JP2011178538A - 搬送補助シート、印刷装置、搬送補助方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 印刷媒体が印刷ヘッドに接触することを防止する。
【解決手段】 一方向に延びる複数の凸レンズを有する印刷媒体の当該凸レンズを、前記印刷媒体を搬送する搬送台の搬送面に形成されるとともに前記印刷媒体の搬送方向に延びる複数の凹部に嵌めた状態で前記印刷媒体の外周の少なくとも一部を一体的に固定するための固定部と、前記搬送台の前記搬送面に形成された複数の前記凹部に対して嵌められる複数の凸部が形成された第一面と、を備え、前記固定部に固定された前記印刷媒体の前記搬送方向の上流側における端部と前記第一面の前記搬送方向の上流側における端部との距離が、前記印刷媒体に印刷を行う印刷装置が備える印刷ヘッドの前記搬送方向の下流側の端部と当該印刷ヘッドより前記搬送方向の上流側にあって前記印刷ヘッドに最も近い搬送ローラーとの距離よりも長い、搬送補助シートを用いる。
【選択図】図2
【解決手段】 一方向に延びる複数の凸レンズを有する印刷媒体の当該凸レンズを、前記印刷媒体を搬送する搬送台の搬送面に形成されるとともに前記印刷媒体の搬送方向に延びる複数の凹部に嵌めた状態で前記印刷媒体の外周の少なくとも一部を一体的に固定するための固定部と、前記搬送台の前記搬送面に形成された複数の前記凹部に対して嵌められる複数の凸部が形成された第一面と、を備え、前記固定部に固定された前記印刷媒体の前記搬送方向の上流側における端部と前記第一面の前記搬送方向の上流側における端部との距離が、前記印刷媒体に印刷を行う印刷装置が備える印刷ヘッドの前記搬送方向の下流側の端部と当該印刷ヘッドより前記搬送方向の上流側にあって前記印刷ヘッドに最も近い搬送ローラーとの距離よりも長い、搬送補助シートを用いる。
【選択図】図2
Description
本発明は、印刷媒体の搬送を補助するための搬送補助シート、印刷装置、搬送補助方法に関する。
従来、レンチキュラーレンズを有する印刷媒体に印刷を行う際に、印刷媒体の搬送精度を高めるための技術が知られている。特許文献1には、レンチキュラーレンズを有する印刷媒体を搬送する搬送台の搬送面にレンチキュラーレンズと同形状でかつ搬送方向に長く延びる凹凸を形成し、レンチキュラーレンズの凹凸と搬送面の凹凸とを噛み合わせた状態で印刷媒体を搬送することによって、印刷媒体を搬送方向に精度よく搬送する技術が記載されている。
給紙ローラーと排紙ローラーとの間に印刷ヘッドが設けられている印刷装置において、印刷媒体の上流側の端部(後端)が給紙ローラーを通過した後に、印刷媒体が印刷ヘッドに接触してしまう等の問題があった。すなわち、印刷媒体の後端が給紙ローラーを通過後、排紙ローラーを通過するまでの間、印刷媒体を押さえるとともに支える役割を果たす構成が排紙ローラー部分だけとなり、印刷媒体自身の反りや、印刷媒体の重心が排紙ローラーより下流側に移動することによって排紙ローラーを支点として印刷媒体が傾くことによって、印刷媒体の後端が印刷ヘッドに接触してしまうという問題があった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、印刷媒体が印刷ヘッドに接触することを防止することを目的の1つとする。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、印刷媒体が印刷ヘッドに接触することを防止することを目的の1つとする。
上記目的を達成するために本発明では、印刷媒体とともに印刷装置の印刷ヘッドに向けて搬送される搬送補助シートを用いる。本発明の搬送補助シートは薄い板状の部材であり、最も大きい面(第一面)には、搬送台の搬送面に形成された搬送方向に延びる複数の凹部に対して嵌まり合う複数の凸部が形成されている。搬送補助シートに固定される印刷媒体は複数の凸レンズを有しており、凸レンズも搬送面の凹部に対して嵌まり合う形状をしている。すなわち、印刷媒体の凸レンズおよび搬送補助シートの凸部の両方が、搬送台の凹部と嵌り合った状態で印刷媒体の外周の少なくとも一部が搬送補助シートの内周あるいは外周の少なくとも一部に固定される。そして、印刷媒体と搬送補助シートは、凸レンズおよび凸部が搬送面の凹部に嵌め合わされた状態で、印刷装置が備える搬送ローラーによって印刷装置が備える印刷ヘッドに向けて搬送される。
