JP2011195562A - フェニルエステル化合物およびそれを含有する有害生物防除剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】有害生物に対して優れた防除効力を有する化合物を提供すること。
【解決手段】式

Figure 2011195562

で示されるフェニルエステル化合物は有害生物防除に優れた効力を有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、フェニルエステル化合物およびそれを有効成分として含有する有害生物防除剤に関する。
これまで、有害生物を防除するための有害生物防除剤の有効成分となる化合物の開発が広く進められ、有害生物防除効力を有する化合物が見出されている。
本発明は、有害生物に対して優れた防除効力を有する化合物を提供することを課題とする。
本発明者は上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、下記式(I)で示されるフェニルエステル化合物が有害生物に対して優れた防除効力を有することを見出し、本発明に至った。
本発明は以下のものである。
[1] 式(I)

Figure 2011195562

で示されるフェニルエステル化合物(以下、本発明化合物と記す。)。
[2] 式(II):

Figure 2011195562

で示される化合物をクロル化剤と反応させた後、塩基の存在下でフェノールと反応させる工程を有する[1]記載のフェニルエステル化合物の製造方法。
[3] クロル化剤が塩化チオニルである[2]記載のフェニルエステル化合物の製造方法。
[4] 式(III):

Figure 2011195562

で示される化合物と過酸化水素とを反応させる工程を有する[1]記載のフェニルエステル化合物の製造方法。
[5] [1]記載のフェニルエステル化合物を有効成分として含有する有害生物防除剤。
[6] [1]記載のフェニルエステル化合物の有効量を直接有害生物に又は有害生物の生息場所に施用する有害生物防除方法。
[7] [1]記載のフェニルエステル化合物の有害生物防除のための使用。
本発明化合物は例えば以下の製造法により製造することができる。
(製造法1)
本発明化合物は、式(II):

Figure 2011195562

で示される化合物をクロル化剤と反応させることにより酸クロリドとした後、塩基の存在下で該酸クロリドとフェノールとを反応させることにより製造することができる。
該反応は通常溶媒中で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、クロル化剤との反応では例えば、トルエン等の炭化水素が挙げられる。続くフェノールとの反応ではN,N-ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒、トルエン等の炭化水素が挙げられる。
該反応に用いられるクロル化剤としては、塩化チオニル等が挙げられる。クロル化剤と反応を行う際には触媒量のN,N-ジメチルホルムアミドを添加してもよい。
該反応に用いられる塩基としては、水素化ナトリウム等が挙げられる。
反応に用いられる、クロル化剤の量は式(II)で示される化合物1モルに対して通常1〜10モルの割合であり、フェノールの量は式(II)で示される化合物1モルに対して通常1〜3モルの割合であり、塩基の量は式(II)で示される化合物1モルに対して通常1〜3モルの割合である。
クロル化剤との反応における反応温度は通常50〜120℃の範囲であり、反応時間は通常1〜5時間の範囲である。続くフェノールとの反応における反応温度は通常0〜50℃の範囲であり、反応時間は通常1〜5時間の範囲である。
クロル化剤との反応終了後は例えば、溶媒を減圧下で留去することにより目的の酸クロリドを単離することができる。該酸クロリドは更に精製することなく、続くフェノールとの反応に使用することができる。フェノールとの反応後では、例えば、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出した後、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、本発明化合物を単離することができる。単離された式(I)で示される本発明化合物は、再結晶、カラムクロマトグラフィー等によりさらに精製することもできる。
式(II)で示される化合物は、例えば、特開2000−178268 10ページ [0063]記載の製造方法、あるいはそれに準じた製造方法により製造できる。
(製造法2)
本発明化合物は、式(III):

