JP2010137990A - 搬送位置補正装置、搬送位置補正装置の制御方法、及び記録装置 - Google Patents

搬送位置補正装置、搬送位置補正装置の制御方法、及び記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】搬送された記録媒体の位置ずれや斜行に対応するときに、例えば、画像形成を行う順番等を制御する方法の場合、CPUやメモリー等の負荷が増大する問題がある。また、光学系を駆動する等の方法の場合、振動等の発生によって画像が劣化したりアライメントずれが生じたりする可能性がある。
【解決手段】搬送面50を搬送される用紙Pを挟持するゲートローラー11,12と、搬送される用紙Pの位置を検出するエッジセンサーS1,S2と、エッジセンサーS1,S2によって検出された用紙Pの位置に基づいて、用紙Pの搬送状態を示す搬送情報を算出する搬送情報算出部91とを備える。そして、搬送情報に基づいて、ゲートローラー11,12に対して、搬送幅方向Yへの移動及びθ回転軸79を中心に回転させる制御を行う制御部90を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、搬送位置補正装置、搬送位置補正装置の制御方法、及び記録装置に関する。
従来、インクジェットプリンターやレーザービームプリンター等の記録装置において、搬送される記録媒体に対して正確な位置に記録するための様々な技術が提案されている。例えば、下記の特許文献1に記載されているレーザービームプリンターでは、搬送された記録媒体の位置ずれや斜行の搬送状態をセンサー等によって検出し、記録媒体と相対的に位置が一致した画像を形成するようにしている。また、レーザー照射光の折り返しミラーの回転や傾けを行ったり、記録媒体からの反射光を読み取る受光装置の位置を制御したりすることによっても記録媒体の斜行に応じた画像形成を行うことを可能にしている。
特開平8−305098号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載されているような記録装置では、画像形成を行う順番等の制御を行うことから、記録装置に備えたCPUやメモリー等の負荷が増大し、記録媒体への記録に係る速度の低下を招く可能性がある。また、レーザー照射光の折り返しミラーの回転や傾け、及び受光装置の位置を制御する構成の場合、精密な光学系を駆動することから、振動等の発生によって画像が劣化したりアライメントずれが生じたりする可能性がある。更に、非常に高度な組立て調整が必要となるために、記録装置の製造に係る工数が増大してコストアップすることも考えられる。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る搬送位置補正装置は、搬送面を搬送される記録媒体を挟持する挟持部と、前記搬送される記録媒体の位置を検出する検出部と、前記検出部によって検出された前記記録媒体の位置に基づいて、前記記録媒体の搬送状態を示す搬送情報を算出する搬送情報算出部と、前記搬送情報に基づいて、前記挟持部に対して、前記記録媒体の搬送方向と交差する方向への移動及び前記搬送面と垂直な方向の軸回りへの回転を制御する制御部と、を有することを特徴とする。
この搬送位置補正装置によれば、搬送情報算出部が、検出部によって検出された記録媒体の位置に基づいて、記録媒体の搬送状態を示す搬送情報を算出する。そして、この搬送情報に基づいて、制御部が、挟持部に対して、記録媒体の搬送方向と交差する方向への移動及び搬送面と垂直な方向の軸回りへの回転を制御する。
これにより、搬送中の記録媒体に位置ずれや斜行等が発生しているときに、発生した位置ずれや斜行等の搬送状態を示す搬送情報に基づいて、記録媒体を挟持する挟持部を移動及び回転させて、記録媒体を正しい位置や正しい姿勢に補正することができる。また、挟持部を移動及び回転させる対応であることから、画像形成による対応方法に比してCPUやメモリー等の負荷の増大を抑制することができる。更に、精密な光学系等を必要としないことから、振動等が発生した場合でも安定して記録媒体の搬送位置を補正することができる。
[適用例2]
上記適用例に係る搬送位置補正装置において、前記制御部は、前記搬送情報に基づいて、前記記録媒体の搬送基準位置にある前記挟持部を、前記記録媒体を挟持しない状態で、前記搬送方向と交差する方向への移動及び前記搬送面と垂直な方向の軸回りへの回転を制御した後に、前記記録媒体を挟持した状態で、前記搬送基準位置に戻すように制御することが望ましい。
この搬送位置補正装置によれば、制御部は、挟持部が記録媒体を挟持しない状態で、挟持部の移動及び回転を制御する。そして、移動及び回転の制御後の位置において挟持部に記録媒体を挟持させて搬送基準位置に戻す。このときの挟持部の移動や回転は、記録媒体の位置ずれや斜行等の搬送状態を示す搬送情報に基づいて行われることから、挟持部に記録媒体を挟持させて搬送基準位置に戻すことによって、記録媒体を正しい位置や正しい姿勢に補正することができる。
[適用例3]
上記適用例に係る搬送位置補正装置において、前記制御部は、前記搬送情報に基づいて、前記記録媒体の搬送基準位置にある前記挟持部を、前記記録媒体を挟持した状態で、前記搬送方向と交差する方向への移動及び前記搬送面と垂直な方向の軸回りへの回転を制御した後に、前記記録媒体を挟持しない状態で、前記搬送基準位置に戻すように制御することが望ましい。
