JP2015052367A - ゆるみ防止ネジ及びそれを形成するためのダイ装置 - Google Patents

ゆるみ防止ネジ及びそれを形成するためのダイ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015052367A
JP2015052367A JP2013186148A JP2013186148A JP2015052367A JP 2015052367 A JP2015052367 A JP 2015052367A JP 2013186148 A JP2013186148 A JP 2013186148A JP 2013186148 A JP2013186148 A JP 2013186148A JP 2015052367 A JP2015052367 A JP 2015052367A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
angle
die
screw
flank
shank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013186148A
Other languages
English (en)
Inventor
正銓 盧
Cheng Chuan Lu
正銓 盧
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2013186148A priority Critical patent/JP2015052367A/ja
Publication of JP2015052367A publication Critical patent/JP2015052367A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Forging (AREA)

Abstract

【課題】ゆるみ防止ネジ及びそれを形成するためのダイ装置の提供。【解決手段】ゆるみ防止ネジ(20)は、山の頂(30)と谷底(32)の間に延伸された二つのフランク(34、36)の間のネジ山の角度が63?から68?である雄ネジ(28)を有するシャンク(24)を包含する。該フランク(34、36)の一つとシャンク(24)の縦軸(X)に対して垂直に延伸された軸(Y)との間の第1角(A)は、25?から29?の範囲にある。該ゆるみ防止ネジ(20)は、ネジ山の角度が60?の雌ネジ(42)を具えた対象物(40)と係合可能で、干渉はまりを提供し、及び、対応する峰(130、150)及び谷(136、156)を具えたネジ形成コンフィギュレーション(128、148)をそれぞれ包含する二つのダイス(120、140)により形成され得る。【選択図】図2

