JP2011134641A - 電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極板と集電部との間の電気抵抗を小さくできる電池を提供する。
【解決手段】電池1は、円筒形状の軸芯45と、第1電極板10、第2電極板20、及びセパレータ30を軸芯45の外周に捲回してなる捲回電極体40とを備える。捲回電極体40は、第1電極板10の第1活物質未塗工部13が捲回されてなる第1捲回部44、第2電極板20の第2活物質未塗工部23が捲回されてなる第2捲回部46、及び、第1捲回部44と第2捲回部46との間に位置し、第1電極板10と第2電極板20とセパレータ30とが捲回されてなる発電部42を有する。軸芯45は、金属製の集電部45bであって、第1捲回部44または第2捲回部46と接合する集電接合部45dを含む集電部45bを有する。第1捲回部44または第2捲回部46のうち集電接合部45dに対し軸芯の径方向外側に位置する部位44bを重ね合わせて、集電接合部45dに溶接している。
【選択図】図1

Description

本発明は、電池に関する。
近年、エネルギー密度の高い電池として、捲回電極体を有する電池が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−134095号公報
特許文献1の電池は、軸線方向に延びる軸孔を有する円筒形状の軸芯(捲芯)と、正極板、負極板、及びセパレータを軸芯の外周に捲回してなる捲回電極体(電極捲回群)とを有する。この電池では、捲回電極体の正極板が、リード片を通じて、正極集電板に電気的に接続している。同様に、捲回電極体の負極板も、リード片を通じて、負極集電板に電気的に接続している。
しかしながら、捲回電極体の電極板(正極板または負極板)を、リード片を通じて、集電部(正極集電板または負極集電板)に電気的に接続する集電構造では、電極板と集電部との間の電気抵抗が大きくなる。このため、電極板と集電部との間の電気抵抗を小さくできる集電構造が求められていた。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、電極板と集電部との間の電気抵抗を小さくできる電池を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、軸線方向に延びる軸孔を有する円筒形状の軸芯と、第1電極板、第2電極板、及びセパレータを上記軸芯の外周に捲回してなる捲回電極体であって、上記軸線方向について上記捲回電極体の先端部をなし、上記第1電極板の第1活物質未塗工部が捲回されてなる第1捲回部、上記軸線方向について上記捲回電極体の後端部をなし、上記第2電極板の第2活物質未塗工部が捲回されてなる第2捲回部、及び、上記軸線方向について上記第1捲回部と上記第2捲回部との間に位置し、上記第1電極板と上記第2電極板と上記セパレータとが捲回されてなる発電部、を有する捲回電極体と、を備える電池であって、上記軸芯は、金属製の集電部であって、上記第1捲回部または上記第2捲回部と接合する集電接合部を含む集電部を有し、上記第1捲回部または上記第2捲回部のうち上記集電接合部に対し上記軸芯の径方向外側に位置する部位を重ね合わせて、上記集電接合部に溶接してなる電池である。
上述の電池では、軸芯が、金属製の集電部であって、第1捲回部または第2捲回部と接合する集電接合部を含む集電部を有している。そして、第1捲回部または第2捲回部のうち集電接合部に対し軸芯の径方向外側に位置する部位を重ね合わせて、集電接合部に溶接している。換言すれば、第1捲回部または第2捲回部のうち、集電接合部に対し軸芯の径方向外側に位置する部位が、重なり合った状態で集電接合部に溶接されている。
このように、リードを介在させることなく、第1電極板または第2電極板(詳細には、第1捲回部または第2捲回部)を直接、集電部に溶接することで、電極板(第1電極板または第2電極板)と集電部との間の電気抵抗を小さくすることができる。
しかも、上述の電池では、第1捲回部または第2捲回部のうち集電接合部に対し軸芯の径方向外側に位置する部位(集電接合部に溶接する部位)を重ね合わせているので、電極板(第1電極板または第2電極板)と集電部との間の集電経路を短くでき、且つ、集電経路を増大(第1捲回部または第2捲回部の捲回数にまで増大)させることができる。これにより、電極板(第1電極板または第2電極板)と集電部との間の電気抵抗をより一層小さくすることができる。
