JP2017211569A - 光源装置、プロジェクター、および光源装置の製造方法 - Google Patents

光源装置、プロジェクター、および光源装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】透光性部材が破損することを抑制できる構造を有する光源装置を提供する。【解決手段】本発明の光源装置の一つの態様は、第1の面、および第1の面と逆側の第2の面を有するベース基板と、第1の面に配置された複数の発光素子と、第1の面に接合され、複数の発光素子を囲む枠状の接合フレームと、複数の発光素子と対向し、接合フレームに固定された透光性部材と、ベース基板と接合フレームとを接合する溶接部と、を備え、ベース基板の線膨張係数は、接合フレームの線膨張係数よりも大きく、ベース基板が接合フレームと接合されていない状態において、第1の面は凹状であり、かつ、第2の面は凸状であることを特徴とする。【選択図】図7

Description

本発明は、光源装置、プロジェクター、および光源装置の製造方法に関する。
複数の光源がパッケージされた光源装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の光源装置は、基材と、基材上に設けられた複数の半導体レーザー素子と、複数の半導体レーザー素子を被覆し基材上に取り付けられたキャップと、キャップに設けられ、レーザー光を透過する透光性部材と、を備える。
特開2015−45843号公報
上記のような光源装置においては、放熱性等の観点から、半導体レーザー素子(発光素子)が設けられる基材(ベース基板)の材質と、基材上に取り付けられるキャップ(接合フレーム)の材質と、を異ならせる場合がある。この場合、基材の線膨張係数とキャップの線膨張係数とが、異なる場合がある。
基材とキャップとは、例えば溶接によって互いに接合されるが、互いの線膨張係数が異なると、接合後、基材の温度とキャップの温度とが常温に戻った際に、収縮量の差から基材およびキャップに歪みが生じる。そのため、キャップに設けられる透光性部材に、キャップの歪みに起因した応力が加えられ、透光性部材が破損する場合があった。
本発明は、上記問題点に鑑みて成されたものであって、透光性部材が破損することを抑制できる構造を有する光源装置、およびそのような光源装置を備えるプロジェクターを提供することを目的の一つとする。また、本発明は、透光性部材が破損することを抑制できる光源装置の製造方法を提供することを目的の一つとする。
本発明の光源装置の一つの態様は、第1の面、および前記第1の面と逆側の第2の面を有するベース基板と、前記第1の面に配置された複数の発光素子と、前記第1の面に接合され、前記複数の発光素子を囲む枠状の接合フレームと、前記複数の発光素子と対向し、前記接合フレームに固定された透光性部材と、前記ベース基板と前記接合フレームとを接合する溶接部と、を備え、前記ベース基板の線膨張係数は、前記接合フレームの線膨張係数よりも大きく、前記ベース基板が前記接合フレームと接合されていない状態において、前記第1の面は凹状であり、かつ、前記第2の面は凸状であることを特徴とする。
本発明の光源装置の一つの態様によれば、ベース基板が接合フレームと接合されていない状態において、第1の面は凹状であり、かつ、第2の面は凸状である。そのため、溶接部を介してベース基板に接合フレームを接合された状態においては、線膨張係数の違いによって、ベース基板が弾性変形し、第1の面および第2の面が平面状に近づく。これにより、第1の面に固定された接合フレームに歪みが生じにくく、接合フレームに固定される透光性部材に応力が加えられにくい。したがって、透光性部材が破損することを抑制できる構造を有する光源装置が得られる。
前記ベース基板が前記接合フレームと前記溶接部によって接合された状態において、前記第1の面および前記第2の面は、平面状である構成としてもよい。
この構成によれば、透光性部材が破損することをより抑制できる構造を有する光源装置が得られる。
前記第2の面に固定され、前記ベース基板を冷却する冷却器をさらに備える構成としてもよい。
この構成によれば、冷却器による冷却効率が低下することを抑制でき、光源装置が損傷することを抑制できる。
前記ベース基板と前記接合フレームと前記透光性部材とによって、前記複数の発光素子が収納され、封止された収納空間が設けられている構成としてもよい。
この構成によれば、収納空間の封止状態を良好に維持しやすく、発光素子が劣化することを抑制できる。
前記発光素子は、レーザー光源を有する構成としてもよい。
この構成によれば、上述した冷却器による冷却効率が低下することを抑制できる効果または封止状態を良好に維持しやすい効果が、特に有用に得られるため、レーザー光源が劣化することを抑制できる。
本発明のプロジェクターの一つの態様は、上記の光源装置と、前記光源装置から射出された光を変調する光変調装置と、前記光変調装置によって変調された光を投射する投射光学系と、を備えることを特徴とする。
本発明のプロジェクターの一つの態様によれば、光源装置において透光性部材が破損することを抑制できるため、信頼性に優れたプロジェクターが得られる。
前記光源装置から射出された光によって励起され、蛍光光を射出する波長変換素子をさらに備える構成としてもよい。
この構成によれば、光源装置から射出された光を蛍光光に変換できる。
本発明の光源装置の製造方法の一つの態様は、第1の面、および前記第1の面と逆側の第2の面を有するベース基板を準備する準備工程と、前記第1の面に枠状の接合フレームを溶接によって接合する接合工程と、前記第1の面に複数の発光素子を配置する配置工程と、前記複数の発光素子と対向するように、前記接合フレームに透光性部材を固定する固定工程と、を含み、前記接合フレームは、前記複数の発光素子を囲み、前記ベース基板の線膨張係数は、前記接合フレームの線膨張係数よりも大きく、前記接合工程よりも前において、前記第1の面は凹状であり、かつ、前記第2の面は凸状であることを特徴とする。
