JP6560526B2 - 内視鏡用ガイドチューブ装置 - Google Patents
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Description
図1は、本実施の形態に係わるガイドチューブ装置の構成を示す構成図である。
内視鏡用のガイドチューブ装置1は、挿入ガイド部11と、挿入ガイド部11の基端部が接続されている操作部12とを有して構成されている。
具体的には、パイプ部材11aの先端部は、操作部12の筐体12aに固定された2つのベアリング17と18の内周面に固定されている。挿入ガイド部11の基端部の外周面には、平歯車であるギア19が固定されている。そして、挿入ガイド部11は、操作部12に着脱可能に取り付けることができる。
具体的には、凸部14aは、第1コイル部14の先端側に向けて突出するように曲げて形成された第1コイル部14の先端部である。凸部14aは、第1コイル部14の先端であって、第1コイル部14の中心軸O1からずれた位置に設けられている。
次に、上述したガイド装置1を利用して、配管内の内視鏡検査を行う場合を説明する。
図3は、配管システム41の一部を示している。図3に示す配管システム41の一部は、径の太い管42と、管42に接続された細い管路43を含む。管42は、途中にエルボ44が設けられている。管路43の一端には、ガイド装置1の挿入ガイド部11を挿入するための挿入補助部45が取り付けられている。
(管及びエルボの通過)
挿入ガイド部11の先端部を配管システム41の管46及びエルボ47を通過するように、挿入ガイド部11の先端部の第1コイル部14を進行させる場合、ユーザは、操作部12のハンドル部16を第1の方向D1に回して、挿入ガイド部11の先端部が挿入ガイド部11の進行方向FDに向かって時計周りCWに回動するようにしながら、挿入ガイド部11を押し込む。挿入ガイド部11の先端部が時計周り方向に回動するので、管46及びエルボ47の内壁との摩擦を減少させながら、挿入ガイド部11の先端部は、管46及びエルボ47内を進む。
(T管継手における通過)
挿入ガイド部11の先端部を配管システム41のT管継手48を通過するように、挿入ガイド部11の先端部の第1コイル部14を進行させる場合、第1コイル部14がT管継手48の入り口に入ったときから、T管継手48の2つの分岐方向のうち第1コイル部14を進行させたい分岐方向に応じて、操作部12のハンドル部16の回動方向を必要に応じて変更する。
(T管継手48が水平方向における左右の方向に分岐している場合)
(右側方向への進行させる場合)
図4は、T管継手48において第1コイル部14を右側方向へ進行させる場合を説明するための図である。図4は、T管継手48の2つの分岐部分が水平方向に延出しているT管継手48を斜め上から見た図である。図5は、図4の矢印Aで示す方向から見た、T管継手48内の第1コイル部14の先端部を示す図である。図5において、矢印Gは重力方向を示す。図6及び図7は、図4の矢印Bで示す方向から見た、T管継手48内の第1コイル部14の先端部を示す図である。
また、第1コイル部14は回転しているため、先端部がT管継手48の分岐部分に出ると先端の向きが変わる自由度が大きくなるとともに、T管継手48の底面で接触しながら第1コイル部14を回転していることで、回転方向に応じて第1コイル部14が転がる向きが変わる。
(左側方向への進行させる場合)
図8は、T管継手48において第1コイル部14を左側方向への進行させる場合を説明するための図である。図8は、T管継手48の2つの分岐部分が水平方向に延出しているT管継手48を斜め上から見た図である。図9は、図8の矢印Aで示す方向から見た、T管継手48内の第1コイル部14の先端部を示す図である。図9において、矢印Gは重力方向を示す。
(T管継手48が垂直方向における上下の方向に分岐している場合)
(上側方向への進行させる場合)
図10は、T管継手48において第1コイル部14を上側方向へ進行させる場合を説明するための図である。図10は、T管継手48の2つの分岐部分が垂直方向に延出しているT管継手48を斜め上から見た図である。図11は、図10の矢印Aで示す方向から見た、T管継手48内の第1コイル部14の先端部を示す図である。図11において、矢印Gは重力方向を示す。図12及び図13は、図10の矢印Bで示す方向から見た、T管継手48内の第1コイル部14の先端部を示す図である。
(下側方向への進行させる場合)
図14は、T管継手48において第1コイル部14を下側方向DDへの進行させる場合を説明するための図である。図14は、T管継手48の2つの分岐部分が垂直方向に延出しているT管継手48を斜め上から見た図である。図15は、図14の矢印Aで示す方向から見た、T管継手48内の第1コイル部14の先端部を示す図である。図15において、矢印Gは重力方向を示す。
図16において二点鎖線で示すように、第1コイル部14の先端部がT管継手48の上下方向に通じる管路部に到達すると、第1コイル部14の先端部は、進行方向FDに対して上側方向UD及び下側方向DDに小さく振れる。
この状態で、挿入ガイド部11を押し込まれると、図17において、二点鎖線で示すように、第1コイル部14は、下側方向DDに進行する。
以上のようにして、配管システム41内に挿入ガイド部11が挿入されて配管システム41の所望の位置に配置されると、操作部12の開口部22から、内視鏡31の挿入部33が挿入され、ユーザは、所望の位置の内視鏡検査を行うことができる。
