JP2011138953A - 半導体レーザ装置および光ピックアップ装置 - Google Patents

半導体レーザ装置および光ピックアップ装置 Download PDF

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Takenori Goto
壮謙 後藤
Kazushi Mori
和思 森
Yuki Ota
有基 太田
Yoshihisa Okayama
芳央 岡山
Naoteru Matsubara
直輝 松原
Yasunori Inoue
恭典 井上
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Abstract

【課題】パッケージを容易に封止することが可能であり、かつ、レーザ出射光に生じる光軸ずれの大きさを低減することが可能なことが可能な半導体レーザ装置を提供する。
【解決手段】この半導体レーザ装置100は、内側面12、13、14および15に囲まれた開口部11aと底面16とを有する凹部11が形成されたSi(100)基板10と、凹部11の底面16上に載置された半導体レーザ素子50と、Si(100)基板10の上面10aに取り付けられ、開口部11aを封止する透光性の封止ガラス60とを備えている。そして、半導体レーザ素子50から出射されるレーザ光は、内側面12上に形成された金属反射膜70により反射された後、封止ガラス60を透過して外部に出射される。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体レーザ装置および光ピックアップ装置に関し、特に、半導体レーザ素子を備えた半導体レーザ装置および光ピックアップ装置に関する。
従来、半導体レーザ素子は、光ディスクシステムや光通信システムなどの光源として広く用いられている。特に、約380nm〜約780nmの可視光帯のレーザ光を出射する半導体レーザ素子は、CD用、DVD用およびBD用などの各種光ディスクの記録・再生用の光源として実用化されている。また、昨今では、光ディスクシステムの低価格化に伴い、光ディスクシステムに内蔵される光源装置の小型化・薄型化が期待されている。
従来、上記した光源として用いる半導体レーザ装置として、半導体レーザ素子にレーザ出射光を上方に反射して外部に出射することが可能な半導体レーザ装置が知られている(たとえば、特許文献1および2参照)。
上記特許文献1には、段差形状を有する凹部が設けられたシリコン基板と、シリコン基板上に載置された半導体レーザ素子とを備えた半導体レーザ装置が開示されている。この半導体レーザ装置では、シリコン基板に形成された凹部(段差部)の底面上に半導体レーザ素子が載置されている。また、シリコン基板には、凹部が開口する側の表面(上面)と凹部の底面とを繋ぐ傾斜側面(反射ミラー面)が形成されており、半導体レーザ素子は、レーザ光の出射端面がシリコン基板の傾斜側面(反射ミラー面)に対して所定の距離を隔てて対向する位置に載置されている。これにより、出射端面から出射したレーザ光は、傾斜側面(反射ミラー面)で上方向に反射されて装置外部に出射されるように構成されている。なお、この半導体レーザ装置では、半導体レーザ素子の上面は、シリコン基板の凹部が開口する側の表面(上面)よりも高い位置に突出した位置関係となっている。
また、上記特許文献2には、開口部が形成された樹脂製のパッケージの底面上に載置された半導体レーザ素子と、パッケージの開口部を覆う透明基板と、透明基板の下面上に接着されてパッケージ内に懸架されるミラーとを備えた光半導体装置(半導体レーザ装置)が開示されている。この光半導体装置では、半導体レーザ素子におけるレーザ光の出射端面が、ミラーの反射面に対して所定の距離を隔てて対向するように構成されている。これにより、出射端面から出射したレーザ光が、ミラーの反射面で上方向に反射されて装置外部に出射されるように構成されており、半導体レーザ装置の薄型化が図られている。
特開平4−196189号公報 特開2006−147751号公報
ここで、半導体レーザ素子が窒化物系半導体により構成される場合、パッケージ内に載置されるレーザ素子を大気中に露出した状態で作動させた際、大気中の水分や、パッケージ周辺に存在する有機物が短波長光により分解されることに起因して、レーザ素子の出射端面に異物が付着してしまう。この場合、出射端面の劣化に伴い、レーザ光の光出力が低下し、さらには、レーザ素子の信頼性が低下するという不具合が生じる。このため、窒化物系半導体からなるレーザ素子を気密封止することが可能なパッケージ構造が必要とされる。
しかしながら、上記特許文献1に開示された半導体レーザ装置では、凹部の底面上に載置される半導体レーザ素子の上面が、シリコン基板の凹部が開口する側の表面(上面)よりも高い位置に突出しているため、シリコン基板の凹部の開口部を、透光性の封止部材などによって容易に塞ぐ(封止する)ことができないという問題点がある。
また、上記特許文献2に開示された光半導体装置では、半導体レーザ素子がパッケージに載置されているのに対して、レーザ光を反射するミラーは、透明基板に接着されるように構成されている。すなわち、パッケージに対する半導体レーザ素子の取り付け誤差、パッケージに対する透明基板の取り付け誤差、および、透明基板に対するミラーの取り付け誤差がそれぞれ生じるという不都合がある。このため、上記したそれぞれの取り付け時の誤差に起因して、ミラーによる反射後のレーザ出射光には、大きな光軸ずれが生じてしまうという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、パッケージを容易に封止することが可能であり、かつ、レーザ出射光に生じる光軸ずれの大きさを低減することが可能な半導体レーザ装置および光ピックアップ装置を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による半導体レーザ装置は、内側面に囲まれた第1開口部と底面とを有する凹部が形成された半導体基板と、底面上に載置された半導体レーザ素子と、半導体基板の上面に取り付けられ、第1開口部を封止する透光性の封止部材とを備え、半導体レーザ素子から出射されるレーザ光は、内側面の第1領域により反射された後、封止部材を透過して外部に出射される。
この発明の第1の局面による半導体レーザ装置では、上記のように、内側面に囲まれた第1開口部と底面とを有する凹部が形成された半導体基板と、底面上に載置された半導体レーザ素子と、半導体基板の上面に取り付けられ、第1開口部を封止する透光性の封止部材とを備えることによって、半導体レーザ素子を、半導体基板の凹部と封止部材とによって容易に気密封止した状況下で作動させることができる。これにより、半導体レーザ素子は、大気中の水分や半導体レーザ装置周辺に存在する有機物の影響を受けないので、半導体レーザ素子の信頼性が低下するのを抑制することができる。
また、上記第1の局面では、内側面に囲まれた第1開口部と底面とを有する凹部が形成された半導体基板を備え、半導体レーザ素子から出射されるレーザ光を、内側面の第1領域により反射した後、封止部材を透過して外部に出射するように構成することによって、半導体レーザ素子を載置する半導体基板の凹部の内側面の一部を、レーザ光の反射手段として兼用することができる。すなわち、反射手段により反射されるレーザ光の光軸精度は、半導体レーザ素子を凹部の底面に載置する際の取り付け誤差にのみ依存するので、光軸ずれを引き起こす要因が少なくなる分、光軸ずれの大きさを低減することができる。
また、上記第1の局面では、凹部の底面が凹部の内側面と一体的に形成されているので、その分、構造を簡素化させることができる。
この発明の第2の局面による半導体レーザ装置は、厚み方向に貫通する貫通孔が形成された半導体基板と、半導体基板の上面に取り付けられ、貫通孔の第1開口部を封止する封止部材と、半導体基板の下面に取り付けられ、第1開口部と反対側の貫通孔の第2開口部を封止する支持基体と、貫通孔の内側面と第2開口部内に露出する支持基体の表面からなる底面とを有する凹部内に載置された半導体レーザ素子とを備え、半導体レーザ素子は、底面上に載置され、半導体レーザ素子から出射されるレーザ光は、貫通孔の内側面の第1領域により反射された後、封止部材を透過して外部に出射される。
この発明の第2の局面による半導体レーザ装置では、上記のように、厚み方向に貫通する貫通孔が形成された半導体基板と、半導体基板の上面に取り付けられ、貫通孔の第1開口部を封止する封止部材と、半導体基板の下面に取り付けられ、第1開口部と反対側の貫通孔の第2開口部を封止する支持基体と、貫通孔の内側面と第2開口部内に露出する支持基体の表面からなる底面とを有する凹部内に載置された半導体レーザ素子とを備えることによって、半導体レーザ素子を、支持基体と封止部材とによって貫通孔の内部に気密封止した状況下で作動させることができる。これにより、半導体レーザ素子は、大気中の水分や半導体レーザ装置周辺に存在する有機物の影響を受けないので、半導体レーザ素子の信頼性が低下するのを抑制することができる。
また、上記第2の局面では、厚み方向に貫通する貫通孔が形成された半導体基板と、半導体基板の下面に取り付けられ、貫通孔の第2開口部を封止する支持基体とを備え、半導体レーザ素子から出射されるレーザ光を、貫通孔の内側面の第1領域により反射した後、封止部材を透過して外部に出射するように構成することによって、半導体レーザ素子を載置する支持基体に予め取り付けられた半導体基板の貫通孔の内側面の一部を、レーザ光の反射手段として兼用することができる。すなわち、反射手段により反射されるレーザ光の光軸精度は、半導体レーザ素子を支持基体の表面に載置する際の取り付け誤差にのみ依存するので、光軸ずれを引き起こす要因が少なくなる分、光軸ずれの大きさを低減することができる。
また、上記第2の局面では、半導体レーザ素子が載置される凹部を、半導体基板の貫通孔と、第2開口部内に露出する支持基体の表面とにより構成することによって、半導体レーザ素子を載置する支持基体を半導体基板とは異なる材料を用いて別部材として形成することができるので、支持基体の材料を適切に選ぶことにより、半導体レーザ装置の強度をより確保することができる。また、製造プロセスにおいて、貫通孔が形成された半導体基板と平板状の支持基体とを接合することによって、半導体レーザ素子を載置するためのパッケージを容易に形成することができる。
上記第1の局面または第2の局面による半導体レーザ装置において、好ましくは、半導体レーザ素子を挟んで互いに対向する第1領域および内側面の第2領域は、それぞれ、内側面の断面形状が底面から第1開口部に向かって広がるように傾斜する傾斜面を含み、第2領域の傾斜面が底面となす傾斜角度は、第1領域の傾斜面が前記底面となす傾斜角度よりも大きい。このように構成すれば、半導体レーザ素子と、半導体レーザ素子のレーザ光出射端面とは反対側の端面に対向する凹部の内側面(第2領域)との間隔を、半導体レーザ素子のレーザ光出射端面と、凹部の内側面(第1領域)との間隔よりも広く確保した状態で半導体レーザ素子を凹部の底面上に載置することができる。これにより、半導体レーザ素子の後方(光出射端面とは反対側)に確保された領域を有効に利用して、外部と電気的に接続するための電極などを容易に形成することができる。なお、上記したレーザ光出射端面は、半導体レーザ素子に形成されている一対の共振器端面に対して、それぞれの端面から出射されるレーザ光の光強度の大小関係により区別される。すなわち、端面から出射されるレーザ光の光強度が相対的に大きい方がレーザ光出射面である。
上記第1の局面による半導体レーザ装置において、好ましくは、第1領域上には、金属膜が形成されている。このように構成すれば、半導体レーザ素子からのレーザ出射光が半導体基板からなる内側面(第1領域)に直接照射されて反射される場合と異なり、レーザ光が内側面上の金属膜の部分に照射されて上方に反射される分、レーザ光の照射熱が半導体基板に直接影響するのを抑制しつつ、金属膜の部分で効率よくレーザ光を反射させることができる。
