JPWO2017043124A1 - 内視鏡 - Google Patents

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Abstract

内視鏡(1)は、第1の湾曲部(7a)および第2の湾曲部(7b)を備えた湾曲部(7)と、第2の湾曲部(7b)の先端部分に先端が固定され、湾曲操作ワイヤ(41,42)が挿通された第1のガイドコイル(43)と、第1のガイドコイル(43)が挿通された第2のガイドコイル(44)と、操作部(3)内で進退自在に設けられ、第1のガイドコイル(43)の基端が接続された移動体(53)と、操作部(3)に設けられ、移動体(53)を進退移動させて、第1のガイドコイル(43)を圧縮伸長させることで第1のガイドコイル(43)の剛性を可変して、第2の湾曲部(7b)が湾曲しないように第1の湾曲部(7a)のみを湾曲する状態と湾曲部(7)全体が湾曲する状態に切替える切替レバー(21)を備えた湾曲長切替機構と、を具備する。

Description

本発明は、挿入部に湾曲部を備えた内視鏡に関するものである。
近年、被検体内に挿入される医療機器、例えば内視鏡は、医療分野および工業分野において広く利用されている。
特に、医療分野において用いられる内視鏡は、細長い挿入部を被検体となる体腔内に挿入することによって、体腔内の臓器を観察したり、必要に応じて内視鏡が具備する処置具の挿通チャンネル内に挿入した処置具を用いて各種処置をしたりすることができる。
そして、内視鏡は、例えば、日本国特開2007−282693号公報に開示されるように観察視野方向を任意の方向に可変できるように、湾曲部を備えたものが周知である。
この日本国特開2007−282693号公報には、湾曲部を湾曲操作するための操作ワイヤを挿通するガイドコイルの操作部内における固定位置を調整できるようにした技術が開示されている。
ところで、従来の内視鏡は、湾曲操作時に湾曲部の基端部分から曲がる特性がある。このような従来の内視鏡では、特に入り組んだ生体内の体腔への挿入時および処置時に、湾曲部の基端部分が先に曲がるため小回りが利かないという問題がある。そのため、入り組んだ体腔への挿入性が低下すると共に、被検部位の観察、処置などが行い難いという課題がある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みて成されたものであり、湾曲部の湾曲長の切り替えを容易に行えるようにして、入り組んだ体腔への挿入性を向上させると共に、被検部位の観察、処置などを行い易くした内視鏡を提供することを目的とする。
本発明の一態様の内視鏡は、先端から順に第1の湾曲部および第2の湾曲部を備え、湾曲操作ワイヤを牽引弛緩することで湾曲する湾曲部と、前記第2の湾曲部の基端に連設された可撓管部と、前記可撓管部の基端に連設された操作部と、前記第2の湾曲部の先端部分に先端が固定され、内部に前記湾曲操作ワイヤが挿通された第1のガイドコイルと、前記可撓管部の先端部分に先端が固定されると共に前記操作部内に基端が固定され、内部に前記第1のガイドコイルが挿通された第2のガイドコイルと、前記操作部内で進退自在に設けられ、前記第1のガイドコイルの基端が接続された移動体と、前記操作部に設けられ、前記移動体を進退移動させて、前記第1のガイドコイルを圧縮伸長させることで前記第1のガイドコイルの剛性を可変して、前記第2の湾曲部が湾曲しないように前記第1の湾曲部のみを湾曲する状態と前記湾曲部全体が湾曲する状態に切替える切替レバーを備えた湾曲長切替機構と、を具備する。
本発明の内視鏡によれば、湾曲部の湾曲長の切り替えを容易に行えるようにして、入り組んだ体腔への挿入性を向上させると共に、被検部位の観察、処置などを行い易くすることができる。
