JP2000196496A - 高周波スイッチ - Google Patents

高周波スイッチ

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JP2000196496A
JP2000196496A JP10377499A JP37749998A JP2000196496A JP 2000196496 A JP2000196496 A JP 2000196496A JP 10377499 A JP10377499 A JP 10377499A JP 37749998 A JP37749998 A JP 37749998A JP 2000196496 A JP2000196496 A JP 2000196496A
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JP
Japan
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terminal
transmission
frequency switch
reception
external connection
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JP10377499A
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English (en)
Inventor
Mitsuhide Katou
充英 加藤
Koji Tanaka
浩二 田中
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝搬ロスが小さく小型で安価な高周波スイッ
チを提供する。 【解決手段】 送信端子Txは、ダイオードD11,D
13を介して、それぞれアンテナ端子ANT及び外部接
続端子Exに接続している。アンテナ端子ANTは、伝
送線路23を介して受信端子Rx1に接続している。受
信端子Rx1には、ダイオードD12を介して電圧制御
端子Vc1が接続している。一方、外部接続端子Ex
は、伝送線路25を介して受信端子Rx2に接続してい
る。受信端子Rx2には、ダイオードD14を介して電
圧制御端子Vc2が接続している。さらに、送信端子T
xとダイオードD11,D13との中間接続点は、アン
テナ端子側高周波スイッチ回路21a及び外部接続端子
側高周波スイッチ回路21bが共用している伝送線路2
4を介して、グランドに接地している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波スイッチ、
特に、移動体通信機器等に組み込まれて用いられる高周
波スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】高周波スイッチは、デジタル携帯電話等
において送信回路と受信回路とを切り換えるために用い
られる。図7は、従来の3ポート高周波スイッチの一例
を示す電気回路図である。送信端子Txにはダイオード
D1のアノードが接続されている。ダイオードD1のア
ノードは、伝送線路2及びコンデンサC1の直列回路を
介し、グランドに接地している。伝送線路2とコンデン
サC1との中間点には電圧制御端子Vc1が接続してい
る。ダイオードD1のカソードは、アンテナ端子ANT
に接続している。
【0003】アンテナ端子ANTには、伝送線路3を介
して受信端子Rxが接続している。さらに、受信端子R
xには、ダイオードD2のアノードが接続している。ダ
イオードD2のカソードは、コンデンサC2と抵抗Rの
並列回路を介し、グランドに接地している。ところで、
近年、この3ポート高周波スイッチ1を2個組み合わせ
て、従来の無線通信のためのアンテナに加え、ターミナ
ルアダプタに接続して有線通信をするためのジャック等
も利用することができるようにした高周波スイッチが提
案されている。図8はそのような高周波スイッチ11を
示す電気回路図である。
【0004】図8に示すように、ダイオードD1a,D
