JP2011058793A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】側方に空気を吹き出させることができる空気調和機の室内機の提供。
【解決手段】空気調和機の室内機10は、室内機本体11と、上下風向調整羽根30と、第1機構と、を備えている。室内機本体11は、吹出口15が形成されている室内機ケーシング12を有する。上下風向調整羽根30は、第1姿勢と、第2姿勢とを採ることが可能である。第1姿勢とは、上下風向調整羽根30が吹出口15を覆うように配置される姿勢のことである。第2姿勢とは、上下風向調整羽根30が室内機本体11の正面視において吹出口15の開口面に対して傾斜するように配置される姿勢のことである。第1機構は、上下風向調整羽根30が第1姿勢または第2姿勢を採るように、上下風向調整羽根30の姿勢を変更することが可能である。
【選択図】図13

Description

本発明は、空気調和機の室内機に関する。
従来より、空気調和機の室内機には、調和空気が吹き出される空気の吹出口を開閉するための上下風向調整板を備えているものがある。また、このような空気調和機の室内機には、上下風向調整板が回転軸を中心に回動することで、吹出口の開口面に対する上下風向調整板の傾斜角度が調整されて、吹き出される空気の吹き出し方向を変更可能なものがある。
例えば、特許文献1(特開2008−39252号公報)に開示されている空気調和機は、吹出口を開閉するとともに吹き出し風の向きを変える上下風向変更羽根(上下風向調整板に相当)と、上下風向変更羽根の回転支持部(回転軸に相当)を回動自在に保持する腕部とを備えている。この空気調和機では、吹出口を覆うように配置されている上下風向変更羽根が、腕部によって吹出口の前方に移動された後、回転支持部を中心に回動されている。このようにして、この空気調和機では、吹き出される空気の上下方向の吹き出し方向を変更している。
ところで、例えば、室内機の側方に空調対象者が居る場合など、調和空気が室内機の側方に向かって吹き出されるように空調対象者から要求があった場合には、空調対象者の要求に応じて室内機の側方に向かって空気を吹き出させる必要がある。
そこで、本発明の課題は、側方に空気を吹き出させることができる空気調和機の室内機を提供することにある。
第1発明に係る空気調和機の室内機は、本体と、上下風向調整板と、姿勢変更機構と、を備えている。本体は、吹出口が形成されているケーシングを有する。上下風向調整板は、第1姿勢と、第2姿勢とを採ることが可能である。第1姿勢とは、上下風向調整板が吹出口を覆うように配置される上下風向調整板の姿勢のことである。第2姿勢とは、上下風向調整板が本体の正面視または下面視において吹出口の開口面に対して傾斜するように配置される上下風向調整板の姿勢のことである。姿勢変更機構は、上下風向調整板が第1姿勢または第2姿勢を採るように、上下風向調整板の姿勢を変更することが可能である。
第1発明に係る空気調和機の室内機では、本体の正面視または下面視において、上下風向調整板が吹出口の開口面に対して傾斜する姿勢を採るように、上下風向調整板の姿勢を変更することができる。このため、例えば、上下風向調整板が第2姿勢を採る場合には、吹出口の開口面に対して上下風向調整板を左右方向に傾斜して配置することができる。したがって、吹出口から吹き出される空気を、吹出口の開口面に対して左右方向に傾斜して配置されている上下風向調整板によって規制することができる。
これによって、側方に空気を吹き出させることができる。
第2発明に係る空気調和機の室内機は、第1発明の空気調和機の室内機であって、姿勢変更機構は、上下風向調整板の形状を変化させずに上下風向調整板の姿勢を変更する。このため、第1姿勢を採る上下風向調整板の形状を維持した状態で、上下風向調整板に第2姿勢を採らせることができる。
第3発明に係る空気調和機の室内機は、第1発明または第2発明の空気調和機の室内機であって、上下風向調整板は、左右方向に延びている。姿勢変更機構は、移動機構を有している。移動機構は、上下風向調整板の連結部と連結している被移動部材を含む。また、移動機構は、連結部を移動させることが可能である。さらに、移動機構は、上下風向調整板の姿勢を第2姿勢に変更する場合には、吹出口から上下風向調整板の左側端部の前端までの距離と、吹出口から上下風向調整板の右側端部の前端までの距離とが異なって配置されるように、連結部を移動させる。
第3発明に係る空気調和機の室内機では、吹出口から上下風向調整板の左側端部の前端までの距離と、吹出口から上下風向調整板の右側端部の前端までの距離とが異なって配置されるように、連結部を移動させることができる。このため、例えば、吹出口から上下風向調整板の左側端部の前端までの距離と吹出口から上下風向調整板の左側端部の後端までの距離とが等しく、吹出口から上下風向調整板の右側端部の前端までの距離と吹出口から上下風向調整板の右側端部の後端までの距離とが等しく、吹出口から上下風向調整板の左側端部の前端までの距離と吹出口から上下風向調整板の右側端部の前端までの距離とが異なるように連結部が移動された場合には、上下風向調整板を、吹出口の開口面に対して左右方向に傾斜して配置することができる。したがって、吹出口の開口面に対して左右方向に傾斜して配置されている上下風向調整板によって吹出口から吹き出される空気を規制することができる。
これによって、側方に空気を吹き出させることができる。
第4発明に係る空気調和機の室内機は、第3発明の空気調和機の室内機であって、移動機構は、上下風向調整板の姿勢を第2姿勢に変更する場合には、吹出口から左側端部の前端までの距離と、吹出口から右側端部の前端までの距離と、吹出口から上下風向調整板の左側端部の後端までの距離と、吹出口から上下風向調整板の右側端部の後端までの距離とがそれぞれ異なって配置されるように、連結部を移動可能である。このため、この空気調和機の室内機では、吹出口の開口面に対して上下風向調整板を前後方向および左右方向に傾斜して配置することができる。
第5発明に係る空気調和機の室内機は、第3発明または第4発明の空気調和機の室内機であって、連結部は、第1連結部と、第2連結部とを含む。第2連結部は、本体の正面視における左右方向において、第1連結部よりも左側または右側のいずれか一方に配置されている。被移動部材は、第1被移動部材と第2被移動部材とを含む。第1被移動部材は、第1連結部と連結している。第2被移動部材は、第2連結部と連結している。移動機構は、第1移動機構と、第2移動機構とを含む。第1移動機構は、第1被移動部材を有している。また、第1移動機構は、上下風向調整板が吹出口近傍から迫り出されるように、第1連結部を移動させることが可能である。第2移動機構は、第2被移動部材を有している。また、第2移動機構は、上下風向調整板が吹出口近傍から迫り出されるように、第2連結部を移動させることが可能である。さらに、第1移動機構および第2移動機構の駆動量を制御する制御部を更に備えている。
第5発明に係る空気調和機の室内機では、第1移動機構によって上下風向調整板の第1連結部が移動され、第2移動機構によって上下風向調整板の第2連結部が移動される。このため、この空気調和機の室内機では、少なくとも2つの移動機構によって、吹出口の開口面に対する上下風向調整板の位置を変更することができる。
第6発明に係る空気調和機の室内機は、第1発明または第2発明の空気調和機の室内機であって、制御部を更に備えている。また、上下風向調整板は、左右方向に延びている。さらに、姿勢変更機構は、第1移動機構と、第2移動機構と、を有する。第1移動機構は、上下風向調整板の第1連結部と連結している。また、第1移動機構は、上下風向調整板が吹出口近傍から迫り出されるように、第1連結部を移動させることが可能である。第2移動機構は、第2連結部と連結している。第2連結部は、上下風向調整の左右方向において、第1連結部よりも左側または右側のいずれか一方に配置されている。また、第2移動機構は、上下風向調整板が吹出口近傍から迫り出されるように、第2連結部を移動させることが可能である。制御部は、第1移動機構および第2移動機構の駆動量を制御することで、吹出口の開口面に対する上下風向調整板の左右傾斜角度を調整する。
第6発明に係る空気調和機の室内機では、第1移動機構および第2移動機構の駆動量を制御することで、吹出口の開口面に対する上下風向調整板の左右傾斜角度を調整することができる。このため、上下風向調整板を、吹出口の開口面に対して左右方向に傾斜して配置することができる。したがって、吹出口の開口面に対して左右方向に傾斜して配置されている上下風向調整板によって吹出口から吹き出される空気を規制することができる。
これによって、側方に空気を吹き出させることができる。
第7発明に係る空気調和機の室内機は、第5発明または第6発明の空気調和機の室内機であって、制御部は、第1移動機構と第2移動機構とをそれぞれ独立して制御可能である。このため、この空気調和機の室内機では、第1移動機構と第2移動機構とを独立して制御することができる。
第8発明に係る空気調和機の室内機は、第5発明から第7発明のいずれかの空気調和機の室内機であって、第1移動機構は、第1連結部をスライド移動させる。また、第2移動機構は、第2連結部をスライド移動させる。このため、この空気調和機の室内機では、第1連結部および第2連結部をスライド移動させることができる。
第9発明に係る空気調和機の室内機は、第5発明から第8発明のいずれかの空気調和機の室内機であって、第3連結部と連結している第3移動機構を更に備えている。第3連結部は、上下風向調整板において、第1連結部および第2連結部とは別の連結部である。また、第3移動機構は、吹出口の開口面に対する上下風向調整板の左右方向に直交する方向の傾斜角度が調整されるように、第3連結部を移動可能である。
第9発明に係る空気調和機の室内機では、吹出口の開口面に対する上下風向調整板の左右方向に直交する方向の傾斜角度が調整されるように第3連結部を移動可能である。このため、例えば、吹出口の開口面に対する上下風向調整板の左右方向の傾斜角度のみが調整可能である場合と比較して、吹出口の開口面に対する上下風向調整板の傾斜角度の調整可能な範囲を広げることができる。
これによって、吹出口から吹き出される空気が向かう方向の種類を多くすることができる。
第10発明に係る空気調和機の室内機は、第9発明の空気調和機の室内機であって、第3連結部は、第1連結部と第2連結部とを結ぶ直線から離れた位置に配置されている。このため、この空気調和機の室内機では、第1連結部、第2連結部および第3連結部の位置を決定することで、吹出口の開口面に対する上下風向調整板の傾斜角度を決定することができる。
第11発明に係る空気調和機の室内機は、第10発明の空気調和機の室内機であって、第1連結部、第2連結部および第3連結部は、第1連結部から第3連結部までの距離と、第2連結部から第3連結部までの距離とが等しくなるようにそれぞれ配置されている。このため、例えば、第1連結部から第3連結部までの距離と、第2連結部から第3連結部までの距離とが異なるように配置されている場合と比較して、上下風向調整板の姿勢を安定させやすくすることができる。
第12発明に係る空気調和機の室内機は、第5発明から第11発明のいずれかの空気調和機の室内機であって、第1移動機構および第2移動機構を駆動するための駆動源は、ケーシング内に収納されている。このため、この空気調和機の室内機では、駆動源が目立つおそれを減らすことができる。
第13発明に係る空気調和機の室内機は、第12発明の空気調和機の室内機であって、駆動源は、第1移動機構を駆動させるための第1駆動源と、第2移動機構を駆動させるための第2駆動源とを含む。このため、第1移動機構および第2移動機構をそれぞれ別の駆動源によって駆動させることができる。
第14発明に係る空気調和機の室内機は、第1発明または第2発明の空気調和機の室内機であって、上下風向調整板は、左右方向に延びている。また、姿勢変更機構は、移動機構を有する。移動機構は、上下風向調整板の連結部と連結している被移動部材を含む。また、移動機構は、連結部を移動させることが可能である。さらに、移動機構は、上下風向調整板の姿勢を第2姿勢に変更する場合には、吹出口から上下風向調整板の左側端部までの距離と、吹出口から上下風向調整板の右側端部までの距離とが異なって配置されるように、連結部を移動させる。
第14発明に係る空気調和機の室内機では、吹出口から上下風向調整板の左側端部までの距離と、吹出口から上下風向調整板の右側端部までの距離とが異なって配置されるように、連結部を移動させることができる。このため、上下風向調整板を吹出口の開口面に対して左右方向に傾斜させて配置することができる。したがって、吹出口から吹き出される空気を、吹出口の開口面に対して左右方向に傾斜して配置されている上下風向調整板によって規制することができる。
これによって、側方に空気を吹き出させることができる。
第1発明に係る空気調和機の室内機では、側方に空気を吹き出させることができる。
第2発明に係る空気調和機の室内機では、第1姿勢を採る上下風向調整板の形状を維持した状態で、上下風向調整板に第2姿勢を採らせることができる。
第3発明に係る空気調和機の室内機では、側方に空気を吹き出させることができる。