Description

本発明はゆるみ防止ネジ及び該ゆるみ防止ネジを形成するためのダイ装置に係り、さらに詳しくは、60°より大きいネジ山の角を包含し、対象物に形成され60°のネジ山の角を有する雌ネジと結合される時に、ゆるみ防止効果を提供する、ゆるみ防止ネジに関する。本発明はまた該ゆるみ防止ネジと該対象物を包含する組み合わせ及び該ゆるみ防止ネジを形成するためのダイ装置に関する。
ネジは広く日常生活に使用され、対象物中の雌ネジに結合される。C形スプリングワッシャーがしばしばネジの周りに取り付けられてネジが対象物の雌ネジから緩んで脱落するのを防止する。該スプリングワッシャーは圧縮されて変形させられ、その弾性により反発力を提供することで、ゆるみ防止効果を提供する。しかしながら、該スプリングワッシャーは、制限された空間では使用できない。この制限を解決するため、いくつかの業者はネジのネジ山或いは対象物の雌ネジにコーティングを施している。該コーティングは圧縮され及び変形させられて望まれるゆるみ防止効果を提供する。しかし、コーティングは、製造コストの大きな増加をもたらす。
ゆえに、コーティング不要の新規のゆるみ防止ネジと該ゆるみ防止ネジを製造するための新規なダイ装置が必要とされている。
本発明によると、ゆるみ防止ネジは、頭と該頭の一側より延伸されたシャンクを包含する。該シャンクはその周囲に形成された雄ネジを具えている。該雄ネジは山の頂と谷底を具えている。該山の頂及び谷底はらせん状である。第1フランク及び第2フランクが該山の頂と該谷底の間に延伸されている。該雄ネジは該第1フランクと該第2フランクの間の63°から68°のネジ山の角を有する。該シャンクは縦軸を有する。該縦軸に対して垂直に延伸された軸が該山の頂を通過する。該ネジ山の角は第1角と第2角を包含する。該第1角は該軸と該第1フランク及び該第2フランクのうち一方との間に画定される。該第2角は該軸と該第1フランク及び該第2フランクのうち他方との間に画定される。該第1角は34°から40°の範囲である。第2角は25°から29°の範囲である。
対象物は雌ネジを包含し、該雌ネジはネジ山の角が60°である。該雌ネジは該ゆるみ防止ネジの雄ネジのピッチと同じピッチを有する。該雌ネジはらせん状の山の頂とらせん状の谷底を有し、該雌ネジはさらに、第1フランクと第2フランクを有する。
該ゆるみ防止ネジの該シャンクが該対象物に係合する時、該雄ネジは該雌ネジと干渉はまりを形成する。該雄ネジの少なくとも一つの接触部及び該雄ネジの該接触部と接触する該雌ネジの接触部が変形させられる。
第3に、ゆるみ防止ネジ形成用ダイ装置が提供される。該ダイ装置は、第1ダイ及び第2ダイを包含する。該第1ダイと該第2ダイは、それぞれ縦軸に沿って互いに離間した二端を有している。操作表面が該二端の間に延伸され及びネジ形成コンフィギュレーションをそれぞれ有している。該ネジ形成コンフィギュレーションは、互いに離間し及び互いに平行である複数の峰及び、互いに離間し及び互いに平行であり並びに該複数の峰に平行である複数の谷を包含する。該第1ダイの二つの隣り合う峰の間の間隙は該第2ダイの二つの隣り合う峰間の間隙に等しい。該第1ダイの二つの隣り合う谷の間の間隙は該第2ダイの二つの隣り合う谷間の間隙に等しい。各該峰及び各該谷は該縦軸に関して斜めとされ、各谷は各隣り合う峰の間に位置し、各該峰は各隣り合う二つの谷の間に位置すると共に第1側及び第2側を包含する。該第1側は該峰と該二つの隣り合う谷のうちの一つの間に位置し、該第2側は該峰と該二つの隣り合う谷のうちもう一つの間に位置し、該第1側と該第2側の間の鋭角は、63°から68°の範囲にあり、該鋭角は第1角と第2角を包含し、該第1角は該第1側と該峰の接線に対して垂直に延伸された軸の間に画定され、該第2角は該軸と該第2側の間に画定され、該第1角は34°から40°の範囲にあり、該第2角は25°から29°の範囲にあり、該第1ダイの該第1角は該第2ダイの該第1角に等しく、該第1ダイの第2角は該第2ダイの第2角に等しい。