また、上述の電池では、従来の電池(例えば、特許文献1の電池)に比べて、電極板(第1電極板または第2電極板)と集電部との間の電気的接続にリードを使用しない分、部品点数を削減できる。さらに、上述の電池では、軸芯が集電部を含んでいる(集電部を軸芯の一部または全部としている)ので、従来の電池(例えば、特許文献1の電池)のように、軸芯と集電部(集電板)とを別部品とする場合に比べて、部品点数を削減できる。
なお、第1電極板の第1活物質未塗工部とは、第1活物質(例えば、ニッケル酸リチウム)を含む第1合材層を有することなく、第1電極板を構成する第1集電箔(例えば、アルミニウム箔)のみからなる部位をいう。また、第2電極板の第2活物質未塗工部とは、第2活物質(例えば、黒鉛)を含む第2合材層を有することなく、第2電極板を構成する第2集電箔(例えば、銅箔)のみからなる部位をいう。
さらに、上記の電池であって、前記集電接合部は、平坦形状である電池とすると良い。
上述の電池では、集電接合部が平坦形状である。このため、第1捲回部または上記第2捲回部のうち集電接合部に対し軸芯の径方向外側に位置する部位(以下、捲回溶接部ともいう)を重ね合わせて集電接合部に溶接する際、両者(捲回溶接部と集電接合部)を適切に溶接(接合)することができる。具体的には、例えば、超音波溶接や抵抗溶接等により、捲回溶接部を集電接合部に溶接する際、円弧状の集電接合部と捲回溶接部とを圧接する場合よりも、平坦形状の集電接合部と捲回溶接部とを圧接する場合のほうが、両者を適切に(十分に)圧接できるので、両者を適切に(十分に)溶接することができる。
さらに、上記いずれかの電池であって、前記捲回電極体を収容する有底筒状のケース本体と、上記ケース本体の開口を塞ぐ蓋部材であって、上記捲回電極体が捲回されてなる前記軸芯のうち上記捲回電極体から軸線方向先端側に突出する突出部が挿入される挿入孔を有する蓋部材と、上記突出部の先端側開口を閉塞する安全弁であって、上記電池の内圧が所定の開弁圧に達した場合に開弁して、上記電池内において上記軸芯の前記軸孔内に導入されたガスを、上記軸孔を通じて当該安全弁から電池外部に排出する安全弁と、を備え、上記軸芯の上記突出部は、上記蓋部材よりも上記軸線方向後端側の位置で当該突出部をなす壁部を貫通する貫通孔、または、自身の先端から上記蓋部材よりも上記軸線方向後端側の位置まで当該突出部をなす壁部を切り欠いた切り欠き部を有する電池とすると良い。
上述の電池では、軸芯の突出部(軸芯のうち捲回電極体から軸線方向先端側に突出する部位)の先端側開口(軸線方向先端側の開口)を閉塞する安全弁を備えている。この安全弁は、電池の内圧が所定の開弁圧に達した場合に開弁して、電池内において軸芯の軸孔内に導入されたガスを、軸芯の軸孔を通じて当該安全弁から電池外部に排出する。
ところで、従来の電池(例えば、特許文献1の電池)では、電池の内圧が所定値(開弁圧)に達した場合に開弁(開裂)して、電池内のガスを外部に排出する安全弁を備えている。詳細には、特許文献1の電池では、捲回電極体の下端側(軸線方向後端側)から捲回電極体の外部に放出されたガスを、軸芯の下端側(軸線方向後端側)から軸芯の軸孔(中空部)内に導入して、軸芯の軸孔を通じて、開弁した安全弁から電池外部に排出する。
しかしながら、このような構造の電池では、捲回電極体の上端側(軸線方向先端側)から捲回電極体外部に放出されたガスを、軸芯の軸孔(中空部)内に導入することができず、開弁した安全弁から電池外部に排出することができなかった。このため、安全弁を開弁させた後も、電池内のうち捲回電極体の上端側(軸線方向先端側)の空間内の圧力を低下させることができず、過昇圧となる虞があった。
これに対し、上述の電池では、軸芯の突出部(軸芯のうち捲回電極体から軸線方向先端側に突出する部位)が、蓋部材よりも軸線方向後端側(捲回電極体側)の位置で当該突出部をなす壁部を貫通する貫通孔を有している。または、軸芯の突出部が、自身の先端(軸線方向先端)から蓋部材よりも軸線方向後端側(捲回電極体側)の位置まで当該突出部をなす壁部を切り欠いた切り欠き部を有している。これにより、捲回電極体の軸線方向先端側から捲回電極体外部に放出されたガスを、上記貫通孔または切り欠き部を通じて、軸芯の軸孔内に導入することができる。これにより、捲回電極体の軸線方向先端側から捲回電極体外部に放出されたガスを、軸芯の軸孔を通じて、開弁した安全弁から電池外部に適切に排出することができる。
実施例1にかかる電池の縦断面図である。 実施例1にかかる軸芯の斜視図である。 実施例1にかかる軸芯の縦断面図である。 図1のB部拡大図である。 軸芯に捲回された捲回電極体の横断面図である。 実施例1の電池における開弁時のガス排出の様子を示す図である。 実施例1にかかる第1電極板を示す図である。 実施例1にかかる第2電極板を示す図である。 実施例1にかかる捲回工程を説明する図である。 軸芯に捲回した捲回電極体の縦断面図である。 実施例1にかかる第1溶接工程を説明する図である。 実施例1にかかる収容工程を説明する図である。 実施例1にかかる第2溶接工程を説明する図である。 実施例2にかかる電池の縦断面図である。 実施例2にかかる軸芯の斜視図である。 実施例2の電池における開弁時のガス排出の様子を示す図である。
