JP2011189615A - 画像形成装置およびその制御方法 - Google Patents

画像形成装置およびその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011189615A
JP2011189615A JP2010057422A JP2010057422A JP2011189615A JP 2011189615 A JP2011189615 A JP 2011189615A JP 2010057422 A JP2010057422 A JP 2010057422A JP 2010057422 A JP2010057422 A JP 2010057422A JP 2011189615 A JP2011189615 A JP 2011189615A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
pressure
negative pressure
ink
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010057422A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5440289B2 (ja
Inventor
Masanori Igarashi
五十嵐正典
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2010057422A priority Critical patent/JP5440289B2/ja
Priority to US13/041,852 priority patent/US8562090B2/en
Publication of JP2011189615A publication Critical patent/JP2011189615A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5440289B2 publication Critical patent/JP5440289B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17596Ink pumps, ink valves
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/60Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for printing on both faces of the printing material

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】インク漏れや、ノズルからの空気巻き込みを防止することで、高品質な画像形成を実現する。
【解決手段】インクジェット記録ヘッドに付設されるヘッドタンク(サブタンク)内の圧力を検知する圧力検知機能が正常に機能しているかどうかをS2〜S7で判断する。正常と判断した(S4)場合は狙いの負圧値までカートリッジ側に逆転送液を行う(S8〜S13)。正常に機能していないと判断した(S7)場合は逆転送液を行わない。圧力検知機能が正常に機能していないと判断した場合にメニスカス保持できる状態で機器を停止させることで、過負圧によるノズル内からの空気巻き込みを防止できる。
【選択図】図8

Description

本発明は、インクジェット記録方式の画像形成装置及びその制御方法に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置として、インク液滴を吐出する記録ヘッドを用いたインクジェット記録方式のものが知られている。このような液体吐出記録方式の画像形成装置は記録ヘッドからインク滴を、搬送される記録媒体(以下、単に「用紙」と呼ぶ場合がある)に対して吐出して画像形成を行なうものであり、記録ヘッドが主走査方向に移動しながら液滴を吐出して画像を形成するシリアル型画像形成装置と、記録ヘッドが移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型ヘッドを用いるライン型画像形成装置がある。
このような画像形成装置(以下、単に「インクジェット記録装置」ともいう)において、例えば記録ヘッドを搭載したキャリッジ上に、記録ヘッドにインクを供給するヘッドタンク(サブタンク)を搭載し、インクカートリッジ(メインタンク)を装置本体側に着脱自在に装着し、ヘッドタンクに装置本体側のインクカートリッジからインクを補充供給するようにしたものが知られている。
このような装置に用いられるヘッドタンクは、インク漏れや、ノズル内からの空気巻き込みを防ぐため、ヘッドタンク内の圧力を正常な圧力に保持する必要がある。ヘッドタンク内圧力検知手段による圧力検知機能を用いて、ヘッドタンク内圧力を正常な圧力に保持しながらインク充填、及び負圧形成する制御技術が既に知られている。
しかし、今までのインク充填、及び負圧形成時のインク排出方法では、ヘッドタンク内圧力検知機能が圧力検知レバーの故障などで機能しなかった際、狙いのヘッドタンク内圧力が狙いの圧力値になってもマシン動作は停止されず、インク充填、及びインク排出をし続ける。狙いの負圧値になってもインク充填された際には、インクは過供給され、ヘッドタンク内からインクが漏れ出すという問題があった。また、狙いの負圧値になってもインク排出をし続けた際は、ヘッドタンク内圧力が過負圧になり、ノズル内から空気を巻き込み、インクの吐出不良になるという問題があった。
なお、圧力検知機能が機能しない要因としては、1:ヘッドタンクの大気開放機構不良、2:フィラー貼りつき、3:満タン検知センサ異常、などがある。
1の「ヘッドタンクの大気開放機構不良」は、大気開放弁を押しても大気開放機構が機能しない、というものであり、例えば、(1−1)大気開放部に液が進入し大気開放機構不良となる、(1−2)キャリッジ位置ズレが起こった状態で大気開放弁を押し、大気開放機構不良となる、などがある。
上記(1−1)は、大気開放部に液体が進入し、大気開放機構が機能しにくくなる場合がある。そういう状況では、大気開放弁を押しても大気開放に時間がかかり、フィラーは閉じ気味のままの状態となる場合がある。というものである。
上記(1−2)は、主走査部エンコーダー読み飛ばしなどにより、キャリッジ位置ズレが起こることがある。キャリッジ位置ズレのケースで大気開放弁を押しても、大気開放が機能されず、フィラーは閉じ気味の状態となる場合がある。というものである。
2の「フィラー貼りつき」は、フィラーがどこかへ貼りついており、フィラーが動かず圧力検知機能が機能しない、というものであり、例えば、(2−1)ヘッド仕切りに貼りつき、(2−2)ヘッドタンクに貼りつき、などがある。
上記(2−1)は、キャリッジ内の複数のヘッドはヘッドごとに仕切りで分けられており、大気開放時などにフィラーが開いた際、フィラーはヘッド仕切りに接触することがあり、接触部が「静電気力による貼りつき」「液体または固体などがついており、表面張力、または粘着力による貼りつき」により貼り付く可能性がある。というものである。
