JP7239806B2 - 光源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体レーザを備えた光源装置に関する。
従来、半導体レーザを備えた光源装置の中には、反射光学素子に反射された各光ビームの偏光方向が互いに平行となるように、予め活性層を基準軸方向と平行になるように配置することが提案されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2002-156594号公報
このような偏光方向の一致が望まれる用途には、例えばプロジェクタやディスプレイ等の表示装置がある。これらの表示装置に搭載された半導体レーザから出射されるレーザ光の偏光方向が略平行でない場合、液晶ディスプレイやプロジェクタ内の偏光フィルタを透過できない光が生じ、損失につながる。
しかし、異なる波長の半導体レーザを1つの基板上に配置するような場合、半導体レーザの種類や出射光の波長域等によっては、特許文献1に記載のように、予め出射光の偏光方向が一致するように配置することが困難な場合もある。
本開示は、上記問題に鑑みてなされたものであり、各半導体レーザからの出射光の偏光方向が一致するように、各半導体レーザを配置するのが困難な場合であっても、平面視において、各半導体レーザの偏光方向が略平行な光を出射可能な光源装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る光源装置では、
基板の上面に配置された第1の半導体レーザ及び第2の半導体レーザと、
前記第1の半導体レーザの出射光を反射する第1の反射面、及び前記第2の半導体レーザの出射光を反射する第2の反射面と、
を備え、
前記第1の半導体レーザ及び前記第2の半導体レーザを囲む側壁部の内側に、前記第1の反射面及び前記第2の反射面が形成され、
前記第1の半導体レーザの出射方向と前記第2の半導体レーザの出射方向が略直交し、
前記第1の半導体レーザの出射光の偏光方向と前記第2の半導体レーザの出射光の偏光方向は略直行する。
以上のように本開示では、各半導体レーザからの出射光の偏光方向が一致するように、各半導体レーザを配置するのが困難な場合であっても、平面視において略平行な方向に偏光方向を有した光を出射可能な光源装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る光源装置を模式的に示す平面図である。 図1のII-II断面を示す側面断面図である。 図1のIII-III断面を示す側面断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る光源装置を模式的に示す平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る光源装置を模式的に示す側面断面図である。 本発明の1つの実施形態に係るプロジェクタの構成を示す模式図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための実施形態を説明する。なお、以下に説明する光源装置は本発明の技術思想を具体化するためのものであって、本発明を以下のものに限定しない。
各図面中、同一の機能を有する部材には、同一符号を付している場合がある。後述の実施形態では、前述と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については、実施形態や実施例ごとには逐次言及しないものとする。各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張して示している場合もある。
なお、本明細書中において、「略」を用いて角度を説明する場合、その角度は5度以下のずれを含むことを意味する。
各図において、光の進行を点線の矢印で模式的に示す。図1から図5において、半導体レーザからの出射光の偏光方向を一点鎖線の矢印で示し、反射面からの反射光の偏光方向を二点鎖線の矢印で示す。また、基板が水平面上に載置され、平面視において、略直交する半導体レーザの出射方向にそれぞれ合わせて、X軸及びY軸方向を実線の矢印で示し、側面視において、高さ方向をZ軸方向として実線の矢印で示す。矢印の方向を正(プラス)とする。ただし、Z軸方向は基板の上面に対して垂直な方向であるが、このZ軸方向は反射面で反射されたレーザ光の光軸方向と必ずしも一致する必要はない。
(第1の実施形態に係る光源装置)
はじめに、図1から図3を参照しながら、本発明の第1の実施形態に係る光源装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る光源装置を模式的に示す平面図である。図2は、図1のII-II断面を示す側面断面図である。図3は、図1のIII-III断面を示す側面断面図である。