この搬送位置補正装置によれば、制御部は、挟持部が記録媒体を挟持した状態で、挟持部の移動及び回転を制御する。そして、挟持部に記録媒体を挟持させないで搬送基準位置に戻す。挟持部の移動や回転は、記録媒体の位置ずれや斜行等の搬送状態を示す搬送情報に基づいて行われることから、挟持部に記録媒体を挟持させて移動や回転をさせることによって、記録媒体を正しい位置や正しい姿勢に補正することができる。
[適用例4]
上記適用例に係る搬送位置補正装置において、前記搬送情報は、前記記録媒体の幅方向における所定の幅方向基準位置からの位置ずれ量を含み、前記制御部は、前記位置ずれ量に基づいて、前記挟持部に対して、前記搬送方向と交差する方向への移動を制御することが望ましい。
この搬送位置補正装置によれば、制御部は、搬送情報に含まれる記録媒体の幅方向における位置ずれ量に基づいて挟持部を移動させることができる。これにより、記録媒体に位置ずれが発生したときに、挟持部の移動によって、この位置ずれに対応することができる。
[適用例5]
上記適用例に係る搬送位置補正装置において、前記搬送情報は、前記記録媒体の斜行量を含み、前記制御部は、前記斜行量に基づいて、前記挟持部に対して、前記搬送面と垂直な方向の軸回りへの回転を制御することが望ましい。
この搬送位置補正装置によれば、制御部は、搬送情報に含まれる斜行量に基づいて挟持部を回転させることができる。これにより、記録媒体に斜行が発生したときに、挟持部の回転によって、この斜行に対応することができる。
[適用例6]
上記適用例に係る搬送位置補正装置において、前記挟持部は、前記記録媒体を挟持して回転することによって搬送する一対のローラーからなることが望ましい。
この搬送位置補正装置によれば、挟持部が記録媒体を搬送する一対のローラーからなることから、記録媒体を搬送する機構と、搬送されてきた記録媒体の搬送位置を補正する機構とを併用することができ、搬送装置について製造コストの抑制及び小型化を図ることができる。
[適用例7]
本適用例に係る搬送位置補正装置の制御方法は、搬送面を搬送される記録媒体を挟持部によって挟持する挟持工程と、前記搬送される記録媒体の位置を検出する検出工程と、前記検出工程によって検出された前記記録媒体の位置に基づいて、前記記録媒体の搬送状態を示す搬送情報を算出する搬送情報算出工程と、前記搬送情報に基づいて、前記挟持部に対して、前記記録媒体の搬送方向と交差する方向への移動及び前記搬送面と垂直な方向の軸回りへの回転を制御する制御工程と、を有することを特徴とする。
この搬送位置補正装置の制御方法によれば、搬送情報算出工程において、検出工程によって検出された記録媒体の位置に基づいて、記録媒体の搬送状態を示す搬送情報を算出する。そして、この搬送情報に基づいて、制御工程において、挟持部に対して、搬送方向と交差する方向への移動及び搬送面と垂直な方向の軸回りへの回転を制御する。
これにより、搬送中の記録媒体に位置ずれや斜行等が発生しているときに、発生した位置ずれや斜行等の搬送状態を示す搬送情報に基づいて、記録媒体を挟持する挟持部を移動及び回転させて、記録媒体を正しい位置や正しい姿勢に補正することができる。また、挟持部を移動及び回転させる対応であることから、画像形成による対応方法に比してCPUやメモリー等の負荷の増大を抑制することができる。更に、精密な光学系等を必要としないことから、振動等が発生した場合でも安定して記録媒体の搬送位置を補正することができる。
[適用例8]
本適用例に係る記録装置は、上記の搬送位置補正装置を備えて記録媒体に記録を行うことを特徴とする。
この記録装置によれば、搬送中の記録媒体に位置ずれや斜行等が発生しているときに、記録媒体を挟持する挟持部を移動及び回転させて、記録媒体を正しい位置や正しい姿勢に補正した後に、記録媒体の意図した部分に画像を形成して記録を行うことが可能になる。
インクジェットプリンターの概略を模式的に示す側断面図。 インクジェットプリンターの概略を模式的に示す平面図。 レジストローラーの移動及び回転に係る機構と動作の説明図。 レジストローラーの移動及び回転に係るカム機構と動作の説明図。 搬送位置補正装置の動作を示すフローチャート。 レジストローラーを用いた用紙補正の例を示す図。 第2実施形態における搬送位置補正装置の動作を示すフローチャート。 レジストローラーを用いた第2実施形態における用紙補正の例を示す図。
(第1実施形態)
以下、搬送位置補正装置を備えて記録媒体に記録を行う記録装置の一例として、インク等の液体を噴射(吐出)して用紙等の記録媒体に画像等を印刷する第1実施形態に係るインクジェットプリンターについて説明する。ここでのインクジェットプリンターは、用紙搬送方向と交差する方向に長尺のインクジェットヘッド(吐出ヘッド)を配置したヘッドユニットにより、いわゆる1パスでの印刷が可能なラインヘッド型インクジェットプリンターである。
図1は、第1実施形態に係るインクジェットプリンター100の概略を模式的に示す側断面図である。図2はインクジェットプリンター100の概略を模式的に示す平面図である。図1及び図2に示すインクジェットプリンター100の内部には、印刷対象となる用紙Pを搬送するニップ搬送部1と、ニップ搬送部1から供給された用紙Pを受け取りベルトによって保持及び搬送するベルト搬送部2と、ベルト搬送部2によって保持及び搬送された用紙Pに対して印刷を実行する印刷部3とが設けられている。これらのニップ搬送部1、ベルト搬送部2及び印刷部3は、図2に示す制御部90によってそれぞれの動作が制御されている。なお、以降の説明では、インクジェットプリンター100における用紙Pの搬送方向を搬送方向X、搬送方向Xと直交する方向を搬送幅方向Yと称する。
