JP2011145279A - プローブカード及び検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プローブの交換、位置決め、組み立てが容易なプローブカード及び検査装置を提供する。
【解決手段】本発明のプローブカードは、被検査体の各電極に電気的に接触される複数のポゴピンを備えたプローブカードであって、前記各ポゴピンを支持する支持基板を備え、当該支持基板が、前記各ポゴピンの下部を位置決めして支持する堅牢な支持部材と、前記各ポゴピンの中間部を支持する柔軟性のあるシート状支持部材とを備えた。本発明の検査装置は、プローブカードを備えた検査装置であって、当該プローブカードとして、前記プローブカードを用いた。
【選択図】 図7

Description

本発明は、液晶パネル、集積回路等の検査対象物に電気的に接触して検査するプローブカード、及び、プローブカードを利用した検査装置に関する。
複数のポゴピンを一体的に支持したプローブカードを備えた検査装置は一般に知られている。このような検査装置の一例としては、特許文献1のプローバがある。このプローバを図1に基づいて概説する。
図1に示すプローバ1は主に、本体2と、XYZθステージ3と、チャック4と、プローブカード5と、カードホルダー6とから構成されている。
本体2は、XYZθステージ3、プローブカード5等を支持するための部材である。本体2は主に、下部ベース7と、上部ベース8と、これら下部ベース7及び上部ベース8の間を支持する支柱9とを備えて構成されている。上部ベース8の中央には円形の開口8Aが設けられている。この開口8Aの内周縁の上側には、カードホルダー6を取り付けるための嵌合凹部8Bが設けられている。
XYZθステージ3は、チャック4をXYZ軸方向へ移動させ、また回転させるためのステージである。チャック4は、ウェハ11を真空吸着等の手段で保持するための機構である。チャック4の内部には加熱装置 (図示せず)が設けられている。
プローブカード5は、検査対象物と試験装置を電気的に接続するための部材である。プローブカード5は、円盤状の配線基板13と、セラミック基板14とから構成されている。
配線基板13は、ポゴピン12の信号線等を配設すると共に、カードホルダー6を介して本体2に取り付けられてプローブカード5全体を支持するための部材である。
セラミック基板14は、ポゴピン12を支持するための部材である。セラミック基板14は、円形や四角形等の形状に形成され、その上側面が配線基板13の下側面と一体的に設けられている。セラミック基板14には、多数のポゴピン12が取り付けられている。このポゴピン12は、ウェハ11上に形成された半導体デバイスの電極パッド(図示せず)に対応した位置に設けられている。このポゴピン12が、XYZθステージ3で制御されたチャック4の上側面に載置されたウェハ11の電極パッドに接触して、検査を行う。
前記セラミック基板14は、一般に図2に示すような構成になっている。即ち、セラミック基板14は、上段セラミックプローブガイド16と、中段セラミックプローブガイド17と、下段セラミックプローブガイド18と、ガイドピン19と、固定ネジ20とから構成されている。
上段セラミックプローブガイド16は、複数配設されたポゴピン12の上部を支持するためのセラミック板材である。上段セラミックプローブガイド16には、ポゴピン12の上部が嵌って支持される上部支持穴16Aが、ポゴピン12の配設数に合わせて設けられている。
中段セラミックプローブガイド17は、各ポゴピン12の中間部を支持するためのセラミック板材である。中段セラミックプローブガイド17には、ポゴピン12の中間部が嵌って支持される中間部支持穴17Aが、上段セラミックプローブガイド16の上部支持穴16Aと整合する位置に同じ数だけ設けられている。
下段セラミックプローブガイド18は、複数配設されたポゴピン12の下部を支持するためのセラミック板材である。下段セラミックプローブガイド18の中央には凹部18Aが設けられ、この凹部18Aに、ポゴピン12の下部が嵌って支持される下部支持穴18Bが、中段セラミックプローブガイド17の中間部支持穴17Aと整合する位置に同じ数だけ設けられている。
ガイドピン19は、上段セラミックプローブガイド16と中段セラミックプローブガイド17と下段セラミックプローブガイド18とを重ね合わせるときに、互いに正確に位置決めされるようにするためのピンである。固定ネジ20は、上段セラミックプローブガイド16と中段セラミックプローブガイド17の間及び、中段セラミックプローブガイド17と下段セラミックプローブガイド18の間を互いに固定するためにネジである。
以上の構成のプローブカード5では、各ポゴピン12が、各セラミックプローブガイド16,17,18の各支持穴16A,17A,18Bによって3か所で支持されて、各ポゴピン12の下端針部がウェハ11の電極パッドと接触する。
また、プローブの支持構造としては、特許文献2、3のようなものもある。特許文献2、3のプローブカードでは、プローブが、上下2か所で支持されている。
特許文献2のプローブカードでは、図3に示すように、プローブ22の接触部23が下ガイド板24で支持され、接続部25が上ガイド板26で支持されている。
