JP5471499B2 - 室内機 - Google Patents
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Description
なお、移動板に対して平行な方向から見たとき、この室内機は、当該位置検出スイッチの大きさだけ、移動板に対して直交する方向に大きくなるが、当該位置検出スイッチを移動板の動作面に平行な外力を検知するように配置することによって、室内機が移動板に対して直交する方向に大きくなるのを抑制することができる。
これらの結果、位置検出スイッチを備えた室内機のコンパクト化を図ることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る空気調和機の室内機1は、室外に設置される室外機に冷媒配管を介して接続されており、室内機1内及び室外機内に収納された機器・弁類と冷媒配管とが接続されて冷媒回路を構成している。
室内機1は、図1〜図5に示すように、壁掛け型の室内機であって、主として、熱交換器(図示省略)、ファン(図示省略)、熱交換器やファンを内部に収容するケーシング10、ケーシング10の前面に取り付けられる前面パネル20、及び、前面パネル20を移動可能に構成する移動機構30(図5参照)を備えている。本実施形態の室内機1は、前面パネル20が上部を回転軸として下部がケーシング10から離れるように回動可能であって、運転停止時には、図1及び図4(a)に示すように、吹出口2を覆う位置に配置され、運転動作時には、吹出口2を露出させる位置に回動する。また、この室内機1は、フィルタ5のメンテナンス時など、図3及び図4(c)に示すように、前面パネル20が上方に大きく回動して、ケーシング10の前面部13を露出させる。
ケーシング10は、図4に示すように、正面視において、左右方向(X方向)に長い略長方形状である。このケーシング10は、天面部11、底面部12、前面部13、及び、側面部(右側面部、左側面部)14を有している。そして、天面部11には天面吸込口3aが設けられると共に、前面部13には前面吸込口3b(図4(c)参照)が設けられる。また、前面部13の下方から底面部12の前方に至る部分には、吹出口2が設けられている。天面吸込口3a及び前面吸込口3bは、室内空気をケーシング10の内部に取り込むための開口であり、吹出口2は、調和された空気を室内に吹き出すための開口である。また、図5に示すように、右側面部14及び左側面部14の各々には、側面パネル15が取り付けられている。
図5に示すように、上記したケーシング10の側面部14と、側面パネル15との間には、後述する移動機構30を収納するための収納空間Sが形成されている。この側面パネル15は、第1湾曲部15aと、第1湾曲部15aに連続して形成される第2湾曲部15bとを有している。第1湾曲部15aは、側面部14の背面側(据付面側)の部分を覆うように配置されると共に、第2湾曲部15bは、側面部14の前面側の部分を覆うように配置される。この第1湾曲部15aは、水平方向の断面が略S字状に湾曲した形状を有しており、第2湾曲部15bは、水平方向の断面が外側に向かって凸状の円弧状に湾曲した曲面を有している。そして、第1湾曲部15aの外周面には、化粧パネル16が設けられている。
化粧パネル16は、図1〜図3に示すように、前面パネル20と共に、室内機1の外観を構成するパネルであって、後述する前面パネル20(側面パネル部22)の外周面と連続する外周面を形成するように構成されている。この化粧パネル16は、図5に示すように、前述した第1湾曲部15aの外周面を覆っており、その形状は、第1湾曲部15aと略同一のS字状の水平断面形状である。
前面パネル20は、室内機1の最も前面側に配置されるパネルであって、上記したように、室内機1の使用状態に応じて、回動可能となっている(図1〜図4参照)。この前面パネル20は、略平坦な形状を有する正面パネル部21と、正面パネル部21の幅方向(X方向)の両端から後方(背面側)に連続して形成される側面パネル部22とを有している。正面パネル部21は、ケーシング10の前面部13の略全体を覆うと共に、側面パネル部22は、前述した第2湾曲部15bを覆っている。この側面パネル部22は、第2湾曲部15bと同様に、水平方向の断面が外側に向かって凸状の円弧状に湾曲した曲面を有している。この側面パネル部22と上記した化粧パネル16は、それらの外周面が連続した面を形成するように、側面パネル部22の後端部と化粧パネル16の前端部とが、段差無く一致している。また、前面パネル20の内面(ケーシング10の前面部13に対向する面)には、後述するパネル支持アーム33の軸受穴33b(図10及び図11参照)に回転可能に支持される軸部23(図6参照)が設けられている。
