JP2016206381A - 内視鏡用ガイドチューブ装置及び内視鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】配管の分岐部分において内視鏡の挿入部の先端部を所望の分岐方向に進行させることができる内視鏡用ガイドチューブ装置を提供する。
【解決手段】内視鏡用ガイドチューブ装置1は、第2のコイル部15と、第2のコイル部15の先端側に設けられた第1コイル部14と、第1コイル部14の先端であって、第1コイル部14の中心軸からずれた位置に設けられた凸部14aと、第2のコイル部15の基端部に設けられた操作部12と、を有する。第1コイル部14は、第2のコイル部15よりも曲げ剛性が低く、操作部12は、第1コイル部14と15の中心軸回りの回動方向を、第1の回動方向又は第1の回動方向とは逆方向である第2の回動方向に選択的に切り換える回動方向切換機構を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内視鏡用ガイドチューブ装置及び内視鏡に関し、特に、配管内を検査するのに好適な内視鏡用ガイドチューブ装置及び内視鏡に関する。
従来より、内視鏡が配管内を検査するために用いられている。配管は直線状の管路部分だけでなく、曲管部分も有する場合が通常であり、内視鏡の挿入部を曲管部分を通過させながら、内視鏡検査は行われる。
内視鏡には、細長の挿入部の先端側に湾曲部を有するものがあり、検査者であるユーザは、湾曲部の湾曲操作をしながら曲管部分を通過させるが、曲管部分を通過させることは容易ではない。
そこで、特開2012−132970号公報には、コイルバネの先端部に固定された球状のカメラヘッドを、挿入部の先端部に有する配管用内視鏡装置が提案されている。その提案の配管用内視鏡装置によれば、90度エルボのような曲管部分でも円滑に挿入部を挿入可能になる。
特開2012−132970号公報
しかし、配管には、T管継手のような分岐部分を有するものもあり、従来の内視鏡装置では、例えばT管継手のような左右90度方向に分岐した部分において、検査者は内視鏡の挿入部の先端部を所望の分岐方向に進行させることは容易ではない。内視鏡の挿入部を配管内に押し込むだけでは、2つの分岐方向のいずれの方向に入っていくかは定まらない。
上記提案の配管用内視鏡装置を用いても、検査者は、T管継手等の分岐部分において挿入部の先端部を所望の分岐方向に進行させることは容易ではない。
そこで、本発明は、配管の分岐部分において内視鏡の挿入部の先端部を所望の分岐方向に進行させることができる内視鏡用ガイドチューブ装置及び内視鏡を提供することを目的とする。
本発明の一態様の内視鏡用ガイドチューブ装置は、第1のコイルガイド部と、前記第1のコイルガイド部の先端側に設けられた第2のコイルガイド部と、前記第2のコイルガイド部の先端であって、前記第2のコイルガイド部の中心軸からずれた位置に設けられた凸部と、前記第1のコイルガイド部の基端部に設けられた操作部と、を有し、前記第2のコイルガイド部は、前記第1のコイルガイド部よりも曲げ剛性が低く、前記操作部は、前記第1及び前記第2のコイルガイド部の前記中心軸回りの回動方向を、第1の回動方向又は前記第1の回動方向とは逆方向である第2の回動方向に選択的に切り換える回動方向切換機構を有する。
本発明の一態様の内視鏡は、本発明の内視鏡用ガイドチューブ装置と、前記第1のコイルガイド部と前記第2のコイルガイド部の内側に形成されたチャンネル内に配置された内視鏡の挿入部と、を有する。
本発明によれば、配管の分岐部分において内視鏡の挿入部の先端部を所望の分岐方向に進行させることができる内視鏡用ガイドチューブ装置及び内視鏡を提供することができる。
本発明の実施の形態に係わるガイドチューブ装置の構成を示す構成図である。 本発明の実施の形態に係わる、第1コイル部14を挿入ガイド部11の先端側からみた図である。 本発明の実施の形態に係わる、検査対象の配管システムの例を示す図である。 本発明の実施の形態に係わる、T管継手48において第1コイル部14を右側方向へ進行させる場合を説明するための図である。 図4の矢印Aで示す方向から見た、T管継手48内の第1コイル部14の先端部を示す図である。 図4の矢印Bで示す方向から見た、T管継手48内の第1コイル部14の先端部を示す図である。 図4の矢印Bで示す方向から見た、T管継手48内の第1コイル部14の先端部を示す図である。 本発明の実施の形態に係わる、T管継手48において第1コイル部14を左側方向への進行させる場合を説明するための図である。 図8の矢印Aで示す方向から見た、T管継手48内の第1コイル部14の先端部を示す図である。 本発明の実施の形態に係わる、T管継手48において第1コイル部14を上側方向へ進行させる場合を説明するための図である。 図10の矢印Aで示す方向から見た、T管継手48内の第1コイル部14の先端部を示す図である。 図10の矢印Bで示す方向から見た、T管継手48内の第1コイル部14の先端部を示す図である。 図10の矢印Bで示す方向から見た、T管継手48内の第1コイル部14の先端部を示す図である。 本発明の実施の形態に係わる、T管継手48において第1コイル部14を下側方向DDへの進行させる場合を説明するための図である。 図14の矢印Aで示す方向から見た、T管継手48内の第1コイル部14の先端部を示す図である。 図14の矢印Bで示す方向から見た、T管継手48内の第1コイル部14の先端部を示す図である。 図14の矢印Bで示す方向から見た、T管継手48内の第1コイル部14の先端部を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例1に係る、第1のコイル部14の先端部の斜視図である。 本発明の実施の形態の変形例2に係る、第1のコイル部14Aの先端部の側面図である。 本発明の実施の形態の変形例2に係る、第1のコイル部14Aの先端部の斜視図である。 