(実施例1)
図1は、実施例1にかかる電池1の縦断面図(軸線AXに沿って切断した断面図)である。本実施例1の電池1は、円筒形状の電池である(図1参照)。この電池1は、捲回電極体40と、この捲回電極体40を収容する電池ケース60とを有する。このうち、捲回電極体40は、第1電極板10(正極板)と第2電極板20(負極板)とセパレータ30とが、軸芯45の外周に捲回された円筒形状の捲回電極体である。
なお、捲回電極体40は、捲回数50の捲回電極体(第1電極板10、第2電極板20、及びセパレータ30を積層した積層体を、軸芯45の周りに50回巻いた捲回電極体)であるが、図1等では、捲回電極体40の巻数を簡略化(5回巻に簡略化)している。また、捲回電極体40の外周面と電池ケース60(ケース本体61)の内周面との間には、電気絶縁性樹脂からなる絶縁シート68が配置されている。
軸芯45は、図2及び図3に示すように、軸線方向(軸線AXが延びる方向、図2及び図3において上下方向)に延びる軸孔45jを有する円筒形状をなしている。この軸芯45は、金属(例えば、アルミニウム)からなる円筒形状の集電部45bと、樹脂(例えば、ポリプロピレン)からなる円筒形状の樹脂部45fとを有している。詳細には、集電部45bの軸線方向後端部45cを、樹脂部45fの軸線方向先端部45gの内側に圧入することで、集電部45bと樹脂部45fとを一体にして、軸芯45を構成している(図3参照)。なお、軸芯45のうち、捲回電極体40から軸線方向先端側(図1において上側)に突出する部位を突出部45tとする。本実施例1では、突出部45は、集電部45bにより構成される(図1〜図3参照)。
第1電極板10は、図7に示すように、第1集電箔11が延びる長手方向(図7において左右方向)の一方辺10bに沿って延び、第1集電箔11及び第1合材層12を有する第1活物質塗工部14と、この第1活物質塗工部14と隣り合って長手方向の一方辺10bに沿って延び、第1合材層12を有することなく、第1集電箔11のみからなる第1活物質未塗工部13とを有している。
なお、第1集電箔11としては、例えば、アルミニウム箔を用いることができる。また、第1合材層12は、第1活物質やバインダなどにより構成されている。第1活物質としては、例えば、ニッケル酸リチウムを用いることができる。
第2電極板20は、図8に示すように、第2集電箔21が延びる長手方向(図8において左右方向)の一方辺20bに沿って延び、第2集電箔21及び第2合材層22を有する第2活物質塗工部24と、この第2活物質塗工部24と隣り合って長手方向の一方辺20bに沿って延び、第2合材層22を有することなく、第2集電箔21のみからなる第2活物質未塗工部23とを有している。
なお、第2集電箔21としては、例えば、銅箔を用いることができる。また、第2合材層22は、第2活物質やバインダなどにより構成されている。第2活物質としては、例えば、天然黒鉛を用いることができる。
また、軸線方向(軸線AXが延びる方向、図1において上下方向)について捲回電極体40の先端部(図1において上端部)をなし、第1電極板10の第1活物質未塗工部13のみが捲回されている部位を、第1捲回部44とする。また、軸線方向について捲回電極体40の後端部(図1において下端部)をなし、第2電極板20の第2活物質未塗工部23のみが捲回されている部位を、第2捲回部46とする。また、第1捲回部44と第2捲回部46との間に位置し、第1電極板10(第1活物質塗工部14)と第2電極板20(第2活物質塗工部24)とセパレータ30とが捲回されてなる部位を、発電部42とする。
電池ケース60は、円筒型の電池ケースであり、有底円筒状をなす金属製のケース本体61と、円板状をなす金属製の蓋部材62とを有する(図1参照)。蓋部材62は、ケース本体61の開口61jを塞ぐように配置され、開口61jを構成する開口部61hの加締めによって、ケース本体61に固定されている。なお、蓋部材62と開口部61hとの間には、電気絶縁性樹脂からなる円環状のガスケット69が配置されている。これにより、ケース本体61と蓋部材62との間を電気的に絶縁しつつ、捲回電極体40を収容したケース本体61と蓋部材62とが一体とされて、電池ケース60をなしている。
