JP2011012926A - 空気調和機 - Google Patents

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Tetsuya Yamashita
哲也 山下
Koichiro Seki
康一郎 関
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Abstract

【課題】複数の羽根に規制されることで吹き出し口から吹き出される空気の風向を変更することができる空気調和機の提供。
【解決手段】空気調和機1は、吹き出し口15が形成されている室内機ケーシング12を有する室内機本体11と、吹き出し口15の一部を覆うことが可能な第1水平羽根30と、吹き出し口15の一部を覆うことが可能な第2水平羽根90と、第1水平羽根30を吹き出し口15の近傍から移動させることが可能な第1水平羽根移動機構50と、第2水平羽根90を吹き出し口15近傍から移動させることが可能な第2水平羽根移動機構99とを備えている。第2水平羽根90は、少なくともその一部が第1水平羽根30の前後方向に配置されている。第2水平羽根移動機構99は、第2水平羽根90が吹き出し口15近傍から迫り出されるように、第2水平羽根90の有する連結部90a,90bを移動させることが可能である。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気調和機に関する。
従来より、調和空気の吹き出し口近傍に配置されており、回転軸を中心に回動することで吹き出し口から吹き出される調和空気の吹き出し方向を変更可能な羽根を備える空気調和機がある。
例えば、特許文献1(特開2006−138629号公報)に開示されている空気調和機は、調和空気が吹き出される吹き出し口と、吹き出し口近傍に配置される風向変更羽根(羽根に相当)と、風向変更羽根を回動可動に保持する腕部とを備えている。この空気調和機では、腕部が風向変更羽根を吹き出し口の前方で回動させることで、吹き出し口から吹き出される空気の風向が変更されている。
ところで、吹き出し口から吹き出される空気の風向の種類を増やすために、吹き出し口近傍に複数の羽根を配置することが考えられる。
そこで、本発明の課題は、複数の羽根に規制されることで吹き出し口から吹き出される空気の風向を変更することができる空気調和機を提供することにある。
第1発明に係る空気調和機は、本体と、第1水平羽根と、第2水平羽根と、第1水平羽根移動機構と、第2水平羽根移動機構とを備えている。本体は、吹き出し口が形成されているケーシングを有している。第1水平羽根は、吹き出し口の少なくとも一部を覆うことが可能である。第2水平羽根は、少なくともその一部が第1水平羽根の前後方向に配置されている。また、第2水平羽根は、吹き出し口の少なくとも一部を覆うことが可能である。第1水平羽根移動機構は、第1水平羽根を吹き出し口の近傍から移動させることが可能である。第2水平羽根移動機構は、第2水平羽根を吹き出し口近傍から移動させることが可能である。また、第2水平羽根は、第2水平羽根連結部を有している。さらに、第2水平羽根移動機構は、第2水平羽根連結部と連結している。また、第2水平羽根移動機構は、第2水平羽根が吹き出し口近傍から迫り出されるように第2水平羽根連結部を移動させることが可能である。
第1発明に係る空気調和機では、少なくとも第1水平羽根および第2水平羽根によって吹き出し口が覆われている。このため、吹き出し口から吹き出される調和空気を、第1水平羽根または第2水平羽根の少なくともいずれか一方の水平羽根によって規制することができる。したがって、例えば、第1水平羽根と第2水平羽根との吹き出し口に対する傾斜角度が異なる場合、第1水平羽根のみによって風向が規制される場合と比較して、吹き出し口から吹き出される空気の風向の種類を増やすことができる。
これによって、第1水平羽根および第2水平羽根によって、吹き出し口から吹き出される空気の風向を変更することができる。
第2発明に係る空気調和機は、第1発明の空気調和機であって、第2水平羽根移動機構は、第2水平羽根を、本体に対して略下方向に移動させることが可能である。このため、この空気調和機では、第2水平羽根を本体に対して概ね下方向に移動させることができる。
第3発明に係る空気調和機は、第1発明または第2発明の空気調和機であって、第1水平羽根は、第1水平羽根移動機構によって移動されることで、吹き出し口に対する傾斜角度が変更される。このため、吹き出し口に対する第1水平羽根の傾斜角度が変更されることで、第1水平羽根によって規制される調和空気の吹き出し方向を変更することができる。
第4発明に係る空気調和機は、第3発明の空気調和機であって、第1水平羽根は、第1水平羽根第1連結部を有する。また、第1水平羽根移動機構は、第1水平羽根角度変更機構を有する。第1水平羽根角度変更機構は、第1水平羽根第1連結部と連結している。さらに、第1水平羽根角度変更機構は、第1水平羽根の吹き出し口に対する傾斜角度が変更されるように、第1水平羽根第1連結部を移動させることが可能である。
第4発明に係る空気調和機では、第1水平羽根角度変更機構によって、第1水平羽根の吹き出し口に対する傾斜角度が変更されるように、第1水平羽根第1連結部が移動される。このため、この空気調和機では、第1水平羽根角度変更機構によって吹き出し口に対する第1水平羽根の傾斜角度が変更されることで、第1水平羽根によって規制される調和空気の吹き出し方向を変更することができる。
第5発明に係る空気調和機は、第1発明から第4発明のいずれかの空気調和機であって、第1水平羽根は、第1水平羽根第2連結部を有する。第1水平羽根移動機構は、第1水平羽根迫り出し移動機構を有する。第1水平羽根迫り出し移動機構は、第1水平羽根第2連結部と連結している。また、第1水平羽根迫り出し移動機構は、第1水平羽根が吹き出し口近傍から迫り出されるように、第1水平羽根第2連結部を移動させることが可能である。
第5発明に係る空気調和機では、第1水平羽根迫り出し移動機構によって、第1水平羽根が吹き出し口近傍から迫り出されるように、第1水平羽根第2連結部が移動される。このため、この空気調和機では、第1水平羽根が吹き出し口近傍から迫り出されるように第1水平羽根第2連結部を移動させることができる。
第6発明に係る空気調和機は、第1発明から第5発明の空気調和機であって、第2水平羽根は、吹き出し口の前部を覆うことが可能な前羽根部と、前羽根部の両端部近傍から本体の後方向に延びる延長部とを有する。このため、第2水平羽根によって、吹き出し口の前部を覆うことができる。
第7発明に係る空気調和機は、第6発明の空気調和機であって、延長部は、吹き出し口の両側部を覆うことが可能である。このため、第2水平羽根によって、吹き出し口の両側部を覆うことができる。
第8発明に係る空気調和機は、第6発明または第7発明の空気調和機であって、延長部は、略水平方向に延びる第1部と、第1部から略上方向に立設される第2部とを含む。このため、例えば、吹き出し口がケーシングの底面部から側面部にかけて形成されている場合には、延長部の第2部によってケーシングの側面部に形成されている吹き出し口を覆うことができる。
第9発明に係る空気調和機は、第8発明に係る空気調和機であって、吹き出し口は、ケーシングの底面部に形成されている底面開口部と、ケーシングの両側面部にそれぞれ形成されている側面開口部とを含む。また、第2部は、側面開口部を覆うことが可能である。このため、この空気調和機では、第2部によって側面開口部を覆うことができる。
第1発明に係る空気調和機では、第1水平羽根および第2水平羽根によって、吹き出し口から吹き出される空気の風向を変更することができる。
第2発明に係る空気調和機では、第2水平羽根を本体に対して概ね下方向に移動させることができる。
第3発明に係る空気調和機では、第1水平羽根によって規制される調和空気の吹き出し方向を変更することができる。
第4発明に係る空気調和機では、第1水平羽根によって規制される調和空気の吹き出し方向を変更することができる。
第5発明に係る空気調和機では、第1水平羽根が吹き出し口近傍から迫り出されるように第1水平羽根第2連結部を移動させることができる。
第6発明に係る空気調和機では、第2水平羽根によって、吹き出し口の前部を覆うことができる。
第7発明に係る空気調和機では、第2水平羽根によって、吹き出し口の両側部を覆うことができる。
第8発明に係る空気調和機では、延長部の第2部によってケーシングの側面部に形成されている吹き出し口を覆うことができる。
第9発明に係る空気調和機では、第2部によって側面開口部を覆うことができる。