Figure 2011195562

で示される化合物と過酸化水素とを反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒中で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えば、酢酸、硫酸、無水酢酸及び水が挙げられる。
反応に用いられる過酸化水素の量は、式(III)で示される化合物1モルに対して、通常2〜4モルの割合である。該反応には、通常、過酸化水素の水溶液が用いられる。
該反応の反応温度は、通常0〜70℃の範囲であり、反応時間は、通常1〜40時間の範囲である。該反応は、例えば式(III)で示される化合物と過酸化水素とを混合することにより行われる。
反応終了後、例えば、反応混合物を水に注加し、析出した固体をろ過する等の後処理操作を行うことにより、本発明化合物を単離することができる。単離された本発明化合物を、再結晶、カラムクロマトグラフィー等によりさらに精製することもできる。
(参考製造法1)
式(III):

Figure 2011195562

で示される化合物は、式(IV):

Figure 2011195562

で示される化合物とメタクロロ過安息香酸とを反応させることにより製造することができる。
該反応は通常溶媒中で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えば、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素が挙げられる。
反応に用いられるメタクロロ過安息香酸の量は、式(IV)で示される化合物1モルに対して、通常2〜4モルの割合である。
該反応の反応温度は、通常−20〜40℃の範囲であり、反応時間は、通常1〜10時間の範囲である。
反応終了後は、例えば、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出した後、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、本発明化合物を単離することができる。単離された本発明化合物は、再結晶、カラムクロマトグラフィー等によりさらに精製することもできる。
(参考製造法2)
式(IV):

Figure 2011195562

で示される化合物は、式(V):

Figure 2011195562

で示される化合物と、式(VI):

Figure 2011195562

〔式中、Xは、塩素、臭素等のハロゲン原子を表す。〕
で示される化合物とをルイス酸存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常、溶媒中で行われる。
反応に用いられるルイス酸としては、塩化アルミニウム等が挙げられる。
反応に用いられる溶媒としては、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素が挙げられる。
反応に用いられる試剤の量は、通常は、式(V)で示される化合物1モルに対して、式(VI)で示される化合物が1〜2モルの割合であり、ルイス酸が1〜2モルの割合である。
該反応の反応温度は、通常−20〜40℃の範囲であり、反応時間は、通常1〜10時間の範囲である。
反応終了後は、例えば、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出した後、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、式(IV)で示される化合物を粗生成物として得る事ができる。該粗生成物は、精製することなく、次工程に使用することができる。
(参考製造法3)
式(V):

Figure 2011195562

で示される化合物は、式(VII):

Figure 2011195562

で示される化合物と硫化物塩とを反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常、溶媒中で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えば、1-メチル-2-ピロリドン等の非プロトン性極性溶媒が挙げられる。
該反応に用いられる硫化物塩としては、例えば、硫化ナトリウム9水和物等が挙げられる。
反応に用いられる試剤の量は、式(VII)で示される化合物1モルに対して、硫化物塩は通常1〜4モルの割合である。
該反応の反応温度は通常0〜180℃の範囲であり、反応時間は通常1〜20時間の範囲である。
反応終了後は、例えば、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出した後、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、式(V)で示される化合物を単離することができる。単離された式(V)で示される化合物は、カラムクロマトグラフィー等によりさらに精製することができる。単離された式(V)で示される化合物は、精製することなく、次工程に使用することもできる。
(参考製造法4)
式(VII):

Figure 2011195562

で示される化合物は、式(VIII):