第4発明に係る空気調和機の室内機では、吹出口の開口面に対して上下風向調整板を前後方向および左右方向に傾斜して配置することができる。
第5発明に係る空気調和機の室内機では、少なくとも2つの移動機構によって吹出口に対する上下風向調整板の位置を変更することができる。
第6発明に係る空気調和機の室内機では、側方に空気を吹き出させることができる。
第7発明に係る空気調和機の室内機では、第1移動機構と第2移動機構とを独立して制御することができる。
第8発明に係る空気調和機の室内機では、第1連結部および第2連結部をスライド移動させることができる。
第9発明に係る空気調和機の室内機では、吹出口から吹き出される空気の向かう方向の種類を多くすることができる。
第10発明に係る空気調和機の室内機では、吹出口の開口面に対する上下風向調整板の傾斜角度を決定することができる。
第11発明に係る空気調和機の室内機では、上下風向調整板の姿勢を安定させやすくすることができる。
第12発明に係る空気調和機の室内機では、駆動源が目立つおそれを減らすことができる。
第13発明に係る空気調和機の室内機では、第1移動機構および第2移動機構をそれぞれ別の駆動源によって駆動させることができる。
第14発明に係る空気調和機の室内機では、側方に空気を吹き出させることができる。
本発明の実施形態に係る室内機を備える空気調和機の概略冷媒回路図。 上下風向調整羽根の状態が閉状態である場合の室内機の斜視図。 上下風向調整羽根の状態が第4開状態である場合の室内機の斜視図。 上下風向調整羽根の状態が第5開状態である場合の室内機の斜視図。 上下風向調整羽根の平面図。 上下風向調整羽根の断面図(図5のVI-VI断面に相当)。 上下風向調整羽根において、(a)左側第1連結部近傍の斜視図、(b)左側第1連結部近傍の断面を示す概念図。 上下風向調整羽根の外観斜視図。 上下風向調整羽根の状態が第1開状態である場合の上下風向調整羽根および第1機構の平面図であって、上下風向調整羽根と第1機構との位置関係を示す概念図。 上下風向調整羽根が閉状態である場合の吹出口近傍の概略斜視図。 上下風向調整羽根が第1開状態である場合の吹出口近傍の概略斜視図。 吹出口近傍の側面図であって、上下風向調整羽根が第2開状態である場合の概念図。 上下風向調整羽根が第3開状態である場合の室内機の正面図。 上下風向調整羽根が第3開状態である場合の室内機の斜視図。 上下風向調整羽根が第4開状態である場合の吹出口近傍の概略斜視図。 上下風向調整羽根が第5開状態である場合の吹出口近傍の概略斜視図。 上下風向調整羽根が第7開状態である場合の室内機の正面図。 上下風向調整羽根が第7開状態である場合の室内機の斜視図。 空気調和機の備える制御部の制御ブロック図である。 変形例(A)に係る室内機の外観斜視図。 変形例(A)に係る室内機において、上下風向調整羽根および側方遮蔽部材が閉状態である場合の(a)左側方遮蔽部材近傍の正面図、(b)左側方遮蔽部材近傍の斜視図。 変形例(A)に係る室内機において、上下風向調整羽根が第4開状態であって側方遮蔽部材が閉状態である場合の(a)左側方遮蔽部材近傍の正面図、(b)左側方遮蔽部材近傍の斜視図。 変形例(A)に係る室内機において、上下風向調整羽根が第4開状態であって側方遮蔽部材が開状態である場合の(a)左側方遮蔽部材近傍の正面図、(b)左側方遮蔽部材近傍の斜視図。 変形例(D)に係る室内機の備える上下風向調整羽根において、(a)第1連結部近傍の斜視図、(b)第1連結部近傍の断面を示す概念図。
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態に係る室内機10を備える空気調和機1について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<空気調和機の構成概略>
図1は、空気調和機1の概略冷媒回路図である。図2は、上下風向調整羽根30の状態が閉状態である場合の室内機10の斜視図である。図3は、上下風向調整羽根30の状態が第4開状態である場合の室内機10の斜視図である。図4は、上下風向調整羽根30の状態が第5開状態である場合の室内機10の斜視図である。
空気調和機1は、室内の壁面に取り付けられる室内機10と、室外に設置される室外機2とを備えており、冷房運転および暖房運転等の各種運転を実行することができる。
室外機2は、圧縮機3と、圧縮機3の吐出側に接続されている四路切換弁4と、圧縮機3の吸入側に接続されるアキュムレータ5と、四路切換弁4に接続されている室外熱交換器6と、室外熱交換器6に接続された室外膨張弁7とを有している。室外膨張弁7は、冷媒配管8を介して後述する室内熱交換器13の一端と接続される。また、四路切換弁4は、冷媒配管8を介して室内熱交換器13の他端と接続されている。また、室外機2内には、室外ファン9が設けられている。室外ファン9は、室外の空気を取り込み、室外熱交換器6での熱交換後の空気を室外機2外部に排出するプロペラファンである。
室内機10は、上述のように、室内の壁面等に取り付けられる壁掛け型の室内機10である。また、室内機10は、図2、図3および図4に示すように、主として、室内機本体11と、上下風向調整羽根30と、第1機構50とを備えている。以下に、室内機本体11、上下風向調整羽根30、第1機構50の順に説明する。
<室内機本体の構成>
室内機本体11は、主に、室内機ケーシング12と、室内熱交換器13と、室内ファン14と、垂直羽根19(図19参照)とを備えている。
室内機ケーシング12は、水平方向に長い略直方形状の部材である。また、室内機ケーシング12には、室内熱交換器13、室内ファン14、および、垂直羽根19等が収納されている。さらに、室内機ケーシング12には、取込口18と、吹出口15とが形成されている。取込口18は、室内の空気を室内機ケーシング12の内側に取り込むための開口であって、室内機ケーシング12の上部に形成されている。
また、吹出口15は、室内機本体11内で調和された空気を吹き出すための開口であって、室内機10の下部に形成されている。具体的には、吹出口15は、室内機ケーシング12の底面から両側面にかけて連続して形成されている。このため、吹出口15は、室内機10の側面視において、その一部を視認可能である。
室内熱交換器13は、長手方向両端で複数回折り返されてなる伝熱管と、伝熱管に挿通される複数のフィンとからなり、接触する空気との間で熱交換を行う。また、室内熱交換器13は、暖房運転時には凝縮器として機能し、冷房運転時には蒸発器として機能する。
室内ファン14は、モータ14a(図1参照)と、モータ14aにより回転駆動される羽根車とを有するクロスフローファンである。また、室内ファン14は、取込口18から室内機ケーシング12内に空気を吸入し、室内熱交換器13を通過させた後に、吹出口15から室内機ケーシング12外に空気を吹き出すことができるように配置されている。
垂直羽根19は、駆動モータ(図示せず)と、連結棒(図示せず)と、連結棒によって連結された複数枚の羽根(図示せず)とを有しており、揺動可能なように室内機ケーシング12に取り付けられている。また、複数枚の羽根の面は、駆動モータによって連結棒が駆動されることで、室内機ケーシング12の長手方向に対して垂直な状態を中心に左右に揺動する。さらに、羽根は、揺動することにより、または、揺動した後に任意の角度で止まることで、室内機10の左右方向における調和空気の吹き出し方向を調整する。
<上下風向調整羽根の構成>
図5は、上下風向調整羽根30の平面図である。図6は、上下風向調整羽根30の断面図である。図7(a)は、上下風向調整羽根30の斜視図であって、左側第1連結部32近傍の部分拡大図である。図7(b)は、上下風向調整羽根30の断面図であって、左側第1連結部32近傍の概念図である。図8は、上下風向調整羽根30の外観斜視図である。図9は、上下風向調整羽根30の状態が第1開状態である場合の上下風向調整羽根30および第1機構50の平面図であって、上下風向調整羽根30と第1機構50との位置関係を示す概念図である。図10は、上下風向調整羽根30が閉状態である場合の吹出口15近傍の概略斜視図である。図11は、上下風向調整羽根30が第1開状態である場合の吹出口15近傍の概略斜視図である。図12は、吹出口15近傍の側面図であって、上下風向調整羽根30が第2開状態である場合の概念図である。図13は、上下風向調整羽根30が第3開状態である場合の室内機10の正面図である。図14は、上下風向調整羽根30が第3開状態である場合の室内機10の斜視図である。図15は、上下風向調整羽根30が第4開状態である場合の吹出口15近傍の概略斜視図である。図16は、上下風向調整羽根30が第5開状態である場合の吹出口15近傍の概略斜視図である。図17は、上下風向調整羽根30が第7開状態である場合の室内機10の正面図である。図18は、上下風向調整羽根30が第7開状態である場合の室内機10の斜視図である。また、ここでいう室内機10の左右方向とは、図13の矢印Y1で示すように、水平方向に平行な方向のことである。さらに、ここでいう室内機10の前後方向とは、図12の矢印Y2で示すように、室内機10の厚さ方向に平行な方向のことである。
上下風向調整羽根30は、室内機10の長手方向に長い板状の部材である。言い換えると、上下風向調整羽根30は、室内機10の左右方向Y2に延びている。また、上下風向調整羽根30は、室内機10の下部に配置されている。具体的には、上下風向調整羽根30は、吹出口15において、室内機ケーシング12の底面に形成されている開口部分近傍に配置されている。
さらに、上下風向調整羽根30は、後述する第1機構50と連結する連結部32,33,34を有する。連結部32,33,34は、上下風向調整羽根30において、上下風向調整羽根30が吹出口15を覆っている状態で、室内機10の外部から視認することができる面(以下、外側面30bという)とは反対側の面(以下、内側面30aという)に配置されている。また、連結部32,33,34は、第1連結部32,33と、第2連結部34とを含む。
第1連結部32,33は、図5に示すように、上下風向調整羽根30において互いに離れた2箇所に配置されている。具体的には、第1連結部32,33は、図5および図9に示すように、上下風向調整羽根30の両端部30g,30h近傍であって、上下風向調整羽根30の一方の長辺(以下、第1長辺30cという)近傍にそれぞれ配置されている。なお、本実施形態では、第1連結部32,33において、上下風向調整羽根30の端部30g近傍に配置されている第1連結部を特に左側第1連結部32といい、上下風向調整羽根30の端部30h近傍に配置されている第1連結部を特に右側第1連結部33という。
第2連結部34は、図5および図9に示すように、上下風向調整羽根30の長手方向の略中央付近であって、上下風向調整羽根30の第1長辺30cに対向する辺である第2長辺30d近傍に配置されている。具体的には、第2連結部34は、上下風向調整羽根30において、2箇所の第1連結部32,33を結ぶ直線から離れた位置であって、第1連結部32から第2連結部34までの距離と、第1連結部33から第2連結部34までの距離とがそれぞれ等しくなるように配置されている。このため、第2連結部34は、上下風向調整羽根30において、2箇所の第1連結部32,33を結んだ直線と直交する直線のうちの第1連結部32,33を結んだ線分の中間点を通る直線上であって、前記中間点以外の部分に配置されている。
また、第1連結部32,33および第2連結部34は、図6および図9に示すように、それぞれ軸支部32a,33a,34aを含む。各軸支部32a,33a,34aは、後述する支持軸57,67,78を回転可能に軸支している。
さらに、各軸支部32a,33a,34aの軸受面は、各支持軸57,67,78端部の水平方向に交差する方向への移動を許容するテーパ形状を有している。例えば、支持軸57の軸受面32bは、図7(b)に示すように、軸支部32aの中央部から端部に向かう方向へ向けて拡径しており、軸受面32bの一部が支持軸57に当接して支持軸57を水平方向に交差する方向に摺動自在に支持している。
さらに、上下風向調整羽根は、8つの状態(閉状態、第1開状態、第2開状態、第3開状態、第4開状態、第5開状態、第6開状態、第7開状態)を採ることが可能である。なお、以下より、説明の便宜上、吹出口15において、上下風向調整羽根30の状態が閉状態である場合に風向調整羽根30によって覆われる部分、すなわち、上下風向調整羽根30の状態が閉状態である場合に上下風向調整羽根30の配置されている空間を、吹出口15の第1部分16という。また、本実施形態では、吹出口15の第1部分16の略全体が上下風向調整羽根30によって覆われている状態を吹出口15の第1部分16が遮蔽されている状態とし、吹出口15の第1部分16の略全体が上下風向調整羽根30によって覆われていない状態を、吹出口15の第1部分16が開放されている状態とする。
上下風向調整羽根30の状態が閉状態(第1姿勢に相当)の場合、図10に示すように、上下風向調整羽根30は、吹出口15の第1部分16を覆うように配置される。このため、上下風向調整羽根30の状態が閉状態の場合には、上下風向調整羽根30によって吹出口15の第1部分16が遮蔽される。