本発明の一態様の内視鏡の構成を示す斜視図 同、挿入部内の構成を示す断面図 同、操作部内の構成を示す平面図 同、操作部内の構成を示し、切替レバーが操作された状態の平面図 同、湾曲部全体が湾曲した状態を示す断面図 同、第1の湾曲部のみが湾曲した湾曲部を示す断面図 同、第1の変形例に係り、湾曲部がS字蛇行した状態を示す断面図 同、第1の変形例の挿入部内の構成を示す断面図 同、第1の変形例の第1の湾曲部のみが湾曲した状態を示す断面図 同、第2の変形例の操作部内の構成を示す平面図
以下、本発明の内視鏡について説明する。なお、以下の説明において、各実施の形態に基づく図面は、模式的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、夫々の部分の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
図1から図10は、本発明の一態様の内視鏡に係り、図1は内視鏡の構成を示す斜視図、図2は挿入部内の構成を示す断面図、図3は操作部内の構成を示す平面図、図4は操作部内の構成を示し、切替レバーが操作された状態の平面図、図5は湾曲部全体が湾曲した状態を示す断面図、図6は第1の湾曲部のみが湾曲した湾曲部を示す断面図、図7は第1の変形例に係り、湾曲部がS字蛇行した状態を示す断面図、図8は第1の変形例の挿入部内の構成を示す断面図、図9は第1の変形例の第1の湾曲部のみが湾曲した状態を示す断面図、図10は第2の変形例の操作部内の構成を示す平面図である。
図1に示すように、本実施形態の電子内視鏡(以下、単に内視鏡と称す)1は、気管支内視鏡を例示している。なお、内視鏡1は、気管支内視鏡に限定されることなく口腔から導入して、胃、十二指腸などに挿入する所謂上部内視鏡、肛門から導入して大腸に挿入する所謂下部内視鏡としてもよい。
図1の内視鏡1は、細長管状に形成される挿入部2と、この挿入部2の基端に連設される操作部3と、この操作部3から延設される内視鏡ケーブルであるユニバーサルコード4と、このユニバーサルコード4の先端に配設される内視鏡コネクタ5などによって主に構成されている。
挿入部2は、先端側から順に、観察窓、照明窓および処置具チャンネル開口部(何れも不図示)が設けられた先端部6、湾曲部7、可撓管部8が連設されて形成され可撓性を備えた管状部材である。
このうち、先端部6には、内部に撮像手段を備えた図示しない撮像装置であるCCDセンサまたはCMOSセンサを有する撮像ユニット、図示しない照明伝送手段などから伝送された照明光を被検体に向けて照射する照明光学系が収納配置されている。
なお、内視鏡1は、電子内視鏡に限定されることなく、撮像ユニットを備えていないイメージガイドファイバーが挿入部2に配設されたファイバースコープでもよい。
湾曲部7は、操作部3の操作部材のうち後述する湾曲操作レバー13の回動操作によって上下2方向(UP−DOWN)へと能動的に湾曲させ得るように構成される機構部位である。
なお、湾曲部7は、このタイプのものに限定されることはなく、上下方向に加えて左右方向をも含めた4方向(上下左右の操作によって軸回りの全周方向、UP−DOWN/RIGHT−LEFT)に湾曲し得るタイプのものであっても良い。
可撓管部8は、受動的に可撓可能となるように柔軟性を持たせて形成される管状部材である。この可撓管部8の内部には、図示しない処置具挿通チャンネルのほか、先端部6に内蔵される撮像ユニットから延出し、さらに操作部3からユニバーサルコード4の内部へと延設される後述の各種信号線、光源装置からの照明光を導光し先端部6から出射させるための図示しないライトガイドなどが挿通している。