ネジブランクの該シャンクの外周が、該第1ダイと第2ダイの間に挟まれ、操作表面は互いに平行で離間する。該第2ダイは該第1ダイに対して縦軸に沿って動作可能で、該シャンクを押して回転させ、雄ネジを該シャンクの外周に形成し、該雄ネジは63°から68°のネジ山の角を有する。
本発明は、まず、ゆるみ防止ネジを提供し、次に該ゆるみ防止ネジと対象物の組み合わせを提供することにより、高価でないゆるみ防止ネジの分野におけるこのような必要と他の問題を解決する。
本発明のゆるみ防止ネジの斜視図である。 図1の本発明のゆるみ防止ネジの側面図であり、該ゆるみ防止ネジが仮想線で示される対象物内に係合されている。 図2の丸で囲まれた部分の拡大図である。 図1の本発明のゆるみ防止ネジの断面図であり、対象物が該ゆるみ防止ネジと結合されている。 図4の丸で囲まれた部分の拡大図である。 本発明のゆるみ防止ネジを形成するためのダイ装置の分解図である。 本発明のゆるみ防止ネジのブランクとゆるみ防止ネジの形成準備ができたダイ装置の模式図である。 図7の他側から見た一部の拡大側面図である。 図8の丸で囲まれた部分の拡大図である。 図7に類似する図であるが、一方のダイが他方のダイに対して移動させられている。 図10の、線11−11に沿った拡大断面図である。 図11の、丸で囲まれた部分の拡大図である。
全ての図面は基本の技術の説明を容易とするために描かれ、記載される実施例を形成するための部品の数、位置、関係及び寸法に関する特徴の延伸範囲は、後続の説明が読まれて理解された後で、この分野の技術内において説明され得るかその中にある。さらに、特定の力、重さ、強さ及び同様の要件も、以下の説明が読まれ、理解された後で本技術の範囲内にある。
各図面において、同様の部材には同じ符号が記される。さらに、「第1」「雌」「雄」「側」「端」「表面」「間隙」「縦」「長さ」及び同様の用語がここで使用されるが、これらの用語は、図面を見る人にとっての参照のためであり、図示された実施例を説明するために用いられる。
図1から図5を参照されたい。本発明のゆるみ防止ネジにおいて、該ゆるみ防止ネジ(20)は頭(22)と該頭(22)の一側より延伸されたシャンク(24)を包含する。該シャンク(24)はその周囲に形成された雄ネジ(28)を具えている。該雄ネジ(28)は右回り或いは左回りのネジ山とされる。図中では、該雄ネジ(28)は右回りのネジ山とされる。該雄ネジ(28)は山の頂(30)と谷底(32)を具えている。該山の頂(30)及び谷底(32)はらせん状である。第1フランク(34)及び第2フランク(36)が該山の頂(30)と該谷底(32)の間に延伸されている。
該雄ネジ(28)は該第1フランク(34)と該第2フランク(36)の間の63°から68°のネジ山の角を有する。該シャンク(24)は縦軸(X)を有し、該縦軸(X)に対して垂直に延伸された軸(Y)が山の頂(30)を通過する。該ネジ山の角は第1角(A)と第2角(B)を包含する。該第1角(A)は該軸(Y)と該第1フランク(34)及び該第2フランク(36)のうち一方との間に画定され、該第2角(B)は該軸(Y)と該第1フランク(34)及び該第2フランク(36)のうち他方との間に画定される。該第1角(A)は34°から40°の範囲であり、第2角(B)は25°から29°の範囲であり、それは60°のネジ山の角を有する伝統的な雄ネジの、ネジ山の角の半分の30°とは異なる。図示される形式では、第1角(A)は軸(Y)と第1フランク(34)の間に画定され、第2角(B)は軸(Y)と第2フランク(36)の間に画定される。