上下風向調整羽根30の状態が第1開状態の場合、上下風向調整羽根30は、吹出口15の第1部分16を開放し、かつ、吹出口15の第1部分16から室内機10の前方および左右両側方に向かって空気が吹き出されるように配置される。具体的には、上下風向調整羽根30は、図11に示すように、吹出口15の第1部分16、すなわち、吹出口15において第1部分16に相当する開口面に対して略平行に対向するように配置される。言い換えると、室内機10の左右方向Y1に平行な方向である吹出口15の第1部分16の長手方向を吹出口15の第1部分16の左右方向とし室内機10の前後方向Y2に略平行な方向である吹出口15の第1部分16の長手方向に交差する方向を吹出口15の第1部分16の前後方向とすると、上下風向調整羽根30は、図11に示すように、吹出口15において第1部分16に相当する開口面に対して、左右方向および前後方向に対して傾斜しないように配置されている。このため、上下風向調整羽根30において吹出口15の第1部分16の前後方向の後側に近い側の端部、すなわち、上下風向調整羽根30の第2長辺30dを含む端部(以下、後側端部30eという)から吹出口15の第1部分16までの距離と、上下風向調整羽根30において後側端部30eに対向する端部(以下、前側端部30fという)から吹出口15の第1部分16までの距離とが、等しくなるように配置されている。したがって、上下風向調整羽根30が第1開状態の場合には、吹出口15の第1部分16から後側端部30eの各端点30da,30dbまでの距離、吹出口15の第1部分16から前側端部30fの各端点30ca,30cbまでの距離、および、吹出口15の第1部分16から後側端部30eの端点30da,30dbまでの距離と吹出口15の第1部分16から前側端部30fの端点30ca,30cbまでの距離とが、それぞれ等しくなる。
したがって、上下風向調整羽根30が第1開状態の場合には、室内機10の前方および左右両側方に向かう空気流を形成することができる。
なお、上述の前側端部30fとは、上下風向調整羽根30において吹出口15の第1部分16の前後方向の前側に近い側の端部であって、上下風向調整羽根30の第1長辺30cを含む端部のことである。また、以下より、説明の便宜上、前側端部30fの端点30caを第1端点といい、前側端部30fの端点30cbを第2端点といい、後側端部30eの端点30daを第3端点といい、後側端部30eの端点30dbを第4端点という。
上下風向調整羽根30の状態が第2開状態(第2姿勢に相当)の場合、上下風向調整羽根30は、吹出口15の第1部分16を開放し、かつ、吹出口15の第1部分16から室内機10の前方および右側方に向かって空気が吹き出されるように配置される。具体的には、上下風向調整羽根30は、図12に示すように、吹出口15の第1部分16、すなわち、吹出口15において第1部分16に相当する開口面に対して左右方向に傾斜して配置される。より具体的には、後側端部30eは吹出口15の第1部分16に相当する開口面に対して左上がりに傾斜して配置され、前側端部30fは吹出口15の第1部分16に相当する開口面に対して左上がりに傾斜して配置される。言い換えると、上下風向調整羽根30は、吹出口15の第1部分16から上下風向調整羽根30の左側端部30gまでの距離が、吹出口15の第1部分16から上下風向調整羽根30の右側端部30hまでの距離よりも小さくなるように配置される。このため、上下風向調整羽根30が第2開状態の場合には、吹出口15の第1部分16から第3端点30daまでの距離が、吹出口15の第1部分16から第4端点30dbまでの距離よりも小さくなり、吹出口15の第1部分16から第1端点30caまでの距離が、吹出口15の第1部分16から第2端点30cbまでの距離よりも小さくなる。
したがって、上下風向調整羽根30が第2開状態の場合には、室内機10の前方および右側方に向かう空気流を形成することができる。
上下風向調整羽根30の状態が第3開状態(第2姿勢に相当)の場合、上下風向調整羽根30は、吹出口15の第1部分16を開放し、かつ、吹出口15の第1部分16から室内機10の前方および左側方に向かって空気が吹き出されるように配置される。具体的には、上下風向調整羽根30は、図13および図14に示すように、吹出口15の第1部分16、すなわち、吹出口15において第1部分16に相当する開口面に対して左右方向に傾斜して配置される。より具体的には、後側端部30eは吹出口15の第1部分16に相当する開口面に対して右上がりに傾斜して配置され、前側端部30fは吹出口15の第1部分16に相当する開口面に対して右上がりに傾斜して配置される。言い換えると、上下風向調整羽根30は、吹出口15の第1部分16から上下風向調整羽根30の左側端部30gまでの距離が、吹出口15の第1部分16から上下風向調整羽根30の右側端部30hまでの距離よりも大きくなるように配置される。このため、上下風向調整羽根30が第3開状態の場合には、吹出口15の第1部分16から第3端点30daまでの距離が、吹出口15の第1部分16から第4端点30dbまでの距離よりも大きくなり、吹出口15の第1部分16から第1端点30caまでの距離が、吹出口15の第1部分16から第2端点30cbまでの距離よりも大きくなる。
したがって、上下風向調整羽根30が第3開状態の場合には、室内機10の前方および左側方に向かう空気流を形成することができる。
上下風向調整羽根30の状態が第4開状態の場合、上下風向調整羽根30は、吹出口15の第1部分16を開放し、かつ、吹出口15の第1部分16から室内機10の前方に向かって空気が吹き出されるように配置される。具体的には、上下風向調整羽根30は、図3および図15に示すように、吹出口15において第1部分16に相当する開口面に対して前後方向に所定角度だけ傾斜して配置される。より具体的には、吹出口15の第1部分16から後側端部30eまでの距離が、吹出口15の第1部分16から前側端部30fまでの距離よりも小さくなるように、上下風向調整羽根30が傾斜して配置される。また、左側端部30gが吹出口15の第1部分16に相当する開口面に対して後方に傾斜して配置され、右側端部30hが吹出口15の第1部分16に相当する開口面に対して後方に傾斜して配置される。このため、上下風向調整羽根30が第4開状態の場合には、吹出口15の第1部分16から第3端点30daまでの距離と、吹出口15の第1部分16から第4端点30dbまでの距離とは等しくなる。また、上下風向調整羽根30が第4開状態の場合には、吹出口15の第1部分16から第1端点30caまでの距離と、吹出口15の第1部分16から第2端点30cbまでの距離とは等しくなる。さらに、上下風向調整羽根30が第4開状態の場合には、吹出口15の第1部分16から第3端点30daまたは第4端点30dbまでの距離が、吹出口15の第1部分16から第1端点30caまたは第2端点30cbまでの距離よりも小さくなる。
また、上下風向調整羽根30の状態が第4開状態である場合、上下風向調整羽根30は、吹出口15において第1部分16に相当する開口面に対して前後方向に傾斜して配置されている。このため、上下風向調整羽根30の状態が第4開状態である場合には、上下風向調整羽根30の状態が第1開状態である場合と比較して、室内機10の下方に向かう空気流が形成される。このため、以下より、上下風向調整羽根30の状態が第4開状態である場合に吹出口15から吹き出された空気が向かう方向を前側下方といい、上下風向調整羽根30の状態が第1開状態である場合に吹出口15から吹き出された空気が向かう方向を前側上方という。
上下風向調整羽根30の状態が第5開状態の場合、上下風向調整羽根30は、吹出口15の第1部分16を開放し、かつ、吹出口15の第1部分16から室内機10の下方に空気が吹き出されるように配置される。具体的には、上下風向調整羽根30は、図4および図16に示すように、吹出口15において第1部分16に相当する開口面に対して前後方向に所定角度だけ傾斜して配置される。より具体的には、吹出口15の第1部分16から前側端部30fまでの距離が、吹出口15の第1部分16から後側端部30eまでの距離よりも小さくなるように、上下風向調整羽根30が傾斜して配置される。また、左側端部30gが吹出口15の第1部分16に相当する開口面に対して後方に傾斜して配置され、右側端部30hが吹出口15の第1部分16に相当する開口面に対して後方に傾斜して配置される。このため、上下風向調整羽根30が第5開状態の場合には、吹出口15の第1部分16から第3端点30daまでの距離と、吹出口15の第1部分16から第4端点30dbまでの距離とは等しくなる。また、上下風向調整羽根30が第5開状態の場合には、吹出口15の第1部分16から第1端点30caまでの距離と、吹出口15の第1部分16から第2端点30cbまでの距離とは等しくなる。さらに、上下風向調整羽根30が第5開状態の場合には、吹出口15の第1部分16から第3端点30daまたは第4端点30dbまでの距離が、吹出口15の第1部分16から第1端点30caまたは第2端点30cbまでの距離よりも大きくなる。
したがって、上下風向調整羽根30が第5開状態の場合には、室内機10の下方に向かう空気流を形成することができる。また、上下風向調整羽根30が第5開状態の場合には、室内機10の正面視において、上下風向調整羽根30の外側面30bが視認可能である。
上下風向調整羽根30の状態が第6開状態(第2姿勢に相当)の場合、上下風向調整羽根30は、吹出口15の第1部分16を開放し、かつ、吹出口15の第1部分16から室内機10の下方および右側方に向かって空気が吹き出されるように配置される。具体的には、上下風向調整羽根30は、吹出口15の第1部分16、すなわち、吹出口15において第1部分16に相当する開口面に対して左右方向に傾斜して配置される。より具体的には、吹出口15の第1部分16から前側端部30fまでの距離が、吹出口15の第1部分16から後側端部30eまでの距離よりも小さくなるように、上下風向調整羽根30が傾斜して配置される。また、後側端部30eは吹出口15の第1部分16に相当する開口面に対して左上がりに傾斜して配置されており、前側端部30fは吹出口15の第1部分16に相当する開口面に対して左上がりに傾斜して配置される。このため、上下風向調整羽根30が第6開状態の場合には、吹出口15の第1部分16から第3端点30daまでの距離が、吹出口15の第1部分16から第4端点30dbまでの距離よりも小さくなる。また、上下風向調整羽根30が第6開状態の場合には、吹出口15の第1部分16から第1端点30caまでの距離が、吹出口15の第1部分16から第2端点30cbまでの距離よりも小さくなる。
したがって、上下風向調整羽根30が第6開状態の場合には、室内機10の下方および右側方に向かう空気流を形成することができる。
上下風向調整羽根30の状態が第7開状態(第2姿勢に相当)の場合、上下風向調整羽根30は、吹出口15の第1部分16を開放し、かつ、吹出口15の第1部分16から室内機10の下方および左側方に向かって空気が吹き出されるように配置される。具体的には、上下風向調整羽根30は、図17および図18に示すように、吹出口15の第1部分16、すなわち、吹出口15において第1部分16に相当する開口面に対して左右方向に傾斜して配置される。より具体的には、吹出口15の第1部分16から前側端部30fまでの距離が、吹出口15の第1部分16から後側端部30eまでの距離よりも小さくなるように、上下風向調整羽根30が傾斜して配置される。また、後側端部30eは吹出口15の第1部分16に相当する開口面に対して右上がりに傾斜して配置されており、前側端部30fは吹出口15の第1部分16に相当する開口面に対して右上がりに傾斜して配置される。このため、上下風向調整羽根30が第7開状態の場合には、吹出口15の第1部分16から第3端点30daまでの距離が、吹出口15の第1部分16から第4端点30dbまでの距離よりも大きくなる。また、上下風向調整羽根30が第7開状態の場合には、吹出口15の第1部分16から第1端点30caまでの距離が、吹出口15の第1部分16から第2端点30cbまでの距離よりも大きくなる。
したがって、上下風向調整羽根30が第7開状態の場合には、室内機10の下方および左側方に向かう空気流を形成することができる。
なお、上下風向調整羽根30は、その状態が閉状態、第1開状態、第2開状態、第3開状態、第4開状態、第5開状態、第6開状態あるいは第7開状態のうちのいずれの状態であっても、その形状は変化しない。例えば、上下風向調整羽根30が閉状態であるときの上下風向調整羽根30の形状と、上下風向調整羽根30が第3開状態であるときの上下風向調整羽根30の形状とは、同一である。
<第1機構の構成>
第1機構50は、吹出口15の第1部分16が覆われている状態から吹出口15の第1部分16が開放されている状態となるように、上下風向調整羽根30を移動させるための機構である。また、第1機構50は、吹出口15において第1部分16に相当する開口面に対する第1連結部32,33および第2連結部34の位置を変更することで、上下風向調整羽根30の状態を切り換えることができる。なお、第1機構50は、上下風向調整羽根30の形状を変化させずに上下風向調整羽根30の状態を切り換えることができる。
