JP2008030922A - 用紙収納カセット及び記録装置 - Google Patents

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仁志 西谷
Minoru Tanabe
稔 田辺
Ryoji Okuno
良治 奥野
Hajime Kitamura
元 北村
Hidemiki Kawashima
英幹 川嶋
Toshihiro Ogawa
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Abstract

【課題】 ミシン目の位置を上下非対称にした用紙を使用する場合でも、用紙が斜めに給送される斜行の現象を解消でき、装置の小型化とランニングコストの低減を図った用紙収納カセットを提供する。
【解決手段】 平行な2辺のそれぞれに近接して平行にミシン目1a、1bが形成された用紙Pを収納可能な用紙収納カセット20である。ミシン目と平行な方向に給紙可能に形成された給紙口23と、給紙口の両側に設けられた分離爪24、25と、を有する用紙収納部22を備える。給紙口の両側の分離爪は、ミシン目と垂直な方向の寸法で0.3mm以上非対称である。2本のミシン目のそれぞれから近接する外周辺までの距離は、互いに1mm以上異なる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ミシン目が形成された用紙を収納可能な用紙収納カセット、及び該用紙収納カセットが装着される記録装置に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリあるいは撮像画像形成装置などの記録装置は、画像情報に基づいて被記録材である用紙に画像(文字や記号も含む)を記録するように構成されている。また、記録装置における記録方式(プリント方式)には、熱転写式、感熱式、インクジェット式、レーザービーム式、ワイヤドット式など、種々の方式がある。また、被記録材である用紙としても、紙、布、プラスチックシート、OHP用シート、封筒など、画像(文字や記号等を含む)を記録できるものであれば、種々の材質や形態のものが使用されている。上記の熱転写式の記録装置は、サーマルヘッドの発熱部によりインクシートのインクを用紙に熱転写して画像を記録するものである。
図7は熱転写記録装置の画像形成部を示す縦断面図である。図7において、インクシート102と用紙Pをサーマルヘッド101とプラテンローラ103の間で挟持する。この状態でサーマルヘッド101を画像情報に基づいて駆動する(発熱させる)ことで、インクシート102上のインクを用紙P上に熱転写させる。これに同期して、印画(記録)方向下流側に設けられたキャプスタンローラ104を紙送りモータ106で回転駆動することで、ピンチローラ105との間のニップ部で挟持した用紙Pを搬送する。これによって、用紙P上に画像を記録していく。1色目の印画が終了すると、次色の印画を行うためにサーマルヘッド101を離間し、キャプスタンローラ104を印画時とは逆方向に回転させて用紙Pを記録開始位置まで戻し、同様の動作で2色目以降を印画する。
図8は図7の画像形成部において用紙の先端部に印画不可領域が生じる理由を示すための縦断面図である。図9は図7の画像形成部において用紙の後端部に印画不可領域が生じる理由を示すために、用紙の後端部がサーマルヘッドのカバー部品に接触しているときの状態を示す縦断面図である。図10は図7の画像形成部において用紙の後端部に印画不可領域が生じる理由を示すために、用紙の後端部がサーマルヘッドのカバー部品を通過した直後の状態を示す縦断面図である。図7の熱転写記録装置においては、用紙Pの用紙搬送方向(印画するときの副走査方向という)の先端部及び後端部のそれぞれに印画できない範囲が存在する。