操作部3は、先端側に設けられ可撓管部8の基端を覆って可撓管部8と接続される折れ止め部9と、この折れ止め部9に連設され使用者が内視鏡1を使用する時に手によって把持する把持部10と、この把持部10の外表面に設けられる各種内視鏡機能を操作する操作手段と、処置具挿通部11と、吸引バルブ15などによって構成される。
操作部3に設けられる操作手段としては、例えば湾曲部7の湾曲操作を行う湾曲操作レバー13、送気送水操作または吸引操作、撮像手段、照明手段などの各対応する操作を行うための複数の操作部材14などがある。
さらに、湾曲操作レバー13の根元部分には、湾曲操作レバー13の回動軸上に湾曲部7の湾曲可動長を長湾曲または短湾曲に切替える湾曲長切替部としての切替レバー21が設けられている。この切替レバー21については、後に詳しく説明する。
処置具挿通部11は、各種の処置具(不図示)を挿入する処置具挿通口を備え、操作部3の内部で、分岐部材を介して処置具挿通チャンネルに連通する構成部である。
この処置具挿通部11には、処置具挿通口を開閉するための蓋部材であって、この処置具挿通部11に対して着脱自在(交換可能)に構成される鉗子栓12が配設されている。
ユニバーサルコード4は、挿入部2の先端部6から、この挿入部2内部を挿通して操作部3に至り、さらに操作部3から延出する各種信号線などを内部に挿通すると共に、光源装置(不図示)からの照明光を伝送するライトガイドなどを挿通する複合ケーブルである。
内視鏡コネクタ5は、外部機器のビデオプロセッサ(不図示)との間を接続する信号ケーブルが接続される電気コネクタ部16を側面部に有すると共に、外部機器である光源装置との間を接続する後述のライトガイドバンドルおよび電気ケーブル(不図示)が接続される光源コネクタ部17を有して構成されている。
次に、図2に基いて、挿入部2の特に湾曲部7の構成について、以下に詳しく説明する。
図2に示すように、挿入部2は、ここでの湾曲管である湾曲部7内に円環状の複数の湾曲駒31がリベットなどの枢支部25によって互いが回動自在に連結されている。
なお、複数の湾曲駒31の外周には、図示しないが網管としてのブレードおよび湾曲ゴムが被覆されている。
また、湾曲部7は、先端部6に連結される最先端湾曲駒31aから中途部分に設けられる中間湾曲駒31bの手前までが第1の湾曲部7aを構成しており、中間湾曲駒31bから最基端湾曲駒31cまでが第2の湾曲部7bを構成している。
なお、第1の湾曲部7aと第2の湾曲部7bに関して、それぞれの長手方向の長さおよび内部に配設される湾曲駒31の数などは、各種挿入する生体管腔の使用目的に応じて適宜設定可能である。
最先端湾曲駒31aには、第1の湾曲操作ワイヤ41と第2の湾曲操作ワイヤ42のそれぞれの先端を固定する2つのワイヤ固定部32が、略中心点対称となる相対位置に設けられている。
第1の湾曲操作ワイヤ41と第2の湾曲操作ワイヤ42は、挿入部2から操作部3まで挿通され、第1の湾曲部7a内においては、各湾曲駒31に設けられたワイヤガイド24に挿通保持されている。
また、第2の湾曲部7bの先端部分に設けられた中間湾曲駒31bには、細径金属コイルである2本の第1のガイドコイル43のそれぞれの先端を固定する2つの第1のワイヤガイド固定部33が、略中心点対称となる相対位置に設けられている。
2本の第1のガイドコイル43は、挿入部2から操作部3まで挿通され、第2の湾曲部7b内においては、各湾曲駒31に設けられたワイヤガイド24に挿通保持されている。
そして、これら2本の第1のガイドコイル43には、それぞれ第1の湾曲操作ワイヤ41または第2の湾曲操作ワイヤ42が挿通されている。
また、第2の湾曲部7bの基端部分に設けられた最基端湾曲駒31cは、可撓管部8内に設けられた螺旋管26の先端の湾曲部接続管26aと接続されている。
この湾曲部接続管26aには、太径金属コイルである2本の第2のガイドコイル44のそれぞれの先端を固定する2つの第1のワイヤガイド固定部33が、略中心点対称となる相対位置に設けられている。