また、特許文献3のプローブカードでは、図4に示すように、垂直型コイルスプリングプローブ28の下側プローブピン29の下側プローブピン接触部30は、ケーシング31の下ガイド板32で支持されている。上側プローブピン33の上側プローブピン鍔部34は、ケーシング31の上ガイド板35で支持されている。
特開2006−162476号公報 特開2008−2852号公報 特開2006−208329号公報
上述した図2に示すプローブカード5では、3枚のセラミックプローブガイド16,17,18でポゴピン12を支持する場合、各セラミックプローブガイド16,17,18の各支持穴の位置が合わないとポゴピン12の挿入時に入り辛いものがあったり、無理に挿入するとストレスが発生して、セラミックプローブガイドが割れたりすることがある。具体的には、プローブ径と支持穴径とのクリアランスが、通常5μm程度に設定されるため、組み立ての際に各セラミックプローブガイド16,17,18に僅かな位置ずれが生じると、ポゴピン12と支持穴の側面との間にストレスが生じ、下段セラミックプローブガイド18でのプローブの偏摩耗、プローブの削れ、引っかかり、位置ずれ等が使用中に発生することがあるという問題がある。
さらに、各セラミックプローブガイド16,17,18は、高い寸法精度が要求されるため、製造コストが嵩むという問題がある。また、ポゴピン12を交換する場合は、各セラミックプローブガイド16,17,18を分解しなければならず、ポゴピン12の交換が容易でなかった。
また、特許文献2のプローブカードでは、プローブ22の接触部23が下ガイド板24で支持され、一方接続部25が上ガイド板26で支持されているため、プローブ22の中間部分が不安定になり、プローブ22の位置ずれや接触不良等を起こすおそれがあるという問題がある。
さらに、特許文献3のプローブカードでは、垂直型コイルスプリングプローブ28の下側プローブピン29の、下側プローブピン接触部30がケーシング31の下ガイド板32で支持され、一方上側プローブピン33の上側プローブピン鍔部34がケーシング31の上ガイド板35で支持されているため、特許文献2と同様に、垂直型コイルスプリングプローブ28の中間部分が不安定になり、垂直型コイルスプリングプローブ28のずれや接触不良等を起こすおそれがあるという問題がある。
本発明のプローブカードは、被検査体の各電極に電気的に接触される複数のポゴピンを備えたプローブカードにおいて、前記各ポゴピンを支持する支持基板を備え、当該支持基板が、前記各ポゴピンの下部を位置決めして支持する堅牢な支持部材と、前記各ポゴピンの中間部を支持する柔軟性のあるシート状支持部材とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の検査装置は、プローブカードを備えたものであって、前記プローブカードとして、本発明のプローブカードを用いたことを特徴とする。
以上の構成により本発明では、ポゴピンの中間部のシート状支持部材を、柔軟性を有するシート状の部材にすることにより、全てのポゴピンを容易に各支持穴に挿入でき、ポゴピンを柔軟に支持するため、各シート状支持部材のガイド穴位置の不整合による支持部材でのポゴピンの削れ、引っかかり、摺動不良を解消することができと共に、ポゴピンを容易に位置決めして組み立てることができる。
従来のプローバを示す概略正面図である。 従来のセラミック基板を示す正面断面図である。 従来のセラミック基板を示す要部拡大断面図である。 従来のセラミック基板を示す要部拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係るプローブカードを示す正面断面図である。 本発明の第1実施形態に係るプローブカードのセラミック基板を示す正面断面図である。 本発明の第2実施形態に係るプローブカードを示す分解斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るプローブカードを示す正面断面図である。 本発明の第2実施形態に係るプローブカードを示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係るプローブカードを示す底面図である。 本発明の第2実施形態に係るプローブカードの要部を示す拡大断面図である。 本発明の第3実施形態に係るプローブカードの絶縁シートを示す平面図である。 図12の絶縁シートの要部を示す拡大図である。 本発明の変形例を示す要部拡大図である。
以下、本発明の実施形態に係るプローブカード及び検査装置について、添付図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態に係る検査装置としては、本実施形態のプローブカードを備えた検査装置すべてを用いることができる。以下では、プローブカード以外の構成が、特許文献1のプローバと同様であるとし、特許文献1のプローバと同一部材には同一符号を付してその説明を省略し、プローブカードを中心に説明する。
図5は本実施形態に係るプローブカードを示す正面断面図、図6は本実施形態に係るプローブカードのセラミック基板を示す正面断面図である。
本実施形態に係るプローブカード41は主に、配線基板42と、スティフナー43と、セラミック基板44とから構成されている。
配線基板42は、ポゴピン12と試験装置とを電気的に接続する信号線等を配設すると共に、カードホルダー6側に取り付けられてプローブカード41全体を支持するための部材である。配線基板42は、メイン基板42Aと、中間基板42Bとから構成されている。