2aと伝送線路2a,3aとコンデンサC1a,C2a
と抵抗Raとで構成された3ポート高周波スイッチ1a
が、送信端子Txと受信端子Rxとの間に接続されてい
る。また、ダイオードD1b,D2bと伝送線路2b,
3bとコンデンサC1b,C2bと抵抗Rbとで構成さ
れた3ポート高周波スイッチ1bが、アンテナ端子AN
Tとジャック等に接続される外部接続端子Exとの間に
接続されている。さらに、3ポート高周波スイッチ1a
の入出力端子P1と3ポート高周波スイッチ1bの入出
力端子P2とが、接続線15によって電気的に接続され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
高周波スイッチ11は、例えば、送信端子Txに入った
送信信号を、2個のダイオードD1a,D1bを介して
アンテナ端子ANTから出力したり、あるいは、ダイオ
ードD1a及び伝送線路3bを介して外部接続端子Ex
から出力したりする。つまり、送信信号や受信信号は、
常に2個の素子を経由するので、伝搬ロスが大きかっ
た。特に、送信信号の場合、送信回路の増幅器の出力を
アップさせて、送信信号の伝搬ロス分を補償する必要が
あった。このため、携帯電話等の電池消費量が増えると
いう問題があった。
【0006】さらに、3ポート高周波スイッチ1a,1
bを2個組み合わせ、両者を接続線15によって電気的
に接続する構成であるため、プリント基板等に占める面
積が大きかった。しかも、2個の高周波スイッチ1aと
1bを整合させることが難しく、高周波スイッチ1a,
1bの配置や接続線15の引き回し状態により、整合調
整用素子を更に接続する場合もあった。
【0007】そこで、本発明の目的は、伝搬ロスが小さ
く小型で安価な高周波スイッチを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段と作用】以上の目的を達成
するため、本発明に係る高周波スイッチは、(a)送信
端子、アンテナ端子、外部接続端子、第1及び第2の受
信端子、第1及び第2の電圧制御端子と、(b)前記送
信端子と前記アンテナ端子との間に電気的に接続された
第1のスイッチング素子と、(c)前記アンテナ端子と
前記第1の受信端子との間に電気的に接続された第1の
伝送線路と、(d)前記第1の受信端子と前記第1の電
圧制御端子との間に電気的に接続された第2のスイッチ
ング素子と、(e)前記送信端子と前記外部接続端子と
の間に電気的に接続された第3のスイッチング素子と、
(f)前記外部接続端子と前記第2の受信端子との間に
電気的に接続された第2の伝送線路と、(g)前記第2
の受信端子と前記第2の電圧制御端子との間に電気的に
接続された第4のスイッチング素子と、(h)前記送信
端子と前記第1及び第2のスイッチング素子との中間接
続点と、グランドとの間に電気的に接続された第3の伝
送線路と、を備えたことを特徴とする。
【0009】ここに、第3の伝送線路は、送信端子と第
1及び第2のスイッチング素子との中間接続点と、グラ
ンドとの間に電気的に接続される替わりに、送信端子と
第1及び第2のスイッチング素子との中間接続点と、定
電圧端子との間に電気的に接続されるようにしてもよ
い。
【0010】以上の構成により、例えば、送信端子に入
った送信信号は、第1のスイッチング素子を介してアン
テナ端子から出力され、あるいは、第3のスイッチング
素子を介して外部接続端子から出力される。つまり、送
信信号や受信信号は、経由する素子が少なくなり、伝搬
ロスが低減する。
【0011】また、本発明に係る高周波スイッチは、複
数の誘電体層と、第1,第2及び第3の伝送線路とを積
層して構成した積層体の表面に、送信端子と第1及び第
2受信端子とアンテナ端子と外部接続端子と第1及び第
2の電圧制御端子とをそれぞれ設けると共に、第1,第
2,第3及び第4のスイッチング素子をそれぞれ搭載し
たことを特徴とする。
【0012】以上の構成により、一つの部品内に必要な
回路が内蔵された積層構造の高周波スイッチとなる。従
って、従来必要であった接続線が不要となり、整合調整
