JPH07116104A - 二段湾曲内視鏡 - Google Patents

二段湾曲内視鏡

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JPH07116104A
JPH07116104A JP5265201A JP26520193A JPH07116104A JP H07116104 A JPH07116104 A JP H07116104A JP 5265201 A JP5265201 A JP 5265201A JP 26520193 A JP26520193 A JP 26520193A JP H07116104 A JPH07116104 A JP H07116104A
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tube
distal end
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Hitoshi Mizuno
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Abstract

(57)【要約】 【目的】二つの湾曲部を有する内視鏡であっても、その
湾曲操作を行う操作ワイヤの増加により内視鏡挿入部の
外径や機能に影響を与えない二段湾曲内視鏡を提供する
こと。 【構成】 二つの湾曲部15,16のうち前方の第1の
湾曲部15はワイヤ28,28の牽引・弛緩により所望
の方向に湾曲する一方、後方側の第2の湾曲部16はチ
ューブ29の牽引・弛緩により所望の方向に湾曲する。
コイルチューブ31に挿通されたチューブ29は、ワイ
ヤ28内を挿通されているので、二つの湾曲部を各々湾
曲させるため平行にワイヤを配置したものより、内視鏡
挿入部の外径を細くでき且つその機能にも影響を与えな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、挿入部に設けられた二
つの湾曲部を有する二段湾曲内視鏡の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、体腔内に細長な挿入部を挿入する
ことにより、体腔内の臓器を観察したり、必要に応じ、
処置具チャンネル内に挿入した処置具を用いて、各種治
療処置のできる医療用の内視鏡が広く用いられている。
【0003】また、ボイラー・ガスタービンエンジン・
化学プラント等の配管・自動車エンジンのボディ等の内
部の傷や腐蝕等の観察や検査等に、工業用内視鏡が広く
利用されている。
【0004】例えば大腸を観察する場合、大腸は複雑に
屈曲しており、一つの湾曲部を有する通常の内視鏡で
は、挿入するのが容易ではなく目的部位へ到達するのに
時間がかかっていた。
【0005】この挿入性能の向上を図るため、二段の湾
曲部を有する二段湾曲内視鏡が提案されている。この内
視鏡の例としては、例えば特公昭49−28388号公
報に示されるものがある。ここに示された内視鏡は、湾
曲動作に必要な操作ワイヤの本数が、1段の湾曲部を有
する内視鏡に対して、2倍の本数のワイヤを有している
ものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】内視鏡の挿入部には、
操作ワイヤの他に鉗子挿通用のチャンネルや、観察用の
イメージガイドファイバ、照明用のライトガイドファイ
バ、送気送水用のチャンネルが内蔵されている。いずれ
の内臓物も太い方が各々の目的に対し、より高い効果が
得られるため、挿入部においては隙間なく実装されてい
る。従って、このような挿入部に、湾曲部を1段から二
段に増やすために必要となる操作ワイヤの増加分を入れ
るためには、挿入部の外径を太くするか、または他の内
蔵物の太さを細くする必要があった。このことは、内視
鏡を挿入する際の患者に与える苦痛を増大させるか、あ
るいは内視鏡の持つ本来の機能の低下につながる。
