JP2011149634A - 室内機 - Google Patents

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Abstract

【課題】前面パネルを回動させる構造を採用した場合でも、薄型化を図ることが可能な室内機を提供する。
【解決手段】この室内機1は、ケーシング10と、ケーシング10の前面に取り付けられる前面パネル20と、前面パネル20を回動可能に軸支する軸受部と、前面パネル20が回動する際に前面パネル20とケーシング10とが干渉する部分に設けられた支持部材50とを備えている。この支持部材50は、ケーシング10の天面部11に着脱可能に取り付けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ケーシングの前面に取り付けられる前面パネルが回動する室内機に関する。
従来から、フィルタの清掃などのメンテナンスのために、前面パネルが回動する空気調和機の室内機が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示される室内機では、前面パネルを前方に移動させる可動サポートに前面パネルを回動可能に支持させることにより、前面パネルが回動して開くことを可能にしている。
特開2008−261629号公報
上記特許文献1のように前面パネルを回動させる構造を採用した場合には、前面パネルがスムーズに回動するように、前面パネルが他の部材と干渉しないように設計するのが通常である。しかしながら、前面パネルと他の部材とが干渉しないように設計するには、当該前面パネルが他の部材を回避して大きく回動するように設計しなければならず、その前面パネルの回動中心は室内機の中心から離れた位置となってしまう。つまり、前面パネルを回動させる構造を採用した場合、設計制約上、室内機の薄型化を図るのが困難になっていた。
そこで、この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、前面パネルを回動させる構造を採用した場合でも、薄型化を図ることが可能な室内機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明にかかる室内機は、ケーシングと、ケーシングの前面に取り付けられる前面パネルと、前面パネルを回動可能に軸支する軸受部と、前面パネル及びケーシングの少なくとも一方において、前面パネルが回動する際に両者が干渉する部分に設けられた支持部材とを備えている。
この室内機では、前面パネルとケーシングとが干渉する部分に支持部材を設けることによって、前面パネルが支持部材に支持されながら回動する。すなわち、通常では、前面パネルとケーシングとが干渉しないように設計するところ、本発明の室内機では、前面パネルとケーシングとが干渉する設計を許容している。これにより、従前に比べて、前面パネルの回動中心を室内機の中心側に配置することが可能となるので、室内機の薄型化を図ることができる。
第2の発明にかかる室内機は、第1の発明にかかる室内機において、支持部材は、前面パネル及びケーシングの少なくとも一方に対して、着脱可能に設けられている。
この室内機では、前面パネルとケーシングとの干渉部分である支持部材を着脱可能にしておくことによって、当該支持部材が両部材による干渉や経年変化等により劣化しても、当該支持部材だけ交換すればよいので、メンテナンス性が向上する。
また、支持部材を干渉に耐え得る高価な材料で成形する場合には、当該支持部材だけ交換すればよいので、コストアップを抑制できる。
第3の発明にかかる室内機は、第1又は第2の発明に係る室内機において、支持部材は、ケーシングより摩擦抵抗の小さい材料で成形されている。
この室内機では、前面パネルの回動をスムーズに行なうことができる。
第4の発明にかかる室内機は、第1〜第3のいずれかの発明にかかる室内機において、軸受部は、前面パネルが支持部材に支持されながら回動するのに伴って、前面側に移動する。
この室内機では、軸受部が前面側に移動することで、干渉部分に一定以上負荷が加わるのを防止することができる。これにより、前面パネルや支持部材が破損するのを抑制することができる。
第5の発明にかかる室内機は、第4の発明にかかる室内機において、軸受部が設けられ、ケーシングの内部から前面側に移動可能なパネル支持アームをさらに備え、パネル支持アームは、前面パネルが支持部材に支持されながら回動するのに伴って、ケーシングの内部から前面側に引き出されて、その軸受部を前面側に移動させる。
この室内機では、パネル支持アームが前面側に引き出されることによって、軸受部が前面側に移動するので、干渉部分に一定以上負荷が加わるのを防止することができる。これにより、前面パネルや支持部材が破損するのを抑制することができる。
第6の発明にかかる室内機は、第1〜第5のいずれかの発明にかかる室内機において、前面パネルは、ケーシングの前面に配置される前面パネル部と、前面パネル部の幅方向の端部から後方に連続して形成される側面パネル部とを有し、その側面パネル部は、外側に向かって凸状に湾曲した曲面であり、支持部材は、側面パネル部の上端部及びケーシングの当該上端部に対向する部分の少なくとも一方に設けられている。