先ず、先端部に印画できない範囲が生じる理由を説明する。熱転写記録装置では、カラー画像を記録する場合、前述のように用紙を往復搬送させながら各色を重ね印画する。従って、印画時の色ずれを防止するためには、往復搬送の間に搬送手段(キャプスタンローラとピンチローラ)から用紙を離すことができない。このため、図8に示すように、用紙Pの先端部にサーマルヘッド101が届かない領域Xが存在する。この領域Xの長さは、設計的には、ローラ径を小さくする等の方法で可及的に小さくすることができる。ただし、無くしてしまうことは原理的に不可能である。現在、製品化されているA6サイズ用紙用の記録装置では、用紙の先端部の印画不可範囲は10mm前後である。
次に、後端部に印画できない範囲が生じる理由を説明する。熱転写記録装置では、図9及び図10に示すように、記録手段であるサーマルヘッド101の発熱部101aの印画方向上流側の近接位置に該発熱体への通電を制御する回路(基板又はFPC)108が実装されている。そして、回路108上にはIC等の電気部品が搭載されている。この電気部品がインクシートや用紙に直接接触すると、画像欠陥となるなどの不都合が生じることがある。従って、この回路108の全体を覆う形状のカバー部品107が装着されている。用紙の後端がカバー部品107を通過する前後では、用紙の湾曲状態が異なっている。このため、セラミック基板等の平板部材からなる発熱部101aに対する用紙Pの接触圧が変化する。接触圧が変化する範囲で熱転写記録を行うと、画像濃度が不均一となってしまい、濃度が均一でないと連続画像の画質を保証することはできない。図示の領域Yの範囲は、この画質を保証できない範囲を示す。現在製品化されているA6サイズ用紙用の記録装置では、この後端部の印画不可範囲は6mm前後である。
以上のように、熱転写記録装置では、原理的に用紙の先端部と後端部に印画不可範囲が存在する。一方、市場には余白の無い全面印画に対する強い要望がある。そこで、結果として全面印画を得るために、以下に図11を参照して説明するような方法が採用されている。図11は用紙の先端部及び後端部の印画不可領域とミシン目との関係を示す図である。図11の(a)は印画可能領域に適正に印画した状態を示す。図11の(b)は図11の(a)の用紙を上下反対にセットしたときのミシン目と印画との関係を示す。図11の(c)は用紙の上下に対称に印画不可領域を設けたときのミシン目と印画との関係を示す。
図11の(a)において、斜線部Sが印画可能領域、範囲Tが前端部の印画不可領域、範囲Uが後端部の印画不可領域である。図示のように範囲Tが範囲Uより広いのは、先端部と後端部ではそれぞれ印画できない理由が異なり、例えば前述のような理由から図示のような大小関係になっている。ここで、V及びWはそれぞれ先端部及び後端部に形成されるミシン目を示す。ユーザーがミシン目V及びWを折り曲げることで、ハサミ等の道具を使用することなく前端部及び後端部を切り取ることができる。これらのミシン目は、用紙の印画不可範囲よりやや内側に設けられている。このような用紙を市場に提供することによって、印画を終えた後にユーザー自身がミシン目を切り取ることで、結果的に余白の無い全面印画されたプリント結果を得ることができる。以上述べたような製品形態については、特許文献1、特許文献2及び特許文献3に開示されている。
ところで、通常の記録装置では、用紙収納カセットから分離・給送された用紙をそのままの方向に搬送しながら、画像形成部で記録するとともに、記録した用紙を装置本体外へ排出する。一方、特許文献4には、用紙収納カセットから分離・給送される用紙を途中で90度回転させることにより、用紙の縦方向(長手方向)と横方向(短手方向)を入れ替えて搬送し、方向変換した後の用紙に印画を行う形態の記録装置が開示されている。このような形態の記録装置によれば、用紙を回転させるための機構が必要なことから、その分装置構成が複雑化するものの、記録装置の設置面積が低減されることから省スペース化を実現できる点で大きなメリットが得られる。
このような形態は、今後の記録装置で採用される可能性が高い価値ある形態ということができる。この形態の場合、用紙は用紙収納カセットから印画の主走査方向と直交する方向へ送り出される。このため、前述のミシン目付きの用紙を使用する場合、用紙収納カセットの給紙口からミシン目と平行な方向に給紙されることになる。