本実施形態に係る光源装置2は、基板4及び基板4の上面4aに取り付けられた側壁部10により構成されたパッケージ6を備える。基板4の上面4a及び側壁部10の4つの内側面10a及び10bにより、凹部が形成されている。後述するように、側壁部10の上側に、凹部を塞ぐようにリッドを配置することもできる。基板4の上面4aには、2つの第1の半導体レーザ22と1つの第2の半導体レーザ24とが配置されている。これら第1の半導体レーザの出射光の方向と第2の半導体レーザの出射光の方向は互いに略直交している。各レーザ光の出射光の波長について更に詳細に述べれば、青色の波長域の光を出射する第1の半導体レーザ22Bと、緑色の波長域の光を出射する第1の半導体レーザ22Gと、赤色の波長域の光を出射する第2の半導体レーザ24Rとが配置されている。側壁部10の内側面10aが第1の半導体レーザ22B及び22Gからの出射光を反射する第1の反射面12として機能し、内側面10bが第2の半導体レーザ24Rからの出射光を反射する第2の反射面14として機能する。
図1に示すように、平面視において、側壁部10の内側面10a及び10b並びに上面10cの境界となる4つの上辺が略長方形の形状を形成する。同様に、側壁部10の内側面10a及び10b並びに基板4の境界である4つの下辺が略長方形の形状を形成する。よって、基板4及び側壁部10の4つの内側面10a及び10bにより、上辺よりも下辺が短い下側が狭まった略錐台状の凹部が形成されている。
このように、パッケージ6を構成する側壁部10の内側面10aが反射面12、内側面10bが反射面14として機能するため、別途立ち上げミラー等を用いる必要がない。よって、別途立ち上げミラーをパッケージ内部に設けるよりも光源装置2を安価に製造することができる。なお、本実施形態では、平面視において、基板4の外形と側壁部10の外形が一致しているが、これに限られるものではない。側壁部10が半導体レーザ22、24を囲むように形成されれば、基板4が側壁部10の外形の更に外側にまで伸びている場合もあり得る。また、1つの基板4に複数の側壁部10が形成されている場合もあり得る。
本実施形態では、基板4及び側壁部10が個別の部材で形成されており、それぞれ別の材料を採用することができる。
基板4の材料として、例えば、窒化アルミニウム、アルミナ、アルミナジルコニア、窒化ケイ素、低温同時焼成セラミックス(LTCC)等のセラミック材料を用いることができる。放熱性の観点からは窒化アルミニウムが基板の材料として好ましい。窒化アルミニウムは熱伝導率が高いので、半導体レーザから生じた熱を効率よく排熱することができる。また、コスト低減の観点からはLTCCが好ましい。ただし、これらの材料に限られるものではなく、シリコンなどの単結晶、絶縁層を備えた金属材料等を用いることもできる。
側壁部10の材料は、異方性エッチングが可能な材料であることが好ましい。材料毎に特定の面方向から異方性エッチングを行うことで所定の結晶方位を得ることができる。つまり、異方性エッチングによって、側壁部10から基板4の上面4aに対する内側面10a又は内側面10bの傾斜角度を特定の角度で精度よく形成することができる。その他として、プレスなどで側壁部を形成することも可能である。例えばガラスなどを用いることができる。
製造工程簡略化の観点から、側壁部10の材料はシリコン単結晶を用いることが好ましい。シリコン単結晶は、異方性エッチングを用いると特定の結晶面を内側面10a及び内側面10bとして形成可能である。これらに反射膜を設けることで、第1の反射面12及び第2の反射面14を容易に得ることができる。
更に、異方性エッチングによって形成される内側面10a及び10bは、単結晶シリコンの(111)面または(100)面であることが好ましい。
単結晶シリコンの(100)面を異方性エッチングすると、基板4の上面4aに対して略54.7度の角度を有する(111)面が内側面10a及び10bとして一括形成される。これにより、略54.7度の傾斜角度を有する第1の反射面12及び第2の反射面14を容易に得ることができる。
また、シリコン単結晶の(110)面を異方性エッチングすると、基板4の上面4aに対して略45度の角度を有する(100)面及び基板4の上面4aに対して略35.3度の角度を有する(111)面を形成し、これらを内側面10a及び10bとして利用することが可能である。
ただし、内側面はこれらの結晶面に限られるものではなく、異方性エッチングによって形成可能な面であればよい。
また、ここまで側壁部10の材料としてシリコン単結晶を例に挙げたが、側壁部10の材料はシリコン単結晶に限られるものではなく、異方性エッチングによって加工できる材料であれば他の材料も利用することができる。
なお、基板4及び側壁部10が一体成型されている場合もあり得る。
