JP2011137270A - 度山カム装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 下げ角θの大きさを変えても、度決め部や安定化カム面の作用には影響が生じにくい度山カム装置を提供する。
【解決手段】 回転カム11は、下げカム面11aの傾斜角度としての下げ角θ1、θ2を変化させることができる。ガイド部材13は、度決め部12eの内側に設ける回転中心11bを中心に回転カム11が回転するように案内する。回転中心11bに軸を設ける必要はないので、度決め部12eの弧を小さくすることができる。摺動カム12の引下げ量が少ない左側の度山カム装置10の下げ角θ2よりも大きくなっており、度目値に応じてより適切な条件で編目を形成することができる。下げ角θ1,θ2が変化しても、摺動カム12に設けられる度決め部12eや安定化カム面12aは角度が変化しないので、編成する編目の安定性に対する、下げ角θ1、θ2の変化の影響を避けることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、横編機のキャリッジに搭載され、針床に並設される編針のバットに作用し、編針を針床に引込んで編目を形成する度山カム装置に関する。
従来から、横編機のキャリッジには、編針を、先端のフックが歯口に進出している状態から、針床に引込むための下げカム面が形成されている度山カムを含むカムシステムが搭載されている。度山カムを、下げカム面で編針を引込む傾斜の方向に摺動移動させるようにすれば、編針の引込み量を変化させ、編目の大きさを示す度目値を調整することができる(たとえば、特許文献1参照)。度目値が大きいと編糸の引込み量も多くなり、編目が粗くなる。度目値が小さいと編糸の引込み量も少なくなり、編目が細かくなる。
図7(a)は、特許文献1に開示されている度目制御装置の図1に符号4を付して記載されている度山カムを、符号を1に変更して示す。度山カム1は、図示を省略しているキャリッジが針床2の表面に沿って、図の左右方向に走行する際に、針床2の先端側の歯口3から、編針4の先端側のフック4aが後退するように、下げカム面1aで編針4のバット4bに作用する。編針4は、針床2に引込まれ、図示を省略している針溝に収容される。下げカム面1aは、編針4の引込量を決定する度決め部1bに移行して終了する。度決め部1bは、フミと呼ばれている。また、編針4は模式的に示し、特にフック4aは、実際に針床2の表面側から見た状態ではなく、フック4aの部分のみ、90度回転させた状態で示す。さらに、編針4は、べら針を示し、フック4aを開閉するために、べら4cが備えられている。
フック4a内に形成済の編目を保持し、べら4cが閉じている状態を想定する。フック4aを歯口3に進出させると、フック4a内の編目は針床2の先端付近に留まるので、編目はべら4cを開いて針幹側4dに、相対的に移動する。歯口3に進出した編針4のフック4aには、歯口3で編糸5が供給される。度山カム1で編針4を針床2側に引込むと、針幹4d側に移動していた編目は、相対的にフック4a側に移動し、その途中でべら4cを閉じ、フック4a内には入らずに、フック4aをノックオーバして歯口3側に離脱する。このようにして形成される旧ループは図示を省略し、編目6としては、フック4aで形成する新ループのみを示す。
図7(b)は、度山カム1の度決め部1b付近の構成を示す。下げカム面1aは、キャリッジに対して相対的に針床2側が移動する方向2aに対し、下げ角θだけ傾斜している。下げ角θは約50度程度に保たれている。度決め部1bの幅が大きいと、編糸5が切れるおそれが生じる。度決め部1bの幅が小さいと、編針4の引込みで編目6を形成しても、次の編針4の引込みで、編目6が小さくなってしまうおそれがある。