Figure 2011195562

で示される化合物とパラトルエンスルホニルクロリドとを反応させる反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常、溶媒中で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えば、ピリジン等の塩基性溶媒が挙げられる。
反応に用いられる試剤の量は、式(VIII)で示される化合物1モルに対して、パラトルエンスルホニルクロリドは通常1〜4モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−10〜50℃の範囲であり、反応時間は通常1〜10時間の範囲である。
反応終了後は、例えば、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出した後、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、式(VII)で示される化合物を単離することができる。単離された式(VII)で示される化合物は、カラムクロマトグラフィー等によりさらに精製することもできる。単離された式(VII)で示される化合物は、精製することなく、次工程に使用することができる。
式(VIII)で示される化合物は、例えば、Journal of Medicinal Chemistry (2007) Vol.50,(No.12), P2818-2841記載の製造方法、あるいはそれに準じた製造方法により製造できる。
本発明の有害生物防除剤は、本発明化合物を有効成分として含有し、使用目的によって適当な液体担体に溶解させるか分散させ、または適当な固体担体と混合させるか吸着させ、乳剤、液剤、マイクロエマルジョン、フロアブル剤、油剤、水和剤、水溶剤、ゾル剤、粉剤、粒剤、微粒剤、種子コーティング剤、種子浸漬剤、燻煙剤、錠剤、マイクロカプセル、噴霧剤、エアゾル剤、EW、毒餌、カプセル、ペレット、フィルム、塗布剤、注射剤,シャンプー製剤等の製剤にして使用される。これらの製剤は必要ならば、例えば、乳化剤、懸濁剤、展着剤、浸透剤、湿潤剤、粘漿剤、安定剤、流動助剤等を添加してもよく、自体公知の方法で調製することができる。
かかる液体担体としては、例えば、水、アルコール類(例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール等)、ケトン類(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等)、エーテル類(例えば、テトラヒドロフラン、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等)、脂肪族炭化水素類(例えば、ケロシン、燃料油、機械油等)、芳香族炭化水素類(例えば、トルエン、キシレン、ソルベントナフサ、メチルナフタレン等)、ハロゲン化炭化水素類(例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等)、酸アミド類(例えば、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等)、エステル類(例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル、脂肪酸グリセリンエステル、γ−ブチロラクトン等)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル等)等の溶媒が適当であり、これらは一種または二種以上(好ましくは、一種以上、三種以下)を適当な割合で混合して適宜使用することができる。
固体担体(希釈・増量剤)としては、植物性粉末(例えば、大豆粉、タバコ粉、小麦粉、木粉等)、鉱物性粉末(例えば、カオリン、ベントナイト、酸性白土等のクレー類、滑石粉、ロウ石粉等のタルク類、珪藻土、雲母粉等のシリカ類等)、アルミナ、硫黄粉末、活性炭、炭酸カルシウム、硫酸アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、乳糖、尿素等が用いられ、これらは一種または二種以上(好ましくは、一種以上、三種以下)を適当な割合で混合して適宜使用することができる。