【0007】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
であって、二つの湾曲部を有する内視鏡であっても、そ
の湾曲操作を行う操作ワイヤの増加により内視鏡挿入部
の外径や機能に影響を与えない二段湾曲内視鏡を提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、被検体に挿入
する挿入部を有し、この挿入部の軸方向に直列にそれぞ
れ配置され且つ独自に湾曲動作が可能に構成された二つ
の湾曲部を設けていると共に、前記二つの湾曲部の湾曲
操作をする湾曲操作機構とを有する二段湾曲内視鏡にお
いて、前記二つの湾曲部に各々設けられた湾曲自在の湾
曲構造体と、前記湾曲構造体のうち後方側の湾曲構造体
に一端が固定された管状部材と、前記湾曲構造体のうち
前方側の湾曲構造体に一端が固定され、且つ前記管状部
材に挿通される牽引部材とを有し、前記湾曲操作機構
は、前記管状部材の他端と前記牽引部材の他端とを固定
し、該管状部材と該記牽引部材を前記挿入部の軸方向に
進退させるように構成されている。
【0009】
【作 用】本発明の構成では、前記二つの湾曲部のうち
前方側の湾曲部は牽引部材の牽引・弛緩により所望の方
向に湾曲する一方、後方側の湾曲部は管状部材の牽引・
弛緩により所望の方向に湾曲する。前記牽引部材は、前
記管状部材内を挿通されているので、二つの湾曲部を各
々湾曲させるため平行に牽引部材を配置せずに済むの
で、内視鏡挿入部の外径を太くすることもなく、また無
理に細径化を図ることにより内視鏡が本来有すべき機能
の低下を招くこともない。
【0010】
【実施例】図を参照して本発明の実施例について、以下
に説明する。図1ないし図7は本発明の第1実施例に係
り、図1は二段湾曲内視鏡の縦断面図、図2は図1のA
−A線,B−B線,C−C線断面図、図3はワイヤ、チ
ューブ、及びコイルチューブの配置構成図、図4は従来
例と本実施例の比較説明図、図5は二段湾曲内視鏡の使
用説明図、図6は内視鏡システムの全体的な構成図、図
7は二段内視鏡の外観図である。
【0011】図6に示す内視鏡システム1は、湾曲部を
二つ有する二段湾曲内視鏡2と、この内視鏡の接眼部に
連結されるTVカメラヘッド3と、この内視鏡2に照明
光を供給する光源装置4と、湾曲操作を制御するモータ
コントロールユニット(以下、MCU時と記す)5と、
前記内視鏡2が撮像した信号を信号処理するカメラコン
トロールユニット(以下、CCUと記す)6と、このC
CU6から出力される映像信号を画面上に表示するモニ
タ7とから構成されている。
【0012】前記内視鏡2は細長の挿入部8と、この挿
入部8の後端側に連設された太径の操作部8と、この操
作部9の後端に連結する接眼部10と、前記操作部9の
側部から延出するライトガイドケーブル11及びMCU
用ケーブル12とを備えている。このライトガイドケー
ブル11は、光源装置4に接続されると共に、MCU用
ケーブル12は、MCU5に接続されるようになってい
る。
【0013】また、前記TVカメラヘッド3の後方から
延出するカメラコード13は、CCU6に接続されるよ
うになっている。
【0014】前記挿入部8は、先端に、湾曲可能な第1
の湾曲部15が設けられ、この第1の湾曲部15に隣接
する後方側に湾曲可能な第2の湾曲部16が設けられて
いる。更に、この第2の湾曲部16の後方には、可撓性
の軟性部17が連設されている。前記第1,第2の湾曲
部15,16は、前記操作部8に設けられた湾曲操作用
のジョイステックスイッチ(以下、ジョイステックと記
す)18,19を各々操作することにより、各々上下/
左右方向に湾曲できるようになっている。
【0015】前記挿入部2の先端には、図示しない対物
レンズが設けられ、このレンズの後方には、挿入部8か
ら操作部9及び接眼部10に渡り配設された図1(a)
に示すイメージガイドファイバ20の入射端が、配置さ
れている。前記イメージガイドファイバ20の出射端に
は、接眼部10の図示しない接眼レンズが配置され肉眼