本発明の実施の形態の変形例3に係る、第1のコイル部14の先端部の斜視図である。 本実施の形態の変形例4に係る、第1のコイル部14の先端部の斜視図である。 本実施の形態の変形例5に係る、モータ駆動によりコイル部材13を回動させる、ガイドチューブ装置1の操作部12Aの構成を示す斜視図である。 本実施の形態の変形例6に係る、モータ駆動によりコイル部材13を回動させる、ガイドチューブ装置1の操作部12Bの構成を示す斜視図である。 本実施の形態の変形例7に係る、モータ駆動によりコイル部材13を回動させる、ガイドチューブ装置1の操作部12Cの構成を示す斜視図である。 本実施の形態の変形例8に係る、内視鏡31の挿入部33を分離可能として、ガイドチューブ装置1Bの構成を示す斜視図である。 本実施の形態の変形例9に係る、挿入ガイド部11Bの部分斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本実施の形態に係わるガイドチューブ装置の構成を示す構成図である。
内視鏡用のガイドチューブ装置1は、挿入ガイド部11と、挿入ガイド部11の基端部が接続されている操作部12とを有して構成されている。
挿入ガイド部11は、中空な円筒形状を有し、コイル部材13を含むガイドチューブである。コイル部材13は、弾性を有するステンレス等の金属製であり、疎巻きコイルである第1コイル部14と、密巻きコイルである第2コイル部15を有している。第1コイル部14は、第2コイル部15の先端側に設けられている。第1コイル部14の中心軸と第2コイル部15の中心軸は同軸である。第1コイル部14は、疎巻きコイルであるので、密巻きコイルである第2コイル部15よりも曲げ剛性が低い。
挿入ガイド部11は、密巻きコイルである第2コイル部15を基端側に有しているので、配管内の直線部分において、挿入ガイド部11を押し込んだときに、直進させ易くしており、疎巻きコイルである第2コイル部15を先端側に有しているので、配管内の曲管部分において挿入し易くさせている。
操作部12には、操作ハンドルであるハンドル部16を回動することにより、挿入ガイド部11を、挿入ガイド部11の軸回りに回動可能となっている。挿入ガイド部11の基端部は、パイプ部材11aが着脱自在に接続されて固定されている。
具体的には、パイプ部材11aの先端部は、操作部12の筐体12aに固定された2つのベアリング17と18の内周面に固定されている。挿入ガイド部11の基端部の外周面には、平歯車であるギア19が固定されている。そして、挿入ガイド部11は、操作部12に着脱可能に取り付けることができる。
ハンドル部16は、操作部12の筐体12aを貫通する軸部材20の軸回りに、一点鎖線の矢印で示すように、時計周り方向D1及び反時計周り方向D2に回動可能となっている。軸部材20には、ギア19と噛み合っているクラウンギア21が固定されている。ハンドル部16の回動に応じて、クラウンギア21が軸部材20の軸回りに回動し、クラウンギア21に噛み合っているギア19の回動により、コイル部材13が、二点鎖線の矢印で示す時計周り方向CW又は反時計周り方向ACWに、軸回りに回動する。
ハンドル部16とクラウンギア21とギア19が、回動方向切換機構を構成する。すなわち、回動方向切換機構は、操作部材としてのハンドル部16を有し、ハンドル部16の操作に応じて、第1コイル部14及び第2コイル部15の第1の回動方向(時計周り方向CW)と第2の回動方向(反時計周り方向ACW)の切換が行われる。
第1コイル部14は、挿入ガイド部11の進行方向FDに向かって時計周り方向CW(以下、右回り方向ともいう)に巻かれている。すなわち、第1コイル部14は、右巻きに巻かれたコイルである。
密巻きコイル部である第2コイル部15は、螺旋のピッチが0あるいは略0であるが、疎巻きである第1コイル部14は、先端側に行くほど螺旋のピッチが徐々にあるいは段階的に大きくなっている。
よって、内視鏡用のガイドチューブ装置1は、操作部12と、二つのコイルガイド部、すなわち第1コイル部14及び第2コイル部15と、を有し、第1コイル部14は、第2コイル部15の先端側に設けられている。操作部12は、第2コイル部15の基端部に設けられている。
そして、操作部12は、2つのコイルガイド部である第1コイル部14及び第2コイル部15の中心軸O1回りの回動方向を、第1の回動方向(時計周り方向CW)又は第1の回動方向とは逆方向である第2の回動方向(反時計周り方向ACW)に選択的に切り換える回動方向切換機構を有している。
図2は、第1コイル部14を挿入ガイド部11の先端側からみた図である。第1コイル部14の先端には、先端側に突出した凸部14aが設けられている。
具体的には、凸部14aは、第1コイル部14の先端側に向けて突出するように曲げて形成された第1コイル部14の先端部である。凸部14aは、第1コイル部14の先端であって、第1コイル部14の中心軸O1からずれた位置に設けられている。
よって、ユーザがハンドル部16を時計周り方向である第1の方向D1に回すと、第1コイル部14の先端は、挿入ガイド部11の進行方向FDに向かって時計周り方向CWに回動する。ユーザがハンドル部16を第1の方向D1とは逆の反時計周り方向である第2の方向D2に回すと、第1コイル部14の先端は、挿入ガイド部11の進行方向FDに向かって反時計周り方向ACWに回動する。
操作部12には、模式的に示した内視鏡31の本体部32が延出した挿入部33を挿入するための開口部22が設けられている。第1コイル部14と第2コイル部15は、内側に内視鏡31の挿入部33が挿通可能なチャンネルを有する。開口部22には、内視鏡の挿入部33を固定するための固定部23が設けられている。開口部22から挿入された挿入部33の先端部34は、コイル部材13の中を通って、挿入部33の先端部34が、第1コイル部14の先端側開口14bから突出可能となっている。