また、第1機構50は、迫り出し機構51,61と、角度調整機構71とを有している。
迫り出し機構51,61は、上下風向調整羽根30が吹出口15近傍から迫り出されるように、上下風向調整羽根30と迫り出し機構51,61とが連結されている部分である第1連結部32,33をそれぞれスライド移動させることができる。具体的には、迫り出し機構51,61は、それぞれの第1連結部32,33が吹出口15に近接または離反するように、第1連結部32,33を移動させることができる。
また、迫り出し機構51,61は、第1連結部32,33を移動させることで、吹出口15の第1部分16に対する第1連結部32,33の位置を移動させることができる。例えば、迫り出し機構51,61は、図10に示す位置に配置されている第1連結部32,33を、図11に示す位置に移動させることができる。また、例えば、迫り出し機構51,61は、図11に示す位置に配置されている第1連結部32,33を、図15に示す位置に移動させることができる。さらに、迫り出し機構51,61は、吹出口15の第1部分16に対する第1連結部32,33の位置を吹出口15から離れる方向に移動させることで、上下風向調整羽根30を吹出口15において第1部分16に相当する開口面から前方に移動させることができる。なお、迫り出し機構51,61は、後述する迫り出し機構駆動用モータ54,64の駆動力を上下風向調整羽根30の第1連結部32,33に伝達する増速機構として機能する。
また、迫り出し機構51,61は、図8および図9に示すように、左側第1連結部32を移動させることが可能な第1迫り出し機構51と、右側第1連結部33を移動させることが可能な第2迫り出し機構61とを有する。なお、本実施形態では、第1迫り出し機構51と第2迫り出し機構61との構成は同様であるため、ここでは、第1迫り出し機構51の構成についてのみ説明を行い、第2迫り出し機構61については、第1迫り出し機構51の構成部品に付される50番台の符号を60番台に読み替えることによって、説明を省略する。
第1迫り出し機構51は、図8および図9に示すように、ピニオン歯車52と、移動部材53と、迫り出し機構駆動用モータ54とを有している。
ピニオン歯車52は、迫り出し機構駆動用モータ54の有する駆動軸54aに連結されており、迫り出し機構駆動用モータ54が駆動することによって回転する。
移動部材53は、ピニオン歯車52と噛み合うラック56と、支持軸57とを有している。ラック56は、移動部材53の一端部53a近傍から他端部53b近傍にかけて配置されている。支持軸57は、摺動性に優れた部材(高摺動部材)によって構成された棒状の部材であって、移動部材53の端部53a近傍の端面から外側に向かって突出している。さらに、支持軸57は、上下風向調整羽根30の軸支部32aを上下風向調整羽根30の長手方向に対して平行に挿通しており、軸支部32aを回転自在に支持している。このため、支持軸57は、摩擦を抑えて滑らかに軸支部32aを回転させることができる。また、支持軸57はその端部が屈曲しており、支持軸57が軸支部32aから抜け落ちない構造になっている。したがって、迫り出し機構51,61は、上下風向調整羽根30の前後方向の傾斜、および、下風向調整羽根30の左右方向の傾斜に対応することができる。
迫り出し機構駆動用モータ54は、ステッピングモータであって、駆動軸54aを有している。駆動軸54aは、迫り出し機構駆動用モータ54に連結されており、迫り出し機構駆動用モータ54が駆動することによって回転する。このため、迫り出し機構駆動用モータ54は、駆動軸54aを回転させることで、ピニオン歯車52を回転させることができる。なお、本実施形態では、迫り出し機構駆動用モータ54とピニオン歯車52とは、互いに対向するように配置されている。また、迫り出し機構駆動用モータ54は、後述する取り付け板80に固定されている。
このような構成によって、迫り出し機構駆動用モータ54,64がピニオン歯車52,62を回転させると、ピニオン歯車52,62と噛み合うラック56,66に動力が伝達されて、ピニオン歯車52,62に対する移動部材53,63の位置が変化する。具体的には、図8および図9に示すように、移動部材53,63のうち上下風向調整羽根30と連結されている端部を移動部材53,63の下端部53a,63aとし、下端部53a,63aとは反対側の端部を移動部材53,63の上端部53b,63bとすると、迫り出し機構駆動用モータ54,64が駆動することで、移動部材53,63の上端部53b,63bが、ピニオン歯車52,62近傍の位置に移動したり、ピニオン歯車52,62から離れた位置に移動したりする。このため、移動部材53,63の下端部53a,63aに連結している上下風向調整羽根30は、移動部材53,63の移動に伴って、吹出口15における第1部分16に相当する開口面に向かう方向すなわち吹出口15の第1部分16を遮蔽する方向、あるいは、吹出口15における第1部分16に相当する開口面から遠ざかる方向すなわち吹出口15の第1部分16を開放する方向に移動する。このように、迫り出し機構51,61は、吹出口15の第1部分16から第1連結部32,33までの距離を調整することができる。
これによって、迫り出し機構51,61は、上下風向調整羽根30が吹出口15近傍から迫り出されるように、上下風向調整羽根30をスライド移動、すなわち、迫り出し移動させることができる。なお、迫り出し機構駆動用モータ54,64の回転量および回転方向は、後述する制御部84によって制御されている。
角度調整機構71は、上下風向調整羽根30の吹出口15において第1部分16に相当する開口面に対する前後方向の傾斜角度が調整されるように、上下風向調整羽根30と角度調整機構71とが連結されている部分である第2連結部34を、吹出口15から離れる方向に移動させることができる。また、角度調整機構71は、第1連結部32,33に軸支されている支持軸57,67を回転中心、すなわち、回転軸として第2連結部34を移動させることで、吹出口15に対して所定位置に配置されている第2連結部34を、前記所定位置とは別の位置に移動させることができる。
なお、上述の迫り出し機構51,61は、上下風向調整羽根30の回転軸として機能する支持軸57,67を、上下風向調整羽根30とともに移動させることができることになる。言い換えると、迫り出し機構51,61は、上下風向調整羽根30の回転軸を移動させることができることになる。
また、角度調整機構71は、後述する角度調整機構駆動用モータ73の駆動力を上下風向調整羽根30の第2連結部34に伝達する減速機構として機能する。
角度調整機構71は、角度調整機構駆動用モータ73と、リンク機構72とを備えている。
角度調整機構駆動用モータ73は、駆動軸73aを有している。角度調整機構駆動用モータ73は、ステッピングモータであって、駆動軸73aを介してリンク機構72を駆動させる。
リンク機構72は、揺動レバー74と、アーム75とを有している。揺動レバー74は、その一端部が、角度調整機構駆動用モータ73の駆動軸73aに連結されている。また、揺動レバー74の他端部は、アーム75の一端部と回動可能に連結されている。
また、アーム75は、支持軸78を含む。支持軸78は、摺動性に優れた部材によって構成されており、アーム75において揺動レバー74と連結している端部とは反対側の端部近傍の両端面から外側方向に向かって突出するように設けられている。また、支持軸78は、上下風向調整羽根30の軸支部34aを回転可能に支持している。このため、支持軸78は、摩擦を抑えて滑らかに軸支部34aを回転させることができる。したがって、角度調整機構71は、上下風向調整羽根30の前後方向の傾斜、および、上下風向調整羽根30の左右方向の傾斜に対応することができる。
このため、リンク機構72は、揺動レバー74が図10に示す位置にある場合には、上下風向調整羽根30が吹出口15の第1部分16を遮蔽している状態となる。また、揺動レバー74が図11または図15に示す位置にある場合には、上下風向調整羽根30の状態が、第1開状態、第2開状態、第3開状態、または、第4開状態となる。さらに、揺動レバー74が図16に示す位置にある場合には、上下風向調整羽根30の状態が、第5開状態、第6開状態、または、第7開状態となる。このように、角度調整機構71は、吹出口15の第1部分16から第2連結部34までの距離を調整することができる。
なお、上述の迫り出し機構51,61は、上下風向調整羽根30の状態を第1開状態から第4開状態に切り換える場合には、支持軸78を回動中心、すなわち、回転軸として、第1連結部32,33を移動させる。このため、上下風向調整羽根30の状態が第1開状態から第4開状態に切り換わる場合には、角度調整機構71によって吹出口15の第1部分16に対する支持軸78の位置、すなわち、第2連結部34の位置は移動されない。
このような構成によって、角度調整機構駆動用モータ73が駆動することで、上下風向調整羽根30の第2連結部34を押し引きすることができる。なお、リンク機構72の回転角度、すなわち、角度調整機構駆動用モータ73の回転量および回転方向は、後述する制御部84によって制御されている。
このように、上下風向調整羽根30は、迫り出し機構51,61によって吹出口15の第1部分16から第1連結部32,33までの距離が調整され、角度調整機構71によって吹出口15の第1部分16から第2連結部34までの距離が調整されることで、吹出口15において第1部分16に相当する開口面に対する傾斜角度が変更される。また、上下風向調整羽根30が第1開状態から第4開状態に切り換わる場合には、迫り出し機構51,61は、第2連結部34に軸支されている支持軸78を回転軸として第1連結部32,33を移動させる。さらに、上下風向調整羽根30が第4開状態から第5開状態に切り換わる場合には、角度調整機構71は、第1連結部32,33に軸支されている支持軸57,67を回転軸として第2連結部34を移動させる。このため、上下風向調整羽根30の前側端部30f近傍の第1連結部32,33および後側端部30e近傍の第2連結部34のいずれか一方に軸支されている支持軸を回転軸とし、回転軸として機能していない方の支持軸を軸支している連結部を可動させることで、吹出口15の第1部分16に対する上下風向調整羽根30の傾斜角度が変更されている。
また、第1機構50は、取り付け板80を有している。取り付け板80は、吹出口15において第1部分16に相当する開口面よりも上方に配置されている。また、取り付け板80の上面には、迫り出し機構51,61の駆動源である2つの迫り出し機構駆動用モータ54,64、および、角度調整機構71の駆動源である角度調整機構駆動用モータ73が固定されている。具体的には、迫り出し機構駆動用モータ54,64は、取り付け板80の両端部近傍にそれぞれ固定されている。また、角度調整機構駆動用モータ73は、取り付け板80の略中央部に固定されている。このようにして、迫り出し機構駆動用モータ54,64および角度調整機構駆動用モータ73は、取り付け板80とともに、室内機ケーシング12の内部に収納されている。
また、取り付け板80には、迫り出し機構駆動用モータ54,64の近傍に、それぞれの移動部材53,63が挿通可能な移動部材挿通開口81a,81bが形成されている。なお、移動部材挿通開口81a,81bは、移動部材53,63のラック56,66以外の部分を支持することができるように、その一部が狭くなるように形成されている。さらに、取り付け板80には、図8および図9に示すように、各移動部材53,63を案内するための案内溝82a,82bが設けられている。
また、取り付け板80には、角度調整機構駆動用モータ73近傍に、揺動レバー74が挿通可能なレバー挿通開口83が形成されている。
<制御部>
図19は、空気調和機1の備える制御部84の制御ブロック図である。
制御部84は、図19に示すように、室内機10および室外機2の各種機器と接続されており、リモートコントローラ86を介した空調対象者からの運転指令に基づいて、冷房運転や暖房運転等の各運転モードに応じた各種機器の運転制御を行うことができる。
また、リモートコントローラ86には、運転停止/開始ボタンや風向設定ボタン86a等の複数のスイッチが設けられている。運転停止/開始ボタンは、空調対象者によって空気調和機1の運転が停止されるときまたは運転が開始されるときに操作されるスイッチである。また、風向設定ボタン86aは、空調対象者によって室内機10から吹き出される空気の吹き出し方向が設定されるときに操作されるスイッチである。例えば、空調対象者によって風向設定ボタン86aが押されると、制御部84は空調対象者からの風向設定指令を制御信号として受信する。なお、本実施形態における風向設定指令には、第1指令、第2指令、第3指令、第4指令、第5指令、第6指令および第7指令が含まれる。第1指令とは、調和空気が室内機10の前側上方および側方に吹き出すように空気の吹き出し方向を設定するための指令である。第2指令とは、調和空気が室内機10の前側上方および右側方に吹き出すように空気の吹き出し方向を設定するための指令である。第3指令とは、調和空気が室内機10の前側上方および左側方に吹き出すように空気の吹き出し方向を設定するための指令である。第4指令とは、調和空気が室内機10の前側下方に吹き出すように空気の吹き出し方向を設定するための指令である。第5指令とは、調和空気が室内機10の下方に吹き出すように空気の吹き出し方向を設定するための指令である。第6指令とは、調和空気が室内機10の下方および右側方に吹き出すように空気の吹き出し方向を設定するための指令である。第7指令とは、調和空気が室内機10の下方および左側方に吹き出すように空気の吹き出し方向を設定するための指令である。このため、制御部84は、空調対象者によって為された運転開始指令および風向設定指令に基づいて、空気調和機1の運転モードおよび空気の吹き出し方向を決定する。