観察可能なようになっている。前記対物レンズの周囲に
は、図1(b)に示すライトガイドファイバ21の先端
がリング状に配置されている。前記ライトガイドファイ
バ21は、挿入部8、操作部9及びライトガイドケーブ
ル11を通じて導かれており、前記光源装置4に接続さ
れている。
【0016】図1(a),(b)は、第1の湾曲部15
及び第2の湾曲部16とこれらを湾曲させる湾曲操作機
構の構成を示す断面図である。
【0017】前記操作部9には、4つのモータ22が設
置されている。その4つのモータのうちモータ22a,
22bは各々減速機23,23を介し、ピニオンギア2
4,24に各結合されている。一方のピニオンギア24
は、互いに平行にスライドするようにそれぞれ二つのベ
アリング25,25で支持されたラック26,26が両
側から噛合している。他方のピニオンギア24も、ラッ
ク26,26と前記同様に構成されている。一方のピニ
オンギア24が回転することにより、対となっている二
つのラック26は、平行(挿入部軸方向)かつ回転とは
反対方向にスライドする。モータ22b側も、他方のピ
ニオンギア24に対して同様に二つのラック26が駆動
される。
【0018】また、前記4つのモータ22うちモータ2
2c,22dは、減速機23,23を介しプーリ27,
27に各々結合されている。プーリ27,27には、牽
引部材としてのワイヤ28,28が巻回され折り返され
て配置されている。前記ワイヤ28,28は、前記2つ
のラック26,26の長手方向に貫通した貫通孔を通
り、四つのラック26に端部が固定された四つの管状部
材としてのチューブ29の中心を通って、さらに軟性部
17、第2の湾曲部16を通り、第1の湾曲部15に挿
通されている。第1の湾曲部15は、内部に2自由度の
回動自在に組合わさった湾曲構造体としての複数の湾曲
駒30を有し、その最先端の駒30aには前記ワイヤ2
8,28の両端部が固定されている。このワイヤ28,
28を牽引・弛緩させることにより、複数の湾曲駒30
が回動するようになっている。
【0019】また、前記ラック26,26にその端部が
固定された四つのチューブ29は、操作部9に端部が固
定された四つのコイルチューブ31の中心を通って、軟
性部17,第2の湾曲部16に挿通される。第2の湾曲
部16は、内部に2自由度の回動自在に組合わさった複
数の湾曲駒32を有し、その最先端の駒32aには前記
四つのチューブ29の端部が固定されている。この四つ
のチューブ29を牽引・弛緩させることにより、複数の
湾曲駒32が回動するようになっている。
【0020】前記第1の湾曲部15に配置された複数の
湾曲駒30、及び第2の湾曲部16に配置された複数の
湾曲駒32は、外皮ゴム33で被覆されている。
【0021】前記ワイヤ28,28の両端部は、図1の
A−A線断面である図2(b)に示すように、第1の湾
曲部15の最先端側にある湾曲駒30aに固定されてい
る。断面図2(a)において、ワイヤ28の(c),
(c)はモータ22cに対応し、ワイヤ28の(d),
(d)はモータ22dに対応していることを示してい
る。すなわち、モータ22cが回転することにより、第
1の湾曲部15は(d)−(d)軸回りに湾曲する一
方、モータ22dが回転することにより(c)−(c)
軸回りに湾曲を行う。
【0022】また、前記四つのチューブ29の端部は、
図1のB−B線断面である図2(b)に示すように、第
2の湾曲部16の最先端側にある湾曲駒32aに固定さ
れている。図2(b)に示すチューブ29の(a),
(a),(b),(b)は、各々モータ22a,22b
とチューブ29との対応関係を示す。すなわち、モータ
22aが回転することにより、第2の湾曲部16は、
(b)−(b)軸回りに湾曲する一方、モータ22bが
回転することにより(a)−(a)軸回りに湾曲を行
う。
【0023】一方、前記四つのコイルチューブ31は、
図1のC−C線断面である図2(c)に示すように、第
2の湾曲部16の手元側に位置する湾曲コマ固定部34