度山カム1の下側には、度決め部1bに続いて、形成された編目を安定化させる安定化用カム面として、ニゲ1cが形成される場合もある。ニゲ1cが形成されていても、編針4のバット4bは、惰性で、度決め部1bの延長線1dの方向に移動する。ただし、結び目などがニゲ1cの部分に到来すると、編糸5がたるんで、糸切れを防止する。また、ならし1eと呼ばれる凹凸が引込み糸長を均一にするために設けられることもある。さらに、下げカム面1aから安定化カム面に移行する位置の度決め部1bには、丸味を持たせる場合もある。度決め部1bや安定化カム面は、編目6の大きさが揃った編地を形成するために、特に度目調整を行う場合は調整の結果を安定化させるためにも、必要となる。
度山カム1では、針床2側に突出する下げカム面1aの位置をずらして、針床2からキャリッジ側に突出するバット4bの高さの高低に応じて、2種類の異なる度目値で編目6を形成可能にする場合もある。さらに、2種類の度目値を、ある程度独立に調整可能にする可変度違い機構も開示されている(たとえば、特許文献2参照)。特許文献2では、2つの度山カムに相当するカムを、同一の下げ角で摺動移動させて、引込み量を調整する。各カムの下側のカム面は、各少なくともフミ1bに相当する部分は同形にしている。
なお、度山カム1の下げ角θは、編糸5の引込み量と、編針4が並設される間隔に対応するゲージとの関係で、最適値が決まることが知られている。したがって、度目調整で編糸5の引込み量を変える際には、下げ角θも変えることが理想である。丸編機については、度山カムに相当する目止めカムに設ける軸まわりに回転させて、下げ角θに相当する角度を変化させる技術が開示されている(たとえば、特許文献3参照)。
特許第3899315号公報 特許第4016031号公報 特開2001−159055号公報
横編機の度山カム1の好適な形状は、度決め部1bや安定化カム面も含めて設計によって決まる。度目調整の際には、編糸5の引込み量とともに、下げ角θも変化させ、たとえば、引込み量の大小に対応させて、下げ角θも大小に変化させることが理想と考えられている。しかしながら、特許文献3の考え方を適用して、度山カム1を回転させて下げ角θを変化させるだけでは、同時に度決め部1bや安定化カム面の角度が変ってしまう。
度決め部1bを円弧状にして、円弧の中心を度山カム1の回転中心に一致させれば、度決め部1bによる引込み量の決定について、下げ角θの変化の影響を避けることができる可能性があるけれども、好適な形状からは外れてしまう。しかしながら、特許文献3のように、回転のための軸を度決め部1bに相当する部分の内側に設けるためには、度決め部1bの円弧を軸の径に余肉を加えた大きな半径にしなければならない。また、安定化カム面として、ニゲ1cやならし1eを設ける場合、これらの作用に対し、回転が大きく影響してしまう。
本発明の目的は、下げ角θの大きさを変えても、度決め部や安定化カム面の作用には影響が生じにくい度山カム装置を提供することである。
本発明は、横編機のキャリッジに搭載され、編針を歯口から退出する方向に引込むように傾斜する下げカム面と、下げカム面の傾斜が終了して編針の引込み量を決定する度決め部と、編針を引込んだ状態で編目を安定させる安定化カム面とを備え、編針の引込み量に対応する度目値を調整可能な度山カム装置において、
該下げカム面を外形の一部として有し、内側には、度決め部の内側に設けられる回転中心を共通の中心とする異なる径の円弧の少なくとも一部ずつに対応する内側の円弧面と外側の円弧面とを輪郭に含む空所を有し、キャリッジの走行方向に対して、下げカム面が傾斜する下げ角が変化しうるように、回転可能な回転カムと、
回転カムを支持する支持面を有し、度目値に対応して、予め定める基準の下げ角の傾斜に沿って摺動移動可能な摺動カムと、
摺動カムの支持面で支持される回転カムの空所内に収容され、空所の輪郭の内側の円弧面と外側の円弧面とにそれぞれ対応する円弧面を有し、対応する円弧面同士を接触さながら回転カムの回転を案内するガイド部材と、
摺動カムの支持面で支持され、ガイド部材によって案内される回転カムを回転させる回転機構とを、
含むことを特徴とする度山カム装置である。
また本発明で、前記度決め部および前記安定化カム面は、前記摺動カムに備えられている、
ことを特徴とする。