上記(2−2)は、インク消費時フィラーは閉じ、フィラーがヘッドタンクに接触することがあり、接触部が「静電気力による貼りつき」「液体または固体などがついており、表面張力、または粘着力による貼りつき」により貼り付く可能性がある。この状態でインク充填をしても、フィラーは動かない。また、大気開放を押してもフィラーは動かない。というものである。
3の「満タン検知センサ異常」は、満タン検知センサに異常がり、フィラーを正確に検知することができず、圧力検知機能が機能しないというものであり、センサがフィラーではないものに誤検知する場合があり、例えば「紙粉」「ミスト」「インク滴」などにセンサが誤検知してしまい、フィラーが機能しない状態となる。というものである。
インク漏れや、ノズル内からの空気巻き込み防止に対して、例えば、特開2008−143073号公報(特許文献1)には、インク過供給によるインク漏れを防ぐ目的で、圧力検知レバーを用いた圧力検知機能を用いて狙いの負圧値へインク充填する仕組みが開示されている。
また、特開2005−125667号公報(特許文献2)には、インクタンクからインクヘッドへインクを供給するインク供給管路と、インクヘッドからインクタンクへインクを戻すインク還流管路とを設けて、インクヘッドとインクタンクの間でインクを循環させて、ノズルからのインク漏れを防止する液体吐出装置が提案されている。
また、特開2003−341028号公報(特許文献3)には、インクカートリッジと記録ヘッドの間に中間インクタンクとその中間インクタンクから離れた場所に圧力センサを搭載させ、記録ヘッド内部の負圧状態をセンスし、必要に応じて中間インクタンクを上下動させることにより、所望の負圧を維持するインクジェットプリンタが提案されている。
また、特許第2898746号公報(特許文献4)には、密閉したインクタンク内にインクを充填し、このインクタンクに一端が大気に開放された小穴を設け、インクタンク内のインクが消費されると、小穴を通じて空気がインクタンク内に供給されインクタンク内を所望の負圧に保つインクジェットペンが提案されている。
しかしながら、これらの各文献に記載の技術では、ヘッドタンク内圧力を検知する圧力検知レバーが故障などで圧力検知機能が機能していない状態での「インク漏れ」および「ヘッドタンク内圧力が過負圧になる」という問題は解消できない。
本発明は、従来のインクジェット記録方式の画像形成装置における上述の問題を解決し、インク漏れや、ノズルからの空気巻き込みを防止することができ、高品質な画像を形成することのできる画像形成装置を提供することを課題とする。
前記の課題は、本発明により、液滴を吐出するノズルを有する液滴吐出ヘッドと、該液滴吐出ヘッドに供給する液体を一時貯留するサブタンクと、液体を貯留するメインタンクと、該メインタンクから前記サブタンクへの液体の正転送液および前記サブタンクから前記メインタンクへの液体の逆転送液が可能な送液ポンプと、前記サブタンク内の圧力を検知する圧力検知手段とを有する画像形成装置の制御方法であって、 前記送液ポンプによる正転送液または逆転送液を行って前記サブタンク内の圧力が狙いの負圧力値になるように送液する際、当該狙いの負圧力値にするための送液前に、前記ノズル内に形成される液体のメニスカスが維持される範囲内の負圧で送液を行って前記圧力検知手段による圧力検知機能が正常に機能しているか否かを判断し、圧力検知機能が正常に機能していないと判断した場合は前記狙いの負圧力値にするための送液を実行しないよう制御することを特徴とする画像形成装置制御方法により解決される。
また、前記ノズル内に形成される液体のメニスカスが維持される範囲内での所定時間以下の送液を行い、該送液による前記サブタンク圧力変位量が、前記送液ポンプの実力値から計算される変位量よりも理論上可能性のない変位量以下の場合に、前記圧力検知機能が正常に機能していないと判断すると好適である。
また、前記圧力検知手段が、前記サブタンクに収納する液体の量に応じて変位する負圧レバーと、該レバーの変位を位置情報として検出する位置検知手段とを有し、該位置検知手段の検知結果に基づいて前記サブタンク内の圧力を検知する機能を備え、前記負圧レバーは、異なる位置情報を示す複数のレバーを有し、前記複数のレバーのうちの少なくとも一つのレバーを前記圧力検知手段による圧力検知機能が正常に機能しているか否かの判断に用いると好適である。
また、前記圧力検知手段が、前記サブタンクに収納する液体の量に応じて変位する負圧レバーと、該レバーの変位を位置情報として検出する位置検知手段とを有し、該位置検知手段の検知結果に基づいて前記サブタンク内の圧力を検知する機能を備え、前記液滴吐出ヘッドが移動する方向に移動可能に設けられた前記位置検知手段によって前記負圧レバーを検知すると好適である。
また、前記圧力検知機能が正常に機能していないと判断した場合、前記サブタンク内の圧力に応じて、圧力検知機能が正常に機能しているかどうかの判断を再度実施可能であると好適である。
また、前記圧力検知機能が正常に機能していると判断した後に、圧力検知機能が正常に機能しているかどうかの判断を再度実施する制御を含むと好適である。
また、前記の課題は、本発明により、請求項1〜6のいずれか1項に記載の制御方法が適用されることを特徴とする画像形成装置により解決される。
本発明の画像形成装置制御方法及び画像形成装置によれば、圧力検知機能が異常な時でも、メニスカス保持できる負圧値範囲内で圧力検知機能が正常に機能しているかどうか判断することができ、正常に機能していないと判断した場合はメニスカス保持できる状態で機器を停止させるので、ノズル内からの空気巻き込み及びノズル内からのインク漏れを防止できる。
請求項2の方法により、メニスカス保持できる負圧値範囲内で圧力検知機能が正常に機能しているかどうかを的確に判断でき、ノズル内からの空気巻き込み及びノズル内からのインク漏れを防止できる。
請求項3の方法により、制御中のキャリッジ移動回数を減らし、圧力検知機能が正常に機能しているかの判断機構を用いた負圧形成メンテナンスにおけるメンテナンス時間を短縮することができる。
請求項4の方法により、制御中のキャリッジ移動回数を減らし、圧力検知機能が正常に機能しているかの判断機構を用いた負圧形成メンテナンスにおけるメンテナンス時間を短縮することができる。
請求項5の方法により、圧力検知機能が正常に機能していないと判断した場合でも圧力検知機能が正常に機能しているかどうかの判断を繰り返すことができるため、それによって圧力検知機能が正常に機能する可能性が高くなり、負圧形成を成功させる可能性を高めることができる。
請求項6の方法により、圧力検知機能が正常と判断した後に、圧力検知機能が正常かどうかの判断を再度実施することで精度が高まり、より安全に負圧形成することができる。
