JP2011121505A - 車両の荷室構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】下部荷室の容量を大きくすることができる車両の荷室構造を提供する。
【解決手段】後ろ上がりに傾斜したシートバック3の車両後方側Rrの荷室60を上部荷室61と下部荷室62に仕切るラゲッジボード100を備え、ラゲッジボード100の前端部100Aは、シートバック3の背面3Hに近接して平面視でシートバック3に重複し、ラゲッジボード100の側部30が車両前後方向に沿う軸芯O周りに揺動開閉することを許容する第1ヒンジ部L1がラゲッジボード100に設けられ、ラゲッジボード100の側部30の揺動開閉がシートバック3によって阻止されないように、ラゲッジボード100の側部30の前端部40がシートバック3から退避する方向に折曲することを許容する第2ヒンジ部L2がラゲッジボード100の側部30に設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、
後ろ上がりに傾斜したシートバックの車両後方側の荷室を上部荷室と下部荷室に仕切るラゲッジボードを備えている車両の荷室構造に関する。
上記の車両の荷室構造として、ラゲッジボードの側部が車両前後方向に沿う軸芯周りに揺動開閉することを許容する第1ヒンジ部をラゲッジボードに備えた構造がある(特許文献1参照)。
この構造は、ラゲッジボードの側部(以下、「リッド」と称する)を車両前後方向に沿う軸芯周りに開閉することにより、リッドの下方の小物収納部を開閉する構造となっている。
しかしながら、荷室の前方には乗員用のシートが配置され、シートのシートバックは上方に行くほど車両後方側に傾斜して荷室に侵入した状態となることから、ラゲッジボードのリッドをシートバックの下端部の直前まで近づけて配置すると、リッドを車両前後方向に沿う軸芯周りに開放操作した時に、リッドがシートバックの背面に受け止められてリッドを開放できなくなる。
そのために、従来の車両の荷室構造では、ラゲッジボードの前端部をシートバックの背面から車両後方側に離してリッドを開閉できるようにしてあった。
特公平4−13172号公報
上記従来の構造によれば、ラゲッジボードの前端部をシートバックの背面から車両後方側に離してあったために、下部荷室の小物収納部の容量が制限されて小さくなっていた。
本発明の目的は、下部荷室の容量を大きくすることができる車両の荷室構造を提供する点にある。
本発明の特徴は、
後ろ上がりに傾斜したシートバックの車両後方側の荷室を上部荷室と下部荷室に仕切るラゲッジボードを備えている車両の荷室構造であって、
前記ラゲッジボードの前端部は、前記シートバックの背面に近接して平面視で前記シートバックに重複し、
前記ラゲッジボードの側部が車両前後方向に沿う軸芯周りに揺動開閉することを許容する第1ヒンジ部が前記ラゲッジボードに設けられ、
前記ラゲッジボードの側部の揺動開閉が前記シートバックによって阻止されないように、前記ラゲッジボードの側部の前端部が前記シートバックから退避する方向に折曲することを許容する第2ヒンジ部が前記ラゲッジボードの側部に設けられている点にある。(請求項1)
この構成によれば、前記第1ヒンジ部がラゲッジボードに設けられ、前記第2ヒンジ部がラゲッジボードの側部に設けられているから、ラゲッジボードの側部の前端部をシートバックから退避する方向に折曲した状態で、ラゲッジボードの側部を揺動開閉させることができる。これにより、ラゲッジボードの前端部がシートバックの背面に近接して平面視でシートバックに重複していても、ラゲッジボードの側部をシートバックに引っ掛からせる事無く開閉することができる。
従って、荷室からラゲッジボードを取り出す事無く、ラゲッジボードの側部の下方の下部荷室に容易にアクセスできる。そして、ラゲッジボードの前端部がシートバックの背面に近接して平面視でシートバックに重複しているから、限られたスペースの中で前記下部荷室の収納容量を充分確保することができ、下部荷室の容量を大きくすることができる。(請求項1)
本発明において、
前記ラゲッジボードの側部が閉じ状態から開き揺動するに伴って、前記ラゲッジボードの側部の前端部が前記シートバックに押圧されて前記ラゲッジボードの側部の裏面側に折曲し、
