JP2011200140A - 多加水製パン方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】パン類製品そのものの水分を多くすることによって、ソフトでしっとりしており、口溶けがよく嚥下しやすい製品を得ることのできる多加水製パン方法を提供すること。
【解決手段】パン類生地を製造する際の原料穀粉の加水に使用する水の一部又は全量として、以下の(a)〜(c)の物性を有する高含水寒天ゲルを使用し、原料穀粉に対する総加水量を、各種パン類生地における標準総加水量の1.1〜2.3倍に増加させたパン生地を形成し、以下常法により製パンすることを特徴とする多加水製パン方法。
(a)水分含量;90〜99質量%
(b)破断応力;0.05〜2kgf/cm
(c)T2緩和時間;5〜100mS
【選択図】なし

Description

本発明は、多加水製パン方法に関し、詳細には、ソフトでしっとりしており、口溶けがよく嚥下しやすいパン類製品を得るために、製パン加水を通常より多くした多加水製パン方法に関する。
消費者志向の変化に伴い、種々のパン類製品が発売されているが、ソフトでしっとりしており、口溶けがよいパン類製品、特に老人や病弱者等のように嚥下困難な人でも容易に嚥下しやすいパン類の需要が増してきている。
従来、ソフトでしっとりしており、口溶けがよいパン類製品を得るために、種々検討が行われている。例えば、乳化剤のような添加剤を加える方法、糖類や油脂等を多く配合する方法、製パン加水を多くして高水分のパン類製品にする方法等である。
これらの従来技術のうち、乳化剤のような添加剤を加える方法については、消費者の無添加志向の増加から、あまり好ましい方法とはいえない。また、糖類や油脂等を多く配合する方法については、カロリー過剰摂取の問題やコスト増の問題がある。そこで、製パン加水を多くして高水分のパン類製品にする方法が注目されているが、多加水によるパン類生地のべたつきの問題があり、手作りによるリテイルベーカリーはともかく、大手製パンメーカーのようにラインで大量生産するには非常に困難であった。
多加水製パン法に関する従来技術としては、(1)こんにゃく粉と澱粉と水とを、アルカリ性凝固剤とこんにゃく粉のグルコマンナンによる水和ゲル反応によってゼリー状固体に形成し、かつ酸溶液に浸漬してpHを中性から酸性の範囲に調整した多加水パン用有形水を製パン配合水の一部として用いる多加水パンの製造方法(例えば、特許文献1参照)があり、パン用小麦粉の質量に対して110〜160質量%使用した実施例が記載されている。また、(2)粒径が50μm以下の微粉末小麦粉を含む多加水パン生地にて焼成したパンに副食物が挟み込まれ、全体が冷凍処理なされてなる冷凍パン食品(例えば、特許文献2参照)があり、原料小麦粉(微粉末小麦粉を含む)質量に対し、94質量%の加水を行った実施例が記載されている。さらに、(3)強力小麦粉100部と活性小麦グルテン1〜10部を含む原料粉に、ドライイースト3〜8部と、卵10〜60部および水35〜90部を前記強力小麦粉に対する水分量が80〜100重量%になるように加えて攪拌混合し、30℃〜40℃の温度に20分〜60分保持した後、焼成するパン類の製法(例えば、特許文献3参照)がある。
しかしながら、これらの従来技術は、以下に示すように種々の問題のあるものであった。すなわち、前記(1)の方法においては、こんにゃく粉を使用しているために保水力が劣り、多加水にすればするほど、生地にべたつきが生じ、製パン作業性が困難となり、大手製パンラインには向かないだけでなく、得られるパンの品質は口溶けは良好なものの、パン表面がざらついて斑点があり、商品価値が低い。また、前記(2)の方法においては、粒径が50μm以下の微粉末小麦粉を含むため、ある程度の多加水は可能であるが、保水力が弱く、生地にべたつきを生じやすく、製パン作業性が困難となり、大手製パンラインには向かない。また、得られるパンの品質はしっとりさ、口溶けに劣り、老人や病弱者等のように嚥下困難な人には不向きである。さらに、前記(3)の方法においては、発明の詳細な説明に記載されているように、パンの製造設備のない家庭などで簡単にパンを作る方法であり、生地にべたつきがあり、製パン作業性が劣り、パン類製品を量産する製パンラインに適用することが困難である。
特開2006−320207号公報 特開2004−194518号公報 特開昭58−101636号公報