特開2001−162953号公報 特開2001−180019号公報 特開2001−301339号公報 特開2005−306605号公報
しかしながら、特許文献4にも記載されている上述のような用紙収納カセットを市場に提供する際には次のような課題があった。第1の課題は、ユーザーが用紙収納カセットに対して用紙を上下反対にセットすると、用紙が上下反対(先端後端反対)の姿勢で給送されるため、図11の(b)のような印画結果となってしまうことである。この課題を回避する手段として、図11の(c)に示すように、先端部及び後端部の印画不可範囲のうちの長い側の範囲の長さに合わせて上下対称に同じ長さの印画不可範囲を設ける方法が提案されている。これは、上下対称であれば、いずれの方向に用紙をセットしても同様のプリント結果が得られるからである。しかし、このような方法では、用紙が大型化になることから、第2の課題が発生する。すなわち、用紙が大きくなることで用紙の単価が上がるため、ランニングコストの上昇に直結し、ユーザーにとって大きなデメリットとなる。また、用紙が大きくなることによって記録装置も大型化になるという大きなデメリットもある。
本発明はこのような課題を解決すべくなされたものである。本発明の目的は、ミシン目の位置を上下非対称にした用紙をミシン目と平行に給紙する場合でも、用紙が斜めに給送される斜行の現象を解消できる用紙収納カセット及びこれを用いる記録装置を提供することである。さらには、信頼性を損なうことなく装置の小型化とランニングコストの低減を実現することができる用紙収納カセット及びこれを用いる記録装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明による用紙収納カセットは、平行な2辺のそれぞれに近接して平行にミシン目が形成された用紙を収納可能な用紙収納カセットであって、収納された用紙を前記ミシン目と平行な方向に分離給送するために、収納された用紙の該ミシン目と垂直な1辺の両端隅部に当接するように設けられた分離爪を備え、各分離爪の前記ミシン目と垂直な方向の長さは、前記ミシン目から近接する外周辺までの距離が長い側の分離爪の方が短い側の分離爪より短いことを特徴とする。
本発明によれば、ミシン目の位置を上下非対称にした用紙をミシン目と平行に給紙する場合でも、用紙が斜めに給送される斜行の現象を解消できる用紙収納カセット及びこれを用いる記録装置が提供される。また、信頼性を損なうことなく装置の小型化とランニングコストの低減を実現することができる用紙収納カセット及びこれを用いる記録装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1は本発明による記録装置の一実施形態を示す縦断面図である。図1において、記録装置には、給紙部10と画像形成部50が設けられている。給紙部10には、用紙収納カセット20が着脱可能に装着されている。本実施形態では、用紙収納カセット20を水平にし、その上に画像形成部50が配されている。用紙収納カセット20は、用紙(最大サイズの用紙)の長手方向が画像形成部50の長手方向(主走査方向、プラテンローラ53の軸方向)と平行となるように装着されている。本実施形態は記録装置が熱転写記録装置である場合を例示するものであり、51はサーマルヘッド、53はプラテンローラ、52はインクシートである。画像形成部50は、サーマルヘッド51とプラテンローラ53の間に挟持された用紙Pに対して、サーマルヘッドの発熱によってインクシート52のインクを転写して記録していく。
サーマルヘッド51の平面状の発熱部51aには複数の発熱素子が直線状に配列され、画像情報に基づいて各発熱素子を選択的に駆動する(発熱させる)ことでインクシート52のインクを転写する。31は用紙収納カセット20内に積載状態で収納された用紙Pを1枚ずつ分離して給送する給紙ローラである。この給紙ローラ31は、後述する90度方向変換前の用紙を搬送(給送)する第1の搬送手段を構成する。画像形成部50のサーマルヘッド51の印画方向上流側には、後述する90度変換された後の用紙Pをサーマルヘッドの発熱部51aへ搬送するための搬送ローラ34とこれに圧接されるピンチローラ35が配されている。また、サーマルヘッド51の印画方向下流側には、用紙Pを搬送するためのキャプスタンローラ54及びこれに圧接されるピンチローラ55が配されている。ここで、キャプスタンローラ54及びピンチローラ55からなる搬送ローラ対は、後述する90度方向変換後の用紙を搬送(紙送り)する第2の搬送手段を構成する。また、第2の搬送手段54、55は、用紙収納カセット20内に枚葉状に積載された用紙Pの紙面と略平行な方向に用紙Pを搬送する。