用素子を接続する等の整合調整作業が省略される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る高周波スイッ
チの実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0014】[第1実施形態、図1]図1は、高周波ス
イッチ21の電気回路図である。送信端子Txと受信端
子Rx1の間にはアンテナ端子側高周波スイッチ回路2
1aが接続され、送信端子Txと受信端子Rx2の間に
は外部接続端子側高周波スイッチ回路21bが接続され
ている。アンテナ端子側高周波スイッチ回路21aの送
信端子Txには、スイッチング素子であるダイオードD
11のカソードが接続されている。ダイオードD11の
カソードは、伝送線路24を介し、グランドに接地して
いる。伝送線路24は、チョーク素子として機能する。
さらに、ダイオードD11のアノードは、アンテナ端子
ANTに接続している。
【0015】アンテナ端子ANTには、伝送線路23を
介して受信端子Rx1が接続している。さらに、受信端
子Rx1には、ダイオードD12のカソードが接続して
いる。ダイオードD12のアノードは、コンデンサC1
2を介し、グランドに接地している。ダイオードD12
とコンデンサC12との中間点には、抵抗R11を介し
て電圧制御端子Vc1が接続している。この電圧制御端
子Vc1には、高周波スイッチ21の伝送路を切り換え
るためのコントロール回路が接続される。
【0016】一方、外部接続端子側高周波スイッチ回路
21bは、アンテナ端子側高周波スイッチ回路21aと
共用している送信端子Txに、スイッチング素子である
ダイオードD13のカソードが接続している。ダイオー
ドD13のカソードは、アンテナ端子側高周波スイッチ
回路21aと共用している伝送線路24を介し、グラン
ドに接地している。さらに、ダイオードD13のアノー
ドは、外部接続端子Exに接続している。
【0017】外部接続端子Exには、伝送線路25を介
して受信端子Rx2が接続している。さらに、受信端子
Rx2にはダイオードD14のカソードが接続してい
る。ダイオードD14のアノードは、コンデンサC14
を介し、グランドに接地している。ダイオードD14と
コンデンサC14との中間点には、抵抗R12を介して
電圧制御端子Vc2が接続している。この電圧制御端子
Vc2には、高周波スイッチ21の伝送路を切り換える
ためのコントロール回路が接続される。
【0018】ここに、伝送線路23〜25として、特性
インピーダンスが40Ω以上の分布定数線路、あるい
は、高周波インダクタが使用される。分布定数線路の場
合、伝送線路23〜25の線路長は、λ/12以上λ/
4以下(λ:所望周波数の波長)の範囲に設定される。
【0019】次に、この高周波スイッチ21を用いての
送受信について説明する。電圧制御端子Vc1に正電位
を印加し、電圧制御端子Vc2を接地電位とした場合、
この電圧は、ダイオードD11,D12に対して順方向
のバイアス電圧として働く。従って、ダイオードD1
1,D12はON状態、ダイオードD13,D14はO
FF状態となる。このとき、コンデンサC12によって
直流分がカットされ、ダイオードD11,D12を含む
回路にのみ電圧制御端子Vc1に供給された電圧が印加
される。ただし、電圧制御端子Vc2を接地電位とする
替わりに、負電位を印加して、ダイオードD13,D1
4を逆バイアスさせてOFF状態にしてもよい。以下、
電圧制御端子を接地電位とする場合は、同様である。
【0020】この結果、送信端子Txに入った送信信号
は、アンテナ端子側高周波スイッチ回路21aに伝送さ
れ、外部接続端子側高周波スイッチ回路21bには殆ど
伝送されない。アンテナ端子側高周波スイッチ回路21
aに伝送された送信信号は、ダイオードD11を経てア
ンテナ端子ANTに伝送される。このとき、送信信号は
受信端子Rx1に殆ど伝送されない。伝送線路23がダ
イオードD12により接地されて送信周波数で共振し、
インピーダンスが無限大となるからである。一方、外部
接続端子Exに入った受信信号は、伝送線路25を経て