前記ラゲッジボードの側部が開き状態から閉じ揺動するに伴って、前記ラゲッジボードの側部の前端部が前記シートバックに押圧されて前記ラゲッジボードの側部の表側の面側に折曲すると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
ラゲッジボードの側部が閉じ状態から開き揺動するに伴って、ラゲッジボードの側部の前端部がシートバックに押圧されてラゲッジボードの側部の裏面側に折曲するから、ラゲッジボードの側部を開き揺動させる際に、ラゲッジボードの側部の前端部をラゲッジボードの側部の裏面側に折曲させる人為的な操作が不要になる。
また、ラゲッジボードの側部が開き状態から閉じ揺動するに伴って、ラゲッジボードの側部の前端部がシートバックに押圧されてラゲッジボードの側部の表側の面側に折曲するから、ラゲッジボードの側部を閉じ揺動させる際に、ラゲッジボードの側部の前端部をラゲッジボードの側部の表側の面側に折曲する人為的な操作が不要になる。
従って、ラゲッジボードの側部の開閉作業の作業性を向上させることができる。(請求項2)
本発明において、
前記ラゲッジボードは、それぞれ可撓性を備えた上側シート材と下側シート材で芯材を挟み込んで構成され、
前記ラゲッジボードの側部の前端部と前記前端部以外の残部との境界で、前記芯材と上側シート材と下側シート材のうち前記芯材だけを分割して前記第2ヒンジ部が構成されていると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
可撓性を備えた上側シート材と可撓性を備えた下側シート材で芯材の分割部を上下両側から保持することができ、ラゲッジボードの側部の前端部の剛性を向上させつつ、前記前端部の折曲に対して柔軟性を確保することができる。
また、前記第2ヒンジ部を形成する芯材の分割部を可撓性を備えた上側シート材と下側シート材で覆ったので、ラゲッジボードの側部の開閉動作、及びラゲッジボードの側部の前端部の折曲動作に対する第2ヒンジ部の耐久性を向上させることができる。
そして、前記分割部の分割面が露出しないのでラゲッジボードの外観を向上させることができる。
さらに、前記分割面がシートバックの背面の表皮材に直接接触しないので、前記分割面によるシートバックの背面の表皮材の損傷を回避することができる。(請求項3)
本発明において、
前記ラゲッジボードの側部と前記側部以外の残部との境界で、前記芯材と上側シート材と下側シート材のうち前記芯材と下側のシート材を分割して前記第1ヒンジ部が構成されていると、ラゲッジボードの側部の開閉に対して十分な柔軟性を確保することができる。(請求項4)
本発明において、
シートクッションから車両後方側に延出したフレームに前記第2ヒンジ部の前端部が下方から受け止め支持されていると、ラゲッジボードの側部に第2ヒンジ部が設けられていても第2ヒンジ部の前端部の剛性を向上させることができ、荷物載置時のラゲッジボードに要求される剛性を十分確保することができる。(請求項5)
本発明において、
前記第2ヒンジ部は車両後方側ほどシート幅方向外側に位置し、
前記第2ヒンジ部の前端部が前記第1ヒンジ部の前端部付近に位置していると、ラゲッジボードの側部の前端部を第2ヒンジ部を中心に円滑に揺動開閉させることができる。(請求項6)
本発明によれば、
下部荷室の容量を大きくすることができる車両の荷室構造を提供することができた。
車両の荷室構造の斜視図 車両の荷室構造の平面図 ラゲッジボードを車体から取り外した状態の車両の荷室構造の平面図 ラゲッジボードの平面図 (a)はラゲッジボードの側部を開放途中の状態を示す車両の荷室構造の斜視図(b)はラゲッジボードの側部を開放途中の状態を示す車両の荷室構造の断面図 (a)はラゲッジボードの側部を開放した状態を示す車両の荷室構造の斜視図(b)はラゲッジボードの側部を開放した状態を示す車両の荷室構造の断面図 (a)はラゲッジボードの側部を閉じ途中の状態を示す車両の荷室構造の斜視図(b)はラゲッジボードの側部を閉じ途中の状態を示す車両の荷室構造の断面図 図2のA−A断面図 図2のB−B断面図
