JP2011238569A - 電池、車両及び電池搭載機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 電池1は、軸線AX方向に延びる有底筒状の芯材30と、この芯材を中心に捲回してなる電極体50と、この電極体及び芯材を収容する有底筒状のケース本体11を含み、芯材内のガスを安全弁18を介して外部に放出可能に、ケース本体を封止してなる電池ケース10と、を備え、芯材は、芯材底部31及び筒状の筒状部32を有し、ケース底部12と芯材底部とは、芯材の内部からの溶接により接合されてなり、筒状部は、電極体と離間する離間部BSを有し、この離間部は、芯材内の気圧に比べ筒状部の径方向外側の気圧が、所定値以上高くなった場合に開弁する弁部VLを含む。
【選択図】 図2
Description
このような電池として、例えば、特許文献1には、中空の捲芯(芯材)の周りに電極捲回群(電極体)を配置し、この電極捲回群(電極体)をなす負極(負極板)から導出された負極リード片が負極集電板に接合されており、その負極集電板が電池容器(電池ケース,ケース本体)の底面(ケース底部)に抵抗溶接で接合されたリチウムイオン電池(電池)が開示されている。このリチウムイオン電池(電池)では、捲芯(芯材)の両端が正極集電板又は負極集電板にそれぞれ当接固定されている。また、中空の捲芯(芯材)が、負極集電板に設けた貫通孔を通じて、電池の異常時(過充電時)に発生するガスの流路となる。
また、特許文献1の電池を車両に搭載するなど、振動を受ける用途に電池を使用した場合、その電池はその外部(車体等)と共に振動し、電池容器(電池ケース)の内部で電極捲回群(電極体)が位置ずれを起こしがちである。
これらに対し、中実棒状の芯材の端部(底部)とケース底部とを溶接する電池が考えられる。
本発明は、かかる問題点を鑑みてなされたものであって、異常時のガス抜け流路を確保しつつ、溶接で生じたスパッタを電極体に混入させるのを防止した電池、このような電池を搭載した車両及び電池搭載機器を提供することを目的とする。
るケース底部と上記芯材底部とは、上記芯材の内部からの溶接により接合されてなり、上記筒状部は、上記電極体と離間する離間部を有し、上記離間部は、上記芯材内の気圧に比べ上記筒状部の上記径方向外側の気圧が、所定値以上高くなった場合に開弁する弁部を含む電池である。
また、逆に、通常の場合、即ち弁部が開弁していない場合には、芯材底部とケース底部とを芯材の内部からの溶接により接合した際に生じたスパッタが、芯材内部から電極体側に移動するのを防止できる。
かくして、電池異常時のガス抜け流路を確保しながらも、溶接で生じたスパッタが電極体に混入するのを防止した電池とすることができる。
また、溶接の手法としては、例えば、レーザ溶接、電子ビーム溶接、抵抗溶接が挙げられる。
これに対し、上述の電池では、弁部が、筒状部のうち、径方向外側にセパレータが捲回されている部位の軸線方向両側にそれぞれ配置されてなるので、電極体の軸線方向両側の空間のうち、いずれか一方の空間のガス圧力が高くなっても、弁部を通じて、ガスを芯材に通して外部に放出することができる。
次に、本発明の実施形態1について、図面を参照しつつ説明する。
まず、本実施形態1にかかる電池1について説明する。図1に電池1の斜視図、図2に電池1の断面図をそれぞれ示す。
この電池1は、有底筒状の芯材30と、この芯材30を中心に、正極板60、負極板70及びセパレータ80を捲回してなる電極体50と、これら電極体50及び芯材30を収容する有底筒状のケース本体11を含む円筒形状の電池ケース10とを備える円筒型のリチウムイオン二次電池である(図1,2参照)。