ゆるみ防止ネジ(20)は対象物(40)と結合して干渉はまりを提供できる。対象物(40)はナット或いはアルミニウムマグネシウム合金で形成されたノートブックのハウジングとされて、ゆるみ防止ネジ(20)の雄ネジ(28)のピッチと等しいピッチを有する雌ネジ(42)を包含する。さらに、雌ネジ(42)はらせん状の山の頂(44)とらせん状の谷底(46)を包含する。雌ネジ(42)はさらに、らせん状の山の頂(44)とらせん状の谷底(46)の間に延伸された第1フランク(48)及び第2フランク(50)を包含する。第1フランク(48)と第2フランク(50)の間のネジ山の角は60°であり、該第1フランク(48)と軸(Y)に平行でらせん状の山の頂(44)を通る軸との間の角度は30°である。雌ネジ(42)のピッチ寸法は、好ましくは雄ネジ(28)のピッチ寸法よりもやや大きいことが好ましい。ゆるみ防止ネジ(20)は、ゆるみ防止ネジ(20)のシャンク(24)が対象物(40)に挿入される間に回転し、雄ネジ(28)は雌ネジ(42)と干渉はまりを形成する。雄ネジ(28)の少なくとも一つの接触部及び該雄ネジ(28)の該接触部と接触する雌ネジ(42)の接触部は押圧されて変形し、互いに作用する垂直力が増加する。雌ネジ(42)と雄ネジ(28)のこれら接触部の摩擦力は、ゆえに、増加し、ゆるみ防止ネジ(20)と対象物(40)のゆるみを、対象物(40)が規則正しい或いは不規則な振動を受けた場合でさえ防止する。最良のゆるみ防止効果は、該ネジ山の角が64°であるときに提供され得る。
対象物(40)がゆるみ防止ネジ(20)よりも堅い場合は、ゆるみ防止ネジ(20)の雄ネジ(28)が、雄ネジ(28)と雄ネジ(28)に結合された雌ネジ(42)の間の干渉はまりのために変形する。垂直力N1が、雌ネジ(42)の第1フランク(48)の接触部にかかる。別の垂直力N2が雌ネジ(42)の第2フランク(50)の接触部にかかり、図5に示されるとおりである。ゆえに、雌ネジ(42)の第1フランク(48)と第2フランク(50)には、垂直力N1とN2がかかり、これによりゆるみ防止ネジ(20)の雄ネジ(28)と対象物(40)の雌ネジ(42)の間の摩擦力が増加する。最良のゆるみ防止効果は、ネジ山の角が64°であるときに提供される。
ゆえに、等しくない第1角(A)及び第2角(B)を有するネジ山の角を具えたゆるみ防止ネジ(20)の雄ネジ(28)が提供されることにより、ゆるみ防止ネジ(20)の雄ネジ(28)は伝統的な、60°のネジ山の角を有する雌ネジ(42)と干渉はまりを形成し得て、干渉はまりによる変形結果による十分な摩擦力により、優れたゆるみ防止効果を提供する。すなわち、ゆるみ防止ネジ(20)は、簡単に対象物(40)の雌ネジ(42)に、小さな力を印加するだけで結合され得る。さらに、雌ネジ(42)と雄ネジ(28)の結合後の摩擦力の増加により、より良好な締結効果が得られる。ゆえに、ゆるみ防止ネジ(20)は、たとえ対象物(40)が規則的な或いは不規則な振動を作業中に受けたとしても、対象物(40)との強固な結合を維持できる。ゆえに、雄ネジ(28)にコーティングを施す必要がなく、ゆるみ防止ネジ(20)の製造コストを節約できる。