ニップ搬送部1は、図1に示すように、搬送方向Xの上流側に配設された上下一対のゲートローラー11,12、下流側に配設された挟持部としての上下一対のレジストローラー13,14、ニップ搬送部1の搬送面50上に搬送される用紙Pを支持する支持板15等によって構成されている。ゲートローラー11,12及びレジストローラー13,14は、用紙Pを挟持した状態(ニップ状態)で、それぞれの対のローラーを回転することによって用紙Pを搬送方向Xに搬送する。また、ゲートローラー11,12とレジストローラー13,14との間には、搬送面50と対向する位置に2つのエッジセンサーS1,S2が配設されている。
ゲートローラー11,12は、下側のゲートローラー11が送りローラーとなり、上側のゲートローラー12が圧接ローラーとなっている。このゲートローラー11,12は、制御部90の制御により、供給された用紙Pをニップ状態にして搬送方向Xに搬送する機能を有するとともに、搬送を休止して用紙Pのニップ状態を解除する機能を有している。
レジストローラー13,14は、下側のレジストローラー13が送りローラーとなり、上側のレジストローラー14が圧接ローラーとなっている。このレジストローラー13,14は、制御部90の制御により、ゲートローラー11,12から供給された用紙Pをニップ状態にして搬送方向Xに搬送する機能を有するとともに、搬送を休止して用紙Pのニップ状態を解除する機能を有している。
また、レジストローラー13,14は、図2に示すように、それぞれに付設されたY軸モーター71及びθ軸モーター72等により、レジストローラー13,14全体を搬送幅方向Yに往復移動させることができ、更にレジストローラー13,14全体をθ回転軸79を中心に回転させることができる。この、レジストローラー13,14全体の移動動作及び回転動作により、用紙Pの位置及び姿勢を補正することができる。
支持板15は、搬送される用紙Pを支持して用紙Pの平面度を規制する平板状の平面規制体であり、支持板15には、レジストローラー13,14に対応する位置に開口部16が形成されている。レジストローラー13,14は、この開口部16から露出して用紙Pを挟持して搬送するとともに、開口部16の空間において、搬送幅方向Yへの往復移動とθ回転軸79を中心にした回転とを行う。
図3は、レジストローラー13,14の移動及び回転に係る機構と動作の説明図である。同図に示すレジストローラー13,14には、レジストローラー13,14全体を搬送幅方向Yに往復移動させるための動力を伝えるY軸モーター71と、搬送幅方向Yに沿って延在する図示しないスライドレールと、レジストローラー13,14全体をθ回転軸79を中心に回転させるための動力を伝えるθ軸モーター72とが付設されている。本実施形態では、各レジストローラー13,14に付設されるY軸モーター71及びθ軸モーター72として、例えば微小変位制御可能なリニア超音波モーター等を用いる。
図3(a)は、レジストローラー13,14全体を搬送幅方向Yにおける幅方向基準位置から搬送幅方向YにYaだけ移動させる例を示している。ここでは、制御部90の制御に基づいて、Y軸モーター71を駆動して、レジストローラー13,14全体をスライドレールに従って搬送幅方向YにYaだけ移動させて、破線部分の位置にすることができる。
図3(b)は、レジストローラー13,14全体を幅方向基準位置からθ回転軸79を中心にして時計回りにθaの角度だけ回転させる例を示している。ここでは、制御部90の制御に基づいて、θ軸モーター72を駆動して、レジストローラー13,14全体をθ回転軸79を中心にして時計回りにθaの角度だけ回転させて、破線部分の位置にすることができる。
ここで、図3(a)と(b)との組合せとして、Y軸モーター71を駆動して、レジストローラー13,14全体を搬送幅方向Yに移動させた後、θ軸モーター72を駆動して、レジストローラー13,14全体をθ回転軸79を中心にして回転させることができる。また、逆に、θ軸モーター72を駆動して、レジストローラー13,14全体をθ回転軸79を中心にして回転させた後、Y軸モーター71を駆動して、レジストローラー13,14全体を搬送幅方向Yに移動させるようにしても良い。また、当然、レジストローラー13,14全体の移動と回転とを同時にさせるようにしても良い。
一方、図4に示すように、各レジストローラー13,14に、Y軸カム73とθ軸カム74とを付設することで、レジストローラー13,14全体を搬送幅方向Yに往復移動させ、併せてθ回転軸79を中心にして時計回り及び反時計回りに回転させるようにしても良い。
図4(a)は、Y軸カム73の回転に応じてレジストローラー13,14全体を幅方向基準位置から搬送幅方向YにYaだけ移動させる例を示している。図4(b)は、θ軸カム74の回転に応じてレジストローラー13,14全体を幅方向基準位置からθ回転軸79を中心にして時計回りにθaの角度だけ回転させる例を示している。
なお、上記したθ回転軸79、Y軸モーター71、θ軸モーター72、Y軸カム73及びθ軸カム74の位置は、図3及び図4に示した位置に限定されるものではない。