メイン基板42Aは、カードホルダー6側に直接取り付けられて、中間基板42Bやセラミック基板44等を支持するための部材である。メイン基板42Aには、信号線等が配設されている。
中間基板42Bは、ポゴピン12と配線基板42の配線とを電気的に接続するための中継基板である。中間基板42Bの下側面には、ポゴピン12に電気的に接触する電極パッド42Cが設けられている。この電極パッド42Cは、複数配設されたポゴピン12の上端部にそれぞれ電気的に接触するためのパッドである。各電極パッド42Cは、各ポゴピン12に整合する位置にそれぞれ設けられている。
スティフナー43は、配線基板42を補強する部材である。スティフナー43は、配線基板42の上側面に取り付けられて、配線基板42を補強している。スティフナー43とメイン基板42Aと中間基板42Bとは、固定ネジ46で一体的に固定されている。
セラミック基板44は、各ポゴピン12を正確に支持するための部材である。セラミック基板44は、各ポゴピン12を正確に支持すると共に、各ポゴピン12の上端針部を中間基板42Bの各電極パッド42Cにそれぞれ電気的に接触させ、各ポゴピン12の下端針部を検査対象基板であるウエハ11の各電極パッド11Aにそれぞれ電気的に接触させる。セラミック基板44は、検査対象板の形状に合わせて、円形や四角形等の形状に形成されている。セラミック基板44は、セラミックボトム板48と、中間絶縁シート49と、中間スペーサー50と、上段絶縁シート51と、上段スペーサー52と、ガイドピン53と、固定ネジ54とから構成されている。
セラミックボトム板48は、各ポゴピン12の下部を位置決めして保持しその摺動を許すための支持部材である。即ち、セラミックボトム板48は、各ポゴピン12の下部の位置保持ガイドである。セラミックボトム板48は、平板状に形成され、その中央に凹部48Aが設けられている。この凹部48Aには、ポゴピン12の下部が嵌って支持される下部支持穴48Bが設けられている。この下部支持穴48Bは、ウエハ11の各電極パッド11Aと整合する位置にかつ各電極パッド11Aと同じ数だけ設けられている。これにより、各下部支持穴48Bに各ポゴピン12の下部が嵌り込むことで、各ポゴピン12の下端針部がウエハ11の各電極パッド11Aと接触するようになっている。さらに、各ポゴピン12の伸縮機能により、各ポゴピン12の下部は、ポゴピン12の伸縮に伴って、各下部支持穴48Bに嵌り込んだ状態で摺動するようになっている。
セラミックボトム板48は、上述のようにポゴピン12の位置保持ガイドとしての機能を有すると共に、ウエハ11の熱膨張に追従する機能を有する。即ち、セラミックボトム板48は、その熱膨張係数をウエハ11の熱膨張係数に整合させて、ウエハ11の高温下での検査による熱膨張に合わせて、同じ膨張率で熱膨張するようになっている。具体的にはセラミックボトム板48は、熱変化が小さくウエハ11の変化に追随できる膨張係数になるように、材料を選択して成形されている。また、セラミックボトム板48は、絶縁性を有すると共に、組み立て時のポゴピン12の予圧を保持できる強度に設定されている。
中間絶縁シート49は、隣接するポゴピン12間でのショートを防止すると共に各ポゴピン12の垂直性を保持するための部材である。中間絶縁シート49は、耐摩耗性及び耐熱性に優れた合成樹脂製フィルム、例えばポリイミドフィルム等で薄く構成されている。
中間絶縁シート49には、セラミックボトム板48の下部支持穴48Bに整合する位置に下部支持穴48Bと同じ数のガイド穴49Aが設けられている。このガイド穴49Aの径は、ポゴピン12の外径とほぼ同じに設定されている。これにより、ポゴピン12が、ガイド穴49Aに挿入されて、がたつくことなく確実に支持されるようになっている。中間絶縁シート49は、具体的には、厚さ100μm以下のフィルム状の耐熱性の材料で構成されている。
中間絶縁シート49は、その周縁部が、セラミックボトム板48と中間スペーサー50とで挟まれて支持されている。これにより、中間絶縁シート49は、各ポゴピン12の中間部を支持している。
中間スペーサー50は、中間絶縁シート49と上段絶縁シート51とを所定の間隔に保つと共に、中間絶縁シート49及び上段絶縁シート51をセラミックボトム板48及び上段スペーサー52と共に挟んで支持するための部材である。中間スペーサー50は、肉厚の環状に形成されている。具体的には、中間スペーサー50は、セラミックボトム板48の形状に合わせて、円環や四角環等の形状に形成されている。中間スペーサー50の厚さは、ポゴピン12の寸法に合わせて構成されている。
上段絶縁シート51は、中間絶縁シート49と同様に、隣接するポゴピン12間でのショートを防止すると共に、各ポゴピン12の垂直性を保持するための部材である。上段絶縁シート51は、中間絶縁シート49と同様に、耐摩耗性及び耐熱性に優れた合成樹脂製フィルム、例えばポリイミドフィルム等で薄く構成されている。
上段絶縁シート51には、中間絶縁シート49のガイド穴49Aと同様のガイド穴51Aが、下部支持穴48Bと同じ数のガイド穴51Aが設けられている。このガイド穴51Aの径は、ポゴピン12の外径とほぼ同じに設定されている。これにより、ポゴピン12が、ガイド穴51Aに挿入されて、がたつくことなく確実に支持されることとなる。上段絶縁シート51は、具体的には、厚さ100μm以下のフィルム状の耐熱性の材料で構成されている。