本発明の光源装置の製造方法の一つの態様によれば、接合工程よりも前において、第1の面は凹状であり、かつ、第2の面は凸状である。そのため、溶接によってベース基板に接合フレームを接合すると、線膨張係数の違いによって、ベース基板が弾性変形し、第1の面および第2の面が平面状に近づく。これにより、第1の面に固定する接合フレームに歪みが生じにくく、接合フレームに固定される透光性部材に応力が加えられにくい。したがって、透光性部材が破損することを抑制できる。
前記配置工程は、前記接合工程よりも後に設けられる製造方法としてもよい。
この製造方法によれば、第1の面が平面状に近づいた状態で、第1の面に複数の発光素子を配置できるため、複数の発光素子の光軸のばらつきを抑制できる。したがって、光源装置の光学性能が低下することを抑制できる。また、接合工程において溶接を行う際の熱で発光素子が損傷することを抑制できる。
第1実施形態のプロジェクターの光学系を示す図である。 第1実施形態の光源装置を示す斜視図である。 第1実施形態の光源装置を示す図であって、図2のIV−IV断面斜視図である。 第1実施形態の光源装置を示す図であって、図2のIV−IV断面図である。 第1実施形態の光源装置を示す図であって、図4の部分拡大図である。 第1実施形態の光源装置の製造方法の手順を示すフローチャートである。 第1実施形態の光源装置の製造方法の手順の一部を示す断面図である。 第1実施形態の光源装置の製造方法の手順の一部を示す断面図である。 第1実施形態の光源装置の製造方法の手順の一部を示す断面図である。 第2実施形態の光源装置を示す断面図である。 第2実施形態の光源装置を示す分解断面図である。 比較例の光源装置を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る光源装置、およびプロジェクターについて説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、各構造における縮尺および数等を、実際の構造における縮尺および数等と異ならせる場合がある。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態のプロジェクター1000の光学系を示す図である。プロジェクター1000は、図1に示すように、照明装置100と、色分離導光光学系200と、液晶光変調装置(光変調装置)400Rと、液晶光変調装置(光変調装置)400Gと、液晶光変調装置(光変調装置)400Bと、クロスダイクロイックプリズム500と、投射光学系600と、を備える。
照明装置100は、光源装置10と、集光光学系20と、波長変換素子30と、コリメート光学系60と、第1レンズアレイ120と、第2レンズアレイ130と、偏光変換素子140と、重畳レンズ150と、を備える。
光源装置10は、波長変換素子30の励起光として青色光B(発光強度のピーク:約445nm)を射出する。光源装置10については、後段において詳述する。
集光光学系20は、第1レンズ21および第2レンズ22を備える。集光光学系20は、光源装置10から波長変換素子30までの光路中に配置され、全体として青色光Bを略集光した状態で後述する蛍光体層42に入射させる。第1レンズ21および第2レンズ22は、凸レンズで構成される。
波長変換素子30は、モーター50と、円板40と、蛍光体層42と、ダイクロイック膜44と、を備える。円板40は、モーター50により回転可能である。円板40は、青色光Bを透過させる材料からなる。円板40の材料としては、例えば、石英ガラス、水晶、サファイア、光学ガラス、透明樹脂等を用いることができる。
蛍光体層42は、円板40上に円板40の周方向に沿って設けられている。蛍光体層42は、波長が約445nmの青色光によって励起され、赤色光と緑色光とからなる蛍光光を射出する。蛍光体層42は、例えば、YAG系蛍光体である(Y,Gd)(Al,Ga)12:Ceを含有する層からなる。
ダイクロイック膜44は、蛍光体層42と円板40との間に設けられている。ダイクロイック膜44は、青色光Bを透過させ、蛍光体層42から射出される蛍光光を反射する。
光源装置10からの青色光Bは、円板40側から蛍光体層42に入射する。本実施形態において蛍光体層42は、光源装置10からの青色光Bの一部を赤色光Rおよび緑色光Gからなる蛍光光に変換し、かつ、青色光Bの残りの一部を変換せずに通過させる。これにより、波長変換素子30は、赤色光Rと緑色光Gと青色光Bとを含む光を、光源装置10から射出された青色光Bが入射する側とは反対の側に向けて射出する。
コリメート光学系60は、第1レンズ62と第2レンズ64とを備え、波長変換素子30からの光を略平行化する。第1レンズ62および第2レンズ64は、凸レンズからなる。
第1レンズアレイ120は、コリメート光学系60からの光を複数の部分光束に分割するための複数の第1小レンズ122を有する。複数の第1小レンズ122は、照明光軸100axと直交する面内にマトリクス状に配列されている。
第2レンズアレイ130は、第1レンズアレイ120の複数の第1小レンズ122に対応する複数の第2小レンズ132を有する。第2レンズアレイ130は、重畳レンズ150とともに、第1レンズアレイ120の各第1小レンズ122の像を各液晶光変調装置400R,400G,400Bの画像形成領域の近傍に結像させる。複数の第2小レンズ132は照明光軸100axに直交する面内にマトリクス状に配列されている。
偏光変換素子140は、第1レンズアレイ120により分割された各部分光束を、直線偏光に変換する。偏光変換素子140は、波長変換素子30からの光に含まれる偏光成分のうち一方の直線偏光成分をそのまま透過させるとともに、他方の直線偏光成分を照明光軸100axに垂直な方向に反射する偏光分離層と、偏光分離層で反射された他方の直線偏光成分を照明光軸100axに平行な方向に反射する反射層と、反射層で反射された他方の直線偏光成分を一方の直線偏光成分に変換する位相差板と、を有している。