受信端子Rx2に伝送され、送信端子Txには殆ど伝送
されない。
【0021】また、電圧制御端子Vc1を接地電位と
し、電圧制御端子Vc2に正電位を印加した場合、この
電圧は、ダイオードD13,D14に対して順方向のバ
イアス電圧として働く。従って、ダイオードD11,D
12はOFF状態、ダイオードD13,D14はON状
態となる。
【0022】この結果、送信端子Txに入った送信信号
は、外部接続端子側高周波スイッチ回路21bに伝送さ
れ、アンテナ端子側高周波スイッチ回路21aには殆ど
伝送されない。外部接続端子側高周波スイッチ回路21
bに伝送された送信信号は、ダイオードD13を介して
外部接続端子Exに伝送される。このとき、送信信号は
受信端子Rx2に殆ど伝送されない。伝送線路25がダ
イオードD14により接地されて送信周波数で共振し、
インピーダンスが無限大となるからである。一方、アン
テナ端子ANTに入った受信信号は、伝送線路23を経
て受信端子Rx1に伝送され、送信端子Txには殆ど伝
送されない。
【0023】さらに、電圧制御端子Vc1,Vc2の両
者を接地電位とした場合、ダイオードD11〜D14は
全てOFF状態となる。この結果、アンテナ端子ANT
に入った受信信号は、伝送線路23を経て受信端子Rx
1に伝送され、送信端子Txには殆ど伝送されない。同
様に、外部接続端子Exに入った受信信号は伝送線路2
5を経て受信端子Rx2に伝送され、送信端子Txには
殆ど伝送されない。このように、高周波スイッチ21
は、電圧制御端子Vc1,Vc2に印加するバイアス電
圧をコントロールすることにより、送受の信号の伝送路
を切り換えることができる。
【0024】以上の構成からなる高周波スイッチ21
は、スイッチ機能に加え、例えば、送信端子Txに入っ
た送信信号は、ダイオードD11を介してアンテナ端子
ANTから出力されたり、あるいは、ダイオードD13
を介して外部接続端子Exから出力される。つまり、送
信信号や受信信号は経由する素子が少なくなり、伝搬ロ
スを低減することができる。
【0025】また、伝送線路24を、送信端子Txとダ
イオードD11,D13との中間接続点とグランド間に
接続することにより、伝送線路の数を最小限とすること
ができる。
【0026】さらに、1個の部品ですむため、3ポート
高周波スイッチを2個組み合わせていた従来と比較し
て、プリント基板等に占める面積を小さくできる。具体
的には、従来は10mm×6.3mm以上の占有面積が
必要であったのに対して、高周波スイッチ21は6.3
mm×5mmの占有面積となる。しかも、2個の高周波
スイッチを組み合わせていたときの整合問題も生じな
い。そして、3ポート高周波スイッチを2個組み合わせ
ていた従来の場合には、入出力端子が6個であったのに
対して、第1実施形態の高周波スイッチ21の入出力端
子は、送信端子Tx、受信端子Rx1,Rx2、アンテ
ナ端子ANT及び外部接続端子Exの5個に減る。従っ
て、高周波スイッチ21は、入出力端子でのロスを従来
より低減することができる。具体的には、従来より挿入
損失を0.2dB程度改善できた。
【0027】[第2実施形態、図2〜図5]図2は、第
2実施形態の高周波スイッチ31の電気回路図である。
アンテナ端子側高周波スイッチ回路21aのダイオード
D11の両端(アノード・カソード間)には、伝送線路
32及びコンデンサC16の直列回路が接続している。
伝送線路32及びコンデンサC16は、ダイオードD1
1がOFF状態のときのアイソレーションを確保するた
めのものである。同様に、外部接続端子側高周波スイッ
チ回路21bのダイオードD13の両端(アノード・カ
ソード間)にも、伝送線路33及びコンデンサC17の
直列回路が接続している。伝送線路33及びコンデンサ
C17は、ダイオードD13がOFF状態のときのアイ
ソレーションを確保するためのものである。
【0028】アンテナ端子ANTは、3次ローパスフィ
ルタ41を介して、アンテナ側高周波スイッチ回路21
aに接続されている。アンテナ端子ANTには伝送線路
34の一端が接続されている。伝送線路34の両端はそ