ここで、画像形成部50についてさらに説明する。図1において、被記録材である用紙Pはインクシート52と共にサーマルヘッド51とプラテンローラ53との間で摺動可能に圧接されている。この状態で、副走査方向下流側に配されたキャプスタンローラ54を紙送りモータ56により回転駆動して用紙Pを搬送する。この用紙Pの搬送と同期して、サーマルヘッド51の発熱部51aに配列された複数の発熱素子を画像情報に基づいて選択的に駆動(通電)する。これにより、インクシート52上のインクを用紙Pに熱転写しながら、該用紙に所定の画像が印画されていく。
カラー記録用のインクシート52には、イエロー、マゼンタ及びシアン等の各色の感熱発色層が設けられており、これらを重ねて熱転写することによりカラー画像が形成される。そこで、例えばイエローの1色目の印画が終了すると、次色の印画を行うために、サーマルヘッド51をプラテンローラ53から離間する。この状態でキャプスタンローラ54及びこれに従動回転するピンチローラ55を印画時とは逆方向に回転させることで、用紙を印画開始位置まで戻す。そして、同様の動作で2色目を印画する。さらに上記と同様の動作を繰り返すことで、全色の印画が行われる。
図1において、給紙ローラ31から搬送ローラ34へ至る用紙搬送路は湾曲しており、用紙収納カセット20から給送される用紙は、表裏反転されてサーマルヘッド51により印画される。この湾曲した用紙搬送路には、2組の方向変換ローラ対32、33が配されている。この2組の方向変換ローラ対32、33のそれぞれは、離間した状態から用紙を表裏からはさみ込むことができるように一方が移動可能に構成されている。この2組の方向変換ローラ対32、33は用紙を90度回転させることで、用紙の搬送方向を短手方向から長手方向へ変換するための方向変換手段を構成している。各方向変換ローラ対32、33は、それぞれ、方向変換モータによって独立に駆動可能であり、反対方向に回転させることができる。ローラ対32、33を互いに反対方向に回転させることにより、用紙に偶力を付与することができる。これによって、用紙Pを紙面に垂直な軸を中心に回転させることができる。
図2は図1の記録装置に装着される用紙収納カセット20の一実施形態を示す平面図である。図3は図2中の線3−3から見た用紙収納カセット20の正面図である。図2及び図3において、用紙収納カセット20内に積載(収納)された用紙Pは、給紙ローラ31や摩擦部材等からなる分離・給送手段によって1枚だけ分離されて画像形成部50へ向けて搬送される。用紙収納カセット20の内部では、用紙収納枠体21の内部に形成された用紙収納部22に用紙Pが収納されている。用紙Pは短い方の辺が給紙方向Aと平行になるように用紙収納部22に枚葉状に積載状態で収納されている。用紙Pは、全体が略長方形をしており、外周の4辺のうちの互いに平行な2辺(外周辺)1c、1dのそれぞれに近接する位置に、直線状の2本のミシン目1a、1bが平行に形成されている。用紙収納部22(用紙収納枠体21)には、用紙Pをミシン目1a、1bと平行な方向(図示A方向)に送り出すための給紙口23が形成されている。この給紙口23は、用紙収納部22内の用紙のミシン目と垂直な1辺に形成されている。また、給紙口23の両側(両端部)に分離爪24、25がそれぞれ設けられている。