本発明に係る画像形成装置の一例であるインクジェット記録装置を斜め前方から見た斜視図である。 そのインクジェット記録装置の機構部の概要を示す側面図である。 同じく要部平面図である。 インク供給配管の構成を示す概略構成図である。 ヘッドタンクの構造を示す斜視図である。 ヘッドタンクの負圧レバーとその位置を検知するセンサの位置関係を表す模式図である。 送液ポンプの構成について説明する模式図である。 逆転送液による負圧形成制御を示すフローチャートである。 正転送液によるインク充填制御を示すフローチャートである。 負圧レバーの別例を示す斜視図である。 負圧レバーの位置を検知する移動可能なセンサを用いた構成例を示す模式図である。 負圧形成制御の異なる制御例を示すフローチャートである。 負圧形成制御の更に別の制御例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一例であるインクジェット記録装置を斜め前方から見た斜視図である。この図に示す本実施形態のインクジェット記録装置100は、装置本体101と、装置本体101に装着された用紙を装填するための給紙トレイ102と、装置本体101に着脱自在に装着されて画像が形成された用紙をストックするための排紙トレイ103とを備えている。また、装置本体101の前面の一方側には、給排紙トレイ部に隣接するように、インクカートリッジを装填するためのカートリッジ装填部104が設けられている。このカートリッジ装填部104の上面には、操作ボタンや表示器などを配置した操作/表示部105が設けられている。
上記カートリッジ装填部104には4つのインクカートリッジ110がセットされる。各インクカートリッジ110には、色の異なる色材である記録液(インク)、例えば黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色インクが収容される。これらのインクカートリッジ110は、装置本体101の前面側から後方側に向って挿入して装填可能となっている。各インクカートリッジ110は、縦置き状態で横方向に並べて装填する構成となっている。カートリッジ装填部104の前面側には、インクカートリッジ110を着脱するときに開く前カバー(カートリッジカバー)106が開閉可能に設けられている。
操作/表示部105には、各色のインクカートリッジ110の装着位置(配置位置)に対応する配置位置で、各色インクカートリッジの残量がニアーエンド及びエンドになったことを表示するための4つの残量表示部111が配置されている。さらに、この操作/表示部105には、電源ボタン112、用紙送り/印刷再開ボタン113、キャンセルボタン114が配置されている。
次に、このインクジェット記録装置の機構部について図2及び図3を参照して説明する。なお、図2は同機構部の概要を示す側面図、図3は同じく要部平面図である。
インクジェット記録装置の機構部において、フレーム121を構成する左右の側板121A、121Bに横架したガイド部材であるガイドロッド131とステー132とでキャリッジ133を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して図3で矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。本実施形態のインクジェット記録装置は、記録ヘッドが主走査方向に移動しながらインクを吐出して画像を形成するシリアル型画像形成装置である。
上記キャリッジ133には、前述したようにイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個の液滴吐出ヘッドからなる記録ヘッド134を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド134を構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として備えたものなどを使用できる。
この記録ヘッド134にはドライバICを搭載し、図示しない制御部との間でハーネス(フレキシブルプリントケーブル)122を介して接続している。また、キャリッジ133には、記録ヘッド134に各色のインクを供給するための各色のヘッドタンク135を搭載している。この各色のヘッドタンク135には各色のインク供給チューブ136を介して、前述したように、カートリッジ装填部104に装着された各色のインクカートリッジ110から各色のインクが補充供給される。なお、このカートリッジ装填104にはインクカートリッジ110内のインクを送液するための供給ポンプユニット124が設けられ、またインク供給チューブ136は這い回しの途中でフレーム121を構成する後板121Cに係止部材125にて保持されている。
一方、給紙トレイ102の用紙積載部(圧板)141上に積載した用紙142を給紙するための給紙部として、用紙積載部141から用紙142を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)143及び給紙コロ143に対向し摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド144を備え、この分離パッド144は給紙コロ143側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙142を記録ヘッド134の下方側に送り込むために、用紙142を案内するガイド部材145と、カウンタローラ146と、搬送ガイド部材147と、先端加圧コロ149を有する押さえ部材148とを備えるとともに、給送された用紙142を静電吸着して記録ヘッド134に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト151を備えている。
この搬送ベルト151は、無端状ベルトであり、搬送ローラ152とテンションローラ153との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト151の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ156を備えている。この帯電ローラ156は、搬送ベルト151の表層に接触し、搬送ベルト151の回動に従動して回転するように配置されている。更に、搬送ベルト151の裏側には、記録ヘッド134による印写領域に対応してガイド部材157が配置されている。
搬送ベルト151は、図示しない副走査モータによってタイミングベルトを介して搬送ローラ152が回転駆動されることによって図3のベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド134で記録された用紙142を排紙するための排紙部として、搬送ベルト151から用紙142を分離するための分離爪161と、排紙ローラ162及び排紙コロ163とを備え、排紙ローラ162の下方に排紙トレイ103を備えている。
また、装置本体101の背面部には両面ユニット171が着脱自在に装着されている。この両面ユニット171は搬送ベルト151の逆方向回転で戻される用紙142を取り込んで反転させて再度カウンタローラ146と搬送ベルト151との間に給紙する。また、この両面ユニット171の上面は手差しトレイ172としている。
さらに、図3に示すように、キャリッジ133の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド134のノズルの状態を維持し、回復するための回復手段を含む維持回復機構181を配置している。
この維持回復機構181には、記録ヘッド134の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)182と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード183と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け184などを備えている。ここでは、左端の1つのキャップ182を吸引及び保湿用キャップとし、他のキャップ182は保湿用キャップとしている。