乳化剤、懸濁剤、展着剤、浸透剤、湿潤剤等としては通常界面活性剤が用いられる。界面活性剤としては、必要に応じて石鹸類、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル類〔例えば、ノイゲン(商品名)、イー・エー142(EA142(商品名));第一工業製薬株式会社製、ノナール(商品名);東邦化学株式会社製〕、アルキル硫酸塩類〔例えば、エマール10(商品名)、エマール40(商品名);花王株式会社製〕、アルキルベンゼンスルホン酸塩類〔例えば、ネオゲン(商品名)、ネオゲンT(商品名);第一工業製薬株式会社製、ネオペレックス;花王株式会社製〕、ポリエチレングリコールエーテル類〔例えば、ノニポール85(商品名)、ノニポール100(商品名)、ノニポール160(商品名);三洋化成株式会社製〕、多価アルコールエステル類〔例えば、トゥイーン20(商品名)、トゥイーン80(商品名);花王株式会社製〕、アルキルスルホコハク酸塩類〔例えば、サンモリンOT20(商品名);三洋化成株式会社製、アルキルナフタレンスルホン酸塩類〔例えば、ニューカルゲンEX70(商品名);竹本油脂株式会社製〕、アルケニルスルホン酸塩類〔例えば、ソルポール5115(商品名);東邦化学株式会社製〕等の非イオン系およびアニオン系界面活性剤が適宜用いられる。
流動助剤としては、例えばPAP助剤(例、イソプロピルアシッドホスフェート)、ホワイトカーボン、タルク、トール油脂肪酸等が適宜用いられる。
本発明化合物は他の殺虫剤、殺菌剤、除草剤と混合して使用してもよい。
本発明の有害生物防除剤における本発明化合物の含有割合は、本発明の有害生物防除剤全量に対して、通常0.1〜80重量%、好ましくは、1〜20重量%である。具体的には、乳剤、液剤、水和剤などで用いる場合は、通常1〜80重量%、好ましくは、1〜20重量%が適当である。油剤、粉剤などで用いる場合は、通常0.1〜50重量%、好ましくは、0.1〜20重量%が適当である。粒剤などで用いる場合は、通常5〜50重量%、好ましくは、1〜20重量%が適当である。
本発明の有害生物防除剤において配合される他の農薬活性成分(例えば、殺虫剤、除草剤、殺ダニ剤および/または殺菌剤)は、本発明の有害生物防除剤全量に対して、通常約1〜80重量%程度、好ましくは、約1〜20重量%程度の範囲で使用される。
上記有効成分以外の添加剤の含量は、農薬活性成分の種類または含量、あるいは製剤の剤形などによって異なるが、通常約0.001〜99.9重量%程度、好ましくは約1〜99重量%程度である。より具体的には、本発明の有害生物防除剤全量に対して、界面活性剤を通常約1〜20重量%程度、好ましくは、約1〜15重量%、流動助剤を約1〜20重量%程度、担体を約1〜90重量%、好ましくは、約1〜70重量%を添加するのが好ましい。具体的には、液剤を製造する場合は、界面活性剤を通常約1〜20重量%程度、好ましくは、1〜10重量%程度と、水を約20〜90重量%添加するのが好ましい。また、乳剤、水和剤(例えば、顆粒水和剤)などは使用に際して、水などで適宜希釈増量(例えば、約100〜5000倍)して散布するのがよい。
本発明化合物と混合して使用できる、
殺虫剤の有効成分としては、例えば、
(1)有機リン系殺虫性化合物、
(2)カルバメート系殺虫性化合物、
(3)合成ピレスロイド系殺虫性化合物、
(4)ネライストキシン系殺虫性化合物、
(5)ネオニコチノイド系殺虫性化合物、
(6)ベンゾイルフェニル尿素系殺虫性化合物、
(7)マクロライド系殺虫性化合物、
等が挙げられ、
殺菌剤の有効成分としては、例えば、
(1)ポリハロアルキルチオ系殺菌性化合物、
(2)有機リン系殺菌性化合物、
(3)べンズイミダゾール系殺菌性化合物、
(4)カルボキシアミド系殺菌性化合物、
(6)アシルアラニン系殺菌性化合物、
(7)アゾール系殺菌性化合物、
(8)モルフォリン系殺菌性化合物、
(9)ストロビルリン系殺菌性化合物、
(10)抗生物質系殺菌性化合物、
(11)ジチオカーバメート系殺菌性化合物、
等が挙げられ、
除草剤の有効成分としては、例えば、
(1)フェノキシ脂肪酸系除草性化合物、
(2)安息香酸系除草性化合物、
(3)尿素系除草性化合物、
(4)トリアジン系除草性化合物、
(5)ビピリジニウム系除草性化合物、
(6)ヒドロキシベンゾニトリル系除草性化合物、
(7)ジニトロアニリン系除草性化合物、
(8)有機リン系除草性化合物、
(9)カーバメート系除草性化合物、
(10)酸アミド系除草性化合物、
(11)クロロアセトアニリド系除草性化合物、
(12)ジフェニルエーテル系除草性化合物、
(13)環状イミド系除草性化合物、
(14)ピラゾール系除草性化合物、
(15)トリケトン系除草性化合物、
(16)アリールオキシフェノキシプロピオン酸系除草性化合物、
(17)トリオンオキシム系除草性化合物、
(18)スルホニル尿素系除草性化合物、
(19)イミダゾリノン系除草性化合物、
(21)ピリミジニルオキシ安息香酸系除草性化合物、
等が挙げられる。
本発明の有害生物防除剤にはさらに、薬害軽減剤と混合使用してもよい。