重畳レンズ150は、偏光変換素子140からの各部分光束を集光して各液晶光変調装置400R,400G,400Bの画像形成領域の近傍に重畳させる。第1レンズアレイ120、第2レンズアレイ130および重畳レンズ150は、画像形成領域において、波長変換素子30からの光の面内光強度分布を均一にするインテグレーター光学系を構成する。
色分離導光光学系200は、ダイクロイックミラー210と、ダイクロイックミラー220と、反射ミラー230と、反射ミラー240と、反射ミラー250と、リレーレンズ260と、リレーレンズ270と、備える。色分離導光光学系200は、照明装置100からの光を赤色光R、緑色光Gおよび青色光Bに分離し、赤色光R、緑色光Gおよび青色光Bをそれぞれが対応する液晶光変調装置400R,400G,400Bに導光する。
色分離導光光学系200と液晶光変調装置400Rとの間には、集光レンズ300Rが配置されている。色分離導光光学系200と液晶光変調装置400Gとの間には、集光レンズ300Gが配置されている。色分離導光光学系200と液晶光変調装置400Bとの間には、集光レンズ300Bが配置されている。
ダイクロイックミラー210は、赤色光成分を通過させ、緑色光成分および青色光成分を反射するダイクロイックミラーである。ダイクロイックミラー220は、緑色光成分を反射して、青色光成分を通過させるダイクロイックミラーである。
ダイクロイックミラー210を通過した赤色光Rは、反射ミラー230で反射され、集光レンズ300Rを通過して赤色光用の液晶光変調装置400Rの画像形成領域に入射する。ダイクロイックミラー210で反射された緑色光Gは、ダイクロイックミラー220でさらに反射され、集光レンズ300Gを通過して緑色光用の液晶光変調装置400Gの画像形成領域に入射する。
ダイクロイックミラー220を通過した青色光Bは、リレーレンズ260、反射ミラー240、リレーレンズ270、反射ミラー250、集光レンズ300Bを経て青色光用の液晶光変調装置400Bの画像形成領域に入射する。
液晶光変調装置400R、液晶光変調装置400Gおよび液晶光変調装置400Bは、入射された色光を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成する。なお、図示を省略したが、各集光レンズ300R,300G,300Bと、各液晶光変調装置400R,400G,400Bとの間には、それぞれ入射側偏光板が配置されている。また、各液晶光変調装置400R,400G,400Bとクロスダイクロイックプリズム500との間には、それぞれ射出側偏光板が配置されている。
クロスダイクロイックプリズム500は、液晶光変調装置400R、液晶光変調装置400Gおよび液晶光変調装置400Bの各々から射出された画像光を合成してカラー画像を形成する。クロスダイクロイックプリズム500は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。
クロスダイクロイックプリズム500から射出されたカラー画像は、投射光学系600によって拡大投射され、スクリーンSCR上で画像を形成する。
次に、本実施形態の光源装置10について詳しく説明する。図2は、光源装置10を示す斜視図である。図3は、光源装置10を示す図であって、図2のIV−IV断面斜視図である。図4は、光源装置10を示す図であって、図2のIV−IV断面図である。図5は、光源装置10を示す図であって、図4の部分拡大図である。
光源装置10は、図2から図4に示すように、ベース基板11と、複数の発光素子110と、接合フレーム107と、複数の電極部109Aと、複数の電極部109Bと、溶接部80と、透光性部材108と、を備える。
ベース基板11は、第1の面11a、および第1の面11aと逆側の第2の面11bを有する板状である。第1の面11aは、図2から図4において上側に示されるベース基板11の面である。第2の面11bは、図2から図4において下側に示される面である。図2から図4に示す、ベース基板11が接合フレーム107と溶接部80によって接合された状態において、第1の面11aおよび第2の面11bは、平面状である。ベース基板11は、例えば、長方形板状である。
なお、適宜各図に示したXYZ直交座標系のうち、Z軸方向は、ベース基板11の厚み方向と平行な方向である。X軸方向およびY軸方向は、Z軸方向と直交し、かつ、互いに直交する方向である。X軸方向は、ベース基板11の長手方向と平行な方向である。Y軸方向は、ベース基板11の短手方向と平行な方向である。
以下の説明においては、特に断りのない限り、ベース基板11の厚み方向(Z軸方向)と平行な方向を単に「厚み方向」と呼ぶ場合があり、ベース基板11の長手方向(X軸方向)と平行な方向を単に「長手方向」と呼ぶ場合があり、ベース基板11の短手方向(Y軸方向)と平行な方向を単に「短手方向」と呼ぶ場合がある。
ベース基板11には、ベース基板11を厚み方向(Z軸方向)に貫通する貫通孔11cが形成されている。貫通孔11cは、図2に示すように、ベース基板11の四隅にそれぞれ形成されている。貫通孔11cは、平面視で円形状である。貫通孔11cには、例えば、ベース基板11をプロジェクター1000の筐体等に固定するネジが通される。
ベース基板11としては、発光素子110の熱を効率的に排出するために、銅等の熱伝導性が高い金属を用いることが好ましい。ベース基板11の線膨張係数は、接合フレーム107の線膨張係数よりも大きい。一例として、ベース基板11の材質が銅の場合、ベース基板11の線膨張係数は、例えば、1.65×10−5/℃である。
ベース基板11は、接合フレーム107と溶接部80によって接合された状態(図2から図4に示す状態)において、弾性変形している。そのため、ベース基板11は、接合フレーム107と接合されていない状態(図7に示す状態)において、図2から図4に示す形状と異なる形状となる。具体的には、ベース基板11が接合フレーム107と接合されていない状態において、第1の面11aは凹状であり、かつ、第2の面11bは凸状である。詳細については、後述する。
