JP2011199725A - 半導体スイッチ、送受信器、送信器および受信器 - Google Patents

半導体スイッチ、送受信器、送信器および受信器 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、半導体スイッチを小型化することを目的とする。
【解決手段】主線路と、該主線路から分岐点を介して2つ以上に分岐された複数の分岐線路と、該複数の分岐線路のそれぞれと接地端との間にシャント接続され、該複数の分岐線路のそれぞれと該接地端とを制御電圧により電気的に接続または切断するスイッチング素子と、該主線路の端部に接続された主端子と、該複数の分岐線路の端部に接続された分岐端子とを備える。そして、該主線路を該分岐点からみたインピーダンスと該複数の分岐線路のうちRF信号が伝送されない分岐線路を該分岐点からみたインピーダンスとを合成したインピーダンスは、該複数の分岐線路のうち該RF信号が伝送される分岐線路を該分岐点からみたインピーダンスと複素共役整合していることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、RF信号の切り替えを行う半導体スイッチ、送受信器、送信器および受信器に関する。
一般にミリ波帯で動作する半導体スイッチは通過損失の低減が要求されている。通過損失を低減するために、スイッチング素子を信号伝送線路に対して並列に配置、すなわちシャント接続することがある。図30はそのようなスイッチング素子を備えた従来の半導体スイッチを示す。図30に示す半導体スイッチ100は、一般的なミリ波帯2方向切り替えスイッチ(SPDT:Single Pole DouBle Throw)である。図30に示す半導体スイッチ100では、オフ状態のアイソレーションを高めるために、1つの分岐線路に2つのスイッチング素子と2つの伝送線路をもうけている。また、スイッチング素子として電界効果トランジスタ(FET)を用いている。
図30に示す半導体スイッチ100において、RF信号の主端子Tmと分岐点Pは主線路Lmbを構成する主伝送線路Lmb1を介して接続されている。分岐点Pと分岐端子T1は、分岐線路Lb1を構成する伝送線路Lb11と伝送線路Lb12を介して接続されている。分岐点Pと分岐端子T2は、分岐線路Lb2を構成する伝送線路Lb21と伝送線路Lb22を介して接続されている。主伝送線路Lmb1、伝送線路Lb11、伝送線路Lb12、伝送線路Lb21、および伝送線路Lb22は、同じ特性インピーダンスを持つ線路である。伝送線路Lb11、伝送線路Lb12、伝送線路Lb21、および伝送線路Lb22の線路長はRF信号の伝送線路上の波長(以下単に波長、またはλと記す)の4分の1の長さである。
伝送線路Lb11と伝送線路Lb12の間にスイッチング素子SW11がシャント接続されている。すなわち、スイッチング素子SW11の一端は伝送線路Lb11と伝送線路Lb12の間に接続され、スイッチング素子SW11の他端は接地されている。分岐端子T1と伝送線路Lb12の間にはスイッチング素子SW12がシャント接続されている。また、伝送線路Lb21と伝送線路Lb22の間にはスイッチング素子SW21がシャント接続されている。伝送線路Lb22と分岐端子T2の間にはスイッチング素子SW22がシャント接続されている。スイッチング素子SW11およびスイッチング素子SW12の制御端子V1に制御電圧が印加され、スイッチング素子SW21およびスイッチング素子SW22の制御端子V2に制御電圧が印加される。上述したとおり伝送線路Lb11、伝送線路Lb12、伝送線路Lb21、および伝送線路Lb22の線路長がRF信号のλ/4の長さであるので、制御端子V1の制御電圧および制御端子V2の制御電圧を制御することにより伝送線路Lb11、伝送線路Lb12、伝送線路Lb21、および伝送線路Lb22のインピーダンスを制御できる。つまり、主端子TmからのRF信号の伝送方向を切り替えることができる。このような構成により半導体スイッチ100の通過損失を低減できる。
図31は、図30に示す半導体スイッチにおいてFETに代えてダイオードを使用した半導体スイッチを示す。この場合、分岐端子T1からダイオードD11およびダイオードD12へ、分岐端子T2からダイオードD21およびダイオードD22へそれぞれ制御電圧を印加することにより、RF信号の切り替えを行う。また、図30に示す半導体スイッチ100では、分岐点Pから分岐端子T1をみたときに、分岐線路Lb1上に伝送線路Lb11および伝送線路Lb12の2本の伝送線路があるが、1個のスイッチング素子と1本の伝送線路で1つの分岐線路を構成する場合もある。たとえば図30に示す構成から伝送線路Lb12、スイッチング素子SW12、伝送線路Lb22、およびスイッチング素子SW22を削除することで、アイソレーションを犠牲にして小型化を図る場合もある。
図32は、スイッチング素子SW11およびスイッチング素子SW12をオン状態(V1=0V)とし、スイッチング素子SW21およびスイッチング素子SW22をオフ状態(V2<ピンチオフ電圧)とした電圧状態における図30に示す半導体スイッチの等価回路図である。スイッチング素子SW11とスイッチング素子SW12は、直列に接続されたオン抵抗(Ron)と寄生インダクタンス成分(Lp)に等価となる。このため、RF信号のλ/4の長さの伝送線路Lb11と伝送線路Lb12がλ/4ショートスタブに近似した高インピーダンス状態となる。よって、RF信号は伝送線路Lb11と伝送線路Lb12を伝送しなくなる。
一方、上述の電圧状態ではスイッチング素子SW21とスイッチング素子SW22は、直列に接続されたオフ容量(Coff)と寄生インダクタンス成分(Lp)に等価となる。このとき、伝送線路Lb21と伝送線路Lb22のインピーダンスは、それらの持つ特性インピーダンスとほぼ同じになる。よって、主端子Tmから入力されたRF信号は、分岐線路Lb2を伝送して分岐端子T2へ出力される。
図33は、図32に示す等価回路図におけるインピーダンスを示すスミスチャートである。この図において、分岐点Pから主端子TmをみたA方向のインピーダンスをA点、分岐点Pから分岐端子T1をみたB方向のインピーダンスをB点、および分岐点Pから分岐端子T2をみたC方向のインピーダンスC点として示している。主線路側であるA方向のインピーダンスは、それ自体の特性インピーダンスZoと等しいため、スミスチャートの中央に位置する。C方向のインピーダンスは、RF信号の波長の1/4の線路長を持つ伝送線路Lb21および伝送線路Lb22にスイッチング素子SW21およびスイッチング素子SW22のオフ容量が加わったものとなるが、ほぼスミスチャートの中央に位置する。B方向については、スイッチング素子SW11とスイッチング素子SW12が非常に低いインピーダンス(オン抵抗)となるため、伝送線路Lb11と伝送線路Lb12はいずれもλ/4ショートスタブと同様の高インピーダンス状態となる。したがって、B方向のインピーダンスは、高インピーダンスとなり、スミスチャートの右端近傍に位置する。