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1,図2に、シートバック3の車両後方側Rrの荷室60を上部荷室61と下部荷室62に仕切るラゲッジボード100を備えた自動車の荷室構造を示してある。前記荷室60は、シートバック3と、スペアタイヤ収容凹部65を備えたリアフロアのフロアパネル6と、左右の内側壁を形成する左右一対の樹脂製の内装トリム5(クォータトリム)と、後壁を形成するテールエンドトリム66とで形成されている。
シートバック3は後ろ上がりに傾斜しており、シートクッション2と共にリアシート1を構成している。シートバック3の上端部にはヘッドレスト4が連結されている。
図3に示すように、下部荷室62のうち、スペアタイヤ収容凹部65の左右両側の開いたスペースに、上側に開口した車両前後方向に長いラゲッジボックス7,8がそれぞれ配置されている。各ラゲッジボックス7,8はフロアパネル6にそれぞれ2つずつのクリップを使用して固定され、ユーザーが容易に移動できないようにされている。そして、右側のラゲッジボックス8にジャッキ9等のツールを収納するスペースが設けられ、左側のラゲッジボックス7に小物を収納するスペースが設けられている。スペアタイヤ収容凹部65には横置き姿勢のスペアタイヤTが収容されている。
図4〜図8に示すように、前記ラゲッジボード100は、可撓性を備えた表皮材50(上側シート材に相当)と、可撓性及び遮音性を備えたフェルト材52(下側シート材に相当)とで木質ハードボード51(芯材に相当)を挟み込んで構成され、左右に長い板状に形成されている。表皮材50はカーペット材(又は起毛材)で形成されて木質ハードボード51の上面に貼着され、フェルト材52は表皮材50や木質ハードボード51よりも厚肉に設定されて、木質ハードボード51の下面に貼着されている。
図4に示すように、表皮材50の前端は左右一直線状に形成され、後端はテールエンドトリム66(図2,図3参照)の車両前方側Frの内面に沿う緩やかな凸の円弧状に形成され、左右の両端は車両前後方向に沿う一直線状に形成されている。
木質ハードボード51は表皮材50とほぼ同一の形状に形成され、前端は段付きの直線状に形成され、後端はテールエンドトリム66の車両前方側Frの内面に沿う緩やかな凸の円弧状に形成され、左右の両端は車両前後方向に沿う一直線状に形成されている。木質ハードボード51の前端・後端・左右の両端のいずれも、表皮材50の前端・後端・左右の両端よりも内側(ラゲッジボード100の径方向内方側)に位置している。つまり、木質ハードボード51は表皮材50よりも少し小さく形成されている。
フェルト材52は左右に長い長方形状に形成され、フェルト材52の前端・後端・左右は、木質ハードボード51の前端・後端・左右の両端よりも内側(ラゲッジボード100の径方向内方側)に位置している。つまり、フェルト材52は木質ハードボード51よりも少し小さく形成されている。
フェルト材52には、後述の複数の嵩上げパッド11が各別に挿入される複数の貫通孔52Hと、別の複数の嵩上げパッド11のコーナー部を車両後方側Rrから各別に受け入れる複数の切り欠き部52Kが形成されている(図4参照)。
表皮材50がカーペット材(又は起毛材)で構成されていることで、上部荷室61の床面となる上面の外観及びさわり心地を向上させることができる。また、木質ハードボード51でラゲッジボード100の剛性を確保することができ、フェルト材52で上部荷室61内及び下部荷室62内の静粛性能を向上させることができる。
図2,図3,図9に示すように、前記フロアパネル6に車幅方向に沿う支持パイプ23が支持されてシートバック3を支持している。そして、シートクッション2の左右両側部の下端部から車両後方側Rrに延出した金属製のU字状のワイヤーフレーム10(フレームに相当)が前記支持パイプ23に下方から受け止め支持されている。また、前記支持パイプ23にラゲッジボード100の前端部100Aが載置され、この前端部100Aがシートバック3の背面3Hに近接して平面視でシートバック3に重複している。