蓋部材62は、軸芯45の突出部45tが挿入される円筒形状の挿入孔62bを有する(図1参照)。本実施例1の電池1では、蓋部材62の挿入孔62bに挿入された軸芯45の突出部45t(集電部45bの一部)が、蓋部材62と溶接されている。このように、軸芯45の突出部45tと蓋部材62とを溶接して、両者を電気的に接続しているので、軸芯45の集電部45bと蓋部材62との間の電気抵抗を小さくすることができる。なお、図1では、蓋部材62と軸芯45の突出部45tとが溶接されている部位を、溶接部W(図1において黒く塗りつぶされている部位)としている。
なお、後述するように、軸芯45の集電部45b(集電接合部45d)には、第1捲回部44(第1電極板10)が溶接され、両者が電気的に接続している。従って、本実施例1の電池1では、蓋部材62(安全弁63を含む)が、軸芯45の集電部45bを通じて第1捲回部44(第1電極板10)と電気的に接続されて、第1外部端子(正極外部端子)となる。
また、第2捲回部46(第2活物質未塗工部23)は、その端面46bにおいて、略円板状をなす金属製の第2集電部材72に溶接されている(図1参照)。さらに、第2集電部材72は、ケース本体61の底部61bに溶接されている。これにより、本実施例1の電池1では、ケース本体61の底部61bが、第2集電部材72を通じて第2捲回部46(第2電極板20)と電気的に接続されて、第2外部端子(負極外部端子)となる。
また、蓋部材62の外面中央には、軸線方向後端側に窪んだ円形の凹部62cが形成されている(図1参照)。この凹部62cの表面には、略円板状の安全弁63が溶接されている。この安全弁63により、軸芯45(突出部45t)の先端側開口45kが閉塞される。この安全弁63は、電池1の内圧(電池ケース60の内圧)が上昇して所定の開弁圧に達した場合に、自身が開裂することで開弁するように形成されている。安全弁63が開弁することにより、電池1内(電池ケース60内)のガスを外部に排出して、電池1の内圧(電池ケース60の内圧)の過昇圧を防止する。
ここで、本実施例1の電池1について、詳細に説明する。
本実施例1の軸芯45は、前述のように、金属(アルミニウム)からなる円筒状の集電部45bを有している。この集電部45bは、平坦形状の集電接合部45dを含んでいる(図2及び図3参照)。この集電接合部45dは、例えば、円筒形状の金属パイプの一部(集電接合部45dに対応する部位)をプレス成型により平坦形状に成形したものである。
さらに、図4及び図5に示すように、本実施例1の電池1では、第1捲回部44の一部を、集電部45bの集電接合部45dに接合している。詳細には、第1捲回部44のうち、集電接合部45dに対し軸芯45の径方向外側(図4及び図5において集電接合部45dの左側)に位置する部位(捲回溶接部44bとする)を重ね合わせて、集電接合部45dに溶接(本実施例1では、超音波溶接)している。換言すれば、第1捲回部44のうち、集電接合部45dに対し軸芯45の径方向外側に位置する部位が、重なり合った状態で集電接合部45dに溶接されている。なお、図4は、図1のB部拡大図である。また、図5は、軸芯45に捲回された捲回電極体40の横断面図であり、図1のC−C矢視断面図(図1のC−C切断線の位置で電池1を切断したときの断面図)に相当する。
このように、リード線を介在させることなく、第1電極板10(詳細には、第1捲回部44)を直接、集電部45b(集電接合部45d)に溶接することで、第1電極板10と集電部45bとの間の電気抵抗を小さくすることができる。
しかも、本実施例1の電池1では、第1捲回部44のうち集電接合部45dに対し軸芯45の径方向外側に位置する部位(捲回溶接部44b)を重ね合わせているので、第1電極板10と集電部45bとの間の集電経路を短くでき、且つ、集電経路を増大(第1捲回部44の捲回数50にまで増大)させることができる。これにより、第1電極板10と集電部45bとの間の電気抵抗をより一層小さくすることができる。
なお、図4及び図5では、第1捲回部44の巻数を簡略化(5回巻に簡略化)しているが、実際には、第1捲回部44の巻数は50である。従って、図4及び図5では、4箇所の捲回溶接部44bのみが表されているが、実際には、50箇所の捲回溶接部44bが存在する。すなわち、本実施例1の電池1では、50箇所の捲回溶接部44b(第1捲回部44のうち集電接合部45dに対し軸芯45の径方向外側に位置する部位)を重ね合わせて、集電接合部45dに溶接している。換言すれば、50箇所の捲回溶接部44bが、重なり合った状態で集電接合部45dに溶接されている。
また、本実施例1の電池1では、従来の電池(例えば、特許文献1の電池)に比べて、第1電極板10と集電部45bとの間の電気的接続にリード線を使用しない分、部品点数を削減できる。さらに、本実施例1の電池1では、軸芯45が集電部45bを含んでいる(集電部45bを軸芯45の一部としている)ので、従来の電池(例えば、特許文献1の電池)のように、軸芯と集電部(集電板)とを別部品とする場合に比べて、部品点数を削減できる。