に固定されている。
【0024】図3は前記ワイヤ28、チューブ29、及
びコイルチューブ31の構成と配置を示してある。前記
ワイヤ28には、高張力ワイヤである超微細粒子鋼線の
単線を使用し、高張力と細径化に対応することが可能と
なる。前記チューブ29には、SUS304等のステン
レス合金を使用するか、またはTi(チタン)−Ni
(ニッケル)からなる超弾性合金を使用し、挿入部8ま
たは第2の湾曲部16の湾曲に伴う、チューブ29自体
の曲げによる破壊や折れに対応することが可能となる。
また、前記コイルチューブ31には、SUS316の単
線を密着コイル状に巻いたものを使用する。
【0025】図4は従来例と本実施例との比較説明のた
めの断面図である。同図(a)は従来から内視鏡で使用
されていた湾曲部の湾曲動作用撚り線35及びコイルチ
ューブ36を示している。また、図4(b)は、本実施
例に用いるワイヤ28、チューブ29及びコイルチュー
ブ31を示し、互いの断面構成の違いについて以下に説
明する。
【0026】従来の撚り線35に対し、本実施例のワイ
ヤ28は高張力単線ワイヤを使用することにより、同強
度条件下で40%の細径化が可能であることが実験によ
り求められている。また、ステンレス合金からなるチュ
ーブ29は、許容最大歪みが2%、超弾性金属からなる
チューブ29は、許容最大歪みが5%以上の性能を持つ
ことが、一般に確認されている。
【0027】従来例と同じ内径にコイルチューブ31の
内径を形成し、その中に配置するものを従来の撚り線ワ
イヤ35から、本実施例のチューブ29とワイヤ28に
置き換えても機械的強度の劣化が見られないことが、以
下の説明で理解される。
【0028】前記撚り線ワイヤ35の外径φ0.62mm
に対し、高張単線ワイヤ28では、40%の細径化が可
能であるから、φ0.37mmとなる。チューブ29とワ
イヤ28の間のクリアランスを0.03とると、チュー
ブ29の外径D,内径dはそれぞれφ0.62mm,φ
0.43mmとなる。チューブ29の材質であるSUS3
04の引張応力σBは一般に220kg/mm以上であるの
で、チューブ29の引張強度Ftは、
【数1】 つまり、Ftは、35kg以上となる。
【0029】一方、φ0.62mmの撚り線ワイヤ35の
引張強度は35kgであるので、ほぼ同等であることがわ
かる。
【0030】また、ステンレス製チューブの最小曲げ半
径Rを許容最大歪み2%を条件に計算すると、
【数2】 となる。さらに小さい曲げ半径を必要とする場合には、
超弾性金属のチューブ29を使用する。
【0031】超弾性金属の許容最大歪みを5%とする
と、最小曲げ半径Rは、
【数3】 となり、十分小さな曲げ半径で湾曲が可能となる。
【0032】以上により、同じ内径,外径のコイルチュ
ーブ内に従来の撚り線ワイヤ35に代えて、ワイヤ28
とチューブ29の合せて2本通すことができる理解され
よう。
【0033】図7の二段湾曲内視鏡2の外観図に示すよ
うに、前記操作部9に2つのジョイスティック18,1
9がを設けられている。ジョイスティック18は、図中
の矢印a,b,に示した2つの操作自由度を有してお
り、自由度方向の操作と前記モータ22a,22bの回
転方向の動作が対応するようになっている。また、ジョ
イスティック19も同様に、図中の矢印c,dに示した
2つの操作自由度を有しており、この自由度方向の操作
と前記モータ22c,22dの回転方向の動作が対応す
るようになっている。
【0034】前記ジョイステック18,19はMCU5
に電気的に接続され、MCU5は、ジョイステック1
8,19の操作方向及び操作量に応じて、四つのモータ
22の対応するモータを駆動するようになっている。
【0035】従って、例えばジョイスティック18のレ
バーをa(+)側に倒せば、これに対応したモータ22
aが正方向へレバーの倒れた角度に対応した量だけ回転
し、その結果、第1の湾曲部15は、それに対応した方
向へ湾曲させられる。ジョイスティック18のレバーを