側壁部10の内側面10a及び内側面10bには、反射膜として誘電体多層膜が形成されており、半導体レーザの発振波長に対して高い反射率を有する第1の反射面12及び第2の反射面14が得られる。ただし、これに限られるものではなく、例えば、銀(Ag)又はアルミニウム(Al)を含む反射膜を用いることもできるし、それらを組み合わせて用いることもできる。
このような構成において、第1の半導体レーザ22B及び22G並びに第2の半導体レーザ24Rから、基板4の上面4aと略平行な方向に光が出射される。更に詳細に述べれば、図1において、第1の半導体レーザ22Bから図面左側(-X軸方向)に光が出射され側壁部10の内側面10aである第1の反射面12に入射する。第1の半導体レーザ22Gから図面右側(+X軸方向)に光が出射され側壁部10の内側面10aである第1の反射面12に入射する。第2の半導体レーザ24Rから図面下側(-Y軸方向)に光が出射され側壁部10の内側面10bである第2の反射面14に入射する。
本実施形態では、第1の反射面12及び第2の反射面14が、基板4の上面4aに対して略54.7度の角度で傾斜しており、第1の反射面12及び第2の反射面14からの反射光は、基板4の上面4aに対して上方進むようになっている。
つまり、第1の半導体レーザ光源22B及び22Gから出射された光が第1の反射面12により上方に反射される。同様に、第2の半導体レーザ光源24Rから出射された光が第2の反射面14により上方に反射される(破線の矢印参照)。
<偏光方向>
第1の半導体レーザ22B、22Gからの出射光は、それぞれ一点鎖線の矢印B1、G1に示すように、基板4の上面4aに対して略平行な方向(Y軸方向)に偏光方向を有している。一方、第2の半導体レーザ24Rからの出射光は、紙面に対して垂直上向きを表す一点鎖線の記号及び紙面に対して垂直下向きを表す一点鎖線の記号R1に示すように、基板4の上面4aに対して略垂直な方向(Z軸方向)に偏光方向を有している。なお、図1における記号R1が示す偏光方向と図3における矢印R1の偏光方向は共に第2の半導体レーザ24Rの出射光の偏光方向を表しており、同じ方向を示している。
第1の半導体レーザ22B及び22Gからの出射光の偏光方向が基板4の上面4aと略平行なので、第1の半導体レーザ22B及び22Gから出射されるレーザ光は入射面である第1の反射面12に対してTEモード(S偏光)で発振する。よって、図1に示す上面図及び図2に示すII-II断面方向から観察した場合、Y軸方向に偏光方向を有する出射光(矢印B1及びG1参照)は、反射されても偏光方向は変わらない(矢印B2及びG2参照)。図2について、記号B1は、第1の半導体レーザ22B及び22Gから出射されたレーザ光が紙面に対して垂直方向に偏光方向を有することを表したものである。そのために、図1の記号R1の場合と同様に、紙面に対して垂直上向きを表す一点鎖線の記号及び紙面に対して垂直下向きを表す一点鎖線の記号を併記し、合わせて記号B1としている。記号G1も同様である。また、図2における記号B2及び記号G2も同様であり、反射後のレーザ光の偏光方向を表すため二点鎖線で表記してある。図2において、前記した記号B1が表す偏光方向は、図1における矢印B1が表す偏光方向と対応するものである。図1及び図2の間には、B2、G1、G2に関してもB1と同様の対応関係がある。
一方、第2の半導体レーザ24Rからの出射光の偏光方向が基板4の上面4aと略垂直なので、第2の半導体レーザ24Rから出射されるレーザ光は入射面である第2の反射面14に対してTMモード(P偏光)で発振する。よって、図3に示すように、Z軸方向に偏光していた出射光(矢印R1参照)が反射されて、反射後のレーザ光の偏光方向はYZ平面上となり、平面視においてY方向に偏光方向を有する(矢印R2参照)。本実施形態では、基板4の上面4aに対する第1の反射面12及び第2の反射面14の角度は略54.7度をなしている。よって、反射後のレーザ光の光軸とZ軸は一致していないので、偏光方向はY方向成分とZ方向成分を有している。
なお、基板4の上面4aに対する第1の反射面12及び/又は第2の反射面14の角度が45度を有する場合、反射後のレーザ光の光軸とZ軸が一致するので、偏光はY方向成分のみをもつ。
基板4の上面4aに対する第1の反射面12及び第2の反射面14の角度が45度の場合も45度でない場合のいずれにしても、第2の半導体レーザの偏光はY方向に成分をもつ。
よって、第1の半導体レーザ22B及び22Gの出射方向と第2の半導体レーザ24Rの出射方向が略直交するように配置される場合、平面視において、第1の半導体レーザ22B及び22G並びに第2の半導体レーザ24Rの出射光による反射光の偏光が平面視において互いに略平行になる。