また本発明で、前記度決め部は、前記回転中心を中心とする弧の部分を有し、弧の部分で度決めを行う、
ことを特徴とする。
また本発明で、前記キャリッジには、前記摺動カムを前記基準の下げ角に沿って摺動移動するように案内する直線状の摺動案内溝が形成され、
前記回転機構は、
キャリッジに、摺動案内溝に対して大略的に平行となるように形成され、該案内溝との間隔が変化する部分を含む回転案内溝を有し、
回転案内溝で前記回転カムの一部を案内することによって、回転カムを摺動カムに連動させる、
ことを特徴とする。
本発明によれば、回転カムは、キャリッジの走行方向に対して、外形の一部として有する下げカム面が傾斜する下げ角が変化しうるように回転可能であり、予め定める基準の下げ角の傾斜に沿って摺動移動可能な摺動カムの支持面で支持される。摺動カムを度目値に対応して摺動移動せれば、編糸の引込み量を変化させることができ、回転機構で回転カムを摺動カムに対して回転させれば、下げカム面の下げ角も変化させることができる。回転カムの内側には、度決め部の内側に設けられる回転中心を共通の中心とする異なる径の円弧の少なくとも一部ずつに対応する内側の円弧面と外側の円弧面とを輪郭に含む空所を有する。回転カムの空所には、空所の外形の内側の円弧面と外側の円弧面とにそれぞれ対応する円弧面を有し、対応する円弧面同士を接触さながら回転カムの回転を案内するガイド部材が収容される。回転中心に軸を設ける必要はないので、度決め部の径を小さくすることができ、下げ角θの大きさを変えても、度決め部や安定化カム面の作用には影響が生じにくくすることが可能となる。
また、本発明によれば、編針の引込み量を決定する度決め部、および編針を引込んだ状態で編目を安定させる安定化カム面は、摺動カムに設けられるので、下げ角θの大きさを変えても、度決め部や安定化カム面の作用には影響が生じない度山カム装置を得ることができる。
また本発明によれば、度決め部は、回転カムを回転させる際の回転中心を中心とする弧の部分で度決めを行うので、回転カムの回転で下げカム面の下げ角を変化させても、度決めの条件は変化しないようにすることができる。
また本発明によれば、キャリッジに、摺動カムを案内する摺動案内溝とともに、回転カムを案内する回転案内溝を設ける簡単な機構で、摺動カムと回転カムとを連動させることができる。
図1は、本発明の一実施例としての度山カム装置10の構成を、編針4やキャリッジ20に搭載されるカムシステムの他の部分も含めて示す平面図および側面図である。 図2は、図1の度山カム装置10で、引込み量の変化と下げ角の変化とを連動させている状態を示す部分的な平面図および側面断面図である。 図3は、図1の度山カム装置10に用いる回転カム11と、摺動カム12およびガイド部材13の組合せとを示す平面図である。 図4は、図1の度山カム装置10に用いる摺動カム12の左側面図、平面図、および正面図である。 図5は、図1の度山カム装置10に用いる回転カム11とガイド部材13とを示す平面図および正面図である。 図6は、図1の度山カム装置10を駆動する機構の一部を示す平面図である。 図7は、従来からの度山カム1の形状と、その作用を示す簡略化した平面図である。
以下、図1〜図6で、本発明の一実施例としての度山カム装置10の構成を示す。図7で説明した事項と対応する部分には、同一の参照符を付して示す。編針4は、フック4aをべら4cで開閉するべら針を示すけれども、フックをスライダで開閉する複合針にも、同様に本発明を適用することができる。
図1は、本発明の一実施例である度山カム装置10の構成を、編針4やキャリッジ20に搭載されるカムシステムの他の部分も含めて示す。図示を省略する針床の針溝に収容される編針4は、針本体4eの先端にフック4aが設けられ、度山カム装置10の作用を受けるバット4bは、針本体4eとは別体のニードルジャック4fに設けられる。編針4は、歯口3を挟んで対向する針床間で編目を移動させる目移しの機能も備え、ニードルジャック4fが針本体4eと連結される部分付近には、目移し動作に使用するバット4gが設けられる。また、針本体4eには、目移しの際に編目を係止する羽根4hも設けられる。ニードルジャック4fの背後には、セレクトジャック7が配置される。セレクトジャック7からも、キャリッジ側にバット7aが突出する。セレクトジャック7の背後には、編針4を選択する選針を行うセレクタ8が配置される。セレクトジャック7は、セレクタ8による選針の結果に応じ、バット7aがB,H,Aの3つのポジションのいずれかをとる。