次に、上述したガイド装置1を利用して、配管内の内視鏡検査を行う場合を説明する。
図3は、検査対象の配管システムの例を示す図である。
図3は、配管システム41の一部を示している。図3に示す配管システム41の一部は、径の太い管42と、管42に接続された細い管路43を含む。管42は、途中にエルボ44が設けられている。管路43の一端には、ガイド装置1の挿入ガイド部11を挿入するための挿入補助部45が取り付けられている。
管路43は、直線状の複数の管46と、複数のエルボ47と、複数のT管継手48を含んでいる。T管継手48は、水平方向における左右の方向に分岐しているものと、垂直方向における上下の方向に分岐しているものがある。
内視鏡31の挿入部33の先端部34を配管システム41内の所望の範囲及び所望の部位まで移動させるために、ユーザは、ガイドチューブ装置1の挿入ガイド部11の先端部を配管システム41の挿入補助部45から挿入する。
ユーザは、挿入ガイド部11を押し込むことによって、挿入ガイド部11の先端部は配管システム41内を進んでいく。
(管及びエルボの通過)
挿入ガイド部11の先端部を配管システム41の管46及びエルボ47を通過するように、挿入ガイド部11の先端部の第1コイル部14を進行させる場合、ユーザは、操作部12のハンドル部16を第1の方向D1に回して、挿入ガイド部11の先端部が挿入ガイド部11の進行方向FDに向かって時計周りCWに回動するようにしながら、挿入ガイド部11を押し込む。挿入ガイド部11の先端部が時計周り方向に回動するので、管46及びエルボ47の内壁との摩擦を減少させながら、挿入ガイド部11の先端部は、管46及びエルボ47内を進む。
すなわち、配管システム41内の管46及びエルボ47(あるいはエルボ47のような曲管部分)を通過するように、第1コイル部14を進行させるときは、ユーザは、操作部12のハンドル部16を第1の方向D1に回しながら、挿入ガイド部11を押し込む。
なお、配管システム41に挿入した挿入ガイド部11を引き抜くときには、操作部12のハンドル部16を第2の方向D2に回して、挿入ガイド部11の先端部が挿入ガイド部11の進行方向FDに向かって左回り(反時計周りACW)に回動するようにしながら、挿入ガイド部11を引き抜く。挿入ガイド部11が左回りに回動すると、配管システム41内の管46等の内壁との摩擦が小さくなって、ユーザは、挿入ガイド部11を引き抜き易い。
(T管継手における通過)
挿入ガイド部11の先端部を配管システム41のT管継手48を通過するように、挿入ガイド部11の先端部の第1コイル部14を進行させる場合、第1コイル部14がT管継手48の入り口に入ったときから、T管継手48の2つの分岐方向のうち第1コイル部14を進行させたい分岐方向に応じて、操作部12のハンドル部16の回動方向を必要に応じて変更する。
(T管継手48が水平方向における左右の方向に分岐している場合)
(右側方向への進行させる場合)
図4は、T管継手48において第1コイル部14を右側方向へ進行させる場合を説明するための図である。図4は、T管継手48の2つの分岐部分が水平方向に延出しているT管継手48を斜め上から見た図である。図5は、図4の矢印Aで示す方向から見た、T管継手48内の第1コイル部14の先端部を示す図である。図5において、矢印Gは重力方向を示す。図6及び図7は、図4の矢印Bで示す方向から見た、T管継手48内の第1コイル部14の先端部を示す図である。
挿入ガイド部11は、T管継手48の第1の管路部48aから分岐部分に向かって進行してくると、第1コイル部14は、第1の管路部48aの重力方向の内壁面に接触しながら分岐部分に近づいていく。
ユーザは、挿入ガイド部11をT管継手48において右側方向RDに進めたい場合、第1コイル部14を進行方向FDに向かって時計周り方向CWに回動させながら、挿入ガイド部11を押し込む。
凸部14aがT管継手48の分岐部分の内壁48bに突き当たると、凸部14aを回動中心にして、第1コイル部14は押し込まれながら回動する。このとき、図7に示すように、第1コイル部14の凸部14aは、進行方向FDに向かって時計周りCWに回動しているので、内壁48bに突き当たったときに、内壁48bに引っ掛かり易い。
そのため、図5において、二点鎖線で示すように、第1コイル部14の側面の一方は、進行方向FDに対して左側の内壁48aLから離間し、第1コイル部14の側面の他方は、進行方向FDに対して右側の内壁48aRに近づく。
また、第1コイル部14は回転しているため、先端部がT管継手48の分岐部分に出ると先端の向きが変わる自由度が大きくなるとともに、T管継手48の底面で接触しながら第1コイル部14を回転していることで、回転方向に応じて第1コイル部14が転がる向きが変わる。
その結果、第1コイル部14は時計周り方向CWに回動しているため、図4において、二点鎖線で示すように、第1コイル部14は、右側方向RDに進行する。
(左側方向への進行させる場合)
図8は、T管継手48において第1コイル部14を左側方向への進行させる場合を説明するための図である。図8は、T管継手48の2つの分岐部分が水平方向に延出しているT管継手48を斜め上から見た図である。図9は、図8の矢印Aで示す方向から見た、T管継手48内の第1コイル部14の先端部を示す図である。図9において、矢印Gは重力方向を示す。
挿入ガイド部11は、T管継手48の第1の管路部48aから分岐部分に向かって進行してくると、第1コイル部14は、第1の管路部48aの重力方向の内壁面に接触しながら分岐部分に近づいていく。
ユーザは、挿入ガイド部11をT管継手48において左側方向LDに進めたい場合、ハンドル部16を第2の方向D2に回して第1コイル部14を進行方向FDに向かって反時計周りACWに回動させながら、挿入ガイド部11を押し込む。
