JP2011190501A - 転炉設備の操業方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】P1C2操業の実施比率Rbが、(Na−N)÷(Na−Nb)×0.7≦Rb≦(Na−N)÷(Na−Nb)を満たすように、P1C2操業とC3操業とを組み合わせた操業を行う。Tn: 転炉工場(転炉設備)の非稼動時間 (分/日)、Ta:「C3操業」のサイクルタイム(分/ch)、Na:「C3操業」の生産能力(ch/日)、Tb:「P1C2操業」のサイクルタイム(分/ch)、Nb:「P1C2操業」の生産能力(ch/日)、Rb:「P1C2操業」の実施比率[Rb=Cb÷(Cb+Ca)]、Ca:「C3操業」の生産チャージ数(ch/日)、Cb:「P1C2操業」の生産チャージ数(ch/日)、N:目標生産チャージ数[N=Ca+Cb(ch/日)]
【選択図】図5
Description
転炉工程では、溶銑を転炉に装入し、副原料添加と酸素吹込みを行うことで脱りん・脱炭を行って、りん濃度や炭素濃度が所定の値となっている溶鋼を生産するようにしている。転炉工程で得られた溶鋼は、その後、連続鋳造工程を経てスラブ等に成形され、このスラブが圧延されることで厚板や薄板等の鉄鋼製品が製造される。
特許文献1は、溶銑の吹錬を行う3基の転炉と、最大2基の転炉を吹錬可能とする能力を備えた転炉周辺設備とを有する転炉設備で、前記転炉周辺設備の能力を超えずに3基の転炉を操業すべく、各転炉のチャージの順番を、第1の転炉での吹錬が終了する前に、第2の転炉での吹錬を開始するように設定し、第3の転炉の吹錬開始を、第2の転炉での吹錬が終了する前で且つ第1の転炉での前回吹錬終了〜次回吹錬開始の間に設定している転炉の操業方法を開示する。
特許文献3は、3つの転炉を用いて溶銑を精錬処理する転炉精錬方法であって、3つの転炉は、いずれも、脱C用の転炉、脱Cと脱P兼用の転炉、脱P用の転炉の順で使用され、その後修理されて、再び、同様の順で使用および修理され、3つの転炉のいずれか一つが脱C用の転炉として使用されているときは、他の一つは脱P用の転炉として使用され、残りの一つは脱Cと脱P兼用の転炉として使用され、3つの転炉のいずれか一つが修理されているときは、他の二つは主に脱Cと脱P兼用の転炉として使用される転炉精錬方法を開示する。
りん処理を含む操業としては、脱りん炉1基+脱炭炉2基で操業を行う(P1C2操業という)が考えられる。しかしながら、P1C2操業では、溶銑の物流制約のため粗鋼生産能力が低下してしまう。
また、特許文献2の技術は、転炉設備で製造された溶鋼を後工程に送ることができない状況下において、溶鋼のリサイクルを行うに際し、脱炭炉の稼働状況を可能な限り低下させない転炉設備の操業方法を開示するものであって、特許文献1と同様に脱りん処理や脱炭処理のスケジュールについて明確に規定されていない。
そこで、本発明は、上記問題に鑑み、3基の転炉を用いて「P1C2操業」と「C3操業」とを行う操業を適正化することによって、目標とする生産チャージ数を確保しつつ脱りん処理の実施比率を高められる効率の良い操業を行うことができる転炉設備の操業方法を提供することを目的とする。
即ち、本発明に係る転炉設備の操業方法は、3基の転炉を備え、第1転炉で出湯された溶銑を受ける取鍋が第1転炉の装入側へ移動可能となっている転炉設備において、
3基の転炉にて脱炭処理のみを行う操業を「C3操業」とし、下記に示す(i)、(ii)の工程を交互に行う操業を「P1C2操業」として定義して、式(1)で求められる「C3操業」の生産能力Naと、式(2)で求められる「P1C2操業」の生産能力Nbと、目標生産チャージ数N(ch/日)が式(3)を満たすとき、
「P1C2操業」の実施比率Rbが式(4)を満たすように、「P1C2操業」と「C3操業」とを組み合わせた操業を行う点にある。
(ii) 前記(i)において第2転炉にて脱炭処理を行った場合は第3転炉に溶銑を装入して脱炭処理を行い、前記(i)において第3転炉にて脱炭処理を行った場合は第2転炉に溶銑を装入して脱炭処理を行う。
Nb=(1440−Tn)/Tb ・・(2)