そして、これら2本の第2のガイドコイル44には、それぞれ第1のガイドコイル43が挿通されている。
即ち、本実施の形態の挿入部2は、第1の湾曲部7a内において、第1の湾曲操作ワイヤ41と第2の湾曲操作ワイヤ42のみが配設された1重のワイヤ構造であり、第2の湾曲部7b内において、第1の湾曲操作ワイヤ41または第2の湾曲操作ワイヤ42が挿通する2本の第1のガイドコイル43が配設された2重のワイヤコイル構造であり、可撓管部8内において、第1の湾曲操作ワイヤ41または第2の湾曲操作ワイヤ42と2本の第1のガイドコイル43が挿通する2本の第2のガイドコイル44が配設された3重のワイヤコイル構造となっている。
次に、図3に基いて、操作部3の内部構成について、以下に詳しく説明する。
操作部3内には、図3に示すように、アルミ、ステンレスなどの金属製のフレーム51が設けられている。
フレーム51の基端側には、湾曲操作レバー13が回動自在に軸支され、この湾曲操作レバー13の回動操作(傾倒操作)によって連動して回動する湾曲操作プーリ45が設けられている。
この湾曲操作プーリ45には、第1の湾曲操作ワイヤ41および第2の湾曲操作ワイヤ42の基端が接続されており、湾曲操作プーリ45が回動することで、第1の湾曲操作ワイヤ41および第2の湾曲操作ワイヤ42が相対的に牽引弛緩される。
また、第1の湾曲操作ワイヤ41および第2の湾曲操作ワイヤ42には、長さ調整のためのターンバックル41a,42aがそれぞれ介装されている。
このように、内視鏡1は、湾曲操作レバー13の回動操作によって、湾曲部7が上下方向に湾曲し、第1の湾曲操作ワイヤ41および第2の湾曲操作ワイヤ42の相対的な牽引弛緩量に基いて湾曲部7の上下方向の湾曲量(湾曲角度)に湾曲させることができる。
なお、このような湾曲操作レバー13によって湾曲部7を湾曲させる機構は、従来構成と同様であるため、その他の詳細な説明を省略する。
フレーム51の先端側には、2本の第2のガイドコイル44の基端部分を固定する固定部としての固定ブロック56がビスなどによって固定されている。
また、湾曲操作レバー13の回動同軸上には、湾曲長切替機構の1つを構成する切替レバー21がフレーム51に回動自在に軸支されており、この切替レバー21の回動操作(傾倒操作)に連動して回動する湾曲長切替機構の1つを構成する湾曲長切替プーリ46が設けられている。この湾曲長切替プーリ46は、湾曲操作プーリ45に重畳するように配設されている。
この湾曲長切替プーリ46には、湾曲長切替ワイヤ47の一端が接続されており、湾曲長切替プーリ46が回動することで、湾曲長切替ワイヤ47が牽引弛緩される。
湾曲長切替ワイヤ47は、フレーム51に回動自在に軸支された湾曲長切替機構の1つを構成するプーリ48を介して、他端が2本の第1のガイドコイル43の基端部分を固定する湾曲長切替機構の1つを構成する移動体である可動ブロック53の接続部55に接続されている。
可動ブロック53は、フレーム51に形成された湾曲長切替機構の1つを構成する2つのガイド溝52に軸体54がそれぞれ係入されており、2つのガイド溝52の長さ範囲に操作部3内の先端および基端方向の前後に進退自在に設けられている。
即ち、湾曲長切替機構の1つである可動ブロック53は、切替レバー21の操作に連動する湾曲長切替プーリ46の回動によって牽引弛緩される湾曲長切替ワイヤ47によって、2つのガイド溝52に直進ガイドされることで、フレーム51上で前後に進退移動する。
これにより、図4に示すように、切替レバー21が回動操作されると、連動して回動する湾曲長切替プーリ46によって湾曲長切替ワイヤ47が牽引されて、可動ブロック53が先端側の前方に動く。そして、可動ブロック53の先端側への移動に伴って、2本の第1のガイドコイル43が先端側に押し込まれて圧縮される。
