JP2014052452A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】加熱部材としての定着ベルト1の幅方向の発熱領域を変更できる構造で、装置の電源投入時や画像形成ジョブの開始時であっても、記録材にしわが発生することを低減できる構造を実現する。
【解決手段】装置の電源投入時又は画像形成ジョブの開始時で、定着ベルト1と回転部材としての加圧ローラ2とのニップ部Nに記録材が進入する前に、定着ベルト1の発熱領域が最大となるようにする。これと共に、冷却手段としての冷却ファン600により、加圧ローラ2の幅方向中間部を冷却する。これにより、加圧ローラ2の幅方向中間部と幅方向端部との温度差を小さくできる。この結果、幅方向中間部と幅方向端部とでの記録材の搬送速度の差を小さくでき、記録材にしわが発生することを低減できる。
【選択図】図2
【解決手段】装置の電源投入時又は画像形成ジョブの開始時で、定着ベルト1と回転部材としての加圧ローラ2とのニップ部Nに記録材が進入する前に、定着ベルト1の発熱領域が最大となるようにする。これと共に、冷却手段としての冷却ファン600により、加圧ローラ2の幅方向中間部を冷却する。これにより、加圧ローラ2の幅方向中間部と幅方向端部との温度差を小さくできる。この結果、幅方向中間部と幅方向端部とでの記録材の搬送速度の差を小さくでき、記録材にしわが発生することを低減できる。
【選択図】図2
Description
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複合機などの画像形成装置に関し、電磁誘導加熱により記録材に形成された画像を加熱する像加熱装置を備えた構成に関する。
画像形成装置は、画像形成部により記録材に形成した未定着画像を定着する定着装置や、記録材に定着された画像を加熱する事により画像の光沢度を向上させる光沢付与装置としての像加熱装置を備えている。このような像加熱装置では、小サイズの記録材を連続して通紙すると、記録材が通過しない非通紙部で昇温(非通紙部昇温)が生じる場合がある。
このような非通紙部昇温を抑制するために、記録材を加熱する加熱部材の幅方向の発熱分布を可変とした構造が提案されている(特許文献1参照)。また、加熱部材との間でニップ部を形成する加圧ローラの非通紙部を冷却ファンにより冷却することで、非通紙部昇温を抑制する構造も提案されている(特許文献2参照)。
ところで、特許文献1に記載されているような発熱分布を可変とした構造の場合、装置の電源投入時や画像形成ジョブの開始時には、通常、発熱分布を最大とする制御が行われる。即ち、どのサイズの記録材が通紙されても良いように、加熱部材の幅方向全体を加熱して、例えば、大サイズの記録材が通紙されても幅方向端部の画像の定着性を確保できるようにしている。
一方、加熱部材の幅方向端部は、幅方向中間部よりも昇温しにくいため、このように加熱部材の幅方向全体を加熱しても、加熱部材の幅方向端部の温度は、幅方向中間部の温度よりも低くなる。したがって、加熱部材との間でニップ部を形成し、ニップ部で記録材を挟持して回転する回転部材としての加圧ローラの温度分布も、幅方向端部で低くなる。この結果、加圧ローラの幅方向中間部は昇温により膨張して径が大きくなるのに対し、加圧ローラの幅方向端部はそれ程膨張しないため、幅方向中間部よりも径が小さくなる。この状態で、記録材をニップ部で挟持して搬送すると、記録材を搬送する速度が幅方向中間部よりも幅方向端部で遅くなり、記録材端部が記録材中央に引っ張られて、記録材にしわが発生する可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑み、加熱部材の幅方向の発熱領域や発熱状態を変更できる構造で、装置の電源投入時や画像形成ジョブの開始時であっても、記録材にしわが発生することを低減できる構造を実現すべく発明したものである。
本発明は、磁束が通過することにより発熱して、搬送される記録材を加熱する加熱部材と、前記加熱部材との間でニップ部を形成し、前記ニップ部で記録材を挟持して回転する回転部材と、磁束を発生する磁束発生手段と、前記加熱部材に対向する位置に、記録材の搬送方向に直交する幅方向に並べて配置され、前記磁束発生手段により発生した磁束を前記加熱部材に導く複数の磁性体コアと、前記複数の磁性体コアから前記加熱部材に導かれる磁束を変化させて、前記加熱部材の前記幅方向に関する発熱領域を変更する変更手段と、前記回転部材の前記幅方向中間部を冷却するための冷却手段と、装置の電源投入時又は画像形成ジョブの開始時で、前記ニップ部に記録材が進入する前に、前記加熱部材の発熱領域が最大となるように前記変更手段を制御すると共に、前記冷却手段により前記回転部材の前記幅方向中間部を冷却する制御手段と、を備えた、ことを特徴とする画像形成装置にある。
本発明によれば、装置の電源投入時又は画像形成ジョブの開始時に、加熱部材の発熱領域を最大とすると共に、冷却手段により回転部材の幅方向中間部を冷却しているため、回転部材の幅方向中間部と幅方向端部との温度差を小さくできる。この結果、幅方向中間部と幅方向端部とでの記録材の搬送速度の差を小さくでき、記録材にしわが発生することを低減できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、本発明を複数の感光ドラムを有する電子写真方式のフルカラーの画像形成装置に適用する例を説明するが、本発明は、これに限らず、各種方式の画像形成装置、単色の画像形成装置などにも適用できる。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、図1ないし図15を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成装置の概略構成について、図1を用いて説明する。
本発明の第1の実施形態について、図1ないし図15を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成装置の概略構成について、図1を用いて説明する。
[画像形成装置]
図1は本実施形態に係るフルカラーの画像形成装置を示す図である。画像形成装置1000は、画像読取装置300と画像形成装置本体400とを備える。画像読取装置300は、原稿台ガラス302上に置かれた原稿を読み取るもので、光源303から照射された光が原稿で反射し、レンズなどの光学系部材304を介してCCDセンサ305に結像される。このような光学系ユニットは矢印の方向に走査することにより、原稿をライン毎の電気信号データ列に変換する。
図1は本実施形態に係るフルカラーの画像形成装置を示す図である。画像形成装置1000は、画像読取装置300と画像形成装置本体400とを備える。画像読取装置300は、原稿台ガラス302上に置かれた原稿を読み取るもので、光源303から照射された光が原稿で反射し、レンズなどの光学系部材304を介してCCDセンサ305に結像される。このような光学系ユニットは矢印の方向に走査することにより、原稿をライン毎の電気信号データ列に変換する。
CCDセンサ305により得られた画像信号は、画像形成装置本体400に送られ、制御部309で次述する各画像形成部に合わせた画像処理がなされる。また、制御部309は画像信号としてプリントサーバ等からの外部入力も受けられる。
画像形成装置本体400は、複数の画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを備え、各画像形成部では、上述の画像信号に基づいて画像形成が行われる。即ち、画像信号は制御部309によりPWM(パルス幅変調制御)されたレーザービームに変換される。図1において、310は露光装置としてのポリゴンスキャナで、画像信号に応じたレーザービームを走査する。そして、各画像形成部Pa〜Pdの像担持体としての感光ドラム200a〜200dにレーザービームが照射される。
なお、Paはイエロー色(Y)画像形成部、Pbはマゼンタ色(M)画像形成部、Pcはシアン色(C)画像形成部、Pdはブラック色(Bk)画像形成部で、それぞれ対応する色の画像を形成する。画像形成部Pa〜Pdは略同一なので、以下にY画像形成部Paの詳細を説明して、他の画像形成部の説明は省略する。Y画像形成部Paにおいて、200aは感光ドラムで、次述するように、画像信号に基づいて表面にトナー画像が形成される。
201aは1次帯電器で、感光ドラム200aの表面を所定の電位に帯電させて静電潜像形成の準備を施す。ポリゴンスキャナ310からのレーザービームによって、所定の電位に帯電された感光ドラム200aの表面に静電潜像が形成される。202aは現像器で、感光ドラム200a上の静電潜像を現像してトナー画像を形成する。203aは転写ローラで、中間転写ベルト204の背面から放電を行いトナーと逆極性の一次転写バイアスを印加し、感光ドラム200a上のトナー画像を中間転写ベルト204上へ転写する。転写後の感光ドラム200aは、クリーナー207aでその表面を清掃される。
また、中間転写ベルト204上のトナー画像は次の画像形成部に搬送され、M、C、Bkの順に、順次それぞれの画像形成部にて形成された各色のトナー像が転写され、4色の画像がその表面に形成される。Bk画像形成部を通過したトナー画像は、2次転写ローラ対205、206で構成される2次転写部において、中間転写ベルト204上のトナー画像と逆極性の2次転写電界が印加されることにより、記録材Pに2次転写される。その後、記録材上のトナー画像は、像加熱装置としての定着装置500で、記録材に定着される。