この安全弁部材18は、円板状の本体部18S、この本体部18Sの周縁から立ち上がる側面部18T、及び、この側面部18Tから、本体部18Sと平行に突出する環状のフランジ部18Uを有している(図2参照)。この安全弁部材18は、蓋体17の蓋貫通孔17Hを覆っており、フランジ部18Uが全周で蓋体17と溶接されている。また、安全弁部材18の本体部18Sの中央には、他の部位に比して厚みの薄い薄肉部18SGが凹設されており、安全弁部材18の内側の気圧(ガス圧力)が所定の開弁圧を超えたときに、この肉薄部18SGが開裂(開弁)する。なお、安全弁部材18の内側には、図2に示すように、後述する芯材30の芯材開口36が位置しているので、肉薄部18SGで開裂した安全弁部材18を介して、電池1内(電池ケース10内)に発生し、後述する芯材30の内部に導かれたガスを、電池1の外部に放出することができる。このようにして、本実施形態1の電池1では、電池1の内圧(電池ケース10の内圧)の異常上昇を防止する。
また、正極板60は、帯状でアルミニウムからなる正極集電箔62と、この正極集電箔62の両主面上に形成されてなる正極活物質層61,61とを有している。このうち、正極集電箔62は、正極活物質層61を担持せずに、自身のアルミニウムが露出する正極箔露出部62fを有する。
一方、負極板70は、帯状で銅からなる負極集電箔72と、この負極集電箔72の両主面上に形成されてなる負極活物質層71,71とを有している。このうち、負極集電箔72は、負極活物質層71を担持せずに、自身の銅が露出する負極箔露出部72fを有する。
中空で有底円筒形状をなす芯材30は、金属からなる芯材底部31、及び、この芯材底部31から軸線AX方向に延びる円筒状の筒状部32を有する(図2,3参照)。この芯材30は、図2に示すように、芯材底部31が電池ケース10(ケース本体11)のケース底部12と溶接されている。また、この芯材30では、図2,3に示すように、筒状部32が芯材30の内部と径方向DR外側との間を流通不能に隔離している。
この芯材30は、第1金属筒状部32Xの第1接合部32XAに、負極板70の負極箔露出部72fを接合している。具体的には、図2に示すように、第1接合部32XAにおいて、第1金属筒状部32Xに対し、芯材30の径方向DR外側に位置する負極箔露出部72fが重なり、傘状に集められて超音波溶接されている。このため、第1金属筒状部32Xと負極板70とは、電気的に接続している。
また、第2金属筒状部32Yの第2接合部32YAに、正極板60の正極箔露出部62fを接合している。具体的には、図2に示すように、第2接合部32YAにおいて、第2金属筒状部32Yに対し、芯材30の径方向DR外側に位置する正極箔露出部62fが重なり、傘状に集められて超音波溶接されている。このため、第2金属筒状部32Yと正極板60とは、電気的に接続している。
一方、芯材30は、芯材底部31とケース本体11のケース底部12とが、ビーム溶接によって接合している(底側溶接部WP)。芯材底部31は、第1金属筒状部32Xと一体であるので、ケース本体11は、第1金属筒状部32X,芯材底部31を通じて、負極板70と電気的に接続している。
と芯材開口36との間の部位が、芯材30の離間部BS(第1離間部BS1,第2離間部BS2)にそれぞれ相当する。
一方、第2金属筒状部32Yの第2離間部BS2にも、第1金属筒状部32Xと同様、複数(本実施形態1では4つ)の弁部VLを有している。
この芯材30の第1離間部BS1及び第2離間部BS2には、それぞれ前述した弁部VLが複数形成されている。この弁部VLは、例えば、電池1の製造時や通常使用時など、芯材30の内部の気圧に対する、筒状部32(第1金属筒状部32X,第2金属筒状部32Y)の径方向DR外側の気圧の気圧差が、所定値を超えない場合には、弁部VLは開弁しない。この場合、芯材30の筒状部32が、芯材30の内側と径方向DR外側との間を流通不能に隔離している。
これにより、芯材30の内部の気圧が上昇すると、芯材30の芯材開口36と通じている安全弁部材18の内側の気圧もまた上昇する。そして、安全弁部材18の内側の気圧が所定の開弁圧を超えたときに、安全弁部材18の肉薄部18SGが開裂(開弁)する。
このように、本実施形態1の電池1では、芯材30の弁部VL及び安全弁部材18が開裂(開弁)することにより、電池1内(電池ケース10内)に発生したガスを芯材30の内側を通し外部に排出して、電池1の内圧(電池ケース10の内圧)の異常上昇を防止することができる。
また、逆に、通常の場合、即ち弁部VLが開弁していない場合には、芯材底部31とケース底部12とを芯材30の内部からの溶接により接合した際に生じたスパッタが、芯材30の内部から電極体50側に移動するのを防止できる。