本発明の実施形態に係る空気調和機の概略冷媒回路図。 本発明の実施形態に係る空気調和機の運転停止時であって、運転停止状態である室内機の斜視図。 本発明の実施形態に係る空気調和機の冷房運転時であって、第1冷房状態である室内機の斜視図。 本発明の実施形態に係る空気調和機の暖房運転時であって、第1暖房状態である室内機の斜視図。 運転停止状態である室内機の底面図。 運転停止状態である室内機の右側面図。 第1冷房状態である室内機の右側面図。 第2冷房状態である室内機の右側面図。 第1水平羽根および第1水平羽根移動機構の外観斜視図。 第1水平羽根の状態が第1開状態である場合の第1水平羽根および第1水平羽根移動機構の平面図であって、第1水平羽根と第1水平羽根移動機構との位置関係を示す概念図。 第1水平羽根が閉状態である室内機の概略斜視図(第2水平羽根、取り付け板および仕切部材は省略)。 第1水平羽根が第1開状態である室内機の概略斜視図(第2水平羽根、取り付け板および仕切部材は省略)。 第1水平羽根が第2開状態である室内機の概略斜視図(第2水平羽根、取り付け板および仕切部材は省略)。 第1水平羽根が第3開状態である室内機の概略斜視図(第2水平羽根、取り付け板および仕切部材は省略)。 第2水平羽根の概略斜視図。 第2水平羽根移動機構の備える駆動部の側面図。 第2水平羽根移動機構の備える動力伝達軸と第1開閉機構および第2開閉機構との位置関係を示す図。 第2水平羽根移動機構の備える第1開閉機構の側面図。 空気調和機の備える制御部の制御ブロック図。 第2冷房風向状態である室内機の斜視図。 三方風向状態である室内機の斜視図。 変形例(B)に係る空気調和機の備える室内機の外観斜視図。
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態に係る室内機10を備える空気調和機1について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<空気調和機の構成概略>
図1は、空気調和機1の概略冷媒回路図である。図2は、空気調和機1の運転停止時、すなわち、運転停止状態である室内機10の斜視図である。
空気調和機1は、室内の壁面に取り付けられる室内機10と、室外に設置される室外機2とを備えており、冷房運転および暖房運転等の各種運転を実行することができる。
室外機2は、図1に示すように、圧縮機3と、圧縮機3の吐出側に接続されている四路切換弁4と、圧縮機3の吸入側に接続されるアキュムレータ5と、四路切換弁4に接続されている室外熱交換器6と、室外熱交換器6に接続された室外膨張弁7とを有している。室外膨張弁7は、冷媒配管8を介して後述する室内熱交換器13の一端と接続される。また、四路切換弁4は、冷媒配管8を介して室内熱交換器13の他端と接続されている。また、室外機2内には、室外ファン9が設けられている。室外ファン9は、室外の空気を取り込み、室外熱交換器6での熱交換後の空気を室外機2外部に排出するプロペラファンである。
室内機10は、上述のように、室内の壁面等に取り付けられる壁掛け型の室内機10である。また、室内機10は、図2に示すように、主として、室内機本体11と、第1水平羽根30と、第2水平羽根90と、第1水平羽根移動機構50(図19参照)と、第2水平羽根移動機構99(図19参照)と、を備えている。以下に、室内機本体11、第1水平羽根30、第2水平羽根90、第1水平羽根移動機構50、第2水平羽根移動機構99の順に説明する。
<室内機本体の構成>
図3は、空気調和機1の冷房運転時であって、第1冷房状態である室内機10の斜視図である。図4は、空気調和機1の暖房運転時であって、第1暖房状態である室内機10の斜視図である。図5は、運転停止状態である室内機10の底面図である。図6は、運転停止状態である室内機10の側面図である。図7は、第1冷房状態である室内機10の側面図である。図8は、第2冷房状態である室内機10の側面図である。
室内機本体11は、室内機ケーシング12と、室内熱交換器13と、室内ファン14とを備えている。
室内機ケーシング12は、水平方向に長い略直方形状の部材である。また、室内機ケーシング12には、室内熱交換器13および室内ファン14等が収納されている。さらに、室内機ケーシング12には、取り込み口(図示せず)と、吹き出し口15とが形成されている。取り込み口は、室内の空気を室内機ケーシング12の内側に取り込むための開口であって、室内機ケーシング12の上部に形成されている。
また、吹き出し口15は、室内機本体11内で調和された空気を吹き出すための開口であって、室内機10の下部近傍に形成されている。具体的には、吹き出し口15は、図5および図8に示すように、室内機ケーシング12の底面に形成されている第1開口16と、室内機ケーシング12の左右両側面に形成されている第2開口17とを含む。このため、吹き出し口15が開放されている場合には、室内機10の側面視において、吹き出し口15の一部、すなわち、第2開口17を視認可能である。
また、本実施形態では、第1開口16と第2開口17との間は、仕切部材12aによって仕切られている(図8参照)。なお、本実施形態では、吹き出し口15が仕切部材12aによって仕切られているが、これに限定されず、吹き出し口が仕切部材等によって仕切られていない構成、すなわち、吹き出し口が室内機ケーシングの底面から両側面にかけて連続して形成された1つの開口であってもよい。
室内熱交換器13は、長手方向両端で複数回折り返されてなる伝熱管と、伝熱管に挿通される複数のフィンとからなり、接触する空気との間で熱交換を行う。また、室内熱交換器13は、暖房運転時には凝縮器として機能し、冷房運転時には蒸発器として機能する。
室内ファン14は、駆動機構としてのモータ14a(図1参照)と、モータ14aにより回転駆動される羽根車とを有するクロスフローファンである。また、室内ファン14は、取り込み口から室内機ケーシング12内に空気を吸入し、室内熱交換器13を通過させた後に、吹き出し口15から室内機ケーシング12外に空気を吹き出すことができるように配置されている。
また、室内機本体11は、垂直羽根19(図19参照)を備えている。垂直羽根19は、駆動モータ(図示せず)と、連結棒(図示せず)と、連結棒によって連結された複数枚の羽根(図示せず)とを有しており、揺動可能なように室内機ケーシング12に取り付けられている。また、複数枚の羽根の面は、駆動モータによって連結棒が駆動されることで、室内機ケーシング12の長手方向に対して垂直な状態を中心に左右に揺動する。さらに、羽根は、揺動することにより、または、揺動した後に任意の角度で止まることで、室内機10の左右方向における調和空気の吹き出し方向を調整する。
<第1水平羽根の構成>
図9は、第1水平羽根30および第1水平羽根移動機構50の外観斜視図である。図10は、第1水平羽根30の状態が第1開状態である場合の第1水平羽根30および第1水平羽根移動機構50の平面図であって、第1水平羽根30と第1水平羽根移動機構50との位置関係を示す概念図である。図11は、第1水平羽根が閉状態である場合の室内機10の概略斜視図である。図12は、第1水平羽根が第1開状態である場合の室内機10の概略斜視図である。図13は、第1水平羽根が第2開状態である場合の室内機10の概略斜視図である。図14は、第1水平羽根が第3開状態である場合の室内機10の概略斜視図である。
第1水平羽根30は、室内機10の長手方向(水平方向)に長い板状の部材である。また、第1水平羽根30は、室内機10の下部に配置されている。具体的には、第1水平羽根30は、第1開口16の一部を覆うように配置されている。
さらに、第1水平羽根30は、後述する第1水平羽根移動機構50と連結する連結部32,33,34を有する。連結部32,33,34は、第1水平羽根30において、第1水平羽根30が吹き出し口15を覆っている状態で、室内機10の外部から視認することができる面(以下、外側面30bという)とは反対側の面(以下、内側面30aという)に配置されている。また、連結部32,33,34は、第1連結部32,33と、第2連結部34とを含む。第1連結部32,33は、図9および図10に示すように、第1水平羽根30において2箇所に配置されている。具体的には、第1連結部32,33は、図10に示すように、第1水平羽根30の両端部30g,30h近傍であって、第1水平羽根30の一方の長辺(以下、第1長辺30cという)近傍にそれぞれ配置されている。第2連結部34は、図10に示すように、第1水平羽根30の長手方向の略中央付近であって、第1水平羽根30の第1長辺30cに対向する辺である第2長辺30d近傍に配置されている。また、第2連結部34は、第1水平羽根30において、2箇所の第1連結部32,33を結ぶ直線上から外れた位置に配置されている。このため、第1連結部32,33および第2連結部34の位置が確定することで、第1水平羽根30の位置および姿勢が確定する。