上段絶縁シート51は、その周縁部が、中間スペーサー50と上段スペーサー52とで挟まれて支持されている。これにより、上段絶縁シート51は、各ポゴピン12の上部を支持して、各ポゴピン12の上端を中間基板42Bの各電極パッド42Cに整合するものとしている。
上段スペーサー52は、上段絶縁シート51と中間基板42Bとを設定間隔に保つと共に、中間スペーサー50との間で上段絶縁シート51を支持するための部材である。上段スペーサー52は、中間スペーサー50と同様に、肉厚の環状に形成されている。具体的には、上段スペーサー52は、セラミックボトム板48の形状に合わせて、円環や四角環等の形状に形成されている。上段スペーサー52の厚さは、ポゴピン12の寸法に合わせて構成されている。
ガイドピン53は、セラミックボトム板48と中間スペーサー50と上段スペーサー52とを重ね合わせるときに、互いに正確に位置決めされるようにするためのピンである。また、ガイドピン53は、スティフナー43、メイン基板42A、中間基板42Bと、セラミック基板44を貫通しており、それによりプローブカード41の各部材の位置決めがされている。固定ネジ54は、セラミック板44全体を一体的に固定するためにネジである。セラミックボトム板48、中間絶縁シート49、中間スペーサー50、上段絶縁シート51及び上段スペーサー52は、固定ネジ54によって一体的に固定され、かつ着脱自在に配設されている。これにより、絶縁シート49,51及び中間スペーサー50,52は適宜付け替えられるようになっている。例えば、ポゴピン12の長さの違いに応じて絶縁シート49,51の設置枚数を調整し、その絶縁シート49,51の設置枚数に応じた数及び厚さのスペーサー50,52を適宜設置する。前記スペーサー50,52の厚さは、前記絶縁シート49,51の設置枚数及び前記ポゴピン12の寸法に合わせて調整する。
複数の固定ネジ55は、セラミックボトム板48の下面から差し込まれて各部材を貫通しスティフナー43にねじ込まれ、それによりプローブカード41の各部材が一体的に組み立てられている。
以上のように構成されたプローブカード41は、特許文献1に記載されているようなプローバ等に組み込まれて、ウェハ11の検査に供される。具体的には、ウェハ11を搬送装置(図示せず)によってチャック4上に搭載する。チャック4は、ウェハ11を吸着して固定し、XYZθステージ3でプローブカード41のポゴピン12側へ移動される。このとき、チャック4に支持されたウェハ11は、XYZθステージ3でXY軸方向及び回転方向が微調整されて、ウェハ11の各電極パッド11Aと各ポゴピン12とが整合され、その後XYZθステージ3によりチャック4が上昇して互いに接触する。次いで、ウェハ11へ試験信号が印加され、それに応じたウェハ11からの出力信号が検出されて、ウェハ11、すなわちウェハ11に形成されている集積回路が正常に動作するか否かが検査される。
検査が終了したウェハ11は、例えば搬送装置によって取り外され、新しいウェハ11が搭載されて、上記検査が繰り返される。
一方、セラミック基板44では、各ポゴピン12がウェハ11の各電極パッド11Aに接触されると、ポゴピン12が押し縮められるが、ポゴピン12の下部はセラミックボトム板48で確実に支持されている。また、ポゴピン12の中間部及び上部は、中間絶縁シート49及び上段絶縁シート51で垂直性を保持されている。さらに、ポゴピン12の上下は、電極パッド42Cとセラミックボトム板48とに接触して保持されている。これにより、各ポゴピン12は、安定して伸縮する。
また、ポゴピン12を交換するときは、セラミック基板44を配線基板42から取り外して、ポゴピン12を上段絶縁シート51の上方へ引き抜いて、新しいポゴピン12を挿入する。
また、交換するポゴピン12の全長が短い場合は、中間スペーサー50及び上段スペーサー52を薄いものに変えて、中間絶縁シート49及び上段絶縁シート51の設置位置を調整して、ポゴピン12の中間部と上部を支持するように調整する。
以上のように、ポゴピン12の中間と上段の支持部材を、柔軟性を有するシート状の部材にすることにより、全てのポゴピン12を容易に各支持穴に挿入でき、ポゴピン12を柔軟に支持するため、各支持部材のガイド穴位置の不整合によるセラミックボトム板48でのポゴピン12の削れ、引っかかり、摺動不良を解消することができる。
また、垂直型のポゴピン12を備えたプローブカード41において、ポゴピン12を中間絶縁シート49及び上段絶縁シート51を利用して支持するため、セラミック板材を使用することなくポゴピン12の垂直保持と、隣接するポゴピン12同士の接触防止を実現することができる。
また、ポゴピン12が中間絶縁シート49及び上段絶縁シート51で弾性的に支持されると共にポゴピン12の上部がセラミック基板44の上部に露出しているため、ポゴピン12の交換を容易に行うことができる。
さらに、ポゴピン12の寸法に合わせて厚さを設定した中間スペーサー50及び上段スペーサー52を用いることで、ポゴピン12の寸法に合わせてセラミック基板44の厚さを自由に調整することができる。
加えて、中間絶縁シート49及び上段絶縁シート51は、セラミック板に比べて製造が容易で、組み立ても簡単なため、コスト低減を図ることができる。