さらに、本実施例1の電池1では、前述のように、集電接合部45dが平坦形状である。このため、捲回溶接部44bを重ね合わせて集電接合部45dに溶接する際、両者(捲回溶接部44bと集電接合部45d)を適切に溶接(接合)することができる。具体的には、後述するように、超音波溶接により、捲回溶接部44bを集電接合部45dに溶接する際、円弧状の集電接合部と捲回溶接部とを圧接する場合よりも、平坦形状の集電接合部45dと捲回溶接部44bとを圧接する場合のほうが、両者を適切に(十分に)圧接できるので、両者を適切に(十分に)溶接することができる。
次に、実施例1の電池1において、電池1内のガスを外部に排出する仕組みについて、詳細に説明する。
図2及び図3に示すように、本実施例1の軸芯45では、自身の軸線方向後端部(図2及び図3において下端部)に、自身の軸線方向後端(図2及び図3において下端)から軸線方向先端側(図2及び図3において上側)に延びる形態で、樹脂部45fをなす壁部を切り欠いた切り欠き部45mが2つ形成されている。
これにより、図6の下方に矢印で示すように、捲回電極体40の発電部42の軸線方向後端側(図6において下端側)から発電部42の外部(第2捲回部46の隙間)に放出されたガスGを、軸芯45の切り欠き部45mを通じて、軸芯45の軸孔45j内に導入することができる。従って、電池1の内圧(電池ケース60の内圧)が上昇して安全弁63が開弁(開裂)したときには、図6に矢印で示すように、捲回電極体40の発電部42の軸線方向後端側から発電部42の外部(第2捲回部46の隙間)に放出されたガスGは、軸芯45の軸孔45jを通じて、開弁した安全弁63から電池1の外部に排出される。
ところで、従来の電池(例えば、特許文献1の電池)では、捲回電極体の軸線方向先端側(上端側)から捲回電極体の外部に放出されたガスを、軸芯の軸孔内に導入することができず、開弁した安全弁から電池外部に排出することができなかった。このため、安全弁が開弁した後も、電池内のうち捲回電極体の軸線方向先端側(上端側)の空間内の圧力を低下させることができず、過昇圧となる虞があった。
これに対し、本実施例1の電池1では、図1〜図3に示すように、軸芯45の突出部45tが、蓋部材62よりも軸線方向後端側(図1において下側、捲回電極体40側)の位置(さらに、集電接合部45dよりも軸線方向先端側)で、突出部45tをなす壁部を貫通する貫通孔45hを有している。この貫通孔45hは、突出部45tの周方向に等間隔で4ヶ形成されている。
これにより、本実施例1の電池1では、図6の上方に矢印で示すように、捲回電極体40の軸線方向先端側(図6において上端側)から捲回電極体40の外部に放出されたガスGを、突出部45tの貫通孔45hを通じて、軸芯45の軸孔45j内に導入することができる。従って、電池1の内圧(電池ケース60の内圧)が上昇して安全弁63が開弁(開裂)したときには、図6に矢印で示すように、捲回電極体40の軸線方向先端側から捲回電極体40の外部に放出されたガスGを、軸芯45の軸孔45jを通じて、開弁した安全弁63から電池1の外部に排出することができる。これにより、安全弁63が開弁したときには、電池1内のうち捲回電極体40の軸線方向先端側の空間S1内についても、圧力を低下させることができ、過昇圧となるのを防止することができる。
次に、実施例1にかかる電池1の製造方法について、以下に説明する。
まず、図7に示すように、帯状の第1集電箔11の表面に第1合材層12を形成した第1電極板10を用意する。この第1電極板10は、第1集電箔11が延びる長手方向(図7において左右方向)の一方辺10bに沿って延び、第1集電箔11及び第1合材層12を有する第1活物質塗工部14と、この第1活物質塗工部14と隣り合って長手方向の一方辺10bに沿って延び、第1合材層12を有することなく、第1集電箔11のみからなる第1活物質未塗工部13とを有している。
さらに、図8に示すように、帯状の第2集電箔21の表面に第2合材層22を形成した第2電極板20を用意する。この第2電極板20は、第2集電箔21が延びる長手方向(図8において左右方向)の一方辺20bに沿って延び、第2集電箔21及び第2合材層22を有する第2活物質塗工部24と、この第2活物質塗工部24と隣り合って長手方向の一方辺20bに沿って延び、第2合材層22を有することなく、第2集電箔21のみからなる第2活物質未塗工部23とを有している。