一方で、もし対象物(40)がゆるみ防止ネジ(20)よりずっと堅い場合、雄ネジ(28)と雌ネジ(42)の結合後に対象物(40)の雌ネジ(42)が変形し、好ましいゆるみ防止効果を提供する。対象物(40)がゆるみ防止ネジ(20)と同じぐらい堅い場合、対象物(40)の雌ネジ(42)及びゆるみ防止ネジ(20)の雄ネジ(28)は、雄ネジ(28)と雌ネジ(42)の結合後に変形し、所望のゆるみ防止効果を提供する。
図6から図12を参照されたい。ゆるみ防止ネジ(20)は第1ダイ(120)及び第2ダイ(140)を包含するダイ装置により形成され得る。第1ダイ(120)及び第2ダイ(140)はそれぞれ平行六面体とされる。具体的には、第1ダイ(120)と第2ダイ(140)はそれぞれが、縦軸に沿って互いに離間した二端(122及び124、142及び144)を具えている。操作平面(126、146)が二端(122及び124、142及び144)間に延伸され、ネジ形成コンフィギュレーション(128、148)を有する。該ネジ形成コンフィギュレーション(128、148)は、互いに離間し及び互いに平行である複数の峰(130、150)及び、互いに離間し及び互いに平行であり並びに該複数の峰(130、150)に平行である複数の谷(136、156)を包含する。該第1ダイ(120)の二つの隣り合う峰(130)の間の間隙は該第2ダイ(140)の二つの隣り合う峰(150)間の間隙に等しく、該第1ダイ(120)の二つの隣り合う谷(136)の間の間隙は該第2ダイ(140)の二つの隣り合う谷(156)間の間隙に等しい。各該峰(130、150)及び各該谷(136、156)は該縦軸に関して斜めとされる。各谷(136、156)は各隣り合う峰(130、150)の間に位置する。
各該峰(130、150)は各隣り合う二つの谷(136、156)の間に位置すると共に第1側(132、152)及び第2側(134、154)を包含する。該第1側(132、152)は該峰(130、150)と該二つの隣り合う谷(136、156)のうちの一つの間に位置する。該第2側(134、154)は該峰(130、150)と該二つの隣り合う谷(136、156)のうちもう一つの間に位置し、該第1側と該第2側の間の鋭角は63°から68°の範囲にある。好ましくは、第1ダイ(120)及び第2ダイ(140)それぞれの該鋭角は、64°とされる。該鋭角は第1角(C、E)と第2角(D、F)を包含する。該第1角(C、E)は該第1側(132、152)と該峰(130、150)の接線に対して垂直に延伸された軸(Y1、Y2)の間に画定される。該第2角(D、F)は該軸(Y1、Y2)と該第2側(134、154)の間に画定される。該第1角(C、E)は34°から40°の範囲にあり、該第2角(D、F)は25°から29°の範囲にある。該第1ダイ(120)の該第1角(C)は該第2ダイ(140)の該第1角(E)に等しく、該第1ダイ(120)の第2角(D)は該第2ダイ(140)の第2角(F)に等しい。
製造時には、第1ダイ(120)及び第2ダイ(140)は、ネジ山形成機械に配置され、同じ高さに配置される。第1ダイ(120)はネジ山形成機械上に固定され、第2ダイ(140)はネジ山形成機械上の往復運動メカニズム上に据えつけられる。第2ダイ(140)の一端(142)は第1ダイ(120)の一端(122)とアラインする。第1ダイ(120)と第2ダイ(140)の操作表面(126及び146)は、実質上、シャンク(24)及び頭(22)を有するスクリューブランクから形成されるゆるみ防止ネジ(20)のピッチ寸法と同じである。スクリューブランクのシャンク(24)は、供給装置により第1ダイ(120)の一端(122)及び第2ダイ(140)の一端(142)の間の位置に供給される。スクリューブランクの外周は、操作表面(126)及び操作表面(146)の間に挟まれる(図7及び図8参照)。
