれて本体排水口123に達する。ここか
ら水はタンク3のタンク流入口65を通じてタンク3に
回収され、再度空気清浄用の水として使用される。
【0086】一方、図15に示すように清浄化された空
気は排気ダクト23内を上昇し、ファン4によって排気
口12より外部に排出される。このように空気清浄装置
1は強制的に空気と水とを接触させ、空気中の塵埃が吸
着されるので、簡単な構成で効率よく空気の清浄を行う
ことができる。また、噴霧装置2から戻ってきた水をタ
ンク3に効率良く回収できるので、タンク3内の水を有
効に利用した空気清浄装置が提供できる。
【0087】続いてモータ5の冷却装置について説明す
る。この空気清浄装置1では図1に示すように、水平仕
切板30に空気導入部16が開孔され、噴霧装置2から
得られた清浄化後の空気がモータ5に導かれるようにな
されている。例えば、図7で説明したような水フィルタ
15Cによって得られた清浄化後の空気の一部をモータ
5の冷却に使用するようにした。勿論、清浄化後の空気
全部をモータ5に導いて冷却してもよい。
【0088】このように水フィルタ15Cにより清浄化
された後の空気の一部をモータ5に導くようにしたの
で、水の温度とほぼ等しい温度の空気によりモータ5を
冷却できると共に、モータ5に塵埃等が付着することな
く冷却できる。特に、水フィルタ15Cを通過した空気
は室温よりも数゜C程度下がるので、室温による空気で
モータ5を冷却する場合に比べて冷却効果が上がり、空
気清浄装置1の冷却効率を向上させることができる。従
って、空気清浄装置1の長寿命化が図れると共に、その
メンテナンス軽減化が図れる。
【0089】なお、図には示さないがモータ5の軸にフ
ァンを取り付け、このファンによって空気導入部16か
ら清浄化後の空気を取り込み、モータ5を冷却した後の
空気を排気するようにしてもよい。
【0090】図16は本実施の形態に係る空気清浄装置
1を窓部26側から見た一部縦断面図を示している。こ
の空気清浄装置1では図16に示すようにキャビネット
21の窓部26の上方に吸気口カバー11Aが設けら
れ、この窓部26の下方の左右にはタンク着脱機能付き
の搬送機構7が取り付けられている。
【0091】この窓部26は噴霧装置2の動作確認する
ために設けられたものである。本実施の形態では、ユー
ザが窓部26を通じて水噴霧回転体41の状態を観察で
きるようになっている。窓部26の内部には複数のLE
D25が取り付けられ、噴霧装置2に光が照射されるこ
とによって得られる反射光を窓部26で観測するように
なされている。この反射光から噴霧装置2で水フィルタ
15Cが形成されているかを直接目で確認することがで
きる。
【0092】また、水フィルタ15CにLED25によ
る光が照射されると、その反射光がキラキラ輝いて見え
るので、空気清浄装置1の電光飾効果を高めることがで
きる。窓部26にレンズを設け、このレンズにより反射
光を拡大するようにしてもよい。これにより、噴霧装置
2の動作をより一層確認し易くなる。
【0093】光源にはLED25の他に白色灯などが使
用され、この場合にはカラーフィルタ、例えば、青のフ
ィルタを設けることにより、このフィルタを透過させた
青色光(特定波長光)を微細化された水に照射すること
により電光飾効果を一層高めることができる。
【0094】上述した白色灯やLED25にレンチキュ
ラー面を有したレンズ等を設け、これらの光源から発生
された光を拡散し、その拡散光を微細化された水に照射
するようにしてもよい。これにフィルタを組み合わせる
と、より一層、動作確認がし易くなるし、電光飾効果も
高めることもできる。
【0095】更に、これら光源に、複数のスリットを有
した回折格子などの光学素子を設け、これらの光源から
発生された光を拡散し、拡散後の光を微細化された水に
照射してもよい。これによっても、電光飾効果を高める
ことができる。窓部26のスペースに余裕があれば、光
フィアバ等の光導伝部材を設け、光源で発生された光を
光ファイバを介して微細化された水に直接導いて照射し
てもよい。これにより電光飾効果を高められる。
【0096】また、光を点滅する制御部を設け、光源で
発生された光を周期的に点滅させて、この点滅光を微細
化された水に照射してもよい。これにより、点滅周期に
よっては水が止まって見えるなどのストロボ効果が得ら
れ、電光飾効果をより一層高められる。なお、光源に紫
外線ランプを使用し、微細化された水に紫外光を照射し
てもよい。これにより、清浄化後の空気の殺菌効果を高
めることができる。
【0097】続いて、タンク3の着脱操作について説明
する。噴霧装置2で使用された水は上述したように循環
しながら再利用されるが、長期間使用した水は汚れてく
るため定期的に廃棄する必要がある。
【0098】まず、タンク3は図16に示すようにタン
ク着脱機能付きの搬送機構7によりキャビネット21の
下部に本体基板100と共に着脱自在に取り付けられ
る。この搬送機構7では、タンク3を伴った本体基板1
00の保持とこれらの脱着との両機能を備えた2個の固
定レバー81A,81Bがキャビネット21の両側面に
回動自在に取り付けられる。
【0099】各々の固定レバー81A,81Bはその下
端部が内側に屈折されて爪状の係止部82A,82Bと
なされている。一方、本体基板100の側面もしくはタ
ンク3の側面には被係止部85A,85Bが設けられ、
ここに係止部82A,82Bが係止されてタンク3を伴
った本体基板100が保持される。タンク3は本体基板
100に突設されたタンク係止部83A、83B等によ
って保持される。
【0100】なお、キャビネット21にはその両側面に
本体把持用の取っ手80A,80Bが設けられ、この取
っ手80A、80Bの下側には、図16には示していな
いが固定レバー81A,81Bを収納する収納部86
A,86Bが設けられている(図18参照)。この収納
部86A,86B内には固定レバー用の係止部87A,
87Bが設けられ、これを通じてユーザが固定レバー8
1A,81Bを係止又は解除を行うことができる。
【0101】例えば、両側面の各々の収納部86A,8
6Bには固定レバー81A,81Bを係止するラチェッ
ト機構を有した係止部87A,87Bが設けられ、各々
の固定レバー81A,81Bをキャビネット21に対し
て反復して押すと、キャビネット21に対して各々の固
定レバー81A,81Bを係止する状態とキャビネット
21から各々の固定レバー81A,81Bを解除する状
態とを繰り返すようになされている。
【0102】また、この固定レバー81A,81Bは非
収納面を有し、各々の固定レバー81A,81Bがキャ
ビネット21の収納部86A,86Bに入れ込んだとき
は、その非収納面が該キャビネット21の周面に一致す
るように左右の固定レバー81A,81Bがキャビネッ
ト21に係止される。このように固定レバー81A,8
1Bはタンク3を保持した状態において、その外側面が
キャビネット21の外周面に一致し、外観上の統一感を
持たせている。各々の固定レバー81A,81Bが押さ
れたときは、キャビネット21の外側に突出するように
なされている。
【0103】固定レバー81A,81Bの上部には押圧
部84A,84Bが内方に向けて突設される。すなわ
ち、係止部82A,82Bと押圧部84A,84Bとの
間に固定レバー81A,81Bの軸が配されるようにな
る。これは固定レバー81A,81Bを回動させて係止
部82A,82Bによる係止が解除されると同時に、押
圧部84A,84Bがタンク係止部83A,83Bの上
面(被押圧部)に接触してこれを下方に押し出すように
するためである。
【0104】タンク3がキャビネット21に装着された
状態では、ポンプ装置6がポンプ挿入口63に挿入さ
れ、筒口62の内側の圧入部64(図10)に圧入され
ている。これと共に、ポンプ装置6の下端に押圧されて
タンク蓋71が開いている。
【0105】次に、図16に示したキャビネット21に
タンク3が装着された状態から、図18に示すようなタ
ンク3を伴った本体基板100を取り外す操作について
説明する。最初に固定レバー81A,81Bをキャビネ