a(−)側に倒せば、第1の湾曲部15は前記と逆の方
向に湾曲する。他も同様である。
【0036】本実施例の二段湾曲内視鏡によれば、第1
の湾曲部15を湾曲操作するワイヤ28が、第2の湾曲
部16の湾曲操作をするチューブ29内を挿通されてい
るので、二つの湾曲部を有していても湾曲操作を行うワ
イヤを平行に配置したものより内視鏡挿入部の外径を小
さく形成でき、且つ無理に細径化を図ることによる機能
の低下も招くことがない。
【0037】また、第1の湾曲部15を湾曲操作するワ
イヤ28は、チューブ29内を挿通されているので、挿
入部8内でワイヤ28が迷走したり互いに絡まったりす
ることを防止できる。さらに、本実施例では、チューブ
29はコイルチューブ31内を挿通されているので、他
の内臓物と干渉し合い互いに悪影響を与えることも防止
できる。
【0038】本実施例は、前記湾曲操作機構において、
ラック26内の貫通孔内に前記ワイヤ28を挿通してい
るので、駆動機構を構成するピニオン24及びプーリ2
7を軸方向に直列に配置できる。仮に、前述の構成をと
らない場合、ピニオン24とプーリ27とを軸方向に並
列に配置しなければならず、この状態で湾曲動作を実現
するには複雑な機構が必要になる。これに対して本実施
例では、湾曲操作機構の構成を簡略でき、且つ操作部の
不要な太径化を防止できる。
【0039】尚、内視鏡挿入部の構成として、複数の管
路を平行に設けた一体成形のマルチルーメンチューブを
用いる場合、前記管路内にチューブ29に挿通されたワ
イヤ28を配置すれば、特にコイルチューブ31を設け
なくても良い。
【0040】図5は、本実施例の二段湾曲内視鏡2を大
腸41に挿入する際の例を示す。大腸41の管腔に沿っ
て、2つの湾曲部15,16をそれぞれ所望の方向に湾
曲させることにより、このような複雑な形状をした大腸
41でも挿入操作を容易にすることができる。
【0041】図8及び図9は本発明の第2の実施例に係
り、図8は二段湾曲内視鏡の外観図、図9は二段湾曲内
視鏡の縦断面図である。
【0042】図8に示す二段湾曲内視鏡42は、前記操
作部9にアングルノブ43,44が設けられている。第
1実施例の内視鏡2が、電動により湾曲操作を行ってい
たのに対して、本第2実施例では、手動により湾曲動作
がなされるようになっている。このため、本内視鏡シス
テムは、第1実施例のMCU5とコード12を除いた構
成となっている。その他、第1実施例と同様の構成及び
作用については、同じ符号を付して説明を省略する。
【0043】前記操作部9のアングルノブ43,44
は、図9(a)に示すように、それぞれ操作ノブ43
a,43bと、操作ノブ44c,44dとが設けられて
いる。
【0044】前記操作ノブ43aは中空シャフト45を
介して、前記ピニオン24に結合される一方、操作ノブ
43bは前記中空シャフト45の中心を通るシャフト4
6を介し前記ピニオン24に結合されている。また、操
作ノブ44cは、中空シャフト47を介し、プーリ27
に結合され、操作ノブ44dは前記中空シャフト47の
中心を通るシャフト48を介し、プーリ27に結合され
ている。ワイヤ28、チューブ29、及びコイルチュー
ブ31の構成は、第1実施例と同様なので説明を省略す
る。
【0045】その他の構成及び作用効果は、第1実施例
と同様で、説明を省略する。
【0046】尚、前記内視鏡42は、挿入部8先端に開
口する図示しないチャンネルを挿通し、このチャンネル
の挿入口46が、前記操作部9の端部に設けられてい
る。このチャンネルには、生検鉗子等の他に次のような
処置具を挿通する。
【0047】以下、図10及び図11面を参照し、処置
具について説明する。
【0048】図10は内視鏡用処置具の構成を示す構成
図、図11は処置具の動作と使用状態を示す説明図であ
る。
【0049】図11(b)に示す前記処置具51は、挿
入部49と、この挿入部49に連結される操作部50
と、前記挿入部49先端で突没する先端把持部61とを
有している。