ネジ山形成機械が駆動されることで、第2ダイ(140)の一端(142)上の操作表面(146)が該スクリューブランクのシャンク(24)の外周を圧迫し、第2ダイ(140)の一端(142)が第1ダイ(120)の一端(124)に向けて移動し、これにより、シャンク(24)をその縦軸(X)の周りを回転させる。第1ダイ(120)及び第2ダイ(140)のネジ形成コンフィギュレーション(128、148)は、該スクリューブランクのシャンク(24)の外周を押圧する。第1ダイ(120)及び第2ダイ(140)の峰(130、150)は、らせん状の谷底(32)をシャンク(24)の外周に形成する。第1ダイ(120)及び第2ダイ(140)の第1側(132、152)及び第2側(134、154)は、シャンク(24)の外周上に第1フランク(34)及び第2フランク(36)を形成する。第1ダイ(120)及び第2ダイ(140)の谷(136、156)はシャンク(24)の外周にらせん状の山の頂(30)を形成する。第2ダイ(140)の一端(144)が第1ダイ(120)の一端(124)に接近する時(図10参照)、雄ネジ(28)がシャンク(24)の外周に形成される(図11参照)。
雄ネジ(28)はネジ形成コンフィギュレーション(128、148)に対して相補形であるため、雄ネジ(28)のネジ山の角は、63°から68°の範囲にある。雄ネジ(28)の第1角(A)は第1ダイ(120)の第1角(C)に等しく、及び第2ダイ(140)の第1角(E)に等しい。雄ネジ(28)の第2角(B)は、第1ダイ(120)の第2角(D)に等しく、及び第2ダイ(140)の第2角(F)に等しい(図12)。
動作方向における第2ダイ(140)の長さは、固定された第1ダイ(120)のそれよりも大きい。ゆえに、第2ダイ(140)がシャンク(24)を押圧しシャンク(24)を第1ダイ(120)の一端(124)まで回転させる時、シャンク(24)は第2ダイ(140)により第1ダイ(120)の一端(124)まで移動させられ、第1ダイ(120)の一端(124)より下に落ち、シャンク(24)上の雄ネジ(28)の形成が完成する。往復メカニズムが第2ダイ(140)を図7に示されるその開始位置まで移動させ、供給装置により供給された別のスクリューブランクのシャンク(24)上に雄ネジ(28)を形成するのに待機する。
シャンク(24)にダイ装置(110)により形成される雄ネジ(28)は右回りのネジである。左回りの雄ネジ(28)を有するゆるみ防止ネジ(20)は、ネジ形成コンフィギュレーション(128、148)の傾斜方向を変更することで得られる。
以上は本発明の好ましい実施例の説明に過ぎず、並びに本発明を限定するものではなく、本発明に提示の精神より逸脱せずに完成されるその他の同等の効果の修飾或いは置換は、いずれも本発明の権利請求範囲内に属する。
20 ゆるみ防止ネジ
22 頭
24 シャンク
28 雄ネジ
30 山の頂
32 谷底
34 第1フランク
36 第2フランク
40 対象物
42 雌ネジ
44 らせん状の山の頂
46 らせん状の谷底
48 第1フランク
50 第2フランク
110 ダイ装置
120 第1ダイ
122 末端
124 末端
126 操作表面
128 ネジ形成コンフィギュレーション
130 峰
132 第1側
134 第2側
136 谷
140 第2ダイ
142 末端
144 末端
146 操作表面
148 ネジ形成コンフィギュレーション
150 峰
152 第1側
154 第2側
156 谷
A,C,E 第1角
B,D,F 第2角度
X 縦軸
Y,Y1,Y2 軸
N1 正常の力
N2 正常の力

