JP2011070196A - 定着器 - Google Patents

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Hisahiro Sone
寿浩 曽根
Kazuhiko Kikuchi
和彦 菊地
Satoshi Kinouchi
聡 木野内
Hiroshi Nakayama
浩 中山
Hiroyuki Kunugi
宏之 功刀
Setsuo Takada
節夫 高田
Hideji Yokoyama
秀治 横山
Yoshiaki Okano
義明 岡野
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Abstract

【課題】より高速に熱を均一化できる均熱ローラやこれを備えた定着器を提供する。
【解決手段】本発明の均熱ローラ6は、金属パイプ61と、前記金属パイプ61の内側にあり、前記金属パイプ61より熱膨張率が高いヒートパイプ62と、前記ヒートパイプ62外周面と前記金属パイプ61内周面との間にあり、前記ヒートパイプ62外周面と前記金属パイプ61内周面とを接合するとともに、空気よりも熱伝導率が高い接合層63と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、定着器に関する。
従来、シートに転写されたトナーを加熱する加熱ローラと、加熱ローラと協働してシートを挟むことでトナーをシートに圧着させる加圧ローラとを備える定着器が用いられる。定着器では、加熱ローラの軸方向においてシートが通過する通過部と通過しない非通過部とが生じる。通過部は、通過するシートにより熱を奪われるため、非通過部との間に大きな温度差が生じ、加熱ローラの軸方向においてシートに付与する加熱温度に大きな温度ムラが生じる場合がある。このような温度ムラは、シートに形成される画像の色ムラの原因となる。この問題に対し、加熱ローラの内部にヒートパイプを設けることで、加熱ローラに大きな温度ムラが生じることを抑制し、シートに付与する加熱温度を加熱ローラの軸方向において均一化する技術が知られる(例えば、特許文献1)。
また、加熱温度を均一化する技術として、ヒートパイプを内部に有するテンションローラを設け、テンションローラと加熱ローラとにベルトを巻き回す技術が知られる。この技術では、加熱ローラはベルトを加熱する。加熱されたベルトはシートを加熱する。その際、シートを加熱することにより生じるベルトの温度ムラをテンションローラが均一化する。温度ムラが均一化されたベルトがシートを加熱するので、シートに付与する熱をローラの回転軸方向において均一化できる。
近年の画像形成装置の高性能化に伴い、より高速に熱を均一化できる定着器が求められている。従って、本発明は、より高速に熱を均一化できる定着器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、トナーが転写されたシートを加熱する加熱回転体、前記加熱回転体と協働して前記シートを搬送する第1の回転体、および前記加熱回転体と協働して無端形状のベルトを回す第2の回転体のいずれかに備わる金属パイプと、前記金属パイプの内側にあり、前記金属パイプより熱膨張率が高いヒートパイプと、前記ヒートパイプ外周面と前記金属パイプ内周面との間にあり、前記ヒートパイプ外周面と前記金属パイプ内周面とを接合するとともに、空気よりも熱伝導率が高い接合層と、を備える定着器に関する。
以上に詳述したように、本発明によれば、より高速に熱を均一化できる定着器を提供することができる。
第1の実施形態の画像形成装置の断面図である。 定着器を示す斜視図である。 テンションローラの軸方向における断面図である。 テンションローラの軸方向と直交する断面図である。 金属パイプおよびヒートパイプの接合前の状態を示す断面図である。 テンションローラの製造方法を説明するためのフローチャートである。 定着器にA4―Rシートを通過させた際のベルトの温度分布を示す図である。 第2の実施形態の金属パイプを示す断面図である。 金属パイプの内部にヒートパイプを嵌め込んだ状態を示す図である。 テンションローラを示す断面図である。 第3の実施形態の金属パイプを示す断面図である。 第4の実施形態の金属パイプを示す断面図である。 テンションローラを示す断面図である。 第5の実施形態のテンションローラの軸方向の断面図である。 第6の実施形態の定着器を示す断面図である。 加圧パッドを示す斜視図である。 剥離板を示す平面図である。 剥離板の構造を示す断面図である。 変形例の剥離部材を示す平面図である。
以下、実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の画像形成装置200を示す断面図である。
画像形成装置200は、画像読取部Rと、画像形成部Qと、を備える。画像読取部Rは、シート原稿およびブック原稿の画像をスキャンして読み取る。
画像形成部Qは、画像読取部Rが原稿から読み取った画像、或いは外部機器が画像形成装置200に送信した印刷データに基づいて、シートにトナー像を形成する。
画像読取部Rは、原稿を所定の画像読取位置まで自動搬送する自動原稿搬送装置(ADF:Auto Document Feeder)9を備え、この自動原稿搬送装置9によって自動搬送される原稿トレイ(所定の原稿載置台)Rtに載置された原稿や、不図示の原稿台に載置される原稿の画像を、走査光学系10によって読み取る。