なお、上述した例では、挿入ガイド部11のコイルは、右回りに巻かれているが、左回りでもよい。その場合、分岐部分における挿入ガイド部11の進行方向が逆になる。
(変形例1)
上述した実施の形態の第1コイル部14は、疎巻き部分である第1コイル部14の先端に、図1に示すような凸部14aが設けられているが、第1コイル部14の先端は、カット面でもよい。
図18は、実施の形態の変形例1に係る、第1のコイル部14の先端部の斜視図である。
(変形例2)
上述した実施の形態の第1コイル部14は、疎巻き部分が、先端側にいくほど、螺旋のピッチが徐々にあるいは段階的に大きくなっているが、本変形例2の第1コイル部は、先端部の螺旋の角度が大きくなるように形成されている。
図19は、実施の形態の変形例2に係る、第1のコイル部14Aの先端部の側面図である。図20は、実施の形態の変形例2に係る、第1のコイル部14Aの先端部の斜視図である。
さらに、第1コイル部14Aの先端に、点線に示すような錘35を設けてもよい。錘35により、第1コイル部14Aの先端がより、傾斜角が大きくなるのを促進することができる。
(変形例3)
上述した実施の形態の第1コイル部14は、疎巻き部分である第1コイル部14の先端に、凸部14aが設けられているが、本変形例3では、第1コイル部14の先端に、口金を設け、口金の先端部に凸部が設けられている。
図21は、実施の形態の変形例3に係る、第1のコイル部14の先端部の斜視図である。
(変形例4)
上述した実施の形態の第1コイル部14は、疎巻き部分である第1コイル部14の先端に、凸部14aが設けられているが、本変形例4では、第1コイル部14の側面にワイヤが通されたシースを設け、シースの先端からワイヤが突出する。
図22は、実施の形態の変形例4に係る、第1のコイル部14の先端部の斜視図である。
(変形例5)
上述した実施の形態では、手動によるハンドル操作により、コイル部材13を回動させているが、モータを用いてスイッチ操作により、コイル部材13を回動させるようにしてもよい。
すなわち、本変形例5では、操作部12の回動方向切換機構は、モータを有し、そのモータの回転により、第1コイル部14と第2コイル部15の回動方向の切換が行われる。
操作部12Aは、ハンドル部51と、ギア部52を有している。
なお、図23において、ギア67、70の歯部は、図示を省略している。
軸部材63は、筒状部材であり、軸部材63の一端は、コイル部材13の基端部に固定された筒状の基端口金65に固定され、他端は、筒状の回転連結部66に接続されている。
回転連結部66の外周部にはギア67が設けられている。図23において、ギア67の歯部は、図示を省略している。回転連結部66には、筒部68が接続されている。回転連結部66は、筒部68に対して軸回りに回動可能に接続されている。
筒部68の基端側の開口部68aから、内視鏡31の挿入部33が挿入可能となっている。
よって、本変形例5によっても、上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(変形例6)
上述した実施の形態では、反時計周り方向ACWにコイル部材13を回動させると、配管の内周面との接触により、コイル部材13には、コイル部材13の進行方向とは逆方向に移動する力が発生して、比較的大きな力で押し込みながら挿入させる必要があるので、本変形例6では、コイル部材13を内コイルとし、コイル部材13の回りに外コイルを設けている。
図24において、図23と同じ構成要素については、同じ符号を付して説明は省略する。
ギア部52Aは、フレーム62Aに回動可能に支持された2本の軸部材63と64を有している。さらに、ギア部52Aは、フレーム62Aに回動可能に支持された軸部材64Aを有している。
軸部材64Aと64は、それぞれ矢印A3とA4で示すように、軸方向に沿って移動可能になっている。軸部材64Aと64が、軸方向に対して相対的に第1の位置にあるときは、ギア74と67が噛み合い、軸方向に対して相対的に第2の位置にあるときは、ギア75と76が噛み合い、かつギア76と67が噛み合う。
(変形例7)
本変形例7は、上述した変形例6の変形例である。変形例6では、外コイルを内コイルと同方向あるいは逆方向に回動可能であるが、本変形例7では、外コイルを、内コイルの回動と連動して回動させる場合と、内コイルの回動と連動させないで回動させない場合を切り換えることができる。
図25において、図24と同じ構成要素については、同じ符号を付して説明は省略する。
六角ナット77の外周面に嵌合する内周面を有する円筒状の切換部材79が、六角ナット77の外周面に、矢印A5で示す方向に沿って移動可能に設けられている。
(変形例8)
本変形例7は、挿入ガイド部11内に内視鏡の挿入部を挿入した状態で使用するときに、内視鏡の挿入部を分離可能とした例である。
図26において、図23と同じ構成要素については、同じ符号を付して説明は省略する。
コイル部材13の基端部には、口金81が設けられている。口金81は、口金82と接続可能であり、口金82は、ゴム材84を介して固定口金83と接続される。固定口金83は、ハンドル部51に軸回りに回動可能なチャック部85と接続される。
挿入部33は、途中で、コネクタ86により着脱自在に接続されている。
(変形例9)