Claims (6)

  1. ゆるみ防止ネジにおいて、該ゆるみ防止ネジ20は頭22と該頭22の一側より延伸されたシャンク24を包含し、該シャンク24はその周囲に形成された雄ネジ28を具え、該雄ネジ28は山の頂30と谷底32を具え、該山の頂30及び谷底32はらせん状であり、第1フランク34及び第2フランク36が該山の頂30と該谷底32の間に延伸され、該雄ネジ28は該第1フランク34と該第2フランク36の間の63°から68°のネジ山の角を有し、該シャンク24は縦軸Xを有し、該縦軸Xに対して垂直に延伸された軸Yが山の頂30を通過し、該ネジ山の角は第1角Aと第2角Bを包含し、該第1角Aは該軸Yと該第1フランク34及び該第2フランク36のうち一方との間に画定され、該第2角Bは該軸Yと該第1フランク34及び該第2フランク36のうち他方との間に画定され、該第1角Aは34°から40°の範囲であり、第2角Bは25°から29°の範囲であることを特徴とする、ゆるみ防止ネジ。
  2. 請求項1記載のゆるみ防止ネジにおいて、該雄ネジ28のネジ山の角は64°であることを特徴とする、ゆるみ防止ネジ。
  3. ゆるみ防止ネジと対象物の組み合わせにおいて、
    ゆるみ防止ネジ20であって、該ゆるみ防止ネジ20は頭22と該頭22の一側より延伸されたシャンク24を包含し、該シャンク24はその周囲に形成された雄ネジ28を具え、該雄ネジ28は山の頂30と谷底32を具え、該山の頂30及び谷底32はらせん状であり、第1フランク34及び第2フランク36が該山の頂30と該谷底32の間に延伸され、該雄ネジ28は該第1フランク34と該第2フランク36の間の63°から68°のネジ山の角を有し、該シャンク24は縦軸Xを有し、該縦軸Xに対して垂直に延伸された軸Yが山の頂30を通過し、該ネジ山の角は第1角Aと第2角Bを包含し、該第1角Aは該軸Yと該第1フランク34及び該第2フランク36のうち一方との間に画定され、該第2角Bは該軸Yと該第1フランク34及び該第2フランク36のうち他方との間に画定され、該第1角Aは34°から40°の範囲であり、第2角Bは25°から29°の範囲である、上記ゆるみ防止ネジ20と、
    対象物40であって、雌ネジ42を包含し、該雌ネジ42はネジ山の角が60°であり、該雌ネジ42は該ゆるみ防止ネジ20の雄ネジ28のピッチと同じピッチを有し、該雌ネジ42はらせん状の山の頂30とらせん状の谷底46を有し、該雌ネジ42はさらに、第1フランク48と第2フランク50を有する、上記対象物40と、
    を包含し、そのうち、該ゆるみ防止ネジ20の該シャンク24が該対象物40に係合し、該雄ネジ28は該雌ネジ42と干渉はまりを形成し、該雄ネジ28の少なくとも一つの接触部及び該雄ネジ28の該接触部と接触する該雌ネジ42の接触部が変形させられることを特徴とする、ゆるみ防止ネジと対象物の組み合わせ。
  4. 請求項3記載のゆるみ防止ネジと対象物の組み合わせにおいて、該雄ネジ28のネジ山の角は64°であることを特徴とする、ゆるみ防止ネジと対象物の組み合わせ。
  5. ゆるみ防止ネジ形成用ダイ装置において、
    第1ダイ120及び第2ダイ140であって、該第1ダイ120及び該第2ダイ140は、縦軸に沿って互いに離間した二端122、124、142、144をそれぞれ有し、操作表面126、146が該二端122、124、142、144の間に延伸され及びネジ形成コンフィギュレーション128、148をそれぞれ有し、該ネジ形成コンフィギュレーション128、148は、互いに離間し及び互いに平行である複数の峰130、150及び、互いに離間し及び互いに平行であり並びに該複数の峰130、150に平行である複数の谷136、156を包含し、該第1ダイ120の二つの隣り合う峰130の間の間隙は該第2ダイ140の二つの隣り合う峰150間の間隙に等しく、該第1ダイ120の二つの隣り合う谷136の間の間隙は該第2ダイ140の二つの隣り合う谷156間の間隙に等しく、各該峰130、150及び各該谷136、156は該縦軸に関して斜めとされ、各谷136、156は各隣り合う峰130、150の間に位置し、各該峰130、150は各隣り合う二つの谷136、156の間に位置すると共に第1側132、152及び第2側134、154を包含し、該第1側132、152は該峰130、150と該二つの隣り合う谷136、156のうちの一つの間に位置し、該第2側134、154は該峰130、150と該二つの隣り合う谷136、156のうちもう一つの間に位置し、該第1側と該第2側の間の鋭角は63°から68°の範囲にあり、該鋭角は第1角C、Eと第2角D、Fを包含し、該第1角C、Eは該第1側132、152と該峰130、150の接線に対して垂直に延伸された軸Y1、Y2の間に画定され、該第2角D、Fは該軸Y1、Y2と該第2側134、154の間に画定され、該第1角C、Eは34°から40°の範囲にあり、該第2角D、Fは25°から29°の範囲にあり、該第1ダイ120の該第1角Cは該第2ダイ140の該第1角Eに等しく、該第1ダイ120の第2角Dは該第2ダイ140の第2角Fに等しい、上記第1ダイ120及び第2ダイ140を包含し、 そのうち、ネジブランクの該シャンク24の外周が、該第1ダイ120と第2ダイ140の間に挟まれ、操作表面126、146は互いに平行で離間し、該第2ダイ140は該第1ダイ120に対して縦軸に沿って動作可能で、該シャンク24を押して回転させ、雄ネジ28を該シャンク24の外周に形成し、該雄ネジ28は63°から68°のネジ山の角を有することを特徴とする、ゆるみ防止ネジ形成用ダイ装置。
  6. 請求項5記載のゆるみ防止ネジ形成用ダイ装置において、該第1ダイ120と該第2ダイ140それぞれの該鋭角は64°とされることを特徴とする、ゆるみ防止ネジ形成用ダイ装置。
JP2013186148A 2013-09-09 2013-09-09 ゆるみ防止ネジ及びそれを形成するためのダイ装置 Pending JP2015052367A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013186148A JP2015052367A (ja) 2013-09-09 2013-09-09 ゆるみ防止ネジ及びそれを形成するためのダイ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013186148A JP2015052367A (ja) 2013-09-09 2013-09-09 ゆるみ防止ネジ及びそれを形成するためのダイ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015052367A true JP2015052367A (ja) 2015-03-19