[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、プローブカード以外の検査装置の構成が、第1実施形態の検査装置と同様であるため、同一部材には同一符号を付してその説明を省略し、プローブカードを中心に説明する。
図7は本実施形態に係るプローブカードを示す分解斜視図、図8は本実施形態に係るプローブカードを示す正面断面図、図9は本実施形態に係るプローブカードを示す平面図、図10は本実施形態に係るプローブカードを示す底面図、図11は本実施形態に係るプローブカードの要部を示す拡大断面図である。
本実施形態に係るプローブカード61は図7〜11に示すように主に、複数のポゴピン12と、配線基板62と、スティフナー63と、支持基板64とから構成されている。
ポゴピン12は、圧縮バネ12Aを包み込んでいる筒状のバレルである上端針部12Bと、前記バレルの中に入り込み圧縮バネ12Aに当接するプランジャーである下端針部12Cとで構成されている。これにより、ポゴピン12は、弾性的に伸縮すると共に、上端針部12Bが上下へのスライドはせずに配線基板62の電極パッド62Aに接触し、下端針部12Cがウエハ11の上下動に合わせて上下へスライドしながらウエハ11の電極パッド11Aに接触するようになっている。
配線基板62は、各ポゴピン12の上部に接触して電気的に接続されポゴピン12と試験装置を電気的に接続する部材である。配線基板62は、肉厚円盤状に形成されている。配線基板62は、ポゴピン12と試験装置を電気的に接続する信号線等が配設されると共に、カードホルダー6に取り付けられてプローブカード61全体を支持する。配線基板62の下側面には、図8に示すように、ポゴピン12に電気的に接触する電極パッド62Aが設けられている。この電極パッド62Aは、複数配設されたポゴピン12の上端部にそれぞれ電気的に接触するためのパッドである。各電極パッド62Aは、各ポゴピン12に整合する位置にそれぞれ設けられている。配線基板62には、4か所の位置に、後述するガイドピン74を通すガイドピン穴62Bが設けられ、8か所の位置に、後述する固定ネジ75を通すネジ穴62Cが設けられている。
スティフナー63は、配線基板62を補強する部材である。スティフナー63は、図7〜9に示すように、配線基板62よりも小径で中実の円盤状に形成されている。スティフナー63は、配線基板62の上側面に取り付けられて、配線基板62を補強している。スティフナー63には、4か所の位置に、後述するガイドピン74を通すガイドピン穴63Aが設けられ、8か所の位置に、後述する固定ネジ75に対応するネジ穴63Bが設けられている。
支持基板64は、各ポゴピン12を正確に支持するための部材である。具体的には、支持基板64は、各ポゴピン12の下部を堅固にかつ正確に位置決めして保持すると共に各ポゴピン12の上部を柔軟にかつ正確に支持して各ポゴピン12の垂直性を保持するための部材である。支持基板64は、各ポゴピン12を正確に支持すると共に、各ポゴピン12の上端針部を配線基板62の各電極パッド62Aにそれぞれ電気的に接触させ、各ポゴピン12の下端針部を検査対象基板であるウエハ11の各電極パッド11Aにそれぞれ電気的に接触させる。支持基板64は、平面形状を円形状に形成されている。支持基板64は、図7,8,10,11に示すように、セラミックボトム板68と、中間絶縁シート69と、中間スペーサー70と、上段絶縁シート71と、上段スペーサー72と、絶縁シート73とから構成されている。
セラミックボトム板68は、各ポゴピン12の下部を堅固にかつ正確に位置決めして保持するための支持部材であり、セラミック材料のような絶縁材料で作られている。セラミックボトム板68は、堅牢な板材であるセラミック板材で平板状に構成されて、その中央に凹部68Aが設けられている。この凹部68Aには、ポゴピン12の下端針部が嵌って支持される下部支持穴68Bが設けられている。この下部支持穴68Bは、ウエハ11の各電極パッド11Aと整合する位置にかつ各電極パッド11Aと同じ数だけ設けられている。これにより、各下部支持穴68Bに各ポゴピン12の下部が嵌り込むことで、各ポゴピン12の下部を正確に位置決めして保持し、各ポゴピン12の下端針部がウエハ11の各電極パッド11Aと整合するようになっている。下部支持穴68Bは、図では10個ずつ二列に設けられている。各ポゴピン12の下端針部の先端は、下部支持穴68Bを貫通してその先端をセラミックボトム板の下面から突出させている。ポゴピン12の下端針部の先端がウエハ11の各電極パッド11Aと接触して押圧され上昇するとき、下部支持穴68Bは下端針部のガイドとなる。セラミックボトム板68には、4か所の位置に、後述するガイドピン74を通すガイドピン穴68Cが設けられ、8か所の位置に、後述する固定ネジ75を通すネジ穴68Dが設けられている。
セラミックボトム板68は、上述のようにポゴピン12を位置決めして保持する機能を有すると共に、上記第1実施形態と同様に、ウエハ11の熱膨張に追従する機能を有する。
中間絶縁シート69は、各ポゴピン12を柔軟にかつ正確に支持して、隣接するポゴピン12間でのショートを防止すると共に各ポゴピン12の垂直性を保持するためのシート状支持部材である。中間絶縁シート69は、柔軟性があり弾性、耐摩耗性及び耐熱性に優れた合成樹脂製フィルム、例えばポリイミドフィルム等で薄く構成されている。これにより、各ポゴピン12の下部(下端部)がセラミックボトム板68で堅固にかつ正確に支持された状態で、各ポゴピン12の上部(中間部)が中間絶縁シート69で柔軟にかつ正確に支持されることで、各ポゴピン12の垂直性が保持されている。これにより、各ポゴピン12の上端部が正確に位置決めされて支持されるようになっている。
