JP4915230B2 - 空気調和装置の室内機 - Google Patents
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Description
以下図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
図2は、本発明の一実施形態に係る空気調和装置の室内機の断面図である。室内機2は、室内の壁面に取り付けられる壁掛け型の室内機であり、図2に示すように、ケーシング10と、フレーム11、室内熱交換器12、ファン13、フィルタ21及びダストボックス60等を有している。
(フィルタ21)
図3は、フィルタ及びその周辺部品の分解斜視図である。図3において、フィルタ21は、空気中の塵埃を除去するフィルタ部22と、フィルタ部22の上下端、左右端及び中央部を支える支持枠23とを有する。本実施形態では、支持枠23は、エラストマで成形されており、外力によって容易に変形させられるが、外力が無くなると容易に復元される。なお、支持枠23の材質はエラストマに限定されるものではなく、ゴム、樹脂などの高分子材料から選定される。フィルタ21の左右端の支持枠23には、後述するピニオンギア32と噛み合うラック24が形成されている。
ローラー31は、両端にピニオンギア32を有している。各ピニオンギア32は、フィルタ21のラック24と噛み合っており、ピニオンギア32が回転することによって、フィルタ21は上下に移動する。
図2、図3において、ガイド部材41は、フィルタ21が移動するための軌道となる案内溝42と、ピニオンギア32の回転軸33を支持する軸受43とを有している。
フィルタ21は、前述した案内溝42に沿って移動し所定の位置で停止する。フィルタ21の停止位置は、位置検知手段50によって検知される。図2において、位置検知手段50は、上方案内溝42dの終端近傍に配置されている。位置検知手段50は、リミットスイッチ51、レバー52及び回動部材53を含む。リミットスイッチ51は、内部の接点をボタンの移動によって開閉するものである。レバー52は、リミットスイッチ51の外側に蝶番式で装着されており、外力が加わると回動してリミットスイッチ51のボタンを押す。回動部材53は、フィルタ21のコーナーと接触することによって回動し、レバー52を押す。
ダストボックス60は、フィルタ21に付着した塵埃を除去して、その塵埃を一時的に溜める機能を有している。ダストボックス60は、ケーシング10の吹出し口15の上部位置に取り付けられている。このダストボックス60は、前面パネル10bが閉じられた状態でも、前面パネル10bとは干渉することなく着脱することができる。また、ダストボックス60には、回転ブラシ61が配設されており、この回転ブラシ61がフィルタ21に接触している。そして、回転ブラシ61は、ブラシ駆動モータ(図示せず)によって回転駆動される。
室内機2では、制御部により定期的に、或いは使用者が必要とするときにリモコンによってフィルタ21が自動的に清掃される。以下、その仕組みについて説明する。
上記実施形態では、フィルタの数量について特に限定せずに説明したが、単一でも複数でもよい。ここでは、2つのフィルタの位置検知手段について、図面を用いて説明する。
(1)
室内機2では、第1回動部材153は、第1フィルタ121に押されて回動し第1リミットスイッチ151を動作させる。第2回動部材253は、第2フィルタ221に押されて回動し第2リミットスイッチ251を動作させる。そして、第1回動部材153及び第2回動部材253は、共通の回動軸54を中心に回動する。第1回動部材153と第2回動部材253が同一の回動軸54に集積されるので、占有空間が縮小され周辺部材の小型化が図られる。このため、材料使用量が減少し材料費が低減する。
室内機2では、回動軸54は、第1フィルタ121と第2フィルタ221との間に配置されている。第1回動部材153、第2回動部材253は、回動軸54に上下に重ねて挿入されている。このため、水平方向寸法の大型化、各回動部材による占有体積の大型化が抑制される。また、第1回動部材153及び第2回動部材253を一括して同時に回動軸54に挿入することが可能となり、作業性が向上し製造コストが低減する。