また、制御部84は、上下風向調整羽根30の状態を切り換えるための駆動制御部85を有する。駆動制御部85は、迫り出し機構51,61および角度調整機構71を任意のタイミングで駆動させることができる。具体的には、駆動制御部85は、迫り出し機構駆動用モータ54,64および角度調整機構駆動用モータ73の回転数や回転方向を個別に制御することで、上下風向調整羽根30の状態を切り換える。
また、駆動制御部85は、迫り出し機構駆動用モータ54と、迫り出し機構駆動用モータ64とを個別に制御可能である。このため、駆動制御部85は、各迫り出し機構駆動用モータ54,64の駆動量を制御することで、吹出口15から左側第1連結部32までの距離と吹出口15から右側第1連結部33までの距離とを、等しくしたり、異ならせたりすることができる。具体的には、駆動制御部85は、各迫り出し機構駆動用モータ54,64の駆動量が等しくなるように制御することで、第1迫り出し機構51および第2迫り出し機構61の移動量を等しくすることができるため、吹出口15から左側第1連結部32までの距離と吹出口15から右側第1連結部33までの距離とを等しくすることができる。また、駆動制御部85は、迫り出し機構駆動用モータ54の駆動量を迫り出し機構駆動用モータ64の駆動量よりも大きくすることで、第1迫り出し機構の移動量を第2迫り出し機構の移動量よりも大きくすることができるため、吹出口15から左側第1連結部32までの距離を吹出口15から右側第1連結部33までの距離よりも大きくすることができる。さらに、駆動制御部85は、迫り出し機構駆動用モータ54の駆動量を迫り出し機構駆動用モータ64の駆動量よりも小さくすることで、第1迫り出し機構の移動量を第2迫り出し機構の移動量よりも小さくすることができるため、吹出口15から左側第1連結部32までの距離を吹出口15から右側第1連結部33までの距離よりも小さくすることができる。
このようにして、駆動制御部85は、2つの迫り出し機構駆動用モータ54,64および角度調整機構駆動用モータ73を制御することで、上下風向調整羽根30を吹出口15に対して前後方向および左右方向に傾斜して配置することができる。
<制御部による切り換え制御>
次に駆動制御部85による上下風向調整羽根の状態、すなわち、上下風向調整羽根の姿勢の切り換え制御について説明する。なお、以下では、説明の便宜上、第1連結部32,33が吹出口15に対して離反するように移動する場合に迫り出し機構駆動用モータ54,64が回転する回転方向を第1方向とし、第1連結部32,33が吹出口15に対して近接するように移動する場合に迫り出し機構駆動用モータ54,64が回転する回転方向を第2方向とする。また、第2連結部34が吹出口15に対して離反するように移動する場合に角度調整機構駆動用モータ73が回転する回転方向を第3方向とし、第2連結部34が吹出口15に対して近接するように移動する場合に角度調整機構駆動用モータ73が回転する回転方向を第4方向とする。さらに、上下風向調整羽根30を閉状態から第1開状態に切り換えるために必要とされる迫り出し機構駆動用モータ54,64の駆動量を第1駆動量とし、上下風向調整羽根30を第1開状態から第4開状態に切り換えるために必要とされる迫り出し機構駆動用モータ54,64の駆動量を第2駆動量とする。また、上下風向調整羽根30を閉状態から第1開状態に切り換えるために必要とされる角度調整機構駆動用モータ73の駆動量を第3駆動量とし、上下風向調整羽根30を第4開状態から第5開状態に切り換えるために必要とされる角度調整機構駆動用モータ73の駆動量を第4駆動量とする。
(1)第1開状態への切り換え制御
上下風向調整羽根30の状態が閉状態である場合に、空調対象者からリモートコントローラ86を介して運転開始指令と共に第1指令が為されると、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態が閉状態から第1開状態に状態が切り換わるように、第1機構50を駆動させる。具体的には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30が吹出口15の第1部分16に相当する開口面に対して略平行な位置に配置されるように、各迫り出し機構駆動用モータ54,64を制御し、かつ、角度調整機構駆動用モータ73を制御する。より具体的には、駆動制御部85は、各迫り出し機構駆動用モータ54,64を各々第1駆動量だけ第1方向に駆動させ、角度調整機構駆動用モータ73を第3方向に第3駆動量だけ駆動させる。これによって、上下風向調整羽根30の状態が、閉状態から第1開状態に切り換えられる。
上下風向調整羽根30の状態が第2開状態である場合に、空調対象者からリモートコントローラ86を介して第1指令が為されると、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態が第2状態から第1開状態に状態が切り換わるように、第2迫り出し機構61を駆動させる。具体的には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30が吹出口15の第1部分16に相当する開口面に対して略平行な位置に配置されるように、迫り出し機構駆動用モータ64のみが駆動するように迫り出し機構駆動用モータ64を制御する。より具体的には、駆動制御部85は、迫り出し機構駆動用モータ64を第2方向に第2駆動量だけ駆動させる。これによって、上下風向調整羽根30の状態が、第2状態から第1開状態に切り換えられる。
上下風向調整羽根30の状態が第3開状態である場合に、空調対象者からリモートコントローラ86を介して第1指令が為されると、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態が第3開状態から第1開状態に状態が切り換わるように、第1迫り出し機構51を駆動させる。具体的には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30が吹出口15の第1部分16に相当する開口面に対して略平行な位置に配置されるように、迫り出し機構駆動用モータ54のみが駆動するように迫り出し機構駆動用モータ54を制御する。より具体的には、駆動制御部85は、迫り出し機構駆動用モータ54を第2方向に第2駆動量だけ駆動させる。これによって、上下風向調整羽根30の状態が、第3状態から第1開状態に切り換えられる。
上下風向調整羽根30の状態が第4開状態である場合に、空調対象者からリモートコントローラ86を介して第1指令が為されると、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態が第4開状態から第1開状態に状態が切り換わるように、迫り出し機構51,61を駆動させる。具体的には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30が吹出口15の第1部分16に相当する開口面に対して略平行な位置に配置されるように、各迫り出し機構駆動用モータ54,64を制御する。より具体的には、駆動制御部85は、各迫り出し機構駆動用モータ54,64を各々第2駆動量だけ第2方向に駆動させる。これによって、上下風向調整羽根30の状態が、第4開状態から第1開状態に切り換えられる。
なお、上下風向調整羽根30の状態が第5開状態のときに第1指令が為された場合には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態を第4開状態に切り換えた後に、第1開状態に切り換える。また、上下風向調整羽根30の状態が第6開状態または第7開状態のときに第1指令が為された場合には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態を第5開状態に切り換えた後に、第4開状態に切り換え、更に、第1開状態に切り換える。
また、上下風向調整羽根30の状態が第1開状態に切り換えられた場合、制御部84は、垂直羽根19が室内機ケーシング12の長手方向に対して左右方向に揺動するように、駆動モータを制御する。
このため、垂直羽根19によって吹出口15に導かれた調和空気は、吹出口15において第1部分16に相当する開口面と略平行となるように配置されている上下風向調整羽根30の内側面30aに沿って室内機10の前側上方または左右両側方に吹き出される。
これによって、吹出口15から吹き出される空気の向かう方向が室内機10の前側上方または左右両側方となるため、室内機10の設置されている室内空間を室内機10の前側の空間である第1空間と第1空間よりも後側の空間である第2空間とに分け、さらに、第2空間のうち室内機10の両側方の空間を特に側方部とした場合、調和空気が、室内空間のうち、主に、第1空間の上部および左右両側方部に吹き出されることになる。
(2)第2開状態への切り換え制御
上下風向調整羽根30の状態が第1開状態である場合に、空調対象者からリモートコントローラ86を介して第2指令が為されると、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態が第1状態から第2開状態に状態が切り換わるように、第2迫り出し機構61を駆動させる。具体的には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30が吹出口15の第1部分16に相当する開口面に対して左右方向に傾斜する位置に配置されるように、迫り出し機構駆動用モータ64のみを制御する。より具体的には、駆動制御部85は、迫り出し機構駆動用モータ64を第1方向に第2駆動量だけ駆動させる。これによって、上下風向調整羽根30の状態が、第1状態から第2開状態に切り換えられる。
なお、上下風向調整羽根30の状態が、閉状態、第3開状態または第4開状態のときに第2指令が為された場合は、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態を第1開状態に切り換えた後に、第2開状態に切り換える。また、上下風向調整羽根30の状態が、第5開状態のときに第2指令が為された場合には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態を第4開状態に切り換え、更に、第1開状態に切り換えた後に、第2開状態に切り換える。さらに、上下風向調整羽根30の状態が、第6開状態または第7開状態のときに第2指令が為された場合には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態を第5開状態に切り換えた後に、第4開状態、第1開状態の順に切り換えて、第2開状態に切り換える。
また、上下風向調整羽根30の状態が第2開状態に切り換えられた場合、制御部84は、垂直羽根19が室内機ケーシング12の長手方向に対して右側に傾斜した状態で止まるように、駆動モータを制御する。
このため、吹出口15に至った調和空気は、傾斜している上下風向調整羽根30の内側面30aに沿って室内機10の前側上方および右側方に吹き出される。
これによって、吹出口15から吹き出される空気の向かう方向が室内機10の前側上方および右側方となるため、調和空気が、室内空間のうち、主に、第1空間の上部および第2空間の右側方部に吹き出されることになる。
(3)第3開状態への切り換え制御
上下風向調整羽根30の状態が第1開状態である場合に、空調対象者からリモートコントローラ86を介して第3指令が為されると、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態が第1状態から第3開状態に状態が切り換わるように、第1迫り出し機構51を駆動させる。具体的には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30が吹出口15の第1部分16に相当する開口面に対して左右方向に傾斜する位置に配置されるように、迫り出し機構駆動用モータ54のみを制御する。より具体的には、駆動制御部85は、迫り出し機構駆動用モータ54を第1方向に第2駆動量だけ駆動させる。これによって、上下風向調整羽根30の状態が、第1状態から第3開状態に切り換えられる。