図1及び図2に戻って、搬送面50と対向する位置に配置されている2つのエッジセンサーS1,S2は、用紙Pの幅方向端部の位置を検出する検出部としてのセンサーであり、例えば、発光素子と受光素子が搬送面50方向を向いた構造となる反射型のイメージセンサーである。各エッジセンサーS1,S2は、発光素子からの光を搬送面50方向に照射して、反射光を複数の受光素子で受けることによって搬送面50上における用紙Pの幅方向端部の位置を検出することができる。本実施形態では、エッジセンサーS1,S2として例えばCCD画像センサーやCMOS画像センサー等を用いる。
なお、これらのエッジセンサーS1,S2を用紙Pの幅方向のサイズに応じて、幅方向端部の位置を検出できる位置に自動的に移動するようにしても良い。
図2に示す制御部90は、図示しないCPU、ROM、RAM等を備え、インクジェットプリンター100における各部及び各機構等の全体を制御する。制御部90には、搬送面50上における用紙Pの搬送状態を示す搬送情報を算出する搬送情報算出部91が含まれる。この搬送情報には、用紙Pの位置ずれ量及び斜行量が含まれる。
搬送情報算出部91は、搬送面50上を搬送される用紙Pが各エッジセンサーS1,S2を通過するときに検出される幅方向端部の位置に基づいて、用紙Pの位置ずれ量及び斜行量を算出する。ここでの位置ずれ量は、用紙Pの搬送幅方向Yにおける所定の幅方向基準位置からの位置ずれ量であって、幅方向基準位置から用紙Pの幅方向端部の位置までの間隔を表している。また、斜行量は、搬送方向Xに対しての用紙Pの幅方向端部の傾きの量を表している。
さらに、制御部90には、搬送情報算出部91によって算出された位置ずれ量及び斜行量に基づいて、レジストローラー13,14全体について搬送幅方向Yへの移動量と、θ回転軸79を中心にした回転量とを算出する移動量算出部92が含まれる。
例えば、搬送面50上を搬送される用紙Pに位置ずれが発生した場合、移動量算出部92において算出される移動量は、レジストローラー13,14全体を位置ずれ方向に移動させることによって位置ずれに対応させる移動量となる。また、搬送面50上を搬送される用紙Pに斜行が発生した場合、移動量算出部92において算出される回転量は、レジストローラー13,14全体を斜行の傾きに合うように回転させることによって斜行に対応させる回転量となる。
上記したレジストローラー13,14、エッジセンサーS1,S2、搬送情報算出部91及び移動量算出部92を含む制御部90等は搬送位置補正装置を構成して、用紙Pの搬送状態に応じて用紙Pの位置を補正する機能を有する。
なお、配設するエッジセンサーの個数及び配設位置は、上記に限られない。例えば、1つ又は3つ以上のエッジセンサーを配設しても良い。或いは、レジストローラー13,14を挟んで上流側と下流側とにエッジセンサーを配設して用紙Pの位置を検出するようにしても良い。
ベルト搬送部2は、搬送方向Xの上流側に配設された従動ローラー21、搬送方向Xの下流側に配設された駆動ローラー23、従動ローラー21と駆動ローラー23との間の下方に配設されたテンションローラー22、これら3つのローラー21,22,23間をループ状に巻回する無端ベルト24等によって構成されている。
駆動ローラー23は、無端ベルト24に対して搬送方向Xへの搬送力を付与するためのローラーである。また、図2に示すように、駆動ローラー23の搬送幅方向Yの一端には駆動ローラー23に動力を伝えるための搬送駆動モーター25がダイレクトに接続されている。一方、従動ローラー21は、駆動ローラー23と同一の高さで一定の距離を隔てて平行に対向配置されているローラーである。
無端ベルト24は、合成ゴムや樹脂フィルム等の弾性を有する材料によって形成されている無端帯状の部材である。無端ベルト24には、図2に示すように多数の通気孔26が形成されている。この通気孔26を通じて図示しない吸着装置による用紙Pの吸着及び保持作用が実行され、用紙Pを搬送する無端ベルト24における搬送面51上に、用紙Pが吸着及び保持されるようになっている。なお、ここで、吸着装置の吸着方式としては、例えば負圧による吸引や静電吸着が採用可能である。
一方、印刷部3は、インク滴を吐出する多数のノズルが形成されている図示しない長尺の吐出ヘッドを配置したヘッドユニット31によって構成されている。そして、必要箇所のノズルから必要量のインク滴を同時に吐出することにより、用紙P上に微小なインクドットを形成する。インクジェットプリンター100は、用紙Pを搬送方向Xに搬送させながらこの動作を繰り返す。そして、1パスで、即ち用紙Pを搬送方向Xに送るだけで、ヘッドユニット31の搬送幅方向Y両端のノズル間距離に相当する幅の画像を印刷することができる。
次に、用紙Pを搬送するときの搬送位置補正装置の動作について説明する。
図5は、搬送位置補正装置の動作を示すフローチャートである。同図に示す動作は、図示しない供給装置から、ゲートローラー11,12に用紙Pが供給されたときに開始される。
先ず、ステップS10では、制御部90は、ゲートローラー11,12に供給された用紙Pをゲートローラー11,12間でニップ状態にしてローラーを回転させることにより、搬送面50上への搬送を開始する。
ステップS20では、制御部90は、搬送面50と対向する位置に配置されているエッジセンサーS1,S2を制御して、各エッジセンサーS1,S2における検出動作を開始させる。