図32に示す等価回路図において、主端子Tmに加えられたRF信号は、主伝送線路Lmb1を伝送され分岐点Pに到達する。分岐点Pから見てB方向のインピーダンスは高インピーダンスなので、RF信号は伝送線路Lb11および伝送線路Lb12を伝送しない。一方、伝送線路Lb21と伝送線路Lb22側であるC方向のインピーダンスはA方向の特性インピーダンスZoとほぼ等しい。したがって、RF信号は、分岐点PでA方向と複素共役整合が取れているC方向に伝送される。上述のような電圧をスイッチング素子SW11、スイッチング素子SW12、スイッチング素子SW21、およびスイッチング素子SW22の制御端子に加えることにより、伝送線路Lb11および伝送線路Lb12側はRF信号が伝送されないオフ側とし、伝送線路Lb21および伝送線路Lb22側はRF信号が伝送されるオン側とすることができる。
なお、主端子Tmではなくオフ側の分岐端子にRF信号を加えた場合は、RF信号は、高インピーダンス状態の伝送線路を伝送しないため、主端子および他の分岐端子には到達しない。一方、オン側の分岐端子にRF信号を加えた場合は、RF信号は主端子Tmには伝わるが他の分岐端子には伝わらない。
なお、特許文献1ないし特許文献5には半導体スイッチについて開示されている。特許文献1には経由する素子を少なくすることで通過損失を低減した半導体スイッチが開示されている。
特開2000−196495号公報 特開平10−242826号公報 特開平7−235802号公報 特開2002−171186号公報 特開2000−183776号公報
上述の従来の半導体スイッチ100では、伝送線路Lb11、伝送線路Lb12、伝送線路Lb21、および伝送線路Lb22の線路長は、それぞれRF信号の波長の1/4であることが必要となる。よって、半導体スイッチの寸法が大きくなり、半導体スイッチを小型化できないという問題があった。スイッチング素子にダイオードを用いた場合(図31参照)にも同様の問題があった。また、上述の半導体スイッチを用いる送受信器、送信器および受信器も小型化できないという問題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、小型化された半導体スイッチ、送受信器、送信器および受信器を提供することを目的とする。
本発明にかかる半導体スイッチは、主線路と、該主線路から分岐点を介して2つ以上に分岐された複数の分岐線路と、該複数の分岐線路のそれぞれと接地端との間にシャント接続され、該複数の分岐線路のそれぞれと該接地端とを制御電圧により電気的に接続または切断するスイッチング素子と、該主線路の端部に接続された主端子と、該複数の分岐線路の端部に接続された分岐端子とを備える。そして、該主線路を該分岐点からみたインピーダンスと該複数の分岐線路のうちRF信号が伝送されない分岐線路を該分岐点からみたインピーダンスとを合成したインピーダンスは、該複数の分岐線路のうち該RF信号が伝送される分岐線路を該分岐点からみたインピーダンスと複素共役整合していることを特徴とする。
本発明によれば、半導体スイッチ、送受信器、送信器および受信器を小型化できる。
実施の形態1の半導体スイッチを示す回路図である。 図1に示す半導体スイッチの等価回路図である。 図2に示す等価回路におけるインピーダンスを示すスミスチャートである。 分岐点においてA方向のインピーダンスとB方向のインピーダンスを合成したインピーダンスをA+Bとした図1に示す半導体スイッチの等価回路を示す図である。 実施の形態1の半導体スイッチにおける通過損失、アイソレーションおよび反射損失をシミュレーションした結果を示す図である。 実施の形態1の半導体スイッチの変形例1を示す回路図である。 実施の形態1の半導体スイッチの変形例2を示す回路図である。 実施の形態1の半導体スイッチの変形例3を示す回路図である。 実施の形態1の半導体スイッチの変形例4を示す回路図である。 実施の形態2の半導体スイッチを示す回路図である。 図10に示す半導体スイッチの等価回路図である。 図11に示す等価回路におけるインピーダンスを示すスミスチャートである。 図10に示す半導体スイッチの特性のシミュレーション結果を示す図である。 実施の形態3の半導体スイッチを示す回路図である。 実施の形態4の半導体スイッチを示す回路図である。 実施の形態4の半導体スイッチの変形例を示す回路図である。 実施の形態5の半導体スイッチを示す回路図である。 図17の半導体スイッチの等価回路図である。 実施の形態5の半導体スイッチの変形例1を示す回路図である。 実施の形態5の半導体スイッチの変形例2を示す回路図である。 実施の形態6の半導体スイッチを示す回路図である。 実施の形態6の半導体スイッチの変形例1を示す回路図である。 実施の形態6の半導体スイッチの変形例2を示す回路図である。 実施の形態6の半導体スイッチの変形例3を示す回路図である。 実施の形態7の半導体スイッチを示す回路図である。 実施の形態7の半導体スイッチの変形例を示す回路図である。 実施の形態8にかかる送受信器を示すブロック図である。 実施の形態9にかかる送信器を示すブロック図である。 実施の形態10にかかる受信器を示すブロック図である。 従来の半導体スイッチを示す回路図である。 図30に示す半導体スイッチにおいてFETに代えてダイオードを使用した半導体スイッチを示す回路図である。 図30に示す半導体スイッチの等価回路図である。 図32に示す等価回路図におけるインピーダンスを示すスミスチャートである。 図30に示す従来の半導体スイッチにおける通過損失、アイソレーション、および反射損失をシミュレーションした結果を示す図である。
実施の形態1
本発明にかかる実施の形態1について図1ないし図9を参照して説明する。なお、同一または対応する構成要素には同一の符号を付して説明の繰り返しを省略する場合がある。
図1は実施の形態1の半導体スイッチ10を示す回路図である。主端子Tm、分岐端子T1、および分岐端子T2はそれぞれ分岐点Pを経由して接続されている。主端子Tmから入力されたミリ波帯のRF信号は分岐端子T1または分岐端子T2へ伝送される。
半導体スイッチ10の構成を詳細に説明する。主端子Tmと分岐点Pは、主線路Lmで接続されている。主線路Lmは低インピーダンス線路Lm1を有する。この主線路Lmの端部に主端子Tmが接続されている。
分岐端子T1と分岐点Pは分岐線路L1で接続されている。つまり、分岐線路L1の端部に分岐端子T1が接続されている。この分岐線路L1は伝送線路L11と伝送線路L12を有する。伝送線路L11の一端は分岐点Pに接続されている。伝送線路L12の一端は伝送線路L11の他端に接続されている。伝送線路L12の他端は分岐端子T1に接続されている。伝送線路L11の線路長はRF信号の波長の1/8以下である。伝送線路L12の線路長はRF信号の波長の1/8以上かつ1/4以下である。分岐線路L1にはスイッチング素子SW11およびスイッチング素子SW12が接続されている。スイッチング素子SW11の一端は伝送線路L11の他端と伝送線路L12の一端との間に接続されている。スイッチング素子SW11の他端は接地されている。スイッチング素子SW12の一端は伝送線路L12の他端と分岐端子T1との間に接続されている。スイッチング素子SW12の他端は接地されている。スイッチング素子SW11およびスイッチング素子SW12の制御端子V1は半導体スイッチ10の外部制御端子(図示せず)または他の制御回路(図示せず)等に接続されている。