上記第1の局面による半導体レーザ装置において、好ましくは、半導体レーザ素子は、窒化物系半導体レーザ素子である。このように、半導体レーザ素子が窒化物系半導体レーザ素子からなる場合には、GaAs系などからなる赤色または赤外半導体レーザ素子と異なり、レーザ光と大気中の水分やその他の有機物との化学反応に起因して、レーザ出射端面などに化学反応後の物質が付着するという不都合が発生しやすいので、本発明のように、封止部材により気密封止を行うことは非常に有効である。この結果、窒化物系半導体レーザ素子の信頼性を向上させることができる。
この発明の第3の局面による光ピックアップ装置は、内側面に囲まれた開口部と底面とを有する凹部が形成された半導体基板と、底面上に載置された半導体レーザ素子と、半導体基板の上面に取り付けられ、開口部を封止する透光性の封止部材とを含む半導体レーザ装置と、半導体レーザ装置の出射光を制御する光学系と、出射光を検出する光検出部とを備え、半導体レーザ素子から出射されるレーザ光は、内側面の第1領域により反射された後、封止部材を透過して外部に出射される。
この発明の第3の局面による光ピックアップ装置では、上記のように、内側面に囲まれた開口部と底面とを有する凹部が形成された半導体基板と、底面上に載置された半導体レーザ素子と、半導体基板の上面に取り付けられ、第1開口部を封止する透光性の封止部材とを含む半導体レーザ装置を備えることによって、半導体レーザ素子を、半導体基板の凹部と封止部材とによって容易に気密封止した状況下で作動させることができる。これにより、半導体レーザ素子の信頼性が低下するのが抑制された光ピックアップ装置を得ることができる。
また、上記第3の局面では、半導体レーザ装置が、内側面に囲まれた第1開口部と底面とを有する凹部が形成された半導体基板を含み、半導体レーザ素子から出射されるレーザ光を、内側面の第1領域により反射した後、封止部材を透過して外部に出射するように構成することによって、半導体レーザ素子を載置する半導体基板の凹部の内側面のうちの一部を、レーザ光の反射手段として兼用することができる。すなわち、反射手段により反射されるレーザ光の光軸精度は、半導体レーザ素子を凹部の内部に載置する際の取り付け誤差にのみ依存するので、光軸ずれを引き起こす要因が少なくなる分、光軸ずれの大きさが低減された光ピックアップ装置を得ることができる。
また、上記第3の局面では、凹部の底面が凹部の内側面と一体的に形成されているので、その分、半導体レーザ装置の構造を簡素化させることができる。
この発明の第4の局面による光ピックアップ装置は、厚み方向に貫通する貫通孔が形成された半導体基板と、半導体基板の上面に取り付けられ、貫通孔の第1開口部を封止する封止部材と、半導体基板の下面に取り付けられ、第1開口部と反対側の貫通孔の第2開口部を封止する支持基体と、貫通孔の内側面と第2開口部内に露出する支持基体の表面からなる底面とを有する凹部内に載置された半導体レーザ素子とを含む半導体レーザ装置と、半導体レーザ装置の出射光を制御する光学系と、出射光を検出する光検出部とを備え、半導体レーザ素子は、底面上に載置され、半導体レーザ素子から出射されるレーザ光は、貫通孔の内側面の第1領域により反射された後、封止部材を透過して外部に出射される。
この発明の第4の局面による光ピックアップ装置では、上記のように、厚み方向に貫通する貫通孔が形成された半導体基板と、半導体基板の上面に取り付けられ、貫通孔の第1開口部を封止する封止部材と、半導体基板の下面に取り付けられ、第1開口部と反対側の貫通孔の第2開口部を封止する支持基体と、貫通孔の内側面と第2開口部内に露出する支持基体の表面からなる底面とを有する凹部内に載置された半導体レーザ素子とを含む半導体レーザ装置を備えることによって、半導体レーザ素子を、支持基体と封止部材とによって貫通孔の内部に気密封止した状況下で作動させることができる。これにより、半導体レーザ素子の信頼性が低下するのが抑制された光ピックアップ装置を得ることができる。
また、上記第4の局面では、半導体レーザ装置が、厚み方向に貫通する貫通孔が形成された半導体基板と、半導体基板の下面に取り付けられ、貫通孔の第2開口部を封止する支持基体とを含み、半導体レーザ素子から出射されるレーザ光を、貫通孔の内側面の第1領域により反射した後、封止部材を透過して外部に出射するように構成することによって、半導体レーザ素子を載置する支持基体に予め取り付けられた半導体基板の貫通孔の内側面の一部を、レーザ光の反射手段として兼用することができる。すなわち、反射手段により反射されるレーザ光の光軸精度は、半導体レーザ素子を支持基体の表面に載置する際の取り付け誤差にのみ依存するので、光軸ずれを引き起こす要因が少なくなる分、光軸ずれの大きさが低減された光ピックアップ装置を得ることができる。
また、上記第4の局面では、半導体レーザ装置における半導体レーザ素子が載置される凹部を、半導体基板の貫通孔と、第2開口部内に露出する支持基体の表面とにより構成することによって、半導体レーザ素子を載置する支持基体を半導体基板とは異なる材料を用いて別部材として形成することができるので、支持基体の材料を適切に選ぶことにより、光ピックアップ装置を構成する半導体レーザ装置の強度をより確保することができる。
本発明の第1実施形態による半導体レーザ装置の構造を示した上面図である。 本発明の第1実施形態による半導体レーザ装置の構造を示した断面図である。 本発明の第1実施形態による半導体レーザ装置の構造を示した下面図である。 本発明の第1実施形態による半導体レーザ装置の構造を示した断面図である。 本発明の第1実施形態による半導体レーザ装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による半導体レーザ装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による半導体レーザ装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による半導体レーザ装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による半導体レーザ装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による半導体レーザ装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態による半導体レーザ装置の構造を示した上面図である。 本発明の第2実施形態による半導体レーザ装置の構造を示した断面図である。 本発明の第2実施形態による半導体レーザ装置の構造を示した下面図である。 本発明の第3実施形態による半導体レーザ装置の構造を示した上面図である。 本発明の第3実施形態による半導体レーザ装置の構造を示した断面図である。 本発明の第3実施形態による半導体レーザ装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第3実施形態による半導体レーザ装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第3実施形態による半導体レーザ装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第3実施形態による半導体レーザ装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第3実施形態による半導体レーザ装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第4実施形態による3波長半導体レーザ装置の構造を示した上面図である。 本発明の第4実施形態による3波長半導体レーザ装置の構造を示した下面図である。 本発明の第4実施形態による3波長半導体レーザ装置の構造を示した断面図である。 本発明の第4実施形態による3波長半導体レーザ装置を備えた光ピックアップ装置の構成を示した概略図である。 本発明の第5実施形態による3波長半導体レーザ装置の構造を示した上面図である。 本発明の第5実施形態による3波長半導体レーザ装置の構造を示した断面図である。 本発明の第5実施形態による3波長半導体レーザ装置を備えた光ピックアップ装置の構成を示した概略図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
まず、図1〜図4を参照して、本発明の第1実施形態による半導体レーザ装置100の構造について説明する。なお、図2は、図1の1000−1000線に沿った断面図であり、図4は、図1の1100−1100線に沿った断面図である。
本発明の第1実施形態による半導体レーザ装置100は、図2に示すように、上方(C1側)から下方(C2側)に向かって窪む凹部11が形成されるとともに、高抵抗率(絶縁性)を有するSi(100)基板10と、凹部11の底面16上にSiからなるサブマウント(基台)30を介して載置された半導体レーザ素子50と、Si(100)基板10の上面10aに取り付けられることにより、凹部11の開口部11aを塞ぐ透光性の封止ガラス60とによって構成されている。なお、Si(100)基板10は、本発明の「半導体基板」の一例であり、開口部11aは、本発明の「第1開口部」の一例である。また、封止ガラス60は、本発明の「封止部材」の一例である。
また、Si(100)基板10は、図1に示すように、平面的な外形が、半導体レーザ素子50の共振器方向(A方向)に沿って約3mmの長さを有するとともに、半導体レーザ素子50の共振器方向と直交する幅方向(B方向)に沿って約2mmの長さを有する略矩形状に形成されている。また、Si(100)基板10は、上面10aから下面10bまでの厚み(最大厚み)が約600μmである。なお、図1において、Si(100)基板10の上(紙面手前側)に封止ガラス60が載置されているが、図面の都合上、封止ガラス60の記載を省略している。
ここで、第1実施形態では、Si(100)基板10の凹部11は、図1に示すように、半導体レーザ素子50の共振器方向(A方向)に半導体レーザ素子50を挟んで互いに対向する内側面12および13と、半導体レーザ素子50の幅方向(B方向)に互いに対向する内側面14および15とからなる4つの内側面と、内側面12〜15と一体的に形成され、半導体レーザ素子50をサブマウント30を介して載置するための底面16とによって構成されている。なお、内側面12〜15は、本発明の「内側面」の一例である。また、内側面12は、本発明の「内側面の第1領域」および「傾斜面」の一例であり、内側面13は、本発明の「内側面の第2領域」および「傾斜面」の一例である。
また、第1実施形態では、後述する製造プロセスにおいて、略(100)面に対して約9.7°傾斜した主表面(上面10a)を有するSi(100)基板10に対して異方性エッチングを行うことにより、Si(100)基板10に、内側面12、13、14および15が形成されている。この約9.7°傾斜した主表面を有するSi(100)基板10を用いることにより、内側面12は、底面16に対して略45°の傾斜角度α(図2参照)を有して傾斜するとともに、内側面13は、底面16に対して略64.4°の傾斜角度β(図2参照)を有して傾斜して形成されている。また、内側面14および15は、共に底面16に対して略54.7°の傾斜角度γ(図4参照)を有して傾斜するように形成されている。また、凹部11は、図2に示すように、上面10aから底面16までの深さD1が約500μmであり、底面16からSi(100)基板10の下面10bまでの厚みL1が約100μmである。
また、第1実施形態では、図1に示すように、内側面12の略中央領域において、内側面12の表面上に、約100nm以上約500nm以下の厚みを有するAgからなる金属反射膜70が形成されている。また、この金属反射膜70は、サブマウント30が内側面12と対向する位置に形成されている。なお、金属反射膜70は、本発明の「金属膜」の一例である。