凸部14aがT管継手48の分岐部分の内壁48bに突き当たると、凸部14aを回動中心にして、第1コイル部14は押し込まれながら回動するが、図9に示すように、第1コイル部14の凸部14aは、進行方向FDに向かって反時計周りACWに回動しているので、内壁48bに突き当たったとき、凸部14aが、内壁48bの上から下へ移動しているときに、内壁48bに引っ掛かり易い。
そのため、図9において、二点鎖線で示すように、第1コイル部14の側面の一方は、進行方向FDに対して右側の内壁48aRから離間し、第1コイル部14の側面の他方は、進行方向FDに対して左側の内壁48aLに近づく。
その結果、第1コイル部14は反時計周り方向ACWに回動しているため、図8において、二点鎖線で示すように、第1コイル部14は、左側方向LDに進行する。
(T管継手48が垂直方向における上下の方向に分岐している場合)
(上側方向への進行させる場合)
図10は、T管継手48において第1コイル部14を上側方向へ進行させる場合を説明するための図である。図10は、T管継手48の2つの分岐部分が垂直方向に延出しているT管継手48を斜め上から見た図である。図11は、図10の矢印Aで示す方向から見た、T管継手48内の第1コイル部14の先端部を示す図である。図11において、矢印Gは重力方向を示す。図12及び図13は、図10の矢印Bで示す方向から見た、T管継手48内の第1コイル部14の先端部を示す図である。
挿入ガイド部11は、T管継手48の第1の管路部48aから分岐部分に向かって進行してくると、第1コイル部14は、第1の管路部48aの重力方向の内壁面に接触しながら分岐部分に近づいていく。
ユーザは、挿入ガイド部11をT管継手48において上側方向UDに進めたい場合、第1コイル部14を進行方向FDに向かって時計周り方向CWに回動させながら、挿入ガイド部11を押し込む。
第1コイル部14は、巻き方向の同じ方向に回転することで、凸部14aが第1の管路部48aの重力方向の内壁面に当たって、第1コイル部14のコイル径が大きくなるような状態で、回動している。さらに、第1コイル部14は、凸部14aが重力方向の内壁面に引っ掛かりながら、進行方向FDに向かって移動するため、第1コイル部14の先端部は、大きく振れる。
第1コイル部14の先端部が大きく振れながら、T管継手48の上下方向に通じる管路部分に到達すると、第1コイル部14の先端部は、第1の管路部48aの重力方向の内壁面方向(すなわち下側方向)への振れは、第1の管路部48aの重力方向の内壁面により抑えられるため下側には大きく振れず、スペースのある上側には大きく振れるように、第1コイル部14の先端部は、図12に示すように、下側方向より上側方向へ大きく振れる。
図12において二点鎖線で示すように、第1コイル部14の先端部分がT管継手48の上下方向に通じる管路部に到達すると、第1コイル部14の先端部分は、進行方向FDに対して上側方向UDに大きく振れ、下側方向には、大きく振れない。
さらに第1コイル部14の先端部分がT管継手48内に押し込まれると、図13において二点鎖線で示すように、第1コイル部14の先端部分は、進行方向FDに対して上側方向UDにさらに大きく振れる。
この状態で、挿入ガイド部11が押し込まれると、図10において、二点鎖線で示すように、第1コイル部14は、より大きく曲げられている方向である上側方向UDに進行する。
(下側方向への進行させる場合)
図14は、T管継手48において第1コイル部14を下側方向DDへの進行させる場合を説明するための図である。図14は、T管継手48の2つの分岐部分が垂直方向に延出しているT管継手48を斜め上から見た図である。図15は、図14の矢印Aで示す方向から見た、T管継手48内の第1コイル部14の先端部を示す図である。図15において、矢印Gは重力方向を示す。
挿入ガイド部11は、T管継手48の第1の管路部48aから分岐部分に向かって進行してくると、第1コイル部14は、第1の管路部48aの重力方向の内壁面に接触しながら分岐部分に近づいていく。
ユーザは、挿入ガイド部11をT管継手48において下側方向DDに進めたい場合、第1コイル部14を進行方向FDに向かって反時計周り方向ACWに回動させながら、挿入ガイド部11を押し込む。
第1コイル部14は、凸部14aが第1の管路部48aの重力方向の内壁面に当たって回動している。しかし、第1コイル部14が右巻きであるため、コイル径を小さくする方向に回転しており、凸部14aが重力方向の内壁面に引っ掛からず、滑る。そのため、第1コイル部14が、進行方向FDに向かって移動するとき、第1コイル部14の先端部の振れは、小さい。
第1コイル部14の先端部がT管継手48の上下方向に通じる管路部に到達すると、第1コイル部14の先端部は、重力方向である下側方向DDに垂れ下がるため、より下方向に曲がりやすくなり、第1コイル部14を押し込むことで下側方向DDに向かって撓むので、下側方向DDへ大きく曲がる。
図16及び図17は、図14の矢印Bで示す方向から見た、T管継手48内の第1コイル部14の先端部を示す図である。
図16において二点鎖線で示すように、第1コイル部14の先端部がT管継手48の上下方向に通じる管路部に到達すると、第1コイル部14の先端部は、進行方向FDに対して上側方向UD及び下側方向DDに小さく振れる。
さらに第1コイル部14の先端部がT管継手48内に押し込まれると、図17において二点鎖線で示すように、第1コイル部14の先端部は、重力により、進行方向FDに対して下側方向DDにさらに大きく曲がる。
この状態で、挿入ガイド部11を押し込まれると、図17において、二点鎖線で示すように、第1コイル部14は、下側方向DDに進行する。
以上のようにして、配管システム41内に挿入ガイド部11が挿入されて配管システム41の所望の位置に配置されると、操作部12の開口部22から、内視鏡31の挿入部33が挿入され、ユーザは、所望の位置の内視鏡検査を行うことができる。
以上のように、上述した実施の形態によれば、挿入部の先端部を所望の分岐方向に進行させることができるガイドチューブ装置を提供することができる。