[定着装置]
次に、本実施形態の定着装置500について、図2ないし図10を用いて説明する。なお、以下の説明において、定着装置またはこれを構成している部材の長手方向とは記録材搬送路面内において記録材の搬送方向に直交する幅方向である。また短手方向とは記録材の搬送方向に平行な方向である。定着装置に関し、正面とは装置を記録材入口側からみた面、背面とはその反対側の面(記録材出口側)、左右とは装置を正面から見て左または右である。上流側と下流側とは記録材搬送方向に関して上流側と下流側である。
次に、本実施形態の定着装置500について、図2ないし図10を用いて説明する。なお、以下の説明において、定着装置またはこれを構成している部材の長手方向とは記録材搬送路面内において記録材の搬送方向に直交する幅方向である。また短手方向とは記録材の搬送方向に平行な方向である。定着装置に関し、正面とは装置を記録材入口側からみた面、背面とはその反対側の面(記録材出口側)、左右とは装置を正面から見て左または右である。上流側と下流側とは記録材搬送方向に関して上流側と下流側である。
まず、定着装置500の概略構成について、図2を用いて説明する。定着装置500は、加熱部材としての定着ベルト1と、回転部材としての加圧ローラ2と、誘導加熱装置100とを備える。定着ベルト1は、無端状に形成され、磁束が通過することにより発熱する金属層を有し、搬送される記録材を加熱する。加圧ローラ2は、定着ベルト1の外周面と接するように配設され、定着ベルト1との間でニップ部Nを形成し、ニップ部Nで記録材を挟持して回転する加圧回転体である。3は、後述する圧力付与手段としての圧力付与機構30により、定着ベルト1と加圧ローラ2との間に押圧力を作用させてニップ部Nを形成する圧力付与部材であり、金属製のステー4に保持されている。また、ステー4の誘導加熱装置100側には、定着ベルト1を効率的に加熱するために誘導磁場をベルトに集中させるための磁性体コア5(内コア)が設けられている。
誘導加熱装置100は、定着ベルト1を誘導加熱する加熱源(誘導加熱手段)であり、励磁コイル6と、複数の磁性体コア7a(外コア)と、励磁コイルに電流を印加する電源装置101と、電源装置101を制御する制御回路部102とを有する。励磁コイルと6、電源装置101及び制御回路部102により磁束発生手段を構成する。
励磁コイル6は、電線として例えばリッツ線を用い、これを横長・船底状にして定着ベルト1の周面と側面の一部に対向するように巻回してなる。複数の磁性体コア7aは、励磁コイル6によって発生した磁束が定着ベルト1の金属層(導電層)以外に実質漏れないように励磁コイル6の外側を覆うように配置されている。また、複数の磁性体コア7aは、定着ベルト1に対向する位置に、記録材の搬送方向に直交する幅方向に並べて配置され、励磁コイル6により発生した磁束を定着ベルト1に導く。これら励磁コイル6と複数の磁性体コア7とは、電気絶縁性の樹脂により形成されたモールド部材7cによって支持される。このように構成される誘導加熱装置100は、定着ベルト1の外周面に対してギャップ(隙間)を存して対面させて配設してある。
定着ベルト1の回転状態において、誘導加熱装置100の励磁コイル6には電源装置(励磁回路)101から20〜50kHzの高周波電流が印加されて、励磁コイル6によって発生した磁束により定着ベルト1の金属層(導電層)が誘導発熱する。
TH1は例えばサーミスタ等の温度センサ(温度検出素子、第1温度検知手段)であり、定着ベルト1の幅方向中央部の内周面の位置に当接させて配設してあり、定着ベルト1の幅方向中央部の温度を検知する。即ち、温度センサTH1は、記録材が通過する通紙部となる定着ベルト1部分の温度を検知する。温度センサTH1は、圧力付与部材3に弾性支持部材を介して取り付けられており、定着ベルト1の当接面が波打つなどの位置変動が生じたとしてもこれに追従して良好な接触状態が維持されるように構成されている。温度センサTH1により検知された検知温度情報は、制御回路部102にフィードバックされる。
制御回路部102は、この温度センサTH1から入力する検知温度が所定の目標温度(定着温度)に維持されるように電源装置101から励磁コイル6に入力する電力を制御している。即ち、定着ベルト1の検知温度が目標温度に昇温した場合、励磁コイル6への通電が遮断される。本実施形態では、電源の立ち上げ中は定着ベルト1の目標温度で一定になるように、温度センサTH1の検出温度に基づいて高周波電流の周波数を変化させて励磁コイル6に入力する電力を制御して温度調節(温調)を行っている。
一方、定着ベルト1の幅方向端部には、第2温度検知手段としての温度センサTH2が、温度センサTH1と同様の構成で設けられている。この温度センサTH2は、定着ベルト1の幅方向中央から例えば160mmの位置に配置されている。このような温度センサTH2は、通紙する最大サイズの記録材の端部近傍にあることが望ましく、定着ベルト1の幅方向中央から150〜165mmの範囲にあることが好ましい。
定着ベルト1は、少なくとも画像形成実行時には、制御回路部102で制御されるモータ(駆動手段)によって加圧ローラ2が回転駆動されることで、従動回転する。そして、2次転写部側から搬送されてくる、未定着トナー画像を担持した記録材の搬送速度とほぼ同一の周速度で回転駆動される。本実施形態の場合、定着ベルト1の表面回転速度を、例えば300mm/secとし、フルカラーの画像を1分間にA4サイズで80枚、A4Rサイズで58枚定着することが可能である。
また、定着ベルト1が所定の定着温度に立ち上がって温調された状態において、ニップ部Nに、未定着トナー画像を有する記録材がそのトナー画像担持面側を定着ベルト1側に向けてガイド部材で案内されて導入される。そして、記録材のトナー画像担持面側がニップ部Nにおいて定着ベルト1の外周面に密着し、定着ベルト1と一緒にニップ部Nを挟持搬送されていく。これにより、主に定着ベルト1の熱が付与され、またニップ部Nの加圧力を受けて未定着トナー画像が記録材の表面に熱圧定着される。ニップ部Nを通った記録材は、定着ベルト1の外周面から定着ベルト1の表面のニップ部Nの出口部分の変形によって自己分離されて定着装置外へ搬送される。
また、本実施形態の場合、加圧ローラ2に均熱部材としての均熱ローラ9を当接させている。均熱ローラ9は、定着ベルト1の過昇温を防止するための金属製のローラである。詳しくは後述する。また、600は加圧ローラ2の幅方向中間部を冷却するための冷却手段としての冷却ファンである。冷却ファン600は、加圧ローラ2及び均熱ローラ9の幅方向中間部に対向するように配置され、駆動されることにより、加圧ローラ2の中間部を冷却する。詳しくは後述する。このように構成される定着装置500の各部の構成について、以下、詳しく説明する。
[定着ベルト]
定着ベルト1について、図3を用いて説明する。定着ベルト1は内径が30mmで電気鋳造法によって製造したニッケルの基層(金属層)1aを有している。この基層1aの厚みは40μmである。基層1aの外周には弾性層1bとして耐熱性シリコーンゴム層が設けられている。シリコーンゴム層の厚さは100〜1000μmの範囲内で設定するのが好ましい。本実施形態では、定着ベルト1の熱容量を小さくしてウォーミングアップタイムを短縮し、かつカラー画像を定着するときに好適な定着画像を得ることを考慮して、シリコーンゴム層の厚みは300μmとされている。このシリコーンゴムは、JIS−A20度の硬度を持ち、熱伝導率は0.8W/mKである。更に弾性層1bの外周には、表面離型層1cとしてフッ素樹脂層(例えばPFAやPTFE)が30μmの厚みで設けられている。
定着ベルト1について、図3を用いて説明する。定着ベルト1は内径が30mmで電気鋳造法によって製造したニッケルの基層(金属層)1aを有している。この基層1aの厚みは40μmである。基層1aの外周には弾性層1bとして耐熱性シリコーンゴム層が設けられている。シリコーンゴム層の厚さは100〜1000μmの範囲内で設定するのが好ましい。本実施形態では、定着ベルト1の熱容量を小さくしてウォーミングアップタイムを短縮し、かつカラー画像を定着するときに好適な定着画像を得ることを考慮して、シリコーンゴム層の厚みは300μmとされている。このシリコーンゴムは、JIS−A20度の硬度を持ち、熱伝導率は0.8W/mKである。更に弾性層1bの外周には、表面離型層1cとしてフッ素樹脂層(例えばPFAやPTFE)が30μmの厚みで設けられている。
基層1aの内面側には、定着ベルト内面と温度センサTH1との摺動摩擦を低下させるために、フッ素樹脂やポリイミドなどの樹脂層(滑性層)1dを10〜50μm設けても良い。本実施形態では、この層1dとしてポリイミドを20μm設けた。
なお、定着ベルト1の基層1aとしては、ニッケルのほかに鉄合金や銅、銀などを適宜選択可能である。また、樹脂基層にそれら金属を積層させるなどの構成でも良い。基層1aの厚みは、後で説明する励磁コイルに流す高周波電流の周波数と金属層の透磁率・導電率に応じて調整して良く、5〜200μm程度の間で設定すると良い。
[加圧ローラ]
