JP2008144955A - 締結部材のねじ山 - Google Patents
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Abstract
【課題】 優れた弛み止め作用を有するナットあるいはボルトとして構成される締結部材ねじ山を提供する。
【解決手段】 ねじ作用により被締結体を締結する締結部材であって、締結部材のねじ山圧力側フランク角度が、おねじヘッド部方向へ傾けその、フランク面を曲面上に形成させていることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】 ねじ作用により被締結体を締結する締結部材であって、締結部材のねじ山圧力側フランク角度が、おねじヘッド部方向へ傾けその、フランク面を曲面上に形成させていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、ナット及びボルト等のねじ作用を利用して、部材を締め付け固定する締結部材のねじ山に関し、より詳細には好適な弛み止め作用を備えた締結部材のねじ山に関する。
部品、部材の締め付け固定に使用する締結部材として、ナット及びボルトは、種々の分野に広く使用されてきた。これらのナット及びボルトは、部品、部材を締め付けて固定するためのものであるが、これらの締結部に振動・衝撃が繰り返して作用すると、ナットやボルトが弛むという問題があり、ナットやボルトの弛み止めを目的として、平ワッシャやスプリングワッシャを使用することが従来から行われてきた。
又、ナットやボルトの弛み止めを目的として、座金付ナット(たとえば、特許文献1、特許文献2参照)や、ナットの内面を部分的にテーパー面に形成したもの(特許文献3参照)、座金をナットに一体に取付けた構成のもの(特許文献4参照)等が提案されている。又、ダブルナット方式によって締め付け固定する方法、たとえば2つのナットをテーパー面によって嵌合させ、一方のテーパー面を軸心に対して偏心させ、くさび作用により強固に締め付ける構成としたもの(たとえば、特許文献5参照)が考えられる。
しかしながら、従来の座金付ナットやダブルナットでは、一定の弛み作用を有するのであるが、ナットあるいはボルトの締め付け部分に繰り返し大きな振動や衝撃が作用するような場合は、締め付け部分が弛みやすいという問題があった。又、弛み止めさせるためナット等に加工を施す場合に、加工が複雑になるという問題があった。
そこで、本発明はこれらの問題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところはナットやボルトの締結部材を用いた締め付け部分に、大きな衝撃や振動が繰り返し作用したような場合でも、締結部材が弛まず、きわめて強固な締め付け固定が可能であり、使いやすく、また構成が簡易であることから製造が容易なナット及びボルト等の締結部材のねじ山を提供するにある。
本発明は上記目的を達成するため、次の構成を備える。
すなわち、ねじ作用により被締結体を締結する締結部材のねじ山であって、おねじねじ山フランク角αは、ねじの軸線に対し直角に立ち上げた角度より、おねじヘッド部方向へ傾いていることを特徴とする。
すなわち、ねじ作用により被締結体を締結する締結部材のねじ山であって、おねじねじ山フランク角αは、ねじの軸線に対し直角に立ち上げた角度より、おねじヘッド部方向へ傾いていることを特徴とする。
又、前記ねじ山2a圧力側フランクは山の頂縁に丸みを形成させ、そこからねじ谷底方向へと曲面状に形成されている事を特徴とする。又、前記ねじ山2a圧力側フランクのねじ谷底縁部分に丸みを形成されている事を特徴とし、前記おねじ締結部材のねじ山を、めねじ締結部材のねじ山に形成されている事を特徴とする。
以下、本発明の好適な実施の形態について添付図面と共に詳細に説明する。
図1は、本発明に係わる締結部材の一実施形態としての、おねじのねじ山の形態を示す断面図である。本実施形態のおねじねじ山、フランク角αは、ねじの軸線に対し直角に立ち上げた角度より、おねじヘッド部方向へ傾いていることを特徴とするねじ山である。このねじ山の傾きにより、振動衝撃が絶えず繰り返し行われる箇所において従来型のねじ山、台形、丸型、角型のねじ山と比較すると、楔の原理が働き戻り回転弛みなどの点においてきわめて優れた能力を得ることを可能にしたねじ山形態である。
図1は、本発明に係わる締結部材の一実施形態としての、おねじのねじ山の形態を示す断面図である。本実施形態のおねじねじ山、フランク角αは、ねじの軸線に対し直角に立ち上げた角度より、おねじヘッド部方向へ傾いていることを特徴とするねじ山である。このねじ山の傾きにより、振動衝撃が絶えず繰り返し行われる箇所において従来型のねじ山、台形、丸型、角型のねじ山と比較すると、楔の原理が働き戻り回転弛みなどの点においてきわめて優れた能力を得ることを可能にしたねじ山形態である。
本実施形態のねじ山の構成においてもっとも特徴とする構成は、ねじ山2a圧力側フランクは、山の頂縁を丸みに形成させそこからねじ谷底方向へと曲面上に形成されている事で、2a圧力フランクの面積を最大限に増加させたことによって密着性が増し、振動衝撃などに対し優れた弛み止め防止効果を得ることを可能にしたものである。
