JP2011147293A - 通線器 - Google Patents

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Abstract

【課題】管路内に存在する障害物を容易に乗り越えることができる通線器を提供する。
【解決手段】通線器1は、表面が略球面状に形成された回転体2と、該回転体を回転可能に保持する保持部3と、通信ケーブル6aを把持可能な把持部4と、保持部と把持部とを着脱自在に接続する接続手段5とを備える。回転体は略球状に形成された回転球体21を備える。保持部は、回転体を進行させる方向と交差する方向に沿って設けられると共に、回転体を回転可能に保持する第1の軸Aと第2の軸Bとを備える。把持部は、一方に接続手段が固定され、他方に通信ケーブル6aの一端が挿入可能な把持部本体41と通信ケーブルの、外被を把持可能なケーブル外被把持具42と、テンションメンバ6bを把持可能なテンションメンバ把持具43とを備える。接続手段は保持部と把持部を接続する雌ねじ部51と雄ねじ部52を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信用又は電力用のケーブルを管路内に挿入するための通線器に関する。
通常、ケーブルは、一管路一入線を原則として管路に入線される。既設の管路を用いる場合で使用されていない管路が残っていないときに限り、一管路に複数のケーブルが入線される多条敷設が行われる。
ケーブルを管路に入線するとき、この管路の径が充分大きく、入線する管路区間(管路長)が短く、入線する管路区間に曲がりなどがほとんどない場合、作業者は、ケーブルを容易に入線させることができる。しかし、入線する管路の径が入線するケーブルの径に対して余裕が小さく、入線する管路区間が長く、又は、入線する管路区間に曲がりなどが多いほど、作業者は、管路にケーブルを入線させるのに手間取ることになる。
ケーブルを管路に入線するには、このような課題が伴うため、それぞれの管路に合わせて様々な通線器が開発されている。例えば、従来から用いられている、特許文献1に記載された通線器は、入線する管路区間(管路長)以上の長さを有する鋼線であって、先端が細くなっている。この通線器は、ケーブルの一端を装着して、管路内に挿入する。このようにすることで、この通線器と共に、ケーブルを管路内に引き込むことができる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献2に記載された通線器は、管路の内径より若干小さい仮想外接円にそれぞれ異なる角度で接触する複数の車輪を鋼線の先端部に備えている。この通線器は、いずれかの車輪の外周面が管路の内面と接触し回転するため、管路内の経年劣化による段差、腐食による凹凸等の影響を受けずに管路内を円滑に通過させることができる(例えば、特許文献2参照)。
特開昭58− 72311号公報 特開平10− 191524号公報
しかし、管路内で螺旋状に配置された既設ケーブル及び該既設ケーブルを敷設するためのダクト、又は、管路自体の屈曲部及び経年劣化による段差、腐食による凹凸部、管路同士の伸縮接続された箇所など、通線器の管路内への挿入における障害物が様々存在する。特許文献1及び2の通線器では、このようなそれぞれの障害物に対して容易に乗り越えることができない。
具体的には、特許文献1の通線器は、既設ケーブルと管路の管壁との間に細くなっている先端が嵌ると、これ以上押し込むことができなくなる。特許文献2の通線器は、一管路一入線を原則とする通線器である。この通線器は、螺旋状に配置された既設ケーブルに対して、複数備える車輪の中で最も先端に備える車輪が乗り越えに適した角度で押し込まれなければ、その既設ケーブルを乗り越えることができない。この通線器がこの既設ケーブルで引っ掛かってしまうと、たとえ、他の車輪が乗り越えに適した角度であったとしても、これ以上押し込むことができなくなる。
そこで、本発明は、上述した問題に鑑み、管路内に存在する障害物を容易に乗り越えることができる通線器を提供することを課題とする。