そして、この維持回復機構181による維持回復動作で生じる記録液の廃液、キャップ182に排出されたインク、あるいはワイパーブレード183に付着してワイパークリーナ185で除去されたインク、空吐出受け184に空吐出されたインクは図示しない廃液タンクに排出されて収容される。
また、図3に示すように、維持回復機構181と反対側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け188を配置し、この空吐出受け188には記録ヘッド134のノズル列方向に沿った開口189などを備えている。
このように構成した本実施形態のインクジェット記録装置においては、給紙トレイ102から用紙142が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙142はガイド145で案内され、搬送ベルト151とカウンタローラ146との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド137で案内されて先端加圧コロ149で搬送ベルト151に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、後述する制御部のACバイアス供給部から帯電ローラ156に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト151が交番する帯電電圧パターン、すなわち周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト151上に用紙142が給送されると、用紙142が搬送ベルト151に吸着され、搬送ベルト151の周回移動によって用紙142が副走査方向に搬送される。
そして、リニアエンコーダ137(図2)による主走査位置情報に基づいてキャリッジ133を主走査方向に移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド134を駆動することにより、停止している用紙142にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙142を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙142の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙142を排紙トレイ103に排紙する。
また、印字(記録)待機中にはキャリッジ133は維持回復機構181側に移動されて、キャップ182で記録ヘッド134がキャッピングされて、ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、キャップ182で記録ヘッド134をキャッピングした状態で図示しない吸引ポンプによってノズルから記録液を吸引し(「ノズル吸引」又は「ヘッド吸引」という)し、増粘した記録液や気泡を排出する回復動作を行う。また、記録開始前、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する空吐出動作を行う。これによって、記録ヘッド134の安定した吐出性能を維持する。
図4は、本実施形態のインクジェット記録装置のインク供給配管の構成を示す概略構成図である。この図に示すように、本実施形態のインクジェット記録装置では、ヘッドタンク135内のインクをノズル面から排出して廃液タンクに回収するのではなく、ヘッドタンク135内のインクを送液ポンプ(供給ポンプ)124によりインクカートリッジ110に戻す(逆流させる)ことで、負圧作成時に使用するインクの再利用を可能としたものである。
図5は本実施形態のインクジェット記録装置のヘッドタンクの構造を示す斜視図である。同図において、負圧レバー191は、ヘッドタンク内部に設けられ、フィルム192に付勢を与えるバネ(図示せず)によって負圧を生じているヘッドタンク内に収納されるインクの消費量に応じて変位するフィルム192に追随して動作するレバーである。供給口193はインクカートリッジ110からインク供給チューブ136を経てインクが供給される供給口である。大気開放ピン194はヘッドタンク内部を必要に応じて大気状態に開放するピンである。また、インク又は空気を検知する検知機構195が設けられている。更に、このようなヘッドタンク135の下方にはインク滴を噴射する記録ヘッド134が取り付けられている。
図6は、ヘッドタンクの負圧レバー191とレバーの位置を検知するセンサ312の位置関係を表す模式図である。図5で説明したようなヘッドタンク構造および負圧レバーを検知するセンサを用いることで、ヘッドタンク135内のインクの消費量(ヘッドタンク内排水量)に応じて負圧レバーは動き、そのレバーの変位量を見ることでヘッドタンク内のヘッドタンク内排水量検知機能及び圧力検知機能を持たせることが可能となる。
ヘッドタンク内排水量と負圧レバーの変位量の関係はある程度決まっているので、送液の際の送液量の調整が可能となる。具体的には、送液前に負圧レバーを読み取り、キャリッジを送液したい量に対応するフィラーの変位量分だけキャリッジ移動させ、送液を行いレバーが変異し、センサがレバーを検知した瞬間に送液を停止させるという方法がある。
図7は、送液ポンプ(供給ポンプ)の構成について説明する模式図である。本実施形態で使用する送液ポンプ124としては、ポンプ構造が複雑ではなく、インクの正逆送が駆動モータの回転方向を変えることにより可能な、図7に示すようなチューブポンプを採用している。このチューブポンプ30のポンプ内部には送液用のゴムチューブ31が這いまわされ、ゴムチューブ31をポンプ内部に内蔵されているポンプロータ32でゴムチューブ31を局所的に潰し、ポンプロータ32を回転させることにより潰したポイントを回転方向に移動させることで、ポンプロータ32の回転方向にインクが送液される。具体的には、インクカートリッジ110からヘッドタンク135へインクを正転送液するときは、ポンプロータ32を矢印Aの回転方向に回転させる。逆に、ヘッドタンク135からインクカートリッジ110へ逆転送液するときは、ポンプロータ32を矢印Bの回転方向に回転させる。ここで、ポンプロータ32の回転において矢印Aの回転方向の回転を正回転と称し、矢印Bの回転方向の回転を逆回転と称する。よって、ポンプロータ32の回転を正逆転制御することで、インク送液方向を制御できる。また、送液ポンプに、構成が単純なチューブポンプを使用することにより、小スペースなポンプ構成にしている。更に、送液方向を制御することに対して、ポンプ駆動モータの正逆制御により可能なので、配管がシンプルになる。なお、チューブポンプの構造は図7に示すような回転コロタイプ以外の変心カムタイプなどでも構わない。
本実施形態の画像形成装置では、ヘッドタンク内に設けた圧力検知手段による圧力検知機能を用いて、ヘッドタンク内圧力を正常な圧力に保持しながらインク充填、及び負圧形成する制御を行う。次に、本発明の特徴である、逆転送液による負圧形成制御について図8のフローチャートを参照して説明する。
ここでは、下記のように条件を定義し、各種Md設計値がわかっているものとする。
v:供給ポンプ送液速度(可変)
v_min:0.15cc/s:供給ポンプの送液速度最小値