本発明の目的は、ソフトでしっとりしており、口溶けがよく嚥下しやすいパン類製品を得ることにあり、さらにライン(大量)生産が可能な方法を提供することにある。
すなわち、本発明の課題は、パン類製品そのものの水分を多くすることによって、ソフトでしっとりしており、口溶けがよく嚥下しやすい製品を得ることのできる多加水製パン方法を提供することであり、多加水による生地のべたつきを解消し、かつ、ライン(大量)生産が可能な製造方法を提供することにある。
本発明は、下記(1)〜(4)に記載された発明である。
(1)パン類生地を製造する際の原料穀粉の加水に使用する水の一部又は全量として、以下の(a)〜(c)の物性を有する高含水寒天ゲルを使用し、原料穀粉に対する総加水量を、各種パン類生地における標準総加水量の1.1〜2.3倍に増加させたパン生地を形成し、以下常法により製パンすることを特徴と多加水製パン方法。
(a)水分含量;90〜99質量%
(b)破断応力;0.05〜2kgf/cm
(c)T2緩和時間;5〜100mS
(2)パン類生地を製造する際の各種パン類生地における標準総加水量が、原料穀粉100質量部に対して、68±5質量部であるA群、58±5質量部であるB群、48±5質量部であるC群にそれぞれ分類したとき、原料穀粉の加水に使用する水の一部又は全量として、前記(1)記載の物性を有する高含水寒天ゲルを、原料穀粉100質量部に対して、A群6〜168質量部、B群5〜145質量部、C群4〜122質量部をそれぞれ使用して、原料穀粉100質量部に対する総加水量が、それぞれA群69〜168質量部、B群58〜145質量部、C群47〜122質量部であるようにすることを特徴とする前記(1)記載の多加水製パン方法。
(3)前記(1)記載の物性を有する高含水寒天ゲルをパン類生地のグルテン形成後にパン類生地に添加することを特徴とする前記(1)または(2)記載の多加水製パン方法。
(4)前記(1)〜(3)のいずれかに記載の製パン方法により製造された多加水パン類。
本発明によれば、特定の物性を有する高含水寒天ゲルを使用して、各種パン類生地における標準総加水量の1.1〜2.3倍に増加させたパン類生地を形成し、これを用いて製パンすることにより、しっとりとして口溶けがよく、しかも嚥下しやすいパン類製品を得ることができる。しかも、パン類生地の総加水量を各種パン類生地における標準総加水量の1.1〜2.3倍に増加させているにもかかわらず、得られるパン類製品の内相や外観が良好であり、さらに生地のミキシング耐性や分割・成形時の作業性が良好であるため、容易にライン(大量)生産が可能となる。また、パン類生地の総加水量を各種パン類生地における標準総加水量の1.1〜2.3倍に増加させることにより、得られるパン類製品のカロリーを低減することができる。さらに、本発明の多加水製パン法によれば、製造するパン類の製品歩留まりを大幅に高めることができる。
本発明で使用する高含水寒天ゲルは、以下の(a)〜(c)の物性を有するものであればよく、原料となる寒天は自分で調製してもよく、または市販品があればそれを使用してもよい。
(a)水分含量;90〜99質量%
(b)破断応力;0.05〜2kgf/cm
(c)T2緩和時間;5〜100mS
原料となる寒天としては、通常の寒天でもよく、または寒天成分の分子が短く切断された低強度寒天(特許第2795424号公報参照)でもよいが、好ましくは低強度寒天または低強度寒天と通常の寒天との混合物を使用するとよい。後者の場合の低強度寒天と通常の寒天との混合割合は、得られる高含水寒天ゲルの物性が上記範囲になるように適宜調整すればよい。
これらの原料となる寒天を用いて前記(a)〜(c)の物性を有する高含水寒天ゲルを調製する。この高含水寒天ゲルを調製するには、例えば、所定量の水に寒天の粉末を懸濁した状態で耐熱性容器等に入れて、例えば温度85℃以上、好ましくは90℃以上に加熱処理して水に懸濁した寒天粉末を溶解させる。その方法としては、水に懸濁した寒天を温度90℃以上で加熱撹拌する方法、水に懸濁した寒天をオートクレーブ等により加圧蒸気加熱する方法などが例示される。その後、室温または冷蔵庫中に静置して冷却し、ゲル化させる方法により得ることができる。前記高含水寒天ゲルとしては、前記調製例で得られるものでも、又は市販品でも特に制限されない。この高含水寒天ゲルを前記(a)〜(c)の物性を有するように調整するためには、まず高含水寒天ゲルの水分含量を前記(a)の範囲に入るように調整し、そのときの破断応力およびT2緩和時間を測定して前記(b)及び(c)の範囲に入るように寒天の種類や使用量を適宜調整することにより達成できる。