ット21の内側に押してラチェットを解除する。この解
除によって、図17に示すようにキャビネット21の外
面側に固定レバー81A,81Bがわずかに突出するよ
うになる。その後、左右の固定レバー81A,81Bの
係止部82A,82Bを本体基板100またはタンク3
の被係止部85A,85Bから外して上方に引き上げ、
固定レバー81A,81Bを回動させる。
【0106】このとき、図17に示すように押圧部84
A,84Bがタンク係止部83A,83B等の上面(被
押圧部)に当接して、これを下方に押圧する。これによ
ってタンク3が下面開口部20から少し押し出される。
【0107】同時にタンク3の筒口62の内側に圧入さ
れていたキャビネット21側のポンプ装置6が抜脱す
る。また、図10に示したタンク3の押圧ボス66が排
出口バルブ131から離れ、排出口バルブ131が本体
排水口123に密着して水の漏出を防止する。
【0108】この状態から固定レバー81A,81Bを
持ってキャビネット21を持ち上げ、タンク3を伴った
本体基板100を下方に抜いていくと、ポンプ装置6が
ポンプ挿入口63から徐々に離脱する。これに伴ってポ
ンプ装置6の先端に当接して開放されていたタンク蓋7
1がバネ74の付勢力によって閉まっていく。
【0109】そして、図18に示すようにタンク3が本
体の下面開口部20から抜き出されると、ポンプ装置6
が完全にポンプ挿入口63から離脱する。このとき、タ
ンク蓋71によってポンプ挿入口63及びタンク流入口
65が完全に塞がれている。これで、タンク3の取り外
しが完了する。
【0110】このように固定レバー81A,81Bを引
き上げるだけで、タンク3の係止の解除と押し出しを同
時に行うことができるので、タンク3の取り外し操作を
容易にする。
【0111】なお、ポンプ装置6をタンク3から離脱す
るとき、ポンプ装置6の外周面に圧入部64としての水
切りヘラが接触して、付着した水が取り除かれるので、
タンク3を外した直後にポンプ装置6から水が垂れるこ
とがない。また、ポンプ装置6がタンク3から分離され
ると共に、フィルタ装置8内の逆止弁97が取水口10
4を閉じるようになるので、タンク3を持つユーザの手
が濡れるようなことがない。
【0112】一方、タンク3を装着するときは、タンク
3を本体の下面開口部20から押し込む。これによっ
て、キャビネット21側のポンプ装置6が筒口62に圧
入され、押圧ボス66が排出口バルブ131を押し上げ
て開く。タンク3を完全に装着してから、係止部82
A,82Bを本体基板100の被係止部85A,85B
に係止する。これで、タンク3が確実にキャビネット2
1に保持される。
【0113】このようにタンク着脱機能付きの搬送機構
7を備えた空気清浄装置1では、キャビネット21から
タンク3を離脱させるときは、キャビネット21の外側
に飛び出した左右の固定レバー81A,81Bを使用
し、本体把持用の取っ手80A,80Bに持ちかえない
でも、そのまま左右の固定レバー81A,81Bを持っ
てキャビネット21を持ち上げることができる。これに
より、キャビネット21とタンク3を伴った本体基板1
00とを容易に分離することができる。
【0114】また、タンク3をキャビネット21に装着
したときは、左右の固定レバー81A,81Bがキャビ
ネット21の収納部86A,86Bに入り込み、その非
収納面がキャビネット21の周面に一致するように左右
の固定レバー81A,81Bがキャビネット21に係止
されるので、空気清浄装置1の外観形状が見た目にすき
っりとし、使用者に対して美的効果を与える。
【0115】続いて、空気清浄装置1のメンテナンス方
法について説明する。空気清浄装置1を長期間使用した
場合には塵埃等を含んだ水の循環によって装置内部が汚
れるため定期的に清掃するのが好ましい。
【0116】この空気清浄装置1は図18に示すタンク
3を伴った本体基板100を外した状態で、図19に示
すように噴霧装置2、液体搬送機構部9及びポンプ装置
6を一体として取り外して、噴霧装置2の清掃等を行う
ことができる。
【0117】図19において、第2の垂直仕切板31の
下部には着脱自在に回転体挿入ガイド部17が取り付け
られている。回転体挿入ガイド部17は図20に示すよ
うに水噴霧回転体41の外径にほぼ等しい内径φ2を有
している。そして、回転体挿入ガイド部17は水噴霧回
転体41を案内する所定厚みd2の環状部37と、この
環状部37を支持する3つの梁部47A〜47Cと、こ
の梁部47A〜47Cを支持する略C字状の枠体57
と、この枠体57をキャビネット21に固定する3つの
固定部67A〜67Cとを有している。
【0118】図19に戻って、水溜まり部28の外縁は
上方に立ち上げられて圧入部155が全周に亘って立設
されており、これが本体側に圧入されることによって液
体搬送機構部9がキャビネット(本体)21に装着され
ている。そして、分解後、液体搬送機構部9を本体に装
着するとき、以下で説明する上側連結部153と下側連
結部154とを接続するときに、この回転体挿入ガイド
部17が水噴霧回転体41をガイドするようになる。
【0119】つまり、シャフト33は図19に示すよう
に噴霧装置2の上側で分離可能となされている。例え
ば、シャフト33は上軸151と下軸152とで構成さ
れ、上軸151の下部は図21に示すように上側連結部
153に挿通固定され、一方下軸152の上部は下側連
結部154に挿通固定される(図19参照)。なお、噴
霧装置2の水噴霧回転体41は下側連結部154に取り
付けられている。
【0120】上側連結部153は図22に示すように下
部が上側三角錐部156(案内部)が形成された円柱体
であり、上軸151を中心として下面から軸方向に沿っ
て所定の深さの挿入穴161(図21B)が設けられて
いる。挿入穴161の断面は対向する2面が円弧状に形
成され、他の2面が平面状に形成される(図21A)。
【0121】一方、下側連結部154は上部に下側三角
錐部157(被案内部)が形成された柱体であり、その
断面は上側連結部153の挿入穴161(図21A)に
挿入できるようにこれに対応して形成される。
【0122】また、上述の図3に示すように上側連結部
153の挿入穴161の内部には連結凸部162,16
2が対向する2面に設けられる。一方、下側連結部15
4の対向する2面にこれら連結凸部162,162が掛
止される連結凹部163,163が設けられる。
【0123】これら連結凸部162,162が連結凹部
163,163に掛止されることによって、上下の連結
部153,154が連結される。また、図21Aに示す
ように下側連結部154は円弧面と平面との組み合わせ
で形成されているので、上側連結部153が回転したと
きはこれに伴って下側連結部154も回転する。
【0124】次に、この空気清浄装置1において噴霧装
置2、ポンプ装置6及び液体搬送機構部9の取り外しの
操作手順について説明する。図19に示したタンク3が
外された状態から、ポンプ装置6等を下方に引く。これ
によって図19に示すように圧入部155が本体から抜
けるとともに、下側連結部154が上側連結部153か
ら外れ、噴霧装置2、ポンプ装置6及び液体搬送機構部
9が一体となって本体から分離し、これらを下面開口部
20から抜き出すことができる。
【0125】噴霧装置2、ポンプ装置6及び液体搬送機
構部9を取り外すことによって、噴霧装置2や水溜まり
部28に付着した汚れを容易に清掃することができる。
また、ポンプ34,35等の各部品が故障したときに
も、部品交換が容易である。
【0126】更に、取り外した噴霧装置2、ポンプ装置
6及び液体搬送機構部9を本体に装着するときは、本体
の下面開口部20から水噴霧回転体41を回転体挿入ガ
イド部17を介して導入し、これに伴って圧入部155
を本体側に圧入する。
【0127】このとき、図21Aに示すように上側連結
部153の挿入穴161の形状に対して下側連結部15
4は所定の向きで挿入する必要がある。そこで、本実施
の形態では、図22に示すように水噴霧回転体41の外
周部が回転体挿入ガイド部17によって水平方向の振れ