なお、上述した例では、挿入ガイド部11のコイルは、右回りに巻かれているが、左回りでもよい。その場合、分岐部分における挿入ガイド部11の進行方向が逆になる。
さらになお、上述した例では、挿入ガイド部11が配管システム41内に挿入された後に、内視鏡31の挿入部33が挿入されているが、挿入部33を挿入ガイド部11に挿入した状態で、挿入ガイド部11を配管システム41内に挿入するようにしてもよい。
次に、上述した実施の形態の変形例につき説明する。
(変形例1)
上述した実施の形態の第1コイル部14は、疎巻き部分である第1コイル部14の先端に、図1に示すような凸部14aが設けられているが、第1コイル部14の先端は、カット面でもよい。
図18は、実施の形態の変形例1に係る、第1のコイル部14の先端部の斜視図である。
図18に示すように、第1コイル部14の先端は、カットされて、カット面14cを有している。すなわち、第1コイル部14の凸部は、カットされた面を有する第1コイル部14の先端部である。
第1コイル部14の先端がこのようなカット面14cであっても、第1コイル部14が進行方向FDに向かって時計周り方向CWに回動すると、第1コイル部14の先端がT管継手48の内壁48bに突き当たったときに、内壁48bに引っ掛かり易い。
よって、本変形例1によっても、上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(変形例2)
上述した実施の形態の第1コイル部14は、疎巻き部分が、先端側にいくほど、螺旋のピッチが徐々にあるいは段階的に大きくなっているが、本変形例2の第1コイル部は、先端部の螺旋の角度が大きくなるように形成されている。
図19は、実施の形態の変形例2に係る、第1のコイル部14Aの先端部の側面図である。図20は、実施の形態の変形例2に係る、第1のコイル部14Aの先端部の斜視図である。
図19に示すように、第1コイル部14Aの先端部14Aaは、螺旋のピッチが大きくなると共に、第1コイル部14Aの中心軸O1に対する傾斜角が、先端側に行くほど大きくなり、先端部14Aaの先端の螺旋と基端の螺旋の傾斜角がθだけ異なっている。すなわち、第1コイル部14Aの先端側に向けて、中心軸O1に対する螺旋の傾きが大きくなるように形成された第1コイル部14Aの先端部が、凸部を構成している。
このような構成によれば、第1コイル部14Aの先端が先端側に突出するので、凸部14aを設けなくても、上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、第1コイル部14Aの先端に、点線に示すような錘35を設けてもよい。錘35により、第1コイル部14Aの先端がより、傾斜角が大きくなるのを促進することができる。
(変形例3)
上述した実施の形態の第1コイル部14は、疎巻き部分である第1コイル部14の先端に、凸部14aが設けられているが、本変形例3では、第1コイル部14の先端に、口金を設け、口金の先端部に凸部が設けられている。
図21は、実施の形態の変形例3に係る、第1のコイル部14の先端部の斜視図である。
図21に示すように、第1コイル部14の先端には、ステンレスなどの金属製の口金14dが設けられている。円筒状の口金14dの先端側には、凸部14d1が形成されている。すなわち、第1コイル部14の先端に設けられた口金14dの先端側には、口金14dの先端側に向けて突出した凸部14d1が設けられている。
第1コイル部14の先端に設けられた口金14dに凸部14d1が設けられているので、第1コイル部14が進行方向FDに向かって時計周り方向CWに回動すると、凸部14d1がT管継手48の内壁48bに突き当たったときに、内壁48bに引っ掛かり易い。
よって、本変形例3によっても、上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(変形例4)
上述した実施の形態の第1コイル部14は、疎巻き部分である第1コイル部14の先端に、凸部14aが設けられているが、本変形例4では、第1コイル部14の側面にワイヤが通されたシースを設け、シースの先端からワイヤが突出する。
図22は、実施の形態の変形例4に係る、第1のコイル部14の先端部の斜視図である。
図22に示すように、第1コイル部14の側面には、ステンレスなどの金属製のワイヤ14eが挿通された軟性の樹脂製のシース14fが固定されている。シース14fは、挿入ガイド部11の基端から第1コイル部14の先端まで配置されて、挿入ガイド部11の側面に固定されている。すなわち、第1コイル部14は、側面に配置されたワイヤ14eを有し、ワイヤ14eの先端部が凸部を構成する。
第1コイル部14の先端に、シース14fから突出したワイヤ14eの先端部が位置するので、第1コイル部14が進行方向FDに向かって時計周りCWに回動すると、シース14fの先端から突出したワイヤ14eの先端がT管継手48の内壁48bに突き当たったときに、内壁48bに引っ掛かり易い。
よって、本変形例4によっても、上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(変形例5)
上述した実施の形態では、手動によるハンドル操作により、コイル部材13を回動させているが、モータを用いてスイッチ操作により、コイル部材13を回動させるようにしてもよい。
すなわち、本変形例5では、操作部12の回動方向切換機構は、モータを有し、そのモータの回転により、第1コイル部14と第2コイル部15の回動方向の切換が行われる。
図23は、変形例5に係る、モータ駆動によりコイル部材13を回動させる、ガイドチューブ装置1の操作部12Aの構成を示す斜視図である。
操作部12Aは、ハンドル部51と、ギア部52を有している。