デザイン上、側面パネル部を外側に向かって凸状に湾曲した曲面に設計した場合には、前面パネルの回動軌跡上、当該側面パネル部の上端部とケーシングとが干渉しやすくなる。そこで、この室内機では、その干渉しやすい部分に支持部材を設けることによって、デザイン制約を受けずに、室内機の薄型化を図ることが可能となる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、前面パネルとケーシングとが干渉する設計を許容することによって、従前に比べて、前面パネルの回動中心を室内機の中心側に配置することが可能となるので、室内機の薄型化を図ることができる。
また、第2の発明では、支持部材が両部材による干渉や経年変化等により劣化しても、当該支持部材だけ交換すればよいので、メンテナンス性が向上すると共に、コストアップを抑制できる。
また、第3の発明では、前面パネルの回動をスムーズに行なうことができる。
また、第4及び第5の発明では、干渉部分に一定以上負荷が加わるのを防止し、前面パネルや支持部材が破損するのを抑制することができる。
また、第6の発明では、デザイン上、前面パネル及びケーシングの幅方向の端部を外側に向かって凸状に湾曲した曲面に設計した場合でも、デザイン制約を受けずに、室内機の薄型化を図ることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る室内機の運転停止時の状態を示した斜視図である。 図1に示した室内機の前面パネルが干渉し始めた状態を示した斜視図である。 図1に示した室内機のメンテナンス時の状態を示した斜視図である。 図1に示した室内機の(a)運転停止時、(b)前面パネルの干渉開始時、(c)メンテナンス時の状態を示した正面図である。 図1に示した室内機の右側方部分の内部構造を示した断面図である。 図1に示した室内機の平面模式図である。 図1に示した室内機の(a)運転停止時、(b)前面パネルの干渉開始時、(c)メンテナンス時の状態を示した側面図である。 前面パネルを省略した室内機の(a)運転停止時、(b)前面パネルの干渉開始時、(c)メンテナンス時の状態を示した側面図である。 支持部材の(a)取り付け前、(b)取り付け後の状態を示した斜視図である。 支持部材の拡大斜視図である。 移動機構の側面図である。 移動機構のパネル支持アームが(a)収納された状態、(b)引き出された状態を示した側面図である。
以下、図面に基づいて、本発明に係る室内機の実施形態について説明する。
<空気調和装置の概要>
本発明の一実施形態に係る空気調和機の室内機1は、室外に設置される室外機に冷媒配管を介して接続されており、室内機1内及び室外機内に収納された機器・弁類と冷媒配管とが接続されて冷媒回路を構成している。
<室内機1>
室内機1は、図1〜図5に示すように、壁掛け型の室内機であって、主として、熱交換器(図示省略)、ファン(図示省略)、熱交換器やファンを内部に収容するケーシング10、ケーシング10の前面に取り付けられる前面パネル20、及び、前面パネル20を移動可能に構成する移動機構30(図5参照)を備えている。本実施形態の室内機1は、前面パネル20が上部を回動軸として下部がケーシング10から離れるように回動可能であって、運転停止時には、図1及び図4(a)に示すように、吹出口2を覆う位置に配置され、運転動作時には、吹出口2を露出させる位置に回動する。また、この室内機1は、フィルタ5のメンテナンス時など、図3及び図4(c)に示すように、前面パネル20が上方に大きく回動して、ケーシング10の前面部13を露出させる。
<ケーシング10>
ケーシング10は、図4に示すように、正面視において、左右方向(X方向)に長い略長方形状である。このケーシング10は、天面部11、底面部12、前面部13、及び、側面部(右側面部、左側面部)14を有している。そして、天面部11には天面吸込口3aが設けられると共に、前面部13には前面吸込口3b(図4(c)参照)が設けられる。また、前面部13の下方から底面部12の前方に至る部分には、吹出口2が設けられている。天面吸込口3a及び前面吸込口3bは、室内空気をケーシング10の内部に取り込むための開口であり、吹出口2は、調和された空気を室内に吹き出すための開口である。また、図5に示すように、右側面部14及び左側面部14の各々には、側面パネル15が取り付けられている。
<側面パネル15>
図5に示すように、上記したケーシング10の側面部14と、側面パネル15との間には、後述する移動機構30を収容するための収納空間Sが形成されている。この側面パネル15は、第1湾曲部15aと、第1湾曲部15aに連続して形成される第2湾曲部15bとを有している。第1湾曲部15aは、側面部14の背面側の部分を覆うように配置されると共に、第2湾曲部15bは、側面部14の前面側の部分を覆うように配置される。この第1湾曲部15aは、水平方向の断面が略S字状に湾曲した形状を有しており、第2湾曲部15bは、水平方向の断面が外側に向かって凸状の円弧状に湾曲した曲面を有している。そして、第1湾曲部15aの外周面には、化粧パネル16が設けられている。