図1〜図3において、給紙ローラ31によって送り出される用紙Pの長い方の辺は画像形成部50のプラテンローラ53の回転軸方向と平行なままである。給紙ローラ31により給送される用紙は、方向変換手段である2組の方向変換ローラ対32、33へ進入する。この際、用紙は、離間した状態の方向変換ローラ対32、33の間へ進入する。用紙が進入したところで、これらのローラ対32、33の一方が移動することで、それらのニップ部で用紙を表裏から挟持する。そして、ローラ対32、33を互いに反対方向に駆動することにより、用紙を90度回転(方向変換)させる。すると、用紙Pの短い方の辺が画像形成部のプラテンローラ53の回転軸方向(サーマルヘッド512の主走査方向)と平行になる。次いで、用紙が回転しているときには未だ離間していたローラ対34、35及びローラ対54、55の一方のローラを移動させることにより、それらのニップ部で用紙を挟持可能な状態とする。この回転動作に関する詳細は特許文献4に記載されている通りである。
次いで、インクシート52の転写開始部と用紙Pの先端をサーマルヘッド51の位置まで搬送する。そして、搬送ローラ対34、35により長手方向を搬送方向にした状態で搬送される用紙Pとインクシート52とを重ねた状態で、サーマルヘッド51とプラテンローラ53の間で挟持する。さらに、この用紙の先端をキャプスタンローラ54とピンチローラ55のニップ部で挟持して搬送する。ここで、キャプスタンローラ54及びこれに圧接可能なピンチローラ55は、方向変換手段32、33により90度方向変換された用紙Pを、そのミシン目1a、1bと垂直な方向(用紙の長手方向)に搬送する第2の搬送手段を構成している。
ここで、サーマルヘッド51は、用紙Pにミシン目と垂直な方向を副走査方向として記録可能な記録手段を構成している。そして、上記のように長手方向と搬送方向を一致させた用紙Pの搬送動作に同期して、サーマルヘッドの発熱部51aを画像情報に基づいて駆動することにより、用紙P上にインクシート52上のインクを熱転写させて画像を形成していく。1色目の印画を終えたら、前述のように、次の色の印画を行うために、サーマルヘッド51をプラテンローラ53から離間させて圧接を解除する。次いで、キャプスタンローラ54及び搬送ローラ対34を印画時とは逆方向に回転させ、用紙Pを印画開始位置まで戻す。同時にインクシート52も2色目の転写開始部分をサーマルヘッド51まで移動させる。そして、1色目と同様の動作で2色目を印画する。この動作を繰り返し、3色目以降を印画する。
全色の印画が終了したら、方向変換後の用紙Pを搬送するための第2の搬送手段を構成する搬送ローラ対54、55によって、用紙Pを装置本体外へ排出する。このように、本実施形態に係る用紙収納カセット20においては、用紙Pの長手方向(長い方の辺の方向)は画像形成部50の長手方向(サーマルヘッド51の主走査方向、プラテンローラ53の軸方向、搬送方向と公差する方向)に平行である。そして、第1の搬送手段である給紙ローラ31により分離し給送した後に、2組の方向変換ローラ対32、33からなる方向変換手段により90度回転させる。これによって、用紙Pの短手方向を画像形成部の長手方向に平行にし、通常の記録装置の場合と同様に、長手方向に用紙Pを搬送しながら画像を形成していく。
ここで、画像形成部50の主走査方向長さ(長手寸法)は、用紙Pの短手寸法を基準に設定されているため、用紙収納カセット20内の用紙を方向変換することなく画像形成部50に送り込んだのでは、画像を形成することはできない。つまり、用紙の長手方向を画像形成部の主走査方向と平行にしたままの状態では記録動作を行うことはできない。換言すれば、90度回転させずに、用紙Pの長手方向を画像形成部の長手方向(主走査方向)に平行にしたままの状態で印画を可能にするためには、用紙の長手方向寸法をカバーするまで、画像形成部の長手方向寸法を延長しなければならない。このことは、記録装置の設置面積の増大を招くものであり、省スペース化に反することである。一方、本実施形態によれば、第1の搬送手段(給紙ローラ31)により給紙した用紙Pを90度回転させて方向変換させ、方向変換した用紙を第2の搬送手段(キャプスタンローラ54)により紙送りしながら画像を記録するように構成されている。こきため、記録装置全体を小型化することができ、その設置面積の省スペース化を図ることができる。