中間絶縁シート69には、セラミックボトム板68の下部支持穴68Bに整合する位置に下部支持穴68Bと同じ数の支持穴69Aが設けられている。この支持穴69Aの径は、ポゴピン12の上端針部の外径とほぼ同じに設定されている。ポゴピン12の上端針部12Bは、内部に圧縮バネ12Aを包むバレル部であり、下端針部12Cよりその径が大きい。これにより、ポゴピン12の上端針部12Bが、支持穴69Aに挿入されて、がたつくことなく確実に支持されるようになっている。
中間絶縁シート69は、具体的には、厚さ100μm以下のポリイミドフィルム等のフィルム状の耐熱性の材料で構成されている。中間絶縁シート69には、4か所の位置に、後述するガイドピン74を通すガイドピン穴69Bが設けられている。
中間絶縁シート69は、4本のガイドピン74がガイドピン穴69Bに通されて位置決めされた状態で、セラミックボトム板68と中間スペーサー70とで挟まれて支持されている。これにより、中間絶縁シート69は、各ポゴピン12の中間部を支持している。
中間スペーサー70は、中間絶縁シート69と上段絶縁シート71とを所定の間隔に保つと共に、中間絶縁シート69及び上段絶縁シート71をセラミックボトム板68及び上段スペーサー72と共に挟んで支持するための部材である。中間スペーサー70は、肉厚のリング形状に金属またはセラミック材料のような堅牢な材料で形成されている。中間スペーサー70の厚さは、ポゴピン12の寸法や、中間絶縁シート69、上段絶縁シート71の枚数に合わせて構成されている。中間スペーサー70には、4か所の位置に、後述するガイドピン74を通すガイドピン穴70Aが設けられ、8か所の位置に、後述する固定ネジ75を通すネジ穴70Bが設けられている。
上段絶縁シート71は、中間絶縁シート69と同様に、隣接するポゴピン12間でのショートを防止すると共に、各ポゴピン12の垂直性を保持するためのシート状支持部材である。上段絶縁シート71は、中間絶縁シート69と同様に構成されている。このため、同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
上段スペーサー72は、上段絶縁シート71と配線基板62とを設定間隔に保つと共に、中間スペーサー70との間で上段絶縁シート71を支持するための部材である。上段スペーサー72は、中間スペーサー70と同様に、肉厚のリング形状に金属またはセラミック材料のような堅牢な材料で形成されている。上段スペーサー72には、4か所の位置に、後述するガイドピン74を通すガイドピン穴72Aが設けられ、8か所の位置に、後述する固定ネジ75を通すネジ穴72Bが設けられている。
絶縁シート73は、配線基板62と上段スペーサー72との間を絶縁するためのシートである。絶縁シート73は、上段スペーサー72と同じ寸法のリング形状に形成されている。絶縁シート73には、4か所の位置に、後述するガイドピン74を通すガイドピン穴73Aが設けられ、8か所の位置に、後述する固定ネジ75を通すネジ穴73Bが設けられている。
ガイドピン74は、セラミックボトム板68からスティフナー63までを重ね合わせるときに、互いに正確に位置決めされるようにするためのピンである。ガイドピン74は、各ガイドピン穴63A、62B、73A、72A、71A、70A、69B、68Cを貫通して各部材を互いに正確に位置決めする。
固定ネジ75は、全体を一体的に固定するためにネジである。セラミックボトム板68からスティフナー63までの各部材は、ガイドピン74で位置決めされた状態で、固定ネジ75によって一体的に固定され、かつ着脱自在に配設されている。これにより、中間絶縁シート69、上段絶縁シート71及び中間スペーサー70、上段スペーサー72は適宜付け替えられるようになっている。例えば、ポゴピン12の長さの違いに応じて、中間絶縁シート69、上段絶縁シート71の設置枚数を調整し、その中間絶縁シート69、上段絶縁シート71の設置枚数に応じた数及び厚さの中間スペーサー70、上段スペーサー72を適宜設置する。前記中間スペーサー70、上段スペーサー72の厚さは、前記中間絶縁シート69、上段絶縁シート71の設置枚数及び前記ポゴピン12の寸法に合わせて調整する。
以上のように構成されたプローブカード61は、特許文献1に記載されているようなプローバ等に組み込まれて、ウェハ11の検査に供される。具体的には、第1実施形態と同様に検査される。
検査が終了したウェハ11は、例えば搬送装置によって取り外され、新しいウェハ11が搭載されて、前記検査が繰り返される。
一方、支持基板64では、各ポゴピン12がウェハ11の各電極パッド11Aに接触されると、ポゴピン12が押し縮められるが、ポゴピン12の下部はセラミックボトム板68で堅固にかつ正確に位置決めして保持されている。また、ポゴピン12の中間部及び上部は、中間絶縁シート69及び上段絶縁シート71で、柔軟にかつ正確に支持されて各ポゴピン12の垂直性が保持されている。さらに、ポゴピン12の上下は、電極パッド62Aとセラミックボトム板68とに接触して保持されている。これにより、各ポゴピン12は、安定して伸縮する。