が制限されるので、回転体挿入ガイド部17が無い場合
に比べて下側連結部154と上側連結部153とを素早
く位置合わせできる。
【0128】ここで、図21B及び図23に示すように
上側連結部153に対して下側連結部154を連結する
とき、三角錐部156,157同士がまず接触する。こ
のとき、下側連結部154の下側三角錐部157の頂部
は上側連結部153の上側三角錐部156の斜面に案内
され、図24に示すように下側連結部154と上側連結
部153が互いに反対方向に回転させられる。これによ
って下側連結部154は図21Aに示すように挿入穴1
61に対して所定の向きとなる。
【0129】この状態で下側連結部154を挿入穴16
1に挿入すれば、図3に示すように連結凸部162,1
62が連結凹部163,163に掛止され、上軸151
と下軸152が連結される。
【0130】従って、上側連結部153と下側連結部1
54を連結するとき、下側連結部154の向きを気遣う
必要がなく、再現性良くしかも短時間に装着することが
できる。これにより、空気清浄装置1の組み立て時間を
短縮化できると共に、そのメンテナンスの簡易化が図れ
る。また、噴霧装置2、ポンプ装置6及び液体搬送機構
部9を一体として取り外すことができるので、清掃又は
部品交換等のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0131】なお、図25に示すように、回転体挿入ガ
イド部17に所定の高さhの多孔付き円筒体15を装着
した場合には、連結部位に近い部分での水平方向の横振
れが大幅に制限されるので、より一層、上側連結部15
3と下側連結部154とを連結し易くなる。
【0132】続いて、空気清浄装置1のフィルタの着脱
機構について説明する。空気清浄装置1を長期間使用し
た場合には比較的大きな塵埃等を含んだ空気によって、
吸気口11に設けたエアフィルタ18が汚れるため定期
的に清掃するのが好ましい。
【0133】この空気清浄装置1では図16に示した吸
気口カバー11Aを外すと、図26Aに示すように吸気
ダクト22に通ずる吸気口11が露出するので、図26
Bに示すようなエアフィルタ18を取り外してその清掃
または交換等を行うことができる。
【0134】図26Aにおいて、キャビネット21には
湾曲状を有する吸気口(空気取入口)11が設けられ
る。この吸気口11の上下部であって、その吸気口11
の湾曲面に沿ってキャビネット21の内側には溝部21
A,21Bが設けられている。この溝部21A,21B
に対して図26Bに示すようなエアフィルタ18が着脱
自在になされる。
【0135】このエアフィルタ18は吸気口11の開口
形状よりも大きな形状で可逆性のフィルタ枠体18Aを
有している。吸気口11は幅がWで、高さがHである。
これに対しエアフィルタ18は幅がW+αであり、高さ
がH+βである。α,βは、はみ出し距離であり、例え
ば、エアフィルタ18の各々の幅W+α及び高さH+β
は吸気口11の対角線の長さを越えない長さにすればよ
い。吸気口11の対角線に合わせてエアフィルタ18を
キャビネット21内に容易に入れ込める。
【0136】エアフィルタ18は開孔部を有した2枚の
フィルタ枠体18Aを金型によって成形し、この2枚の
枠体18Aによって比較的大きな塵やゴミを濾過するた
めの濾過部材を挟み込むことにより一体成形されてな
る。
【0137】このようなエアフィルタ18を備えた空気
清浄装置1では、エアフィルタ18をキャビネット21
に装着するときには、まず、エアフィルタ18全体を吸
気口11の対角位置からキャビネット21内へ入れ込
み、その後、図27Aに示すようにフィルタ枠体18A
の下部を吸気口11の下部の溝部21Aに合わせて入れ
込む。続いて、その上部を吸気口11の上部の溝部21
Bに合わせて入れ込む。
【0138】フィルタ枠体18Aの上下部が吸気口11
の溝部21A,21Bに入り込んだときには、図28に
示すようにフィルタ枠体18Aが元の形状に戻ろうとす
る復元力によって、そのフィルタ枠体18Aの両端が吸
気口11の両側に規制されてフィルタ枠体18Aが引っ
かかるようになる。このときフィルタ枠体18Aの左右
の各々の端部β/2が吸気口11に引っかかり、その上
下の各々の端部α/2が溝部21A,21Bに係止され
る。
【0139】従って、エアフィルタ18を再現性よくキ
ャビネット21に係止できるので、フィルタ装着作業を
簡略化できる。
【0140】また、エアフィルタ18を清掃するときに
は、図27Bの二点鎖線に示すようにエアフィルタ18
を外側から押すことによってフィルタ枠体18Aの上下
部が溝部21A,21Bから外れるので、キャビネット
21からエアフィルタ18を簡単に取り外すことができ
る。従って、空気清浄装置1のエアフィルタ18の交換
作業等が従来方式のものと比べて軽減化できる。
【0141】続いて、空気清浄装置1のモータ駆動装置
88について説明する。この空気清浄装置1では上述し
たように1つのモータ5でシャフト33を回転すること
により、ファン4、水噴霧回転体41及びポンプ装置6
を駆動するものである。
【0142】本装置では、特にジャイロ効果により姿勢
が安定する水噴霧回転体41を円滑に始動させる必要が
ある。そこで、本装置ではモータ駆動装置88を設け、
モータ5の始動時から時刻が経過すると共に、モータ5
の回転速度を一段もしくは多段または無段階に上昇する
ことにより、水噴霧回転体41の姿勢を安定化するよう
になされている。
【0143】図29に示すように、このモータ駆動装置
88にはタイマ38が設けられ、起動信号S0に基づい
てモータ5の始動時から時刻が刻まれ、時刻カウント信
号S1が出力される。タイマ38の出力段には検出部4
8が接続され、モータ5の始動時からの経過時刻が検出
され、時刻検出信号S2が出力される。検出部48の出
力段には制御部58が接続され、時刻検出信号S2に基
づいてモータ5の回転速度が制御される。制御部58は
モータ始動と共にタイマ38に起動信号S0を出力す
る。
【0144】制御部58の出力段にはサイリスタ68が
接続され、制御部58からのゲート制御電圧VGにより
モータ駆動電流Imの通電期間が制御される。このサイ
リスタ68には電源78が接続され、モータ駆動電圧V
pが印加される。例えば、サイリスタ68はモータ5の
始動時から時刻が経過すると共に、モータ5の駆動電流
Imの通電期間のデューティ比を徐々に100%に近づ
けるような制御する。
【0145】このようなモータ駆動装置88を備えた空
気清浄装置1で、例えば、モータ駆動電流Imを時刻の
経過と共に4段階(25%,50%,75%,100
%)で制御する場合、まず、図30Aに示すようにモー
タ始動時t0から時刻t1に至る期間に、パルス幅P1
のゲート制御電圧VG(25%)がサイリスタ68に印
加される。これにより、図30Bに示すようにモータ駆
動電流Imのデューティ比を25%とすることができ、
水噴霧回転体41の目標回転速度を1/4に抑えること
ができる。
【0146】また、図30Cに示すように時刻t1から
時刻t2に至る期間には、パルス幅P2のゲート制御電
圧VG(50%)がサイリスタ68に印加される。これ
により、図30Dに示すようにモータ駆動電流Imのデ
ューティ比を50%とすることができ、水噴霧回転体4
1の目標回転速度を半分にすることができる。
【0147】更に図30Eに示すように時刻t2から時
刻t3に至る期間には、パルス幅P3のゲート制御電圧
VG(75%)がサイリスタ68に印加される。これに
より、図30Fに示すようにモータ駆動電流Imのデュ
ーティ比を75%とすることができ、水噴霧回転体41
の目標回転速度を3/4にすることができる。
【0148】そして、時刻t3以降は図30Gに示すよ
うにゲート制御電圧VG(100%)がサイリスタ68
に印加される。これにより、図30Hに示すようなモー
タ駆動電流Imをモータ5に供給することができ、水噴
霧回転体41を目標回転速度にすることができる。
【0149】このように時刻が経過すると共に、制御部
58によってモータ5の回転速度が4段階に上昇される
