JP2015114587A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015114587A
JP2015114587A JP2013257992A JP2013257992A JP2015114587A JP 2015114587 A JP2015114587 A JP 2015114587A JP 2013257992 A JP2013257992 A JP 2013257992A JP 2013257992 A JP2013257992 A JP 2013257992A JP 2015114587 A JP2015114587 A JP 2015114587A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing belt
temperature
heat generating
unit
fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013257992A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6230401B2 (ja
Inventor
菊地 和彦
Kazuhiko Kikuchi
和彦 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba TEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2013257992A priority Critical patent/JP6230401B2/ja
Priority to US14/559,772 priority patent/US9501004B2/en
Priority to CN201410738102.3A priority patent/CN104714388B/zh
Priority to CN201710361429.7A priority patent/CN107239024B/zh
Publication of JP2015114587A publication Critical patent/JP2015114587A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6230401B2 publication Critical patent/JP6230401B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2039Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat with means for controlling the fixing temperature
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2053Structural details of heat elements, e.g. structure of roller or belt, eddy current, induction heating
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/50Machine control of apparatus for electrographic processes using a charge pattern, e.g. regulating differents parts of the machine, multimode copiers, microprocessor control
    • G03G15/5033Machine control of apparatus for electrographic processes using a charge pattern, e.g. regulating differents parts of the machine, multimode copiers, microprocessor control by measuring the photoconductor characteristics, e.g. temperature, or the characteristics of an image on the photoconductor
    • G03G15/5045Detecting the temperature

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】 発熱部の厚さのばらつきを原因として、遮断部の誤動作により装置がダウンするリスクを回避して、装置の稼動効率の向上を図る定着装置及び画像形成装置を提供する。【解決手段】 実施形態の定着装置は、誘導電流を発生する誘導電流発生部と、前記誘導電流により発熱する発熱部を備える定着ベルトと、前記定着ベルトに近接し、前記誘導電流により発熱する補助発熱部と、前記定着ベルトの温度が遮断閾値に達した場合に、前記誘導電流発生部への電力供給を遮断する遮断部と、前記補助発熱部の配置内に在り、前記定着ベルトの温度を検知する安全用温度検知部とを備える。【選択図】図5

Description

実施形態は、複写機、プリンタ或いは複合機等に搭載される定着装置及び画像形成装置に関する。
定着ベルトの基層上の非磁性金属からなる発熱層を電磁誘導加熱(IH)方式により加熱して、定着ベルトによりトナー像を記録媒体に定着する定着装置がある。IH方式の定着装置で消費エネルギーを節約するには、定着ベルトの発熱層を薄くして熱容量を小さくし、ウォーミングアップ時間或いはスリープ復帰時間を短縮するのが望ましい。
しかしながら発熱層を薄く形成した場合に、発熱層の層厚を均等に形成することは難しく、発熱層の厚さが局部的に薄くなる恐れがある。
他方定着装置は、2種の金属を貼り合わせた接点を備えるバイメタル式のサーモスタットを用いて、定着装置が異常発熱した場合には、IHコイルへの電力を遮断して、画像形成装置をダウンさせて安全性を保持している。
しかしながらサーモスタットを、発熱層の薄い領域に配置してしまうと、定着ベルトが局部的に高温になったのを検知してサーモスタットが作動する恐れがある。更にサーモスタットを、発熱層の薄い領域に配置してしまうと、IHコイルからの磁束により金属部が自己発熱して、サーモスタットが誤作動する恐れがある。
特許第3931589号公報
この発明が解決しようとする課題は、定着ベルトの発熱層を薄く形成した場合に、発熱層の層厚にばらつきを生じるのを原因として、サーモスタットが頻繁に作動するのを防止して、稼動効率の良い定着装置及び画像形成装置を提供することである。
上記課題を達成するために、実施形態の定着装置は、誘導電流を発生する誘導電流発生部と、前記誘導電流により発熱する発熱部を備える定着ベルトと、前記定着ベルトに近接し、前記誘導電流により発熱する補助発熱部と、前記定着ベルトの温度が遮断閾値に達した場合に、前記誘導電流発生部への電力供給を遮断する遮断部と、前記補助発熱部の配置内に在り、前記定着ベルトの温度を検知する安全用温度検知部とを備える。
第1の実施形態の定着装置を搭載したMFPを示す概略構成図。 第1の実施形態のIHコイルユニットの制御ブロックを含む定着装置を示す概略構成図。 第1の実施形態のIHコイルユニットを示す概略斜視図。 第1の実施形態のIHコイルユニットの磁束による定着ベルト及び補助発熱板への磁路を示す概略説明図。 第1の実施形態の補助発熱板側から見た補助発熱板、定着ベルト及びIHコイルユニットの配置を示す概略説明図。 第1の実施形態のサーモスタットを示す概略構成図。 第1の実施形態のIHコイルユニットの制御を主体とする制御系を示す概略ブロック図。 第2の実施形態のIHコイルユニットの磁束による定着ベルト、整磁合金層及び補助発熱板への磁路を示す概略説明図。 第2の実施形態の整磁合金層に用いる整磁合金部材の磁気特性を説明するグラフ。 第2の実施形態の補助発熱板側から見た補助発熱板、整磁合金層、定着ベルト及びIHコイルユニットの配置を示す概略説明図。