【0050】前記挿入部49は、可撓性を有する先端側
シース52と、操作部50側に配置される基端側シース
53と、この基端側シース53及び先端側シース52を
連結する連結シース54と、先端側シース52、基端側
シース53及び連結シース54を覆う外皮チューブ55
とを有している。
【0051】前記挿入部8における前記シース52,5
3は密巻コイルからなるパイプ状に形成されており、先
端側シース52の先端には金属製で筒状の先端カバー5
2aが接着剤等によって固定されている。前記外皮チュ
ーブ55は、その先端側においてさらに、先端側シース
52先端に取り付けられた先端カバー52aの外周部を
覆い、先端カバー52aの先端より1mm程度延出してい
る。
【0052】前記基端側シース53の内部には操作ワイ
ヤ56が挿通され、且つ先端側シース52の内部には、
前記操作ワイヤ56の先端に取付けられた処置部として
の2本の弾性把持部材57が挿通されている。弾性把持
部材57の手元側端部と、操作ワイヤ56の先端部と
は、中継部材58により連結されている。
【0053】前記2本の弾性把持部材57は弾性線状材
から形成されており、各一端が中継部材58により束ね
られてロー付けされると共に、前記操作ワイヤ56の先
端に連結されている。
【0054】前記操作部50は、図11(b)に示すよ
うに、操作部本体59と、この操作部本体59に摺動自
在に取り付けられたスライダ部材60と、操作部本体5
9の基端に設けられた親指挿入用のリング59aとから
構成されている。前記スライダ部材60には操作ワイヤ
56の端部が固定されており、側部にコネクタ62が設
けられている。前記リング59aを押し引きすることに
より、スライダ部材60が進退すると共に、ワイヤ56
ないし弾性把持部材57も前後にスライドすることにな
る。尚、前記コネクタ62は操作ワイヤ56と導通して
いる。
【0055】また、前記先端側シース52の肉厚は、基
端側シース53の肉厚よりも薄く形成されており、これ
によって、先端側シース52の可撓性を高く、基端側シ
ース53の可撓性を低く設定して、手元側の力がうまく
先端側に伝わるようにしている。
【0056】さらに、前記中継部材58の外周には、螺
旋状に回転ガイド溝58aが形成されていると共に、こ
の溝58aに係合する突出部54aを連結部材54に設
けている。リング59aの牽引・弛緩によりワイヤ56
ないし弾性把持部材57が進退すると共に、前記係合に
より回転するようになっている。
【0057】前記操作ワイヤ56の押し引き操作によっ
て、弾性把持部材57の先端側部分からなる先端把持部
61を先端カバー52aから突没させることができるよ
うになっている。
【0058】前記弾性把持部材57の各先端には、それ
ぞれ内側に屈曲された爪部57aが設けられている。ま
た、弾性把持部材57の爪部57aは、それ自身の弾性
復元力によって弾性的に広がるようになっている。つま
り、図11(a)に示すように先端側シース52内に引
き込まれて収容された弾性把持部材57の前記先端側部
分は、操作ワイヤ56の操作によって先端カバー52a
から突き出された際には、図10に示すように略等間隔
に広がってその先端把持部61を拡開する。
【0059】このように、内視鏡用処置具51は、図1
1(b)に示すように、内視鏡42の処置具挿通用チャ
ンネルを通じて体腔内に導入され、生体内組織等を把
持、切除できるようになっている。
【0060】前記構成の内視鏡用処置具51を操作する
際は、まず、内視鏡42の挿入部8を体腔内に挿入した
後、図11(b)に示すように内視鏡42の処置具挿通
用チャンネルを通じて、内視鏡用処置具51の先端部分
を内視鏡42の先端部から導出することによって体腔内
に導入する。この体腔内導入時は、スライダ部材60を
引張って操作ワイヤ56を手元側に引き、図11(a)
に示すように、先端把持部61を先端カバー52a及び
先端側シース52内に導き入れておく。この時、各弾性
把持部材57の先端に設けられた部57aは、先端カバ