ワイヤーフレーム10はシートクッション2のシートフレームに部組みされており、車両組み付け時に支持パイプ23に載置される。本実施形態においては、リアシート1の後部のボルト締め箇所は設ける必要がない為(前側は左右にボルト締結箇所あり)、本来、ワイヤーフレーム10は支持パイプ23に載置できる長さで十分であるが、ワイヤーフレーム10をわずかに後方に延長することによって、ワイヤーフレーム10でラゲッジボード100を容易に支持できる形状とすることができる。
図1,図2に示すように、ラゲッジボード100の中央部はスペアタイヤTの上面に載置され、左右の側部は前記左右一対のラゲッジボックス7,8の上側開口周縁部に各別に載置されている。ラゲッジボード100のフェルト材52に形成された前記複数の貫通孔52Hに、スペアタイヤTの凹凸を吸収する複数の嵩上げパッド11が挿入して木質ハードボード51の下面に貼着されている。また、別の複数の嵩上げパッド11のコーナー部がフェルト材52の複数の切り欠き部52Kに車両後方側Rrから各別に入り込んだ状態で、前記別の複数の嵩上げパッド11が木質ハードボード51の下面に貼着されている。
嵩上げパッド11はスペアタイヤTの凹凸を吸収してラゲッジボックス7,8の高さを調整する。また、前記支持パイプ23に載置されるラゲッジボード100の前端部100Aのフェルト材52の下面に、ラゲッジボード100のラトル音(振動音)を防止する緩衝材としての複数の不織布12が分散配置されて貼着されている。前記嵩上げパッド11と不織布12はそれぞれ平面視長方形状に形成されている。
また、図2,図4に示すように、ラゲッジボード100の後端部に、テールエンドトリム66との間にラゲッジボード100の開閉操作用開口を形成するための第1切り欠き21が形成され、ラゲッジボード100を荷室60から取り出す際に第1切り欠き21に指を掛けて取り出し可能に構成されている。尚、第1切り欠き21の代わりにラゲッジボード100に取っ手となるヒモやバンド等を取り付けても良い。
下部荷室62の各部品の活用方法は次の通りである。
スペアタイヤTは車両装着タイヤに不具合が生じた時の応急用代替部品としての役割を担っている。このスペアタイヤTを使用する際には、右側のラゲッジボックス8に収納されているジャッキ9等のツール類も同時に使用する必要が生じる。
スペアタイヤTは非常に大きな部品である為、取り出すにはラゲッジボード100の第1切り欠き21に指を掛けてラゲッジボード100を持ち上げ、荷室60からラゲッジボード100を取り出した後にスペアタイヤTを取り出す。このようにすると取り出し性が良くなり、同時に前記ツール類を取り出す事も可能である。
左側の小物入れであるラゲッジボックス7はスペアタイヤTの取り出しと直接の関係が無く、また車両に対して大きな部品ではない。その為に小物入れ使用の度にラゲッジボード100を荷室60から取り外すのは利便性が非常に悪い。そこで、ラゲッジボード100全体を所定の位置より移動させなくても簡単に左側のラゲッジボックス7が利用できる様に、ラゲッジボード100の一部に開閉可能なリッド構造を設けてある。次に、リッド構造について説明する。
[リッド構造]
図1,図2,図4,図5に示すように、ラゲッジボード100のリッドとしての側部30が車両前後方向に沿う軸芯O周りに揺動開閉することを許容する第1ヒンジ部L1がラゲッジボード100に設けられている。前記ラゲッジボード100の側部30は左側のラゲッジボックス7の幅よりも少し広幅に設定されて、左側のラゲッジボックス7の開口及び開口周縁部を覆っている。
さらに、ラゲッジボード100の側部30の揺動開閉がシートバック3によって阻止されないように、ラゲッジボード100の側部30の前端部40がシートバック3から退避する方向に折曲することを許容する第2ヒンジ部L2がラゲッジボード100の側部30に設けられている。
前記第1ヒンジ部L1は薄肉ヒンジに構成されている。すなわち、ラゲッジボード100の側部30と前記側部30以外の残部31との境界で、木質ハードボード51と表皮材50とフェルト材52のうち木質ハードボード51とフェルト材52を分割して(図8参照)第1ヒンジ部L1が構成されている。
これにより、前記第1ヒンジ部L1のヒンジ軸芯である前記前後方向に沿う軸芯O周りにラゲッジボード100の側部30を容易に揺動開閉することができる。ラゲッジボード100の側部30には、内装トリム5との間にラゲッジボード100の開閉操作用開口を形成する第2切り欠き20が形成されており、ラゲッジボード100の側部30を開閉する際には第2切り欠き20に指を掛けて開閉可能に構成されている。