れぞれコンデンサC18,C19を介してグランドに接
地している。さらに、伝送線路34に対して並列にコン
デンサC20が接続している。これら伝送線路34とコ
ンデンサC18〜C20にて3次ローパスフィルタ41
が構成されている。同様に、外部接続端子Exも、3次
ローパスフィルタ42を介して、外部接続端子側高周波
スイッチ回路21bに接続している。3次ローパスフィ
ルタ42は、伝送線路35とコンデンサC21〜C23
にて構成されている。ここに、伝送線路32〜35とし
て、分布定数線路や高周波インダクタが使用される。
【0029】また、図2において、端子Tx,Rx1,
Rx2とグランドとの間にそれぞれ発生する浮遊容量C
f1,Cf2,Cf3は、インピーダンス整合のための
バイパスコンデンサとして機能させることができる。な
お、図2において図1と同じ部品及び部分には同じ符号
を付し、その説明は省略する。
【0030】この高周波スイッチ31のスイッチ作用に
ついては、前記第1実施形態の高周波スイッチ21と同
様である。さらに、高周波スイッチ31において、例え
ば送受信信号の2倍高調波の帯域に、3次ローパスフィ
ルタ41,42の伝送線路34,35とコンデンサC2
0,C23とでそれぞれ形成される並列共振回路の共振
周波数を調整して合わせることで、2倍高調波を減衰さ
せることができる。さらに、ローパスフィルタ41,4
2のコンデンサC18,C19,C21,C22を調整
して整合をとり、2倍高調波より高い周波数帯域を減衰
させることができる。
【0031】次に、図2に示した電気回路を有した、積
層型高周波スイッチ31について、図3〜図5を参照し
て説明する。図3及び図4は、図2に示した電気回路を
有した積層型高周波スイッチ31の構成概念を示す分解
斜視図である。なお、図3及び図4において、層間を電
気的に接続するためのビアホールは一部しか記載してお
らず、また、内部電極と外部端子を電気的に接続するた
めの引出し電極は全て省略している。
【0032】高周波スイッチ31は、分布定数線路53
a,53bやコンデンサ電極56a,56b等を設けた
誘電体シート75と、広面積のグランド電極62,6
3,64を設けた誘電体シート75と、コンデンサ電極
65,66を設けた誘電体シート75と、分布定数線路
58〜61を設けた誘電体シート75と、コンデンサ電
極67〜70を設けた誘電体シート75と、パッド71
を設けた誘電体シート75等にて構成されている。
【0033】分布定数線路54a,54bは例えば渦巻
き形状をしており、シート75の左側に設けられ、シー
ト75に設けたビアホール73を介して電気的に直列に
接続され、伝送線路24を形成する。同様に、分布定数
線路53a,53b、並びに、分布定数線路55a,5
5bも、それぞれシート75の右奥側及び右手前側に設
けられ、シート75に設けたビアホール73を介して電
気的に直列に接続され、伝送線路32,33を形成す
る。
【0034】コンデンサ電極56aと56b、並びに、
コンデンサ電極57aと57bは、それぞれシート75
の中央奥側及び中央手前側に設けられ、シート75を挟
んで対向しており、コンデンサC20,C23を形成す
る。
【0035】さらに、コンデンサ電極65,66は、そ
れぞれシート75の奥側及び手前側に設けられている。
これらのコンデンサ電極65,66はそれぞれシート7
5を挟んでグランド電極62,63に対向しており、グ
ランド電極62,63と共にコンデンサC12,C14
を形成する。同様に、コンデンサ電極67,68,6
9,70も、それぞれシート75を挟んでグランド電極
64に対向しており、グランド電極64と共にコンデン
サC18,C19,C21,C22を形成する。
【0036】電送線路23を形成する分布定数線路58
と、伝送線路25を形成する分布定数線路59とは、そ
れぞれシート75の奥側及び手前側に設けられ、二つの
グランド電極63,64の間に並設されている。同様
に、伝送線路34を形成する分布定数線路60と、伝送
線路35を形成する分布定数線路61も、それぞれシー
ト75の中央奥側及び中央手前側に設けられている。