<化粧パネル16>
化粧パネル16は、図6に示すように、前面パネル20と共に、室内機1の外観を構成するパネルであって、後述する前面パネル20(側面パネル部22)の外周面と連続する外周面を形成するように構成されている。この化粧パネル16は、図5及び図6に示すように、前述した第1湾曲部15aの外周面を覆っており、その形状は、第1湾曲部15aと略同一のS字状の水平断面形状である。
<前面パネル20>
前面パネル20は、室内機1の最も前面側に配置されるパネルであって、上記したように、室内機1の使用状態に応じて、回動可能となっている(図1〜図4参照)。この前面パネル20は、その表面(意匠面)が金属製となっており、従前のものと比べて、その重量が大きくなっている。この前面パネル20は、略平坦な形状を有する正面パネル部21と、正面パネル部21の幅方向(X方向)の両端から後方(背面側)に連続して形成される側面パネル部22とを有している。正面パネル部21は、ケーシング10の前面部13の略全体を覆うと共に、側面パネル部22は、前述した第2湾曲部15bを覆っている。この側面パネル部22は、第2湾曲部15bと同様に、水平方向の断面が外側に向かって凸状に湾曲した曲面を有している。この側面パネル部22と上記した化粧パネル16は、図6の拡大図に示すように、それらの外周面が連続した面を形成するように、側面パネル部22の後端部と化粧パネル16の前端部とが、段差無く一致している。また、前面パネル20の内面(ケーシング10の前面部13に対向する面)には、後述するパネル支持アーム33の軸受穴33b(図11及び図12参照)に回転可能に支持される軸部23(図7参照)が設けられている。本実施形態の室内機1では、室内機の薄型化を図る観点から、前面パネル20をケーシング10に近接して配置しており、運転停止時において(図1参照)、前面パネル20の上端部20aとケーシング10の天面部11の前面側端部とのクリアランスが、非常に小さくなっている(図6参照)。
<支持部材50>
上記したように、回動可能な前面パネル20をケーシング10に近接して配置した場合、図7及び図8に示すように、前面パネル20の回動中心P1(軸部23の位置)が、室内機1の中心側(据付面側)に寄ることになる。そうすると、前面パネル20が回動する際に、図2の拡大図に示すように、前面パネル20の上端部20aとケーシング10の天面部11とが干渉してしまう。そこで、本実施形態では、当該前面パネル20の上端部20aとケーシング10の天面部11とが干渉する部分に、前面パネル20の回動を支持する支持部材50を設けている。すなわち、本実施形態では、前面パネル20がケーシング10と干渉しないように設計するのではなく、前面パネル20がケーシング10と干渉する設計を許容し、その干渉部分に支持部材50を設けることによって、前面パネル20を支持部材50で支持させながら回動させている。本実施形態では、支持部材50を、(HIPS)で成形されるケーシング10より摩擦抵抗の小さい(POM)で成形することによって、支持部材50で支持される前面パネル20の回動をスムーズにし、前面パネル20及び支持部材50が破損するのを抑止している。なお、本実施形態では、支持部材50をPOM樹脂で成形する例について説明したが、この支持部材50には、PP樹脂、PE樹脂、PET樹脂、PBT樹脂、ABS樹脂、PA樹脂、PVC樹脂、PC樹脂、その他の様々な合成樹脂、アルミニウム合金、チタン合金、その他の様々な金属、セラミックスなど種々の材料を適用することができる。
本実施形態では、前面パネル20の回動軌跡において、前面パネル20とケーシング10とが干渉する部分のみに支持部材50を設けている。上記したように、本実施形態では、前面パネル20の側面パネル部22を外側に向かって凸状に湾曲した曲面とし、且つ、ケーシング10の天面部11の側面パネル部22の上端部22aに対向する部分11a(図2及び図9(a)参照)を当該上端部22aに沿う形状にし、さらに、前面パネル20の上端部20aとケーシング10の天面部11とのクリアランスを小さく設計しているので、前面パネル20が回動する際に、前面パネル20は、天面部11の側面パネル部22の上端部22aに対向する部分11aと干渉する。従って、本実施形態のように湾曲させた前面パネル20を採用した場合には、支持部材50は、天面部11において、側面パネル部22の上端部22aに対向する部分11a(図2及び図9(a)参照)に設けられている。
また、支持部材50は、支持部材50を天面部11に対して着脱可能に構成されており、略扇形形状を呈している。この支持部材50は、図2、図9及び図10に示すように、天面部11の下面に配置される挿入部51と、前面パネル20に当接する部分となる湾曲部52とを有している。この湾曲部52は、上記した側面パネル部22の湾曲に沿うように形成されており、外側に向かって凸状に湾曲している。実際に、前面パネル20に接触する部分は、湾曲部52となる。