本発明化合物が効力を有する有害生物としては、例えば、有害昆虫等の有害節足動物が挙げられ、有害昆虫としては具体的には、例えば、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)等の半翅目害虫、イエバエ(Musca domestica)等の双翅目害虫等を挙げることができる。
本発明の有害生物防除方法は、本発明化合物の有効量を直接有害生物に又は有害生物の生息場所に施用することにより行われる。
本発明の有害生物防除方法は、本発明化合物をそのまま用いることもできるが、通常は本発明化合物を前記した本発明の有害生物防除剤の形態に製剤化して、例えば、有害生物または有害生物の生息場所に従来の有害生物防除剤と同様の方法で施用し、発生する上記の有害生物に接触或いは摂取させる施用方法が挙げられる。
本発明における有害生物の生息場所としては、畑、家屋、及びビニールハウス、ガラスハウス等の施設等が挙げられる。
かかる施用方法としては、例えば、散布処理、土壌処理、種子処理および水耕液処理が挙げられる。
本発明における散布処理とは、具体的には、例えば、茎葉散布、樹幹散布等の植物体表面あるいは有害生物自体に、有効成分(本発明化合物)を処理することにより、有害生物に対する防除効力を発現する処理方法であり、土壌処理とは、例えば、有害生物による摂食等の被害から保護しようとする作物の根圏に有効成分を処理することにより、有害生物を直接防除するか、あるいは植物体内部に根部等から有効成分を浸透移行させて有害生物を防除する処理方法であり、具体的には、例えば、植穴処理(植穴散布、植穴処理土壌混和)、株元処理(株元散布、株元土壌混和、株元灌注、育苗期後半株元処理)、植溝処理(植溝散布、植溝土壌混和)、作条処理(作条散布、作条土壌混和、生育期作条散布)、播種時作条処理(播種時作条散布、播種時作条土壌混和)、全面処理(全面土壌散布、全面土壌混和)、その他土壌散布処理(生育期粒剤葉面散布、樹冠下または主幹周辺散布、土壌表面散布、土壌表面混和、播穴散布、畦部地表面散布、株間散布)、その他灌注処理(土壌灌注、育苗期灌注、薬液注入処理、地際部灌注、薬液ドリップイリゲーション、ケミゲーション)、が挙げられ、種子処理とは、例えば、有害生物による摂食等の被害から保護しようとする作物の種子、種芋または球根等に直接あるいはその近傍に有効成分を処理することにより、有害生物に対する防除効力を発現する処理方法であり、具体的には、例えば、吹きつけ処理、塗沫処理、浸漬処理、含浸処理、塗布処理、フィルムコート処理、ペレットコート処理が挙げられ、水耕液処理とは、例えば、有害生物による摂食等の被害から保護しようとする作物の植物体内部に根部等から浸透移行させるために水耕液等に有効成分を処理することにより、該作物を有害生物による被害から保護する処理方法であり、具体的には、例えば水耕液混和、水耕液混入などが挙げられる。
かかる施用方法における施用量は、施用時期、施用場所、施用方法等に応じて広範囲に変えることができるが、一般的には、1ヘクタール当たり有効成分(本発明化合物)が、約0.3〜3000gの割合、好ましくは、約50〜3000gの割合となるように施用することが望ましい。また、本発明の有害生物防除剤が水和剤である場合には、施用時(水と希釈した後)の濃度が、約0.1〜1000ppm、好ましくは、約10〜500ppmとなるように希釈して使用すればよい。本発明の有害生物防除剤を種子処理に供する場合、本発明化合物の施用量は通常、種子1Kgあたり1〜100gの割合である。
本発明の防除方法により保護することができる植物として具体的には、例えば、以下のものが挙げられる。
キュウリ(Cucumissativus)、アプランドワタ(Gossypiumhirsutum) [インドワタ(Gossypiumarboreum)、アジアワタ(Gossypiumherbaceum)、シーアイランドワタ(Gossypiumvitifolium)]、ナス(Solanum melongena)、ジャガイモ(Solanumtuberosum)
以下に、製造例、製剤例および試験例を挙げて、本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
製造例中、室温とは通常10〜30℃を示す。1H NMRとはプロトン核磁気共鳴スペクトルを示し、内部標準としてテトラメチルシランを用い、ケミカルシフト(δ)をppmで表記した。
製造例中用いられている記号は次のような意味を有するものである。
CDCl3:重クロロホルム、d:ダブレット、t:トリプレット、m:マルチプレット、J:カップリング定数
製造例1
フェニル 4-クロロ-2,3-ジヒドロ-1,1-ジオキソベンゾ[b]チオフェン-5-カルボキシレートの合成