Nb<N≦Na ・・(3)
(Na−N)÷(Na−Nb)×0.7≦Rb≦(Na−N)÷(Na−Nb)
・・(4)
ここで、
Tn: 転炉工場(転炉設備)の非稼動時間 (分/日)
Ta:「C3操業」のサイクルタイム(分/ch)
Na:「C3操業」の生産能力(ch/日)
Tb:「P1C2操業」のサイクルタイム(分/ch)
Nb:「P1C2操業」の生産能力(ch/日)
Rb:「P1C2操業」の実施比率[Rb=Cb÷(Cb+Ca)]
Ca:「C3操業」の生産チャージ数(ch/日)
Cb:「P1C2操業」の生産チャージ数(ch/日)
N:目標生産チャージ数[N=Ca+Cb(ch/日)]
前記「C3操業」から「P1C2操業」に操業を切り替えるにあたっては、「C3操業」にて脱炭処理を行っていた第1転炉の操業を、次の処理では脱りん処理に替える「P切り替え操業」を行うことが好ましい。
前記(ii)においては、前記3基の転炉とは異なる容器にて脱りん処理を行った溶銑を、前記第2転炉又は第3転炉に装入することが好ましい。
図1、図2は転炉設備を示したものである。まず、転炉設備について説明する。
図1、図2に示すように、転炉設備1は、3基の転炉2A,2B,2Cと、これら転炉2A,2B,2Cに溶銑や溶鋼を供給する複数の取鍋3と、取鍋3を搬送する2基のクレーン4A,4Bとを有している。
転炉設備1は、ノロカキ12(スラグドラッガー)により取鍋3内の溶銑上面に浮かんでいるスラグを掻き出す場所である除滓ステーション13A,13Bを2つ備え、さらに、転炉2にスクラップ(冷銑や冷鋼)を装入するスクラップクレーン14を備えている。スクラップクレーン14は、スクラップシュート15,15を2基同時に取り下げ可能となっている。
でを移動し、他方(クレーン4B)は区切り番号1から7までを移動する。1つの区切り番号はクレーンA、Bの1基の幅に対応している。
区切り番号4、5、6に対応する走行レール5の下側であって且つ走行レール5の側方側には、転炉2A,2B,2Cが並ぶように設けられている。本実施形態の場合、区切り番号4に対応する転炉(第1転炉)2Aは、溶銑の脱りん処理と脱炭処理との両方を行うことができる兼用炉であり、区切り番号5に対応する転炉(第2転炉)2B、及び区切り番号6に対応する転炉(第3転炉)2Cは、溶銑の脱炭処理を行う脱炭炉とされている。
さらに、本実施形態の転炉設備1は、第1転炉2Aの下側(炉下)において当該第1転炉2Aの装入側から払い出し側に向けて配置された軌道(レール)15と、この軌道15上を走行可能で取鍋3を搭載可能な台車16とを備えている。軌道15は、装入側に向けてクレーン4A,4Bが移動する軌道の直下まで延びている。ゆえに、クレーン4A,4Bによって、装入側に位置する台車16上の取鍋3を、第1転炉2Aの前側(装入側)の床面Fに設けられた開口部17を通じて吊り上げることができるようになっている。
次に、転炉設備1において行うことができる主要な操業について説明する。
溶銑が装入された混銑車9が到着したときに、混銑車9内の溶銑を、払い出しステーション10A又は10Bに配置した取鍋3に払い出すことができる。そして、溶銑が払い出された取鍋3を払い出し台車18にてクレーン4A,4Bが移動する軌道上に移送した後、当該取鍋3を脱硫ステーション16A又は16Bに移送することができる。脱硫ステーション16A又は16Bでは、取鍋3内の溶銑に対して脱硫処理が行われ、脱硫処理後の取鍋3は、台車により除滓ステーション13A又は13Bまで移送され、除滓ステーション13A又は13Bでは、取鍋がクレーン4A又はクレーン4Bによって吊り下げられた状態でノロカキ12A又は12Bにより溶銑の上面に浮いているスラグを掻き出すことができる。
第1転炉2Aでは、装入された溶銑に対して脱りん処理を行うことができる。脱りん処理では、第1転炉2Aの炉口から酸素を吹き込むランスを挿入して溶銑に向けて気体酸素を吹き込むと共に、炉底から不活性ガス等によって溶銑を撹拌することにより、溶銑の[P]を低減させることができる。なお、脱りん処理においては、当業者常法通り、石灰CaO等の造滓材や酸化鉄FexOy等を投入している。