なお、上下風向調整羽根30の状態が、閉状態、第2開状態または第4開状態のときに第3指令が為された場合には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態を第1開状態に切り換えた後に、第3開状態に切り換える。また、上下風向調整羽根30の状態が、第5開状態のときに第3指令が為された場合には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態を第4開状態に切り換えた後に、第1開状態に切り換え、更に、第3開状態に切り換える。さらに、上下風向調整羽根30の状態が、第6開状態または第7開状態のときに第3指令が為された場合には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態を第5開状態に切り換えた後に、更に、第4開状態、第1開状態の順に切り換えて、第3開状態に切り換える。
(4)第4開状態への切り換え制御
上下風向調整羽根30の状態が第1開状態である場合に、空調対象者からリモートコントローラ86を介して第4指令が為されると、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態が第1開状態から第4開状態に状態が切り換わるように、第1迫り出し機構51および第2迫り出し機構61を駆動させる。具体的には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30が吹出口15の第1部分16に相当する開口面に対して前後方向に傾斜して配置されるように、各迫り出し機構駆動用モータ54,64を制御する。より具体的には、駆動制御部85は、各迫り出し機構駆動用モータ54,64を各々第2駆動量だけ第1方向に駆動させる。これによって、上下風向調整羽根30の状態が、第1開状態から第4開状態に切り換えられる。
なお、上下風向調整羽根30の状態が、閉状態、第2開状態、第3開状態のときに第4指令が為された場合には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態を第1開状態に切り換えた後に、第4開状態に切り換える。
また、上下風向調整羽根30の状態が第5開状態である場合に、空調対象者からリモートコントローラ86を介して第4指令が為されると、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態が第5開状態から第4開状態に状態が切り換わるように、角度調整機構71を駆動させる。具体的には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30が吹出口15の第1部分16に相当する開口面に対して前後方向に傾斜して配置されるように、角度調整機構駆動用モータ73を制御する。より具体的には、駆動制御部85は、角度調整機構駆動用モータ73を第4駆動量だけ第4方向に駆動させる。これによって、上下風向調整羽根30の状態が、第5開状態から第4開状態に切り換えられる。
なお、上下風向調整羽根30の状態が、第6開状態または第7開状態のときに第4指令が為された場合には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態を第5開状態に切り換えた後に、第4開状態に切り換える。
また、上下風向調整羽根30の状態が第4開状態に切り換えられた場合、制御部84は、垂直羽根19が室内機ケーシング12の長手方向に対して左右方向に揺動するように、駆動モータを制御する。
このため、垂直羽根19によって吹出口15に導かれた調和空気は、傾斜している上下風向調整羽根30の内側面30aに沿って室内機10の前側下方または左右両側方に吹き出される。
これによって、吹出口15から吹き出される空気の向かう方向が室内機10の前側下方または左右両側方となるため、調和空気が、室内空間のうち、主に、第1空間の下部および左右両側方部に吹き出されることになる。
(5)第5開状態への切り換え制御
上下風向調整羽根30の状態が第4開状態である場合に、空調対象者からリモートコントローラ86を介して第5指令が為されると、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態が第4開状態から第5開状態に状態が切り換わるように、角度調整機構71を駆動させる。具体的には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30が吹出口15の第1部分16に相当する開口面に対して前後方向に傾斜して配置されるように、角度調整機構駆動用モータ73を制御する。より具体的には、駆動制御部85は、角度調整機構駆動用モータ73を第4駆動量だけ第3方向に駆動させる。これによって、上下風向調整羽根30の状態が、第4開状態から第5開状態に切り換えられる。
なお、上下風向調整羽根30の状態が、閉状態または第1開状態のときに第5指令が為された場合には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態を第4開状態に切り換えた後に、第5開状態に切り換える。また、上下風向調整羽根30の状態が、第2開状態または第3開状態のときに第5指令が為された場合には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態を第1開状態、第4開状態の順に切り換えた後に、第5開状態に切り換える。
また、上下風向調整羽根30の状態が第6開状態である場合に、空調対象者からリモートコントローラ86を介して第5指令が為されると、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態が第6開状態から第5開状態に状態が切り換わるように、第1迫り出し機構51のみを駆動させる。具体的には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30が吹出口15の第1部分16に相当する開口面に対して前後方向に傾斜して配置されるように、迫り出し機構駆動用モータ54のみを制御する。より具体的には、駆動制御部85は、迫り出し機構駆動用モータ54だけを第1方向に第2駆動量だけ駆動させる。これによって、上下風向調整羽根30の状態が、第6開状態から第5開状態に切り換えられる。
さらに、上下風向調整羽根30の状態が第7開状態である場合に、空調対象者からリモートコントローラ86を介して第5指令が為されると、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態が第7開状態から第5開状態に状態が切り換わるように、第2迫り出し機構61のみを駆動させる。具体的には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30が吹出口15の第1部分16に相当する開口面に対して前後方向に傾斜して配置されるように、迫り出し機構駆動用モータ64のみを制御する。より具体的には、駆動制御部85は、迫り出し機構駆動用モータ64だけを第1方向に第2駆動量だけ駆動させる。これによって、上下風向調整羽根30の状態が、第7開状態から第5開状態に切り換えられる。
また、上下風向調整羽根30の状態が第5開状態に切り換えられた場合、制御部84は、垂直羽根19が室内機ケーシング12の長手方向に対して左右方向に揺動するように、駆動モータを制御する。
このため、垂直羽根19によって吹出口15に導かれた調和空気は、傾斜している上下風向調整羽根30の内側面30aに沿って室内機10の下方または左右両側方に吹き出される。
これによって、吹出口15から吹き出される空気の向かう方向が室内機10の下方または左右両側方となるため、第2空間のうち室内機10の下方の空間を特に下部とした場合、調和空気が、室内空間のうち、主に、第2空間の下部および左右両側方部に吹き出されることになる。
(6)第6開状態への切り換え制御
上下風向調整羽根30の状態が第5開状態である場合に、空調対象者からリモートコントローラ86を介して第6指令が為されると、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態が第5開状態から第6開状態に状態が切り換わるように、第1迫り出し機構51のみを駆動させる。具体的には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30が吹出口15の第1部分16に相当する開口面に対して左右方向に傾斜して配置されるように、迫り出し機構駆動用モータ54のみを制御する。より具体的には、駆動制御部85は、迫り出し機構駆動用モータ54だけを第2方向に第2駆動量だけ駆動させる。これによって、上下風向調整羽根30の状態が、第5開状態から第6開状態に切り換えられる。
なお、上下風向調整羽根30の状態が、閉状態、第1開状態、第4開状態のときに第6指令が為された場合には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態を第5開状態に切り換えた後に、第6開状態に切り換える。また、上下風向調整羽根30の状態が、第2開状態または第3開状態のときに第6指令が為された場合には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態を第1開状態に切り換えた後に、第4開状態、第5開状態の順に切り換えて、第6開状態に切り換える。さらに、上下風向調整羽根30の状態が第7開状態のときに第6指令が為された場合には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態を第5開状態に切り換えた後に第6開状態に切り換える。
また、このとき、制御部84は、垂直羽根19が室内機ケーシング12の長手方向に対して右側に傾斜した状態で止まるように、駆動モータを制御する。
このため、吹出口15に至った調和空気は、傾斜している上下風向調整羽根30の内側面30aに沿って室内機10の下方および右側方に吹き出される。
これによって、吹出口15から吹き出される空気の向かう方向が室内機10の下方および右側方となるため、調和空気が、室内空間のうち、主に、第2空間の下部および右側部に吹き出されることになる。
(7)第7開状態への切り換え制御
上下風向調整羽根30の状態が第5開状態である場合に、空調対象者からリモートコントローラ86を介して第7指令が為されると、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態が第5開状態から第7開状態に状態が切り換わるように、第2迫り出し機構61のみを駆動させる。具体的には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30が吹出口15の第1部分16に相当する開口面に対して左右方向に傾斜して配置されるように、迫り出し機構駆動用モータ64のみを制御する。より具体的には、駆動制御部85は、迫り出し機構駆動用モータ64だけを第2方向に第2駆動量だけ駆動させる。これによって、上下風向調整羽根30の状態が、第5開状態から第7開状態に切り換えられる。
なお、上下風向調整羽根30の状態が閉状態、第1開状態、第4開状態のときに第7指令が為された場合には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態を第5開状態に切り換えた後に、第7開状態に切り換える。また、上下風向調整羽根30の状態が第2開状態または第3開状態のときに第7指令が為された場合には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態を第1開状態に切り換えた後に、第4開状態、第5開状態の順に切り換えて、第7開状態に切り換える。さらに、上下風向調整羽根30の状態が第6開状態のときに第7指令が為された場合には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態を第5開状態に切り換えた後に、第7開状態に切り換える。
また、このとき、制御部84は、垂直羽根19が室内機ケーシング12の長手方向に対して左側に傾斜した状態で止まるように、駆動モータを制御する。
このため、吹出口15に至った調和空気は、傾斜している上下風向調整羽根30の内側面30aに沿って室内機10の下方および左側方に吹き出される。
これによって、吹出口15から吹き出される空気の向かう方向が室内機10の下方および左側方となるため、調和空気が、室内空間のうち、主に、第2空間の下部および左側部に吹き出されることになる。
(8)閉状態への切り換え制御
上下風向調整羽根30の状態が第1開状態である場合に、空調対象者からリモートコントローラ86を介して運転停止指令が為されると、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態が第1開状態から閉状態に状態が切り換わるように、第1機構50を駆動させる。具体的には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30が吹出口15の第1部分16を遮蔽するように、各迫り出し機構駆動用モータ54,64を制御し、かつ、角度調整機構駆動用モータ73を制御する。より具体的には、駆動制御部85は、各迫り出し機構駆動用モータ54,64を各々第1駆動量だけ第2方向に駆動させ、角度調整機構駆動用モータ73を第3駆動量だけ第4方向に駆動させる。これによって、上下風向調整羽根30の状態が、第1開状態から閉状態に切り換えられる。