かくして、電池異常時のガス抜け流路を確保しながらも、溶接で生じたスパッタが電極体50に混入するのを防止した電池1とすることができる。
また、電池ケース10の内部では、電極体50が径方向DRに隙間無く配置されるため、これら第1ケース内部空間S1及び第2ケース内部空間S2の間をガス等が流通し難い。従って、例えば、電池1の異常によって、電極体50からガスが発生した場合に、第1ケース内部空間S1又は第2ケース内部空間S2のいずれか一方のみが高圧になってしまう虞がある。
まず、図4に示すように、いずれも帯状の、正極板60、負極板70及び2枚のセパレータ80,80と、前述の芯材30とを用意する。そして、負極板70、セパレータ80、正極板60及びセパレータ80を、この順に積層する(図4参照)。具体的には、正極箔露出部62fがセパレータ80及び負極板70と重なり合わないように、かつ、負極箔露出部72fがセパレータ80及び正極板60と重なり合わないように積層する。
次いで、図4に示すように、積層した正極板60、負極板70及びセパレータ80を、円筒状の芯材30の周りに捲回する。このとき、芯材30に接するセパレータ80を、芯材30の樹脂筒状部32Zに捲回する。これにより、芯材30の第1金属筒状部32X又は第2金属筒状部32Yと電極体50との接触による短絡を防止する。
同様に、超音波溶接により、負極箔露出部72fを、芯材30の第1金属筒状部32Xに溶接する。具体的には、負極箔露出部72fを径方向DR内側に重ね合わせると共に、重ね合わせた負極箔露出部72fを、第1金属筒状部32Xのうち、軸線AX方向、樹脂筒状部32Z側の端部と弁部VLとの間の部位に押し当てて、超音波溶接により接合した。これにより、負極箔露出部72fは、第1接合部32XAにおいて傘状に集められて、第1金属筒状部32Xと接合している。
かくして、芯材30を中心に、正極板60、負極板70及びセパレータ80を捲回してなる電極体50ができる(図5参照)。
収容した後、図6に示すように、ケース本体11のケース筒状部13の、軸線AX方向の開口11P側の一部を、ケース本体11の全周にわたって径方向DR内側に変形(即ち、ケース筒状部13よりも縮径になるように変形)させて、縮径部14を形成する。その後、ケース本体11の開口11Pの内側に、円環状のガスケットPKを配置する。なお、このガスケットPKは、縮径部14上に載置されることで、ケース本体11に対し位置決めされる。
配置後、芯材30の芯材底部31とケース本体11の底部12とを抵抗溶接で接合した。但し、この抵抗溶接の際に、溶接によるスパッタ(図示しない)が芯材30の内側で生じる場合がある。しかしながら、本実施形態1の芯材30は、電池製造時や電池使用時など、通常の場合には、芯材30の弁部VLが開弁していない。このため、通常の場合、溶接でスパッタが生じたとしても、このスパッタを芯材30の内側に残留させて、芯材30の内部から電極体50側にそのスパッタが移動するのを防止することができる。
その後、図示しない注液孔を用いて、電池ケース10の内部に電解液(図示しない)を注入した後、蓋体17の凹部17Kに、安全弁部材18を全周溶接する。これにより、芯材30の芯材開口36が閉塞され、密閉型の電池1が完成する。
次に、本発明の変形形態1について、図面を参照しつつ説明する。
本変形形態1は、芯材底部とケース底部との間に、負極板が接続された集電端子板が介在し、これら芯材底部と集電端子板とケース底部の三者が互いに溶接されてなる点で、芯材底部がケース底部と直接溶接してなる実施形態1と異なる。
そこで、実施形態1と異なる点を中心に説明し、同様の部分の説明は省略又は簡略化する。なお、同様の部分については同様の作用効果を生じる。また、同内容のものには同番号を付して説明する。
この電池101は、実施形態1と同様、芯材130、電極体50、電池ケース10のほか、電極体50の負極板70と電気的に接続した電端子板190を備える円筒型のリチウムイオン二次電池である(図7参照)。
また、集電端子板190のうち、第1主面191とは反対側に位置する第2主面192が、ケース底部12と接合している。