画像形成部Qは、トナーカートリッジ1Y〜1K、ピックアップローラ51〜54、感光体2Y〜2K、現像ローラ3Y〜3K、ミキサ4Y〜4K、中間転写ベルト60、定着器100および排出トレイ8を備える。
また、本実施形態による画像形成装置200は、プロセッサ801、ASIC回路802、メモリ803、操作表示部805および通信部807を備える。
プロセッサ801は、画像形成装置200における各種処理を行う役割を有しており、またメモリ803に格納されているプログラムを実行することにより種々の機能を実現する役割も有する。メモリ803は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、VRAM(Video RAM)であってもよく、画像形成装置200において利用される種々の情報やプログラムを格納する役割を有する。
操作表示部805には、各種設定が表示される。操作表示部805は、LCD(Liquid crystal display)、EL(Electronic Luminescence)、PDP(Plasma Display Panel)、CRT(Cathode Ray Tube)であってもよい。
各種設定は、操作表示部805を操作することにより変更される。操作表示部805は、タッチパネル式であってもよい。
以下、画像形成装置200における処理の一例として、コピー処理の概要について説明する。
まず、ピックアップローラ51〜54によりカセットからピックアップされたシートは、シート搬送路内に供給される。シート搬送路内に供給されたシートは、複数のローラ対によって所定の搬送方向へ向けて搬送される。
そして、自動原稿搬送装置9によって連続的に自動搬送される複数枚のシート原稿の画像が、所定の画像読取位置にて走査光学系10によって読み取られる。
次に、画像読取部Rにて原稿から読み取られた画像の印刷データに基づいて、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)のトナー像をシートに転写するための感光体2Y、2M、2Cおよび2Kの感光面上に静電潜像が形成される。
続いて、現像器におけるミキサ4Y〜4Kにより攪拌されたトナーが、現像ローラ3Y〜3Kによって、上記のようにして静電潜像が形成された感光体2Y〜2Kに供給される。これにより、感光体の感光面上に形成された静電潜像が顕像化される。
このようにして感光体上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト60のベルト面上に転写され(いわゆる、一次転写)、中間転写ベルトの回転によって搬送されるトナー像は、所定の二次転写位置Uにて、搬送されるシート上に転写される。
シート上に転写されたトナー像は、定着器1にてシートに対して加熱定着される。トナー像が加熱定着されたシートは、複数の搬送ローラ対によって搬送路内を搬送され、排出トレイ8上に順次排出される。
図2は、定着器1を示す斜視図である。
定着器1は、シートPに転写されたトナーを加熱および加圧することにより、当該トナーをシートPに定着させる。シートPとしては、例えば紙やOHPシート等を採用することができる。
定着器1は、IHコイル2、加圧ローラ3、定着ローラ4、ベルト5、および均熱ローラとしてのテンションローラ6を備える。
IHコイル2は、定着ローラ4の軸方向全域に亘って定着ローラ4に近接し、磁束を発生させる。IHコイル2は、定着ローラ4の軸方向中央部を加熱するIHコイル21と、定着ローラ4の軸方向両端部を加熱するIHコイル22とを備える。IHコイル21、22は独立して制御される。IHコイル21の幅は、A4−RサイズのシートPの幅210mmに対応する。
定着処理対象となる最小サイズ(例えば、ハガキサイズ)からA4−Rサイズまでの大きさのシートPを定着器1に通過させる場合、中央のIHコイル21のみに電流を印加し、定着ローラ4におけるA4−RサイズのシートPの幅(テンションローラ6の回転軸方向におけるサイズ)に対応する領域を加熱する。A4−RサイズのシートPよりも幅の大きい例えば幅279mmのLedgerサイズのシートPを定着器1に通過させる場合、中央のIHコイル21の加熱範囲よりもLedgerサイズのシートPの幅が広くなる。そのため、中央のIHコイル21に加え、IHコイル21の両側にあるIHコイル22にも電流を印加し、定着ローラ4の軸方向全域を加熱する。
なお、中央のIHコイル21の加熱範囲は、定着処理対象となる最小のサイズのシートPの幅よりも広ければよい。IHコイル21の加熱範囲が定着処理対象となる最小のサイズのシートPの幅よりも狭い場合、全てのIHコイル21、22に電流を印加する必要が生じ、IHコイル2を分割する必要性が乏しくなるからである。
加圧ローラ3は、ベルト5を介して定着ローラ4に圧接し、ニップNを形成する。加圧ローラ3は、回転する定着ローラ4に従動して回転する。
定着ローラ4は、内側から順に芯金および弾性層を有する。定着ローラ4は、IHコイルが発生する磁束の変化により発熱し、ベルト5を加熱する。また、定着ローラ4は、加圧ローラ3とベルト5を介してシートPを狭持するとともに、回転しながら加圧ローラ3と共にシートPを図2の矢印方向に搬送する。