前記第2ヒンジ部L2も薄肉ヒンジに構成されている。すなわち、ラゲッジボード100の側部30の前端部40と前記前端部40以外の残部41との境界で、木質ハードボード51と表皮材50とフェルト材52のうち木質ハードボード51だけを分割して(図7(b),図9参照)第2ヒンジ部L2が構成されている。
第2ヒンジ部L2は車両後方側Rrほどシート幅方向外側W2に位置し、第2ヒンジ部L2の前端部が第1ヒンジ部L1の前端部付近に位置して第1ヒンジ部L1と交差している。第2ヒンジ部L2の前端部は、シートクッション2の左側部の下端部から車両後方側Rrに延出した前記U字状のワイヤーフレーム10に下方から受け止め支持されている。すなわち、第2ヒンジ部L2の前端部のヒンジ軸芯を挟んで位置する一対のフェルト材52の前端部部分がワイヤーフレーム10の車両後方側Rrの端部に載置している。
そして、図5(a),図5(b)に示すように、ラゲッジボード100の側部30が閉じ状態から開き揺動するに伴って、ラゲッジボード100の側部30の前端部40がシートバック3に押圧されて、第2ヒンジ部L2を中心にラゲッジボード100の側部30の裏面側に折曲するよう構成されている。
これにより、ラゲッジボード100の側部30の揺動開放がシートバック3によって阻止されることがなく、ラゲッジボード100の側部30の前端部40以外の残部41をラゲッジボード100の側部30以外の残部31に折り畳んで重ね合わせることができるとともに、ラゲッジボード100の側部30の前端部40を第2ヒンジ部L2を中心にラゲッジボード100の側部30の表側の面側に折曲して、前記側部30以外の残部31に重ね合わせることができる(図6(a),図6(b)参照)。
また、図6(a),図6(b),図7(a),図7(b)に示すように、ラゲッジボード100の側部30が開き状態から閉じ揺動するに伴って、ラゲッジボード100の側部30の前端部40がシートバック3に押圧されて、第2ヒンジ部L2を中心にラゲッジボード100の側部30の表側の面側に折曲するよう構成されている。
これにより、ラゲッジボード100の側部30の閉じ揺動がシートバック3によって阻止されることがなく、ラゲッジボード100の側部30の前端部40以外の残部41を左側のラゲッジボックス7の上側開口周縁部に重ね合わせることができるとともに、ラゲッジボード100の側部30の前端部40を第2ヒンジ部L2を中心にラゲッジボード100の側部30の裏面側に折曲して左側のラゲッジボックス7の上側開口周縁部に重ね合わせることができる。
上記の構成によれば、
(1) 前記第1ヒンジ部L1がラゲッジボード100に設けられ、第2ヒンジ部L2がラゲッジボード100の側部30に設けられているから、ラゲッジボード100の前端部100Aがシートバック3の背面3Hに近接して平面視でシートバック3に重複していても、ラゲッジボード100の側部30をシートバック3に引っ掛からせる事無く開閉することができる(図5(a),図5(b)〜図7(a),図7(b)参照)。
従って、荷室60からラゲッジボード100を取り出す事無く、小物入れとしてのラゲッジボックス7,8に容易にアクセスできる。そして、ラゲッジボード100の前端部100Aがシートバック3の背面3Hに近接して平面視でシートバック3に重複しているから、限られたスペースの中で左側のラゲッジボックス7の小物の収納容量を充分確保することができ、下部荷室62の容量を大きくすることができる。
(2) 図2,図3,図9に示すように、第2ヒンジ部L2の前端部は、シートバック3の下端部から車両後方側Rrに延出したワイヤーフレーム10に下方から受け止め支持されているから、ラゲッジボード100の側部30に第2ヒンジ部L2が設けられていても、第2ヒンジ部L2の前端部の剛性を向上させることができ、荷物載置時のラゲッジボード100に要求される剛性を十分確保することができる。