薄いシート状の印刷媒体は、その厚さ方向に反りを生じやすい。印刷ヘッドに対して印刷媒体の搬送方向の上流側にあって印刷ヘッドに最も近い位置に設けられている搬送ローラーは、印刷ヘッドに搬送対象物が所定距離以内に近づかないように搬送対象物を押さえる機能も有している。本実施形態の搬送補助シートは、印刷媒体を固定した状態において、印刷媒体の上流側の端部と搬送補助シートの上流側の端部との距離が、印刷ヘッドの下流側の端部と搬送ローラーとの距離よりも長くなるように作製されている。そのため、印刷媒体の上流側の端部が当該搬送ローラーを通過した後も印刷ヘッドの下流側の端部に到達するまで、搬送補助シートは搬送ローラーによって押さえられたままであるので、印刷媒体の上流側の端部の反りを防止できる。そのため少なくとも印刷媒体が印刷ヘッドに接触することを防ぐことができ、印刷媒体が印刷ヘッドに付着している記録剤で汚れてしまうことを防止できる。したがって本発明の搬送補助シートを用いると、印刷ヘッドに印刷媒体が接触することを防止した状態で印刷媒体に対する印刷を印刷装置に終了させることができる。なお、印刷ヘッドの下流側の端部とは、当該端部を通過することによって被接触物を汚さない位置であればよく、例えば印刷ヘッドが備えるノズルのうち最も下流側に位置するノズル位置と規定してもよいし、あるいは印刷ヘッドの下流側の縁と規定してもよい。
なお、搬送台の搬送面に複数の凹部が形成されているということは、凹部の両側に当該凹部に対する凸部が形成されていることをも意味する。また、印刷媒体は複数の凸レンズが設けられた面を有していることにより、当該面には凸レンズによって凸部と凹部がともに形成されていることを意味する。また、搬送補助シートの第一面に複数の凸部が形成されているということは、当該凸部の両側に当該凸部に対する凹部が形成されていることをも意味する。したがって、本発明は、搬送台の搬送面に形成されている凸部と、搬送補助シートの凹部および印刷媒体の凹部とが嵌り合う関係にあると言い換えることもできる。
本発明において、印刷媒体に形成されている凸レンズは、印刷媒体の面に複数の凹凸を形成するレンチキュラーレンズであってもよく、その場合、搬送台の搬送面に形成された凹部同士の距離は、レンチキュラーレンズ同士の距離の整数倍となるように構成されていてもよい。レンチキュラーレンズは、印刷媒体に印刷された画像を立体的に見せる視覚効果や、印刷媒体に印刷された画像を見る角度によって変化させる視覚効果や、印刷媒体に印刷された画像を動画のように見せる視覚効果などがある。これらの視覚効果を確実に実現するためには、凸レンズが延びる方向に対して直交する方向における凸レンズの周期に合わせて画像を正確な位置に印刷することが必要である。すなわち、印刷媒体に対して印刷される画像が凸レンズの周期と同じ周期で構成され、かつ、凸レンズが延びる方向に対して直交する方向において凸レンズに同期して画像が形成される必要がある。具体的には、凸レンズが延びる方向に対して直交する方向における一つの凸レンズの端から端に対応する位置に一周期の画像の端から端が対応するように画像が印刷されている場合には適正な画像が視認される。一方、凸レンズが延びる方向に対して直交する方向における一つの凸レンズの端に対応する位置と一周期の画像の端が印刷される位置が異なる場合には適正な画像が視認されない。
但し、予め決められた位置に予め決められた画像が印刷されることが理想であるものの、レンチキュラーレンズは所定の周期で凸レンズが並ぶレンズであるため、仮に凸レンズが延びる方向に対して直交する方向における一つの凸レンズの端に対応する位置と一周期の画像の端が印刷される位置とが、凸レンズの周期だけずれて印刷されていたとしてもさほど視覚効果は変わらない。そこで、レンチキュラーレンズを有する印刷媒体を印刷するために、搬送台の搬送面に形成する凹部同士の距離をレンチキュラーレンズによって形成された凸部同士の距離の整数倍となるように構成する。この構成によれば、搬送台の搬送面の凹部に対してレンチキュラーレンズによって形成された凸部を合わせるように印刷媒体を載置することで、レンチキュラーレンズの凸レンズが延びる方向に対して直交する方向における凸レンズの端が必ず特定の位置となるように位置決めすることができる。このため、当該特定の位置が一周期の画像における端の位置に一致するように印刷装置を制御すれば、レンチキュラーレンズによって適正な画像を視認することができるように正確に画像を印刷することができる。
なお、印刷媒体を固定し印刷媒体を搬送方向に直交する方向に位置ずれすることを防止するため、搬送補助シートの第一面に形成される凸部同士の距離は、印刷媒体の凸レンズ同士の距離の整数倍であることが望ましい。
さらに、本発明において、搬送補助シートの下流側の端部が、印刷媒体の下流側の端部より下流側にあってもよい。印刷媒体の下流側の端部の方が搬送補助シートの下流側の端部より下流側にある場合、印刷媒体と搬送補助シートとを含む搬送対象物を印刷装置にセット(搬送対象物を搬送台に裁置した状態で搬送対象物の下流側の端部を搬送ローラーに接触させること)するために、印刷媒体より上流側の搬送補助シートの部分を搬送台に押しつけつつ下流側に滑らせると、搬送ローラーには印刷媒体が先に接触するためその衝撃により印刷媒体が搬送補助シートに対してずれてしまう可能性がある。しかし搬送補助シートの下流側の端部が印刷媒体の下流側の端部より下流側にある構成の場合、印刷媒体より上流側の搬送補助シートの部分を搬送台に押しつけつつ下流側に滑らせても、搬送補助シートの下流側の端部が先に搬送ローラーに接触するため、印刷媒体が搬送補助シートに対してずれてしまう可能性が少ない。