v_max:0.60cc/s:供給ポンプの送液速度最大値
A:ヘッドタンク内排水量(可変)
0〜2.2cc:メニスカス保持できる負圧値であるためのヘッドタンク内排水量
t:供給ポンプ逆転秒数(可変)
例として狙いの負圧値(ヘッドタンク内排水量を狙い値0.6cc)まで逆転送液する制御について説明する。
はじめにヘッドタンク内排水量Aを0ccに調整する(S1)。
ヘッドタンク内排水量を0ccにする方法としては、従来技術でも紹介されているように大気開放弁を押して、電極ピンが液面検知するまでインク充填し、大気開放弁を閉じる方法を例えば用いる。なお、ヘッドタンク内排水量を定義すると、ヘッドタンク内圧力が外大気圧と同じ状態になりその状態からヘッドタンク内液排水量がp[cc]の状態、をヘッドタンク内排水量p[cc]と表現するものとする。
次に、S2〜S7で圧力検知機能が正常に機能しているかどうかを判断する。この部分が「圧力検知機能が正常に機能しているかどうかの判断機構」に相当する。
すなわち、供給ポンプ逆転送液を行い、規定秒数(1秒)以内で、v_minの送液速度1秒間で排水出きる量0.15ccに到達した場合は圧力検知機能は正常に機能していると判断する(S4)。圧力検知機能が正常の判断後、狙いの負圧値(0.6cc)まで逆転送液を行う(S8〜S13)。
一方、供給ポンプ逆転送液を行い、規定秒数(1秒)以内で、v_minの送液速度1秒間の逆転送液できる量0.15ccに到達しなかった場合は、圧力検知機能は正常に機能していないと判断する(S7)。圧力検知機能が正常に機能していないと判断後はS13に進み、狙いの負圧値(0.6cc)までの逆転送液を行わない制御方法を用いる。
このような制御により、圧力検知機能が異常時でも、メニスカス保持できる負圧値範囲内で圧力検知機能が正常に機能しているかどうか判断することができ、正常に機能していないと判断した場合は、メニスカス保持できる状態で機器を停止させ、過負圧によるノズル内からの空気巻き込みを防止できる。
ここで、本発明による上記制御を用いたときと用いなかった時の差異について説明する。図8で説明した制御を用いた場合、1秒間以内の逆転送液秒数であれば、圧力検知機能が異常な時でも排水量は最大0.6ccであり、メニスカス保持範囲内で圧力検知機能が正常に機能しているか判断できる。本発明を用いなかった場合は、圧力検知機能異常時は8秒間の逆転送液が行われ、最大排水量は4.8cc(0.6cc/s×8s)に到達する。その場合はメニスカス保持できる負圧値範囲を越え、ヘッドタンク内は過負圧になり、ノズル内から空気を巻き込む危険性がある。
次に、正転送液によるインク充填制御について図9のフローチャートを参照して説明する。
ここでは、下記のように条件を定義し、各種Md設計値がわかっているものとする。
v:供給ポンプ送液速度(可変)
v_min:0.15cc/s:供給ポンプの送液速度最小値
v_max:0.60cc/s:供給ポンプの送液速度最大値
A:ヘッドタンク内排水量(可変)
A1:開始前のヘッドタンク内排水量
0〜2.2cc:メニスカス保持できる負圧値であるためのヘッドタンク内排水量
u:供給ポンプ正転秒数(可変)
例としてヘッドタンク内排水量AがA1(≧1.1cc)になった場合、狙いの負圧値(ヘッドタンク内排水量0.6cc)まで正転送液する制御について説明する。ヘッドタンク内排水量Aの検知手段は、未大気開放状態でインク消費された量累積した結果をソフトカウントとして記録しておく方法を例えば用いる。
図9の制御では、S21〜S26で圧力検知機能が正常に機能しているかどうかを判断しており、この部分が「圧力検知機能が正常に機能しているかどうかの判断機構」に相当する。
すなわち、供給ポンプ正転送液を行い、規定秒数(1秒)以内で、v_minの送液速度1秒間でインク充填できる量0.15ccに到達した場合は圧力検知機能は正常に機能していると判断する(S23)。圧力検知機能が正常の判断後、狙いの負圧値(0.6cc)まで正転送液を行う(S27〜S32)。
一方、供給ポンプ正転送液を行い、規定秒数(1秒)以内で、v_minの送液速度1秒間のインク充填できる量0.15ccに到達しなかった場合は、圧力検知機能は正常に機能していないと判断する(S26)。圧力検知機能が正常に機能していないと判断後はS32に進み、狙いの負圧値(0.6cc)までのインク充填を行わない制御方法を用いる。
このような制御により、圧力検知機能が異常時でも、メニスカス保持できる負圧値範囲内で圧力検知機能が正常に機能しているかどうか判断でき、過負圧によるノズル内からのインク漏れを防止できる。
ここで、本発明による上記制御を用いたときと用いなかった時の差異について説明する。図9で説明した制御を用いた場合、1秒間以内の正転送液であれば、初期排水量初期値A1が例えば1.1ccであった場合、圧力検知機能が異常時インク充填量は0.15〜0.6ccであり、排水量は0.5〜0.95ccとなり、メニスカス形成保持できる範囲内で圧力検知機能が正常に機能しているか判断でき、マシンをメニスカス形成保持可能状態のままマシンを停止させることができる。そのため、ノズルからのインク漏れを防止することができる。本発明を用いなかった場合は、圧力検知異常時は8秒間の逆転送液が行われ、排水量は最悪マイナス値(−3.7cc=1.1cc−0.6cc/s×8s、マイナス値は大気圧以上の圧力を表す)となり、メニスカス保持できる負圧値範囲を越え、ヘッドタンク内は大気圧以上となり、ノズルからインクが漏れる。
図10は、ヘッドタンクに用いられる負圧レバーの別例を示す斜視図である。
この図に示す負圧レバー191−2は、先端部が複数、本例では2本の先端部191a,191bを有するものである。2本の先端部191a,191bはある程度の長さをもって並行(平行)であり、その距離(両者間の距離)は0.15ccヘッドタンク内液量を排水した時のレバーの変位量に相当する距離を有しているとする。複数のレバー先端のうち少なくとも一つは、圧力検知機能が正常に機能しているかどうかの判断用に用いる。例えば、一方の先端部191aを圧力検知機能が正常に機能しているかの判断用に用いて、他方の先端部191bを狙いの圧力値まで送液する用に用いることができる。
負圧形成制御は、図8で説明した制御を用いることができる。
図10の負圧レバーを用いた時の効果について説明する。
効果1:ノズル内からの空気巻き込みを防止できる。
効果2:制御中のキャリッジ移動回数を減らし、圧力検知機能が正常に機能しているかの判断機構を用いた負圧形成メンテナンスにおけるメンテナンス時間を短縮することができる。
図5の負圧レバー191を用いた時と、図10の負圧レバー191−2を用いた時の差異について説明する。
図5の負圧レバー191を用いた場合の制御
「1)キャリッジ移動をして、負圧レバー位置をセンサで見る」
「2)送液量調整のためキャリッジを移動する」
「3)1秒以内の送液をして、圧力検知機能が正常に機能しているか判断する」
「4)送液量調整のためキャリッジ移動する」
「5)8秒以内の送液をして、狙いの排水量0.6ccまで送液する」
図10の負圧レバー191−2を用いた場合の制御
「1)キャリッジ移動をして、負圧レバー位置をセンサで見る」
「2)送液量調整のためキャリッジを移動する」
「3)1秒以内の送液をして、圧力検知機能が正常に機能しているか判断する」
「4)動作不要」