また、第1連結部32,33および第2連結部34は、図10に示すように、それぞれ軸支部32a,33a,34aを含む。各軸支部32a,33a,34aは、後述する支持軸57,67,78を回転可能に軸支している。また、各軸支部32a,33a,34aは、高摺動性を有しており、摩擦を抑えて支持軸57,67,78を滑らかに回転させることができる。
さらに、第1水平羽根30は、4つの状態(閉状態、第1開状態、第2開状態、および、第3開状態)を採ることが可能である。なお、以下より、説明の便宜上、第1開口16において、第1水平羽根30の状態が閉状態である場合に第1水平羽根30によって覆われる部分、すなわち、第1水平羽根30の状態が閉状態である場合に第1水平羽根30が配置される空間を、第1開口16の第1部分16aという。また、本実施形態における「遮蔽」とは、吹き出し口15の所定部分を覆うことが可能な部材によって、前記所定部分の略全部が覆われている状態を意味しており、本実施形態における「開放」とは、吹き出し口15の所定部分を覆うことが可能な部材によって、前記所定部分の略全部が覆われていない状態を意味している。例えば、第1開口16の第1部分16aに相当する開口面の略全体が第1水平羽根30によって覆われている状態を第1開口16の第1部分16aが遮蔽されている状態とし、第1開口16の第1部分16aに相当する開口面の略全体が第1水平羽根30によって覆われていない状態を第1開口16の第1部分16aが開放されている状態とする。
第1水平羽根30の状態が閉状態の場合、第1水平羽根30は、第1開口16において第1部分16aに相当する開口面を覆うように配置される(図11参照)。このため、第1水平羽根30の状態が閉状態の場合には、第1水平羽根30によって第1開口16の第1部分16aが遮蔽される。
第1水平羽根30の状態が第1開状態の場合、第1水平羽根30は、第1開口16の第1部分16aを開放し、かつ、第1開口16の第1部分16aから室内機10の前方に向かって空気が吹き出されるように配置される。具体的には、第1水平羽根30は、第1開口16において第1部分16aに相当する開口面に対して略平行に対向するように配置される(図12参照)。言い換えると、第1開口16の長手方向を「左右方向」とし第1開口16の長手方向に直交する方向を「前後方向」とすると、第1水平羽根30は、第1開口16の第1部分16aに相当する開口面に対して、左右方向および前後方向に対して傾斜しないように配置される。
第1水平羽根30の状態が第2開状態の場合、第1水平羽根30は、第1開口16の第1部分16aを開放し、かつ、第1開口16の第1部分16aから室内機10の前方に向かって空気が吹き出されるように配置される。具体的には、第1水平羽根30は、第1開口16において第1部分16aに相当する開口面に対して所定角度だけ傾斜するように配置される(図13参照)。言い換えると、第1水平羽根30は、第1水平羽根30において第1開口16の前後方向の後側に近い側の端部、すなわち、第1水平羽根30の第2長辺30dを含む端部(以下、後側端部30eという)が、第1水平羽根30の後側端部30eに対向する端部(以下、前側端部30fという)よりも第1開口16において第1部分16aに相当する開口面に対して近くなるように、傾斜して配置される。したがって、第1水平羽根30が第2開状態の場合には、室内機10の正面視において、第1水平羽根30の内側面30aが視認可能である。なお、上述の前側端部30fとは、第1水平羽根30において第1開口16の前後方向の前側に近い側の端部であって、第1水平羽根30の第1長辺30cを含む端部のことである。
また、第1水平羽根30の状態が第2開状態である場合、第1水平羽根30は、第1開口16において第1部分16aに相当する開口面に対して前後方向に傾斜して配置されている。このため、第1水平羽根30の状態が第2開状態である場合には、第1水平羽根30の状態が第1開状態である場合と比較して、室内機10の下方に向かう空気流が形成される。このため、以下より、第1水平羽根30の状態が第2開状態である場合に第1開口16の第1部分16aから吹き出された空気が向かう方向を前側下方といい、第1水平羽根30の状態が第1開状態である場合に第1開口16の第1部分16aから吹き出された空気が向かう方向を前側上方という。
第1水平羽根30の状態が第3開状態の場合、第1水平羽根30は、第1開口16の第1部分16aを開放し、かつ、第1開口16の第1部分16aから室内機10の下方に空気が吹き出されるように配置される。具体的には、第1水平羽根30は、第1開口16において第1部分16aに相当する開口面に対して所定角度だけ傾斜するように配置される(図14参照)。より具体的には、第1水平羽根30の前側端部30fが、第1水平羽根30の後側端部30eよりも第1開口16において第1部分16aに相当する開口面に近くなるように第1水平羽根30が傾斜して配置される。このため、第1水平羽根30の状態が第3開状態の場合、室内機10の正面視において、第1水平羽根30の外側面30bが視認可能である。
<第2水平羽根の構成>
図15は、第2水平羽根90の概略斜視図である。
第2水平羽根90は、図2および図15に示すように、前面部91と、前面部91の両端部近傍から室内機本体11の後方向に延びる延長部92a,92bとを備えている。前面部91は、室内機10の正面視において、室内機10の長手方向に平行に延びる略長方形状の板状の部材である。また、前面部91は、第1開口16の第2部分16bを覆うことが可能である。なお、ここでいう第2部分16bとは、図5に示すように、第1開口16において室内機10の前側に近い側の端部である第1開口16の前部のことである。このため、第2水平羽根90の前面部91は、第1水平羽根30の前側に配置されることになる。
延長部92a,92bは、図2および図15に示すように、第1部92aa,92baと、第1部92aa,92baの端部から略上方向に立設される第2部92ab,92bbとを有する。第1部92aa,92baは、前面部91から連続して形成されており、前面部91と略同一面内に配置されている。また、第1部92aaは、第1開口16の第3部分16cを覆うことが可能である。なお、ここでいう第3部分16cとは、第1開口16において室内機10の右側に近い側の端部である第1開口16の右側端部のことである。また、第1部92baは、第1開口16の第4部分16dを覆うことが可能である。なお、ここでいう第4部分16dとは、第1開口16において室内機10の左側に近い側の端部である第1開口16の左側端部のことである。言い換えると、第1開口16は、第1部分16a、第2部分16b、第3部分16cおよび第4部分16dに分かれており、第1部分16aの前側に第2部分16bが位置しており、第1部分16aの右側に第3部分16cが位置しており、第1部分16aの左側に第4部分16dが位置している。このため、図5に示すように、第2水平羽根90の前面部91および第1部92aa,92baは、第1開口16の外縁に沿ってコの字状に設けられており、第1開口16において、第1水平羽根30によって覆われる第1部分16aを除く部分である第2部分16b、第3部分16cおよび第4部分16dを覆うことが可能である。また、室内機10の風向状態が運転停止状態である場合には、第2水平羽根90の前面部91および第1部92aa,92baは、第1水平羽根30と略同一面内に配置される。言い換えると、室内機10の風向状態が運転停止状態である場合には、第2水平羽根90の前面部91および第1部92aa,92baは、第1水平羽根30の前側および左右両側を囲むように配置される。このため、室内機10の風向状態が運転停止状態である場合に、第1水平羽根30と第2水平羽根90との間に現れる目地が目立つおそれを減らすことができる。
第2部92ab,92bbは、略三角形状を呈しており、第2開口17の開口面積と略同一の面積を有している。また、第2部92abは、第2開口17のうち室内機10の右側に位置する開口部分を覆うことができる。さらに、第2部92bbは、第2開口17のうち室内機10の左側に位置する開口部分を覆うことができる。
このような構成によって、第2水平羽根90の前面部91および第1部92aa,92baは、第1開口16の一部を覆うことが可能である。また、第2水平羽根90の第2部92ab,92bbは、第2開口17を覆うことが可能である。このため、第2水平羽根90は、第1水平羽根30とともに吹き出し口15を覆うことが可能である。なお、本実施形態では、前面部91および第1部92aa,92baは略水平方向に平行な面を有しており、第2部92ab,92bbは略鉛直方向に平行な面を有しているものとする。