複数の発光素子110は、図2に示すように、第1の面11aに配置されている。複数の発光素子110は、アレイ状に配置されている。本実施形態において発光素子110は、短手方向(Y軸方向)に沿って5つの発光素子110が配置された列が、長手方向(X軸方向)に沿って5列並ぶように配列されている。以下の説明においては、5つの発光素子110が短手方向に沿って配置された各列を、発光素子列M1〜M5(図3参照)と呼ぶ。また、各発光素子列M1〜M5を区別しないときは、発光素子列M1〜M5を総称して、単に発光素子列Mと呼ぶ。
本実施形態において発光素子110の数は、合計25個である。複数の発光素子110は、長手方向(X軸方向)および短手方向(Y軸方向)に沿って互いに所定の間隔をおいて配置されている。
発光素子110は、図5に示すように、サブマウント103と、固体光源102と、を備える。サブマウント103は、第1の面11a上に形成されている。サブマウント103は、例えば、平面視で矩形状である。サブマウント103の材質は、主に窒化アルミおよびアルミナ等のセラミックスである。
固体光源102は、サブマウント103上に実装されている。本実施形態において固体光源102は、光Lを射出するレーザー光源である。固体光源102が射出する光Lは、例えば、445nmの波長の青色光である。なお、固体光源102は、445nm以外の波長(例えば、460nm)の青色光を射出するレーザー光源であってもよい。
本実施形態において固体光源102は、長手方向(X軸方向)の一方側(−X側)に向けて光Lを射出する。固体光源102における光Lが射出される光射出面102aは、例えば、サブマウント103における長手方向の一方側の側面103aと略一致している。
接合フレーム107は、図4に示すように、第1の面11aに接合されている。より詳細には、接合フレーム107は、溶接部80を介して、第1の面11aに接合されている。図2に示すように、接合フレーム107は、複数の発光素子110を囲む枠状である。本実施形態において接合フレーム107は、ベース基板11の長手方向(X軸方向)に長い長方形枠状である。
接合フレーム107は、長手方向(X軸方向)に延在する一対の側壁107aと、短手方向(Y軸方向)に延在する一対の側壁107bと、を備える。一方側(+Y側)の側壁107aには、電極部109Aが設けられており、他方側(−Y側)の側壁107aには、電極部109Bが設けられている。電極部109Aと電極部109Bとは、それぞれ発光素子列M1〜M5ごとに、対となって設けられている。図示は省略するが、電極部109Aは、固体光源102の陽極に電気的に接続されており、電極部109Bは、固体光源102の陰極に電気的に接続されている。
接合フレーム107の材質は、例えば、セラミックス、コバール等である。接合フレーム107の線膨張係数は、ベース基板11の線膨張係数よりも小さい。接合フレーム107の線膨張係数は、透光性部材108の線膨張係数と近い値であることが好ましい。これは、接合フレーム107から透光性部材108に応力が伝えられにくく、透光性部材108が破損することを抑制できるためである。一例として、接合フレーム107の材質がセラミックスの場合、接合フレーム107の線膨張係数は、例えば、7.7×10−6/℃である。
溶接部80は、図4に示すように、ベース基板11と接合フレーム107とを接合している。本実施形態において溶接部80は、ベース基板11と接合フレーム107との間に介在している。
なお、本明細書において「溶接部」とは、ベース基板と接合フレームとを溶接によって接合した際に形成された部分である。また、本明細書において「溶接」とは、熱によって溶融した所定の材料を用いて、部材同士を接合することを含む。すなわち、本明細書において「溶接」は、接合する部材の部分を溶融させて部材同士を接合する方法と、接合する部材とは別の材料を溶融させ当該別の部材を介して部材同士を接合する方法と、を含む。接合する部材とは別の材料を溶融させ当該別の部材を介して部材同士を接合する方法として、例えば、ロウ付け、およびハンダ付け等が挙げられる。
本実施形態において溶接部80は、ベース基板11と接合フレーム107とをロウ付けによって接合した際に形成された部分である。溶接部80を構成するロウ材は、金属材料等の無機材料であることが好ましい。これは、接合時にアウトガスが発生しにくく、アウトガスが付着して発光素子110が劣化することを抑制できるためである。本実施形態において溶接部80を構成するロウ材は、例えば、銀ロウである。
透光性部材108は、複数の発光素子110と対向し、接合フレーム107に固定されている。透光性部材108は、接合フレーム107におけるベース基板11と逆側(+Z側)の上面107cに固定されている。接合フレーム107とベース基板11とを固定する材料は、溶接部80と同様に、金属材料等の無機材料であることが好ましい。これは、接合時にアウトガスが発生しにくく、アウトガスが付着して発光素子110が劣化することを抑制できるためである。本実施形態において透光性部材108は、例えば、低融点ガラスを用いて接合フレーム107と接合されている。
透光性部材108は、カバー部材112と、複数のプリズム113と、を有する。カバー部材112は、接合フレーム107の上面107cに固定される板状である。カバー部材112は、複数の発光素子110と対向している。
カバー部材112は、接合フレーム107の一方側(+Z側)の開口を閉塞している。これにより、ベース基板11と接合フレーム107と透光性部材108とによって、複数の発光素子110が収納され、封止された収納空間Kが設けられている。収納空間Kには、例えば、不活性ガスまたは乾燥空気が充填されている。なお、収納空間Kは、減圧状態であってもよい。なお、減圧状態とは、通常の大気圧より低い圧力の気体で満たされた空間の状態をいう。この定義において、その気体は不活性ガスまたは乾燥空気であってもよい。