以下、実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態の画像形成装置を図1乃至図7を参照して説明する。図1は、実施形態の画像形成装置の一例であるMFP(Multi-Function Peripherals)10を示す。MFP10は、例えば、スキャナ12、コントロールパネル13、給紙カセット部16、給紙トレイ17、プリンタ部18および排紙部20を備える。MFP10は、本体制御回路101を制御して、MFP10全体を制御するCPU100を備える。
スキャナ12は、プリンタ部18で画像形成するための原稿画像を読み取る。コントロールパネル13は、例えば入力キー13aとタッチパネル式の表示部13bを備える。入力キー13aは例えばユーザによる入力を受け付ける。表示部13bは例えばユーザによる入力を受け付け、或いはユーザへの表示を行う。
給紙カセット部16は、記録媒体であるシートPを収納する給紙カセット16a及び給紙カセット16aからシートPを取り出すピックアップローラ16bを備える。給紙カセット16aは、未使用のシートP1或いはリユースのシート(例えば画像を消色処理により消色したシート)P2等を給紙可能である。給紙トレイ17は、ピックアップローラ17aにより未使用のシートP1或いはリユースのシートP2を給紙可能である。
プリンタ部18は、中間転写ベルト21を備える。プリンタ部18は、駆動部を備えるバックアップローラ40、従動ローラ41及びテンションローラ42で中間転写ベルト21を支持して、矢印m方向に回転する。
プリンタ部18は、中間転写ベルト21の下側に沿って並列に配置される、Y(イエロ)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の4組の画像形成ステーション22Y、22M、22C及び22Kを備える。プリンタ部18は、各画像形成ステーション22Y、22M、22C及び22Kの上方に、補給カートリッジ23Y、23M、23C及び23Kを備える。
補給カートリッジ23Y、23M、23C或いは23Kは、Y(イエロ)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の、補給用のトナーを夫々収納する。
例えばY(イエロ)の画像形成ステーション22Yは、矢印n方向に回転する感光体ドラム24の周囲に、帯電チャージャ26、露光走査ヘッド27、現像装置28、及び感光体クリーナ29を備える。Y(イエロ)の画像形成ステーション22Yは、中間転写ベルト21を介して、感光体ドラム24と対向する位置に1次転写ローラ30を備える。
M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の3組の画像形成ステーション22M、22C及び22Kは、Y(イエロ)の画像形成ステーション22Yと同様の構成を備える。M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の3組の画像形成ステーション22M、22C及び22Kの構成についての詳細な説明を省略する。
各画像形成ステーション22Y、22M、22C或いは22Kでは、感光体ドラム24を帯電チャージャ26で帯電後、露光走査ヘッド27により露光して、感光体ドラム24上に夫々静電潜像を形成する。現像装置28は、夫々Y(イエロ)、M(マゼンタ)、C(シアン)或いはK(ブラック)のトナーと、キャリアとからなる二成分の現像剤を用いて感光体ドラム24上の静電潜像を現像する。現像に用いるトナーは、例えば非消色のトナー或いは消色トナーを用いる。
消色トナーは例えば所定の消色温度以上に加熱することにより消色可能なトナーである。消色トナーは、例えばバインダー樹脂に、色材を含有させてなる。色材は少なくとも呈色性化合物、顕色剤及び消色剤から構成される。色材は必要に応じて、変色温度調節剤などを適宜組み合わせて、ある一定の温度以上で発色が消えるような構成を選択できる。消色トナーを用いて形成したトナー画像を所定の消色温度以上に加熱すると、消色トナー中の呈色性化合物と顕色剤とが解離してトナー画像を消色する。
色材を構成する呈色性化合物としては、例えばジフェニルメタンフタリド類等のロイコ染料が一般的によく知られたものとして使われる。ロイコ染料は、顕色剤により発色することが可能な電子共与性の化合物である。
色材を構成する顕色剤は、例えばフェノール類、フェノール金属塩類等、ロイコ染料にプロトンを与える電子受容性の化合物である。
色材を構成する消色剤は、呈色性化合物、顕色剤および消色剤の3成分系において、熱により呈色化合物と顕色剤による発色反応を阻害し、無色にすることができるものであれば公知のものを用いることができる。例えばアルコール類、エステル類等の温度ヒステリシスを利用する消去剤は、発色消色機構として瞬間消去性において優れている。温度ヒステリシスを利用した発色消色機構では、発色した消色トナーを、特定の消色温度以上に加熱して消色することができる。例えば消色トナーは、比較的低い温度でシートに定着でき、定着温度よりも例えば10℃程度高い温度で消色する。
バインダー樹脂は、配合される色材の消色温度より低い温度で定着できるような低融点あるいはガラス転移点温度Tgが低い樹脂であれば、特に種類を制限されるものではない。バインダー樹脂としては、例えばポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂他がある。これらバインダー樹脂は、配合される色材に合わせて適宜選択可能である。
1次転写ローラ30は、感光体ドラム24に形成されるトナー像を中間転写ベルト21に1次転写する。各画像形成ステーション22Y、22M、22C或いは22Kは、1次転写ローラ30により、中間転写ベルト21上に、Y(イエロ)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)のトナー像を順次重ねてカラートナー像を形成する。感光体クリーナ29は、1次転写後に感光体ドラム24に残留するトナーを除去する。
プリンタ部18は、中間転写ベルト21を介してバックアップローラ40と対向する位置に2次転写ローラ32を備える。2次転写ローラ32は、シートPに、中間転写ベルト21上のカラートナー像を一括2次転写する。シートPは、中間転写ベルト21上のカラートナー像に同期して、搬送路33に沿って給紙カセット部16或いは手差し給紙トレイ17から給紙される。ベルトクリーナ43は、2次転写後に中間転写ベルト21に残留するトナーを除去する。中間転写ベルト21、4組の画像形成ステーション22Y、22M、22C及び22K、2次転写ローラ32は画像形成部を構成する。
プリンタ部18は、搬送路33に沿って、レジストローラ33a、定着装置34及び排紙ローラ36を備える。プリンタ部18は、定着装置34の下流に分岐部37及び反転搬送部38を備える。分岐部37は、定着後のシートPを、排紙部20或いは反転搬送部38に分岐する。両面プリントであれば、反転搬送部38は、分岐部37に分岐されるシートPを、レジストローラ33a方向に反転搬送する。これらの構成によってMFP10はプリンタ部18で、シートPに定着トナー画像を形成して、排紙部20に排紙する。
画像形成装置はタンデム方式に限らないし、現像装置の数も限定されない。画像形成装置は、感光体から直接記録媒体にトナー像を転写するものであっても良い。画像形成装置は非消色トナーを用いて画像形成するプリンタ部と消色トナーを用いて画像形成するプリンタ部とを備えていても良い。
次に定着装置34について詳述する。図2に示すように定着装置34は、定着ベルト50、プレスローラ51及び誘導電流発生部である電磁誘導加熱コイルユニット(以下IHコイルユニットと略称する。)52を備える。定着ベルト50は、内部にニップパッド53、補助発熱部である補助発熱板69、シールド76を備える。定着ベルト50は、内部にセンターサーミスタ61、エッジサーミスタ62及び遮断部であるバイメタル式のサーモスタット63を備える。定着ベルト50は、安全用温度検知部である第3のサーミスタ64及びニップパッド53を支持するステイ77を備える。