移動機構30は、ケーシング10の側面部14と側面パネル15との間に形成される収納空間Sに配置される。この移動機構30は、図6及び図7に示すように、前面パネル20を回動させてケーシング10の前面部13を露出させるときに、前面パネル20を回転可能に軸支するパネル支持アーム33を移動させる。この移動機構30は、運転停止時において(図1参照)、パネル支持アーム33をケース34に収納した収納位置(図10(A)及び図11(A)参照)に移動させると共に、メンテナンス時において(図3参照)、パネル支持アーム33をケース34から引き出した引出位置(図10(B)及び図11(B)参照)に移動させる。このように、メンテナンス時において、パネル支持アーム33を引出位置に移動させることによって、パネル支持アーム33に支持される前面パネル20の回動中心P2は、運転停止時における回動中心P1に比べて、前面側かつ上方になる。これにより、前面パネル20を大きく回動させることが可能となり、ケーシング10の前面部13を露出させることが可能となる。
本実施形態の室内機1では、運転停止時(図1参照)において、図10(A)及び図11(A)に示すように、パネル支持アーム33がケース34に収納されている。この図10(A)及び図11(A)に示したパネル支持アーム33の収納位置では、略三角形状のパネル支持アーム33の略全体がケース34の収納空間Tに収納されている。このように、パネル支持アーム33がケース34の収納空間Tに収納される位置に配置されることによって、その軸受穴33b、即ち前面パネル20の回動中心P1が、室内機1の中心に(室内機が取り付けられる据付面側に)近くなる。これにより、前面パネル20が室内機1の中心に近い位置に配置されることになり、室内機1の薄型化が図られている。この運転停止時には、前面パネル20は回動せずに、正面視において前面パネル20以外の部材が露出しないようになっている(図1及び図4(a)参照)。これにより、室内の居住者に室内機1の存在に起因する圧迫感を与えないようにしている。
本実施形態では、移動可能なパネル支持アーム33が所定の位置(図10(B)及び図11(B)参照)まで引き出されたことを、上記した位置検出スイッチ35により検知している。パネル支持アーム33が移動方向Dに沿って移動すると、そのパネル支持アーム33の移動に伴って凸部33eが凹部34A2内を移動する。そして、当該凸部33eが凹部34A2の開口部34A3まで移動すると、図12(a)及び(b)に示すように、当該開口部34A3から露出するレバー部材36の一端36aが凸部33eによって押圧される。これにより、レバー部材36の他端36bが軸部36cを中心に回動する。このとき、レバー部材36の他端36bは、パネル支持アーム33の動作面と平行に回動して、スイッチ本体35aの検知部35cを押圧する。これにより、スイッチ本体35aがONになり、パネル支持アーム33の位置が検出される。その結果、パネル支持アーム33が正常に移動しているか否かを検知することが可能となる。
[本実施形態の室内機の特徴]
本実施形態の室内機1には、以下のような特徴がある。
なお、パネル支持アーム33に対して平行な方向(Y1方向)から見たとき、この室内機1は、当該位置検出スイッチ35の大きさだけ、パネル支持アーム33に対して直交する方向に大きくなるが、当該位置検出スイッチ35をパネル支持アーム33の動作面に平行な外力を検知するように配置することによって、室内機1がパネル支持アーム33に対して直交する方向に大きくなるのを抑制することができる。
これらの結果、位置検出スイッチ35を備えた室内機1のコンパクト化を図ることが可能となる。
10 ケーシング
20 前面パネル
30 移動機構
33 パネル支持アーム(移動板)
35 位置検出スイッチ
36 レバー部材
Claims (4)
- ケーシングと、
前記ケーシングの前面に取り付けられる前面パネルと、
前記前面パネルに取り付けられる移動板と、
前記移動板を移動させる移動機構と、
前記移動板の位置を検出する位置検出スイッチと、
前記移動板の移動に伴って前記移動板の動作面に沿って回動するレバー部材とを備え、
前記移動板には、前記レバー部材の一端に当接する凸部が設けられ、
前記レバー部材は、その一端が前記移動板の凸部に押圧されることによって、その他端が前記位置検出スイッチを押圧するものであって、
前記位置検出スイッチは、前記移動板に対して直交する方向から見たときに、前記移動板の移動範囲内に配置され、且つ、前記移動板の動作面に平行な外力を検知することを特徴とする、室内機。 - 前記レバー部材は、前記動作面と平行な方向にバネ性を有することを特徴とする、請求項1に記載の室内機。
- 前記移動板に沿って配置され、前記移動板とは反対側の面に前記位置検出スイッチ及び前記レバー部材が設けられるケースをさらに備え、
前記凸部は、前記移動板の前記ケース側の面に設けられると共に、
前記ケースの前記移動板側の面には、前記凸部の移動軌跡に沿った凹部が設けられており、
前記レバー部材の一端は、前記凹部に形成される開口部を介して前記移動板側に露出しており、その露出した前記レバー部材の一端は、前記凹部に沿って移動する前記凸部に押圧されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の室内機。 - 前記移動板に沿って配置されるケースをさらに備え、
前記ケースの前記移動板とは反対側の面には、前記位置検出スイッチ、及び、前記移動板を移動させる駆動源となるモータが取り付けられることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の室内機。
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