ので、その回転速度の上昇と共に水噴霧回転体41がジ
ャイロ効果により姿勢を安定化するようになる。
【0150】従って、最初から目標回転速度で水噴霧回
転体41を回転させることによって発生する水噴霧回転
体41の偏心による振動及び異音を防止できる。これに
より、空気清浄装置1を円滑に始動できると共に本装置
の長寿命化が図れる。
【0151】なお、図31に示すようにモータ5の駆動
電圧Vpを制御部58によって4段階に制御するように
してもよい。この場合には、モータ始動時t0から時刻
t1に至る期間に、25%の駆動電圧Vpがモータに印
加される。これにより、水噴霧回転体41の目標回転速
度をほぼ1/4に抑えることができる。
【0152】また、時刻t1から時刻t2に至る期間に
は、50%の駆動電圧Vpがモータ5に印加される。こ
れにより、水噴霧回転体41の目標回転速度をほぼ半分
にすることができる。更に時刻t2から時刻t3に至る
期間には、75%の駆動電圧Vpがモータ5に印加され
る。これにより、水噴霧回転体41の目標回転速度を3
/4にすることができる。
【0153】そして、時刻t3以降は100%の駆動電
圧Vpがモータ5に印加される。このようにしても、時
刻の経過と共に水噴霧回転体41の姿勢を安定化するこ
とができる。
【0154】また、図32に示すようにモータ5の駆動
電圧Vpを制御部58によって無段階に制御するように
してもよい。この場合、電圧制御特性の傾きをθとする
と、モータ始動時t0から時刻t1に至る期間に(t1
−t0)tanθの駆動電圧Vpがモータに印加され
る。これにより、水噴霧回転体41の目標回転速度に徐
々に近づけることができる。このようにしても、時刻の
経過と共に水噴霧回転体41の姿勢を安定化することが
できる。
【0155】続いて、本発明に係る空気清浄装置1の水
位検出装置10について説明する。この空気清浄装置1
ではタンク3内に貯留されている水が規定量より減少し
たとき、又は装置の動作中にタンク3が本体から外され
たときに、自動的にモータ5の回転を停止するように制
御される。
【0156】このタンク3の水位の変動及び有無の判断
は、図33に示す水位検出装置10によって行われる。
この水位検出装置10はタンク3と本体とを信号線等の
電気的結線を行わずにタンク3の水位の変動及びタンク
3の有無を検出するものである。
【0157】水位検出装置10はタンク3の内部に取り
付けられた浮き部171と、この浮き部171の変動を
検出する検出部172から構成される。この浮き部17
1はタンク内に上下移動自在に取り付けれた棒状体17
3と、この棒状体173の下端に装着されたフロート1
74からなる。
【0158】タンク3の内部底面には円柱状の底部円柱
部175が形成されると共に、タンク3の上面には円筒
状の突出筒部(突出部)176が設けられる。棒状体1
73の下端は筒状に形成されてその内側が挿入穴177
となされ、ここに底部円柱部175が挿入される。ま
た、棒状体173の上端はタンク3の突出筒部176の
内部に挿入される。
【0159】棒状体173の上部には透光孔(透光部)
178が設けられ、後述する検出部172の光検出に使
用される。この棒状体173は透光孔178以外では光
を透過させないように例えば黒色の材質で成形されてい
る。また、この水位検出装置10は光学的に棒状体17
3の位置を検出するものであり、光を通過させる必要が
あるのでタンク3は透明な材質で成形されている。
【0160】この棒状体173が最上位置にあるときは
底部円柱部175が挿入穴177から抜けないようにな
され、棒状体173が最下位置にあるときは突出筒部1
76から棒状体173から抜けないようになされてい
る。すなわち、棒状体173は底部円柱部175及び突
出筒部176に保持されて所定の範囲を上下移動可能に
取り付けられている。
【0161】この棒状体173はフロート174の浮力
によってタンク3内部の水位に対応して移動する。例え
ば、タンク3の水位が規定水位(以下閾値水位ともい
う)Lthを越えているときは、フロート174によって
与えられる浮力によって棒状体173が最上位置に移動
する。このとき、棒状体173はその上端が突出筒部1
76の内面上部に当接して位置規制されている。一方、
タンク3の水位が閾値水位Lthよりも下がった場合に
は、フロート174によって棒状体173が水位に対応
して下方に移動する。
【0162】図34及び図35に示す検出部172は、
透過型センサであるフォトインタラプタ181と、誤動
作防止用の遮光レバー182と、遮光レバー182を支
持する支持部183とから構成される。
【0163】図34に示すようにキャビネット21の内
側であって、タンク3の上側には水平な仕切板部184
が設けられ、この仕切板部184の上面に円柱状の取付
ボス185,185が突設される。フォトインタラプタ
181は発光部187及び受光部188(図35)を下
側にして、この取付ボス185,185の上部にネジ1
91,191によって取り付けられる。フォトインタラ
プタ181の発光部187及び受光部188の間に対応
して、突出筒部176(図33)が挿通される丸孔19
9が設けられている。
【0164】図35に示すように、フォトインタラプタ
181のコ字状部分は周知のとおり一方に発光部187
が取り付けられ、他方に受光部188が取り付けられ
る。ここでは、発光部187からの光が受光部188に
到達したか否かによりタンク3の水位の変動を検出す
る。
【0165】受光部188の出力段には図36に示すよ
うにコンパレータ124が接続され、受光部188から
出力される光検出信号S3が、予め設定された閾値水位
Lthに関する基準信号VREFと比較される。光検出信号
S3が微弱な場合には電流・電圧変換回路を設け、光検
出信号S3を光検出電圧としてから基準信号VREFと比
較してもよい(図36参照)。この閾値水位Lthは少な
くなった水がタンク3と噴霧装置2との間で循環するこ
とにより発生する動作不順を起こすタンク3の水位より
も高めに設定する。
【0166】ここでいう動作不順とは以下のような状態
をいう。例えば、モータ5を停止させるタンク3の閾値
水位Lthをポンプ装置6の下部のフィルタ装置8の取水
口104の位置と仮定した場合には、この取水口104
以上に水が十分あれば、モータ5は停止されることがな
いので、ポンプ装置6が駆動され続け、取水口104か
ら水が汲み上げられる。
【0167】しかし、この閾値水位Lthに至る位に水が
減ってきた状態では、その水の汲み上げによって、タン
ク3の水位が低下し、取水口104よりも水位が下がる
と、モータ5が停止され、これに伴ってポンプ装置6が
停止される。
【0168】また、上述したように本実施の形態では水
噴霧回転体41に送水され、噴霧装置2で噴霧された水
のほとんどが水溜まり部28、排水口122、循環排水
路121を経て本体排水口123を介してタンク3に回
収される構成となされている。これによって、再び、タ
ンク3の水位が取水口104よりも上昇し、水位検出装
置10によって所定の水位に復帰したことが検出され、
この検出によってモータ5が再び駆動される。
【0169】このような水位の下降、上昇が繰り返され
ることにより、モータ5及びこれに駆動されるファン
4、水噴霧回転体41、ポンプ装置6の駆動及び停止が
繰り返される。これが動作不順状態であり、このように
閾値水位Lthを適切な位置に設定しないと、装置自体の
寿命が著しく低下してしまう。そこで、本実施の形態で
はこのような動作不順を起こす水位よりも高い位置に閾
値水位Lthを設定、例えば、取水口104よりも高い位
置となるポンプ34の位置に設定するようにしたもので
ある。
【0170】図36に戻って、コンパレータ124では
光検出信号S3が基準信号VREF以下の場合にはロー・
レベル(以下「L」レベルという)の水位検出情報D1
が出力され、光検出信号S3が基準信号VREFを越える
場合にはハイ・レベル(以下「H」レベルという)の水
位検出情報D1が出力される。コンパレータ124の出