また、切替レバー21には、図示しない周知のロック機構が設けられており、2本の第1のガイドコイル43が先端側に押し込まれた圧縮状態を維持することができるようになっている。
このように、2本の第1のガイドコイル43は、それぞれが圧縮された状態において、図2に示したように、先端が第2の湾曲部7bの中間湾曲駒31bに設けられた第1のワイヤガイド固定部33に夫々固定されているため硬化する。
なお、切替レバー21は、図3に示した初期状態に戻されると、湾曲長切替ワイヤ47が弛緩されて、可動ブロック53が2本の第1のガイドコイル43の伸長力を受けて、基端側に戻される。このように、2本の第1のガイドコイル43は、圧縮されていないフリーな状態では柔軟となる。
以上のように構成された内視鏡1は、切替レバー21が図3に示した初期状態に戻された状態において、湾曲操作レバー13が所定の方向に回動操作されて、第1の湾曲操作ワイヤ41を牽引することで、例えば、UP方向に湾曲部7を湾曲させた場合、図5に示すように、従来の内視鏡と同様に、第1の湾曲部7aおよび第2の湾曲部7bが略同一の湾曲角度(曲率半径)で湾曲する。
一方、内視鏡1は、切替レバー21が図4に示したように回動操作されてロックされた状態では、湾曲操作レバー13が所定の方向へ回動操作されて、第1の湾曲操作ワイヤ41を牽引することで、例えば、UP方向に湾曲部7を湾曲させた場合、図6に示すように、第1の湾曲部7aのみが略湾曲する。
具体的には、内視鏡1は、切替レバー21の回動操作によって、操作部3内の可動ブロック53を先端側へ移動させて2本の第1のガイドコイル43を圧縮させることで、2本の第1のガイドコイル43が硬化するため、これら2本の第1のガイドコイル43の先端が固定された第2の湾曲部7bから基端側の可撓性が低下(硬く)なり、第2の湾曲部7bが湾曲し難くなる。
即ち、内視鏡1は、切替レバー21の切替操作だけで、操作部3に設けられた湾曲長切替機構によって第2の湾曲部7bの硬度を可変することができる。
そのため、湾曲部7は、第1の湾曲部7aのみが湾曲して、先端部分だけが湾曲した小回りが可能な状態と、従来と同様に湾曲部7の全体が湾曲する状態とに容易に切替え自在な構成となる。
なお、上述では、湾曲部7をUP方向に湾曲させた状態を例示しているが、勿論、湾曲部7をDOWN方向に湾曲させるときも同じ動作となる。
以上の説明により、本実施の形態の内視鏡1は、湾曲部7の湾曲操作時に湾曲部7の先端側の第1の湾曲部7aのみが略湾曲する状態と、第1の湾曲部7aおよび第2の湾曲部7bが共に略同じ湾曲角度で湾曲する状態を切替レバー21の操作だけでユーザが任意に切替えることができる構成となっている。
そのため、内視鏡1は、特に入り組んだ生体内の体腔へ挿入部2を挿入したり、患部を処置したりするとき、湾曲部7の先端側の第1の湾曲部7aのみを湾曲させることで、従来のように湾曲部7が基端側から曲がることなく小回りが利き、入り組んだ体腔への挿入性を向上する共に、被検部位の観察、患部の処置などが行い易い構成とすることができる。
特に、呼吸器用の気管支内視鏡(1)においては、気管支末梢へ挿入するときや気管支壁を正面視するとき、小回りが利くように挿入部2の湾曲部7の先端側の第1の湾曲部7aのみが湾曲するように切替えることで、第2の湾曲部7bを含めた湾曲部7全体が湾曲する構成に比して、先端部6が大回りせず、気管支の屈曲部の観察および処置が行い易くなるという利点がある。
また、内視鏡1は、湾曲部7の基端側の第2の湾曲部7bの硬度を可変する挿入部2側の機構が第1の湾曲操作ワイヤ41または第2の湾曲操作ワイヤ42と2本の第1のガイドコイル43が挿通する2本の第2のガイドコイル44が配設された3重のワイヤコイル構造としているため、従来の内視鏡に比しても、挿入部2の太径化を防止することができる構成となっている。