定着ベルト50は、プレスローラ51に従動もしくは独立して矢印u方向に回転する。定着ベルト50は、例えばポリイミド(PI)樹脂の基層50b上に、発熱部である非磁性金属の銅(Cu)の発熱層50a及びフッ素樹脂の離型層50cを順次積層してなる。定着ベルト50は、急速なウォーミングアップを可能にするために、発熱層50aを薄層化して熱容量を小さくする。熱容量が小さい定着ベルト50は、ウォーミングアップに必要な時間を短縮し、消費エネルギーを節約する。
定着ベルト50は、熱容量を小さくするために、発熱層50aの銅(Cu)層の厚さを例えば10μmに形成する。定着ベルト50の発熱層50aは、銅(Cu)層の酸化防止のために、例えばニッケル(Ni)等の保護層を備えても良い。ニッケル(Ni)等の保護層は、銅(Cu)層の酸化防止と共に、銅(Cu)層の機械的強度を向上する。
定着ベルト50は、例えばポリイミド(PI)樹脂からなる基層50b上に、発熱層50aとして無電解ニッケル(Ni)メッキを施した上に銅(Cu)をメッキして形成する。無電解ニッケル(Ni)メッキを施すことにより、定着ベルト50は基層50bと発熱層50aとの密着強度を高めると共に、発熱層50aの機械的強度を高める。
定着ベルト50は、基層50bと発熱層50aのニッケル(Ni)メッキとの密着強度を機械的に更に高めるために、サンドブラスト或いは化学的なエッチングで基層50bのポリイミド(PI)樹脂の表面を粗らしても良い。定着ベルト50は、基層50bと発熱層50aのニッケル(Ni)メッキとの密着強度を更に高めるために、基層50bのポリイミド(PI)樹脂にチタン(Ti)等の金属を分散させても良い。
定着ベルト50の発熱層50aは、例えばニッケル(Ni)、鉄(Fe)、ステンレス、アルミニウム(Al)、銀(Ag)等で構成しても良い。発熱層50aは、2種類以上の合金を用いても良いし、2種以上の金属を層状に重ねて構造しても良い。発熱層50aは、IHコイルユニット52が発生する磁束により渦電流を生じ、渦電流と発熱層50aの抵抗値によりジュール熱を発生して、定着ベルト50を加熱する。定着ベルト50は、発熱層50aを備えていれば、層構造を限定されない。
IHコイルユニット52は図3に示すように、磁束発生部であるコイル56を備える。IHコイルユニット52は、コイル56が発生する磁束を片翼ずつ交互に規制してコイル56からの磁束を、定着ベルト50方向に集中する第1のコア57を備える。IHコイルユニット52は、第1のコア57の両側に、コイル56が発生する両翼の磁束を規制してコイル56からの磁束を、定着ベルト50方向に集中する第2のコア58を備える。IHコイルユニット52は、定着ベルト50が矢印u方向に回転する間、IHコイルユニット52に対向する定着ベルト50の発熱層50aに誘導電流を発生する。IHコイルユニット52の第2のコア58の磁束集中力を第1のコア57の磁束集中力より大きくして、定着ベルト50の両側の温度がだれるのを防止する。
コイル56は、例えば、絶縁材である耐熱性のポリアミドイミドで被覆した銅線材を複数本束ねたリッツ線を用いる。コイル56は、導電性のコイルを周回してなり、左右の翼56a、56bの中央に窓部56cを形成する。窓部56cの中央は、コイル56の長手方向の中心となる。コイル56は、インバータ駆動回路68からの高周波電流の印加により磁束を発生する。インバータ駆動回路68は、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)素子68aを備える。IHコイルユニット52の構造は限定されない。
補助発熱板69は、定着ベルト50の内周面と間隙G1を隔てて、定着ベルト50の内周面に沿って円弧形状に形成される。補助発熱板69は、例えば鉄(Fe)、ニッケル(Ni)等の磁性特性を備える部材により構成される。補助発熱板69は、磁性特性を備えれば、磁性粉末を含む樹脂等で形成しても良い。更に補助発熱部材は、板状に限らず、磁性コア等の厚みを有する磁性部材で形成しても良い。
補助発熱板69は、IHコイルユニット52が発生する磁束により渦電流を生じて発熱する。補助発熱板69は、IHコイルユニット52による定着ベルト50の発熱層50aによる発熱とともに、定着ベルト50の加熱を補助する。補助発熱板69と定着ベルト50のギャップG1は、補助発熱板69の発熱が定着ベルト50に直接熱伝導するのを防止する。
図4に示すように、IHコイルユニット52が発生する磁束は定着ベルト50の発熱層50aに誘導される第1の磁路81を形成する。さらにIHコイルユニット52が発生する磁束は、補助発熱板69に誘導される第2の磁路82を形成する。
補助発熱板69は、IHコイルユニット52が発生する磁束により発熱して、定着ベルト50のウォーミングアップ時に定着ベルト50の発熱層50aによる発熱を補助して、ウォーミングアップを加速する。補助発熱板69は、プリント時に定着ベルト50の発熱層50aによる発熱を補助して、定着温度を維持する。
図5に示すように補助発熱板69は、例えば、JIS規格A4Rサイズとレターサイズをカバーする幅に形成され、IHコイルユニット52の第1のコア57の配置領域とほぼ同等幅に形成される。補助発熱板69は、センターサーミスタ61に対応する位置(補助発熱板69の幅方向のほぼ中央位置)にエッジ切り欠き部69dを形成する。切り欠き部69dは、補助発熱板69の発熱がセンターサーミスタ61の検知結果に影響するのを防止する。
シールド76は、例えばアルミニウム(Al)、銅(Cu)等の非磁性部材により構成される。シールド76は、IHコイルユニット52からの磁束をシールドし、磁束が、定着ベルト50内部のステイ77或いはニップパッド53等に影響するのを防止する。
ニップパッド53は、定着ベルト50の内周面をプレスローラ51側に押圧して、定着ベルト50とプレスローラ51の間にニップ54を形成する。ニップパッド53は、例えば耐熱性のポリフェニレンサルファド樹脂(PPS)、液晶ポリマ(LCP)、フェノール樹脂(PF)等で形成する。ニップパッド53は、例えば耐熱性の定着ベルト50とニップパッド53の間に、例えば摺動性が良く耐摩耗性の良いシートを介在し、あるいはフッ素樹脂からなる離型層を備える。シートあるいは離型層により、定着ベルト50とニップパッド53の間の摩擦抵抗を小さくする。
プレスローラ51は、例えば芯金の周囲に、耐熱性のシリコンスポンジ或いはシリコンゴム層等を備え、表面に例えばPFA樹脂等のフッ素系樹脂からなる離型層を備える。プレスローラ51は加圧機構51aにより高い圧力でニップパッド53に加圧する。プレスローラ51は、本体制御回路101に制御されるモータ駆動回路51cに駆動されるモータ51bにより矢印q方向に回転する。
センターサーミスタ61、エッジサーミスタ62は、定着ベルト50の温度を検知して、本体制御回路101に入力する。センターサーミスタ61は、定着ベルト50の幅方向において、ほぼ中央に配置される。補助発熱板69の切り欠き部69dにより、センターサーミスタ61は、補助発熱板69の発熱による影響を防止され、定着ベルト50のセンタ領域の温度を高精度に検知する。
エッジサーミスタ62は、定着ベルト50の幅方向において、IHコイルユニット52より外側となる位置に配置される。エッジサーミスタ62は、IHコイルユニット52の影響を受けずに、定着ベルト50のエッジ領域の温度を高精度に検知する。
定着ベルト50のセンターサーミスタ61とエッジサーミスタ62の検知結果から、CPU100は、本体制御回路101、IH制御回路67を制御して、インバータ駆動回路68が出力する高周波電流の大きさを制御する。インバータ駆動回路68の出力に応じて、定着ベルト50の温度は各種制御温度範囲を保持する。
サーモスタット63は、定着装置34の安全装置として機能する。定着ベルト50が異常発熱して、所定の遮断閾値に温度上昇すると、サーモスタット63は作動する。サーモスタット63の作動により、IHコイルユニット52への電流が遮断され、MFP10はダウン(駆動停止)して、定着装置34が異常発熱するのを防止する。
サーモスタット63は、例えば、補助発熱板69のほぼ中央に形成される中央切り欠き部69eから定着ベルト50の温度を検知する。バイメタル式のサーモスタット63は、例えば図6に示す構造となっている。サーモスタット63は、ケース65a内に2種の金属を貼り合わせたバイメタル63a、ピン63b、バネ63c、接点63dを備え、アルミ製のキャップ65bで密封している。