次に、積層工程において、第2電極板20、セパレータ30、第1電極板10、及びセパレータ30を、この順に積層する(図9参照)。具体的には、第1電極板10の第1活物質未塗工部13と第2電極板20の第2活物質未塗工部23が、幅方向(図9において上下方向)で互いに背向する向きで、第1活物質未塗工部13がセパレータ30及び第2電極板20と重なり合わないように、且つ、第2活物質未塗工部23がセパレータ30及び第1電極板10と重なり合わないように積層する。
次いで、捲回工程に進み、図9に示すように、第2電極板20、第1電極板10、及びセパレータ30を積層した積層体40Aを、円筒状の軸芯45の周りに捲回する。これにより、円筒形状の捲回電極体40を形成することができる(図10参照)。なお、本実施例1では、積層体40Aを、軸芯45の周りに50回捲回した。
その後、第2捲回部46に第2集電部材72を溶接した(図10参照)。具体的には、第2集電部材72に、第2捲回部46の端面46bを突き当てた状態で、第2集電部材72の表面にレーザービームを照射して、第2捲回部46と第2集電部材72とをレーザ溶接した。
次に、第1溶接工程に進み、超音波溶接により、捲回溶接部44bを集電接合部45dに溶接した。具体的には、図11に示すように、アンビル82を軸芯45(集電部45b)の軸孔45j内に挿入し、アンビル82の押圧部82bを軸芯45の集電接合部45dの内面(平坦面)に突き当てる。さらに、超音波ホーン81の押圧部81bによって、第1捲回部44の捲回溶接部44b(集電接合部45dに対し軸芯45の径方向外側に位置する部位、図5参照)を径方向内側に重ね合わせると共に、重ね合わせた捲回溶接部44bを軸芯45の集電接合部45dの外面(平坦面)に圧接する。この状態で、超音波ホーン81の押圧部81bを超音波振動させて、捲回溶接部44bを集電接合部45dに溶接した。
このように、リード線を介在させることなく、第1電極板10(詳細には、第1捲回部44)を直接、集電部45b(集電接合部45d)に溶接することで、第1電極板10と集電部45bとの間の電気抵抗を小さくすることができる。
しかも、第1溶接工程では、第1捲回部44のうち集電接合部45dに対し軸芯45の径方向外側に位置する部位(捲回溶接部44b)を重ね合わせているので、第1電極板10と集電部45bとの間の集電経路を短くでき、且つ、集電経路を増大(第1捲回部44の捲回数50にまで増大)させることができる。これにより、第1電極板10と集電部45bとの間の電気抵抗をより一層小さくすることができる。
また、本実施例1では、集電接合部45dを平坦形状としている。これにより、第1溶接工程において、捲回溶接部44bと集電接合部45dとを適切に溶接(接合)することができる。具体的には、上述のように、超音波ホーン81とアンビル82とを用いて、捲回溶接部44bと集電接合部45dとを超音波溶接する際、アンビル82の押圧部82bと超音波ホーン81の押圧部81bによって、円弧状の集電接合部と捲回溶接部とを圧接する場合よりも、平坦形状の集電接合部45dと捲回溶接部44bとを圧接する場合のほうが、両者を適切に(十分に)圧接できるので、両者を適切に(十分に)溶接することができる。
次に、収容工程に進み、図12に示すように、軸芯45の外周に捲回してなる捲回電極体40を、軸芯45と共にケース本体61の内部に収容する。このとき、第2捲回部46に溶接されている第2集電部材72は、ケース本体61の底部61bに接する。なお、捲回電極体40をケース本体61の内部に収容するに先立って、捲回電極体40の外周に絶縁シート68を捲回しておく。
その後、第2集電部材72をケース本体61の底部61bに溶接する。具体的には、ケース本体61の底部61bの外表面にレーザービームを照射して、第2集電部材72とケース本体61の底部61bとをレーザ溶接した。これにより、ケース本体61の底部61bが、第2集電部材72を通じて第2捲回部46(第2電極板20)と電気的に接続されて、第2外部端子となる。
次に、図13に示すように、ケース本体61の軸線方向先端側(図13において上側)の一部を、ケース本体61の全周にわたって径方向内側(軸線AX2側)に変形させて、環状段部61kを形成する。その後、ケース本体61の開口部61hの内側に、円環状のガスケット69を配置する。なお、ガスケット69は、環状段部61k上に載置されることで、ケース本体61に対し位置決めされる。
次いで、配置工程に進み、蓋部材62の挿入孔62bに軸芯45の突出部45tを挿入させるようにして、蓋部材62をケース本体61の開口61jの内側(詳細には、ガスケット69の内側)に配置する。なお、蓋部材62は、ガスケット69の段差部69b上に載置されることで、ケース本体61に対し位置決めされる。