Figure 2011195562

4-クロロ-2,3-ジヒドロ-1,1-ジオキソベンゾ[b]チオフェン-5-カルボン酸200mgをトルエン5mlに加え、塩化チオニル0.3mlと触媒量のN,N-ジメチルホルムアミドを加えて110℃で1時間加熱した。室温下で冷却後、減圧濃縮して得られた残渣をトルエン5mlに溶解して、フェノール107mgと60%水素化ナトリウム51mgをN,N-ジメチルホルムアミド5ml中混合した中に、氷冷下で滴下した。2時間室温下で攪拌した後、氷水10mlに反応混合物を加え、酢酸エチル20mlで抽出した。有機層を飽和食塩水10mlで3回洗浄後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)して フェニル 4-クロロ-2,3-ジヒドロ-1,1-ジオキソベンゾ[b]チオフェン-5-カルボキシレートを171mg得た。
1HNMR (CDCl3)δppm : 3.48 (2H, t, J=6.9Hz), 3.61 (2H, t, J=6.9Hz),7.25-7.34 ( 3H, m), 7.44-7.49 (2H, m), 7.78 (1H, d, J=8.0Hz) , 8.14 (1H, d, J=8.0Hz) .
製造例2
フェニル 4-クロロ-2,3-ジヒドロ-1,1-ジオキソベンゾ[b]チオフェン-5-カルボキシレートの合成
5-ベンゾイル-4-クロロ-2,3-ジヒドロベンゾ[b]チオフェン-1,1-ジオキシド5.00gを酢酸20mlと無水酢酸13.5mlとの混合液に加え、そこに96%硫酸19mlを加えた。ここに30%過酸化水素水4.2mlを滴下した。得られた混合物を室温下で24時間攪拌し、その後、氷80gに得られた反応混合物を加えた。得られた混合物を10分間攪拌し、その後、ろ過し、ろ過残渣を水50mlで洗浄し、乾燥してフェニル 4-クロロ-2,3-ジヒドロ-1,1-ジオキソベンゾ[b]チオフェン-5-カルボキシレートを4.94g得た。
以下、本発明化合物の原料化合物の製造例を参考例として示す。
参考例1
2-クロロ-6-フルオロフェニルアセトニトリルの合成

Figure 2011195562

2-クロロ-6-フルオロベンジルクロリド50.0gをジメチルスルホキシド300mlに溶解した。そこにシアン化ナトリウム16.0gを加えて23℃で5時間攪拌した。反応混合物を水1000mlに加えて、t-ブチルメチルエーテル1000mlで抽出した。得られた抽出物を飽和食塩水1000mlで洗浄後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。減圧濃縮して2-クロロ-6-フルオロフェニルアセトニトリルを47.6g得た。
1HNMR (CDCl3)δppm : 3.85 (2H, s), 7.08-7.10 (1H, m), 7.26-7.32 (2H, m) .
参考例2
2-クロロ-6-フルオロフェニル酢酸の合成

Figure 2011195562
2-クロロ-6-フルオロフェニルアセトニトリル47.6 g を水150 mlに加え、96%硫酸150mlを加え、120℃で12時間加熱した。水600mlを加え2時間室温下で冷却後、30分間氷冷下で冷却した。析出した固体をろ取し、水300mlで洗浄した。乾燥して2-クロロ-6-フルオロフェニル酢酸を49.2g得た。
1HNMR (DMSOd6)δppm : 3.70 (2H, s), 7.20-7.28 (1H, m), 7.30-7.44 (2H, m) .
参考例3
2-(2-クロロ-6-フルオロフェニル)エタノールの合成