サーモスタット63は、バイメタル63aの変形に伴いピン63bをスライドし、ピン63bのスライドに伴いバネ63cを湾曲し、バネ63cの湾曲により接点63dを接触し或いは離間する。接点63dが接触した状態からバイメタル63aの球面形状が反転すると、バイメタル63aはピン63bを押し下げて、接点63dを離間させる。異常発熱により定着ベルト50の温度が、安全性を保持できる温度を超えて遮断閾値に達すると、サーモスタット63のバイメタル63aの球面形状は反転して、接点63dを離間するよう作動する。サーモスタット63の接点63dが離間することにより、IHコイルユニット52への電流が遮断されて、MFP10はダウンして安全性を得る。
他方定着ベルト50を製造する場合に、発熱層50aとの密着力を上げるために基層50bの表面を粗らしているため、発熱層50aの銅(Cu)層やニッケル(Ni)層を均一且つ薄く形成するのが難しい。定着ベルト50の発熱層50aの層厚は、局部的に変動する恐れがある。定着ベルト50の発熱層50aの層厚がばらつくと、発熱層50aの薄い領域では、定着ベルト50の温度が局部的に高くなる恐れがある。サーモスタット63に対向する領域の定着ベルト50の発熱層50aの層厚が局部的に薄い場合に、定着ベルト50が異常発熱していないにもかかわらず、サーモスタット63が作動して、MFP10がダウンするリスクがある。
またサーモスタット63に対向する領域の発熱層50aの層厚が薄い場合に、IHコイルユニット52からの磁束により、アルミ製のキャップ65b或いはバイメタル63aが自己発熱して、サーモスタット63が誤作動するリスクが大きくなる。定着ベルト50の発熱層50aが厚い場合には、発熱層50aによるシールド効果により、サーモスタット63の自己発熱は極めて微小となる。しかしながら局部的に発熱層50aが薄い領域では、発熱層50aによる磁束のシールド効果が小さく、サーモスタット63は、自己発熱を原因とする誤作動のリスクが大きくなる。
定着ベルト50の発熱層50aの層厚がばらつくことを原因として、定着ベルト50の温度が局部的に遮断閾値を超え、或いはサーモスタット63が自己発熱すると、MFP10がダウンする頻度が高くなる。定着ベルト50の発熱層50aの層厚がばらつくことを原因として、定着ベルト50の温度が遮断閾値に達する前にサーモスタット63が作動して、MFP10がダウンする頻度を減らすために、第3のサーミスタ64を補助発熱板69の領域内に配置する。
第3のサーミスタ64は、例えば定着ベルト50の回転方向においてサーモスタット63の配置位置とほぼ同じ位相上であって、IHコイルユニット52の加熱領域(IHコイルユニット52が発生する磁束により渦電流を生じる領域)から外れた位置にて、補助発熱板69に接触する。第3のサーミスタ64は、サーモスタット63が対向する定着ベルト50領域の温度を検知する。
第3のサーミスタ64の配置位置はサーモスタット63の配置位置とほぼ同じ位相上に限定されるものではない。例えば定着ベルト50の発熱層50aの層厚分布が特定されていれば、第3のサーミスタ64は、サーモスタット63と対向する領域に比べて、発熱層50aの層厚が薄い領域と対向する位置に配置してもよい。
第3のサーミスタ64は、検知結果を本体制御回路101に入力する。第3のサーミスタ64の検知結果が所定の上限温度以上であれば、CPU100は、MFP10を待機(wait)モードにして、MFP10のプリント操作を待機する。待機モードによりCPU100は、IHコイルへの電力供給を停止する。第3のサーミスタ64の検知結果が下限温度以下になると、CPU100は、MFP10をプリントモードに復帰する。
MFP10を待機モードとするための上限温度は、サーモスタット63の遮断閾値より低く且つ、サーモスタット63が自己発熱した場合であっても、サーモスタット63が作動しない温度とする。サーモスタット63に予め設定される遮断閾値と、自己発熱を生じた場合に、サーモスタット63が実際に作動する温度との差の最大値を見越して、上限温度を設定する。例えばサーモスタット63に予め設定される遮断閾値と、実際に作動する温度の差の最大値が20℃であれば、上限温度は、予め設定される遮断閾値より25℃低い温度に設定する。例えばサーモスタット63の遮断閾値が240℃であれば、MFP10のプリント操作を待機モードとするための上限温度を215℃に設定する。215℃の上限温度に対して、MFP10を待機モードからプリントモードに復帰させる下限温度を例えば180℃に設定する。サーモスタット63の遮断閾値及びMFP10のプリント操作を待機させるための上限温度は限定されない。
第3のサーミスタ64は、発熱層50aの層厚のばらつきを原因として、定着ベルト50が異常発熱していないにもかかわらず、サーモスタット63が作動する前に、MFP10を待機モードとする。MFP10を先ず待機モードとすることにより、サーモスタット63が作動して、MFP10が頻繁にダウンするのを回避する。
定着ベルト50を発熱させるIHコイルユニット52の制御を主体とする制御系110について図7を参照して詳述する。制御系110は、例えばMFP10全体を制御するCPU100、リードオンリーメモリ(ROM)100a、ランダムアクセスメモリ(RAM)100b、本体制御回路101、IH回路120、モータ駆動回路51cを備える。制御系110は、IH回路120により、IHコイルユニット52に電力を供給する。IH回路120は、整流回路121、IH制御回路67、インバータ駆動回路68、電流検知回路122を備える。
IH回路120は、リレー112を介して商用交流電源111から入力される電流を整流回路121で整流してインバータ駆動回路68に供給する。リレー112は、サーモスタット63が切れた場合に、商用交流電源111からの電流を遮断する。インバータ駆動回路68は、IGBT素子68aのドライブIC68b、サーミスタ68cを備える。サーミスタ68cは,IGBT素子68aの温度を検知する。サーミスタ68cが、IGBT素子68aの温度上昇を検知した場合は、本体制御回路101はファン102を駆動して、IGBT素子68aの冷却を図る。
IH制御回路67はセンターサーミスタ61及びエッジサーミスタ62の検知結果に応じて、ドライブIC68bを制御して、IGBT素子68aの出力を制御する。電流検知回路122は、IGBT素子68aの出力を検知してIH制御回路67にフィードバックする。IH制御回路67は、電流検知回路122の検知結果により、コイル56への供給電力が一定となるよう、ドライブIC68bをフィードバック制御する。
CPU100は、第3のサーミスタ64の検知結果に応じて、本体制御回路101によりIH回路120、モータ駆動回路51c等を制御して、MFP10を待機モードとし、或いはプリントモードに復帰する。
(ウォーミングアップ時)
MFP10の電源をオンすると、センターサーミスタ61、エッジサーミスタ62、第3のサーミスタ64等、各種検知装置は夫々の検知操作を行う。MFP10の電源オンによるウォーミングアップ時、定着装置34は、プレスローラ51を矢印q方向に回転して、定着ベルト50を矢印u方向に従動回転する。インバータ駆動回路68による高周波電流の印加によりIHコイルユニット52は、定着ベルト50方向に磁束を発生する。
IHコイルユニット52の磁束は、定着ベルト50の発熱層50aを通る第1の磁路81に誘導されて、発熱層50aを発熱する。定着ベルト50を透過したIHコイルユニット52の磁束は、補助発熱板69を通る第2の磁路82に誘導されて、補助発熱板69を発熱する。
補助発熱板69の発熱は、間隙G1を介して定着ベルト50に熱伝導する。補助発熱板69から定着ベルト50への熱伝導は、定着ベルト50の急速な立ち上げを助長する。ウォーミングアップの間、IH制御回路67は、センターサーミスタ61或いはエッジサーミスタ62の検知結果から、駆動回路インバータをフィードバック制御する。発熱層50aが薄く熱容量の小さい定着ベルト50は、短時間でウォーミングアップを終了する。
(定着操作時)
定着ベルト50が定着温度に達して、ウォーミングアップを終了し、プリント要求があると、MFP10はプリント操作を開始する。MFP10は、プリンタ部18でシートPにトナー像を形成して、シートPを定着装置34方向に搬送する。