次に、第2溶接工程に進み、蓋部材62の挿入孔62bに挿入された軸芯45の突出部45tを、蓋部材62と溶接する。具体的には、図13に示すように、蓋部材62の外側から、突出部45tの全周にわたってレーザービームLBを照射して、蓋部材62と軸芯45(突出部45t)とをレーザー溶接する。このように、軸芯45の突出部45tと蓋部材62(第1外部端子)とを溶接して、両者を電気的に接続することで、両者の間の電気抵抗を小さくすることができる。なお、軸芯45(突出部45t)を蓋部材62に全周溶接することで、蓋部材62の挿入孔62bが封止される。
次いで、ケース本体61の開口61jを構成する開口部61hを加締めて、ガスケット69と共に蓋部材62を、ケース本体61に固定する(図1参照)。これにより、ケース本体61と蓋部材62との間をガスケット69によって電気的に絶縁しつつ、ケース本体61と蓋部材62とが一体とされて、電池ケース60が形成される。その後、軸芯45の先端側開口45kを通じて、ケース本体61の内部に電解液を注入する。その後、蓋部材62の凹部62cの表面に、安全弁63を全周溶接する。これにより、軸芯45の先端側開口45kが閉塞され、密閉型の電池1が完成する。
(実施例2)
次に、実施例2にかかる電池100について説明する。本実施例2の電池100は、実施例1の電池1と比較して、軸芯の集電部の形状が異なり、その他については実施例1と同様である。従って、ここでは、実施例1と異なる点を中心に説明し、同様な点については説明を省略または簡略化する。
図14は、実施例2にかかる電池100の縦断面図(軸線AXに沿って切断した断面図)である。本実施例2の電池100は、実施例1の軸芯45に代えて、軸芯145を備えている。なお、捲回電極体40は、捲回数50の捲回電極体であるが、図14等では、捲回電極体40の巻数を簡略化(5回巻に簡略化)している。
軸芯145は、図15に示すように、金属(例えば、アルミニウム)からなる円筒状の集電部145bと、樹脂(例えば、ポリプロピレン)からなる円筒状の樹脂部45fとを有している。このうち、集電部145b(詳細には、突出部145t)は、実施例1の集電部45b(突出部45t)と異なり、自身の先端(軸線方向先端、図14及び図15において上端)から蓋部材62よりも軸線方向後端側(捲回電極体40側、図14において下方)の位置まで突出部145tをなす壁部を切り欠いた切り欠き部145hを有している。換言すれば、本実施例2の突出部145tには、実施例1の貫通孔45hに代えて、切り欠き部145hが形成されている。なお、切り欠き部145hは、突出部145tの径方向に対向する位置に計2つ形成されている。
これにより、本実施例2の電池100では、図16の上方に矢印で示すように、捲回電極体40の軸線方向先端側(図16において上端側)から捲回電極体40の外部に放出されたガスGを、突出部145tの切り欠き部145hを通じて、軸芯145の軸孔145j内に導入することができる。従って、電池100の内圧(電池ケース60の内圧)が上昇して安全弁63が開弁(開裂)したときには、図16に矢印で示すように、捲回電極体40の軸線方向先端側から捲回電極体40の外部に放出されたガスGを、軸芯145の軸孔145jを通じて、開弁した安全弁63から電池100の外部に排出することができる。これにより、安全弁63が開弁したときには、電池100内のうち捲回電極体40の軸線方向先端側の空間S1内についても、圧力を低下させることができ、過昇圧となるのを防止することができる。
また、図16の下方に矢印で示すように、捲回電極体40の発電部42の軸線方向後端側(図16において下端側)から発電部42の外部(第2捲回部46の隙間)に放出されたガスGを、軸芯145の切り欠き部45mを通じて、軸芯145の軸孔145j内に導入することができる。従って、電池100の内圧(電池ケース60の内圧)が上昇して安全弁63が開弁(開裂)したときには、図16に矢印で示すように、捲回電極体40の発電部42の軸線方向後端側から発電部42の外部(第2捲回部46の隙間)に放出されたガスGについても、軸芯145の軸孔145jを通じて、開弁した安全弁63から電池100の外部に排出することができる。
また、本実施例2の電池100でも、実施例1の電池1と同様に、第1捲回部44のうち、集電接合部45dに対し軸芯145の径方向外側(図14において集電接合部45dの左側)に位置する部位(捲回溶接部44b)を重ね合わせて、集電接合部45dに溶接(本実施例2でも、超音波溶接)している。換言すれば、第1捲回部44のうち、集電接合部45dに対し軸芯145の径方向外側に位置する部位が、重なり合った状態で集電接合部45dに溶接されている。