上述した実施の形態では、挿入ガイド部11の第1コイル部14の交換はできないが、本変形例では、挿入ガイド部11の第1コイル部14を交換可能にした。配管の形状によっては、第1コイル部14の長さが長いもの必要な場合もあるので、本変形例では、挿入ガイド部の第1コイル部を交換できるようにした。
第1コイル部14Bを、長さの異なる複数種類予め用意しておき、ユーザが、配管の形状に応じて、所望の長さの第1コイル部14Bを選択することができる。
よって、本変形例9によっても、上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
Claims (15)
- 第1のコイルガイド部と、
前記第1のコイルガイド部の先端側に設けられた第2のコイルガイド部と、
前記第2のコイルガイド部の先端であって、前記第2のコイルガイド部の中心軸からずれた位置に設けられた凸部と、
前記第1のコイルガイド部の基端部に設けられた操作部と、
を有し、
前記第2のコイルガイド部は、前記第1のコイルガイド部よりも曲げ剛性が低く、
前記操作部は、前記第1及び前記第2のコイルガイド部の前記中心軸回りの回動方向を、第1の回動方向又は前記第1の回動方向とは逆方向である第2の回動方向に選択的に切り換える回動方向切換機構を有することを特徴とする内視鏡用ガイドチューブ装置。 - 前記第1及び前記第2のコイルガイド部の回動とともに、前記第1及び前記第2のコイルガイド部を押し込む方向に前記凸部が押圧されることにより、前記第2のコイルガイド部は第1の方向又は前記第1の方向とは逆方向である第2の方向に曲がることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用ガイドチューブ装置。
- 前記第1のコイルガイド部は、密巻きコイルを有し、
前記第2のコイルガイド部は、疎巻きコイルを有することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用ガイドチューブ装置。 - 前記凸部は、前記第2のコイルガイド部の先端側に向けて突出するように曲げて形成された前記第2のコイルガイド部の先端部であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の内視鏡用ガイドチューブ装置。
- 前記凸部は、カットされた面を有する前記第2のコイルガイド部の先端部であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の内視鏡用ガイドチューブ装置。
- 前記凸部は、前記第2のコイルガイド部の先端側に向けて、前記中心軸に対する螺旋の傾きが大きくなるように形成された前記第2のコイルガイド部の先端部であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の内視鏡用ガイドチューブ装置。
- 前記第2のコイルガイド部の先端に設けられた口金を有し、
前記凸部は、前記口金に設けられ、前記先端側に向けて突出した凸部であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の内視鏡用ガイドチューブ装置。 - 前記第2のコイルガイド部の側面に配置されたワイヤを有し、
前記凸部は、前記ワイヤの先端部であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の内視鏡用ガイドチューブ装置。 - 前記第1のコイルガイド部と前記第2のコイルガイド部を覆う第3のコイルガイド部を有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1つに記載の内視鏡用ガイドチューブ装置。
- 前記第3のコイルガイド部は、前記第1のコイルガイド部と前記第2のコイルガイド部の前記中心軸回りに回動可能であることを特徴とする請求項9に記載の内視鏡用ガイドチューブ装置。
- 前記第3のコイルガイド部は、前記第1のコイルガイド部と前記第2のコイルガイド部の回動に連動して、前記第1の回動方向及び前記第2の回動方向に回動可能であることを特徴とする請求項10に記載の内視鏡用ガイドチューブ装置。
- 前記第3のコイルガイド部は、前記第1のコイルガイド部と前記第2のコイルガイド部の回動に連動する場合と連動しない場合を切り換え可能であることを特徴とする請求項10に記載の内視鏡用ガイドチューブ装置。
- 前記第2のコイルガイド部は、前記第1のコイルガイド部に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1から12のいずれか1つに記載の内視鏡用ガイドチューブ装置。
- 前記回動方向切換機構は、操作部材を有し、
前記操作部材の操作に応じて、前記第1のコイルガイド部及び前記第2のコイルガイド部の前記第1の回動方向と前記第2の回動方向の切換が行われることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用ガイドチューブ装置。 - 前記回動方向切換機構は、モータを有し、
前記モータの回転により、前記第1のコイルガイド部及び前記第2のコイルガイド部の前記第1の回動方向と前記第2の回動方向の切換が行われることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用ガイドチューブ装置。
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