また、C方向に約200μmの厚みを有するサブマウント30は、図1に示すように、A方向に沿って約800μmの長さを有するとともに、B方向に沿って約600μmの長さを有する略矩形状に形成されている。また、凹部11の底面16の表面上には、サブマウント30をダイボンディング(接合)するためのパッド電極31が形成されている。これにより、サブマウント30は、凹部11内の略中央からA1側(内側面12側)に寄せられた位置において、裏面(C2側の表面)がAu−Sn半田からなる導電性接着層(図示せず)を介して底面16上のパッド電極31に接合されている。ここで、パッド電極31はサブマウント30よりも大きな平面積を有しており、サブマウント30は、パッド電極31が形成された領域内に載置されている。
また、サブマウント30のA1側の上面の所定領域には、半導体レーザ素子50をダイボンディング(接合)するためのパッド電極32が形成されているとともに、A2側(内側面13側)の上面の所定領域には、モニタ用PD(フォトダイオード)35が組み込まれている。この際、図2に示すように、モニタ用PD35は、受光面35aが、サブマウント30の上面側に露出するようにサブマウント30に形成されている。これにより、図2に示すように、半導体レーザ素子50の光反射面50c側に出射されたレーザ光が、モニタ用PD35の受光面35aに入射されるように構成されている。また、モニタ用PD35は、p型領域35b(図1参照)とn型領域35c(図2参照)とを有しており、サブマウント30を上下方向(C方向)に貫通する電極36によって、n型領域35cとサブマウント30下面側に位置するパッド電極31とが導通するように構成されている。また、半導体レーザ素子50は、光出射面50aがサブマウント30のA1側の端面30aと同一面上に揃うようにサブマウント30上に載置されている。
ここで、上記した光出射面50aおよび光反射面50cは、半導体レーザ素子50に形成されている一対の共振器端面に対して、それぞれの端面から出射されるレーザ光の光強度の大小関係により区別される。すなわち、端面から出射されるレーザ光の光強度が相対的に大きい方が光出射面50aであり、相対的に小さい方が光反射面50cである。
また、第1実施形態では、図2に示すように、半導体レーザ素子50は、上面50bが、Si(100)基板10の上面10aよりも下方(C2側)に下げられた状態でサブマウント30上に載置されている。そして、約500μmの厚みを有する硼珪酸ガラス(硬質ガラス)からなる板状(平板状)の封止ガラス60が、上面10a上から被せられて凹部11の開口部11aを塞ぐことにより、半導体レーザ素子50が載置された凹部11の内部が気密封止されるように構成されている。なお、封止ガラス60の平面形状は、Si(100)基板10と略同じであるように構成されている。
したがって、半導体レーザ装置100では、半導体レーザ素子50の光出射面50aからA1方向に出射されたレーザ光が、凹部11の内側面12(金属反射膜70)において上方(C1方向)に反射された後、封止ガラス60を透過して外部に出射されるように構成されている。なお、第1実施形態では、内側面12と金属反射膜70とによって、レーザ光を外部に向けて反射させるための反射手段が構成されている。
また、半導体レーザ素子50は、図1に示すように、約250μm以上約400μm以下の共振器長(A方向)を有するとともに、約100μm以上約200μm以下の素子幅(B方向)を有する窒化物系半導体レーザ素子として形成されている。また、半導体レーザ素子50は、約100μmの厚み(最大厚み)を有している。
すなわち、図4に示すように、半導体レーザ素子50には、n型GaN基板51の上面上に、Siドープのn型AlGaNからなるn型クラッド層52、In組成の高いInGaNからなる量子井戸層とGaNからなる障壁層とが交互に積層されたMQW構造を有する活性層53、および、Mgドープのp型AlGaNからなるp型クラッド層54がこの順に形成されている。
また、p型クラッド層54には、図4の紙面に対して垂直な方向(図1のA方向)に沿って延びる約1.5μmの幅を有するリッジ(凸部)55が形成されることにより導波路構造が形成されている。また、p型クラッド層54のリッジ55以外の上面とリッジ55の両側面とを覆うSiOからなる電流ブロック層56が形成されている。また、p型クラッド層54のリッジ55および電流ブロック層56の上面上には、Auなどからなるp側パッド電極57が形成されている。
また、図4に示すように、n型GaN基板51の下面上の略全領域には、n型GaN基板51に近い側から順に、Al層、Pt層およびAu層の順に積層されたn側電極58が形成されている。また、半導体レーザ素子50の光出射面50a(図2参照)には、低反射率の誘電体多層膜が形成されているとともに、光反射面50c(図2参照)には、高反射率の誘電体多層膜が形成されている。
第1実施形態では、上記した半導体レーザ素子50のn側電極58と、サブマウント30の表面上に形成されたパッド電極32とが、導電性接着層(図示せず)を介して接合されることにより、半導体レーザ素子50は、ジャンクションアップ方式によりサブマウント30上に接合されている(図4参照)。
また、図1〜図3に示すように、Si(100)基板10のサブマウント30の略中央部に対応する領域には、底面16(パッド電極31)側から下面10b(C2側の表面)に向かってSi(100)基板10を厚み方向に貫通する貫通孔10c(図2参照)が形成されており、貫通孔10cの内部にCuまたはAlなどの導電性材料からなる貫通電極21が設けられている。なお、貫通孔10cの内表面には、SiOなどからなる絶縁膜25が形成されている。ここで、貫通電極21は、Si(100)基板10の底面16側に露出する部分においてパッド電極31と電気的に接続されている。
また、底面16のうちのパッド電極31が形成されていない領域には、矩形形状(約100μm×約100μmの大きさ)を有するワイヤボンディング用のパッド電極33および34が形成されている。具体的には、図1に示すように、サブマウント30(パッド電極31)と内側面13とに挟まれた領域のうちの内側面14寄り(B2側)の領域にパッド電極33が形成されるとともに、内側面15寄り(B1側)の領域にパッド電極34が形成されている。また、図2に示すように、パッド電極33の下部には、底面16から下面10bに向かってSi(100)基板10を厚み方向に貫通する貫通孔10cが形成されており、貫通孔10cの内部にCuまたはAlなどの導電性材料からなる貫通電極22が設けられている。同様に、パッド電極34の下部には、底面16から下面10bに向かってSi(100)基板10を厚み方向に貫通する貫通孔10cが形成されており、内部に貫通電極23が設けられている。なお、各々の貫通孔10cの内表面には、SiOなどからなる絶縁膜25が形成されている。また、貫通電極22は、パッド電極33と電気的に接続されており、貫通電極23は、パッド電極34と電気的に接続されている。また、絶縁膜25は、各々の貫通孔10cの内表面に加えて、Si(100)基板10の下面10b上を覆うように形成されている。
また、半導体レーザ素子50は、約30μmの外径を有するAuからなる配線用ワイヤ61の一方端がp側パッド電極57にワイヤボンドされるとともに配線用ワイヤ61の他方端がパッド電極33にワイヤボンドされている。また、モニタ用PD35は、約30μmの外径を有するAuからなる配線用ワイヤ62の一方端がp型領域35bにワイヤボンドされるとともに配線用ワイヤ62の他方端がパッド電極34にワイヤボンドされている。また、半導体レーザ素子50は、約30μmの外径を有するAuからなる配線用ワイヤ63の一方端がn側電極58と導通するパッド電極32にワイヤボンドされるとともに配線用ワイヤ63の他方端がパッド電極31にワイヤボンドされている。これにより、半導体レーザ素子50のn側電極58(図4参照)およびモニタ用PD35のn型領域35c(図2参照)が、共にパッド電極31を介して貫通電極21に電気的に接続されている。
また、図2に示すように、貫通電極21は、Si(100)基板10の下面10bに露出する部分から下面10bに沿って延びる引き出し配線部21aを有している。同様に、貫通電極22および23は、それぞれ、Si(100)基板10の下面10bに露出する部分から下面10bに沿って延びる引き出し配線部22aおよび23aを有している。また、引き出し配線部21a、22aおよび23aの各々の端部には、Au−Sn半田からなる半田ボール24が形成されている。また、Si(100)基板10の下面10b上には、引き出し配線部21a、22a、23aおよび半田ボール24の球面部を部分的に覆うSiOなどからなる保護膜26が形成されている。これにより、半導体レーザ装置100を下面側(C2側)から見た場合、図3に示すように、保護膜26の表面(C2側の表面)には、3つの半田ボール24のみが露出するように構成されている。これにより、半導体レーザ装置100を光ピックアップ装置などの光源装置内の配線基板(フレキシブル基板)上に実装することが可能であるように構成されている。
次に、図1〜図10を参照して、第1実施形態による半導体レーザ装置100の製造プロセスについて説明する。
まず、図5に示すように、約600μmの厚みを有するとともに、略(100)面に対して約9.7°傾斜した主表面(上面10a)を有するウェハ状態のSi(100)基板10を準備する。そして、ウェハ状態のSi(100)基板10の下面10b側における所定の位置に、フォトリソグラフィおよびドライエッチングを用いて貫通電極21〜23(図2参照)を形成するための穴部10dを複数形成する。その後、穴部10dの内側面を所定の厚みを有して覆うように絶縁膜25を形成する。この際、絶縁膜25は、穴部10dが形成されていない下面10bの表面上にも形成される。
その後、図6に示すように、メッキ法などを用いてCuからなる配線材料を穴部10dに埋め込む。この際、配線材料は、絶縁膜25の下面を覆うように形成される。この状態で、フォトリソグラフィおよびエッチングを用いて、Si(100)基板10(絶縁膜25)の下面上に形成された配線材料のうちの不用な部分を除去する。これにより、引き出し配線部21aを有する貫通電極21、引き出し配線部22aを有する貫通電極22および引き出し配線部23aを有する貫通電極23がそれぞれパターニングされる。その後、絶縁膜25および引き出し配線部21a〜23aの下面全体を覆うように、SiOまたは樹脂などからなる保護膜26を所定の厚みに形成する。
その後、図7に示すように、上面10a上に所定のマスクパターンを有するエッチングマスク(図示せず)が形成されたSi(100)基板10に対してウェットエッチング(異方性エッチング)を行うことにより、上面10a(C1側)から下面10b(C2側)に向かって窪む凹部11を形成する。
ここで、第1実施形態の製造プロセスでは、KOH(水酸化カリウム)、TMAH(4メチル水酸化アンモニウム)、EDP(エチレンジアミンピロカテコール)、N・H(水和ヒドラジン)などのエッチング液を用いてウェットエッチングを行う。この際、Siの結晶方位に応じたエッチングの進行によって、Si(100)基板10には、いずれもSi(111)面からなる4つの内側面12、13、14および15を有する凹部11が形成される。なお、内側面12(図7参照)は、Si(100)基板10の上面10aに対して略45°(角度α)傾斜したエッチング面(傾斜面)となり、内側面13(図7参照)は、上面10aに対して略64.4°(角度β)傾斜したエッチング面(傾斜面)となる。また、内側面14および15(図4参照)は、共に上面10a(図7参照)に対して略54.7°(角度γ)傾斜したエッチング面となる。なお、凹部11の深さD1が約500μmとなった時点でエッチングを停止することにより、Si(100)基板10にA方向(B方向)に広がる底面16が形成される。また、底面16が形成されることにより、穴部10dが貫通孔10cとして形成される。
その後、図8に示すように、HF(フッ化水素)またはBHF(バッファードフッ酸)などのエッチング液を用いたウェットエッチングを行うことにより、貫通電極21〜23の凹部11側に突出する絶縁膜25を除去して貫通電極21〜23の先端部を凹部11(底面16)に露出させる。なお、絶縁膜25除去後の貫通電極21〜23の先端部は、底面16より若干突出する程度であるが、図8では、先端部が突出する状態を若干誇張して図示している。