Family

ID=52701528

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013186148A Pending JP2015052367A (ja) 2013-09-09 2013-09-09 ゆるみ防止ネジ及びそれを形成するためのダイ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015052367A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020190334A (ja) * 2020-08-31 2020-11-26 株式会社NejiLaw 雄体

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3602026A (en) * 1969-05-27 1971-08-31 Elco Industries Inc Production of prevailing torque threaded fastening devices
US3601830A (en) * 1968-10-24 1971-08-31 Jordan H Stover Self-locking bolt and manufacture thereof
JPS4867656A (ja) * 1971-11-22 1973-09-14
WO2010092817A1 (ja) * 2009-02-12 2010-08-19 有限会社アートスクリュー 締結部材および締結構造
WO2011105225A1 (ja) * 2010-02-26 2011-09-01 有限会社アートスクリュー 締結部材および締結構造

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3601830A (en) * 1968-10-24 1971-08-31 Jordan H Stover Self-locking bolt and manufacture thereof
US3602026A (en) * 1969-05-27 1971-08-31 Elco Industries Inc Production of prevailing torque threaded fastening devices
JPS4867656A (ja) * 1971-11-22 1973-09-14
WO2010092817A1 (ja) * 2009-02-12 2010-08-19 有限会社アートスクリュー 締結部材および締結構造
WO2011105225A1 (ja) * 2010-02-26 2011-09-01 有限会社アートスクリュー 締結部材および締結構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020190334A (ja) * 2020-08-31 2020-11-26 株式会社NejiLaw 雄体
JP7007543B2 (ja) 2020-08-31 2022-01-24 株式会社NejiLaw 雄体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9140292B2 (en) Anti-loose screw and a die device for forming same
EP3527835A1 (en) Bolt assembly having non-loosening nut
US20120165107A1 (en) Fastener, driver engaging with the fastener and punch producing the fastener
US20140271030A1 (en) Fastening material
JP2012112403A (ja) ゆるみ防止ねじ部品
CN101166909A (zh) 自攻螺钉
JP3194854U (ja) ボルト
CN207752713U (zh) 显示装置的背板结构
JP2015052367A (ja) ゆるみ防止ネジ及びそれを形成するためのダイ装置
JP2011038576A (ja) 緩み止めねじ
US20150204368A1 (en) Indicating washer
US9488211B2 (en) Fastened structure
CN103670405B (zh) 防松装置及采煤机
JP2014206234A (ja) 締結部材
CA3033739A1 (en) High performance thread rolling and thread locking fastener
JP2016524680A (ja) 緩み止め円柱状ねじ部材
JP2016524680A5 (ja)
JP6391972B2 (ja) ねじ穴付きねじ
JP5729697B1 (ja) 緩み止めネジ
JP2012057667A (ja) ナット
WO2019043775A1 (ja) 緩み止めネジとその製造方法
TWM466736U (zh) 防鬆螺絲的成型模具
JP2016522374A (ja) 緩み止め円柱状ねじ部材
TWI668081B (zh) Non-slip sleeve
TWM465486U (zh) 防鬆螺絲

Legal Events

Date Code Title Description
A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20141222

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20150115

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150602