ハンドル部51は、モータ61を内蔵している。ハンドル部51は、把持部51aと、操作レバー51bとを有している。操作レバー51bは、右回り例えば、矢印A1の方向へ傾けると、コイル部材13は右回りし、矢印A2の方向へ傾けると、コイル部材13は左回りするように、モータ61は駆動される。
ギア部52は、フレーム62に回動可能に支持された2本の軸部材63と64を有している。
なお、図23において、ギア67、70の歯部は、図示を省略している。
軸部材63は、筒状部材であり、軸部材63の一端は、コイル部材13の基端部に固定された筒状の基端口金65に固定され、他端は、筒状の回転連結部66に接続されている。
コイル部材13の基端部の端部は、基端口金65の外周部に設けた凸部65aに引っ掛けるようにして、基端口金65に固定される。
回転連結部66の外周部にはギア67が設けられている。図23において、ギア67の歯部は、図示を省略している。回転連結部66には、筒部68が接続されている。回転連結部66は、筒部68に対して軸回りに回動可能に接続されている。
基端口金65と回転連結部66は、同じ軸回りに回動可能に、フレーム62に固定されている。
筒部68の基端側の開口部68aから、内視鏡31の挿入部33が挿入可能となっている。
モータ61の回転軸には、チャック部69を介して軸部材64が接続固定されている。軸部材64には、ギア67に噛み合うギア70が設けられている。図23において、ギア70の歯部は、図示を省略している。
操作レバー51bを傾倒させるとモータ61が駆動され、ユーザは、操作レバー51bの傾倒方向に応じて、コイル部材13の回動方向を変更することができる。モータ61の回動方向が変更されると、ギア67と70の回動方向が変更される。
本変形例5によれば、内視鏡31の挿入部33を筒部68の開口部68aから挿入し易い。
よって、本変形例5によっても、上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(変形例6)
上述した実施の形態では、反時計周り方向ACWにコイル部材13を回動させると、配管の内周面との接触により、コイル部材13には、コイル部材13の進行方向とは逆方向に移動する力が発生して、比較的大きな力で押し込みながら挿入させる必要があるので、本変形例6では、コイル部材13を内コイルとし、コイル部材13の回りに外コイルを設けている。
図24は、変形例6に係る、モータ駆動によりコイル部材13を回動させる、ガイドチューブ装置1の操作部12Bの構成を示す斜視図である。
図24において、図23と同じ構成要素については、同じ符号を付して説明は省略する。
本変形例のガイドチューブ装置1Aは、挿入ガイド部11Aと、操作部12Bを有している。挿入ガイド部11Aは、コイル部材13と、コイル部材13を覆うように設けられた、外コイルとしてのコイル部材71を有している。コイル部材71は、密巻きコイルである。コイル部材71の基端部は、筒状の基端口金65Aに固定されている。基端口金65Aの外周部にはギア72が設けられている。すなわち、本変形例6の挿入ガイド部11は、第1コイル部14と第2コイル部15を覆う、コイルガイド部としてのコイル部材71を有している。そして、コイル部材71は、第1コイル部14と第2コイル部15の中心軸回りに回動可能である。
操作部12Bは、ハンドル部51と、ギア部52Aを有している。
ギア部52Aは、フレーム62Aに回動可能に支持された2本の軸部材63と64を有している。さらに、ギア部52Aは、フレーム62Aに回動可能に支持された軸部材64Aを有している。
モータ61の軸と接続されて固定された軸部材64には、ギア72と噛み合うギア73が設けられている。軸部材64には、さらにギア74と75が設けられている。モータ61は、操作レバー51bの傾倒に応じて回動方向が変化する。
軸部材64Aは、軸回りに回動可能にフレーム62Aに固定されている。さらに、軸部材64Aには、ギア67と75と噛み合うギア76が設けられている。軸部材64Aは、軸部材64と平行であり、軸部材64の軸方向に対して所定の範囲で移動可能になっている。
なお、図24において、ギア67、72、73、74、75、76の歯部は、図示を省略している。
軸部材64Aと64は、それぞれ矢印A3とA4で示すように、軸方向に沿って移動可能になっている。軸部材64Aと64が、軸方向に対して相対的に第1の位置にあるときは、ギア74と67が噛み合い、軸方向に対して相対的に第2の位置にあるときは、ギア75と76が噛み合い、かつギア76と67が噛み合う。
ギア72と73は、常に噛み合っている。よって、外コイルであるコイル部材71は、第1コイル部14と第2コイル部15の回動に連動して、右回りあるいは左回りに回動可能である。
よって、ユーザは、操作レバー51bを傾倒させるとモータ61が駆動され、ユーザは、操作レバー51bの傾倒方向に応じて、コイル部材13の回動方向を変更することができる。特に、モータ61の回動方向が変更しても、外コイルであるコイル部材71は、常にコイル部材71が進行方向FDに向かうように回動するので、挿入ガイド部11の挿入性が低下しない。
よって、本変形例6によっても、上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(変形例7)
本変形例7は、上述した変形例6の変形例である。変形例6では、外コイルを内コイルと同方向あるいは逆方向に回動可能であるが、本変形例7では、外コイルを、内コイルの回動と連動して回動させる場合と、内コイルの回動と連動させないで回動させない場合を切り換えることができる。
図25は、変形例7に係る、モータ駆動によりコイル部材13を回動させる、ガイドチューブ装置1の操作部12Cの構成を示す斜視図である。
図25において、図24と同じ構成要素については、同じ符号を付して説明は省略する。
図25は、外コイルであるコイル部材71の基端部には、筒状の基端口金65Aに固定され、基端口金65Aには、接続部材76を介して六角ナット77が接続されて固定されている。