その後、図8に示すように、内側面12のうちの半導体レーザ素子50が載置された状態における光出射面50a(図1参照)と対向する領域上に、蒸着法やスパッタ法などを用いて、約100nm以上約500nm以下の厚みを有するAgからなる金属反射膜70を形成する。なお、金属反射膜70を図1に示すような形状に形成する際、まず、内側面12〜15の全ての領域上に金属反射膜を形成した後、必要となる金属反射膜70(図1参照)の表面上にのみレジスト(エッチングマスク)を形成し、その後、不要な領域の金属反射膜をエッチングにより除去することにより金属反射膜70を形成する。
その後、図9に示すように、底面16上に、凹部11内に露出する貫通電極21に導通するように所定の平面積を有するパッド電極31を形成するとともに、貫通電極22および23の各々に導通するように所定の大きさを有するパッド電極33および34をそれぞれ形成する。
その後、図10に示すように、パッド電極31の上面上に導電性接着層(図示せず)を介してサブマウント30を接合する。この際、サブマウント30に予め形成されたパッド電極32が内側面12側(A1側)となり、モニタ用PD35が内側面13側(A2側)となるようにサブマウント30を載置する。さらに、パッド電極32の表面上に、導電性接着層(図示せず)を介して半導体レーザ素子50(n側電極58)を接合する。なお、半導体レーザ素子50のサブマウント30への接合は、サブマウント30のパッド電極31上への接合に先立って行っていてもよい。その後、配線用ワイヤ61を用いて半導体レーザ素子50のp側パッド電極57とパッド電極33とを接続するとともに、配線用ワイヤ62を用いてモニタ用PD35のp型領域35bとパッド電極34とを接続する。また、配線用ワイヤ63を用いてパッド電極32とパッド電極31とを接続する(図1参照)。
その後、保護膜26の下面側の一部を除去して、保護膜26から露出する引き出し配線部21a〜23a(図3参照)の各々の端部に、半田ボール24を形成する。
その後、図10に示すように、Si(100)基板10の凹部11に対して上方(C2側)から約500μmの厚みを有するウェハ状態の封止ガラス60を熱圧着により貼り付ける。この際、Si(100)基板10と封止ガラス60とを熱硬化性接着樹脂(図示せず)などを用いて約200℃の温度条件、かつ、ドライエア(除湿空気雰囲気)の条件下にて接合する。これにより、凹部11の開口部11aを取り囲む上面10aにおいて、封止ガラス60がSi(100)基板10に接合されるので、凹部11内部が気密封止される。
その後、凹部11が形成された領域の外側の領域において、ダイヤモンドブレード(ブレード幅:約25nm〜約100nm)を用いて、図10に示した分離線900に沿って封止ガラス60およびSi(100)基板10を共にC方向に沿って切断する(ダイシングを行う)。このようにして、図1に示すような第1実施形態による半導体レーザ装置100が形成される。
第1実施形態では、上記のように、4つの内側面12、13、14および15に囲まれた開口部11aと底面16とを有する凹部11が形成されたSi(100)基板10と、底面16上にサブマウント30を介して載置された半導体レーザ素子50と、Si(100)基板10の上面10aに取り付けられ、開口部11aを封止する透光性の封止ガラス60とを備えることによって、凹部11の底面16上に載置された半導体レーザ素子50の上面50bは、凹部11の開口部11aよりも外側(図2のC1側)に突出しないので、半導体レーザ素子50を、Si(100)基板10の凹部11と封止ガラス60とによって容易に気密封止した状況下で作動させることができる。これにより、半導体レーザ素子50は、大気中の水分や半導体レーザ装置100周辺に存在する有機物の影響を受けないので、半導体レーザ素子50の信頼性が低下するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、半導体レーザ素子50の光出射面50aから出射されるレーザ光を、内側面12の表面上に形成された金属反射膜70により反射した後、封止ガラス60を透過して外部に出射するように構成することによって、半導体レーザ素子50を載置するSi(100)基板10の凹部11の4つの内側面のうちの一部(内側面12)を、レーザ光の反射手段として兼用することができる。すなわち、内側面12上に形成された金属反射膜70により反射されるレーザ光の光軸精度は、半導体レーザ素子50を凹部11の内部に載置する際のサブマウント30への取り付け誤差にのみ依存するので、光軸ずれを引き起こす要因が少なくなる分、光軸ずれの大きさを低減することができる。
また、第1実施形態では、内側面12の表面上に金属反射膜70を形成することによって、半導体レーザ素子50からのレーザ出射光がSi(100)基板10からなる内側面12の表面に直接照射されて上方に反射される場合と異なり、レーザ光が内側面12上の金属反射膜70の部分に照射されて上方に反射される分、レーザ光の照射熱がSi(100)基板10(内側面12)に直接影響するのを抑制しつつ、金属反射膜70の部分で効率よくレーザ光を反射させることができる。
また、第1実施形態では、Si(100)基板10により、凹部11の底面16が、内側面12〜15と一体的に形成されているので、その分、半導体レーザ装置100の構造を簡素化させることができる。
また、第1実施形態では、凹部11の内側面13の底面16に対する傾斜角度β(=略64.4°)を、内側面12の底面16に対する傾斜角度α(=略45°)よりも大きく構成することによって、半導体レーザ素子50の光反射面50cと内側面13との間の領域を、半導体レーザ素子50の光出射面50aと内側面12との間の領域よりも広く確保した状態で半導体レーザ素子50を底面16上にサブマウント30を介して載置することができる。これにより、半導体レーザ素子50の後方(光反射面50c側)に確保された領域を有効に利用して、外部と電気的に接続するための貫通電極22およびパッド電極33、および、貫通電極23およびパッド電極34を、それぞれ、容易に形成することができる。
また、第1実施形態では、半導体レーザ素子50に窒化物系半導体レーザ素子を用いている。このように、半導体レーザ素子50が窒化物系半導体レーザ素子からなる場合には、GaAs系などからなる赤色または赤外半導体レーザ素子と異なり、レーザ光と大気中の水分やその他の有機物との化学反応に起因して、光出射面50aなどに化学反応後の物質が付着するという不都合が発生しやすいので、本発明のように、封止ガラス60により気密封止を行うことは非常に有効である。この結果、窒化物系半導体レーザ素子(半導体レーザ素子50)の信頼性を向上させることができる。
また、第1実施形態の製造プロセスでは、略(100)面に対して約9.7°傾斜した主表面を有するSi(100)基板10を用いることによって、ウェットエッチングによりSi(100)基板10に凹部11を形成する際、エッチングと同時に4つの内側面12〜15を形成することができるので、製造プロセスが簡素化される分、半導体レーザ装置100を効率よく製造することができる。
また、第1実施形態の製造プロセスでは、ウェハ状態のSi(100)基板10に対して複数の凹部11を同時に形成することによって、1回のエッチングにより複数の凹部11を同時に形成することができるので、その分、半導体レーザ装置100を効率よく製造することができる。
また、第1実施形態の製造プロセスでは、半導体レーザ素子50が複数の凹部11の各々の底面16上に載置された状態にあるウェハ状態のSi(100)基板10に対して、ウェハ状態の封止ガラス60を熱圧着により接合して凹部11を封止することによって、1枚の封止ガラス60の接合工程により複数の凹部11を同時に気密封止することができるので、その分、半導体レーザ装置100を効率よく製造することができる。
(第2実施形態)
図2、図11〜図13を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態による半導体レーザ装置200では、上記第1実施形態と異なり、凹部211の底面216の表面上に半導体レーザ素子50の裏面が直接固定されている場合について説明する。なお、図12は、図11の2000−2000線に沿った断面図である。また、図中において、上記第1実施形態と同様の構成には、上記第1実施形態と同じ符号を付して図示している。
本発明の第2実施形態による半導体レーザ装置200は、図11に示すように、上方(C1側)から下方(C2側)に向かって窪む凹部211が形成された高抵抗率を有するSi(100)基板210と、凹部211の底面216の表面上に接合された半導体レーザ素子50と、Si(100)基板210の上面210aに取り付けられることにより、凹部211の開口部211aを塞ぐ封止ガラス60とによって構成されている。なお、Si(100)基板210は、本発明の「半導体基板」の一例であり、開口部211aは、本発明の「第1開口部」の一例である。
ここで、第2実施形態では、図12に示すように、半導体レーザ素子50は、凹部211内の略中央からA1側(内側面212側)に寄せられた位置において、裏面(n側電極58の下面)が底面216に接合されている。すなわち、凹部211の底面216の上面上に半導体レーザ素子50が直接接合されているので、上記第1実施形態で用いたサブマウント30(図2参照)を用いない分、凹部211の深さD2が浅く(約300μm)なるように形成されている。また、半導体レーザ素子50が底面216に接合される領域には、底面216から裏面210bに向かってSi(100)基板210を厚み方向に貫通する貫通電極221が絶縁膜25を介して設けられている。これにより半導体レーザ素子50のn側電極58が、導電性接着層(図示せず)を介して貫通電極221と導通されている。
また、第2実施形態では、凹部211内の略中央からA2側(内側面213側)に寄せられた位置において、Si(100)基板210の内部にモニタ用PD235が埋め込まれた状態で形成されている。この際、モニタ用PD235は、受光面235aが、底面216側の表面に露出するように形成されている。これにより、半導体レーザ素子50の光出射面50aから光反射面50c側に出射されたレーザ光が、モニタ用PD235の受光面235aに入射されるように構成されている。また、モニタ用PD235は、絶縁膜236(図11参照)によって、受光面235aの外周部が取り囲まれた状態で形成されている。
また、第2実施形態では、図12に示すように、半導体レーザ素子50の光出射面50aと対向する内側面212は、底面216に対して略45°の傾斜角度αを有して延びるように形成されている。また、内側面212のうちの光出射面50aと対向する領域には、内側面212の表面上に約100nm以上約500nm以下の厚みを有するAlからなる金属反射膜270が蒸着法やスパッタ法などを用いて形成されている。これにより、半導体レーザ装置200では、半導体レーザ素子50の光出射面50aからA1方向に出射されたレーザ光を、凹部211の内側面212(金属反射膜270)において上方(C1方向)に反射して封止ガラス60から外部に出射させることが可能に構成されている。なお、内側面212〜215は、本発明の「内側面」の一例である。また、内側面212は、本発明の「内側面の第1領域」および「傾斜面」の一例であり、内側面213は、本発明の「内側面の第2領域」および「傾斜面」の一例である。また、金属反射膜270は、本発明の「金属膜」の一例である。なお、第2実施形態では、内側面212と金属反射膜70とによって、レーザ光を外部に向けて反射させるための反射手段が構成されている。
また、第2実施形態では、半導体レーザ素子50の光反射面50c側と対向する凹部211の内側面213は、内側面212よりも底面216に対する傾斜角度β(=略64.4°)が大きく形成されている。すなわち、内側面213の傾斜角度βが内側面212の傾斜角度αよりも大きい(β>α)分、半導体レーザ素子50の光反射面50c側に底面216の平坦な領域をより広く確保することが可能であるように構成されている。
また、図11に示すように、半導体レーザ素子50と、内側面214とに挟まれた領域には、ワイヤボンディング用のパッド電極233が形成されている。また、パッド電極233の下部には、底面216から裏面210bに向かってSi(100)基板210を厚み方向に貫通する貫通電極222が設けられている。なお、貫通電極222は、パッド電極233と電気的に接続されている。