カバー部材112は、図2に示すように、接合フレーム107の外形に沿った長方形状である。カバー部材112は、発光素子110から射出される光Lを透過させる透光性基板からなる。カバー部材112の材質は、ガラス、石英、樹脂等である。
複数のプリズム113は、図4に示すように、カバー部材112のベース基板11側(−Z側)の下面112aに一体に形成されている。プリズム113は、図2に示すように、ベース基板11上に設けられた発光素子列M1〜M5ごとに設けられ、対応する発光素子列Mを構成する複数の発光素子110から射出された光Lの光路上に位置する。プリズム113は、発光素子列Mに沿って短手方向(Y軸方向)に延在する。図5に示すように、プリズム113における延在方向に直交する断面(ZX断面)形状は、例えば、三角形状である。
プリズム113には、固体光源102から射出される光Lが入射される。プリズム113は、入射された光Lをカバー部材112に向けて反射させる。これにより、固体光源102から長手方向(X軸方向)に沿って射出された光Lが、カバー部材112を介して、光源装置10から厚み方向(Z軸方向)に沿って射出される。
光源装置10は、図1に示すように、冷却器70をさらに備える。冷却器70は、ベース基板11の第2の面11bに固定され、ベース基板11を冷却する。本実施形態において冷却器70は、複数のフィンを有するヒートシンクである。なお、図2から図5においては、冷却器70の図示を省略している。
次に、本実施形態の光源装置10の製造方法について説明する。図6は、本実施形態の光源装置10の製造方法の手順を示すフローチャートである。図7から図9は、本実施形態の光源装置10の製造方法の手順の一部を示す断面図である。本実施形態の光源装置10の製造方法は、図6に示すように、準備工程S1と、接合工程S2と、配置工程S3と、固定工程S4と、を含む。
準備工程S1は、ベース基板11を準備する工程である。図7に示すように、準備工程S1において準備されるベース基板11は、接合フレーム107と接合されていない状態であり、図1から図5において示した、接合フレーム107が溶接部80によって接合された状態のベース基板11と形状が異なる。
以下の説明においては、ベース基板11が接合フレーム107と溶接部80によって接合された状態を、単に「接合状態」と呼ぶ場合があり、ベース基板11が接合フレーム107と接合されていない状態を、単に「非接合状態」と呼ぶ場合がある。
非接合状態のベース基板11は、図7に示すように、厚み方向(Z軸方向)に反った形状である。非接合状態において、第1の面11aは凹状であり、かつ、第2の面11bは凸状である。より詳細には、非接合状態において、第1の面11aは、第2の面11b側(−Z側)に窪む凹状であり、第2の面11bは、第1の面11aと逆側(−Z側)に突出する凸状である。
接合状態における第1の面11aと平行な所定平面(XY平面)を基準として、非接合状態における第1の面11aの窪む深さは、中央部が最も大きく、中央部から第1の面11aの外縁に向かうほど小さくなる。接合状態における第2の面11bと平行な所定平面(XY平面)を基準として、非接合状態における第2の面11bの突出する高さは、中央部が最も大きく、中央部から第2の面11bの外縁に向かうほど小さくなる。
接合工程S2は、ベース基板11の第1の面11aに枠状の接合フレーム107を溶接によって接合する工程である。本実施形態の接合工程S2においては、例えば、ロウ付けによって第1の面11aに接合フレーム107を接合する。本実施形態の接合工程S2において接合される接合フレーム107には、例えば、予め電極部109A,109Bが設けられている。なお、電極部109A,109Bは、接合工程S2よりも後において、接合フレーム107に設けられてもよい。
ここで、接合工程S2においては、溶接によって接合フレーム107をベース基板11に接合するため、ベース基板11および接合フレーム107に熱が加えられる。これにより、ベース基板11の温度および接合フレーム107の温度が上昇し、ベース基板11と接合フレーム107とは、互いに熱膨脹した状態で接合される。このとき、ベース基板11の線膨張係数は、接合フレーム107の線膨張係数よりも大きいため、常温における各部材の状態に対して、ベース基板11の方が接合フレーム107よりも大きく膨張する。なお、一例として、溶接方法として銀ロウを用いたロウ付けを採用した場合、接合工程S2における接合温度は、900℃程度である。
ベース基板11と接合フレーム107とが接合された後、所定時間が経過すると、ベース基板11の温度と接合フレーム107の温度とは、低下して常温となる。これにより、ベース基板11と接合フレーム107とは、それぞれ収縮する。上述したように、接合時においてベース基板11は接合フレーム107よりも大きく膨張しているため、常温になった際の収縮量もベース基板11の方が大きい。しかし、ベース基板11の第1の面11aには接合フレーム107が接合されているため、ベース基板11の第1の面11aにおける収縮は、接合フレーム107によって阻害される。すなわち、ベース基板11の第1の面11aにおける収縮は、接合フレーム107の収縮が終わった時点で停止する。そのため、接合状態における第1の面11aは、非接合状態における第1の面11aよりも引き伸ばされて弾性変形した状態となる。
一方、ベース基板11の第2の面11bにおける収縮は、接合フレーム107によって阻害されにくいため、第2の面11bは、第1の面11aよりも収縮する。これにより、第1の面11aと第2の面11bとで収縮する量に差が生じて、接合状態におけるベース基板11の形状は、図8に示すような形状に弾性変形する。接合状態において、ベース基板11の上部12には、引張応力F1が加えられている。一方、接合状態において、ベース基板11の下部13には、圧縮応力F2が加えられている。本実施形態では、接合状態において、第1の面11aおよび第2の面11bは、平面状である。