室内機2では、回動軸54の最上段にある第1回動部材153には、係止部153dが形成されている。係止部153dは、第1リミットスイッチ151の第1レバー152に接触して係止しており、第1回動部材153の回動軸54方向の移動を防止している。このため、搬送及び組立の際に、第1回動部材153が回動軸54から脱落しないので、下段の第2回動部材253も回動軸54から脱落せず、作業上の取扱いが容易になり作業性が向上する。
2 室内機
12 室内熱交換器
54 回動軸
121 第1フィルタ
150 第1位置検知手段
151 第1リミットスイッチ
152 第1レバー
153 第1回動部材
153a 軸穴
153b 受動部
153c 動作部
153d 係止部
221 第2フィルタ
250 第2位置検知手段
251 第2リミットスイッチ
252 第2レバー
253 第2回動部材
253a 軸穴
253b 受動部
253c 動作部
Claims (8)
- 室内から吸込んだ空気をフィルタで清浄し熱交換器で熱交換させて再び室内に戻す空気調和装置の室内機であって、
所定の軌道上を移動する複数のフィルタ(121,221)と、
移動する複数の前記フィルタ(121,221)それぞれの位置を検知する複数の位置検知手段(150,250)と、
を備え、
複数の前記位置検知手段(150,250)それぞれは、前記フィルタ(121,221)に押されて回動する回動部材(153,253)と、前記回動部材(153,253)に押されて動作するスイッチ(151,251)とを有し、
複数の前記回動部材(153,253)が、共通の回動軸(54)を中心に回動する、
空気調和装置(1)の室内機(2)。 - 前記回動部材(153,253)は、
回動の中心となる軸穴(153a,253a)と、
前記フィルタ(121,221)に接触する受動部(153b,253b)と、
前記受動部(153b,253b)の変位を前記スイッチ(151,251)に伝達する動作部(153c、253c)と、
を有し、
複数の前記回動部材(153,253)が、前記軸穴(153a,253a)を介して前記回動軸(54)に挿入されている、
請求項1に記載の空気調和装置(1)の室内機(2)。 - 前記回動軸(54)が、前記フィルタ(121,221)同士の間に設けられ、
複数の前記回動部材(153,253)が、前記回動軸(54)に重ねて挿入される、
請求項1に記載の空気調和装置(1)の室内機(2)。 - 前記回動軸(54)に重ねて挿入された複数の前記回動部材(153,253)のうちで、少なくとも最上段の前記回動部材(153)には、前記スイッチに接触して前記回動軸(54)方向の移動を防止する係止部(153d)が形成されている、
請求項3に記載の空気調和装置(1)の室内機(2)。 - 前記係止部(153d)は、前記係止部(153d)を有する前記回動部材(153)に押されて動作する前記スイッチ(151)に接触して係止している、
請求項4に記載の空気調和装置(1)の室内機(2)。 - 前記スイッチ(151,251)は、前記回動部材(153,253)に押されて蝶番式に動作するレバー(152,252)を有し、
前記係止部(153d)は、前記係止部(153d)を有した前記回動部材(153)に押されて動作する前記スイッチ(151)の前記レバー(152)に接触して係止している、
請求項5に記載の空気調和装置(1)の室内機(2)。 - 室内から吸込んだ空気をフィルタで清浄し熱交換器で熱交換させて再び室内に戻す空気調和装置の室内機であって、
所定の軌道上を移動するフィルタ(121)と、
移動する前記フィルタ(121)の位置を検知する位置検知手段(150)と、
を備え、
前記位置検知手段(150)は、前記フィルタ(121)に押されて回動する回動部材(153)と、前記回動部材(153)に押されて動作するスイッチ(151)と、前記回動部材(153)の回動の中心軸となる回動軸(54)とを有し、
前記回動部材(153)には、前記スイッチ(151)の所定部位と常時接触して前記回動部材(153)が前記回動軸(54)方向に移動することを防止する係止部(153d)が設けられている、
空気調和装置(1)の室内機(2)。 - 前記スイッチ(151)は、前記回動部材(153)に押されて蝶番式に動作するレバー(152)を有し、
前記係止部(153d)は、前記スイッチ(151)のレバー(152)に接触して係止している、
請求項7に記載の空気調和装置(1)の室内機(2)。
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