加圧ローラ2について、図2及び図4を用いて説明する。加圧ローラ2は、駆動手段としてのモータM1により回転駆動される。また、加圧ローラ2は、定着ベルト1に対して着脱可能に配置され、モータM2の駆動により、定着ベルト1に当接又は離間する。このような加圧ローラ2(加圧回転体)は、外径が30mmで長手方向中央部の径が20mmで両端部の径が19mmである鉄合金製の芯金に、弾性層としてシリコーンゴム層が設けてある。表面は、離型層としてフッ素樹脂層(例えばPFAやPTFE)が30μmの厚みで設けられる。加圧ローラ2の長手方向中央部における硬度は、ASK−C70℃である。加圧ローラ2は、図4に誇張して示すように、端部の外径が中央の外径より大きい、逆クラウン形状としている。クラウン量は加圧ローラの中央と端部(中央から163.5mmの位置)で200μmとしている。なお、加圧ローラ2の外径形状は、このような逆クラウン形状以外に、例えば、中央と端部との径がほぼ同じとなるストレート形状としても良い。
加圧ローラ2について、図2及び図4を用いて説明する。加圧ローラ2は、駆動手段としてのモータM1により回転駆動される。また、加圧ローラ2は、定着ベルト1に対して着脱可能に配置され、モータM2の駆動により、定着ベルト1に当接又は離間する。このような加圧ローラ2(加圧回転体)は、外径が30mmで長手方向中央部の径が20mmで両端部の径が19mmである鉄合金製の芯金に、弾性層としてシリコーンゴム層が設けてある。表面は、離型層としてフッ素樹脂層(例えばPFAやPTFE)が30μmの厚みで設けられる。加圧ローラ2の長手方向中央部における硬度は、ASK−C70℃である。加圧ローラ2は、図4に誇張して示すように、端部の外径が中央の外径より大きい、逆クラウン形状としている。クラウン量は加圧ローラの中央と端部(中央から163.5mmの位置)で200μmとしている。なお、加圧ローラ2の外径形状は、このような逆クラウン形状以外に、例えば、中央と端部との径がほぼ同じとなるストレート形状としても良い。
[圧力付与機構]
圧力付与機構30について、図5を用いて説明する。定着ベルト1の幅方向両端部には、定着ベルト1の長手方向移動および周方向の形状を規制する規制部材としての定着フランジ31が設けられている。圧力付与機構30は、定着フランジ31内に挿通して配設した金属製のステー4の両端部と装置本体に固定のステー用バネ受け部材9aとの間にステー加圧バネ9bを弾性的に縮めた状態で設けている。そして、このステー加圧バネ9bによりステー4に加圧ローラ2に近づく方向に圧力を付与している。ステー4には、圧力付与部材3が保持されており、ステー4に付与された圧力により、圧力付与部材3を介して定着ベルト1が加圧ローラ2に向けて付勢され、定着ベルト1と加圧ローラ2との間でニップ部Nが形成される。
圧力付与機構30について、図5を用いて説明する。定着ベルト1の幅方向両端部には、定着ベルト1の長手方向移動および周方向の形状を規制する規制部材としての定着フランジ31が設けられている。圧力付与機構30は、定着フランジ31内に挿通して配設した金属製のステー4の両端部と装置本体に固定のステー用バネ受け部材9aとの間にステー加圧バネ9bを弾性的に縮めた状態で設けている。そして、このステー加圧バネ9bによりステー4に加圧ローラ2に近づく方向に圧力を付与している。ステー4には、圧力付与部材3が保持されており、ステー4に付与された圧力により、圧力付与部材3を介して定着ベルト1が加圧ローラ2に向けて付勢され、定着ベルト1と加圧ローラ2との間でニップ部Nが形成される。
圧力付与部材3は耐熱性樹脂であり、ステー4は圧接部に圧力を加えるために剛性が必要であるため、本実施形態では鉄製である。圧力付与部材3は、中央が端部よりも加圧ローラ2側に突出するようなクラウンが付けてあり、クラウン量は圧力付与部材3の中央と端部(中央から163.5mmの位置)で1.4mmとしている。
なお、回転する定着ベルト1は、基層が金属で構成されているので、回転状態にあっても幅方向への寄りを規制するための手段としては、定着ベルト1の端部を単純に受け止めるだけの定着フランジ31を設ければ十分である。これにより、定着装置の構成を簡略化できるという利点がある。
このように構成される定着装置500のニップ部Nの圧力分布は、図6に示すようになる。この圧力分布は、面圧力測定分布システムI−SCAN(ニッタ(株)製)により測定することができる。図6に示したように、記録材の搬送方向に長手の幅7mm分の圧を積算した時、長手の圧力分布は、ニップ部の幅方向中央部の圧が幅方向端部の圧より高くなる。本実施形態では、幅方向中央部の最大圧力と幅方向端部の最小圧力との差は、0.5kg/cm2以上(49kPa以上)としている。
また、本実施形態における定着ベルト1と加圧ローラ2とのニップ部Nの回転方向の幅は、定着ニップ圧が500Nにおいては、中央が8.5mm、端部(中央から145mmの位置)が8.0mmである。
[均熱ローラ]
本実施例の定着装置500には、図2に示すように、加圧ローラ2に対して着脱可能な均熱ローラ9が備えられている。均熱ローラ9は、定着ベルト1の通紙部以外の異常昇温を加圧ローラ2で吸熱し、その吸熱した加圧ローラ2の熱を分散し、定着ベルト1の異常昇温を抑制するために備えられている。
本実施例の定着装置500には、図2に示すように、加圧ローラ2に対して着脱可能な均熱ローラ9が備えられている。均熱ローラ9は、定着ベルト1の通紙部以外の異常昇温を加圧ローラ2で吸熱し、その吸熱した加圧ローラ2の熱を分散し、定着ベルト1の異常昇温を抑制するために備えられている。
このような均熱ローラ9は、熱伝導率が100〜250℃で100W/m・K以上であり、且つ熱容量が100〜250℃で3.0kJ/m3・K以下の材料からなることが好ましい。前記材料はアルミニウム及び銅などであることが好ましい。均熱ローラ9の軸径は8[mm]であり、均熱ローラの直径はφ20[mm]、長手方向長さは300[mm]、前記材料で内部が埋まっている中実構成である。
[誘導加熱装置]
定着ベルト1と誘導加熱装置100の励磁コイル6は、0.5mmのモールドにより電気絶縁の状態を保ち、定着ベルト1と励磁コイル6との間隔は1.5mm(モールド表面と定着ベルト表面の距離は1.0mm)で一定であり、定着ベルト1は均一に加熱される。前述したように、励磁コイル6には、20〜50kHzの高周波電流が印加されて、定着ベルト1の基層1aが誘導発熱する。そして、立ち上げ時の定着ベルト1の目標温度である180℃で一定になるように、温度センサTH1の検出値に基づいて高周波電流の周波数を変化させて励磁コイル6に入力する電力を制御して温度調節される。
定着ベルト1と誘導加熱装置100の励磁コイル6は、0.5mmのモールドにより電気絶縁の状態を保ち、定着ベルト1と励磁コイル6との間隔は1.5mm(モールド表面と定着ベルト表面の距離は1.0mm)で一定であり、定着ベルト1は均一に加熱される。前述したように、励磁コイル6には、20〜50kHzの高周波電流が印加されて、定着ベルト1の基層1aが誘導発熱する。そして、立ち上げ時の定着ベルト1の目標温度である180℃で一定になるように、温度センサTH1の検出値に基づいて高周波電流の周波数を変化させて励磁コイル6に入力する電力を制御して温度調節される。
励磁コイル6を含む誘導加熱装置100は、高温になる定着ベルト1の内部ではなく外部に配置されているので、励磁コイル6の温度が高温になりにくい。また、電気抵抗も上昇せず高周波電流を流してもジュール発熱による損失を軽減する事が可能となり、また励磁コイル6を外部に配置したことで定着ベルト1の小径化(低熱容量化)にも寄与しており、しいては省エネルギー性にも優れていると言える。本実施形態の定着装置のウォーミングアップタイムは、非常に熱容量が低い構成である。このため、例えば励磁コイル6に1200W入力すると約15秒で目標温度である180℃に到達でき、スタンバイ中の加熱動作が不要であるため、電力消費量を非常に低く抑える事が可能である。
[温調温度]
定着ベルト1の温調温度(目標温度)は、画像形成装置が置かれている環境により変更している。即ち、図1に示すように、画像形成装置本体400内に配置された環境センサSにより、本体内の温度や湿度を測定し、その測定結果に基づいて、制御部309が定着ベルト1の温調温度を設定している。また、制御部309は、紙種、例えば、薄紙と普通紙1と再生紙1でも温調温度を変更している。ここで、薄紙とは、紙の坪量が52〜64[g/m2]未満の記録材である。普通紙1とは、紙の坪量が64〜82[g/m2]未満の記録材である。再生紙1とは、再生紙(リサイクルペーパ)であり、紙の坪量が64〜82[g/m2]未満の記録材である。このような紙種の設定は、例えば、ユーザが操作部301により行う。
定着ベルト1の温調温度(目標温度)は、画像形成装置が置かれている環境により変更している。即ち、図1に示すように、画像形成装置本体400内に配置された環境センサSにより、本体内の温度や湿度を測定し、その測定結果に基づいて、制御部309が定着ベルト1の温調温度を設定している。また、制御部309は、紙種、例えば、薄紙と普通紙1と再生紙1でも温調温度を変更している。ここで、薄紙とは、紙の坪量が52〜64[g/m2]未満の記録材である。普通紙1とは、紙の坪量が64〜82[g/m2]未満の記録材である。再生紙1とは、再生紙(リサイクルペーパ)であり、紙の坪量が64〜82[g/m2]未満の記録材である。このような紙種の設定は、例えば、ユーザが操作部301により行う。