<移動機構30>
移動機構30は、図11及び図12に示すように、駆動源としてのモータ31と、モータ31の駆動力を伝達する中間ギア32と、ギア32からの駆動力を受けて移動するパネル支持アーム33と、パネル支持アーム33が収容されるケース34と、パネル支持アーム33の位置を検出する位置検出スイッチ35とを有している。モータ31は、ケース34のパネル支持アーム33とは反対側の面に取り付けられており、そのモータ軸に軸ギア31aが取り付けられている。中間ギア32は、前述した軸ギア31aに噛合し、モータ31の駆動力をパネル支持アーム33に伝達する。パネル支持アーム33には、前述した中間ギア32に噛合するラックギア33aが設けられている。このパネル支持アーム33は、上部に行くほど幅が狭くなる三角定規に似た板状の部品であって、その最上部近傍には、前面パネル20を回転可能に軸支する軸受穴33bが形成されている。また、パネル支持アーム33には、前述したラックギア33aが延びる方向と略平行に形成された長穴状の第1摺動開口33cと第2摺動開口33dとが形成されている。そして、当該第1摺動開口33c及び第2摺動開口33dの各々には、パネル支持アーム33をスムーズに移動させるためのローラ36a及び36bが設けられている。また、パネル支持アーム33の移動方向Dの後端には、ローラ36cが取り付けられている。なお、ケース34の当該ローラ36cに対向する部分には、ガイド部34cが設けられている。
<前面パネル20の回動中心の移動について>
運転停止時(図1、図4(a)、図7(a)、図8(a)参照)には、前面パネル20の回動中心P1は、室内機1の中心に(室内機1が取り付けられる据付面側に)近くなるように配置されている。これにより、前面パネル20の軸部23及びその軸部23を軸支する軸受穴33bが、室内機1の中心に近い位置に配置されることになり、室内機1の薄型化が図られている。この運転停止時には、前面パネル20は回動せずに、正面視において前面パネル20以外の部材が露出しないようになっている。これにより、室内の居住者に室内機1の存在に起因する圧迫感を与えないようにしている。
そして、室内機1のメンテナンスを行なうために、上記した運転停止時の状態から前面パネル20を回動させていくと、図2、図4(b)、図7(b)及び図8(b)に示すように、運転停止時の位置から約20°回動させた位置で、前面パネル20が支持部材50に干渉し始める。
前面パネル20が支持部材50に干渉し始めた状態から、さらに前面パネル20を回動させていくと、図3、図4(c)、図7(c)及び図8(c)に示すように、パネル支持アーム33が引き出されて、前面パネル20の回動中心P3が、上記した運転停止時及び前面パネルの干渉開始時に比べて、前面側かつ上方に移動する。メンテナンス時には、フィルタ5を露出させるために前面パネル20を大きく回動させているが、前面パネル20を上記した回動中心P1及びP2(前面パネル20の干渉開始時における回動中心)で回動させると、前面パネル20とケーシング10とが干渉してしまう。本実施形態では、当該干渉する部分に支持部材50を設けているので、前面パネル20は、当該支持部材50で支持されながら回動を継続する。この際、図12に示すように、パネル支持アーム33は、前面パネル20が支持部材50に支持されながら回動するのに伴って、当該支持部材50を軸として、ケーシング10の内部から前面側に引き出されて、その軸受穴33bを前面側且つ上方に移動させる。これにより、前面パネル20がケーシング10にめり込むことなく回動可能となり、その回動中心が移動する。このように、前面パネル20の回動に伴って回動中心が移動することで、前面パネル20、ケーシング10及び支持部材50に所定以上の負荷が加わるのを防止することができる。
[本実施形態の室内機の特徴]
本実施形態の室内機1には、以下のような特徴がある。
本実施形態の室内機1では、前面パネル20とケーシング10とが干渉する部分に支持部材50を設けることによって、前面パネル20が支持部材50に支持されながら回動する。すなわち、通常では前面パネル20とケーシング10とが干渉しないように設計するところ、本実施形態の室内機1では、前面パネル20とケーシング10とが干渉する設計を許容している。これにより、従前に比べて、前面パネル20の回動中心P1〜P3を室内機1の中心側(据付面側)に配置することが可能となるので、室内機1の薄型化を図ることができる。
また、本実施形態の室内機1では、前面パネル20を支持部材50で支持しながら回動させることが可能となるので、本実施形態のように重量の大きい金属製の前面パネル20を採用した場合でも、支持部材50で前面パネル10を支持する分、前面パネル20を回動させる駆動源となるモータに負荷がかかるのを抑制することができる。このため、重量の大きい前面パネル20を回動させるための高出力のモータを採用せずとも、前面パネル20を回動させることが可能となり、コストアップの抑制にもつながる。