MFP10は、トナー像が形成されたシートPを、定着温度に達した定着ベルト50とプレスローラ51との間のニップ54に通して、トナー像をシートPに加熱加圧定着する。定着を行う間IH制御回路67は、IHコイルユニット52をフィードバック制御して定着ベルト50を定着温度に保持する。
定着操作により、定着ベルト50はシートPに熱を奪われる。高速にて連続通紙した場合にはシートPに奪われる熱量が大きいため、低熱容量の定着ベルト50は定着温度を保持できない恐れがある。補助発熱板69から定着ベルト50への熱伝導は、定着ベルト50の内周から定着ベルト50を加熱して、定着ベルト50の発熱量の不足を補う。補助発熱板69から定着ベルト50への熱伝導により定着ベルト50を加熱して、高速での連続通紙時においても、定着ベルト50の温度を定着温度に保持する。
(定着ベルト50が過度に温度上昇した場合)
MFP10の電源をオンする間、不具合等により定着ベルト50が制御温度範囲を超えて過度に温度上昇する場合がある。或いは、サーモスタット63に対向する領域の定着ベルト50の発熱層50aが局部的に薄く、サーモスタット63の対向領域の定着ベルト50が局部的に過度に温度上昇する場合がある。定着ベルト50が過度に温度上昇した場合には、CPU100は、先ず第3のサーミスタ64の温度検知結果に従いMFP10のプリント操作を待機し、その後プリントモードに復帰する。MFP10のプリント操作を待機した後も定着ベルト50が温度上昇して異常発熱した場合は、サーモスタット63が作動してMFP10をダウンする。
CPU100は、第3のサーミスタ64による検知温度が、定着ベルト50の各種制御温度範囲を超えた220℃以上の場合に、MFP10のプリント操作を待機する。本体制御回路101は、IH回路120及びモータ駆動回路51c等を制御して、MFP10を待機モードとする。待機モードの間に定着ベルト50の温度が低下して、第3のサーミスタ64の検知温度が180℃以下になると、CPU100は、MFP10をプリントモードに復帰する。定着ベルト50が局部的に急激に温度上昇した場合にサーモスタット63が直ちに作動して、MFP10を頻繁にダウンするリスクを回避する。また定着ベルト50の温度がサーモスタット63の遮断閾値に達していないにもかかわらず、サーモスタット63が誤作動して、MFP10を頻繁にダウンするリスクを回避する。
MFP10を待機モードにした後も定着ベルト50が更に温度上昇して異常発熱した場合は、サーモスタット63が作動する。サーモスタット63は接点63dを離間して、商用交流電源111からリレー112を介して整流回路121に流れる電流を遮断してMFP10をダウンさせる。サーモスタット63の作動によりIH制御回路67からのIHコイルユニット52への電力供給が遮断され、定着装置34は発熱を停止して、定着装置34ひいてはMFP10の安全性を保全する。サーモスタット63が作動する前にMFP10を待機モードとすることにより、MFP10がダウンしてしまうリスクを回避する。
第1の実施形態によると、発熱層50aを薄く形成して定着ベルト50の熱容量を小さくして、ウォーミングアップ時間を短縮し、消費エネルギーの節約を図る。定着ベルト50の内周にギャップG1を隔てて、補助発熱板69を配置して定着ベルト50の加熱を補助して、ウォーミングアップ時間を加速して、消費エネルギーの節約を図る。補助発熱板69により定着ベルト50の加熱を補助して定着時の定着温度を維持して、良好な定着性能を得る。
第1の実施形態によると、定着ベルト50の発熱層50aの層厚がばらつくことを原因として、定着ベルト50が局部的に過度に温度上昇し、或いはサーモスタット63が誤作動してMFP10が頻繁にダウンするのを防止する第3のサーミスタ64を配置する。第3のサーミスタ64を補助発熱板69のサーモスタット63の配置位置とほぼ同じ位相上に配置する。CPU100は、第3のサーミスタ64の検知温度に応じて、サーモスタット63が作動する前にMFP10を待機モードとする。定着ベルト50が過度に温度上昇した場合にサーモスタット63が直ちに作動するのを回避して、MFP10が頻繁にダウンするのを回避して、MFP10の稼動効率を向上する。MFP10を待機モードとした後も定着ベルト50が異常発熱した場合は、サーモスタット63が作動してMFP10をダウンし、MFP10の安全性を得る。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の定着装置を、図8乃至図10を参照して説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態における定着ベルトの内部に整磁合金層と補助発熱板とを備える。整磁合金層と補助発熱板は、定着ベルトの加熱を補助する。第2の実施形態にあって、前述の第1の実施形態で説明した構成と同一構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第2の実施形態は、図8に示すように、定着ベルト50とシールド76との間に整磁合金層70と補助発熱部である補助発熱板71を備える。整磁合金層70は、定着ベルト50の内周面と間隙G2を隔てて、定着ベルト50の内周面に沿って円弧形状に形成される。整磁合金層70は、キュリー温度Tcが、サーモスタット63の遮断閾値よりも低い整磁合金部材からなり、定着ベルト50が過度に温度上昇するのを抑制する。
整磁合金部材は、図9の実線Cに示すように、キュリー温度Tc付近で磁性特性が急激に変化する。整磁合金部材のキュリー温度Tcは、部材により異なる。整磁合金部材は、低温領域αでは透磁率が高い強磁性体の特性を示し、温度の上昇とともに透磁率が上昇する。整磁合金部材は、キュリー温度Tcに近づく移行領域βでは温度の上昇に比例するよう透磁率が急激に低下する。整磁合金部材は、キュリー温度Tcに達すると、透磁率が実質的にゼロの常磁性体の特性を示し、誘導電流を発生しない。
整磁合金層70を例えばキュリー温度Tcが200℃の鉄−ニッケル整磁合金部材で構成する。整磁合金層70の温度がキュリー温度Tc未満の低温領域αであれば、整磁合金層70は強磁性体の特性を示し、IHコイルユニット52が発生する磁束による誘導電流により発熱する。低温領域αの整磁合金層70は、IHコイルユニット52による定着ベルト50の発熱層50aによる発熱とともに、定着ベルト50の加熱を補助する。低温領域αの整磁合金層70は、MFP10のウォーミングアップ時の定着ベルト50の立ち上げを加速し、MFP10のプリント中の定着温度を維持する。
整磁合金層70は、移行領域βを経てキュリー温度Tcに達することで発熱を停止して、定着ベルト50が過度に発熱するのを抑制する。連続通紙した場合に、非通紙領域で定着ベルト50が昇温して整磁合金層70がキュリー温度Tcに到達すると、整磁合金層70は発熱を停止して、定着ベルト50が過度に昇温するのを抑制する。整磁合金層70は可逆性を備え、整磁合金層70の温度がキュリー温度Tc未満に低下すると、常磁性体から強磁性体に復帰する。
整磁合金層の材質、キュリー温度等、限定されない。整磁金属層70は、キュリー温度Tcがトナーの定着温度より高く、且つ定着ベルト50の耐熱温度以下の例えば200℃前後になる様な材料であれば良い。
補助発熱板71は、整磁合金層70の内周面と間隙G3を隔てて、整磁合金層70の内周面に沿って円弧形状に形成される。補助発熱板71は、例えば鉄(Fe)、ニッケル(Ni)等の磁性特性を備える部材により構成される。補助発熱板71は、補助発熱板71の温度にかかわらず一定の磁性特性を示す。
補助発熱板71は、IHコイルユニット52が発生する磁束により渦電流を生じて発熱する。補助発熱板71は、IHコイルユニット52による定着ベルト50の発熱層50aによる発熱及び整磁合金層70の発熱とともに、定着ベルト50の加熱を補助する。補助発熱板71と整磁合金層70のギャップG3は、補助発熱板71の発熱が整磁合金層70に直接熱伝導するのを防止する。ギャップG3は、補助発熱板71から整磁合金層70への熱伝導を遅らせて、整磁合金層70がキュリー温度Tcに達するのを遅らせる。
図8に示すように、IHコイルユニット52が発生する磁束は定着ベルト50の発熱層50aに誘導される第1の磁路81を形成する。さらにIHコイルユニット52が発生する磁束は、整磁合金層70に誘導される第3の磁路83及び補助発熱板71に誘導される第4の磁路84を形成する。
