JP2011118389A - 定着装置、画像形成装置及び定着方法 - Google Patents

定着装置、画像形成装置及び定着方法 Download PDF

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Satoshi Kinouchi
聡 木野内
Hideji Yokoyama
秀治 横山
Hiroyuki Kunugi
宏之 功刀
Hiroshi Nakayama
浩 中山
Yoshiaki Okano
義明 岡野
Setsuo Takada
節夫 高田
Hisahiro Sone
寿浩 曽根
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Abstract

【課題】熱容量が小さい定着ベルトによる定着性能を安定に維持し、定着時の安全性を高める。
【解決手段】実施形態の定着装置は、第1の金属発熱層を有する定着ベルト60と、前記定着ベルトの外周に対向するプレスローラ61と、前記定着ベルトの周面近傍にある誘導電流発生コイル70と、前記定着ベルトの内部にあって前記定着ベルトを前記加圧部に加圧する加圧パッド72と、前記定着ベルトの内部であって前記誘導電流発生コイルによる加熱領域に在り、第2の金属発熱層を有し、前記誘導電流発生コイルによる加熱領域の外側まで延びる補助発熱部材74とを備える。
【選択図】図5

Description

実施形態は、複写機、プリンタ或いは複合機等に搭載され、立ち上がりの高速性を図り、且つ異常発熱時の安全性を高める定着装置、画像形成装置及び定着方法に関する。
従来Multi Function Peripheral(MFP)やプリンタ等の画像形成装置に使用する定着装置として、エネルギーを節約し、立ち上がりの高速性を得るために、発熱層を薄くして熱容量を小さくした定着ベルトを用い、ニップ形成手段として加圧パッドを用いる定着装置がある。(例えば特許文献1参照。)。
特開2009−229679号公報
この定着ベルトを用いる定着装置は、定着ベルトの熱容量が小さいことから、定着時のシートへの熱移動により、定着ベルトが急速に温度低下する恐れがある。定着ベルトが急速に温度低下することで、定着ベルトはベルト周期の温度ムラを生じ易く、定着ベルトの温度ムラを原因として、定着後、シート上の定着画像は、例えば光沢ムラ等の画質低下を発生する恐れがある。更にこの定着ベルトを用いる定着装置は、定着ベルトの温度上昇が高速であることから、異常発熱時の安全性を確保することを必要とする。
この発明は、エネルギーを節約し、立ち上がりの高速性を得る、熱容量が小さい定着ベルトであっても、定着性能を安定に維持して、光沢ムラ等の無い、良質の定着画像を得ると共に、安全性の高い定着装置、画像形成装置及び定着方法を提供することである。
上記課題を達成するために、実施形態の定着装置は、第1の金属発熱層を有する定着ベルトと、前記定着ベルトの外周に対向する加圧部と、前記定着ベルトの周面近傍にある誘導電流発生コイルと、前記定着ベルトの内部にあって前記定着ベルトを前記加圧部に加圧するニップ形成部材と、前記定着ベルトの内部であって前記誘導電流発生コイルによる加熱領域に在り、第2の金属発熱層を有し、前記誘導電流発生コイルによる加熱領域の外側まで延びる補助発熱部材とを備える。
実施形態の定着ユニットを搭載したMFPを示す概略構成図。 実施形態の定着ユニットを側面から見た概略構成図及び定着ユニットを中心とした制御ブロック概略図。 実施形態の定着ベルトの温度検知箇所を示す概略説明図。 実施形態の定着ベルトと補助発熱部材の層構成を示す概略説明図。 実施形態の加圧パッドの構造を示す概略説明図。 補助発熱部材の別の層構成の例を示す概略説明図。
以下発明を実施するための形態について説明する。図1は実施形態の定着装置を搭載した画像形成装置であるMulti Functional Peripheral(以下MFPと略称する。)1を示す概略構成図である。MFP1は、画像を読み取るスキャナ部13、画像形成部であるプリンタ部14、記録媒体であるシートPを給紙する給紙部21、プリンタ部14が排紙するシートPを集積する第1のトレイ52a及び、第2のトレイ52bを有する排紙部52を備える。MFP1は筐体11の側部に、手差し給紙部23を有する。MFP1は、給紙部21あるいは手差し給紙部23からプリンタ部14を経て排紙部52に至る間に、シートPの搬送機構40を備える。
