JP2011121000A - ガス処理方法、ガス処理装置、およびガス処理剤 - Google Patents

ガス処理方法、ガス処理装置、およびガス処理剤 Download PDF

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Abstract

【課題】難分解性のフッ素含有化合物を含むガスを確実に、効率よく無害化することが可能な処理方法、装置およびガス処理剤を提供することを目的とする。
【解決手段】フッ素含有化合物を含むガスを、炭酸カリウムが充填されたフッ素含有化合物反応容器中に加熱しつつ通気してフッ素含有化合物を分解する(フッ素含有化合物分解工程)。このような方法によれば、難分解性のフッ素含有化合物を含むガスを効率よく分解処理することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、難分解性のフッ素含有化合物を含むガスの処理方法、装置および処理剤に関する。
半導体分野では、エッチング剤、洗浄剤等としてNF(三フッ化窒素)等のフッ素含有化合物のガスがよく用いられる。これらのフッ素含有化合物のガスは一般に毒性が高く、また地球温暖化効果を有するものも多いことが分かってきているため、使用後の排ガスを適切な方法で無害化処理することが重要な課題となっている。従来、フッ素含有化合物のガスを高温で燃焼させて酸化分解する技術、水蒸気または酸素・水素の存在下で加熱しつつ触媒に接触させることにより分解する技術等が提案されている(特許文献1参照)。
特開2008−155070号公報
しかし、使用後の排ガスには、半導体材料であるシリコンとの副反応物であるSiF(四フッ化ケイ素)ガスが共存物質として含まれている。このSiFは極めて安定な物質であり、従来提案されているようなフッ素含有化合物のガスの分解技術では完全に分解することが困難である。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、難分解性のフッ素含有化合物を含むガスを確実に、効率よく無害化することが可能なガス処理方法、装置および処理剤を提供することを目的とする。
本発明のガス処理方法は、フッ素含有化合物を含むガスの処理方法であって、炭酸カリウムを含むフッ素含有化合物ガス処理剤を充填したフッ素含有化合物反応容器中に前記フッ素含有化合物を含むガスを加熱しつつ通気させて前記フッ素含有化合物を分解するフッ素含有化合物分解工程を含むものである。
また本発明のガス処理装置は、フッ素含有化合物を含むガスを処理するためのガス処理装置であって、内部にガスを通気可能であり、かつ炭酸カリウムを含むフッ素含有化合物ガス処理剤が充填されたフッ素含有化合物反応容器と、このフッ素含有化合物反応容器の内部に通気される前記ガスを加熱するための熱源と、を備えるものである。
さらに、本発明のフッ素含有化合物ガス処理剤は、有効成分として炭酸カリウムを含むものである。
本発明によれば、難分解性のフッ素含有化合物を含むガスを確実に、効率よく無害化処理することができる。
SiF反応塔の概略断面図 COによるSiFの分解についての熱力学平衡計算結果を表すグラフ SiFの加熱分解(水蒸気添加)についての熱力学平衡計算結果を表すグラフ
以下、本発明を具体化した実施形態について、図1〜図3を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態では、半導体の製造工程で排出されるSiFを含むガスを処理する場合を例にとり説明する。
まず、本実施形態におけるガス処理に使用されるガス処理装置1について説明する。このガス処理装置1は、SiF反応塔10を備えている。SiF反応塔10の概略断面図を図1に示した。
SiF反応塔10は、SiF反応管11を備えている。このSiF反応管11は全体として円筒状に形成され、その上部には処理対象となるガスを内部に導入するためのガス導入口12、その下部には処理済みのガスを排出するガス排出口13がそれぞれ設けられている。このSiF反応管11の内部には、SiFガス処理剤(フッ素含有化合物ガス処理剤)として炭酸カリウムの顆粒14が充填されている。また、SiF反応管11の周囲には、電気ヒータの発熱部15が配され、この発熱部15によってSiF反応管11の内部を通過するガスを加熱できるようにされている。これらのSiF反応管11および発熱部15は、内側に断熱材16を張ったケーシング17の内部に収容されている。
次に、このように構成されたガス処理装置1を使用したガス処理方法について説明する。まず、電気ヒータのスイッチを入れて、SiF反応管11の内部を必要な分解温度にまで昇温させる。次に、SiFを含むガスをSiF反応塔10に送り、ガス導入口12からSiF反応管11の内部へ導入する。SiF反応管11の内部では、下記式(1)に示すようにSiFがKCOと反応し、SiOとKFとが生成する(フッ素含有化合物分解工程)。
SiF+2KCO→SiO+4KF+2CO …(1)
ここで、SiFの分解について、発明者が市販の熱力学平衝計算ソフト「FactSage(GTT-Technologies社)」を用いて熱力学平衡計算を行った結果を示す。図2には、KCOによるSiFの分解についての熱力学平衡計算結果を表すグラフを、図3には、SiFの加熱分解(水蒸気添加)についての熱力学平衡計算結果を表すグラフを示した。図2、図3より、加熱分解(水蒸気添加)の場合には1500Kを越えてもSiFを完全に分解することは困難であるのに対し、KCOと反応させた場合にはより低温でSiFを完全に分解することができると言える。
なお、SiF反応管11の内部温度(SiFの分解温度)は400℃〜700℃程度が適切と考えられる。
反応生成物のうち、KFおよびSiOは、上記SiF反応管11の内部温度のもとでは固体であるから、SiF反応管21の内部に残留する。一方、COは、上記SiF反応管11の内部温度のもとでは気体であるため、ガス排出口13から排出される。
分解処理が終了したら、SiF反応管11の内部の残留物を水に溶解する。SiF反応管11の内部では、上記式(1)に示した反応により、SiOおよびKFが生成している。ここで、KFは水溶性であるため水に溶解し、SiOは水に不溶であるため沈殿物として残る。これを利用し、ろ過等により水溶液と沈殿物とを分離することにより、KFとSiOを分離回収することができる(分離工程)。回収されたKFとSiOとは、それぞれ工業原料等として再利用することができる。
以上のように本実施形態によれば、SiFを含むガスを確実に無害化することができる。また、生成するSiOとKFとはSiF反応管11の内部に残留し、水に溶解後、濾過等を行うことで容易に分離回収可能である。このため、従来のように粉塵による装置トラブル等に悩まされることなく、効率的に無害化処理を行うことができる。さらに、このように反応生成物の分離回収が容易であることから、得られた反応生成物を再資源化することが可能となり、資源の有効利用にも資する。
なお、詳細には図示しないが、発明者は、上記した熱力学平衝計算ソフト「FactSage(GTT-Technologies社)」を用い、KCOによる四フッ化炭素、および六フッ化硫黄の分解についての熱力学平衡計算を行った。その結果、SiFの場合と同様に、従来よりも低温で四フッ化炭素、および六フッ化硫黄を完全に分解することができることが分かった。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、反応塔にヒータを設けてガスの加熱を行ったが、例えば反応管を電気炉中に設置して加熱を行うことも可能である。
(2)フッ素含有化合物ガス処理剤は、炭酸カリウムの他に、SiFの分解を阻害しない範囲で添加剤等を含んでいても構わない。
(3)上記実施形態では、SiFの分解を例にとり説明したが、本発明によれば、四フッ化炭素、および六フッ化硫黄も同様に処理することができる。また、HFC(ハイドロフルオロカーボン)についても同様に処理可能である。
1…ガス処理装置
11…SiF反応管(フッ素含有化合物反応容器)
15…発熱部(熱源)