以上のように、接合工程S2によって、ベース基板11と接合フレーム107とが溶接部80を介して接合され、ベース基板11の温度と接合フレーム107の温度とが常温に戻ることでベース基板11は弾性変形した状態となる。
配置工程S3は、ベース基板11の第1の面11aに複数の発光素子110を配置する工程である。配置工程S3は、接合工程S2の後、すなわち、上述したようにベース基板11の温度と接合フレーム107の温度とが常温に戻りベース基板11が弾性変形した後に行われる。配置工程S3においては、複数の発光素子110を、例えば、ハンダ付けによって第1の面11aに固定する。図示は省略するが、配置工程S3においては、例えば、サブマウント103を第1の面11aに固定した後に、サブマウント103上に固体光源102を固定する。
固定工程S4は、図9に示すように、複数の発光素子110と対向するように、接合フレーム107に透光性部材108を固定する工程である。各プリズム113に各発光素子110から射出される光Lが入射するように、透光性部材108を位置決めし、接合フレーム107に透光性部材108を固定する。本実施形態の固定工程S4においては、例えば、低融点ガラスを用いて、透光性部材108を接合フレーム107に接合する。
固定工程S4は、例えば、不活性ガス雰囲気下、または乾燥空気雰囲気下において行われる。これにより、収納空間K内が不活性ガスまたは乾燥空気で充填された状態で、封止される。
以上の準備工程S1から固定工程S4の後、冷却器70を第2の面11bに固定することにより、本実施形態の光源装置10が製造される。なお、冷却器70の固定は、接合工程S2の後で、かつ、上述したようにベース基板11の温度と接合フレーム107の温度とが常温に戻った後であれば、いつ行ってもよい。
上述したようにして製造された光源装置10において、接合状態におけるベース基板11の変形は、弾性変形である。そのため、製造された光源装置10を分解して、ベース基板11から接合フレーム107を分離すると、ベース基板11の形状は、図7に示す形状に戻る。
例えば、非接合状態において、ベース基板が厚み方向に反った形状でない場合、すなわち第1の面および第2の面が平面状である場合、接合状態のベース基板は図12に示すような形状となる場合がある。図12は、比較例の光源装置810を示す断面図である。図12においては、発光素子110、プリズム113および冷却器70の図示を省略している。
比較例の光源装置810は、図12に示すように、ベース基板711を備える。ベース基板711は、非接合状態において、第1の面711aおよび第2の面711bが平面状である(図11参照)。そのため、上述した線膨張係数の違いによって、ベース基板711の上部712に引張応力F3が加えられ、かつ、ベース基板711の下部713に圧縮応力F4が加えられると、図12に示すように、ベース基板711は厚み方向(Z軸方向)に反るように弾性変形する。これにより、接合状態において、第1の面711aは、接合フレーム107側(+Z側)に突出する凸状となり、第2の面711bは、接合フレーム107側に窪む凹状となる。
第1の面711aが凸状に弾性変形すると、第1の面711aに接合された接合フレーム107の形状も第1の面711aの形状に応じて弾性変形し、歪みが生じる。そのため、接合フレーム107の上面107cに透光性部材108を固定すると、透光性部材108に応力が加えられ、透光性部材108が破損する場合があった。
これに対して、本実施形態によれば、非接合状態、すなわち接合工程S2よりも前において、第1の面11aは凹状であり、かつ、第2の面11bは凸状である。そのため、溶接部80を介してベース基板11に接合フレーム107を接合すると、第1の面11aおよび第2の面11bを平面状に近づくように、ベース基板11を弾性変形させることができる。これにより、第1の面11aに固定された接合フレーム107に歪みが生じにくく、接合フレーム107に固定される透光性部材108に応力が加えられにくい。したがって、本実施形態によれば、透光性部材108が破損することを抑制できる。
また、例えば、図12に示すベース基板711のように、接合状態において第1の面711aが凸状の場合、第1の面711aに配置された発光素子110から射出される光Lの向きが、発光素子110の配置箇所に応じて異なる。そのため、透光性部材108を介して射出される各発光素子110からの光Lの光軸がばらつき、光源装置810の光学性能が低下する問題があった。
これに対して、本実施形態によれば、第1の面11aを平面状に近づけることができるため、発光素子110から射出される光Lの光軸がばらつくことを抑制できる。したがって、本実施形態によれば、光学性能に優れた光源装置10が得られる。
また、本実施形態によれば、接合状態において、第1の面11aおよび第2の面11bは、平面状である。そのため、接合フレーム107に歪みがより生じにくく、透光性部材108が破損することをより抑制できる。また、発光素子110から射出される光Lの光軸がばらつくことをより抑制できる。
また、貫通孔11cに通したネジを介してベース基板11をプロジェクター1000の筐体等の平面に固定する場合に、設置面となる第2の面11bが平面状であるため、筐体等に対して、ベース基板11を安定して固定することができる。
また、本実施形態によれば、光源装置10は、第2の面11bに固定される冷却器70を備える。例えば、図12に示す光源装置810のように、第2の面711bが凹状の場合、第2の面711bに冷却器70を固定すると、第2の面711bと冷却器70との間に部分的に隙間が生じる。そのため、第2の面711bから冷却器70に熱が伝わりにくくなり、冷却器70による冷却効率が低下する。これにより、光源装置810が高温となって損傷する場合があった。特に、第2の面711bが凹状の場合、中央部分において第2の面711bと冷却器70との間に隙間が生じやすく、最も高温となるベース基板711の中央部から熱を放出しにくいため、光源装置810がより高温となる問題があった。