ただし、上記したように本明細書中では、5度以下のずれを有していても「略」平行と呼んでいる。ずれの範囲は5度以下であればよいが、好ましくは1度以下である。また、より好ましくは0.1度以下であり、さらに好ましくは0.02度以下であり、最も好ましくは0.01度以下である。上記したずれの範囲内であれば、発光装置から出射されたレーザ光が偏光フィルタ等を透過した場合でも、損失を効果的に抑制することができる。
仮に、第1の半導体レーザ22B、22Gと同様に、第2の半導体レーザ24RからX軸方向に光を出射した場合には、第2の半導体レーザ24Rの出射光による反射光の偏光方向はX軸方向を有しており、第1の半導体レーザ22B、22Gの出射光による反射光の偏光方向に揃わない。
つまり、第1の半導体レーザ22B及び22G並びに第2の半導体レーザ24Rから基板4の上面4aと略平行な方向に光が出射され、第1の半導体レーザ22B及び22Gの偏光方向が基板4の上面4aと略平行であり、第2の半導体レーザ24Rの偏光方向が基板4の上面4aと略垂直である場合において、第1の半導体レーザ22B及び22Gの出射方向と第2の半導体レーザ24Rの出射方向が略直交するように配置することにより、第1の反射面12及び第2の反射面14からの反射光の偏光方向を揃えることができる。
なお、上記と逆に、第1の半導体レーザ22B、22Gの偏光方向が基板4の上面4aと略垂直略(Z軸方向)であり、第2の半導体レーザ24Rの偏光方向が基板4の上面4aと略平行(X軸方向)である場合には、反射光の偏光方向をX軸方向に対して略平行にすることができる。
本実施形態では、第1の反射面12及び第2の反射面14により、光が基板4の上面4aに対して上方に反射されているが、これに限られるのではない。基板4の上面4aに対して上方へ反射するのであれば、平面視において、第1の半導体レーザ22B及び22Gの反射光の偏光方向並びに第2の半導体レーザ24Rの反射光の偏光方向が略平行なので、その他の傾斜角度を有する反射面を採用することもできる。更に、上記の実施形態では、第1の半導体レーザ22B及び22G並びに第2の半導体レーザ24Rから基板4の上面4aと略平行な方向に光が出射されているが、これに限られるものではない。第1の半導体レーザ22及び第2の半導体レーザ24から、光が基板4の上面4aに対して角度の付いた方向に出射される場合もあり得る。
本実施形態では、第1の半導体レーザ22及び第2の半導体レーザ24が同一平面である基板4の上面4a上に配置されているが、これに限られるものではない。第1の半導体レーザ22及び第2の半導体レーザ24が異なる平面上に配置されている場合もあり得る。
また、基板4の上面4aに対する第1の反射面12の傾斜角度、及び基板4の上面4aに対する第2の反射面14の傾斜角度が異なる場合もあり得る。
何れの場合においても、平面視のXY平面において、第1の反射面12と第2の反射面14が略直交し、第1の半導体レーザ22からの出射光及び第2の半導体レーザ24からの出射光のうち、一方がTE波で他方がTM波になっていればよい。これにより、平面視において、反射光の偏光のXY平面上の成分を揃えることができる。
以上のように、少なくとも、第1の半導体レーザ22の出射光の偏光方向と第2の半導体レーザ24の出射光の偏光方向が略直交する場合において、第1の半導体レーザ22の出射方向と第2の半導体レーザ24の出射方向とが略直交するように配置すれば、平面視において、第1の反射面12及び第2の反射面14からの反射光の偏光方向を略平行にすることができる。この揃った偏光方向に、偏光フィルタの透過方向を合わせることにより、異なる波長の光を、損失を極めて少なく透過させることができる。
以上により、出射光の偏光方向が略直交する第1の半導体レーザ22及び第2の半導体レーザ24を用いても、第1の反射面12及び第2の反射面14の配置により、同じ方向に偏光方向を揃えて出射することができる。つまり、各半導体レーザからの出射光の偏光方向が一致するように、各半導体レーザを配置するのが困難な場合であっても、平面視において略平行な方向に偏光方向を有した光を出射可能な光源装置2を提供することができる。よって、偏光フィルタ等を透過する場合であっても、光取り出し効率の低下を効果的に抑制することができる。
本実施形態のように、第1の半導体レーザ22及び第2の半導体レーザ24の出射光の波長が異なる場合には、第1の半導体レーザ22の出射光の偏光方向及び第2の半導体レーザ24の出射光の偏光方向が同一ではなく、略直交する可能性がある。そのような場合であっても、第1の半導体レーザ22の出射方向及び第2の半導体レーザ24の出射方向が略直交するように配置することにより、平面視において略平行な方向に偏光方向を有した光を第1の反射面12及び第2の反射面14からの反射光として出射することができる。