また、前記(a)〜(c)の物性を有する範囲内で、寒天以外の増粘多糖類、澱粉類、糖類、乳化剤、油脂類等を適宜併用することができ、かかる増粘多糖類としては、カラギーナン、ジエランガム、ゼラチン、ペクチン、ローカストビーンガム、キサンタンガム、グアーガム、タマリンドガム、カードラン等を挙げることができる。糖類としては、砂糖(ショ糖)、ブドウ糖、果糖、デキストリンに加え、糖アルコールやトレハロース、スクラロース等が挙げられ、澱粉類としては馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉、コーンスターチ、小麦澱粉またはそれらの化工澱粉等が挙げられる。乳化剤としては、食品に通常使用されるものであれば特に限定されないが、例えばグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、レシチン等が挙げられる。油脂類としては、ショートニング、バター、マーガリン等の通常パン類の製造に用いられる油脂が挙げられる。これらの添加時期については、増粘多糖類、澱粉類、糖類および乳化剤については加熱前の懸濁時に添加することが好ましく、油脂類は溶解させた寒天がある程度(例えば60℃程度)まで降温してから添加することが好ましい。
本発明において、高含水寒天ゲルの水分含量が90質量%未満の場合は、パン類生地の所定の総加水量の達成のために必要な高含水寒天ゲルの配合量が増えることで、得られるパン類の食味・食感が損なわれたり、また、パン類の製造コストが増加するため好ましくない。また、水分含量が99質量%を超えると、特定の破断応力およびT2緩和時間を有する高含水寒天ゲルを得ることが困難となる。
破断強度は、高含水寒天ゲルの強度を示すものであるが、これを特定の範囲にすることで、パン類生地調製時のミキシングによる高含水寒天ゲルのパン類生地中への分散性や馴染みやすさを示す指標となる。また、T2緩和時間は高含水寒天ゲル中の水の自由度を示すものである。自由度の高い通常の水は、パン類生地中では小麦粉等の穀粉と相互作用して「溶解」、「水和」、「膨潤」を引き起こす。生地調製時に過剰に水を添加すると、水のこれらの挙動を小麦粉が抑えきれず、水を抱えこめなくなり、その結果、生地は保形性を保つことができず、流動状(バッター状)になってしまう。高含水寒天ゲルにおいて、T2緩和時間を特定の範囲に調整することで、水の挙動に制限がかかり、その結果、パン類生地調製時の総加水量を増やしても、保形性を有する生地、いわゆるパン類生地を調製することができるようになる。
高含水寒天ゲルの破断応力が0.05kgf/cm未満の場合は、特定の範囲のT2緩和時間を有する高含水寒天ゲルを得ることが困難となり、破断応力が2kgf/cmを超えると、ミキシング時に高含水寒天ゲルが馴染まずパン類生地ができないか、あるいはパン類生地ができても高含水寒天ゲルが粒状に見えるように残ってしまい、得られるパン類の内相・外見が劣ったものとなり、パン類製品としての価値を損ねるためで好ましくない。一方、高含水寒天ゲルのT2緩和時間が5mS未満の場合は、高含水寒天ゲル中の水の自由度が低すぎることで、高含水寒天ゲルが生地に馴染みにくくなったり、また、得られるパン類の食感が劣ったものとなるため好ましくなく、T2緩和時間が100mSを超えると、高含水寒天ゲル中の水の挙動により生地が保形性を保てなくなり、軟化・脆弱化して生地のミキシング耐性や分割・成形時の作業性が劣ったものとなる等の問題が生じるため好ましくない。
本発明における破断応力とT2緩和時間については、以下のようにして測定できる。すなわち、破断応力は高含水寒天ゲルを小型卓上試験機EzTest(島津製作所社製)を用い、高含水寒天ゲルサンプルを直径5cm、厚さ2cmに成形したものを、三角型治具(厚さ1mm、幅30mm)を用いて速度30mm/minで圧縮試験することにより測定できる。また、T2緩和時間は、パルスNMR、JNM−MU25A(日本電子データム社製)を用い、高含水寒天ゲルサンプルを直径1cmの測定用の測定管に3g充填し、温度25℃で、パルスモードCPMGにて計測することにより測定できる。