ステップS30では、制御部90は、エッジセンサーS1,S2において用紙Pの幅方向端部を検出したか否かを判定する。
エッジセンサーS1,S2の両センサーが共に用紙Pの幅方向端部を検出した場合は、次のステップS40へ進む。
他方、エッジセンサーS1,S2のいずれかでも用紙Pの幅方向端部を検出していない場合は、ステップS31へ進み、制御部90は、用紙Pが搬送面50上に搬送されてから規定時間が経過したか否かを判定する。ここでの規定時間は、搬送面50上に搬送された用紙PがエッジセンサーS1,S2の両センサーを通過するまでの許容時間を超過する時間となる。従って、規定時間が経過した場合、制御部90は、用紙Pがジャム状態にあるか、又はエッジセンサーS1,S2で検出不能なほどに大きくずれて搬送されていると判断する。
ここで、規定時間が経過した場合は、ステップS32へ進み、制御部90は、用紙ジャム等の対応を行う。ステップS32における用紙ジャム等の対応が終了すると、ステップS30に戻り、用紙Pの幅方向端部の検出の判定を繰り返す。なお、用紙ジャム等の対応は、例えば、制御部90により、用紙Pにジャム等が発生している旨のメッセージを図示しない操作画面に表示して、ユーザーの操作を受け付ける等の対応を行う。
他方、規定時間が経過していない場合は、ステップS30に戻り、用紙Pの幅方向端部の検出の判定を繰り返す。
ステップS40では、制御部90は、搬送情報算出部91により、ステップS20におけるエッジセンサーS1,S2の検出結果に基づいて、搬送面50上における用紙Pの位置ずれ量及び斜行量を算出する。具体的には、エッジセンサーS1,S2のそれぞれによって検出された用紙Pの幅方向端部の位置に基づいて、用紙Pの位置ずれ量及び斜行量を算出する。
ステップS50では、制御部90は、ステップS40において算出された用紙Pの位置ずれ量及び斜行量に基づいて、搬送面50上における用紙Pに位置ずれ又は斜行が発生しているか否かを判定する。
用紙Pに位置ずれ又は斜行が発生している場合は、次のステップS60へ進む。
他方、用紙Pに位置ずれ及び斜行のいずれも発生していない場合は、用紙Pは搬送面50上を正しい位置及び正しい姿勢で搬送されており、搬送位置の補正が不要なことから処理を終了する。そして、用紙Pは、そのままベルト搬送部2の搬送面51上に供給される。
ステップS60では、制御部90は、移動量算出部92により、ステップS40において算出された位置ずれ量及び斜行量に基づいて、用紙Pの位置ずれ及び斜行を補正するためのレジストローラー13,14全体の搬送幅方向Yへの移動量と、θ回転軸79を中心にした回転量とを算出する。
ステップS70では、制御部90は、ステップS60において算出されたレジストローラー13,14全体の移動量と回転量とに基づいて、レジストローラー13,14全体の移動動作や回転動作を行う。このとき、用紙Pはゲートローラー11,12によって搬送面50上を搬送中であって、用紙Pがレジストローラー13,14に到達するまでに、レジストローラー13,14全体の移動動作や回転動作が終了する。
なお、移動動作や回転動作を行う前のレジストローラー13,14は、用紙Pを正しく搬送可能な搬送基準位置にある。つまり、このときのレジストローラー13,14は、搬送幅方向Yと平行であって位置ずれしていない位置にある。
ここで、ステップS60において算出された移動量が0以外であり回転量が0であった場合、即ち、用紙Pについて位置ずれのみ発生して斜行が発生していない場合、例えば図3(a)のように、レジストローラー13,14全体に対して、搬送幅方向Yへの移動動作のみ行われる。
一方、移動量が0であり回転量が0以外であった場合、即ち、用紙Pについて位置ずれが発生しないで斜行のみ発生している場合、例えば図3(b)のように、レジストローラー13,14全体に対して、θ回転軸79を中心にしての回転動作のみ行われる。
一方、移動量が0以外であり回転量も0以外であった場合、即ち、用紙Pについて位置ずれ及び斜行の両方が発生している場合、例えば図3(a)と(b)との組合せのように、ヘッドユニット31に対して、搬送幅方向Yへの移動動作に併せてθ回転軸79を中心にしての回転動作が行われる。
ステップS80では、制御部90は、搬送面50上を搬送中の用紙Pを、ステップS70において移動動作や回転動作を行った後のレジストローラー13,14で受け取ってレジストローラー13,14による搬送を行う。
ステップS90では、制御部90は、ゲートローラー11,12の搬送を休止し、ゲートローラー11,12間のニップ状態を解除してゲートローラー11,12から用紙Pを解放する。
ステップS100では、制御部90は、レジストローラー13,14によって用紙Pを搬送しながら、レジストローラー13,14全体を、移動動作や回転動作を行う前の元の搬送基準位置に戻す。これにより、レジストローラー13,14間に挟持された用紙Pについても、レジストローラー13,14全体が元の搬送基準位置に戻るのに伴って移動や回転を行うことになる。この結果、搬送面50上において位置ずれや斜行が発生していた用紙Pが、正しい位置及び正しい姿勢に補正されることになる。
そして、用紙Pは搬送面50上をレジストローラー13,14によって搬送されて、正しい位置及び正しい姿勢でベルト搬送部2の搬送面51上に供給される。