また、本実施形態の室内機1では、支持部材50をケーシング10の天面部11に対して着脱可能にしておくことによって、支持部材50が前面パネル20の回動を支持することで劣化や破損等して交換の必要が生じた場合でも、当該支持部材50だけ交換すればよいので、メンテナンス性が向上する。
本実施形態の室内機1では、前面パネル20を回転可能に支持するために、摩擦抵抗が小さく且つ強度が小さい材料を選択する必要がある。このような材料を選択することはコストアップにつながるおそれがあるが、当該支持部材50が劣化や破損等して交換の必要が生じた場合でも、支持部材50だけ交換すればよいので、コストアップを抑制することができる。
また、本実施形態の室内機1では、支持部材50をケーシング10より摩擦抵抗の小さい材料で成形することによって、前面パネル20の回動をスムーズに行なうことができる。
また、本実施形態の室内機1では、前面パネル20が支持部材50に支持されながら回動するのに伴って、パネル支持アーム33が前面側に引き出され、その軸受穴33bが前面側且つ上方に移動する。これにより、干渉部分(支持部材50及び前面パネル20)に一定以上負荷が加わるのを防止することができるので、前面パネル20や支持部材50が破損するのを抑制することができる。
デザイン上、前面パネル20の側面パネル部22を外側に向かって凸状に湾曲した曲面に設計した場合には、前面パネル20の回動軌跡上、当該側面パネル部22の上端部22aとケーシング10の天面部11とが干渉しやすくなる。そこで、本実施形態の室内機1では、その干渉しやすい部分に支持部材50を設けることによって、デザイン制約を受けずに、室内機1の薄型化を図ることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態では、支持部材50をケーシング10に取り付ける例について説明したが、本発明はこれに限らず、ケーシング10と前面パネル20とが干渉する部分であれば、支持部材50を前面パネル20に取り付けても良い。
また、上記実施形態では、支持部材50を、外側に向かって凸状に湾曲した側面パネル部22に対向する部分11aに設けたが、本発明は側面パネル部22に干渉する部分だけでなく、略平坦な形状の正面パネル部21がケーシング10(天面部11)に干渉するのであれば、その干渉する部分に支持部材を設けても良い。つまり、正面パネル部21の上端部、及び、ケーシング10の当該正面パネル部21の上端部に対向する部分の少なくとも一方に、支持部材を設けても良い。
本発明を利用すれば、前面パネルを回動させる構造を採用した場合でも、薄型化を図ることが可能な室内機を得ることができる。
1 室内機
10 ケーシング
20 前面パネル
21 前面パネル部
22 側面パネル部
33 パネル支持アーム
33b 軸受孔(軸受部)
50 支持部材

Claims (6)

  1. ケーシングと、
    前記ケーシングの前面に取り付けられる前面パネルと、
    前記前面パネルを回動可能に軸支する軸受部と、
    前記前面パネル及び前記ケーシングの少なくとも一方において、前記前面パネルが回動する際に両者が干渉する部分に設けられた支持部材とを備えることを特徴とする、室内機。
  2. 前記支持部材は、前記前面パネル及び前記ケーシングの少なくとも一方に対して、着脱可能に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の室内機。
  3. 前記支持部材は、前記ケーシングより摩擦抵抗の小さい材料で成形されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の室内機。
  4. 前記軸受部は、前記前面パネルが前記支持部材に支持されながら回動するのに伴って、前面側に移動することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の室内機。
  5. 前記軸受部が設けられ、前記ケーシングの内部から前面側に移動可能なパネル支持アームをさらに備え、
    前記パネル支持アームは、前記前面パネルが前記支持部材に支持されながら回動するのに伴って、前記ケーシングの内部から前面側に引き出されて、その軸受部を前面側に移動させることを特徴とする、請求項4に記載の室内機。
  6. 前記前面パネルは、前記ケーシングの前面に配置される前面パネル部と、前記前面パネル部の幅方向の端部から後方に連続して形成される側面パネル部とを有し、その側面パネル部は、外側に向かって凸状に湾曲した曲面であり、
    前記支持部材は、前記側面パネル部の上端部及び前記ケーシングの当該上端部に対向する部分の少なくとも一方に設けられていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の室内機。
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