従って、本明細書において、破断応力とT2緩和時間はすべて上記の方法で測定したものであり、本発明における破断応力およびT2緩和時間は、当該方法により得られた値を意味する。
本発明においては、上記原料穀粉に加水してパン類生地を製造する際に、使用する水の一部又は全量として、前記(a)〜(c)の物性を有する高含水寒天ゲルを使用する。この場合の原料穀粉に対する総加水量が、各種パン類生地おける標準総加水量の1.1〜2.3倍になるようにする。この総加水量が、各種パン類生地おける標準総加水量の1.1倍未満の場合、高水分のパン類製品を得るための観点から十分といえず、2.3倍を超える場合は、パン生地のミキシング耐性が劣るようになり、また生地がべたつく等して作業性が低下し、製パン作業上問題があり、好ましくない。さらに、パン類製品を量産する製パンラインでの作業性を考慮すれば、標準総加水量の上限値は2.0倍が好ましい。
本発明でいう各種パン類生地おける標準総加水量とは、各種パン類におけるパン生地の調製時に、穀粉原料やその他の副原料に添加される標準的な加水量であり、一般的に製造されるパン類の種類によって異なるので、本発明においては次のA〜Cの3つの群に分ける。すなわち、原料穀粉100質量部に対して、加水量が68±5質量部であるA群、58±5質量部であるB群、48±5質量部であるC群にそれぞれ分類する。これらの群に属するパン類の例としては、A群が食パン、フランスパンであり、B群が菓子パン、バターロールであり、C群がスイートロール、ベーグルである。
本発明において、前記のように標準総加水量の1.1〜2.3倍、好ましくは1.2〜2.0倍に増加させてパン生地を調整することから、上記A群について、総加水量は、69〜168質量部、好ましくは75〜146質量部の範囲とし、B群では58〜145質量部、好ましくは63〜126質量部とし、C群では47〜122質量部、好ましくは51〜106質量部とする。
そして、本発明においては、上記のA〜Cの3つの群において、原料穀粉の加水に使用する水の一部又は全量として、前記(a)〜(c)の物性を有する高含水寒天ゲルを、原料穀粉100質量部に対して、A群では6〜168質量部、好ましくは12〜146質量部、B群では5〜145質量部、好ましくは10〜126質量部、C群では4〜122質量部、好ましくは8〜106質量部をそれぞれ使用する。その際、A〜Cの3つのいずれの群においても、少なくとも標準加水量を超える分については、高含水寒天ゲルの形態で添加することが好ましい。
本発明の多加水製パン方法は、高含水寒天ゲルを使用し、原料穀粉に対する総加水量を各種パン類における標準総加水量の1.1〜2.3倍に増加させる以外は定法に従って行えばよく、例えば、ストレート法、中種法、速成法等により、ミキシング、発酵、成形、ホイロ、焼成等、の工程により製造することができる。
本発明で使用する原料穀粉としては、主原料として、通常、製パンに用いる小麦粉のいずれもが使用でき、例えば強力粉、準強力粉、中力粉、薄力粉、デュラム小麦粉を挙げることができるが、中でも強力粉、準強力粉、デュラム小麦粉が好ましい。さらに小麦粉以外の穀粉としては、ライ麦粉、ライ小麦粉、コーンフラワー、米粉、各種澱粉類、それらの混合粉など目的とするパンの種類などに応じて適宜選択して使用することができる。
さらに、副原料として、通常、食パンの製造に用いられるもの、例えばサワー種、ルバン種等の各種発酵種やイースト(生イースト、ドライイースト等);イーストフード;砂糖、ブドウ糖、果糖、転化糖、水あめ、麦芽糖、乳糖等の糖類;卵または卵粉;脱脂粉乳、全脂粉乳、チーズ粉末、ヨーグルト粉末、ホエー粉末などの乳製品;ショートニングやバター、マーガリンやその他の動植物油等の油脂類;乳化剤;膨張剤;増粘剤;甘味料;香料;着色料;アスコルビン酸;食塩等の無機塩類;グルコシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、ヘミセルラーゼ等の酵素類;食物繊維を適宜使用することができる。
以下実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明の技術的範囲は以下の例示に限定されるものではない。
実施例1〜3および比較例1〜5
1.高含水寒天ゲルおよびその他の含水ゲルの調製