六角ナット77の内側には、コイル部材13に接続されている回転連結部66を介して筒部68の一端が接続されて固定されている。筒部68の他端には、六角ナット78が接続されて固定されている。
六角ナット77の外周面に嵌合する内周面を有する円筒状の切換部材79が、六角ナット77の外周面に、矢印A5で示す方向に沿って移動可能に設けられている。
切換部材79は、2つの位置に配置可能であり、図25に示す第1の位置にあるときは、切換部材79は、六角ナット78と嵌合していない。切換部材79が矢印A5に示す方向に移動して第2の位置にあるときは、切換部材79は、六角ナット77と78の2つに嵌合した状態となる。
よって、切換部材79を第1の位置に位置させると、外コイルであるコイル部材71は回動しないが、切換部材79を第2の位置に位置させると、外コイルであるコイル部材71は、内コイルであるコイル部材13と共に回動する。すなわち、本変形例では、外コイルであるコイル部材71が第1コイル部14と第2コイル部15の回動に連動する場合と連動しない場合が切り換え可能である。
よって、本変形例7によっても、上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(変形例8)
本変形例7は、挿入ガイド部11内に内視鏡の挿入部を挿入した状態で使用するときに、内視鏡の挿入部を分離可能とした例である。
図26は、変形例8に係る、内視鏡31の挿入部33を分離可能として、ガイドチューブ装置1Bの構成を示す斜視図である。
図26において、図23と同じ構成要素については、同じ符号を付して説明は省略する。
本変形例のガイドチューブ装置1Bは、挿入ガイド部11Bと、操作部としてのハンドル部51を有している。
コイル部材13の基端部には、口金81が設けられている。口金81は、口金82と接続可能であり、口金82は、ゴム材84を介して固定口金83と接続される。固定口金83は、ハンドル部51に軸回りに回動可能なチャック部85と接続される。
ハンドル部51には、内視鏡31の挿入部33を挿入するための開口部22Aが設けられている。
挿入部33は、途中で、コネクタ86により着脱自在に接続されている。
配管システム41内にガイドチューブ装置1Bの挿入ガイド部11Bを挿入するとき、コネクタ86の接続を外して、挿入部33の先端側部分だけをガイドチューブ装置1Bの挿入ガイド部11B内に挿通させた状態で、ユーザは、挿入ガイド部11Bの配管システム41内への挿入を行う。
配管システム41の配管内を観察するときは、コネクタ86を接続して、内視鏡31の本体部32と接続する。ユーザは、挿入ガイド部11Bを引き抜きながら、配管システム41の内部の検査を行う。
なお、コネクタ86を、無線あるいはスリップリングによる信号の送受信が可能な構成にすれば、挿入ガイド部11Bの挿入時においても、配管システム41の内部の検査を行うことができる。
よって、本変形例8によっても、上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(変形例9)
上述した実施の形態では、挿入ガイド部11の第1コイル部14の交換はできないが、本変形例では、挿入ガイド部11の第1コイル部14を交換可能にした。配管の形状によっては、第1コイル部14の長さが長いもの必要な場合もあるので、本変形例では、挿入ガイド部の第1コイル部を交換できるようにした。
図27は、本変形例9に係る、挿入ガイド部11Bの部分斜視図である。挿入ガイド部11Bは、第1コイル部14Bと、第2コイル部15Bが分離可能な構成を有している。第1コイル部14Bの基端部には、円筒状の口金91が接続されて固定されている。口金91の外周面には、円環状の凸部92が形成されている。
第2コイル部15Bの先端部は、1又は2巻き分だけ疎巻き部分15Baを有している。ユーザは、疎巻き部分15Baを口金91の凸部92に引っ掛けるようにして係止させると、第1コイル部14Bと第2コイル部15Bを接続して固定することができる。すなわち、第1コイル部14Bは、第2コイル部15Bに対して着脱可能である。
ユーザは、疎巻き部分15Baを口金91の凸部92から外すと、第1コイル部14Bと第2コイル部15Bを分離することができる。
第1コイル部14Bを、長さの異なる複数種類予め用意しておき、ユーザが、配管の形状に応じて、所望の長さの第1コイル部14Bを選択することができる。
よって、本変形例9によっても、上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
以上のように、上述した実施の形態及び各変形例によれば、配管の分岐部分において内視鏡の挿入部の先端部を所望の分岐方向に進行させることができる内視鏡用ガイドチューブ装置及び内視鏡を提供することができる。
なお、内視鏡が上述した実施の形態及び各変形例に関わるガイドチューブ装置を備えていてもよい。すなわち、内視鏡が、上述した実施の形態及び各変形例に関わる内視鏡用ガイドチューブ装置と、第1コイル部と第2コイル部の内側に形成されたチャンネル内に配置された内視鏡の挿入部と、を有するようにしてもよい。例えば、図1の場合、内視鏡31は、挿入部33が挿通されたガイドチューブ装置1付きの装置となる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