特に、第1の半導体レーザ22が、青色光を出射する半導体レーザ22Bと、緑色光を出射する半導体レーザ22Gのうち、少なくともいずれか1つであって、第2の半導体レーザ24が赤色光を出射する半導体レーザ24Rである場合には、第1の半導体レーザ22の出射光の偏光方向及び第2の半導体レーザ24の出射光の偏光方向が略直交する可能性がある。そのような場合であっても、第1の半導体レーザ22B(22G)の出射方向及び第2の半導体レーザ24Rの出射方向が略直交するように配置することにより、平面視において略平行な方向に偏光方向を有した光を第1の反射面12及び第2の反射面14からの反射光として出射することができる。
また、第1の半導体レーザ22が青色光を出射する半導体レーザ22Bと、緑色光を出射する半導体レーザ22Gを含み、第2の半導体レーザ24が赤色光を出射する半導体レーザ24Rである場合には、赤色光と緑色光と青色光の偏光方向が平面視においてそれぞれ略平行な白色光を光源装置2から出射できる。
なお、赤色光を出射する半導体レーザの偏光方向が、第2の半導体レーザ24Rと略直交する場合もあり得る。この場合には、その赤色光を出射する半導体レーザを第1の半導体レーザ22Rとしてさらに有する光源装置2もあり得る。
(第2の実施形態に係る光源装置)
次に、図4を参照しながら、本発明の第2の実施形態に係る光源装置について説明する。図4は、本発明の第2の実施形態に係る光源装置を模式的に示す平面図である。
本実施形態に係る光源装置2では、基板4及び側壁部10から構成されるパッケージ6の構造は、上記の第1の実施形態とほぼ同様である。
本実施形態では、基板4の上面4aに、1つではなく、2つの第2の半導体レーザ24が配置されている点で上記の第1の実施形態と異なる。更に詳細に述べれば、青色の波長域の光を出射する第1の半導体レーザ22B、緑色の波長域の光を出射する第1の半導体レーザ22G及び赤色の波長域の光を出射する第2の半導体レーザ24Rに加えて、赤外線の波長域の光を出射する第2の半導体レーザ24IRが配置されている。
なお、上記の第1の実施形態では、2つの第1の半導体レーザ22が180度反対側(+X軸及び-X軸方向)に光を出射しているが、本実施形態では、2つの第1の半導体レーザ22が同じ方向(-X軸方向)に光を出射するようになっている。
本実施形態においても、第1の半導体レーザ22B、22G及び第2の半導体レーザ24R、24IRから基板4上面4aと略平行な方向に光が出射される。図4に示すように、図面左側(-X軸方向)に第1の半導体レーザ22Bと第1の半導体レーザ22Gからレーザ光が出射され、第1の反射面12に入射する。図面下側(-Y軸方向)に第2の半導体レーザ24Rと第2の半導体レーザ24IRからレーザ光が出射され、第2の反射面14に入射する。
本実施形態では、青色、緑色、赤色の可視光域の光に加えて、赤外域の光を出射する第2の半導体レーザ24IRが備えられているので、例えば、赤外光をセンサとして用いることができる。
なお、第1の半導体レーザ22として少なくとも1つの半導体レーザを備え、第2の半導体レーザ24として少なくとも1つの半導体レーザが備えていれば、任意の数の任意の波長の半導体レーザを備えることができる。
その他の点については、上記の第1の実施形態に係る光源装置とほぼ同様なので、更なる詳細な説明は省略する。
(第3の実施形態に係る光源装置)
次に、図5を参照しながら、本発明の第3の実施形態に係る光源装置について説明する。図5は、本発明の第3の実施形態に係る光源装置を模式的に示す側面断面図であり、図1のII-II断面に相当する側面を示す図である。
本実施形態では、側壁部10の上側に、基板4及び側壁部10で囲まれた凹部を塞ぐように、リッド30が配置されている。
更に、リッド30の上面に光インテグレータ40が配置されている。本実施形態に係る光インテグレータ40は、内部が中空になっており、内側面が反射面40aとなっている。ただし、これに限られるものではなく、例えば、中実ガラスロッド内で全反射を繰り返すタイプの光インテグレータやフライアレイレンズなどを採用することもできる。
このような構成により、第1の半導体レーザ22B及び22Gから出射された光は、第1の反射面12で反射されて、光インテグレータ40の反射面40aに入射し、光インテグレータ40内で反射を繰り返しながら上方へ進む。第2の半導体レーザ24Rから出射された光は、第2の反射面14で反射されて、光インテグレータ40の反射面
40aに入射し、光インテグレータ40で反射を繰り返しながら上方へ進む。この間に異なる波長の光が合波される。
上記のように、第1の反射面12及び第2の反射面14からの反射光の偏光方向は平面視において略平行である。よって、光の出射側に光インテグレータ40を取り付けることにより、平面視において偏光方向が略平行な合波光(例えば、白色光)を光源装置2から出射することができる。