力段にはマイクロコンピュータ125が接続され、コン
パレータ124からの水位検出情報D1が判定される。
【0171】例えば、タンク3の水位が閾値水位Lthに
到達したときは、マイクロコンピュータ125によって
電源78が制御されることにより、モータ5の電源がオ
フされる。このことで、ファン4、噴霧装置2及びポン
プ装置6の動作が停止される。なお、マイクロコンピュ
ータ125にはアラーム回路126が接続され、噴霧装
置2等の動作停止が告知されるようになされる。
【0172】図34に戻って支持部183は側面視略L
字状に折り曲げられ、その水平板部192が取付ボス1
85,185とフォトインタラプタ181との間にネジ
191,191で固定される。垂直板部193の上部に
は上面視略コ字状のレバー取付板部194が形成され
る。
【0173】レバー取付板部194の対向する板部の間
にはレバー軸195が差し渡され、このレバー軸195
に、タンク3の有無の判断に用いる遮光レバー182が
下向きに回動自在に取り付けられる。この遮光レバー1
82は、角柱部材の下端を屈折させて幅の広い遮光部1
96を設けたものである。
【0174】図33に示すようにタンク3が装着された
とき、タンク3の突出筒部176が丸孔199を挿通し
て遮光レバー182に接触し、これを反時計方向に回動
させる。一方、タンク3が外されたときは遮光部196
がフォトインタラプタ181の発光部187と受光部1
88(図35)の間に配されて光路を遮る。
【0175】以上のように構成された水位検出装置10
についてその動作を説明する。まず、タンク3の水位の
変動についての検出について述べる。
【0176】図33に示すように満水となったタンク3
が装着されたとき、フロート174の浮力によって棒状
体173が最上位置まで押し上げられている。このと
き、図35に示すように透光孔178がフォトインタラ
プタ181の発光部187の光路に一致しており、発光
部187からの光が透光孔178を通過し、受光部18
8に到達する。
【0177】受光部188の出力は図37に示す制御フ
ローチャートによってマイクロコンピュータ125によ
り監視されている。つまり、ステップA1でコンパレー
タ124から水位検出情報D1を入力したマイクロコン
ピュータ125によって、ステップA2でタンク3の水
位が閾値水位Lthを越えているかどうかが判断される。
コンパレータ124によって「L」レベルの水位検出情
報D1が検出された場合には、タンク3の水位が閾値水
位Lthを越えていると判断されるので、噴霧装置2等を
正常に動作させる水がタンク3に貯留されているため、
ステップA1に戻って水位の監視が継続される。
【0178】そして、図38に示すようにタンク3の水
位が閾値水位Lthより減少したときは、棒状体173が
下方に移動する。これによって透光孔178が光路から
ずれて棒状体173が発光部187からの光を遮り、受
光体188(図36)は光を検出しない。
【0179】これによって水位が下がったことが、コン
パレータ124によって検出され、「H」レベルの水位
検出情報D1が出力される。ステップA3で「H」レベ
ルの水位検出情報D1を入力したマイクロコンピュータ
125では、電源78へ電源制御信号S4が出力され
る。
【0180】この電源制御信号S4によって、例えばモ
ータ5の電源がオフされることで、ファン4、噴霧装置
2及びポンプ装置6の動作が停止される。これと共に、
マイクロコンピュータ125からアラーム回路126へ
アラーム信号S5が出力される。このアラーム信号S5
により使用者に噴霧装置2等の動作停止が告知される。
これにより、使用者に対してタンク3に貯留する空気清
浄化用の水の供給を早めに促すことができる。
【0181】このように水位検出装置10を備えた空気
清浄装置1では、タンク3の水位が予め設定された閾値
水位Lthに到達したときは、マイクロコンピュータ12
5によってモータ5の動作を停止するようになされたの
で、少なくなった水がタンク3とポンプ装置6及び噴霧
装置2との間で循環することにより発生する振動を防止
できる。これにより、空気清浄装置1の動作が安定化す
ると共にその長寿命化が図れる。
【0182】続いて、タンク3の有無についての検出に
ついて説明する。図33に示すようにタンク3が装着さ
れているときは、遮光レバー182はタンク3の突出筒
部176に当接して反時計方向に回動している。
【0183】このタンク3が空気清浄装置1の運転中に
外されたときは、突出筒部176の規制がなくなるの
で、遮光レバー182は時計方向に回動して二点鎖線で
示すように略垂直に配される。このとき、遮光部196
は棒状体173の透光孔178があった位置に配され、
フォトインタラプタ181の発光部187(図35)か
らの光を遮る。これによってタンク3が取り外されたこ
とが検出され、モータ5(図36)の駆動が停止され
る。
【0184】このように空気清浄装置1では装置の動作
中にタンク3が本体から外されたときに、これを検出し
て運転が停止されるので、水が本体に供給されない状態
で運転が続行されるような事態が回避される。
【0185】この水位検出装置10では、タンク3と本
体とを信号線等の電気的結線を行わなくともタンク3の
水位やその有無の検出が可能である。従って、タンク3
と本体との電気的結線が不要であり、装置全体を構成を
簡略化することができる。
【0186】また、本例では遮光レバー182の自重に
より遮光位置に配されるようになされているが、バネ等
の付勢手段により常時遮光位置に配されるように付勢し
てもよい。これによれば装置全体が転倒した場合でも、
誤動作なく運転が停止される。
【0187】なお、本例では遮光レバー182とマイク
ロコンピュータ125によってタンク3の有無に関する
電源制御を行う場合について述べたが、キャビネット2
1とタンク3との間に、マイクロスイッチのような単一
スイッチを設け、タンク3がキャビネット21から離脱
されたときに、このスイッチによってモータ5の電源を
オフするようにしてもよい。これにより、制御部の負担
を軽減できると共にコストダウンを図れる。
【0188】続いて、本発明に係る空気清浄装置1の異
常検出装置19について説明する。この空気清浄装置1
は、ファン4、噴霧装置2及びポンプ装置6等の回転速
度が、予め設定された下限閾値速度より減少したとき、
または上限閾値速度より増加したときは、自動的にモー
タ5の回転を停止するように制御される。この例ではモ
ータ5がハイモード(3000rpm)とローモード
(1000rpm)との2種類の速度により回転するよ
うになされる。
【0189】このモータ5の回転速度の変動は図39に
示す速度センサ29によって検出される。この速度セン
サ29には3つのセンサのいずれかが使用される。速度
センサ29Aは図40Aに示すようにモータ5の回転軸
5Aに取り付けられた円盤状体107と、この円盤状体
107の外周端部に開孔された1つの光透過部108
と、この円盤状体107を跨ぐように非接触で配置され
たフォトインタラプタ109からなる。フォトインタラ
プタ109は図示しないが、円盤状体107の外周部に
光を照射する発光素子と、光透過部108を通過した光
を検出する受光素子とを有する。速度センサ29Aは円
盤状体107が一回する度に光透過部108を通過した
光を検出することにより速度検出信号S6を出力する。
【0190】速度センサ29Bは図40Bに示すように
モータ5の回転軸5Aに取り付けられた円盤状体127
と、この円盤状体127の外周端部に配置された1つの
磁気素子128と、この磁気素子128の磁気を検出す
るように非回転部に固定配置されたホール素子129と
により構成される。この円盤状体127には回転を円滑
にするために、磁気素子128に対するバランサ(非磁
性体)130が磁気素子128に対向する位置に設けら
れている。速度センサ29Bは円盤状体127が一回す
る度にホール素子129による磁気を検出することによ
り速度検出信号S6を出力する。
【0191】速度センサ29Cは図40Cに示すように
モータ5の回転軸5Aに取り付けられた円盤状体147