度山カム装置10は、回転カム11、摺動カム12およびガイド部材13を含み、キャリッジ20が針床に臨む表面側に取付けられる。キャリッジ20は、編針4の配列方向に沿って往復移動し、往復のいずれの方向でも同一の作用を行うために、中心線20aに対して対称となるようなカムシステムを有する。度山カム装置10も、中心線20aに対して対称となるように、山形の傾斜に沿って左右に配置されている。このような中心線20aに対して対称なカムシステムは、固定ニードルレイジングカム21、可動ニードルレイジングカム22、目移し受けカム23、目移し渡し受け両用カム24およびガイドカム25を含む。さらに、セレクトジャック7のバット7aがBポジションでとる位置には、固定プレッサ26が配置される。バット7aがHポジションでとる位置には、可動のハーフプレッサ27aおよびタックプレッサ27bが配置される。
以上のようなカムシステムは、キャリッジ20の地板30に搭載される。可動ニードルレイジングカム22は、編目形成時には地板30の表面から突出し、目移し時は地板30に没入するように切換えられる。地板30には、度山カム装置10の摺動カム12を、特許文献1と同様に案内する案内溝31が設けられる。また、地板30には、回転カム11の回転を案内する回転案内溝32を有するカム板33も取付けられる。回転案内溝32は、地板30に直接形成することもできる。回転カム11は、摺動カム12に取付けられるガイド部材13で回転可能に支持され、下げカム面11aの傾斜角度としての下げ角θ1、θ2を変化させることができる。摺動カム12の下部には、図7(b)の度決め部1bと同様な度決め部12eと、ニゲ1cやならし1eなどを含む安定化カム面12aとが設けられる。ガイド部材13は、度決め部12eの内側に設ける回転中心11bを中心に回転カム11が回転するように案内する。
図1で、摺動カム12の引下げ量が多い右側の度山カム装置10の下げ角θ1は、摺動カム12の引下げ量が少ない左側の度山カム装置10の下げ角θ2よりも大きくなっている。ただし、下げ角θ1,θ2が変化しても、摺動カム12に設けられる度決め部12eおよび安定化カム面12aは、角度が変化しないので、下げ角θ1、θ2の変化の影響を避けることができる。なお、摺動カム12には、下げカム面11aに沿って引込む編針4のバット4bが惰性で引込まれ過ぎないように規制する受けカム12bも設けられている。
図2は、図1の度山カム装置10で、引込み量の変化と下げ角の変化とを連動させている状態を示す。(a)は、引込み量が少ない状態を示す。(b)は、引込み量が多い状態を示す。(c)は、(b)の切断面線C−Cから見た断面の構成を示す。回転カム11は、大略的に平行四辺形の外形を有し、内側には上下が円弧面11c,11dで形成される輪郭の空所を有する。回転カム11で下げカム面11aに対向する辺の上部と下部からは、大略的に円柱状の突起11e,11fが裏面側に突出する。回転カム11の空所には、ガイド部材13が収容され、取付けボルト13aで摺動カム12の支持面12cに取付けられる。ガイド部材13には、押え部13bと、回転カム11の円弧面11c,11dに嵌合して回転カム11の回転をガイドする円弧面13c,13dとがそれぞれ設けられている。各円弧面11c,11d;13c,13dは、回転中心11bを共通の中心としている。