Claims (4)

  1. フッ素含有化合物を含むガスの処理方法であって、
    炭酸カリウムを含むフッ素含有化合物ガス処理剤を充填したフッ素含有化合物反応容器中に前記フッ素含有化合物を含むガスを加熱しつつ通気させて前記フッ素含有化合物を分解するフッ素含有化合物分解工程を含むガス処理方法。
  2. 前記フッ素含有化合物が、ケイ素、炭素、窒素、硫黄、アルミニウム、およびリンのうち少なくとも1つとフッ素とを含む化合物であり、
    前記フッ素含有化合物分解工程において前記ガスを通気した後の前記フッ素含有化合物反応容器の内容物を水に溶解して前記フッ素含有化合物分解工程により得られた反応生成物を分離する分離工程を含む、請求項1に記載のガス処理方法。
  3. フッ素含有化合物を含むガスを処理するためのガス処理装置であって、
    内部にガスを通気可能であり、かつ炭酸カリウムを含むフッ素含有化合物ガス処理剤が充填されたフッ素含有化合物反応容器と、
    このフッ素含有化合物反応容器の内部に通気される前記ガスを加熱するための熱源と、
    を備えるガス処理装置。
  4. 有効成分として炭酸カリウムを含む、フッ素含有化合物ガス処理剤。
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