本発明に係る通線器は、表面が略球面状に形成された回転体と、該回転体を回転可能に保持する保持部と、該保持部に固定され、ケーブルを把持可能な把持部とを備えることを特徴とする。かかる構成によれば、ケーブルを把持部に把持させた状態で回転体を先端に向けて管路内に挿入する。そのままケーブルを管路内に押し込むことにより、通線器は、回転体を管路内で回転させながら、管路の先へと挿入される。そのとき、管路内に障害物が存在しても、その障害物に対して回転体が回転することにより乗り越えることができる。回転体がその障害物に対してどのような位置で接触しても、回転体の表面が略球面状であるため、乗り越えることができる。このように、作業者は、通線器が管路内に存在する障害物を乗り越えるときに、抵抗を受けることなく容易にケーブルを挿入することができる。
また、本発明に係る通線器は、表面が略球面状に形成された回転体と、該回転体を回転可能に保持する保持部と、該保持部に固定され、ケーブルを管路内に引き込むための通線用ワイヤを把持可能な把持部とを備えることを特徴とする。かかる構成によれば、通線用ワイヤを把持部に把持させた状態で回転体を先端に向けて管路内に挿入する。そのまま通線用ワイヤを管路内に押し込むことにより、通線器は、回転体を管路内で回転させながら、管路の先へと挿入される。そのとき、管路内に障害物が存在しても、その障害物に対して回転体が回転することにより乗り越えることができる。回転体がその障害物に対してどのような位置で接触しても、回転体の表面が略球面状であるため、乗り越えることができる。このように、作業者は、通線器が管路内に存在する障害物を乗り越えるときに、抵抗を受けることなく容易に通線用ワイヤを挿入することができる。
また、本発明に係る通線器の保持部は、回転体を進行させる方向と交差する方向に沿って設けられると共に、回転体を回転可能に保持する第1の軸を備えることが好ましい。かかる構成によれば、回転体が進行方向に存在する障害物に対して第1の軸を中心に回転する。このように回転体を回転することにより障害物を乗り越えるため、抵抗を受けることなく容易にケーブル若しくは通線用ワイヤを挿入することができる。
また、本発明に係る通線器の保持部は、回転体を進行させる方向に沿って設けられると共に、回転体を回転可能に保持する第2の軸を備えることが好ましい。かかる構成によれば、回転体が進行方向に存在する障害物に対して第1の軸を中心に回転すると共に、第2の軸を中心に回転する。このように保持部は、第1の軸と第2の軸との2軸で回転体を回転させるため、より抵抗を受けることなく容易にケーブル若しくは通線用ワイヤを挿入することができる。
また、本発明に係る通線器は、保持部と把持部とを着脱自在に接続する接続手段を備えることが好ましい。かかる構成によれば、ケーブル若しくは通線用ワイヤを把持する把持部から保持部を交換する際に、保持部と把持部とを容易に取り外すことができる。また、回転体を保持する保持部を管路内の障害物の状況に合わせて適宜選択することもできる。
また、本発明に係る通線器は、回転体の表面に突起若しくは突条が形成されることが好ましい。かかる構成によれば、回転体が障害物に対して突起若しくは突条を引っ掛けることで、これを乗り越えやすくなる。
以上の如く、本発明に係る通線器によれば、管路内に存在する障害物を容易に乗り越えることができるという優れた効果を奏する。
(a)は、第1実施形態に係る通線器の横片側断面図、(b)は、同通線器の縦片側断面図、(c)は、装着部の拡大断面図、を示す。 (a)は、同実施形態に係る通線器であって、外径寸法が大きい回転球体を保持する他の保持部と、把持部とを組み合わせる通線器の側面図、(b)は、保持部と、通線用ワイヤを把持する他の把持部とを組み合わせる通線器の側面図、を示す。 (a)は、同実施形態に係る通線器を挿入した状態の管路内の側面図、(b)は、同管路内の断面図、を示す。 (a)は、第2実施形態に係る通線器の横片側断面図、(b)は、同通線器の縦片側断面図、を示す。 (a)は、第3実施形態に係る通線器の回転体の拡大側面図、(b)は、第4実施形態に係る通線器の回転体の拡大側面図、を示す。 他の実施形態に係る通線器の回転体の拡大側面図を示す。