さらに、図1〜図3を用いて、本実施形態に係る用紙収納カセット20についてさらに説明する。 図1〜図3において、用紙収納部22の用紙の長手方向と平行な1辺(本実施形態ではミシン目1a、1bと垂直な1辺)には、用紙を1枚ずつ分離・給送するための給紙口23が形成されている。用紙Pはミシン目1a、1bと平行な方向(図示Aの方向)へ給紙される。給紙口23の両側に設けられた分離爪24、25の形状寸法は、ミシン目1a、1bと垂直な方向において非対称になっている。本実施形態では、両側の分離爪24、25のミシン目と垂直な方向の寸法(図2中の両矢印Fの寸法)は、互いに0.3mm以上異なる寸法に選定されている。また、本実施形態では、用紙Pの2本のミシン目1a、1bからそれぞれに近接する外周辺1c、1dまでの距離は、互いに1mm以上異なるように選定されている。
図4は、長手方向非対称の位置にミシン目が形成された用紙を、鏡像対称に分離爪が設けられた給紙口からミシン目と平行に給紙可能に収納した用紙収納カセットを示す平面図である。図5は図4中の線5−5から見た正面図である。図6は図4中の線6−6から見た側面図である。図4〜図6は、用紙収納カセットにおいて、用紙の先端部及び後端部のミシン目から外周辺(端縁)までの距離が異なる場合に、この距離が小さい側が大きい側より先に分離爪から外れる理由を説明するための図面である。換言すれば、本実施形態のように、収納された用紙のミシン目と外周辺の距離が小さい側の分離爪25の幅寸法(両矢印F方向の寸法)を大きい側の分離爪24の幅寸法より大きくする理由を説明するための図面である。
図4〜図6において、給紙口23の両側の分離爪26、27のミシン目に垂直方向の寸法Hは同じ値に選定されている。つまり、分離爪26、27は鏡像対称に形成されている。この状態で用紙Pを矢印A方向に給紙して爪分離しようとすると、上下(先端部及び後端部)のミシン目1a、1bの位置が非対称であるので、用紙は正面から見ると実線J(図5)で示すような形状で湾曲する。つまり、湾曲曲線Jも非対称になる。これは、外周辺までの距離が長い側のミシン目1aの部分に応力が集中して折れるような湾曲形状になるからである。その結果、給紙される用紙の分離爪26、27から外れようとする部分K、Lとその下の平坦な用紙の紙面との角度M、Nは互いに異なった角度になる。つまり、左右で非対称な角度となる。この角度の差が給紙抵抗の大小となり、外れ易さ(外れ時期)に差が生じることになる。
また、矢印A方向に給紙して爪分離を行う場合、給紙ローラ31の回転により分離される最上層の用紙は図6中のQで示すような形で湾曲する。従って、給紙される用紙Pには、側面から見た湾曲Qと正面から見た湾曲Jの両方向(三次元)の湾曲が生じる。この場合、正面から見た湾曲が鎖線Cのように左右対称であれば、用紙は真っ直ぐに給紙される。しかし、本実施形態では、正面から見た湾曲が実線Jで示すように左右非対称であるので、片方が先に分離してしまい、用紙が斜めに搬送される現象(斜行)が発生することがある。すなわち、本実施形態のようにミシン目1a、1bが上下非対称(給紙口から見て左右非対称)の場合は、用紙の曲げ剛性が上下対称でなくなるので、実線Jのような左右非対称な湾曲となり、片方が先に分離爪から外れてしまう傾向がある。
これを防止するために、本実施形態では、片側の分離爪、すなわち先に外れてしまう傾向がある側の分離爪25の幅寸法Fを大きくして外れる時期を遅らせるようにしている。こうして、両側の分離爪24、25において用紙端縁が同時に外れるようにすることで、給紙される用紙の斜行を防止している。このとき、実線Jのように非対称に湾曲した場合にどちら側が先に分離爪から外れるかは、給紙ローラ31の配置、分離爪の寸法形状、あるいは用紙の剛性などによるので、どちらの分離爪を大きくすれば良いかは一慨には言えない。ちなみに、本実施形態では、正面から見て右側(用紙の長手方向の後端部の側)、すなわちミシン目から外周辺までの距離が大きい側が先に分離爪から外れる傾向がある。このため、右側での外れ時期を遅らせるために、図2及び図3に示すように右側の分離爪25の幅寸法(給紙口23の幅方向の寸法)を左側の分離爪24の幅寸法より大きくしている。