さらに、第2水平羽根90は、2つの状態(閉状態および開状態)を採ることが可能である。
第2水平羽根90の状態が閉状態である場合、第2水平羽根90が第1開口16の第2部分16b、第3部分16cおよび第4部分16dおよび第2開口17を覆うように配置される(図6および図7参照)。具体的には、第2水平羽根90の状態が閉状態である場合には、前面部91が第1開口16の第2部分16bを覆うように配置され、第1部92aaが第1開口16の第3部分16cを覆うように配置され、第1部92baが第1開口16の第4部分16dを覆うように配置され、第2部92abが第2開口17において右側に位置する開口部分を覆うように配置され、第2部92bbが第2開口17において左側に位置する開口部分を覆うように配置される。このため、第1水平羽根30および第2水平羽根90が閉状態である場合には、第1開口16および第2開口17が遮蔽される。
第2水平羽根90の状態が開状態である場合、第2水平羽根90が第1開口16の第2部分16b、第3部分16cおよび第4部分16dおよび第2開口17を開放するように配置される(図8参照)。具体的には、第2水平羽根90の状態が開状態である場合には、前面部91が第1開口16の第2部分16bを開放するように配置され、第1部92aaが第1開口16の第3部分16cを開放するように配置され、第1部92baが第1開口16の第4部分16dを開放するように配置され、第2部92abが第2開口17において右側に位置する開口部分を開放するように配置され、第2部92bbが第2開口17において左側に位置する開口部分を開放するように配置される。このため、第1水平羽根30の状態が第1開状態または第2開状態であり、かつ、第2水平羽根90の状態が開状態の場合には、室内機10の前方および側方に向かって空気が吹き出される。
<第1水平羽根移動機構>
第1水平羽根移動機構50は、第1開口16の第1部分16aが覆われている状態から第1開口16の第1部分16aが開放されている状態となるように、第1水平羽根30を移動させる機構である。言い換えると、第1水平羽根移動機構50は、第1水平羽根30の状態を切り換えるために、第1水平羽根30を移動させる。すなわち、第1水平羽根移動機構50は、第1水平羽根30を移動することによって、第1開口16の開口面に対する第1水平羽根30の傾斜角度を変更することができる。
第1水平羽根移動機構50は、迫り出し機構51,61と、角度変更機構71とを有している。迫り出し機構51,61は、第1水平羽根30が吹き出し口15近傍から迫り出されるように、第1水平羽根30と迫り出し機構51,61とが連結されている部分である第1連結部32,33を移動させることで、第1水平羽根30をスライド移動させる。言い換えると、迫り出し機構51,61は、第1連結部32,33をスライド移動させることで、第1水平羽根30を、第1開口16において第1部分16aに相当する開口面に対して略平行に配置することが可能な機構である。
また、迫り出し機構51,61は、図9および図10に示すように、第1迫り出し機構51と、第2迫り出し機構61とを有する。なお、本実施形態では、第1迫り出し機構51と第2迫り出し機構61との構成は同様であるため、ここでは、第1迫り出し機構51の構成についてのみ説明を行い、第2迫り出し機構61については、第1迫り出し機構51の構成部品に付される50番台の符号を60番台に読み替えることによって、説明を省略する。
第1迫り出し機構51は、ピニオン歯車52と、移動部材53と、迫り出し機構駆動用モータ54とを有している。
ピニオン歯車52は、迫り出し機構駆動用モータ54の有する駆動軸54aに連結されており、迫り出し機構駆動用モータ54が駆動することによって回転する。
移動部材53は、ピニオン歯車52と噛み合うラック56と、支持軸57とを有している。ラック56は、移動部材53の一端部53a近傍から他端部53b近傍にかけて配置されている。支持軸57は、棒状の部材であって、移動部材53の端部53a近傍の端面から外側に向かって突出している。さらに、支持軸57は、第1水平羽根30の軸支部32aを挿通しており、第1水平羽根30を回動可能に支持している。
迫り出し機構駆動用モータ54は、ステッピングモータであって、駆動軸54aを有している。駆動軸54aは、迫り出し機構駆動用モータ54に連結されており、迫り出し機構駆動用モータ54が駆動することによって回転する。このため、迫り出し機構駆動用モータ54は、駆動軸54aを回転させることで、ピニオン歯車52を回転させることができる。なお、本実施形態では、迫り出し機構駆動用モータ54とピニオン歯車52とは、互いに対向するように配置されている。また、迫り出し機構駆動用モータ54は、後述する取り付け板80に固定されている。
このような構成によって、迫り出し機構駆動用モータ54,64がピニオン歯車52,62を回転させると、ピニオン歯車52,62と噛み合うラック56,66に動力が伝達されて、ピニオン歯車52,62に対する移動部材53,63の位置が変化する。具体的には、移動部材53,63のうち第1水平羽根30と連結されている端部を移動部材53,63の下端部53a,63aとし、下端部53a,63aとは反対側の端部を移動部材53,63の上端部53b,63bとすると、迫り出し機構駆動用モータ54,64が駆動することで、移動部材53,63の上端部53b,63bが、ピニオン歯車52,62近傍の位置に移動したり、ピニオン歯車52,62から離れた位置に移動したりする。このため、移動部材53,63の下端部53a,63aに連結している第1水平羽根30は、移動部材53,63の移動に伴って、第1開口16において第1部分16aに相当する開口面に向かう方向すなわち第1開口16の第1部分16aを遮蔽する方向、あるいは、第1開口16において第1部分16aに相当する開口面から遠ざかる方向すなわち第1開口16の第1部分16aを開放する方向に移動する。
これによって、迫り出し機構51,61は、第1水平羽根30が吹き出し口15近傍から迫り出されるように、第1水平羽根30をスライド移動、すなわち、迫り出し移動させることができる。なお、迫り出し機構駆動用モータ54,64の回転量および回転方向は、後述する制御部84によって制御されている。
角度変更機構71は、第1水平羽根30の第1開口16の開口面に対する傾斜角度が調整されるように、第1水平羽根30と角度変更機構71とが連結されている部分である第2連結部34を移動させる。
角度変更機構71は、角度調整機構駆動用モータ73と、リンク機構72とを備えている。角度調整機構駆動用モータ73は、駆動軸73aを有している。角度調整機構駆動用モータ73は、ステッピングモータであって、駆動軸73aを介してリンク機構72を駆動させる。
リンク機構72は、揺動レバー74と、アーム75とを有している。揺動レバー74は、その一端部が、角度調整機構駆動用モータ73の駆動軸73aに連結されている。また、揺動レバー74の他端部は、アーム75の一端部と回動可能に連結されている。
また、アーム75は、支持軸78を含む。支持軸78は、アーム75において揺動レバー74と連結している端部とは反対側の端部近傍の両端面から外側方向に向かって突出している。さらに、支持軸78は、第1水平羽根30の軸支部34aと係合しており、第1水平羽根30を回動可能の支持している。
このため、リンク機構72は、揺動レバー74が図11に示す位置にある場合には、第1水平羽根30が第1開口16の第1部分16aを遮蔽している状態となる。また、揺動レバー74が図12および図13に示す位置にある場合には、第1水平羽根30の状態が、第1開状態、または、第2開状態となる。さらに、揺動レバー74が図14に示す位置にある場合には、第1水平羽根30の状態が、第3開状態となる。
このような構成によって、角度変更機構71は、角度調整機構駆動用モータ73が駆動することで、第1水平羽根30の第2連結部34を押し引きすることができる。なお、リンク機構72の回転角度、すなわち、角度調整機構駆動用モータ73の回転量および回転方向は、後述する制御部84によって制御されている。
また、第1水平羽根移動機構50は、取り付け板80を有している。取り付け板80は、第1開口16において第1部分16aに相当する開口面よりも上方に配置されている。また、取り付け板80の上面には、図9に示すように、2つの迫り出し機構駆動用モータ54,64および角度調整機構駆動用モータ73が固定されている。具体的には、迫り出し機構駆動用モータ54,64は、取り付け板80の両端部近傍にそれぞれ固定されている。また、角度調整機構駆動用モータ73は、取り付け板80の略中央部に固定されている。