【0037】以上の構成からなる各シート75は積み重
ねられ、一体的に焼成されることにより、図5に示すよ
うに積層体80とされる。積層体80の奥側の側面部に
は、それぞれグランド端子G3,G4、電圧制御端子V
c1、アンテナ端子ANT及び受信端子Rx1が形成さ
れる。積層体80の手前側の側面部には、それぞれ送信
端子Tx、電圧制御端子Vc2、外部接続端子Ex、グ
ランド端子G5及び受信端子Rx2が形成される。積層
体80の左右の側面部には、それぞれグランド端子G
1,G2が形成される。さらに、積層体80の上面のパ
ッド71には、それぞれダイオードD11〜D14、コ
ンデンサC16,C17及び抵抗R11,R12が半田
付けされる。
【0038】こうして、図2に示した電気回路を有し
た、表面実装タイプの積層型高周波スイッチ31が得ら
れる。この積層型高周波スイッチ31は、奥側半分にア
ンテナ端子側高周波スイッチ回路21aを構成し、手前
側半分に外部接続端子側高周波スイッチ回路21bを構
成するようにし、奥側と手前側で略対称にパターンや素
子の配置を行っている。
【0039】[第3実施形態、図6]図6に示すよう
に、第3実施形態の高周波スイッチ91は、定電圧端子
Vdとバイアスカット用コンデンサC11とを新たに設
けたこと、並びに、ダイオードD11〜D14のカソー
ドとアノードの向きを逆にしたことを残して前記第2実
施形態の高周波スイッチ31と同様のものである。
【0040】ダイオードD11のアノードは送信端子T
x側に接続され、カソードはアンテナ端子ANT側に接
続している。ダイオードD12のアノードは受信端子R
x1側に接続され、カソードは電圧制御端子Vc1側に
接続している。ダイオードD13のアノードは送信端子
Tx側に接続され、カソードは外部接続端子Ex側に接
続している。ダイオードD14のアノードは受信端子R
x2側に接続され、カソードは電圧制御端子Vc2側に
接続している。伝送線路24の一端は、コンデンサC1
1を介してグランドに接地している。伝送線路24とコ
ンデンサC11との中間点には、定電圧端子Vdが接続
している。この定電圧端子Vdには、一定の正電位(例
えば、+3V)が印加されている。
【0041】次に、この高周波スイッチ91を用いての
送受信について説明する。電圧制御端子Vc1を接地電
位とし、電圧制御端子Vc2に正電位を印加した場合、
この電圧は、ダイオードD11,D12に対して順方向
のバイアス電圧として働く。従って、ダイオードD1
1,D12はON状態、ダイオードD13,D14はO
FF状態となる。
【0042】この結果、送信端子Txに入った送信信号
は、アンテナ端子側高周波スイッチ回路21aに伝送さ
れ、外部接続端子側高周波スイッチ回路21bには殆ど
伝送されない。アンテナ端子側高周波スイッチ回路21
aに伝送された送信信号は、ダイオードD11を経てア
ンテナ端子ANTに伝送される。このとき、送信信号は
受信端子Rx1に殆ど伝送されない。伝送線路23がダ
イオードD12により接地されて送信周波数で共振し、
インピーダンスが無限大となるからである。一方、外部
接続端子Exに入った受信信号は、伝送線路25を経て
受信端子Rx2に伝送され、送信端子Txには殆ど伝送
されない。
【0043】また、電圧制御端子Vc1に正電位を印加
し、電圧制御端子Vc2を接地電位とした場合、この電
圧は、ダイオードD13,D14に対して順方向のバイ
アス電圧として働く。従って、ダイオードD11,D1
2はOFF状態、ダイオードD13,D14はON状態
となる。
【0044】この結果、送信端子Txに入った送信信号
は、外部接続端子側高周波スイッチ回路21bに伝送さ
れ、アンテナ端子側高周波スイッチ回路21aには殆ど
伝送されない。外部接続端子側高周波スイッチ回路21
bに伝送された送信信号は、ダイオードD13を介して
外部接続端子Exに伝送される。このとき、送信信号は
受信端子Rx2に殆ど伝送されない。一方、アンテナ端
子ANTに入った受信信号は、伝送線路23を経て受信
端子Rx1に伝送され、送信端子Txには殆ど伝送され
ない。