さらに、本発明において、搬送補助シートは、複数の形状の印刷媒体に対応する複数の固定部を備えていてもよい。複数の形状の印刷媒体に対応する複数の固定部を一つの搬送補助シートに備えることにより、複数の形状の印刷媒体の印刷に必要な搬送補助シートの枚数を減らすことができ、コストを削減できる。
さらに、本発明において、搬送ローラーより上流側に設けられ搬送補助シートを搬送台の搬送面に搬送方向と直交する方向にずれないように押し当てる押さえローラーが搬送台に設けられている構成の場合、搬送補助シートの上流側の端部と印刷媒体の上流側の端部は、押さえローラーと印刷ヘッドの下流側の端部との距離より長くてもよい。この場合、印刷媒体の上流側の端部が印刷ヘッドの下流側の端部に到達するまで、押さえローラーによって搬送補助シートの第一面の凸部が搬送台の搬送面の凹部に確実に嵌り合った状態であるので、その搬送補助シートに固定された印刷媒体が搬送方向に直交する方向にずれにくい状態のまま印刷を終えることができる。
さらに本発明は、上記の搬送補助シートとともに、搬送補助シートに固定された印刷媒体を搬送する搬送ローラーと、印刷媒体の搬送方向に延びる凹部を備え搬送ローラーによって搬送される印刷媒体と搬送補助シートとを支持する搬送台と、を備える印刷装置の発明としても成立する。また、本発明は、上記搬送補助シートを用いて上記印刷媒体を搬送する搬送補助方法の発明としても成立する。
以下、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。尚、各図において対応する構成要素には同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
1.第一実施形態
1−1.印刷装置の構成
1−2.搬送補助シートおよび印刷媒体の構成
1−3.搬送補助シートおよび印刷媒体の載置、固定、搬送
2.他の実施形態
1.第一実施形態
1−1.印刷装置の構成
1−2.搬送補助シートおよび印刷媒体の構成
1−3.搬送補助シートおよび印刷媒体の載置、固定、搬送
2.他の実施形態
1.第一実施形態
1−1.印刷装置の構成
図1Aは本発明の一実施形態にかかる印刷装置1をz軸に平行な方向から眺めた状態を示し、図1Bは印刷装置1をy軸に平行な方向から眺めた状態を示している。本実施形態の印刷装置1は、印刷ヘッド20aや搬送ローラー20b、20c等を収容した印刷装置本体20と、印刷装置本体20に着脱可能に取り付けられた平板状の搬送台10を備えている。本実施形態では、搬送ローラー20b、20cが延びる方向や印刷ヘッド20aの主走査方向と平行な方向をy軸とし、印刷媒体の搬送方向すなわち副走査方向と平行な方向をx軸とし、x軸およびy軸と直交する方向(搬送台10の厚さ方向)をz軸とする。
1−1.印刷装置の構成
図1Aは本発明の一実施形態にかかる印刷装置1をz軸に平行な方向から眺めた状態を示し、図1Bは印刷装置1をy軸に平行な方向から眺めた状態を示している。本実施形態の印刷装置1は、印刷ヘッド20aや搬送ローラー20b、20c等を収容した印刷装置本体20と、印刷装置本体20に着脱可能に取り付けられた平板状の搬送台10を備えている。本実施形態では、搬送ローラー20b、20cが延びる方向や印刷ヘッド20aの主走査方向と平行な方向をy軸とし、印刷媒体の搬送方向すなわち副走査方向と平行な方向をx軸とし、x軸およびy軸と直交する方向(搬送台10の厚さ方向)をz軸とする。
搬送台10は、レンチキュラーレンズ(凸レンズ)を有する印刷媒体を搬送する台であり、平板状の部材によって構成されている。搬送台10は、印刷装置本体20の筐体の給紙側の開口に一方の端部が挿入された状態で図示しない部品によって印刷装置本体20に対してxyz方向に動かないように固定されている。搬送台10は印刷装置本体20に対して着脱が可能である。搬送台10には、印刷媒体を載置する面としての搬送面10aに複数の凸部10a1および凹部10a2が形成されている。凸部10a1はx軸方向に延び、y軸方向の断面が半円状の突起であり、搬送台10の搬送面10aにおいて、y軸に平行な方向に周期Lで並ぶように配置されている(図1C参照)。隣り合う凸部10a1の間の凹部を凹部10a2と呼ぶ。したがって凹部10a2もy軸方向に周期Lで配置されている。印刷媒体に対して印刷を行う際には、搬送台10の搬送面10aに印刷媒体を載置し、後述する搬送補助シートとともに印刷媒体を搬送することになるが、この際に、複数の凹部10a2には、印刷媒体に形成された凸レンズおよび搬送補助シートSに形成された凸部が嵌められることになる。なお、搬送方向とは、印刷媒体に記録剤を記録開始してから終了までの間に印刷媒体が送られる方向であって、搬送方向に向かって前方を下流側、後方を上流側と表現する。