ベルト5は、エンドレスベルトであり、定着ローラ4およびテンションローラ6に巻き回される。ベルト5は、定着ローラ4により加熱される。加熱されたベルト5はシートPを加熱する。定着器1は、ニップNにおいて、シートPをベルト5により加熱するとともに、加圧ローラ3および定着ローラ4により加圧することで、トナーをシートPに定着させる。
テンションローラ6は、ベルト5の幅方向の温度ムラを抑える。また、コイルスプリングや板バネ等の弾性部材がテンションローラ6を付勢することで、テンションローラ6は、ベルト5に張力を付与する。
図3は、テンションローラ6の軸方向における断面図、図4は、テンションローラ6の軸方向と直交する断面図である。
テンションローラ6は、金属パイプ61と、ヒートパイプ62と、接合層63と、軸部材64とを備える。
金属パイプ61は、例えば低コスト化のために鉄製とすることができる。また、金属パイプ61を鉄製とすることで、強度を保ちつつ薄肉化できる。金属パイプ61の材料はステンレスでもよい。ステンレスでも鉄と同様の効果を得ることができる。また、金属パイプ61の材料はアルミでもよい。金属パイプ61をアルミ製とすることで、金属パイプ61を鉄・ステンレス製とした場合に比べて熱伝導率を向上させることができる。
ヒートパイプ62は、例えば銅等の金属製のパイプに揮発性の作動液が封入されたものであり、吸熱した熱を軸方向にずれた位置から放熱する。ヒートパイプ62は、金属パイプ61の内側にあり、ヒートパイプ62の外周面は金属パイプ61の内周面に密着する。ヒートパイプ62は、金属パイプ61を介してベルト5の幅方向における温度ムラを均一化する。ヒートパイプ62は銅製であり、金属パイプ61より熱膨張率が高い。ヒートパイプ62の材料は、金属パイプ61の材料よりも熱膨張率が高い材料であれば、銅以外の金属を採用可能であることは言うまでもない。
接合層63は、ヒートパイプ62外周面と金属パイプ61内周面との間にあり、ヒートパイプ62外周面と金属パイプ61内周面とを接合するとともに、空気よりも熱伝導率が高い。接合層63は、パイプ61、62において、定着処理の対象となる最大サイズであるA4サイズの幅297mmよりも長い領域にわたって設けられる。接合層63は、金属パイプ61およびヒートパイプ62を加熱することによるヒートパイプ62の熱膨張を利用して金属パイプ61とヒートパイプ62とを接合させるのに要する温度よりも融点が低い。金属パイプ61とヒートパイプ62とを接合させるのに要する前記温度は、内側のヒートパイプ62の熱膨張により外側の金属パイプ61が破断する温度よりも低く、かつ内側のヒートパイプ62の熱膨張により外側の金属パイプ61との隙間を接合層63が埋める温度よりも高い。
接合層63の材料として、本実施形態では、一例として、添加剤として熱伝導率の良い銀を含んだハンダを採用する。なお、接合層63の材料としては、金属パイプ61とヒートパイプ62とを接合するのに要する温度より融点が低いものであれば、他の材料を採用可能であることは言うまでもない。
軸部材64は、金属パイプ61の両端に結合される。テンションローラ6は、軸部材64を軸受け等により支持されることにより回転する。
図5は、金属パイプ61およびヒートパイプ62の接合前の状態を示す断面図である。
金属パイプ61は、内径r1が16.1±0.2mm、厚さが0.3mmである。
ヒートパイプ62は、外径r2が15.88mmである。ヒートパイプ62の外周面には、トナー定着処理対象となる最大のシートPであるA4紙の幅297mmよりも長い領域にわたって接合層63が積層される(図3)。接合層63の厚みは10〜100μmが望ましい。厚すぎると金属パイプ61およびヒートパイプ62間における熱伝導の抵抗となるからである。
金属パイプ61およびヒートパイプ62を用いたテンションローラ6の製造方法を、図6のフローチャートを参照して説明する。
まず、作業者は、金属パイプ61の内部にヒートパイプ62を嵌め込む(ACT1)。この際、ヒートパイプ62と金属パイプ61の内周面との間には0.1〜0.5mmの隙間S(図5)が生じる。
ACT1の後、作業者は、両者61、62を300〜400℃で1〜4時間加熱して金属接合する(ACT2)。ヒートパイプ62は銅製であり、鉄製の金属パイプ61よりも熱膨張率が高い。そのため、両者61、62を300〜400℃で1〜4時間加熱すると、ヒートパイプ62が膨張し金属パイプ61に圧接して金属接合する。この際、接合層63はハンダであり、融点が両者61、62の接合温度300〜400℃よりも低いので液状となる。液状となった接合層63は、金属パイプ61とヒートパイプ62の間の隙間Sに拡がってゆく。
ACT2の後、作業者は、これら金属パイプ61、ヒートパイプ62、および接合層63を例えば自然冷却により冷却する(ACT3)。これにより、接合層63がパイプ61、62間の隙間Sで固体となり、隙間Sを埋める。以上の工程ACT1〜ACT3によりテンションローラ6を製造できる。
ACT1〜ACT3の処理により製造される本実施形態のテンションローラ6は、隙間Sが接合層63により埋まるので、隙間Sに空気が存在してしまう従来のテンションローラに比べ、金属パイプ61とヒートパイプ62との間での熱伝導性が向上する。同時に、テンションローラ6は、軸方向の熱輸送効率が従来に比べ向上する。そのため、テンションローラ6を備える定着器1は、ベルト5の温度ムラを抑制し、シートPに付与する加熱温度の温度ムラを均一化するので、画像に生じる色ムラを抑制できる。