スキャナ部13は、自動原稿搬送装置(ADF)35が供給する原稿をスキャンして画像情報を取り込む。スキャナ部13による画像情報の読み取り終了後、ADF35は、原稿を原稿排出部31に排出する。
プリンタ部14は、入力画像情報やスキャナ部13からの読み取り画像情報に対応する画像を、シートPに画像形成する。プリンタ部14は、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び、ブラック(K)の4組の画像形成ステーション50、露光装置42及び、画像形成ステーション50で形成したトナー像を任意サイズのシートPに転写する転写ユニット44を備える。プリンタ部14は、トナー像をシートPに定着する定着装置である定着ユニット45を備える。
4組の画像形成ステーション50は、同様の構造であり、感光体ドラム41、感光体ドラム41を一様に帯電する帯電装置48及び、帯電後に露光装置42の露光々の照射により感光体ドラム41に形成した静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置43を備える。転写ユニット44は、中間転写ベルト44a、1次転写ローラ44c及び、2次転写ローラ44bを備える。
給紙部21は、上段給紙カセット21a、下段給紙カセット21b及び、大容量カセット21cを備える。搬送機構40は、ピックアップローラ22が給紙部21あるいは手差し給紙部23から取り出したシートPを転写ユニット44に供給する搬送ローラ24及び、レジストローラ16を備える。搬送機構40は、転写ユニット44、定着ユニット45を経て定着トナー像を有するシートPを排紙部52あるいは循環パス51に搬送する。排紙部52は、シートPを第1のトレイ52aあるいは第2のトレイ52bに排紙し、あるいは、循環パス51方向にシートPを反転する。循環パス51は、シートPを再度転写ユニット44に導く。搬送機構40は、転写ユニット44から定着ユニット45に達する間に、シートPを検知するシートセンサ40aを備える。
MFP1は、画像形成開始により、帯電装置48により感光体ドラム41を帯電後、露光装置42により感光体ドラム41に露光々を照射して、感光体ドラム41に露光々に対応する静電潜像を形成する。現像装置43は、感光体ドラム41上の静電潜像にトナーを付与して、静電潜像を可視化する。転写ユニット44は、感光体ドラム41上の静電潜像を可視化してなるトナー像を、中間転写ベルト44aを介してシートPに転写する。
給紙部21あるいは手差し給紙部23のいずれかから供給したシートPは、搬送機構40を経て、中間転写ベルト44a上に1次転写したトナー像と同期して、中間転写ベルト44aと2次転写ローラ44bのニップに達する。2次転写ローラ44bは、中間転写ベルト44aと2次転写ローラ44bのニップを通過するシートPに、中間転写ベルト44a上のトナー像を2次転写する。定着ユニット45は、シートPにトナー像を定着する。排紙部52は、定着したトナー像を有するシートPを、第1のトレイ52aあるいは第2のトレイ52bに排紙する。循環パス51は、トナー像を定着した後のシートPを、再度転写ユニット44の2次転写ローラ44b方向に導く。
次に定着ユニット45について詳述する。図2、図3に示すように定着ユニット45は、定着ベルト60、プレスローラ61、誘導電流発生コイル(以下IHコイルと略称する。)70、ニップ形成部材である加圧パッド72、補助発熱部材74及び、非接触のサーモパイル式の赤外線温度センサ67を備える。定着ユニット45は、定着ベルト60の周上の、ニップ63よりもシートPの排出側に、剥離部材である剥離ブレード64を備える。
定着ベルト60は、多層構造を有する。定着ベルト60は、例えば図4に示すように、支持層60aの周囲に金属発熱層である厚さ40μmのニッケル(Ni)の発熱層60b、厚さ20μmの接着層60c、厚さ200μmのシリコンゴム層60d及び、厚さ30μmのフッ素樹脂の離型層60eを備える。発熱層60bの材料は、ステンレス、銅(Cu)、銀(Ag)、鉄とニッケル(Ni)の複合材等でも良い。フランジ62は、定着ベルトベルト60の両側を支持する。定着ベルト60はフランジ62と一体に、プレスローラ61に従動もしくは独立して回転する。
加圧パッド72は、例えば耐熱性のシリコンスポンジもしくはシリコンゴムで形成し、表面に例えばフッ素樹脂の離型層を備える。ステイ73は、加圧パッド72を支持し、加圧パッド72を定着ベルト60内部に固定する。