また、取り付け板80には、迫り出し機構駆動用モータ54,64の近傍に、それぞれの移動部材53,63が挿通可能な移動部材挿通開口81a,81bが形成されている。なお、移動部材挿通開口81a,81bは、移動部材53,63のラック56,66以外の部分を支持することができるように、その一部が狭くなるように形成されている。さらに、取り付け板80には、各移動部材53,63を案内するための案内溝82a,82bが設けられている。
また、取り付け板80には、角度調整機構駆動用モータ73近傍に、揺動レバー74が挿通可能なレバー挿通開口83が形成されている。
<第2水平羽根移動機構>
図16は、第2水平羽根移動機構99の備える駆動部98の側面図である。図17は、第2水平羽根移動機構99の備える動力伝達軸96と第1開閉機構93aおよび第2開閉機構93bとの位置関係を示す図である。図18は、第2水平羽根移動機構99の備える第1開閉機構93aの側面図である。
第2水平羽根移動機構99は、第2水平羽根90の状態を切り換えるために、第2水平羽根90を、第1開口16近傍から迫り出されるように移動させるための機構である。言い換えると、第2水平羽根移動機構99は、第2水平羽根90の状態を切り換えるために、第2水平羽根90を上下方向にスライド移動させるための機構である。なお、本実施形態では、第1水平羽根30が第1水平羽根移動機構50によって駆動され、第2水平羽根90が第1水平羽根移動機構50とは別の機構である第2水平羽根移動機構99によって駆動される。すなわち、第1水平羽根30と第2水平羽根90とは、それぞれ独立して駆動される。
第2水平羽根移動機構99は、駆動部98と、第1開閉機構93aと、第2開閉機構93bと、動力伝達軸96とを有しており、駆動部98の駆動力によって第2水平羽根90を移動させて第1開口16の一部および第2開口17を開閉する。第2水平羽根移動機構99は、複数のギアを有しており、駆動部98の駆動力を第2水平羽根90に伝達する減速機構として機能する。また、第2水平羽根移動機構99は、駆動部98から伝わる回転運動を第2水平羽根90の開閉動作に変換する変換機構として機能する。なお、第2水平羽根移動機構99は、室内機ケーシング12内部に収納されている。
駆動部98は、室内機ケーシング12の右側端近傍に配置されており、第2水平羽根90を移動させるための駆動力を発生させる。駆動部98は、図16に示すように、第2水平羽根移動機構駆動用モータ97と、第1駆動ギア97aと、第2駆動ギア97bとを有する。また、第2水平羽根移動機構駆動用モータ97、第1駆動ギア97a、および、第2駆動ギア97bは、ケーシング97c内に収容されている。
第2水平羽根移動機構駆動用モータ97は、電装品箱に収容される制御部品とケーブルによって接続されており、第2水平羽根90を移動させる駆動源となる。なお、第2水平羽根移動機構駆動用モータ97の回転量および回転方向は、後述する制御部84によって制御されている。
第1駆動ギア97aは、第2水平羽根移動機構駆動用モータ97の回転を第2駆動ギア97bに伝達する。
第2駆動ギア97bは、その一部がケーシング97cから露出しており、後述する動力伝達ギア96aと噛み合うように配置されている。このため、第2駆動ギア97bは、第1駆動ギア97aを介して第2水平羽根移動機構駆動用モータ97の回転力を動力伝達ギア96aに伝達することができる。
第1開閉機構93aは、室内機ケーシング12の右側面の裏面に取り付けられており、第2水平羽根90の第2部92abに設けられている連結部90aと連結することで、第2水平羽根90を支持している。第1開閉機構93aは、第2水平羽根90の開閉時に、駆動部98の駆動力を第2水平羽根90の連結部90aに伝えることで、第2水平羽根90の連結部90aを移動させ、開閉動作を行わせる。なお、第1開閉機構93aの構成については、後に説明する。
第2開閉機構93bは、室内機ケーシング12の左側面の裏面に取り付けられており、第2水平羽根90の第2部92bbに設けられている連結部90bを支持している。そして、第1開閉機構93aは、第2水平羽根90の開閉時に、駆動部98の駆動力を第2水平羽根90の連結部90bに伝えることで、第2水平羽根90の連結部90bを移動させ、開閉動作を行わせる。
動力伝達軸96は、駆動部98の駆動力を第1開閉機構93aおよび第2開閉機構93bへと分配して伝達するための部材である。また、動力伝達軸96は、図17に示すように、室内機10の長手方向に平行な軸を中心に回転自在に室内機ケーシング12内に取り付けられている。動力伝達軸96の両端は、それぞれ第1開閉機構93aおよび第2開閉機構93bと接続されており、その間に動力伝達ギア96aが設けられている。動力伝達ギア96aは、第1開閉機構93aの近傍に設けられており、駆動部98の第2駆動ギア97bと噛み合うように配置されている。このように、第2水平羽根移動機構99は、動力伝達軸96によって、駆動部98からの駆動力を第1開閉機構93aおよび第2開閉機構93bへと分配するように構成されている。
以下、第1開閉機構93aの構成について詳細に説明する。なお、第1開閉機構93aと第2開閉機構93bとは、左右対称の同様の構成であるため、ここでは、第1開閉機構93aの構成についてのみ説明し、第2開閉機構93bについては説明を省略する。
第1開閉機構93aは、図18に示すように、第1ギア95abと、第2ギア95aaと、支持部材94aaとを有している。また、第1開閉機構93aは、これらのギアおよび部材を収容するケーシング93aaを有している。
第1ギア95abは、動力伝達軸96の一端に固定されており、動力伝達軸96を介して伝達される駆動部98からの駆動力を第2ギア95aaへと伝達する。
第2ギア95aaは、第1ギア95abおよび後述する支持部材94aaのラック94abと噛み合っており、第1ギア95abから伝達される駆動力を支持部材94aaに伝達する。
支持部材94aaの端部は、第2水平羽根90の連結部90aと連結している。また、支持部材94aaは、上下方向に移動可能に設けられており、第2水平羽根90を上下方向に直線的に移動させることができる。また、支持部材94aaには、第2ギア95aaと噛み合うラック94abが設けられている。ラック94abは、上下方向に延びるように設けられており、第2ギア95aaの回転運動を上下方向への直線運動へと変換する。これにより、駆動部98の回転運動が、第2水平羽根90の上下方向への直線運動に変換される。
このような構成によって、第2水平羽根移動機構99では、第2水平羽根移動機構駆動用モータ97が回転することで、複数のギアおよびラック94abを介して、第2水平羽根90が室内機本体11に対して上下方向に移動される。
次に、第1水平羽根移動機構50および第2水平羽根移動機構99の駆動を制御する制御部84について説明する。
<制御部>
図19は、空気調和機1の備える制御部84の制御ブロック図である。図20は、第2冷房風向状態である室内機10の斜視図である。図21は、三方風向状態である室内機10の斜視図である。
制御部84は、図19に示すように、室内機10および室外機2の各種機器と接続されており、リモートコントローラ86を介した空調対象者からの運転指令に基づいて、冷房運転や暖房運転等の各運転モードに応じた各種機器の運転制御を行うことができる。
また、リモートコントローラ86には、運転停止ボタンや風向設定ボタン86a等の複数のスイッチが設けられている。運転停止ボタンは、空調対象者が空気調和機1の運転を停止させるときに操作されるスイッチである。また、風向設定ボタン86aは、空調対象者が室内機10から吹き出される空気の吹き出し方向を設定するときに操作されるスイッチである。例えば、空調対象者によって風向設定ボタン86aが押されると、制御部84は空調対象者からの風向設定指令を制御信号として受信する。なお、本実施形態における風向設定指令には、調和空気が室内機10の側方に吹き出すように空気の吹き出し方向を設定するための指令である第1指令と、調和空気が主に室内機10の前側上方および側方に吹き出すように空気の吹き出し方向を設定するための指令である第2指令とが含まれる。
また、制御部84は、第1水平羽根30および第2水平羽根90の状態を切り換えるための駆動制御部85を有する。駆動制御部85は、2つの迫り出し機構駆動用モータ54,64、角度調整機構駆動用モータ73および第2水平羽根移動機構駆動用モータ97の回転数および回転方向を制御することで、第1水平羽根30および第2水平羽根90の状態を切り換える。このため、制御部84は、各運転モードあるいは空調対象者からの風向設定指令に応じて、室内機10の風向状態を変更することができる。また、本実施形態では、室内機10は、運転停止状態、第1冷房状態、第2冷房状態、第1暖房状態、第2暖房状態、および、三方風向状態の6つの風向状態を採ることが可能である。