また、定着器1は、テンションローラ6により、シートPの非通過領域であるベルト5の両端部の熱を、シートPの通過領域であるベルト5の中央部へ効率的に輸送できる。そのため、本実施形態の定着器1では、定着ローラ4の中央部を加熱するIHヒータ21の出力を低減して総電力量を下げることができ、省エネルギー効果を得ることができる。しかも、本実施形態の定着器1では、従来の構成要素(加圧ローラ、定着ローラ、ベルト、およびテンションローラ)を減らすことも増やすこともなく、またテンションローラの製造にかかるコストを従来に比べて大幅に増やすことなく、上記の顕著な効果を得ることができる。
図7は、定着器1にA4―RシートPを通過させた際のベルト5の温度分布を示す図である。
金属パイプおよびヒートパイプ間の隙間に接合層がない従来のテンションローラと、パイプ61、62間の隙間Sに接合層63がある本実施形態のテンションローラ6とに対し性能試験を行った。
まず、定着器1に従来のテンションローラを組み込み、ベルト5のシート通過領域の表面温度を175℃に保ったうえで、定着器1に幅210mmのA4―RサイズのシートPを連続通過させた。そして、ベルト5の表面の幅方向における温度分布を測定した。すると、図7に示すように、ベルト5におけるシートPの非通過領域の温度が216℃となるとともに、シートPの通過領域の温度が175℃となり、両領域の温度差は39℃となった。
次に、定着器1に本実施形態のテンションローラ6を組み込み、前記と同様の性能試験を行い、ベルト5の表面の温度分布を測定した。すると、図7に示すように、ベルト5におけるシートPの非通過領域の温度は198℃となるとともに、シートPの通過領域の温度は175℃となり、両領域の温度差は23℃となった。
以上の試験結果により、本実施形態のテンションローラ6は、従来のテンションローラに比べ、ベルト5におけるシートPの非通過領域の熱をシートPの通過領域に効率的に輸送し、ベルト5の温度ムラをより均一化できることが確認できた。そして、本実施形態のテンションローラ6は、従来のテンションローラに比べ、金属パイプ61とヒートパイプ62との間での熱伝導性がよく、軸方向の熱輸送効率が良好であること、すなわち均熱性能が良好であることが確認できた。
(第2の実施形態)
以下、第1の実施形態と同一機能部位には同一符号を付すとともに、前記同一機能部位の説明は省略する。
図8は、第2の実施形態のテンションローラの金属パイプ61Aを示す断面図である。
前記実施形態では、金属パイプ61Aの内周は円周状であったが、本実施形態では、金属パイプ61Aの内周面には、金属パイプ61Aの軸方向に延びる複数の溝611が形成され、これらの溝611により金属パイプ61Aの内周が波状になっている点が特徴である。溝611の深さは、金属パイプ61Aの肉厚の7%以上に設定される。金属パイプ61Aでは、平均内径を半径とする円Cの周長よりも内周長が長い。本実施形態のテンションローラの他の構成は前記実施形態と同様である。
本実施形態でも、テンションローラ6Aを製造する際には、まず、作業者は、金属パイプ61Aの内部にヒートパイプ62を嵌め込む(図9)。この際、ヒートパイプ62と金属パイプ61Aの内周面との間には隙間Sが生じる。次に、作業者は、両者61A、62を加熱して金属接合する。この際、ハンダである接合層63は液状となり、パイプ61A、62間の隙間Sに拡がる。次に、作業者は、これらパイプ61A、62および接合層63を冷却する。これにより、図10に示すように、接合層63が固体化して隙間Sを埋め、テンションローラ6が製造される。
本実施形態は、前記実施形態と同様の構成を備えるので、前記実施形態と同様の効果を奏することができる。そのうえ、本実施形態では、金属パイプ61Aにおいて、平均内径を半径とする円Cの周長よりも内周長が長いので、金属パイプ61Aとヒートパイプ62との接合面積が増加し、金属パイプ61Aとヒートパイプ62とをより強固に接合することができる。これにより、金属パイプ61Aとヒートパイプ62との間での熱伝導性が向上し、テンションローラ6Aの軸方向の熱伝導性が第1の実施形態より向上する。よって、本実施形態では、テンションローラ6Aの均熱性能を第1の実施形態より向上できる。
(第3の実施形態)
図11は、第3の実施形態の金属パイプ61Bを示す断面図である。
前記実施形態では、金属パイプ61Aの内周面にある複数の溝611は、金属パイプ61Aの軸方向に沿っていたが、本実施形態では、溝611Bは、金属パイプ61Bの中心軸を螺旋中心軸とするスパイラル形状に形成される。
本実施形態では、溝611Bがスパイラル状なので、万が一、金属パイプ61Bとヒートパイプ62との接合が弱まった場合でも、ただちに金属パイプ61Bおよびヒートパイプ62が軸方向に抜けることがない。
(第4の実施形態)
図12は、第4の実施形態の金属パイプ61Cを示す断面図である。
本実施形態のテンションローラ6Cでは、金属パイプ61Cの内周面に第3の実施形態よりも密に溝611Cが形成されており、かつ接合層が設けられていない。本実施形態の金属パイプ61Cでも、平均内径を半径とする円Cの周長よりも内周長が長い。
テンションローラ6Cを製造する際には、まず作業者は、金属パイプ61Cの内部にヒートパイプ62を嵌め込む12。次に、作業者は、両者61C、62を加熱して図13に示すように金属接合した後、金属パイプ61Cおよびヒートパイプ62を冷却する。