また、ポゴピン12を交換するときは、支持基板64を配線基板62から取り外して、ポゴピン12を上段絶縁シート71の上方へ引き抜いて、新しいポゴピン12を挿入する。
また、全長が短いポゴピン12に交換する場合は、中間スペーサー70及び上段スペーサー72を薄いものに変えて、中間絶縁シート69及び上段絶縁シート71の設置位置を調整して、ポゴピン12の中間部と上部を支持するように調整する。
以上により、本実施形態でも前記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
特に、支持基板64が、各ポゴピン12の下部を堅固にかつ正確に位置決めして保持すると共に各ポゴピン12の上部を柔軟にかつ正確に支持して各ポゴピン12の垂直性を保持するため、セラミックボトム板68でのポゴピン12の片摩耗等を防いで、正確にかつ確実に各ポゴピン12を支持することができる。
また、プローブカード61の組み立て時も、支持基板64を組み上げた後、ポゴピン12を、中間絶縁シート69及び上段絶縁シート71の支持穴に挿入するだけで、容易に位置決めして組み立てることができる。これにより、プローブカード61の組み立て作業性や、メンテナンス時の作業性が向上する。

[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第2実施形態における中間絶縁シート69及び上段絶縁シート71の改良に関するものである。このため、第2実施形態と同一部材には同一符号を付してその説明を省略し、中間絶縁シートを中心に説明する。図12は本実施形態に係るプローブカードの絶縁シートを示す平面図、図13は図12の絶縁シートの要部を示す拡大図である。
第2実施形態の中間絶縁シート69に対応する本実施形態の中間絶縁シート80の表面には、図12に示すように、中間絶縁シート80の伸縮に伴う撓みを抑える補強膜80Aが施されている。この補強膜80Aにより、中間絶縁シート80は、中間絶縁シート80自身を支持するシート支持面部80Bと、各ポゴピン12を支持するポゴピン支持面部80Cとから構成されている。
シート支持面部80Bは、円形の中間絶縁シート80の周囲の円環状の部分である。シート支持面部80Bは、中間絶縁シート80自身を確実に支持できるように、その全面に補強膜80Aが施されている。これにより、シート支持面部80Bは、十分な強度を備えている。さらに、シート支持面部80Bには、4か所の位置に、ガイドピン74を通すガイドピン穴80Dが設けられている。シート支持面部80Bは、セラミックボトム板68と中間スペーサー70とで挟まれて堅固に支持される。
ポゴピン支持面部80Cは、各ポゴピン12を柔軟にかつ正確に支持するための部分である。ポゴピン支持面部80Cは、円環状のシート支持面部80Bの内側に円形状に形成されている。ポゴピン支持面部80Cは、各ポゴピン12を柔軟にかつ正確に支持するため、シートが伸縮せずに柔軟性を保つように、補強膜80Aのパターンが形成されている。具体的には、ポゴピン支持面部80Cでは、補強膜80Aに正方形の穴を縦横に整列させて設けた格子状に形成されている。各正方形の穴の大きさは、ポゴピン12の外径より僅かに大きい程度に設定されている。これにより、ポゴピン支持面部80Cの部分のシートは、格子状の補強膜80Aの部分で伸縮に伴う撓みが抑えられている。
中間絶縁シート80には、セラミックボトム板68の下部支持穴68Bに整合する位置に下部支持穴68Bと同じ数の支持穴80Eが設けられている。支持穴80Eは、具体的には、10個ずつ二列に設けられている。この支持穴80Eの径は、ポゴピン12の外径とほぼ同じに設定されている。これにより、ポゴピン12が、支持穴80Eにがたつくことなく確実に支持されるようになっている。中間絶縁シート80は、具体的には、厚さ100μm以下のポリイミドフィルム等のフィルム状の耐熱性の材料で構成されている。補強膜80Aは、メッキやスパッタリングによる薄膜で構成されている。
中間絶縁シート80は、4本のガイドピン74がガイドピン穴80Dに通されて位置決めされた状態で、そのシート支持面部80Bが、セラミックボトム板68と中間スペーサー70とで挟まれて支持されている。これにより、中間絶縁シート80は、各ポゴピン12の中間部を支持している。
以上の構成の中間絶縁シート80は、第2実施形態の中間絶縁シート69及び上段絶縁シート71の代わりにプローブカード61に組み込まれて、検査装置に用いられる。
これにより、前記第2実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。
特に、中間絶縁シート80の伸縮を抑える強度が増して、各ポゴピン12の上部を柔軟にかつ正確に支持して各ポゴピン12の垂直性を、より確実に保持することができるようになる。

[変形例]
なお、前記第1実施形態では、絶縁シートを2枚(中間絶縁シート49及び上段絶縁シート51)にしたが、ポゴピン12の寸法等の諸条件に合わせて、絶縁シートを1枚又は3枚以上にしてもよい。これは、第2実施形態及び第3実施形態においても同様である。この場合も、前記各実施形態同様の作用、効果を奏することができる。
前記第3実施形態では、補強膜80A(ポゴピン支持面部80C)を、中間絶縁シート80の支持穴80Eの周囲に、当該支持穴80Eの周縁から少し間隔をおいて施したが、図14に示すように、補強膜82を支持穴80Eの周縁を囲繞して施してもよい。これにより、支持穴80E自体の強度が増し、ポゴピン12をより確実に支持することができる。