「5)8秒以内の送液をして、狙いの排水量0.6ccまで送液する」
このように、図10の負圧レバー191−2を用いた場合、4)の動作が不要となり、圧力検知機能が正常に機能しているかの判断機構を用いた負圧形成メンテナンスにおけるメンテナンス時間を短縮することができる。
図11は、負圧レバーの位置を検知するセンサとして、移動可能なセンサを用いた構成例を示す模式図である。センサ312−2が主走査方向に(キャリッジと平行に)移動可能に構成されていること以外は、図6の構成と同じである。センサ312−2を動かす構成は、キャリッジ133を動かす構成と同じ構成を用いる。負圧レバーは図5のレバー191でも、図10の191−2でも構わない。
通常は、センサ312−2をキャリッジ133と密着状態で並行移動させて動かし、送液量調整時などの必要な時にセンサを移動させることができる。
負圧形成制御は、図8で説明した制御を用いることができる。
移動可能なセンサ312−2を用いる効果について説明する。
効果1:ノズル内からの空気巻き込みを防止できる。
効果2:制御中のキャリッジ移動回数を減らし、圧力検知機能が正常に機能しているかの判断機構を用いた負圧形成メンテナンスにおけるメンテナンス時間を短縮することができる。
固定式センサ312と移動可能なセンサ312−2を用いた場合の差異について説明する。
固定式センサ312を用いた場合
「1)キャリッジ移動をして、負圧レバー位置をセンサで見る。」
「2)送液量調整のためキャリッジを移動する。」
「3)1秒以内の送液をして、圧力検知機能が正常に機能しているか判断する」
「4)送液量調整のためキャリッジ移動する」
「5)8秒以内の送液をして、狙いの排水量0.6ccまで送液する」
移動可能なセンサ312−2を用いた場合
「1)キャリッジ移動をして、負圧レバー位置をセンサで見る。」
「2)送液量調整のためセンサを移動する。」
「3)1秒以内の送液をして、圧力検知機能が正常に機能しているか判断する」
「4)送液量調整のためセンサ移動する」
「5)8秒以内の送液をして、狙いの排水量0.6ccまで送液する」
センサ312−2はキャリッジ133よりも小型で重量が軽いため、キャリッジよりも高速に移動することができ、移動可能センサを用いることで、圧力検知機能が正常に機能しているかどうかの判断機構を用いた負圧形成メンテナンスにおけるメンテナンス時間を短縮することができる。
次に、負圧形成制御の異なる制御例について図12を参照して説明する。本制御例は、圧力検知機構が正常に機能していないと判断した後の部分に特徴を有するものである。
図12のフローチャートにおいて、まずリトライ回数nを0にリセットし(S40)、ヘッドタンク内排水量Aを0ccに調整する(S42)。続くS42〜S47の部分は「圧力検知機能が正常に機能しているかどうかの判断機構」に相当し、図8のフローチャートにおけるS2〜S7の「判断機構」と同様に作用するため、説明が重複するので省略する。また、上記判断機構で正常と判断後のS48〜S53の部分は、図8の制御におけるS8〜S13と同様であるため、重複する説明を省略する。
さて、S47へ進んできて上記判断機構で正常に機能していないと判断された後、ヘッドタンク排水量Aが0.10ccに達したかどうかを見て(S54)、達していなければS53に進んで負圧形成失敗と判断する。一方、0.10ccに達した場合はS55に進んでリトライ回数が2回以下であるかどうかを判断する。リトライ回数が2回よりも多い(3回以上)の場合はS53に進む。リトライ回数が2回以下であればS56に進み、リトライ回数をインクリメントし、S41に戻って再び圧力検知機能が正常かどうかを見る。
例えば送液ポンプの送液速度実力値が0.15〜0.60cc/s相当でも、放置時のチュービングポンプのポンプつぶれやチュービングポンプのコロのバラツキなどによって、偶発的に実力値が最悪0.10cc/sまでしか出ないことがある。しかし、ポンプを回しているうちにチューブ送液速度は0.15cc〜0.60cc/s次第に治る。
このような想定でも、図12の制御を用いて圧力検知機能が正常に機能しているかどうかの判断を繰り返すことで、圧力検知機能が正常に機能している可能性が高くなり、負圧形成を成功させる可能性を高めることができる。
次に、負圧形成制御の更に別の制御例について図13を参照して説明する。本制御例は、圧力検知機構が正常に機能していると判断した後の部分に特徴を有するものである。
図13のフローチャートにおいて、まずヘッドタンク内排水量Aを0ccに調整し(S60)、負圧形成時逆転処理開始回数mを1にセットする(S61)。続くS62〜S67の部分は「圧力検知機能が正常に機能しているかどうかの判断機構」に相当し、図8のフローチャートにおけるS2〜S7の「判断機構」と同様に作用するため、説明が重複するので省略する。
圧力検知機能が正常に機能しているとの判断(S64)後、圧力が狙いの負圧値(0.6cc)未満かどうかを見て(S68)、Noの場合は(Aが0.6cc以上になったら)負圧形成成功と判断する(S69)。S68でYesの場合(Aが0.6cc未満)はS70に進み、上記mの値をインクリメントしてS62に戻り、再度圧力検知機能が正常に機能しているかどうかの判断を行う。
一方、圧力検知機能が正常に機能していないと判断された(S67)場合は、負圧形成失敗と判断する(S71)。
このように本制御例では、上記「判断機構」で圧力検知機能が正常と判断した後に、再び判断機構の逆転送液を実施して判定を繰り返すことで、「判断機構」の精度が高まり、より安全に負圧形成することができる。
以上、本発明を説明したが、本発明は図示の構成や制御例に限定されるものではない。例えば、負圧形成制御およびインク充填制御における各種数値は、ヘッドタンクその他の構成に応じて適宜設定できるものである。また、画像形成装置の全体的な構成やインクジェットエンジン部の構成、更にはヘッドタンクの構成や、ヘッドタンク内の排水量及び圧力を検知する構成、あるいはインクカートリッジからのインク供給機構なども、本発明を適用できる範囲で適宜変更可能である。
また、本発明はシリアル型画像形成装置に限らず、記録ヘッドが移動しないライン型画像形成装置にも適用することができる。インクの色数や、インクカートリッジの個数等も任意である。また、カラー画像形成装置に限らず、モノクロ装置にも本発明は適用可能である。そして、画像形成装置としてはプリンタに限らず、複写機やファクシミリ、あるいは複数の機能を備える複合機等、任意の形態を採用可能である。
30 チューブポンプ(送液ポンプ)
100 インクジェット記録装置
104 カートリッジ装填部
110 インクカートリッジ(メインタック)
124 供給ポンプユニット(送液ポンプ)
133 キャリッジ
134 記録ヘッド
135 ヘッドタンク(サブタンク)
136 インク供給チューブ
151 搬送ベルト
191 負圧レバー
312 レバー位置検知センサ
特開2008−143073号公報 特開2005−125667号公報 特開2003−341028号公報 特許第2898746号号公報

Claims (7)

  1. 液滴を吐出するノズルを有する液滴吐出ヘッドと、該液滴吐出ヘッドに供給する液体を一時貯留するサブタンクと、液体を貯留するメインタンクと、該メインタンクから前記サブタンクへの液体の正転送液および前記サブタンクから前記メインタンクへの液体の逆転送液が可能な送液ポンプと、前記サブタンク内の圧力を検知する圧力検知手段とを有する画像形成装置の制御方法であって、