と、この円盤状体147の外周端部に配置された1つの
反射部148と、この反射部148に光を出射するよう
に非回転部に固定配置された発光部149と、この反射
部148からの反射光を受光する受光素子150により
構成される。速度センサ29Cは円盤状体147が一回
する度に反射部148からの反射光を受光することによ
り速度検出信号S6を出力する。
【0192】速度センサ29の出力段には図39に示す
ように、電流・電圧変換回路(以下I/V変換回路とい
う)119が接続され、速度検出信号S6が電圧の大き
さに変換される。このI/V変換回路119の出力段に
は、下限用のコンパレータ49及び上限用のコンパレー
タ59が接続される。下限用のコンパレータ49では、
I/V変換回路119から出力される速度検出電圧Vs
が、予め設定された2種類の速度モード(1000/3
000rpm)に対応した下限閾値速度(800/28
00rpm)に関する基準信号V1またはV3と比較さ
れる。この基準信号V1はモータ5のローモード時の下
限閾値速度800rpmを設定し、基準信号V3はモー
タ5のハイモード時の下限閾値速度2800rpmを設
定する。
【0193】上限用のコンパレータ59では、I/V変
換回路119から出力される速度検出電圧Vsが、予め
設定された上限閾値速度(1200/3200rpm)
に関する基準信号V2またはV4と比較される。この基
準信号V2はモータ5のローモード時の上限閾値速度1
200rpmを設定し、基準信号V4はモータ5のハイ
モード時の上限閾値速度3200rpmを設定する。
【0194】モータ5のローモード時において、速度検
出電圧Vsが基準信号V1以下の場合には「H」(ハ
イ)レベルの速度検出情報D21がコンパレータ49から
出力され、速度検出電圧Vsが基準信号V1を越える場
合には「L」(ロー)レベルの速度検出情報D21が出力
される。また、速度検出電圧Vsが基準信号V2以下の
場合には「H」レベルの速度検出情報D22がコンパレー
タ59から出力され、速度検出電圧Vsが基準信号V2
を越える場合には「L」レベルの速度検出情報D22が出
力される。
【0195】モータ5のハイモード時において、速度検
出電圧Vsが基準信号V3以下の場合には「H」レベル
の速度検出情報D31がコンパレータ49から出力され、
速度検出電圧Vsが基準信号V3を越える場合には
「L」レベルの速度検出情報D31が出力される。また、
速度検出電圧Vsが基準信号V4以下の場合には「H」
レベルの速度検出情報D32がコンパレータ59から出力
され、速度検出電圧Vsが基準信号V4を越える場合に
は「L」レベルの速度検出情報D32が出力される。
【0196】コンパレータ49及び59の出力段にはマ
イクロコンピュータ89が接続され、コンパレータ49
及び59からの速度検出情報D21,D22,D31,D32が
判定される。ローモード時で、速度検出情報D21,D22
のいずれも「H」レベルとなる場合には、モータ5の回
転速度が800rpm以下の状態(異常)と判定され
る。速度検出情報D21,D22のいずれも「L」レベルと
なる場合には、モータ5の回転速度が1200rpmを
越えた状態(異常)と判定される。速度検出情報D21が
「L」レベルで、D22が「H」レベルとなる場合には、
モータ5の回転速度が800rpmを越え1200rp
m以下の状態(正常)と判定される。
【0197】また、ハイモード時で、速度検出情報D3
1,D32のいずれも「H」レベルとなる場合には、モー
タ5の回転速度が2800rpm以下の状態(異常)と
判定される。速度検出情報D31,D32のいずれも「L」
レベルとなる場合には、モータ5の回転速度が3200
rpmを越えた状態(異常)と判定される。速度検出情
報D31が「L」レベルで、D32が「H」レベルとなる場
合には、モータ5の回転速度が2800rpmを越え3
200rpm以下の状態(正常)と判定される。
【0198】上述した基準信号V1〜V4はマイクロコ
ンピュータ89を介して設定される。マイクロコンピュ
ータ89には電源78が接続され、マイクロコンピュー
タ89からのLow/Highモード信号S7に基づいてモ
ータ5が2速制御される。なお、マイクロコンピュータ
89にはアラーム回路99が接続され、噴霧装置2等の
動作停止が告知される。
【0199】このような異常検出装置19を備えた空気
清浄装置1では図41に示すように、ステップB1でモ
ータ5の回転速度がハイモードに設定された場合には、
ステップB2に移行してマイクロコンピュータ59は電
源78を介して3000rpmになるようにモータ5を
回転する。
【0200】そしてステップB3でモータ5の停止指示
が無い場合には、ステップB4に移行してモータ5の回
転速度が下限閾値速度(2800rpm)以下になった
かを検出する。その回転速度が下限閾値速度以下になっ
ていない場合には、ステップB5に移行して、モータ5
の回転速度が上限閾値速度(3200rpm)を越えた
かを検出する。
【0201】その回転速度が上限閾値速度を越えていな
い場合にはステップB3に戻って回転速度の監視を続け
る。この状態でコンパレータ49は「L」レベルの速度
検出情報D31を出力し、コンパレータ59は「H」レベ
ルの速度検出情報D32を出力する。
【0202】ステップB2で、ポンプ装置6の回転速度
が下限閾値速度(2800rpm)よりも低いとき、例
えば、寒冷地などで水等の液体が凍結して揚水負荷が重
くなったり、異物が挟まって揚水負荷が重くなったとき
は、コンパレータ49及び59から共に「H」レベルの
速度検出情報D31,D32が出力されるので、ステップB
6に移行してマイクロコンピュータ89によって電源7
8が制御され、モータ5の電源がオフされることで、フ
ァン4、噴霧装置2及びポンプ装置6の動作が停止され
る。これにより、ポンプ装置6の破損や、そのモータ5
の焼損を未然に防止できる。
【0203】また、上述したフィルタ装置8の取水口1
04付近で水が凍結して揚水負荷が著しく軽くなったと
き等には、モータ5の回転速度が3200rpmを越え
る場合があるから、ステップB5でコンパレータ49及
び59から共に「L」レベルの速度検出情報D31,D32
が出力されることで、この状態を検出できる。これによ
り、ステップB6に移行してモータ5の電源をオフする
ことによりポンプ装置6等の動作を停止できる。
【0204】なお、ステップB1でローモードが設定さ
れた場合には、ステップB7に移行してマイクロコンピ
ュータ59は電源78を介して1000rpmになるよ
うにモータ5を回転する。そしてステップB8でモータ
5の停止指示が無い場合には、ステップB9に移行して
モータ5の回転速度が下限閾値速度(800rpm)以
下になったかを検出する。その回転速度が下限閾値速度
以下になっていない場合には、ステップB10に移行し
て、モータ5の回転速度が上限閾値速度(1200rp
m)を越えたかを検出する。その回転速度が上限閾値速
度を越えていない場合にはステップB8に戻って回転速
度の監視を続ける。この状態でコンパレータ49は
「L」レベルの速度検出情報D21を出力し、コンパレー
タ59は「H」レベルの速度検出情報D22を出力する。
【0205】ステップB8で、モータ5の回転速度が下
限閾値速度(800rpm)よりも低いときは、コンパ
レータ49及び59から共に「H」レベルの速度検出情
報D21,D22が出力されるので、ステップB6に移行し
てマイクロコンピュータ89によって電源78が制御さ
れ、モータ5の電源がオフされることで、ファン4、噴
霧装置2及びポンプ装置6の動作が停止される。これに
より、ポンプ装置6の破損や、そのモータ5の焼損を未
然に防止できる。
【0206】また、モータ5の回転速度が1200rp
mを越えた場合には、コンパレータ49及び59から共
に「L」レベルの速度検出情報D21,D22が出力される
ので、ステップB6に移行してモータ5の電源をオフす
ることによりポンプ装置6等の動作を停止できる。
【0207】このように本実施の形態の空気清浄装置1