補助発熱板71は、定着ベルト50のウォーミングアップ時、整磁合金層70とともに定着ベルト50の発熱層50aによる発熱を補助して、ウォーミングアップを加速する。補助発熱板71は、プリント時、整磁合金層70とともに定着ベルト50の発熱層50aによる発熱を補助して、定着温度を維持する。補助発熱板71は、整磁合金層70の温度がキュリー温度Tc温度に達した後も、IHコイルユニット52が発生する磁束により発熱して、定着ベルト50の発熱を補助する。
図10に示すように、補助発熱板71は階段状に複数幅を備える。例えば、補助発熱板71の1段目71aは、JIS規格A4Rサイズとレターサイズをカバーする幅に形成される。補助発熱板71の2段目71bは、JIS規格B5Rサイズをカバーする幅に形成される。補助発熱板71の3段目71cは、JIS規格A5Rサイズをカバーする幅に形成される。
補助発熱板71を階段状に形成して、定着ベルト50の幅方向における補助発熱板71の発熱量を調整する。小サイズのシートPを連続定着した場合に、非通紙領域における補助発熱板71の発熱量を小さくして、非通紙領域にて定着ベルト50が過度に発熱するのを抑制する。補助発熱板71を階段状に形成して、幅方向における定着ベルト50の温度の均熱化を図る。非通紙領域における過度の発熱を抑制可能であれば、補助発熱板71の形状は限定されない。補助発熱板71は中央領域に切り欠き部71dを備え、補助発熱板71の発熱がセンターサーミスタ61の検知結果に影響するのを防止して、センターサーミスタ61の温度検知精度を高める。
補助発熱板71の1段目71aの幅は、IHコイルユニット52の第1のコア57の配置領域とほぼ同等幅である。整磁合金層70の幅γは、IHコイルユニット52の幅δより広い。エッジサーミスタ62は、定着ベルト50の幅方向において、第2のコア58の端部58bと整磁合金層70の端部70aの間に対応する位置に配置される。エッジサーミスタ62を、第2のコア58の端部58bより外側に配置することにより、第2のコア58による温度上昇領域を回避して定着ベルト50の温度を検知する。エッジサーミスタ62は、第2のコア58の影響を受けずに、定着ベルト50の端部の温度を検知する。エッジサーミスタ62は、定着ベルト50のエッジ領域の温度を高精度で検知する。
サーモスタット63を、補助発熱板71のほぼ中央に形成される中央切り欠き部71eに配置する。整磁合金層70は、中央切り欠き部71eと対向する領域に切り欠き部70eを備える。第3のサーミスタ64を、定着ベルト50の回転方向においてサーモスタット63の配置位置とほぼ同じ位相上であって、補助発熱板71のIHコイルユニット52の加熱領域から外れた位置に配置する。
(ウォーミングアップ時)
ウォーミングアップ時にIHコイルユニット52が発生する磁束は、定着ベルト50の発熱層50aを通る第1の磁路81に誘導されて、発熱層50aを発熱する。定着ベルト50を透過したIHコイルユニット52の磁束は、整磁合金層70を通る第3の磁路83に誘導されて、整磁合金層70を発熱する。更に整磁合金層70を透過したIHコイルユニット52の磁束は、補助発熱板71を通る第4の磁路84に誘導されて、補助発熱板71を発熱する。
整磁合金層70の発熱は、間隙G2を介して定着ベルト50に熱伝導する。補助発熱板71の発熱は、間隙G3及び間隙G2を介して定着ベルト50に熱伝導する。整磁合金層70及び補助発熱板71から定着ベルト50への熱伝導は、定着ベルト50の急速な立ち上げを助長する。IH制御回路67は、センターサーミスタ61或いはエッジサーミスタ62の検知結果から、駆動回路インバータをフィードバック制御する。発熱層50aが薄く熱容量の小さい定着ベルト50は、短時間でウォーミングアップを終了する。
(定着操作時)
プリント要求により定着装置34でシートPにトナー像を定着する間、IHコイルユニット52をフィードバック制御して定着ベルト50を定着温度に保持する。高速にて連続通紙した場合に、整磁合金層70及び補助発熱板71から定着ベルト50への熱伝導により定着ベルト50の発熱量の不足を補う。高速での連続通紙時においても、定着ベルト50の温度を定着温度に保持する。
(整磁合金層70がキュリー温度に達した場合)
例えば高速にて連続通紙を行った場合、定着ベルト50を定着温度に保持しようとすると、整磁合金層70は次第に温度上昇する。整磁合金層70の温度を経てキュリー温度Tcに達すると、整磁合金層70は発熱を停止して、整磁合金層70からの熱伝導による定着ベルト50の過度の発熱を抑制する。
但し、整磁合金層70がキュリー温度Tcに達した場合であっても、補助発熱板71は、定着ベルト50及び整磁合金層70を透過したIHコイルユニット52からの磁束により発熱する。補助発熱板71の発熱は、間隙G3及び間隙G2を介して定着ベルト50に熱伝導する。整磁合金層70がキュリー温度Tcに達した場合には、補助発熱板71の発熱により、定着ベルト50の加熱を補助する。
整磁合金層70がキュリー温度Tcに達して発熱しない場合でも、補助発熱板71の発熱により定着ベルト50を定着温度に保持する。定着ベルト50を定着温度に保持して、インバータ駆動回路68のIGBT素子68a等に掛かる負荷が増大するのを防止する。
通紙を行う間に、定着ベルト50の温度が低下して、整磁合金層70がキュリー温度Tc未満に温度低下すると、整磁合金層70は常磁性体から強磁性体に復帰して発熱する。
(定着ベルト50が過度に温度上昇した場合)
CPU100は、第3のサーミスタ64の検知温度が定着ベルト50の各種制御温度範囲を超えた220℃以上の場合に、MFP10を待機モードとする。待機モードの間に定着ベルト50の温度が低下して、第3のサーミスタ64の検知温度が180℃以下になると、CPU100は、MFP10をプリントモードに復帰する。定着ベルト50が局部的に急激に温度上昇した場合にサーモスタット63が直ちに作動して、MFP10を頻繁にダウンするリスクを回避する。また定着ベルト50の温度がサーモスタット63の遮断閾値に達していないにもかかわらず、サーモスタット63が誤作動して、MFP10を頻繁にダウンするリスクを回避する。
MFP10を待機モードにした後も定着ベルト50が更に温度上昇して異常発熱した場合は、サーモスタット63が作動して、IH制御回路67からのIHコイルユニット52への電力供給が遮断される。定着装置34は発熱を停止して、定着装置34ひいてはMFP10の安全性を保全する。サーモスタット63が作動する前にMFP10を待機モードとすることにより、MFP10がダウンしてしまうリスクを回避する。
第2の実施形態によると、整磁合金層70と、補助発熱板71とにより、発熱層50aの薄い定着ベルト50の加熱を補助して、ウォーミングアップ時間を更に加速して、消費エネルギーの節約を図る。整磁合金層70と、補助発熱板71により熱容量の小さい定着ベルト50の加熱を補助して定着時の定着温度を維持して、良好な定着性能を得る。
第2の実施形態によると、整磁合金層70を設けて定着ベルト50が過度に昇温するのを抑制して、MFP10の安全性を得る。但し、整磁合金層70がキュリー温度Tcに達した場合でも補助発熱板71により定着ベルト50の加熱を補助する。整磁合金層70がキュリー温度Tcに達して定着ベルト50が温度低下した場合に、定着ベルト50を定着温度に保持するように、インバータ駆動回路68のIGBT素子68aに掛かる負荷が増大するのを防止する。第2の実施形態によると、補助発熱板71を階段状にして、定着ベルト50の非通紙領域が過度に発熱するのを防止して、定着ベルト50の幅方向の均熱化を図る。
第2の実施形態によると、第1の実施形態と同様に、第3のサーミスタ64を備えて、定着ベルト50の発熱層50aの層厚がばらつくことを原因として、MFP10が頻繁にダウンするリスクを回避して、MFP10の稼動効率の向上を図る。MFP10を待機モードとした後も定着ベルト50が異常発熱した場合は、サーモスタット63が作動してMFP10をダウンし、定着装置34ひいてはMFP10の安全性を得る。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、熱容量が小さく発熱層が薄い定着ベルトであっても、サーモスタットが作動する前にMFPを待機モードとする。定着ベルトが過度に温度上昇した場合にサーモスタットが直ちに作動するのを回避して、MFPが頻繁にダウンするのを回避して、MFPの稼動効率の向上を図る。定着ベルトが異常発熱した場合は、サーモスタットを作動してMFPをダウンしMFPの安全性を得る。