ー52a及び先端側シース52の外周よりも内側に納ま
っている。
【0061】次に、接眼部10による内視鏡観察下のも
とで内視鏡42を操作して、体腔内に導入した内視鏡用
処置具51の先端把持部61を、回収しようとする細胞
組織等に近付ける。その後、スライダ部材60を前方へ
移動させることにより、このスライダ部材60の動きに
応動する操作ワイヤ56を押し進めて、各弾性把持部材
57を先端カバー52aから突出させ、図10に示すよ
うに、その先端把持部61を拡開させる。そして、この
拡開した先端把持部61を回収しようとする組織に誘導
して、前記回収組織を先端把持部61の内部に取り込
む。この操作は、操作ワイヤ56を手元側に引くことに
より、先端把持部61を閉じて先端把持部61の内部の
前記組織を確実に把持する。このとき、コネクタ62を
介して流される高周波電流により組織を切除すると共
に、先端把持部61は、組織を把持した状態を維持しな
がら回転しつつ後方にスライドし、組織を回収する。
【0062】この処置具51は、先端把持部61が組織
を把持した状態で回転するため、組織に把持部が密着
し、切除する際も高周波電流を併用しさらに回転しなが
ら手元側に引くので大きな力が加わり、組織を容易に切
除することができる。
【0063】例えば、大ポリープを切除する際も手前側
から容易に切除することができ、従来のようにポリープ
にスネアワイヤをかける必要がない。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明の二段湾曲内
視鏡によれば、前方側の湾曲構造体を湾曲操作する牽引
部材が、後方側湾曲構造体の湾曲操作をする管状部材内
を挿通されているので、二つの湾曲部を有していても湾
曲操作を行う牽引部材を平行に配置したものより内視鏡
挿入部の外径を小さく形成でき、且つ内視鏡本来の機能
の低下も招くことがないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図7は第1実施例に係り、図1は二
段湾曲内視鏡の縦断面図。
【図2】図2は図1のA−A線,B−B線,C−C線断
面図。
【図3】図3はワイヤ、チューブ、及びコイルチューブ
の配置構成図。
【図4】図4は従来例と本実施例の比較説明図。
【図5】図5は二段湾曲内視鏡の使用説明図。
【図6】図6は内視鏡システムの全体的な構成図。
【図7】図7は二段内視鏡の外観図。
【図8】図8及び図9は第2の実施例に係り、図8は二
段湾曲内視鏡の外観図。
【図9】図9は二段湾曲内視鏡の縦断面図。
【図10】図10は処置具の構成を示す断面図。
【図11】図11は処置具の動作と使用態様を示す説明
図。
【符号の説明】
2…二段湾曲内視鏡 8…挿入部 15…第1の湾曲部 16…第2の湾曲部 28…ワイヤ 29…チューブ 31…コイルチューブ 22a,22b,22c,22d…モータ 24…ピニオン 26…ラック

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に挿入する挿入部を有し、この挿
    入部の軸方向に直列にそれぞれ配置され且つ独自に湾曲
    動作が可能に構成された二つの湾曲部を設けていると共
    に、前記二つの湾曲部の湾曲操作をする湾曲操作機構と
    を有する二段湾曲内視鏡において、 前記二つの湾曲部に各々設けられた湾曲自在の湾曲構造
    体と、 前記湾曲構造体のうち後方側の湾曲構造体に一端が固定
    された管状部材と、 前記湾曲構造体のうち前方側の湾曲構造体に一端が固定
    され、且つ前記管状部材に挿通される牽引部材とを有
    し、 前記湾曲操作機構は、前記管状部材の他端と前記牽引部
    材の他端とを固定し、該管状部材と該記牽引部材を前記
    挿入部の軸方向に進退させるように構成されていること
    を特徴とする二段湾曲内視鏡。
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