また、底面216のうちのモニタ用PD235が形成されている領域に、Si(100)基板210を厚み方向に貫通する貫通電極223が設けられている。これにより、図12に示すように、モニタ用PD235のn型領域235cが、Si(100)基板210内部で貫通電極223と導通した状態となっている。また、n型領域235c上には、受光面235aが凹部211内に露出するようにモニタ用PD235のp型領域235bが形成されている。また、図11に示すように、モニタ用PD235と内側面215とに挟まれた領域には、Cuからなるシート状の金属配線234が形成されている。また、図12に示すように、金属配線234の下部には、底面216から裏面210bに向かってSi(100)基板210を厚み方向に貫通する貫通電極224が設けられている。なお、貫通電極224は、金属配線234と電気的に接続されている。
したがって、図11に示すように、半導体レーザ素子50は、配線用ワイヤ261の一方端がp側パッド電極57にワイヤボンドされるとともに配線用ワイヤ261の他方端がパッド電極233にワイヤボンドされている。また、モニタ用PD235は、金属配線234の貫通電極224とは反対側の一方端部が絶縁膜236を跨いでp型領域235bにボンディングされている。
また、図12に示すように、貫通電極221は、Si(100)基板210の裏面210bに露出する部分から裏面210bに沿って延びる引き出し配線部221aを有している。同様に、貫通電極222〜224は、それぞれ、裏面210bに露出する部分から裏面210bに沿って延びる引き出し配線部222a〜224a(図13参照)を有している。また、引き出し配線部221a〜224aの各々の端部には、半田ボール24が形成されている。これにより、半導体レーザ装置200を下面側(C2側)から見た場合、図13に示すように、保護膜26の表面には、4つの半田ボール24のみが露出するように構成されている。なお、第2実施形態による半導体レーザ装置200のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
また、第2実施形態による半導体レーザ装置200の製造プロセスでは、ウェハ状態のSi(100)基板210にウェットエッチングにより凹部211を形成した後、凹部211の底面216の所定の領域(図11に示すA2側の領域)においてイオン注入によりSi(100)基板210内部から底面216に向かってn型領域235cおよびp型領域235bの順にフォトダイオード層を埋め込み形成することによりモニタ用PD235を形成する。また、この際、底面216に露出するn型領域235cおよびp型領域235bの一部上に、絶縁膜236を形成して周囲との絶縁を図る(図12参照)。その後、図11に示すように、チップ化された半導体レーザ素子50の裏面側(n側電極58)を、直接、底面216に接合して凹部211内に載置する。なお、第2実施形態によるその他の製造プロセスについては、上記第1実施形態の製造プロセスと同様である。
第2実施形態では、上記のように、凹部211の底面216に半導体レーザ素子50を直接接合することによって、底面216から半導体レーザ素子50の上面50bまでの高さをサブマウント30(図2参照)を用いない分だけ低くすることができる。すなわち、凹部211の深さD2(約300μm)を浅く形成した状態でも、封止ガラス60により、凹部211の開口部211aを容易に塞ぐことができる。これにより、半導体レーザ装置200をより薄型化することができる。
また、第2実施形態では、凹部211の底面216に半導体レーザ素子50を直接接合することによって、レーザ光の出射位置が下方(C2方向)に下げられる分、内側面212(金属反射膜270)に照射されるレーザ光の照射範囲を、より底面216側にシフトさせることができる。これにより、楕円形状を有するレーザ光を確実に内側面212(金属反射膜270)に照射することができるので、反射後のレーザ光を確実に上方に出射させることができる。特に、広がり角の大きなレーザ光を出射する半導体レーザ素子を用いる場合においても、レーザ光の上縁が封止ガラス60の下面に直接照射されることなく確実に内側面212(金属反射膜270)に照射することができる。なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
まず、図14〜図16を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態による半導体レーザ装置300では、上記第1実施形態と異なり、貫通孔301を有するSi(100)基板310の一方側(C2側)の開口部301b(図16参照)を、絶縁体であるフォトソルダーレジスト350を用いて塞ぐことにより半導体レーザ素子50を載置する凹部311を構成する場合について説明する。なお、図15は、図14の3000−3000線に沿った断面図である。また、図中において、上記第1実施形態と同様の構成には、上記第1実施形態と同じ符号を付して図示している。なお、Si(100)基板310は、本発明の「半導体基板」の一例であり、フォトソルダーレジスト350は、本発明の「支持基体」の一例である。また、開口部301bは、本発明の「第2開口部」の一例である。
本発明の第3実施形態による半導体レーザ装置300は、図15に示すように、厚み方向(C方向)に貫通する貫通孔301が形成された高抵抗率(絶縁性)を有するSi(100)基板310と、Si(100)基板310の下面310bに接着樹脂351を介して接合されることにより貫通孔301の下側(C2側)の開口部301b(図16参照)を塞いで凹部311を形成するフォトソルダーレジスト350と、凹部311の底面316上にサブマウント30を介して載置された半導体レーザ素子50と、Si(100)基板310の上面310aに取り付けられことにより、凹部311の上側(C2側)の開口部311aを塞ぐ封止ガラス60とによって構成されている。ここで、フォトソルダーレジストとは、感光した部分だけを構造変化させて溶媒などに溶けなくする感光性樹脂を使用した絶縁用被膜のことである。なお、開口部311aは、本発明の「第1開口部」の一例である。
ここで、第3実施形態では、図15に示すように、後述する製造プロセスにおいて、略(100)面に対して約9.7°傾斜した主表面(上面310a)を有するSi(100)基板310に対して異方性エッチングを行うことにより、Si(100)基板310にSi(111)面からなる4つの内側面312、313、314および315が形成されている。この約9.7°傾斜した主表面を有するSi(100)基板310を用いることにより、内側面312は、フォトソルダーレジスト350の上面350a(底面316)に対して略45°の傾斜角度αを有して傾斜するとともに、内側面313は、上面350a(底面316)に対して略64.4°の傾斜角度βを有して傾斜して形成されている。また、内側面314および315(図14参照)は、共に上面350a(底面316)に対して略54.7°の傾斜角度γを有して傾斜するように形成されている。なお、内側面312〜315は、本発明の「内側面」の一例である。また、内側面312は、本発明の「内側面の第1領域」および「傾斜面」の一例であり、内側面313は、本発明の「内側面の第2領域」および「傾斜面」の一例である。
また、第3実施形態では、4つの内側面312、313、314および315と、フォトソルダーレジスト350の上面(C1側の表面)上に形成されている接着樹脂351とによって、凹部311が構成されている。なお、接着樹脂351は、Si(100)基板310とフォトソルダーレジスト350とを接合するために用いられており、図15に示すように、凹部311の底面316は、実質的に接着樹脂351の上面の一部によって構成されている。また、Si(100)基板310は、上面310aから下面310bまでが、約500μmの厚みを有している。
また、第3実施形態では、フォトソルダーレジスト350(接着樹脂351)の上面のうちの凹部311内に露出する領域(凹部311の底面316となる領域)には、サブマウント30をダイボンディング(接合)するためのCuなどからなる配線電極331が形成されている。これにより、サブマウント30の裏面(C2側の表面)は、凹部311内の略中央からA1側(内側面312側)に寄せられた位置において導電性接着層(図示せず)を介して配線電極331の表面に接合されている。すなわち、半導体レーザ素子50が接合されているサブマウント30は、フォトソルダーレジスト350とフォトソルダーレジスト350に形成された配線電極331とによって構成された本発明の「支持基体」の表面上に載置されている。なお、凹部311内に露出する配線電極331はサブマウント30よりも大きな平面積を有しており、サブマウント30は、配線電極331が形成された領域内に載置されている。また、配線電極331は、サブマウント30が載置された位置からA1方向に沿って延びる引き出し配線部331aを有している。なお、底面316に露出する配線電極331の表面は、本発明の「底面」に対応している。
また、第3実施形態においても、図15に示すように、半導体レーザ素子50は、上面50bが、Si(100)基板310の上面310aよりも下方(C2側)に下げられた状態でサブマウント30上に載置されている。そして、板状(平板状)の封止ガラス60が、上面310a上から被せられて凹部311の開口部311aを塞ぐことにより、半導体レーザ素子50が載置された凹部311が気密封止されるように構成されている。
また、第3実施形態においても、内側面312のうちの光出射面50aと対向する領域には、内側面312の表面上に金属反射膜70が形成されている。これにより、半導体レーザ装置300では、半導体レーザ素子50の光出射面50aからA1方向に出射されたレーザ光が、凹部311の内側面312(金属反射膜70)において上方(C1方向)に反射された後、封止ガラス60を透過して外部に出射されるように構成されている。なお、内側面312と金属反射膜70とによって、レーザ光を外部に向けて反射させるための反射手段が構成されている。
また、図14に示すように、凹部311の底面316のうちの配線電極331が形成されていない領域には、矩形形状(約100μm×約100μmの大きさ)を有するワイヤボンディング用の配線電極332および333が形成されている。すなわち、サブマウント30と内側面313とに挟まれた領域のうちの内側面314寄り(B2側)の領域に配線電極332が露出するとともに、内側面315寄り(B1側)の領域に配線電極333が露出して形成されている。また、配線電極332および333は、A2方向に沿って延びる引き出し配線部332aおよび333aを有している。
したがって、半導体レーザ素子50は、配線用ワイヤ61の一方端がp側パッド電極57にワイヤボンドされるとともに配線用ワイヤ61の他方端が配線電極332にワイヤボンドされている。また、モニタ用PD35は、配線用ワイヤ62の一方端がp型領域35bにワイヤボンドされるとともに配線用ワイヤ62の他方端が配線電極333にワイヤボンドされている。また、引き出し配線部331a、332aおよび333aの各々の端部には、Au−Sn半田からなる半田ボール24が形成されている。なお、第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
次に、図14〜図20を参照して、第3実施形態による半導体レーザ装置300の製造プロセスについて説明する。
まず、図16に示すように、約500μmの厚みD3を有するとともに、略(100)面に対して約9.7°傾斜した主表面(上面310a)を有するウェハ状態のSi(100)基板310を準備する。そして、上面310a上に所定のマスクパターンを有するエッチングマスク(図示せず)が形成されたSi(100)基板310に対してTMAHなどのエッチング液を用いたウェットエッチング(異方性エッチング)を行うことにより、上面310aから下面310bに向かって貫通する貫通孔301を形成する。これにより、ウェハ状態のSi(100)基板310には、開口部301aおよび301bを有する貫通孔301が複数形成される。なお、開口部301aは、本発明の「第1開口部」の一例である。