(3) ラゲッジボード100の側部30の前端部40と前記前端部30以外の残部31との境界で、木質ハードボード51と表皮材50とフェルト材52のうち木質ハードボード51だけを分割して(図7(b),図9参照)第2ヒンジ部L2が構成されているから、表皮材50とフェルト材52で木質ハードボード51の分割部を上下両側から保持することができ、ラゲッジボード100の側部30の前端部40の剛性を向上させつつ、前記前端部40の折曲に対して十分な柔軟性を確保することができる。
(4) 前記第2ヒンジ部L2を形成する木質ハードボード51の分割部を表皮材50とフェルト材52で覆ったので、ラゲッジボード100の側部30の開閉動作、及びラゲッジボード100の側部30の前端部40の折曲動作に対して高い耐久性を確保することができる。
そして、前記分割部の分割面が露出しないのでラゲッジボード100の外観を向上させることができる。
さらに、前記分割面がシートバック3の背面3Hの表皮材50に直接接触しないので、前記分割面によるシートバック3の背面3Hの表皮材の損傷を回避することができる。
(5) ラゲッジボード100の側部30と前記側部30以外の残部31との境界で、木質ハードボード51と表皮材50とフェルト材52のうち木質ハードボード51とフェルト材52を分割して(図8参照)第1ヒンジ部L1が構成されているから、ラゲッジボード100の側部30の開閉に対して十分な柔軟性を確保することができる。
2 シートクッション
3 シートバック
3H シートバックの背面
10 フレーム(ワイヤーフレーム)
30 ラゲッジボードの側部
31 側部以外の残部(ラゲッジボードの側部以外の残部)
40 ラゲッジボードの側部の前端部
41 前端部以外の残部(ラゲッジボードの側部の前端部以外の残部)
50 上側シート材(表皮材)
51 芯材(木質ハードボード)
52 下側シート材(フェルト材)
60 荷室
61 上部荷室
62 下部荷室
100 ラゲッジボード
100A ラゲッジボードの前端部
L1 第1ヒンジ部
L2 第2ヒンジ部
O 軸芯
Rr 車両後方側
W2 シート幅方向外側

Claims (6)

  1. 後ろ上がりに傾斜したシートバックの車両後方側の荷室を上部荷室と下部荷室に仕切るラゲッジボードを備えている車両の荷室構造であって、
    前記ラゲッジボードの前端部は、前記シートバックの背面に近接して平面視で前記シートバックに重複し、
    前記ラゲッジボードの側部が車両前後方向に沿う軸芯周りに揺動開閉することを許容する第1ヒンジ部が前記ラゲッジボードに設けられ、
    前記ラゲッジボードの側部の揺動開閉が前記シートバックによって阻止されないように、前記ラゲッジボードの側部の前端部が前記シートバックから退避する方向に折曲することを許容する第2ヒンジ部が前記ラゲッジボードの側部に設けられている車両の荷室構造。
  2. 前記ラゲッジボードの側部が閉じ状態から開き揺動するに伴って、前記ラゲッジボードの側部の前端部が前記シートバックに押圧されて前記ラゲッジボードの側部の裏面側に折曲し、
    前記ラゲッジボードの側部が開き状態から閉じ揺動するに伴って、前記ラゲッジボードの側部の前端部が前記シートバックに押圧されて前記ラゲッジボードの側部の表側の面側に折曲する請求項1記載の車両の荷室構造。
  3. 前記ラゲッジボードは、それぞれ可撓性を備えた上側シート材と下側シート材で芯材を挟み込んで構成され、
    前記ラゲッジボードの側部の前端部と前記前端部以外の残部との境界で、前記芯材と上側シート材と下側シート材のうち前記芯材だけを分割して前記第2ヒンジ部が構成されている請求項1又は2記載の車両の荷室構造。
  4. 前記ラゲッジボードの側部と前記側部以外の残部との境界で、前記芯材と上側シート材と下側シート材のうち前記芯材と下側のシート材を分割して前記第1ヒンジ部が構成されている請求3に記載の車両の荷室構造。
  5. シートクッションから車両後方側に延出したフレームに前記第2ヒンジ部の前端部が下方から受け止め支持されている請求項1〜4のいずれか一つに記載の車両の荷室構造。
  6. 前記第2ヒンジ部は車両後方側ほどシート幅方向外側に位置し、
    前記第2ヒンジ部の前端部が前記第1ヒンジ部の前端部付近に位置している請求項1〜5のいずれか一つに記載の車両の荷室構造。
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