なお、室内機10の風向状態が運転停止状態である場合、第1水平羽根30および第2水平羽根90は、いずれも閉状態を採っている。また、室内機10の風向状態が第1冷房状態である場合、第1水平羽根30は第2開状態を採っており、第2水平羽根90は閉状態を採っている。室内機10の風向状態が第2冷房状態である場合、第1水平羽根30は第2開状態を採っており、第2水平羽根90は開状態を採っている。室内機10の風向状態が第1暖房状態である場合、第1水平羽根30は第3開状態を採っており、第2水平羽根90は閉状態を採っている。室内機10の風向状態が第2暖房状態である場合、第1水平羽根30は第3開状態を採っており、第2水平羽根90は開状態を採っている。室内機10の風向状態が三方風向状態である場合、第1水平羽根30は第1開状態を採っており、第2水平羽根90は開状態を採っている。
例えば、空気調和機1の運転が停止している状態、すなわち、室内機10の風向状態が運転停止状態である場合に、空調対象者からリモートコントローラ86を介して冷房運転の開始指令が為されると、駆動制御部85は、室内機10の風向状態が第1冷房風向状態となるように、第1水平羽根移動機構50を制御する。具体的には、駆動制御部85は、迫り出し機構駆動用モータ54,64および角度調整機構駆動用モータ73を制御することで、第1水平羽根30の状態を閉状態から第1開状態に切り換える。そして、第1水平羽根30の状態が第1開状態に切り換わると、更に、駆動制御部85は、迫り出し機構駆動用モータ54,64を制御することで、第1水平羽根30の状態を第1開状態から第2開状態に切り換える。なお、このとき、駆動制御部85は第2水平羽根移動機構駆動用モータ97を駆動させる制御を行わないため、第1開口16の第2部分16b、第3部分16c、第4部分16dおよび第2開口17が第2水平羽根90によって覆われている状態が維持される。したがって、吹き出し口15において、第1開口16の第2部分16b、第3部分16cおよび第4部分16dに相当する開口面と、第2開口17に相当する開口面とが遮蔽された状態が維持される。このため、吹き出し口15において、第1開口16の第1部分16aのみが開放される。
また、このとき、制御部84は、垂直羽根19が室内機ケーシング12の長手方向に対して垂直な状態で止まるように、駆動モータを制御する。このため、調和空気は、主に、第1開口16に導かれる。
したがって、空気調和機1の運転が停止している状態で、空調対象者からリモートコントローラ86を介して冷房運転の開始指令が為されて、室内ファン14によって空気流が生成されると、調和空気が、垂直羽根19によって第1開口16に導かれる。そして、第1開口16において開放されている第1部分16aに至った調和空気は、傾斜している第1水平羽根30の内側面30aに沿って室内機10の前側下方に吹き出される(図3参照)。
これによって、吹き出し口15から吹き出される空気の吹き出し方向が室内機10の前側下方となるため、室内機10の設置されている室内空間を室内機10の前側の空間である第1空間と第1空間よりも後側の空間である第2空間とに分けた場合、調和空気が、室内空間のうち、主に、第1空間の下部に吹き出されることになる。
また、空気調和機1において室内機10の風向状態が第1冷房状態である冷房運転が実行されているときに、リモートコントローラ86を介して空調対象者から風向設定指令のうちの第1指令が為されると、駆動制御部85は、室内機10の風向状態が第1冷房状態から第2冷房風向状態となるように、第2水平羽根移動機構99を制御する。具体的には、駆動制御部85は、第2水平羽根90の状態が閉状態から開状態に切り換わるように、第2水平羽根移動機構駆動用モータ97を制御する。第2水平羽根90の状態が閉状態から開状態に切り換わることで、第1開口16の第2部分16b、第3部分16cおよび第4部分16dと第2開口17とが開放される。なお、このとき、第1水平羽根30の状態は、第2開状態が維持される。このため、第1開口16および第2開口17が開放される。
また、このとき、制御部84は、垂直羽根19が左右方向に揺動するように、駆動モータを制御する。このため、垂直羽根19によって、調和空気が、第1開口16および第2開口17に導かれる。
そして、第1開口16の第1部分16aに至った調和空気は、傾斜している第1水平羽根30の内側面30aに沿って室内機10の前側下方に向かって吹き出される。
また、第1開口16の第2部分16b、第3部分16cおよび第4部分16dに至った調和空気は、傾斜している取り付け板80や第2水平羽根の前面部91および第1部92aa,92baによって規制されているため、室内機10の前側上方の空気が吹き出される。さらに、第2開口17に至った調和空気は、室内機10の側方に空気が吹き出される(図20参照)。
したがって、空気調和機1において冷房運転が実行されているときに、リモートコントローラ86を介して空調対象者から風向設定指令のうちの第1指令が為されると、吹き出し口15から吹き出される空気の吹き出し方向が、室内機10の前側上方、前側下方および左右両側方に変更される。
これによって、吹き出し口15から吹き出される空気の吹き出し方向が室内機10の前側上方、前側下方および左右両側方となるため、第2空間のうち室内機10の両側方の空間を特に側方部とした場合、調和空気が、室内空間のうち、主に、第1空間および第2空間の側方部に吹き出されることになる。
また、空気調和機1において室内機10の風向状態が第1冷房状態である冷房運転が実行されているときに、リモートコントローラ86を介して空調対象者から風向設定指令のうちの第2指令が為されると、駆動制御部85は、室内機10の風向状態が第1冷房状態から三方風向状態となるように、第1水平羽根移動機構50および第2水平羽根移動機構99を制御する。具体的には、駆動制御部85は、第1水平羽根30の状態が第2開状態から第1開状態に切り換わるように迫り出し機構駆動用モータ54,64を制御するとともに、第2水平羽根90の状態が閉状態から開状態に切り換わるように第2水平羽根移動機構駆動用モータ97を制御する。このとき、第1水平羽根30は第1開口16の第1部分16aに相当する開口面と略平行となるように配置され、第2水平羽根の前面部91および第1部92aa,92baは第1水平羽根30と略同一面内に配置される。このため、第1水平羽根30の状態が第1開状態であり、第2水平羽根90の状態が開状態である場合には、第1水平羽根30と第2水平羽根の前面部91および第1部92aa,92baとは、第1開口16の開口面に対して略平行となるように配置されていることになる。このようにして、第1開口16および第2開口17が開放される。
また、このとき、制御部84は、垂直羽根19が左右方向に揺動するように、駆動モータを制御する。このため、垂直羽根19によって、調和空気が、第1開口16および第2開口17に導かれる。
そして、第1開口16に至った調和空気は、第1開口16の開口面に対して略平行となるように配置されている第1水平羽根30の内側面30aと第2水平羽根の前面部91および第1部92aa,92baとに沿って室内機10の前側上方に向かって吹き出される。また、第2開口17に至った調和空気は、室内機10の側方に空気が吹き出される(図21参照)。
したがって、空気調和機1において冷房運転が実行されているときに、リモートコントローラ86を介して空調対象者から風向設定指令のうちの第2指令が為されると、吹き出し口15から吹き出される空気の吹き出し方向が、室内機10の前側上方および左右両側方に変更される。
これによって、吹き出し口15から吹き出される空気の吹き出し方向が室内機10の前側上方および左右両側方となるため、調和空気が、室内空間のうち、主に、第1空間の上部および第2空間の側方部に吹き出されることになる。
また、例えば、空気調和機1の運転が停止している状態で、空調対象者からリモートコントローラ86を介して暖房運転の開始指令が為されると、駆動制御部85は、室内機10の風向状態が第1暖房風向状態となるように、第1水平羽根移動機構50を制御する。具体的には、駆動制御部85は、迫り出し機構駆動用モータ54,64および角度調整機構駆動用モータ73を制御することで、第1水平羽根30の状態を閉状態から第1開状態に切り換える。次に、第1水平羽根30の状態が第1開状態に切り換わると、駆動制御部85は、迫り出し機構駆動用モータ54,64を更に制御することで、第1水平羽根30の状態を第1開状態から第2開状態に切り換える。そして、第1水平羽根30の状態が第2開状態に切り換わると、駆動制御部85は、角度調整機構駆動用モータ73を更に制御することで、第1水平羽根30の状態を第2開状態から第3開状態に切り換える。なお、このとき、駆動制御部85は第2水平羽根移動機構駆動用モータ97を駆動させる制御を行わないため、第1開口16の第2部分16b、第3部分16c、第4部分16dおよび第2開口17が第2水平羽根90によって覆われている状態が維持される。したがって、吹き出し口15において、第1開口16の第2部分16b、第3部分16cおよび第4部分16dに相当する開口面と、第2開口17に相当する開口面とが遮蔽された状態が維持される。このため、吹き出し口15において、第1開口16の第1部分16aのみが開放される。
