JP2011179687A5 - - Google Patents

Claims (21)

1. ねじ構造を有し、ねじ山頂部側の上部と、ねじ谷底側の下部とを備える締結部材であって、
   前記締結部材は、基準山形に対応したねじ山形状を有する相手側締結部材に締結されるように用いられるものであって、
   前記山頂部及び前記上部に形成された圧力側フランク面が、前記相手側締結部材の前記基準山形に対応した前記締結部材の基準山形の圧力側フランク面よりも座面側に設けられ、
   前記下部の少なくとも一方の側面が、前記上部において対応するフランク面の延長線よりも内側に設けられ、該側面が前記対応するフランク面の下端から連続して形成されている締結部材。
2. 請求項１に記載の締結部材において、
   前記締結部材の軸線を含む断面にて、前記下部の少なくとも一方の側面の形状は、前記対応するフランク面の延長線から内側に向かって湾曲する曲面形状であり、平坦部分を有しないことを特徴とする締結部材。
3. 請求項１に記載の締結部材において、
   前記締結部材の軸線を含む断面にて、前記下部の少なくとも一方の側面の形状は、前記対応するフランク面の延長線から内側に配置された平面形状と当該延長線から内側に向かって湾曲する曲面形状とを組み合わせた形状である締結部材。
4. 請求項３に記載の締結部材において、
   前記平面形状は前記締結部材の軸方向に垂直な面とする締結部材。
5. 請求項１〜４の何れか一項に記載の締結部材において、
   遊び側フランク面の下端が、前記締結部材の前記基準山形の有効径を示す仮想円筒よりも前記ねじ山頂部側に位置し、
   前記下部における遊び側の側面が前記遊び側フランク面の延長線よりも内側に設けられると共に、前記下部における遊び側の側面が前記遊び側フランク面の下端から連続して形成されている締結部材。
6. 請求項１〜４の何れか一項に記載の締結部材において、
   前記圧力側フランク面の下端が、前記遊び側フランク面の下端よりも前記ねじ山頂部側に位置し、
   前記圧力側の側面が、前記圧力側フランク面の延長線よりも内側に設けられると共に、前記圧力側フランク面の下端から連続して形成され、
   前記下部における遊び側の側面が、前記遊び側フランク面の延長線よりも内側に設けられると共に、前記遊び側フランク面の下端から連続して形成されている締結部材。
7. 請求項６に記載の締結部材において、
   前記圧力側フランク面の下端が、前記締結部材の前記基準山形の有効径を示す仮想円筒よりも前記ねじ山頂部側に位置し、
   前記遊び側フランク面の下端が、前記仮想円筒よりも前記ねじ谷底側に位置する締結部材。
8. 請求項１に記載の締結部材において、
   前記上部のねじ山の角度が、前記締結部材の前記基準山形のねじ山の角度より大きく、
   前記圧力側フランク面のフランク角が、前記締結部材の前記基準山形のフランク角と略同一である締結部材。
9. 請求項８に記載の締結部材において、
   前記圧力側フランク面の下端が、前記遊び側フランク面の下端よりも前記ねじ山頂部側に位置し、
   前記圧力側の側面が、前記圧力側フランク面の延長線よりも内側に設けられると共に、前記圧力側フランク面の下端から連続して形成され、
   前記下部における遊び側の側面が、前記遊び側フランク面の延長線よりも内側に設けられると共に、前記遊び側フランク面の下端から連続して形成されている締結部材。
10. 請求項９に記載の締結部材において、
    前記圧力側フランク面の下端が、前記締結部材の前記基準山形の有効径を示す仮想円筒よりも前記ねじ山頂部側に位置し、
    前記遊び側フランク面の下端が、前記仮想円筒よりも前記ねじ谷底側に位置する締結部材。
11. ねじ構造を有し、ねじ山頂部側の上部と、ねじ谷底側の下部とを備える締結部材であって、
    前記締結部材は、基準山形に対応したねじ山形状を有する相手側締結部材に締結されるように用いられるものであって、
    前記ねじ構造の山頂部及び圧力側フランク面は、前記相手側締結部材の前記基準山形に対応した前記締結部材の基準山形の一対の谷底を基点として、前記締結部材の前記基準山形の山頂部及び圧力側フランク面より座面側へシフトしており、
    前記下部の少なくとも圧力側の側面が、前記上部において対応するフランク面の延長線よりも内側に設けられ、該側面が前記対応するフランク面の下端から連続して形成されている締結部材。
12. 前記ねじ構造の圧力側フランク面は前記締結部材の前記基準山形の圧力側フランク面と平行である、請求項１１に記載の締結部材。
13. 請求項１１又は請求項１２に記載の締結部材において、
    前記締結部材の軸線を含む断面にて、前記下部の圧力側の側面の形状は、前記対応するフランク面の延長線から内側に配置された平面形状と当該延長線から内側に向かって湾曲する曲面形状とを組み合わせた形状であり、前記平面形状は前記締結部材の軸方向に垂直な面とする締結部材。
14. 請求項１〜７及び請求項１１〜１３の何れか一項に記載の締結部材において、
    前記上部のねじ山の角度が前記締結部材の前記基準山形のねじ山の角度と略同一である締結部材。
15. 前記締結部材の前記基準山形はＪＩＳ規格またはＩＳＯ規格で規定される、６０度又は５５度のねじ山角度を有するねじ山形状である、請求項１〜１４のいずれか一項に記載の締結部材。
16. 前記上部の圧力側フランク面の下端が、前記ねじ構造の有効径の近傍に位置する、請求項２〜４及び請求項１３の何れか一項に記載の締結部材。
17. 請求項１〜３及び請求項８〜１３の何れか一項に記載の締結部材と、
    その締結部材に締結される相手側締結部材とを備え、
    前記締結部材を前記相手側締結部材に締結したとき、前記相手側締結部材の圧力側フランク面が前記締結部材の前記圧力側フランク面を押圧することにより、ねじ山全体が撓むため、前記締結部材の圧力側フランク面と前記相手側締結部材の圧力側フランク面との摩擦力が増加する締結構造。
18. 請求項１７に記載の締結構造において、
    前記締結部材を前記相手側締結部材に締結したとき、前記締結部材のねじ山頂部が前記相手側締結部材のねじ谷底に当接する締結構造。
19. 請求項１７に記載の締結構造において、
    前記締結部材を前記相手側締結部材に締結したとき、前記締結部材の遊び側フランク面が前記相手側締結部材の遊び側フランク面に当接する締結構造。
20. 請求項１７に記載の締結構造において、
    前記締結部材のねじ山頂部の近傍を、圧力側フランク面に向かって下降傾斜するように切り取った切り取り面が形成されている締結構造。
21. ねじ構造を有し、ねじ山頂部側の上部と、ねじ谷底側の下部とを備える締結部材であって、
    前記締結部材は、基準山形に対応したねじ山形状を有する相手側締結部材に締結されるように用いられるものであって、
    前記山頂部及び前記上部に形成された圧力側フランク面が、前記相手側締結部材の前記基準山形に対応した前記締結部材の基準山形の圧力側フランク面よりも座面側に設けられ、
    前記ねじ谷底の形状は、前記締結部材の軸線を含む断面にて左右非対称となる曲面形状であることを特徴とする締結部材。