ステップS110では、制御部90は、ステップS100において補正された用紙Pの後端がゲートローラー11,12を通過したときに、ゲートローラー11,12間をニップ状態にして次の用紙Pの搬送に備える。
次に、レジストローラー13,14を用いた用紙補正の具体例について説明する。図6は、レジストローラー13,14を用いた用紙補正の例を示す図である。図6(a1)、(b1)、(c1)は、搬送面50上に用紙Pが搬送された補正前の状況を示している。これは、図5のフローチャートに示すステップS70の動作前における状況に相当する。図6(a2)、(b2)、(c2)は、レジストローラー13,14全体に対して移動動作や回転動作を行った直後の状況を示している。これは、図5のフローチャートに示すステップS70の動作後における状況に相当する。図6(a3)、(b3)、(c3)は、レジストローラー13,14間の用紙Pを搬送しながら、レジストローラー13,14全体を元の搬送基準位置に戻すことによって用紙Pを補正した後の状況を示している。これは、図5のフローチャートに示すステップS100の動作後における状況に相当する。なお、図中の破線部分は、動作前における用紙P及びレジストローラー13,14の位置を示している。
図6(a1)では、用紙Pが正しい姿勢で搬送面50上に搬送されているが、用紙Pの全体が搬送幅方向Yへ位置ずれしている。このため、(a2)では、レジストローラー13,14全体を搬送幅方向Yへ位置ずれ量だけ移動させる。このとき、用紙Pはそのままの状態で搬送されている。そして、(a3)では、ゲートローラー11,12から搬送された用紙Pを受け取り、レジストローラー13,14間に挟持された用紙Pを搬送しながら、レジストローラー13,14全体を移動する前の元の搬送基準位置に戻す。この結果、搬送面50上において位置ずれが発生していた用紙Pが、正しい位置に補正されることになる。
図6(b1)では、用紙Pが斜行した姿勢で搬送面50上に搬送されている。このため、(b2)では、レジストローラー13,14全体をθ回転軸79を中心にして斜行量だけ回転させる。この回転により、レジストローラー13,14全体が用紙Pの幅方向端部に直交する位置になる。このとき、用紙Pはそのままの状態で搬送されている。そして、(b3)では、ゲートローラー11,12から搬送された用紙Pを受け取り、レジストローラー13,14間に挟持された用紙Pを搬送しながら、レジストローラー13,14全体を回転する前の元の搬送基準位置に戻す。この結果、搬送面50上において斜行が発生していた用紙Pが、正しい姿勢に補正されることになる。
図6(c1)では、用紙Pが斜行した姿勢で、且つ全体が搬送幅方向Yへ位置ずれして搬送面50上に搬送されている。このため、(c2)では、レジストローラー13,14全体をθ回転軸79を中心にして斜行量だけ回転させて、且つ搬送幅方向Yへ位置ずれ量だけ移動させる。この回転と移動により、レジストローラー13,14全体が用紙Pの幅方向端部に直交する位置になる。このとき、用紙Pはそのままの状態で搬送されている。そして、(c3)では、ゲートローラー11,12から搬送された用紙Pを受け取り、レジストローラー13,14間に挟持された用紙Pを搬送しながら、レジストローラー13,14全体を回転及び移動する前の元の搬送基準位置に戻す。この結果、搬送面50上において斜行及び位置ずれが発生していた用紙Pが、正しい姿勢及び正しい位置に補正されることになる。
以上説明したように、本実施形態のインクジェットプリンター100によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態のインクジェットプリンター100では、レジストローラー13,14全体に対しての移動や回転を行った後、用紙Pを受け取って搬送しながら、レジストローラー13,14全体を用紙Pとともに元の搬送基準位置に戻している。このときの移動動作や回転動作は、エッジセンサーS1,S2の検出結果に基づいて算出した用紙Pの位置ずれ量及び斜行量に応じて行われる。
これにより、用紙Pが、搬送面50上において位置ずれや斜行が発生した搬送状態の場合でも、この搬送状態に応じてレジストローラー13,14全体の移動動作、回転動作、及び移動動作と回転動作との組み合わせを行い、用紙Pを正しい位置及び正しい姿勢に補正することができる。この結果、用紙Pに対してヘッドユニット31からインクを吐出して印刷するときに、レジスト精度の高い画像を形成することが可能になる。
また、用紙Pが正しい位置及び正しい姿勢で搬送されることから、印刷時においてヘッドユニット31と用紙Pとが理想の位置関係を保つことができる。これにより、例えば、予め画像処理で生成した吐出特性に合わせた画像データや、誤差分散等でムラを見えにくくした画像データを印刷したときに、これらの画像の効果を損なうことがない。
また、レジストローラー13,14等への突き当てによる用紙Pのスキュー補正などが不要となることから、突き当て時に発生する騒音を防止することができ、インクジェットプリンター100の静音化を実現することができる。