なお、上下風向調整羽根30の状態が、第2開状態、第3開状態または第4開状態のときに運転停止指令が為された場合には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態を第1開状態に切り換えた後に、閉状態に切り換える。また、上下風向調整羽根30の状態が、第5開状態のときに運転停止指令が為された場合には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態を第4開状態、第1開状態の順に切り換えた後に、閉状態に切り換える。さらに、上下風向調整羽根30の状態が、第6開状態または第7開状態のときに運転停止指令が為された場合には、駆動制御部85は、上下風向調整羽根30の状態を第5開状態、第4開状態、第1開状態の順に切り換えた後に、閉状態に切り換える。
<特徴>
(1)
上記実施形態では、迫り出し機構51,61によって、吹出口15の第1部分16から第1連結部32,33までの距離が調整される。このため、吹出口15から左側第1連結部32までの距離と吹出口15からから右側第1連結部33までの距離とが異なるように迫り出し機構51,61を駆動することで、吹出口15から上下風向調整羽根30の左側端部30gまでの距離と吹出口15から上下風向調整羽根30の右側端部30hまでの距離とを異なる距離にすることができる。すなわち、吹出口15の第1部分16から第1端点30caまでの距離と、吹出口15の第1部分16から第2端点30cbまでの距離とが異なるように、第1連結部32,33を移動させることができる。したがって、上下風向調整羽根30が吹出口15の第1部分16に対する開口面に対して左右方向に傾斜した姿勢を採ることができる。
これによって、側方に調和空気を吹き出させることができている。
また、上記実施形態では、迫り出し機構51,61のみを駆動することで、上下風向調整羽根30の状態を第5開状態から第6開状態、または、第7開状態に切り換えることができる。このため、吹出口15の第1部分16から第3端点30daまでの距離と、吹出口15の第1部分16から第4端点30dbまでの距離と、吹出口15の第1部分16から第1端点30caまでの距離と、吹出口15の第1部分16から第2端点30cbまでの距離とがそれぞれ異なるように、第1連結部32,33を移動させることができる。したがって、吹出口15の第1部分16に相当する開口面に対して上下風向調整羽根30を前後方向および左右方向に傾斜して配置することができている。
(2)
上記実施形態では、制御部84によって、迫り出し機構51,61の駆動量が制御されている。このため、複数の移動機構によって、吹出口15に対する上下風向調整羽根30の位置を変更することができている。
また、制御部84によって、迫り出し機構51,61の駆動量が調整されることで、吹出口15に対する上下風向調整羽根30の左右傾斜角度を調整することができる。このため、吹出口15に対して上下風向調整羽根30を左右方向に傾斜して配置させることができる。
(3)
上記実施形態では、迫り出し機構51,61によって、第1連結部32,33をスライド移動させることができる。このため、各迫り出し機構51,61の駆動量が等しい場合には、上下風向調整羽根30をスライド移動させることができる。
(4)
上記実施形態では、角度調整機構71によって、上下風向調整羽根30の吹出口15において第1部分16に相当する開口面に対する前後方向、すなわち、上下風向調整羽根30の左右方向に直交する方向の傾斜角度が調整されている。このため、例えば、上下風向調整羽根の吹出口の開口面に対する角度が迫り出し機構のみによって調整される場合と比較して、上下風向調整羽根30の傾斜角度の調整可能な範囲を広げることができる。したがって、上下風向調整羽根30の採りうる姿勢の種類を増やすことができる。
これによって、吹出口15から吹き出される空気の向かう方向の種類を多くすることができている。
(5)
上記実施形態では、迫り出し機構駆動用モータ54,64および角度調整機構駆動用モータ73は、室内機ケーシング12の内部に収納されている。このため、迫り出し機構51,91および角度調整機構71を駆動させるための駆動源が必要以上に目立つおそれを減らすことができている。
また、上記実施形態では、迫り出し機構駆動用モータ54によって第1迫り出し機構51が駆動され、迫り出し機構駆動用モータ64によって第2迫り出し機構61が駆動されている。このため、各迫り出し機構51,61をそれぞれ別の駆動源によって駆動させることができている。
(6)
上記実施形態では、上下風向調整羽根30において、第2連結部34が、2箇所の第1連結部32,33を結ぶ直線から離れた位置に配置されている。このため、第1連結部32,33および第2連結部34の位置が確定することで、上下風向調整羽根30の位置および姿勢を確定することができる。したがって、迫り出し機構51,61および角度調整機構71を駆動させることで、吹出口15において第1部分16に相当する開口面に対する上下風向調整羽根30の傾斜角度を調整することができる。
また、上記実施形態では、第1連結部32,33および第2連結部34は、第1連結部32から第2連結部34までの距離と第1連結部33から第2連結部34までの距離とがそれぞれ等しくなるように上下風向調整羽根30上に配置されている。このため、上下風向調整羽根30の姿勢を安定させやすくすることができている。
<変形例>
(A)
上記実施形態では、吹出口15において室内機ケーシング12の底面に設けられている開口部分のみが上下風向調整羽根30によって覆われおり、吹出口15において室内機ケーシング12の側面に設けられている開口部分は常に開放されている。
これに代えて、吹出口において上下風向調整羽根によって覆われていない部分、すなわち、吹出口の側部を覆うことが可能な遮蔽部材を更に備えていてもよい。
例えば、図20に示すように、吹出口15が1つの上下風向調整羽根30と、2つの側方遮蔽部材20,90とによって遮蔽される空気調和機の室内機10について説明する。なお、本変形例において、側方遮蔽部材20,90と第2機構とを更に備える構成であること以外は上記実施形態と同様の構成であるため、ここでは、側方遮蔽部材20,90および第2機構の構成のみを説明し、他の構成については説明を省略する。また、図20、図21、図22および図23には、側方遮蔽部材20,90以外の構成については、上記実施形態の構成部材と同様の符号を付している。
<側方遮蔽部材の構成>
図20は、上下風向調整羽根30が第4開状態であって側方遮蔽部材20,90が閉状態である室内機10の斜視図である。図21(a)は、上下風向調整羽根30が閉状態であって側方遮蔽部材20,90が閉状態である室内機10の正面図であって、左側方遮蔽部材90近傍を示す図である。図21(b)は、上下風向調整羽根30が閉状態であって側方遮蔽部材20,90が閉状態である室内機10の斜視図であって、左側方遮蔽部材90近傍を示す図である。図22(a)は、上下風向調整羽根30が第4開状態であって側方遮蔽部材20,90が閉状態である室内機10の正面図であって、左側方遮蔽部材90近傍を示す図である。図22(b)は、上下風向調整羽根30が第4開状態であって側方遮蔽部材20,90が閉状態である室内機10の斜視図であって、左側方遮蔽部材90近傍を示す図である。図23(a)は、上下風向調整羽根30が第4開状態であって側方遮蔽部材20,90が開状態である室内機10の正面図であって、左側方遮蔽部材90近傍を示す図である。図23(b)は、上下風向調整羽根30が第4開状態であって側方遮蔽部材20,90が開状態である室内機10の斜視図であって、左側方遮蔽部材90近傍を示す図である。
側方遮蔽部材20,90は、室内機10の左右両側方下部に配置されている。具体的には、側方遮蔽部材20,90は、所定方向の断面が略L字状を呈する板状の部材であって、吹出口15において室内機ケーシング12の底面から側面にかけて形成されている開口部分を覆うことが可能である。このため、側方遮蔽部材20,90は、吹出口15において、上下風向調整羽根30によって覆われる吹出口15の第1部分16以外の部分を覆うことが可能である。
また、側方遮蔽部材20,90は、側方遮蔽部材20,90と上下風向調整羽根30とが吹出口15を遮蔽している状態である場合には、室内機10の底面視において、吹出口15のうち室内機ケーシング12の底面に形成されている開口部分を覆う側方遮蔽部材20,90の一部と上下風向調整羽根30とが左右方向に概ね連続して配置されている。
なお、以下より、説明の便宜上、側方遮蔽部材20,90のうち、室内機10の正面視において、室内機10の右側下部に配置される側方遮蔽部材を右側方遮蔽部材20といい、室内機10の左側下部に配置される側方遮蔽部材を左側方遮蔽部材90という。また、右側方遮蔽部材20は、左側方遮蔽部材90の構成を左右対称にした構成と同様であるため、ここでは、左側方遮蔽部材90の構成のみを説明し、右側方遮蔽部材20の構成については説明を省略する。
左側方遮蔽部材90は、図21および図22に示すように、室内機10の下部の角部に沿った湾曲した形状を有している。また、左側方遮蔽部材90は、第1部91と、第2部92とを有する。第1部91には、左側方遮蔽部材90の第1端部90aが含まれる。また、第2部92には、左側方遮蔽部材90の第2端部90bが含まれる。
また、側方遮蔽部材20,90は、2つの状態(閉状態および開状態)を採ることが可能である。なお、以下より、説明の便宜上、吹出口15において側方遮蔽部材20,90が閉状態である場合に左側方遮蔽部材90によって覆われる部分、言い換えると、吹出口15において側方遮蔽部材20,90が閉状態である場合に左側方遮蔽部材90の配置される空間を吹出口15の第2部分17aといい、右側方遮蔽部材20によって覆われる部分、言い換えると、吹出口15において側方遮蔽部材20,90が閉状態である場合に右側方遮蔽部材20の配置される空間を吹出口15の第3部分17bという。
側方遮蔽部材20,90の状態が閉状態である場合、側方遮蔽部材20,90が吹出口15の第2部分17aおよび第3部分17bを覆うように配置される(図21および図22参照)。具体的には、側方遮蔽部材20,90の状態が閉状態である場合には、右側方遮蔽部材20が吹出口15の第3部分17bを覆うように配置され、左側方遮蔽部材90が吹出口15の第2部分17aを覆うように配置される。このため、上下風向調整羽根30および側方遮蔽部材20,90が閉状態である場合には、吹出口15が遮蔽される。
側方遮蔽部材20,90の状態が開状態である場合、側方遮蔽部材20,90が吹出口15の第2部分17aおよび第3部分17bを開放するように配置される(図23参照)。具体的には、右側方遮蔽部材20が吹出口15の第3部分17bを開放するように配置され、左側方遮蔽部材90が吹出口15の第2部分17aを開放するように配置される。
なお、ここでいう「遮蔽」とは、吹出口15の所定部分を覆うことが可能な部材によって、前記所定部分の略全部が覆われている状態を意味している。また、ここでいう「開放」とは、吹出口15の所定部分を覆うことが可能な部材によって、前記所定部分の略全部が覆われていない状態を意味している。
<第2機構の構成>
第2機構は、第1機構50とは別の移動機構であって、吹出口15の第2部分17aおよび第3部分17bが遮蔽されている状態から吹出口15の第2部分17aおよび第3部分17bが開放されている状態となるように、側方遮蔽部材20,90を移動させることが可能な機構である。言い換えると、第2機構は、側方遮蔽部材20,90の状態を切り換えるために、側方遮蔽部材20,90を移動させるための機構である。
第2機構は、室内機10の前後方向に延びる回転軸を回転させるための第2機構駆動用モータ(図示せず)を有している。また、第2機構駆動用モータは、室内機本体11内に配置されており、室内機ケーシング12に固定されている。さらに、回転軸は、側方遮蔽部材90の第1端部90a近傍に配置される支持部材と連結しており、回転することで回転軸を中心に支持部材を回転方向に移動させることができる。
このような構成によって、第2機構では、第2機構駆動用モータが駆動することで回転軸が回転し、回転軸が回転することで支持部材が回転方向に移動する。また、支持部材が回転方向に移動することで、側方遮蔽部材20,90が回転軸を中心に回転方向に移動する。このため、側方遮蔽部材20,90は、円弧を描くように移動することで、吹出口15の第2部分17aおよび第3部分17bを遮蔽したり開放したりすることができる。
また、第2機構は、開状態である側方遮蔽部材20,90を収納するための収納部25,95を備えている。収納部25は、吹出口15の第3部分17b近傍に配置されている。また、収納部95は、吹出口15の第2部分17a近傍に配置されている。
次に、収納部25,95の構成について説明する。なお、収納部25は、収納部95の構成を左右対称にした構成と同様であるため、ここでは、収納部95の構成のみを説明し、収納部25の構成については説明を省略する。