以下、本発明に係る通線器の第1実施形態について、図面を参酌しつつ、説明する。
まず、同実施形態に係る通線器の構成について、図1を参酌しつつ説明する。図1は、同実施形態に係る通線器を示す図であり、(a)が横片側断面図、(b)が縦片側断面図、(c)が要部拡大図である。ここで、「横」方向とは、後述する第1の軸Aを水平にしたときの軸心方向を指す。「縦」方向とは、第1の軸Aを水平にしたときの鉛直方向を指す。
通線器1は、表面が略球面状に形成された回転体2と、該回転体2を回転可能に保持する保持部3と、通信ケーブル6aを把持可能な把持部4と、保持部3と把持部4とを着脱自在に接続する接続手段5とを備える。
回転体2は、弾性材料(例えば、ゴム)等で成形される。回転体2は、略球状に形成された回転球体21と、該回転球体21を回転可能に支持する軸を取り付けるために回転球体21の表面に形成された軸取付孔22とを備える。回転球体21は、略真球である。軸取付孔22は、その中心が回転球体21の略中心を通るように回転球体21を貫通して形成する。
保持部3は、回転体2が障害物に接触したときの衝撃によって容易に変形しないように金属材料等で成形される。保持部3は、直線状の管路区間における軸心方向である、回転体2を進行させる方向と交差する方向に沿って設けられると共に、回転体2を回転可能に保持する第1の軸Aを有する第1の軸部31と、回転体2を進行させる方向に沿って設けられると共に、回転体2を回転可能に保持する第2の軸Bを有する第2の軸部32と、第1の軸A及び第2の軸Bの回転を妨げることなく、第1の軸部31及び第2の軸部32を連結する連結部材33とを備える。本実施形態に係る第1の軸Aは、回転体2を進行させる方向と略直交する方向に沿って設けられる例を説明する。
第1の軸部31は、回転体2を第1の軸Aで回転可能に支持すべく、回転体2の軸取付孔22に挿入される第1の回転軸34と、軸取付孔22に挿入された第1の回転軸34が軸取付孔22から脱落するのを防止のための脱落防止手段35とを備える。第1の回転軸34は、第1の軸Aに相当すると共に、回転体2の軸取付孔22の長さ(深さ)以上の長さを有する。よって、第1の回転軸34は、軸取付孔22に挿入させたときに、その両端まで軸取付孔22に挿入されないようになっている。脱落防止手段35は、障害物と接触した際にその障害物に引っ掛かりにくいように、略半球に形成される保護部35aと、第1の回転軸34が軸取付孔22から脱落するのを防止するために、その第1の回転軸34の両端が差し込まれる凹部35bとを備える。
第2の軸部32は、回転体2を第2の軸Bで回転可能に支持すべく、第2の軸Bで回転可能な軸受36と、該軸受36の内輪側に固定される第2の回転軸37と、軸受36の外輪側に固定される基端部38とを備える。軸受36は、本実施形態ではボールベアリングである。第2の回転軸37は、第2の軸Bに相当する。基端部38は、円筒形状に形成され、その一方の開口の内周面に軸受36の外輪が固定されると共に、他方の開口に把持部4が挿入可能になっている。
連結部材33は、いわゆるコの字状に形成される。より具体的には、連結部材33は、第1の軸Aと第2の軸Bとが回転可能に連結するために、第1の回転軸34の両端を回転可能に軸受けするために固定し、且つ第2の回転軸37を第2の軸Bが回転体2の略中心を通る位置で回転可能に軸受けするために固定する。本実施形態に係る連結部材33は、第1の回転軸34のそれぞれの端部にそれぞれ一端を固定する側板33a,33aと、該側板33a,33aの他端同士をこの側板33a,33aに対して直角に接続される連結板33bとから構成される。第1の回転軸34は、側板33a,33aの一端にそれぞれ固定される。第2の回転軸37は、連結板33bの略中間位置に固定される。