本実施形態では、金属パイプ61Cの内周が波状であるので、金属パイプ61Cとヒートパイプ62との接合面積が増加し、金属パイプ61Cとヒートパイプ62とを従来よりも密着させて接合することができる。そのため、本実施形態では、接合層がなくても金属パイプ61Cとヒートパイプ62との間での熱伝導性を向上でき、また、テンションローラ6Cの軸方向の熱輸送効率を向上でき、従来に比べてテンションローラ6Cの均熱性能を向上できる。そのため、テンションローラ6Cを備える定着器は、ベルト5の温度ムラを均一化し、画像に生じる色ムラを抑制できる。また、定着器は、テンションローラ6Cにより、ベルト5の両端部の熱を中央部へ効率的に輸送でき、前記中央部を加熱するIHヒータ21の出力を低減して総電力量を下げることができる。
(第5の実施形態)
図14は、第5の実施形態によるテンションローラ6Dの軸方向の断面図である。
前記第1〜第3の実施形態では、接合層63は、ヒートパイプ62の軸方向全域にわたって積層されたが、本実施形態では、接合層63Dは、ヒートパイプ62Dの軸方向両端寄りにそれぞれ離れて積層され、位置する。
互いに離れて位置する接合層63Dの両領域のテンションローラ6Dの軸方向における中央寄り端部は、トナー定着処理対象となる最小のシートPであるStatement(ST−R)紙の幅140mmよりも近接する。また、前記両領域の外側端部は、トナー定着処理対象となる最大のシートPであるA4紙の幅297mmよりも離隔する。
また、本実施形態では、ヒートパイプ62Dは、表面保護部材621を備える。表面保護部材621は、ヒートパイプ62Dの軸方向に沿った両端側の熱伝導率が中央部の熱伝導率よりも高い。
さらに本実施形態では、金属パイプ61Dにおいて、軸方向における中央部の肉厚が両端部より厚い。
上記構成により、本実施形態では、シートPの非通過領域における金属パイプ61Dからヒートパイプ62Dへの熱伝導性を従来に比べ向上でき、テンションローラ6Dの均熱性能を向上できる。よって、テンションローラ6Dを備える定着器は、テンションローラ6Dによりベルト5の両端部の熱を中央部へ効率的に輸送でき、ベルト5の温度ムラを均一化して画像に生じる色ムラを抑制できる。
(第1〜5の実施形態に対する変形例)
第2〜4の実施形態では、軸方向に沿って金属パイプ61A〜61Cの内周面に溝611〜611Cを設けることにより、金属パイプ61A〜61Cの内周面の面積を増加させ、金属パイプ61A〜61Cおよびヒートパイプ62間の金属接合の強度を向上させていた。しかし、金属パイプの内周面の面積を増加させる方法として、金属パイプの内周面に溝を設ける方法を採用しなくてもよい。金属パイプの内周面の面積を増加させる方法として、例えば金属パイプの内周面にわたって、金属パイプの肉厚よりも高さの低い突出部を複数設けるとともに、突出部間に陥没部を設けてもよい。突出部および陥没部の角部は丸みがあるものとする。前記突出部および陥没部により、金属パイプの内周面の面積を増加させてもよい。
第1〜3、5の実施形態では、ヒートパイプ62、62D側に接合層63、63Dが積層されていたが、接合層は金属パイプの内周面側に積層されていてもよい。
第1〜5の実施形態では、均熱ローラを、定着ローラと協働して無端形状のベルトを回す回転体としてのテンションローラ(第2の回転体)に適用した例を説明した。しかし、均熱ローラは、トナーが転写されたシートを加熱する加熱回転体としての定着ローラに備わっていてもよい。また、均熱ローラは、加熱回転体と協働してシートを搬送する回転体としての加圧ローラ(第1の回転体)に備わっていてもよい。
(第6の実施形態)
従来、加熱回転体と加熱回転体に圧接する回転体とでトナーが転写されたシートを狭持することにより、シートを加熱押圧する加熱装置が知られる。この種の加熱装置では、熱によってシート上のトナーが溶融するので、溶融したトナーによりシートが加熱回転体に巻き付きやすくなる。この対応策として、先端が加熱回転体の表面と接触する剥離部材を加熱装置に設け、この剥離部材によりシートを加熱回転体から剥離する技術が知られる。
しかし、従来技術では、剥離部材の先端が加熱回転体と接触するので、剥離部材が加熱回転体の表面を傷つけてしまうおそれがある。
以下の本実施形態の説明においても、第1の実施形態と同一機能部位には同一符号を付すとともに、前記同一機能部位の説明は省略する。
図15は、本実施形態の定着器100を示す断面図である。
定着器100は、加圧ローラ104、金属ベルト102、加熱器としてのIHコイル110、ベース部材114、押圧部材としての加圧パッド116、対向部120、剥離部材125、連結部材130、および前記各部材102〜130を内部に収める筐体106を備える。
加圧ローラ104は、アルミニウム等の金属からなる芯金105と、芯金105を被覆するシリコンゴムおよびPFAとを備え、長手状である。加圧ローラ104は、駆動モータにより矢印E方向に回転する。
IHコイル110は、金属ベルト102の外周面に沿って設けられ、通電により磁界Hを発生する。IHコイル110は、非分割であってもよいし、分割されていてもよい。また、IHコイル110は、金属ベルト102の内側の空間にあってもよい。本実施形態では、ベルトを加熱する加熱器としてIHコイル110を用いるが、加熱器としてハロゲンランプやセラミックヒータを用いてもよい。