分岐端子T2と分岐点Pは分岐線路L2で接続されている。つまり、分岐線路L2の端部に分岐端子T2が接続されている。この分岐線路L2は伝送線路L21と伝送線路L22を有する。伝送線路L21の一端は分岐点Pに接続されている。伝送線路L22の一端は伝送線路L21の他端に接続されている。伝送線路L22の他端は分岐端子T2に接続されている。伝送線路L21の線路長はRF信号の波長の1/8以下である。伝送線路L22の線路長はRF信号の波長の1/8以上かつ1/4以下である。分岐線路L2にはスイッチング素子SW21およびスイッチング素子SW22が接続されている。スイッチング素子SW21の一端は伝送線路L21の他端と伝送線路L22の一端との間に接続されている。スイッチング素子SW21の他端は接地されている。スイッチング素子SW22の一端は伝送線路L22の他端と分岐端子T2との間に接続されている。スイッチング素子SW22の他端は接地されている。スイッチング素子SW21およびスイッチング素子SW22の制御端子V2は半導体スイッチ10の外部制御端子(図示せず)または他の制御回路(図示せず)等に接続されている。
複数のスイッチング素子(スイッチング素子SW11、スイッチング素子SW12、スイッチング素子SW21、およびスイッチング素子SW22)は複数の分岐線路(分岐線路L1および分岐線路L2)と接地端との間にそれぞれシャント接続され、分岐線路と接地端とを制御電圧によりそれぞれ電気的に接続または切断するものである。スイッチング素子SW11、スイッチング素子SW12、スイッチング素子SW21、およびスイッチング素子SW22はFET(電界効果トランジスタ)である。なお、FETの種類は特に限定されないが、GaAs−FETまたはGaN−FETなどを用いてもよい。
このように、半導体スイッチ10は主線路Lmから分岐点Pを介して2つに分岐された分岐線路L1および分岐線路L2を備える。主線路Lmを分岐点Pからみたインピーダンスと複数の分岐線路のうちRF信号が伝送されない分岐線路を分岐点Pからみたインピーダンスとを合成したインピーダンスは、複数の分岐線路のうちRF信号が伝送される分岐線路を分岐点Pからみたインピーダンスと複素共役整合している。この意義については後述する。分岐線路L1と分岐線路L2を構成する伝送線路L11、伝送線路L12、伝送線路L21、および伝送線路L22の特性インピーダンスはすべて同一の特性インピーダンス(Z)である。Zはたとえば50Ωである。そして、主線路Lmの特性インピーダンスはZより小さい。実施の形態1の半導体スイッチ10は上述の構成を備える。
次に、実施の形態1の半導体スイッチ10の動作について説明する。図2は、スイッチング素子SW11およびスイッチング素子SW12をオン状態(V1=0V)とし、スイッチング素子SW21およびスイッチング素子SW22をオフ状態(V2<ピンチオフ電圧)とした電圧状態における図1の等価回路図である。図2に示すとおり、スイッチング素子SW11およびスイッチング素子SW12は、直列に接続されたオン抵抗(Ron)と寄生インダクタンス成分(Lp)と等価となる。そして、スイッチング素子SW21およびスイッチング素子SW22は、直列に接続されたオフ容量(Coff)と寄生インダクタンス成分(Lp)と等価となる。図2におけるオン側とはRF信号が伝送されることを意味し、オフ側とはRF信号が伝送されないことを意味する。
図3は図2に示す等価回路図におけるインピーダンスを示すスミスチャートである。図3のA点は、実施の形態1の半導体スイッチ100において図2のA方向のインピーダンスを示す。A方向のインピーダンスとは、たとえば60GHzにおいて、主端子Tmを分岐点Pからみたインピーダンスである。図3のB点は図2のB方向のインピーダンスを示す。B方向のインピーダンスとは分岐端子T1を分岐点Pからみたインピーダンスである。図3のC点は図2のC方向のインピーダンスを示す。C方向のインピーダンスとは分岐端子T2を分岐点Pからみたインピーダンスである。
A方向のインピーダンスは主線路Lmの特性インピーダンスに等しい。主線路Lmをある一定の長さの低インピーダンス線路Lm1で構成した場合、実部が特性インピーダンスZoより小さく、虚部がマイナス(容量性)となり、A方向のインピーダンスはスミスチャートの左下部に位置する。伝送線路L11、伝送線路L12、伝送線路L21、および伝送線路L22は、特性インピーダンスがZoの線路である。なお、主線路Lmに他の線路(図示せず)や増幅器などの素子(図示せず)が接続されている場合、A方向のインピーダンスにはそれらのインピーダンスも含まれる。
オフ側であるB方向のインピーダンスは、伝送線路L11および伝送線路L12のインピーダンス、並びにスイッチング素子SW11およびスイッチング素子SW12のオン抵抗および寄生インダクタンス成分を、伝送線路L11と伝送線路L12のそれぞれの線路長を考慮して合成したものとなる。B方向のインピーダンスは、スミスチャート左端の0Ωに近い点(すなわちRonに対応する点)から伝送線路L11および伝送線路L12の長さに応じて、スミスチャートの中心の回りを時計回りに移動した点となる。
オン側であるC方向のインピーダンスは、伝送線路L21および伝送線路L22のインピーダンスに、スイッチング素子SW21およびスイッチング素子SW22のオフ容量および寄生インダクタンス成分を合成したものとなる。伝送線路L22の線路長がRF信号の波長の1/8以上かつ1/4以下であるため、C点をスミスチャートの虚部がプラス(誘導性)の方向にずらすことができる。
図4には、分岐点PにおいてA方向のインピーダンスとB方向のインピーダンスを合成したインピーダンスをA+Bとして示す。図3のスミスチャートには、A+Bで表されるインピーダンスも概念的に示した。実施の形態1では、分岐点Pで合成したインピーダンス(A+B)にC方向のインピーダンスを複素共役整合させている。図3はA+B点とC点が複素共役整合(互いに実軸に対して対称の位置にある)していることを示す。A+B点とC点を複素共役整合させるためには、A+B点で表されるインピーダンスの実部をZoにほぼ等しくして、かつ虚部をマイナスにする。そのためには、低インピーダンス線路Lm1に容量性を持たせることで、A点はスミスチャートを4等分した場合における左下部分に位置するようにすることが望ましい。
低インピーダンス線路Lm1の線路長および線路幅を大きくするほど、その容量性が強くなる。さらに、伝送線路L11の線路長をλ/8以下とすることで、B点をスミスチャートを4等分した場合における左上部分に位置するようにすることが望ましい。伝送線路L11の線路長がλ/8のときに、B点はスミスチャートのほぼ最上部に位置する。B点のスミスチャート上の位置は、伝送線路L11の線路長でほぼ決定され、伝送線路L12の線路長にはほとんど依存しない。伝送線路L11の他端にシャント接続するスイッチング素子SW11のインピーダンスがほぼショートとなるためである。上述の複素共役整合条件を満たすような低インピーダンス線路Lm1、伝送線路L11、および伝送線路L12の線路長と線路幅を見いだして決定する。
このようにA+B点とC点を複素共役整合させた場合、主端子Tmに加えられ主端子Tmから主線路Lmを経由して分岐点Pに到達したRF信号は、B方向のインピーダンスが特性インピーダンスZoと大きく異なるので、分岐線路L1(伝送線路L11および伝送線路L12)には伝わらない。このRF信号は分岐点Pにおいて整合の取れたC方向の分岐線路L2(伝送線路L21および伝送線路L22)を伝送し、分岐端子T2に到達する。このように、主端子Tmに加わったRF信号をオン側の分岐端子T2のみに選択的に伝送する。