このように、リード線を介在させることなく、第1電極板10(詳細には、第1捲回部44)を直接、集電部145b(集電接合部45d)に溶接することで、第1電極板10と集電部145bとの間の電気抵抗を小さくすることができる。
しかも、第1捲回部44のうち集電接合部45dに対し軸芯145の径方向外側に位置する部位(捲回溶接部44b)を重ね合わせているので、第1電極板10と集電部145bとの間の集電経路を短くでき、且つ、集電経路を増大(第1捲回部44の捲回数50にまで増大)させることができる。これにより、第1電極板10と集電部145bとの間の電気抵抗をより一層小さくすることができる。
また、本実施例2の電池100でも、従来の電池(例えば、特許文献1の電池)に比べて、第1電極板10と集電部145bとの間の電気的接続にリード線を使用しない分、部品点数を削減できる。さらに、本実施例2の電池100でも、軸芯145が集電部145bを含んでいる(集電部145bを軸芯145の一部としている)ので、従来の電池(例えば、特許文献1の電池)のように、軸芯と集電部(集電板)とを別部品とする場合に比べて、部品点数を削減できる。
さらに、本実施例2の電池100でも、集電接合部45dを平坦形状としている。このため、捲回溶接部44bを重ね合わせて集電接合部45dに溶接する際、両者(捲回溶接部44bと集電接合部45d)を適切に溶接(接合)することができる。具体的には、超音波溶接により、捲回溶接部44bを集電接合部45dに溶接する際、アンビル82の押圧部82bと超音波ホーン81の押圧部81bによって、円弧状の集電接合部と捲回溶接部とを圧接する場合よりも、平坦形状の集電接合部45dと捲回溶接部44bとを圧接する場合のほうが、両者を適切に(十分に)圧接できるので、両者を適切に(十分に)溶接することができる。
以上において、本発明を実施例1,2に即して説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
1,100 電池
10 第1電極板
13 第1活物質未塗工部
20 第2電極板
23 第2活物質未塗工部
30 セパレータ
40 捲回電極体
42 発電部
44 第1捲回部
45,145 軸芯
45b,145b 集電部
45d 集電接合部
45h 貫通孔
45j,145j 軸孔
45t,145t 突出部
46 第2捲回部
61 ケース本体
62 蓋部材
62b 挿入孔
63 安全弁
145h 切り欠き部

Claims (3)

  1. 軸線方向に延びる軸孔を有する円筒形状の軸芯と、
    第1電極板、第2電極板、及びセパレータを上記軸芯の外周に捲回してなる捲回電極体であって、
    上記軸線方向について上記捲回電極体の先端部をなし、上記第1電極板の第1活物質未塗工部が捲回されてなる第1捲回部、
    上記軸線方向について上記捲回電極体の後端部をなし、上記第2電極板の第2活物質未塗工部が捲回されてなる第2捲回部、及び、
    上記軸線方向について上記第1捲回部と上記第2捲回部との間に位置し、上記第1電極板と上記第2電極板と上記セパレータとが捲回されてなる発電部、を有する
    捲回電極体と、を備える
    電池であって、
    上記軸芯は、金属製の集電部であって、上記第1捲回部または上記第2捲回部と接合する集電接合部を含む集電部を有し、
    上記第1捲回部または上記第2捲回部のうち上記集電接合部に対し上記軸芯の径方向外側に位置する部位を重ね合わせて、上記集電接合部に溶接してなる
    電池。
  2. 請求項1に記載の電池であって、
    前記集電接合部は、平坦形状である
    電池。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電池であって、
    前記捲回電極体を収容する有底筒状のケース本体と、
    上記ケース本体の開口を塞ぐ蓋部材であって、上記捲回電極体が捲回されてなる前記軸芯のうち上記捲回電極体から軸線方向先端側に突出する突出部が挿入される挿入孔を有する蓋部材と、
    上記突出部の先端側開口を閉塞する安全弁であって、上記電池の内圧が所定の開弁圧に達した場合に開弁して、上記電池内において上記軸芯の前記軸孔内に導入されたガスを、上記軸孔を通じて当該安全弁から電池外部に排出する安全弁と、を備え、
    上記軸芯の上記突出部は、上記蓋部材よりも上記軸線方向後端側の位置で当該突出部をなす壁部を貫通する貫通孔、または、自身の先端から上記蓋部材よりも上記軸線方向後端側の位置まで当該突出部をなす壁部を切り欠いた切り欠き部を有する
    電池。
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