プレスローラ61は、例えば芯金の周囲に、耐熱性のシリコンスポンジ或いはシリコンゴム層を備え、表面にPFAの離型層を備える。プレスローラ61を支持するプレスローラフレーム80は、支点80aを備える。プレスローラフレーム80は、支点80aで、定着ベルト60を支持する定着ベルトフレーム90に対して回動する。プレスローラ61は、加圧パッド72に対するプレスローラ61の加圧力を調整する加圧変更機構87を備える。加圧変更機構87は、カム81、ベアリング82and加圧バネ85を備える。加圧バネ85は、プレスローラ61を矢印r方向に加圧する。
カム81は楕円型で、回転中心81aから遠いカム面83a及び近いカム面83bを備える。カム81の回転中心81aから近いカム面83bがベアリング82に接すると、ニップ63の圧力は高い。カム81の回転中心81aから遠いカム面83aがベアリング82に接すると、プレスローラフレーム80は加圧バネ85の矢印r方向の力に対抗して、矢印t方向に回転する。
定着ユニット45の使用時に、カム81は、回転中心81aから近いカム面83bがベアリング82に接して、加圧バネ85により、プレスローラ61を高い圧力で加圧パッド72に加圧する。定着ユニット45の不使用時に、カム81は、回転中心81aから遠いカム面83aがベアリング82に接する。プレスローラフレーム80は、矢印t方向に回動し、プレスローラ61の加圧パッド72に対する圧力は減圧し、プレスローラ61に永久ひずみを生じるのを防止する。
プレスローラフレーム80は、剥離ブレード64を固定支持する。剥離ブレード64は、定着ユニット45の使用時には、プレスローラ61の高い圧力によりつぶされる加圧パッド72に沿った定着ベルト60対向する。定着ユニット45の不使用時に、プレスローラ61の加圧パッド72に対する圧力を減圧すると、つぶれていた加圧パッド72が復元する。加圧パッド72が復元する時に、剥離ブレード64はプレスローラフレーム80により矢印t方向に回動して、加圧パッド72から離間する。剥離ブレード64の先端は、加圧パッド72が復元しても、定着ベルト60に接触しない。剥離ブレード64は、剥離時には、シートPを確実に剥離するために、剥離ブレード64の先端を定着ベルト60により近接することができる。剥離時に、剥離ブレード64の先端と定着ベルト60との間隙を例えば0.1〜0.4mmに保持することが出来る。
IHコイル70は、磁性体コア70aとコイル71を備える。磁性体コア70aは、定着ベルト60の矢印u方向の回転方向に沿って、上流側の端部に上流コア70bを備え、下流側の端部に下流コア70cを備える。磁性体コア70aはコイル71による磁場を強化する。IHコイル70の定着ベルト60の回転方向における励磁による磁束発生領域(加熱領域)は、上流コア70bと下流コア70cにより決定する。IHコイル70の磁束発生領域は、上流コア70bにより磁束発生上流端部90aを決定し、下流コア70cにより磁束発生下流端部90bを決定する。
コイル71は、定着ベルト60の長手方向の全長において磁束を生じる第1のコイル71aを有する。コイル71は、定着ベルト60の長手方向の両サイドにおいて第1のコイル71aと電流方向が逆で、第1のコイル71aの磁束を打ち消す第2のコイル71bを有する。
コイル71は、例えば、絶縁材である耐熱性のポリアミドイミドで被覆した線径0.2mmの銅線材を100本束ねたリッツ線を用いる。リッツ線にすることで、線径を浸透深さよりも小さくすることができ、交流電流を有効に流すことが可能となる。
第1のコイル71aに高周波電流を印加して、磁束を発生することにより、定着ベルト60の発熱層60bに渦電流を発生させる。渦電流と発熱層60bの抵抗値によりジュール熱が発生し、定着ベルト60の長手方向の全長において表面を加熱する。第1のコイル71aを励磁して、例えばJIS規格「A・4」縦サイズ(297mm)の幅のシートPにトナー像を定着する。
第1のコイル71aと第2のコイル71bを励磁すると、第2のコイル71bは第1のコイル71aの励磁を打ち消す。第1のコイル71aと第2のコイル71bを励磁して、例えばJIS規格「A・4」横サイズ(210mm)の幅のシートPを定着する。
定着ベルト60の発熱層60bは急速立上げを可能にするために、低熱容量化され、薄層化されている。IHコイル70の磁束は発熱層60bで有効に活用されずに、一部は発熱層60bを透過する。