紙種に応じた温調温度の設定値としては、例えば、薄紙の場合には、低温環境15℃では温調温度が185℃、高温環境30℃では温調温度が170℃に設定している。普通紙1の場合には、低温環境15℃では温調温度は200℃、高温環境30℃では温調温度は185℃に設定している。再生紙1の場合には、低温環境15℃では温調温度は195℃、高温環境30℃では温調温度は180℃に設定している。
[コア移動機構]
本実施形態の場合、上述の誘導加熱装置100は、変更手段としてのコア移動機構を有する。このコア移動機構は、複数の磁性体コア7aから定着ベルト1に導かれる磁束を変化させて、定着ベルト1の幅方向に関する発熱領域を変更する。
本実施形態の場合、上述の誘導加熱装置100は、変更手段としてのコア移動機構を有する。このコア移動機構は、複数の磁性体コア7aから定着ベルト1に導かれる磁束を変化させて、定着ベルト1の幅方向に関する発熱領域を変更する。
このようなコア移動機構について、図2及び図7ないし図10を用いて説明する。図7に示すように、磁性体コア7aは記録材搬送方向と直交する幅方向に並んで配置されており、励磁コイル6の巻き中心部と周囲を囲むように構成されている。磁性体コア7aは、図8及び図9に示すコア移動機構71によって移動可能となっている。
外側の磁性体コア7aは励磁コイル6より発生した交流磁束を効率よく定着ベルト1に導く役割をする。すなわち、磁気回路(磁路)の効率を上げるためと磁気遮蔽のために用いている。外側の磁性体コア7aの材質として、フェライト等の高透磁率残留磁束密度の低いものを用いると良い。
図8に示すように、コア移動機構71は、磁性体コア7aの上下方向の移動距離を記録材のサイズによって異ならせる。移動手段の一例であるコア移動機構71は、定着ベルト1に対向して配置された複数の磁性体コア7aを移動させて、定着ベルト1に近接した第一位置と定着ベルト1から離れた第二位置とに配置可能である。
磁性体コア7aは、磁性体コアホルダ77に保持されてハウジング76内に収まっている。磁性体コアホルダ77は、磁性体コア7aと励磁コイル6との間隙を変化させる方向に移動可能になっている。リンク部材75は、回転軸78周りに回転可動に組み立てられ、端部の長穴部が磁性体コアホルダ77と連結されている。リンク部材75が回転軸78周りにQ1方向へ回転すると、磁性体コアホルダ77と磁性体コア7aがP1方向へ移動する。リンク部材75がQ2方向へ回転すると、磁性体コアホルダ77と磁性体コア7aがP2方向へ移動する。リンク部材75は、励磁コイルばね74によってQ1方向へ回転する方向へ付勢されているが、規制部材73によって、リンク部材75のQ1方向への回転が規制されている。
規制部材73によってリンク部材75が押し込まれている状態では、リンク部材75は、励磁コイルばね74に逆らってQ2方向へ回動している。このとき、磁性体コアホルダ77が矢印P2方向へ移動して磁性体コア7aが励磁コイル6に近付いている。
規制部材73による押し込みが解除されると、リンク部材75は、励磁コイルばね74に付勢されてQ1方向へ回動してフレーム79に突き当たって停止する。これにより、磁性体コアホルダ77が矢印P1方向へ移動して磁性体コア7aが励磁コイル6から遠ざかる。
図9に示すように、規制部材73は、中央のピニオンギア80と連結され、ピニオンギア80の回転運動により、記録材の搬送方向に直角な幅方向(Y1、Y2方向)へ移動可能となっている。規制部材73がY1方向へ移動すると、端部側のリンク部材75から順番に規制部材73による押し込みが解除され、端部側から中央側へ向かって順番に磁性体コア7aが励磁コイル6から遠ざかる。図9では、端部側から4個の磁性体コアホルダ77について規制部材73による押し込みが解除されて、磁性体コア7aと励磁コイル6との間隙が広がっている。
画像形成装置本体400の制御部309は、コア移動機構71を制御して、磁性体コアホルダ77のうちで記録材の搬送幅方向に応じて定めた個数のものについて規制部材73による押し込みを解除する。これにより、記録材の外側に位置する磁性体コア7aと励磁コイル6との間隙を拡大させて、非通紙部昇温を防止している。ハガキサイズ、A5、B4、A3、A3ノビサイズ等、各種の記録材サイズに対応するため、規制部材73の位置を記録材のサイズによって異ならせて、各記録材のサイズに応じた加熱領域を設定して非通紙部昇温を抑制している。
即ち、磁性体コア7aは、種々の紙サイズの非通紙部昇温の回避に対応できるよう、通紙端部の領域において複数に分割されている。そして、非通紙部においては、図10に示すように、磁性体コア7aが励磁コイル6から離れる方向に移動し、定着ベルト1に通過する磁束密度を弱めている。本実施形態においては、磁性体コア7aの幅方向の長さは10mmとしている。
なお、前記加熱部材の前記幅方向に関する発熱領域を変更する変更手段は、例えば、次のように構成しても良い。即ち、磁性体コア7aの高さを変えずに、複数の磁性体コア7aに印加する電流値を幅方向に関して異ならせる。このために、電源装置は、複数の磁性体コア7aに印加する電流値を可変とする。例えば、幅方向中間部の磁性体コア7aに電流を印加する電源と幅方向中間部の磁性体コア7aに電流を印加する電源とを別々にし、且つ、幅方向中間部の磁性体コア7aに印加する電流を可変とする。また、本実施形態の場合、複数の磁性体コア7aから定着ベルト1に導かれる磁束を変化させて、定着ベルト1の幅方向に関する発熱領域を変更する変更手段として、次述する磁束遮蔽部材11も有する。
[磁束遮蔽部材]
磁束遮蔽部材11は、図10に示すように、定着装置に記録材が通過しない領域(非通紙部)に配置される。上述のように、非通紙部においては励磁コイル6と磁性体コア7aの隙間を広げることで、定着ベルト1を通過する磁束密度を低め、定着ベルト1の発熱量を低下させている。本実施形態では、これに加えて、磁束遮蔽部材11を非通紙部に相当する定着ベルト1と誘導加熱装置100との間に進入させることにより、定着ベルト1と誘導加熱装置100との間で磁束を遮蔽している。このために磁束遮蔽部材11は、コア移動機構71により規制部材73と共に移動し、定着装置500の幅方向両端部の非通紙部に相当する位置に進退可能となっている。
磁束遮蔽部材11は、図10に示すように、定着装置に記録材が通過しない領域(非通紙部)に配置される。上述のように、非通紙部においては励磁コイル6と磁性体コア7aの隙間を広げることで、定着ベルト1を通過する磁束密度を低め、定着ベルト1の発熱量を低下させている。本実施形態では、これに加えて、磁束遮蔽部材11を非通紙部に相当する定着ベルト1と誘導加熱装置100との間に進入させることにより、定着ベルト1と誘導加熱装置100との間で磁束を遮蔽している。このために磁束遮蔽部材11は、コア移動機構71により規制部材73と共に移動し、定着装置500の幅方向両端部の非通紙部に相当する位置に進退可能となっている。
このような磁束遮蔽部材11としては、アルミニウム、銅、銀、金、真鍮などの非磁性金属やその合金でも良いし、高透磁率部材であるフェライトやパーマロイなどの材料でもよい。また、磁束遮蔽部材11は、励磁コイル6と磁性体コア7aの間、励磁コイル6と定着ベルト1の間、もしくは定着ベルト1と磁性体コア5との間などに配置しても良い。
本実施形態においては、図10に示すように磁束遮蔽部材11として銅板を用い、励磁コイル6と定着ベルト1の間に挿入した。銅板挿入の効果としては、コア移動より磁束を弱めた定着ベルト1の発熱量を低下する効果が大きい。また、磁性体コア7aのコア移動機構71と連動して移動することで、磁性体コア7aの分割幅よりも細かく定着ベルト1の幅方向の発熱分布を制御できる。銅板の厚みとしては表皮深さ以上である0.5mmのものを用いる。
磁束遮蔽部材11は長手方向において定着ベルト1の両端部に配置される。それぞれの端部に配置される磁束遮蔽部材11の長手幅(幅方向の長さ)は、磁束遮蔽効果を発揮する十分な幅を持つこと、最大サイズ紙に対応する最大発熱幅を低減しないことを満たすようにしている。そして、定着装置の長手幅も拡大することなく配置できる幅として、磁束遮蔽部材11の長手幅を20mmとした。
[冷却ファン]
本実施形態では、図5に示すように、加圧ローラ2を冷却するための冷却ファン(シロッコファン)600、601、602が備えられている。冷却ファン600は加圧ローラ2の幅方向中間部を冷却し、冷却ファン601、602は加圧ローラ2の幅方向両端部を冷却する。このような冷却ファン600、601、602は、均熱ローラ9に対向する位置に配置され、それぞれ均熱ローラ9及び加圧ローラ2を冷却する。具体的には、中央の冷却ファン600は、加圧ローラ2の中央から±50mmの範囲を冷却する。両端部の冷却ファン601、602は、それぞれ加圧ローラ2の中央から50〜150mmの範囲を冷却する。
本実施形態では、図5に示すように、加圧ローラ2を冷却するための冷却ファン(シロッコファン)600、601、602が備えられている。冷却ファン600は加圧ローラ2の幅方向中間部を冷却し、冷却ファン601、602は加圧ローラ2の幅方向両端部を冷却する。このような冷却ファン600、601、602は、均熱ローラ9に対向する位置に配置され、それぞれ均熱ローラ9及び加圧ローラ2を冷却する。具体的には、中央の冷却ファン600は、加圧ローラ2の中央から±50mmの範囲を冷却する。両端部の冷却ファン601、602は、それぞれ加圧ローラ2の中央から50〜150mmの範囲を冷却する。