この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。また定着装置は、記録媒体上にトナー像を定着するのみでなく、記録媒体上の画像を消色する機能を備えていても良い。
この発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことが出来る。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…MFP
34…定着装置
50…定着ベルト
50a…発熱層
51…プレスローラ
52…IHコイルユニット
61…センターサーミスタ
62…エッジサーミスタ
63…サーモスタット
64…第3のサーミスタ
67…IH制御回路
68…インバータ駆動回路
69…補助発熱板

Claims (5)

  1. 誘導電流を発生する誘導電流発生部と、
    前記誘導電流により発熱する発熱部を備える定着ベルトと、
    前記定着ベルトに近接し、前記誘導電流により発熱する補助発熱部と、
    前記定着ベルトの温度が遮断閾値に達した場合に、前記誘導電流発生部への電力供給を遮断する遮断部と、
    前記補助発熱部の配置内に在り、前記定着ベルトの温度を検知する安全用温度検知部とを備えることを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着ベルトの回転時に、前記安全用温度検知部は、前記遮断部による前記定着ベルトの温度検知領域と同じ領域の温度を検知することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. キュリー温度が前記遮断閾値より低温である整磁合金からなり、前記誘導電流により発熱する第2の補助発熱部を更に備え、
    前記補助発熱部は、キュリー温度が前記遮断閾値より高温である磁性部材であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記発熱部が、銅層であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    誘導電流を発生する誘導電流発生部と、前記誘導電流により発熱する発熱部を備える定着ベルトと、前記定着ベルトに近接し、前記誘導電流により発熱する補助発熱部と、前記定着ベルトの温度が遮断閾値に達した場合に、前記誘導電流発生部への電力供給を遮断する遮断部と、前記定着ベルトの温度を検知する安全用温度検知部とを備えて、前記画像を前記記録媒体に定着する定着装置と、
    前記安全用温度検知部が前記遮断閾値より低い停止温度を検知した場合に、前記遮断部が前記誘導電流発生部への前記電力供給を遮断する前に、前記誘導電流発生部への電力供給を停止する制御部とを備えることを特徴とする画像形成装置。
JP2013257992A 2013-12-13 2013-12-13 定着装置及び画像形成装置 Active JP6230401B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013257992A JP6230401B2 (ja) 2013-12-13 2013-12-13 定着装置及び画像形成装置
US14/559,772 US9501004B2 (en) 2013-12-13 2014-12-03 Fixing apparatus that controls power-on and power-off of an induction current generator and image forming apparatus having the same
CN201410738102.3A CN104714388B (zh) 2013-12-13 2014-12-04 定影装置以及图像形成装置
CN201710361429.7A CN107239024B (zh) 2013-12-13 2014-12-04 定影装置以及图像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013257992A JP6230401B2 (ja) 2013-12-13 2013-12-13 定着装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015114587A true JP2015114587A (ja) 2015-06-22
JP6230401B2 JP6230401B2 (ja) 2017-11-15

Family

ID=53368301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013257992A Active JP6230401B2 (ja) 2013-12-13 2013-12-13 定着装置及び画像形成装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9501004B2 (ja)
JP (1) JP6230401B2 (ja)
CN (2) CN107239024B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018045122A (ja) * 2016-09-15 2018-03-22 富士ゼロックス株式会社 定着装置及び画像形成装置

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9501014B2 (en) * 2014-11-27 2016-11-22 Kabushiki Kaisha Toshiba Fixing apparatus that controls current for driving an induction heater
JP2017032667A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 株式会社東芝 定着装置
US9733597B1 (en) * 2016-09-02 2017-08-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus using residual heat of heating member in other jobs
US9864312B1 (en) * 2017-01-20 2018-01-09 Kabushiki Kaisha Toshiba Fixing device that can suppress variation in temperature, and image forming apparatus having the fixing device
US20190086848A1 (en) * 2017-09-19 2019-03-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Fixing device and image forming device
JP2019124716A (ja) * 2018-01-11 2019-07-25 株式会社東芝 画像形成装置及び画像形成方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009271304A (ja) * 2008-05-07 2009-11-19 Ricoh Co Ltd 画像形成装置および加熱制御方法
JP2010230932A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置、および画像形成装置
JP2011118389A (ja) * 2009-12-04 2011-06-16 Toshiba Corp 定着装置、画像形成装置及び定着方法
JP2013130725A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2013205454A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Fuji Xerox Co Ltd 加熱装置および画像形成装置