今度は、分岐端子T1および分岐端子T2にRF信号が加えられた場合を説明する。B方向のインピーダンスは特性インピーダンスZoと大きく異なるため、分岐端子T1に加えられたRF信号は分岐線路L1を伝搬しない。一方、C方向のインピーダンスは特性インピーダンスZoに近いため、分岐端子T2に加えられたRF信号は分岐線路L2を伝わり分岐点Pに到達する。分岐点Pにおいて(A+B)とC方向のインピーダンスが整合しているが、B方向のインピーダンスは特性インピーダンスZoと大きくずれているため、RF信号はそのほとんどが主線路Lmを伝わり主端子Tmに到達する。このように、分岐端子T1および分岐端子T2のそれぞれにRF信号が加えられた場合、オン側である分岐端子T2のRF信号のみが選択的に主端子Tmに伝送されることとなる。上述のとおり、半導体スイッチ10は双方向の切り替えが可能である。
ここまでは、スイッチング素子SW11およびスイッチング素子SW12をオン状態(V1=0V)とし、スイッチング素子SW21およびスイッチング素子SW22をオフ状態(V2<ピンチオフ電圧)とした場合について説明した。一方、スイッチング素子SW11およびスイッチング素子SW12をオフ状態(V1<ピンチオフ電圧)とし、スイッチング素子SW21およびスイッチング素子SW22をオン状態(V2=0V)とすることもできる。この場合、上述した内容と同様の原理で分岐線路L1をオン状態とし、分岐線路L2をオフ状態とすることができる。この場合は、A方向のインピーダンスとC方向のインピーダンスを合成したインピーダンス(A+C)にB方向のインピーダンスを複素共役整合させる。(A+B)とC方向の複素共役整合条件と、(A+C)とB方向の複素共役整合条件を両方満たすことは、分岐回路の対称性により容易に実現できる。すなわち、伝送線路L11と伝送線路L21を互いに等しい線路長と特性インピーダンスとし、伝送線路L12と伝送線路L22を互いに等しい線路長と特性インピーダンスとするように設計することで実現できる。
図5は、実施の形態1の半導体スイッチ10における通過損失、アイソレーション、および反射損失をシミュレーションした結果を示す図である。このシミュレーションでは、伝送線路L11、伝送線路L12、伝送線路L21、および伝送線路L22を特性インピーダンスZoが50Ωのマイクロストリップ線路とした。そして、伝送線路L11と伝送線路L21の線路長を30μmとし、伝送線路L12と伝送線路L22の線路長を240μmとした。また、伝送線路L11、伝送線路L12、伝送線路L21、および伝送線路L22の幅を70μmとした。60GHzでの伝送線路L11、伝送線路L12、伝送線路L21、および伝送線路L22上のRF信号の波長λは1600μmである。また、低インピーダンス線路Lm1の線路長は200μm、線路幅は300μmとして、伝送線路L11、伝送線路L12、伝送線路L21、および伝送線路L22より低い特性インピーダンスを持つようにした。実施の形態1の半導体スイッチ10において、分岐端子T2側をオン側とした場合の主端子Tmから分岐端子T2への60GHzにおける通過損失は、シミュレーション結果によると−0.4dBである。
図34は、上述した図30(等価回路図は図32)に示す従来の半導体スイッチ100における通過損失、アイソレーションおよび反射損失をシミュレーションした結果を示す。このシミュレーションでは、伝送線路Lb11、伝送線路Lb12、伝送線路Lb21、および伝送線路Lb22のいずれも線路長400μm、線路幅70μm、特性インピーダンス50Ωとした。そして、伝送線路Lb11、伝送線路Lb12、伝送線路Lb21、および伝送線路Lb22はいずれも60GHzにおける伝送線路上のRF信号の波長1600μmの1/4の線路長とした。主伝送線路Lmb1の線路長は200μm、線路幅は70μm、特性インピーダンスは50Ωとした。半導体スイッチ100において、分岐端子T2側をオン側とした場合の主端子Tmから分岐端子T2への60GHzにおける通過損失のシミュレーション結果は−0.4dBである。なお、主伝送線路Lmb1の特性インピーダンスは伝送線路Lb11、伝送線路Lb12、伝送線路Lb21、および伝送線路Lb22の特性インピーダンスと同じであるため、主伝送線路Lmb1の線路長が変化しても上述と同等の通過損失の値が得られる。
実施の形態1の半導体スイッチ10のシミュレーション結果(図5)と従来の半導体スイッチ100のシミュレーション結果(図34)を比較すると、60GHz帯において、実施の形態1の半導体スイッチ10は従来の半導体スイッチ100と同等の通過損失が得られることが分かる。よって、上述のとおりインピーダンスを複素共役整合させると通過損失を抑制してRF信号を伝送することができる。
実施の形態1の半導体スイッチ10において、分岐端子T2側をオン側とした場合の主端子Tmから分岐端子T1への信号の漏洩量すなわちアイソレーション値は、60GHzにおいて−30.2dBである。一方、従来の半導体スイッチ100において上述に対応するアイソレーション値は−33.0dBである。実施の形態1の半導体スイッチ10のアイソレーション値は、従来の半導体スイッチ100より3dB程度劣っている。しかしながら、要求される規格に対して実施の形態1の半導体スイッチ10であってもアイソレーション値が十分な値である場合が多い。
実施の形態1の半導体スイッチ10において、主端子Tmに加えた信号が反射されて主端子Tmに戻る割合すなわち反射損失は、60GHzにおいて−24.2dBである。一方、従来の半導体スイッチ100において上述に対応する反射損失は−14.5dBである。実施の形態1の半導体スイッチ10の反射損失は伝送線路L11、L12、L21、L22の線路長にも依存するが、従来の半導体スイッチ100より優れた値となっている。
図5に示すとおり、実施の形態1の半導体スイッチ10は、特に60GHzを超える周波数領域で通過特性(通過損失)が平坦である。したがって、実施の形態1の構成によれば半導体スイッチ10の広帯域化を図ることができるという効果もある。図30に示す半導体スイッチ100はその特性が信号波長に敏感なλ/4線路を用いているため、スイッチングの周波数と異なる周波数ではオフ側の高いインピーダンスを保つことが難しい。これに対して、実施の形態1の半導体スイッチ10では、複素共役整合が比較的広い周波数範囲で維持されるため、より平坦な通過特性を得ることができる。
実施の形態1の半導体スイッチ10により回路の小型化が可能となる。すなわち、半導体スイッチ10は図30に示す半導体スイッチ100と比較して分岐線路が短縮されている。図30に示す半導体スイッチ100は伝送線路Lb11、伝送線路Lb12、伝送線路Lb21、および伝送線路Lb22の線路長はいずれもRF信号の波長の1/4とする必要がある。一方、実施の形態1では、スイッチング素子SW11とスイッチング素子SW21をできるだけ分岐点Pに近づけて半導体スイッチ10の小型化を図るために、伝送線路L11および伝送線路L21の線路長はRF信号の波長の1/8以下とすることができる。また伝送線路L12および伝送線路L22の線路長は、RF信号の波長の1/8以上かつ1/4以下としている。よって、隣り合うスイッチング素子が容易に配置できかつ半導体スイッチ10の小型化が可能である。さらに分岐点Pからみたオン側の分岐線路のインピーダンスの虚部がプラスとなる。