これに対して、本実施形態によれば、第2の面11bを平面状に近づけることができるため、第2の面11bと冷却器70との間に隙間が生じることを抑制できる。これにより、冷却器70による冷却効率が低下することを抑制でき、光源装置10が高温となることを抑制できる。したがって、高温によって光源装置10が損傷することを抑制できるとともに、光源装置10の発光素子110(レーザー光源としての固体光源102)が損傷することを抑制できる。
また、本実施形態によれば、封止された収納空間Kが設けられている。図12に示す光源装置810のように、第1の面711aが凸状となる場合、接合フレーム107および透光性部材108が歪む。そのため、ベース基板711と接合フレーム107との接合箇所(溶接部80)、および接合フレーム107と透光性部材108との接合箇所において、接合状態が不安定となり、収納空間Kの封止状態が崩れる場合があった。収納空間Kの封止状態が崩れると、水分または外気が収納空間K内に入り込み、発光素子110が劣化する場合があった。
これに対して、本実施形態によれば、第1の面11aを平面状に近づけることができるため、ベース基板11と接合フレーム107と透光性部材108との各接合箇所において、接合状態が不安定になることを抑制できる。これにより、収納空間Kの封止状態を良好に維持しやすく、収納空間K内に水分または外気が入り込むことを抑制できる。したがって、発光素子110が劣化することを抑制できる。
また、本実施形態のように、発光素子110がレーザー光源である固体光源102を有する場合、例えばLED(Light Emitting Diode)に比べて、水分または外気による劣化の度合いが大きくなりやすい。そのため、上述した封止状態を良好に維持できる効果は、固体光源102がレーザー光源である場合に、特に有用である。また、レーザー光源は、例えばLED等に比べて高温になりやすく、冷却が重要となりやすい。そのため、上述した冷却器70による冷却効率が低下することを抑制できる効果も、固体光源102がレーザー光源である場合に、特に有用である。したがって、レーザー光源としての固体光源102が劣化することを抑制できる。
また、本実施形態によれば、配置工程S3は、接合工程S2よりも後に設けられる。そのため、平面状に近づいた状態の第1の面11aに発光素子110を配置できる。これにより、複数の発光素子110を精度よく配置することができ、より光学性能に優れた光源装置10が得られる。また、接合工程S2において溶接を行う際の熱で発光素子110が損傷することを抑制できる。
なお、本実施形態においては、以下の構成および方法を採用することもできる。
接合状態において、第1の面11aおよび第2の面11bは、平面状でなくてもよい。接合状態において、第1の面11aが凹状であり、かつ、第2の面11bが凸状であってもよいし、第1の面11aが凸状であり、かつ、第2の面11bが凹状であってもよい。これらの場合、接合状態における第1の面11aは、非接合状態の第1の面11aよりも平面状に近く、接合状態における第2の面11bは、非接合状態の第2の面11bよりも平面状に近い。
第2の面11bが凸状である場合、中央部分において第2の面11bと冷却器70との間に隙間が生じることが抑制される。そのため、第2の面11bが凹状の場合に比べて、冷却器70によって、最も高温となるベース基板11の中央部から熱を放出しやすく、光源装置10が高温となることを抑制できる。
また、発光素子110の固体光源102は、レーザー光源以外の光源であってもよい。固体光源102は、LEDであってもよい。また、冷却器70は設けられていなくてもよい。また、収納空間Kは封止されていなくてもよい。
また、接合工程S2においては、ベース基板11あるいは接合フレーム107自体を部分的に溶融させて溶接部80を形成し、ベース基板11と接合フレーム107とを接合してもよい。
また、配置工程S3は、接合工程S2よりも前に設けられてもよい。
また、固定工程S4において、透光性部材108と接合フレーム107との間に別の部材(中間部材)が介在していてもよい。中間部材を用いる場合は、透光性部材108と中間部材とが例えば、低融点ガラスにより接合され、接合フレーム107と中間部材とが例えば、低融点ガラスにより接合される。
<第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態に対して、接合フレームの形状が異なる。なお、上記説明と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により、説明を省略する場合がある。
図10は、本実施形態の光源装置710を示す断面図である。図11は、本実施形態の光源装置710を示す分解断面図である。図10および図11においては、発光素子110、プリズム113および冷却器70の図示を省略している。
光源装置710は、図10および図11に示すように、ベース基板711と、接合フレーム707と、複数の電極部109Aと、溶接部80と、透光性部材108と、を備える。また、図示は省略するが、光源装置710は、複数の発光素子110と、複数の電極部109Bと、冷却器70と、を備える。ベース基板711は、図12に示した比較例の光源装置810のベース基板711と同様である。
接合フレーム707は、図10および図11に示すように、透光性部材108側(+Z側)の上面707cと、ベース基板711側(−Z側)の下面707dと、を有する。上面707cおよび下面707dは、平面視において、複数の発光素子110を囲む枠状である。
上面707cは、図10に示すように、接合状態において、平面状である。一方、上面707cは、図11に示すように、非接合状態において、接合フレーム707の外側から内側に向かうに従って下面707dに近づく斜面である。