当該取鍋3を第3転炉2Cに移送することができる。
また、図6に示すように、Bパターン(図中「B」)はP1C2操業を示しており、当該図ではP1C2操業を繰り返し行ったものを示している。さらに、図7に示すように、αパターン(図中「α」)はP1C2操業からC3操業に切り替える「C切り替え操業」を示している。よって、図5〜図7では、「A」、「β」、「B」、「B」、「α」、「A」の順に操業を行っている。
図5に示すように、Aパターンでは、まず、クレーン4Bが第1転炉2Aに到達し、当該第1転炉2Aに混銑車9にて予め脱りん処理を行った溶銑を装入する(符号X1)。その後、第1転炉2Aにおいて脱炭処理(吹錬、調質、出鋼、排滓)を行う。
また、第1転炉2Aにて脱炭処理が行われている同時期に、第3転炉2Cにおいても脱炭処理(吹錬、調質、出鋼、排滓)を行う(符号X2)。そして、第3転炉2Cにおいて
スラグコーティングが行われている時期(符号X3)に、クレーン4Aが第2転炉2Bに到達し、第2転炉2Bに混銑車9にて予め脱りん処理を行った溶銑を装入し(符号X4)、第2転炉2Bでも脱炭処理を行う。Aパターンが終了しても、第2転炉2Bや第3転炉2Cにおける脱炭処理は継続中である。
[βパターンについて]
このβパターンは、Aパターン(C3操業)から後述するBパターン(P1C2操業)へ操業パターンを切り替えるための操業である。
このように、βパターンでは、Aパターンにおいて第1転炉2Aで行っていた脱炭処理を脱りん処理に替えて処理を行っている。つまり、βパターンでは、C3操業からP1C2操業に操業を切り替えるにあたっては、C3操業にて脱炭処理を行っていた第1転炉2Aの操業を、次の処理では脱りん処理に替える「P切り替え操業」を行っている。
[Bパターンについて]
図6に示すように、次に、Bパターンでは、まず、βパターンの際に第1転炉2Aに向けて搬送された取鍋が当該第1転炉2Aに到着し、当該取鍋内の溶銑(脱りん処理を行っていない溶銑)をクレーン4Aを用いて装入する(符号X11)。
(i)の工程:第1転炉2Aへ脱りん用の溶銑を装入する作業(符号X11)と、第1転炉2Aにて処理した脱りん処理後の溶銑を第3転炉2Cへ装入する作業(符号X12)とを同時に行った上で、第1転炉2Aにて脱りん処理を行うと共に第3転炉2Cにて脱炭処理を行う操業となっている。
また、Bパターンでは、第3転炉2Cの脱炭処理を行っているが、当該第3転炉2Cの脱炭処理において出鋼が終了した後は、第3転炉2Cとは異なる別の第2転炉2Bに脱り
ん処理後の溶銑を装入して脱炭処理を行うものとなっている。
なお、符号X15〜符号X16の工程において、予め転炉とは異なる容器(例えば、混銑車9)にて脱りん処理を行った溶銑を第2転炉2Bに溶銑を装入しているが、予め脱りん処理を行う容器は混銑車9に限らず、取鍋であっても、その他の容器であってもよい。
(ii)の工程:(i)の工程において第3転炉2Cにて脱炭処理を行った場合(符号X14)は、当該第3転炉2Cとは異なる第2転炉2Bに脱りん処理後の溶銑を装入し(符号X16)、その後、第2転炉2Bにて脱炭処理を行う(符号X17)操業となっている。加えて、この(ii)の工程においては、混銑車9にて脱りん処理を行った溶銑を、第2転炉2Bに装入している。
また、(i)の工程では、2基の転炉を略同時に使用する操業を含んでいるものの、一方の転炉では、吹錬時の送酸速度が比較的小さい脱りん処理(第1転炉2Aで脱りん処理)を行い、他方の転炉では、吹錬時の送酸速度が比較的大きい脱炭処理(第3転炉2Cで脱炭処理)を行っている。そのため、P1C2操業では、同時に吹錬を行ったとしても一度に使用する総酸素量を抑えることができ、設備能力を超えてしまうことを確実に防止することができる。
さらに、(ii)の工程においては、3基の転炉とは異なる容器(例えば、混銑車9、取鍋など)にて脱りん処理を行った溶銑を、第2転炉2Bに装入している。即ち、第2転炉2Bに装入する溶銑は、転炉設備1以外の設備にて処理を行ったものであり当該転炉設備1には影響を与えないので、転炉設備1の物流効率を、より向上させることができ、転炉設備1における粗鋼生産量を高めることができる。