中央の冷却ファン600は、画像形成ジョブの受け付け時、ジョブ中の中央の温度センサTH1、端部の温度センサTH2の温度情報やジョブ中の換算枚数に基づいてオンされる。端部の冷却ファン601、602は非通紙部昇温した場合のみ駆動し、装置の電源投入時又は画像形成ジョブの開始時には、中央の冷却ファン600しか駆動されない。各冷却ファンは、24V電源を受けて駆動する。
なお、このような冷却手段としては、冷却ファン以外に、例えば次のような構成も考えられる。即ち、金属製などの熱伝導率が高い冷却ローラを加圧ローラ2の幅方向中間部に接離可能に配置し、通常は、この冷却ローラを加圧ローラ2から離し、冷却ローラの昇温を抑える。そして、加圧ローラ2を冷却する際に、この冷却ローラを加圧ローラ2の幅方向中間部に当接させる。これにより、加圧ローラ2の幅方向中間部を冷却することができる。
[装置の電源投入時又は画像形成ジョブの開始時の制御]
本実施例の定着装置500では、装置の電源投入時又は画像形成ジョブの開始時で、ニップ部Nに記録材が進入する前に、制御部309は、定着ベルト1の発熱領域が最大(最大発熱幅)となるようにコア移動機構71を制御している。即ち、磁性体コア7aの全てを定着ベルト1側の第1の位置に位置させると共に、磁束遮蔽部材11を励磁コイル6と定着ベルト1の間から退避させている。最大発熱幅では、幅方向の長さが330mmとなる。また、最大発熱幅内の温度差は±10℃以内に収まっている。最大発熱幅とは、トナーが記録材に定着できる温度を保っている定着ベルト1の長手の最大幅のことを示している。
本実施例の定着装置500では、装置の電源投入時又は画像形成ジョブの開始時で、ニップ部Nに記録材が進入する前に、制御部309は、定着ベルト1の発熱領域が最大(最大発熱幅)となるようにコア移動機構71を制御している。即ち、磁性体コア7aの全てを定着ベルト1側の第1の位置に位置させると共に、磁束遮蔽部材11を励磁コイル6と定着ベルト1の間から退避させている。最大発熱幅では、幅方向の長さが330mmとなる。また、最大発熱幅内の温度差は±10℃以内に収まっている。最大発熱幅とは、トナーが記録材に定着できる温度を保っている定着ベルト1の長手の最大幅のことを示している。
このように定着ベルト1を最大発熱幅とすると、前述したように、加圧ローラ2の温度分布が幅方向端部で低くなり、記録材を搬送する速度が幅方向中間部よりも幅方向端部で遅くなる。そして、記録材端部が記録材中央に引っ張られて、記録材にしわが発生する可能性がある。そこで本実施形態では、発熱幅を最大にした状態で、中央の冷却ファン600を駆動させることにより、加圧ローラ2の幅方向中間部と幅方向端部との温度差を低減して、紙しわの発生を抑えるようにしている。即ち、制御部309は、装置の電源投入時又は画像形成ジョブの開始時で、ニップ部Nに記録材が進入する前に、定着ベルト1を最大発熱幅にすると共に、中央の冷却ファン600により加圧ローラ2の幅方向中間部を冷却するようにしている。
このような本実施形態の制御について、図11ないし図15を用いて説明する。図11に示すように、制御部309は、CPU1001、記録材情報処理部1002、カウンタ1003、コア移動磁束遮蔽部材制御部1004、ファン制御部1005、メモリ1006を備える。
記録材情報処理部1002は、操作部301又は外部端末としてのPCから、ユーザが出力する記録材種の情報(用紙サイズおよび用紙種類)が送られる。カウンタ1003は、画像形成枚数(印字枚数)をカウントする。コア移動磁束遮蔽部材制御部1004は、コア移動機構71を制御して、複数の磁性体コア7aの移動及び磁束遮蔽部材11の移動を行う。ファン制御部1005は、冷却ファン600、601、602の駆動及び非駆動を制御する。メモリ1006には、CPU1001が各制御部に指令を送るための各種データが保存されている。
記録材情報処理部1002に送られた記録材種の情報は、CPU1001に転送され、CPU1001は、メモリ1006を参照し、記録材情報処理部1002の情報によって、複数の磁性体コア7a及び磁束遮蔽部材11の制御量を決定する。そして、CPU1001が、この制御量を、コア移動磁束遮蔽部材制御部1004に転送する。コア移動磁束遮蔽部材制御部1004は、この制御量に基づいて、複数の磁性体コア7aの移動及び磁束遮蔽部材11の移動を行う。
また、CPU1001は、記録材情報処理部1002の情報により、メモリ1006を参照し、中央の冷却ファン600を駆動する紙種か否かを判断する。ファン制御部1005は、CPU1001からの指令に基づき、中央の冷却ファン600の駆動、非駆動を制御する。
更に、カウンタ1003の情報が、CPU1001に転送される。CPU1001では、その情報より、メモリ1006を参照し、中央の冷却ファン600のオフ(非駆動)条件を判断する。CPU1001は、中央の冷却ファン600をオフする条件になったと判断したら、ファン制御部1005に指令を出し、中央の冷却ファン600を停止させる。
次に、このような制御を図12のタイミングチャートを使って説明する。装置の電源が投入されるか、画像形成ジョブが開始されると、制御部309は、まず、加圧ローラ2を着脱させるモータM2を駆動させ、加圧ローラ2を定着ベルト1に着し、ニップ部Nを形成する。次に、制御部309は、加圧ローラ2をモータM1により駆動させ、加圧ローラ2及び定着ベルト1を回転駆動させる。また、そのときにコア移動機構71を駆動させて、定着ベルト1の発熱領域が最大となるようにする。
次いで、制御部309は、励磁コイル6に電圧を印加し、定着ベルト1の温調を開始し、定着ベルト1の温調開始とほぼ同じタイミングにおいて、中央の冷却ファン600を駆動させる。そして、制御部309は、画像成形を開始し、トナー画像が形成された記録材をニップ部Nに通紙する前に、中央の冷却ファン600を停止させる。その後、通紙枚数が所定枚(例えば最初の1枚)以降(2枚目)で、制御部309は、コア移動機構71を駆動させ、記録材のサイズに合わせて、発熱幅を制御する。
次に、このような本実施形態の制御の流れについて図13を用いて説明する。まず、画像形成装置の電源が投入(電源ON)されるか、又は、画像形成ジョブが開始(プリント信号ON)される(S1)。すると、CPU1001が、環境センサSにより検知した装置の置かれている環境を元に、メモリ1006に記憶された温調テーブルより定着装置500の温調温度T0を算出する(S2)。次いで、定着ベルト1の発熱幅を最大にする(S3)。同時に、定着ベルト1の中央に置かれているサーミスタTH1より現在のベルト温度を検知し、その温度が200(好ましくは140℃)以下であるか否かを、CPU1001が判断する。なお、このとき、環境センサSの検知結果から紙の水分量が0[g]以上か否かも判断しても良い(S4)。
S4がNのとき、中央の冷却ファン600が駆動していれば停止(中央冷却FAN OFF)し(S13)、温調温度T0を目標温度Ttgtとする。(S14)。温度センサTH1の温度が目標温度Ttgtになったら、例えば、記録材がニップ部Nの突入1秒前など、通紙タイミングであるか否かを判断し(S15)、通紙タイミングであれば、S16に移行する。
S4がYのとき、記録材情報処理部1002の情報から、CPU1001が、プリントする記録材の種類が、不明(非登録)、薄紙、普通紙1、再生紙1の何れかで、且つ、記録材の幅が100[mm]以上かを判断する(S5)。即ち、記録材の坪量が第1の所定値未満(82[g/m2]未満)、且つ、記録材の幅方向の長さが第2の所定値以上(100[mm]以上)であるか否かを判断する。S5でN、即ち、何れの条件にも該当しない場合は、S12に移行し、通紙タイミングであるか否かを判断する。
S5がYのとき、定着ベルト1の幅方向端部(中央から160mmの位置)の温度センサ(サブサーミスタ)TH2の温度T2と幅方向中央の温度センサ(メインサーミスタ)TH1の温度T1との差分(T2−T1)を求める。そして、この差分(T2−T1)がToff1(例えば−10℃)より大きいか、即ち、温度T2が温度T1よりも例えば10℃低いか否かを、CPU1001が判断する(S6)。
S6がYのとき、中央の冷却ファン600が駆動していれば停止(中央冷却FAN OFF)し(S7)、温調温度T0を目標温度Ttgtとする(S8)。温度センサTH1の温度が目標温度Ttgtになったら、通紙タイミングであるか否かを判断し(S12)、通紙タイミングであれば、S16に移行する。否の場合はS5に移行する。
S6がNのとき、定着ベルト1の幅方向端部の温度センサTH2の温度T2と幅方向中央の温度センサTH1の温度T1との差分(T2−T1)がTon1(例えば−15℃)以下か否かを、CPU1001が判断する(S9)。即ち、温度T2が温度T1に対して所定温度以上低い(例えば15℃以上低い)か否かを、CPU1001が判断する。S9がNのとき、S12に移行する。S9がYのとき、中央の冷却ファン600を駆動(中央冷却FAN ON)し(S10)、冷却ファン600により加圧ローラ2の幅方向中間部を冷却する。次いで、温調温度T0をT1(例えば10℃)オフセット(T0−T1)して、即ち、温調温度をT1低下させて、この温度を目標温度Ttgtとする(S11)。そして、温度センサTH1の温度が目標温度Ttgtになったら、通紙タイミングであるか否かを判断し(S12)、通紙タイミングであれば、S16に移行する。否の場合はS5に移行する。なお、上述の説明では、Toff1の値を−10℃、Ton1の値を−15℃、T1の値を10℃としているが、これらの値は、適宜変更しても良い。