収納部95は、図22および図23に示すように、開状態である左側方遮蔽部材90が収納される収納空間を形成する第1壁部96と第2壁部97とを有している。第1壁部96は、吹出口15の第2部分17a近傍から上方に延びている。また、第1壁部96は、左側方遮蔽部材90に対応可能なように湾曲した形状を呈しており、第1壁部96の上端部が第1壁部96の下端部よりも室内機本体11の中央側に近くなるように傾斜して配置されている。
また、第2壁部97は、吹出口15の第1部分16と吹出口15の第2部分17aとの境界近傍から上方に延びている。また、第2壁部97は、左側方遮蔽部材90に対応可能なように湾曲した形状を呈しており、第2壁部97の上端部が第2壁部97の下端部よりも室内機本体11の中央側に近くなるように傾斜して配置されている。さらに、収納部95の上端部、すなわち、第2壁部97の上端部と第1壁部96の上端部とは、連続した構成となっている。
また、垂直羽根19は、収納部25,95の上端部よりも室内ファン14近傍に配置されている。さらに、収納部25,95は、垂直羽根19の有する複数の羽根19aのうち最もそれぞれの収納部25,95に近い羽根が揺動して傾斜した状態を採ったときに前記各羽根の先端部が収納部25,95の上端部近傍にそれぞれ位置するように配置されている。このため、垂直羽根19が左右方向に揺動している状態で、室内ファン14によって空気流が生成された場合には、調和空気が左側方または右側方に向かって傾斜している第1壁部の案内面に沿って、言い換えると、第1壁部の案内面に規制されて、室内機10の側方に向かってに開口している吹出口15の第2部分17aおよび第3部分17bから吹き出される。
このような構成によって、側方遮蔽部材20,90の状態が開状態である場合に、制御部84によって垂直羽根19が左右方向に揺動するように制御されることで、調和空気を、室内機10の左右両側方側に向けて吹き出すことができる。したがって、側方遮蔽部材20,90によって吹出口15の側方が覆われているため、必要に応じて側方に向かって空気を吹き出すことができる。
(B)
上記実施形態では、空調対象者からの風向設定指令に基づいて、吹出口15から吹き出される空気の向かう方向が決定されている。
これに代えて、例えば、予め各運転モードに応じた風向が設定されており、空調対象者によって風向設定指令が為された場合にのみ前記指令に基づく風向となるように上下風向調整羽根の姿勢を変化させてもよい。また、予め設定される上下風向調整羽根の状態としては、冷房運転時には、調和空気が、室内空間のうち第1空間の下部、すなわち、空調対象者が室内空間の下部に居ることが想定される空間に向かう上下風向調整羽根の状態である第4開状態となるように制御され、暖房運転時には、調和空気が、室内空間のうち第2空間の下部に向かう上下風向調整羽根の状態である第5状態となるように制御されてもよい。このように、室内の温度よりも低い温度の調和空気が吹き出される可能性の高い冷房運転時において、上下風向調整羽根の状態が第4状態となることで、室内空間の下部の温度を効果的に下降させることができる。また、室内の温度よりも高い温度の調和空気が吹き出される可能性の高い暖房運転時において、上下風向調整羽根の状態が第5状態となることで、調和空気が室内空間の上部に溜まり難くすることができるため、室内空間の下部の温度を効果的に上昇させることができる。
(C)
上記実施形態では、室内機10の下部に吹出口15が形成されている。このため、例えば、上下風向調整羽根30が第2開状態である場合には、上下風向調整羽根30は、室内機10の正面視において、吹出口15の第1部分16に相当する開口面に対して左上がりに傾斜している。
これに代えて、室内機の前部、すなわち、室内機の正面側に吹出口が形成されていてもよい。この場合、室内機の下面視において、上下風向調整羽根が吹出口の開口面に対して左右方向に傾斜して配置されるように、迫り出し機構によって第1連結部が移動されてもよい。
(D)
上記実施形態では、支持軸57の端部が屈曲した形状を呈している。
これに代えて、支持軸の端部が球状であってもよい。
例えば、図24に示すように、その端部157aが球状である支持軸157によって上下風向調整羽根30が支持されている場合について説明する。なお、本変形例では、第1連結部132および支持軸157以外の構成については上記実施形態と同様の構成であるため説明を省略し、図24には第1連結部132および支持軸157以外の部材については上記実施形態の部材と同様の符号を付している。
第1連結部132は、第1部分132aと第2部分132bとから構成されている。第1部分132aと第2部分132bとは、支持軸157の挿通方向に並んで配置されている。また、第1部分132aおよび第2部分132bは、図24に示すように、軸支部135,136を含む。各軸支部135,136は、支持軸157を回転可能に支持している。また、第1部分132aの軸支部135の軸受面135aは、支持軸157の端部157aを中心に水平方向に交差する方向への支持軸157の移動を許容するテーパ形状を有している。また、第2部分132bの軸支部136は、軸受面136aとして、支持軸157の球状の端部157aの外周面に対応した球状凹面部を有している。このため、第1部分132aの軸受面135aの一部および第2部分132bの軸受面136aが支持軸157に当接することで、端部157aを中心に水平方向に交差する方向に摺動自在に支持軸157を支持することができる。
このように、軸支部135,136が調心機能を有している場合には、上下風向調整羽根30の前後方向への傾斜、および、上下風向調整羽根30の左右方向の傾斜に対応することができる。
(E)
上記実施形態では、上下風向調整羽根30の状態に応じて、制御部84によって垂直羽根の駆動が制御されている。
これに代えて、垂直羽根を、左右方向に揺動させるか、もしくは、所定の状態で停止させるかを空調対象者が設定できるようにしてもよい。
本発明は、室内機の側方に空気を吹き出させることができるため、空気調和機への適用が有効である。
10 室内機
11 室内機本体(本体)
12 室内機ケーシング(ケーシング)
15 吹出口
30 上下風向調整羽根(上下風向調整板)
30ca 端点/第1端点(前端)
30cb 端点/第2端点(前端)
30da 端点/第3端点(後端)
30db 端点/第4端点(後端)
30g 左側端部
30h 右側端部
32 第1連結部/左側第1連結部(連結部/第1連結部)
33 第1連結部/右側第1連結部(連結部/第2連結部)
34 第2連結部(第3連結部)
50 第1機構(姿勢変更機構)
51 迫り出し機構/第1迫り出し機構(移動機構/第1移動機構)
54 迫り出し機構駆動用モータ(駆動源/第1駆動源)
57 支持軸(被移動部材/第1被移動部材)
61 迫り出し機構/第2迫り出し機構(移動機構/第2移動機構)
64 迫り出し機構駆動用モータ(駆動源/第2駆動源)
67 支持軸(被移動部材/第2被移動部材)
71 角度調整機構(第3移動機構)
85 駆動制御部(制御部)
特開2008−39252号公報

Claims (14)

  1. 吹出口(15)が形成されているケーシング(12)を有する本体(11)と、
    前記吹出口を覆うように配置される第1姿勢と、前記本体の正面視または下面視において前記吹出口の開口面に対して傾斜するように配置される第2姿勢とを採ることが可能な上下風向調整板(30)と、
    前記上下風向調整板が前記第1姿勢または前記第2姿勢を採るように、前記上下風向調整板の姿勢を変更することが可能な姿勢変更機構(50)と、
    を備える空気調和機の室内機(2)。
  2. 前記姿勢変更機構は、前記上下風向調整板の形状を変化させずに前記上下風向調整板の姿勢を変更する、
    請求項1に記載の空気調和機の室内機。
  3. 前記上下風向調整板は、左右方向に延びており、
    前記姿勢変更機構は、前記上下風向調整板の連結部(32,33)と連結している被移動部材(57,67)を含み前記連結部を移動させることが可能な移動機構(51,61)を有し、
    前記移動機構は、前記上下風向調整板の姿勢を前記第2姿勢に変更する場合には、前記吹出口から前記上下風向調整板の左側端部(30g)の前端(30ca)までの距離と前記吹出口から前記上下風向調整板の右側端部(30h)の前端(30cb)までの距離とが異なって配置されるように、前記連結部を移動させる、
    請求項1または2に記載の空気調和機の室内機。
  4. 前記移動機構は、前記上下風向調整板の姿勢を前記第2姿勢に変更する場合には、前記吹出口から前記左側端部の前端(30ca)までの距離と、前記吹出口から前記右側端部の前端(30cb)までの距離と、前記吹出口から前記上下風向調整板の前記左側端部の後端(30da)までの距離と、前記吹出口から前記上下風向調整板の前記右側端部の後端(30db)までの距離とがそれぞれ異なって配置されるように、前記連結部を移動可能である、
    請求項3に記載の空気調和機の室内機。
  5. 前記連結部は、
    第1連結部(32)と、
    前記本体の正面視における左右方向において、前記第1連結部よりも左側または右側のいずれか一方に配置される第2連結部(33)と、を含み、
    前記被移動部材は、
    前記第1連結部と連結している第1被移動部材(57)と、
    前記第2連結部と連結している第2被移動部材(67)と、を含み、
    前記移動機構は、
    前記第1被移動部材を有し、前記上下風向調整板が前記吹出口近傍から迫り出されるように前記第1連結部を移動させることが可能な第1移動機構(51)と、
    前記第2被移動部材を有し、前記上下風向調整板が前記吹出口近傍から迫り出されるように前記第2連結部を移動させることが可能な第2移動機構(61)と、を含み、
    前記第1移動機構および前記第2移動機構の駆動量を制御する制御部(85)を更に備える、
    請求項3または4に記載の空気調和機の室内機。
  6. 前記上下風向調整板は、左右方向に延びており、
    前記姿勢変更機構は、前記上下風向調整板の第1連結部(32)と連結しており前記上下風向調整板が前記吹出口近傍から迫り出されるように前記第1連結部を移動させることが可能な第1移動機構(51)と、前記上下風向調整板の左右方向において前記第1連結部よりも左側または右側のいずれか一方に配置される第2連結部(33)と連結しており前記上下風向調整板が前記吹出口近傍から迫り出されるように前記第2連結部を移動させることが可能な第2移動機構(61)と、を有し、
    前記第1移動機構および前記第2移動機構の駆動量を制御することで、前記吹出口の開口面に対する前記上下風向調整板の左右傾斜角度を調整する制御部(85)を更に備える、
    請求項1または2に記載の空気調和機の室内機。
  7. 前記制御部は、前記第1移動機構と前記第2移動機構とをそれぞれ独立して制御可能である、
    請求項5または6に記載の空気調和機の室内機。
  8. 前記第1移動機構は、前記第1連結部をスライド移動させ、
    前記第2移動機構は、前記第2連結部をスライド移動させる、
    請求項5から7のいずれかに記載の空気調和機の室内機。
  9. 前記上下風向調整板において前記第1連結部および前記第2連結部とは別の第3連結部(34)と連結しており、前記吹出口の開口面に対する前記上下風向調整板の左右方向に直交する方向の傾斜角度が調整されるように前記第3連結部を移動可能な第3移動機構(71)を更に備える、
    請求項5から8のいずれかに記載の空気調和機の室内機。
  10. 前記第3連結部は、前記第1連結部と前記第2連結部とを結ぶ直線から離れた位置に配置されている、
    請求項9に記載の空気調和機の室内機。
  11. 前記第1連結部、前記第2連結部および前記第3連結部は、前記第1連結部から前記第3連結部までの距離と前記第2連結部から前記第3連結部までの距離とが等しくなるようにそれぞれ配置されている、
    請求項10に記載の空気調和機の室内機。
  12. 前記第1移動機構および前記第2移動機構を駆動するための駆動源(54,64)は、前記ケーシング内に収納されている、
    請求項5から11のいずれかに記載の空気調和機の室内機。
  13. 前記駆動源は、前記第1移動機構を駆動させるための第1駆動源(54)と、前記第1駆動源とは別の駆動源であって前記第2移動機構を駆動させるための第2駆動源(64)とを含む、
    請求項12に記載の空気調和機の室内機。
  14. 前記上下風向調整板は、左右方向に延びており、
    前記姿勢変更機構は、前記上下風向調整板の連結部(32,33)と連結している被移動部材(57,67)を含み前記連結部を移動させることが可能な移動機構(51,61)を有し、
    前記移動機構は、前記上下風向調整板の姿勢を前記第2姿勢に変更する場合には、前記吹出口から前記上下風向調整板の左側端部(30g)までの距離と前記吹出口から前記上下風向調整板の右側端部(30h)までの距離とが異なって配置されるように、前記連結部を移動させる、
    請求項1または2に記載の空気調和機の室内機(10)。
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