印刷装置本体20は、印刷ヘッド20aを主走査方向(y軸と平行な方向)に往復動させながら印刷ヘッド20aから記録剤であるインクを吐出して印刷媒体に画像を印刷する。また、印刷装置本体20は、筐体内に複数のローラー20b、20cを備えており、これらのローラーの中の少なくとも一つに対して図示しないモーターの動力が伝達されることによって印刷媒体が副走査方向(x軸と平行な方向であり搬送方向と一致する)搬送される。搬送ローラー20bは、印刷ヘッド20aの搬送方向の上流側にある印刷ヘッド20aに最も近い搬送ローラーである。
また、印刷装置本体20内において少なくとも印刷ヘッド20aの下方では印刷媒体が平面内を移動するように搬送される。本実施形態においては、当該印刷ヘッド20aの下方において印刷媒体が移動する平面を搬送平面と呼ぶ。なお、図1Bにおいては、搬送平面を一点鎖線によって示している。
1−2.搬送補助シートおよび印刷媒体の構成
図2Aは本実施形態の搬送補助シートSの平面図、図2Bは図2Aの2B線の断面図である。搬送補助シートSは、最も面積が広い二つの面のうちの一方の面(第一面Sa)に、一方向に延びる凸部Sa1が形成されている。凸部Sa1が形成されている面は後述するように搬送台10の搬送面10aに接するように載置され搬送される。凸部Sa1は凸部Sa1が延びる方向と直交する方向に周期dで連続して形成されている。搬送補助シートSは、搬送補助シートSの厚さ方向から見たとき矩形枠の形態をしており、枠の内周は、この搬送補助シートSを使用して印刷する印刷媒体Pの外周よりも大きい。図2Aおよび図2BのSbは搬送補助シートSの内周面を指し、Scは外周面を指す。内周面Sbは、互いに平行な2組の内周面Sb1,Sb3および内周面Sb2,Sb4で構成され、外周面Scは、互いに平行な2組の外周面Sc1,Sc3および外周面Sc2,Sc4で構成される。
図2Aは本実施形態の搬送補助シートSの平面図、図2Bは図2Aの2B線の断面図である。搬送補助シートSは、最も面積が広い二つの面のうちの一方の面(第一面Sa)に、一方向に延びる凸部Sa1が形成されている。凸部Sa1が形成されている面は後述するように搬送台10の搬送面10aに接するように載置され搬送される。凸部Sa1は凸部Sa1が延びる方向と直交する方向に周期dで連続して形成されている。搬送補助シートSは、搬送補助シートSの厚さ方向から見たとき矩形枠の形態をしており、枠の内周は、この搬送補助シートSを使用して印刷する印刷媒体Pの外周よりも大きい。図2Aおよび図2BのSbは搬送補助シートSの内周面を指し、Scは外周面を指す。内周面Sbは、互いに平行な2組の内周面Sb1,Sb3および内周面Sb2,Sb4で構成され、外周面Scは、互いに平行な2組の外周面Sc1,Sc3および外周面Sc2,Sc4で構成される。
図2Cは本実施形態の印刷媒体Pの平面図、図2Dは図2Cの2D線の断面図である。印刷媒体Pは厚さ方向から見たとき矩形形態をしている。印刷媒体Pは、印刷用紙の平面に対してレンチキュラーレンズが構成されたレンズシートが接合されることによって構成される。レンチキュラーレンズは、そのレンズ面において、複数の凸レンズPa1が一方の方向に対して平行に延びるように構成されるとともに、当該凸レンズPa1が延びる方向に対して直交する方向には所定の周期Dで凸レンズPa1が並ぶレンズである。図2Cに示すように、凸レンズPa1は、断面が半円状をしている。印刷媒体Pの外周面Pbは、互いに平行な2組の外周面Pb1,Pb3および外周面Pb2,Pb4で構成される。
本実施形態の搬送補助シートSに形成された凸部Sa1は、印刷媒体Pに形成された凸レンズPa1と同じ断面形状をしており、凸部Sa1の形成間隔(周期d)と凸レンズPa1の形成間隔(周期D)とは同じである(d=D)。なお、周期dは周期Dの整数倍に設定されてもよい。搬送補助シートSの厚さは、印刷媒体Pの厚さと同等である。
また、搬送補助シートSの内周面Sbのうちの凸部Sa1の延びる方向と直交する内周面Sb1から搬送補助シートSの端部Sc1までの距離K2は、印刷ヘッド20aの下流側の端部から搬送ローラー20bまでの距離K1(図1A参照)より長くなるように搬送補助シートSは作製されている。
1−3.搬送補助シートおよび印刷媒体の載置、固定、搬送
搬送補助シートSは、搬送面10aの凹部10a2に搬送補助シートSの凸部Sa1が嵌り合うように搬送台10に対して載置される。印刷媒体Pは、搬送補助シートSの内周の内側において、搬送台10の搬送面10aの凹部10a2に凸レンズPa1が嵌り合うように載置される。したがってこのように載置されたとき、凸レンズPa1の延びる方向と、凸部Sa1の延びる方向とがx軸方向すなわち搬送方向に平行となる。搬送補助シートSの内周面Sbの少なくとも一部には、図示しない両面テープが貼り付けてあり、両面テープに接する印刷媒体Pの外周面Pbを固定する。本実施形態では、図2Eに示すように印刷媒体Pの上流側の端部(外周面Pb1)が搬送補助シートSの上流側の内周面Sb1に固定される。すなわち本実施形態では、印刷媒体Pの外周面Pb1を固定する搬送補助シートSの内周面Sb1が固定部に相当する。