ここで、S11で目標温度を変更した理由は、定着ベルト1の温調はベルト中央の温度センサTH1で行っており、定着ベルト1の温調を低下させないと、定着ベルト端部の温度が高くなりすぎて、グロス斑が出てしまうためである。したがって、本実施形態では、中央の冷却ファン600を駆動した場合には、定着ベルト1の温調温度を低下させて、このようなグロス斑を防止するようにしている。
この点について、図14及び図15を用いて説明する。図14は、定着ベルト1の温調温度が同じで、且つ、定着ベルト1発熱幅が最大の状態で加熱し、中央の冷却ファン600を駆動させたときと、駆動させないときの加圧ローラ2の長手方向の温度分布を示す。図14から明らかなように、中央の冷却ファン600を駆動させた場合には、駆動させない場合よりも加圧ローラ2の幅方向端部が昇温していることがわかる。
一方、図15は、定着ベルト1発熱幅が最大の状態で加熱し、中央の冷却ファン600を駆動させ、且つ、温調温度を低下させたときと、駆動させず、且つ、温調温度を変更しないときの加圧ローラ2の長手方向の温度分布を示す。図15から明らかなように、中央の冷却ファン600を駆動させても、駆動させない場合と比べて加圧ローラ2の幅方向端部の昇温が抑えられていることがわかる。したがって、本実施形態では、中央の冷却ファン600を駆動した場合には、定着ベルト1の温調温度を低下させて、加圧ローラ2の幅方向端部の昇温を抑えるようにしている。
図13のフローの説明に戻る。S12で通紙タイミングのとき、中央の冷却ファン600が駆動していれば停止(中央冷却FAN OFF)する(S16)。そして、1枚目の記録材をニップ部Nに通紙して、トナー画像を記録材に定着する(S17)。次いで、N枚目(Nは2以上の整数)を通紙する場合(S18)には、その記録材のサイズに合わせて、定着ベルト1の発熱幅を変更してから(S19)、N枚目の記録材をニップ部Nに通紙して、トナー画像を記録材に定着する(S20)。次いで、画像形成ジョブが終了(プリント終了)であれば、フローを終了し、終了でなければ、S18に戻る。
なお、上述のフローでは、ジョブ開始の最初の1枚目のときのみ、最大発熱幅で中央の冷却ファン600を駆動した後にニップ部Nに通紙して、2枚目以降は、通常の発熱幅の制御を行っている。但し、ジョブ開始の最初のM枚(M:2以上の整数)を、最大発熱幅で中央の冷却ファン600を駆動した後にニップ部Nに通紙して、M+1枚目以降で、通常の発熱幅の制御を行うようにしても良い。ここで、Mは、適宜設定可能であるが、例えば、ジョブ開始の最初の1〜5枚の範囲で、装置の置かれている環境や、記録材の種類などに応じて変更しても良い。或いは、何れの条件でも、例えば、上部開始の最初の5枚などのように固定しても良い。
このような本実施形態の場合、装置の電源投入時又は画像形成ジョブの開始時に、定着ベルト1の発熱領域を最大とすると共に、中央の冷却ファン600により加圧ローラ2の幅方向中間部を冷却している。このため、装置の電源投入時又は画像形成ジョブの開始時に、定着ベルト1の発熱領域を最大としても、加圧ローラ2の幅方向中間部と幅方向端部との温度差を小さくできる。この結果、幅方向中間部と幅方向端部とでの記録材の搬送速度の差を小さくでき、記録材にしわが発生することを低減できる。
特に、画像形成ジョブ開始の最初の1枚或いは数枚の画像形成において、定着装置500が冷えている状態から最大発熱幅とした場合、加圧ローラ2の幅方向中間部と幅方向端部との温度差が大きくなり易い。このため、画像形成ジョブ開始の最初の1枚或いは数枚の画像形成において、記録材にしわが生じ易い。そこで、本実施形態では、装置の電源投入時又は画像形成ジョブの開始時に、最大発熱幅の状態で中央の冷却ファン600により加圧ローラ2の幅方向中間部を冷却することで、加圧ローラ2の幅方向中間部と幅方向端部との温度差を低減している。これにより、画像形成ジョブ開始の最初の1枚或いは数枚の画像形成において、記録材にしわが発生することを低減できる。
なお、本実施形態のように、定着装置の温調中に加圧中央冷却ファンを吹かなくても、記録材にしわが発生しないように、端部の紙の搬送速度を上げる構成にしておくことも考えられる。端部の紙の搬送速度を上げるためには定着装置のニップの圧分布、ニップ幅を中央より端部の方を大きくすればよい。
しかし紙の端部の速度を上げ過ぎると、紙の後端がばたついたり、跳ねたりする後端ハネ画像・チリメン画像(紙端部の濃度斑・グロス斑)が発生することがある。また、連続通紙して非通紙部昇温してくると、非通紙部昇温している加圧ローラの端部の箇所の径が膨張して、端部のニップが大きくなり、紙の端部の速度が上がってしまう。そうするとより顕著に後端ハネ・チリメンが発生してしまうことがある。そこで、本実施形態では、上述のように冷却ファンを用いて、記録材のしわの発生を防止している。
上述の本実施形態では、中央の冷却ファン600は薄紙、普通紙1、再生紙1のみ駆動させた。但し、画像形成装置の置かれている環境、紙の放置状態、ジョブを受け付けた時の定着ベルト温度、加圧ローラ温度等の条件により、他の紙種で中央の冷却ファン600を駆動させても良い。
[実験1]
本実施形態の効果を調べるために行った実験について説明する。実験では、上述の実施形態の構成で、最大発熱幅(330mm)と発熱幅を狭くした場合(300mm)とで、中央の冷却ファンの駆動時と非駆動時とで、記録材をニップ部Nに通した場合のしわ発生を調べた。
本実施形態の効果を調べるために行った実験について説明する。実験では、上述の実施形態の構成で、最大発熱幅(330mm)と発熱幅を狭くした場合(300mm)とで、中央の冷却ファンの駆動時と非駆動時とで、記録材をニップ部Nに通した場合のしわ発生を調べた。
この実験は温度30℃、相対湿度80%の環境下において行った。使用した記録材は、CS−520 A3サイズ T目(キヤノン株式会社製)、CS−814 A3サイズ(キヤノン株式会社製)、GF−R70 A3サイズ(キヤノン株式会社製)である。そして、それぞれを1晩放置した後に本実施形態の画像形成装置で画像形成を行った。なお、CS−520は薄紙、CS−814は普通紙1、GF−R70は再生紙1に相当する。また、形成した画像は、記録材上にトナー載り量1.0[mg/cm2]のブルーの全べた画像とし、実験では、その画像を10枚連続して生産した。この実験結果を表1に示す。表1では、10枚中全ての記録材でしわが発生しなかった場合を○、1枚でもしわが発生した場合を×とした。
表1から明らかなように、中央の冷却ファン600を駆動しないと記録材にしわが発生した。また、発熱幅が300mmの状態で中央の冷却ファン600を駆動させても、しわが発生した。また、最大発熱幅330mmの状態で、中央の冷却ファン600を駆動させるとしわが発生しなかった。
以上説明したように、本実施形態によれば、記録材のしわの発生を防止することができる。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について、図16を用いて説明する。上述の第1の実施形態では、薄紙、普通紙1、再生紙1のときの中央の冷却ファン600のON/OFF条件は同じにしていた。これに対して本実施形態では、薄紙、普通紙1、再生紙1で、中央の冷却ファン600のON/OFF条件を変更している。その他の点については、上述の第1の実施形態と同様であるため、図示及び説明を省略し、以下、符号も第1の実施形態と同じものを使用して説明する。
本発明の第2の実施形態について、図16を用いて説明する。上述の第1の実施形態では、薄紙、普通紙1、再生紙1のときの中央の冷却ファン600のON/OFF条件は同じにしていた。これに対して本実施形態では、薄紙、普通紙1、再生紙1で、中央の冷却ファン600のON/OFF条件を変更している。その他の点については、上述の第1の実施形態と同様であるため、図示及び説明を省略し、以下、符号も第1の実施形態と同じものを使用して説明する。
まず、図16のS1〜S5及びS12〜エンドまでの各ステップは、第1の実施形態の図13に示すフローと同じである。S5がYのとき、記録材の種類が不明(非登録紙)か薄紙であるか否かを、CPU1001が判断する(S30)。S30がY(記録材が不明か薄紙)のとき、定着ベルトの幅方向端部(中央から160mmの位置)の温度センサ(サブサーミスタ)TH2の温度T2と幅方向中央の温度センサ(メインサーミスタ)TH1の温度T1との差分(T2−T1)を求める。そして、この差分(T2−T1)がToff1_Thin(例えば−10℃)より大きいか、即ち、温度T2が温度T1よりも所定温度(例えば10℃)低いか否かを、CPU1001が判断する(S31)。
S31がYのとき、中央の冷却ファン600が駆動していれば停止(中央冷却FAN OFF)し(S32)、温調温度T0を目標温度Ttgtとする(S33)。温度センサTH1の温度が目標温度Ttgtになったら、通紙タイミングであるか否かを判断し(S12)、通紙タイミングであれば、S16に移行する。否の場合はS5に移行する。
S31がNのとき、中央の冷却ファン600を駆動(中央冷却FAN ON)し(S34)、冷却ファン600により加圧ローラ2の幅方向中間部を冷却する。次いで、温調温度T0をT1_Thin(例えば10℃)オフセット(T0−T1_Thin)して、即ち、温調温度をT1_Thin低下させて、この温度を目標温度Ttgtとする(S35)。そして、温度センサTH1の温度が目標温度Ttgtになったら、通紙タイミングであるか否かを判断し(S12)、通紙タイミングであれば、S16に移行する。否の場合はS5に移行する。なお、上述の説明では、Toff1_Thinの値を−10℃、T1_Thinの値を10℃としているが、これらの値は、適宜変更しても良い。