また、このとき、制御部84は、垂直羽根19が室内機ケーシング12の長手方向に対して垂直な状態で止まるように、駆動モータを制御する。このため、調和空気は、主に、第1開口16に導かれる。
したがって、空気調和機1の運転が停止している状態で、空調対象者からリモートコントローラ86を介して暖房運転の開始指令が為されて、室内ファン14によって空気流が生成されると、調和空気が、垂直羽根19によって第1開口16に導かれる。また、第1開口16において開放されている第1部分16aに至った調和空気は、傾斜している第1水平羽根30の内側面30aに沿って室内機10の前側下方に吹き出される(図4参照)。
これによって、吹き出し口15から吹き出される空気の吹き出し方向が室内機10の下方となるため、第2空間のうち室内機10の下方の空間を特に下部とした場合、調和空気が、室内空間のうち、主に、第2空間の下部に吹き出されることになる。
また、空気調和機1において室内機10の風向状態が第1暖房状態である場合の暖房運転が実行されているときに、リモートコントローラ86を介して空調対象者から風向設定指令のうちの第1指令が為されると、駆動制御部85は、室内機10の風向状態が第1暖房状態から第2暖房風向状態となるように、第2水平羽根移動機構99を制御する。具体的には、駆動制御部85は、第2水平羽根90の状態が閉状態から開状態に切り換わるように第2水平羽根移動機構駆動用モータ97を制御する。第2水平羽根90の状態が閉状態から開状態に切り換わることで、第1開口16の第2部分16b、第3部分16cおよび第4部分16dおよび第2開口17が開放される。なお、このとき、第1水平羽根30の状態は、第2開状態が維持される。このため、第1開口16および第2開口17が開放される。
また、このとき、制御部84は、垂直羽根19が左右方向に揺動するように、駆動モータを制御する。このため、垂直羽根19によって、調和空気が、第1開口16および第2開口17に導かれる。
そして、第1開口16の第1部分16aに至った調和空気は、傾斜している第1水平羽根30の内側面30aに沿って室内機10の下方に向かって吹き出される。
また、第1開口16の第2部分16b、第3部分16cおよび第4部分16dに至った調和空気は、傾斜している取り付け板80や第2水平羽根の前面部91および第1部92aa,92baによって規制されているため、室内機10の前側上方の空気が吹き出される。さらに、第2開口17に至った調和空気は、室内機10の側方に空気が吹き出される。
したがって、空気調和機1において暖房運転が実行されているときに、リモートコントローラ86を介して空調対象者から風向設定指令のうちの第1指令が為されると、吹き出し口15から吹き出される空気の吹き出し方向が、室内機10の前側上方、下方および左右両側方に変更される。
これによって、吹き出し口15から吹き出される空気の吹き出し方向が室内機10の前側上方、下方および左右両側方となるため、調和空気が、室内空間のうち、主に、第1空間の上部と第2空間の下部および側方部とに吹き出されることになる。
また、空気調和機1において室内機10の風向状態が第1暖房状態である場合の暖房運転が実行されているときに、リモートコントローラ86を介して空調対象者から風向設定指令のうちの第2指令が為されると、駆動制御部85は、室内機10の風向状態が第1暖房状態から三方風向状態となるように、第1水平羽根移動機構50および第2水平羽根移動機構99を制御する。具体的には、駆動制御部85は、第1水平羽根30の状態が第3開状態から第1開状態に切り換わるように迫り出し機構駆動用モータ54,64および角度調整機構駆動用モータ73を制御するとともに、第2水平羽根90の状態が閉状態から開状態に切り換わるように第2水平羽根移動機構駆動用モータ97を制御する。このため、第1水平羽根30と第2水平羽根の前面部91および第1部92aa,92baとが、第1開口16の開口面に対して略平行となるように配置され、第1開口16および第2開口17が開放される。
また、このとき、制御部84は、垂直羽根19が左右方向に揺動するように、駆動モータを制御する。このため、垂直羽根19によって、調和空気が、第1開口16および第2開口17に導かれる。
そして、第1開口16に至った調和空気は、第1開口16の開口面に対して略平行となるように配置されている第1水平羽根30の内側面30aと第2水平羽根の前面部91および第1部92aa,92baとに沿って室内機10の前側上方に向かって吹き出される。また、第2開口17に至った調和空気は、室内機10の側方に空気が吹き出される(図21参照)。
したがって、空気調和機1において暖房運転が実行されているときに、リモートコントローラ86を介して空調対象者から風向設定指令のうちの第2指令が為されると、吹き出し口15から吹き出される空気の吹き出し方向が、室内機10の前側上方および左右両側方に変更される。
これによって、吹き出し口15から吹き出される空気の吹き出し方向が室内機10の前側上方および左右両側方となるため、調和空気が、室内空間のうち、主に、第1空間の上部および第2空間の側方部に吹き出されることになる。
また、空気調和機1において暖房運転または冷房運転が実行されている状態で、空調対象者からリモートコントローラ86を介して運転停止指令が為されると、駆動制御部85は、室内機10の風向状態が運転停止状態となるように、第1水平羽根移動機構50および/または第2水平羽根移動機構99を制御する。具体的には、第1水平羽根30の状態が第1開状態、第2開状態または第3開状態である場合には、駆動制御部85は、迫り出し機構駆動用モータ54,64および角度調整機構駆動用モータ73を駆動することで、第1水平羽根30の状態を第1開状態、第2開状態または第3開状態から閉状態に切り換える。
また、空調対象者からリモートコントローラ86を介して運転停止指令が為されたときに、第2水平羽根90が開状態である場合には、駆動制御部85は、第2水平羽根90の状態が開状態から閉状態に切り換わるように、第2水平羽根移動機構駆動用モータ97を制御する。このため、第1開口16の第1部分16aに第1水平羽根30が位置し、第1開口16の第2部分16b、第3部分16c、第4部分16d、および、第2開口17に第2水平羽根90が位置する状態、すなわち、吹き出し口15が遮蔽された状態となる。
このように、本実施形態では、第1水平羽根30と、第1水平羽根30とは独立して迫り出し移動可能な第2水平羽根90とによって吹き出し口15から吹き出される調和空気を規制することによって、様々な方向に調和空気を吹き出すことができる。言い換えると、この室内機10では、第1水平羽根30および第2水平羽根90を利用して、吹き出し口15からの吹き出し方向を種々採ることができる。
なお、本実施形態では、第1水平羽根30と第2水平羽根90とによって吹き出される調和空気が規制されることで、第1冷房風向状態、第2冷房風向状態、第1暖房風向状態、第2暖房風向状態、および、三方風向状態の5つの風向状態を採ることが可能であるが、これに限定されず、第1水平羽根30および第2水平羽根90の状態の組み合わせによって、他の風向状態が採られてもよい。
<特徴>
(1)
上記実施形態では、吹き出し口15が第1水平羽根30と第2水平羽根90とによって覆われている。このため、調和空気が吹き出し口15から吹き出される場合に、第1水平羽根30または第2水平羽根90の少なくともいずれか一方によって調和空気の流れを規制することができる。
これによって、第1水平羽根30および第2水平羽根90によって吹き出し口15から吹き出される空気の風向を変更することができているため、例えば、第1水平羽根のみが吹き出し口近傍に配置されている場合と比較して、吹き出し口15から吹き出される調和空気の風向の種類を増やすことができる。
(2)
上記実施形態では、第2水平羽根移動機構99によって、第2水平羽根90が室内機本体11に対して上下方向にスライド移動されている。また、第2水平羽根90の状態を閉状態から開状態に切り換えるために、第2水平羽根移動機構99が、第2水平羽根90を室内機本体11に対して略下方向に移動させている。このため、第2水平羽根90を室内機本体11に対して概ね下方向に移動させることができている。