Figure 2011195562
2-クロロ-6-フルオロフェニル酢酸24.6gをテトラヒドロフラン600mlに加え、氷冷下でリチウムアルミニウムヒドリド4.20gを加えて室温下で1時間攪拌した。3時間加熱還流した後、室温下で冷却した。氷冷下で水13mlとテトロヒドロフラン53mlも混合物を加えた。10分後反応混合物をセライト上でろ過し、ろ過残渣をテトロヒドロフラン300mlで洗浄した。ろ液を減圧濃縮して2-(2-クロロ-6-フルオロフェニル)エタノールを14.8g得た。
1HNMR (CDCl3)δppm : 1.60 (1H, br), 3.08-3.11 (2H, m), 3.84-3.88 (2H, m), 6.96-7.00 (1H, m), 7.12-7.19 (2H, m) .
参考例4
2-(2-クロロ-6-フルオロフェニル)エチル p−トルエンスルホネートの合成
Figure 2011195562
2-(2-クロロ-6-フルオロフェニル)エタノール29.2gをピリジン87mlに加え、氷冷下でパラトルエンスルホニルクロリド30.0gを加えて室温下で5時間攪拌した。水870mlに反応混合物を加え、t-ブチルメチルエーテル870mlで抽出した。有機層を3.5%塩酸900mlで洗浄し、飽和食塩水900mlで洗浄後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。減圧濃縮して2-(2-クロロ-6-フルオロフェニル)エチル p−トルエンスルホネートを47.3g得た。
1HNMR (CDCl3)δppm : 2.43 (3H, s), 3.14 (2H, t, J=7.1Hz), 4.21 (2H, t, J=7.1Hz), 6.90-7.00 (1H, m), 7.12-7.15 (2H, m), 7.28 (2H,d, J=8.7Hz), 7.71 (2H, d, J=8.7Hz) .
参考例5
4-クロロ-2,3-ジヒドロベンゾ[b]チオフェン の合成