また、用紙Pの搬送位置を補正することによって、用紙Pを正しい姿勢で搬送幅方向Yに正確に位置付けることができる。これにより、ベルト搬送部2において、用紙Pの幅方向端部が、無端ベルト24の通気孔26の上に位置するように搬送できる。この結果、用紙Pを通気孔26を通じて十分に吸着することができ、搬送面51上での用紙Pの浮き上がりを防止することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るインクジェットプリンター100について説明する。第2実施形態に係るインクジェットプリンター100は、前述した第1実施形態に係るインクジェットプリンター100と同様の装置構成を有するが、用紙Pを搬送するときの搬送位置補正装置の動作が異なる。図7は、第2実施形態における搬送位置補正装置の動作を示すフローチャートである。同図に示す動作は、第1実施形態と同様にゲートローラー11,12に用紙Pが供給されたときに開始される。
図7のフローチャートに示すステップS10〜S50の動作は、図5の第1実施形態に係るフローチャートに示すステップS10〜S50の動作と同様であり、説明を省略する。図7のフローチャートと図5の第1実施形態に係るフローチャートとは、ステップS50において用紙Pに位置ずれ又は斜行が発生していると判定されてからの動作が異なる。
図7のフローチャートに示すステップS210では、制御部90は、ゲートローラー11,12及びレジストローラー13,14の搬送を休止し、ゲートローラー11,12のみニップ状態を解除してゲートローラー11,12における用紙Pを解放する。
ステップS220では、制御部90は、移動量算出部92により、ステップS40において算出された位置ずれ量及び斜行量に基づいて、用紙Pの位置ずれ及び斜行を補正するためのレジストローラー13,14全体の搬送幅方向Yへの移動量と、θ回転軸79を中心にした回転量とを算出する。
ステップS230では、制御部90は、ステップS220において算出されたレジストローラー13,14全体の移動量と回転量とに基づいて、ニップ状態のレジストローラー13,14全体の移動動作や回転動作を行う。このとき、レジストローラー13,14間に挟持された用紙Pについても、レジストローラー13,14とともに移動や回転を行うことになる。この結果、搬送面50上において位置ずれや斜行が発生していた用紙Pが、正しい位置及び正しい姿勢に補正されることになる。
ステップS240では、制御部90は、ステップS230において移動動作や回転動作を行ったレジストローラー13,14間のニップ状態を解除して、移動動作や回転動作を行う前の元の搬送基準位置に戻す。このとき、レジストローラー13,14間のニップ状態は解除されているので、用紙Pは補正後の位置のままで、用紙Pを非接触の状態で挟んだレジストローラー13,14のみが元の搬送基準位置に戻ることになる。
ステップS250では、制御部90は、ステップS230において正しい位置及び正しい姿勢に補正された用紙Pをゲートローラー11,12間及びレジストローラー13,14間の両方でニップ状態にし、それぞれの搬送を再開する。用紙Pは搬送面50上を正しい位置及び正しい姿勢で搬送されて、ベルト搬送部2の搬送面51に供給される。
次に、レジストローラー13,14を用いた第2実施形態における用紙補正の具体例について説明する。図8は、レジストローラー13,14を用いた第2実施形態における用紙補正の例を示す図である。図8(a1)、(b1)、(c1)は、搬送面50上に用紙Pが搬送された補正前の状況を示している。これは、図7のフローチャートに示すステップS230の動作前における状況に相当する。図8(a2)、(b2)、(c2)は、レジストローラー13,14間の用紙Pをニップ状態にし、レジストローラー13,14全体に対して移動動作や回転動作を行った直後の状況を示している。これは、図7のフローチャートに示すステップS230の動作後における状況に相当する。図8(a3)、(b3)、(c3)は、レジストローラー13,14間のニップ状態を解除して、レジストローラー13,14全体を元の搬送基準位置に戻した後の状況を示している。これは、図7のフローチャートに示すステップS240の動作後における状況に相当する。なお、図中の破線部分は、動作前における用紙P及びレジストローラー13,14の位置を示している。
図8(a1)では、用紙Pが正しい姿勢で搬送面50上に搬送されているが、用紙Pの全体が搬送幅方向Yへ位置ずれしている。このため、(a2)では、ニップ状態のレジストローラー13,14全体を、挟持された用紙Pとともに搬送幅方向Yへ位置ずれ量だけ移動させる。この結果、搬送面50上において位置ずれが発生していた用紙Pが、正しい位置に補正されることになる。そして、(a3)では、レジストローラー13,14間のニップ状態を解除し、レジストローラー13,14全体を移動する前の元の搬送基準位置に戻している。
図8(b1)では、用紙Pが斜行した姿勢で搬送面50上に搬送されている。このため、(b2)では、ニップ状態のレジストローラー13,14全体を、挟持された用紙Pとともにθ回転軸79を中心にして斜行量だけ回転移動させる。この結果、搬送面50上において斜行が発生していた用紙Pが、正しい姿勢に補正されることになる。そして、(b3)では、レジストローラー13,14間のニップ状態を解除し、レジストローラー13,14全体を回転する前の元の搬送基準位置に戻している。