詳しくは、第1転炉2Aにて脱りん処理が終了すると(符号X18)、脱りん処理後の溶銑が入った取鍋を第1転炉2A前に移動した後、第3転炉2Cに搬送している(符号X19)。加えて、第3転炉2Cにおける脱炭処理は終了しておく(符号X20)。加えて、脱りん処理を行っていない溶銑が装入された取鍋を第1転炉2Aに向けて搬送する。
[αパターンについて]
図7に示すように、αパターンは、Bパターン(P1C2操業)からAパターン(C3操業)へ操業パターンを切り替えるための操業である。
上述したように、本発明の転炉設備における操業方法では、C3操業、P1C2操業を行っているが、P1C2操業を行う比率(実施比率Rb)を、次のように求め当該実施比率Rbが後述する式(4)を満たすように、C3操業とP1C2操業との組合せの操業を行うことが好ましい。
Na=(1440−Tn)/Ta ・・(1)
Nb=(1440−Tn)/Tb ・・(2)
ここで、
Tn: 転炉工場(転炉設備)の非稼動時間 (分/日)
Ta:「C3操業」のサイクルタイム(分/ch)
Na:「C3操業」の生産能力(ch/日)
Tb:「P1C2操業」のサイクルタイム(分/ch)
Nb:「P1C2操業」の生産能力(ch/日)
式(1)は、1日の歴時間(24時間×60分=1440分)から転炉設備の非稼働時間を引いた実際の稼働時間(稼働可能時間)を求め、稼働可能時間をC3操業のサイクルタイムにて除算するものであって、この式でC3操業を1日中連続して行った場合での1日の生産能力(チャージ数)を求めるものである。
なお、非稼動時間とは、例えば、クレーン点検、転炉の炉口に付着した地金の切断、熔解、除去、転炉内の耐火物に対しての補修、出鋼(出湯)口の補修などに要する時間のことである。この非稼働時間は、実操業では、1日のうち(1440分/日)、200分〜300分程度必要であり、その時間は、転炉を非稼働にせざる得ない時間である。
次に、式(1)にて求めたC3操業の生産能力Naと、式(2)にて求めたP1C2操業の生産能力Nbと、1日当たりの目標生産チャージ数N(ch/日)との関係が式(3)を満たすか否かを確認する。
この式(3)では、式(1)にて計算された1日のC3操業の生産能力Naが、目標生産能力以上であるか、即ち、目標生産能力に対してC3操業を行ったときに余力能力があるか否かを確認することができる。式(3)を満たすときには、式(4)にて求められるP1C2操業の実施比率Rb、即ち、目標生産能力に対するP1C2操業のチャージ数の割合が式(4)を満たすように、1日におけるC3操業の生産チャージ数Caと、P1C2操業の生産チャージ数Cbとを設定する。
・・(4)
ここで、
Rb:「P1C2操業」の実施比率[Rb=Cb÷(Cb+Ca)]
Ca:「C3操業」の生産チャージ数(ch/日)
Cb:「P1C2操業」の生産チャージ数(ch/日)
N:目標生産チャージ数N[N=Ca+Cb(ch/日)]
式(4)は、C3操業と目標生産能力(目標生産チャージ数N)との差(余剰生産能力
)を、C3操業の生産能力とP1C2操業の生産能力との差で除算することにより、P1C2操業の比率の上下限値を求めることとしている。そして、式(4)に示すように、P1C2操業の実施比率Rbが70%以上(70%以上100%以下)となる範囲で、C3操業の生産チャージ数Caと、P1C2操業の生産チャージ数Cbとを設定する。
表2は、転炉設備の操業方法の条件をまとめたものである。
例えば、転炉にて脱りん処理を全く行わなかった場合は、転炉型脱P処理比率は0%となり、脱りん処理と脱炭処理の数が同じ場合は、転炉型脱P処理比率は100%となる。転炉の操業においては、転炉を用いて脱りん処理を行うことによってCaOなどの副原料を低減でき、その結果、スラグ量の低減や鉄歩留の向上、FeMnの低減が図れ、コスト低減の効果が期待できることから、「転炉型脱P処理比率>0%」である場合が良好「評価○」、「転炉型脱P処理比率=0%」である場合が不良「×」として評価している。なお、転炉にて脱りん処理を行うことによってコスト低減の効果が期待できるということは、特開2008−184684号公報[段落番号0002]、特開2002−256320号公報[段落番号0002]等に記載されているように、極めて一般的なことであり、転炉型脱P処理比率が高い方がよりコスト効果を得ることが出来る。