以上説明した実施形態によれば、用紙収納カセット20の給紙口23の両側に設けられた分離爪24、25が左右非対称に形成されている。これによって、用紙の先端部と後端部の印画不可領域を考慮し、用紙サイズを小さくすべく(例えば最小限にすべく)ミシン目の位置を上下非対称にした用紙を使用する場合でも、用紙が斜めに給送される斜行の現象を解消することができる。そして、信頼性を損なうことなく装置の小型化とランニングコストの低減を実現することができる用紙収納カセット及びこれを用いる記録装置が提供される。ちなみに、通常の爪分離方式における分離爪は紙送り方向に関して略鏡像対称である。これに対し、本実施形態では、両側の分離爪24、25の形状を非対称にすることにより、ミシン目を有する用紙を給紙する場合の左右の分離爪に作用する力のバランスが崩れることを防止している。これによって、ミシン目の位置を上下非対称にしたことに起因して用紙が斜めに給送される斜行の現象を解消することができる。
また、ミシン目の非対称に起因する湾曲剛性の非対称さをキャンセルする程度に分離爪の大きさを変えるための条件は、用紙の厚さや給紙条件等に左右されることからケースバイケースである。例えば、A6サイズの用紙の場合に上記の条件を満たしてミシン目の位置が非対称な用紙を真っ直ぐに搬送するための具体的数値を次に示す。
すなわち、用紙の2本のミシン目からそれぞれに近接する外周辺までの距離が1mm以上異なる場合、2つの分離爪の形状が用紙のミシン目と垂直な方向の寸法で少なくとも0.3mm以上程度は非対称である必要がある。そして、用紙の2本のミシン目からそれぞれに近接する外周辺までの距離が長い側に形成された分離爪の方が短い側に形成された分離爪より小さい寸法にする必要がある。用紙の2本のミシン目からそれぞれに近接する外周辺までの距離は前述の印画不可範囲の制約から2mm以上で20mm以下程度である。これらを前提とすると分離爪の形状としては、用紙のミシン目と垂直な方向の寸法で3mm以上で10mm以下程度に選定する必要がある。
また、本実施形態に係る用紙収納カセット20は、用紙収納枠体21も含めて消耗品扱いにされる用紙が収納された状態でユーザーに提供されるものであり、メーカー側で用紙の収納方向を管理して出荷される。このような流通形態にすることにより、用紙が上下非対称であってもユーザー側のヒューマンエラーの発生を防止することができ、前述のような不都合を無くすことができる。
なお、本発明による記録装置は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、撮像画像形成装置などの単体の記録装置の用紙収納カセットに限定されるものではない。本発明は、これらを組み合わせた複合装置、あるいはコンピュータシステムなどの複合装置における記録装置としても広く適用可能である。また、以上の実施形態では、記録装置がサーマルヘッドを用いる熱転写方式である場合を例に挙げて説明した。本発明は、特に感熱方式など、ミシン目を有する用紙を使用する記録装置であれば、他の記録方式の記録装置においても同様に適用可能である。
本発明による用紙収納カセットを装着した記録装置の一実施例を示す縦断面図である。 図1の記録装置に装着される用紙収納カセットの一実施形態を示す平面図である。 図2中の線3−3から見た用紙収納カセットの正面図である。 長手方向非対称の位置にミシン目が形成された用紙を、鏡像対称に分離爪が設けられた給紙口からミシン目と平行に給紙可能に収納した用紙収納カセットを示す平面図である。 図4中の線5−5から見た正面図である。 図4中の線6−6から見た側面図である。 熱転写記録装置の画像形成部を示す縦断面図である。 図7の画像形成部において用紙の先端部に印画不可領域が生じる理由を示すための縦断面図である。 図7の画像形成部において用紙の後端部に印画不可領域が生じる理由を示すために、用紙の後端部がサーマルヘッドのカバー部品に接触しているときの状態を示す縦断面図である。 図7の画像形成部において用紙の後端部に印画不可領域が生じる理由を示すために、用紙の後端部がサーマルヘッドのカバー部品を通過した直後の状態を示す縦断面図である。 用紙の先端部及び後端部の印画不可領域とミシン目との関係を示す図である。(a)は印画可能領域に適正に印画した状態を示す。(b)は(a)の用紙を上下反対にセットしたときのミシン目と印画との関係を示す。(c)は用紙の上下に対称に印画不可領域を設けたときのミシン目と印画との関係を示す。