これらは、上段絶縁シート71においても同様である。
前記第3実施形態では、中間絶縁シート80を、合成樹脂製フィルムの表面に補強膜80Aを施して構成したが、補強膜80Aを合成樹脂製フィルムの内部に施してもよい。中間絶縁シート80を三層構造又は四層構造以上にして、補強膜80Aをそれの中間の一層にしてもよい。
前記第3実施形態では、中間絶縁シート80のポゴピン支持面部80Cを格子状にしたが、他の形状、パターンにしてもよいことは言うまでもない。
本発明のプローブカードは、セラミック基板がプローブを垂直に支持するプローブカードに広く適用することができる。また、本発明の検査装置は、いわゆる垂直プローブ装置全般に適用することができる。
41:プローブカード、42:配線基板、42A:メイン基板、42B:中間基板、42C:電極パッド、43:スティフナー、44:セラミック基板、46:固定ネジ、48:セラミックボトム板、48A:凹部、48B:下部支持穴、49:中間絶縁シート、49A:ガイド穴、50:中間スペーサー、51:上段絶縁シート、51A:ガイド穴、52:上段スペーサー、53:ガイドピン、54:固定ネジ、61:プローブカード、62:配線基板、63:スティフナー、64:支持基板、68:セラミックボトム板、68A:凹部、68B:下部支持穴、69:中間絶縁シート、70:中間スペーサー、71:上段絶縁シート、72:上段スペーサー、73:絶縁シート、74:ガイドピン、75:固定ネジ、80:中間絶縁シート、80A:補強膜、80B:シート支持面部、80C:ポゴピン支持面部、80D:ガイドピン穴、80E:支持穴、82:補強膜。

Claims (11)

  1. 被検査体の各電極に電気的に接触される複数のポゴピンを備えたプローブカードにおいて、
    試験装置に接続される配線が配設された配線基板と、前記各ポゴピンを支持する支持基板を備え、
    当該支持基板が、前記各ポゴピンの下部を位置決めして支持する堅牢な支持部材と、前記各ポゴピンの中間部を支持する柔軟性のあるシート状支持部材とを備えたことを特徴とするプローブカード。
  2. 請求項1に記載のプローブカードにおいて、
    前記支持部材が、前記ポゴピンの下部が通る下部支持穴を備え、前記各ポゴピンの下部を位置決めして摺動可能に保持し、
    前記シート状支持部材が、前記ポゴピンの中間部が通る支持穴を備え、隣接するポゴピン間でのショートを防止すると共に各ポゴピンを柔軟にかつ正確に支持して各ポゴピンの垂直性を保持することを特徴とするプローブカード。
  3. 請求項2のプローブカードにおいて、
    前記各ポゴピンは、前記支持基板に前記支持部材の前記下部支持穴と前記シート状支持部材の前記支持穴を貫通して支持され、前記各ポゴピンの上端部は前記配線基板の電極パッドに接触していることを特徴とするプローブカード。
  4. 請求項1乃至3にいずれか1項に記載のプローブカードにおいて、
    前記シート状支持部材の内部や表面に、当該シート状支持部材の伸縮に伴う撓みを抑える補強膜を施したことを特徴とするプローブカード。
  5. 請求項4に記載のプローブカードにおいて、
    前記補強膜が、前記シート状支持部材の表面や複数層構造の中間層に施されたメッキ等の薄膜で構成され、当該薄膜がパターンを施して又はベタ面状に設けられたことを特徴とするプローブカード。
  6. 請求項5に記載のプローブカードにおいて、
    前記補強膜のパターンが、前記支持穴の周縁を囲繞して施されたことを特徴とするプローブカード。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のプローブカードにおいて、
    前記シート状支持部材が、2枚設けられて、前記ポゴピンの中間位置を2カ所で支持することを特徴とするプローブカード。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載のプローブカードにおいて、
    前記ポゴピンは、圧縮バネを包み込む筒状のバレルである上端針部と、前記バレルの中に入り込み前記圧縮バネに当接するプランジャーである下端針部とを備え、
    前記支持部材は、前記ポゴピンの前記下端針部を支持し且つ摺動を許し、前記シート状支持部材は、前記ポゴピンの前記上端針部を単に支持することを特徴とするプローブカード。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載のプローブカードにおいて、
    前記各ポゴピンの中間部を保持する前記シート状支持部材を、当該中間部の位置で支持するスペーサーを有し、当該スペーサーが着脱自在に、かつ、前記シート状支持部材の設置枚数に応じた数だけ取り付けられることを特徴とするプローブカード。
  10. 請求項9に記載のプローブカードにおいて、
    前記スペーサーの厚さが、前記シート状支持部材の設置枚数及び前記プローブの寸法に合わせて調整されることを特徴とするプローブカード。
  11. プローブカードを備えた検査装置において、
    前記プローブカードとして、請求項1乃至10のいずれか1項に記載のプローブカードを用いたことを特徴とする検査装置。
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