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3491973B2 (ja) * 1994-06-24 2004-02-03 キヤノン株式会社 加熱装置
JPH11202666A (ja) * 1998-01-13 1999-07-30 Minolta Co Ltd 定着装置
JP3931589B2 (ja) 2001-06-21 2007-06-20 富士ゼロックス株式会社 電磁誘導加熱装置、定着装置及び画像記録装置
JP2004012804A (ja) * 2002-06-06 2004-01-15 Toshiba Tec Corp 誘導加熱を用いた加熱装置ならびに定着装置
JP2005037858A (ja) * 2003-06-25 2005-02-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電磁誘導加熱型定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2005221676A (ja) * 2004-02-04 2005-08-18 Canon Inc 画像形成装置およびその制御方法
JP2005221677A (ja) * 2004-02-04 2005-08-18 Canon Inc 画像形成装置
JP4949803B2 (ja) * 2006-03-17 2012-06-13 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP4948290B2 (ja) * 2007-06-29 2012-06-06 株式会社リコー 定着装置
JP5286869B2 (ja) * 2008-03-25 2013-09-11 株式会社リコー 定着装置、画像形成装置
JP5546175B2 (ja) * 2008-08-27 2014-07-09 キヤノン株式会社 画像加熱装置
JP4803285B2 (ja) * 2009-07-16 2011-10-26 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 定着装置および画像形成装置
US20110135358A1 (en) * 2009-12-04 2011-06-09 Kabushiki Kaisha Toshiba Fixing device comprising auxiliary heat generating member and maintaining gap relative to separator
JP5770217B2 (ja) * 2013-04-22 2015-08-26 株式会社東芝 定着装置及び画像形成装置
JP5759504B2 (ja) 2013-04-22 2015-08-05 株式会社東芝 定着装置及び画像形成装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009271304A (ja) * 2008-05-07 2009-11-19 Ricoh Co Ltd 画像形成装置および加熱制御方法
JP2010230932A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置、および画像形成装置
JP2011118389A (ja) * 2009-12-04 2011-06-16 Toshiba Corp 定着装置、画像形成装置及び定着方法
JP2013130725A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2013205454A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Fuji Xerox Co Ltd 加熱装置および画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018045122A (ja) * 2016-09-15 2018-03-22 富士ゼロックス株式会社 定着装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN107239024A (zh) 2017-10-10
CN107239024B (zh) 2020-12-18
CN104714388A (zh) 2015-06-17
US9501004B2 (en) 2016-11-22
CN104714388B (zh) 2017-06-09
US20150168888A1 (en) 2015-06-18
JP6230401B2 (ja) 2017-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9389558B2 (en) Fixing device and image forming apparatus
JP6230401B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5759504B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4717412B2 (ja) 加熱装置
US9727013B2 (en) Image forming apparatus for controlling a traveling trajectory of a belt
US10571836B2 (en) Fixing apparatus
US20160116871A1 (en) Fixing device and image forming apparatus
JP2011002774A (ja) 電磁誘導加熱装置及びこれを用いた定着装置、画像形成装置
US9971287B2 (en) Fixing device comprising a magnetic shunt alloy and image forming apparatus
JP2009210869A (ja) 像加熱装置
US9268271B1 (en) Fixing device, image forming apparatus and drive load reduction method of the fixing device
US9395663B1 (en) Fixing device with temperature detection
EP3026501B1 (en) Fixing apparatus that controls current for driving an induction heater
JP5945354B2 (ja) 定着装置
US20160259280A1 (en) Fixing device and image forming apparatus
US10732548B2 (en) Fixing device and image forming apparatus
US9389557B1 (en) Fixing device
JP2014052452A (ja) 画像形成装置
JP6071351B2 (ja) 画像加熱装置
JP2014052466A5 (ja)
JP2010156999A (ja) 加熱装置
JP2013037053A (ja) 画像形成装置
JP2013114035A (ja) 画像加熱装置、及びこれを備えた画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170404

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170926

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171017

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6230401

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150