この際、Siの結晶方位に応じたエッチングの進行によって、貫通孔301には、4つの異なる内側面312、313、314および315が形成される。なお、内側面312は、上面310aに対して略45°(角度α)傾斜したエッチング面(傾斜面)となり、内側面313は、上面310aに対して略64.4°(角度β)傾斜したエッチング面(傾斜面)となる。また、内側面314および315(図14参照)は、共にSi(100)基板310の上面310aに対して略54.7°傾斜したエッチング面となる。
その後、内側面312のうちの半導体レーザ素子50が載置された状態における光出射面50a(図15参照)と対向する領域上に、蒸着法やスパッタ法などを用いて金属反射膜70を形成する。
一方、図17に示すように、約100μmの厚みを有する平板状の銅板303を準備する。銅板303の上面上に所定のマスクパターンを有するエッチングマスク(図示せず)を形成した後、銅板303に対して塩化第二鉄溶液などのエッチング液を用いたウェットエッチングを行う。これにより、銅板303は、上面および下面からエッチングされて、平坦部が約60μmの厚みを有するとともに、上面(C1側の表面)に約20μmの突起高さを有する突起部303aが形成される。
その後、ロールラミネータやホットプレス機を用いたラミネート加工により、熱硬化性のエポキシ系の接着樹脂351を銅板303の上面上に貼り付ける。この際、接着樹脂351が完全に硬化しない約100℃以下の温度にて貼り付ける。その後、突起部303aを覆う接着樹脂351の部分を、Oプラズマ処理や研磨処理などにより除去する。
その後、図18に示すように、貫通孔301を有するSi(100)基板310の下面310bに接着樹脂351を介して銅板303を貼り付けた後、Si(100)基板310と銅板303とを、約200℃および約1MPaの温度圧力条件下で、約5分間、加熱圧着して接合する。これにより、Si(100)基板310の開口部301b(図16参照)が塞がれて、凹部311が形成される。また、Si(100)基板310の開口部301aは、凹部311の上側(C1側)の開口部311aとして残される。
その後、半導体レーザ素子50が予め接合されたサブマウント30を配線電極331の表面上に接合する。その後、配線用ワイヤ61を用いて半導体レーザ素子50のp側パッド電極57と配線電極332とを接続するとともに、配線用ワイヤ62を用いてモニタ用PD35のp型領域35bと配線電極333とを接続する。また、配線用ワイヤ63を用いてパッド電極32とパッド電極31とを接続する(図14参照)。なお、配線用ワイヤ61および62を配線電極332および333にワイヤボンドする前に、配線電極332および333の表面上にAuなどからなる金属膜を形成していてもよい。
その後、図19に示すように、Si(100)基板310の凹部311に対して上方(C1側)から約500μmの厚みを有する封止ガラス60を熱圧着により貼り付ける。この際、Si(100)基板310と封止ガラス60とを熱硬化性接着樹脂(図示せず)などを用いて約200℃以上約250°以下の温度条件下で接合する。これにより、凹部311の開口部311aを取り囲む上面310aにおいて、封止ガラス60がSi(100)基板310に接合されるので、凹部311内部が気密封止される。
その後、配線パターンを形成するために、銅板303の下面側をエッチングする。これにより、突起部303a以外の銅板303の厚みが約20μmとなる。さらに、銅板303の下面上に所定のマスクパターンを有するエッチングマスク(図示せず)を形成した後、銅板303に対して塩化第二鉄を用いたウェットエッチングを行うことにより、引き出し配線部331a、332aおよび333aからなる所定の配線パターンを有する配線電極331〜333を形成する(図19参照)。また、この際、除去された銅板303の下から接着樹脂351が一部露出する。
その後、図20に示すように、配線電極331〜333の下面を被覆するために、配線電極331〜333および露出した接着樹脂351の下面側に、約30μmの厚みを有するフォトソルダーレジスト350を形成する。この際、フォトソルダーレジスト350は、フィルム状のものをラミネート処理して貼り付けてもよいし、液状タイプのものを塗布するようにしてもよい。その後、フォトソルダーレジスト350の下面側の一部を除去して、フォトソルダーレジスト350から露出する引き出し配線部331a、332aおよび333a(図14参照)の端部に、半田ボール24を形成する。
最後に、凹部311が形成された領域の外側の領域において、ダイヤモンドブレードを用いて、図20に示した分離線910に沿って封止ガラス60およびSi(100)基板310を、共にC方向に沿って切断する(ダイシングを行う)。このようにして、図14に示すような第3実施形態による半導体レーザ装置300が形成される。
第3実施形態では、上記のように、厚み方向に貫通する貫通孔301が形成されたSi(100)基板310と、Si(100)基板310の上面310aに取り付けられ、貫通孔301の開口部301a(311a)を封止する封止ガラス60と、Si(100)基板310の下面310bに取り付けられ、貫通孔301の開口部301bを封止するフォトソルダーレジスト350と、開口部301b内に露出するフォトソルダーレジスト350に形成されている配線電極331の表面上にサブマウント30を介して載置された半導体レーザ素子50とを備えることによって、開口部301b内に露出する配線電極331の表面上に載置された半導体レーザ素子50の上面50bは、貫通孔301の開口部301a(311a)よりも外側(図15のC1側)に突出しないので、半導体レーザ素子50を、フォトソルダーレジスト350と封止ガラス60とによって貫通孔301の内部に気密封止した状況下で作動させることができる。これにより、半導体レーザ素子50は、大気中の水分や半導体レーザ装置300周辺に存在する有機物の影響を受けないので、半導体レーザ素子50の信頼性が低下するのを抑制することができる。
また、第3実施形態では、半導体レーザ素子50から出射されるレーザ光を、貫通孔301の内側面312上に形成された金属反射膜70により反射した後、封止ガラス60を透過して外部に出射するように構成することによって、サブマウント30を介して半導体レーザ素子50を載置するフォトソルダーレジスト350に固定されているSi(100)基板310の貫通孔301の一部である内側面312を、レーザ光の反射手段として兼用することができる。すなわち、内側面312上に形成された金属反射膜70により反射されるレーザ光の光軸精度は、半導体レーザ素子50をフォトソルダーレジスト350に形成されている配線電極331の表面上にサブマウント30を介して載置する際の取り付け誤差にのみ依存するので、光軸ずれを引き起こす要因が少なくなる分、光軸ずれの大きさを低減することができる。
また、第3実施形態では、貫通孔301が形成されたSi(100)基板310と、Si(100)基板310の下面310bに取り付けられ、貫通孔301の開口部301bを封止するフォトソルダーレジスト350と、開口部301b内に露出する配線電極331の表面上に載置された半導体レーザ素子50とを備えることによって、半導体レーザ素子50を載置する本発明の「支持基体」を、Si(100)基板310とは異なる材料を用いて別部材として形成することができるので、半導体レーザ装置300の強度をより確保することができる。また、製造プロセスにおいて、貫通孔301が形成されたSi(100)基板310と平板状のフォトソルダーレジスト350とを接着樹脂351を介して接合することによって、半導体レーザ素子50を内部に載置するためのパッケージを容易に形成することができる。
また、第3実施形態の製造プロセスでは、Si(100)基板310にウェットエッチングを行う際に、Si(100)基板310を貫通する貫通孔301を形成して内側面312、313、314および315を形成しているので、ウェットエッチングを基板内部で停止した場合に生じるエッチング深さのばらつきなどが生じない。また、フォトソルダーレジスト350(銅板303)上に載置された半導体レーザ素子50を、取り付け精度が良好な状態で凹部331内部に載置することができる。これにより、製造プロセス上、半導体レーザ素子50の載置角度(共振器方向または幅方向に対する上下方向の角度)に起因して、レーザ光の光軸がずれたり、光出射面50aから金属反射膜70までの距離がばらつくのを効果的に抑制することができる。
また、第3実施形態では、熱伝導率の良好な配線電極331(銅板303)上にサブマウント30を介して半導体レーザ素子50を載置しているので、半導体レーザ素子50の発熱を、配線電極331(銅板303)を介して効率よく放熱させることができる。
また、第3実施形態の製造プロセスでは、略(100)面に対して約9.7°傾斜した主表面を有するSi(100)基板310を用いることによって、ウェットエッチングによりSi(100)基板310に貫通孔301を形成する際、エッチングと同時に4つの内側面312〜315を形成することができるので、製造プロセスが簡素化される分、半導体レーザ装置300を効率よく製造することができる。
また、第3実施形態の製造プロセスでは、ウェハ状態のSi(100)基板310に対して複数の貫通孔301を同時に形成することによって、1回のエッチングにより複数の貫通孔301を同時に形成することができるので、その分、半導体レーザ装置300を効率よく製造することができる。
また、第3実施形態の製造プロセスでは、半導体レーザ素子50が複数の凹部311の各々の底面316上に載置された状態にあるウェハ(Si(100)基板310にフォトソルダーレジスト350が接合されたウェハ)に対して、ウェハ状態の封止ガラス60を熱圧着により接合して凹部311を封止することによって、1枚の封止ガラス60の接合工程により複数の凹部311を同時に気密封止することができるので、その分、半導体レーザ装置300を効率よく製造することができる。なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第4実施形態)
まず、図1および図21〜図23を参照して、第4実施形態による3波長半導体レーザ装置400の構造について説明する。この第4実施形態による3波長半導体レーザ装置400では、上記第1実施形態と異なり、青紫色半導体レーザ素子450と、赤色および赤外半導体レーザ素子からなる2波長半導体レーザ素子490とが、凹部411内に載置されている場合について説明する。なお、図23は、図21の4100−4100線に沿った断面図である。また、図中において、上記第1実施形態と同様の構成には、上記第1実施形態と同じ符号を付して図示している。
本発明の第4実施形態による3波長半導体レーザ装置400は、図21に示すように、上記第1実施形態と同様の構造を有する凹部411が形成されたSi(100)基板410と、凹部411の底面416上にサブマウント430を介して載置された青紫色半導体レーザ素子450および2波長半導体レーザ素子490と、Si(100)基板410の上面410aに取り付けられることにより、凹部411の開口部411aを塞ぐ透光性の封止ガラス60とによって構成されている。これにより、青紫色半導体レーザ素子450および2波長半導体レーザ素子490の各々の光出射面450aおよび490aからA1方向に出射されたレーザ光が、凹部411の内側面12(金属反射膜70)において上方(C1方向)に反射された後、封止ガラス60を透過して外部に出射されるように構成されている。なお、Si(100)基板410は、本発明の「半導体基板」の一例である。また、青紫色半導体レーザ素子450は、本発明の「半導体レーザ素子」および「窒化物系半導体レーザ素子」の一例であり、2波長半導体レーザ素子490は、本発明の「半導体レーザ素子」の一例である。また、開口部411aは、本発明の「第1開口部」の一例である。