【0045】さらに、電圧制御端子Vc1,Vc2の両
者に正電位を印加した場合、この電圧は、ダイオードD
11〜D14に対して逆方向のバイアス電圧として働
く。従って、ダイオードD11〜D14は全てOFF状
態となる。この結果、アンテナ端子ANTに入った受信
信号は、伝送線路23を経て受信端子Rx1に伝送さ
れ、送信端子Txには殆ど伝送されない。同様に、外部
接続端子Exに入った受信信号は伝送線路25を経て受
信端子Rx2に伝送され、送信端子Txには殆ど伝送さ
れない。このように、高周波スイッチ91は、電圧制御
端子Vc1,Vc2に印加するバイアス電圧をコントロ
ールすることにより、送受の信号の伝送路を切り換える
ことができる。
【0046】この高周波スイッチ91は、前記第2実施
形態の高周波スイッチ31の作用効果に加え、ダイオー
ドD11,D13がOFF状態のときのアイソレーショ
ンを5dB以上改善することができ、高周波スイッチ9
1の入出力端子間(例えば送信端子Txとアンテナ端子
ANT間等)の挿入損失を0.1〜0.2dB程度改善
することができる。
【0047】[他の実施形態]なお、本発明に係る高周
波スイッチは前記実施形態に限定するものではなく、そ
の要旨の範囲内で種々に変更することができる。
【0048】例えば、図2に示した高周波スイッチ31
において、ダイオードD12,D14のそれぞれの両端
(アノード・カソード間)にも伝送線路及びコンデンサ
の直列回路を接続してもよい。あるいは、伝送線路及び
コンデンサの直列回路と並列に、コンデンサをダイオー
ドD11〜D14のそれぞれの両端(アノード・カソー
ド間)に並列に接続して、ダイオードD11〜D14が
OFF状態のときのアイソレーションを確保してもよ
い。また、逆バイアス印加時の電圧安定化のための抵抗
(10KΩ以上)をダイオードD11〜D14のそれぞ
れの両端に並列接続してもよい。
【0049】また、前記実施形態において、端子Tx,
Rx1,Rx2,ANT,Exには直流バイアスが印加
されることになるため、別途必要に応じて、別部品のバ
イアスカット用のカップリングコンデンサをこれらの端
子Tx〜Exに接続してもよい。
【0050】さらに、前記第2及び第3実施形態におい
て、アンテナ端子ANTや外部接続端子Exに3次ロー
パスフィルタ41,42を接続している例を説明した
が、他の次数のバンドパスフィルタやハイパスフィルタ
やローパスフィルタを接続してもよい。また、送信端子
Txや受信端子Rx1,Rx2にも、これらのフィルタ
を接続してもよい。スイッチング素子としては、ダイオ
ードの他に、トランジスタやFET等であってもよい。
また、ダイオードD11,D12のカソードとアノード
を逆にすると共に電圧制御端子Vc1に正電位の替わり
に負電位を印加して、ダイオードD11,D12をON
/OFF制御してもよい。このとき、定電圧端子Vdに
は、負の一定電圧を印加する。ダイオードD13,D1
4についても同様である。
【0051】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、例えば、送信端子に入った送信信号は、第1の
スイッチング素子を介してアンテナ端子から出力された
り、あるいは、第3のスイッチング素子を介して外部接
続端子から出力される。つまり、送信信号や受信信号は
経由する素子が少なくなり、伝搬ロスを低減することが
できる。また、第1,第3のスイッチング素子に共通の
伝送線路を接続することにより、伝送線路の数を少なく
できる。
【0052】さらに、1個の部品ですむため、3ポート
高周波スイッチを2個組み合わせていた従来と比較し
て、プリント基板等に占める面積を小さくできる。しか
も、2個の高周波スイッチを組み合わせていたときの整
合調整作業も省略することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高周波スイッチの第1実施形態を
示す電気回路図。
【図2】本発明に係る高周波スイッチの第2実施形態を
示す電気回路図。
【図3】図2に示した高周波スイッチの電気回路を有し
た積層型高周波スイッチの一部分の構成概念を示す分解