把持部4も、回転体2が障害物に接触したときの衝撃によって容易に変形しないように金属材料等で成形される。保持部4は、一方に接続手段5が固定され、他方に通信ケーブル6aの一端が挿入可能な開口を有する有底筒状に形成される把持部本体41と、通信ケーブル6aの外皮を把持可能なケーブル外皮把持具42と、通信ケーブル6aのテンションメンバ6bを把持可能なテンションメンバ把持具43とを備える。
ケーブル外皮把持具42及びテンションメンバ把持具43は、通信ケーブル6a又はテンションメンバ6bを着脱自在に把持すべく、外周面に雄ねじが形成された締め付け部材42a,43aと、その一端に相対回転自在に取り付けられ、通信ケーブル6a又はテンションメンバ6bの外周面に当接可能な当接部材42b,43bと、把持具本体41の外周面に形成され、締め付け部材42a,43aに形成された雄ねじに対応する雌ねじが内周面に形成された案内孔42c,43cとを備える。締め付け部材42a,43aは、それぞれ他端に溝部42d,43dが形成されている。この溝部42d、43dにプラスドライバなどの工具の先端を嵌め込み、軸中心に回転させることで、当接部材42b、43bが通信ケーブル6a又はテンションメンバ6bの外周面側に移動し、通信ケーブル6a又はテンションメンバ6bを把持できるようになっている。ここでは、溝部42d,43dは、プラス(+)である例を示す。
接続手段5は、保持部3の基端部38の内周面に形成された金属製の雌ねじ部51と、把持部4の把持部本体41の(通信ケーブル6aを挿入可能な)開口と反対側の面に固定される金属製の雄ねじ部52とを備える。接続手段5は、この雌ねじ部51及び雄ねじ部52を螺合することにより、保持部3と把持部4とを着脱自在に接続する。
例えば、内径の大きな管路又は管路内に敷設されている既設の通信ケーブル6aが大きい径を有するような場合には、図2(a)に示すように、この管路又は既設の通信ケーブルに適した直径の回転球体2aを備えた保持部3aと把持部4とを接続することができ、保持部を交換することができる。
また、管路内に敷設するケーブル6aを、通線器1を押し込むために使用しない場合は、図2(b)に示すように、保持部3と、通信ケーブル6aを管路内に引き込むための通線用ワイヤ6cを把持可能な把持部4aとを接続することができ、把持部を交換することができる。通線用ワイヤ6cは、挿入する管路長以上の長さを少なくとも有する長尺状のワイヤであり、且つ管路内を押し込むのに十分な強度を有していることが好ましい。把持部4aは、有底円筒形状の把持部本体41aの開口から通線用ワイヤ6cの一端を挿入した後、この把持部本体41aの外側をペンチ等の工具でかしめることにより、通線用ワイヤ6cを抜け落ちないように把持することができるものである。
次に、同実施形態に係る通線器の作用について、図1〜図3を参酌しつつ、説明する。図3は、管路P内に敷設された既設の通信ケーブル6dを、通線器1が乗り越えているところを示す図である。まず、通線器1は、管路P内に敷設する通信ケーブル6aの一端を把持部本体41の開口から挿入し、ケーブル外皮把持具42、テンションメンバ把持具43の締め付け部材42a,43aを締め付けることで、通信ケーブル6a、テンションメンバ6bを把持する。このとき、把持部4に保持部3を接続した後、通信ケーブル6a、テンションメンバ6bを把持してもよいし、保持部3を接続する前に、通信ケーブル6a、テンションメンバ6bを把持し、その後、把持部4に保持部3を接続してもよい。
通信ケーブル4aを把持した通線器1は、回転体2を先頭にして管路P内に挿入され、通信ケーブル4aを管路Pに更に押し込むことで、奥へ挿入される。管路P内で既設の通線ケーブル4dが螺旋状に敷設されている箇所に至ったときであっても、既設の通信ケーブル4dの外周面に回転体2が接触し、回転体2を第1の軸Aで回転しつつ、既設の通信ケーブル4dを乗り越える。
このとき、既設の通信ケーブル4dの外周面に保持部3の保護部35aが接触する場合、通線器1は、回転体2が第2の軸Bで回転することにより保護部35aと既設の通信ケーブル4dの外周面との干渉を避け、第1の軸Aで回転することにより管路P内を進行する。よって、通線器1を管路P内に容易に押し込むことができるようになる。また、このとき、通線器1を押し込む通信ケーブル6aが管路P内で捩れるようなときがあっても、第2の軸Bが回転して、ねじれを解消することもできる。