補助発熱部材74は、定着ベルト60の発熱層60bを透過した磁束により発熱し、エネルギーの有効活用を図る。補助発熱部材74は、例えば図4に示すように、定着ベルト60の内周面側から、厚さ15μmのフッ素樹脂の離型層74a、第2の金属発熱層である厚さ0.2mmの発熱層74b、厚さ0.5mmのアルミ製の均熱層74c及び、厚さ10μmの白色PFA樹脂の保護層74dを備える。補助発熱部材74は、定着ベルト60を内周側から保温して、定着ベルト60の温度が下がるのを防止する。
第2の発熱層74bは、例えば、ニッケル、ステンレス、アルミニウム等の金属あるいは、Ni−Fe合金からなる誘導加熱する金属層からなる。或いは第2の発熱層74bは、異常発熱を防止するため、例えばキュリー点が230℃の整磁金属を用いても良い。定着ベルト60の発熱層60bを透過したコイル71の磁束により、第2の発熱層74bに渦電流が発生する。補助発熱部材74は、渦電流と第2の発熱層74bの抵抗値によるジュール熱により発熱する。
均熱層74cは、定着ベルト60の走行方向と垂直方向の補助発熱部材74の温度を均一化する。均熱層74cは例えば、銅やアルミ等の熱伝導性の良い材料を用いる。或いは図6に示すように、均熱層として例えばヒートパイプ75c等の機能性材料を用いて補助発熱部材75を形成しても良い。
保護層74dは、均熱層74cを保護する。保護層74dは、熱反射防止機能があり、定着ベルト60内部に配置されている部材を保護する。保護層74dは、定着ベルト60内部の部材への熱移動を防止する。
補助発熱部材74は、定着ベルト60の内部にあり、IHコイル70の磁束の発生領域に対向する。第2のステイ73aは、補助発熱部材74を支持し、補助発熱部材74を定着ベルト60内部に固定する。補助発熱部材74は、定着ベルト60の内周と例えば1mm程度の間隙を隔てている。補助発熱部材74は定着ベルト60と間隙を隔てることから、定着ベルト60に駆動負荷をかけない。
補助発熱部材74の断面形状は、例えば定着ベルト60の回転中心66を中心とする円弧状である。例えば定着ベルト60の回転中心66と、IHコイル70の磁束発生上流端部90aと磁束発生下流端部90bとを夫々結ぶ第1の角度を角度α(回転中心66におけるIHコイル70の磁束発生角度)とする。補助発熱部材74の、定着ベルト60の回転中心66と、定着ベルト60の回転方向における上流側の端部95aと下流側の端部95bとを夫々結ぶ第2の角度を角度β(円弧状の補助発熱部材74の中心角度)とする。補助発熱部材74は、円弧状の中心角度βを、IHコイル70の磁束発生角度である角度αより大きくして、定着ベルト60を透過したIHコイル70の磁束が補助発熱部材74の周囲に漏れるのを防止する。
補助発熱部材74の中心角度である角度βは、IHコイル70の磁束発生角度である角度αより大きい。補助発熱部材74は、定着ベルト60の回転方向に対して、角度αよりも外側に延びる、漏れ防止領域95cを備える。漏れ防止領域95cは、定着ベルト60と対向する側と反対側に、接触式のサーモスタット92を備える。漏れ防止領域95cは、IHコイル70からの漏れ磁束が、サーモスタット92に影響するのを防止する。
サーモスタット92は、電力供給回路93による、IHコイル70への電力供給を遮断して、定着ユニット45の異常発熱を防止する。サーモスタット92は、補助発熱部材74の漏れ防止領域95cに接触することから、異常発熱の検知によるレスポンスが速い。
定着ベルトの異常発熱を防止するためのサーモスタットとの接触により、定着ベルトにキズが生じるのを避けるために、非接触のサーモスタットを用いる場合がある。非接触式のサーモスタットは、接触式のサーモスタットに比べて、レスポンスに時間を要する。この為非接触式のサーモスタットでは異常を検知する温度を低目に設定して急激な温度上昇での異常の検知に対応し、安全性を優先する場合がある。しかしながら非接触式のサーモスタットを用いて安全性を優先すると、通常の連続プリント時であってもサーモスタットが切れる不都合が生じる可能性がある。これに対して、接触式のサーモスタット92はレスポンスが速いことから、設定温度を実際の異常温度に近づけることが出来る。接触式のサーモスタット92を用いることにより、レスポンスが遅いサーモスタットによる不都合を解消する。