図8(c1)では、用紙Pが斜行した姿勢で、且つ全体が搬送幅方向Yへ位置ずれして搬送面50上に搬送されている。このため、(c2)及び(c3)では、前記した(b2)及び(b3)と同様に、レジストローラー13,14全体をニップ状態で用紙Pとともに回転させることによって正しい姿勢に補正する。そして、前記した(a2)及び(a3)と同様に、レジストローラー13,14全体をニップ状態で用紙Pとともに移動させることによって正しい位置に補正する。この結果、搬送面50上において位置ずれ及び斜行が発生していた用紙Pが、正しい位置及び正しい姿勢に補正されることになる。
なお、上記したように、姿勢の補正の後に位置の補正を行うのではなく、位置の補正の後に姿勢の補正を行っても良く、或いは、姿勢の補正と位置の補正とを同時に行うようにしても良い。
本実施形態のインクジェットプリンター100では、用紙Pをニップ状態にして、レジストローラー13,14全体に対して用紙Pとともに移動や回転を行った後、用紙Pのニップ状態を解除してレジストローラー13,14全体を元の搬送基準位置に戻している。このときの移動動作や回転動作は、エッジセンサーS1,S2の検出結果に基づいて算出した用紙Pの位置ずれ量及び斜行量に応じて行われる。
これにより、用紙Pが、搬送面50上において位置ずれや斜行が発生した搬送状態の場合でも、この搬送状態に応じてレジストローラー13,14全体の移動動作、回転動作、及び移動動作と回転動作との組み合わせを行い、用紙Pを正しい位置及び正しい姿勢に補正することができる。この結果、用紙Pに対してヘッドユニット31からインクを吐出して印刷するときに、レジスト精度の高い画像を形成することが可能になる。
(変形例)
上記実施形態では、長尺の吐出ヘッドを配置したラインヘッド型インクジェットプリンターについて説明したが、これに限られず、例えば、レーザプリンター、マルチパス(シリアル)型インクジェットプリンター、複写機、ファクシミリ等の記録装置にも適用することができる。
1…ニップ搬送部、2…ベルト搬送部、3…印刷部、11,12…ゲートローラー、13,14…レジストローラー、15…支持板、16…開口部、21…従動ローラー、22…テンションローラー、23…駆動ローラー、24…無端ベルト、25…搬送駆動モーター、26…通気孔、31…ヘッドユニット、50,51…搬送面、71…Y軸モーター、72…θ軸モーター、73…Y軸カム、74…θ軸カム、79…θ回転軸、90…制御部、91…搬送情報算出部、92…移動量算出部、100…インクジェットプリンター、S1,S2…エッジセンサー。

Claims (8)

  1. 搬送面を搬送される記録媒体を挟持する挟持部と、
    前記搬送される記録媒体の位置を検出する検出部と、
    前記検出部によって検出された前記記録媒体の位置に基づいて、前記記録媒体の搬送状態を示す搬送情報を算出する搬送情報算出部と、
    前記搬送情報に基づいて、前記挟持部に対して、前記記録媒体の搬送方向と交差する方向への移動及び前記搬送面と垂直な方向の軸回りへの回転を制御する制御部と、を有することを特徴とする搬送位置補正装置。
  2. 前記制御部は、前記搬送情報に基づいて、前記記録媒体の搬送基準位置にある前記挟持部を、前記記録媒体を挟持しない状態で、前記搬送方向と交差する方向への移動及び前記搬送面と垂直な方向の軸回りへの回転を制御した後に、前記記録媒体を挟持した状態で、前記搬送基準位置に戻すように制御することを特徴とする請求項1に記載の搬送位置補正装置。
  3. 前記制御部は、前記搬送情報に基づいて、前記記録媒体の搬送基準位置にある前記挟持部を、前記記録媒体を挟持した状態で、前記搬送方向と交差する方向への移動及び前記搬送面と垂直な方向の軸回りへの回転を制御した後に、前記記録媒体を挟持しない状態で、前記搬送基準位置に戻すように制御することを特徴とする請求項1に記載の搬送位置補正装置。
  4. 前記搬送情報は、前記記録媒体の幅方向における所定の幅方向基準位置からの位置ずれ量を含み、前記制御部は、前記位置ずれ量に基づいて、前記挟持部に対して、前記搬送方向と交差する方向への移動を制御することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の搬送位置補正装置。
  5. 前記搬送情報は、前記記録媒体の斜行量を含み、前記制御部は、前記斜行量に基づいて、前記挟持部に対して、前記搬送面と垂直な方向の軸回りへの回転を制御することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の搬送位置補正装置。
  6. 前記挟持部は、前記記録媒体を挟持して回転することによって搬送する一対のローラーからなることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の搬送位置補正装置。
  7. 搬送面を搬送される記録媒体を挟持部によって挟持する挟持工程と、
    前記搬送される記録媒体の位置を検出する検出工程と、
    前記検出工程によって検出された前記記録媒体の位置に基づいて、前記記録媒体の搬送状態を示す搬送情報を算出する搬送情報算出工程と、
    前記搬送情報に基づいて、前記挟持部に対して、前記記録媒体の搬送方向と交差する方向への移動及び前記搬送面と垂直な方向の軸回りへの回転を制御する制御工程と、を有することを特徴とする搬送位置補正装置の制御方法。
  8. 請求項1から6のいずれか一項に記載の搬送位置補正装置を備えて記録媒体に記録を行うことを特徴とする記録装置。
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