このように、通信ケーブル6a若しくは通線用ケーブル6bを把持部4に把持させた状態で回転球体(回転体)2を先端に向けて管路P内に挿入することができる。そのまま通信ケーブル6a若しくは通線用ケーブル6bを管路P内に押し込むことにより、通線器1は、回転球体2を管路P内で回転させながら、管路Pの先へと挿入される。そのとき、管路P内に既設のケーブル6d等の障害物が存在しても、その障害物に対して回転球体2が回転することにより乗り越えることができる。回転球体2がその障害物に対してどのような位置で接触しても、回転球体2の表面が略球面状であるため、乗り越えることができる。このように、作業者は、通線器1が管路P内に存在する障害物を乗り越えるときに、抵抗を受けることなく容易に通信ケーブル6a若しくは通線用ケーブル6bを挿入することができる。
また、回転球体2が進行方向に存在する障害物に対して第1の軸Aを中心に回転する。このように回転球体2を回転することにより障害物を乗り越えるため、抵抗を受けることなく容易に通信ケーブル6a若しくは通線用ワイヤ6cを挿入することができる。
更に、回転球体2が進行方向に存在する障害物に対して第1の軸Aを中心に回転すると共に、第2の軸Bを中心に回転する。このように保持部4a,4bは、第1の軸Aと第2の軸Bとの2軸で回転球体2を回転させるため、より抵抗を受けることなく容易に通信ケーブル6a若しくは通線用ワイヤ6cを挿入することができる。
また、通信ケーブル6a若しくは通線用ワイヤ6cを把持する把持部4,4aから保持部3を交換する際に、保持部3と把持部4,4aとを容易に取り外すことができる。また、回転球体2を保持する保持部3,3aを管路P内の障害物の状況に合わせて適宜選択することもできる。
次に、本発明に係る通線器の第2実施形態について、図4を参酌しつつ、説明する。なお、第2実施形態に係る通線器100は、先に述べた第1実施形態に係る通線器1と回転球体及び保持部の形状が相違する。第2実施形態に係る通線器100のこれらの構成以外の構成は、第1実施形態に係る通線器1と同一の構成であるため、同一の符号を付すと共に、その構成の説明を省略する。
同実施形態に係る通線器100の回転体102は、略真球状に形成され、中心を通る面と平行となり、且つこの面で面対称となるように切断された切断面を有する回転球体121と、該回転球体121を回転可能に支持する軸を取り付けるために切断面の中心同士を結ぶように形成された軸取付孔122とを備える。
保持部103の脱落防止手段135は、回転球体121の曲率半径と略同一の曲率半径であり、且つ切断面と略同一面積の底面を有する保護部135aと、凹部35bとを備える。保持部103の連結部材133は、第1の回転軸34のそれぞれの端部にそれぞれ一端部を回転可能に軸受けするために固定する側板133a,133aと、円弧状に形成された両端を側板133a,133aの他端にそれぞれ連結する連結板133bとから構成される。保護部135aは、回転球体121と一体に回転するように第1の回転軸34に接続される。
このように、回転体102を保持する保持部103が回転体102と同一半径に納まっているため、通線器100を管路内に挿入した際に、保持部103の保護部135aが障害物と引っ掛かりにくくすることができる。更に、保護部135aも、回転体102と同様に回転するため、障害物に対して保護部135aが回転することにより乗り越えることができる。また、連結部材133の連結板133bが円弧状に形成されているため、通線器100を管路から引き戻すようなときであっても、障害物に引っ掛かりにくくすることができる。
次に、本発明に係る通線器の第3実施形態について、図5(a)を参酌しつつ、説明する。なお、第3実施形態に係る通線器200は、先に述べた第1及び第2実施形態に係る通線器1,100と回転体の形状が相違する。第3実施形態に係る通線器200のこの構成以外の構成は、第1及び第2実施形態に係る通線器1,100と同一の構成であるため、同一の符号を付すと共に、その構成の説明を省略する。