中空で有底円筒形状をなす芯材130は、実施形態1の芯材30と同様、金属からなる芯材底部131、及び、この芯材底部131から軸線AX方向に延びる円筒状の筒状部132を有する。この芯材130では、筒状部132が芯材130の内部と径方向DR外側との間を流通不能に隔離している。
但し、この芯材130は、図7に示すように、芯材底部131が、上述の集電端子板190を介して、電池ケース10(ケース本体11)のケース底部12と溶接されている点で、実施形態1とは異なる。
一方、芯材130の芯材底部131が、ケース本体11のケース底部12と集電端子板190と、抵抗溶接によって接合している(底側溶接部WB)。これにより、ケース本体11は、集電端子板190を通じて、負極板70と電気的に接続している。
この芯材130の第1離間部BS1及び第2離間部BS2には、それぞれ前述した弁部VLが複数形成されている。この弁部VLは、実施形態1と同様に、例えば、電池101の製造時や通常使用時など、芯材130の内部の気圧に対する、筒状部132(第1金属筒状部132X,第2金属筒状部132Y)の径方向DR外側の気圧の気圧差が、所定値を超えない場合には、弁部VLは開弁しない。この場合、芯材130の筒状部132が、芯材130の内側と径方向DR外側との間を流通不能に隔離している。
これにより、芯材130の内部の気圧が上昇すると、芯材130の芯材開口136と通じている安全弁部材18の内側の気圧もまた上昇する。そして、安全弁部材18の内側の気圧が所定の開弁圧を超えたときに、安全弁部材18の肉薄部18SGが開裂(開弁)する。
このように、本変形形態1の電池101では、実施形態1と同様、芯材130の弁部VL及び安全弁部材18が開裂(開弁)することにより、電池101内(電池ケース10内)に発生したガスを芯材30の内側を通し外部に排出して、電池101の内圧(電池ケース10の内圧)の異常上昇を防止することができる。
さらに、これらの効果に加えて、この電池101では、芯材底部131と集電端子板190とケース底部12の三者が互いに溶接されてなるので、電池101に振動が加わったとしても、電池ケース10の内部での電極体50の位置ずれの発生を確実に防止できる。
まず、図8に示すように、実施形態1と同様にして、正極板60、負極板70及びセパレータ80を積層した後、これら正極板60、負極板70及びセパレータ80を、芯材130の周りに捲回する。このとき、芯材130の第1金属筒状部132Xの外周に、負極板70の負極箔露出部72fが位置するように捲回する(図8参照)。
また、超音波溶接により、正極箔露出部62fを、芯材130の第2金属筒状部132Yに溶接する。具体的には、正極箔露出部62fを径方向DR内側に重ね合わせると共に、重ね合わせた正極箔露出部62fを、第2金属筒状部132Yのうち、軸線AX方向、樹脂筒状部132Z側の端部と弁部VLとの間の部位に押し当てて、超音波溶接により接合した。これにより、正極箔露出部62fは、第2接合部132YAにおいて傘状に集められて、第2金属筒状部132Yと接合している。
かくして、芯材130を中心に、正極板60、負極板70及びセパレータ80を捲回してなる電極体50ができる(図9参照)。
ところで、この抵抗溶接の際に、溶接によるスパッタ(図示しない)が芯材130の内側で生じる場合がある。しかしながら、本変形形態1の芯材130は、電池製造時や電池使用時など、通常の場合には、芯材130の弁部VLが開弁していない。このため、通常の場合、溶接でスパッタが生じたとしても、このスパッタを芯材130の内側に残留させて、芯材130の内部から電極体50側にそのスパッタが移動するのを防止することができる。
また、蓋体17の蓋貫通孔17Hに挿入された芯材130の突出部138を、実施形態1と同様、蓋体17と溶接する。
その後、蓋体17の凹部17Kに、図示しない注液孔を用いて、電池ケース10の内部に電解液(図示しない)を注入した後、安全弁部材18を全周溶接する。これにより、芯材130の芯材開口136が閉塞された電池101が完成する。
次に、本発明の変形形態2について、図面を参照しつつ説明する。