摺動カム12の度決め部12eおよび安定化カム面12aと同様な部分は、回転カム11の下部にも、度決め部11hおよび安定化カム面11iとして形成されている。度決め部11h,12eは、回転中心11bを中心とする同一半径の弧の部分を含む。(a)では、回転しない摺動カム12の度決め部12eと安定化カム面12aは、回転カム11の度決め部11hと安定化カム面11iよりも下方となり、編針4のバット4bへの作用を行う。(b)では、回転カム11および摺動カム12の度決め部11h,12eと安定化カム面11i,12aとが一致して、編針4のバット4bに対して同等に作用する。
回転カム11の下げカム面11aの傾斜は、突起11eが回転案内溝32で案内されて変化する。回転案内溝32は、大略的に案内溝31と平行となるように形成される。ただし、回転案内溝32で度目値が小さい側では、案内溝31との間隔が小さい接近部32aとなり、度目値が大きい側では、間隔が大きい離反部32bとなる。このような接近部32aおよび離反部32bを有する回転案内溝32は、案内線32cに沿って突起11eを案内する。突起11eが設けられる回転カム11は、摺動カム12の支持面12cに回転可能に取付けられている。摺動カム12が案内溝31の案内直線31aに沿って摺動移動すると、回転カム11は下げカム面11aの傾斜を変える回転を伴って摺動移動する。なお、突起11eの下側にも突起11fを設け、摺動カム12の案内溝12dで案内するようにすれば、回転をさらに安定に行わせることができる。
図2の(c)に断面構成として示すように、回転カム11、摺動カム12およびガイド部材13は、キャリッジの地板30が針床に臨む表面側に設けられる。地板30の裏面側には、度目調整のために摺動カム12を駆動する駆動部材40が設けられる。駆動部材40と摺動カム12との間には、案内溝31に嵌合する案内部材41が設けられる。
図3は、図1の度山カム装置10に用いる回転カム11と、摺動カム12およびガイド部材13の組合せとを、それぞれ示す。(a)に示す回転カム11は、回転中心11bから半径Rc,Rdを有する円弧面11c,11dを上下の輪郭に有する貫通孔11gと、下げカム面11a側の凹部11jと、突起11e側の凹部11kとを含む空所を有する。
(b)には、摺動カム12とガイド部材13とを組合せて示すけれども、図2(a),(b)のように回転カム11を摺動カム12の支持面12cに取付ける場合は、摺動カム12からガイド部材13を取外しておく。回転カム11を摺動カム12の支持面12cに載せて、貫通孔11gにガイド部材13を挿入すれば、回転カム11は、回転可能な状態で、摺動カム12の支持面12cで支持される。ガイド部材13の挿入時、図3(a)に示す凹部11j,11kは、図3(b)に示す左右の押え部13bで押えられる。
回転カム11のうちで回転中心11bが設けられている部分は、摺動カム12で安定化カム面12aが下側に形成されている部分の表面を覆う。この部分の裏側となる安定化カム面12aは、回転カム11の安定化カム面11iと一致するか、さらに下方に露出し、回転カム11の下げカム面11aで引込んだ編針4のバット4bに作用して、編目を安定化させることができる。
図4は、図1の度山カム装置10に用いる摺動カム12の左側面図、平面図、および正面図をそれぞれ示す。回転カム11に図2に示すような突起11fを設ける場合は、案内溝12dを設ける必要がある。支持面12cには、図2(c)に示す駆動部材40や案内部材41と連結するためのボルト孔12eおよびピン孔12fが設けられる。
図5は、図1の度山カム装置10に用いる回転カム11とガイド部材13の平面図および正面図をそれぞれ示す。(a)は、回転カム11の構成を示す。回転カム11の裏面側には、突起11e,11fを設ける代りに、ローラなどを設けてもよい。(b)は、ガイド部材13の構成を示す。ガイド部材13には、図4に示す摺動カム12のボルト孔12eおよびピン孔12fに対応する位置に、ボルト孔13eおよびピン孔13fがそれぞれ形成される。