さらに、内視鏡1は、湾曲部7の基端側の第2の湾曲部7bの硬度を可変する操作部3側の機構が湾曲操作レバー13の回動軸と切替レバー21の回動軸を同軸上にして、湾曲長切替プーリ46を湾曲操作プーリ45に重畳するように配設して、湾曲長切替ワイヤ47を牽引弛緩する構成であって、プーリ48を介して湾曲長切替ワイヤ47に接続された可動ブロック53を前後に移動させて2本の第1のガイドコイル43を圧縮伸長させる構造としているため、従来の内視鏡に比しても、操作部3の大型化も防止することができる構成となっている。
(第1の変形例)
ところで、上述したように、複数の湾曲駒31をリベットなどの枢支部25を介して連結した構成の湾曲部7は、剛性が低い(柔軟)ため、切替レバー21が操作されて2本の第1のガイドコイル43の圧縮力によって、第2の湾曲部7bが蛇行する可能性がある。
この状態で、例えば、湾曲部7を湾曲(ここではUP方向に湾曲)させた場合、図7に示すように、湾曲部7がS字蛇行する場合がある。
そのため、図8に示すように、挿入部2の湾曲部7内に、管状部材であって、ここでの湾曲管としての湾曲パイプ60を配設した構成とすることが好ましい。
詳述すると、ここでの湾曲パイプ60は、湾曲構成要素としての円筒状の超弾性合金パイプを主体とした部材である。この湾曲パイプ60を構成する超弾性合金材としては、例えば、Ni−Ti(ニッケルチタン)、チタン合金、ベータチタン、純チタン、64チタン、A7075(アルミニウム合金)などである。なお、湾曲パイプ60は、十分な剛性を備えていれば樹脂パイプによって形成してもよい。
湾曲パイプ60は、周方向に延在する部分円弧状の長孔を基本形状とする複数の湾曲用スロット61が所定の間隔(ピッチ)で例えばレーザ加工などによって設けられている。
これら複数の湾曲用スロット61は、湾曲パイプ60の長手方向に対して直交する方向の上下の位置に互い違いに形成されている。
なお、湾曲パイプ60にも、上述の実施の形態と同様に、ワイヤガイド24、ワイヤ固定部32、第1のワイヤガイド固定部33および第2のワイヤガイド固定部34が配設されている。
このように湾曲部7内に湾曲パイプ60が設けられた構成の内視鏡1では、湾曲パイプ60が枢支部25を介して複数の湾曲駒31を連結した構成よりも剛性が高いため、切替レバー21が操作されて2本の第1のガイドコイル43が圧縮されても、第2の湾曲部7bが蛇行することが防止される。
そのため、内視鏡1は、切替レバー21が図4に示したように回動操作されてロックされた状態では、湾曲操作レバー13が所定の方向へ回動操作されて、第1の湾曲操作ワイヤ41を牽引することで、例えば、UP方向に湾曲部7を湾曲させた場合、図9に示すように、第1の湾曲部7aのみが確実に湾曲して、湾曲部7がS字蛇行しない構成とすることができる。
(第2の変形例)
なお、図10に示すように、操作部3内のフレーム51に前後方向に穿設された位置調整溝57を設けて、フレーム51に固定するプーリ48の位置を調整できるようにしてもよい。
ここでのプーリ48は、例えば、ボルト状の回動軸48a回りに回動自在な構成として、フレーム51の背面側に設けられた図示しないナットに回動軸48aが螺着して、位置調整溝57の範囲内で前後に調整されてフレーム51に固定される。
このような構成により、プーリ48が前後にスライド可能に設置できるため、湾曲長切替ワイヤ47の牽引力を調整することができる。
これにより、組立時のバラツキによって生じる第1のガイドコイル43の圧縮力のバラツキを調整でき、湾曲部7の第2の湾曲部7bの硬化を一定に制御することができる。