搬送補助シートSは、搬送面10aの凹部10a2に搬送補助シートSの凸部Sa1が嵌り合うように搬送台10に対して載置される。印刷媒体Pは、搬送補助シートSの内周の内側において、搬送台10の搬送面10aの凹部10a2に凸レンズPa1が嵌り合うように載置される。したがってこのように載置されたとき、凸レンズPa1の延びる方向と、凸部Sa1の延びる方向とがx軸方向すなわち搬送方向に平行となる。搬送補助シートSの内周面Sbの少なくとも一部には、図示しない両面テープが貼り付けてあり、両面テープに接する印刷媒体Pの外周面Pbを固定する。本実施形態では、図2Eに示すように印刷媒体Pの上流側の端部(外周面Pb1)が搬送補助シートSの上流側の内周面Sb1に固定される。すなわち本実施形態では、印刷媒体Pの外周面Pb1を固定する搬送補助シートSの内周面Sb1が固定部に相当する。
上記のように印刷媒体Pが搬送補助シートSに固定され搬送台10に裁置された状態で、ユーザーは印刷媒体Pおよび搬送補助シートSを搬送面10aに、凹部10a2に凸レンズPa1および凸部Sa1を嵌め合わせた状態で押し当てつつ搬送方向下流側に移動させ、搬送補助シートSの下流側の端部(外周面Sc3)を搬送ローラー20bに接触させる。その状態で、ユーザーが印刷装置本体20において印刷を開始させると、搬送ローラー20bまたは搬送ローラー20cによって印刷媒体Pおよび搬送補助シートSが一体的に下流側に向けて搬送される。
本実施形態では、搬送補助シートSは矩形枠の形態を有しており、すなわち印刷媒体Pの下流側の端部(外周面Pb3)より、搬送補助シートSの下流側の端部(外周面Sc3)が下流側にあるように搬送補助シートSの形状が形成されている。そのため、ユーザーが印刷媒体Pおよび搬送補助シートSを搬送台10に裁置して印刷媒体Pを搬送補助シートSに固定した後、搬送台10の搬送面10aに搬送補助シートSの第一面Saおよび印刷媒体Pの凸レンズ形成面Paを押し当てながら搬送方向下流側に移動させ搬送ローラー20bに接触するようにセットする際、搬送補助シートSが搬送ローラー20bに接触するので、その衝撃で印刷媒体Pが搬送補助シートSの固定部からずれてしまうことがない。
印刷装置本体20によって印刷が開始されると、搬送ローラー20bによって搬送補助シートSの下流側の端部(外周面Sc3)がまず印刷ヘッド20aの下方を通過し、その後印刷媒体Pが印刷ヘッド20aの下方の搬送平面上を通過する。印刷媒体Pが印刷ヘッド20aの下方に位置しているときに当該印刷媒体Pの所定領域に印刷ヘッド20aによって記録剤としてのインクが吐出されることにより印刷が行われる。印刷ヘッド20aを格納する図示しないキャリッジが主走査方向に往復運動し、当該往復運動に合わせて副走査方向(搬送方向)に搬送ローラー20b、20cによって印刷媒体Pおよび搬送補助シートSが搬送される。印刷媒体Pに対する印刷が終了し、図3に示すように印刷媒体Pの上流側の端部(外周面Pb1)が少なくとも印刷ヘッド20aの下流側の端部を通過するまで、搬送補助シートSが搬送ローラー20bによって搬送平面に対して垂直な方向に押さえられた状態となる。
薄いシート状の印刷媒体Pはその厚さ方向において反りを生じやすいが、上述のように、印刷媒体Pの上流側の端部(外周面Pb1)が搬送ローラー20bを通過した後も搬送ローラー20bによって搬送平面に垂直な方向に押さえられた搬送補助シートSに端部が固定されているため、反りを生じることがない。すなわち、図3に示すように印刷媒体Pの上流側の端部(外周面Pb1)から搬送補助シートSの上流側の端部(外周面Sc1)までの距離K2が、印刷ヘッド20aの下流側の端部と搬送ローラー20bとの距離K1より長くなるように搬送補助シートSが形成されているため、印刷媒体Pの上流側の端部が印刷ヘッド20aの下方を少なくとも通過し終えるまで搬送補助シートSは搬送ローラー20bに押さえられている。したがって印刷媒体Pが反ることによって印刷ヘッド20aに接触してしまうことを防止した状態で、印刷装置は印刷媒体Pへの印刷を終了することができる。そのため印刷ヘッド20aへの接触によって印刷媒体Pが汚れてしまうことを防止できる。
印刷媒体Pに対する印刷が終了した後も、印刷媒体Pの上流側の端部(外周面Pb1)より上流側の搬送補助シートSの部分が搬送ローラー20b、20cによって下流側に搬送され、印刷装置本体20の排紙側の開口から排出される。
ところで、搬送台10の搬送面10aに形成される凹部10a2のy軸方向に平行な方向の形成間隔は周期Lであり、周期Lは周期Dの整数倍に設定される。本実施形態においては、L=D=dである(図2F参照)。従って、搬送補助シートSの凸部Sa1のうち特定の凸部を凹部10a2のいずれかに合わせるように嵌めると、他の凸部Sa1も凹部10a2のいずれかに適合する。また、印刷媒体Pの凸レンズPa1のうち特定の凸レンズを凹部10a2のいずれかに合わせるように嵌めると、他の凸レンズも凹部10a2のいずれかに適合する。したがって搬送補助シートSおよび印刷媒体Pが主走査方向(y軸に平行な方向)にずれないように位置決めすることができる。このため、搬送台10上に印刷媒体Pを載置した状態で、印刷装置本体20の搬送ローラー20bにて搬送補助シートSおよび印刷媒体Pを搬送して印刷を実行する(すなわち、レンズ面と逆側の面に記録剤を記録する)ことにより、印刷媒体Pが主走査方向にずれないように位置決めした状態で印刷を実行することが可能である。