同実施形態に係る通線器200の回転体202は、表面に複数の突起221aが形成される回転球体221と、軸取付孔22とを備える。本実施形態に係る突起221aは、第1の軸Aを水平にしたときに回転する回転体202が水平な面と接触する範囲に所定の間隔をあけて設けられる。すなわち、突起221aは、回転球体221の中心で第1の軸Aに対して直角となるように回転球体221を切った断面上の全周に所定の間隔をあけて設けられている。このように、回転体202が障害物に対して突起221aを引っ掛けることで、乗り越えやすくなる。
なお、同実施形態に係る通線器200は、突起221aが所定の範囲にのみ設けられている例を説明したが、これに限定されるものではない。突起は、回転球体221の全周面に形成されていてもよい。
次に、本発明に係る通線器の第4実施形態について、図5(b)を参酌しつつ、説明する。なお、第4実施形態に係る通線器300は、先に述べた第3実施形態に係る通線器200と回転体の形状が相違する。第4実施形態に係る通線器300のこの構成以外の構成は、第1〜第3実施形態に係る通線器1,100,200と同一の構成であるため、同一の符号を付すと共に、その構成の説明を省略する。
同実施形態に係る通線器300の回転体302は、表面に複数の突条321aが形成される回転球体321と、軸取付孔22とを備える。本実施形態に係る突条321aは、第1の軸Aの一端から他端に向けて連続して形成されており、突条321a同士は、所定の間隔をあけて配置されている。このように、回転体302が障害物に対して突条321aを引っ掛けることで、乗り越えやすくなる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまな変更が可能である。
例えば、上記実施形態に係る通線器1,100,200,300は、把持部4,4aに通信ケーブル6a若しくは通線用ワイヤ6cを把持する例を説明したが、通信ケーブル6a若しくは通線用ワイヤ6cに限定されるものではない。例えば、管路内に敷設するケーブルが電力ケーブルであったり、光ファイバケーブルである場合は、これらのケーブルを用いてもよい。
上記実施形態に係る通線器1,100,200,300は、回転球体21が略真球である例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、楕円球であってもよく、このときの回転体の軸取付孔は、短軸が回転軸となるように短軸に沿って形成されていてもよいし、長軸が回転軸となるように長軸に沿って形成されていてもよい。短軸に軸取付孔が設けられた楕円形状の回転体は、(長軸を回転軸とする場合と比較して)外径を大きくとることができ、障害物を乗り越えやすくすることができる。長軸に軸取付孔が設けられた楕円形状の回転体は、重心を低くすることができ、管路内を姿勢を安定して挿入することができる。
上記実施形態に係る通線器1,100,200,300は、軸取付孔22が回転球体21を貫通している例を説明したが、これに限定されるものではない。軸取付孔は、回転球体の表面の2箇所に軸取付穴が形成され、この2箇所の軸取付穴が回転球体の中心を通る同一直線上に沿って配置されていてもよい。このような軸取付穴を備える通線器の保持部は、連結部材の側板のそれぞれに対して略直角に突出した第1の回転軸を備えるようにすればよい。このように、回転球体の軸取付穴のそれぞれに第1の回転軸を差し込むことで回転球体を回転可能に保持することができる。
上記実施形態に係る通線器1,100,200,300は、特にその回転球体21,121,221,321の表面の材質について言及しなかったが、その表面が弾性を有する回転球体であってもよい。表面に弾性を有する回転球体であれば、障害物に接触したときに、回転球体が障害物の表面を滑りにくくすることができる。よって、このような通線器は、回転球体が空回りすることなく、障害物を乗り越えやすくすることができる。また、この回転球体は、障害物への及び通線器を挿入する作業者への接触時の衝撃を和らげる働きもある。