では、過酷な使用環境からモータ5、ファン4、噴霧装
置2及びポンプ装置6を保護できると共にその長寿命化
が図れる。
【0208】なお、本実施の形態では図11に示したよ
うな2つのポンプ34,35を備えたポンプ装置6の場
合について説明したが、これに限ることはなく、図42
に示すようなシングルのポンプ34Aのみを備えたポン
プ装置600であってもよい。
【0209】また、本実施の形態では図29に示したよ
うな制御部58、図36に示したマイクロコンピュータ
125、図39に示したマイクロコンピュータ89を個
別をに設け、モータ5の駆動制御、水位検出に関する電
源制御及び異常検出に関する電源制御を行う場合につい
て説明したが、勿論、1台のマイクロコンピュータによ
ってこれらの制御を行っても構わない。
【0210】更に、図1〜図3に示した噴霧装置2と、
フィン型突出壁14(図4、図5)と、多孔付き筒状体
15(図6,図7)と、タンク3(図8〜図10)と、
ポンプ装置6及び逆止弁付きのフィルタ装置8(図11
〜図14)と、タンク着脱機能付きの搬送機構7(図1
6〜図18)と、回転体挿入ガイド部17(図19〜図
25)と、エアフィルタ18の着脱機構(図26〜図2
8)、モータ駆動装置88(図29〜図32)と、水位
検出装置10(図33〜図38)と、異常検出装置19
(図39〜図41)と、他のポンプ装置600(図4
2)とに係る構成等は空気清浄装置1に適用した例につ
いて説明をしたが、これらの発明は加湿器、冷風機、石
油ストーブ等の液体を使用する他の装置に適用して極め
て好適である。
【0211】(2)第2の実施の形態 図43は本発明の第2の実施の形態としてのマイナスイ
オン発生装置201の構成を示している。本例のマイナ
スイオン発生装置201は回転体である噴霧装置2の遠
心力により発生される霧状水(微細水滴)に着目したも
のであって、構造自体は前述した空気清浄装置1と同様
である。
【0212】このマイナスイオン発生装置201の動作
について、図43を参照して説明する。マイナスイオン
発生装置201の電源を投入すると、送水管43から噴
出された水が高速回転する噴霧装置2から微小な霧状水
として吸気ダクト22内に流出され、ここが気水混合部
となる。吸気口11から吸入された空気はこの霧状水の
中を通過して、排気口12から排出される。
【0213】周知のように、例えば滝壺などの周囲に噴
出する霧浄水にはいわゆる「レナード効果」により多く
のマイナスイオンが含まれている。従って、本発明のマ
イナスイオン発生装置201の場合にも、「レナード効
果」により室内に排気される清浄空気には大量のマイナ
スイオンが含まれることになり、このマイナスイオンに
より鎮静効果や疲労回復の促進など人体に対する多くの
効果を期待することができる。
【0214】この他にマイナスイオンによる効果として
は、心肺機能を高めて血圧や呼吸を整えたり、血糖値を
低下させたり火傷に対する治癒効果などがあり本発明の
マイナスイオン発生装置201により健康的で快適な室
内環境を実現することができる。生物(植物)などの成
長促進作用も向上することができる。
【0215】マイナスイオンは例えば、高電圧(約30
00V以上)の放電によって発生させることができる
が、この場合には消費電力が大きい上にオゾンなどの有
害物質も同時に生成されてしまうため環境保護上の問題
がある。本例では、上述したように水を使用して、この
水を噴霧装置2で霧状水とすることによってマイナスイ
オンを発生させることができるようになるため、高電力
を必要としないうえにオゾンなどの有害物質が生成され
ることもない。
【0216】マイナスイオンは噴出される水滴がより細
かいほど、多量のマイナスイオンを発生させることがで
きる。従って、図4で説明したフィン型突出壁14や、
図6、図7で説明した多孔付き筒状体15を用いた噴霧
装置2を高速回転させるだけで、より多くのマイナスイ
オンを発生させることができるため、比較的容易にマイ
ナスイオン効果を高めることができる。
【0217】(3)第3の実施の形態 図44は本発明の第3の実施の形態としての加湿器30
1の構成を示している。本例の加湿器301は回転体で
ある噴霧装置2の遠心力により発生される霧状水(微細
水滴)に着目したものであって、構造自体は前述した空
気清浄装置1と同様である。
【0218】この加湿器301の動作について、図44
を参照して説明する。加湿器301の電源を投入する
と、送水管43から噴出された水が高速回転する噴霧装
置2から微小な霧状水として吸気ダクト22内に流出さ
れ、ここが気水混合部となる。吸気口11から吸入され
た空気はこの霧状水の中を通過して、排気口12から排
出される。
【0219】加湿器301では噴出される水滴がより細
かいほど、空気に混合させる霧状水が増える。従って、
図4で説明したフィン型突出壁14や、図6、図7で説
明した多孔付き筒状体15を用いた噴霧装置2を高速回
転させるだけで、より多くの湿った空気を発生させるこ
とができるため、比較的容易に加湿効率を高めることが
できる。
【0220】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の異常検出
装置では揚水に供される回転源の回転速度と予め設定さ
れた下限回転速度とを比較する比較部が設けられ、揚水
に供される回転源の回転速度が下限回転速度よりも低い
ときは、回転源の動作が停止されるようになるので、負
荷設備やその回転源の破損を未然に防止できる。
【0221】本発明の空気清浄装置、マイナスイオン発
生装置及び加湿器では液体供給装置の回転速度と予め設
定された下限回転速度とを比較する比較部が設けられ、
液体供給装置の回転速度が下限回転速度よりも低いと
き、例えば、寒冷地などで水等の液体が凍結して揚水負
荷が重くなったり、異物が挟まって揚水負荷が重くなっ
たときに、制御部によって液体供給装置の動作が停止さ
れるようになる。従って、液体供給装置の破損や、その
回転源の焼損を未然に防止できる。これにより、過酷な
使用環境から空気清浄装置、マイナスイオン発生装置及
び加湿器を保護できると共にそれらの長寿命化が図れ
る。
【0222】また、本発明の空気清浄装置、マイナスイ
オン発生装置及び加湿器では、空気流通装置によって液
体微細化部に空気を流通させると、空気と霧状化された
微細液体粒とを混合できると共に、液体微細化部から戻
ってきた液体を液体貯留装置に回収できる。
【0223】これにより、液体貯留装置内の液体を効率
良く利用した空気清浄装置、マイナスイオン発生装置及
び加湿器が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態としての空気清浄装置1の構
成を示す縦断面図である。
【図2】噴霧装置2の構成を示す斜視図である。
【図3】噴霧装置2の動作を示す縦断面図である。
【図4】フィン型突出壁14の構成を示す斜視図であ
る。
【図5】フィン型突出壁14の機能を説明する上面図で
ある。
【図6】多孔付き筒状体15の構成を示す斜視図であ
る。
【図7】多孔付き筒状体15の機能を説明する上面図で
ある。
【図8】タンク3の上面図である。
【図9】図8のA−A断面図である。
【図10】タンク蓋71の構成を示す縦断面図である。
【図11】ポンプ装置6の構成を示す縦断面図である。
【図12】逆止弁付きのフィルタ装置8の構成を示す斜
視図である。
【図13】フィルタ装置8の切り欠き部104Aの形状
を示す底面図である。
【図14】逆止弁の機能を説明する断面図である。
【図15】空気の清浄処理を示す縦断面図である。
【図16】空気清浄装置1を窓部26側から見た一部縦
断面図である。
【図17】タンク3の取り外し操作を示す縦断面図(そ
の1)である。
【図18】タンク3の取り外し操作を示す縦断面図(そ
の2)である。
【図19】噴霧装置2等を取り外した状態を示す縦断面
図である。
【図20】回転体挿入ガイド部17の構成を示す斜視図
である。
【図21】連結部153,154の構成を示す上面図で
ある。
【図22】連結部153,154の連結を説明する斜視
図である。