凹部10a2の周期Lが凸レンズPa1の周期Dおよび凸部Sa1の周期dの整数倍に設定されているため、印刷媒体Pを搬送補助シートSの内周内において搬送台10上に載置するにあたり、印刷媒体Pに形成された凸レンズの頂部が必ずいずれかの凹部10a2の最も深い位置と対向して位置するように印刷媒体Pの配置を規制することができる。このため、ある印刷媒体Pを搬送補助シートSを用いて印刷した後、他の印刷媒体を当該搬送補助シートSとともに搬送台10上に載置する際に仮に搬送補助シートSの配置が主走査方向にずれた位置に配置した場合であっても、あるいは搬送補助シートSの内周内における印刷媒体Pの配置が仮に前回と異なる位置にずれて配置した場合であっても、その位置のずれ量は必ず主走査方向に対して周期Dの整数倍となる。
このように、主走査方向に対する印刷媒体Pのずれが周期Dの整数倍となるように規制されると、レンチキュラーレンズによって適正な視覚効果を得るための画像を極めて容易に印刷することが可能になる。すなわち、レンチキュラーレンズは、印刷媒体に印刷された画像を立体的に見せる視覚効果や、印刷媒体に印刷された画像を見る角度によって変化させる視覚効果や、印刷媒体に印刷された画像を動画のように見せる視覚効果などがある。これらの視覚効果を実現するためには、凸レンズPa1の周期Dに合わせて画像を正確な位置に印刷することが理想とされる。
すなわち、印刷媒体に対して印刷される画像が凸レンズPa1の周期Dと同じ周期で構成され、かつ、主走査方向(y軸方向に平行な方向)において凸レンズに同期して画像が形成される状態が理想である。図4は、印刷媒体Pに印刷される画像を説明するための図である。同図4においては、印刷媒体Pに対する記録剤の記録面側に、画像の記録領域を矩形で示している。すなわち、レンチキュラーレンズにおいて、n個(nは正の整数)の画像が角度に応じて視認されるようにするためには、例えば、n個の画像を細分化するとともに各凸レンズの端から端までの間の領域をn個に細分化し、細分化された各領域に細分化された画像を配置することになる。
図4においては、画像1〜画像4の計4個の画像を視認可能にする場合の例を示している。この場合、各凸レンズの端から端までの間の領域が4個の領域に細分化される。また、図4に示す例においては、当該図4における凸レンズの左端に画像1を細分化した画像が印刷され、右隣に画像2を細分化した画像、さらに右隣に画像3を細分化した画像、さらに右隣に画像4を細分化した画像が印刷される。図4においては、印刷媒体Pの直上において矩形にて細分化された画像の印刷領域を示しており、各矩形の主走査方向(y軸方向に平行な方向)の長さが、細分化された領域の主走査方向の長さに相当する。
さらに、当該図4においては、各領域に印刷されるべき画像を1〜4の数値で示している。レンチキュラーレンズによって適正な視覚効果を得るためには、図4に示すような各領域の位置に細分化された画像が正確に記録されることが理想である。例えば、図4に示すような領域において、凸レンズの左端に対応する位置に画像2〜画像4が印刷されると適正な視覚効果が得られない。しかし、レンチキュラーレンズは周期Dで凸レンズが並ぶレンズであるため、主走査方向における一つの凸レンズの端に対応する位置P0に対して印刷されるべき画像が画像I0である場合に、仮に印刷位置が周期Dだけずれて画像I1が印刷されたとしてもさほど視覚効果は変わらない。すなわち、図4に示す例において、数値1と記載した領域に画像1を細分化した画像が印刷される限り、理想的な印刷位置から周期Dだけずれた位置に印刷が行われたとしてもさほど視覚効果は変わらない。
一方、本実施形態においては、上述のように、印刷媒体Pを搬送台10に配置する場合の主走査方向のずれが周期Dの整数倍になるように構成されている。このため、印刷媒体Pを載置する位置がずれたとしても、凸レンズの端は凸レンズの端が配置されるべき位置に配置される。例えば、図4に示す位置P0には必ず凸レンズの端が配置される。従って、印刷装置本体20において決められた位置に画像が形成されるように印刷制御を行ったとしても、レンチキュラーレンズによる視覚効果が損なわれないように画像を印刷することが可能である。