以上に記載の本発明は、上述した実施形態及び変形例に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変などが可能である。
本出願は、2015年9月11日に日本国に出願された特願2015−179941号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の内容は、本願明細書、請求の範囲、および図面に引用されたものである。
本発明の一態様の内視鏡は、先端から順に第1の湾曲部および第2の湾曲部を備え、湾曲操作ワイヤを牽引弛緩することで湾曲する湾曲部と、前記第2の湾曲部の基端に連設された可撓管部と、前記可撓管部の基端に連設された操作部と、前記第2の湾曲部の先端部分に先端が固定され、内部に前記湾曲操作ワイヤが挿通された第1のガイドコイルと、前記可撓管部の先端部分に先端が固定されると共に前記操作部内に基端が固定され、内部に前記第1のガイドコイルが挿通された第2のガイドコイルと、前記操作部内で進退自在に設けられ、前記第1のガイドコイルの基端が接続された移動体と、前記操作部に設けられ、前記移動体を進退移動させて、前記第1のガイドコイルを圧縮伸長させることで前記第1のガイドコイルの剛性を可変して、前記第2の湾曲部が湾曲しないように前記第1の湾曲部のみを湾曲する状態と前記湾曲部全体が湾曲する状態に切替える切替レバーを備えた湾曲長切替機構と、を具備する。

Claims (5)

  1. 先端から順に第1の湾曲部および第2の湾曲部を備え、湾曲操作ワイヤを牽引弛緩することで湾曲する湾曲部と、
    前記第2の湾曲部の基端に連設された可撓管部と、
    前記可撓管部の基端に連設された操作部と、
    前記第2の湾曲部の先端部分に先端が固定され、内部に前記湾曲操作ワイヤが挿通された第1のガイドコイルと、
    前記可撓管部の先端部分に先端が固定されると共に前記操作部内に基端が固定され、内部に前記第1のガイドコイルが挿通された第2のガイドコイルと、
    前記操作部内で進退自在に設けられ、前記第1のガイドコイルの基端が接続された移動体と、
    前記操作部に設けられ、前記移動体を進退移動させて、前記第1のガイドコイルを圧縮伸長させることで前記第1のガイドコイルの剛性を可変して、前記第2の湾曲部が湾曲しないように前記第1の湾曲部のみを湾曲する状態と前記湾曲部全体が湾曲する状態に切替える切替レバーを備えた湾曲長切替機構と、
    を具備することを特徴とする内視鏡。
  2. 前記湾曲部は、枢支部を介して回動自在に連結され複数の湾曲駒を備えていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記湾曲部は、周方向に複数のスロットが形成され管状部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  4. 前記湾曲長切替機構は、前記切替レバーの操作によって、フレームに設けられたプーリを介して前記移動体を先端側に牽引する湾曲長切替ワイヤを有し、
    前記フレームには、前記操作部の長手軸方向に沿って前記プーリの固定位置を調整可能な調整溝を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の内視鏡。
  5. 前記操作部に設けられ、前記湾曲操作ワイヤが接続された湾曲操作プーリを回動して、前記湾曲部を湾曲操作する湾曲操作レバーを有し、
    前記湾曲操作レバーの回動同軸上に前記切替レバーの回動軸が設けられ、前記切替レバーによって前記湾曲長切替ワイヤを牽引弛緩する湾曲長切替プーリが前記湾曲操作プーリに重畳して配置されていることを特徴とする請求項4に記載の内視鏡。
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