実施の形態1の半導体スイッチ10では、主線路Lmを低インピーダンス線路Lm1で構成した。そして分岐点Pにおいて上述のとおりに複素共役整合させることにより、通過損失特性を悪化させることなく伝送線路L11、伝送線路L12、伝送線路L21、および伝送線路L22の一部またはすべてをRF信号の波長の1/4より短くすることが可能となる。したがって、実施の形態1では、各分岐線路における複数の伝送線路の合計長を、図30に示した半導体スイッチ100でのλ/2より短くすることができる。さらに、実施の形態1では各分岐線路における複数の伝送線路の合計長を、図30に示した半導体スイッチ100から伝送線路Lb12、スイッチング素子SW12、伝送線路Lb22、およびスイッチング素子SW22を取り除いた場合のλ/4と同じかそれ未満にすることも可能である。よって、アイソレーションを維持または向上しつつ伝送線路を短くできるため、半導体スイッチの小型化と低コスト化を図ることができる。
なお、実施の形態1の伝送線路L11、伝送線路L12、伝送線路L21、および伝送線路L22の長さは、上述の範囲に限定されず、スイッチングを行う周波数やスイッチング素子のオフ容量の値を適切に選択し、複素共役整合条件を満たす限り、自由に設定できる。伝送線路L12および伝送線路L22の線路長は、RF信号の波長の1/8以上かつ1/4以下に限定されない。伝送線路L12および伝送線路L22の線路長は、RF信号の波長の1/12以上かつ1/8未満とすることもできるし、波長の1/12未満として更なる小型化を図ってもよい。つまり、分岐点Pからみたオン側の分岐線路のインピーダンスの虚部をプラスとし複素共役整合条件が満たすことが可能であれば、スイッチング素子を互いに位置的に干渉しないように配置することにより小型化を図ってもよい。
以上で説明した実施の形態1では、60GHzで動作する半導体スイッチについて説明したが、複素共役整合条件を満たすように低インピーダンス線路Lm1、伝送線路L11、伝送線路L12、伝送線路L21、および伝送線路L22を設定すれば、30GHz超のミリ波帯、20GHz以上30GHz以下の準ミリ波帯、あるいは300MHz以上20GHz未満の周波数帯域における任意の周波数で動作する半導体スイッチを得ることができる。なお、スイッチング素子SW12と分岐端子T1の間が位置的に離れている場合は、当然に図示しない伝送線路で結ぶことができる。また、以上で説明した実施の形態1では、ピンチオフ電圧が0Vより低いFETを用いたがスイッチング動作が可能であればその他の種類のFETを用いてもよい。
図6は、実施の形態1の半導体スイッチの変形例1を示す回路図である。すべてのスイッチング素子SW11、スイッチング素子SW12、スイッチング素子SW21、およびスイッチング素子SW22と、すべての伝送線路L11、伝送線路L12、伝送線路L21、および伝送線路L22を1枚の半導体基板(GaAsの半絶縁基板12)上に一体的に形成してMMIC化することができる。MMIC化することによって、モジュールへの実装コストを削減することができる。なお、半絶縁基板12をたとえばGaAs以外の半導体であるGaNあるいはInPを材料としても同様の効果がある。
図7は、実施の形態1の半導体スイッチの変形例2を示す回路図である。複素共役整合条件を満たすことができれば、図7に示すとおり、図1の構成から伝送線路L12、スイッチング素子SW12、伝送線路L22、およびスイッチング素子SW22を削除した構成としてもよい。この場合、分岐線路L1は伝送線路L11を備える。伝送線路L11の一端は分岐点Pに接続され、他端は分岐端子T1に接続されている。同様に、分岐線路L2は伝送線路L21を備える。伝送線路L21の一端は分岐点Pに接続され、他端は分岐端子T2に接続されている。伝送線路L11および伝送線路L12の特性インピーダンスは同じ特性インピーダンス(Zo)である。主線路Lmの特性インピーダンスは伝送線路L11および伝送線路L12の特性インピーダンスより小さい。スイッチング素子SW11の一端は伝送線路L11の他端と分岐端子T1との間に接続されている。スイッチング素子SW11の他端は接地されている。スイッチング素子SW21の一端は伝送線路L21の他端と分岐端子T2との間に接続されている。スイッチング素子SW21の他端は接地されている。伝送線路L11および伝送線路L21の線路長は上述した内容と同様にRF信号の波長の1/8以下とすることが望ましい。本変形例の構成により、半導体スイッチをより小型化することができる。
図8は、実施の形態1の半導体スイッチの変形例3を示す回路図である。実施の形態1では、分岐線路L1上に伝送線路L11および伝送線路L12の2本の伝送線路があるが、図8に示すように、これを3本以上とし、対応するスイッチング素子を3つ以上に増やしてもよい。他の分岐線路についても、同様に伝送線路と対応するスイッチング素子を増やしてもよい。
この場合、分岐線路L1は伝送線路L11、伝送線路L12および伝送線路L13を備える。伝送線路L11の一端は分岐点Pに接続されている。伝送線路L12の一端は伝送線路L11の他端に接続されている。伝送線路L13の一端は伝送線路L12の他端に接続されている。伝送線路L13の他端は分岐端子T1に接続されている。
スイッチング素子SW11の一端は伝送線路L11の他端と前記伝送線路L12の一端との間に接続されている。スイッチング素子SW11の他端は接地されている。スイッチング素子SW12の一端は伝送線路L12の他端と伝送線路L13の一端との間に接続されている。スイッチング素子SW12の他端は接地されている。スイッチング素子SW13の一端は伝送線路L13の他端と分岐端子T1との間に接続されている。スイッチング素子SW13の他端は接地されている。分岐線路L2についても同様である。また、伝送線路L11、伝送線路L12、伝送線路L13、伝送線路L21、伝送線路L22、および伝送線路L23の特性インピーダンスはすべて同一の特性インピーダンス(Zo)である。主線路Lmの特性インピーダンスは伝送線路L11、伝送線路L12、伝送線路L13、伝送線路L21、伝送線路L22、および伝送線路L23の特性インピーダンスより小さい。
そして、上述の複素共役整合条件を満たすように各分岐線路における伝送線路の線路長を設計する。伝送線路L11および伝送線路L21の線路長は上述の実施の形態1と同様にRF信号の波長の1/8以下とする。そして、伝送線路L12および伝送線路L22の線路長と新たに付加した伝送線路L13および伝送線路L23の線路長の和をRF信号の波長の1/8以上かつ1/4以下とすることが望ましい。一般に分岐線路上のスイッチング素子およびスイッチング素子に対応する伝送線路の数を増やせば、アイソレーションが改善する。
図9は、実施の形態1半導体スイッチの変形例4を示す回路図である。この半導体スイッチでは、低インピーダンス線路Lm1、伝送線路L11、伝送線路L12、伝送線路L21、および伝送線路L22が高誘電率基板14の表面に形成されている。スイッチング素子SW11、スイッチング素子SW12、スイッチング素子SW21、およびスイッチング素子SW22は高誘電率基板14とは別に形成された単体の素子(個別半導体素子)であり、高誘電率基板14上に載置されている。スイッチング素子SW11、スイッチング素子SW12、スイッチング素子SW21、およびスイッチング素子SW22の一端は伝送線路L11、伝送線路L12、伝送線路L21、および伝送線路L22にシャント接続されている。スイッチング素子SW11、スイッチング素子SW12、スイッチング素子SW21、およびスイッチング素子SW22の他端は接地用スルーホール16を通してグランド電位に接続(接地)されている。スイッチング素子SW11、スイッチング素子SW12、スイッチング素子SW21、およびスイッチング素子SW22の制御端子は図示しない制御回路に接続されている。