斜視図。
【図4】図3に示した積層型高周波スイッチの残りの部
分の構成概念を示す分解斜視図。
【図5】図3及び図4に示した高周波スイッチの外観を
示す斜視図。
【図6】本発明に係る高周波スイッチの第3実施形態を
示す電気回路図。
【図7】従来の3ポート高周波スイッチを示す電気回路
図。
【図8】図7に示した3ポート高周波スイッチを二つ接
続して構成した従来の高周波スイッチを示す電気回路
図。
【符号の説明】
21,31,91…高周波スイッチ D11,D12,D13,D14…ダイオード(スイッ
チング素子) C11,C12,C14…コンデンサ 23,24,25…伝送線路 80…積層体 Tx…送信端子 ANT…アンテナ端子 Ex…外部接続端子 Rx1,Rx2…受信端子 Vc1,Vc2…電圧制御端子 Vd…定電圧端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信端子、アンテナ端子、外部接続端
    子、第1及び第2の受信端子、第1及び第2の電圧制御
    端子と、 前記送信端子と前記アンテナ端子との間に電気的に接続
    された第1のスイッチング素子と、 前記アンテナ端子と前記第1の受信端子との間に電気的
    に接続された第1の伝送線路と、 前記第1の受信端子と前記第1の電圧制御端子との間に
    電気的に接続された第2のスイッチング素子と、 前記送信端子と前記外部接続端子との間に電気的に接続
    された第3のスイッチング素子と、 前記外部接続端子と前記第2の受信端子との間に電気的
    に接続された第2の伝送線路と、 前記第2の受信端子と前記第2の電圧制御端子との間に
    電気的に接続された第4のスイッチング素子と、 前記送信端子と前記第1及び第2のスイッチング素子と
    の中間接続点と、グランドとの間に電気的に接続された
    第3の伝送線路と、 を備えたことを特徴とする高周波スイッチ。
  2. 【請求項2】 送信端子、アンテナ端子、外部接続端
    子、第1及び第2の受信端子、第1及び第2の電圧制御
    端子、定電圧端子と、 前記送信端子と前記アンテナ端子との間に電気的に接続
    された第1のスイッチング素子と、 前記アンテナ端子と前記第1の受信端子との間に電気的
    に接続された第1の伝送線路と、 前記第1の受信端子と前記第1の電圧制御端子との間に
    電気的に接続された第2のスイッチング素子と、 前記送信端子と前記外部接続端子との間に電気的に接続
    された第3のスイッチング素子と、 前記外部接続端子と前記第2の受信端子との間に電気的
    に接続された第2の伝送線路と、 前記第2の受信端子と前記第2の電圧制御端子との間に
    電気的に接続された第4のスイッチング素子と、 前記送信端子と前記第1及び第2のスイッチング素子と
    の中間接続点と、前記定電圧端子との間に電気的に接続
    された第3の伝送線路と、 を備えたことを特徴とする高周波スイッチ。
  3. 【請求項3】 複数の誘電体層と、前記第1,第2及び
    第3の伝送線路とを積層して構成した積層体の表面に、
    前記送信端子と前記第1及び第2受信端子と前記アンテ
    ナ端子と前記外部接続端子と前記第1及び第2の電圧制
    御端子とをそれぞれ設けると共に、前記第1,第2,第
    3及び第4のスイッチング素子をそれぞれ搭載したこと
    を特徴とする請求項1記載の高周波スイッチ。
  4. 【請求項4】 複数の誘電体層と、前記第1,第2及び
    第3の伝送線路とを積層して構成した積層体の表面に、
    前記送信端子と前記第1及び第2受信端子と前記アンテ
    ナ端子と前記外部接続端子と前記第1及び第2の電圧制
    御端子と前記定電圧端子をそれぞれ設けると共に、前記
    第1,第2,第3及び第4のスイッチング素子をそれぞ
    れ搭載したことを特徴とする請求項2記載の高周波スイ
    ッチ。
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