S30がNのとき、記録材の種類が普通紙1であるか否かを、CPU1001が判断する(S40)。S40がY(普通紙1)のとき、定着ベルトの幅方向端部の温度センサTH2の温度T2と幅方向中央の温度センサTH1の温度T1との差分(T2−T1)を求める。そして、この差分(T2−T1)がToff1_N1(例えば−15℃)より大きいか、即ち、温度T2が温度T1よりも所定温度(例えば15℃)低いか否かを、CPU1001が判断する(S41)。
S41がYのとき、中央の冷却ファン600が駆動していれば停止(中央冷却FAN OFF)し(S42)、温調温度T0を目標温度Ttgtとする(S43)。温度センサTH1の温度が目標温度Ttgtになったら、通紙タイミングであるか否かを判断し(S12)、通紙タイミングであれば、S16に移行する。否の場合はS5に移行する。
S41がNのとき、中央の冷却ファン600を駆動(中央冷却FAN ON)し(S44)、冷却ファン600により加圧ローラ2の幅方向中間部を冷却する。次いで、温調温度T0をT1_N1(例えば5℃)オフセット(T0−T1_N1)して、即ち、温調温度をT1_N1低下させて、この温度を目標温度Ttgtとする(S45)。そして、温度センサTH1の温度が目標温度Ttgtになったら、通紙タイミングであるか否かを判断し(S12)、通紙タイミングであれば、S16に移行する。否の場合はS5に移行する。なお、上述の説明では、Toff1_N1の値を−15℃、T1_N1の値を5℃としているが、これらの値は、適宜変更しても良い。
S40がN(再生紙1)のとき、定着ベルトの幅方向端部の温度センサTH2の温度T2と幅方向中央の温度センサTH1の温度T1との差分(T2−T1)を求める。そして、この差分(T2−T1)がToff1_R1(例えば−12℃)より大きいか、即ち、温度T2が温度T1よりも所定温度(例えば12℃)低いか否かを、CPU1001が判断する(S51)。
S51がYのとき、中央の冷却ファン600が駆動していれば停止(中央冷却FAN OFF)し(S52)、温調温度T0を目標温度Ttgtとする(S53)。温度センサTH1の温度が目標温度Ttgtになったら、通紙タイミングであるか否かを判断し(S12)、通紙タイミングであれば、S16に移行する。否の場合はS5に移行する。
S51がNのとき、中央の冷却ファン600を駆動(中央冷却FAN ON)し(S54)、冷却ファン600により加圧ローラ2の幅方向中間部を冷却する。次いで、温調温度T0をT1_R1(例えば5℃)オフセット(T0−T1_R1)して、即ち、温調温度をT1_R1低下させて、この温度を目標温度Ttgtとする(S55)。そして、温度センサTH1の温度が目標温度Ttgtになったら、通紙タイミングであるか否かを判断し(S12)、通紙タイミングであれば、S16に移行する。否の場合はS5に移行する。なお、上述の説明では、Toff1_R1の値を−12℃、T1_R1の値を5℃としているが、これらの値は、適宜変更しても良い。
このような本実施形態の場合、紙種によって中央の冷却ファン600の駆動条件を最適化することにより、紙種によっては、中央の冷却ファン600を駆動させる時間が短縮できる。このため、定着ベルト1及び加圧ローラ2から熱を奪う時間も短くなるので、画像形成装置の省エネルギー化を図れる。
[実験2]
本実施形態の効果を調べるために行った実験について説明する。実験では、上述の実施形態の構成で、各種の記録材をニップ部Nに通した場合のしわ発生を調べた。
本実施形態の効果を調べるために行った実験について説明する。実験では、上述の実施形態の構成で、各種の記録材をニップ部Nに通した場合のしわ発生を調べた。
この実験は温度30℃、相対湿度80%の環境下において行った。使用した記録材は、CS−520 A3サイズ T目(キヤノン株式会社製)、CS−814 A3サイズ(キヤノン株式会社製)、GF−R70 A3サイズ(キヤノン株式会社製)である。そして、それぞれを1晩放置した後に本実施形態の画像形成装置で画像形成を行った。なお、CS−520は薄紙、CS−814は普通紙1、GF−R70は再生紙1に相当する。また、形成した画像は、記録材上にトナー載り量1.0[mg/cm2]のブルーの全べた画像とし、実験では、その画像を10枚連続して生産した。この実験結果を表2に示す。表2では、10枚中全ての記録材でしわが発生しなかった場合を○、1枚でもしわが発生した場合を×とした。
表2から明らかなように、本実施形態によれば、各種の記録材でしわの発生を防止できることがわかった。
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態について、図17及び図18を用いて説明する。上述の第1の実施形態では、加圧ローラ2の幅方向中央部の温度と幅方向端部の温度との差を小さくするために、加圧ローラの幅方向中間部を冷却ファンにより冷やした。本実施形態では、このような冷却ファンを使わずに、加圧ローラ2の幅方向中間部の発熱量を端部の発熱量より低下させている。
本発明の第3の実施形態について、図17及び図18を用いて説明する。上述の第1の実施形態では、加圧ローラ2の幅方向中央部の温度と幅方向端部の温度との差を小さくするために、加圧ローラの幅方向中間部を冷却ファンにより冷やした。本実施形態では、このような冷却ファンを使わずに、加圧ローラ2の幅方向中間部の発熱量を端部の発熱量より低下させている。
具体的には、変更手段としてのコア移動機構は、複数の磁性体コアから定着ベルト1に導かれる磁束を変化させて、定着ベルト1の幅方向に関する発熱状態を変更する。このようなコア移動機構は、基本的に、第1の実施形態と同様の構成である。但し、図17に示すように、定着ベルト1の幅方向中間部に対向する磁性体コア7aを、幅方向端部に対向する磁性体コア7aよりも、定着ベルト1から遠ざけるように構成されている。そして、定着ベルト1の幅方向中間部の発熱量が幅方向端部の発熱量よりも低くなるように制御できるようにしている。
本実施形態では、制御部309(図1参照)が、装置の電源投入時又は画像形成ジョブの開始時で、ニップ部Nに記録材が進入する前に、定着ベルト1の幅方向中間部の発熱量が幅方向端部の発熱量よりも低くなるようにコア移動機構を制御している。例えば、定着ベルト1の長手中央から±100mmの範囲にある磁性体コア7aの高さを端部の磁性体コア7aより1mm高くしている。
なお、定着ベルト1の幅方向中間部の発熱量が幅方向端部の発熱量よりも低くするために、次のようにしても良い。即ち、磁性体コア7aの高さを変えずに、幅方向中間部の磁性体コア7aに印加する電流値を幅方向端部の磁性体コア7aに印加する電流値よりも低くする。このために、幅方向中間部の磁性体コア7aに電流値を可変としている。例えば、幅方向中間部の磁性体コア7aに電流を印加する電源と幅方向中間部の磁性体コア7aに電流を印加する電源とを別々にし、且つ、幅方向中間部の磁性体コア7aに印加する電流を可変とする。
このような本実施形態の制御の流れについて、図18を用いて説明する。まず、図18のS1〜S5及びS12〜エンドまでの各ステップは、第1の実施形態の図13に示すフローと同じである。S5がYのとき、定着ベルト1の幅方向中間部に対向する磁性体コア7aを、幅方向端部に対向する磁性体コア7aよりも、定着ベルト1から遠ざける。そして、定着ベルト1の幅方向中間部の発熱量が幅方向端部の発熱量よりも低くする(S60)。
次いで、幅方向中央の温度センサ(メインサーミスタ)TH1の温度が、目標温度(Ttgt=T0)に到達したら(S61)、温度センサTH2と温度センサTH1の温度差を求める。即ち、定着ベルトの幅方向端部(中央から160mmの位置)の温度センサ(サブサーミスタ)TH2の温度T2と幅方向中央の温度センサ(メインサーミスタ)TH1の温度T1との差分(T2−T1)を求める。そして、この差分(T2−T1)が所定温度以上(T3、例えば−10℃以上)か否かを、CPU1001が判断する(S62)。
即ち、温度センサTH2により検知した温度T2が温度センサTH1により検知した温度T1よりも低く、その温度差が例えば10℃以内となった(温度差が小さくなった)か否かを判断する。そして、S61がYのとき、定着ベルト1の幅方向端部と幅方向中央部との温度差が小さくなってから、S12で通紙タイミングが否かを判断する。通紙タイミングであれば、S16に移行する。否の場合はS5に移行する。なお、上述の説明では、T3の値を−10℃としているが、この値は、適宜変更しても良い。
このような本実施形態の場合も、上述の第1の実施形態と同様の効果を得られる。その他の構成及び作用は、上述の第1の実施形態と同様である。
[実験3]
本実施形態の効果を調べるために行った実験について説明する。実験では、幅方向中間部の磁性体コアの高さを端部の磁性体コアの高さより高くして、幅方向中間部の発熱量を端部の発熱量より低下させた状態と、幅方向中間部と端部とで磁性体コアの高さを同じにした状態で、それぞれ記録材をニップ部Nに通した。そして、それぞれの記録材のしわの発生を調べた。なお、磁性体コアの高さ(コア高さ)とは、磁性体コアと定着ベルト1との距離に相当する。