上記実施形態に係る通線器1,100,200,300は、接続手段5が保持部3,103と把持部4,4aとを着脱自在に固定する例を説明したが、これに限定されるものではない。保持部と把持部とは、一体に固定されていてもよい。
上記実施形態に係る通線器1,100,200,300は、保持部3,103が第1の軸A及び第2の軸Bで回転体202,102,202,302を回転可能に保持する例を説明したが、これに限定されるものではない。保持部は、管路内で回転体が脱落しなければよく、回転体が全方向回転可能に保持してもよい。
例えば、図6に示すように、保持部403は、回転体402を該回転体402の球面に沿って保持可能な連結部材433と、軸受と、第2の回転軸37と、基端部38とを備えるようにしてもよい。連結部材433は、回転体402の回転を制限しないように、回転体402と一定の間隔が維持されており、回転体402の半径にこの一定間隔を加えた半径を有し且つ略180度の円弧状に形成された複数の帯状側板433a,…と、該帯状側板433a,…と第2の回転軸37とを連結する連結板433bとを備える。
この複数の帯状側板433a,…は、回転体402が脱落しないような間隔で配置される。すなわち、帯状側板433a,…は、少なくとも3本以上備えられ、これらの帯状側板433a,…の一端同士及び他端同士を接続し、それぞれの端部の接続点を中心点として、隣接する帯状側板433a,433aがなす最大角度を180度以内になるように配置される。連結板433bは、この接続点に接続され、帯状側板433a,…と第2の回転軸37とを接続する。このように、回転体402が特定の回転軸に制限されることなく、全方向に回転自在となる。この通線器400は、回転体402の回転する方向に制限されることないため、柔軟に障害物を乗り越えることができる。
1,100,200,300,400…通線器、2,102,202,302,402…回転体、21,121,221,321…回転球体、221…突起、321…突条、22,122…軸取付孔、3,3a,103,403…保持部、31…第1の軸部、32…第2の軸部、33,133,433…連結部材、33a,133a…側板、433a…帯状側板、33b,133b,433b…連結板、34…第1の回転軸、35…脱落防止手段、35a,135a…保護部、35b…凹部、36…軸受、37…第2の回転軸、38…基端部、4,4a…把持部、41,141a…把持部本体、42…ケーブル外皮把持具、42a…締め付け部材、42b…当接部材、42c…案内孔、42d…溝部、43…テンションメンバ把持具、43a…締め付け部材、43b…当接部材、43c…案内孔、43d…溝部、5…接続手段、51…雌ねじ部、52…雄ねじ部、6a…通信ケーブル、6b…テンションメンバ、6c…通線用ワイヤ、6d…既設の通信ケーブル、A…第1の軸、B…第2の軸、P…管路

Claims (6)

  1. 表面が略球面状に形成された回転体と、該回転体を回転可能に保持する保持部と、該保持部に固定され、ケーブルを把持可能な把持部とを備えることを特徴とする通線器。
  2. 表面が略球面状に形成された回転体と、該回転体を回転可能に保持する保持部と、該保持部に固定され、ケーブルを管路内に引き込むための通線用ワイヤを把持可能な把持部とを備えることを特徴とする通線器。
  3. 保持部は、回転体を進行させる方向と交差する方向に沿って設けられると共に、回転体を回転可能に保持する第1の軸を備える請求項1又は2に記載の通線器。
  4. 保持部は、回転体を進行させる方向に沿って設けられると共に、回転体を回転可能に保持する第2の軸を備える請求項3に記載の通線器。
  5. 保持部と把持部とを着脱自在に接続する接続手段を備える請求項1〜4のいずれか1項に記載の通線器。
  6. 回転体は、表面に突起若しくは突条が形成される請求項1〜5のいずれか1項に記載の通線器。
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