30)と共に、第3転炉2Cの吹錬中に時間をずらして第1転炉2Aに脱りん処理を行っていない溶銑を装入後(符号X31)、第1転炉2Aにて脱りん処理を行っている。
ケース1及びケース2の比較例1では、粗鋼生産量は粗鋼生産計画を上回ったものの、いずれも3/3基操業であるため、転炉型脱P処理比率=0%となり、コストを低減することができなかった。ケース1及びケース2の比較例2では、転炉型脱P処理比率が100%とすることができたものの、粗鋼生産量が粗鋼生産計画を下回ることとなった。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2A 第1転炉
2B 第2転炉
2C 第3転炉
3 取鍋
4A クレーン
4B クレーン
9 混銑車
10A 払い出しステーション
10B 払い出しステーション
13A 除滓ステーション
13B 除滓ステーション
16 台車
17 開口部
F 床面
Claims (4)
- 3基の転炉を備え、第1転炉で出湯された溶銑を受ける取鍋が第1転炉の装入側へ移動可能となっている転炉設備において、
3基の転炉にて脱炭処理のみを行う操業を「C3操業」とし、下記に示す(i)、(ii)の工程を交互に行う操業を「P1C2操業」として定義して、式(1)で求められる「C3操業」の生産能力Naと、式(2)で求められる「P1C2操業」の生産能力Nbと、目標生産チャージ数N(ch/日)が式(3)を満たすとき、
「P1C2操業」の実施比率Rbが式(4)を満たすように、「P1C2操業」と「C3操業」とを組み合わせた操業を行うことを特徴とする転炉設備の操業方法。
(i) 第1転炉へ脱りん用の溶銑を装入する作業と、第1転炉にて処理した脱りん処理後の溶銑を第2転炉又は第3転炉へ装入する作業とを同時に行った上で、第1転炉にて脱りん処理を行うと共に第2転炉又は第3転炉にて脱炭処理を行う。
(ii) 前記(i)において第2転炉にて脱炭処理を行った場合は第3転炉に溶銑を装入して脱炭処理を行い、前記(i)において第3転炉にて脱炭処理を行った場合は第2転炉に溶銑を装入して脱炭処理を行う。
Na=(1440−Tn)/Ta ・・(1)
Nb=(1440−Tn)/Tb ・・(2)
Nb<N≦Na ・・(3)
(Na−N)÷(Na−Nb)×0.7≦Rb≦(Na−N)÷(Na−Nb)
・・(4)
ここで、
Tn: 転炉工場(転炉設備)の非稼動時間 (分/日)
Ta:「C3操業」のサイクルタイム(分/ch)
Na:「C3操業」の生産能力(ch/日)
Tb:「P1C2操業」のサイクルタイム(分/ch)
Nb:「P1C2操業」の生産能力(ch/日)
Rb:「P1C2操業」の実施比率[Rb=Cb÷(Cb+Ca)]
Ca:「C3操業」の生産チャージ数(ch/日)
Cb:「P1C2操業」の生産チャージ数(ch/日)
N:目標生産チャージ数[N=Ca+Cb(ch/日)] - 前記「C3操業」から「P1C2操業」に操業を切り替えるにあたっては、「C3操業」にて脱炭処理を行っていた第1転炉の操業を、次の処理では脱りん処理に替える「P切り替え操業」を行うことを特徴とする請求項1に記載の転炉設備の操業方法。
- 前記「P1C2操業」から「C3操業」に操業を切り替えるにあたっては、「P1C2操業」にて脱りん処理を行っていた第1転炉の操業を、次の処理にて脱炭処理に切り替える「C切り替え操業」を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の転炉設備の操業方法。
- 前記(ii)においては、前記3基の転炉とは異なる容器にて脱りん処理を行った溶銑を、前記第2転炉又は第3転炉に装入することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の転炉設備の操業方法。
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