本実施形態の効果を調べるために行った実験について説明する。実験では、幅方向中間部の磁性体コアの高さを端部の磁性体コアの高さより高くして、幅方向中間部の発熱量を端部の発熱量より低下させた状態と、幅方向中間部と端部とで磁性体コアの高さを同じにした状態で、それぞれ記録材をニップ部Nに通した。そして、それぞれの記録材のしわの発生を調べた。なお、磁性体コアの高さ(コア高さ)とは、磁性体コアと定着ベルト1との距離に相当する。
この実験は温度30℃、相対湿度80%の環境下において行った。使用した記録材は、CS−520 A3サイズ T目(キヤノン株式会社製)、CS−814 A3サイズ(キヤノン株式会社製)、GF−R70 A3サイズ(キヤノン株式会社製)である。そして、それぞれを1晩放置した後に本実施形態の画像形成装置で画像形成を行った。なお、CS−520は薄紙、CS−814は普通紙1、GF−R70は再生紙1に相当する。また、形成した画像は、記録材上にトナー載り量1.0[mg/cm2]のブルーの全べた画像とし、実験では、その画像を10枚連続して生産した。この実験結果を表3に示す。表3では、10枚中全ての記録材でしわが発生しなかった場合を○、1枚でもしわが発生した場合を×とした。
表3から明らかなように、定着ベルト1の幅方向中間部の発熱量を端部の発熱量より低下させて、記録材を通紙させることにより、記録材のしわの発生を防止することができた。
1・・・定着ベルト(加熱部材)、2・・・加圧ローラ(回転部材)、3・・・圧力付与部材、6・・・励磁コイル(磁束発生手段)、7a・・・磁性体コア、11・・・磁束遮蔽部材(変更手段)、30・・・圧力付与機構(圧力付与手段)、71・・・コア移動機構(変更手段)、100・・・誘導加熱装置、101・・・電源装置(磁束発生手段)、102・・・制御回路部(磁束発生手段)、309・・・制御部(制御手段)、500・・・定着装置、600・・・冷却ファン(冷却手段)、1000・・・画像形成装置、N・・・ニップ部、TH1・・・温度センサ(メインサーミスタ、第1温度検知手段)、TH2・・・温度センサ(サブサーミスタ、第2温度検知手段)
Claims (8)
- 磁束が通過することにより発熱して、搬送される記録材を加熱する加熱部材と、
前記加熱部材との間でニップ部を形成し、前記ニップ部で記録材を挟持して回転する回転部材と、
磁束を発生する磁束発生手段と、
前記加熱部材に対向する位置に、記録材の搬送方向に直交する幅方向に並べて配置され、前記磁束発生手段により発生した磁束を前記加熱部材に導く複数の磁性体コアと、
前記複数の磁性体コアから前記加熱部材に導かれる磁束を変化させて、前記加熱部材の前記幅方向に関する発熱領域を変更する変更手段と、
前記回転部材の前記幅方向中間部を冷却するための冷却手段と、
装置の電源投入時又は画像形成ジョブの開始時で、前記ニップ部に記録材が進入する前に、前記加熱部材の発熱領域が最大となるように前記変更手段を制御すると共に、前記冷却手段により前記回転部材の前記幅方向中間部を冷却する制御手段と、を備えた、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記加熱部材の前記幅方向中央部の温度を検知する第1温度検知手段と、
前記加熱部材の前記幅方向端部の温度を検知する第2温度検知手段と、を有し、
前記制御手段は、前記第2温度検知手段により検知した温度が、前記第1温度検知手段により検知した温度よりも所定温度以上低い場合に、前記冷却手段により前記回転部材の前記幅方向中間部を冷却する、
ことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、記録材の坪量が第1の所定値未満の場合に、前記冷却手段により前記回転部材の前記幅方向中間部を冷却する、
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、記録材の前記幅方向の長さが第2の所定値以上の場合に、前記冷却手段により前記回転部材の前記幅方向中間部を冷却する、
ことを特徴とする、請求項1ないし3のうちの何れか1項に記載の画像形成装置。 - 前記加熱部材と前記回転部材とが近づく方向に圧力を付与する圧力付与手段を有し、
前記加熱部材と前記回転部材との間の前記ニップ部の前記幅方向中央部の最大圧力と、前記ニップ部の前記幅方向端部の最小圧力との差が49kPa以上となるように構成される、
ことを特徴とする、請求項1ないし4のうちの何れか1項に記載の画像形成装置。 - 磁束が通過することにより発熱して、搬送される記録材を加熱する加熱部材と、
前記加熱部材との間でニップ部を形成し、前記ニップ部で記録材を挟持して回転する回転部材と、
磁束を発生する磁束発生手段と、
前記加熱部材に対向する位置に、記録材の搬送方向に直交する幅方向に並べて配置され、前記磁束発生手段により発生した磁束を前記加熱部材に導く複数の磁性体コアと、
前記複数の磁性体コアから前記加熱部材に導かれる磁束を変化させて、前記加熱部材の前記幅方向に関する発熱状態を変更する変更手段と、
装置の電源投入時又は画像形成ジョブの開始時で、前記ニップ部に記録材が進入する前に、前記加熱部材の前記幅方向中間部の発熱量が前記幅方向端部の発熱量よりも低くなるように前記変更手段を制御する制御手段と、を備えた、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記加熱部材の前記幅方向中央部の温度を検知する第1温度検知手段と、
前記加熱部材の前記幅方向端部の温度を検知する第2温度検知手段と、を有し、
前記制御手段は、前記第1温度検知手段により検知した温度が目標温度に達し、且つ、前記第2温度検知手段により検知した温度と前記第1温度検知手段により検知した温度との差が所定温度以上となった場合に、前記ニップ部に記録材を搬送する、
ことを特徴とする、請求項6に記載の画像形成装置。 - 前記変更手段は、前記加熱部材の前記幅方向中間部に対向する磁性体コアを、前記加熱部材の前記幅方向端部に対向する磁性体コアよりも前記加熱部材から遠ざけることにより、前記加熱部材の前記幅方向中間部の発熱量が前記幅方向端部の発熱量よりも低くなるようにする、
ことを特徴とする、請求項6又は7に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012195663A JP2014052452A (ja) | 2012-09-06 | 2012-09-06 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012195663A JP2014052452A (ja) | 2012-09-06 | 2012-09-06 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014052452A true JP2014052452A (ja) | 2014-03-20 |
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ID=50610999
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JP2012195663A Pending JP2014052452A (ja) | 2012-09-06 | 2012-09-06 | 画像形成装置 |
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JP (1) | JP2014052452A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018005106A (ja) * | 2016-07-07 | 2018-01-11 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
US10162292B2 (en) | 2016-07-12 | 2018-12-25 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus that controls a sheet feeding interval based on an abnormal state in which a heat absorption member remains in contact with a pressing member |
-
2012
- 2012-09-06 JP JP2012195663A patent/JP2014052452A/ja active Pending
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US10162292B2 (en) | 2016-07-12 | 2018-12-25 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus that controls a sheet feeding interval based on an abnormal state in which a heat absorption member remains in contact with a pressing member |
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