本変形形態2は、電池ケースが芯材内のガスを直接、電池の外部に放出可能にしてなる点で、安全弁を介して電池の外部に放出可能にしてなる実施形態1とは異なる。
このうち、電池ケース210の蓋体217は、実施形態1と同様、軸線AX方向(図1中、上下方向)に芯材30が貫通する蓋貫通孔217Hを有する(図11参照)。また、この蓋体217は、電池ケース10の外側(図11中、上方)に向く蓋外表面217Aの中央において、実施形態1と同様の凹部217Kを有する。なお、この凹部217Kには、金属製で皿状の金属部材218が配置されている。
この金属部材218は、円板状の本体部218S、この本体部218Sの周縁から立ち上がる側面部218T、及び、この側面部218Tから、本体部218Sと平行に突出する環状のフランジ部218Uを有している(図11参照)。この金属部材218は、蓋体217の蓋貫通孔217Hを覆っており、フランジ部218Uが全周で蓋体217と溶接されている。
但し、この金属部材218の側面部218Tは、1つの貫通孔218TJを有する。実施形態1の電池1とは異なり、その貫通孔218TJを通じて、筒状部30の内部のガスを直接、電池201の外部に放出させることができる。
このように、本変形形態2の電池201では、実施形態1の電池1と同様、芯材30の弁部VLが開裂(開弁)することにより、電池201内(電池ケース210内)に発生したガスを芯材30の内側を通し電池201の外部に排出して、電池201の内圧(電池ケース210の内圧)の異常上昇を防止することができる。
本実施形態2にかかる車両300は、前述した電池1,101,201を複数含むバッテリパック310を搭載したものである。具体的には、図12に示すように、車両300は、エンジン340、フロントモータ320及びリアモータ330を併用して駆動するハイブリッド自動車である。この車両300は、車体390、エンジン340、これに取り付けられたフロントモータ320、リアモータ330、ケーブル350、インバータ360、及び、矩形箱形状のバッテリパック310を有している。このうちバッテリパック310は、前述した電池1,101,201を複数収容してなる。
また、本実施形態3のハンマードリル400は、前述した電池1,101,201を含むバッテリパック410を搭載したものであり、図13に示すように、バッテリパック410、本体420を有する電池搭載機器である。なお、バッテリパック410はハンマードリル400の本体420のうち底部421に可能に収容されている。
例えば、実施形態1等では、電池をリチウムイオン二次電池としたが、ニッケル水素二次電池等の二次電池や、アルカリ乾電池、マンガン乾電池等の一次電池としても良い。また、電池ケースのケース本体を有底の円筒状としたが、電極体及び芯材を収容する形状、例えば、有底の矩形筒状としても良い。
このような弁部としては、例えば、芯材330の筒状部332の離間部BSに予め貫通孔339を形成しておき、この貫通孔339を、その離間部BSの内側から第1板材V1で弾性的に閉塞する形態の弁部VXが挙げられる(図14には、芯材330の軸線方向に対し直交する方向の横断面図を示す)。なお、断面円弧状の第1板材V1と第2板材V2とは、これらの間に介在するバネV3によって、筒状部332の内側を弾性的に押圧している。これにより、第1板材V1は、貫通孔339を弾性的に閉塞している。
上述の弁部VXでは、筒状部332の径方向DR外側の気圧が芯材330(筒状部332)内の気圧に比べて所定値以上高くなると、芯材330(筒状部332)の外側のガスによって第1板材V1を径方向DR内側に押圧する力が、バネV3によって第1板材V1を筒状部332に押圧する力よりも大きくなり、第1板材V1が径方向DR内側に移動し、開弁する。これにより、芯材330(筒状部332)の外側のガスが、貫通孔339を通じて、芯材330(筒状部332)の内部に入る。その後、前述の安全弁18が開弁すると、ガスが外部に放出される。
ガスが放出された後、筒状部332の径方向DR外側の気圧が、芯材330(筒状部332)内に比べて所定値よりも低くなると、第1板材V1が貫通孔339を再び弾性的に閉塞する。このようにすると、安全弁18の開弁後でも、この弁部VXにより、筒状部332内を気密に保つことができ、水分の侵入等を防ぐことができる。
上述の弁部VYでは、筒状部432の径方向DR外側の気圧が芯材430(筒状部432)内の気圧に比べて所定値以上高くなると、芯材430(筒状部432)の外側のガスによって板バネ材V4の閉塞部VY1を径方向DR内側に押圧する力が、板バネ材V4自身の筒状部432の内側を弾性的に押圧する力よりも大きくなり、その閉塞部VY1が径方向DR内側に移動し、開弁する。これにより、芯材430(筒状部432)の外側のガスが、貫通孔439を通じて、芯材430(筒状部432)の内部に入る。その後、安全弁18が開弁すると、ガスが外部に放出される。
ガスが放出された後、筒状部432の径方向DR外側の気圧が芯材430(筒状部432)内に比べて所定値よりも低くなると、板バネ材V4の閉塞部VY1が貫通孔439を再び閉塞する。このようにすると、安全弁18の開弁後でも、この弁部VYにより、筒状部432内を気密に保つことができ、水分の侵入等を防ぐことができる。
また、超音波溶接により、正極箔露出部を芯材の第2金属筒状部に、及び、負極箔露出部を芯材の第1金属筒状部にそれぞれ溶接したが、例えば、超音波溶接に代えて、抵抗溶接としても良い。
また、セパレータの材質をポリエチレンとしたが、その他に、ポリプロピレンが挙げられる。また、セパレータに、ポリエチレンからなる多孔質の樹脂シートと、ポリプロピレンからなる多孔質の樹脂シートとを重ねた複合材を用いても良い。
10,210 電池ケース
11 ケース本体
12 ケース底部
18 安全弁部材(安全弁)
30,130,330,430 芯材
31,131 芯材底部
32,132,332,432 筒状部
50 電極体
60 正極板
70 負極板
80 セパレータ
190 集電端子板
300 車両
400 ハンマードリル(電池搭載機器)
AX 軸線
BS 離間部
BU 被捲回部(電極体が捲回されている部位)
DR 径方向
VL,VX,VY 弁部
Claims (6)
- 軸線方向に延びる有底筒状の芯材と、
上記芯材を中心に、正極板、負極板及びセパレータを捲回してなる電極体と、
上記電極体及び上記芯材を収容する有底筒状のケース本体を含み、上記芯材内のガスを直接又は安全弁を介して外部に放出可能に、上記ケース本体を封止してなる電池ケースと、を備える
電池であって、
上記芯材は、
芯材底部、及び、
上記芯材底部から上記軸線方向に延び、上記芯材の内部と上記芯材の径方向外側との間を流通不能に隔離する筒状の筒状部、を有し、
上記ケース本体の底部であるケース底部と上記芯材底部とは、上記芯材の内部からの溶接により接合されてなり、
上記筒状部は、
上記電極体と離間する離間部を有し、
上記離間部は、
上記芯材内の気圧に比べ上記筒状部の上記径方向外側の気圧が、所定値以上高くなった場合に開弁する弁部を含む
電池。 - 請求項1に記載の電池であって、
前記弁部は、
前記筒状部のうち、前記径方向外側に前記セパレータが捲回されている部位の前記軸線方向両側にそれぞれ配置されてなる
電池。 - 請求項1又は請求項2に記載の電池であって、
前記芯材の前記筒状部には、前記正極板及び前記負極板のいずれかが接続されてなり、
前記芯材底部は前記ケース底部と直接溶接されてなる
電池。 - 請求項1又は請求項2に記載の電池であって、
前記芯材底部と前記ケース底部との間に、前記正極板及び前記負極板のいずれかが接続された集電端子板が介在してなり、
上記芯材底部と上記集電端子板と上記ケース底部の三者が互いに溶接されてなる
電池。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電池を搭載し、この電池に蓄えた電気エネルギを動力源の全部又は一部に使用する車両。
- 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電池を搭載し、この電池に蓄えた電気エネルギを駆動エネルギ源の全部又は一部に使用する電池搭載機器。
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