金属ベルト102は、発熱層を備える。発熱層は、金属材料により形成され、IHコイル110の電磁誘導により発生する渦電流により発熱する。金属ベルト102は、無端形状であり、加圧パッド116およびベース部材114によりテンションが与えられる。金属ベルト102は、加圧ローラ104の回転により矢印D方向へ回転する。金属ベルト102は、トナーTが転写されたシートPを加圧ローラ104と狭持して搬送する。金属ベルト102と加圧ローラ104との接触部分を以下ニップ107と記載する。
ベース部材114は、金属ベルト102の内側の空間に位置し、加圧パッド116を支持する。ベース部材114は、非磁性体であるアルミニウム製である。ベース部材114は、金属ベルト102の内側において前記金属ベルト102の幅方向に延びる長手状である。ベース部材114は、本体部140と、張力可変機構114Cと、凸部114Bと、支持部材127とを備える。
本体部140は、長手方向両端が筐体106に固定される。本体部140において加圧ローラ104と対向する面には、本体部140の長手方向に沿って凹部114Aがある。凹部114Aに加圧パッド116が固定される。
張力可変機構114Cは、金属ベルト102の内周面において加圧パッド116が押圧する部位と対向する部位を支持する。張力可変機構114Cは、支持部141と、腕部142とを備える。支持部141は、金属ベルト102の内周面をガイドする。腕部142は、本体部140に一端が接続するとともに他端が支持部141と接続する。腕部142は、アクチュエータを備え、伸縮する。
張力可変機構114Cは、プロセッサ801による制御の下、腕部142を伸縮させることにより、金属ベルト102に与えるテンションを変える。例えば定着器100が厚いシートPに定着処理を行う際には、張力可変機構114Cは、腕部142を短くして金属ベルト102に与えるテンションを弱める。すると、ニップ107の幅が広くなり、金属ベルト102および加圧ローラ104によるシートPの加熱押圧時間が長くなる。そのため、定着器100は、シートPが厚くてもトナーTの定着処理を確実に行える。反対に、定着器100が薄いシートPに定着処理を行う際には、張力可変機構114Cは、腕部142を長くして金属ベルト102に与えるテンションを強める。すると、ニップ107の幅が狭くなり、金属ベルト102および加圧ローラ104によるシートPの加熱押圧時間が短くなる。そのため、定着器100は、シートPへの過大な加熱を防止できる。
凸部114Bは、本体部140の側面に固定される。凸部114Bは、板ばね119を介して温度センサ118を支持する。温度センサ118は、金属ベルト102の表面温度を非接触で検知する。プロセッサ801は、温度センサ118が検知した金属ベルト102の表面温度に基づき、IHコイル110を制御し、金属ベルト102の温度を制御する。金属ベルト102の表面温度を検知する温度センサは、非接触式のほか、接触式やサーモパイル式であってもよい。
支持部材127は、本体部140に固定され、サーモスタット129を支持する。サーモスタット129は、金属ベルト102の内周面に接触しており、金属ベルト102が所定の温度(例えば200℃)になると内部のスイッチをONにする。定着器100は、サーモスタット129内部のスイッチがONになると、IHコイル110への通電を遮断し、金属ベルト102の過剰な昇温を抑制する。
加圧パッド116は、樹脂製であり、弾性を有する。加圧パッド116は、金属ベルト102の内側から金属ベルト102を加圧ローラ104側に押圧する。
図16は、加圧パッド116を示す斜視図である。
加圧パッド116は、金属ベルト102を加圧ローラ104側に押圧する押圧面116Bと、押圧面116Bと直交する側面116Aとを備える。側面116Aからは対向部120(120A、120B)が一対突出する。
対向部120は、加圧パッド116よりも硬度が大きい。対向部120は、加圧パッド116と一体に形成される。対向部120は、剥離部材125と金属ベルト102を介して対向し、金属ベルト102を内側からガイドする。各対向部120は、金属ベルト102をガイドする曲面部122A、122Bを備える。
剥離部材125は、一対設けられ、各剥離部材125は、ニップ107の出口側(金属ベルト102の回転方向下流側)において、各対向部120と金属ベルト102を介して対向する。剥離部材125は、金属ベルト102の外周面と隙間を介して離隔し、シートPを金属ベルト102から剥離する。各剥離部材125は、剥離板124と、剥離板124に固定されたブラケット126とを備える。剥離板124の先端は、金属ベルト102の外周面と隙間を介して離隔する。剥離板124は、対向部120と対応した大きさの平面視矩形である(図17)。また、剥離板124は、基材124Aおよび基材124A上に積層される保護層124Bを備える(図18)。保護層124Bは、PFA等のフッ素樹脂やDLC(Diamond-like Carbon)であってよい。保護層124Bは、剥離板124の強度を良好にする。