図6は、図1の度山カム装置10を駆動する機構の一部を示す。回転カム11、摺動カム12およびガイド部材13の組合せは、図2(c)に示すように、地板30の表面側に設けられる。駆動部材40は、地板30の裏面側に設けられ、案内部材41は、地板30に形成する案内溝31内に収容される。案内部材41は、度目値が最小となる側、すなわち引込み量が最少となる側に、ばね42で付勢される。駆動部材40の端部に設けられるローラ43は、図示を省略している螺旋状のカムで案内され、案内部材41が案内溝31に沿って変位して度目値が変化するように、駆動される。なお、螺旋状のカムを回転させる駆動機構は、特許文献1に開示されている。
このような駆動機構を用いることによって、たとえば、次のように、度目値と下げ角θとを連動させることができる。
Figure 2011137270
表1に示す度目値と下げ角θとの関係は、回転案内溝32の形状で種々に設定可能な一例である。本実施例では、度目値と下げ角θとを機械的に連動する回転機構を設けるようにしているけれども、度目値と下げ角θとを独立に変化させてもよい。実施例での回転案内溝32は、地板30とは別体のカム板33に設けているので、カム板33を移動すれば下げ角θを度目値とは独立に調整することができる。このようなカムではなく、回転アクチュエータなどを用いて、回転カム11の下げ角θを直接変化させることもできる。度目値と下げ角θとを独立に変化可能にしておけば、編糸5の特性などに応じて、適切な度目値と下げ角θとの組合せに設定を変更して編地を編成することができる。
4 編針
4b バット
3 フック
10 度山カム装置
11 回転カム
11a 下げカム面
11b 回転中心
11c,11d;13c,13d 円弧面
11h,12e 度決め部
11i,12a 安定化カム面
12 摺動カム
12c 支持面
13 ガイド部材
20 キャリッジ
30 地板
31 案内溝
32 回転案内溝

Claims (4)

  1. 横編機のキャリッジに搭載され、編針を歯口から退出する方向に引込むように傾斜する下げカム面と、下げカム面の傾斜が終了して編針の引込み量を決定する度決め部と、編針を引込んだ状態で編目を安定させる安定化カム面とを備え、編針の引込み量に対応する度目値を調整可能な度山カム装置において、
    該下げカム面を外形の一部として有し、内側には、度決め部の内側に設けられる回転中心を共通の中心とする異なる径の円弧の少なくとも一部ずつに対応する内側の円弧面と外側の円弧面とを輪郭に含む空所を有し、キャリッジの走行方向に対して、下げカム面が傾斜する下げ角が変化しうるように、回転可能な回転カムと、
    回転カムを支持する支持面を有し、度目値に対応して、予め定める基準の下げ角の傾斜に沿って摺動移動可能な摺動カムと、
    摺動カムの支持面で支持される回転カムの空所内に収容され、空所の輪郭の内側の円弧面と外側の円弧面とにそれぞれ対応する円弧面を有し、対応する円弧面同士を接触さながら回転カムの回転を案内するガイド部材と、
    摺動カムの支持面で支持され、ガイド部材によって案内される回転カムを回転させる回転機構とを、
    含むことを特徴とする度山カム装置。
  2. 前記度決め部および前記安定化カム面は、前記摺動カムに備えられている、
    ことを特徴とする請求項1記載の度山カム装置。
  3. 前記度決め部は、前記回転中心を中心とする弧の部分を有し、弧の部分で度決めを行う、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の度山カム装置。
  4. 前記キャリッジには、前記摺動カムを前記基準の下げ角に沿って摺動移動するように案内する直線状の摺動案内溝が形成され、
    前記回転機構は、
    キャリッジに、摺動案内溝に対して大略的に平行となるように形成され、該案内溝との間隔が変化する部分を含む回転案内溝を有し、
    回転案内溝で前記回転カムの一部を案内することによって、回転カムを摺動カムに連動させる、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の度山カム装置。
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