本実施例において、通常の寒天として「S−6」(伊那食品工業製)を、低強度寒天として、「AX−30」(伊那食品工業製)を用いた。また、その他のゲル化剤として、ゼラチン「PGD」(新田ゼラチン製)、κ−カラギーナン「CSK−1」(三栄源エフ・エフ・アイ製)、ペクチン「GENUペクチン」(CPケルコジャパン製)、グルコマンナン「レオレックスRS(清水化学製)」を用いた。
水100質量部に、表1に示す濃度となるよう所定量の寒天(寒天、低強度寒天)の粉末、あるいはその他のゲル化剤を分散させて撹拌しながら90℃まで加熱し、寒天またはその他のゲル化剤が水に溶解したら加熱を止めた。次いで、室温まで放冷して固化(ゲル化)させ、高含水寒天ゲル、その他の含水ゲルを製造した。
2.ゲル物性の測定
(1)破断応力の測定
上記1.で製造した高含水寒天ゲル、その他の含水ゲルの破断応力を、次のとおり測定した。
すなわち、各種含水ゲルの試料を直径5cm、厚さ2cmに成形した。次いで、小型卓上試験機EzTest(島津製作所製)にて、三角型治具(厚さ1mm、幅30mm)を用いて、各サンプルの圧縮試験を速度30mm/分の条件で行い、各サンプルの破断応力を測定した。得られた結果を表1に示す。なお、比較例3、比較例4で用いたペクチンゲル、グルコマンナンのゲルでは、破断応力が本測定方法の検出限界未満であったため、測定できなかった。
(2)T2緩和時間の測定
上記1.で製造した高含水寒天ゲル、その他の各種含水ゲルのT2緩和時間は、次のとおり測定した。
すなわち、各種含水ゲルの試料3gを直径1cmの測定管に充填し、パルスNMR JNM−MU25A(日本電子データム製)にて、温度25℃で、パルスモードCPMGにて計測することで、各試料のT2緩和時間を測定した。得られた結果を表1に示す。
3.中種法によるプルマン型食パンの製造
表1に示す高含水寒天ゲル、その他の各種含水ゲルを用い、下記の配合および製パン工程により、プルマン型食パンを製造した。なお、実施例1〜3および比較例1〜4では、上記1.で製造した高含水寒天ゲルまたはその他の各種含水ゲルを、製パンに用いた小麦粉100質量部当たり33質量部、本捏工程のミキシング時に、ショートニングと一緒に添加した。また、比較例5では、表1に示す量の寒天粉末を水33質量部に懸濁し、この懸濁液をショートニングと一緒に添加した。
実施例1〜3および比較例1〜5における標準加水量、総加水量、標準水量に対する総加水量の割合(質量%)、小麦粉100質量部当たりの各含水ゲルの添加量を表1に示す。また、各プルマン型食パンの製造にあたり、ミキシング耐性、分割・成形時の作業性、得られたプルマン型食パンの内相・外観を2名の製造者により、下記の表2に示す評価基準に従って評価した。また、プルマン型食パンの食感を、表2に示す評価基準に従って10名のパネラーによって評価した。得られた評価結果の平均値を表1に示す。
なお、高含水寒天ゲルを添加しない以外は実施例1と同様にして製造したプルマン型食パンを対照(対照例1)とした。
A群;
・プルマン型食パン
<配合> (質量部)
<中種> <本捏>
パン用小麦粉 70 30
生イースト 2
イーストフード 0.1
食塩 2
砂糖 5
脱脂粉乳 2
ショートニング 5
水 40 27
<製パン工程>
〔中種〕
ミキシング : 低速2分→中速2分
捏ね上げ温度 : 24℃
発酵 : 4時間(温度27℃/湿度75%)
〔本捏〕
ミキシング : 低速4分→中速3分→ショートニング・各含水ゲル添加→中速2分→高速2分
捏ね上げ温度 : 27℃
発酵 : 20分(温度27℃/湿度75%)
分割重量 : 250g(比容積4.0)
ベンチタイム : 20分
成型 : 型詰め(モルダー使用)
ホイロ : 45分(温度38℃/湿度85%)
焼成 : 37分(温度220℃)
Figure 2011200140
Figure 2011200140
表1の結果から、特定の物性を有する高含水寒天ゲルを用いて、パン生地調製時の総加水量を標準加水の1.5倍にして製造した多加水食パン(実施例1〜3)では、パン類生地のミキシング耐性、分割・成形時の作業性は良好であるか、製パンに支障にならないレベルであり、得られる食パンの内相・外観も良好であり、食感もソフトでしっとり感があり、口溶けも良く良好であった。一方、寒天以外のゲル化剤を用いた含水ゲルを用いた場合(比較例1〜4)、パン生地のミキシング耐性と分割・成形時の作業性に劣り、製パンに支障となるだけでなく、得られる食パンも内相・外観、食感の点でも劣っていた。また、寒天を粉末として添加しても(比較例5)、総加水量を増やしたことによるミキシング耐性と分割・成形時の作業性の問題は解消されず、得られる食パンの内相・外観も劣っていた。