非接触のサーモパイル式の赤外線温度センサ67は、定着ベルト60の温度を検知して、検知結果を、MFP1を制御する本体制御部10に入力する。本体制御部10は、IHコイル70への高周波電流の印加を制御するIH制御部10a及びプレスローラ61の圧力調整或いは回転駆動を制御する駆動制御部10bを制御する。
プリントを開始すると、駆動制御部10bは、定着ユニット45のカム81を回転制御して、カム81の回転中心81aから近いカム面83bをベアリング82に接する。加圧バネ85のバネ力により、プレスローラフレーム80は、矢印r方向に回転する。プレスローラ61は、高い圧力で加圧パッド72を加圧する。プレスローラフレーム80に支持される剥離ブレード64は、矢印r方向に回転して、先端を定着ベルト60から0.1〜0.4mm離間した剥離位置に配置する。駆動制御部10bは、プレスローラ61を矢印q方向に回転し、定着ベルト60を矢印u方向に従動または独立して回転する。
定着ベルト60は補助発熱部材74と離間して回転し、定着ベルト60に補助発熱部材74との接触による駆動負荷を生じない。したがって、定着ベルト60は安定に回転駆動する。
IH制御部10aは、シートPのサイズに応じてコイル71を励磁する。IH制御部10aは、赤外線温度センサ67の検知結果から、IHコイル70をフィードバック制御して、定着ベルト60を定着温度に保持する。コイル71の磁束は、定着ベルト60の発熱層60bに渦電流を発生し定着ベルト60を加熱する。更に発熱層60bを透過したコイル71の磁束は、補助発熱部材74の発熱層74bに渦電流を発生して補助発熱部材74を加熱する。
補助発熱部材74の熱は、間隙を介して定着ベルト60に熱伝導して定着ベルト60の温度低下を防止する。補助発熱部材74は、接着剤を介して加圧パッド72に熱伝導して、加圧パッド72を加熱する。加圧パッド72はニップ63位置で、内周から定着ベルト60を加熱して、定着ベルト60の保温を図る。
転写ユニット44によりトナー像を形成されたシートPは、ニップ63を矢印s方向に通過する。シートPはニップ63を通過する間に定着ベルト60に密着して、トナー像を十分に加熱される。ニップ63から抜けたところで、剥離ブレード64の先端は、シートPの先端を定着ベルト60から剥離する。
プリントを終了すると、駆動制御部10bは、定着ユニット45のカム81を回転制御して、カム81の回転中心81aから遠いカム面83aをベアリング82に接する。プレスローラフレーム80は、加圧バネ85のバネ力に対抗して、矢印t方向に回転する。加圧パッド72に対してプレスローラ61は減圧する。加圧パッド72の減圧により、つぶれていた加圧パッド72が復元すると、定着ベルト60の表面位置が剥離ブレード64方向に近づく。但し加圧パッド72の減圧時、剥離ブレード64はプレスローラフレーム80の回転移動に伴い矢印t方向に移動して定着ベルト60から離間する。
プリント中は、剥離ブレード64の先端は、プレスローラ61の加圧力によりつぶれた状態の加圧パッド72に沿った定着ベルト60と、0.1〜0.4mmのギャップを保持する。定着ベルト60に近接する剥離ブレード64は、シートPを定着ベルト60から確実に剥離する。プリント終了後は、剥離ブレード64の先端は、定着ベルト60からして、剥離ブレード64の先端が定着ベルト60に接触するのを防止する。
プリント中に、例えば定着ベルト60或いは補助発熱部材74が過熱して、定着ユニット45が異常発熱する場合がある。定着ユニット45が異常発熱すると、サーモスタット92が働いて、電力供給回路93からの電源94によるIHコイル70への電力供給を遮断し、定着ユニット45の異常発熱を停止する。
実施形態によると、定着ベルト60を透過した磁束を利用して発熱する補助発熱部材74により、定着ベルト60を保温する。補助発熱部材74は、IHコイル70の磁束発生角度である角度αより大きい角度βを中心角度とする円弧状であることから、IHコイル70の磁束が補助発熱部材74の周囲に漏れるのを防止する。IHコイル70からの漏れ磁束による影響が接触式のサーモスタット92に及ばない。IHコイル70の漏れ磁束の影響を受けない、レスポンスの速い接触式のサーモスタット92を使用して、定着ユニット45の異常発熱をより正確に検知して、定着ユニット45の安全性を高める。補助発熱部材74は、定着ベルト60と接触することなく、間隙を有して配置されることから、定着ベルト60に駆動負荷をかけない。定着ベルト60は安定に回転する。補助発熱部材74は、定着ベルト60と離間していることから、定着ベルト60には、補助発熱部材74との接触による駆動負荷を生じない。定着ベルト60は、安定に回転駆動する。