(1つの実施形態に係るプロジェクタ)
次に、図6を参照しながら、本発明の1つの実施形態に係るプロジェクタの説明を行う。図6は、本発明の1つの実施形態に係るプロジェクタの構成を示す模式図である。
本実施形態に係るプロジェクタ100は、上記の実施形態に係る光源装置2と、偏光フィルタを有する光学部材60と、投射レンズ70とを備える。偏光フィルタを有する光学部材60として、ここでは液晶パネルが用いられている。
このような構成により、光源装置2から出射された偏光の方向が揃った光が、液晶パネル60に入射し、液晶パネル60からの光が投射手段である投射レンズ120によって集光されて、スクリーンSCに投影される。
これにより、各半導体レーザ22及び24からの出射光の偏光方向が一致するように、各半導体レーザ22及び24を配置するのが困難な場合であっても、光源装置2から平面視において偏光方向が略平行な光を出射させて、液晶パネルを備えたプロジェクタ100から出力することができる。
本発明の実施の形態を説明したが、開示内容は構成の細部において変化してもよく、実施の形態における要素の組合せや順序の変化等は請求された本発明の範囲及び思想を逸脱することなく実現し得るものである。
符合の説明
2 光源装置
4 基板
4a 上面
6 パッケージ
10 側壁部
10a、10b 内側面
10c 上面
12 第1の反射面
14 第2の反射面
22 第1の半導体レーザ
24 第2の半導体レーザ
30 リッド
40 光インテグレータ
60 偏光フィルタを有する光学部材(液晶パネル)
70 投射レンズ
100 プロジェクタ

Claims (10)

  1. 基板と、前記基板の上面に取り付けられた側壁部と、により形成される凹部と、
    前記基板の上面に配置された第1の半導体レーザ及び第2の半導体レーザと、
    前記第1の半導体レーザの出射光を反射する第1の反射面、及び前記第2の半導体レーザの出射光を反射する第2の反射面と、
    を備え、
    前記側壁部は、前記第1の半導体レーザ及び前記第2の半導体レーザを囲み、
    前記側壁部は、前記側壁部の内側に、前記第1の反射面である第1内側面及び前記第2の反射面である第2内側面を有し
    前記第1の半導体レーザの出射方向と前記第2の半導体レーザの出射方向が略直交し、
    前記第1の半導体レーザの出射光の偏光方向と前記第2の半導体レーザの出射光の偏光方向は略直交し、
    平面視において、前記第1の反射面と前記第2の反射面とが略直交することを特徴とする光源装置。
  2. 前記第1の半導体レーザ及び前記第2の半導体レーザから前記上面と略平行な方向に光が出射され、
    前記第1の半導体レーザの偏光方向が前記上面と略平行であり、
    前記第2の半導体レーザの偏光方向が前記上面と略垂直であることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記第1の半導体レーザ及び前記第2の半導体レーザの出射光の波長が異なることを特徴とする請求項1又は2に記載の光源装置。
  4. 前記第1の半導体レーザは青色光を出射する半導体レーザと、緑色光を出射する半導体レーザのうち、少なくともいずれか1つであって、
    前記第2の半導体レーザは赤色光を出射する半導体レーザであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の光源装置。
  5. 前記第1の半導体レーザは青色光を出射する半導体レーザと、緑色光を出射する半導体レーザを含み、
    前記第2の半導体レーザは赤色光を出射する半導体レーザであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の光源装置。
  6. 前記第2の半導体レーザは赤外光を出射する半導体レーザを含むことを特徴とする請求項4に記載の光源装置。
  7. 前記第1の反射面及び前記第2の反射面は単結晶シリコンの結晶面であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の光源装置。
  8. 前記単結晶シリコンの結晶面は(111)面又は(100)面であることを特徴とする請求項7に記載の光源装置。
  9. 光の出射側に光インテグレータが取り付けられたことを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の光源装置。
  10. 請求項1から8の何れか1項に記載の光源装置と、
    偏光フィルタを有する光学部材と、
    を備えたことを特徴とするプロジェクタ。
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