Figure 2011195562

2-(2-クロロ-6-フルオロフェニル)エチル p−トルエンスルホネート47.0gを1-メチル-2-ピロリドン470mlに加え、硫化ナトリウム9水和物40.2gを加えて150℃で10時間加熱した。水940mlに反応混合物を加え、t-ブチルメチルエーテル940mlで抽出した。有機層を飽和食塩水1000mlで二回洗浄後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(ヘキサン)して4-クロロ-2,3-ジヒドロベンゾ[b]チオフェンを11.6g得た。
1HNMR (CDCl3)δppm : 3.40 (4H, s), 6.95-7.10 (3H, m) .
参考例6
5-ベンゾイル-4-クロロ-2,3-ジヒドロベンゾ[b]チオフェン-1,1-ジオキシドの合成
Figure 2011195562
4-クロロ-2,3-ジヒドロベンゾ[b]チオフェン1.00gと塩化アルミニウム1.20gをクロロホルム10mlに加え、氷冷下塩化ベンゾイル1.0mlを滴下した。氷冷下で2時間攪拌後、氷水20mlに反応混合物を加え、更にクロロホルム20mlを加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(酢酸エチル:ヘキサン=1:10)して5-ベンゾイル-4-クロロ-2,3-ジヒドロベンゾ[b]チオフェンと7-ベンゾイル-4-クロロ-2,3-ジヒドロベンゾ[b]チオフェンの混合物を1.57g得た。この混合物をクロロホルム20mlに加え、氷冷下で70%メタクロロ過安息香酸3.00gを加え、室温下で6時間攪拌した。その後反応液に飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を1ml加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液40mlで4回洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。減圧濃縮して得られた残渣を中圧分取HPLC精製(酢酸エチル:ヘキサン=3:7から1:1)して5-ベンゾイル-4-クロロ-2,3-ジヒドロベンゾ[b]チオフェン-1,1-ジオキシドを1.31gと7-ベンゾイル-4-クロロ-2,3-ジヒドロベンゾ[b]チオフェン-1,1-ジオキシド0.10gを得た。
5-ベンゾイル-4-クロロ-2,3-ジヒドロベンゾ[b]チオフェン-1,1-ジオキシド
1HNMR (CDCl3)δppm : 3.45 (2H, t, J=6.9Hz), 3.62 (2H, t, J=6.9Hz),7.49-7.53 (3H, m), 7.65 (1H, d, J=7.5Hz), 7.66-7.80 (3H,m) .
7-ベンゾイル-4-クロロ-2,3-ジヒドロベンゾ[b]チオフェン-1,1-ジオキシド
1HNMR (CDCl3)δppm : 3.44 (2H, t, J=6.9Hz), 3.57 (2H, t, J=6.9Hz),7.49-7.52 (2H, m), 7.57 (1H, d, J=8.0Hz), 7.62-7.67 (2H, m) , 7.83-7.85 (2H, m) .
次に、製剤例を示す。なお、部は重量部を表す。
製剤例1
本発明化合物20部を、ラウリル硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部および珪藻土54部を混合した中に加え、良く攪拌混合して20%水和剤を得る。
製剤例2
本発明化合物2部に、合成含水酸化珪素微粉末1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイト30部およびカオリンクレー65部を加え充分攪拌混合する。ついでこれらの混合物に適当量の水を加え、さらに攪拌し、増粒機で製粒し、通風乾燥して2%粒剤を得る。
製剤例3
本発明化合物1部を適当量のアセトンに溶解し、これに合成含水酸化珪素微粉末5部、PAP0.3部およびフバサミクレー93.7部を加え、充分攪拌混合し、アセトンを蒸発除去して1%粉剤を得る。
製剤例4
本発明化合物10部;ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン35部;および水55部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、10%フロアブル剤を得る。
次に本発明化合物が有害生物の防除に有用であることを試験例に示す。
試験例1
製剤例4により得られたフロアブル剤を、本発明化合物の濃度が500μg/mlとなるように水で希釈し、試験用希釈液を調製した。
この希釈液5mlに土壌を洗い落としたキュウリ幼苗(第1本葉展開期)の根部を浸漬処理し、処理1日後にワタアブラムシ(全ステージ)30頭をキュウリ葉面に接種した。更に7日後に該キュウリの葉上に寄生したワタアブラムシ生存虫数を調査し、以下の式により防除価を求めた。
防除価(%)={1−(Cb×Tai)/(Cai×Tb)}×100
なお、式中の文字は以下の意味を表す。
Cb:無処理区の処理前の虫数
Cai:無処理区の調査時の虫数
Tb:処理区の処理前の虫数
Tai:処理区の調査時の虫数
本発明化合物の防除価は90%以上であった。
本発明化合物は、有害生物に対して優れた防除効力を有することから、有害生物防除剤の有効成分として有用である。

Claims (7)

  1. 式(I)

    Figure 2011195562

    で示されるフェニルエステル化合物。
  2. 式(II):

    Figure 2011195562

    で示される化合物をクロル化剤と反応させた後、塩基の存在下でフェノールと反応させる工程を有する請求項1記載のフェニルエステル化合物の製造方法。
  3. クロル化剤が塩化チオニルである請求項2記載のフェニルエステル化合物の製造方法。
  4. 式(III):

    Figure 2011195562

    で示される化合物と過酸化水素とを反応させる工程を有する請求項1記載のフェニルエステル化合物の製造方法。
  5. 請求項1に記載のフェニルエステル化合物を有効成分として含有する有害生物防除剤。
  6. 請求項1に記載のフェニルエステル化合物の有効量を直接有害生物に又は有害生物の生息場所に施用する有害生物防除方法。
  7. 請求項1に記載のフェニルエステル化合物の有害生物防除のための使用。
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