このような構成では、高誘電率基板14(たとえばアルミナ基板)に個別のスイッチング素子を載置するだけで半導体スイッチが製造できるため、低コスト化が図れる。上述スイッチング素子の伝送線路への接続は、半田付け、ワイヤボンド実装、あるいはフリップチップ実装などの方法が挙げられる。また、スイッチング素子のばらつき、特性変動に対して、組立後に高誘電率基板14上の伝送線路の線路長を調整することだけで対応することが可能となる。すなわち、一度スイッチング素子と伝送線路の接続を取り外し、スイッチング素子の伝送線路上の位置をずらして半田付けをやり直したり、ワイヤボンディングの伝送線路上の位置をずらしてやり直したりすることで対応できる。
実施の形態2
本発明にかかる実施の形態2については図10ないし図13を参照して説明する。実施の形態2の半導体スイッチは分岐線路の数が3つであることが特徴である。図10は実施の形態2の半導体スイッチを示す回路図である。図10に示す半導体スイッチは、3方向切り替え半導体スイッチである。この場合、図1の構成に分岐端子T3、伝送線路L31、伝送線路L32、スイッチング素子SW31、およびスイッチング素子SW32が付加されている。伝送線路L31は伝送線路L11と同じ線路長であり、伝送線路L32は伝送線路L12と同じ線路長である。そしてD方向のインピーダンス(後述)として分岐点Pから分岐端子T3をみたときのインピーダンスが考慮されて複素共役整合がとられる。
図11は図10に示す半導体スイッチの等価回路図である。また、図12は図11に示す等価回路におけるインピーダンスを示すスミスチャートである。図11に示すとおり、図11のA方向のインピーダンスとB方向のインピーダンスとD方向のインピーダンスを合成したインピーダンス(A+B+D)にC方向のインピーダンスを複素共役整合させる(図12のスミスチャートを参照)。分岐端子T1をオン側としたときも、分岐端子T3をオン側としたときも同様に複素共役整合させる。上述の構成により本発明の効果が得られる。図13は3方向切り替え半導体スイッチの特性のシミュレーション結果を示す。図13に示すとおり、所望の帯域において通過損失を増加させることはない。よって、特性を損なうことなく半導体スイッチを小型化することが可能となる。
実施の形態3
本発明にかかる実施の形態3について図14を参照して説明する。実施の形態3の半導体スイッチは分岐線路の数が4つ以上であることが特徴である。図14は実施の形態3の半導体スイッチを示す回路図である。図14に示す半導体スイッチは、n方向切り替えスイッチである。n方向切り替え半導体スイッチにおいても、インピーダンスを複素共役整合させることについては上述と同様である。よって詳細な説明は省略する。図14のようにn方向切り替えスイッチを構成しても本発明の効果を得ることができる。
実施の形態4
本発明にかかる実施の形態4について図15および図16を参照して説明する。実施の形態4の半導体スイッチは主線路にスタブが接続されたことが特徴である。図15は実施の形態4の半導体スイッチを示す回路図である。図15に示すとおり、分岐を有する主伝送線路Lm2に先端開放スタブSoが接続されている。先端開放スタブSoは一端が主端子Tmと分岐点Pの間、すなわち主線路Lmに接続され、他端は開放である。先端開放スタブSoの線路長がλ/4未満であれば容量性を持つ。よって主伝送線路Lm2の特性インピーダンスが伝送線路L11、伝送線路L12、伝送線路L21、および伝送線路L22の特性インピーダンスと同じであっても、主線路Lmに容量性を持たせることができる。先端開放スタブSoの線路長は、上述の複素共役整合条件を満たすように選べばよく、たとえばλ/8に近い長さとなる。したがって、主伝送線路Lm2の途中に先端開放スタブSoを接続することにより、主伝送線路Lm2は低インピーダンス線路Lm1より線路長を短くでき、半導体スイッチの小型化が可能となる。
図16は、実施の形態4の半導体スイッチの変形例を示す回路図である。この半導体スイッチは、上述の先端開放スタブSoを先端短絡スタブSgにしたものである。先端短絡スタブSgの一端は主線路Lmに接続され、他端は短絡されている。先端短絡スタブSgによりRF信号の伝送線路をDC的に0Vに固定することが容易となる。よって、外部から伝送線路をDC的に接地する必要がなく、トランジスタのスイッチング動作の安定化を図ることが可能となる。
実施の形態5
本発明にかかる実施の形態5について図17ないし図20を参照して説明する。実施の形態5の半導体スイッチは主線路Lmを構成するものとして、出力が分岐点Pに接続され入力が主端子Tmに接続された増幅用トランジスタを用いることが特徴である。図17は実施の形態5の半導体スイッチを示す回路図である。
増幅用トランジスタTrは主端子Tmから入力されたRF信号を増幅し分岐点Pに出力する。スイッチング素子SW11およびスイッチング素子SW12がオン状態であり、スイッチング素子SW21およびスイッチング素子SW22がオフ状態である場合を考える。増幅用トランジスタTrの出力側インピーダンスは容量性を示すため、主端子Tmを分岐点Pからみたインピーダンスは、図3のA点のインピーダンスに相当する。そのため増幅用トランジスタTrの出カ側に整合回路を用いることなく、分岐点Pに容易に接続し上述の複素共役整合により回路を構成することが可能となる。これにより増幅用トランジスタTrの出力側整合回路を用いることなく出カ信号を切り替える構成が可能となるため、回路面積の縮小および低コスト化ができる。なお、図18は上述の電圧状態における図17の半導体スイッチの等価回路図である。
図19は、実施の形態5の半導体スイッチの変形例1を示す回路図である。この半導体スイッチは、増幅用トランジスタTrと他の部分をGaAs基板などの半絶縁基板18上に一体化したMMIC構成を採用している。MMIC化することによって、モジュールへの実装コストを削減できる。GaAs基板をGaN基板あるいはInP基板にしても、同様の効果がある。
図20は、実施の形態5の半導体スイッチの変形例2を示す回路図である。この半導体スイッチは、増幅用トランジスタTrとその後段部分(分岐部と称する)をそれぞれ分離して構成したものである。すなわち、増幅用トランジスタTrを基板20に搭載し、分岐部を基板22に搭載する。本構成により増幅用トランジスタTrと分岐部を個別に選択することが可能となる。よって用途に応じて使い分けることが可能となり多品種展開を容易化できる。基板20および基板22はGaAsなどの半絶縁基板とすることができる。
実施の形態6
本発明にかかる実施の形態6について図21ないし図24を参照して説明する。実施の形態6の半導体スイッチは主線路が高誘電率基板上に形成されたことが特徴である。図21は実施の形態6の半導体スイッチを示す回路図である。図21に示すとおり、低インピーダンス線路Lm1を高誘電率基板24上に作成する。そして、伝送線路L11、伝送線路L12、伝送線路L21、および伝送線路L22と、スイッチング素子SW11、スイッチング素子SW12、スイッチング素子SW21、およびスイッチング素子SW22を半絶縁基板26上に作成する。そして、高誘電率基板24と半絶縁基板26をワイヤWなどで接続する。一般に、低インピーダンス線路Lm1を作製するためには、線路幅を広げる必要がある。しかしながら高誘電率基板24を用いることにより、線路幅を広げることなく低インピーダンス線路Lm1を作成することが可能となる。よって回路面積を小さくできる。