下面707dは、図10に示すように、接合状態において、ベース基板711における凸状の第1の面711aに沿った形状であり、接合フレーム707の外側から内側に向かうに従って上面707cに近づく斜面である。一方、下面707dは、図11に示すように、非接合状態において、平面状である。
接合フレーム707のその他の構成は、第1実施形態の接合フレーム107の構成と同様である。光源装置710のその他の構成は、第1実施形態の光源装置10の構成と同様である。
本実施形態によれば、接合フレーム707の上面707cは、非接合状態において、接合フレーム707の外側から内側に向かうに従って下面707dに近づく斜面である。そのため、接合フレーム707がベース基板711の第1の面711aに沿って、接合フレーム707全体として透光性部材108側(+Z側)に凸となるように反ると、上面707cは、平面状に近づく。これにより、上面707cに固定される透光性部材108に応力が加えられることが抑制される。したがって、本実施形態によれば、透光性部材108が破損することを抑制できる。
また、本実施形態によれば、透光性部材108に応力が加えられることが抑制されるため、透光性部材108と接合フレーム707との間の接合状態が不安定になることが抑制される。これにより、収納空間Kの封止状態を良好に維持しやすい。
なお、上記の各実施形態において、透過型のプロジェクターに本発明を適用した場合の例について説明したが、本発明は、反射型のプロジェクターにも適用することも可能である。ここで、「透過型」とは、液晶光変調装置が光を透過するタイプであることを意味する。「反射型」とは、液晶光変調装置が光を反射するタイプであることを意味する。
また、上記の各実施形態では、3つの液晶光変調装置400R,400G,400Bを備えるプロジェクター1000を例示したが、1つの液晶光変調装置でカラー映像を表示するプロジェクター、および4つ以上の液晶光変調装置でカラー映像を表示するプロジェクターに適用することも可能である。また、光変調装置として、デジタルミラーデバイス(DMD)を用いてもよい。
また、本発明の光源装置は、プロジェクターの光源装置に限られず、自動車のヘッドランプ、照明機器等に適用することもできる。
また、上記説明した各構成は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせることができる。
10,710…光源装置、11,711…ベース基板、11a,711a…第1の面、11b,711b…第2の面、30…波長変換素子、70…冷却器、80…溶接部、107,707…接合フレーム、108…透光性部材、110…発光素子、400B,400G,400R…液晶光変調装置(光変調装置)、600…投射光学系、1000…プロジェクター、K…収納空間、S1…準備工程、S2…接合工程、S3…配置工程、S4…固定工程

Claims (9)

  1. 第1の面、および前記第1の面と逆側の第2の面を有するベース基板と、
    前記第1の面に配置された複数の発光素子と、
    前記第1の面に接合され、前記複数の発光素子を囲む枠状の接合フレームと、
    前記複数の発光素子と対向し、前記接合フレームに固定された透光性部材と、
    前記ベース基板と前記接合フレームとを接合する溶接部と、
    を備え、
    前記ベース基板の線膨張係数は、前記接合フレームの線膨張係数よりも大きく、
    前記ベース基板が前記接合フレームと接合されていない状態において、前記第1の面は凹状であり、かつ、前記第2の面は凸状であることを特徴とする光源装置。
  2. 前記ベース基板が前記接合フレームと前記溶接部によって接合された状態において、前記第1の面および前記第2の面は、平面状である、請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記第2の面に固定され、前記ベース基板を冷却する冷却器をさらに備える、請求項1または2に記載の光源装置。
  4. 前記ベース基板と前記接合フレームと前記透光性部材とによって、前記複数の発光素子が収納され、封止された収納空間が設けられている、請求項1から3のいずれか一項に記載の光源装置。
  5. 前記発光素子は、レーザー光源を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の光源装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置から射出された光を変調する光変調装置と、
    前記光変調装置によって変調された光を投射する投射光学系と、
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
  7. 前記光源装置から射出された光によって励起され、蛍光光を射出する波長変換素子をさらに備える、請求項6に記載のプロジェクター。
  8. 第1の面、および前記第1の面と逆側の第2の面を有するベース基板を準備する準備工程と、
    前記第1の面に枠状の接合フレームを溶接によって接合する接合工程と、
    前記第1の面に複数の発光素子を配置する配置工程と、
    前記複数の発光素子と対向するように、前記接合フレームに透光性部材を固定する固定工程と、
    を含み、
    前記接合フレームは、前記複数の発光素子を囲み、
    前記ベース基板の線膨張係数は、前記接合フレームの線膨張係数よりも大きく、
    前記接合工程よりも前において、前記第1の面は凹状であり、かつ、前記第2の面は凸状であることを特徴とする光源装置の製造方法。
  9. 前記配置工程は、前記接合工程よりも後に設けられる、請求項8に記載の光源装置の製造方法。
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