図2は、本発明に係わる締結部材としての、おねじねじ山とめねじねじ山との締結時での断面図である。締め付け時において2a圧力側フランク面、めねじとおねじの曲面どうしが強固に密着されている。又、その曲面がおねじ頭部方向へ傾きを成しているため、楔の原理が生じ振動衝撃などでの戻り回転に伴う弛みに対し極めて優れた締め付け能力を得ることができる。
図3は被締結部材に、おねじと、めねじを締結したときの断面図である。
めねじ7の形状は特許第38602005の弛み止めナットである。
このようなナットとの組み合わせによることによって、振動や衝撃を吸収し、ねじ山の強固な密着性により優れた締め付け強度、締め付け保持力が得られ、又、ねじのスカート部内側に空間を持たせてあるため、非常におねじの破損事故に対し優れた効果が得られる。
めねじ7の形状は特許第38602005の弛み止めナットである。
このようなナットとの組み合わせによることによって、振動や衝撃を吸収し、ねじ山の強固な密着性により優れた締め付け強度、締め付け保持力が得られ、又、ねじのスカート部内側に空間を持たせてあるため、非常におねじの破損事故に対し優れた効果が得られる。
又、おねじの山頂の隙間、めねじの谷底の隙間を開けその縁部分に丸み形状を形成してあるため、通常のボルトナットと使い方は変わりなく簡単に締め付けることができる。
本発明に係わる締結部材ねじ山は上述したように圧力側フランク角が、ボルトヘッド部方向に傾いていて、そのフランク面が曲面上に形成されている事で楔の原理と極めて強固な密着性を有しているため、優れた弛み止め効果が得られるねじ山形態である。又、本発明に係わる締結部材ねじ山は、簡易な構造として提供されるから使い勝手がよく製造が容易である等の著効を奏する。
1a、ねじ山頂縁
1b、ねじ谷底縁
2、ねじ山
2a、圧力側フランク(曲面状)
2b、遊び側フランク
2c、隙間
3、ねじ山谷底
3a、おねじ
4a、めねじ
4、ねじ山の頂き
5、おねじ頭部
6、被締結部材
7、ナット
H、引っ掛かりの高さ
m、頂の幅
α、圧力側フランク角
β、遊び側フランク角
1b、ねじ谷底縁
2、ねじ山
2a、圧力側フランク(曲面状)
2b、遊び側フランク
2c、隙間
3、ねじ山谷底
3a、おねじ
4a、めねじ
4、ねじ山の頂き
5、おねじ頭部
6、被締結部材
7、ナット
H、引っ掛かりの高さ
m、頂の幅
α、圧力側フランク角
β、遊び側フランク角
Claims (4)
- ネジ作用により被締結体を締結する締結部材のねじ山であって、おねじねじ山フランク角αは、ねじの軸線に対し直角に立ち上げた角度より、おねじヘッド部方向へ傾いていることを特徴とする締結部材のねじ山。
- 前記締結部材のねじ山2a圧力側フランクは山の頂縁を丸みに形成させ、そこからネジ谷底方向へと曲面状に形成されている事を特徴とする、請求項1記載の締結部材のねじ山。
- 前記締結部材のねじ山2a圧力側フランク谷底縁部分に丸みを形成されている事を特徴とする、請求項1記載の締結部材のねじ山。
- 前記おねじ締結部材のねじ山を、めねじ締結部材のねじ山に形成させることを特徴とする、請求項1〜3の内いずれか1項記載の締結部材のねじ山。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006357208A JP2008144955A (ja) | 2006-12-12 | 2006-12-12 | 締結部材のねじ山 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006357208A JP2008144955A (ja) | 2006-12-12 | 2006-12-12 | 締結部材のねじ山 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008144955A true JP2008144955A (ja) | 2008-06-26 |
Family
ID=39605350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006357208A Pending JP2008144955A (ja) | 2006-12-12 | 2006-12-12 | 締結部材のねじ山 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008144955A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN111120487A (zh) * | 2018-10-31 | 2020-05-08 | 春雨工厂股份有限公司 | 螺栓 |
CN114183454A (zh) * | 2021-12-17 | 2022-03-15 | 张家陶 | 一种互锁式防松螺母 |
-
2006
- 2006-12-12 JP JP2006357208A patent/JP2008144955A/ja active Pending
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