ここで、各半導体レーザ素子の構成について説明する。まず、図23に示すように、青紫色半導体レーザ素子450には、n型GaN基板451の下面上に、Siドープのn型AlGaNからなるn型クラッド層452、In組成の高いInGaNからなる量子井戸層とGaNからなる障壁層とが交互に積層されたMQW構造を有する活性層453、および、Mgドープのp型AlGaNからなるp型クラッド層454がこの順に形成されている。また、p型クラッド層454のリッジ455以外の下面とリッジ455の両側面とを覆うSiOからなる電流ブロック層456が形成されている。また、p型クラッド層454のリッジ455および電流ブロック層456の下面上には、Auなどからなるp側パッド電極457が形成されている。また、n型GaN基板451の上面上の略全領域には、n型GaN基板451に近い側から順に、Al層、Pt層およびAu層の順に積層されたn側電極458が形成されている。
また、2波長半導体レーザ素子490は、図23に示すように、赤色半導体レーザ素子470と赤外半導体レーザ素子480とが所定の溝幅を有する凹部491を隔てて共通のn型GaAs基板471上に形成されている。なお、赤色半導体レーザ素子470および赤外半導体レーザ素子480は、それぞれ、本発明の「半導体レーザ素子」の一例である。
具体的には、赤色半導体レーザ素子470は、n型GaAs基板471の下面上に、AlGaInPからなるn型クラッド層472と、GaInPからなる量子井戸層とAlGaInPからなる障壁層とが交互に積層されたMQW構造を有する活性層473と、AlGaInPからなるp型クラッド層474とが形成されている。また、p型クラッド層474のリッジ475以外の上面とリッジ475の両側面とを覆うSiOからなる電流ブロック層476が形成されている。また、リッジ475および電流ブロック層476の下面上に、約200nmの厚みを有するPt層と約3μmの厚みを有するAu層とが積層されたp側パッド電極477が形成されている。また、n型GaAs基板471の上面上に、n型GaAs基板471から近い順に、AuGe層、Ni層およびAu層の順に積層されたn側電極478が形成されている。
また、赤外半導体レーザ素子480は、n型GaAs基板471の下面上に、AlGaAsからなるn型クラッド層482と、Al組成の低いAlGaAsからなる量子井戸層とAl組成の高いAlGaAsからなる障壁層とが交互に積層されたMQW構造を有する活性層483と、AlGaAsからなるp型クラッド層484とが形成されている。また、p型クラッド層484のリッジ485以外の上面とリッジ485の両側面とを覆うSiOからなる電流ブロック層486が形成されている。また、リッジ485および電流ブロック層486の下面上に、p側パッド電極487が形成されている。
また、図21に示すように、サブマウント430の上面のA1側の所定領域には、青紫色半導体レーザ素子450をダイボンディング(接合)するためのパッド電極431と、2波長半導体レーザ素子490をダイボンディング(接合)するためのパッド電極432および433とが形成されている。また、図23に示すように、パッド電極432は、赤色半導体レーザ素子470のp側電極477と電気的に接続されるとともに、パッド電極433は、赤色半導体レーザ素子470のp側電極477と電気的に接続されるようにパターニングされている。
また、底面416のうちのパッド電極31が形成されていない領域には、B2側からB1側に向かってワイヤボンディング用のパッド電極434、435、436および437がこの順に並んで形成されている。また、パッド電極434〜437の各々の下部には、Si(100)基板410を厚み方向に貫通する貫通電極422〜425が設けられており、対応するパッド電極と貫通電極とは電気的に接続されている。
これにより、配線用ワイヤ461の一方端がパッド電極431にワイヤボンドされるとともに他方端がパッド電極434にワイヤボンドされている。また、配線用ワイヤ462の一方端がパッド電極433にワイヤボンドされるとともに他方端がパッド電極436にワイヤボンドされている。また、配線用ワイヤ463の一方端がパッド電極432にワイヤボンドされるとともに他方端がパッド電極437にワイヤボンドされている。また、配線用ワイヤ464の一方端がp型領域35bにワイヤボンドされるとともに他方端がパッド電極435にワイヤボンドされている。また、配線用ワイヤ465の一方端がn側パッド電極458にワイヤボンドされるとともに他方端がパッド電極31にワイヤボンドされている。また、配線用ワイヤ466の一方端がn側パッド電極478にワイヤボンドされるとともに他方端がパッド電極31にワイヤボンドされている。
また、図22に示すように、貫通電極21に加えて、貫通電極422〜425の各々に導通される引き出し配線部422a、423a、424aおよび425aの端部には、Au−Sn半田からなる半田ボール24が形成された状態で、半田ボール24の球面部の一部が保護膜26から露出するように構成されている。これにより、3波長半導体レーザ装置400を後述する光ピックアップ装置600の配線基板上に実装することが可能であるように構成されている。
なお、第4実施形態による3波長半導体レーザ装置400のその他の構造および製造プロセスについては、半導体レーザ素子50(図1参照)の代わりに、青紫色半導体レーザ素子450および2波長半導体レーザ素子490を横方向(図21のB方向)に並べた状態でサブマウント430上に接合するとともに、このサブマウント430をSi(100)基板410の凹部411の底面416上に載置する点を除いて、上記第1実施形態と略同様である。
次に、図24を参照して、本発明の第4実施形態による3波長半導体レーザ装置400を備えた光ピックアップ装置600の構成について説明する。
すなわち、図24に示すように、光ピックアップ装置600は、3波長半導体レーザ装置400と、偏光ビームスプリッタ(偏光BS)601、コリメータレンズ602、ビームエキスパンダ603、λ/4板604、対物レンズ605、シリンドリカルレンズ606および光軸補正素子607を有する光学系620と、光検出部650とを備えている。
光学系620において、偏光BS601は、3波長半導体レーザ装置400から出射されるレーザ光を全透過するとともに、光ディスク670から帰還するレーザ光を全反射する。コリメータレンズ602は、偏光BS601を透過した3波長半導体レーザ装置400からのレーザ光を平行光に変換する。ビームエキスパンダ603は、凹レンズ、凸レンズおよびアクチュエータ(図示せず)から構成されている。アクチュエータは図示しないサーボ回路からのサーボ信号に応じて凹レンズおよび凸レンズの距離を変化させる。これにより、3波長半導体レーザ装置400から出射されたレーザ光の波面状態が補正される。
λ/4板604は、コリメータレンズ602によって略平行光に変換された直線偏光のレーザ光を円偏光に変換する。また、λ/4板604は光ディスク670から帰還する円偏光のレーザ光を直線偏光に変換する。この場合の直線偏光の偏光方向は、3波長半導体レーザ装置400から出射されるレーザ光の直線偏光の方向に直交する。それにより、光ディスク670から帰還するレーザ光は、偏光BS601によって略全反射される。対物レンズ605は、λ/4板604を透過したレーザ光を光ディスク670の表面(記録層)上に収束させる。なお、対物レンズ605は、サーボ回路からのサーボ信号(トラッキングサーボ信号、フォーカスサーボ信号およびチルトサーボ信号)に応じて図示しない対物レンズアクチュエータにより、フォーカス方向、トラッキング方向およびチルト方向に移動可能である。
偏光BS601により全反射されるレーザ光の光軸に沿うようにシリンドリカルレンズ606、光軸補正素子607および光検出部650が配置されている。シリンドリカルレンズ606は、入射されるレーザ光に非点収差作用を付与する。光軸補正素子607は、回折格子により構成されており、シリンドリカルレンズ606を透過した青紫色、赤色および赤外の各レーザ光の0次回折光のスポットが後述する光検出部650の検出領域上で一致するように配置されている。
また、光検出部650は、受光したレーザ光の強度分布に基づいて再生信号を出力する。ここで、光検出部650は再生信号とともに、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号およびチルトエラー信号が得られるように所定のパターンの検出領域を有する。フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号およびチルトエラー信号により、ビームエキスパンダ603のアクチュエータおよび対物レンズアクチュエータがフィードバック制御される。このようにして、3波長半導体レーザ装置400を備えた光ピックアップ装置600が構成される。
第4実施形態では、青紫色半導体レーザ素子450を含む3波長半導体レーザ装置400においても、上記のように、4つの内側面12〜15に囲まれた開口部411aと底面416とを有する凹部411が形成されたSi(100)基板410と、Si(100)基板410の上面410aに取り付けられ、開口部411aを封止する封止ガラス60とを備えているので、青紫色半導体レーザ素子450および2波長半導体レーザ素子490は、内側面12〜15に囲まれた凹部411の底面416にサブマウント430を介して載置されて開口部411aよりも外側に突出しない状態となり、Si(100)基板410の凹部411と封止ガラス60とによって容易に気密封止した状況下で作動させることができる。これにより、3波長半導体レーザ装置400は、大気中の水分やレーザ素子周辺に存在する有機物の影響を受けないので、3波長半導体レーザ装置400の信頼性が低下するのが抑制された光ピックアップ装置600を得ることができる。
また、第4実施形態では、上記のように、光ピックアップ装置600に3波長半導体レーザ装置400を用いているので、光軸ずれの大きさが低減された光ピックアップ装置600を得ることができる。なお、第4実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第5実施形態)
まず、図25および図26を参照して、第5実施形態による3波長半導体レーザ装置500の構造について説明する。この第5実施形態では、上記第4実施形態と異なり、青紫色半導体レーザ素子450と2波長半導体レーザ素子490とが、上記第3実施形態において説明したパッケージ内に載置されて3波長半導体レーザ装置500が構成される場合について説明する。なお、図26は、図25の5100−5100線に沿った断面図である。また、図中において、上記第3実施形態および第4実施形態と同様の構成には、同じ符号を付して図示している。
本発明の第5実施形態による3波長半導体レーザ装置500は、図25および図26に示すように、上記第3実施形態と同様の構造を有する貫通孔501が形成されたSi(100)基板510と、Si(100)基板510の下面510bに接着樹脂351を介して接合されることにより貫通孔501の下側(C2側)の開口部501b(図26参照)を塞いで凹部511を形成するフォトソルダーレジスト350(図26参照)とによって、青紫色半導体レーザ素子450と2波長半導体レーザ素子490とをサブマウント430を介して載置するためのパッケージが構成されている。
また、3波長半導体レーザ装置500は、封止ガラス60(図26参照)が、Si(100)基板510の上面510aに取り付けられことにより、凹部511の上側(C1側)の開口部511aが封止されている。これにより、青紫色半導体レーザ素子450および2波長半導体レーザ素子490の各々の光出射面450aおよび490aからA1方向に出射されたレーザ光が、凹部511の内側面312(金属反射膜70)において上方(C1方向)に反射された後、封止ガラス60を透過して外部に出射されるように構成されている。なお、Si(100)基板510は、本発明の「半導体基板」の一例であり、開口部511aおよび開口部501bは、それぞれ、本発明の「第1開口部」および「第2開口部」の一例である。