連結部材130は、例えば樹脂製や金属製であり、剥離部材125に対応して一対設けられる。連結部材130は、一端がベース部材114の長手方向端部に連結し、他端が剥離部材125のブラケット126に連結する。連結部材130は、各部材114、126に例えばネジ止めにより連結する。連結部材130の各端部は、一面が、各部材114、126に取り付けられた位置決め部材G1、G2に突き当てられることにより位置決めされる。各位置決め部材G1、G2による連結部材130の位置決め位置は、各剥離部材125と金属ベルト102の外周面との隙間が規定の大きさ(例えば0.3mm)となる位置に設定される。連結部材130は、剥離部材125およびベース部材114を連結するとともに、剥離部材125を支持する。
上記のように、本実施形態では、金属ベルト102の外周面と離隔した剥離部材125によりシートPを金属ベルト102から剥離するので、剥離部材125により金属ベルト102の外周面が傷つくおそれがない。また、筐体106に固定されたベース部材114に、連結部材130を介して剥離部材125を取り付けるので、ベース部材114に剥離部材125を取り付けるだけで、金属ベルト102と剥離部材125との隙間を規定の大きさに設定できる。ここで、本実施形態では、剥離部材125をベース部材114に取り付けたが、剥離部材を筐体に取り付けることが考えられる。そして、金属ベルトと剥離部材との隙間に隙間ゲージを挿抜しながら剥離部材の筐体に対する取り付け位置を調整することが考えられる。上記場合に比べ、本実施形態は、剥離部材125の取り付け位置を調整する必要がないので、容易に剥離部材125を定着器100に取り付けることができる。加えて、対向部120の硬度が加圧パッド116の硬度よりも大きいので、対向部120は、金属ベルト102を一定の位置でガイドでき、金属ベルト102の外周面と剥離部材125との隙間を長期にわたって規定の大きさに保持できる。
なお、定着器100は、上記各部材のほか、金属ベルト102の外周面に付着したトナーや埃、塵の除去を行うクリーニングローラや、金属ベルト102の外周面からシートPを剥離させやすくするオイルローラを備える。
以下、プロセッサ801による定着器100の制御および画像形成装置200全体の制御について説明する。
プロセッサ801は、画像形成装置200の電源が入ると、画像形成装置200のウォーミングアップを開始する。すなわちプロセッサ801は、加圧ローラ104を回転させ、金属ベルト102を回転させる。また、プロセッサ801は、温度センサ118により金属ベルト102の表面温度を監視し、金属ベルト102のニップ107直前の主走査方向(金属ベルト102の長手方向)全域が規定温度となるように、IHコイル110により金属ベルト102を加熱する。プロセッサ801は、この際、IHコイル110へ供給する電圧量(電流量)または電圧(電流)の周波数を変更することにより、IHコイル110へ供給する電力を変更する。
プロセッサ801は、金属ベルト102の温度が規定温度になると、画像形成装置200のウォーミングアップを終了する。規定温度は、金属ベルト102によるシートPへのトナーTの定着に適切な温度である。画像形成処理対象のシートPが厚い場合、シートP上へのトナーTの転写量が多く必要となり、トナーTの定着処理に多くの熱量が必要となる。従って、画像形成処理対象のシートPが厚い場合、プロセッサ801は規定温度を高く設定する。
プロセッサ801は、画像形成装置200のウォーミングアップを終了すると、画像形成装置200を待機状態にし、金属ベルト102の温度を規定温度に保持する。そして、プロセッサ801は、例えば第1の実施形態において説明したコピー処理を行う。
コピー処理において、シートPが定着器100に搬送される際に、プロセッサ801は加圧ローラ104を回転させる。すると、加圧ローラ104と、規定温度となっている金属ベルト102とがニップ107にてシートPを加熱押圧し、トナーTをシートPに定着させる。この際、通常は、シートP上のトナーTは、ニップ107を通過後に金属ベルト102の表面から剥離する。しかし、トナーTが多い場合やトナーTの溶融温度が高い場合、トナーTがニップ107を通過しても金属ベルト102の表面に付着したままとなり、該トナーTによりシートPが金属ベルト102に巻き付いてしまうことがある。この場合、剥離部材125がシートPを金属ベルト102から剥離させる。
以上のようにして定着器100がトナーTを加熱定着させたシートPを、プロセッサ801は、画像形成装置200内の複数の搬送ローラ対によって搬送し、排出トレイ8上に順次排出する。
なお、プロセッサ801は、ウォーミングアップ開始から規定時間内に金属ベルト102の温度が規定温度に達しない場合、異常と判断し、ウォーミングアップを停止する。そして、プロセッサ801は、サービスマンによる画像形成装置200の点検を促す画面を操作表示部805に表示させる。
(第6の実施形態の変形例)
本実施形態では、対向部120は、加圧パッド116よりも硬度が大きく、かつ加圧パッド116と一体に形成されていたが、対向部は、加圧パッド116よりも硬度が大きく、かつベース部材と一体に形成されていてもよい(ベース部材に支持されていてもよい)。このようにすれば、対向部によって、より確実に金属ベルトを一定の位置でガイドでき、金属ベルトと剥離部材の隙間を規定の大きさに保持できる。
本実施形態では、剥離部材125は、平面視矩形であるが、剥離部材125Aは、図19に示すように、平面視櫛歯状であってもよい。
本実施形態では、加熱装置として定着器の例を説明したが、加熱装置として消色器を用いることもできる。加熱装置として消色器を用いる場合、消色器は、加熱すると消える消色トナーが定着したシートを加熱押圧することにより、トナー像を消色する。