搬送補助シートSの第一面Saに形成されている凸部Sa1が延びる方向と直交する方向の端部(外周面Sc4、内周面Sb4、内周面Sb2、外周面Sc2(図2B参照))は、凸部Sa1の断面が形成する半円の周のいずれかの位置と交わるが、当該端部の位置は搬送補助シート作製段階の裁断位置に依存するため、当該端部と周とが交わる位置は不定である。例えば図2Bの外周面Sc4の位置では半円が形成されることなく途中で裁断されているが内周面Sb4の位置では一つの半円が形成された箇所で裁断されている。同様に、印刷媒体Pの凸レンズPa1が延びる方向と直交する方向の端部(外周面Pb4や外周面Pb2(図2D参照))も凸レンズPa1が形成する半円の周のいずれの位置と交わるかは不定である。しかし、搬送補助シートSや印刷媒体Pの位置決めの際には、y軸と平行な方向の端部がy軸と平行な方向上の特定の位置になるように位置決めされるのではなくて、上述のように凸部Sa1および凸レンズPa1が凹部10a2と嵌り合うように位置決めされる。そのため、搬送補助シートSや印刷媒体Pのy軸に平行な方向の端部が上記半円の周のいずれの位置であっても、レンチキュラーレンズによる視覚効果が損なわれないように画像を印刷することができる。
2.他の実施形態
尚、本発明の技術的範囲は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、搬送補助シートSの形状は上記実施形態の他にも次の図5A〜図5Dのような形状であってもよい。なお、図5は紙面右側が搬送方向の上流側であり紙面左側が搬送方向の下流側となるように搬送台10に裁置されることを想定している。図5Aの搬送補助シートSは厚さ方向から見た形状が搬送方向下流側の辺から上流側の辺に向けた凹部が形成されており当該凹部の内部に印刷媒体Pを固定する。図5Bの搬送補助シートSは、厚さ方向から見て矩形の一角が欠けた形状となっており、欠けている一角の部分に印刷媒体Pを固定する。図5Cの搬送補助シートSは矩形であり、印刷媒体Pの上流側の端部が搬送補助シートSの下流側の端部に固定されている。図5Dの搬送補助シートは、一つの搬送補助シートに異なる形状の印刷媒体Pに対応する固定部が複数形成されている形態である。この場合、少ない個数で複数種類の形状の印刷媒体の搬送補助シートとして機能させることができるため、コストを削減することができる。なお、図5A,5B,5Dは、搬送補助シートSの下流側の端部が印刷媒体Pの下流側の端部より下流側に位置するように印刷媒体Pを固定している。
尚、本発明の技術的範囲は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、搬送補助シートSの形状は上記実施形態の他にも次の図5A〜図5Dのような形状であってもよい。なお、図5は紙面右側が搬送方向の上流側であり紙面左側が搬送方向の下流側となるように搬送台10に裁置されることを想定している。図5Aの搬送補助シートSは厚さ方向から見た形状が搬送方向下流側の辺から上流側の辺に向けた凹部が形成されており当該凹部の内部に印刷媒体Pを固定する。図5Bの搬送補助シートSは、厚さ方向から見て矩形の一角が欠けた形状となっており、欠けている一角の部分に印刷媒体Pを固定する。図5Cの搬送補助シートSは矩形であり、印刷媒体Pの上流側の端部が搬送補助シートSの下流側の端部に固定されている。図5Dの搬送補助シートは、一つの搬送補助シートに異なる形状の印刷媒体Pに対応する固定部が複数形成されている形態である。この場合、少ない個数で複数種類の形状の印刷媒体の搬送補助シートとして機能させることができるため、コストを削減することができる。なお、図5A,5B,5Dは、搬送補助シートSの下流側の端部が印刷媒体Pの下流側の端部より下流側に位置するように印刷媒体Pを固定している。
また、印刷媒体Pの固定方法には、上記実施形態のように両面テープを用いる方法以外にも、次のような方法を用いてもよい。例えば、図5Eに示すように、搬送補助シートSの第一面Saと印刷媒体Pの搬送台10と接する面Pa側とに片面テープを貼り付けることにより印刷媒体Pを搬送補助シートSに固定してもよい。また図5Fのように、搬送台10に接する面の裏の面に片面テープ30を貼り付けることによって印刷媒体Pを搬送補助シートSに固定してもよい。他には、図5Gのように下流側の端部の上層S1が除去された形状の搬送補助シートSの当該上層S1が除去されることによって露出した下層S2の表面に両面テープを貼り付け、印刷媒体Pを乗せた状態で搬送補助シートに固定するようにしてもよい。あるいは、図5Hのように下流側の端部の下層S2が除去された形状の搬送補助シートSの当該下層S2が除去されることによって露出した上層S1の表面に両面テープを貼り付け、印刷媒体Pの上に当該上層S1を覆い被せる形で印刷媒体Pを固定するようにしてもよい。また、図5Iに示すように、搬送補助シートSの下流側の端部において上層S1と下層S2によってその二層の間に印刷媒体Pの上流側の端部を挟み込む形で印刷媒体Pを固定するようにしてもよい。
なお、図6に示すように搬送ローラー20bよりさらに上流側に設けられ搬送補助シートSを搬送台10の搬送面10aに押し当てる押さえローラー10bが搬送台10に備えられている場合、印刷媒体Pの上流側の端部と搬送補助シートSの上流側の端部との距離K2は、当該押さえローラー10bと印刷ヘッド20aの下流側の端部との距離K3より長くなるように形成されていてもよい。この構成においては、押さえローラー10bによって搬送補助シートSの反りを防止し搬送補助シートSの凸部Sa1が搬送面10aの凹部10a2に嵌められた状態を印刷媒体Pに対する印刷が終了するまで維持することができる。