なお、第5実施形態による3波長半導体レーザ装置500のその他の構造および製造プロセスについては、青紫色半導体レーザ素子450および2波長半導体レーザ素子490が接合されたサブマウント430を、凹部511の底面316上に載置する点を除いて、上記第4実施形態と略同様である。
次に、図27を参照して、本発明の第5実施形態による3波長半導体レーザ装置500を備えた光ピックアップ装置700の構成について説明する。
すなわち、図27に示すように、光ピックアップ装置700は、3波長半導体レーザ装置500と、偏光ビームスプリッタ(偏光BS)601、コリメータレンズ602、ビームエキスパンダ603、λ/4板604、対物レンズ605、シリンドリカルレンズ606および光軸補正素子607を有する光学系620と、光検出部650とを備えている。なお、光ピックアップ装置700を構成する光学系620および光検出部650の構成および機能ついては、上記した第4実施形態と同様である。
第5実施形態では、3波長半導体レーザ装置500においても、上記のように、厚み方向に貫通する貫通孔501が形成されたSi(100)基板510と、Si(100)基板510の上面510aに取り付けられ、貫通孔501の開口部511aを封止する封止ガラス60と、Si(100)基板510の下面510bに取り付けられ、貫通孔501の開口部501bを封止するフォトソルダーレジスト350とを備えているので、青紫色半導体レーザ素子450および2波長半導体レーザ素子490は、内側面312〜315に囲まれた凹部511の底面316にサブマウント430を介して載置されて開口部511aよりも外側に突出しない状態となり、Si(100)基板510の凹部511と封止ガラス60とによって容易に気密封止した状況下で作動させることができる。これにより、3波長半導体レーザ装置500の信頼性が低下するのが抑制された光ピックアップ装置700を得ることができる。
また、第5実施形態では、上記のように、光ピックアップ装置700に3波長半導体レーザ装置500を用いているので、光軸ずれの大きさが低減された光ピックアップ装置600を得ることができる。なお、第5実施形態のその他の効果は、上記第3実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1〜第5実施形態では、半導体レーザ素子の光出射面と対向する内側面12(212および312)と内側面上に形成された金属反射膜70(270)とによって、レーザ光を反射する反射手段を構成した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、半導体レーザ素子の光出射面と対向する内側面12(212および312)のみによってレーザ光を反射するように構成していてもよい。すなわち、半導体レーザ素子の光出射面から出射されたレーザ光を、内側面12(212および312)において上方に反射させた後、封止ガラス60を透過して外部に出射させるようにしてもよい。
また、上記第1〜第5実施形態では、半導体レーザ素子の光出射面と対向する領域の内側面12(212および312)上に金属反射膜70(270)を形成した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、凹部11(211、311および411)の4つの内側面の全ての表面上に、金属反射膜が形成されていてもよい。
また、上記第1〜第5実施形態では、半導体レーザ素子の光出射面と対向する領域の内側面12(212および312)上に、AgまたはAlからなる金属反射膜を形成した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、反射率の高い材料であれば、AgまたはAl以外の材料を用いて、本発明の「金属膜」を形成してもよい。
また、上記第1〜第5実施形態では、略(100)面に対して約9.7°傾斜した主表面を有するSi(100)基板に対して異方性エッチングを行うことにより、底面16などのレーザ素子の載置面に対して略45°傾斜する内側面12(212、312)を形成した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、約9.7°傾斜した主表面以外の主表面を有するSi(100)基板を用いて凹部に内側面を形成してもよい。この場合、異方性エッチングにより形成される内側面の傾斜角度に応じて半導体レーザ素子の載置角度(共振器方向に対する上下方向の角度)を適宜選ぶことにより、反射後のレーザ光が、封止ガラス60の外表面から略垂直な方向にレーザ光が出射するように構成すればよい。
また、上記第1〜第5実施形態では、半導体レーザ素子の光反射面側に対向する凹部の内側面13(213、313)が、底面16(316)などのレーザ素子の載置面に対して略64.4°傾斜する傾斜面であるように構成した例について説明したが、本発明はこれに限られない。本発明では、略64.4°以外のたとえば底面16に対して略垂直な内側面であってもよい。このように構成すれば、凹部内に設けられた半導体レーザ素子の後方(光反射面側)の領域をさらに有効に利用することができる。
また、上記第1〜第5実施形態では、4つの内側面を有する凹部の内部に半導体レーザ素子を載置して封止ガラス60による気密封止を行うように構成された半導体レーザ装置について説明したが、本発明はこれに限られない。本発明では、Si基板に4つ以外のたとえば3つの内側面や6つの内側面を有する凹部を形成して凹部の内部に半導体レーザ素子を載置するように構成してもよい。
また、上記第1実施形態では、半導体レーザ素子50をジャンクションアップ方式によりサブマウント30上に接合した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、半導体レーザ素子50をジャンクションダウン方式によりサブマウント30上に接合してもよい。すなわち、ジャンクションダウン方式であっても、半導体レーザ素子50はサブマウント30を介して底面16上に載置されているので、レーザ光の出射位置を底面16上の高さ方向の適切な位置に保つことができる。
また、上記第4および第5実施形態では、青紫色半導体レーザ素子450と2波長半導体レーザ素子490とを1つのサブマウント430の上面に横方向(B方向)に並べて載置することにより3波長半導体レーザ装置400(500)を構成した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、青紫色半導体レーザ素子の上方に2波長半導体レーザ素子を接合した状態の2波長半導体レーザ素子をサブマウント430上に載置するようにしてもよい。
また、上記第4および第5実施形態では、青紫色半導体レーザ素子450、赤色半導体レーザ素子470および赤外半導体レーザ素子480により3波長半導体レーザ装置400(500)を構成した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、赤色半導体レーザ素子、緑色半導体レーザ素子および青色半導体レーザ素子によりRGB3波長半導体レーザ装置を構成するとともに、本発明によるRGB3波長半導体レーザ装置をプロジェクタ装置などの光源として適用してもよい。
また、上記第1〜第5実施形態では、半導体レーザ素子やサブマウントなどを接合する際の導電性接着層としてAu−Sn半田を用いた例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、Pbフリー半田や、高Pb半田やInなどからなる導電性接着層を用いてもよい。
10、210、310、410、510 Si(100)基板(半導体基板)
10a、210a、310a、410a、510a 上面
11、211、311、411、511 凹部
11a、211a、311a、411a、511a 開口部(第1開口部)
12、212、312 内側面(内側面の第1領域、傾斜面)
13、213、313 内側面(内側面の第2領域、傾斜面)
14、214、314 内側面
15、215、315 内側面
16、216、316、416 底面
50 半導体レーザ素子
60 封止ガラス(封止部材)
70、270 金属反射膜(金属膜)
100、200、300 半導体レーザ装置
301、501 貫通孔
301a 開口部(第1開口部)
301b、501b 開口部(第2開口部)
350 フォトソルダーレジスト(支持基体)
400、500 3波長半導体レーザ装置(半導体レーザ装置)
450 青紫色半導体レーザ素子(半導体レーザ素子、窒化物系半導体レーザ素子)
470 赤色半導体レーザ素子(半導体レーザ素子)
480 赤外半導体レーザ素子(半導体レーザ素子)
490 2波長半導体レーザ素子(半導体レーザ素子)
600、700 光ピックアップ装置
620 光学系
650 光検出部

Claims (7)

  1. 内側面に囲まれた第1開口部と底面とを有する凹部が形成された半導体基板と、
    前記底面上に載置された半導体レーザ素子と、
    前記半導体基板の上面に取り付けられ、前記第1開口部を封止する透光性の封止部材とを備え、
    前記半導体レーザ素子から出射されるレーザ光は、前記内側面の第1領域により反射された後、前記封止部材を透過して外部に出射される、半導体レーザ装置。
  2. 厚み方向に貫通する貫通孔が形成された半導体基板と、
    前記半導体基板の上面に取り付けられ、前記貫通孔の第1開口部を封止する封止部材と、
    前記半導体基板の下面に取り付けられ、前記第1開口部と反対側の前記貫通孔の第2開口部を封止する支持基体と、
    前記貫通孔の内側面と前記第2開口部内に露出する前記支持基体の表面からなる底面とを有する凹部内に載置された半導体レーザ素子とを備え、
    前記半導体レーザ素子は、前記底面上に載置され、
    前記半導体レーザ素子から出射されるレーザ光は、前記貫通孔の内側面の第1領域により反射された後、前記封止部材を透過して外部に出射される、半導体レーザ装置。
  3. 前記半導体レーザ素子を挟んで互いに対向する前記第1領域および前記内側面の第2領域は、それぞれ、前記内側面の断面形状が前記底面から前記第1開口部に向かって広がるように傾斜する傾斜面を含み、
    前記第2領域の傾斜面が前記底面となす傾斜角度は、前記第1領域の傾斜面が前記底面となす傾斜角度よりも大きい、請求項1または2に記載の半導体レーザ装置。
  4. 前記第1領域上には、金属膜が形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体レーザ装置。
  5. 前記半導体レーザ素子は、窒化物系半導体レーザ素子である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体レーザ装置。
  6. 内側面に囲まれた第1開口部と底面とを有する凹部が形成された半導体基板と、前記底面上に載置された半導体レーザ素子と、前記半導体基板の上面に取り付けられ、前記第1開口部を封止する透光性の封止部材とを含む半導体レーザ装置と、
    前記半導体レーザ装置の出射光を制御する光学系と、
    前記出射光を検出する光検出部とを備え、
    前記半導体レーザ素子から出射されるレーザ光は、前記内側面の第1領域により反射された後、前記封止部材を透過して外部に出射される、光ピックアップ装置。
  7. 厚み方向に貫通する貫通孔が形成された半導体基板と、前記半導体基板の上面に取り付けられ、前記貫通孔の第1開口部を封止する封止部材と、前記半導体基板の下面に取り付けられ、前記第1開口部と反対側の前記貫通孔の第2開口部を封止する支持基体と、前記貫通孔の内側面と前記第2開口部内に露出する前記支持基体の表面からなる底面とを有する凹部内に載置された半導体レーザ素子とを含む半導体レーザ装置と、
    前記半導体レーザ装置の出射光を制御する光学系と、
    前記出射光を検出する光検出部とを備え、
    前記半導体レーザ素子は、前記底面上に載置され、
    前記半導体レーザ素子から出射されるレーザ光は、前記貫通孔の内側面の第1領域により反射された後、前記封止部材を透過して外部に出射される、光ピックアップ装置。
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