(3)
上記実施形態では、第1水平羽根30は、第1水平羽根移動機構50によって移動されることで、第1開口16の開口面に対する第1水平羽根30の傾斜角度が変更されている。このため、第1水平羽根30によって規制される調和空気の吹き出し方向を変更することができている。
(4)
上記実施形態では、角度変更機構71によって、第1水平羽根30の第1開口16の開口面に対する傾斜角度が調整されるように、第2連結部34が移動されている。このため、角度変更機構71によって第1水平羽根30が移動されることで、第1水平羽根30によって規制される調和空気の吹き出し方向を変更することができている。
(5)
上記実施形態では、迫り出し機構51,61が、第1水平羽根30が吹き出し口15近傍から迫り出されるように第1連結部32,33を移動させることで、第1水平羽根30をスライド移動させている。このため、第1水平羽根30が、吹き出し口15近傍から迫り出されるように、第1連結部32,33を移動させることができている。
(6)
上記実施形態では、第2水平羽根90の前面部91は、第1開口16の第2部分16bを覆うことが可能である。このため、第2水平羽根90によって、第1開口16の前部を覆うことができている。
(7)
上記実施形態では、延長部92a,92bの第1部92aa,92baは、第1開口16の第3部分16cおよび第4部分16dを覆うことができる。このため、第2水平羽根90によって、第1開口16の両側部を覆うことができている。
(8)
上記実施形態では、第2部92ab,92bbは、第2開口17を覆うことができる。このため、室内機本体11の両側面に設けられている開口を覆うことができる。
(9)
上記実施形態では、第1水平羽根30および第2水平羽根90によって、室内機ケーシング12の底面に形成されている第1開口16および室内機ケーシング12の左右両側面に形成されている第2開口17を覆うことができる。このため、空気調和機1が運転を実行していない場合に、吹き出し口15が目立つおそれを減らすことができている。
<変形例>
(A)
上記実施形態では、第1水平羽根移動機構50の迫り出し機構51,61は、第1水平羽根30が吹き出し口15近傍から迫り出されるように第1水平羽根30をスライド移動させている。
これに代えて、第1水平羽根移動機構が、第1水平羽根が吹き出し口近傍から迫り出されるように移動させる機構でなくてもよい。例えば、第1水平羽根移動機構が、第1水平羽根の後側端部近傍に配置される回転軸を中心に、第1水平羽根を回動させるような機構であってもよい。すなわち、調和空気の吹き出し口を覆う第1水平羽根と第2水平羽根とを備える空気調和機において、第1水平羽根が第1水平羽根の長手方向に平行な回転軸を中心に吹き出し口を開閉し、第2水平羽根が吹き出し口近傍から迫り出されることで吹き出し口を開閉してもよい。
(B)
上記実施形態では、第2水平羽根90が、室内機本体11に対して上下方向にスライド移動されている。すなわち、第2水平羽根90は、室内機本体11に対して下方向に迫り出されるように移動されている。
これに代えて、第2水平羽根が室内機本体の前方向に迫り出されるように移動してもよい。
例えば、第2水平羽根190が室内機ケーシング112の有する前面パネル112aとともに室内機本体111の前後方向へスライド移動することができる場合には、図22に示すように、第2水平羽根190が室内機本体111の前方へ移動することによって、吹き出し口115の第1開口116および第2開口117を開放することができる。
これによって、室内機110の前方および左右両側方に向かう空気流を形成することができる。
なお、図22において、符号130は、第1水平羽根を示している。また、第2水平羽根190の前後方向へのスライド移動は、ラック/ピニオン機構によって行われても、リンク機構によって行われてもよい。
(C)
上記実施形態では、連結部90a,90bが第2水平羽根90の第2部92ab,92bbに設けられているが、これに代えて、連結部が第2水平羽根の第1部に設けられていてもよい。また、連結部が第2水平羽根の第1部に設けられる場合には、上記実施形態における第1水平羽根30の連結部32,33,34の構成と同様の構成であってもよい。さらに、第2水平羽根駆動機構の構成が上記実施形態における迫り出し機構51,61と同様の構成であってもよい。
本発明は、複数の羽根に規制されることで吹き出し口から吹き出される空気の風向を変更することができるため、少なくとも2つ以上の羽根を有する空気調和機への適用が有効である。
1 空気調和機
16 第1開口(底面開口部)
17 第2開口(側面開口部)
34 第2連結部(第1水平羽根第1連結部)
50 第1水平羽根移動機構
71 角度変更機構(第1水平羽根角度変更機構)
91 前面部(前羽根部)
99 第2水平羽根移動機構
11,111 室内機本体(本体)
12,112 室内機ケーシング(ケーシング)
15,115 吹き出し口
30,130 第1水平羽根
32,33 第1連結部(第1水平羽根第2連結部)
51,61 迫り出し機構(第1水平羽根迫り出し移動機構)
90,190 第2水平羽根
90a,90b 連結部(第2水平羽根連結部)
92a,92b 延長部
92aa,92ba 第1部
92ab,92bb 第2部
特開2006−138629号公報

Claims (9)

  1. 吹き出し口(15,115)が形成されているケーシング(12,112)を有する本体(11,111)と、
    前記吹き出し口の少なくとも一部を覆うことが可能な第1水平羽根(30,130)と、
    少なくともその一部が前記第1水平羽根の前後方向に配置されており、前記吹き出し口の少なくとも一部を覆うことが可能な第2水平羽根(90,190)と、
    前記第1水平羽根を前記吹き出し口近傍から移動させることが可能な第1水平羽根移動機構(50)と、
    前記第2水平羽根を前記吹き出し口近傍から移動させることが可能な第2水平羽根移動機構(99)と、を備え、
    前記第2水平羽根は、第2水平羽根連結部(90a,90b)を有し、
    前記第2水平羽根移動機構は、前記第2水平羽根連結部と連結しており、前記第2水平羽根が前記吹き出し口近傍から迫り出されるように前記第2水平羽根連結部を移動させることが可能である、
    空気調和機(1)。
  2. 前記第2水平羽根移動機構は、前記第2水平羽根を前記本体に対して略下方向に移動させることが可能である、
    請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記第1水平羽根は、前記第1水平羽根移動機構によって移動されることで、前記吹き出し口に対する傾斜角度が変更される、
    請求項1または2に記載の空気調和機。
  4. 前記第1水平羽根は、第1水平羽根第1連結部(34)を有し、
    前記第1水平羽根移動機構は、前記第1水平羽根第1連結部と連結しており、前記第1水平羽根の前記吹き出し口に対する傾斜角度が変更されるように前記第1水平羽根第1連結部を移動させることが可能な第1水平羽根角度変更機構(71)を有する、
    請求項3に記載の空気調和機。
  5. 前記第1水平羽根は、第1水平羽根第2連結部(32,33)を有し、
    前記第1水平羽根移動機構は、前記第1水平羽根第2連結部と連結しており、前記第1水平羽根が前記吹き出し口近傍から迫り出されるように前記第1水平羽根第2連結部を移動させることが可能な第1水平羽根迫り出し移動機構(51,61)を有する、
    請求項1から4のいずれかに記載の空気調和機。
  6. 前記第2水平羽根は、前記吹き出し口の前部を覆うことが可能な前羽根部(91)と、前記前羽根部の両端部近傍から前記本体の後方向に延びる延長部(92a,92b)と、を有する、
    請求項1から5のいずれかに記載の空気調和機。
  7. 前記延長部は、前記吹き出し口の両側部を覆うことが可能である、
    請求項6に記載の空気調和機。
  8. 前記延長部は、略水平方向に延びる第1部(92aa,92ba)と、前記第1部から略上方向に立設される第2部(92ab,92bb)とを含む、
    請求項6または7に記載の空気調和機。
  9. 前記吹き出し口は、前記ケーシングの底面部に形成されている底面開口部(16)と、前記ケーシングの両側面部にそれぞれ形成されている側面開口部(17)とを含み、
    前記第2部は、前記側面開口部を覆うことが可能である、
    請求項8に記載の空気調和機。
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