    前記送液ポンプによる正転送液または逆転送液を行って前記サブタンク内の圧力が狙いの負圧力値になるように送液する際、当該狙いの負圧力値にするための送液前に、前記ノズル内に形成される液体のメニスカスが維持される範囲内の負圧で送液を行って前記圧力検知手段による圧力検知機能が正常に機能しているか否かを判断し、圧力検知機能が正常に機能していないと判断した場合は前記狙いの負圧力値にするための送液を実行しないよう制御することを特徴とする画像形成装置制御方法。
  2. 前記ノズル内に形成される液体のメニスカスが維持される範囲内での所定時間以下の送液を行い、該送液による前記サブタンク圧力変位量が、前記送液ポンプの実力値から計算される変位量よりも理論上可能性のない変位量以下の場合に、前記圧力検知機能が正常に機能していないと判断することを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置制御方法。
  3. 前記圧力検知手段が、前記サブタンクに収納する液体の量に応じて変位する負圧レバーと、該レバーの変位を位置情報として検出する位置検知手段とを有し、該位置検知手段の検知結果に基づいて前記サブタンク内の圧力を検知する機能を備え、
    前記負圧レバーは、異なる位置情報を示す複数のレバーを有し、
    前記複数のレバーのうちの少なくとも一つのレバーを前記圧力検知手段による圧力検知機能が正常に機能しているか否かの判断に用いることを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置制御方法。
  4. 前記圧力検知手段が、前記サブタンクに収納する液体の量に応じて変位する負圧レバーと、該レバーの変位を位置情報として検出する位置検知手段とを有し、該位置検知手段の検知結果に基づいて前記サブタンク内の圧力を検知する機能を備え、
    前記液滴吐出ヘッドが移動する方向に移動可能に設けられた前記位置検知手段によって前記負圧レバーを検知することを特徴とする、請求項1又は3に記載の画像形成装置制御方法。
  5. 前記圧力検知機能が正常に機能していないと判断した場合、前記サブタンク内の圧力に応じて、圧力検知機能が正常に機能しているかどうかの判断を再度実施可能なことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置制御方法。
  6. 前記圧力検知機能が正常に機能していると判断した後に、圧力検知機能が正常に機能しているかどうかの判断を再度実施する制御を含むことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置制御方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の制御方法が適用されることを特徴とする画像形成装置。
JP2010057422A 2010-03-15 2010-03-15 画像形成装置およびその制御方法 Expired - Fee Related JP5440289B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010057422A JP5440289B2 (ja) 2010-03-15 2010-03-15 画像形成装置およびその制御方法
US13/041,852 US8562090B2 (en) 2010-03-15 2011-03-07 Image forming apparatus and method for controlling the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010057422A JP5440289B2 (ja) 2010-03-15 2010-03-15 画像形成装置およびその制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011189615A true JP2011189615A (ja) 2011-09-29
JP5440289B2 JP5440289B2 (ja) 2014-03-12

Family

ID=44559548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010057422A Expired - Fee Related JP5440289B2 (ja) 2010-03-15 2010-03-15 画像形成装置およびその制御方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8562090B2 (ja)
JP (1) JP5440289B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013173274A (ja) * 2012-02-24 2013-09-05 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2014151589A (ja) * 2013-02-12 2014-08-25 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US10464337B2 (en) 2018-01-19 2019-11-05 Ricoh Company, Ltd. Liquid discharge unit and image forming apparatus

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100154706A1 (en) * 2008-12-19 2010-06-24 Canon Kabushiki Kaisha Liquid applying apparatus
JP5995187B2 (ja) 2012-05-31 2016-09-21 株式会社リコー 画像形成装置
JP2017109348A (ja) 2015-12-15 2017-06-22 株式会社リコー 液体を吐出する装置
JP2020121471A (ja) 2019-01-30 2020-08-13 株式会社リコー 液体を吐出する装置、プログラム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006224393A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Seiko Epson Corp 機能液供給装置のメンテナンス方法、機能液供給装置、液滴吐出装置、電気光学装置の製造方法、電気光学装置、および電子機器
JP2007245452A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Konica Minolta Holdings Inc 圧力制御部を備えた液体噴射装置
JP2008213392A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2009233979A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Fujifilm Corp 液体吐出装置の異常判定装置及び異常判定方法