実施例4〜7および比較例6〜7
通常の寒天「S−6」(伊那食品工業製)および低強度寒天「AX−30」(伊那食品工業製)を表3に示す割合で、水に懸濁し、次いで実施例1と同様にして、実施例4〜7および比較例6〜7の高含水寒天ゲルを調製した。その破断応力およびT2緩和時間を測定した。その結果を表3に示す。
次いで、各高含水寒天ゲルを表3に示す量を用いて、実施例1と同様にして、プルマン型食パンを製造した。次いで、実施例1と同様に、製造時のミキシング耐性、分割・成形時の作業性、得られたプルマン型食パンの内相・外観および食感を表2に示す評価基準に従って評価し、得られた評価結果の平均値を表3に示す。
Figure 2011200140
表3の結果から、水分含量、破断応力、T2緩和時間の全てが本発明の範囲にある高含水寒天ゲルを用い、パン生地調製時の総加水量を標準加水の1.5倍にして多加水食パンを製造した場合(実施例4〜7)では、パン類生地のミキシング耐性、分割・成形時の作業性は良好であるか、製パンに支障がないレベルであり、得られる食パンの内相・外観も良好であり、食感もソフトでしっとり感があり、口溶けも良好であった。一方、高含水寒天ゲルを用いても、水分含量、破断応力、T2緩和時間の少なくとも1つでも本発明の範囲から外れると、得られる食パンの内相・外観が劣ったものとなり、また食感についてもソフトさ、しっとり感、口溶けもやや劣るようになった。
実施例8〜10
総加水量における高含水寒天ゲルの使用割合を検討した。
具体的には、実施例6で用いた高含水寒天ゲル(破断応力;1.4kgf/cm,T2緩和時間;32.8mS)を用い、パン類生地製造時の総加水量を標準加水量の1.4倍(小麦粉100質量部に対して水95質量部)とし、この総加水量における高含水寒天ゲルの使用割合を下記の表4に示す量および割合でパン類生地を形成し、A群のプルマン型食パンを製造した。そして、実施例1と同様に、製造時のミキシング耐性、分割・成形時の作業性、得られたプルマン型食パンの内相・外観および食感を表2に示す評価基準に従って評価し、得られた評価結果の平均値を表4に示す。
Figure 2011200140
上記の表4の結果から、パン生地製造時の加水の一部として、総加水量中の高含水寒天ゲル由来の水分の割合を30質量%および60質量%とし、あるいは100質量%、すなわち総加水を全て高含水寒天ゲルに置き換えても、ミキシング耐性、生地の分割・成型時の作業性は良好であるか、製パンに支障がないレベルであり、得られた食パンの内相・外観や食感も良好であった。
実施例11〜15および比較例8〜12
実施例6で用いた高含水寒天ゲル(水分含量95質量%,破断応力;1.4kgf/cm,T2緩和時間;32.8mS)を用い、パン類生地製造時の総加水量を標準加水量の1.1倍、1.5倍、2.3倍、2.5倍に増やしてパン類生地を形成し、A〜C群の各種パン類を製造した。具体的には、高含水寒天ゲルを下記の表5または6に示す量を用い、A群としてフランスパン(実施例11−1〜3、比較例8)、B群としてバターロール(実施例12−1〜3、比較例9)、菓子パン(あんパン)(実施例13−1〜3、比較例10)、C群としてスイートロール(実施例14−1〜3、比較例11)、ベーグル(実施例15−1〜3、比較例12)を下記に示す配合および製パン工程により製造した。そして、各種パン類について、実施例1と同様に、製造時のミキシング耐性、分割・成形時の作業性、得られたパン類の内相・外観および食感を表2に示す評価基準に従って評価し、得られた評価結果の平均値を表5または6に示す。
A群;
・フランスパンの製造
<配合> (質量部)
パン用小麦粉 100
ドライイースト 0.4
食塩 2
モルトシロップ 0.3
水 68
<製パン工程>
ミキシング : 低速5分→高含水寒天ゲル添加→低速3分→高速20秒
捏ね上げ温度 : 24℃
発酵 : 2時間 パンチ後さらに1時間(温度27℃/湿度75%)
分割重量 : 350g
ベンチタイム : 30分
成型 : バゲット型に成型
ホイロ : 70分(温度28℃/湿度80%)
焼成 : 30分(温度230℃)
B群;
・バターロールの製造
<配合> (質量部)
パン用小麦粉 100
生イースト 3
イーストフード 0.1
食塩 1.8
砂糖 12
脱脂粉乳 3
バター 15
全卵 10(水分;8)
水 50
<製パン工程>
ミキシング : 低速3分→中速4分→バター・高含水寒天ゲル添加→低速2分→中速4分→高速1分
捏ね上げ温度 : 27℃
発酵 : 1時間30分(温度27℃/湿度75%)
分割重量 : 40g
ベンチタイム : 20分
成型 : ナプキンロール成型
ホイロ : 50分(温度38℃/湿度85%)
焼成 : 9分(温度210℃)
・菓子パン(あんパン)
<配合> (質量部)
パン用小麦粉 100
生イースト 3
イーストフード 0.12
食塩 0.8
砂糖 25
脱脂粉乳 3
バター 12
全卵 10(水分;8)
水 51
<製パン工程>
ミキシング : 低速3分→中速4分→ショートニング・高含水寒天ゲル添加→低速2分→中速4分→高速2分
捏ね上げ温度 : 28℃
発酵 : 1時間30分(温度27℃/湿度75%)
分割重量 : 40g
ベンチタイム : 15分
成型 : 包餡
ホイロ : 60分(温度38℃/湿度85%)
焼成 : 10分(温度210℃)
C群;
・スイートロール
<配合> (質量部)
パン用小麦粉 100
生イースト 2
イーストフード 0.1
食塩 1
砂糖 20
脱脂粉乳 3
バター 20
全卵 20(水分;16)
水 32
<製パン工程>
ミキシング : 低速3分→中速4分→マーガリン・高含水寒天ゲル添加→低速2分→中速4分
捏ね上げ温度 : 27℃
発酵 : 2時間(温度27℃/湿度75%)
分割重量 : 40g
ベンチタイム : 20分
成型 : シナモンロール型に成型
ホイロ : 50分(温度38℃/湿度85%)
焼成 : 10分(温度200℃)
・ベーグル
<配合> (質量部)
パン用小麦粉 100
生イースト 1.2
モルトシロップ 1
食塩 2
砂糖 3
ショートニング 5
水 48
<製パン工程>
ミキシング : 低速15分→ショートニング・高含水寒天ゲル添加→低速5分→中速1分
捏ね上げ温度 : 27℃
発酵 : 30分(温度27℃/湿度75%)
分割重量 : 90g
ベンチタイム : 15分
成型 : ベーグル型に成型
ホイロ : 30分(温度38℃/湿度85%)
湯通し : 片面30秒×2
焼成 : 20分(温度230℃)
Figure 2011200140
Figure 2011200140
上記の表5および表6の結果から、水分含量95質量%,破断応力;1.4kgf/cm,T2緩和時間;32.8mSの高含水寒天ゲルを用いて、総加水量を標準加水量の1.4〜2.3倍の範囲で、A群のフランスパン(実施例11−1〜3)、B群のバターロール(実施例12−1〜3)、菓子パン(あんパン)(実施例13−1〜3)、C群のスイートロール(実施例14−1〜3)、ベーグル(実施例15−1〜3)を製造した場合、パン類生地のミキシング耐性、分割・成形時の作業性は良好であるか製パンに支障がないレベルであり、得られるパン類の内相・外観も良好であり、食感もソフトでしっとり感があり、口溶けも良く良好であった。一方、同じ高含水寒天ゲルを用いても、総加水量を標準加水量の2.3倍を超える量(2.5倍)にすると、パン類生地のミキシング耐性、分割・成形時の作業性に劣り、製パンに支障があった。
実施例16〜17および比較例13〜14
本発明の高含水寒天ゲルと特許文献1に記載される含水コンニャクゲルを用いて多加水パン類を製造し、得られる効果の検証を行った。
1)高含水寒天ゲルおよび含水コンニャクゲルの調製
通常の寒天「S−6」(伊那食品工業製)1質量部と、低強度寒天「AX−30」(伊那食品工業製)4質量部と、乳化剤としてショ糖脂肪酸エステル(HLB値:18)1質量部を用い、実施例1と同様にして高含水寒天ゲルを調製した。得られた高含水寒天ゲルの破断応力およびT2緩和時間を測定したところ、破断応力0.9kgf/cm、T2緩和時間35.9mSであった。
また、特許文献1の実施例1に記載される方法により、含水コンニャクゲル(多加水パン用有形水)を調製した。具体的には、水90質量部にコンニャク粉2質量部とタピオカ澱粉10質量部を分散させて60℃まで撹拌し、次いで室温にて膨潤させた。水酸化カルシウム0.11質量部を水10質量部に溶解した水酸化カルシウム溶液を添加してゲル化させた。これを直径5mmの粒状に成形し、加熱してゼリー状固体に形成し、その後、クエン酸溶液中に3時間以上浸漬して引き上げ、含水コンニャクゲル(多加水パン用有形水)を得た。得られた含水コンニャクゲルの破断応力およびT2緩和時間を測定したところ、破断応力2.2kgf/cm、T2緩和時間266.4mSであった。
2)バターロールおよび食パンの製造
上記1)で製造した高含水寒天ゲルまたは含水コンニャクゲルを用い、特許文献1の実施例3の加水条件(総加水量;104質量部)でバターロールを、特許文献1の実施例7の加水条件(総加水量;150質量部)で食パンを製造した。
具体的には、高含水寒天ゲルまたは含水コンニャクゲルを下記の表7に示す量を用い、バターロール(実施例16、比較例13)を上記の配合および製パン工程により、山型パン(実施例17、比較例14)を下記に示す配合および製パン工程により製造した。そして、各種パン類について、実施例1と同様に、製造時のミキシング耐性、分割・成形時の作業性、得られたパン類の内相・外観および食感を表2に示す評価基準に従って評価し、得られた評価結果の平均値を表7に示す。
なお、比較例14では、生地がまとまらず成型できなかったため、分割した生地をそのまま食パン型に詰めた。
A群;
・山型食パンの製造(ストレート法)
<配合> (質量部)
パン用小麦粉 100
生イースト 4.5
イーストフード 0.1
食塩 1.8
砂糖 5
脱脂粉乳 6
マーガリン 6
水 65
<製パン工程>
ミキシング : 低速4分→中速5分→マーガリン・各ゲル添加→低速2→中速4分→高速1分
捏ね上げ温度 : 26℃
発酵 : 1時間(温度27℃/湿度75%)
分割重量 : 230g
ベンチタイム : 15分
成型 : 型詰め(モルダー使用)
ホイロ : 45分(温度38℃/湿度85%)
焼成 : 40分(温度215℃)
Figure 2011200140
表7の結果から、特定の物性を有する高含水寒天ゲルを用いて、パン類生地調製時の総加水量を標準加水の1.8倍にして製造した多加水バターロール(実施例16)および総加水量を標準加水の2.2倍にして製造した山型食パン(実施例17)では、パン類生地のミキシング耐性、分割・成形時の作業性は良好であるか、製パンに支障にならないレベルであり、得られるパン類の内相・外観も良好であり、食感もソフトでしっとり感があり、口溶けも良く良好であった。一方、特許文献1に記載される含水コンニャクゲル(多加水パン用有形水)を用いた場合(比較例13〜14)、パン類生地のミキシング耐性と分割・成形時の作業性に劣り、製パンに支障となるだけでなく、得られるパン類も内相・外観、食感の点でも劣っていた。

Claims (4)

  1. パン類生地を製造する際の原料穀粉の加水に使用する水の一部又は全量として、以下の(a)〜(c)の物性を有する高含水寒天ゲルを使用し、原料穀粉に対する総加水量を、各種パン類生地における標準総加水量の1.1〜2.3倍に増加させたパン生地を形成し、以下常法により製パンすることを特徴とする多加水製パン方法。
    (a)水分含量;90〜99質量%
    (b)破断応力;0.05〜2kgf/cm
    (c)T2緩和時間;5〜100mS
  2. パン類生地を製造する際の各種パン類生地における標準総加水量が、原料穀粉100質量部に対して、68±5質量部であるA群、58±5質量部であるB群、48±5質量部であるC群にそれぞれ分類したとき、原料穀粉の加水に使用する水の一部又は全量として、前記高含水寒天ゲルを、原料穀粉100質量部に対して、A群6〜168質量部、B群5〜145質量部、C群4〜122質量部をそれぞれ使用して、原料穀粉100質量部に対する総加水量が、それぞれA群69〜168質量部、B群58〜145質量部、C群47〜122質量部であるようにすることを特徴とする請求項1記載の多加水製パン方法。
  3. 請求項1記載の物性を有する高含水寒天ゲルをパン類生地のグルテン形成後にパン類生地に添加することを特徴とする請求項1または2記載の多加水製パン方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の製パン方法により製造された多加水パン類。
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