なお、上記実施形態において、印刷装置本体20の上流側が印刷装置本体20の前面であっても背面であってもよい。すなわち、背面給紙前面排紙の形態であってもよいし、前面給紙背面排紙の形態であってもよい。また、上記実施形態では、印刷媒体が印刷装置本体20に供給される際に印刷媒体が搬送される向きと、印刷媒体が印刷装置本体20から排出される際に印刷媒体が搬送される向きとが同一であったが、それらが逆の向きであってもよい。すなわち、背面給紙背面排紙の形態であってもよいし、前面給紙前面排紙の形態であってもよい。
P:印刷媒体、Pa1:凸レンズ、Pb:外周面、S:搬送補助シート、Sa:第一面、Sa1:凸部、Sb:内周面、1:印刷装置、10:搬送台、10a:搬送面、10a1:凸部、10a2:凹部、10b:押さえローラー、20:印刷装置本体、20a:印刷ヘッド、20b:搬送ローラー、20c:搬送ローラー。
Claims (7)
- 一方向に延びる複数の凸レンズを有する印刷媒体の当該凸レンズを、前記印刷媒体を搬送する搬送台の搬送面に形成されるとともに前記印刷媒体の搬送方向に延びる複数の凹部に嵌めた状態で前記印刷媒体の外周の少なくとも一部を一体的に固定するための固定部と、
前記搬送台の前記搬送面に形成された複数の前記凹部に対して嵌められる複数の凸部が形成された第一面と、
を備え、
前記固定部に固定された前記印刷媒体の前記搬送方向の上流側における端部と前記第一面の前記搬送方向の上流側における端部との距離が、前記印刷媒体に印刷を行う印刷装置が備える印刷ヘッドの前記搬送方向の下流側の端部と当該印刷ヘッドより前記搬送方向の上流側にあって前記印刷ヘッドに最も近い搬送ローラーとの距離よりも長い、
搬送補助シート。 - 前記凸レンズは、レンチキュラーレンズであり、
前記搬送台の前記搬送面に形成された前記凹部同士の距離は、前記レンチキュラーレンズ同士の距離の整数倍である、
請求項1に記載の搬送補助シート。 - 前記第一面の端部であって前記印刷媒体の前記搬送方向の下流側の端部が、前記印刷媒体の前記搬送方向の下流側の端部より下流側にある、
請求項1または請求項2に記載の搬送補助シート。 - 複数の形状の前記印刷媒体に対応する複数の前記固定部を備える、
請求項1〜請求項3のいずれかに記載の搬送補助シート。 - 前記搬送ローラーより前記搬送方向の上流側に設けられ前記搬送補助シートを前記搬送台の前記搬送面に押し当てる押さえローラーと前記印刷ヘッドの下流側の端部との距離より、前記第一面の前記搬送方向の上流側の端部と前記印刷媒体の上流側の端部との距離が長い、
請求項1〜請求項4のいずれかに記載の搬送補助シート。 - 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の搬送補助シートとともに、前記固定部によって前記搬送補助シートに固定された前記印刷媒体を搬送する前記搬送ローラーと、
前記印刷媒体の搬送方向に延びる前記凹部を備え前記搬送ローラーによって搬送される前記印刷媒体と前記搬送補助シートとを支持する前記搬送台と、
を備える印刷装置。 - 一方向に延びる複数の凸レンズを有する印刷媒体の搬送を補助する搬送補助方法であって、
複数の凸部を有し前記印刷媒体の外周の少なくとも一部を固定する搬送補助シートと前記印刷媒体とを、前記印刷媒体を搬送する搬送台の搬送面に形成されるとともに当該印刷媒体の搬送方向に延びる凹部に対して前記凸レンズと前記凸部とが嵌められた状態で、印刷装置が備える印刷ヘッドに向けて搬送し、
前記印刷媒体の前記搬送方向の上流側の端部が少なくとも前記印刷ヘッドの前記搬送方向の下流側の端部を通過するまで、前記印刷媒体および前記搬送補助シートを搬送する、
搬送補助方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2010046292A JP2011178538A (ja) | 2010-03-03 | 2010-03-03 | 搬送補助シート、印刷装置、搬送補助方法 |
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Family Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015196386A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-09 | ジスム カンパニー リミテッドZisum Company Limited | 韓紙印刷方法 |
-
2010
- 2010-03-03 JP JP2010046292A patent/JP2011178538A/ja not_active Withdrawn
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