符号の説明
1a、1b ミシン目
1c、1d 外周の平行な2辺
10 給紙部
20 用紙収納カセット
31 給紙ローラ
21 用紙収納枠体
22 用紙収納部
23 給紙口
24、25 分離爪
P 用紙(被記録材)

Claims (8)

  1. 平行な2辺のそれぞれに近接して平行にミシン目が形成された用紙を収納可能な用紙収納カセットであって、
    収納された用紙を前記ミシン目と平行な方向に分離給送するために、収納された用紙の該ミシン目と垂直な1辺の両端隅部に当接するように設けられた分離爪を備え、
    各分離爪の前記ミシン目と垂直な方向の長さは、前記ミシン目から近接する外周辺までの距離が長い側の分離爪の方が短い側の分離爪より短いことを特徴とする用紙収納カセット。
  2. 前記分離爪は、前記ミシン目と垂直な方向の寸法が0.3mm以上異なっており、前記2本のミシン目のそれぞれから近接する外周辺までの距離は、1mm以上異なっていることを特徴とする請求項1に記載の用紙収納カセット。
  3. 前記2本のミシン目のそれぞれから近接する外周辺までの距離は、2mm以上で20mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の用紙収納カセット。
  4. 各分離爪の前記ミシン目と垂直な方向の長さは、3mm以上で10mm以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の用紙収納カセット。
  5. 画像情報に基づいて用紙に画像を記録する記録装置において、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の用紙収納カセットと、
    前記用紙収納カセットが装着可能な給紙部と、
    用紙を前記用紙収納カセットから前記ミシン目と平行な方向に給送可能な第1の搬送手段と、
    用紙を前記ミシン目と垂直な方向に搬送可能な第2の搬送手段と、
    用紙にミシン目と垂直な方向を副走査方向として記録可能な記録手段と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  6. 前記記録手段が用紙に記録する副走査方向は、前記ミシン目のそれぞれから近接する外周辺までの距離が長い側から短い側に向かう方向であることを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
  7. 前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段との間に用紙を90度回転させるための方向変換手段が配されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の記録装置。
  8. 前記記録手段は、複数の発熱素子を主走査方向に直線状に配列してなる発熱部を有するサーマルヘッドであることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の記録装置。
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JP2011060238A (ja) * 2009-09-14 2011-03-24 Ricoh Co Ltd 情報処理装置、画像形成装置、動作モード切替方法
JP2013003360A (ja) * 2011-06-16 2013-01-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成システム及びこれを用いた後処理方法

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