1、1A、1B ガイドチューブ装置、11、11A、11B 挿入ガイド部、11a パイプ部材、12、12A、12B、12C 操作部、12a 筐体、13 コイル部材、14、14A 第1コイル部、14Aa 先端部、14B コイル部、14a 凸部、14b 先端側開口、14c カット面、14d 口金、14d1 凸部、14e ワイヤ、14f シース、15、15B 第2コイル部、15Ba 疎巻き部分、16 ハンドル部、17 ベアリング、19 ギア、20 軸部材、21 クラウンギア、22、22A 開口部、23 固定部、31 内視鏡、32 本体部、33 挿入部、34 先端部、35 錘、41 配管システム、42 管、43 管路、44 エルボ、45 挿入補助部、46 管、47 エルボ、48 T管継手、48a 管路部、48aL 内壁、48aR 内壁、48b 内壁、51 ハンドル部、51a 把持部、51b 操作レバー、52、52A ギア部、61 モータ、62、62A フレーム、63、64、64A 軸部材、65、65A 基端口金、65a 凸部、66 回転連結部、66 回転連結部、67 ギア、68 筒部、68a 開口部、69 チャック部、70 ギア、71 コイル部材、72、73、74、75、76 ギア、76 接続部材、77、78 六角ナット、79 切換部材、81、82 口金、83 固定口金、84 ゴム材、85 チャック部、86 コネクタ、91 口金、92 凸部。

Claims (16)

  1. 第1のコイルガイド部と、
    前記第1のコイルガイド部の先端側に設けられた第2のコイルガイド部と、
    前記第2のコイルガイド部の先端であって、前記第2のコイルガイド部の中心軸からずれた位置に設けられた凸部と、
    前記第1のコイルガイド部の基端部に設けられた操作部と、
    を有し、
    前記第2のコイルガイド部は、前記第1のコイルガイド部よりも曲げ剛性が低く、
    前記操作部は、前記第1及び前記第2のコイルガイド部の前記中心軸回りの回動方向を、第1の回動方向又は前記第1の回動方向とは逆方向である第2の回動方向に選択的に切り換える回動方向切換機構を有することを特徴とする内視鏡用ガイドチューブ装置。
  2. 前記第1のコイルガイド部は、密巻きコイルを有し、
    前記第2のコイルガイド部は、疎巻きコイルを有することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用ガイドチューブ装置。
  3. 前記凸部は、前記第2のコイルガイド部の先端側に向けて突出するように曲げて形成された前記第2のコイルガイド部の先端部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の内視鏡用ガイドチューブ装置。
  4. 前記凸部は、カットされた面を有する前記第2のコイルガイド部の先端部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の内視鏡用ガイドチューブ装置。
  5. 前記凸部は、前記第2のコイルガイド部の先端側に向けて、前記中心軸に対する螺旋の傾きが大きくなるように形成された前記第2のコイルガイド部の先端部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の内視鏡用ガイドチューブ装置。
  6. 前記第2のコイルガイド部の先端に設けられた口金を有し、
    前記凸部は、前記口金に設けられ、前記先端側に向けて突出した凸部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の内視鏡用ガイドチューブ装置。
  7. 前記第2のコイルガイド部の側面に配置されたワイヤを有し、
    前記凸部は、前記ワイヤの先端部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の内視鏡用ガイドチューブ装置。
  8. 前記第1のコイルガイド部と前記第2のコイルガイド部を覆う第3のコイルガイド部を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の内視鏡用ガイドチューブ装置。
  9. 前記第3のコイルガイド部は、前記第1のコイルガイド部と前記第2のコイルガイド部の前記中心軸回りに回動可能であることを特徴とする請求項8に記載の内視鏡用ガイドチューブ装置。
  10. 前記第3のコイルガイド部は、前記第1のコイルガイド部と前記第2のコイルガイド部の回動に連動して、前記第1の回動方向及び前記第2の回動方向に回動可能であることを特徴とする請求項9に記載の内視鏡用ガイドチューブ装置。
  11. 前記第3のコイルガイド部は、前記第1のコイルガイド部と前記第2のコイルガイド部の回動に連動する場合と連動しない場合を切り換え可能であることを特徴とする請求項9に記載の内視鏡用ガイドチューブ装置。
  12. 前記第1のコイルガイド部と前記第2のコイルガイド部は、内側に内視鏡の挿入部が挿通可能なチャンネルを有することを特徴とする請求項1から11のいずれか1つに記載の内視鏡用ガイドチューブ装置。
  13. 前記第2のコイルガイド部は、前記第1のコイルガイド部に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1から12のいずれか1つに記載の内視鏡用ガイドチューブ装置。
  14. 前記回動方向切換機構は、操作部材を有し、
    前記操作部材の操作に応じて、前記第1及び前記第2のコイルガイド部の前記第1の回動方向と前記第2の回動方向の切換が行われることを特徴とする請求項1から13のいずれか1つに記載の内視鏡用ガイドチューブ装置。
  15. 前記回動方向切換機構は、モータを有し、
    前記モータの回転により、前記第1及び前記第2のコイルガイド部の前記第1の回動方向と前記第2の回動方向の切換が行われることを特徴とする請求項1から13のいずれか1つに記載の内視鏡用ガイドチューブ装置。
  16. 請求項1に記載の内視鏡用ガイドチューブ装置と、
    前記第1のコイルガイド部と前記第2のコイルガイド部の内側に形成されたチャンネル内に配置された内視鏡の挿入部と、
    を有することを特徴とする内視鏡。
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