図22は、実施の形態6の半導体スイッチの変形例1を示す回路図である。図21に示す構成では、低インピーダンス線路Lm1をマイクロストリップ線路で構成した。一方、図22では、低インピーダンス線路Lm1をコプレーナ型線路で構成している。図22の構成により高誘電率基板24より安価な低誘電率基板28を用いることが可能となる。また、図22では、接地用スルーホール29を有する低誘電率基板28を用いる。このような構成により小型化した半導体スイッチを低コスト化できる。
図23は、実施の形態6の半導体スイッチの変形例2を示す回路図である。この半導体スイッチは、コプレーナ型線路に先端開放型スタブを配置した低インピーダンス線路Lm1を用いている。このような構成により、図22の構成と比較して更なる低インピーダンス化が可能となる。よって小型化した半導体スイッチを容易に構成することが可能となる。
図24は、実施の形態5の半導体スイッチの変形例3を示す回路図である。この半導体スイッチは、図23の構成を接地導体の一部を線路に近づけたスロットラインとしたものである。これによりさらに容易に低インピーダンス線路Lm1を低インピーダンスとすることが可能となる。よって小型化した半導体スイッチを容易に構成することが可能となる。
実施の形態7
本発明にかかる実施の形態7について図25および図26を参照して説明する。実施の形態7の半導体スイッチはスイッチング素子としてダイオードを備えることが特徴である。図25は実施の形態7の半導体スイッチを示す回路図である。スイッチング素子としてダイオードD11、ダイオードD12、ダイオードD21、およびダイオードD22を用いた場合は、FETを用いた場合に比べてスイッチング素子のオン抵抗およびオフ容量を小さくできる。よって半導体スイッチの通過損失、アイソレーション性能を向上することが可能となる。ダイオードD11、ダイオードD12、ダイオードD21、およびダイオードD22としてGaAsショットキーバリアを用いるが、GaNまたはInPを用いたショットキーバリアダイオードなどでも同様の効果がある。
図26は、実施の形態7の半導体スイッチの変形例を示す回路図である。この半導体スイッチは、図9の構成におけるFETに代えてダイオードを用いたものである。ダイオードD11、ダイオードD12、ダイオードD21、およびダイオードD22を用いることによる効果は上述のとおりである。
実施の形態8
本発明にかかる実施の形態8の送受信器について図27を参照して説明する。実施の形態8の送受信器は、ここまでの実施の形態で説明した半導体スイッチを備えることを特徴とする。図27は実施の形態8の送受信器を示すブロック図である。送受信器30は、ここまでの実施の形態で示した半導体スイッチのいずれか(半導体スイッチ32と称する)を備える。半導体スイッチ32は分岐線路を2つ有する。半導体スイッチ32の主端子33には送受信端子31が接続されている。送受信端子31には図示しない送受信兼用のアンテナが接続されている。分岐端子34には受信系回路35の入力が接続され、信号出力端子36に受信信号を出力する。分岐端子39には送信系回路38の出カが接続され、信号入カ端子37から入力された信号が増幅され分岐端子39に加えられる。半導体スイッチ32で、受信と送信を切り替えることができる。半導体スイッチ32が小型であるため、上の構成によれば通過損失特性を悪化させることなく送受信器30を小型化することができる。
実施の形態9
本発明にかかる実施の形態9の送信器について図28を参照して説明する。実施の形態9の送信器は、ここまでの実施の形態で説明した半導体スイッチを備えることを特徴とする。図28は実施の形態9の送信器を示すブロック図である。送信器40は、ここまでの実施の形態で示した半導体スイッチのいずれか(半導体スイッチ43と称する)を備える。図28に示した半導体スイッチ43は分岐線路を5つ有する。半導体スイッチ43の主端子44には送信系回路42の出カが接続され、送信系回路42には信号入力端子41から送信信号が入力される。分岐端子45、分岐端子46、分岐端子47、分岐端子48、および分岐端子49にはそれぞれ送信端子50、送信端子51、送信端子52、送信端子53、および送信端子54が接続されている。各々の送信端子には図示しない送信アンテナが接続されている。半導体スイッチ43によりいずれかの送信アンテナから信号が送信されるように切り替えることができる。半導体スイッチ43が小型であるため、上の構成によれば通過損失特性を悪化させることなく送信器40を小型化することができる。送信器40はレーダー装置の送信部であってもよい。
実施の形態10
本発明にかかる実施の形態10の受信器について図29を参照して説明する。実施の形態10の受信器は、ここまでの実施の形態で説明した半導体スイッチを備えることを特徴とする。図29は実施の形態10の受信器を示すブロック図である。受信器60は、ここまでの実施の形態で示した半導体スイッチのいずれか(半導体スイッチ90と称する)を備える。図29に示した半導体スイッチ90は分岐線路を5つ有する。半導体スイッチ90の主端子92には受信系回路94の入力が接続され、受信系回路94から信号出力端子96に受信信号が出力される。分岐端子72、分岐端子74、分岐端子76、分岐端子78、および分岐端子80にはそれぞれ受信端子62、受信端子64、受信端子66、受信端子68、および受信端子70が接続されている。各々の受信端子には、図示しない受信アンテナが接続されている。半導体スイッチ90によりいずれかの受信アンテナから信号が受信されるように切り替えることができる。半導体スイッチ90が小型であるため、上の構成によれば通過損失特性を悪化させることなく受信器60を小型化することができる。受信器60はレーダー装置の受信部であってもよい。なお、実施の形態9の送信系回路42と実施の形態10の受信系回路94は、複数の分岐線路のうち1つをRF信号が伝送される分岐線路とし、他をRF信号が伝送されない分岐線路とするように複数のスイッチング素子を電気的に接続または切断するものである。つまり、送信系回路42と受信系回路94は、複数のスイッチング素子の各々の制御端子と接続された制御回路であるということができる。ここまでの実施の形態で説明した実施の形態以外にも、本発明の範囲を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
10 半導体スイッチ、 L1 分岐線路、 L11 伝送線路、 L12 伝送線路、 T1 分岐端子、 SW11 スイッチング素子、 SW12 スイッチング素子

Claims (27)

  1. 主線路と、
    前記主線路から分岐点を介して2つ以上に分岐された複数の分岐線路と、
    前記複数の分岐線路のそれぞれと接地端との間にシャント接続され、前記複数の分岐線路のそれぞれと前記接地端とを制御電圧により電気的に接続または切断するスイッチング素子と、
    前記主線路の端部に接続された主端子と、
    前記複数の分岐線路の端部に接続された分岐端子と、を備え、
    前記主線路を前記分岐点からみたインピーダンスと前記複数の分岐線路のうちRF信号が伝送されない分岐線路を前記分岐点からみたインピーダンスとを合成したインピーダンスは、前記複数の分岐線路のうち前記RF信号が伝送される分岐線路を前記分岐点からみたインピーダンスと複素共役整合していることを特徴とする半導体スイッチ。
  2. 前記複数の分岐線路の各々は、第1の伝送線路を有し、