JP2009262478A (ja) * 2008-04-28 2009-11-12 Konica Minolta Ij Technologies Inc インクジェット記録装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5010354A (en) 1989-11-28 1991-04-23 Hewlett-Packard Company Ink jet pen with improved volumetric efficiency
JP2003341028A (ja) 2002-05-30 2003-12-03 Konica Minolta Holdings Inc インクジェットプリンタ
US7240999B2 (en) * 2003-05-09 2007-07-10 Seiko Epson Corporation Liquid ejection apparatus and control method of the liquid ejection apparatus
JP4337500B2 (ja) 2003-10-24 2009-09-30 ソニー株式会社 液体吐出装置
WO2005118300A1 (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 Canon Finetech Inc. インク供給装置、記録装置、インク供給方法、および記録方法
JP2008143073A (ja) 2006-12-12 2008-06-26 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び制御方法
US8235509B2 (en) * 2007-05-31 2012-08-07 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid-droplet ejecting apparatus
JP5033647B2 (ja) 2007-06-20 2012-09-26 株式会社リコー 画像形成装置
JP5246585B2 (ja) 2008-05-14 2013-07-24 株式会社リコー 画像形成装置及び画像形成装置における負圧再形成方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006224393A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Seiko Epson Corp 機能液供給装置のメンテナンス方法、機能液供給装置、液滴吐出装置、電気光学装置の製造方法、電気光学装置、および電子機器
JP2007245452A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Konica Minolta Holdings Inc 圧力制御部を備えた液体噴射装置
JP2008213392A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2009233979A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Fujifilm Corp 液体吐出装置の異常判定装置及び異常判定方法
JP2009262478A (ja) * 2008-04-28 2009-11-12 Konica Minolta Ij Technologies Inc インクジェット記録装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013173274A (ja) * 2012-02-24 2013-09-05 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2014151589A (ja) * 2013-02-12 2014-08-25 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US10464337B2 (en) 2018-01-19 2019-11-05 Ricoh Company, Ltd. Liquid discharge unit and image forming apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
US8562090B2 (en) 2013-10-22
JP5440289B2 (ja) 2014-03-12
US20110221801A1 (en) 2011-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4707482B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成装置における負圧維持制御方法
JP5522509B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5899869B2 (ja) 画像形成装置
JP5376300B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4841467B2 (ja) 画像形成装置
JP5440289B2 (ja) 画像形成装置およびその制御方法
JP5033647B2 (ja) 画像形成装置
US8727465B2 (en) Liquid supply method in liquid-jet apparatus
JP5246585B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成装置における負圧再形成方法
JP4738969B2 (ja) 画像形成装置
JP4762001B2 (ja) 液滴を吐出する装置及び画像形成装置
JP5245993B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5471312B2 (ja) 画像形成装置
JP2014100842A (ja) 画像形成装置
JP5754621B2 (ja) 画像形成装置
JP5121583B2 (ja) 液滴吐出装置、画像形成装置
JP5354197B2 (ja) インクカートリッジ、これを備えた画像形成装置
JP4988316B2 (ja) 記録ヘッドの主走査位置ズレ検出方法及び画像形成装置
JP4791154B2 (ja) 画像形成装置
JP5344298B2 (ja) 画像形成装置
JP2013059899A (ja) 画像形成装置
JP5321101B2 (ja) 画像形成装置、画像形成プログラムおよび画像形成システム
JP4688189B2 (ja) 液体供給装置及び画像形成装置
JP5803459B2 (ja) 画像形成装置
JP7427920B2 (ja) 液体吐出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131202

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5440289

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees