JP2011133585A - 不燃性内照式電飾看板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の不燃性内照式電飾看板は、無機フィラメント束を隙間無く配置編織してなる布帛の片面以上に難燃樹脂被覆層を設け、この難燃樹脂被覆層の少なくとも一層上の表面に印刷層を有するシートにおいて、難燃樹脂被覆層を2種類以上の合成樹脂の非相溶混合による海島構造を形成して、島成分が難燃剤を含まず光拡散透過性を有し、海成分が難燃剤を含有してなる光拡散半透過性構造で構成し、さらに繊維複合基材と、オーバーレイ層との厚み比率を、10:1〜10:2.5の範囲内とする。
【選択図】図1
Description
以下の実施例および比較例において編織布として、フィラメント直径9μm/750dtexのガラスフィラメント束を隙間無く配置編織してなるガラス繊維平織布帛:織密度:たて(経糸)40本/インチ:よこ(緯糸)30本/インチ:経糸と緯糸との織交点に生じる空隙の和1%:精練(ヒートクリーニングあり):メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(東レ・ダウコーニング社製Z6030)によるシランカップリング処理あり:寸法:たて(経糸方向)150cm×よこ(緯糸方向)150cmを用いた。
光拡散透過性シートの印刷層に対して3m離れた位置から観察し、
以下の基準で評価した。
1:光拡散透過性シート全面がほぼ均一に発光し、しかも内部光源である蛍光灯の存
在が視認できず、印刷層の発色、明るさ共に良好である。
2:内部光源(蛍光灯)の位置存在は視認できないが、光拡散透過性シートの明るさ
が不足しており、特に印刷層の発色、明るさが不足である。
3:光拡散透過性シートを透過して内部光源(蛍光灯)の位置存在がはっきりと視認
できる
<照度>
光拡散透過性シートの中心直下2mの位置で、照度計IM−2D(入江(株)製)を使
用し照度を測定した。
<可視光透過率>
光拡散透過性シートの可視光透過率を、分光側色計CM−3600d(コニカミノルタ(株)製)を使用し、JIS−Z8722に従って測定した。また海成分および島成分の
可視光透過率は、各々海成分または島成分を構成する合成樹脂単独の組成物:配合1,
2,5〜13より得た0.12mmのシートの測定値である。
<燃焼試験>(ASTM−E1354:コーンカロリーメーター試験法)
輻射電気ヒーターによる50kW/m2の輻射熱を内照式電飾看板用シート(試験体全
面にマーキングフィルム貼着)に20分間照射し、この発熱性試験において、20分間
の総発熱量と発熱速度を測定し、試験後の膜材外観を観察した。
(a)総発熱量:8MJ/m2以下のものを適合とした。
(b)発熱速度:10秒以上継続して200kW/m2を超えないものを適合とした。
(c)外観観察:直径0.5mmを超えるピンホール陥没痕の発生がないものを適合と
した。
下記配合1の難燃配合による軟質塩化ビニル樹脂ペーストの攪拌混合物に、下記配合2のビニルエステル樹脂攪拌混合物を、塩化ビニル樹脂単体の質量に対して20質量%加えて撹拌し、ビニルエステル樹脂を均一分散させ非相溶樹脂混合物液1を得た。この樹脂混合物液1を充満させた浴槽に布帛を浸漬し、布帛に樹脂混合物液1を完全に含浸させた。次いで、ドクターブレードで布帛両面の余分な樹脂混合物液1を掻き落とし、180℃×5分間電気炉加熱して、布帛両面に難燃樹脂被覆層を設けたシートを得た。次にPETフィルムの1面上に樹脂混合物液1を0.12mm厚でコートし、これを先に作成したシートの片面に重ね、電気炉で180℃×5分間加熱して樹脂混合物液1を固化させて、からPETフィルムを除去して平滑な難燃樹脂被覆層(施工外観側)を形成した。この難燃樹脂被覆層を顕微鏡観察すると、ビニルエステル樹脂が可視光透過率82%の島成分を構成しており、軟質塩化ビニル樹脂が光拡散半透過性(透過率48%)の海成分を構成し、島成分と海成分との可視光透過率の比は3:1.756であった。次いで難燃樹脂被覆層の外観観察側面に溶剤型インクジェットプリンター(武藤工業(株)のPJ−2216NX)を用いて、12cm×12cmサイズの音楽CDのジャケット画像を150cm×150cmサイズにフルカラー出力した。次にオーバーレイ層として、住友スリーエム(株)のオーバーラミネートフィルム(IJ4141:アクリル系樹脂:粘着層を含む厚さ90μm)を用いて150cm×150cmサイズの印刷層全面を被覆し、繊維複合基材とオーバーレイ層との厚み比率を10:2.25とした。さらに、下記配合3の接着・保護層形成用塗布液を100メッシュのグラビアコーターで塗布し、100℃×1分乾燥後冷却して、1.5g/m2の接着・保護層を片面形成し、さらにその上に下記配合4の光触媒防汚層形成用塗布液を100メッシュのグラビアコーターで塗布し、120℃で2分間乾燥後冷却して1.5g/m2の光触媒防汚層が形成された可視光透過率38%、総厚0.4mmの繊維複合基材を得た。これを用いて内照式電飾看板モデルを作製した。
<配合1>
乳化重合ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1700) 100質量部
フタル酸ジオクチル(可塑剤) 40質量部
リン酸トリクレジル(可塑剤) 40質量部
酸化アンチモン(難燃剤) 15質量部
酸化モリブデン(難燃剤) 5質量部
メラミンシアヌレート 10質量部
(日産化学(株)製 難燃剤:商品名MC-640)
ステアリン酸亜鉛(安定剤) 2質量部
ステアリン酸バリウム(安定剤) 2質量部
<配合2>
ビニルエステル樹脂 100質量部
(日本ユピカ(株)製 商品名:ネオポール8319)
硬化剤 1質量部
(ジ-(4-tert-ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート)
光拡散剤(炭酸カルシウム:平均粒子径1μm) 1質量部
<配合3>接着・保護層
シリコーン含有量3mol%のアクリルシリコーン樹脂を8質量%(固形分)含有する
エタノール−酢酸エチル(50/50質量比)溶液 100質量部
メチルシリケートMS51(コルコート(株))の
20%エタノール溶液(ポリシロキサン) 8質量部
γ−メタアクリルオキシプロピルトリメトキシシラン
(シランカップリング剤) 1質量部
<配合4>光触媒性防汚層
酸化チタン含有量10重量%に相当する硝酸酸性酸化チタンゾルを分散させた水−エタ
ノール(50/50重量比)溶液 50質量部
酸化珪素含有量10重量%に相当する硝酸酸性シリカゾルを分散させた水−エタノール
(50/50重量比)溶液 50質量部
実施例1の配合2のビニルエステル樹脂攪拌混合物を、下記配合5のシリコーン樹脂に置き換え、塩化ビニル樹脂単体の質量に対して20質量%加えて撹拌し、シリコーン樹脂を均一分散させ非相溶樹脂混合物液2を得た。この樹脂混合物液2を充満させた浴槽に布帛を浸漬し、布帛に樹脂混合物液2を完全に含浸させた。次いで、ドクターブレードで布帛両面の余分な樹脂混合物液2を掻き落とし、180℃×5分間電気炉加熱して、布帛両面に難燃樹脂を被覆したシートを得た。次にPETフィルムの1面上に樹脂混合物液2を0.12mm厚でコートし、これを先に作成したシートの片面に重ね、電気炉で180℃×5分間加熱して樹脂混合物液2を固化させてからPETフィルムを除去して平滑な難燃樹脂被覆層を形成した。この難燃樹脂被覆層を顕微鏡観察すると、シリコーン樹脂が可視光透過率76%の島成分を構成しており、軟質塩化ビニル樹脂が光拡散半透過性(透過率48%)の海成分を構成し、島成分と海成分との可視光透過率の比は3:1.895であった。次に、実施例1と同様にして難燃樹脂被覆層にインクジェット印刷層を設け、次にオーバーレイ層として、住友スリーエム(株)のオーバーラミネートフィルム(IJ4116N:塩化ビニル系樹脂:粘着層を含む厚さ80μm)を用いて150cm×150cmサイズの印刷層全面を被覆し、繊維複合基材とオーバーレイ層との厚み比率を10:2とした。さらに、配合3の接着・保護層を1.5g/m2に形成し、さらにその上に配合4の光触媒性防汚層が1.5g/m2で形成された可視光透過率39%、総厚0.4mmの繊維複合基材を得た。これを用いて内照式電飾看板モデルを作製した。
<配合5>
商標:シラスコンRTV4086A
(2液付加反応硬化型シリコーン樹脂:有効成分100%:ダウコーニングアジア社製)
50質量部
商標:シラスコンRTV4086B
(2液付加反応硬化型シリコーン樹脂:有効成分100%:ダウコーニングアジア社製)
50質量部
光拡散剤(酸化チタン粒子:平均粒子径0.4μm) 1質量部
下記配合6のシリコーン樹脂の攪拌混合物に、下記配合7の塩化ビニル樹脂攪拌混合物を、シリコーン樹脂単体の質量に対して10質量%加えて撹拌し、塩化ビニル樹脂を均一分散させ非相溶樹脂混合物液3を得た。この樹脂混合物液3を充満させた浴槽に布帛を浸漬し、布帛に樹脂混合物液3を完全に含浸させた。次いで、ドクターブレードで布帛両面の余分な樹脂混合物液3を掻き落とし、180℃×10分間電気炉加熱して、布帛両面に難燃樹脂を被覆したシートを得た。次にPETフィルムの1面上に樹脂混合物液3を0.12mm厚でコートし、これを先に作成したシートの片面に重ね、電気炉で180℃×10分間加熱して樹脂混合物液3を固化させてからPETフィルムを除去して平滑な難燃樹脂被覆層(施工外観側)を形成した。この難燃樹脂被覆層を顕微鏡観察すると、塩化ビニル樹脂が可視光透過率80%の島成分を構成しており、シリコーン樹脂が光拡散半透過性(透光率48%)の海成分を構成し、島成分と海成分との可視光透過率の比は3:1.8であった。次に、実施例1と同様にして難燃樹脂被覆層にインクジェット印刷層を設け、次にオーバーレイ層として、住友スリーエム(株)のオーバーラミネートフィルム(IJ4114:フッ素系樹脂:粘着層を含む厚さ70μm)を用いて150cm×150cmサイズの印刷層全面を被覆し、繊維複合基材とオーバーレイ層との厚み比率を10:1.75とした。さらに、配合3の接着・保護層を1.5g/m2に形成し、さらにその上に配合4の光触媒性防汚層が1.5g/m2で形成された可視光透過率36%、総厚0.4mmの繊維複合基材を得た。これを用いて内照式電飾看板モデルを作製した。
<配合6>
商標:シラスコンRTV4086A
(2液付加反応硬化型シリコーン樹脂:有効成分100%:ダウコーニングアジア社製)
50質量部
商標:シラスコンRTV4086B
(2液付加反応硬化型シリコーン樹脂:有効成分100%:ダウコーニングアジア社製)
50質量部
水酸化マグネシウム(難燃剤) 20質量部
ハイドロタルサイト(難燃剤) 5質量部
<配合7>
乳化重合ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1700) 100質量部
フタル酸ジオクチル(可塑剤) 40質量部
リン酸トリクレジル(可塑剤) 40質量部
ステアリン酸亜鉛(安定剤) 2質量部
ステアリン酸バリウム(安定剤) 2質量部
光拡散剤(炭酸カルシウム:平均粒子径1μm) 1質量部
下記配合8の軟質塩化ビニル樹脂の熱溶融混練物に、下記配合9のポリエチレン樹脂の熱溶融混練物を、塩化ビニル樹脂単体の質量に対して20質量%加えてバンバリーミキサーで熱溶融混練し、ポリエチレン樹脂を均一分散させ非相溶樹脂混合物4を得た。この樹脂混合物4を180℃設定のカレンダーロール4本を通過させて厚さ0.12mmのフィルムに成型した。このフィルムを難燃樹脂被覆層として布帛の両面に積層して積層体シートを得た。この難燃樹脂被覆層を顕微鏡観察すると、ポリエチレン樹脂が可視光透過率77%の島成分を構成しており、軟質塩化ビニル樹脂が光拡散半透過性(透光率49%)の海成分を構成し、島成分と海成分との可視光透過率の比は3:1.909であった。次に、実施例1と同様にして難燃樹脂被覆層に、インクジェット印刷層を設け、次にオーバーレイ層として、住友スリーエム(株)のオーバーラミネートフィルム(IJ4141:アクリル系樹脂:粘着層を含む厚さ90μm)を用いて150cm×150cmサイズの印刷層全面を被覆し、繊維複合基材とオーバーレイ層との厚み比率を10:2.25とした。さらに、配合3の接着・保護層を1.5g/m2に片面に形成し、さらにその上に配合4の光触媒防汚層が1.5g/m2で形成された可視光透過率35%、総厚0.4mmの繊維複合基材を得た。これを用いて内照式電飾看板モデルを作製した。
<配合8>
ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1300) 100質量部
フタル酸ジオクチル(可塑剤) 35質量部
リン酸トリクレジル(可塑剤) 30質量部
酸化アンチモン(難燃剤) 10質量部
酸化モリブデン(難燃剤) 5質量部
メラミンシアヌレート 10質量部
(日産化学(株)製 難燃剤:商品名MC-640)
ステアリン酸亜鉛(安定剤) 2質量部
ステアリン酸バリウム(安定剤) 2質量部
<配合9>
低密度ポリエチレン樹脂(密度0.945) 100質量部
光拡散剤(炭酸カルシウム:平均粒子径1μm) 1質量部
下記配合10の軟質フッ素樹脂の熱溶融混練物に、下記配合11の塩化ビニル樹脂の熱溶融混練物を軟質フッ素樹脂単体の質量に対して10質量%加えてバンバリーミキサーで熱溶融混練し、塩化ビニル樹脂を均一分散させ非相溶樹脂混合物5を得た。この樹脂混合物5を180℃設定のカレンダーロール4本を通過させて厚さ0.12mmのフィルムに成型した。このフィルムを難燃樹脂被覆層として布帛の両面に積層してシートを得た。この難燃樹脂被覆層を顕微鏡観察すると、塩化ビニル樹脂が可視光透過率78%の島成分を構成しており、軟質フッ素樹脂が光拡散半透過性(透光率47%)の海成分を構成し、島成分と海成分との可視光透過率の比は3:1.807であった。次に、実施例1と同様にして難燃樹脂被覆層にインクジェット印刷層を設け、次にオーバーレイ層として、住友スリーエム(株)のオーバーラミネートフィルム(IJ4114:フッ素系樹脂:粘着層を含む厚さ70μm)を用いて150cm×150cmサイズの印刷層全面を被覆し、繊維複合基材とオーバーレイ層との厚み比率を10:1.75とした。さらに、配合3の接着・保護層を1.5g/m2に片面形成し、さらにその上に配合4の光触媒防汚層が1.5g/m2で形成された可視光透過率40%、総厚0.4mmの繊維複合基材を得た。これを用いて内照式電飾看板モデルを作製した。
<配合10>
軟質フッ素樹脂
(四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン−フッ化ビニリデン三元共重合体樹脂)
100質量部
酸化アンチモン(難燃剤) 10質量部
酸化モリブデン(難燃剤) 10質量部
<配合11>
ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1300) 100質量部
フタル酸ジオクチル(可塑剤) 35質量部
リン酸トリクレジル(可塑剤) 30質量部
ステアリン酸亜鉛(安定剤) 2質量部
ステアリン酸バリウム(安定剤) 2質量部
光拡散剤(酸化チタン粒子:平均粒子径0.4μm) 1質量部
実施例1において、配合2のビニルエステル樹脂攪拌混合物の併用を省略した以外は実施例1と全て同じ設計とした。比較例1においては、難燃樹脂被覆層に海島構造の形成はされておらず、難燃樹脂被覆層全体が軟質塩化ビニル樹脂による透過率48%の光拡散半透過性であった。繊維複合基材とオーバーレイ層との厚み比率は10:2.25である。これを用いて内照式電飾看板モデルを作製した。
実施例1において、島成分形成を配合1、海成分形成を配合2として、島成分に難燃剤を含み、海成分に難燃剤を含まない難燃樹脂被覆層とした以外は実施例1と全て同じ設計とした。この難燃樹脂被覆層を顕微鏡観察すると、ビニルエステル樹脂が可視光透過率82%の海成分を構成しており、軟質塩化ビニル樹脂が光拡散半透過性(透過率48%)の島成分を構成し、島成分と海成分との可視光透過率の比は3:5.125であった。また、繊維複合基材とオーバーレイ層との厚み比率は10:2.25である。これを用いて内照式電飾看板モデルを作製した。
実施例1において、配合1を下記配合12に、配合2を下記配合13に変更し、難燃剤成分と光拡散剤成分を置き換えた以外は実施例1と全て同じ設計とした。この難燃樹脂被覆層を顕微鏡観察すると、ビニルエステル樹脂が可視光透過率46%の島成分を構成しており、軟質塩化ビニル樹脂が光拡散半透過性(透過率86%)の海成分を構成し、島成分と海成分との可視光透過率の比は3:5.608であった。また、繊維複合基材とオーバーレイ層との厚み比率は10:2.25である。これを用いて内照式電飾看板モデルを作製した。
<配合12>
乳化重合ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1700) 100質量部
フタル酸ジオクチル(可塑剤) 40質量部
リン酸トリクレジル(可塑剤) 40質量部
ステアリン酸亜鉛(安定剤) 2質量部
ステアリン酸バリウム(安定剤) 2質量部
光拡散剤(炭酸カルシウム:平均粒子径1μm) 1質量部
<配合13>
ビニルエステル樹脂 100質量部
(日本ユピカ(株)製 商品名:ネオポール8319)
硬化剤 1質量部
(ジ-(4-tert-ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート)
酸化アンチモン(難燃剤) 15質量部
酸化モリブデン(難燃剤) 5質量部
メラミンシアヌレート 10質量部
(日産化学(株)製 難燃剤:商品名MC−640)
実施例1と同様にして非相溶樹脂混合物液1の含浸による繊維複合基材を作製した。但し実施例1で行った「PETフィルムの1面上に樹脂混合物液1を0.12mm厚でコートし、これを先に作成したシートの片面に重ね、電気炉で180℃×5分間加熱して樹脂混合物液1を固化させて、からPETフィルムを除去して平滑な難燃樹脂被覆層(施工外観側)を形成。」する工程を省略した。この難燃樹脂被覆層を顕微鏡観察すると、ビニルエステル樹脂が可視光透過率82%の島成分を構成しており、軟質塩化ビニル樹脂が光拡散半透過性(透過率48%)の海成分を構成し、島成分と海成分との可視光透過率の比は3:1.756であった。次いで難燃樹脂被覆層の外観観察側面に、実施例1同様、インクジェット印刷層を設け、実施例1と同じオーバーレイ層で印刷層全面を被覆し、繊維複合基材とオーバーレイ層との厚み比率を10:3.21とした。さらに、接着・保護層を片面形成し、さらにその上に光触媒防汚層を形成し、可視光透過率45%、総厚0.28mmの繊維複合基材を得た。これを用いて内照式電飾看板モデルを作製した。
実施例4と同様にして非相溶樹脂混合物4の積層による繊維複合基材を作製した。但し実施例4の0.12mm厚のフィルムの布帛への積層を片面のみとして積層体シートを得た。この難燃樹脂被覆層を顕微鏡観察すると、ポリエチレン樹脂が可視光透過率77%の島成分を構成しており、軟質塩化ビニル樹脂が光拡散半透過性(透光率49%)の海成分を構成し、島成分と海成分との可視光透過率の比は3:1.909であった。次いで難燃樹脂被覆層の外観観察側面に、実施例1同様、インクジェット印刷層を設け、実施例1と同じオーバーレイ層で印刷層全面を被覆し、繊維複合基材とオーバーレイ層との厚み比率を10:3.21とした。さらに、実施例4と同じ接着・保護層を片面形成し、さらにその上に光触媒防汚層を形成し、可視光透過率55%、総厚0.28mmの繊維複合基材を得た。これを用いて内照式電飾看板モデルを作製した。
2:難燃樹脂被覆層(海島構造)
2−1:難燃樹脂被覆層露出部
3:繊維複合基材
4:印刷層
5:オーバーレイ層
6:光触媒性防汚層
7:光拡散透過性シート
8:内照式看板筐体
9:光源(蛍光灯)
10:内照式電飾看板システム
11:島成分
12:海成分
Claims (4)
- 無機フィラメント束を隙間無く配置編織してなる布帛の片面以上に、難燃樹脂被覆層が設けられた繊維複合基材において、前記難燃樹脂被覆層の少なくとも一層上の表面において、その全面、または部分的あるいは散在的に印刷層を有し、かつ、前記難燃樹脂被覆層露出部及び、前記印刷層とを被覆して保護するオーバーレイ層とが設けられた光拡散透過性シートであって、前記難燃樹脂被覆層が、2種類以上の合成樹脂の非相溶混合によって形成された海島構造を有するものであって、この海島構造において、島成分が難燃剤を含まず光拡散透過性を有し、海成分が難燃剤を含有する光拡散半透過性構造で構成され、かつ、前記繊維複合基材と、前記オーバーレイ層との厚み比率が、10:1〜10:2.5の範囲内であることを特徴とする不燃性内照式看板。
- 前記島成分と、前記海成分とにおける可視光透過率(JIS−Z8722)の比が、3:2〜3:1の範囲内である、請求項1に記載の不燃性内照式看板。
- 前記光拡散透過性シートの最外層に、光触媒性防汚層を有する、請求項1または2に記載の不燃性内照式看板。
- 前記光拡散透過性シートを試験体として、コーンカロリーメーター試験法(ASTM−E1354)において前記光拡散透過性シートに対して輻射電気ヒ−タ−による輻射熱を、50kW/m2で照射した時に、加熱開始後20分間の総発熱量が8MJ/m2以下であり、且つ加熱開始後20分間、10秒以上継続して最高発熱速度が200kW/m2を超えない燃焼特性を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の不燃性内照式看板。
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