    前記複数の分岐線路の各々に、第1のスイッチング素子が接続され、
    前記第1の伝送線路の一端は前記分岐点に接続され、
    前記第1の伝送線路の他端は前記分岐端子に接続され、
    前記第1のスイッチング素子の一端は前記第1の伝送線路の他端と前記分岐端子との間に接続され、
    前記第1のスイッチング素子の他端は接地されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体スイッチ。
  3. 前記複数の分岐線路の各々は、第1の伝送線路と第2の伝送線路を有し、
    前記複数の分岐線路の各々に、第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子が接続され、
    前記第1の伝送線路の一端は前記分岐点に接続され、
    前記第2の伝送線路の一端は前記第1の伝送線路の他端に接続され、
    前記第2の伝送線路の他端は前記分岐端子に接続され、
    前記第1のスイッチング素子の一端は前記第1の伝送線路の他端と前記第2の伝送線路の一端との間に接続され、
    前記第1のスイッチング素子の他端は接地され、
    前記第2のスイッチング素子の一端は前記第2の伝送線路の他端と前記分岐端子との間に接続され、
    前記第2のスイッチング素子の他端は接地されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体スイッチ。
  4. 前記複数の分岐線路の各々は、第1の伝送線路、第2の伝送線路、および第3の伝送線路を有し、
    前記複数の分岐線路の各々に、第1のスイッチング素子、第2のスイッチング素子、および第3のスイッチング素子が接続され、
    前記第1の伝送線路の一端は前記分岐点に接続され、
    前記第2の伝送線路の一端は前記第1の伝送線路の他端に接続され、
    前記第3の伝送線路の一端は前記第2の伝送線路の他端に接続され、
    前記第3の伝送線路の他端は前記分岐端子に接続され、
    前記第1のスイッチング素子の一端は前記第1の伝送線路の他端と前記第2の伝送線路の一端との間に接続され、
    前記第1のスイッチング素子の他端は接地され、
    前記第2のスイッチング素子の一端は前記第2の伝送線路の他端と前記第3の伝送線路の一端との間に接続され、
    前記第2のスイッチング素子の他端は接地され、
    前記第3のスイッチング素子の一端は前記第3の伝送線路の他端と前記分岐端子との間に接続され、
    前記第3のスイッチング素子の他端は接地されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体スイッチ。
  5. 前記第1の伝送線路の線路長は、前記RF信号の波長の1/8以下であることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の半導体スイッチ。
  6. 前記第1の伝送線路の線路長は、前記RF信号の波長の1/8以下であり、
    前記第2の伝送線路の線路長は、前記RF信号の波長の1/8以上かつ1/4以下であることを特徴とする請求項3または4に記載の半導体スイッチ。
  7. 前記スイッチング素子の各々の制御端子と接続された制御回路を備え、
    前記制御回路は前記複数の分岐線路のうち1つをRF信号が伝送される分岐線路とし、他をRF信号が伝送されない分岐線路とするように前記スイッチング素子を電気的に接続または切断することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の半導体スイッチ。
  8. 前記複数の分岐線路の数は2つであることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の半導体スイッチ。
  9. 前記複数の分岐線路の数は3つであることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の半導体スイッチ。
  10. 前記複数の分岐線路の数は4つ以上であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の半導体スイッチ。
  11. 前記複数の分岐線路における前記第1の伝送線路はすべて同一の特性インピーダンスであることを特徴とする請求項2に記載の半導体スイッチ。
  12. 前記複数の分岐線路における前記第1の伝送線路と前記第2の伝送線路はすべて同一の特性インピーダンスであることを特徴とする請求項3に記載の半導体スイッチ。
  13. 前記複数の分岐線路における前記第1の伝送線路と前記第2の伝送線路と前記第3の伝送線路はすべて同一の特性インピーダンスであることを特徴とする請求項4に記載の半導体スイッチ。
  14. 前記主線路の特性インピーダンスは、前記第1の伝送線路の特性インピーダンスより低いことを特徴とする請求項2に記載の半導体スイッチ。
  15. 前記主線路の特性インピーダンスは、前記第1の伝送線路および前記第2の伝送線路の特性インピーダンスより低いことを特徴とする請求項3に記載の半導体スイッチ。
  16. 前記主線路の特性インピーダンスは、前記第1の伝送線路、前記第2の伝送線路、および前記第3の伝送線路の特性インピーダンスより低いことを特徴とする請求項4に記載の半導体スイッチ。
  17. 一端が前記主線路に接続され、他端が開放であるスタブをさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし16のいずれか1項に記載の半導体スイッチ。
  18. 一端が前記主線路に接続され、他端が短絡されたスタブをさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし16のいずれか1項に記載の半導体スイッチ。
  19. 前記スイッチング素子は電界効果トランジスタであることを特徴とする請求項1ないし18のいずれか1項に記載の半導体スイッチ。
  20. 前記スイッチング素子はダイオードであることを特徴とする請求項1ないし18のいずれか1項に記載の半導体スイッチ。
  21. 出力が前記分岐点に接続され入力が前記主端子に接続された増幅用トランジスタを前記主線路に備えたことを特徴とする請求項1ないし20のいずれか1項に記載の半導体スイッチ。
  22. 前記半導体スイッチは1枚の半導体基板上に形成されたことを特徴とする請求項1ないし21のいずれか1項に記載の半導体スイッチ。
  23. 前記主線路が高誘電率基板上に形成されたことを特徴とする請求項1ないし21のいずれか1項に記載の半導体スイッチ。
  24. 前記主線路および前記複数の分岐線路は高誘電率基板上に形成され、
    前記スイッチング素子は前記高誘電率基板上にワイヤボンド実装またはフリップチップ実装されたことを特徴とする請求項1ないし21および23のいずれか1項に記載の半導体スイッチ。
  25. 請求項1ないし24のいずれか1項に記載の半導体スイッチを備えたことを特徴とする送受信器。
  26. 請求項1ないし24のいずれか1項に記載の半導体スイッチを備えたことを特徴とする送信器。
  27. 請求項1ないし24のいずれか1項に記載の半導体スイッチを備えたことを特徴とする受信器。
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