【図23】連結部153,154の連結を説明する斜視
図(その1)である。
【図24】連結部153,154の連結を説明する斜視
図(その2)である。
【図25】回転体挿入ガイド部17に多孔付き筒状体1
5を取り付けた状態を示す側面図である。
【図26】エアフィルタ18の着脱機構を説明する斜視
図である。
【図27】フィルタ取り付け時の縦断面図である。
【図28】キャビネット21にエアフィルタ18を装着
した上面図である。
【図29】モータ駆動装置88の構成を示す図である。
【図30】モータ駆動電流Imの制御例を示す波形図で
ある。
【図31】駆動電圧Vpの制御例を示す特性図(その
1)である。
【図32】駆動電圧Vpの制御例を示す特性図(その
2)である。
【図33】水位検出装置10の構成を示すタンク3の一
部縦断面図である。
【図34】検出部172の構成を示す斜視図である。
【図35】検出部172の正面図である。
【図36】水位検出装置10の制御例を示す構成図であ
る。
【図37】水位検出装置の制御フローチャートである。
【図38】水位が下がった状態を示すタンク3の一部縦
断面図である。
【図39】異常検出装置19の構成例を示す図である。
【図40】速度センサ29A〜29Cの構成例である。
【図41】異常検出装置19の制御フローチャートであ
る。
【図42】他のポンプ装置600の構成を示す縦断面図
である。
【図43】第2の実施の形態としてのマイナスイオン発
生装置201の構成を示す縦断面図である。
【図44】第3の実施の形態としての加湿器301の構
成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 空気清浄装置 2 噴霧装置 3 タンク 4 ファン 5 モータ 6 ポンプ装置 7 タンク着脱機能付きの搬送機構 8 逆止弁付きのフィルタ装置 9 液体搬送機構部 10 水位検出装置 14 フィン型突出壁 15 多孔付き筒状体 17 回転体挿入ガイド部 18 エアフィルタ 19 異常検出装置 25 LED 29 速度センサ 41 水噴霧回転体 88 モータ駆動装置 97 逆止弁 201 マイナスイオン発生装置 301 加湿器 600 他のポンプ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G05B 23/02 302 G05B 23/02 302V

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水等の液体を揚水する装置の異常検出装
    置であって、 前記揚水に供される回転源の回転速度を検出する検出部
    と、 前記検出部の出力信号と予め設定された下限閾値速度に
    関する基準信号とを比較する比較部と、 前記比較部の出力を判定する制御部とを備え、 前記回転源の回転速度が下限閾値速度よりも低いとき
    は、前記制御部によって前記回転源の動作が停止される
    ようになされたことを特徴とする異常検出装置。
  2. 【請求項2】 前記検出部の出力信号と上限閾値速度に
    関する基準信号とを比較する比較部が設けられ、 前記回転源の回転速度が上限閾値速度よりも高いとき
    は、前記制御部によって前記回転源の動作が停止される
    ようになされたことを特徴とする請求項1に記載の異常
    検出装置。
  3. 【請求項3】 前記検出部は、 前記回転源の回転体外周部に設けられた磁気素子と、 前記磁気素子の磁気を検出する磁気検出素子とを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の異常検出装置。
  4. 【請求項4】 前記検出部は、 前記回転源の回転体外周部に設けられた開孔部と、 前記回転体外周部に光を照射する発光素子と、 前記開孔部を透過した光を検出する光検出素子とを有す
    ることを特徴とする請求項1記載の異常検出装置。
  5. 【請求項5】 前記検出部は、 前記回転源の回転体外周部に設けられた反射部と、 前記反射部に光を照射する発光素子と、 前記反射部からの戻り光を検出する光検出素子とを有す
    ることを特徴とする請求項1記載の異常検出装置。
  6. 【請求項6】 前記比較部の出力に基づいて前記回転源
    の動作停止を告知する告知手段が設けられることを特徴
    とする請求項1に記載の異常検出装置。
  7. 【請求項7】 空気清浄化用の液体を貯留する液体貯留
    装置と、 前記液体貯留装置に貯留された前記液体を汲み上げる液
    体供給装置と、 前記液体供給装置の回転速度を検出する検出部と、 前記検出部の出力信号と予め設定された下限閾値速度に
    関する基準信号とを比較する比較部と、 前記比較部の出力を判定する制御部とを備え、 前記回転源の回転速度が下限閾値速度よりも低いとき
    は、前記制御部によって前記液体供給装置の動作が停止
    されるようになされたことを特徴とする空気清浄装置。
  8. 【請求項8】 液体供給装置を駆動する回転源と、 前記回転源により駆動され、液体の供給を受けて該液体
    を遠心力により噴出させる液体噴霧回転体と、 前記液体噴霧回転体からの噴出される液体を受ける内壁
    を有し、該内壁と前記液体噴霧回転体との間で液体を微
    細化する液体微細化部と、 前記液体微細化部に空気を流通させる空気流通装置とを
    設け、 前記液体微細化部から戻ってきた液体を前記液体貯留装
    置に回収するようにしたことを特徴とする請求項7に記
    載の空気清浄装置。
  9. 【請求項9】 マイナスイオン発生用の液体を貯留する
    液体貯留装置と、 前記液体貯留装置に貯留された前記液体を汲み上げる液
    体供給装置と、 前記液体供給装置の回転速度を検出する検出部と、 前記検出部の出力信号と予め設定された下限閾値速度に
    関する基準信号とを比較する比較部と、 前記比較部の出力を判定する制御部とを備え、 前記回転源の回転速度が下限閾値速度よりも低いとき
    は、前記制御部によって前記液体供給装置の動作が停止
    されるようになされたことを特徴とするマイナスイオン
    発生装置。
  10. 【請求項10】 前記液体供給装置を駆動する回転源
    と、 前記回転源により駆動され、液体の供給を受けて該液体
    を遠心力により噴出させる液体噴霧回転体と、 前記液体噴霧回転体からの噴出される液体を受ける内壁
    を有し、該内壁と前記液体噴霧回転体との間で液体を微
    細化する液体微細化部と、 前記液体微細化部に空気を流通させる空気流通装置とを
    設け、 前記液体微細化部から戻ってきた液体を前記液体貯留装
    置に回収するようにしたことを特徴とする請求項9に記
    載のマイナスイオン発生装置。
  11. 【請求項11】 加湿用の液体を貯留する液体貯留装置
    と、 前記液体貯留装置に貯留された前記液体を汲み上げる液
    体供給装置と、 前記液体供給装置の回転速度を検出する検出部と、 前記検出部の出力信号と予め設定された下限閾値速度に
    関する基準信号とを比較する比較部と、 前記比較部の出力を判定する制御部とを備え、 前記回転源の回転速度が下限閾値速度よりも低いとき
    は、前記制御部によって前記液体供給装置の動作が停止
    されるようになされたことを特徴とする加湿器。
  12. 【請求項12】 前記液体供給装置を駆動する回転源
    と、 前記回転源により駆動され、液体の供給を受けて該液体
    を遠心力により噴出させる液体噴霧回転体と、 前記液体噴霧回転体からの噴出される液体を受ける内壁
    を有し、該内壁と前記液体噴霧回転体との間で液体を微
    細化する液体微細化部と、 前記液体微細化部に空気を流通させる空気流通装置とを
    設け、 前記液体微細化部から戻ってきた液体を前記液体貯留装
    置に回収するようにしたことを特徴とする請求項11に
    記載の加湿器。
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