実施形態によると、プレスローラフレーム80は、剥離ブレード64を固定支持する。プリント時には、プレスローラフレーム80は、剥離ブレード64を定着ベルト60に近接した位置で固定支持する。これによりプリント時には、剥離ブレード64の先端は定着ベルト60に近接して、シートPを確実に剥離する。プリント終了後は、プレスローラフレーム80は、回転に伴い、剥離ブレード64を定着ベルト60から離間した位置で固定支持する。したがってプリント終了後には、剥離ブレード64の先端は定着ベルト60から離間し、加圧パッド72の復元にかかわらず、剥離ブレード64の先端は定着ベルト60との接触を確実に防止される。
この発明は上記実施形態に限られるものではなく種々変更が可能である。例えば補助発熱部材は、誘導電流発生コイルによる加熱領域の外側まで延びていれば、その形状やサイズは限定されない。
この発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことが出来る。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…MFP
10…本体制御部
10a…IH制御部
10b…駆動制御部
14…プリンタ部
45…定着ユニット
50…画像形成ステーション
60…定着ベルト
60b…発熱層
61…プレスローラ
63…ニップ
64…剥離ブレード
70…IHコイル
72…加圧パッド
74…補助発熱部材
74b…第2の発熱層
92…サーモスタット

Claims (9)

  1. 第1の金属発熱層を有する定着ベルトと、
    前記定着ベルトの外周に対向する加圧部と、
    前記定着ベルトの周面近傍にある誘導電流発生コイルと、
    前記定着ベルトの内部にあって前記定着ベルトを前記加圧部に加圧するニップ形成部材と、
    前記定着ベルトの内部であって前記誘導電流発生コイルによる加熱領域に在り、第2の金属発熱層を有し、前記誘導電流発生コイルによる加熱領域の外側まで延びる補助発熱部材とを具備することを特徴とする定着装置。
  2. 前記補助発熱部材の断面形状は、前記定着ベルトの回転中心と、前記定着ベルトの走行方向における、前記誘導電流発生コイルの上流側の磁束の発生端部と下流側の磁束の発生端部とを結ぶ第1の角度より大きい第2の角度を中心角度とする円弧状であることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記誘導電流発生コイルによる加熱領域の外側で前記補助発熱部材に接触するサーモスタットを更に備えることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  4. 前記補助発熱部材は、前記第2の金属発熱層に積層する均熱層を備えることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  5. 前記補助発熱部材は、前記誘導電流発生コイルとの対向面と反対の面に熱反射防止層を備えることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  6. 前記定着ベルトの走行方向における前記ニップ形成部材の下流に、前記定着ベルトとギャップを有して対向配置する剥離部材を更に備え、前記加圧部は、前記定着ベルトとの対向位置を移動して前記定着ベルトへの加圧力を変更し、前記剥離部材は前記加圧部と一体で移動することを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の定着装置を搭載すると共に、記録媒体に画像を形成する画像形成部を具備することを特徴とする画像形成装置。
  8. 誘導電流を発生して定着ベルトを加熱する工程と、
    前記定着ベルトを透過した前記誘導電流により、前記定着ベルトの内部において前記誘導電流の発生領域の外側まで延びる補助発熱部材を発熱する工程とを具備することを特徴とする定着方法。
  9. 前記定着ベルトの走行方向に対して、前記誘導電流の発生領域より外側の前記補助発熱部材にサーモスタットを接触することを特徴とする請求項8記載の定着方法。
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