本実施形態では、加熱器によりベルトを加熱する例を説明したが、加熱器により加圧ローラを加熱してもよい。
第6の実施形態によれば、例えば以下の(1)〜(15)の技術を提供できる。
(1)回転体と、前記回転体の回転により回転し、トナーが転写されたシートを前記回転体と狭持して搬送する無端形状のベルトと、前記回転体および前記ベルトの少なくとも一方を加熱する加熱器と、前記ベルトの内側から前記ベルトを前記回転体側に押圧する押圧部材と、前記ベルトの内側の空間に位置し、前記押圧部材を支持するベース部材と、前記ベルトの外周面と隙間を介して離隔し、前記シートを前記ベルトから剥離する剥離部材と、前記剥離部材と前記ベース部材とを連結する連結部材と、を備える加熱装置。
(2)(1)の装置において、前記剥離部材と前記ベルトを介して対向し、前記ベルトを内側からガイドする対向部を備える加熱装置。
(3)(2)の装置において、前記対向部は前記押圧部材よりも硬度が大きく、かつ前記ベース部材と一体である加熱装置。
(4)(3)の装置において、前記剥離部材は平面視板状である加熱装置。
(5)(4)の装置において、前記剥離部材は、基材および前記基材上に積層される保護層を備える加熱装置。
(6)(5)の装置において、前記ベース部材は、前記ベルトの内側において前記ベルトの幅方向に延びる長手状であり、両端部で前記連結部材をそれぞれ支持する加熱装置。
(7)(6)の装置において、前記加熱器は前記ベルトを加熱する加熱装置。
(8)シート上にトナーを転写し画像を形成する画像形成部と、回転体と、前記回転体の回転により回転し、前記画像形成部がトナーを転写した前記シートを前記回転体と狭持して搬送する無端形状のベルトと、前記回転体および前記ベルトの少なくとも一方を加熱する加熱器と、前記ベルトの内側から前記ベルトを前記回転体側に押圧する押圧部材と、前記ベルトの内側の空間に位置し、前記押圧部材を支持するベース部材と、前記ベルトの外周面と隙間を介して位置し、前記シートを前記ベルトから剥離する剥離部材と、前記剥離部材と前記ベース部材とを連結する連結部材と、を備える画像形成装置。
(10)(9)の装置において、前記剥離部材と前記ベルトを介して対向し、前記ベルトを内側からガイドする対向部を備える画像形成装置。
(11)(10)の装置において、前記対向部は前記押圧部材よりも硬度が大きく、かつ前記ベース部材と一体である画像形成装置。
(12)(11)の装置において、前記剥離部材は平面視板状である画像形成装置。
(13)(12)の装置において、前記剥離部材は、基材および前記基材上に積層される保護層を備える画像形成装置。
(14)(13)の装置において、前記ベース部材は、前記ベルトの内側において前記ベルトの幅方向に延びる長手状であり、両端部で前記連結部材をそれぞれ支持する画像形成装置。
(15)(14)の装置において、前記加熱器は前記ベルトを加熱する画像形成装置。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、すべて本発明の範囲内のものである。
1 定着器、61〜61D 金属パイプ、62 ヒートパイプ、63,63D 接合層、611,611C 溝。
特開2009−116121号公報

Claims (9)

  1. トナーが転写されたシートを加熱する加熱回転体、前記加熱回転体と協働して前記シートを搬送する第1の回転体、および前記加熱回転体と協働して無端形状のベルトを回す第2の回転体のいずれかに備わる金属パイプと、
    前記金属パイプの内側にあり、前記金属パイプより熱膨張率が高いヒートパイプと、
    前記ヒートパイプ外周面と前記金属パイプ内周面との間にあり、前記ヒートパイプ外周面と前記金属パイプ内周面とを接合するとともに、空気よりも熱伝導率が高い接合層と、を備える定着器。
  2. 請求項1に記載の定着器において、
    前記金属パイプの内周長は、前記金属パイプの平均内径を半径とする円の周長よりも長い定着器。
  3. 請求項1に記載の定着器において、
    前記金属パイプの内周面には、前記金属パイプの軸方向に延びる複数の溝が形成されている定着器。
  4. 請求項1に記載の定着器において、
    前記接合層は、ハンダである定着器。
  5. 請求項1に記載の定着器において、
    前記接合層は、前記ヒートパイプの軸方向両端寄りにそれぞれ分割されて離れた領域に設けられ、
    互いに離れて位置する前記接合層の両領域の前記軸方向における中央寄り端部は、前記加熱体が加熱する最小のシートの前記軸方向におけるサイズよりも近接し、前記両領域の外側端部は、前記加熱体が加熱する最大のシートの前記軸方向におけるサイズよりも離隔する定着器。
  6. 請求項1に記載の定着器において、
    前記接合層は、添加剤として銀を含む定着器。
  7. 請求項1に記載の定着器において、
    前記ヒートパイプは、前記ヒートパイプの軸方向に沿った両端側が中央部よりも熱伝導率が高い表面保護部材を備える定着器。
  8. 請求項1に記載の定着器において、
    前記金属パイプの軸方向において、中央部の肉厚は両端部より厚い定着器。
  9. 請求項1に記載の定着器において、
    前記金属パイプの内周面にはスパイラル状の溝がある定着器。
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